JP7048015B2 - 梁接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、梁部材同士を接合する梁接合構造に関する。
梁部材同士が接合される梁接合構造では、梁部材に複雑な加工を施さずに梁部材同士を接合することが望ましい。
例えば、特許文献1に開示されている、木材からなる荷重支持層と、荷重支持層の外側に設けられた燃え止まり層と、燃え止まり層の外側に設けられた燃え代層とを有する複合木質構造材を、耐火性を有する第1梁部材とし、この第1梁部材に耐火性を有する第2梁部材をガセットプレートによって接合する場合、梁部材同士の接合部においても耐火性を確保しなければならないので、第1梁部材の外周部に設けられた耐火被覆層(燃え止まり層と燃え代層)で覆い隠すようにしてガセットプレートを納めなければならない。
このため、第1梁部材の耐火被覆層に、ガセットプレートを納める切欠き部を形成したり、第1梁部材の荷重支持層にガセットプレートをボルト固定するためのボルトを挿入する孔やナットを収容するスペースを第1梁部材の荷重支持層に形成したり、このスペースにナットを収容した後に、このスペースを耐火被覆材で覆ったりする加工を施さなければならない。すなわち、梁部材に複雑な加工を施さなければならない。
特開2008-2189号公報
本発明は係る事実を考慮し、複雑な加工を梁部材に施さずに梁部材同士を接合することを課題とする。
第1態様に係る梁接合構造は、第1梁部材と、前記第1梁部材と交差配置された木製の第2梁部材とを接合する梁接合構造において、前記第2梁部材に固定され前記第2梁部材の上面から突出する固定プレート部と、前記固定プレート部から張り出し前記第1梁部材の上面へ載置固定された支持プレート部と、を備えた連結プレートを有する。
第1態様に係る梁接合構造によれば、第2梁部材に固定され第2梁部材の上面から突出する固定プレート部から張り出した支持プレート部を、第1梁部材の上面へ載置して固定するだけで、第1梁部材に第2梁部材を接合することができる。よって、複雑な加工を梁部材に施さずに梁部材同士を接合することができる。
第2態様に係る梁接合構造は、第1態様に係る梁接合構造において、前記第1梁部材及び前記第2梁部材は、荷重を支持する木製の荷重支持部と、前記荷重支持部の外側に設けられた耐火被覆層とを有している。
第2態様に係る梁接合構造によれば、木製の第1梁部材と木製の第2梁部材とを、複雑な加工を梁部材に施さずに接合することができる。
第3態様に係る梁接合構造は、第1又は第2態様に係る梁接合構造において、前記第1梁部材の両側面へ前記第2梁部材が両側から突き合せられ、前記第1梁部材の上方で一方の前記連結プレートの前記支持プレート部と他方の前記連結プレートの前記支持プレート部とが連結されている。
第3態様に係る梁接合構造によれば、第1梁部材の上方で一方の連結プレートの支持プレートと他方の連結プレートの支持プレートとを連結することで、第1梁部材に対する第2梁部材の端部(接合部)の回転が抑制され、第2梁部材の撓み変形量を小さくすることができる。
本発明は上記構成としたので、複雑な加工を梁部材に施さずに梁部材同士を接合することができる。
本発明の実施形態に係る梁接合構造を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る梁接合構造を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る梁接合構造のバリエーションを示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る梁接合構造のバリエーションを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る梁接合構造のバリエーションを示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る梁接合構造のバリエーションを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る梁接合構造のバリエーションを示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る梁接合構造のバリエーションを示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る梁接合構造のバリエーションを示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る連結プレートを示す側面図である。
図を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。まず、本発明の実施形態に係る梁接合構造について説明する。
図1の側面断面図、及び図2の平面図に示すように、本実施形態の梁接合構造10は、第1梁部材としての木製の大梁12と、第2梁部材としての木製の小梁14と、鋼製の連結プレート16とを有して構成されている。
小梁14は、平面視にて大梁12と略直交するように交差して配置されて、大梁12と接合されている。また、小梁14と大梁12との上面に、鉄筋コンクリートにより形成された床スラブ18が設けられている。説明の都合上、図2には、床スラブ18が省略されて描かれていない。
大梁12は、荷重を支持する木製の荷重支持部20と、荷重支持部20の側面と下面とを取り囲むようにして荷重支持部20の外側に設けられた耐火被覆層22とを有して構成されている。
耐火被覆層22は、荷重支持部20の側面と下面とを取り囲むようにして荷重支持部20の外側に設けられた燃え止まり層24と、燃え止まり層24の側面と下面とを取り囲むようにして燃え止まり層24の外側に設けられた燃え代層26とを有して構成されている。すなわち、大梁12は、耐火性を有する部材となっている。
小梁14は、荷重を支持する木製の荷重支持部28と、荷重支持部28の側面と下面とを取り囲むようにして荷重支持部28の外側に設けられた耐火被覆層30とを有して構成されている。また、耐火被覆層30は、荷重支持部28の側面と下面とを取り囲むようにして荷重支持部28の外側に設けられた燃え止まり層32と、燃え止まり層32の側面と下面とを取り囲むようにして燃え止まり層32の外側に設けられた燃え代層34とを有して構成されている。すなわち、小梁14は、耐火性を有する部材となっている。
燃え止まり層24は、木製の板部材36と、モルタルによって形成された板部材38とを交互に配置することにより形成されている。なお、板部材38は、吸熱ができるものであれば、モルタル以外のもので形成されていてもよい。
大梁12では、火災時に火炎が燃え代層26に着火し、燃え代層26が燃焼する。そして、燃焼した燃え代層26は炭化する。これにより、大梁12の外部から荷重支持部20への熱伝達を炭化した燃え代層26が抑制し、燃え止まり層24が吸熱する。よって、火災時及び火災終了後において、荷重支持部20の温度上昇を抑制することができ、荷重支持部20によって荷重を支持することができる。
また、小梁14では、火災時に火炎が燃え代層34に着火し、燃え代層34が燃焼する。そして、燃焼した燃え代層34は炭化する。これにより、小梁14の外部から荷重支持部28への熱伝達を炭化した燃え代層34が抑制し、燃え止まり層32が吸熱する。よって、火災時及び火災終了後において、荷重支持部28の温度上昇を抑制することができ、荷重支持部28によって荷重を支持することができる。
連結プレート16は、鋼板からなる矩形の固定プレート部40と、鋼板からなる矩形の支持プレート部42とを一体に備えて構成された部材である。
固定プレート部40は、小梁14を構成する荷重支持部28の上面から下方へ向けて略鉛直に形成されたスリット44に挿入され、ドリフトピン46により荷重支持部28に固定されることによって小梁14に埋設固定されるとともに、荷重支持部28の上面から上部が突出するようにして、小梁14に設けられている。
支持プレート部42は、固定プレート部40から横方向へ張り出し、大梁12を構成する荷重支持部20の上面へ載置され、支持プレート部42の下部に設けられたフランジ48をラグスクリュー50により荷重支持部20に固定することによって、大梁12に固定されている。
連結プレート16は、工場や現場仮設ヤード等で事前に小梁14に固定しておき、小梁14を大梁12に接合するときに、小梁14に設けられている連結プレート16を大梁12に接合する。
荷重支持部28の上面から突出する固定プレート部40の上部、及び支持プレート部42は、床スラブ18中に埋設されている。床スラブ18は、熱容量の大きいコンクリート製の床スラブ18の吸熱効果により連結プレート16に発生する熱を吸収する。これによって、連結プレート16がヒートブリッジとなって小梁14と大梁12との間で熱が伝達されるのを抑制することができる。
大梁12を構成する燃え代層26の外面と、小梁14を構成する荷重支持部28及び燃え止まり層32の端面との間に形成された隙間にはモルタル52が充填され硬化されている。また、このモルタル52の側面と下面とを取り囲むように、大梁12を構成する燃え代層26の外面と、小梁14を構成する燃え代層34の端面との間の隙間に、ロックウール54が設けられている。このロックウール54は、大梁12を構成する燃え代層26の外面と、小梁14を構成する燃え代層34の端面との間の隙間から内部へ火炎や熱が進入するのを抑制する。なお、大梁12を構成する燃え代層26の外面と、小梁14を構成する荷重支持部28及び燃え止まり層32の端面との間に形成された隙間にモルタル52を充填する代わりに、小梁14を構成する荷重支持部28の端面に、モルタル等により形成された耐火性を有するエンドプレートを設けるようにしてもよい。
次に、本発明の実施形態に係る梁接合構造の作用と効果について説明する。
本実施形態の梁接合構造10では、図1及び図2に示すように、小梁14に固定され小梁14の上面から突出する固定プレート部40から張り出した支持プレート部42を、大梁12(荷重支持部20)の上面へ載置して固定するだけで、木製の大梁12に木製の小梁14を接合することができる。よって、複雑な加工を梁部材に施さずに梁部材同士を接合することができる。
例えば、大梁12を構成する荷重支持部20の側面にガセットプレートを取り付け、このガセットプレートを、小梁14を構成する荷重支持部28の上面から下方へ略鉛直に形成したスリットへ挿入するとともに、ドリフトピンで荷重支持部28にガセットプレートを固定することにより大梁12に小梁14を接合する従来の梁接合構造の場合、大梁12を構成する耐火被覆層22に、ガセットプレートを納める切欠き部を形成したり、大梁12を構成する荷重支持部20にガセットプレートをボルト固定するためのボルト孔や、ボルトに締結されるナットを収容するスペースを荷重支持部20に形成したり、このスペースにナットを収容した後に、このスペースを耐火被覆材で覆ったりする加工を施さなければならない。すなわち、大梁12に複雑な加工を施さなければならない。
これに対して本実施形態の梁接合構造10では、このような複雑な加工を施さずに、大梁12を構成する荷重支持部20の上面に連結プレート16の支持プレート部42をラグスクリュー50で固定するだけで大梁12に小梁14を固定することができ、大梁12に小梁14を接合するための加工を大梁12に施す必要がない。
また、本実施形態の梁接合構造10では、図1及び図2に示すように、小梁14に固定され小梁14の上面から突出する固定プレート部40から張り出した支持プレート部42を、大梁12(荷重支持部20)の上面へ載置して固定するので、大梁12に小梁14を接合する際に、上方から小梁14を落とし込む作業によって、大梁12に対する接合位置に小梁14を配置することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、本実施形態では、図1及び図2に示すように、梁接合構造10を、第1梁部材としての木製の大梁12と、第2梁部材としての木製の小梁14とを有して構成した例を示したが、第2梁部材が木製の梁部材であれば、第1梁部材は他の構造のものであってもよい。
例えば、図3の側面断面図、及び図4の平面図に示すように、第1梁部材としての鋼製の大梁56と、第2梁部材としての木製の小梁58と、鋼製の連結プレート60とを有して構成された梁接合構造62としてもよい。
小梁58は、平面視にて大梁56と略直交するように交差して配置されて、大梁56と接合されている。また、小梁58と大梁56との上面に、鉄筋コンクリートにより形成された床スラブ18が設けられている。説明の都合上、図4には、床スラブ18が省略されて描かれていない。
大梁56は、H形鋼からなり、大梁56の側面と下面とを取り囲むようにして、珪酸カルシウム板により構成された耐火被覆層64が設けられている。なお、耐火被覆層64は、耐火性を有する他の材料によって構成されたものであってもよい。例えば、耐火被覆層64は、乾式のロックウールシート、高耐熱ロックウールシート、熱膨張シート、石膏ボードや、湿式の吹き付けロックウール、耐火塗料等によって構成されたものであってもよい。
小梁58の構成は、図1及び図2に示した小梁14と同様の構成になっており、連結プレート60の構成は、図1及び図2に示した連結プレート16と同様の構成になっている。
連結プレート60を構成する支持プレート部42は、固定プレート部40から横方向へ張り出すとともに、大梁56を構成する上フランジ部66の上面へ載置され、支持プレート部42の下部に設けられたフランジ48をボルト68及びナット70により上フランジ部66に接合することによって、大梁56に固定されている。
小梁58を構成する荷重支持部28の上面から突出する固定プレート部40の上部、及び支持プレート部42は、床スラブ18中に埋設されている。
耐火被覆層64の外面と、小梁58を構成する荷重支持部28及び燃え止まり層32の端面との間に形成された隙間にはモルタル52が充填され硬化されている。また、このモルタル52の側面と下面とを取り囲むように、耐火被覆層64の外面と、小梁58を構成する燃え代層34の端面との間の隙間に、ロックウール54が設けられている。
梁接合構造62では、大梁56と、小梁58の荷重支持部28とが、耐火被覆層(大梁56は耐火被覆層64、小梁58の荷重支持部28は耐火被覆層30)と床スラブ18とによってそれぞれ閉塞するように取り囲まれているので、大梁56の耐火被覆層64は、鉄骨の耐火性能基準を満たすものであればよく、小梁58の耐火被覆層30は、木材の耐火性能基準を満たすものであればよい。これにより、大梁56の耐火被覆層64の耐火性能を木材の耐火性能基準に合わせて高くする必要が無くなる。
また、例えば、図5の側面断面図、及び図6の平面図に示すように、第1梁部材としての鋼製の小梁72と、第2梁部材としての木製の大梁74と、鋼製の連結プレート76とを有して構成された梁接合構造78としてもよい。
小梁72は、平面視にて大梁74と略直交するように交差して配置されて、大梁74と接合されている。また、小梁72と大梁74との上面に、鉄筋コンクリートにより形成された床スラブ18が設けられている。説明の都合上、図6には、床スラブ18が省略されて描かれていない。
小梁72は、H形鋼からなり、小梁72の側面と下面とを取り囲むようにして、珪酸カルシウム板により構成された耐火被覆層80が設けられている。耐火被覆層80の構成は、図3及び図4に示した耐火被覆層64と同様の構成になっている。大梁74の構成は、図1及び図2に示した大梁12と同様の構成になっている。
連結プレート76は、鋼板からなる矩形の固定プレート部82と、鋼板からなる矩形の支持プレート部84とを備えて構成されている。
固定プレート部82は、大梁74を構成する荷重支持部20の上面に、下部に設けられたフランジ86をラグスクリュー50により固定することによって、荷重支持部20の上面から突出するようにして大梁74に固定されている。
支持プレート部84は、固定プレート部82から横方向へ張り出し、小梁72の上フランジ部88上面へ載置され、上フランジ部88上面に下端部が溶接されることによって小梁72に固定されている。固定プレート部82及び支持プレート部84は、床スラブ18中に埋設されている。
大梁74を構成する燃え代層26の外面と、小梁72の端面との間に形成された隙間にはモルタル52が充填され硬化されている。また、このモルタル52の側面と下面とを取り囲むように、燃え代層26の外面と、耐火被覆層80の端面との間の隙間に、ロックウール54が設けられている。
梁接合構造78では、小梁72と、大梁74の荷重支持部20とが、耐火被覆層(小梁72は耐火被覆層80、大梁74の荷重支持部20は耐火被覆層22)と床スラブ18とによってそれぞれ閉塞するように取り囲まれているので、小梁72の耐火被覆層80は、鉄骨の耐火性能基準を満たすものであればよく、大梁74の耐火被覆層22は、木材の耐火性能基準を満たすものであればよい。これにより、小梁72の耐火被覆層80の耐火性能を木材の耐火性能基準に合わせて上げる必要が無くなる。
また、本実施形態では、図1及び図2に示すように、平面視にて大梁12と略直交するように交差して配置された小梁14を大梁12に接合した梁接合構造10の例を示したが、図7の側面断面図に示すように、梁接合構造10によって、第1梁部材としての大梁12の両側面へ第2梁部材としての小梁14(以下、「小梁14A、14B」とする)を両側から突き合わせるように配置して、大梁12に小梁14A、14Bをそれぞれ接合するようにしてもよい。
さらに、図8の側面断面図に示す梁接合構造90のように、第1梁部材としての大梁12の両側面へ第2梁部材としての小梁14(以下、「小梁14C、14D」とする)を両側から突き合わせるように配置して、大梁12に小梁14C、14Dをそれぞれ接合するとともに、大梁12の上方で一方の(小梁14Cに設けられた)連結プレート16(以下、「連結プレート16C」とする)の支持プレート部42と、他方の(小梁14Dに設けられた)連結プレート16(以下、「連結プレート16D」とする)の支持プレート部42とが、鋼板からなる板状の連結部材92により連結されるようにしてもよい。
連結プレート16Cと連結プレート16Dとは、連結プレート16Cの支持プレート部42を連結部材92の左端部にボルト接合し、連結プレート16Dの支持プレート部42を連結部材92の右端部にボルト接合することによって連結されている。
梁接合構造90では、大梁12の上方で一方の連結プレート16Cの支持プレート部42と他方の連結プレート16Dの支持プレート部42とを連結することで、大梁12に対する小梁14C、14Dの端部(接合部)の回転が抑制され、小梁14C、14Dの撓み変形量を小さくすることができる。
また、図9の側面断面図に示す梁接合構造94のように、図8で示したL字状の連結プレート16を、T字状の鋼製の連結プレート96としてもよい。
図9、及び図10の側面図に示すように、連結プレート96は、鋼板からなる矩形の固定プレート部98と、鋼板からなる矩形の支持プレート部100と、鋼板からなる矩形の支持プレート部102とを一体に備えて構成されたT字状の部材である。
固定プレート部98は、小梁14を構成する荷重支持部28の上面から下方へ向けて略鉛直に形成されたスリットに挿入され、ドリフトピン46により荷重支持部28に固定されることによって小梁14に埋設固定されるとともに、荷重支持部28の上面から上部が突出するようにして、小梁14に設けられている。
支持プレート部100は、固定プレート部98から横方向へ張り出し、大梁12を構成する荷重支持部20の上面へ載置され、支持プレート部100の下部に設けられたフランジ48をラグスクリュー50により荷重支持部20に固定することによって、大梁12に固定されている。
支持プレート部102は、固定プレート部98から支持プレート部100と反対側へ延出し、この延出方向に対する支持プレート部102の端部の下部に設けられたフランジ104を、小梁14を構成する荷重支持部28の上面にラグスクリュー50により固定することによって、小梁14に固定されている。これにより、支持プレート部102の端部が偶力を受けることで、小梁14の端部(接合部)の回転をより抑制することができる。
さらに、本実施形態では、図1及び図2に示すように、荷重支持部20、28、板部材36、及び燃え代層26、34を木製とした例を示したが、荷重支持部20、28、板部材36、及び燃え代層26、34は、木材によって形成されていればよい。例えば、荷重支持部20、28、板部材36、及び燃え代層26、34は、米松、唐松、檜、杉、あすなろ等の一般の木造建築に用いられる木材(以下、「一般木材」とする)によって形成してもよいし、これらの一般木材を角柱状の単材に加工し、この単材を複数集成し単材同士を接着剤により接着して一体化することによって形成してもよい。
また、本実施形態では、図1及び図2に示すように、燃え止まり層24、32を、木製の板部材36と、モルタルによって形成された板部材38とを交互に配置することにより形成した例を示したが、燃え止まり層24、32は、火炎及び熱の進入を抑えて燃え止まり効果を発揮できる層であればよい。例えば、燃え止まり層24、32は、難燃性を有する層や熱の吸収が可能な層であればよい。
難燃性を有する層としては、木材に難燃薬剤を注入して不燃化処理した難燃薬剤注入層が挙げられる。熱の吸収が可能な層は、一般木材よりも熱容量が大きな材料、一般木材よりも断熱性が高い材料、又は一般木材よりも熱慣性が高い材料によって形成してもよいし、これらの材料と一般木材とを組み合わせて形成してもよい。
一般木材よりも熱容量が大きな材料としては、モルタル、石材、ガラス、繊維補強セメント、石膏等の無機質材料、各種の金属材料などが挙げられる。一般木材よりも断熱性が高い材料としては、珪酸カルシウム板、ロックウール、グラスウールなどが挙げられる。一般木材よりも熱慣性が高い材料としては、セランガンバツ、ジャラ、ボンゴシ等の木材が挙げられる。
さらに、本実施形態では、図1及び図2に示すように、第1梁部材としての大梁12が、荷重支持部20、燃え止まり層24、及び燃え代層26を備え、第2梁部材としての小梁14が、荷重支持部28、燃え止まり層32、及び燃え代層34を備えた例を示したが、第1梁部材及び第2梁部材は、木製の荷重支持部と、荷重支持部の外側に設けられた耐火性を有する耐火被覆層とを有して構成されていればよい。
耐火被覆層は、例えば、燃え止まり層のみで構成してもよいし、燃え代層のみで構成してもよいし、燃え止まり層と、燃え止まり層の外側に設けられた燃え代層以外の層(例えば、薄い木製の仕上げ材)とで構成してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10、62、78、90、94 梁接合構造
12、56 大梁(第1梁部材)
14、14A、14B、14C、14D、58 小梁(第2梁部材)
16、16C、16D、60、76、96 連結プレート
20、28 荷重支持部
22、30 耐火被覆層
40、82、98 固定プレート部
42、84、100 支持プレート部
72 小梁(第1梁部材)
74 大梁(第2梁部材)

Claims (4)

  1. 第1梁部材と、前記第1梁部材と交差配置された木製の第2梁部材とを連結プレートで接合する梁接合構造において、
    前記連結プレートは、
    前記第2梁部材の上面から下方へ向けて形成されたスリットに挿入され、ドリフトピンによって前記第2梁部材に固定されると共に前記第2梁部材の上面から上部が突出する固定プレート部と、
    前記固定プレート部の前記上部から張り出し前記第1梁部材の上面に固定された支持プレート部と、
    を備えている、
    梁接合構造。
  2. 前記第1梁部材及び前記第2梁部材は、荷重を支持する木製の荷重支持部と、前記荷重支持部の外側に設けられた耐火被覆層とを有している、
    請求項1に記載の梁接合構造。
  3. 前記支持プレート部は、前記固定プレート部の前記上部から前記第1梁部材と反対側へ延出し、延出した側の端部が前記第2梁部材の上面に固定されている、
    請求項1又は請求項2に記載の梁接合構造。
  4. 前記第1梁部材の両側面へ前記第2梁部材が両側から突き合せられ、前記第1梁部材の上方で一方の前記連結プレートの前記支持プレート部と他方の前記連結プレートの前記支持プレート部とが連結部材で連結されている、
    請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の梁接合構造。
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