JP7039122B2 - 開封検知ラベル - Google Patents

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Description

本発明は、開閉機構を有する開閉部を封緘し、その後の開封を検知するための開封検知ラベルに関する。特に、車両や建物のドアや窓などの開閉機構を有する部分の封緘に好適な開封検知ラベルに関する。
開閉部を封緘する封緘ラベルとしては、例えば特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の封緘ラベルは、流通する容器を対象とし、樹脂製の基材シートの裏面に粘着層が形成されている。そして、この封緘ラベルでは、開封しようすると封緘ラベルが伸びることで、意図した切断を防止しつつ、伸びによって開封履歴が確認可能となると記載されている。更に、この封緘ラベルでは、基材シートに永久ひずみが与えられると色が変化する材料で構成したり、基材シート上に伸びたときの基材シートと異なる色の印刷層が形成したりすることが記載されている。これによって、不正開封時に基材シートの色が変化して開封履歴を認識できると記載されている。
特開2011-242489号公報
しかしながら、上記封緘ラベルは小さく、かつ変色具合による不正開封の確認は、確認者によるばらつきやわかりにくさがある。
また特許文献1には、ラベル形状として、中央部にくびれ部を有するものも記載されているが、幅に対する長さが短いことから、その形状のままでは、車両のドアなどの封緘には適さない。
本発明は、上記のような点に鑑み、車両のドアなどの開口量が大きな開閉部であっても適用できかつ不正開封をより容易かつ確実に確認することができる封緘の技術を提供することを目的としている。
課題を解決するために、本発明の一態様の開封検知ラベルは、樹脂製の基材シートと、その基材シートの裏面に形成された粘着層とを有し、上記基材シートは、帯状体からなる開封検知部と、その開封検知部の両側に連続しかつ上記開封検知部よりも幅広の部分を有する一対の貼り付け部とを有し、少なくとも上記開封検知部の表面に、開封検知部の変形に応じて変化する開封検知パターンを有する表示部が形成されている。
本発明の一態様によれば、不正開封の有無の確認を、確認者によるばらつきがなく、簡便かつ確実に開封を確認することが可能となる。
また、車両や建物の可動開閉部の封緘に適用しても、車両や建物内の人が、緊急時の開口によって封緘した開封検知ラベルが切断可能となるように設定することも可能である。
本発明に基づく実施形態に係る開封検知ラベルの模式的な断面図である。 本発明に基づく実施形態に係る開封検知ラベルの模式的な上面図である。 開封検知ラベルの使用例を説明する図である。 別例の開封検知ラベルを示す模式的な上面図である。 別例の開封検知ラベルを示す模式的な上面図である。 別例の開封検知ラベルを示す模式的な上面図である。 別例の開封検知ラベルを示す模式的な上面図である。 別例の開封検知ラベルを示す模式的な上面図である。 別例の開封検知ラベルを示す模式的な上面図である。 別例の開封検知ラベルを示す模式的な上面図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、図面に示す構成は模式的なものであり、厚さと平面寸法との関係、各層の厚さの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに限定されるものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
ここで、本実施形態では、商用車や自家用車等の車両や建物における、ドア、窓、ボンネットなどの、所用の大きさの空間を閉鎖可能な、開閉機構を有する開閉部の封緘用の開封検知ラベルを例に挙げて説明する。特に、車両や建築物の外壁側の開口部に使用する場合には、開封検知ラベルに対し耐候性が要求され、また、車両内や建物内に人が存在する状態で、ドアなどの開閉部を封緘して、閉鎖空間を形成する場合には、緊急時に、封緘したドアが開放しやすくすることも要求される。
車両等の屋外で使用する場合、夏季の晴れた日にはかなり高温となる。車両や建物の色等の条件にもよるが、一般的に32℃で3時間放置した場合の車両等の表面温度は60~80℃程度となる。そのため、50~100℃程度の高温環境下において、貼り付け部は車両等へのくっつきがよく、ある一定の力が加わるまでは容易に伸び、一定以上の力が加わった際には破断することが好ましい。
もっとも、本実施形態の開封検知ラベル1は、箱などの封緘にも使用可能ではあるが、所定以上の大きさの開閉部の封緘として好適に働く。
(構成)
本実施形態の開封検知ラベル1は、樹脂製の基材シート10と、その基材シート10の裏面(貼り付け面)に形成された粘着層11と、基材シート10の表面に形成された印刷層12とを有する。また、粘着層11には剥離紙13が貼り付けられていて、開封検知ラベル1を使用するときには、剥離紙13を剥がした後に、開閉部に貼り付けて封緘する。
<基材シート10>
基材シート10は、可撓性を有する樹脂材料からなる。基材シート10は、例えば、熱可塑性樹脂からなる。熱可塑性樹脂は、透明でも着色されていてもよい。樹脂材料は、延性を持たせるために軟質性樹脂が好ましい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体又はその鹸化物、エチレン-(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等のポリオレフィン系共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル(代表的には1、4-シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂である通称PET-G)等のポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、6-ナイロン、6、6-ナイロン、6、10-ナイロン、12-ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、セルロースアセテート、ニトロセルロース等の繊維素誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の塩素系樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン-テトラフロロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂等、又はこれらから選ばれる2種又は3種以上の共重合体や混合物、複合体が例示出来る。基材シート10は、このような熱可塑性樹脂からなる積層体で構成されていても良い。
基材シート10は、安価や軟質性などの理由から、軟質ポリ塩化ビニルフィルムが好ましい。
また、基材シート10は、比較的弱い力で伸び、一定上の力が加わった際には破断しやすい方が好ましく、この点から無延伸のフィルムを用いることが好ましい。
基材シート10には、必要に応じ、従来公知の充填剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤などの各種の添加剤を添加しても構わない。紫外線吸収剤、光安定剤を添加することで耐候性を向上させることが出来る。基材シート10の厚さは、例えば、10~300μmの範囲、好ましくは30~200μmの範囲で選定される。
<粘着層11>
粘着層11は、例えばアクリル系粘着剤、スチレンブタジエン系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤及びポリエステル系粘着剤などを用いることができる。これらの粘着剤は、エマルション型、溶剤型、無溶剤型のいずれであってもよい。粘着剤層の厚さは、通常1~300μm、好ましくは5~100μmである。
上記各種の粘着剤の中では、耐候性などの面から、アクリル系粘着剤が好ましい。
このアクリル系粘着剤を用いて形成された粘着剤層は、質量平均分子量50万~200万程度、好ましくは70万~170万のアクリル系樹脂を含み、かつ架橋処理されたアクリル系粘着剤からなる層であることが好適である。質量平均分子量が上記範囲にあれば、粘着力及び保持力のバランスがとれた開封検知ラベルが得られる。
なお、上記質量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
上記アクリル系粘着剤に含まれるアクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体が用いられる。この(メタ)アクリル酸エステル系共重合体としては、エステル部分のアルキル基の炭素数が1~20の(メタ)アクリル酸エステルと、活性水素をもつ官能基を有する単量体と、所望により用いられる他の単量体との共重合体を好ましく挙げることができる。
ここで、エステル部分のアルキル基の炭素数が1~20の(メタ)アクリル酸エステルの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、活性水素をもつ官能基を有する単量体の例としては、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3-ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4-ヒドロキシブチルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミド、メタクリルアミド、N-メチルアクリルアミド、N-メチルメタクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド、N-メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド類;(メタ)アクリル酸モノメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノプロピルなどの(メタ)アクリル酸モノアルキルアミノアルキル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸などが挙げられる。これらの単量体は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、他の使用可能な単量体の例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビニル、ビニリデンクロリドなどのハロゲン化オレフィン類;スチレン、α-メチルスチレンなどのスチレン系単量体;ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル系単量体;N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジメチルメタクリルアミドなどのN,N-ジアルキル置換アクリルアミド類などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記のアクリル系粘着剤において、樹脂成分として用いられる(メタ)アクリル酸エステル系共重合体は、その共重合形態については特に制限はなく、ランダム、ブロック、グラフト共重合体のいずれであってもよい。
本実施形態においては、この(メタ)アクリル酸エステル系共重合体は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
該アクリル系粘着剤としては、架橋処理されたものが好ましく、この架橋処理に用いられる架橋剤としては特に制限はなく、従来アクリル系粘着剤において架橋剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。このような架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、ジアルデヒド類、メチロールポリマー、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩などが挙げられるが、ポリイソシアネート化合物やエポキシ化合物が好ましく用いられる。
本実施形態においては、この架橋剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その使用量は、架橋剤の種類にもよるが、上記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体100質量部に対し、通常0.01~20質量部、好ましくは、0.1~10質量部の範囲で選定される。
また、このアクリル系粘着剤には、所望により粘着付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、シランカップリング剤、充填剤などを添加することができる。
<印刷層12>
印刷層12は、基材シート10表面の全面に形成されている。
印刷に使用される印刷インキについては、印刷適性、耐光性、耐候性などを考慮すれば、特に限定するものではない。印刷層12に形成される絵柄に用いる顔料としては、例えば、イソインドリノン、ジスアゾ、ポリアゾ、ジケトピロロピロール、キイナクリドン、フタロシアニン、酸化チタン、カーボンブラックの少なくとも一つを用いる。またこれら顔料を組み合わせ配合する事で、絵柄の表現を豊かな表現とする事が可能となる。また、紫外線吸収剤や光安定剤等を添加して耐候性を向上させることが好ましい。
印刷インキとしては、塩ビ適性や屋外を想定した耐光性、耐熱性を考慮して、例えば、株式会社T&K TOKA製のフィルム用UVインキである「UV VNL 黄」、「UV VNL 赤」などを使用する。
また印刷方法については、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷、など既知の印刷方法を用いることができ、全面に着色を施す場合には印刷方法のほかコーティングの手法や装置を用いてもよい。
印刷層12の上に表面保護層を形成しても良い。表面保護層は、例えば熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂を使用する。
<ラベルの平面形状>
図2に示すように、基材シート10は、開封検知部1Aと、開封検知部1Aの両側に連続する一対の貼り付け部1Bとを有する。
ここで、粘着層11は、少なくとも貼り付け部1Bの裏面に設けられていれば良いが、本実施形態では、製造しやすさやコストを安価にするために、粘着層11が、基材シート10の裏面全面に形成されている場合とする。
開封検知部1Aは、図2に示すように、上面視で、幅よりも長手方向の長さが長い帯状体からなる。開封検知部1Aを帯状体とすることで、封緘した開閉部が閉状態から開口方向に変位した際に、当該開封検知部1Aが伸びやすく、また所定以上伸びると開封検知部1Aが切れるような強度に設定可能となる。
開封検知部1Aの幅に対する長手方向の長さの割合(長手方向の長さ/幅)は、基材シート10の強度に応じて設定すればよいが、3以上10以下が好ましい。長手方向に張力が掛かった際に伸びやすくかつ最終的に切れるようにするためには、上記割合(以下、アスペクト比とも呼ぶ)が3倍以上あることが好ましい。またアスペクト比は大きいほど開封検知部1Aの伸び易くする上で好ましいが、アスペクト比が余り大きいと、長すぎて実用的ではないため10倍以下が好ましい。
本実施形態の開封検知部1Aの幅は、例えば5mm以上40mm以下であることが好ましい。この範囲であれば、車両100のドア101の封緘が容易であると共に、張力が掛かった際に、伸びやすくすることができる。ただし、後述の開封検知パターンOPの確認のためには、余り細くない方が良い。
一対の貼り付け部1Bは、上面視で、開封検知部1Aよりも幅広の部分を有する形状となっている。貼り付け部1Bは、開封検知部1Aよりも幅広の部分を有することから、開封検知ラベル1に長手方向の張力が掛かった際に、貼り付け部1Bは、相対的に開封検知部1Aに比べて伸びにくくなり、貼り付け状態が確保しやすくなる。
図2は、貼り付け部1Bの形状が台形状の場合であるが、図4及び図5のように、丸形状、四角形形状など他の形状であっても良い。
ただし、貼り付け部1Bの最大幅は、開封検知部1Aの最大幅の2倍以上であることが好ましい。2倍以上であれば、より確実に、開封検知ラベル1に長手方向の張力が掛かった際に、開封検知部1Aに対し貼り付け部1Bの伸びを小さくしかつ貼り付け状態が確保できる。またさらに好ましくは3倍以上である。貼り付け部1Bの最大幅は、開封検知部1Aの最大幅の2倍以上であれば構わないが、実用的には6倍以下が好ましい。
<開封検知パターンOP>
上記の印刷層12で形成される絵柄模様によって、開封検知部1Aの表面に対し、開封検知パターンOPを有する表示部が形成されている。
図2では、開封検知パターンOPが「VOID」という文字から構成される場合を例示している。
<剥離紙13>
剥離紙13には、通常使用されるものを使用すればよい。
剥離紙13の形状は、基材シート10と同形である必要なく、基材シート10よりも大きな矩形状などとなっていても良い。
なお、剥離紙13に対し、開封検知部1Aと貼り付け部1Bとの境界部もしくはその近傍に切り取り線13aを設けておいても良い(図1参照)。この場合、貼り付け部1Bの剥離紙13だけを剥離して、一対の貼り付け部1Bだけを貼り付けて使用することが可能となる。
(使用例その他)
図3は、車両100のドア101を封緘対象とした例を示す。
ドア101を閉じた状態にした後に、剥離紙13を剥がした開封検知ラベル1における一方の貼り付け部1Bを非可動である車体本体に貼り付けると共に他方の貼り付け部1Bをドア101側に貼り付ける。
これによって、ドア101は開封検知ラベル1によって封緘された状態となる。
この状態で、不正者がドア101を開けようとすると、一対の貼り付け部1Bは車両100に貼り付いたままで、ドア101の開口量に応じた量だけ、開封検知ラベル1が伸びる。このとき、基材シート10が樹脂製であることから開封検知ラベル1は所定量伸びることができるが、開封検知部1Aが帯状となっていることで、主に開封検知部1Aが、ドア101の開口量に応じた量だけ長手方向に伸びると共に幅方向が縮む。この結果、図2(b)のように、開封検知パターンOPに形成した「VOID」という検知パターンが、幅方向が縮まりかつ長手方向に延びたような字に変化する。すなわち、検知パターンを構成する文字が崩れ、縦横比が変形するため、確認者が、開封しようとして伸びた、と認識することが可能となる。
更に、開封検知部1Aが帯状となっていることから、ドア101を全開とするまでに、開封検知部1Aが切れるように設定できる。これによって、封緘した車両100に乗員が存在している場合に、緊急時に車両100から出る際には、ドア101を開けて外に脱出することが可能となる。
ここで、開封検知部1Aの幅が広くかつ長さも短い場合には、封緘した開封検知ラベル1がドア101を開けることを阻止する張力が大きいことから、開封検知ラベル1の伸び分しかドア101を開けることができなくなる。これに対し、本実施形態では、開封検知部1Aを帯状体とすることで、開封検知ラベル1に対し、伸びた後に切断するだけの強度に設定することが可能である。幅や長さは、樹脂製の基材シート10の強度に応じて、通常人の力で引っ張った際にちぎれる寸法に設定すれば良い。
(変形例)
(1)開封検知パターンOPは、文字以外に、数字、記号、目盛り、絵柄、コードなどであってよい。また文字、数字、記号、目盛り、絵柄、コードの組み合わせから構成しても良い。なお、桜の模様、キャラクタ、人物などの絵柄の場合、変化が分かりにくい場合もあるため、後述の基準パターンKB(変化前の絵柄)を設けることが好ましい。
図4に、開封検知パターンOPを目盛り(スケール)で構成する場合の例を示す。この場合には、図4(b)のように、閉じた開閉部を開けるにつれて開封検知部1Aが伸びて、開封検知パターンOPの目盛り(スケール)間隔が広くなる。
図5は、開封検知パターンOPをバーコードで形成した場合の例である。この場合には、不正開封が行われると、開封検知パターンOPであるバーコードが伸びてしまい、コード読み取り装置がそのコードを読み取ることが出来なくなって、不正開封を確認できる。
なお、開封検知部1Aが伸びることで、開封検知パターンOPが変化してなんらかの別の検知パターンが浮き上がるように設計しても良い。
(2)図6は、開封検知パターンOPの文字の向きとして、正方向と天地を逆にした逆方向との2種類の文字パターンを併せて形成した場合の例である。この場合、天地どちらを上にして貼り合わせても開封検知パターンOPの確認が容易となる。
また、図6では、開封検知パターンOPと同じパターンを貼り付け部1Bにも形成して基準パターンKBとした場合の例である。この場合には、不正開封によって、開封検知パターンOPのパターンは長手方向に延びるように変化しても、相対的に貼り付け部1Bに形成した基準パターンKBは変化しないか、開封検知パターンOPに比べて変化量が大幅に小さい。
この結果、基準パターンKBと開封検知パターンOPを比較することで、容易に開封検知パターンOPが変化したことを検知することが出来るようになる。なお、基準パターンKBと開封検知パターンOPの文字列パターンを全く同じに設定する必要は無い。基準パターンKBは、開封検知パターンOPの変化を比較参照可能なパターン形状になっていればよい。
(3)図2では帯状体からなる開封検知部1Aが直線上に延在しているが、直線上に延在している必要はない。開封検知部1Aは、一対の貼り付け部1B間を、幅方向に変位しながら延在した形状となっていてもよい。例えば開封検知部1Aは、図7や図8に示すように、幅方向に蛇行しながら延在した帯状体形状であってもよい。
また、開封検知部1Aの幅は、長手方向に沿って同寸である必要はない。例えば図9に示すように、長手方向に沿って幅の寸法が変化するようになっていても良い。長手方向に沿って幅の寸法が異なる場合、長手方向に張力が掛かったときに、幅が狭い箇所が相対的に多く伸びることになるため、開封検知部1Aが伸びる際に、開封検知パターンOPが不均一に伸びることになる。また部分的に開封検知部1Aの幅を狭くすることで、所定伸び量以上となったときに、より切れ易くなる。
(4)図2中、符号1aは貼り付け部1Bに設けた切れ目である。この切れ目は、貼り付けた開封検知ラベル1を剥がしやすくするために設けてある。すわなち、切れ目付近を爪などでめくることで、開封検知ラベル1を剥がしやすくなる。なお、剥がす際に、部分的に伸びることで、剥がそうとしたことが検知される。
また、図10のように、開封検知部1Aに対し、スリット1bを設けてもよい。図10では、長手方向に延びる長めのスリット1bが例示されているが、短めのスリットを部分的に複数設ける方が好ましい。図10では、スリット1bが、開封検知パターンOPと重なるように形成した場合を例示している。複数のスリット1bが同方向に延びている必要は無いし、蛇行しながら延在していても良い。
このスリット1bは、開封検知ラベル1を剥がすための切れ目を兼ねると共に、開封検知部1Aの強度を低下させて伸びやすくする働きを有する。また、スリット1bが開封検知パターンOPの変化を促進し、開封検知パターンOPの変化による不正開封の確認がより容易となる。スリット1bは所定の幅の隙間を有して延在した形状であっても良い。
また、開封検知部1Aの縁に切れ目を設けて、所定以上の張力に対して切れ易くしても良い。
また、上記の実施形態では、開封検知パターンOPを印刷で形成する場合を例示したが、転写によって形成しても良いし、開封検知パターンOPが形成されたシートを基材シート10に貼り付けることで当該開封検知パターンOPを形成するようにしても良い。
本発明に基づく実施例について説明する。
厚さ50μmのポリ塩化ビニルからなる基材シートの裏面(貼り付け面)に、厚さ20μmのアクリル系粘着剤層を設けて試験体とした。この粘着剤層は、質量平均分子量100万のアクリル系樹脂接着剤からなる。粘着剤層表面は剥離紙で覆った。
また、開封検知ラベルの平面形状として図2の形状を採用した。
開封検知ラベルの寸法は、開封検知部を幅25mm×長さ130mmとし、開封検知ラベルの全長を250mmとした。
また、基材シートの表面に、株式会社T&K TOKA製のフィルム用UVインキである「UV VNL 黄」、「UV VNL 赤」を使用して印刷層を形成した。
このようにして作製した開封検知ラベルについて、次のような物性の測定を行った。
<粘着力>
剥離紙を除去した後、ステンレス板(SUS304鋼板、#360番研磨仕上げ)に、開封検知ラベルを質量2kgのゴムローラーを用いて圧着して貼付し(ゴムローラーを一往復)、試験体を得た。
試験体を23℃、相対湿度50%の環境下に24時間放置した後、同環境下で引張試験機を用いて、剥離速度300mm/分、剥離角度180°で剥離し、開封検知ラベルの粘着力(N/25mm)を測定した。測定は3回行いその平均値を粘着力とした。粘着力は17.0N/25mmであった。
(測定条件)
測定雰囲気は、気温32℃、湿度36%であった。
(測定方法)
いすゞ社製バス(KK-LR233J1)からなる車両の本体側に開封検知ラベルの一方の貼り付け部を、自動ドア側に他方の貼り付け部を貼り付け、自動開閉時の伸び、破断状況を確認した。
(測定結果)
ドアの開きと共に開封検知部が伸び、開封検知の伸びと共に開封検知パターンが変形したことが確認できた。そして完全に開く直前に開封検知部が破断した。
また、試験体が破断するまで、印刷層に割れが入ることが無いことも確認した。
1 開封検知ラベル
1a 切れ目
1b スリット
1A 開封検知部
1B 貼り付け部
10 基材シート
11 粘着層
12 印刷層
13 剥離紙
100 車両
101 ドア
KB 基準パターン
OP 開封検知パターン

Claims (7)

  1. 樹脂製の基材シートと、その基材シートの裏面に形成された粘着層とを有し、
    上記基材シートは、帯状体からなる開封検知部と、その開封検知部の両側に連続しかつ上記開封検知部よりも幅広の部分を有する一対の貼り付け部とを有し、
    少なくとも上記開封検知部の表面に、開封検知部の変形に応じて変化する開封検知パターンを有する表示部が形成され
    上記粘着層の上に剥離紙が設けられ、剥離紙は、上記開封検知部と貼り付け部との境界部もしくはその近傍に切り取り線が形成されている、
    ことを特徴とする開封検知ラベル。
  2. 上記開封検知パターンは、文字、数字、記号、目盛り、絵柄、コードの少なくとも一つから構成されることを特徴とする請求項1に記載した開封検知ラベル。
  3. 上記貼り付け部の表面に、上記開封検知パターンの変形を判別するための基準パターンが形成されていることを特徴とする請求項2に記載した開封検知ラベル。
  4. 上記開封検知部は、幅に対する長手方向の長さの割合が、3以上10以下である請求項1~請求項3のいずれか1項に記載した開封検知ラベル。
  5. 上記開封検知部の幅は、5mm以上40mm以下であることを特徴とする請求項4に記載の開封検知ラベル。
  6. 上記開封検知部は、上記一対の貼り付け部間を、幅方向に変位しながら延在した形状となっていることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか1項に記載した開封検知ラベル。
  7. 車両の開閉部を封緘するための請求項1~請求項のいずれか1項に記載した開封検知ラベル。
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