JP7048017B2 - 架構補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、架構補強構造に関する。
柱及び梁で構成された架構の隅部において、柱と梁とに斜材を架設する架構補強構造が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2001-254436号公報 特開2007-255090号公報
ところで、架構の補強構造として、架構の構面内に木質壁を設け、架構に木質壁を接合することが考えられる。
しかしながら、木質壁は、RC壁や鋼製壁と比較して、架構との接合部が破損し易い。そのため、架構と木質壁との間で地震力を十分に伝達することが難しく、架構の補強効率が低下する可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、架構の補強効率を高めることを目的とする。
第1態様に係る架構補強構造は、一対の柱と、一対の前記柱に架設される上下の水平部材と、を有する架構と、対角する前記架構の隅部にそれぞれ設けられ、前記柱と前記水平部材とに架設される一対の斜材と、一対の前記斜材間に設けられ、該斜材が端面に面接触される木質壁と、を備える。
第1態様に係る架構補強構造によれば、架構は、一対の柱と、一対の柱に架設される上下の水平部材とを有する。また、対角する架構の隅部には、斜材がそれぞれ設けられる。斜材は、柱と水平部材とに架設される。これにより、架構の剛性が高められる。
また、一対の斜材間には、木質壁が設けられる。この木質壁の端面には、一対の斜材が面接触される。これにより、地震時における架構のせん断変形に伴って一対の斜材の間隔が狭くなったときに、一対の斜材から木質壁の端面に地震力が伝達される。
ここで、前述したように、一対の斜材は、木質壁の端面に面接触される。これにより、地震時における架構のせん断変形に伴って一対の斜材の間隔が狭くなったときに、一対の斜材から木質壁の端面に地震力が圧縮力として効率的に伝達される。
このように本発明では、一対の斜材によって架構の剛性を高めつつ、一対の斜材から木質壁の端面に地震力を圧縮力として効率的に伝達することがきる。したがって、架構の補強効率を高めることができる。
第2態様に係る架構補強構造は、第1態様に係る架構補強構造において、前記斜材と前記木質壁とを接合する引張材を備える。
第2態様に係る架構補強構造によれば、引張材によって斜材と木質壁とが接合される。これにより、地震時における架構のせん断変形に伴って一対の斜材の間隔が広くなったときに、一対の斜材から引張材を介して木質壁に引張力が伝達される。したがって、架構の補強効率をさらに高めることができる。
第3態様に係る架構補強構造は、第1態様又は第2態様に係る架構補強構造において、前記柱、前記水平部材、及び前記斜材で区画された空間内に、補強材が設けられる。
第3態様に係る架構補強構造によれば、柱、水平部材、及び斜材で区画された空間内に、補強材が設けられる。この補強材によって斜材を補強することにより、架構の剛性がさらに高められる。さらに、地震時における架構のせん断変形に伴って一対の斜材の間隔が狭くなったときに、斜材から木質壁の端面に地震力がより効率的に伝達される。したがって、架構の補強効率をさらに高めることができる。
以上説明したように、本発明に係る架構補強構造によれば、架構の補強効率を高めることができる。
一実施形態に係る架構補強構造が適用された架構を示す立面図である。 架構の隅部を示す図1の一部拡大立面図である。 第一変形例に係る架構補強構造が適用された架構の隅部を示す拡大立面図である。 第二変形例に係る架構補強構造が適用された架構の隅部を示す拡大立面図である。 第二変形例に係る架構補強構造が適用された架構の隅部を示す拡大立面図である。 第三変形例に係る架構補強構造が適用された架構の隅部を示す拡大立面図である。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について説明する。
(架構補強構造)
図1に示されるように、本実施形態に係る架構補強構造20は、架構10と、複数の斜材30と、木質壁40とを備えている。
(架構)
架構10は、一対の柱12と、一対の柱12に架設される上下の梁14とを有している。図2に示されるように、柱12及び梁14は、H形鋼によって形成されている。また、柱12は、一対のフランジ部12Aと、一対のフランジ部12Aを接続するウェブ部12Bとを有している。これと同様に、梁14は、一対のフランジ部14Aと、一対のフランジ部14Aを接続するウェブ部14Bとを有している。
上下の梁14の両端部は、一対の柱12の仕口部12Jにそれぞれピン接合されている。具体的には、柱12の仕口部12Jには、ガセットプレート16が設けられている。このガセットプレート16に、梁14の端部のウェブ部14Bがボルト18等によって接合されている。また、梁14の一対のフランジ部14Aと柱12とは、非接合とされている。これにより、柱12の仕口部12Jに梁14の端部がピン接合されている。
なお、柱12と梁14との接合構造は適宜変更可能であり、例えば、梁14の端部は、柱12の仕口部12Jに剛接合しても良い。また、柱12及び梁14は、H形鋼に限らず、他の形鋼や鋼管であっても良い。
(斜材)
図1に示されるように、斜材30は、架構10の4つの隅部10K1,10K2にそれぞれ設けられている。各斜材30は、架構10の剛性(せん断剛性)を高めるとともに、後述する木質壁40に地震力を伝達する地震力伝達部として機能する。具体的には、各斜材30は、鋼板等によって板状に形成されている。これらの斜材30は、対角する架構10の隅部10K1,10K2に、対を成すように配置されている。
なお、以下では、対角する一方の隅部10K1,10K2に設けられた一対の斜材30を一対の斜材30Xとし、対角する他方の隅部10K1,10K2に設けられた一対の斜材30を斜材30Yとして、区別して説明する場合がある。また、本実施形態では、一対の斜材30Xと一対の斜材30Yとが同様の構成とされている。そのため、以下では、一対の斜材30Xの構成について説明し、一対の斜材30Yの構成については説明を適宜省略する。
図2に示されるように、一対の斜材30Xのうち一方の斜材30Xは、架構10の上側の隅部10K1(上隅部)において、柱12と梁14とに斜めに架設されている。具体的には、斜材30Xは、上側の隅部10K1において、柱12及び梁14に対して傾斜した状態で配置されている。この斜材30Xの一端部(下端部)は、柱12の内側面12Sにおける梁14側に溶接等によって接合されている。また、斜材30Xの他端部(上端部)は、梁14の下面14Lにおける柱12側に溶接等によって接合されている。この斜材30Xによって、柱12と梁14とを接続することにより、柱12と梁14との接合部(ピン接合部)の剛性が高められている。なお、斜材30Xは、柱12及び梁14と共に三角形状の空間32を区画している。
図1に示されるように、一対の斜材30Xのうち他方の斜材30Xは、架構10の下側の隅部10K2(下隅部)において、柱12と梁14とに斜めに架設されている。具体的には、斜材30Xは、下側の隅部10K2において、柱12及び下の梁14に対して傾斜した状態で配置されている。この斜材30Xの一端部(上端部)は、柱12の内側面12Sにおける梁14側に溶接等によって接合されている。また、斜材30Xの他端部(下端部)は、梁14の上面14Uにおける柱12側に溶接等によって接合されている。この斜材30Xによって柱12と梁14とを接続することにより、柱12と梁14との接合部(ピン接合部)の剛性が高められている。なお、斜材30Xは、柱12及び梁14と共に三角形状の空間32を区画している。
図2に示されるように、一対の斜材30Xは、柱12(柱12の材軸方向)に対して所定の傾斜角度θで傾斜する接触面30Tを有している。接触面30Tは、柱12に対して、例えば40°~50°で傾斜している(40°≦θ≦50°)。また、斜材30Xには、後述するボルト部材50が挿入される貫通孔34が形成されている。なお、接触面30Tの傾斜角度θは、40°~50°が好ましく、略45°がより好ましい。
架構10の中央部には、一対の柱12、上下の梁14、一対の斜材30X、及び一対の斜材30Yによって区画された八角形状の開口36が形成されている。この開口36内には、木質壁40が設けられている。なお、開口36の内周面は、一対の柱12の内側面12S、上の梁14の下面14L、下の梁14の上面14U、各斜材30X,30Yの接触面30Tによって形成されている。
(木質壁)
木質壁40は、架構10の構面内に設けられ、耐震壁や耐力壁として機能する。この木質壁40は、CLT(Cross Laminated Timber)やLVL(Laminated Veneer Lumber)、集成材、合板等の木質面材(木質パネル材)によって壁状に形成されている。
木質壁40は、架構10の開口36の形状に応じて、正面視にて八角形状に形成されている。この木質壁40は、架構10の開口36内に嵌め込まれており、一対の斜材30X間に配置されるとともに、一対の斜材30Y間に配置されている。
木質壁40は、左右の側端面40Sと、上下の上端面40U及び下端面40Lと、各角部の角端面40Cとを有している。木質壁40の側端面40Sは、柱12の内側面12Sに沿って配置されている。この木質壁40の側端面40Sと柱12の内側面12Sとは、接合されておらず、地震時に相対変位可能とされている。また、木質壁40の上端面40Uは、上の梁14の下面14Lに沿って配置されている。この木質壁40の上端面40Uと上の梁14の下面14Lとは、接合されておらず、相対変位可能とされている。これと同様に、木質壁40の下端面40Lは、下の梁14の上面14Uに沿って配置されている。この木質壁40の下端面40Lと下の梁14の上面14Uとは、接合されておらず、地震時に相対変位可能とされている。
木質壁40の角端面40Cは、斜材30Xの接触面30Tに面接触された状態で、すなわち斜材30Xの接触面30Tに重ねられた状態で、斜材30に接合されている。具体的には、図2に示されるように、木質壁40の角部には、ラグスクリューボルト等の2本のボルト部材50が、角端面40Cから突出しないように埋設されている。
各ボルト部材50の頭部には、ネジ孔52が形成されている。このネジ孔52に、斜材30Xの貫通孔34を介してボルト38をそれぞれ締め込むことにより、角端面40Cに斜材30Xの接触面30Tが面接触した状態で接合されている。また、ボルト部材50によって、斜材30Xと木質壁40とが引張力を伝達可能に接合されている。
なお、木質壁40の角端面40Cと斜材30Xの接触面30Tとは、直接的に面接触させても良いし、シート材やプレート材等の他の部材を介して間接的に面接触させても良い。また、ボルト部材50は、引張材の一例である。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る架構補強構造20によれば、架構10の対角する一方の隅部10K1,K2には、一対の斜材30Xが設けられるとともに、対角する他方の隅部10K1,K2には、一対の斜材30Yが設けられている。各斜材30X,30Yは、架構10の隅部10K1,10K2において、柱12と梁14とに斜めに架設されている。これにより、架構10の剛性(せん断剛性)が高められる。
また、斜材30X,30Yによって架構10の剛性を高めることにより、柱12と梁14とを、施工が容易なピン接合で接合することができる。したがって、柱12と梁14との接合部の施工性が向上する。
さらに、一対の斜材30X間、及び一対の斜材30Y間には、木質壁40が設けられている。この木質壁40の各角部の角端面40Cには、斜材30X又は斜材30Yの接触面30Tが面接触されている。これにより、例えば、図1に矢印Lで示されるように、地震時における架構10のせん断変形に伴って一対の斜材30Xの間隔が狭くなったときに、一対の斜材30Xの接触面30Tから木質壁40の角端面40Cに地震力が伝達され、木質壁40に圧縮ストラットPが発生する。この圧縮ストラットPによって、架構10の対角する仕口部12J間で地震力が伝達される。
ここで、前述したように、一対の斜材30Xの接触面30Tは、木質壁40の角端面40Cにそれぞれ面接触されている。これにより、地震時における架構10のせん断変形に伴って一対の斜材30Xの間隔が狭くなったときに、一対の斜材30Xの接触面30Tから木質壁40の角端面40Cに地震力が圧縮力として効率的に伝達される。
これと同様に、図1に矢印Rで示されるように、地震時における架構10のせん断変形に伴って一対の斜材30Yの間隔が狭くなったときには、一対の斜材30Yの接触面30Tから木質壁40の角端面40Cに地震力が圧縮力として効率的に伝達される。
このように本実施形態では、各斜材30X,30Yによって架構10の剛性を高めつつ、各斜材30X,30Yから木質壁40の角端面40Cに地震力を圧縮力として効率的に伝達することができる。したがって、架構10の補強効率を高めることができる。
また、各斜材30X,30Yは、ボルト部材50によって木質壁40に引張力を伝達可能に接合されている。これにより、例えば、図1に矢印Lで示されるように、地震時における架構10のせん断変形に伴って一対の斜材30Yの間隔が広くなったときに、一対の斜材30Yからボルト部材50を介して木質壁40に引張力Fが伝達される。
これと同様に、図1に矢印Rで示されるように、地震時における架構10のせん断変形に伴って一対の斜材30Xの間隔が広くなったときに、一対の斜材30Xからボルト部材50を介して木質壁40に引張力が伝達される。したがって、架構10の補強効率をさらに高めることができる。
ここで、比較例として、架構10に斜材30X,30Yを設けずに、架構10の構面内に正面視にて四角形状の木質壁を設け、木質壁の左右の側端面を一対の柱12にボルト部材によってそれぞれ接合するとともに、木質壁の上端面及び下端面を上下の梁14にボルト部材によってそれぞれ接合することが考えられる。
しかしながら、この場合、架構10がせん断変形すると、柱12又は梁14の材軸方向に沿ったせん断力がボルト部材に作用し、ボルト部材が破断する可能性がある。また、ボルト部材が破断しないように、ボルト部材の本数を増やすことが考えられるが、この場合、ボルト部材の施工に手間がかかる。
これに対して本実施形態では、斜材30X,30Yと木質壁40とがボルト部材50によって接合されている。この斜材30X,30Yの接触面30T及び木質壁40の角端面40Cは、柱12に対して所定の傾斜角度θで傾斜されている。これにより、ボルト部材50に作用するせん断力が低減される。
また、架構10がせん断変形したときに、一対の斜材30Xから木質壁40に伝達される地震力は、例えば、柱12に対して略45°の向きで伝達される。この地震力の伝達方向と略直交するように、斜材30Xの接触面30T及び木質壁40の角端面40Cの傾斜角度θを例えば45°(θ=45°)に調整することにより、ボルト部材50に作用するせん断力がさら低減される。したがって、ボルト部材50の破断が抑制される。
また、本実施形態では、斜材30と木質壁40との間で地震力(圧縮力及び引張力)を伝達する。そのため、木質壁40の側端面40S、上端面40U、及び下端面40Lと、柱12及び梁14とを非接合にすることができる。したがって、木質壁40の施工性が向上する。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
<第一変形例>
図3に示される第一変形例では、架構10の隅部10K1において、柱12、梁14、及び斜材30で区画された三角形状の空間32に、斜材30を補強する補強プレート60が設けられている。なお、補強プレート60は、補強材の一例である。
補強プレート60は、鋼板等によって形成されている。また、補強プレート60は、前述した空間32の形状に応じた三角形状に形成されており、空間32に嵌め込まれている。この補強プレート60の外周部は、柱12の内側面12S、梁14の下面14L、及び斜材30の外面30Gに溶接等によってそれぞれ接合されている。この補強プレート60によって、斜材30Xが補強(補剛)されている。
このように補強プレート60によって斜材30Xを補強することにより、架構10の剛性(せん断剛性)がさらに高められる。さらに、地震時に架構10がせん断変形したときに、斜材30と木質壁40との間で地震力(圧縮力及び引張力)がより効率的に伝達される。したがって、架構10の補強効率をさらに高めることができる。
なお、補強プレート60は、溶接に限らず、例えば、ボルト等によって柱12、梁14、及び斜材30に接合しても良い。また、補強プレート60は、柱12、梁14、及び斜材30の少なくとも1つに接合することができる。また、補強プレート60の形状は、適宜変更可能である。
<第二変形例>
次に、図4及び図5に示される第二変形例では、柱12に斜材30Xが予め一体化されている。具体的には、柱12の内側面12Sには、柱側フランジ部70及び斜材30Xが設けられている。柱側フランジ部70及び斜材30Xは、鋼板等によって形成されている。
柱側フランジ部70は、柱12の内側面12Sから張り出している。また、柱側フランジ部70の上面には、梁14の下のフランジ部14Aが載置される。この柱側フランジ部70と梁14の下のフランジ部14Aとは、ボルト72及びナット73によって接合される。
斜材30Xは、柱側フランジ部70の下に配置されている。また、斜材30Xは、柱側フランジ部70の張出し方向の先端部と、柱12の内側面12Sとに斜めに架設されている。この斜材30Xの接触面30Tには、木質壁40の角端面40Cがボルト部材50によって接合される。また、斜材30Xは、柱側フランジ部70及び柱12と共に三角形状の空間76を区画している。この空間76には、補強プレート60が設けられている。
このように本変形例では、柱12に柱側フランジ部70及び斜材30Xが予め設けられる。これにより、柱側フランジ部70の上に梁14を載せ掛けた状態で、梁14の端部を柱12の仕口部12Jに接合することができる。したがって、梁14の施工性が向上する。
また、柱側フランジ部70をボルト72及びナット73によって梁14の下のフランジ部14Aに接合することにより、梁14に斜材30Xを容易に接合することができる。
さらに、柱12に斜材30Xを予め設けることにより、柱12に木質壁40を取り付けた後に、梁14を施工することができる。したがって、柱12と梁14を接合した後に、架構10の構面内に木質壁40を設置(横入れ)する場合と比較して、木質壁40の施工性が向上する。
なお、木質壁40は、柱12と梁14とを接合した後、架構10の構面内に設置することも可能である。また、柱側フランジ部70と梁14の下のフランジ部14Aとは、ボルト72及びナット73に限らず、溶接等によって接合しても良い。
<第三変形例>
次に、図6に示される第三変形例では、梁14に斜材30Xが予め一体化されている。具体的には、梁14の下面14Lには、斜材30X、補強プレート60、及び梁側フランジ部80が設けられている。
梁側フランジ部80は、鋼板等によって形成されており、斜材30X及び補強プレート60を介して梁14の下面14Lに取り付けられている。また、梁側フランジ部80は、梁14から下方へ延出されている。この梁側フランジ部80は、柱12の内側面12Sに重ねられた状態で、ボルト82及びナット84によって柱12に接合される。
斜材30Xは、梁14の下に配置されている。また、斜材30Xは、梁側フランジ部80の張出し方向の先端部(下端部)と、梁14の下面14Lとに斜めに架設されている。この斜材30Xの接触面30Tには、木質壁40の角端面40Cがボルト部材50によって接合される。また、斜材30Xは、梁側フランジ部80及び梁14と共に三角形状の空間86を区画している。この空間86には、補強プレート60が設けられている。
このように梁14に斜材30Xを予め設けることにより、梁14に木質壁40に取り付けた状態で、梁14及び木質壁40を一体に建て込むことができる。したがって、木質壁40の施工性が向上する。
また、梁14には、梁側フランジ部80が予め設けられている。この梁側フランジ部80を柱12のフランジ部12Aにボルト82及びナット84によって接合することにより、梁側フランジ部80を介して斜材30Xの一端部を柱12に容易に取り付けることができる。
なお、木質壁40は、柱12と梁14とを接合した後、架構10の構面内に設置(横入れ)することも可能である。また、梁側フランジ部80と柱12のフランジ部12Aとは、ボルト82等に限らず、溶接等によって接合しても良い。
<他の変形例>
上記実施形態では、引張材がボルト部材50とされるが、引張材は、例えば、アンカー部材等であっても良い。また、引張材は、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
また、上記実施形態では、木質壁40の上端面40U、下端面40L、及び側端面40Sが柱12又は梁14と非接合とされるが、上端面40U、下端面40L、側端面40Sは、柱12又は梁14に接合しても良い。
また、上記実施形態では、架構10の各隅部10K1,10K2に斜材30X,30Yが設けられるが、架構10には、少なくとも一対の斜材30X(又は一対の斜材30Y)を設けることができる。
また、上記実施形態では、水平部材が梁14とされるが、水平部材は、例えば、床スラブ等であっても良い。
また、上記実施形態では、柱12及び梁14が鉄骨造とされるが、柱及び梁は、例えば、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造、木質構造等であっても良い。なお、柱及び梁の少なくとも一方が木質部材(木質柱、木質梁)の場合に、柱及び梁の接合部を剛接合にすることが難しく、ピン接合になり易い。このような場合、上記実施形態は特に有効である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 架構
10K1 隅部
10K2 隅部
12 柱
14 梁(水平部材)
20 架構補強構造
30 斜材
30T 対向面
30X 斜材
30Y 斜材
32 空間
40 木質壁
40C 角端面(端面)
50 ボルト部材(引張材)
60 補強プレート(補強材)
76 空間
86 空間

Claims (3)

  1. 一対の柱と、一対の前記柱に架設される上下の水平部材と、を有する架構と、
    対角する前記架構の隅部にそれぞれ設けられ、前記柱と前記水平部材とに架設される一対の斜材と、
    前記架構の構面内に設けられ、対角する角部にそれぞれ形成された角端面に一対の前記斜材がそれぞれ面接触される木質壁と、
    を備える架構補強構造。
  2. 前記斜材と前記木質壁とを接合する引張材を備える、
    請求項1に記載の架構補強構造。
  3. 前記柱、前記水平部材、及び前記斜材で区画された空間内に、補強材が設けられる、
    請求項1又は請求項2に記載の架構補強構造。
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