JP7099875B2 - 温度表示デバイスの読取処理装置 - Google Patents

温度表示デバイスの読取処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7099875B2
JP7099875B2 JP2018103154A JP2018103154A JP7099875B2 JP 7099875 B2 JP7099875 B2 JP 7099875B2 JP 2018103154 A JP2018103154 A JP 2018103154A JP 2018103154 A JP2018103154 A JP 2018103154A JP 7099875 B2 JP7099875 B2 JP 7099875B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
information
color
display device
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018103154A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019045474A (ja
Inventor
和夫 谷
義則 佐藤
隆士 山本
法光 三本木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to US16/115,787 priority Critical patent/US20190064008A1/en
Priority to EP18191646.1A priority patent/EP3450946A1/en
Publication of JP2019045474A publication Critical patent/JP2019045474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7099875B2 publication Critical patent/JP7099875B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Description

本発明は、温度表示デバイスの読取処理装置、サーバー装置、温度表示デバイスの読取処理システム、および温度表示デバイスの読取処理装置の制御方法に関する。
近年、食品及び医薬品などについては、一般に製造後又は開封後の経過時間や保存温度環境に注意しなければならないことは経験的によく理解されている。例えば乳製品は製造時から急速に劣化する。
また、難病の治療効果が期待できる医薬品においても、多くの種類は、本来管理されなければならない保管の仕方や温度環境において初めて機能する。毎年冬の時期に利用される医薬品の代表例であるワクチンは生物由来製品であり、種類によって保管の仕方が異なり、扱い方で効能が変わる。
今後、温度感受性の高い食品・医薬品の急増が予想されている。製品個々に対する適正な管理は、環境・資源の社会課題を解決するツールとして、多岐にわたり広い用途でますます重要になってきている。
例えば、設備インフラ業界や産業界においては、温度管理が施設等のモニタリング及び製品化工程や品質管理上で重要な管理項目として知られ、温度管理用に電子計測器が用いられている。
食品及び医薬品に対する温度管理用として電子計測器の利用は、バッテリー駆動型の動作原理であり個々の食品や医薬品に対して高コストであること、更に取扱い上の簡便性がないことから本用途に適していない。
他の温度管理用ツールとしては、示温インク材料を利用したサーモラベルがある。サーモラベルは、取扱い上簡便性ではあるが温度検知開始機能がなく、材料物性上及び発色原理から可逆性であることで温度検知の対象や利用シーンが限定され、また高精度な温度測定が困難である。
このような市場の要求に基づき、示温インクとは異なる材料物性上の特性を生かし、簡便な温度インジケータ、タグ、ラベル化が可能な、フォトクロミック化合物を含む温度履歴表示材を用いた温度管理技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、フォトクロミズムとは、光の作用により単一の化学種が分子量を変えることなく吸収スペクトルの異なる2つの異性体(A,B)を可逆的に生成する現象である。また、フォトクロミズムは、異性体Aに特定波長の光を照射すると、結合様式あるいは電子状態に変化が生じ、異性体Bに変換し、その結果、紫外・可視吸収スペクトルが変化して色が変わる現象である。
特許文献1に記載の光機能素子は、[1]スイッチ機能を備える、[2]加熱により再生不可能な消色が起こる、[3]着色状態が可視化で安定である、という3つの特徴を有している。特許文献1では、このような特徴を有する光機能素子を、温度履歴表示材として使用することが提案されている。
フォトクロミズムを用いた特許文献1に記載の技術は、外部刺激による色の変化を用いる原理なので、電力消費はゼロ、曝される環境の温度変化を退色特性と経過時間による色の差から温度検知が行われることから温度履歴の表示と記録及びエビデンス性を有する。
また、特許文献1に記載の技術は、小型薄膜なデバイス仕様実現が可能なことから利用する場所や対象を特定することがなく、フレキシビリティ性が見込めることから温度検知対象の大小サイズ等、種類を選ばない。さらに、特許文献1に記載の技術は、小型薄膜なデバイスが実現の際は、ディスポーザル性、低コスト化、簡便性が期待でき、新たな温度インジケータとして有望である。
特開2014-15552号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、目視で小型薄膜なデバイス上に設けられた色の変化を測定結果として確認し判定することから、測定精度と繰返し精度が高くない。このため、特許文献1に記載の技術では、対象物が曝された温度の測定精度が悪く、経過時間の判断が適切にできない可能性があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、対象物が曝された温度と経過時間を精度良く推定することができる温度表示デバイスの読取処理装置、サーバー装置、温度表示デバイスの読取処理システム、および温度表示デバイスの読取処理装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る温度表示デバイス(20)の読取処理装置(10)は、時間情報を示す時間情報の画像と、色の変化で温度と経過時間に関する情報の表示を行う温度情報の画像と、を含む撮像された時刻情報が付加された温度表示デバイスの画像を取得する取得部(撮像部101)と、温度によって変化した色と経過時間と温度との関係である退色情報を温度毎に記憶する記憶部(105)と、前記温度情報を含む画像から検出した温度と前記経過時間によって変化した色に関する色情報と、前記時間情報を含む画像から検出した前記時間情報に基づく経過時間と、前記記憶部が記憶する前記退色情報と、に基づいて、前記温度表示デバイスが曝された温度を推定する温度推定部(制御部106)と、を備える。
また、本発明の一態様に係る温度表示デバイスの読取処理装置において、前記温度推定部は、前記温度情報を含む画像における波長成分を限定して、前記温度表示デバイスが曝された環境の温度を推定するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る温度表示デバイスの読取処理装置において、前記温度推定部は、前記温度情報を含む画像をグレースケール化し、前記グレースケース化した画像の濃淡に基づいて、前記温度表示デバイスが曝された環境の温度を推定するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る温度表示デバイスの読取処理装置において、前記温度表示デバイスは、前記温度表示デバイスが発行された前記時間情報を含む領域(24)と、温度変化を検知して色の変化によって前記温度情報を示す領域(22)と、を備え、前記温度情報を示す領域は、前記経過時間に応じて色が変化するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る温度表示デバイスの読取処理装置において、前記温度表示デバイスは、色に関する情報の校正用の領域(23)、を備え、前記記憶部は、前記校正用の領域に色に関する情報と、校正を行うか否かの校正閾値を記憶し、前記取得部は、前記校正用の領域の画像を取得し、前記温度推定部は、取得された前記校正用の領域の画像から検出した色に関する情報と、前記記憶部が記憶する校正用の領域に色に関する情報とを比較し、比較した結果と前記記憶部が記憶する構成閾値を比較し、比較した結果に応じて、前記温度情報を含む画像から検出した前記色情報を校正するか否かを判断するようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るサーバー装置(40)は、時間情報を示す時間情報の画像と、色の変化で温度と経過時間に関する情報の表示を行う温度情報の画像と、を含み、温度表示デバイス(20)の読取処理装置(10A)によって撮像された時刻情報が付加された温度表示デバイスの画像を取得する通信部(43)と、色に関する情報と経過時間と温度との関係である退色情報を温度毎に記憶する記憶部(42)と、前記温度情報を含む画像から検出した温度と前記経過時間によって変化した色に関する色情報と、前記時間情報を含む画像から求めた前記時間情報に基づく経過時間と、前記記憶部が記憶する前記退色情報と、に基づいて、前記温度表示デバイスが曝された温度を推定する制御部(41)と、を備え、前記通信部は、推定した前記温度表示デバイスが曝された温度を示す情報を前記温度表示デバイスの読取処理装置へ出力する。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る温度表示デバイスの読取処理システム(1A)は、温度表示デバイスの読取処理装置(10A)と、サーバー装置(40)を有する温度表示デバイスの読取処理システムであって、温度表示デバイスの読取処理装置は、時間情報を示す時間情報の画像と、色の変化で温度と経過時間に関する情報の表示を行う温度情報の画像と、を含む温度表示デバイスの画像を撮像する撮像部(101)と、前記撮像部が撮像した温度表示デバイスの画像に、撮像した時刻を示す情報を付加して前記サーバー装置へ送信し、前記サーバー装置が送信した前記温度表示デバイスが曝された温度を示す情報を受信する通信部(107)と、前記受信された前記温度表示デバイスが曝された温度を示す情報を表示する表示部(104)と、を備え、前記サーバー装置は、時間情報を示す時間情報の画像と、色の変化で温度と経過時間に関する情報の表示を行う温度情報の画像と、を含む温度表示デバイスの読取処理装置が撮像し撮像された時刻情報が付加された温度表示デバイスの画像を取得し、制御部が推定した前記温度表示デバイスが曝された温度を示す情報を前記温度表示デバイスの読取処理装置へ出力する通信部(43)と、色に関する情報と経過時間と温度との関係である退色情報を温度毎に記憶する記憶部(42)と、前記温度情報を含む画像から検出した温度と前記経過時間によって変化した色に関する色情報と、前記時間情報を含む画像から検出した前記時間情報と前記撮像された時刻に基づいて求めた経過時間と、前記記憶部が記憶する前記退色情報と、に基づいて、前記温度表示デバイスが曝された温度を推定する前記制御部(41)と、を備える。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る温度表示デバイスの読取処理装置の制御方法は、温度によって変化した色と経過時間と温度との関係である退色情報を温度毎に記憶する記憶部を有する温度表示デバイスの読取処理装置の制御方法であって、取得部が、時間情報を示す時間情報の画像と、色の変化で温度と経過時間に関する情報の表示を行う温度情報の画像と、を含む温度表示デバイスの読取処理装置が撮像し撮像された時刻情報が付加された温度表示デバイスの画像を取得する手順と、温度推定部が、前記温度情報を含む画像から検出した温度と前記経過時間によって変化した色に関する色情報を認識する手順と、前記温度推定部が、前記時間情報を含む画像から検出した前記時間情報と撮像された時刻に基づいて経過時間を求める手順と、前記温度推定部が、前記色情報と、前記経過時間と、前記記憶部が記憶する前記退色情報と、に基づいて、前記温度表示デバイスが曝された温度を推定する手順と、を含む。
本発明によれば、対象物が曝された温度と経過時間を精度良く推定することができる。
第1実施形態に係る温度表示デバイスの例を示す図である。 第1実施形態に係る温度インジケータにおける退色特性の一例を示す図である。 第1実施形態に係る温度表示デバイスの読取処理システムの構成例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る温度表示デバイスの情報を読み取って処理を行う手順例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る温度インジケータの色の彩度と経過時間の関係の例を示す図である。 第1実施形態に係る温度表示デバイスが装着された対象物が、2℃の温度環境に曝されたときの経過時間と色の彩度の関係を示すイメージ図である。 第1実施形態に係る温度表示デバイスが装着された対象物が、5℃の温度環境に曝されたときの経過時間と色の彩度の関係を示すイメージ図である。 第1実施形態に係る温度表示デバイスが装着された対象物が、8℃の温度環境に曝されたときの経過時間と色の彩度の関係を示すイメージ図である。 第1実施形態に係る読取処理における環境温度の特定化を示すイメージ図である。 第1実施形態に係る記憶部が記憶する経過時間と色の退色と温度の関係(退色情報)の例を示す図である。 第1実施形態の読取処理装置の表示部上に表示される情報の例を示す図である。 第2実施形態に係る校正用色情報部を備える温度表示デバイスの例を示す図である。 第2実施形態に係る温度表示デバイスの読取処理システムの構成例を示すブロック図である。 第2実施形態に係る温度表示デバイスの読取処理システムが行う処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るサーバー装置の記憶部が記憶する補正係数情報の例を示す図である。 実施形態に係る温度表示デバイスの発行装置を示す概略図である。 実施形態に係る発行装置の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
まず、温度表示デバイスの例を説明する。
図1は、本実施形態に係る温度表示デバイス20の例を示す図である。図1に示すように、温度表示デバイス20は、基材シート21、温度インジケータ22、および時間情報表示部24を備える。
温度表示デバイス20は、温度管理を行う対象である対象物(食品、医薬品等)のパッケージ等に装着されている。
温度表示デバイス20は、温度検知の対象となる対象物に装着して使用することが想定される。このため、対象の製品の仕様、サイズ、使用方法などに基づいて、基材シート21の形状および大きさが選択される。基材シート21は、一方の面に粘着剤層を備えていてもよい。これにより、対象製品に貼付して使用できる温度表示デバイス20が得られる。
基材シート21の材質としては、ガラス、プラスチック、紙、金属(アルミニウム等)などを挙げることができる。基材シート21は、板状、箔状等であってよい。基材シート21は、可撓性を有することが好ましい。基材シート21は、温度インジケータ22に照射される光(例えば紫外線)に対して透過性であってもよいし、非透過性であってもよい。基材シート21は、例えば平面視略矩形のカード状であってよい。
また、基材シート21の材質は、後述する印字記録装置における記録方式に応じて、印字がしやすいものを選択するようにしてもよい。基材シート21の材質は、記録方式によらず、温度インジケータ22の形成、インク付着性、印字等のパターン配置等を考慮して選択してもよい。例えば、基材シート21の表面領域の少なくとも一部を感熱紙で構成した場合、当該領域は、加熱により発色する感熱紙領域となる。感熱記録式の印字記録装置を採用する場合は、前記感熱紙領域に印字することができる。
温度インジケータ22は、光の照射により温度の検知が開始される機能を有する。温度インジケータ22は、例えば、特定の波長の光が照射されることにより変色する材料を含む。光が照射されることにより変色する材料を用いることにより、色情報を認識することで、温度表示デバイス20が曝されていた温度、曝されていた温度における経過時間を確認することができる。
前記材料としては、特定の波長の光(例えば紫外線)が照射されて着色することで温度変化を表示可能な状態となる材料、例えば、着色後、温度に応じた速度で不可逆的に退色(消色)する材料が好ましい。この材料は、特定の波長の光の照射により着色することによって、温度の検知を開始させることができる。
前記光が紫外線であると、紫外線照射により温度インジケータ22を着色できる。紫外線のように可視光域以外の光波長域を利用することにより、任意のタイミングで温度インジケータの温度検知開始を誘起させることができる。
特定の波長の光が照射されて着色し、温度に応じた速度で不可逆的に退色(消色)する材料としては、フォトクロミック化合物がある。フォトクロミック化合物としては、例えば、ジアリールエテン系、アゾベンゼン系、スピロピラン系、フルキド系が挙げられる。
なかでも特に、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物は、熱安定性、繰返し耐久性、高感度であること、様々な温度で光反応可能であることなどの点で好ましい。一般式(1)は、ジアリールエテン系フォトクロミック化合物の例である。
Figure 0007099875000001
一般式(1)
[一般式(1)中、Xは硫黄原子(S)またはスルホニル基(SO2)であり、Zは水素原子(H)またはフッ素原子(F)であり、RおよびR’は同一または異なって炭素数1~6のアルキル基または炭素数3~7のシクロアルキル基でありかつ少なくともいずれか一方が炭素数3~7の第二級アルキル基である]
フォトクロミック化合物は、特定の波長の光、例えば紫外線(例えば波長250~400nm)の照射により着色される。一般式(1)のフォトクロミック化合物は、光照射により、2つのチオフェン環に結合する2つの置換基R(ここではR’=Rとする)が結合して環を形成(閉環)し、着色される。着色したフォトクロミック化合物は、所定の温度未満では安定であるが、当該温度以上の条件に曝される(加熱される)ことにより消色(退色)する。なお、温度インジケータ22の構成材料は、着色状態が可視光下で安定であることが好ましい。
時間情報表示部24は、時間情報が印字される領域である。時間情報は、例えば、バーコード、二次元コード、文字情報等である。時間情報は、温度表示デバイス20を利用開始した時刻を示す時間情報である。なお、時間情報表示部24がバーコード、二次元コード等の場合、温度表示デバイス20が装着されている対象物に関する情報を含んでいてもよい。対象物に関する情報とは、例えば、製品名、対象物を識別するための識別情報等である。温度表示デバイス20に配置される温度インジケータ22と時間情報表示部24は、温度検知の対象となる対象物に装着して使用することが想定される対象の製品の仕様、サイズ、使用方法などに基づいて形状および大きさが適宜選択される。
ここで、温度インジケータ22における退色特性の一例を説明する。
図2は、本実施形態に係る温度インジケータ22における退色特性の一例を示す図である。図2の縦軸は温度インジケータ22(図1参照)の色の彩度であり、彩度が高いほど濃い色である。横軸は経過時間を示す。
図2に示すように、温度インジケータ22は、特定の波長の光が照射されて着色した後、時間とともに退色(消色)する。図2において、符号aは、第1の温度における色の経時変化を示す。符号bは、第1の温度より高い第2の温度における色の経時変化を示す。
符号cは、第2の温度より高い第3の温度における色の経時変化を示す。このように、温度インジケータ22は、温度が高いほど退色(消色)の速度が高くなる。色の彩度は温度に応じた値となるため、色の彩度に基づいて、温度表示デバイス20が置かれた環境の温度を知ることができる。
次に、温度表示デバイス20の情報を読み取って処理を行う温度表示デバイスの読取処理システム1の構成例を説明する。
図3は、本実施形態に係る温度表示デバイスの読取処理システム1の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、温度表示デバイスの読取処理システム1は、温度表示デバイスの読取処理装置10(以下、単に読取処理装置10という)と温度表示デバイス20を含んで構成される。
また、図3に示すように、読取処理装置10は、撮像部101(取得部)、マイク102、操作部103、表示部104、記憶部105、制御部106(温度推定部)、通信部107、スピーカ108、拡張スロット109、および外部接続端子110を備える。撮像部101、マイク102、操作部103、表示部104、記憶部105、制御部106、通信部107、スピーカ108、拡張スロット109、および外部接続端子110は、例えばバスを介して接続されている。
読取処理装置10は、温度表示デバイス20の情報を読み取り、読み取った情報に基づいて温度表示デバイスが装着されている対象物が曝されていた温度と経過時間等を求め、求めた対象物が曝されていた温度と経過時間等を表示部104に表示させる。読取処理装置10は、撮像機能を有する、例えばスマートフォン、タブレット端末、専用装置等である。
撮像部101は、例えばCMOS(Complementary MOS)イメージセンサー、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー等によるカメラである。撮像部101は、制御部106の制御に応じて、温度表示デバイス20(図1参照)の温度インジケータ22(図1参照)と時間情報表示部24(図1参照)を含む画像を撮像する。撮像部101は、撮像した画像データを、バスを介して制御部106に出力する。なお、撮像された画像データには撮像された時刻が含まれる。撮像された時刻は、例えば制御部106が計時した時刻、通信部107、不図示のネットワークを介して取得した時刻である。
マイク102は、制御部106の制御に応じて音響信号を収音し、収音した音響信号を、バスを介して制御部106に出力する。
操作部103は、機械式ボタン、表示部104上に設けられたタッチパネルセンサー等である。操作部103は、利用者が行った操作結果を検出して、検出した操作結果を、バスを介して制御部106に出力する。
表示部104は、情報を表示する装置である。表示部104は、例えば、液晶表示装置(LCD)、有機EL(ElectroLuminescence)装置、電子ペーパー装置によって構成される。表示部104は、制御部106の制御に応じて、温度表示デバイス20を撮像した結果に基づく画像等を表示する。
記憶部105は、読取処理装置10の制御に必要な情報、プログラム、色情報を識別するための情報、経過時間と色の退色と温度の関係、所定の温度範囲を示す情報等を記憶する。
制御部106は、利用者が操作部103を操作した結果に応じて、温度表示デバイス20の温度インジケータ22と時間情報表示部24を含む画像を撮像するように撮像部101を制御する。制御部106は、撮像した画像に含まれる温度インジケータ22の色情報を認識する。制御部106は、撮像した画像に含まれる時間情報を抽出する。制御部106は、抽出した時間情報と撮像された時間を用いて経過時間を求める。制御部106は、認識した色と、経過時間と、記憶部105が記憶する経過時間と色の退色と温度の関係とに基づいて、温度表示デバイス20が装着されている対象物が曝されていた温度を推定する。制御部106は、推定した温度を示す情報と経過時間を示す情報を表示部104上に表示させる。制御部106は、対象物が曝されていた温度範囲が所定の温度範囲であったか否かを判定する。制御部106は、判定した結果を表示部104上に表示させる。制御部106は、拡張スロット109に例えばフラッシュメモリーが挿入された場合、フラッシュメモリーに対して情報の読み書きを行うように制御する。制御部106は、外部接続端子110に例えば外部機器が接続された場合、接続された外部機器から情報の取得を行い、外部機器へ情報の出力を行う等の制御を行う。なお、制御部106が行う詳細な処理については、後述する。
通信部107は、制御部106の制御に応じて、ネットワークを介して、例えばサーバー装置等との通信を行う。
スピーカ108は、制御部106の制御に応じて、音響信号を出力する。
拡張スロット109は、例えばフラッシュメモリーが挿入されるスロットである。
外部接続端子110は、例えばUSB(Universal Serial Bus)端子である。
次に、温度表示デバイス20の情報を読み取って処理を行う手順例を説明する。
図4は、本実施形態に係る温度表示デバイス20の情報を読み取って処理を行う手順例を示すフローチャートである。
(ステップS1)撮像部101は、制御部106の制御に応じて、制御して温度表示デバイス20(図1参照)の温度インジケータ22(図1参照)と時間情報表示部24(図1参照)を含む画像を撮像する。続けて、制御部106は、撮像部101が撮像した画像データと撮像した時刻を示す情報を取得する。
(ステップS2)制御部106は、取得した画像データに含まれる温度インジケータ22の領域の画像と、時間情報表示部24の領域の画像とを分離する。制御部106は、例えば取得した画像データに対してクラスタリング処理を行い、温度インジケータ22の領域の画像と、時間情報表示部24の領域の画像とを分離して抽出する。
(ステップS3)制御部106は、抽出した温度インジケータ22の領域の画像と時間情報表示部24の領域の画像それぞれに対して、特徴量を抽出する。
(ステップS4)制御部106は、時間情報表示部24の領域の画像に対して抽出した特徴量と、記憶部105が記憶する情報に基づいて、時間情報を認識する。例えば時間情報表示部24が二次元コードの場合、制御部106は、二次元コードに埋め込まれている温度表示デバイス20が利用開始された時刻を示す時間情報を、パターンマッチングの手法などによって認識する。
(ステップS5)制御部106は、温度インジケータ22の領域の画像に対して抽出した特徴量と、記憶部105が記憶する情報に基づいて、色を示す情報(以下、色情報という)を認識する。制御部106は、温度インジケータ22の色情報を、例えばパターンマッチングの手法によって認識する。
(ステップS6)制御部106は、ステップS4で認識した時間情報と、撮像部101が撮像した時刻を示す情報を用いて、温度表示デバイス20が利用開始された時刻から撮像された時刻までの経過時間を求める。続けて、制御部106は、求めた経過時間を示す情報を記憶部105に記憶させる。
(ステップS7)制御部106は、ステップS6で求めた経過時間、ステップS5で認識した色情報、記憶部105が記憶する経過時間と色の退色と温度の関係を用いて、環境温度を推定する。続けて、制御部106は、推定した環境温度を示す情報を記憶部105に記憶させる。なお、環境温度とは、温度検知の対象となる対象物が曝されていた環境の温度である。
(ステップS8)制御部106は、ステップS8で推定した温度が、予め定められている温度範囲以内であるか否かを判定し、ステップS9の処理に進める。
(ステップS9)制御部106は、推定した環境温度を示す情報と、経過時間を示す情報と、推定した温度が予め定められている温度範囲以内であるか否かを示す情報、を表示部104上に表示させるように制御する。なお、制御部106は、推定した環境温度を示す情報と経過時間を示す情報を表示部104上に表示させるように制御するようにしてもよい。
次に、温度インジケータ22の温度と時間に対する振る舞いの例を、図5~図10を用いて説明する。
図5~図9は、本実施形態に係る温度インジケータ22の温度と時間に対する振る舞いの例を示す図である。図10は、本実施形態に係る記憶部105が記憶する経過時間と色の退色と温度の関係(退色情報)の例を示す図である。
温度表示デバイス20が装着される対象物が所定の温度の環境下に置かれるとき、後述するように、発行装置50(図16、図17参照)は、基材シート21(図1参照)に温度インジケータ22(図1参照)と時間情報表示部24(図1参照)とを有する温度表示デバイス20を形成する。そして、発行装置50は、温度インジケータ22に例えば紫外光領域(例えば250~400nm)を照射する。これにより、温度インジケータ22による温度監視が開始される。以下の説明では、図10に示すように、開始時点の経過時間が0のときの色情報を色C0とする。
図5は、温度インジケータ22の色の彩度と経過時間の関係の例を示す図である。縦軸は色の彩度であり、横軸は経過時間である。符号g11は、環境温度が2℃のときの経過時間に対する色の彩度の関係である。符号g12は、環境温度が5℃のときの経過時間に対する色の彩度の関係である。符号g13は、環境温度が8℃のときの経過時間に対する色の彩度の関係である。
なお、図5に示した退色特性は、使用する要求仕様に合わせて温度インジケータ22の構造変更することで変更することができる。
図6は、温度表示デバイス20が装着される対象物が2℃の温度環境に曝されたときの経過時間と色の彩度の関係を示すイメージ図である。縦軸は色の彩度であり、横軸は経過時間である。符号g20が示す図に示す例では、時間が経過すると、色の彩度がcd0からcd11、cd11からcd12に変化する。
図7は、温度表示デバイス20が装着される対象物が5℃の温度環境に曝されていた経過時間と色の彩度の関係を示すイメージ図である。縦軸は色の彩度であり、横軸は経過時間である。符号g30が示す図に示す例では、時間が経過すると、色の彩度がcd0からcd21、cd22、cd23、cd24、cd25の順に変化する。
図8は、温度表示デバイス20が装着される対象物が8℃の温度環境に曝されていた経過時間と色の彩度の関係を示すイメージ図である。縦軸は色の彩度であり、横軸は経過時間である。符号g40が示す図に示す例では、時間が経過すると、色の彩度がcd0からcd31、cd32、cd33、cd34、cd35、cd36、cd37、cd38、cd39の順に変化する。
図5~図8に示すように、色の彩度は、曝されていた環境温度毎に退色の早さが異なる。図5~図8に示した例では、8℃の環境の退色が最も早く、2℃の環境の退色が最も遅い。
なお、温度インジケータ22の温度における変色、経過時間における退色は不可逆であり、例えば2℃の環境から15℃の環境に曝されていた場合の色情報は15℃の色情報に変化し、2℃の環境に戻しても元に戻らない。
このような関係があるため、本実施形態では、図10に示すように環境温度毎に、経過時間に色情報を対応つけて経過時間と色の退色と温度の関係(退色情報)として記憶部105が記憶する。
例えば、環境温度が2℃の場合、経過時間が0のときの色情報が色C0であり、経過時間がt1のときの色情報が色C11であり、・・・、経過時間がtnのときの色情報が色C1nである。また、環境温度が8℃の場合、経過時間が0のときの色情報が色C0であり、経過時間がt1のときの色情報が色C31であり、・・・、経過時間がtnのときの色情報が色C3nである。
なお、色情報(C0、C11、・・・、C3n)は、RGB色空間の表現、sRGB色空間の表現、CMY色空間の表現、HSV色空間の表現等のうちのいずれかであってもよい。
図9は、求めた経過時間と認識した色情報から、環境温度を推定(特定)することを示すイメージ図である。
制御部106は、温度インジケータ22の色情報を、画像認識を行うことで認識する。また、制御部106は、温度表示デバイス20が利用開始された時刻から撮像された時刻までの経過時間を求め、求めた経過時間と認識した色情報から環境温度を推定する。例えば、認識した色情報がC21であり、経過時間がt1の場合、記憶部105が記憶する経過時間と色の退色と温度の関係(退色情報)に基づいて、環境温度が5℃であると推定する。
このように、本実施形態の温度表示デバイス20上における温度インジケータ22の温度変化を検知し色の変化を誘起する材料は図2や図5に示したように、曝される環境の温度に依存して色の変化が発生する。そして、本実施形態によれば、図5に示したような関係があるため、経過時間と変化した色情報を確認することで温度が一義的に特定できる。ここで、上述したように、制御部106が温度インジケータ22の色情報を認識し、経過時間を求める。そして、制御部106は、この経過時間と色情報に対応する温度を、記憶部105が記憶する退色情報を参照して一義的に特定する。
なお、図5~図10に示した温度インジケータ22の温度検出範囲は、例えば2℃~8℃であるとする。ここで、温度表示デバイス20が装着される対象物が温度検出範囲以上の20℃に曝された場合、温度インジケータ22が白色に変化する。例えば、所定の温度範囲が2℃~8℃の場合に、対象物が15℃に曝されていても、制御部106は、認識した色情報によって対象物が所定の温度範囲外の環境温度に曝されたことを判定することができる。また、制御部106は、対象物が温度検出範囲以上の20℃に曝されていた場合、認識した色情報が白色のため、対象物が所定の温度範囲外の環境温度に曝されていたことを判定することができる。
なお、図10に示した記憶部105が記憶する経過時間と色の退色と温度の関係(退色情報)は、予め温度毎かつ経過時間毎の色情報を測定して、記憶部105に記憶させておく。または、制御部106は、使用する温度インジケータ22に合わせて予め測定して得た経過時間と色の退色と温度の関係(退色情報)を、通信部107、拡張スロット109、外部接続端子110のいずれかを介して取得して記憶部105に記憶させるようにしてもよい。または、経過時間と色の退色と温度の関係(退色情報)を、所定の関係式(例えば退色半減期の数式)を用いて作成し、記憶部105に記憶させるようにしてもよい。あるいは、経過時間と色の退色と温度の関係(退色情報)を、データテーブル形式ではなく上記所定の関係式や近似式として、記憶部105に記憶させるようにしてもよい。
ここで、記憶部105が記憶する色情報を識別するための情報について説明する。
色情報を、RGBそれぞれが256値の色空間で表現すると、色情報を認識しきする為の比較データとして1677万色の画像データが必要になる。
しかしながら、上述したように、対象物が保管される温度の範囲が限られている場合、温度インジケータ22の色情報が変化する範囲も限られている。このため、記憶部105が記憶する色情報を認識するための情報は、これらの温度範囲に対応する画像データで足りるため、記憶するデータ量を削減することができる。このように、記憶部105が記憶する色情報を認識するための画像データを削減できることで、制御部106が色情報の認識を行うためのパターンマッチングの処理を軽減することができる。
例えば、温度表示デバイス20の発色退色の色成分は紫から青色である場合に、可視光波長領域の590nmから長波長側の画像データは含めずに行ったとき、データ量を低減や高速な温度の特定が行えた。また、この場合、取得した画像データをモノクロに変換することで同様に処理する画像データ量と処理の低減が可能になった。
なお、上述した例では、制御部106が、温度インジケータ22の色情報を識別する例を説明したが、これに限られない。
上述したように、対象物が保管される温度の範囲が限られている場合、温度インジケータ22の色情報が変化する範囲も限られている。例えば、温度インジケータ22が450nmの光線で着色され、経過時間が0のときに色情報が青色であったとする。用途によっては、温度によって色情報が、例えば青紫色から青色の範囲で変化する場合がある。このような場合、制御部106は、図4のステップS3の処理において、撮像された画像データを例えばグレースケールに変換し、画像データの濃淡に応じて、色情報を認識するようにしてもよい。制御部106は、記憶部105が記憶する温度インジケータ22が発行されたときのグレースケールによる濃度値と、撮像された画像データのグレースケールにおける濃度値との濃度差を求めるようにしてもよい。制御部106は、求めた濃度差と、経過時間と、記憶部105が記憶する経過時間と濃度差と温度の関係(退色情報)に基づいて、保管されていた温度を推定するようにしてもよい。このような場合、記憶部105は、グレースケール化された色情報に基づいて色情報を認識する情報と、温度インジケータ22が発行されたときのグレースケールによる濃度値、経過時間と濃度差と温度の関係(退色情報)を記憶するようにしてもよい。
ここで、表示部104上に表示される情報の例を説明する。
図11は、本実施形態の読取処理装置10の表示部104上に表示される情報の例を示す図である。
符号g101、g102それぞれが示す領域の画像は、表示部104上に表示される画像の例である。
符号g101が示す領域の画像では、表示部104上に、製品情報として「医薬品ABC 001」、判定日として「2018/01/01(2018年1月1日)」、温度管理判定の判定結果として「OK(所定の温度範囲内で保管されていた)」を示す情報が表示されている。
符号g102が示す領域の画像では、表示部104上に、製品情報として「医薬品ABC 001」、判定日として「2018/01/01(2018年1月1日)」、経過時間として「2.5h(2.5時間)」、保管されていた温度を検知した結果(温度検知結果)として「3.5℃」を示す情報が表示されている。
なお、図11に示した表示情報は一例であり、これに限られない。保管が開始された日時を示す情報等を表示させるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態では、温度インジケータ22の色を目視ではなく温度表示デバイスの読取処理装置10が認識するようにした。
本実施形態では、温度表示デバイスの読取処理装置10の制御部106が、経過時間を温度インジケータ22に埋め込まれている使用開始された時刻を示す情報と撮像された時刻との差に基づいて求めるようにした。そして、本実施形態では、制御部106が、認識した色情報と経過時間を、記憶部105が記憶する退色情報を参照することで、対象物が曝された環境温度を推定するようにした。さらに、本実施形態では、制御部106が、推定した温度が、温度管理範囲である所定の温度範囲以内であるか否かを判断するようにした。
これにより、本実施形態によれば、対象物が曝された温度と経過時間を精度良く推定することができる。また、本実施形態によれば、対象物が曝された温度と経過時間を同時に、例えば表示部104上に報知させることができる。
また、本実施形態によれば、温度範囲を逸脱しない状態であるか否かの判断や、温度管理範囲を逸脱し範囲以外の環境に曝されたか否かの判断を、容易に高精度に確認することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、図1に示したように温度表示デバイス20が、基材シート21、温度インジケータ22、および時間情報表示部24を備える例を説明したが、これに限られない。
図12は、本実施形態に係る校正用色情報部23を備える温度表示デバイス20Aの例を示す図である。図12に示すように、温度表示デバイス20Aは、基材シート21、温度インジケータ22、校正用色情報部23、および時間情報表示部24を備える。
校正用色情報部23は、温度インジケータ22の色情報を認識するとき、撮像された温度インジケータ22の画像データの校正を行うか否かの判断に用いられる。また、校正を行うと制御部106によって判断されたとき、校正用色情報部23は、温度インジケータ22の色情報の校正に用いられる。
次に、温度表示デバイス20Aの情報を読み取って処理を行う温度表示デバイスの読取処理システム1Aの構成例を説明する。
図13は、本実施形態に係る温度表示デバイスの読取処理システム1Aの構成例を示すブロック図である。
図13に示すように、温度表示デバイスの読取処理システム1Aは、読取処理装置10A、温度表示デバイス20A、およびサーバー装置40を含んで構成される。読取処理装置10Aとサーバー装置40は、ネットワーク30を介して接続されている。
ネットワーク30は、無線LAN(Local Area Network)や3G通信規格の通信網(第3世代移動通信システム)や4G通信規格の通信網(第3世代移動通信システム)等の無線通信網、またはLAN等の有線通信網である。
サーバー装置40は、制御部41、記憶部42、および通信部43を備えている。
サーバー装置40は、読取処理装置10Aがネットワーク30を介して送信した情報を受信する。サーバー装置40は、受信した情報に基づいて、温度表示デバイス20Aが装着された対象物が曝されていた温度を推定し、推定した結果を、ネットワーク30を介して読取処理装置10Aへ送信する。すなわち、サーバー装置40は、第1実施形態で読取処理装置10が行っていた画像処理等を行い、処理した結果を読取処理装置10Aへ送信する。
制御部41は、通信部43が出力した読取処理装置10Aによって撮像された温度表示デバイス20Aの画像データを取得する。なお、画像データには撮像された時刻が含まれている。制御部41は、画像データに含まれる温度インジケータ22の色情報を認識する。制御部41は、画像データに含まれる校正用色情報部23の色情報を認識する。制御部41は、画像データに含まれる時間情報を抽出する。制御部41は、抽出した時間情報と撮像された時間を用いて経過時間を求める。制御部41は、認識した校正用色情報部23の色情報と、記憶部42が記憶する情報に基づいて、認識した温度インジケータ22の色情報の校正(補正)を行う。制御部41は、校正した色情報と、経過時間と、記憶部42が記憶する経過時間と色の退色と温度の関係とに基づいて、温度表示デバイス20Aが装着されている対象物が曝されていた温度を推定する。制御部41は、対象物が曝されていた温度が所定の温度範囲であるか否かを判定する。制御部41は、温度表示デバイス20Aが装着されている対象物が曝されていた温度を示す情報、経過時間を示す情報、対象物が曝されていた温度が所定の温度範囲であるか否かを判定した結果等を通信部43に出力する。
記憶部42は、色情報を識別するための情報、経過時間と色の退色と温度の関係、校正用色情報部23の色情報、色情報を校正(補正)する情報、所定の温度範囲を示す情報等を記憶する。なお、色情報を校正(補正)する情報については、後述する。
通信部43は、制御部41の制御に応じて、読取処理装置10Aがネットワーク30を介して送信した温度表示デバイス20Aの画像データを受信し、受信した温度表示デバイス20Aの画像データを制御部41へ出力する。通信部43は、制御部41の制御に応じて、制御部41が出力した情報を、ネットワーク30を介して読取処理装置10Aへ送信する。
読取処理装置10Aは、撮像部101、マイク102、操作部103、表示部104、記憶部105A、制御部106A、通信部107、スピーカ108、拡張スロット109、および外部接続端子110を備える。撮像部101、マイク102、操作部103、表示部104、記憶部105A、制御部106A、通信部107、スピーカ108、拡張スロット109、および外部接続端子110は、例えばバスを介して接続されている。なお、第1実施形態の読取処理装置10と同じ機能を有する機能部には同じ符号を用いて説明を省略する。
読取処理装置10Aは、温度表示デバイス20Aの情報を読み取り、読み取った情報を、ネットワーク30を介してサーバー装置40へ送信する。読取処理装置10Aは、サーバー装置40が送信した情報を受信し、受信した情報を表示部104に表示させる。読取処理装置10Aは、撮像機能を有する、例えばスマートフォン、タブレット端末、専用装置等である。
記憶部105Aは、読取処理装置10Aの制御に必要な情報、プログラム等を記憶する。
制御部106Aは、利用者が操作部103を操作した結果に応じて、温度表示デバイス20Aの温度インジケータ22と校正用色情報部23と時間情報表示部24を含む画像を撮像するように撮像部101を制御する。制御部106Aは、撮像部101が撮像した画像データを、通信部107を制御して読取処理装置10Aへ送信する。制御部106Aは、受信した情報を表示部104上に表示させる。制御部106Aは、拡張スロット109に例えばフラッシュメモリーが挿入された場合、フラッシュメモリーに対して情報の読み書きを行うように制御する。制御部106Aは、外部接続端子110に例えば外部機器が接続された場合、接続された外部機器から情報の取得を行い、外部機器へ情報の出力を行う等の制御を行う。
なお、本実施形態では、温度表示デバイスの読取処理装置(サーバー装置40)は、時間情報を示す時間情報の画像と、色の変化で温度と経過時間に関する情報の表示を行う温度情報の画像と、を含む撮像された時刻情報が付加された温度表示デバイスの画像を取得する取得部(通信部43)と、温度によって変化した色と経過時間と温度との関係である退色情報を温度毎に記憶する記憶部(42)と、前記温度情報を含む画像から検出した温度と前記経過時間によって変化した色に関する色情報と、前記時間情報を含む画像から検出した前記時間情報に基づく経過時間と、前記記憶部が記憶する前記退色情報と、に基づいて、前記温度表示デバイスが曝された温度を推定する温度推定部(制御部41)と、を備える。これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、温度表示デバイスの読取処理システム1Aが行う処理手順例を説明する。
図14は、本実施形態に係る温度表示デバイスの読取処理システム1Aが行う処理手順例を示すフローチャートである。
(ステップS101)読取処理装置10Aの撮像部101は、制御部106Aの制御に応じて、制御して温度表示デバイス20Aの温度インジケータ22と校正用色情報部23と時間情報表示部24を含む画像を撮像する。続けて、制御部106Aは、撮像部101が撮像した画像データと撮像した時刻を示す情報を、ネットワーク30を介してサーバー装置40へ送信する。
(ステップS102)サーバー装置40の制御部41は、読取処理装置10Aが送信した画像データを、ネットワーク30と通信部43を介して受信する。
(ステップS103)制御部41は、受信した画像データに含まれる温度インジケータ22の領域の画像と、校正用色情報部23の領域の画像と、時間情報表示部24の領域の画像とを分離する。制御部41は、例えば取得した画像データに対してクラスタリング処理を行い、温度インジケータ22の領域の画像と、校正用色情報部23の領域の画像と、時間情報表示部24の領域の画像とを分離して抽出する。
(ステップS104)制御部41は、抽出した温度インジケータ22の領域の画像と、校正用色情報部23の領域の画像と、時間情報表示部24の領域の画像それぞれに対して、特徴量を抽出する。
(ステップS105)制御部41は、時間情報表示部24の領域の画像に対して抽出した特徴量と、記憶部42が記憶する情報に基づいて、時間情報を認識する。例えば時間情報表示部24が二次元コードの場合、制御部41は、二次元コードに埋め込まれている温度表示デバイス20Aが利用開始された時刻を示す時間情報を、パターンマッチングの手法などによって認識する。
(ステップS106)制御部41は、温度インジケータ22の領域の画像に対して抽出した特徴量と、記憶部42が記憶する情報に基づいて、温度インジケータ22の色情報を認識する。制御部41は、校正用色情報部23の領域の画像に対して抽出した特徴量と、記憶部42が記憶する情報に基づいて、校正用の色情報を認識する。制御部41は、各色情報を、例えばパターンマッチングの手法によって認識する。
(ステップS107)制御部41は、認識した校正用の色情報と記憶部42が記憶する校正用色情報部23の色情報を比較した結果に基づいて、温度インジケータ22の色情報の校正(補正)が必要であるか否かを判断する。制御部41は、温度インジケータ22の色情報の校正(補正)が必要であると判断した場合(ステップS107;YES)、ステップS108の処理に進める。制御部41は、温度インジケータ22の色情報の校正(補正)が必要ではないと判断した場合(ステップS107;NO)、ステップS109の処理に進める。
(ステップS108)制御部41は、温度インジケータ22の色情報を、校正用の色情報に基づいて校正(補正)する。処理後、制御部41は、ステップS109に処理を進める。
(ステップS109)制御部41は、ステップS105で認識した時間情報と、読取処理装置10Aの撮像部101が撮像した時刻を示す情報を用いて、温度表示デバイス20Aが利用開始された時刻から撮像された時刻までの経過時間を求める。続けて、制御部41は、求めた経過時間を示す情報を記憶部42に記憶させる。
(ステップS110)制御部41は、ステップS109で求めた経過時間、ステップS106で認識した温度インジケータ22の色情報またはステップS108で校正した温度インジケータ22の色情報、記憶部42が記憶する経過時間と色の退色と温度の関係を用いて、環境温度を推定する。続けて、制御部41は、推定した環境温度を示す情報を記憶部42に記憶させる。
(ステップS111)制御部41は、ステップS110で推定した温度が、予め定められている温度範囲以内であるか否かを判定する。処理後、制御部41は、ステップS112の処理に進める。
(ステップS112)制御部41は、推定した環境温度を示す情報と、経過時間を示す情報と、推定した温度が予め定められている温度範囲以内であるか否かを示す情報を、通信部43を制御して、ネットワーク30を介して読取処理装置10Aへ送信する。
(ステップS113)読取処理装置10Aの制御部106Aは、サーバー装置40が送信した情報を受信する。続けて、制御部106Aは、受信した環境温度を示す情報と、経過時間を示す情報と、推定した温度が予め定められている温度範囲以内であるか否かを示す情報を表示部104上に表示させるように制御する。なお、制御部106Aは、環境温度を示す情報と経過時間を示す情報を表示部104上に表示させるように制御するようにしてもよい。
次に、サーバー装置40が行う校正処理について説明する。
読取処理装置10Aが撮像部101によって温度インジケータ22を撮影する環境によっては、温度インジケータ22の色情報を適切に認識できない場合があり得る。色情報を適切に認識できない要因として以下がある。
[I]撮像が行われる環境(室内、屋外)
[II]室内で撮像される場合、室内で使用されている光源の種類(蛍光灯、LED(発光ダイオード)、白熱灯、ハロゲンライト等)
[III]屋外で撮像される場合、撮像される時間帯や季節等
[IV]その他(温度インジケータ22の色差違い、撮像部101の光学系や画像処理部の影響、撮影時の露出条件等の影響等)
なお、上述した要因は一例であり、これに限られない。
サーバー装置40の記憶部42は、前述したように校正用色情報部23の色情報を記憶している。制御部41は、認識した校正用の色情報と、記憶部42が記憶する校正用色情報部23の色情報を比較した結果、色情報の差または比が所定の値以上の場合に校正が必要であると判断する。また、制御部41は、比較した結果、色情報の差または比が所定の値未満の場合に校正が不要であると判断する。
校正が必要であると判断した場合、制御部41は、記憶部42が記憶する補正係数情報を用いて、温度インジケータ22の色情報を校正(補正)する。
次に、記憶部42が記憶する補正係数情報の例を説明する。
図15は、本実施形態に係るサーバー装置40の記憶部42が記憶する補正係数情報の例を示す図である。
図15に示す例では、記憶部42が、校正用の色情報と校正用色情報部23の色情報の差の大きさ毎に、補正値を対応つけて、表形式で記憶している。例えば、第2の差は第1の差より大きく、第3の差は第2の差より大きい。また、第2の補正値は第1の補正値より大きく、第3の補正値は第2の補正値より大きい。
なお、このような校正を行うか否かの判断、校正処理を、第1実施形態で説明した読取処理装置10の制御部106が行うようにしてもよい。この場合、記憶部105が、補正係数情報を記憶していてもよい。
以上のように、本実施形態では、温度表示デバイスの読取処理装置10Aが撮像し、温度インジケータ22の色を目視ではなくサーバー装置40が認識するようにした。
本実施形態では、サーバー装置40の制御部41が、経過時間を温度インジケータ22に埋め込まれている使用開始された時刻を示す情報と撮像された時刻との差に基づいて求めるようにした。そして、本実施形態では、制御部41が、認識した色情報と経過時間を、記憶部42が記憶する退色情報を参照することで、対象物が曝された環境温度を推定するようにした。さらに、本実施形態では、制御部41が、推定した温度が、温度管理範囲である所定の温度範囲以内であるか否かを判断するようにした。
これにより、本実施形態によれば、対象物が曝された温度と経過時間を精度良く推定し、推定した結果を温度表示デバイスの読取処理装置10Aへ送信することができる。また、本実施形態によれば、対象物が曝された温度と経過時間を同時に、例えば温度表示デバイスの読取処理装置10A表示部104上に報知させることができる。
また、本実施形態によれば、温度範囲を逸脱しない状態であるか否かの判断や、温度管理範囲を逸脱し範囲以外の環境に曝されたか否かの判断を、容易に高精度に確認することができる。
<温度表示デバイス20を発行する発行装置50>
次に、温度表示デバイス20または温度表示デバイス20Aを発行する発行装置50について説明する。なお、以下の説明では、温度表示デバイス20を発行する例を説明する。
図16は、実施形態に係る温度表示デバイス20の発行装置50を示す概略図である。図17は、実施形態に係る発行装置50の構成例を示すブロック図である。
図16、図17に示すように、発行装置50は、基材供給部55、印字記録部52、照射部53、移動機構部54、および制御部51を備えている。
基材供給部55は、例えば、長尺の温度表示デバイス20Bが巻回されたロール551(例えばロール紙)を有する。温度表示デバイス20Bは、温度表示デバイス(例えば図1の温度表示デバイス20)の切断前の形態であり、複数の温度表示デバイスが連なって構成されている。
なお、基材供給部55は、予め所定の大きさに切断された温度表示デバイスを供給できる方式(枚葉式)を採用してもよい。
印字記録部52は、サーマルヘッドを用いた感熱記録式、インクリボン式、インクジェット式、電子写真式、レーザーマーキング式(レーザ光を照射して表面加工を行う方式)等、種々の印字記録方式が採用可能である。なかでも特に、感熱記録式を用いたサーマルプリンタが好ましい。サーマルプリンタは、動作音が非常に小さく、小型軽量に適した比較的簡単な構造で、コストが抑えられるという特長がある。また、サーマルプリンタは、インクリボン、インクカートリッジといったインク類を使用しないため、唯一の消耗品は感熱紙のみであり、簡便でランニングコストが抑えられるという利点もある。
印字記録部52は、温度表示デバイス20Bに、表示情報(例えば図1の温度表示デバイス20における時間情報表示部24等)を印字する。
照射部53は、温度インジケータ(例えば図1の温度インジケータ22)に照射する照射光の光源を備えている。
照射部53による照射光の波長は、例えば紫外光領域(例えば250~400nm)である。紫外線は、殺菌等に用いられる短波長から、可視光領域に近い長波長に至る広い範囲で温度インジケータ(例えば図1の温度インジケータ22)の着色が可能であるが、フォトクロミック化合物の開環体と閉環体の吸収スペクトルに基づいて、使用する照射光の波長を選択するのが望ましい。
光源としては、LED式、ランプ式等がある。光源は、温度表示デバイス(例えば図1の温度表示デバイス20)の仕様、および発行装置50の仕様に応じて選択することができる。小型の発行装置50においては、紫外線LEDを光源として用いるのが好適である。紫外線LEDは波長帯域が狭いため、温度表示デバイスの温度インジケータ部のフォトクロミック吸収スペクトルから波長を選択し、その波長の光を照射できる紫外線LEDを選択するのが好ましい。ランプ式のように広い波長帯域の光源を用いる場合は、温度インジケータ部の吸収スペクトルに応じて、フィルターにより照射光の発色特性を調整することも可能である。
光源は、例えば発行装置50の筐体(図示略)の内部に設けられる。光源は、光の照射時において発行装置50外に照射光が漏れないことが好ましい。光源は、印字記録部52より下流側(温度表示デバイスの搬送方向の下流側)であって、発行装置50の出口(温度表示デバイスが搬出される搬出口)に近い位置に設けられることが好ましい。光照射により温度表示デバイスの温度インジケータ部が温度検知を開始することから、光源が発行装置50の出口に近い位置にあると、温度検知の開始から短時間で対象製品に温度表示デバイスを取り付けできるためである。
移動機構部54は、モータ等の駆動部(図示略)によって長尺の温度表示デバイス20Bをロール551から繰り出し、印字記録部52および照射部53を経て温度表示デバイスを送り出す。これによって温度表示デバイス(例えば図1の温度表示デバイス20)が発行される。
制御部51は、例えば、相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)を備える。例えば、制御部51は、予め記憶されたプログラムをCPUにより実行する。
また、図17に示すように、制御部51は、照射制御部511、印字制御部512、情報取得部513、計時部514、および位置制御部515を備えている。
照射制御部511は、照射部53による温度表示デバイスへの光の照射を制御する。
印字制御部512は、印字記録部52による温度表示デバイスへの表示情報の印字を制御する。前記表示情報は、例えば、温度表示デバイスの温度検知の開始時間になる時間情報、商品情報等である。
情報取得部513は、時間情報、商品情報を取得する。
計時部514は、照射部53において温度インジケータに光を照射する照射時間を計時し、時間情報(照射時間)を出力する。この構成によれば、正確な時間を温度表示デバイス20Bに印字できる。
位置制御部515は、例えば基材供給部55から供給される温度表示デバイス20Bの搬送を制御する。位置制御部515は、温度表示デバイス20Bの位置に合わせて照射制御部511および印字制御部512に制御信号を出力し、印字記録部52および照射部53を動作させる。
図16、図17に示す発行装置50を用いて、図1に示す温度表示デバイス20を発行する場合を例として、温度表示デバイスを発行する方法について説明する。
図16に示すように、基材供給部55から温度表示デバイス20Bを送り出す。印字記録部52では時間情報をコード化して時間情報表示部24に印字する(図1参照)。時間情報は、例えば、計時部514(図17)から出力された時間情報(照射時間)に基づいて得られた、温度検知の開始時間である。
照射部53では、温度インジケータ22に光を照射する。光照射により温度表示デバイス20Bの温度インジケータ22による温度検知が開始される。照射部53を経た温度表示デバイス20Bは、図示しない切断部によって切断されて温度表示デバイス20として発行装置50から搬出される。これによって温度表示デバイス20が発行される。
温度表示デバイス20は温度検知の対象となる製品に取り付けられる。
発行装置50では、照射部53が、温度表示デバイス20Bの搬送方向について印字記録部52よりも下流側にある。感熱記録式の印字記録部52を用いる場合、温度表示デバイス20Bが印字の際に加熱されるが、印字記録部52が照射部53より搬送方向の上流側にあるため、印字の時点では温度検知が開始されていない。そのため、印字の際の加熱が温度履歴に影響を与えない。よって、正確な温度履歴を表示することが可能となる。
なお、本発明における読取処理装置10(または10A)の機能の全てまたは一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより読取処理装置10(または10A)が実行する全ての処理または一部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
1,1A…温度表示デバイスの読取処理システム、10,10A…読取処理装置、101…撮像部、102…マイク、103…操作部、104…表示部、105,105A…記憶部、106,106A…制御部、107…通信部、108…スピーカ、109…拡張スロット、110…外部接続端子、20,20A…温度表示デバイス、21…基材シート、22…温度インジケータ、23…校正用色情報部、24…時間情報表示部、40…サーバー装置、41…制御部、42…記憶部、43…通信部、50…発行装置、30…ネットワーク

Claims (3)

  1. 時間情報を示す時間情報の画像と、色の変化で温度と経過時間に関する情報の表示を行う温度情報の画像と、を含む撮像された時刻情報が付加された温度表示デバイスの画像を取得する取得部と、
    温度によって変化した色と経過時間と温度との関係である退色情報を温度毎に記憶する記憶部と、
    前記温度情報を含む画像から検出した温度と前記経過時間によって変化した色に関する色情報と、前記時間情報を含む画像から検出した前記時間情報に基づく経過時間と、前記記憶部が記憶する前記退色情報と、に基づいて、前記温度表示デバイスが曝された温度を推定する温度推定部と、
    を備え
    前記温度表示デバイスは、
    前記温度表示デバイスが発行された前記時間情報を含む領域と、
    温度変化を検知して色の変化によって前記温度情報を示す領域と、
    前記温度表示デバイスは、色に関する情報の校正用の領域と、
    を備え、
    前記温度情報を示す領域は、前記経過時間に応じて色が変化し、
    前記記憶部は、前記校正用の領域に色に関する情報と、校正を行うか否かの校正閾値を記憶し、
    前記取得部は、前記校正用の領域の画像を取得し、
    前記温度推定部は、取得された前記校正用の領域の画像から検出した色に関する情報と、前記記憶部が記憶する校正用の領域に色に関する情報とを比較し、比較した結果と前記記憶部が記憶する校正閾値を比較し、比較した結果に応じて、前記温度情報を含む画像から検出した前記色情報を校正するか否かを判断する温度表示デバイスの読取処理装置。
  2. 前記温度推定部は、前記温度情報を含む画像における波長成分を限定して、前記温度表示デバイスが曝された環境の温度を推定する、請求項1に記載の温度表示デバイスの読取処理装置。
  3. 前記温度推定部は、前記温度情報を含む画像をグレースケール化し、前記グレースケース化した画像の濃淡に基づいて、前記温度表示デバイスが曝された環境の温度を推定する、請求項1または請求項2に記載の温度表示デバイスの読取処理装置。
JP2018103154A 2017-08-30 2018-05-30 温度表示デバイスの読取処理装置 Active JP7099875B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/115,787 US20190064008A1 (en) 2017-08-30 2018-08-29 Reading processing apparatus for a temperature display device, server apparatus, reading processing system for a temperature display device, and method of controlling a reading processing apparatus for a temperature display device
EP18191646.1A EP3450946A1 (en) 2017-08-30 2018-08-30 Reading processing apparatus for a temperature display device, server apparatus, reading processing system for a temperature display device, and method of controlling a reading processing apparatus for a temperature display device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017165084 2017-08-30
JP2017165084 2017-08-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019045474A JP2019045474A (ja) 2019-03-22
JP7099875B2 true JP7099875B2 (ja) 2022-07-12

Family

ID=65816397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018103154A Active JP7099875B2 (ja) 2017-08-30 2018-05-30 温度表示デバイスの読取処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7099875B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6632043B1 (ja) 2019-03-13 2020-01-15 Necプラットフォームズ株式会社 電話装置及び電話装置の制御方法
CN114858301B (zh) * 2022-04-29 2024-03-26 吉林大学 物体表面温度测量系统、测量方法、智能终端及存储介质
CN117031164B (zh) * 2023-08-10 2024-03-26 国网山东省电力公司临沂供电公司 基于数据分析的干式空心电抗器运行温度智能监管系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008074917A1 (en) 2006-12-19 2008-06-26 Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus Monitoring system based on the combination of a code and an indicator
JP2009544948A (ja) 2006-07-27 2009-12-17 ビゼルバ ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー 時間感応性および/または温度感応性の標識を検証する方法
WO2017038848A1 (ja) 2015-09-01 2017-03-09 合同会社IP Bridge1号 コード、情報処理方法、情報処理装置、プログラム、記録媒体、インク、色素、及び記憶装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3578391B2 (ja) * 1998-10-22 2004-10-20 東芝テック株式会社 温度管理部材及びこれを用いた温度管理方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009544948A (ja) 2006-07-27 2009-12-17 ビゼルバ ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー 時間感応性および/または温度感応性の標識を検証する方法
WO2008074917A1 (en) 2006-12-19 2008-06-26 Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus Monitoring system based on the combination of a code and an indicator
WO2017038848A1 (ja) 2015-09-01 2017-03-09 合同会社IP Bridge1号 コード、情報処理方法、情報処理装置、プログラム、記録媒体、インク、色素、及び記憶装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019045474A (ja) 2019-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7099875B2 (ja) 温度表示デバイスの読取処理装置
US10354100B2 (en) Code, information processing method, information processing apparatus, storage medium, ink, pigment, and storage device
CN105431298B (zh) 改进图像质量的高效打印系统
CN112020738B (zh) 产品监测的方法和装置
JP6998168B2 (ja) 温度表示デバイス及び温度履歴管理ラベル
CN105531119B (zh) 用于确定热敏打印机中的接收器类型的系统及方法
US9446600B2 (en) High efficiency printing method for improved image quality
TW486431B (en) Ribbon positioning system of the thermal printer
EP3450946A1 (en) Reading processing apparatus for a temperature display device, server apparatus, reading processing system for a temperature display device, and method of controlling a reading processing apparatus for a temperature display device
JP7108468B2 (ja) 読取処理装置
US8482799B2 (en) Color processing using temperature and light source
US10732052B2 (en) Temperature display device issuing apparatus
US7551275B2 (en) Sensor calibration system and method
CN102658728B (zh) 搭载热敏打印头的印刷控制方法及装置
JP2022083761A (ja) 情報処理システム
WO2020251575A1 (en) Thermal energy determination
KR20160039942A (ko) 화상 출력 장치 및 그 동작 방법
JP2006007483A (ja) 記録材料ならびにサーマルプリンタ及びサーマルプリント方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7099875

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150