JP7075790B2 - かつらの植毛調整方法 - Google Patents
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Description
[請求項1]
上下層の2層構造で形成し、かつら全面にわたって満遍なく植毛を形成し、1層の端縁部を他層の端部よりはみ出し状に形成して調整代部とし、当該調整代部でもみあげ部を形成したかつらを被着するかつら被着方法であって、
前記1層のはみ出した端縁部である調整代部の幅員をハサミを入れてカットした残りの調整代部の幅員をもって額周りからもみあげにかけて一体形成された生え際部とし、額周りからもみあげにかけての前記生え際部の植毛の長さをハサミを入れてカットすることを特徴とするかつら被着方法。
[0029]
本実施形態にかかるかつらは、ベース1に植毛された頭髪は、予め、15~20cm程度の長さに形成されている。そして、このかつらを購入した場合、例えば美容院などにおいて、装着者Hに適応した形となるように調整代部121にハサミを入れて整えるのである。
[0030]
また、かかる調整代部121においては、内部側から端部側にかけて植毛密度を粗くしており、より自然な生え際が再現されるようにしている。
地毛と植毛の境界を自然に仕上げることができる、かつらの植毛調整方法を提供する。
かつらのベース部に植えられた植毛を調整する方法であって、
トップエリアの植毛とサイドエリアの植毛の長さをそれぞれ調整するカット工程と、上記サイドエリアの植毛の毛量を調整するスキ工程を行い、
上記スキ工程は、
トップから襟元に向かう方向にスライスをとり、上記スライスに対してすきバサミを入れる際に、上記すきバサミを、ネジ側をベース部に近く位置させ、刃先側がベース部から離れるように角度をつけることにより、襟元側よりもトップ側が上記ベース部から離れるよう傾斜角度をつけ、さらに、上記した傾斜角度を保った状態で、上記サイドエリアの植毛の根元側から先端側に向かって複数回上記すきバサミを平行移動させて、上記すきバサミを入れる。
上記スライスは、トップ側より襟元側の毛量が多くなるようにとる。
このため、上記スキ工程では、トップ側よりも襟元側の植毛が多めにすきとられることになる。上記スキ工程後に残る植毛の量は、トップ側のほうが襟元側より多い。つまり襟元側のほうがトップ側より少ない。したがって、側頭部から後頭部にわたるサイドエリアに残る地毛に近い襟元側の植毛の毛量が少なく、そこからトップ側にいくにしたがって植毛の毛量が多く残ることになる。そのように調整されたかつらは、着用したときに、残った地毛の近傍に植毛が盛り上がって不自然な境界が生じない。つまり、かつらの植毛と残った地毛の境界を極めて自然に仕上げることができるのである。
また、上記した傾斜角度を保った状態で、上記サイドエリアの植毛の根元側から先端側に向かって複数回上記すきバサミを平行移動させて、上記スキばさみを入れる。
このため、上記スキ工程において、トップ側よりも襟元側の植毛が、より多めにすきとられることになる。つまり、かつらの植毛と残った地毛の境界を、より自然に仕上げることができるのである。
このため、上記スキ工程において、トップ側よりも襟元側の植毛が、より多めにすきとられることになる。つまり、かつらの植毛と残った地毛の境界を、より自然に仕上げることができるのである。
上記カット工程は、トップエリア10の植毛3とサイドエリア20の植毛3の長さをそれぞれ調整する。
上記スキ工程は、上記サイドエリア20の植毛3の毛量を調整する。
トップエリア10は、額前面から両側にわたる生え際から旋毛の少し後ろまでの頭頂領域である。トップエリア10の植毛3をハサミでカットし、その長さを調整する。このときのカットラインの一例を図において破線で示している。調整する植毛3の長さは、着用者の好みや地毛の残り具合などに応じて適宜に設定される。
サイドエリア20のうち側頭部の植毛3をハサミでカットし、その長さを調整する。このときのカットラインの一例を図において破線で示している。調整する植毛3の長さは、着用者の好みや地毛の残り具合などに応じて適宜に設定される。
植毛3をハサミでカットし、その長さを調整する。このときのカットラインの一例を図において破線で示している。調整する植毛3の長さは、着用者の好みや地毛の残り具合などに応じて適宜に設定される。
上記スキ工程では、トップから襟元に向かう方向にスライス30をとる。このとき、上記スライス30は、トップ側より襟元側の毛量が多くなるようにとることが好ましい。具体的には、図示したように、上記スライス30は、トップ側を頂点として襟元側に広がる三角形状のエリアの植毛3をとる。
上記のようにしてとったスライス30に対し、襟元側よりもトップ側が上記ベース部2から離れるよう、傾斜角度をつけてすきバサミ40を入れる。具体的には、上記スライス30に対して上記すきバサミ40を、ネジ側をベース部2に近く位置させ、刃先側がベース部2から離れるように傾斜角度をつけ、その状態でスライス30に対してスキバサミ40を入れる。図示した例では、上記傾斜角度を30~50度(図では45度)に設定し、カットラインを破線で示している。
このようにすることにより、トップ側よりも襟元側の植毛3がより多めにすきとられることになる。
本実施形態のかつらの植毛調整方法は、上記サイドエリア20の植毛3の毛量を調整するスキ工程において、まず、トップから襟元に向かう方向にスライス30をとる。ついで、上記スライス30に対し、襟元側よりもトップ側が上記ベース部2から離れるよう、傾斜角度をつけてすきバサミ40を入れる。
このため、上記スキ工程では、トップ側よりも襟元側の植毛3が多めにすきとられることになる。上記スキ工程後に残る植毛3の量は、トップ側のほうが襟元側より多い。つまり襟元側のほうがトップ側より少ない。したがって、側頭部から後頭部にわたるサイドエリア20に残る地毛に近い襟元側の植毛3の毛量が少なく、そこからトップ側にいくにしたがって植毛3の毛量が多く残ることになる。そのように調整されたかつら1は、着用したときに、残った地毛の近傍に植毛3が盛り上がって不自然な境界が生じない。つまり、かつら1の植毛3と残った地毛の境界を極めて自然に仕上げることができるのである。
このため、上記スキ工程において、トップ側よりも襟元側の植毛3が、より多めにすきとられることになる。つまり、かつら1の植毛3と残った地毛の境界を、より自然に仕上げることができるのである。
このため、上記スキ工程において、トップ側よりも襟元側の植毛3が、より多めにすきとられることになる。つまり、かつら1の植毛3と残った地毛の境界を、より自然に仕上げることができるのである。
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は図示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本発明は各種の変形例を包含する趣旨である。
2 ベース部
3 植毛
10 トップエリア
20 サイドエリア
30 スライス
40 スキばさみ
Claims (2)
- かつらのベース部に植えられた植毛を調整する方法であって、
トップエリアの植毛とサイドエリアの植毛の長さをそれぞれ調整するカット工程と、上記サイドエリアの植毛の毛量を調整するスキ工程を行い、
上記スキ工程は、
トップから襟元に向かう方向にスライスをとり、上記スライスに対してすきバサミを入れる際に、上記すきバサミを、ネジ側をベース部に近く位置させ、刃先側がベース部から離れるように角度をつけることにより、襟元側よりもトップ側が上記ベース部から離れるよう傾斜角度をつけ、さらに、上記した傾斜角度を保った状態で、上記サイドエリアの植毛の根元側から先端側に向かって複数回上記すきバサミを平行移動させて、上記すきバサミを入れる
ことを特徴とするかつらの植毛調整方法。 - 上記スライスは、トップ側より襟元側の毛量が多くなるようにとる
請求項1記載のかつらの植毛調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018051856A JP7075790B2 (ja) | 2018-03-20 | 2018-03-20 | かつらの植毛調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018051856A JP7075790B2 (ja) | 2018-03-20 | 2018-03-20 | かつらの植毛調整方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019163562A JP2019163562A (ja) | 2019-09-26 |
JP7075790B2 true JP7075790B2 (ja) | 2022-05-26 |
Family
ID=68064409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018051856A Active JP7075790B2 (ja) | 2018-03-20 | 2018-03-20 | かつらの植毛調整方法 |
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JP (1) | JP7075790B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005312920A (ja) | 2004-03-30 | 2005-11-10 | Takanori Tanaka | ヘアカット用補助具及びこれを用いたヘアカット方法並びにヘアスタイルのデータ化方法 |
WO2012108010A1 (ja) | 2011-02-09 | 2012-08-16 | Ushio Sayuri | ヘアカット方法 |
JP2018033896A (ja) | 2016-09-04 | 2018-03-08 | 株式会社ブランシェ | ヘアカット方法、及び、捻り付曲がり鋏 |
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JPH0173869U (ja) * | 1986-12-26 | 1989-05-18 |
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2018
- 2018-03-20 JP JP2018051856A patent/JP7075790B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012108010A1 (ja) | 2011-02-09 | 2012-08-16 | Ushio Sayuri | ヘアカット方法 |
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JP2019163562A (ja) | 2019-09-26 |
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