JP7000919B2 - タイヤ用ゴム部材の熱入れ装置 - Google Patents

タイヤ用ゴム部材の熱入れ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7000919B2
JP7000919B2 JP2018035556A JP2018035556A JP7000919B2 JP 7000919 B2 JP7000919 B2 JP 7000919B2 JP 2018035556 A JP2018035556 A JP 2018035556A JP 2018035556 A JP2018035556 A JP 2018035556A JP 7000919 B2 JP7000919 B2 JP 7000919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber member
heating
hot roll
mill
heating device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018035556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019150966A (ja
Inventor
裕也 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2018035556A priority Critical patent/JP7000919B2/ja
Publication of JP2019150966A publication Critical patent/JP2019150966A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7000919B2 publication Critical patent/JP7000919B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

本発明は、タイヤ用ゴム部材の熱入れ装置に関する。
特開2015-217568号公報には、未加硫ゴムシートの製造装置が開示されている。この製造装置は、未加硫ゴムに熱入れをするミルとしてのフィードロールと、未加硫ゴムを搬送するフィードコンベアと、フィードコンベアで搬送される未加硫ゴムを加熱するヒータと、この未加硫ゴムをゴムシートに成形するカレンダーロールとを備えている。
この製造装置では、未加硫ゴムに熱入れすることで、未加硫ゴムの可塑性が向上している。この熱入れにより、カレンダーロールで、未加硫ゴムがゴムシートに成形し易くされている。更に、ヒータで加熱することで、カレンダーロールに投入される未加硫ゴムの温度を所定の範囲に調整している。これにより、ゴムシートの品質の向上と品質のばらつきの低減とが図られている。
特開2015-217568号公報
この製造装置では、1台のミルで熱入れがされている。この熱入れを複数のミルで分担することで、熱入れ時間は短縮されうる。これにより、ゴムシートの生産性は向上されうる。複数のミルで熱入れする場合、未加硫ゴムは、熱入れが不完全な状態で、最初のミルから次のミルに搬送される。熱入れが不完全な未加硫ゴムは、搬送中で、ゴム切れを生じやすい。このゴム切れは、ゴムシートの生産性を阻害する。
本発明の目的は、生産性に優れる熱入れ装置の提供にある。
本発明に係る熱入れ装置は、ゴム部材に熱入れをする複数のミルを備えている。この熱入れ装置は、上記複数のミルでの熱入れに先立って、上記ゴム部材を加熱する加熱装置を備えている。
好ましくは、上記加熱装置は、第一ホットロールを備えている。上記第一ホットロールは、その外周面に上記ゴム部材の第一表面を当接させて、上記ゴム部材の第一表面を加熱する機能を備えている。
好ましくは、上記第一ホットロールは、上記複数のミルのうち、上記ゴム部材に最初に熱入れする第一ミルに向かって、上記ゴム部材を送る機能を備えている。
好ましくは、上記第一ホットロールは、その内部に加熱流体が充填される流体室を備えている。
好ましくは、この熱入れ装置は、制御装置と第一温度センサーとを備えている。上記第一温度センサーは、上記第一ホットロールで加熱された上記ゴム部材の第一表面の温度を測定する機能を備えている。上記制御装置は、上記第一温度センサーの測定する温度に基づいて、上記第一ホットロールの加熱温度を制御する機能を備えている。
好ましくは、上記加熱装置は、更に第二ホットロールを備えている。上記第二ホットロールは、その外周面に上記ゴム部材の第二表面を当接させて、上記ゴム部材の第二表面を加熱する機能を備えている。
好ましくは、上記第二ホットロールは、上記複数のミルのうち、上記ゴム部材に最初に熱入れする第一ミルに向かって、上記ゴム部材を送る機能を備えている。
好ましくは、上記第二ホットロールは、その内部に加熱流体が充填される流体室を備えている。
好ましくは、この熱入れ装置は、制御装置と第二温度センサーとを備えている。上記第二温度センサーは、上記第二ホットロールで加熱された上記ゴム部材の第二表面の温度を測定する機能を備えている。上記制御装置は、上記第二温度センサーの測定する温度に基づいて、上記第二ホットロールの加熱温度を制御する機能を備えている。
本発明に係るタイヤの製造方法は、シート状のゴム部材に熱入れする熱入れ工程と、熱入れされた上記ゴム部材からタイヤの部材を形成する部材形成工程と、上記部材を用いてローカバーを形成する予備成形工程と、上記ローカバーを加硫して上記ローカバーからタイヤが得られる加硫工程とを備えている。上記熱入れ工程では、熱入れに先立ってゴム部材を加熱し、加熱された上記ゴム部材を複数のミルで熱入れする。
好ましくは、上記熱入れ工程では、熱入れに先立ってゴム部材を、100℃以上140℃以下に加熱する。
本発明に係る熱入れ装置では、複数のミルでの熱入れに先立って、加熱装置がゴム部材を加熱する。これにより、複数のミルのうち、最初のミルから次のミルに送られるときに、このゴム部材にゴム切れが生じることが、抑制される。ゴム切れが抑制されることで、生産ラインの停止や不良材料の発生等の生産ラインのトラブルが低減される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用のゴム部材の熱入れ装置が、ゴム部材と共に示された概念図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示された熱入れ装置2は、加熱装置4、第一ミル6、第二ミル8、第三ミル10、第一搬送部としての第一コンベア12、第二搬送部としての第二コンベア14、第三搬送部としての第三コンベア16、第一温度センサー18及び第二温度センサー20を備えている。この熱入れ装置2は、図示されないが、制御装置を備えている。
図1には、熱入れ装置2で加工されるゴム部材Rが、熱入れ装置2と共に示されている。このゴム部材Rの形状は、帯状である。このゴム部材Rは、図1に示される様に、表側表面である第一表面Raと、裏側表面である第二表面Rbとを備えている。ゴム部材Rの厚さは、この第一表面Raから第二表面Rbまでの距離として測定される。図示されないが、この熱入れ装置2で熱入れされたゴム部材Rは、カレンダーロール、押し出し機等で更に所定の形状に加工にされる。カレンダーロール、押し出し機等で所定の形状に加工されることで、このゴム部材Rからタイヤの各部を形成する部材が得られる。
加熱装置4は、第一ホットロール22、第二ホットロール24、第一ガイドローラ26及び第二ガイドローラ28を備えている。
第一ホットロール22は、円筒状の形状を備えている。第一ホットロール22は、その内部に流体が充填可能な流体室を備えている。この流体室に加熱流体が充填されることで、第一ホットロール22の外周面22aの全面が加熱されうる。第一ホットロール22は、その軸線を回転軸にして回転可能に支持されている。
図示されないが、この熱入れ装置2は、更に、第一供給配管、第一供給弁、第一排気配管及び第一排気弁を備えている。この第一供給配管は、加熱流体の供給源と第一ホットロール22の流体室とを接続している。第一供給弁は、第一供給配管を開閉する機能と第一配管を流れる流体の流量を調整する機能を備えている。第一排気配管は、第一ホットロール22の流体室と排気タンクとを接続している。第一排気弁は、第一排気配管を開閉する機能と第一排気配管を流れる流体の流量を調整する機能を備えている。
第二ホットロール24は、円筒状の形状を備えている。第二ホットロール24は、その内部に流体が充填可能な流体室を備えている。この流体室に加熱流体が充填されることで、第二ホットロール24の外周面24aの全面が加熱されうる。第二ホットロール24は、その軸線を回転軸にして回転可能に支持されている。
図示されないが、この熱入れ装置2は、更に、第二供給配管、第二供給弁、第二排気配管及び第二排気弁を備えている。この第二供給配管は、加熱流体の供給源と第二ホットロール24の流体室とを接続している。第二供給弁は、第二供給配管を開閉する機能と第二配管を流れる流体の流量を調整する機能を備えている。第二排気配管は、第二ホットロール24の流体室と排気タンクとを接続している。第二排気弁は、第二排気配管を開閉する機能と第二排気配管を流れる流体の流量を調整する機能を備えている。
第一ガイドローラ26は、円筒状の形状を備えている。第一ガイドローラ26は、その軸線を回転軸にして回転可能に支持されている。第一ガイドローラ26は、ゴム部材Rを、第一ホットロール22に案内する機能を備えている。
第二ガイドローラ28は、円筒状の形状を備えている。第二ガイドローラ28は、その軸線を回転軸にして回転可能に支持されている。第二ガイドローラ28は、ゴム部材Rを、第二ホットロール24から第一コンベア12に案内する機能を備えている。
第一ミル6は、ミルロール30及び32を備えている。ミルロール30及び32のそれぞれは、円筒状の形状を備えている。このミルロール30及び32のそれぞれは、内部にヒータを備えていている。ミルロール30及び32のそれぞれは、それぞれの軸線を回転軸にして回転可能に支持されている。図示されないが、この第一ミル6は駆動装置を備えている。駆動装置は、ミルロール30及び32をそれぞれの軸線を回転軸にして互いに逆向きに回転させる機能を備えている。このミルロール30とミルロール32とは所定の隙間を空けて配置されている。ミルロール30とミルロール32とが互いに逆向きに回転することで、第一ミル6は、ゴム部材Rを練る機能と、ゴム部材Rを所定の厚さの帯状部材として成形する機能とを備えている。この第一ミル6は、ゴム部材Rを練ることで、ゴム部材Rに熱入れする機能を備えている。
第二ミル8は、ミルロール34及び36を備えている。ミルロール34及び36のそれぞれは、円筒状の形状を備えている。このミルロール34及び36のそれぞれは、内部にヒータを備えていている。ミルロール34及び36のそれぞれは、それぞれの軸線を回転軸にして回転可能に支持されている。図示されないが、この第二ミル8は駆動装置を備えている。駆動装置は、ミルロール34及び36をそれぞれの軸線を回転軸にして互いに逆向きに回転駆動させる機能を備えている。このミルロール34とミルロール36とは所定の隙間を空けて配置されている。ミルロール34とミルロール36との間隔は、ミルロール30とミルロール32とのそれより、小さい。ミルロール34とミルロール36とが互いに逆向きに回転することで、第二ミル8は、ゴム部材Rをミルロール34とミルロール36とに挟み込んで練る機能と、ゴム部材Rを所定の厚さの帯状部材として成形する機能とを備えている。この第二ミル8は、ゴム部材Rを練ることで、ゴム部材Rに熱入れする機能を備えている。
第三ミル10は、ミルロール38及び40を備えている。ミルロール38及び40のそれぞれは、円筒状の形状を備えている。このミルロール38及び40のそれぞれは、内部にヒータを備えていている。ミルロール38及び40のそれぞれは、それぞれの軸線を回転軸にして回転可能に支持されている。図示されないが、この第三ミル10は駆動装置を備えている。駆動装置は、ミルロール38及び40をそれぞれの軸線を回転軸にして互いに逆向きに回転駆動させる機能を備えている。このミルロール38とミルロール40とは所定の隙間を空けて配置されている。ミルロール38とミルロール40との間隔は、ミルロール34とミルロール36とのそれより、小さい。ミルロール38とミルロール40とが互いに逆向きに回転することで、第二ミル8は、ゴム部材Rをミルロール38とミルロール40とに挟み込んで練る機能と、ゴム部材Rを所定の厚さの帯状部材として成形する機能とを備えている。この第三ミル10は、ゴム部材Rを練ることで、ゴム部材Rに熱入れする機能を備えている。
第一コンベア12は、加熱装置4と第一ミル6との間に位置している。この第一コンベア12は、加熱装置4で加熱されたゴム部材Rを、第一ミル6に搬送する機能を備えている。この第一コンベア12は、第一搬送部の例示であって、このベルトコンベアに限られない。第一搬送部は、ゴム部材Rを、加熱装置4から第一ミル6に搬送する機能を備えていればよい。
第二コンベア14は、第一ミル6と第二ミル8との間に位置している。この第二コンベア14は、第一ミル6で熱入れされたゴム部材Rを、第二ミル8に搬送する機能を備えている。この第二コンベア14は、第二搬送部の例示であって、このベルトコンベアに限られない。第二搬送部は、ゴム部材Rを、第一ミル6から第二ミル8に搬送する機能を備えていればよい。
第三コンベア16は、第二ミル8と第三ミル10との間に位置している。この第三コンベア16は、第二ミル8で熱入れされたゴム部材Rを、第三ミル10に搬送する機能を備えている。この第三コンベア16は、第三搬送部の例示であって、このベルトコンベアに限られない。第三搬送部は、ゴム部材Rを、第二ミル8から第三ミル10に搬送する機能を備えていればよい。
第一温度センサー18は、非接触式の温度計本体18aと、測定した温度データを制御装置に送信する送信部とを備えている。この温度計本体18aは、第一ホットロール22で加熱されたゴム部材Rの第一表面Raの温度を測定する機能を備えている。この温度計本体18aは、ゴム部材Rの温度を測定できればよく、接触式のものであってもよい。
第二温度センサー20は、非接触式の温度計本体20aと、測定した温度データを制御装置に送信する送信部とを備えている。この温度計本体20aは、第二ホットロール24で加熱されたゴム部材Rの第二表面Rbの温度を測定する機能を備えている。この温度計本体20aは、ゴム部材Rの温度を測定できればよく、接触式のものであってもよい。
制御装置は、ゴム材Rの第一表面Raの設定温度を記憶する機能と、第二表面Rbの設定温度を記憶する機能と、第一温度センサー18が測定した温度データを受信する機能と、第二温度センサー20が測定した温度データを受信する機能と、第一供給弁及び第一排気弁を制御する機能と、第二供給弁及び第二排気弁を制御する機能とを備えている。この制御装置は、第一表面Ra及び第二表面Rbの設定温度と、測定された温度データとから、第一ホットロール22及び第二ホットロール24のそれぞれの温度を、調整する機能を備えている。これにより、第一表面Raの温度及び第二表面Rbの温度が、それぞれ設定温度になるようにされている。
ここで、この熱入れ装置2を用いたタイヤの製造方法が説明される。一例として、タイヤの製造方法において、タイヤのベルトを形成するベルト部材のトッピングゴムを、この熱入れ装置2を用いて製造する方法が、説明される。
このタイヤの製造方法は、熱入れ工程、ベルト部材成形工程、予備成形工程及び加硫工程を備えている。熱入れ工程では、ゴム部材Rに熱入れがされる。ベルト部材製造工程では、熱入れされたゴム部材Rから得られたトッピングゴムとスチールコードとからベルト部材が製造される。予備成形工程では、このベルト部材が他のタイヤの各部を形成する部材と組み合わされてローカバー(生タイヤ)が形成される。加硫工程では、このローカバーが加硫されてローカバーからタイヤが得られる。
図1を参照しつつ、この熱入れ工程が説明される。この熱入れ工程では、帯状のゴム部材Rが準備される。このゴム部材Rが加熱装置4に送られる。
加熱装置4では、ゴム部材Rは、第一ガイドローラ26から第一ホットロール22に送られる。第一ホットロール22の流体室に、加熱流体としての加圧蒸気が充填されている。第一ホットロール22の外周面22aは、例えば120℃の高温にされている。ゴム部材Rの第一表面Raはこの外周面22aに当接する。これにより、ゴム部材Rの第一表面Raは第一ホットロール22によって加熱される。第一ホットロール22が回転してゴム部材Rは第二ホットロール24に送られる。第二ホットロール24の流体室に、加熱流体としての加圧蒸気が充填されている。第二ホットロール24の外周面24aは、例えば120℃の高温にされている。ゴム部材Rの第二表面Rbは、この外周面24aに当接する。これにより、ゴム部材Rの第二表面Rbは第二ホットロール24によって加熱される。第二ホットロール24が回転してゴム部材Rはガイドローラ28に送られる。
第一温度センサー18は、第二ホットロール24と第二ガイドローラ28との間で、ゴム部材Rの第一表面Raの温度を測定している。測定された温度データは、制御装置に送られる。制御装置は、この温度データが設定温度の範囲内か否かを判断する。この温度データがその範囲内にないとき、制御装置は、第一供給弁及び第一排気弁を制御して、第一表面Raの温度が設定範囲になるようにする。この第一温度センサー18は、第一ホットロール22で加熱された第一表面Raの温度を測定できればよく、第一ホットロール22と第二ホットロール24との間で温度を測定してもよく、第二ガイドローラ28と第一ミル6との間で温度を測定してもよい。
第二温度センサー20は、第二ホットロール24と第二ガイドローラ28との間で、ゴム部材Rの第二表面Rbの温度を測定している。測定された温度データは、制御装置に送られる。制御装置は、この温度データが設定温度の範囲内か否かを判断する。この温度データがその範囲内にないとき、制御装置は、第二供給弁及び第二排気弁を制御して、第二表面Rbの温度が設定範囲になるようにする。この第二温度センサー20は、第二ホットロール24で加熱された第二表面Rbの温度を測定できればよく、第二ガイドローラ28と第一ミル6との間で温度を測定してもよい。
ゴム部材Rは、第二ガイドローラ28からコンベア12に向かって送られる。コンベア12は、ゴム部材Rを第一ミル6に向かって搬送する。第一ミル6は、ゴム部材Rを、ミルロール30とミルロール32とによって、練って熱入れする。第一ミル6によって、ゴム部材Rは原形態より薄い帯状の第一形態のゴム部材Rに成形される。この第一ミル6では、ゴム溜まりのバルクBが形成される。
この第一形態のゴム部材Rは、第一ミル6からコンベア14に向かって送られる。コンベア14は、このゴム部材Rを第二ミル8に向かって搬送する。第二ミル8は、ゴム部材Rを、ミルロール34とミルロール36とによって、練って熱入れする。第二ミル8によって、ゴム部材Rは第一形態より更に薄い帯状の第二形態のゴム部材Rに成形される。この第二ミル8では、バルクBが形成される。
この第二形態のゴム部材Rは、第二ミル8からコンベア16に向かって送られる。コンベア16は、このゴム部材Rを第三ミル10に向かって搬送する。第三ミル10は、ゴム部材Rを、ミルロール38とミルロール40とによって、練って熱入れする。第三ミル10によって、ゴム部材Rは第二形態より更に薄い帯状の第三形態のゴム部材Rに成形される。この第三ミル10では、バルクBが形成される。
この第三形態のゴム部材Rは、ベルト部材成形工程に送られる。ベルト部材形成工程では、熱入れされたゴム部材Rから所定の形状(シート形状)のトッピングゴムが形成される。一対のトッピングゴムと、スチールコードとから、ベルト部材が形成される。
この熱入れ装置2は、ゴム部材Rを送りながら第一ミル6、第二ミル8及び第三ミル10で熱入れしている。第一ミル6、第二ミル8及び第三ミル10で分担して熱入れすることで、それぞれの熱入れに要する時間は、一台のミルで熱入れする時間に比べて、短縮できる。この熱入れ装置2は、熱入れ時間を短縮しうる。この熱入れ装置2は、生産性の向上に寄与しうる。
複数のミルでゴム部材Rに熱入れすることで、個々のミルの熱入れ負担が軽減される。この熱入れでは、複数のミルのうち最後のミルで完全に熱入れがされる。この最後のミル以外のミルでは、熱入れは不十分な状態で、ゴム部材Rを次のミルに送る。熱入れが不十分なため、このゴム部材Rでは搬送中に切れ易い。このゴム切れは、第二ミル8へのゴム部材Rの供給を滞らせる。このゴム切れは、生産ラインの停止や、トッピングゴムの不良の発生を招来する。
この熱入れ装置2では、最初に熱入れする第一ミル6の熱入れに先立って、ゴム部材Rを加熱する加熱装置4を備えている。加熱されることで、ゴム部材Rは熱入れが不十分であってもゴム切れが生じ難くなる。この熱入れ装置2は、第一ミル6、第二ミル8及び第三ミル10が分担して熱入れしても、ゴム切れの発生が抑制されている。
この熱入れ装置2では、3台のミルで熱入れしているが、これに限られない。2台以上の複数のミルで熱入れする熱入れ装置であれば、本発明はゴム切れを抑制する効果を発揮しうる。熱入れを分担するミルの数が多い程、このゴム切れは発生し易くなる。この観点から、本発明は、熱入れを分担するミルの数が3以上である熱入れ装置に適しており、4以上であるものに更に適している。
この熱入れ装置2では、第一ホットロール22の外周面22aに、ゴム部材Rの第一表面Raを当接させている。この外周面22aの軸方向幅は、ゴム部材Rの幅より大きい。ゴム部材Rの幅方向一端から他端までの第一表面Raが外周面22aに当接している。この熱入れ装置2は、ゴム部材Rの第一表面Raをムラ無く加熱している。これにより、この熱入れ装置2は、ゴム切れの発生を更に抑制している。
この第一ホットロール22は、加圧蒸気が充填される流体室を備えている。これにより、比較的に容易に、均一に第一ホットロール22の外周面22aの温度を高温に保持しうる。
この第一ホットロール22は、ゴム部材Rを加熱しながら、第一ミル6に向かってゴム部材Rを搬送する。この第一ホットロール22は、効率よくゴム部材Rを加熱しうる。この熱入れ装置2では、第一ホットロール22の外周面22aにゴム部材Rの第一表面Raを当接させて、第一ホットロール22が回転してゴム部材Rを送っている。第一ホットロール22は、外周面22aと第一表面Raとの間に滑りを生じることなく、ゴム部材Rを送っている。この第一ホットロール22は、送られるゴム部材Rのゴム切れの発生を抑制している。
この熱入れ装置2では、第一温度センサー18が、ゴム部材Rの第一表面Raの温度を測定する。制御装置は、この測定された温度に基づいて、第一ホットロール22の加熱温度を制御する。これにより、この熱入れ装置2は、ゴム部材Rの温度を適切に管理しうる。これにより、ゴム切れの発生を適切に抑制しうる。
この熱入れ装置2では、第二ホットロール24の外周面24aにゴム部材Rの第二表面Rbを当接させている。この外周面24aの軸方向幅は、ゴム部材Rの幅より大きい。ゴム部材Rの幅方向一端から他端までの第二表面Rbが外周面24aに当接している。この熱入れ装置2は、ゴム部材Rの第一表面Rbをムラ無く加熱している。熱入れ装置2では、このゴム部材Rは第一表面Raと第二表面Rbとの両方から加熱されている。これにより、このゴム部材Rはより均一にムラ無く加熱されうる。
第二ホットロール24は、第一ホットロール22と同様に、流体室を備えている。これにより、第一ホットロール22と同様に、比較的に容易に、均一に第二ホットロール24の外周面24aの温度を高温に保持しうる。
第二ホットロール24は、第一ホットロール22と同様に、ゴム部材Rを第一ミル6に向かって搬送する。この第二ホットロール24は、第一ホットロール22と同様に、効率よくゴム部材Rを加熱しうる。この第二ホットロール24は、この第一ホットロール22と同様に、ゴム部材Rのゴム切れの発生を抑制している。
この熱入れ装置2では、第二温度センサー20が、ゴム部材Rの第二表面Rbの温度を測定する。制御装置は、この測定された温度に基づいて、第二ホットロール24の加熱温度を制御する。これにより、この熱入れ装置2は、ゴム部材Rの温度を更に適切に管理しうる。これにより、ゴム切れの発生を更に適切に抑制しうる。
この熱入れ装置2では、ゴム部材Rを加熱することで、ゴム切れの発生が抑制される。この観点から、このゴム部材Rの第一表面Ra及び第二表面Rbの温度は、好ましくは100℃以上であり、更に好ましくは105℃以上であり、特に好ましくは110℃以上である。一方で、この温度が高すぎるとゴム部材Rが加硫される。加硫されることで、硬化しゴム切れが発生し易くなる。ゴム切れの発生を抑制する観点から、この温度は、好ましくは140℃以下であり、更に好ましくは135℃以下であり、特に好ましくは130℃以下である。
この熱入れ装置2は、第一ガイドローラ26を備えている。この第一ガイドローラ26と第二ホットロール24との間で、ゴム部材Rは第一ホットロール22の外周面22aに当接している。この第一ガイドローラ26及び第二ホットロール24と第一ホットロール22との位置関係で、ゴム部材Rの第一表面Raと外周面22aとの当接面積が所定の大きさにされている。この第一ガイドローラ26は、ゴム部材Rの第一表面Raの温度管理を容易にしている。また、第二ガイドローラ28及び第一ホットロール22と第二ホットロール24との位置関係で、ゴム部材Rの第二表面Rbと第二ホットロール24の外周面24aとの当接面積が所定の大きさにされている。この第二ガイドローラ28は、ゴム部材Rの第二表面Rbの温度管理を容易にしている。
ここでは、ベルト部材のトッピングゴムを例に説明されたが、これに限られない、例えば、トレッドを形成するトレッド部材、サイドウォールを形成するサイドウォール部材、カーカスを形成するカーカス部材等、タイヤの各部を形成する部材に用いるゴム部材に広く適用できる。
この熱入れ装置2では、加熱装置4は、第一ホットロール22及び第二ホットロール24を備えていたが、これに限られない。加熱装置4は、ゴム部材Rを適切な温度に均一に加熱できればよく、この加熱装置4に代えてヒータが用いられても良い。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1の熱入れ装置が準備された。この熱入れ装置を用いて帯状のゴム部材に熱入れがされた。このゴム部材の表側面第である一表面と裏側面である第二表面の表面温度は、共に表1に示される様に120℃にされた。
[比較例1]
加熱装置で加熱がされなかった他は、実施例1と同様にして、帯状のゴム部材に熱入れがされた。
[実施例2及び3]
ゴム部材の表側面と裏側面の表面温度が表1に示される様にされた他は、実施例1と同様にして、帯状のゴム部材に熱入れがされた。
[不具合評価]
熱入れされたゴム部材について、ゴム切れの発生回数が記録された。その結果が表1に指数として表されている。この指数は、比較例1の発生回数を10として表されている。この指数は、小さいほどゴム切れの発生回数が少ない。実施例1の0は、ゴム切れが発生しなかったことを表している。
Figure 0007000919000001
表1に示されるように、実施例の製造方法では、比較例の製造方法に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、タイヤ用ゴム部材の熱入れに広く適用されうる。
2・・・熱入れ装置
4・・・加熱装置
6・・・第一ミル
8・・・第二ミル
10・・・第三ミル
12・・・第一コンベア
14・・・第二コンベア
16・・・第三コンベア
18・・・第一温度センサー
20・・・第二温度センサー
22・・・第一ホットロール
24・・・第二ホットロール
26・・・第一ガイドローラ
28・・・第二ガイドローラ
30、32、34、36、38、40・・・ミルロール

Claims (11)

  1. 互いに逆向きに回転する円筒形状のミルロール間にゴム部材を挟んで通過させ帯状部材として成形すると共に、ゴム部材を練ることでゴム部材に熱入れをする複数のミルを備えている熱入れ装置であって、
    上記複数のミルでの熱入れに先立って上記ゴム部材を加熱する加熱装置を備えている熱入れ装置。
  2. 上記加熱装置が第一ホットロールを備えており、
    上記第一ホットロールが、その外周面に上記ゴム部材の第一表面を当接させて、上記ゴム部材の第一表面を加熱する機能を備えている請求項1に記載の熱入れ装置。
  3. 上記第一ホットロールが、上記複数のミルのうち上記ゴム部材に最初に熱入れする第一ミルに向かって、上記ゴム部材を送る機能を備えている請求項2に記載の熱入れ装置。
  4. 上記第一ホットロールがその内部に加熱流体が充填される流体室を備えている請求項2又は3に記載の熱入れ装置。
  5. 制御装置と第一温度センサーとを備えており、
    上記第一温度センサーが上記第一ホットロールで加熱された上記ゴム部材の第一表面の温度を測定する機能を備えており、
    上記制御装置が、上記第一温度センサーの測定する温度に基づいて、上記第一ホットロールの加熱温度を制御する機能を備えている請求項2から4のいずれかに記載の熱入れ装置。
  6. 上記加熱装置が更に第二ホットロールを備えており、
    上記第二ホットロールが、その外周面に上記ゴム部材の第二表面を当接させて、上記ゴム部材の第二表面を加熱する機能を備えている請求項2から5のいずれかに記載の熱入れ装置。
  7. 上記第二ホットロールが、上記複数のミルのうち上記ゴム部材に最初に熱入れする第一ミルに向かって、上記ゴム部材を送る機能を備えている請求項6に記載の熱入れ装置。
  8. 上記第二ホットロールが、その内部に加熱流体が充填される流体室を備えている請求項6又は7に記載の熱入れ装置。
  9. 制御装置と第二温度センサーとを備えており、
    上記第二温度センサーが上記第二ホットロールで加熱された上記ゴム部材の第二表面の温度を測定する機能を備えており、
    上記制御装置が、上記第二温度センサーの測定する温度に基づいて、上記第二ホットロールの加熱温度を制御する機能を備えている請求項6から8のいずれかに記載の熱入れ装置。
  10. シート状のゴム部材に熱入れする熱入れ工程と、
    熱入れされた上記ゴム部材からタイヤの部材を形成する部材形成工程と、
    上記部材を用いてローカバーを形成する予備成形工程と、
    上記ローカバーを加硫して上記ローカバーからタイヤが得られる加硫工程と
    を備えており、
    上記熱入れ工程では、熱入れに先立ってゴム部材を加熱し、加熱された上記ゴム部材を互いに逆向きに回転する円筒形状のミルロール間に挟んで通過させ帯状部材として成形すると共に、ゴム部材を練ることで、複数のミルで熱入れする、タイヤの製造方法。
  11. 上記熱入れ工程では、熱入れに先立ってゴム部材を、100℃以上140℃以下に加熱する、請求項10に記載のタイヤの製造方法。
JP2018035556A 2018-02-28 2018-02-28 タイヤ用ゴム部材の熱入れ装置 Active JP7000919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018035556A JP7000919B2 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 タイヤ用ゴム部材の熱入れ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018035556A JP7000919B2 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 タイヤ用ゴム部材の熱入れ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019150966A JP2019150966A (ja) 2019-09-12
JP7000919B2 true JP7000919B2 (ja) 2022-02-03

Family

ID=67947740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018035556A Active JP7000919B2 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 タイヤ用ゴム部材の熱入れ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7000919B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015074150A (ja) 2013-10-08 2015-04-20 株式会社ブリヂストン 未加硫ゴムの混練方法および装置
JP2015217568A (ja) 2014-05-16 2015-12-07 住友ゴム工業株式会社 未加硫ゴムシートの製造装置と製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015074150A (ja) 2013-10-08 2015-04-20 株式会社ブリヂストン 未加硫ゴムの混練方法および装置
JP2015217568A (ja) 2014-05-16 2015-12-07 住友ゴム工業株式会社 未加硫ゴムシートの製造装置と製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019150966A (ja) 2019-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3954195B2 (ja) タイヤ成型装置およびそれを用いたタイヤ成型方法
KR20100014681A (ko) 고르지 않은 두께의 수지 시트의 제조 방법 및 장치
JP2009040009A (ja) 偏肉樹脂シートの製造方法及び装置
WO2013128980A1 (ja) ゴムの熱入れ方法および熱入れ装置
JP7000919B2 (ja) タイヤ用ゴム部材の熱入れ装置
JP4743785B2 (ja) ゴム状シートの製造方法
US11130302B2 (en) Bead core coating method and bead core coating apparatus
KR101384501B1 (ko) 타이어용 시트고무 제조장치
EP4164847B1 (en) Rubber mixture production line comprising at least three conical twin-screw mixers, and related method
JP4818996B2 (ja) 生タイヤの成型方法
JP2023023716A (ja) ゴム加工方法
EP4045275A1 (en) Feeding device and method for feeding a continuous elongated element
KR101363434B1 (ko) 압출기의 압출고무 공급량 자동조절 장치
JP4636512B2 (ja) ゴムシート製造装置
JP7035817B2 (ja) ゴム材料の製造方法および製造システム
JP6939504B2 (ja) タイヤ用ゴム部材の熱入れ装置
EP4146447B1 (en) Production line for a rubber mixture comprising both an internal mixer and at least one twin-screw mixing and extrusion machine, and related method
JP5479936B2 (ja) シート体の加熱方法及びその装置
EP4045297B1 (en) Feeding device and method for feeding a continuous elongated element
JP5507528B2 (ja) フィード押出機およびフィード押出方法
JP2016043660A (ja) 押出成形機へのゴム材料の供給方法
KR101679912B1 (ko) 고무 시트 제조 장치
JP4136489B2 (ja) 未加硫ゴムシート製造装置、及び未加硫ゴムシートの製造方法
JP2016002712A (ja) ゴム部材の製造装置及び製造方法
JP6486135B2 (ja) タイヤ部材用トップ反の製造装置および製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7000919

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150