JP7109336B2 - コンバイン - Google Patents

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本発明は、穀粒排出クラッチ装置を入り/切り操作するクラッチ操作装置を備えるコンバインに関する。
穀粒排出クラッチ装置を電動で入り/切り操作するクラッチ操作装置を備えるコンバインが知られている。この種のコンバインでは、操縦部内に穀粒排出スイッチを備え、該穀粒排出スイッチの操作に応じてクラッチ操作装置を動作させるので、穀粒排出クラッチ装置を手動で入り/切り操作するコンバインに比べ、穀粒排出クラッチ装置の操作性を向上させることができる。
特開2011-38588号公報
しかしながら、この種のコンバインでは、クラッチ操作装置の電気系統に不具合が生じると、穀粒排出クラッチ装置の入り操作が困難になり、穀粒タンク内の穀粒を排出できなくなる虞があった。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、オペレータが乗車する操縦部と、前記操縦部の後方に配置され、収穫した穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記穀粒タンク内の穀粒を排出搬送する穀粒搬送装置と、前記穀粒搬送装置にベルト伝動機構を介して動力を伝達する動力伝達機構と、前記ベルト伝動機構による動力伝達を入り/切りするベルトテンション式の穀粒排出クラッチ装置と、前記操縦部と前記穀粒タンクとの間に配置され、インナワイヤを介して前記穀粒排出クラッチ装置を入り/切り操作するクラッチ操作装置と、を備えるコンバインであって、前記クラッチ操作装置は、モータ駆動に基づいたインナワイヤの引き操作によって前記穀粒排出クラッチ装置を入りにする電動アクチュエータと、前記インナワイヤが挿通されるアウタワイヤの電動アクチュエータ側の一端部を固定するアウタ受けと、インナワイヤのアウタ受けから突出する一端部と電動アクチュエータとのあいだを連結するアイエンドと、前記電動アクチュエータに代えて、前記穀粒排出クラッチ装置を手動で入り操作する緊急排出操作具と、を備え、前記緊急排出操作具は、手動操作される操作部と、前記アイエンドとアウタ受けとのあいだに配置され、前記穀粒排出クラッチ装置の入り操作のためのインナワイヤの引き操作を行うよう操作部の操作に応じて前記アイエンドの持ち上げ操作をする作用部と、を備えることを特徴とするコンバインである。
請求項2の発明は、アイエンドと電動アクチュエータとのあいだに、融通手段である引張コイルスプリングが設けられ、該引張コイルスプリングは、緊急排出操作具によるアイエンドの持ち上げ操作に伴い縮小することを特徴とする請求項1に記載のコンバインである。
請求項3の発明は、前記緊急排出操作具は、左右方向に回動操作可能なL字形状の緊急排出操作レバーであり、前記緊急排出操作レバーは、上下方向に沿い、左右方向に操作される前記操作部と、左右方向に沿い、前記操作部の操作に応じて前記アイエンドを持ち上げることによって前記穀粒排出クラッチ装置を入りにする前記作用部と、を備え、前記作用部は、前記インナワイヤが上下方向に挿通されるスリットを有し、該スリットの前後幅は、前記インナワイヤの線径よりも大きく、且つ前記アイエンドの前後幅よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のコンバインである。
請求項4の発明は、前記作用部は、前記操作部の操作に応じて前記アイエンドを持ち上げる際、前記アイエンドとの当接位置を位置決めする位置決め溝部を有することを特徴とする請求項3に記載のコンバインである。
請求項1の発明によれば、クラッチ操作装置の電気系統に不具合が生じても、緊急排出操作具の操作に基づいて穀粒排出クラッチ装置を入り操作することで、穀粒タンク内の穀粒を排出することが可能になる。また、緊急排出操作具は、操作具の操作に伴う作用部のアイエンドの持ち上げ操作に基づいて穀粒排出クラッチ装置を入りにするので、簡単な構成で緊急排出操作を実現できる。
また、請求項2の発明によれば、融通手段となる引張コイルスプリングが設けられている結果、アイエンドの持ち上げ操作を円滑に行うことができる
また、請求項3の発明によれば、緊急排出操作レバーの作用部は、インナワイヤが上下方向に挿通されるスリットを有し、該スリットの前後幅は、インナワイヤの線径よりも大きく、且つアイエンドの前後幅よりも小さいので、電動アクチュエータによるインナワイヤの上下操作を阻害することなく、緊急排出操作レバーによるアイエンドの持ち上げ操作が可能になる。
また、請求項4の発明によれば、緊急排出操作レバーの作用部は、操作部の操作に応じてアイエンドを持ち上げる際、アイエンドとの当接位置を位置決めする位置決め溝部を有するので、アイエンドを確実に持ち上げることができるだけでなく、緊急排出操作レバーの操作性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るコンバインの右側面図である。 クラッチ操作装置の配置を示す図であり、(a)はコンバインの要部右側面図、(b)はコンバインの要部平面図、(c)はコンバインの要部斜視図である。 クラッチ操作装置が設けられた穀粒タンクの正面図である。 (a)はクラッチ切り状態を示すクラッチ操作装置の正面図、(b)クラッチ入り状態を示すクラッチ操作装置の正面図である。 クラッチ操作装置及び緊急排出操作レバーの斜視図である。 (a)は緊急排出操作レバーの要部斜視図、(b)は緊急排出操作レバーの要部正面図、(c)は緊急排出操作レバーの要部左側面図である。 緊急排出操作レバーによるクラッチ入り状態を示すクラッチ操作装置の正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1はコンバインであって、該コンバイン1は、茎稈を刈取る前処理部2と、刈り取った茎稈から穀粒を脱穀して選別する脱穀部(図示せず)と、選別した穀粒を貯留する穀粒タンク4と、穀粒タンク4内の穀粒を機外に排出する排出オーガ5(穀粒搬送装置)と、穀粒タンク4の前方に隣接して配置される操縦部6と、クローラ式の走行部7と、を備える。
本実施形態の操縦部6は、座席6a及び各種の操作装置を配置する空間がキャビン8で覆われている。図1及び図2に示すように、キャビン8は、その骨格を形成するキャビンフレーム9と、操縦部6の上方を覆う天井部10と、操縦部6の周囲を覆うガラス11と、乗降口12を開閉自在に覆う乗降口ドア13と、後部窓14を開閉自在に覆う後部ドア15と、を備える。図2の(c)に示すように、後部ドア15には、開閉レバー16が設けられており、該開閉レバー16の操作に応じて後部ドア15が開閉される。
穀粒タンク4の下部には、前後を向く図示しない横ラセン(穀粒搬送装置)が内装されており、該横ラセンの回転駆動に応じて穀粒タンク4内の穀粒がタンク後部から排出される。タンク後部には、排出オーガ5の縦パイプ17が旋回自在に連結されており、さらに、縦パイプ17の上端部には、排出オーガ5の横パイプ18が上下昇降自在に連結されている。縦パイプ17及び横パイプ18には、横ラセンと同等のラセン搬送体(図示せず)が内装されており、これらのラセン搬送体が横ラセンと一連状に回転駆動されることで、穀粒タンク4内の穀粒が縦パイプ17を経由して横パイプ18の先端部(排出口19)まで搬送される。
操縦部6の下方には、コンバイン1の各部に動力を供給するエンジン(図示せず)が搭載されており、その右側方はエンジンサイドカバー20で覆われている。図3に示すように、穀粒タンク4内の横ラセンには、中継伝動ケース21及びベルト伝動機構22を含む動力伝達機構23を介してエンジン動力が入力される。ベルト伝動機構22は、中継伝動ケース21に設けられるエンジン側プーリ24と、横ラセンの駆動軸25に設けられる横ラセン側プーリ26と、両プーリ24、26間に巻回される伝動ベルト27と、を備える。
ベルト伝動機構22には、伝動ベルト27の緊張/弛緩に基づいて動力伝達を入り/切りするベルトテンション式の穀粒排出クラッチ装置28が設けられている。穀粒排出クラッチ装置28は、回動支点29を支点として回動するテンションアーム30と、該テンションアーム30に回転可能に設けられるテンションプーリ31と、を備えており、テンションアーム30の上方への回動に応じてテンションプーリ31が伝動ベルト27を押圧すると、伝動ベルト27が緊張してベルト伝動機構22による動力伝達が入り状態になる。なお、テンションアーム30は、スプリング30aによって下方に付勢されており、穀粒排出クラッチ装置28を入り操作する際には、スプリング30aの付勢力に抗してテンションアーム30が上方に引き上げ操作される。
図1及び図2に示すように、操縦部6(キャビン8)と穀粒タンク4との間には、所定幅W1を有する隙間Sが設けられており、該隙間Sの下方には、ベルト伝動機構22及び穀粒排出クラッチ装置28が配置される一方、隙間Sの上部には、インナワイヤ32を介して穀粒排出クラッチ装置28を入り/切り操作するクラッチ操作装置33が配置されている。
図3~図5に示すように、クラッチ操作装置33は、アウタワイヤ37に挿通するインナワイヤ32の該アウタワイヤ37から突出する上端部(一端部)にアイエンド34及びスプリング35(融通機構)を介して連結され、モータ駆動に基づいたインナワイヤ32の引き操作によって穀粒排出クラッチ装置28を入りにする電動アクチュエータ36と、インナワイヤ32が挿通されるアウタワイヤ37の上端部(一端部)を固定するアウタ受け38と、電動アクチュエータ36及びアウタ受け38を支持するブラケット39と、を備えており、穀粒タンク4の前面部に取付けられる。因みにスプリング35は、図3、4から明らかなようにアイエンド34と電動アクチュエータ36を構成する後述の連結部材43とのあいだに設けられている。
アイエンド34は、インナワイヤ32と連結される連結部34aと、スプリング35のフック部35aが係合される係合孔34bと、を一体に有する連結部材である。スプリング35は、引張コイルスプリングであり、コイル部35bと、その両端部に設けられるフック部35aと、を一体に有する。
電動アクチュエータ36は、ブラケット39に固定されるモータ取付カバー40と、モータ取付カバー40に取付けられる減速機構付きのモータ41と、モータ取付カバー40に回転自在に支持され、且つモータ41の出力ギヤ41aに噛合するギヤ部材42と、ギヤ部材42の回転に応じて上下動する連結部材43と、を備える。
ギヤ部材42は、外径方向に延出する延出部42aと、該延出部42aに設けられるピン42bと、を有する。ピン42bは、モータ取付カバー40に形成される円弧状の長孔40aを介してモータ取付カバー40の表側に突出しており、モータ41の駆動に応じて長孔40aに沿って移動する。図4を参照して具体的に説明すると、穀粒排出クラッチ装置28を切りにするクラッチ切り時は、図4の(a)に示すように、ピン42bが長孔40aの下端部(クラッチ切り位置)に位置する一方、穀粒排出クラッチ装置28を入りにするクラッチ入り時は、図4の(b)に示すように、ピン42bが長孔40aの上端部(クラッチ入り位置)に位置するようにモータ41を駆動させる。
モータ取付カバー40の表側には、ピン42bのクラッチ切り位置を検出するリミットスイッチ44が取付けられており、クラッチ切り動作時はリミットスイッチ44の検出信号に基づいてモータ駆動が停止される。なお、図3において、符号44aはリミットスイッチ44の配線を示し、符号41bはモータ41の配線を示している。
連結部材43は、上端部がピン42bに左右回動自在に連結される一方、下端部がスプリング35の上端部に連結されている。そして、連結部材43は、クラッチ入り動作時、ピン42bが長孔40aのクラッチ切り位置からクラッチ入り位置に移動するのに伴って上昇するとともに、スプリング35、アイエンド34及びインナワイヤ32を介して連結される穀粒排出クラッチ装置28のテンションアーム30をスプリング30aの付勢力に抗して上方に引き上げることにより、穀粒排出クラッチ装置28を入り状態に切り換える。
このように構成されるクラッチ操作装置33によれば、操縦部6内に配置される穀粒排出操作スイッチ(図示せず)の操作に応じて穀粒排出クラッチ装置28を電動で入り/切りできるので、穀粒排出クラッチ装置28を手動で入り/切り操作する場合に比べて操作性を向上させることが可能であるが、クラッチ操作装置33の電気系統に不具合が生じた場合、穀粒排出クラッチ装置28の入り操作が困難になり、穀粒タンク4内の穀粒を排出できなくなる可能性がある。
本発明の実施形態に係るクラッチ操作装置33は、上記のような課題を解決するために、穀粒排出クラッチ装置28を手動で入り操作する緊急排出操作レバー50(緊急排出操作具)を備える。以下、緊急排出操作レバー50について、図2~図7を参照して説明する。
緊急排出操作レバー50は、手動操作される操作部50aと、図4から明らかなようにアイエンド34とアウタ受け38との間に配置され、操作部50aの操作に応じたアイエンド34の持ち上げ操作に基づいてインナワイヤ32を引き操作して穀粒排出クラッチ装置28を入りにする作用部50bと、を備える。このようなクラッチ操作装置33によれば、電気系統に不具合が生じても、緊急排出操作レバー50の操作に基づいて穀粒排出クラッチ装置28を入り操作することで、穀粒タンク4内の穀粒を排出することが可能になる。また、緊急排出操作レバー50は、アイエンド34の持ち上げ操作に基づいて穀粒排出クラッチ装置28を入りにするので、簡単な構成で緊急排出操作を実現できる。また、アイエンド34と電動アクチュエータ36との間には、融通機構となるスプリング35が設けられているので、アイエンド34の持ち上げ操作を円滑に行うことができる。
具体的に説明すると、緊急排出操作レバー50は、回動支点50cを支点として左右方向に回動操作可能なL字形状のレバー部材であり、操作部50aは、上下方向に沿い、左右方向に操作される。また、作用部50bは、左右方向に沿い、操作部50aの操作に応じた上方動作によってアイエンド34を持ち上げる。このような緊急排出操作レバー50によれば、操縦部6と穀粒タンク4との間の限られた空間(隙間S)に緊急排出操作可能なクラッチ操作装置33を構成することができる。
図5及び図6に示すように、作用部50bは、インナワイヤ32が上下方向に挿通されるスリット50dを有し、該スリット50dの前後幅W2は、インナワイヤ32の線径Rよりも大きく、且つアイエンド34の連結部34aの前後幅W3よりも小さい。このような寸法設定によれば、電動アクチュエータ36によるインナワイヤ32の上下操作を阻害することなく、緊急排出操作レバー50によるアイエンド34の持ち上げ操作が可能になる。
具体的に説明すると、作用部50bは、操作部50aと一体の第1プレート部50eと、該第1プレート部50eとスリット50dを挟んで対向するように基端側が第1プレート部50eに溶着された第2プレート部50fと、によって、先端側が開口した二股形状を有しており、先端側の開口を介してインナワイヤ32がスリット50d内に挿通される。
作用部50bの先端部には、第1プレート部50e及び第2プレート部50fの先端部間に配置されるワッシャ51と、第1プレート部50e、ワッシャ51及び第2プレート部50fを貫通するボルト52と、ボルト52に螺合するナット53と、が設けられている。このような緊急排出操作レバー50によれば、ボルト52及びナット53が、第1プレート部50e及び第2プレート部50fの先端部を前後から締め付けることにより、スリット50dの口開きを防止できるだけでなく、第1プレート部50e及び第2プレート部50fの先端部間に介在するワッシャ51によってスリット50dの前後幅W2を確実に確保できる。
また、作用部50bは、操作部50aの操作に応じてアイエンド34を持ち上げる際、アイエンド34との当接位置を位置決めするV溝形状の位置決め溝部50gを有する。つまり、操作部50aの操作に応じて作用部50bがアイエンド34を持ち上げる際、インナワイヤ32は、図6の(b)及び図7に示す仮想線の範囲K内で移動する可能性があるため、作用部50bとアイエンド34との当接位置が不安定になる虞があるが、本実施形態の作用部50bはアイエンド34との当接位置を位置決めする位置決め溝部50gを有するので、アイエンド34を確実に持ち上げることができるだけでなく、緊急排出操作レバー50の操作性を向上させることができる。
また、緊急排出操作レバー50では、操作部50aの上端部(操作位置)から回動支点50cまでの長さL1が、作用部50bにおけるアイエンド34との当接位置(位置決め溝部50gの溝底位置)から回動支点50cまでの長さL2よりも長くなるように設定されている。このような緊急排出操作レバー50によれば、テコの原理を利用して緊急排出操作レバー50の操作力を軽減し、操作性が高められる。
また、緊急排出操作レバー50は、正面視において縦長の長方形を有するブラケット39の一側辺部に沿うように操作部50aが配置されるとともに、作用部50bがブラケット39の下辺部に沿うように配置されている。このような緊急排出操作レバー50によれば、クラッチ操作装置33の大型化を回避しつつ、穀粒排出クラッチ装置28の緊急排出操作機能を実現できる。
また、緊急排出操作レバー50は、図5に示すように、操作部50aの上下方向中間部に屈曲部50hを有する。屈曲部50hは、操作部50aの上側をブラケット39から離間させてモータ取付カバー40との干渉を回避するとともに、操作部50aの下側及び作用部50bをブラケット39に近接させてクラッチ操作装置33の大型化を回避する。
また、本実施形態のクラッチ操作装置33には、緊急排出操作レバー50を初期位置(非緊急排出操作位置)に固定するレバー固定具54が設けられている。レバー固定具54は、例えば、ボルトやノブ付きボルトで構成されており、操作部50aの上下方向中間部に形成される固定孔50iを介してブラケット39に螺合させることにより、緊急排出操作レバー50を初期位置に固定することができる。このようなレバー固定具54によれば、非緊急排出操作状態において緊急排出操作レバー50がガタついたり、誤った操作によって穀粒排出クラッチ装置28が入りになることも防止できる。また、緊急排出操作時には、レバー固定具54を取り外す必要があるが、ノブ付きボルトであれば工具を用いることなく容易に取り外すことができる。
叙述の如く構成された本実施形態によれば、オペレータが乗車する操縦部6と、操縦部6の後方に配置され、収穫した穀粒を貯留する穀粒タンク4と、穀粒タンク4内の穀粒を排出搬送する横ラセン及び排出オーガ5と、横ラセン及び排出オーガ5にベルト伝動機構22を介して動力を伝達する動力伝達機構23と、ベルト伝動機構22による動力伝達を入り/切りするベルトテンション式の穀粒排出クラッチ装置28と、操縦部6と穀粒タンク4との間に配置され、インナワイヤ32を介して穀粒排出クラッチ装置28を入り/切り操作するクラッチ操作装置33と、を備えるコンバイン1であって、クラッチ操作装置33は、インナワイヤ32の一端部にアイエンド34及びスプリング35を介して連結され、モータ駆動に基づいたインナワイヤ32の引き操作によって穀粒排出クラッチ装置28を入りにする電動アクチュエータ36と、インナワイヤ32が挿通されるアウタワイヤ37の一端部を固定するアウタ受け38と、電動アクチュエータ36に代えて、穀粒排出クラッチ装置28を手動で入り操作する緊急排出操作レバー50と、を備え、緊急排出操作レバー50は、手動操作される操作部50aと、電動アクチュエータ36とアウタ受け38との間に配置され、操作部50aの操作に応じたアイエンド34の持ち上げ操作に基づいて穀粒排出クラッチ装置28を入りにする作用部50bと、を備えるので、クラッチ操作装置33の電気系統に不具合が生じても、緊急排出操作レバー50の操作に基づいて穀粒排出クラッチ装置28を入り操作し、穀粒タンク4内の穀粒を排出することが可能になる。また、緊急排出操作レバー50は、アイエンド34の引き操作に基づいて穀粒排出クラッチ装置28を入りにするので、簡単な構成で緊急排出操作を実現できる。
また、クラッチ操作装置33は、操縦部6と穀粒タンク4との間で、且つ穀粒排出クラッチ装置28の上方に配置され、電動アクチュエータ36は、インナワイヤ32の上端部にアイエンド34を介して連結され、モータ駆動に基づいたインナワイヤ32の引き操作によって穀粒排出クラッチ装置28を入りにし、アウタ受け38は、アウタワイヤ37の上端部を電動アクチュエータ36の下方で固定し、緊急排出操作レバー50は、左右方向に回動操作可能なL字形状であって、上下方向に沿い、左右方向に操作される操作部50aと、左右方向に沿い、操作部50aの操作に応じてアイエンド34を持ち上げることによって穀粒排出クラッチ装置28を入りにする作用部50bと、を備えるので、操縦部6と穀粒タンク4との間の限られた空間に緊急排出操作可能なクラッチ操作装置33を構成することができる。
また、作用部50bは、インナワイヤ32が上下方向に挿通されるスリット50dを有し、該スリット50dの前後幅W2は、インナワイヤ32の線径Rよりも大きく、且つアイエンド34の前後幅W3よりも小さいので、電動アクチュエータ36によるインナワイヤ32の上下操作を阻害することなく、緊急排出操作レバー50によるアイエンド34の持ち上げ操作が可能になる。
また、作用部50bは、操作部50aの操作に応じてアイエンド34を持ち上げる際、アイエンド34との当接位置を位置決めする位置決め溝部50gを有するので、アイエンド34を確実に持ち上げることができるだけでなく、緊急排出操作レバー50の操作性を向上させることができる。
1 コンバイン
2 前処理部
4 穀粒タンク
5 排出オーガ
6 操縦部
8 キャビン
22 ベルト伝動機構
23 動力伝達機構
28 穀粒排出クラッチ装置
32 インナワイヤ
33 クラッチ操作装置
34 アイエンド
35 スプリング
36 電動アクチュエータ
37 アウタワイヤ
38 アウタ受け
39 ブラケット
40 モータ取付カバー
41 モータ
42 ギヤ部材
43 連結部材
44 リミットスイッチ
50 緊急排出操作レバー
50a 操作部
50b 作用部
50c 回動支点
50d スリット
50g 位置決め溝部
54 レバー固定具

Claims (4)

  1. オペレータが乗車する操縦部と、
    前記操縦部の後方に配置され、収穫した穀粒を貯留する穀粒タンクと、
    前記穀粒タンク内の穀粒を排出搬送する穀粒搬送装置と、
    前記穀粒搬送装置にベルト伝動機構を介して動力を伝達する動力伝達機構と、
    前記ベルト伝動機構による動力伝達を入り/切りするベルトテンション式の穀粒排出クラッチ装置と、
    前記操縦部と前記穀粒タンクとの間に配置され、インナワイヤを介して前記穀粒排出クラッチ装置を入り/切り操作するクラッチ操作装置と、を備えるコンバインであって、
    前記クラッチ操作装置は、
    モータ駆動に基づいたインナワイヤの引き操作によって前記穀粒排出クラッチ装置を入りにする電動アクチュエータと、
    前記インナワイヤが挿通されるアウタワイヤの電動アクチュエータ側の一端部を固定するアウタ受けと、
    インナワイヤのアウタ受けから突出する一端部と電動アクチュエータとのあいだを連結するアイエンドと、
    前記電動アクチュエータに代えて、前記穀粒排出クラッチ装置を手動で入り操作する緊急排出操作具と、を備え、
    前記緊急排出操作具は、
    手動操作される操作部と、
    前記アイエンドとアウタ受けとのあいだに配置され、前記穀粒排出クラッチ装置の入り操作のためのインナワイヤの引き操作を行うよう操作部の操作に応じて前記アイエンドの持ち上げ操作をする作用部と、を備えることを特徴とするコンバイン。
  2. アイエンドと電動アクチュエータとのあいだに、融通手段である引張コイルスプリングが設けられ、該引張コイルスプリングは、緊急排出操作具によるアイエンドの持ち上げ操作に伴い縮小することを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記緊急排出操作具は、左右方向に回動操作可能なL字形状の緊急排出操作レバーであり、
    前記緊急排出操作レバーは、
    上下方向に沿い、左右方向に操作される前記操作部と、
    左右方向に沿い、前記操作部の操作に応じて前記アイエンドを持ち上げることによって前記穀粒排出クラッチ装置を入りにする前記作用部と、を備え、
    前記作用部は、前記インナワイヤが上下方向に挿通されるスリットを有し、該スリットの前後幅は、前記インナワイヤの線径よりも大きく、且つ前記アイエンドの前後幅よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記作用部は、前記操作部の操作に応じて前記アイエンドを持ち上げる際、前記アイエンドとの当接位置を位置決めする位置決め溝部を有することを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
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