JP7096824B2 - 商品パッケージ - Google Patents
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Description
本発明は商品パッケージ、特に詳しくは、商品を収容する箱状のパッケージ本体と、このパッケージ本体に設けられた開口を閉じる透明な挿し窓とを備えてなり、挿し窓に薄形の付属品を提示するようにした商品パッケージに関するものである。
従来、外部から内部の商品が観察できる透明な窓部分を有する商品パッケージとしては、透明部分がセロファンや薄い透明な合成樹脂板等で構成され、箱本体に接着されたものが一般的に知られている。一方、例えば特許文献1や2に示されているように、内部に商品を収容し、一部に開口が設けられた箱状のパッケージ本体と、このパッケージ本体の中に挿し入れられて上記開口を閉じる挿し窓(本体に接着されていない)とを備えてなる商品パッケージも知られている。なお上記挿し窓は通常、薄い合成樹脂板等の透明部材から構成される。
このようにパッケージ本体の開口を挿し窓によって閉じておけば、この開口を通って商品がパッケージ本体の外に出てしまうことがない。そして、挿し窓は透明であるから、開口を通してパッケージ本体内の商品が外部から観察され得る。また、特に挿し窓の形状が、パッケージ本体内の一部に緊密に嵌り込むような形状とされていれば、開口を有することにより変形しやすくなっているパッケージ本体を、その挿し窓によって補強することもできる。
一方、製品の箱に、付属品として薄型の試供品(アルミパウチ等)やカードを添付することがある。付属品を箱の外側に粘着剤等で貼付すると、付属品が外れたり汚れてしまうことがある。そのため、箱の一部に透明な部分を設け、箱の内部に薄型の試供品やカードを添付し、外側から視認できるようにすることができる。しかし、透明な部分を設けた箱において、透明窓部分が箱と接着されている場合、内側への貼付又は添付を行うことは、箱へのセット工程が、煩雑となり、効率が悪いという欠点があった。
そこで、本発明者らは、本体箱と透明窓部分が接着されていない挿し窓からなる商品パッケージとし、差し窓部分にスリットを入れ、付属品を取り付けた後に、箱本体にセットすることにより、効率化が図れることを見出した。
一方で、このように、本体箱と挿し窓からなる商品パッケージとした場合に、薄形の付属品を、薄い透明部材からなる挿し窓に接する形で保持するためには、保持する側の薄い部材に、4本の直線的な切り込みを設けた構造を適用することが考えられる。この構造は従来から良く知られたものであるが、以下、分かり易いように付属品が四角形であると仮定して説明する。4本の直線的な切り込みは、取り付けられた四角形の付属品の短辺および長辺に対して各々が例えば45度の角度をなし、かつ、付属品の中央部が位置する辺りを取り囲むようにして挿し窓に設けられる。そして付属品は、それらの切り込みを、四隅部分が付属品の中央部から外方に向けて通過するようにして、該切り込みに挿入される。
しかし、4本の直線的な切り込みを挿し窓に設けた構造には、下記の問題が認められる。すなわち、薄形の付属品を挿し窓に対して、その内側表面に接する状態で取り付けた場合は、付属品の四隅部分がそれぞれ上記切り込みを通過して、挿し窓の外側に突出することになる。このように付属品の四隅部分が挿し窓の外側に突出していると、通常直角になっている四隅部分の先端が、挿し窓をパッケージ本体に挿し込む際にパッケージ本体側と干渉して、この挿し込みの作業をし難くすることがある。また、挿し窓の外側に突出した上記四隅部分の先端は、商品パッケージを持つユーザー等の手に当たって違和感を与えることもある。挿し窓をパッケージ本体に挿し込んでから付属品を保持させる場合は、前者の問題を招くことはないが、後者の問題は、挿し窓の挿し込み作業と付属品取り付け作業の手順に関わらず起こり得るものである。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、箱状のパッケージ本体に、薄型の付属品を添付する際に、箱の外側から視認でき、はがれ、持ち去り、汚れがないよう、付属品を内側に添付する際、作業時の違和感がなく効率よくセットできる箱とすること、また、効率よくセットできる箱として、箱状のパッケージ本体と挿し窓とを備えてなる商品パッケージとした際に、挿し窓の内側部分に保持させた付属品の一部が、ユーザー等の手に当たって違和感を与えたり、挿し窓を挿し入れる作業の妨げになることを防止することを目的とする。
本発明による商品パッケージは、
前後左右の側板と、底板と、上部に設けられた開閉自在の蓋部とを有し、側板の一部に、収容される商品を外部から観察可能にする開口が形成されてなる箱状のパッケージ本体と、
蓋部が開けられたパッケージ本体の上部から該パッケージ本体内に挿し込まれ、側板の一部にパッケージ本体内部側から接して上記開口を閉じる、透明部材製の挿し窓と、
挿し窓の上記開口を閉じる部分に保持された薄形の付属品と、
からなる商品パッケージであって、
挿し窓の上記開口を閉じる部分に、内方に向かって凸となる形状の複数の切り込みが形成されており、
付属品が、その辺縁部を上記切り込みに挿入することにより、挿し窓にパッケージ本体内部側から保持されている、
ことを特徴とするものである。
前後左右の側板と、底板と、上部に設けられた開閉自在の蓋部とを有し、側板の一部に、収容される商品を外部から観察可能にする開口が形成されてなる箱状のパッケージ本体と、
蓋部が開けられたパッケージ本体の上部から該パッケージ本体内に挿し込まれ、側板の一部にパッケージ本体内部側から接して上記開口を閉じる、透明部材製の挿し窓と、
挿し窓の上記開口を閉じる部分に保持された薄形の付属品と、
からなる商品パッケージであって、
挿し窓の上記開口を閉じる部分に、内方に向かって凸となる形状の複数の切り込みが形成されており、
付属品が、その辺縁部を上記切り込みに挿入することにより、挿し窓にパッケージ本体内部側から保持されている、
ことを特徴とするものである。
なお、上記の「内方に向かって凸」とは、挿し窓の上記開口を閉じる部分の外縁部から、挿し窓の中心側に向かって凸になっていることを意味する。また、複数の切り込みの数は、典型的には4つ、3つ等であるのが望ましい。特に、下に述べるように付属品が概略四角形の場合は、落下防止の観点から4つが望ましい。
上記構成を有する本発明の商品パッケージにおいて付属品としては、例えば、商品パッケージに収容された商品の使用方法や広告等を記したカード類や、その商品に関連する商品のサンプル等が挙げられる。上記サンプルとしては、商品パッケージに収められる商品が一例として化粧品である場合には、その商品が貯える化粧料と同じ試供用の化粧料や、あるいはその商品が貯える化粧料とは異なる関連化粧料(シャンプーに対してリンス等)を内包したサンプル等が挙げられる。
また、オンデマンドによりカスタマイズ印刷された印刷物(個人の名前や情報を印刷したもの等)をカード状に印刷する、あるいは、顧客にあったデザインをその場で印刷し、容器に添付、貼付することもできる。
上記の付属品は薄形のもので、収容された商品と干渉しないように、挿し窓の内側表面に接する状態で取り付けられる。上記カード類は、本来そのような薄形のものである。また、上記試供用の化粧品等も、化粧料を内包した薄いパウチ体から構成されることが多い。形状としては、概略四角形の外形を有するものとされ、そして上記切り込みが、上記四角形の辺の部分が挿入される位置に形成されていることが望ましい。
また、上記構成を有する本発明の商品パッケージにおいて、付属品は概略円形の外形を有するものとされてもよい。なお、この「概略円形」とは、より具体的には、真円形、楕円形、長円形、それらを合成した形などを意味するものである。
また、上記構成を有する本発明の商品パッケージにおいては、
パッケージ本体が、少なくとも上記開口が形成された側板の部分において上から下に向かって細くなるテーパ状とされ、挿し窓の上記開口を閉じる部分が、テーパ状とされた側板の部分に対応するテーパ状とされていてもよいが、これに限られるものではない。
パッケージ本体が、少なくとも上記開口が形成された側板の部分において上から下に向かって細くなるテーパ状とされ、挿し窓の上記開口を閉じる部分が、テーパ状とされた側板の部分に対応するテーパ状とされていてもよいが、これに限られるものではない。
上記の「対応する」とは、挿し窓の上記開口を閉じる部分と、テーパ状とされた側板の部分とが、少なくとも一部同士においてほぼ緊密に重なり合うことを意味する。そしてこの「ほぼ緊密に重なり合う」とは、上記2つの部分が完全に同じ形状であることは勿論ながら、それに限らず、上記2つの部分が完全に同じ形状に近い形状となっていることも意味するものである。
上記付属品の好ましい例としては、化粧料を内包したパウチ体や、商品を使用するユーザーに向けたメッセージが表示されたカード等が挙げられる。
本発明の商品パッケージにおいては、本体箱と、透明で本体に接着されていない挿し窓とを構成とし、挿し窓に付属品を添付してから本体とセットすることで、効率良く本体内側に付属品をセットすることができる。また、挿し窓に付属品を添付する切れ込みの形状を工夫することにより、付属品の落下を防ぎ、付属品が箱の外部に露出する部分の違和感をなくし、箱へのセット作業を効率化することができる。
すなわち、挿し窓の、パッケージ本体の開口を閉じる部分に、内方に向かって凸となる形状の複数の切り込みが形成され、付属品が、その辺縁部を上記切り込みに挿入することにより、挿し窓にパッケージ本体内部側から保持されているので、上記切り込みから挿し窓の外に露出する付属品の部分は、その辺縁部となる。つまり、従来のように挿し窓に直線状の切り込みを形成してそこに付属品の一部を挿入して保持させる場合、挿入させるのは付属品の隅部とする必要があるのに対し、凸形状の切り込みを利用するのであれば、そこに挿入するのは付属品の辺縁部でよいことになる。こうして、切り込みから挿し窓の外に露出するのが、付属品の辺縁部であるならば、この露出した部分がユーザー等の手に当たって違和感を与えたり、挿し窓を挿し入れる作業の妨げになることを防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による商品パッケージ1の斜視形状を示すものである。図示のようにこの商品パッケージ1は、例えば2個の商品2を収容する箱状のパッケージ本体3と、パッケージ本体3の前側板3aの内面に一部が沿う状態にしてこのパッケージ本体3の中に挿し込まれた挿し窓4と、この挿し窓4の一部の内面に接する状態でこの挿し窓4に保持された薄形の付属品5とを含んで構成されている。
図2は、上記商品パッケージ1の組立て前の状態を、上記要素3~5を分解して示す分解斜視図である。以下この図2を参照して、各要素3~5の詳細と、商品パッケージ1の組立てについて詳しく説明する。パッケージ本体3は、例えば厚紙や、薄手の合成樹脂板等から形成されている。このパッケージ本体3は、前後左右の側板すなわち前側板3a、後側板3b、左側板3cおよび右側板3dと、底板3eと、該パッケージ本体3の上部に蓋部を構成する蓋板3f、3g、3hおよび3iとを有して、組立状態では箱状の形を呈する。
前側板3a、後側板3b、左側板3cおよび右側板3dはそれぞれ、上から下に向かって細くなるテーパ形状とされている。ここで「上」および「下」とは、パッケージ本体3の姿勢に関わらず、底板3eの側を「下」とし、底板3eと反対側を「上」と規定するものである。前側板3a、後側板3b、左側板3cおよび右側板3dが上述のようなテーパ形状とされていることにより、組立状態となったパッケージ本体3の全体も同じようにテーパ形状を呈する。このようなテーパ形状のパッケージ本体3は、例えば商品2の外形がテーパ形状である場合には、パッケージ本体3内における商品2の収まりが良い印象をユーザーに与え得るものとなる。
蓋板3f、3g、3hおよび3iはそれぞれ、前側板3a、後側板3b、左側板3cおよび右側板3dの上端に、折れ部を介して連続したものである。これらの蓋板3f、3g、3hおよび3iは、図2に示すように互いに組み合わない状態では、パッケージ本体3の上部を開放した開蓋状態となる。また、これらの蓋板3f、3g、3hおよび3iは、一般的な紙製の箱等と同様に、例えば蓋板3hおよび3iを内方に折り曲げ、その上を覆うように蓋板3gを内方に折り曲げ、さらにその上を覆うように蓋板3fを内方に折り曲げ、蓋板3fの先端の挿し込み部3jを蓋板3gのスリット3kに挿し込む等により、パッケージ本体3の上部を閉じる閉蓋状態となる。
なお、上記蓋板3f、3g、3hおよび3iの折り曲げはいずれも、各蓋板に連続している前側板3a、後側板3b、左側板3cおよび右側板3dに対して略直角となるようになされる。ここで、後側板3bには、パッケージ本体3を例えば商品売り場の壁面や展示棚(共に図示せず)等に掛けるための切り欠き3mが設けられている。
底板3eは、特に詳しくは図示していないが、一般には上記蓋板3f、3g、3hおよび3iと同様に前側板3a、後側板3b、左側板3cおよび右側板3dに連続する部分を折り曲げ、そして組み合わせることによって構成される。しかし底板3eは、その他の構成とされても構わない。
また、側板の一部には開口3nが設けられている。より具体的にこの開口3nは、前側板3a、左側板3cおよび右側板3dの一部に形成されている。前側板3aにおいて開口3nは、組み立てられたパッケージ本体3の強度を確保するために、上端部と下端部をある程度残して、それらの間の部分に形成されている。そしてこの開口3nは、前側板3aの上記部分からさらに側外方に延ばして、左側板3cおよび右側板3dの一部にまで亘って形成されている。パッケージ本体3の中に収容された商品2は、この開口3nを通して外部から観察され得る。
パッケージ本体3の中には、例えば塩化ビニル板等の透明部材を用いて形成された、比較的薄い挿し窓4が配置される。この挿し窓4は、蓋板3f、3g、3hおよび3iからなる蓋部を図2に示すように開蓋状態にしておいて、これらの蓋板3f、3g、3hおよび3iの間を上から下に通してパッケージ本体3内に挿し込むことによって、該パッケージ本体3内に収められる。
挿し窓4は、パッケージ本体3の前側板3a、左側板3cおよび右側板3dの内面にそれぞれ接する3つの部分を有し、上下方向から見た断面の形状が「コ」字状とされたものである。挿し窓4の上記3つの部分は、各々パッケージ本体3の前側板3a、左側板3cおよび右側板3dに対応させて、各側板と緊密に重なり合うテーパ形状とされている。より具体的に、挿し窓4の上記3つの部分は、それぞれ前側板3a、左側板3cおよび右側板3dに対して、それよりも僅かに小さい相似形状とされている。
上記の形状とされている挿し窓4がパッケージ本体3の内部に収められると、開口3nを有するために本来変形し易くなっているパッケージ本体3が挿し窓4によって補強されるので、そのような変形が効果的に防止される。また、挿し窓4は透明部材から形成されているので、挿し窓4がパッケージ本体3の内部に収められても、開口3nを通して商品2を外部から観察可能である状態はそのまま維持される。
挿し窓4がパッケージ本体3の内部に収められた後、蓋板3f、3g、3hおよび3iは図1に示す閉蓋状態とされる。なお通常は、こうして挿し窓4がパッケージ本体3内に収められた後に、商品2がパッケージ本体3内に収容される。しかしそれに限らず、商品2がパッケージ本体3内に収容された後に、挿し窓4がパッケージ本体3内に収められても構わない。
上述のようにして挿し窓4がパッケージ本体3内に収められると、パッケージ本体3の開口3nが挿し窓4によって閉じられた状態となる。そこで、この開口3nを通って商品2がパッケージ本体3の外に出てしまうことがない。
また本実施形態においては、前述した通り、パッケージ本体3の前側板3a、後側板3b、左側板3cおよび右側板3dがそれぞれ、上から下に向かって細くなるテーパ形状とされている。そして挿し窓4においても、パッケージ本体3の前側板3a、左側板3cおよび右側板3dにそれぞれ接する3つの部分が、各側板の形状に対応したテーパ形状とされている。そこで、パッケージ本体3の上部からその中に挿し窓4を挿し込む際に、それら両者が干渉し難くなり、挿し窓4を挿し込む作業が容易化される。
上記挿し窓4には、薄形の四角形の付属品5が保持される。この付属品5は、一例として、化粧料を内包したパウチ体である。本実施形態において、パッケージ本体3内に収容される商品2は例えば化粧品であり、上記パウチ体はその化粧品のサンプルとされる。つまり、商品2が貯えている化粧料と同じ試供用の化粧料や、あるいは商品2が貯えている化粧料とは異なる関連化粧料を内包したパウチ体が付属品5とされている。なお、このパウチ体とは、基本的にはアルミニウムシートや合成樹脂フィルム等からなる2枚のシート材間に内容物を配し、それらのシート材の周縁部を融着等により貼り合わせて積層加工したものを指す。
この付属品5は、挿し窓4の前面、すなわちパッケージ本体3の前側板3aに接する部分に、パッケージ本体3の内部側から保持される。この付属品5の保持は、挿し窓4をパッケージ本体3に挿し込む前になされてもよいし、挿し込んだ後になされてもよい。付属品5の保持は、詳しくは以下のようにしてなされる。挿し窓4の上記前側板3aに接する部分には、図3にも分かり易く示すように、複数の切り込み4aが形成されている。本実施形態において、切り込み4aは一例として4つ形成されており、これらの切り込み4aはそれぞれ、内方に向かって凸となる湾曲部分を有する形状とされている。この湾曲部分は、より詳しくは、一般に山状あるいは舌状等と言われる形である。ここで、上記の「内方に向かって凸」とは、挿し窓4の開口3nを閉じる部分の外縁部から、挿し窓4の中心側に向かって凸になっていることを意味する。
付属品5は、挿し窓4の4つ切り込み4aの部分に、パッケージ本体3の内部側から各々その辺縁部5aを挿入することによって、挿し窓4に保持される。図4は、こうして付属品5を保持した挿し窓4を、パッケージ本体3の右側板3d側から見た状態を示す断面図である。なお、この図4では、挿し窓4および付属品5の厚さを誇張して示しているので、挿し窓4の切り込み4aの部分が大きく商品2側に突出して示されている。しかし実際は、切り込み4aの大きさに比べて挿し窓4および付属品5の厚さは十分に小さいので、切り込み4aの部分が図示の程度まで突出することはない。
以上の通りに付属品5を挿し窓4に保持させると、図2に示すように、挿し窓4の外側に露出する付属品5の部分は、その辺縁部5aとなる。このように、線状の辺縁部5aが挿し窓4の外側に露出している状態下では、付属品5の四隅部分が露出している場合とは異なって、付属品5の露出した部分がユーザー等の手に当たって違和感を与えたり、挿し窓4をパッケージ本体3に挿し入れる作業の妨げになることが防止される。
なお、挿し窓4に形成する複数の切り込み4aの数は、本実施形態における4つに限定されるものではない。すなわち、この切り込み4aの数は、2つあるいは3つ等とされても構わない。ただし、保持された付属品5が切り込み4aから外れて脱落することを防止する上では、切り込み4aの数は3つあるいは4つとするのが望ましく、特に付属品5が四角形のものである場合は、4つとするのが特に望ましい。
また、内方に向かって凸となる切り込み4aの形も、本実施形態における形に限定されるものではない。すなわち切り込み4aは、例えば、内方に向かって凸となる三角形状等とされてもよい。切り込み4aがそのような形状であっても、挿し窓4の外側に露出する付属品5の部分は、図2に示すのと同様にその辺縁部5aとなる。したがってその場合も、本実施形態におけるのと同様に、付属品5の露出した部分がユーザー等の手に当たって違和感を与えたり、挿し窓4をパッケージ本体3に挿し入れる作業の妨げになることを防止可能となる。
また、挿し窓4に保持させる付属品は1つに限られるものではなく、複数の付属品が保持されてもよい。図5は、そのように複数の付属品が保持された実施形態を示すものであり、ここでは、以上説明した付属品5と共に別の付属品6が挿し窓4に保持されている。この別の付属品6は、本例においては、商品2を使用するユーザーに向けたメッセージが表示されたカードである。このメッセージは、例えば商品2の使用に関わる説明文や、商品2あるいはそれに関連する別の商品についての広告文等とされる。図5の例では、そのようなカードである付属品6が付属品5の前側に配置されているが、その反対の順に付属品5および6が配置されてもよい。
さらに、付属品の形は、以上説明した実施形態における四角形に限られるものではない。例えば図6に示すように、概略円形の付属品15が保持されてもよい。本例の付属品15はより詳しくは楕円形であるが、その他に真円形、長円形、それらを合成した形などの付属品が適用されてもよい。さらに付属品の形は、四角形以外の多角形状であってもよい。
なお参考のために、組立て済みの商品パッケージ1を、特に挿し窓4の要部(4つの切り込み4aが設けられている部分)を明示するように見た正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図を、それぞれ図7、図8、図9、図10、図11および図12に示す。また、組立て済みの商品パッケージ1を、特に挿し窓4の全体を明示するように見た正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図を、それぞれ図13、図14、図15、図16、図17および図18に示す。また、組立て済みの商品パッケージ1の正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図を、それぞれ図19、図20、図21、図22、図23および図24に示す。さらに、商品を収容した商品パッケージ1の外観状態をそのまま(つまり、隠れている部分を破線で表すことなく)示す斜視図を図25に、パッケージ本体3の展開図を図26に、そして挿し窓4の展開図を図27に示す。
1 商品パッケージ
2 商品
3 パッケージ本体
3a パッケージ本体の前側板
3b パッケージ本体の後側板
3c パッケージ本体の左側板
3d パッケージ本体の右側板
3e パッケージ本体の底板
3f~3i パッケージ本体の蓋板
3n パッケージ本体の開口
4 挿し窓
4a 挿し窓の切り込み
5、6、15 付属品
5a 付属品の辺縁部
2 商品
3 パッケージ本体
3a パッケージ本体の前側板
3b パッケージ本体の後側板
3c パッケージ本体の左側板
3d パッケージ本体の右側板
3e パッケージ本体の底板
3f~3i パッケージ本体の蓋板
3n パッケージ本体の開口
4 挿し窓
4a 挿し窓の切り込み
5、6、15 付属品
5a 付属品の辺縁部
Claims (6)
- 前後左右の側板と、底板と、上部に設けられた開閉自在の蓋部とを有し、前記側板の一部に、収容される商品を外部から観察可能にする開口が形成されてなる箱状のパッケージ本体と、
前記蓋部が開けられた前記パッケージ本体の上部から該パッケージ本体内に挿し込まれ、前記側板の一部にパッケージ本体内部側から接して前記開口を閉じる、透明部材製の挿し窓と、
前記挿し窓の前記開口を閉じる部分に保持された薄形の付属品と、
からなる商品パッケージであって、
前記挿し窓の前記開口を閉じる部分に、内方に向かって凸となる形状の複数の切り込みが形成されており、
前記付属品が、その辺縁部を前記切り込みに挿入することにより、前記挿し窓にパッケージ本体内部側から保持されている商品パッケージ。 - 前記付属品が概略四角形の外形を有するものであり、
前記切り込みが、前記四角形の辺の部分が挿入される位置に形成されている請求項1に記載の商品パッケージ。 - 前記付属品が概略円形の外形を有するものである請求項1に記載の商品パッケージ。
- 前記パッケージ本体が、少なくとも前記開口が形成された側板の部分において上から下に向かって細くなるテーパ状とされ、
前記挿し窓の前記開口を閉じる部分が、前記テーパ状とされた側板の部分に対応するテーパ状とされている請求項1から3のいずれか1項に記載の商品パッケージ。 - 前記付属品が、化粧料を内包したパウチ体である請求項1から4のいずれか1項に記載の商品パッケージ。
- 前記付属品が、前記商品を使用するユーザーに向けたメッセージが表示されたカードである請求項1から5のいずれか1項に記載の商品パッケージ。
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