JP7080019B2 - 列車運行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、列車が省エネを考慮した運転を行う路線を対象に、ダイヤの修正を行う列車運行制御装置に関する。
列車の省エネ運転のための運転曲線を生成する運転曲線作成装置が特許文献1に記載されている。特許文献1には「一般に列車の運転に関する省エネは以下の3つの方針が取られることが多い。
(1)出発駅を出発する際に最大加速度で加速する。
(2)速度制限内でなるべく惰行(慣性走行)を増やす。
(3)駅に到着する際に最大減速度で減速する」と記載されている。
特許文献2には、運転曲線上で運転時隔を満たすための目標を設定し、列車制御を行うことが記されている。
特開2015-20637号公報 特開平8-156794号公報
列車の到着時刻を繰り下げたダイヤについて、省エネ運転を特許文献1に従い実行すると、当該列車は最も消費エネルギーが小さくなる走行として、駅出発直後の低い速度から一定速度の運転を開始し、低速度を維持して次の駅に進行し、停止位置の近くでブレーキを操作し到着する運転を実行する。このように低速度の運転を行うと、出発から駅を進出し終えるまでの時間や、駅に進入してから到着するまでの時間が、列車の到着時刻を繰り下げる前のダイヤおよび運転曲線に従った走行を行う場合より増加し運転時隔も増大する。これらの結果、低速運転を行うとダイヤに従った到着や出発が実行出来なくなる状態が発生する。
上記課題を解決するために、代表的な本発明の列車運行制御装置の一つは、列車が駅へ到着する時刻である到着時刻と前記駅から出発する時刻である出発時刻を記録したダイヤを管理する列車運行制御装置において、前記列車の前記駅間に対して設定された幾つかの走行時間と、当該走行時間ごとに前記ダイヤの運転時隔を達成するための走行目標と、当該走行時間ごとの前記走行目標に従わない運転を行った場合の運転時隔とが格納された走行時間時隔走行目標データを保持し、前記列車の前記到着時刻が繰り下げられ、前記駅への到着が遅延する見込みの前記列車である到着遅延見込列車が存在する場合に、前記走行時間時隔走行目標データを参照して、前記到着遅延見込列車の走行時間に対応する走行目標を前記到着遅延見込列車に対して与える第1のダイヤ案の評価値と、前記到着遅延見込列車の走行時間に対応する運転時隔に基づいて、前記到着遅延見込列車の前記ダイヤに加えて前記到着遅延見込列車以外の前記列車の前記ダイヤも修正する第2のダイヤ案の評価値とをそれぞれ算出し、算出した前記第1及び第2のダイヤ案の前記評価値を表示し、又は、当該第1及び第2のダイヤ案の前記評価値に基づいて、前記第1及び第2のダイヤ案のいずれか一方を選択することを特徴とする。
本発明によれば、省エネ運転を行う路線のダイヤを修正して到着時刻を遅くした場合に、低速運転を行う列車に続行する列車はダイヤに従った運行を実現できる。
実施例1における装置構成の例を示した図である。 実施例1における処理構成の例を示した図である。 実施例1における走行時間時隔走行目標データ11の内容例を示した図である。 実施例1における運行目標設定機能21の処理手順例を示した図である。 実施例1における情報表示入力装置8に表示し入力する例を示した図である。 実施例2における処理構成の例を示した図である。 実施例2における運行目標設定機能21の処理手順例を示した図である。 実施例2における評価重み付けデータ16の内容例を示した図である。 実施例2における情報表示入力装置8に表示する例を示した図である。 実施例1における情報表示入力装置8に各ダイヤ案における列車の情報を表示し入力する例を示した図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
実施例1では、列車の駅到着時刻が変更されて走行時間が長くなった場合に、列車の自動運転装置にダイヤ作成に用いた運転時隔を維持する指示を与えるか、長くなった走行時間に対応する運転時隔を用いてダイヤを修正することにより、ダイヤに従った列車運行を行う方法について説明する。
図1に装置構成を示す。列車4は軌道7の上を駅5Aから5Bに向けて走行する。列車4は自動運転装置3を持つ。駅5A,5Bはそれぞれ駅列車着発検知装置6A、6Bを持つ。
列車運行制御装置1は運行管理装置2からダイヤ情報を受け取り、列車4の自動運転装置3に走行の目標となる情報を与え、運行管理装置2に運転時隔情報を与える。
運行管理装置2は駅5A、5Bに対する列車4の到着及び出発時刻を記したダイヤ情報を持ち、列車4に到着及び出発時刻を送る。
自動運転装置3はダイヤ情報と走行の目標となる情報を受け取り、列車の走行を制御する。
駅列車着発検知装置6A、6Bは、それぞれ駅5A、5Bに列車4が到着あるいは駅5A、5Bから列車4が出発したことを検知し、当該時刻を運行管理装置2に送る。
情報表示入力装置8は、列車運行制御装置1の処理結果を表示し、前記処理結果に対する選択入力を行う機能を持つ。
列車運行制御装置1、運行管理装置2、自動運転装置3は、それぞれ演算部101、201、301と、情報インタフェース部102、202、302と、演算データ保持部103、203、303を持つ。
演算部101、201、301は、プログラムの実行や制御途中情報の一時的な保持を行う。例えば、パソコンのCPU及びメモリなどの公知の部品を利用できる。
情報インタフェース部102、202、302は、各装置間の情報の送受信を行う。例えば、イーサネット(登録商標)のコネクタ、USBポート、光ファイバを用いたネットワーク、無線LAN、携帯電話などの無線ネットワーク及び地上子と列車の間では周波数変調を用いた無線通信などの公知の部品及び手段を利用できる。
演算データ保持部103、203、303は、プログラムやデータの記憶を行う。例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)及びフラッシュメモリなどの公知の部品を利用できる。
駅列車着発検知装置6A、6Bは公知の列車検知技術である軌道回路や車軸検知装置を利用できる。
情報表示入力装置8は公知の表示装置である液晶ディスプレイ、ドットマトリクスLED及びCRTディスプレイなどと、公知の入力装置であるキーボード、マウス、タッチパネル等を利用できる。
図2に処理構成を示す。
列車運行制御装置1は、走行時間時隔走行目標データ11と、運行目標設定機能21と、時隔修正機能22と、列車制御目標判定機能23を持つ。
運行管理装置2はダイヤデータ12と、時隔データ13と、実績着発時刻データ14と、ダイヤ修正機能24を持つ。
自動運転装置3は目標走行時間データ15と列車速度制御機能25を持つ。
駅列車着発検知装置6A、6Bは、列車4の到着時刻あるいは出発時刻を実績着発時刻データ14に送る。
運行目標設定機能21は、走行時間時隔走行目標データ11と、ダイヤデータ12と、時隔修正機能22の出力と、列車制御目標判定機能23の出力とを用いて処理を行い、結果を時隔データ13と、ダイヤ修正機能24と、列車速度制御機能25に出力する。また情報表示入力装置8にも出力し、情報表示入力装置8に対する入力を処理に反映する。
時隔修正機能22は、走行時間時隔走行目標データ11と、ダイヤデータ12を用いて処理を行い、結果を運行目標設定機能21に出力する。
列車制御目標判定機能23は、走行時間時隔走行目標データ11と、ダイヤデータ12を用いて処理を行い、結果を運行目標設定機能21に出力する。
ダイヤ修正機能24は、ダイヤデータ12と、時隔データ13と、実績着発時刻データ14を用いて処理を行い、結果をダイヤデータ12及び列車速度制御機能25に送る。ダイヤ修正機能24の処理は公知の技術である走行時間と運転時隔を用いてダイヤを作成する手順を利用できる。
列車速度制御機能25は、目標走行時間データ15と、運行目標設定機能21と、ダイヤ修正機能24の出力とを用いて処理を行い、列車の速度を制御する。前記列車の速度を制御する方法は、例えば公知の特許文献2を利用できる。
走行時間時隔走行目標データ11は、列車の駅間に対応する走行時間と運転時隔と走行目標の対応を持つ。走行時間時隔走行目標データ11の内容を、図3を用いて説明する。
図3には列車4が駅5Aから駅5Bに走行する際の図示していない標準運転曲線に従った場合の走行時間が240秒、また同じ場合の運転時隔が150秒である時に、標準運転曲線による走行時間240秒を変更した場合の運転時隔と、当該走行時間をダイヤの運転時隔つまり標準運転曲線に従った場合の運転時隔150秒とするために必要な走行目標の関係を保持する。図3の内容より、駅5Aから駅5Bに走行する際の走行時間が330秒である場合、ダイヤの運転時隔150秒を満たすために必要な走行目標は「駅5A出発から進出完了まで20秒、且つ駅間最高速度35km/h制限」であることが分かる。
また走行時間時隔走行目標データ11を用いることで、列車4は指定された前記走行時間で、かつ前記走行目標に従わない走行を行った場合に必要な運転時隔を得ることが出来る。図3の駅5Aから駅5Bに走行する際に走行時間360秒であり、且つ走行目標に従わない場合「運転時隔は240秒」となることが分かる。
時隔修正機能22は、走行時間時隔走行目標データ11を用いて、列車4がダイヤデータ12に記された前記走行時間で走行を行い、かつ前記走行目標に従わない走行を行った場合に必要な運転時隔を取得する。前記取得した運転時隔が前記ダイヤデータ12の列車間隔を超える場合は、列車4はダイヤデータ12に従った到着あるいは出発ができないので、運行目標設定機能21に対して前記取得した運転時隔を時隔データ13に反映し、ダイヤデータ12を再作成する指示をダイヤ修正機能24に与える出力を行う。また前記取得した運転時隔が前記ダイヤデータ12の列車間隔以下の場合は、列車4はダイヤデータ12に従った到着あるいは出発が可能となるので、運行目標設定機能21に対してダイヤデータ12の再作成不要と出力する。
列車制御目標判定機能23は、走行時間時隔走行目標データ11を用いて、列車4がダイヤデータ12に記された前記走行時間で走行を行う際の前記走行目標を取得する。例えばダイヤデータ12に記された列車4の駅5Aから駅5Bへの走行時間が300秒の場合、走行目標として「駅5A出発から進出完了まで20秒、且つ駅間最高速度45km/h制限」を列車4の列車速度制御機能25に送る。
運行目標設定機能21は、時隔修正機能22と、列車制御目標判定機能23の出力結果について、それぞれの出力に従った場合の列車運行状態を計算し、計算結果を情報表示入力装置8に出力する。そして情報表示入力装置8に対する入力に従って、時隔データ13と、ダイヤ修正機能24と、列車速度制御機能25に出力を行う。
運行目標設定機能21の行う手順を、図4を用いて説明する。
処理1001から開始する。処理の開始は一定時間間隔、あるいは列車4の到着時や出発時で良い。処理1002でダイヤデータ12に記された列車の到着時刻と出発時刻から走行時間を求める。処理1003で運行管理装置2が処理に用いる時隔データ13を取得する。処理1004で走行時間時隔走行目標データ11から以降の処理で判定に用いる走行時間と時隔と走行目標の対応を得る。走行時間と時隔と走行目標の対応は前記図3を用いて説明した内容である。次の処理1005で、処理1002で求めた走行時間に対応する処理1004で得た判定用の時隔が、ダイヤデータ12の列車間隔以下であるかの判定を行う。判定結果が「以下」であり条件成立の場合、処理1013で終了となる。
判定結果が「超える」であり条件不成立の場合、処理1006以降を行う。まず処理1006では、処理1002で求めた走行時間に対応する処理1004で得た判定用の時隔がダイヤの列車間隔以下となる走行目標を求め、ダイヤ案(1)として保持する。処理1002で求めた走行時間が360秒、且つダイヤデータ12の列車間隔が240秒未満の場合、処理1004で取得した走行時間時隔走行目標データ11から得られる走行目標は、図3の内容より「駅5A出発から進出完了まで20秒、且つ駅間最高速度30km/h制限」となる。
次に処理1007でダイヤ作成に用いる運転時隔の変更を行う。処理1002で求めた走行時間に対応する運転時隔の代わりに、処理1004で得た判定用の時隔を用いる。処理1002で求めた走行時間が330秒の場合、変更する時隔値は「210秒」となる。そして処理1008で変更した時隔値を反映したダイヤ案(2)を計算し取得する。この計算は、ダイヤデータ12が保持する走行時間と処理1007で変更した時隔データ13を用いてダイヤ修正機能24が行う処理で取得できるので、運行目標設定機能21からダイヤ修正機能24に計算指示を与えて作成できる。
次の処理1009で作成したダイヤ案(1)とダイヤ案(2)について、評価値を作成
する。評価値はダイヤデータ12と列車速度制御機能25に与える走行目標を基に、エネ
ルギー消費量や輸送力で集計した値である。例えば以下の式(3)~(8)に示す計算を
行う。
・全列車の消費電力合計 = Σ(ダイヤデータ12の着発時刻と列車速度制御機能25
に与える走行目標に従う各列車の消費電力)・・・(3)
・変電所の最大消費電力 = 時間毎のダイヤデータ12の着発時刻と列車速度制御機能
25に与える走行目標に従う各列車走行に要する変電所電力の最大値・・・(4)
・全列車の遅れ時間合計 = Σ{(ダイヤデータ12の着発時刻-実績着発時刻データ
14)の絶対値}・・・(5)
・平均速度 = 全列車の走行距離合計値/全列車の走行時間合計値・・・(6)
・時間当たり輸送力 = 集計対象時間幅に出発あるいは到着する列車の本数・・・(7

・列車間隔の偏差 = Σ(前後する列車時間間隔-列車時間間隔の平均値)の絶対値/(
列車本数-1)・・・(8)
そして処理1010では処理1009で作成した評価値を情報表示入力装置8に表示し
、次の処理1011でダイヤ案(1)とダイヤ案(2)からひとつを選択する。情報表示
入力装置8に表示する情報を図5に示す。情報表示入力装置8の表示部501に、前記ダ
イヤ案(1)及び(2)に対する前記評価値の表示欄と、ダイヤ案の選択入力欄を表示欄
502に示す。図5では前記評価値のうち式(3)全列車の消費電力合計と式(5)全列
車の遅れ時間合計を表示する例を示す。そして表示された評価値を参考に、前記ダイヤ案
(1)及び(2)からひとつを選択する。選択は情報表示入力装置8の入力装置を用いて
表示部501の入力マーカ504を動かし、前記ダイヤ案(1)及び(2)の何れかの選
択欄503を選択した後に承認部位505を入力マーカ504で押して実行する。

前記ダイヤ案(1)及び(2)からひとつを選択する手順と、承認部位505を入力マーカ504で押す手順は、例えばキーボードの特定キーを押すことで実行しても良い。また承認部位505を入力マーカ504で押す手順は設けなくても良い。
処理1011で選択したダイヤ案について、次の処理1012で他装置への反映を行う。例えばダイヤ案(1)を選択した場合、ダイヤデータ12及び時隔データ13は運行目標設定機能21からダイヤ修正機能24に修正や再作成を行う指示は出さず、列車4の列車速度制御機能25に対して走行目標を与える処理を行う。またダイヤ案(2)を選択した場合、列車4の列車速度制御機能25に対して走行目標を与えず、ダイヤデータ12及び時隔データ13は運行目標設定機能21からダイヤ修正機能24に修正及び再作成の指示を与えた結果を用いる。
そして次の処理1013で本処理を終了する。
以上の処理により、列車運行制御装置1は運行管理装置2が作成したダイヤデータ12が時隔データ13を作成する際の走行と異なる場合において、列車4に走行目標を与える方法、あるいはダイヤデータ12を再作成する方法のひとつを選択することにより、ダイヤに従った列車運行を実現することが出来る。
なおダイヤデータ12において走行目標を与えるか走行時間に応じた時隔を用いてダイヤを再作成する列車4が複数ある場合は、各列車それぞれについてダイヤ案(1)及び(2)の手順から一方を選択できる。例えば列車4Aと列車4Bの2つの列車について以上説明した選択を行う場合は、前記処理1011及び1012では以下の式(9)~(12)に示す4通りの選択肢からひとつを選択する。
・列車4A=ダイヤ案(1)、列車4B=ダイヤ案(1)・・・(9)
・列車4A=ダイヤ案(1)、列車4B=ダイヤ案(2)・・・(10)
・列車4A=ダイヤ案(2)、列車4B=ダイヤ案(1)・・・(11)
・列車4A=ダイヤ案(2)、列車4B=ダイヤ案(2)・・・(12)
この場合でも、複数のダイヤ案の組み合わせ条件(9)~(12)からひとつを選択することで、各列車に対してダイヤ案(1)及び(2)の手順の何れからひとつを選択した場合と同じ結果を得ることが出来る。
(9)~(12)から選択する際に、情報表示入力装置8に表示する情報の別の例を図10に示す。各ダイヤ案を反映した列車4Aと列車4Bに与える影響を、数値に加えて矢印などの記号で示すことで、比較のために読み取る情報量を数桁の数値からひとつの記号に縮小して読み取り時間を低減できる。数値あるいは記号で示す情報は、式(3)~(8)の各項目が該当する。
記号の適用は、例えば遅れ時間などの値が増加する箇所に上向き矢印「↑」、減少する箇所に下向き矢印「↓」、差が殆ど無い箇所に横向き矢印「→」を用いて表す。この記載は全ての項目につけても良いし、値の変化が図にない指定値以上の場合にのみつけても良い。また矢印の代わりに丸「○」や三角「△」を使っても良いし、これ以外の文字に設定しても良い。
以上の説明では列車運行制御装置1を独立した装置としていたが、例えば運行管理装置2に取り込んだ装置構成でも良い。
また以上の説明では、走行時間と時隔の対応を、走行時間時隔走行目標データ11を用いて取得したが、走行時間時隔走行目標データ11に代わって図に示さない計算機シミュレーションを用いて走行時間と時隔の対応を求めても良い。計算機シミュレーションは、例えば特許文献1に示す公知の汎用的なパーソナルコンピュータを用いても良いし、例えば運行管理装置2に取り込んだ装置構成でも良い。
実施例2では、実施例1の装置構成において、列車運行制御装置1の運行目標設定機能21において、前記評価値を基にダイヤ案(1)及び(2)の選択を自動で行う方法について説明する。
装置構成は実施例1と同じである。処理構成を図6に示す。運行目標設定機能21への入力として評価重み付けデータ16が追加されていること以外は、実施例1と同じである。
運行目標設定機能21の処理を図7に示す。処理1101及び1102を除く処理は、図4に示す運行目標設定機能21の処理1101及び1012を除いて、実施例1と同じである。
処理1101は処理1009で作成した各評価値について、評価重み付けデータ16が持つ重み付け値を用いた重み付け評価値に変換し、更に評価重み付けデータ16が持つ評価値集計式に従い計算を行い、結果を情報表示入力装置8に表示する。
評価重み付けデータ16の内容を、図8を用いて説明する。実施例1で示した式(3)~(8)の評価値について、一日の時間帯における重み付けを行うためのデータを示す。例えば図7に示す処理の実行が8時の場合、ダイヤ案(1)及び(2)の重み付け評価値は、次の式(13)で定まる。
重み付け評価値 = 式(7)時間当たり輸送力×点/(本/時)×1+式(8)列車間隔の偏差×点/(10秒との差分)×1・・・(13)
ここでダイヤ案(1)及び(2)の式(7)及び(8)の評価値が次の式(14)~(17)とする。
・ダイヤ案(1)の(7)評価値 = 5.0本/時 ・・・(14)
・ダイヤ案(1)の(8)評価値 = 13.0秒/列車・・・(15)
・ダイヤ案(2)の(7)評価値 = 4.0本/時 ・・・(16)
・ダイヤ案(2)の(8)評価値 = 11.0秒/列車・・・(17)
この場合のダイヤ案(1)及び(2)の重み付け評価値は以下の式(18)及び(19)となる。
ダイヤ案(1)の重み付け評価値 = 5×1+(10-13)×1=5-3=2・・・(18)
ダイヤ案(2)の重み付け評価値 = 4×1+(10-11)×1=4-1=3・・・(19)
式(18)及び(19)より、重み付け評価値の点が高いダイヤ案(2)が自動選択される。処理1101は自動選択した結果を情報表示入力装置8に表示する。表示例を図9に示す。表示内容は実施例1の図5に示した内容と同様にダイヤ案(1)及び(2)に対する評価値を記しているが、重み付けを行った結果を追加した重み付け反映表示欄506において、前記結果による選択結果が選択欄503に反映されている。
次の処理1102では図9に示した選択結果に対して承認を行う場合、承認部位505を入力マーカ504で押して実行する。また前記選択結果を修正する場合、選択欄503を選択し直した後に、承認部位505を入力マーカ504で押して実行する。
以上の手順を行うことで、予め評価重み付けデータ16に保持した重み付けに従うダイヤ案の選択を実行することが出来る。
なお前記処理1102の承認を行わず、重み付け処理結果に従って自動実行しても良い。
以上の手順では一日の時間帯による重み付けを行う方法について説明したが、これに代わって曜日、季節、天候、気温による重み付けを行っても良い。また駅5Aや5Bの図示していないホームや改札の混雑状況に基づく重み付けを行っても良いし、複数の重み付け結果を合算して用いても良い。
1 列車運行制御装置
2 運行管理装置
3 自動運転装置
4 列車
5 軌道
5A 5B 駅
6A 6B 駅列車着発検知装置
7 軌道
8 情報表示入力装置
11 走行時間時隔走行目標データ
12 ダイヤデータ
13 時隔データ
14 実績着発時刻データ
15 目標走行時間データ
16 評価重み付けデータ
21 運行目標設定機能
22 時隔修正機能
23 列車制御目標判定機能
24 ダイヤ修正機能
25 列車速度制御機能
101 201 301 演算部
102 202 302 情報インタフェース部
103 203 303 演算データ保持部
501 表示部
502 表示欄
503 選択欄
504 入力マーカ
505 承認部位
506 重み付け反映表示欄
1001~1013 1101~1102 処理

Claims (5)

  1. 列車が駅へ到着する時刻である到着時刻と前記駅から出発する時刻である出発時刻を記録したダイヤを管理する列車運行制御装置において、
    前記列車の前記駅間に対して設定された幾つかの走行時間と、当該走行時間ごとに前記ダイヤの運転時隔を達成するための走行目標と、当該走行時間ごとの前記走行目標に従わない運転を行った場合の運転時隔とが格納された走行時間時隔走行目標データを保持し、
    前記列車の前記到着時刻が繰り下げられ、前記駅への到着が遅延する見込みの前記列車である到着遅延見込列車が存在する場合に、前記走行時間時隔走行目標データを参照して、
    前記到着遅延見込列車の走行時間に対応する走行目標を前記到着遅延見込列車に対して与える第1のダイヤ案の評価値と、
    前記到着遅延見込列車の走行時間に対応する運転時隔に基づいて、前記到着遅延見込列車の前記ダイヤに加えて前記到着遅延見込列車以外の前記列車の前記ダイヤも修正する第2のダイヤ案の評価値とをそれぞれ算出し、算出した前記第1及び第2のダイヤ案の前記評価値を表示し、又は、当該第1及び第2のダイヤ案の前記評価値に基づいて、前記第1及び第2のダイヤ案のいずれか一方を選択すること
    を特徴とする列車運行制御装置。
  2. 請求項1に記載の列車運行制御装置であって、
    前記評価値は、
    全列車の遅れ時間合計、
    あるいは全列車の平均速度、
    あるいは時間当たり輸送力、
    あるいは列車間隔の偏差、
    あるいは前記ダイヤが保持する全列車の消費電力合計値、
    あるいは変電所の最大消費電力値、
    のうちの少なくとも1つであること
    を特徴とする列車運行制御装置。
  3. 請求項1乃至請求項2のいずれか一つに記載の列車運行制御装置であって、
    前記第2のダイヤ案は、
    前記列車の各駅における前記到着時刻を、
    当該列車に先行する列車の当該駅の前記出発時刻から、
    前記到着時刻と前記当該駅の前記出発時刻で定まる走行時間に対応する運転時隔以上経過した時刻に設定することを、
    前記ダイヤの全列車について実施すること
    を特徴とする列車運行制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の列車運行制御装置であって、
    前記走行目標は、
    前記列車が前記駅を出発してから進出完了までの時間と、前記駅間の最高速度とを含むこと
    を特徴とする列車運行制御装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の列車運行制御装置であって、
    前記評価値を、重み付け値を用いた重み付け評価値に変換し、
    前記第1及び第2のダイヤ案のうちの重み付け評価値の値が高い一方を選択すること
    を特徴とする列車運行制御装置。
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