JP7103018B2 - 電動車両の電源システム - Google Patents

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Description

本開示は、電動車両の電源システムに関する。
従来、チョッパ(電圧変換機)を降圧チョッパ、昇圧チョッパとして動作させ、電動機の定格電圧、バッテリの最大電圧、外部電源電圧が異なっても対応可能として、システムの小型化を図ったEVシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来のEVシステムでは、外部電源から供給される電力をチョッパにより昇圧を行ってバッテリに充電することが記載されている。
特開2016-1962号公報
ところで、電動車両のバッテリ容量は航続距離拡大のために増加傾向にあるが、単にバッテリ容量を増加させた場合、満充電までの時間が長くなってしまう。そこで、充電時間短縮を図り、バッテリの最大電圧の増加が検討されている。
バッテリ最大電圧を増加させた場合、上記の従来のEVシステムでは、既存の外部電源からの電圧を昇圧させて充電することは可能であるものの、下記の課題を残している。
増加させたバッテリ最大電圧に対応可能に新規規格の外部電源を設置した場合に、従来のEVシステムでは、電圧値の異なる複数種類の外部電源から充電することへの対応が難しい。
さらに、バッテリ最大電圧を増加させた場合、その増加させた電圧に応じ、車両電力負荷の耐圧強化などの再設計が必要となりコストの増加や電費悪化の問題が生じる。
本発明は、上記問題に着目して成されたもので、充電時間の短縮が可能であり、かつ、電圧値の異なる複数種類の外部電源からの充電に対応可能であり、しかも、車両電力負荷の再設計が不要な電動車両の電源システムの提供を目的とする。
上述の目的を達成するため、本開示の電動車両の電源システムは、
電動車両において電力を供給するメインバッテリと、
メインバッテリから電力の供給を受けて第1高電圧の電力で動作する電動機を含む車両電力負荷と、
メインバッテリと車両電力負荷との間に接続され、第1高電圧から第1高電圧よりも高い第2高電圧への昇圧動作および第2高電圧から第1高電圧への降圧動作を行う電圧変換機と、
前記電動車両の外部の電力供給源に接続して前記メインバッテリへの電力供給を行う電力供給部と、
を備える。
そして、前記電力供給部は、前記電圧変換機と前記車両電力負荷との間に接続される第1充電端子と、前記メインバッテリと前記電圧変換機との間に接続される第2充電端子と、を備え、
前記電圧変換機の動作を制御する制御部は、
前記電力供給部における供給状態および前記車両電力負荷の動作要求に基づいて前記電圧変換機の昇圧動作を行うか降圧動作を行うのか判断し、
前記第1充電端子からの電力供給を受けて前記メインバッテリ充電する場合には、前記電圧変換機昇圧動作させ、
前記メインバッテリから前記車両電力負荷へ電力を供給する場合には、前記電圧変換機を降圧動作させる。
本開示の電動車両の電源システムは、メインバッテリと電圧変換機との間に接続される第2充電端子を介して高電圧の外部電源から直接メインバッテリに充電して、充電時間の短縮が可能である。また、メインバッテリよりも低電圧の外部電源からの充電時には、電圧変換機を昇圧動作させると、電圧変換機と車両電力負荷との間に接続される第1充電端子から充電可能である。このように、電圧値の異なる複数種類の外部電源からの充電に対応可能である。そして、メインバッテリから車両電力負荷への電力供給時には、電圧変換機を降圧動作させることで、メインバッテリの最大電圧に応じた車両電力負荷の再設計が不要である。
実施の形態1の電動車両の電源システムの全体概略図である。 実施の形態1の電動車両の電源システムにおけるメインバッテリ10から電圧変換機30を介して車両電力負荷群20への電力伝達時の作動説明図である。 実施の形態1の電動車両の電源システムにおける第1急速充電器210による充電時の作動説明図である。 実施の形態1の電動車両の電源システムにおける第2急速充電器220による充電時の作動説明図である。 実施の形態1の電動車両の電源システムにおける第1充電端子61に接続された車両外部の外部電力負荷250に給電する際の作動説明図である。 実施の形態2の電動車両の電源システムの全体概略図である。 実施の形態2の電動車両の電源システムにおけるメインバッテリ10から第1電圧変換機300を介して車両電力負荷群20への電力伝達時の作動説明図である。 実施の形態2の電動車両の電源システムにおける第1急速充電器210による充電時の作動説明図である。 実施の形態2の電動車両の電源システムにおける第2電圧変換機400が動作する状況の作動説明図であり、AC電源230から普通充電器70を介した電力伝達時を示す。 実施の形態2の電動車両の電源システムにおける第2電圧変換機400が動作する状況の作動説明図であり、待機状態での電力伝達状態を示す。 実施の形態3電動車両の電源システムを示す全体概略図である。 実施の形態4の電動車両の電源システムにおける第1電圧変換機300の出力電力と効率との関係、および出力電力と損失との関係を示す特性図である。 実施の形態4の電動車両の電源システムにおける第2電圧変換機400cの出力電力と効率との関係、および出力電力と損失との関係を示す特性図である。 実施の形態4の電動車両の電源システムにおける第1・第2両電圧変換機300c,400cの出力電力の合計値がDkW+dkW=P1の場合における第2電圧変換機400cの出力電力値と第1、第2両電圧変換機300c,400cで発生するトータル損失の関係を示す特性図である。 実施の形態4の電動車両の電源システムにおける第1、第2両電圧変換機300c,400cの何れかを介して伝達する出力電力値PaがP1<Paの場合の動作例を示す作動説明図である。 実施の形態5の電動車両の電源システムを示す全体概略図である。 実施の形態5の電動車両の電源システムにおける制御部840による切替制御の一例を示す作動説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1,図2A,図2B、図2C、図2Dに基づいて、実施の形態1の電動車両の電源システムについて説明する。なお、図1は実施の形態1の電動車両の電源システムの全体の概略図である。図2A~図2Dは、それぞれ、実施の形態1の電動車両の電源システムの作動説明図である。
図1に示すように、実施の形態1の電動車両の電源システムは、電動車両MVに車載され、メインバッテリ10への充電や、車両電力負荷群20への電力供給を行うシステムであり、電圧変換機30、インバータ40、コンバータ50を備える。
また、車両電力負荷群20には、電動機21、サブバッテリ22、補機群23およびインバータ40、コンバータ50を有する。
ここで、電動機21、インバータ40、コンバータ50と、サブバッテリ22および補機群23とは定格電圧が異なる。
本実施の形態1では、電動機21、インバータ40、コンバータ50の定格電圧は、第1高電圧V1(例えば、400V程度)としており、第1高電圧の負荷に相当する。
一方、サブバッテリ22を含む補機群23は、低電圧負荷であって、定格電圧を、第1高電圧V1よりも低い補機用電圧Vlow(例えば、12V程度)としている。なお、補機群23は、例えば、空調装置(不図示)や照明装置、その他の周知の車載機器である。
メインバッテリ10は、第1高電圧V1よりも高圧の第2高電圧V2(例えば、800V程度)を最大充電電圧とするバッテリである。
電圧変換機30は、メインバッテリ10から車両電力負荷群20への電力供給回路100に介在されている。なお、電力供給回路100において、電動機21に接続されたインバータ40と、サブバッテリ22および補機群23に接続されたコンバータ50とは、電圧変換機30に並列に接続されている。
この電圧変換機30は、双方向に昇圧動作および降圧動作を行う。具体的には、電圧変換機30は、メインバッテリ10および後述の第2充電端子62から車両電力負荷群20側への電力供給時は降圧動作を行う。また、電圧変換機30は、車両電力負荷群20および後述の第1、第3充電端子61,63からメインバッテリ10への電力供給時は昇圧動作を行う。なお、この双方向の昇圧動作および降圧動作は、内部の制御部31により制御を行うもので、その詳細については後述する。
さらに、実施の形態1の電動車両の電源システムは、メインバッテリ10およびサブバッテリ22に充電を行う際に外部の電力供給源200と接続するための電力供給部60を備える。
そして、電力供給部60は、第1充電端子61、第2充電端子62、第3充電端子63を備える。
また、電力供給部60に接続する外部の電力供給源として、第1急速充電器210、第2急速充電器220、AC電源230を備える。なお、図では、第1急速充電器210、第2急速充電器220、AC電源230の全てを図示しているが、接続の際には、その何れかに選択的に接続する。
第1急速充電器210は、いわゆるインフラ(infrastructure)として設けられたもの前述の第1高電圧V1を最大出力電圧として電力供給を行う。そして、後述のAC電源230による充電よりも急速の充電を可能とする。
第2急速充電器220も、いわゆるインフラとして設けられたもので前述の第2高電圧V2を最大出力電圧として電力供給を行う。したがって、第1急速充電器210よりもさらに急速充電を可能とする。
AC電源230は、家庭に設けられた充電用の電源であり、第1高電圧V1よりも低圧の第3高電圧V3(例えば、200V程度)による電力供給を行う。
第1充電端子61は、第1急速充電器210との接続用のものであり、第1充電回路110を介して、電力供給回路100において電圧変換機30とインバータ40および電動機21との間に接続されている。
第2充電端子62は、第2急速充電器220との接続用のものであり、第2充電回路120を介して、電力供給回路100においてメインバッテリ10と電圧変換機30との間に接続されている。
第3充電端子63は、AC電源230との接続用のものであり、第3充電回路130を介して、電力供給回路100において第1充電回路110と並列に、電圧変換機30とインバータ40および電動機21との間に接続されている。また、第3充電回路130には、普通充電器70が設けられている。この普通充電器70は、AC電源230から供給される交流の第3高電圧V3を、直流の第1高電圧V1に電力変換する。
次に、電圧変換機30について説明する。
電圧変換機30は、前述のようにメインバッテリ10と電動機21との間で、双方向に電力変換を行うもので、その動作は、内部の制御部31により制御される。
制御部31は、電力供給回路100の電圧や電流、電力供給部60における供給状態(各充電端子61~63の何れから電力供給されているか)および補機群23の動作要求状態の検出に基づいて制御される。
以下に、制御部31による制御について、電圧変換機30の昇圧および降圧動作の説明と共に説明する。
図2Aは、走行時などメインバッテリ10から電圧変換機30を介して車両電力負荷群20への電力伝達時の状態を矢印I2aにより示している。
この場合、制御部31は、車両電力負荷である電動機21や補機群23の動作要求に応じ電力供給を行う。そして、この際、電圧変換機30により第2高電圧V2から第1高電圧V1への降圧動作を行わせる。
なお、このとき、インバータ40は、電圧変換機30を介してメインバッテリ10から供給される直流の電力を交流に変換する。また、コンバータ50は、第1高電圧V1から補機用電圧Vlowへの降圧動作を行う。
図2Bは、第1急速充電器210による充電時の電力伝達状態を矢印I2bにより示している。
この場合、制御部31は、第1充電端子61からの充電に応じ、第1急速充電器210から供給される電力を、第1充電回路110から電力供給回路100を介し、メインバッテリ10に充電する。
このとき、制御部31は、電圧変換機30により第1高電圧V1から第2高電圧V2へ昇圧動作を行わせ、第1急速充電器210の電圧(最大電圧=第1高電圧V1)をメインバッテリ10の電圧以上となるように変換するため電圧不整合なく充電可能である。また、同時に、コンバータ50は、定格電圧である第1高電圧V1から、補機用電圧Vlowに降圧する。この場合、コンバータ50の定格電圧は第1急速充電器210の定格電圧と同等のため第1急速充電器210の電圧が印加されても問題ない。
また、図示は省略するが、AC電源230からの充電時にあっても、制御部31は、上記と同様に電圧変換機30により第1高電圧V1から第2高電圧V2へ昇圧動作を行わせる。これにより、普通充電器70からの電圧(=第1高電圧V1)をメインバッテリ10の電圧以上となるように変換するため電圧不整合なく充電可能である。
図2Cは、第2急速充電器220による充電時の電力伝達状態を矢印I2cにより示している。第2急速充電器220の出力電圧は、メインバッテリ10の最大電圧と同等であるため、電圧変換機30を介することなく直接メインバッテリ10を充電可能である。この時、制御部31は、サブバッテリ22および補機群23に動作要求があれば、電圧変換機30に降圧動作を行わせ第2高電圧V2から第1高電圧V1以下へ降圧してコンバータ50へ電力伝達を行う。
なお、コンバータ50は、定格電圧である第1高電圧V1から補機用電圧Vlowに降圧する。また、この場合の動作要求としては、例えば、充電時に、空調装置の作動要求や、サブバッテリ22の電圧が低下による充電要求などがある。
図2Dは、第1充電端子61に接続された車両外部の外部電力負荷250に給電する際の電力伝達状態を矢印I2dにより示している。
この場合、制御部31は、第1充電端子61への外部電力負荷250の接続に応じ、電圧変換機30に降圧動作を行わせ、メインバッテリ10の電圧を外部電力負荷250に適した電圧に降圧動作させる。また、コンバータ50は、電圧変換機30が降圧した電圧を、補機用電圧Vlowに降圧する。
なお、この場合、基本的には、外部電力負荷250に適した電圧とは第1高電圧V1とするもので、このような外部電力負荷250としては、例えば、第1高電圧V1を定格電圧として家庭用AC電源に供給するためのDC/ACコンバータがある。あるいは、外部電力負荷250としては、定置用蓄電池や他の電動車両に搭載されているバッテリとしてもよい。また、第1充電端子61へ接続された外部電力負荷250に対する適正電圧を検出するセンサを設け、その検出に応じた電圧に降圧させるようにしてもよい。
(実施の形態1の効果)
以下に、実施の形態1の電動車両の電源システムの効果を列挙する。
(1) 実施の形態1の電動車両の電源システムは、
電動車両MVにおいて電力を供給するメインバッテリ10と、
メインバッテリ10から電力の供給を受ける電動機21を含む車両電力負荷群20と、
メインバッテリ10と車両電力負荷との間に接続され、双方向に昇圧動作および降圧動作を行う電圧変換機30と、
電動車両MVの外部の電力供給源200に接続して、電力供給源200からメインバッテリ10への電力供給を行う電力供給部60と、
電圧変換機30の動作を制御する制御部31と、
を備え、
電力供給部60は、電圧変換機30と車両電力負荷群20との間に接続される第1充電端子61と、メインバッテリ10と電圧変換機30との間に接続される第2充電端子62と、を備え、
制御部31は、メインバッテリ10への充電時に、電力供給部60の充電状態と車両電力負荷群20の動作要求状態とに応じて、電圧変換機30の昇圧動作および降圧動作を制御する。
したがって、高電圧の車両外部の電力供給源200としての第2急速充電器220から直接メインバッテリ10に充電して、充電時間の短縮が可能である。また、メインバッテリ10よりも低電圧の外部電源としての第1急速充電器210およびAC電源230からの充電時には、電圧変換機30を昇圧動作させて充電が可能である。よって、電圧値の異なる複数種類の外部の電力供給源200からの充電に対応可能である。そして、メインバッテリ10から車両電力負荷群20への電力供給時には、電圧変換機30を降圧動作させることで、メインバッテリ10の最大電圧に対応するように車両電力負荷群20を再設計する必要が無い。
このように、充電時間の短縮が可能であり、かつ、電圧値の異なる複数種類の外部電源(電力供給源200)からの充電に対応可能であり、しかも、車両電力負荷群20の再設計が不要な電動車両の電源システムを提供できる。
(2) 実施の形態1の電動車両の電源システムは、
電圧変換機30には、車両電力負荷群20として電動機21、インバータ40、コンバータ50を含む定格電圧が第1高電圧V1の負荷が接続され、
メインバッテリ10は、第1高電圧V1よりも高い第2高電圧V2を最大電圧とされ、
車両電力負荷群20として、第1高電圧V1を定格電圧とするコンバータ50を介して接続されて第1高電圧V1よりも低電圧で作動する低電圧負荷としてのサブバッテリ22、補機群23が含まれ、
制御部31は、第1充電端子61からの電力供給時には、電圧変換機30に昇圧動作を行わせ、第2充電端子62からメインバッテリ10に直接電力供給を行っている時に、低電圧負荷の動作要求がある場合は電圧変換機30に降圧動作を行わせる。
したがって、第2充電端子62から第2高電圧V2の充電を行っている場合でも、低電圧負荷としてのサブバッテリ22や補機群23への電力供給を行うことができる。
(3) 実施の形態1の電動車両の電源システムは、
制御部31は、第1充電端子61と第2充電端子62との何れにも電力が供給されていない非充電時には、電圧変換機30を降圧動作させる。
したがって、メインバッテリ10の最大電圧(第2高電圧V2)よりも定格電圧が低い車両電力負荷群20に電力供給を行うことができる。
(4) 実施の形態1の電動車両の電源システムは、
制御部31は、第1充電端子61に、外部電力負荷250が接続されている場合、電圧変換機30を、メインバッテリ10と外部電力負荷250との電圧差に応じて電力変換を行って外部電力負荷250に給電する。
したがって、メインバッテリ10の高電圧化を図っても、メインバッテリ10の最大電圧である第2高電圧V2よりも定格電圧が低い外部電力負荷250への電力供給が可能である。
(他の実施の形態)
以下に、他の実施の形態について説明する。なお、他の実施の形態を説明するのにあたり、実施の形態1と共通するものには共通する符号を付けて説明を省略する。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2の電動車両の電源システムを図3および図4A,図4B、図4C、図4Dに基づいて説明する。なお、図3は実施の形態2の電動車両の電源システムの全体概略図である。図4A~図4Dは、それぞれ、実施の形態2の電動車両の電源システムの作動説明図である。
実施の形態2は、図3に示すように、電圧変換機として第1電圧変換機300と第2電圧変換機400とを並列に設け、電力値に応じて第1電圧変換機300と第2電圧変換機400とを選択的に動作させるようにした例である。
なお、両電圧変換機300、400は、実施の形態1の電圧変換機30と同様に双方向に電圧変換可能で、メインバッテリ10側から車両電力負荷群20側には降圧し、車両電力負荷群20側からメインバッテリ10側には昇圧を行う。
また、第2電圧変換機400の定格電力は、第1電圧変換機300の定格電力に対して小さい値としている。例えば、電動機21およびインバータ40の定格値>第1急速充電器210の定格値>普通充電器70の定格値>コンバータ50の定格値の大小関係とする。このような場合に、例えば、第1電圧変換機300の定格値を電動機21およびインバータ40の定格値よりも大きな値に設定し、第2電圧変換機400の定格値を普通充電器70の定格値程度とする。
上記の定格値の一例を示せば、電動機21およびインバータ40の定格値を80kW程度、第1急速充電器210の定格値を50kW程度、普通充電器70の定格値を6kW程度、コンバータ50の定格値を1kW程度とする。また、第1電圧変換機300の定格値を85kW程度、第2電圧変換機400の定格値を6kW程度とする。
次に、第1、第2電圧変換機300,400の動作を説明する。
まず、第1電圧変換機300により昇圧動作、降圧動作を行う場合を説明する。すなわち、第1電圧変換機300は、伝達電力量が相対的に大きい場合に動作させる。
図4Aは、走行時などメインバッテリ10から第1電圧変換機300を介して車両電力負荷群20への電力伝達時の状態を矢印I4aにより示している。
すなわち、制御部301は、動作要求に応じ、インバータ40および電動機21にAkWを供給し、コンバータ50を介してサブバッテリ22、補機群23へakWを伝達する。この場合、インバータ40および電動機21の定格電圧(AkW)は相対的に大きく(例えば、A=80kW程度)、トータルの電力量として、(A+a)kWを伝達するため、制御部301は、定格電力の大きい第1電圧変換機300により降圧動作を行わせる。なお、補機群23への電力量akWは、例えば、1kW程度の値である。
図4Bは、第1急速充電器210による充電時の電力伝達時の状態を矢印I4bにより示している。第1急速充電器210は、相対的に定格電圧(BkW)が大きく(例えば、B=50kW程度)であり、コンバータ50の定格電圧は小さいため(例えば、akW=1kW程度)、メインバッテリ10への電力量(B-a)kWは、相対的に大きな値となる。このため、制御部301は、第1電圧変換機300を介して昇圧動作を行わせる。なお、この場合、第1急速充電器210から、コンバータ50を介してサブバッテリ22および補機群23へ電力を直接供給する。
次に、定格電力が相対的に小さい第2電圧変換機400が動作する状況を図4C,図4Dにより説明する。
図4Cは、AC電源230から普通充電器70を介した電力伝達時の状態を矢印I4cにより示している。この場合、AC電源230から、電力量として相対的に小さなbkW(bkW=6kW程度)を供給する。この場合、コンバータ50へakW、メインバッテリ10へ(b-a)kWの電力量(例えば、b-a=5kW程度)を伝達する。したがって、制御部401は、メインバッテリ10へ、定格電力が相対的に小さい第2電圧変換機400により昇圧動作を行わせ電力伝達を行う。
図4Dは、非充電状態であり、かつ、待機状態での電力伝達状態を矢印I4dにより示している。
一般的に電動車両MVは、サブバッテリ22の放電(バッテリあがり)を防ぐため、待機状態においてコンバータ50が動作してサブバッテリ22の充電を行う。この場合、メインバッテリ10からコンバータ50へは、akW程度の電力量を伝達するため、制御部401は、定格電力が相対的に小さな第2電圧変換機400により降圧動作を行わせる。
上述したように、実施の形態2の電動車両の電源システムにおいて電力伝達を行う電力値は状況によって様々に変化する。定格電力値の異なる第1電圧変換機300と第2電圧変換機400とを、伝達する電力値に応じて選択的に動作させることで精度の良い電力変換を行うことができる。
以下に、実施の形態2の電動車両の電源システムの効果を述べる。
(2-1)実施の形態2の電動車両の電源システムは、
電圧変換機として、相対的に定格電力の大きな第1電圧変換機300と、相対的に定格電力の小さな第2電圧変換機400とが並列に設けられている。
したがって、急速充電や走行などの大電力を伝達する場合は第1電圧変換機300を動作させて電力伝達を行い、普通充電や待機時などの小電力を伝達する場合は第2電圧変換機400動作させて電力伝達を行うことができる。
これにより、メインバッテリ10の最大電圧を高めることで、幅広い電力値の電力伝達を行うに際し、定格電力が異なる2つの両電圧変換機300,400を選択的に用いることで、精度良く電力伝達を行うことができる。
なお、実施の形態2にあっても、実施の形態1と同様に(1)(2)(3)に記載の効果を奏する。また、説明を省略したが、実施の形態2にあっても、実施の形態1と同様に、第1充電端子61を介して外部電力負荷250に接続して、電力供給を行うことができる。この場合、定格電力の大きな第1電圧変換機300を降圧動作を行わせて電力伝達を行うことにより、精度よく電力伝達を行うことができるとともに、上記(4)に記載の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3の電動車両の電源システムを図5に基づいて説明する。なお、図5は実施の形態3電動車両の電源システムを示す全体概略図である。
実施の形態3は、実施の形態2の変形例であり、第1急速充電器210からの充電時にメインバッテリ10の電圧が第1高電圧V1よりも低い場合に、第1電圧変換機300b(図5参照)を優先して電力伝達するようにした例である。
図5は、第1電圧変換機300bと第2電圧変換機400bとの回路構成を示す回路図である。
第1電圧変換機300bは、スイッチ311,312と、各スイッチ311,312に並列に接続されたダイオード313,314とを有する切替回路310を備える非絶縁型の双方向の昇降圧コンバータである。
第2電圧変換機400bは、スイッチ411,412と、各スイッチ411,412に並列に接続されたダイオード413,414とを有する切替回路410を備える非絶縁型の双方向昇降圧コンバータである。
また、2つのダイオード313,413の順方向電圧Vf1,Vf2は、Vf1<Vf2の関係に設定されている。
以下に、両切替回路310,410の動作を説明する。
電力の使用に応じてメインバッテリ10の電圧が、第1高電圧V1よりも下回る場合がある。例えば、第1高電圧V1の定格電圧(例えば、400V程度)に対し、メインバッテリ10の電圧が下回った場合(例えば、380V程度)、両電圧変換機300b、400bによる昇降圧動作は不要である。
図5の矢印I5は、このような場合における実施の形態3における電力伝達状態を矢印I5により示している。
この場合、ダイオード313が優先的に通電し、第1急速充電器210からの電力が、第1電圧変換機300bを介してメインバッテリ10側へ電力伝達が行われる。このとき、第1電圧変換機300bにおいて電圧変換は行われず単なる直流通電となる。
例えば、充電の開始段階では、メインバッテリ10の電圧が第1急速充電器210の最大出力電圧を下回ることが想定される。この時、第1電圧変換機300bによる昇圧動作は不要で、第1電圧変換機300bのダイオード313が優先的に通電して充電を行う。したがって、定格電力が相対的に小さな第2電圧変換機400bに定格以上の電力が通電し故障するなどの不具合を防ぐことができる。
なお、本実施の形態3に示す切替回路310,410の構成は1例であり、メインバッテリ10側の電圧値とインバータ40側の電圧値とに基づいて制御を行う制御部(不図示)が、両電圧変換機300b,400bを選択的に昇圧動作を行うようにしてもよい。
以下に、実施の形態3の電動車両の電源システムの効果を述べる。
(3-1)実施の形態3の電動車両の電源システムは、
電圧変換機として、相対的に定格電力の大きな第1電圧変換機300bと、相対的に定格電力の小さな第2電圧変換機400bとが並列に設けられ、
制御部としての切替回路310,410は、第1充電端子61からの充電時に、メインバッテリ10の電圧が第1充電端子61からの電圧である第1高電圧V1よりも低い場合には、第1電圧変換機300bを優先して電力伝達を行う。
このように、両電圧変換機300b、400bの昇圧動作、降圧動作が不要な場合、定格電力の大きい第1電圧変換機300bに優先的に通電させる。このため、定格電力の小さい第2電圧変換機400bに定格以上の電力が通電して故障などの不具合が生じるのを防ぐことができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4の電動車両の電源システムを図6A、図6B、図6C、図7に基づいて説明する。
実施の形態4は、実施の形態2の変形例であり、両電圧変換機300c,400c(図7参照)を、効率と損失との関係に基づいて選択的に動作させるようにした例である。
図6Aは、第1電圧変換機300の出力電力と効率との関係、および出力電力と損失との関係を示している。この図6Aにおいて、損失の値が最少となる出力電力値P1を、例えば、第1急速充電器210の出力電力と同等程度(例えば、50kW程度)とする。
図6Bは、第2電圧変換機400cの出力電力と効率との関係、および出力電力と損失との関係を示している。この図6Bにおいて、第2電圧変換機400cが出力可能な最大電力値P2を、例えば、AC電源の出力電力(例えば、7kW程度)とする。
この実施の形態4では、両電圧変換機300c,400cの何れかを介して伝達する出力電力値PがP1<Pの場合は、第1電圧変換機300cと第2電圧変換機400cとの両方を動作させる。
このような動作の一例を図7に示す。
図7に示す例では、矢印I7に示すように、制御部301,401は、メインバッテリ10から両電圧変換機300c,400cを介してインバータ40とコンバータ50とに電力伝達を行うよう制御する。
このとき、両電圧変換機300,400の出力電力値Paの合計は、PbkW+PckWであり、かつ、Pb+Pc=Pa>P1とする。この場合、第1電圧変換機300cのみでPakW(=PbkW+PckW>P1)の電力伝達を行う場合と比較して、第1電圧変換機300に発生する損失を低下させることができる。そして、この第1電圧変換機300の損失の減少分が、第2電圧変換機400cの伝達電力を0kWからPckWに増加させることで発生する損失の増加分よりも大きい。したがって、両電圧変換機300c,400cで発生するトータル損失としては低くなる。
図6Cは、両電圧変換機300c,400cの出力電力の合計値がPakW(PbkW+PckW)の場合における第2電圧変換機400cの出力電力値PckWと両電圧変換機300c,400cで発生するトータル損失の関係を示している。この図6Cに示すように第2電圧変換機400cを動作させることによってトータルの損失が変化し、出力電力値PckWの付近で動作させる場合がトータルの損失が最少となることがわかる。
ただし、出力電力値P>P1の場合であっても(例えば、P1の近傍の値)、第2電圧変換機400を動作させずに第1電圧変換機300cのみを動作させた方が損失を抑えられる場合は、制御部301,401は、第1電圧変換機300cのみで電力変換を行う。
また、両電圧変換機300c,400cを介して伝達する出力電力値Pが、P2<P<P1の場合は、制御部301,401は、第1電圧変換機300cのみで電力変換を行う。さらに、出力電力値P<P2の場合は、制御部301,401は、第2電圧変換機400のみで電力変換を行う。
すなわち、実施の形態4では、制御部301,401は、出力電力値Pに応じて「第1電圧変換機300cのみ動作」、「第2電圧変換機400cのみ動作」、「両電圧変換機300c,400cを動作」の中から損失が最少となる条件を判断し動作させる。これにより、両電圧変換機300c,400cによる損失を低下させることができる。
なお、この組み合わせ切替制御は、予め、実験結果やシミュレーションなどに基づいて、予めマップや演算式などを作成し記憶させておき、出力電力値Pに応じて制御する。
以下に、実施の形態4の電動車両の電源システムの効果を述べる。
(4-1)実施の形態4の電動車両の電源システムは、
制御部301,401は、第1電圧変換機300cの動作と第2電圧変換機400cの動作とを、第1電圧変換機300cおよび第2電圧変換機400cの通電損失に基づいて制御する。
したがって、両電圧変換機300c,400cによる損失を低下させることができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5の電動車両の電源システムを図8、図9に基づいて説明する。
実施の形態5は、実施の形態1の変形例であり、図8に示すように、導通状態と非導通状態とを切り替える第1~第3切替スイッチ810,820,830を用い、メインバッテリ10の電圧状態に応じて充電する経路を切り替えるようにした例である。
実施の形態5の電動車両の電源システムは、第1充電回路110は、第2充電回路120に接続されたバイパス回路110aを有する。そして、第1充電回路110には、第1急速充電器210と電圧変換機30dとの間で導通状態と非導通状態とに切り替える第1切替スイッチ810が設けられている。
さらに、バイパス回路110aには、第1急速充電器210とメインバッテリ10との間で導通状態と非導通状態とに切り替える第2切替スイッチ820が設けられている。
また、第2充電回路120には、第2急速充電器220と電圧変換機30dとの間で導通状態と非導通状態とに切り替える第3切替スイッチ830が設けられている。
なお、各切替スイッチ810,820,830は、例えば、機械的に開閉を行うリレーや半導体スイッチなどである。
各切替スイッチ810,820,830の導通状態と非導通状態との切り替えは、制御部840により実行される。この制御部840は、メインバッテリ10の電力状態を含む電力情報に基づいて切替制御を行う。
この制御部840による切替制御の一例を図9により説明する。
第1急速充電器210により充電を行う際に、メインバッテリ10の電圧が、第1急速充電器210の最大出力電圧(V1)を下回った場合、第1切替スイッチ810を非導通状態とする一方、第2切替スイッチ820を導通状態とする。この場合、図9の矢印Id9に示すように、第1急速充電器210からメインバッテリ10に直接充電し、電圧変換機30dは、非動作状態とする。したがって、電圧変換機30dの通電損失を無くし損失を抑えることができる。
なお、このとき、サブバッテリ22、補機群23などの低電圧系に動作要求がある場合には、電圧変換機30dは電力伝達のみを行ってコンバータ50への電力供給を行う。
その後、メインバッテリ10の電圧が、第1急速充電器210の最大電圧(V1)に達したら、制御部840は、第1切替スイッチ810を導通状態とする一方、第2切替スイッチ820を非導通状態とする。
この場合、図2Bにより説明したのと同様に、電圧変換機30dが昇圧動作を行って、メインバッテリ10の充電を行う。
なお、この実施の形態5で示したバイパス回路110a、各切替スイッチ810~830および制御部840は、実施の形態2にも適用することができる。この場合、実施の形態3で示した第1電圧変換機300に優先的に通電させる構成を用いることなく、第1急速充電器210からメインバッテリ10への直接の電力伝達が可能である。よって、両電圧変換機300,400の構成の簡略化を図ることができるとともに、第2電圧変換機400に定格以上の電力が通電して故障などの不具合が生じるのを防ぐことができる。
以下に、実施の形態5の電動車両の電源システムの効果を述べる。
(5-1)実施の形態5の電動車両の電源システムは、
第1充電端子61と電圧変換機30dとの導通状態と非導通状態とを切り替える第1切替スイッチ810と、
第1充電端子61を、メインバッテリ10と電圧変換機30dとの間に接続するバイパス回路110aの導通状態と非導通状態とを切り替える第2切替スイッチ820と、
を備え、
制御部31dは、第1充電端子61からの充電時に、メインバッテリ10の電圧が第1高電圧V1よりも低電圧の場合は、第1切替スイッチ810を非導通状態とする一方で第2切替スイッチ820を導通状態とし、メインバッテリ10の電圧が第1高電圧V1よりも高電圧の場合は、第1切替スイッチ810を導通状態とする一方で第2切替スイッチ820を非導通状態とする。
したがって、電圧変換機30dの昇圧動作が不要な場合、電圧変換機30dを通電させずバイパス回路110aを介して電力を伝達することができるので、電圧変換機30dの通電により生じる損失や劣化を抑制できる。
また、電圧変換機30dに替えて第1電圧変換機300と第2電圧変換機400とを並列に設けた場合には、第2電圧変換機400に定格以上の電力が通電して故障などの不具合が生じるのを防ぐことができる。さらに、この場合、実施の形態3で示した切替回路310,410を設ける必要が無く、各電圧変換機300,400の設計条件を簡素化できる。
以上、本開示の電動車両の電源システムを実施の形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られず、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加などは許容される。
例えば、実施の形態では、定格電圧の値の一具体例を数値により開示したが、これらの値は、これに限定されるものではない。
また、実施の形態では、第1~第3充電端子61~63を備えた電力供給部60を示したが、電力供給部60は、これに限定されるものではなく、少なくとも、第1充電端子61および第2充電端子62を有していればよい。
10 メインバッテリ
20 車両電力負荷群
21 電動機(車両電力負荷)
22 サブバッテリ(車両電力負荷:低電圧負荷)
23 補機群(車両電力負荷:低電圧負荷)
30 電圧変換機
30d 電圧変換機
31 制御部
31d 制御部
40 インバータ(車両電力負荷)
50 コンバータ(車両電力負荷)
60 電力供給部
61 第1充電端子
62 第2充電端子
70 普通充電器
100 電力供給回路
110 第1充電回路
110a バイパス回路
120 第2充電回路
200 電力供給源
250 外部電力負荷
300 第1電圧変換機
300b 第1電圧変換機
300c 第1電圧変換機
301 制御部
310 切替回路
400 第2電圧変換機
400b 第2電圧変換機
400c 第2電圧変換機
401 制御部
410 切替回路
810 切替スイッチ
820 切替スイッチ
830 切替スイッチ
840 制御部
MV 電動車両
V1 第1高電圧
V2 第2高電圧
Vlow 補機用電圧

Claims (8)

  1. 電動車両において電力を供給するメインバッテリと、
    前記メインバッテリから電力の供給を受けて第1高電圧の電力で動作する電動機を含む車両電力負荷と、
    前記メインバッテリと前記車両電力負荷との間に接続され、前記第1高電圧から前記第1高電圧よりも高い第2高電圧への昇圧動作および前記第2高電圧から前記第1高電圧への降圧動作を行う電圧変換機と、
    前記電動車両の外部の電力供給源に接続して、前記電力供給源から前記メインバッテリへの電力供給を行う電力供給部と、
    前記電圧変換機の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記電力供給部は、前記電圧変換機と前記車両電力負荷との間に接続される第1充電端子と、前記メインバッテリと前記電圧変換機との間に接続される第2充電端子と、を備え、
    前記制御部は、
    前記電力供給部における供給状態および前記車両電力負荷の動作要求に基づいて前記電圧変換機の昇圧動作を行うか降圧動作を行うのか判断し、
    前記第1充電端子からの電力供給を受けて前記メインバッテリ充電する場合には、前記電圧変換機昇圧動作させ、
    前記メインバッテリから前記車両電力負荷へ電力を供給する場合には、前記電圧変換機を降圧動作させる電動車両の電源システム。
  2. 請求項1に記載の電動車両の電源システムにおいて、
    前記電圧変換機には、前記車両電力負荷として前記電動機を含み定格電圧が前記第1高電圧の負荷が接続され、
    前記メインバッテリは、前記第1高電圧よりも高い前記第2高電圧を最大電圧とされ、
    前記車両電力負荷に、前記第1高電圧を定格電圧とするコンバータを介して接続されて前記第1高電圧よりも低電圧で作動する低電圧負荷が含まれ、
    前記制御部は、前記第1充電端子からの電力供給時には、前記電圧変換機に昇圧動作を行わせ、前記第2充電端子からの電力供給時に、前記低電圧負荷の動作要求がある場合は前記電圧変換機に降圧動作を行わせる電動車両の電源システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動車両の電源システムにおいて、
    前記電圧変換機として、相対的に定格電力の大きな第1電圧変換機と、相対的に定格電力の小さな第2電圧変換機とが並列に設けられている電動車両の電源システム。
  4. 請求項3に記載の電動車両の電源システムにおいて、
    前記制御部は、前記第1充電端子からの充電時に、前記メインバッテリの電圧が前記第1充電端子からの電圧よりも低い場合には、前記第1電圧変換機を優先して電力伝達を行う電動車両の電源システム。
  5. 請求項3または請求項4に記載の電動車両の電源システムにおいて、
    前記制御部は、前記第1電圧変換機の動作と前記第2電圧変換機の動作とを、前記第1電圧変換機および前記第2電圧変換機の通電損失に基づいて制御する電動車両の電源システム。
  6. 請求項1~請求項5の何れか1項に記載の電動車両の電源システムにおいて、
    前記制御部は、前記第1充電端子と前記第2充電端子との何れにも電力が供給されていない場合には、前記電圧変換機を降圧動作させる電動車両の電源システム。
  7. 請求項2を引用する請求項3~請求項6の何れか1項に記載の電動車両の電源システムにおいて、
    前記第1充電端子と前記電圧変換機との導通状態と非導通状態とを切り替える第1切替スイッチと、
    前記第1充電端子を、前記メインバッテリと前記電圧変換機との間に接続するバイパス
    回路の導通状態と非導通状態とを切り替える第2切替スイッチと、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1充電端子からの充電時に、前記メインバッテリの電圧が前記第1高電圧よりも低電圧の場合は、前記第1切替スイッチを非導通状態とする一方で前記第2切替スイッチを導通状態とし、前記メインバッテリの電圧が前記第1高電圧よりも高電圧の場合は、前記第1切替スイッチを導通状態とする一方で前記第2切替スイッチを非導通状態とする電動車両の電源システム。
  8. 請求項2を引用する請求項3~請求項7の何れか1項に記載の電動車両の電源システムにおいて、
    前記制御部は、前記第1充電端子に、外部電力負荷が接続されている場合、前記電圧変換機を、前記メインバッテリと前記外部電力負荷との電圧差に応じて電力変換を行って前記外部電力負荷に給電する電動車両の電源システム。
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