JP6993280B2 - 地図データ加工システムおよび地図データ加工プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、地図データ加工システムおよび地図データ加工プログラムに関する。
車両に搭載された撮像手段によって撮像した局所画像に基づいてレーンの中心線を特定することにより、レーン地図を生成するレーン地図生成装置が知られている(特許文献1、参照。)。このようにレーン単位の地図を生成することにより、レーン単位での経路案内や自動運転が可能となる。
特開2015-4814号公報
一方、リンク単位で道路が規定されたリンク地図が従来から整備されており、このリンク地図とレーン地図とをマージすることが行われてきている。しかしながら、道路区間の分岐地点や合流地点の位置の設定(測定)方法がリンク地図とレーン地図とで異なる場合があり、分岐地点や合流地点の位置がリンク地図とレーン地図とが異なる場合があった。従って、レーン地図では道路区間が分岐しているのに、リンク地図では道路区間が分岐していないような区間が発生し、当該区間についてリンク地図とレーン地図とをマージすることができないという問題があった。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、道路区間の接続点の位置がずれていてもリンク地図とレーン地図とをマージできる技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の地図データ加工システムは、リンクネットワークを示すリンク地図と、レーンネットワークを示すレーン地図とを取得し、リンク地図が示す各リンクに対してレーン地図が示すレーン構成を示す情報を対応付けて記録する地図データ加工システムであって、第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点が存在する場合に、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のレーン構成を示す情報のそれぞれを、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のリンクのそれぞれに対応付けて記録したリンクデータを取得するリンクデータ取得部と、リンク地図が示す接続点の位置と、レーン地図が示す接続点の位置との間の区間であるオーバーラップ区間に、第1道路区間のリンクが存在し、かつ、第2道路区間のレーン構成と第3道路区間のレーン構成とが存在する場合、オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が第1道路区間のリンクではなく、第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを示すフラグを第1道路区間のリンクに対応付けて記録するリンクデータ加工部と、を備える。
前記の目的を達成するため、本発明の地図データ加工プログラムは、リンクネットワークを示すリンク地図と、レーンネットワークを示すレーン地図とを取得し、リンク地図が示す各リンクに対してレーン地図が示すレーン構成を示す情報を対応付けて記録する地図データ加工システムとしてコンピュータを機能させる地図データ加工プログラムであって、コンピュータを、第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点が存在する場合に、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のレーン構成を示す情報のそれぞれを、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のリンクのそれぞれに対応付けて記録したリンクデータを取得するリンクデータ取得部、リンク地図が示す接続点の位置と、レーン地図が示す接続点の位置との間の区間であるオーバーラップ区間に、第1道路区間のリンクが存在し、かつ、第2道路区間のレーン構成と第3道路区間のレーン構成とが存在する場合、オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が第1道路区間のリンクではなく、第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを示すフラグを第1道路区間のリンクに対応付けて記録するリンクデータ加工部、として機能させる。
リンク地図が示す接続点の位置と、レーン地図が示すが示す接続点の位置との間の区間であるオーバーラップ区間が存在する場合を考える。この場合、リンク地図はオーバーラップ区間に第1道路区間のリンクが存在することを示しているのに、レーン地図はオーバーラップ区間に第2道路区間のレーン構成と第3道路区間のレーン構成とが存在することを示すという不整合が生じ得る。ここで、第2道路区間のレーン構成と第3道路区間のレーン構成は、第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクとに対応付けられていることとなる。つまり、オーバーラップ区間が有する第2道路区間のレーン構成と第3道路区間のレーン構成は、オーバーラップ区間に存在する第1道路区間のリンクではなく、第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けられていることとなる。そのため、オーバーラップ区間に存在する第1道路区間のリンクを参照しても、オーバーラップ区間が有する第2道路区間のレーン構成と第3道路区間のレーン構成とを取得できないこととなる。そこで、オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が第1道路区間のリンクではなく、第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを示すフラグを第1道路区間のリンクに対応付けて記録することにより、オーバーラップ区間に存在する第1道路区間のリンクに対応付けられたフラグに基づいて第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けられたレーン構成を取得できる。また、リンクの接続点でレーンが区切られるように、レーンを分割したり結合したりする必要がないため、処理を簡素化できる。
前記の目的を達成するため、本発明の地図データ加工システムは、リンクネットワークを示すリンク地図と、レーンネットワークを示すレーン地図とを取得し、リンク地図が示す各リンクに対してレーン地図が示すレーン構成を示す情報を対応付けて記録する地図データ加工システムであって、第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点が存在する場合に、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のレーン構成を示す情報のそれぞれを、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のリンクのそれぞれに対応付けて記録したリンクデータを取得するリンクデータ取得部と、リンク地図が示す接続点の位置と、レーン地図が示す接続点の位置との間の区間であるオーバーラップ区間に、第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクとが存在し、かつ、第1道路区間のレーン構成が存在する場合、オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクではなく、第1道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを示すフラグを第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けて記録するリンクデータ加工部と、を備える。
前記の目的を達成するため、本発明の地図データ加工プログラムは、リンクネットワークを示すリンク地図と、レーンネットワークを示すレーン地図とを取得し、リンク地図が示す各リンクに対してレーン地図が示すレーン構成を示す情報を対応付けて記録する地図データ加工システムとしてコンピュータを機能させる地図データ加工プログラムであって、コンピュータを、第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点が存在する場合に、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のレーン構成を示す情報のそれぞれを、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のリンクのそれぞれに対応付けて記録したリンクデータを取得するリンクデータ取得部、リンク地図が示す接続点の位置と、レーン地図が示す接続点の位置との間の区間であるオーバーラップ区間に、第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクとが存在し、かつ、第1道路区間のレーン構成が存在する場合、オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクではなく、第1道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを示すフラグを第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けて記録するリンクデータ加工部、として機能させる。
本発明において、リンク地図はオーバーラップ区間に第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクとが存在することを示しているのに、レーン地図はオーバーラップ区間に第1道路区間のレーン構成が存在することを示すという不整合が生じ得る。ここで、第1道路区間のレーン構成は、第1道路区間のリンクに対応付けられていることとなる。つまり、オーバーラップ区間が有する第1道路区間のレーン構成は、オーバーラップ区間に存在する第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクではなく、第1道路区間のリンクに対応付けられていることとなる。そのため、オーバーラップ区間に存在する第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクを参照しても、オーバーラップ区間が有する第1道路区間のレーン構成を取得できないこととなる。そこで、オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクではなく、第1道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを示すフラグを第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けて記録することにより、オーバーラップ区間に存在する第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けられたフラグに基づいて第1道路区間のリンクに対応付けられたレーン構成を取得できる。また、リンクの接続点でレーンが区切られるように、レーンを分割したり結合したりする必要がないため、処理を簡素化できる。
車両システムのブロック図である。 図2Aはリンクネットワークとレーンネットワークの比較図、図2Bはリンク地図データを示す図、図2Cはレーン地図データを示す図である。 加工後地図データを示す図である。 図4Aはリンクネットワークとレーンネットワークの比較図、図4Bは加工後地図データを示す図である。 地図データ加工処理のフローチャートである。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)車両システムの構成:
(1-1)地図データ加工システムの構成:
(1-2)運転支援システムの構成:
(2)地図データ加工処理:
(3)他の実施形態:
(1)車両システムの構成:
図1は、車両システムのブロック図である。車両システムは、互いに通信可能な地図データ加工システム10と運転支援システム110と車両50によって構成されている。地図データ加工システム10は、車両50に配信する地図データを作成するためのサーバである。運転支援システム110は車両50に搭載された車載器である。図示しないが、多数の車両50のそれぞれに運転支援システム110が搭載されており、運転支援システム110のそれぞれが地図データ加工システム10と通信可能となっている。
(1-1)地図データ加工システムの構成:
地図データ加工システム10は、制御部20と記録媒体30と通信部40とを備えている。制御部20は、CPUとRAMとROM等を備え、記録媒体30やROMに記憶された地図データ加工プログラム21を実行する。通信部40は、車両50と無線通信をするための無線通信回路である。
記録媒体30は、リンク地図データ30aとレーン地図データ30bと加工後地図データ30cとを記録している。リンク地図データ30aは、リンクネットワークを示す。具体的に、リンク地図データ30aは、ノードデータとリンクデータとを含む。ノードデータは、道路区間に対応するリンクの接続点であるノードの位置等を示す。リンクデータは、リンクの名称等の各種情報を示すデータであり、リンクの形状を特定する形状補間点の座標を示す形状補間点データを含む。リンク地図データ30aにおいて、リンクの終点のノードと始点のノードによって区切られた区間を道路区間と表記する。
図2Aの上段はリンク地図データ30aに基づくリンクネットワークを示す。同図において第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間とが示されている。本実施形態において、紙面右方向に車両が走行可能であり、図2Aは、第1道路区間から第2道路区間と第3道路区間とが分岐する分岐地点を示すこととする。すなわち、第1道路区間は分岐前の道路区間であり、第2道路区間は第1道路区間から左側に分岐する道路区間であり、第3道路区間は第1道路区間から右側に分岐する道路区間であることとする。
図2Bは、リンク地図データ30aの記録内容の一部を示す。リンクネットワークにおいて、第1道路区間にリンクAが対応し、第2道路区間にリンクBが対応し、第3道路区間にリンクCが対応している。リンクAの始点は位置X0に存在し、リンクAの終点は位置X2に存在する。リンクBの始点は位置X2に存在し、リンクBの終点は位置X3に存在する。リンクCの始点は位置X2に存在し、リンクCの終点は位置X4に存在する。各リンクA,B,Cの始点と終点は、ノードである。分岐地点は、本発明の接続点である。リンクAに対してリンクBとリンクCとが接続している地点(位置X2)は、リンクネットワークにおいて第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点を意味する。道路区間ごとに固有の道路区間IDが定義されており、当該道路区間ID(不図示)がリンク地図データ30aの各道路区間に対応付けられて記録されている。
レーン地図データ30bは、レーンネットワークを示す。図2Aの下段はレーン地図データ30bに基づくレーンネットワークを示す。図2Aの下段は、図2Aの上段と同一の道路区間についてのレーンネットワークをしている。図2Aの下段のレーンネットワークにおいて、分岐前の第1道路区間に4個のレーンA1~A4が存在し、左側に分岐する第2道路区間に2個のレーンB1,B2が存在し、右側に分岐する第3道路区間に2個のレーンC1,C2が存在する。
図2Cは、レーン地図データ30bの記録内容の一部を示す。レーン地図データ30bは、道路区間ごとにレーン構成を示すデータである。図2Cに示すように、レーン地図データ30bは、少なくともレーンごとに始点の位置と終点の位置とを示す。図示しないが、レーン地図データ30bは、レーンごとに、レーン形状や退出レーンやレーン幅等を示す。退出レーンとは、レーンの終点にて退出可能な他のレーンである。レーン形状は、レーン上に設定された複数の補間点の座標によって特定されてもよい。
図2Aの下段において、第1道路区間のレーンA1~A4の始点は位置X0に存在し、レーンA1~A4の終点は位置X1に存在する。第2道路区間のレーンB1,B2の始点は位置X1に存在し、レーンB1,B2の終点は位置X3(不図示)に存在する。第3道路区間のレーンC1,C2の始点は位置X1に存在し、レーンC1,C2の終点は位置X4(不図示)に存在する。レーンA1~A4に対してレーンB1,B2,C1,C2が接続している地点(位置X1)は、レーンネットワークにおいて第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点を意味する。道路区間ID(不図示)がレーン地図データ30bの各道路区間に対応付けられて記録されている。
ここで、リンクネットワークにおける接続点は位置X2に存在するのに対して、レーンネットワークにおける接続点は位置X1に存在する。リンク地図データ30aとレーン地図データ30bとでは、道路区間の端点の座標を決定する手法が異なったり、測量方法等が異なったりするため、現実には同一の道路区間(第1道路区間,第2道路区間,第3道路区間)の接続点の位置が異なり得ることとなる。特に、合流地点や分岐地点において2個以上の道路区間が平行に近い方向で並走している場合、合流地点や分岐地点の位置が異なりやすくなる。一般的に、レーン地図データ30bの方がリンク地図データ30aよりも現実の道路の形状を高精度に示す。
加工後地図データ30cは、地図データ加工システム10がリンク地図データ30aとレーン地図データ30bとに基づいて作成する地図データである。具体的に、加工後地図データ30cは、リンク地図データ30aにレーン地図データ30bをマージした地図データである。加工後地図データ30cの詳細については後述する。
地図データ加工プログラム21は、リンクネットワークを示すリンク地図データ30aと、レーンネットワークを示すレーン地図データ30bとを取得し、リンク地図データ30aが示す各リンクA,B,Cに対してレーン地図データ30bが示すレーン構成を示す情報を対応付けて記録するようにコンピュータとしての制御部20を機能させるプログラムである。そのために、地図データ加工プログラム21は、リンクデータ取得モジュール21aとリンクデータ加工モジュール21bとを含む。リンクデータ取得モジュール21aとリンクデータ加工モジュール21bとは、それぞれコンピュータとしての制御部20をリンクデータ取得部とリンクデータ加工部として機能させるプログラムモジュールである。
リンクデータ取得モジュール21aの機能により制御部20は、第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点が存在する場合に、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のレーン構成を示す情報のそれぞれを、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のリンクのそれぞれに対応付けて記録したリンクデータを取得する機能を制御部20に実行させる。
具体的に、リンクデータ取得モジュール21aの機能により制御部20は、リンク地図データ30aに規定されたリンクのなかから処理対象のリンクを選択し、当該リンクに対応する道路区間の道路区間IDを取得する。さらに、制御部20は、当該取得した道路区間IDを有する道路区間に対応づけられたレーン構成を示す情報をレーン地図データ30bから取得し、当該レーン構成をリンク地図データ30aにおける処理対象のリンクに対応付ける。
図3は、リンクデータ(加工後地図データ30c)を示す。例えば、図2Bに示すリンク地図データ30aのリンクAが処理対象である場合、リンクAに対応する道路区間(第1道路区間)と共通の道路区間IDを有する道路区間(第1道路区間)についてのレーン構成を示す情報(レーンA1~A4の情報)を図2Cに示すレーン地図データ30bから取得する。そして、制御部20は、当該取得したレーン構成を示す情報(レーンA1~A4の情報)を、処理対象のリンクAに対応付けて記録する。同様に、制御部20は、リンク地図データ30aにて第2道路区間に対応付けられているリンクBに対して、レーン地図データ30bおいて第2道路区間に対応付けられているレーン構成を示す情報(レーンB1,B2の情報)を対応付ける。さらに、制御部20は、リンク地図データ30aにて第3道路区間に対応付けられているリンクCに対して、レーン地図データ30bおいて第3道路区間に対応付けられているレーン構成を示す情報(レーンC1,C2の情報)を対応付ける。
図2Aに示すように、レーンネットワークとリンクネットワークとで、第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続する接続点の位置が異なっている。しかし、リンクデータ取得モジュール21aの機能により制御部20は、このような接続点の位置の相違に拘わらず、単純に、処理対象のリンクに対して同一の道路区間IDが対応づけられた道路区間のレーン構成の情報を対応づけたリンクデータを取得する。なお、リンクデータ取得モジュール21aの機能により制御部20は、上述したリンクデータを取得すればよく、他のコンピュータにて作成されたリンクデータを取得してもよい。すなわち、リンクデータ取得モジュール21aの機能により制御部20は、必ずしもリンクデータを作成しなくてもよい。
次に、リンクデータ加工モジュール21bの機能を図2A,図3を用いて説明する。
リンクデータ加工モジュール21bの機能により制御部20は、リンク地図データ30aが示す接続点の位置X2と、レーン地図データ30bが示す接続点の位置X1との間の区間であるオーバーラップ区間Oに、第1道路区間のリンクAが存在し、かつ、第2道路区間のレーン構成(レーンB1,B2)と第3道路区間のレーン構成(レーンC1,C2)とが存在する場合、オーバーラップ区間Oのレーン構成を示す情報が第1道路区間のリンクAではなく、第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCに対応付けて記録されていることを示すフラグを第1道路区間のリンクAに対応付けて記録する。
図2Aにおいて、リンク地図データ30aが示す接続点の位置X2と、レーン地図データ30bが示す接続点の位置X1との間の区間であるオーバーラップ区間Oが存在している。このオーバーラップ区間Oにおいては、リンクAが存在するとともに、第2道路区間のレーン構成(レーンB1,B2)と第3道路区間のレーン構成(レーンC1,C2)とが存在している。このような場合、図3の最右列に示すように、制御部20は、オーバーラップ区間Oのレーン構成を示す情報が第1道路区間のリンクAではなく、第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCに対応付けて記録されていることを示すフラグを第1道路区間のリンクAに対応づけて記録する。一方、オーバーラップ区間OにリンクB,Cが存在しない。従って、制御部20は、リンクB,Cに対応付けてフラグを記録しない。制御部20は、以上の処理によって作成された図3のリンクデータを含む加工後地図データ30cを記録媒体30に記録する。
次に、リンクデータ加工モジュール21bの機能を図4A,図4Bを用いて説明する。図4Aの上段はリンク地図データ30aに基づくリンクネットワークを示し、図4Aの下段はレーン地図データ30bに基づくレーンネットワークを示す。図4Bは、図4Aの場合に記録される加工後地図データ30cを示す。
リンクデータ加工モジュール21bの機能により制御部20は、リンク地図データ30aが示す接続点の位置X1と、レーン地図データ30bが示す接続点の位置X2との間の区間であるオーバーラップ区間Oに、第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCとが存在し、かつ、第1道路区間のレーン構成(レーンA1~A4)が存在する場合、オーバーラップ区間Oのレーン構成を示す情報が第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCではなく、第1道路区間のリンクAに対応付けて記録されていることを示すフラグを第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCに対応付けて記録する。
図4Aにおいて、リンク地図データ30aが示す接続点の位置X1と、レーン地図データ30bが示す接続点の位置X2との間の区間であるオーバーラップ区間Oが存在している。このオーバーラップ区間Oにおいては、リンクBとリンクCとが存在するとともに、第1道路区間のレーン構成(レーンA1~A4)が存在している。このような場合、図4Bの最右列に示すように、制御部20は、オーバーラップ区間Oのレーン構成を示す情報が第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCではなく、第1道路区間のリンクAに対応付けて記録されていることを示すフラグを第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCに対応づけて記録する。一方、オーバーラップ区間OにリンクAが存在しない。従って、制御部20は、リンクAに対応付けてフラグを記録しない。制御部20は、以上の処理によって作成された図4Bのリンクデータを含む加工後地図データ30cを記録媒体30に記録する。
本実施形態において、加工後地図データ30cに記録されるフラグは、単純にフラグの存在を示すことが可能な最小1ビットのデータである。一方、運転支援システム110は、フラグが存在することをもって、当該フラグが対応づけられたリンクにオーバーラップ区間Oが存在し、かつ、オーバーラップ区間Oのレーン構成を示す情報が別のリンクに対応づけて記録されている解釈するように構成されている。以下、運転支援システム110の構成について説明する。
(1-2)運転支援システムの構成:
運転支援システム110は、車両50に搭載される。この車両50は、測位部51とユーザI/F部52と通信部53とを備える。測位部51は、車両50の現在地を測位するためのGNSS(Global Navigation Satellite System)受信部や車速センサやジャイロセンサ等を含む。ユーザI/F部52は、地図を表示するディスプレイを含む。通信部53は、地図データ加工システム10と無線通信を行うための通信回路である。
運転支援システム110は、制御部120と記録媒体130とを備えている。制御部120は、CPUとRAMとROM等を備え、記録媒体130やROMに記憶された運転支援プログラム121を実行する。記録媒体130は、加工後地図データ130cを記録している。加工後地図データ130cは、地図データ加工システム10の加工後地図データ30cを当該地図データ加工システム10から受信したものである。
運転支援プログラム121は、リンクデータ取得モジュール121aとレーン構成再現モジュール121bとを含む。リンクデータ取得モジュール121aの機能により制御部120は、加工後地図データ130cのリンクデータ(図3,図4B)を取得する。すなわち、制御部120は、リンクに対してレーン構成を示す情報が対応づけられるとともに、オーバーラップ区間Oが存在するリンクについてはフラグが対応づけられたリンクデータを取得する。
レーン構成再現モジュール121bの機能により制御部120は、加工後地図データ130cのリンクデータに基づいて各レーンのレーン構成を再現する。レーン構成再現モジュール121bの機能により制御部120は、リンクにオーバーラップ区間Oが存在する場合に、オーバーラップ区間Oが存在する側の当該リンクの端点に接続する他のリンクのレーン構成を示す情報を参照して、当該リンクのレーン構成を再現する。レーン構成を再現するとは、レーン構成を示す情報(レーン形状やレーン幅等)に基づいて地図平面上に各レーンをマッピングすることを意味する。
具体的に、制御部120は、フラグが対応づけられているリンクについて、オーバーラップ区間Oがリンクの始点側と終点側のどちらに存在するかを判定する。例えば、図2A,図3のリンクAにおいては、リンクAに対応付けられたすべてのレーンA1~A4の終点の位置X1が、リンクAの終点の位置X2よりも始点側に存在しており、位置X1から位置X2までの終点側の区間がオーバーラップ区間Oとなる。
オーバーラップ区間Oがリンクの終点側である場合、制御部120は、当該リンクのレーン構成を示す情報と、当該リンクの終点に接続する他のリンクに対応づけられたレーン構成を示す情報とに基づいて、当該リンクのレーン構成を再現する。図2AのリンクAの場合、制御部120は、リンクAに対応づけられたレーンA1~A4の情報に基づいて当該リンクAのうちオーバーラップ区間O以外の区間のレーン構成を再現し、当該リンクAの終点に接続する他のリンクB,Cに対応づけられたレーンB1,B2,C1,C2の情報に基づいてオーバーラップ区間Oのレーン構成を再現する。
オーバーラップ区間Oがリンクの始点側である場合、制御部120は、当該リンクのレーン構成を示す情報と、当該リンクの始点に接続する他のリンクに対応づけられたレーン構成を示す情報とに基づいて、当該リンクのレーン構成を再現する。図4AのリンクB,Cの場合、制御部120は、リンクB,Cに対応づけられたレーンB1,B2,C1,C2の情報に基づいて当該リンクA,Bのうちオーバーラップ区間O以外の区間のレーン構成を再現し、当該リンクB,Cの始点に接続する他のリンクAに対応づけられたレーンA1~A4の情報に基づいてオーバーラップ区間Oのレーン構成を再現する。
なお、レーン構成再現モジュール121bの機能により制御部120は、リンクにオーバーラップ区間Oが存在しないリンク、すなわちフラグが対応づけて記録されていないリンクについては、当該リンクに対応づけられたレーン構成を示す情報のみに基づいて当該リンクのレーン構成を再現すればよい。
運転支援プログラム121の機能により制御部120は、再現したレーン構成に基づいて運転支援を実行する。例えば、制御部120は、再現したレーン構成のなかから選択した推奨レーン上を車両50が走行するように自動運転を行うための処理を行ってもよいし、推奨レーンを走行するように運転者に案内するための処理を行ってもよい。さらに、制御部120は、再現したレーン構成を地図上に表示するための処理を行ってもよい。
以上説明した本実施形態において、図2Aのように、リンク地図データ30aはオーバーラップ区間Oに第1道路区間のリンクAが存在することを示しているのに、レーン地図データ30bはオーバーラップ区間Oに第2道路区間のレーン構成(レーンB1,B2)と第3道路区間のレーン構成(レーンC1,C2)とが存在することを示すという不整合が生じ得る。ここで、図3に示すように、第2道路区間のレーン構成を示す情報(レーンB1,B2の情報)と第3道路区間のレーン構成を示す情報(レーンC1,C2の情報)は、第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCとに対応付けられていることとなる。つまり、オーバーラップ区間Oが有する第2道路区間のレーン構成を示す情報(レーンB1,B2の情報)と第3道路区間のレーン構成を示す情報(レーンC1,C2の情報)は、オーバーラップ区間Oに存在する第1道路区間のリンクAではなく、第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCに対応付けられていることとなる。
そのため、オーバーラップ区間Oに存在する第1道路区間のリンクAを参照しても、オーバーラップ区間Oが有する第2道路区間のレーン構成を示す情報(レーンB1,B2の情報)と第3道路区間のレーン構成を示す情報(レーンC1,C2の情報)とを取得できないこととなる。そこで、オーバーラップ区間Oのレーン構成を示す情報が第1道路区間のリンクAではなく、第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCに対応付けて記録されていることを示すフラグを第1道路区間のリンクAに対応付けて記録することにより、オーバーラップ区間Oに存在する第1道路区間のリンクAに対応付けられたフラグに基づいて第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCに対応付けられたレーン構成を示す情報(レーンB1,B2,C1,C2の情報)を取得できる。その結果、運転支援システム110は、リンクAのリンクデータを辿って、リンクAの全区間に存在するレーン構成を再現することができる。また、リンクの接続点でレーンが区切られるように、レーンを分割したり結合したりする必要がないため、処理を簡素化できる。
図4Aのように、リンク地図データ30aはオーバーラップ区間Oに第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCとが存在することを示しているのに、レーン地図データ30bはオーバーラップ区間Oに第1道路区間のレーン構成(レーンA1~A4)が存在することを示すという不整合が生じ得る。ここで、図4Bに示すように、第1道路区間のレーン構成を示す情報(レーンA1~A4の情報)は、第1道路区間のリンクAに対応付けられていることとなる。つまり、オーバーラップ区間Oが有する第1道路区間のレーン構成を示す情報(レーンA1~A4の情報)は、オーバーラップ区間Oに存在する第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCではなく、第1道路区間のリンクAに対応付けられていることとなる。
そのため、オーバーラップ区間Oに存在する第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCを参照しても、オーバーラップ区間Oが有する第1道路区間のレーン構成を示す情報(レーンA1~A4の情報)を取得できないこととなる。そこで、オーバーラップ区間Oのレーン構成を示す情報(レーンA1~A4の情報)が第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCではなく、第1道路区間のリンクAに対応付けて記録されていることを示すフラグを第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCに対応付けて記録することにより、オーバーラップ区間Oに存在する第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCに対応付けられたフラグに基づいて第1道路区間のリンクAに対応付けられたレーン構成を示す情報(レーンA1~A4の情報)を取得できる。その結果、運転支援システム110は、リンクB,Cのリンクデータを辿って、リンクB,Cの全区間に存在するレーン構成を再現することができる。
(2)地図データ加工処理:
図4は、地図データ加工処理のフローチャートである。地図データ加工処理は、例えばリンク地図データ30aやレーン地図データ30bが新たに作成されたり、バージョンアップされたりした際に、地図データ加工システム10が実行する処理である。まず、リンクデータ取得モジュール21aの機能により制御部20は、処理対象のリンクを選択する(ステップS100)。すなわち、制御部20は、リンク地図データ30aに規定されているリンクのうち、未処理のリンクの1個を処理対象として選択する。
次に、リンクデータ取得モジュール21aの機能により制御部20は、処理対象のリンクに対応する道路区間のレーン構成を示す情報を処理対象のリンクに対応付ける(ステップS110)。具体的に、制御部20は、処理対象のリンクに対応する道路区間の道路区間IDを取得する。そして、制御部20は、レーン地図データ30bにおいて、当該道路区間IDの道路区間に対応づけられたレーン構成を示す情報を取得し、当該レーン構成を示す情報をリンク地図データ30aにおける処理対象のリンクに対応付ける。例えば、図2Bのリンク地図データ30aのリンクAが処理対象である場合、制御部20は、当該リンクAに対応する第1道路区間に対応づけられたレーン構成を示す情報(レーンA1~A4の情報)を図2Cのレーン地図データ30bから取得して、処理対象のリンクAに対応づける。
次に、リンクデータ加工モジュール21bの機能により制御部20は、処理対象のリンクにオーバーラップ区間Oが存在する否かを判定する(ステップS120)。ここで、オーバーラップ区間Oとは、処理対象のリンクのうち、当該処理対象のリンクに対応づけられたレーン構成の情報によってレーン構成が再現できない区間を意味する。
ここで、第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続する場合を考えると、オーバーラップ区間Oにおけるリンクとレーンの状況は以下の2個の状況のいずれかに当てはまる。1個目の状況として、図2Aのように、オーバーラップ区間Oに、第1道路区間のリンクAが存在し、かつ、第2道路区間のレーン構成(レーンB1,B2)と第3道路区間のレーン構成(レーンC1,C2)とが存在することが挙げられる。この場合、処理対象のリンクが第1道路区間に対応するリンクAであれば、当該処理対象のリンクAにオーバーラップ区間Oが存在すると判定されることとなる。
2個目の状況として、図4Aのように、オーバーラップ区間Oに、第2道路区間のリンクBと第3道路区間のリンクCとが存在し、かつ、第1道路区間のレーン構成(レーンA1~A4)が存在することが挙げられる。この場合、処理対象のリンクが第2道路区間に対応するリンクBまたは第3道路区間に対応するリンクCであれば、当該処理対象のリンクBまたはリンクCにオーバーラップ区間Oが存在すると判定されることとなる。
処理対象のリンクにオーバーラップ区間Oが存在すると判定した場合(ステップS120:Y)、リンクデータ加工モジュール21bの機能により制御部20は、接続リンクにオーバーラップ区間O内のレーンが存在するか否かを判定する(ステップS130)。具体的に、リンクデータ加工モジュール21bの機能により制御部20は、処理対象のリンクの端点のうち、オーバーラップ区間Oが存在している側の端点に接続する他のリンクを接続リンクとして取得する。そして、制御部20は、接続リンクに対応づけられているレーン構成の情報を取得し、当該レーン構成の情報が示すレーンがオーバーラップ区間O内に進入し、かつ、当該レーン構成が処理対象のリンクのレーン構成と接続している場合に、接続リンクにオーバーラップ区間O内のレーンが存在すると判定する。
図2Aにおいて処理対象のリンクがリンクAである場合、接続リンクとしてのリンクB,CのレーンB1,B2,C1,C2がオーバーラップ区間O内に進入し、かつ、当該レーンB1,B2,C1,C2が処理対象のリンクAのレーンA1~A4に接続している。そのため、図2Aにおいて処理対象のリンクがリンクAである場合、接続リンクとしてのリンクB,Cにオーバーラップ区間O内のレーンが存在すると判定されることとなる。
図4Aにおいて処理対象のリンクがリンクBである場合、接続リンクとしてのリンクAのレーンA1,A2がオーバーラップ区間O内に進入し、かつ、当該レーンA1,A2が処理対象のリンクBのレーンB1,B2に接続している。そのため、図4Aにおいて処理対象のリンクがリンクBである場合、接続リンクとしてのリンクAにオーバーラップ区間O内のレーンが存在すると判定されることとなる。
図4Aにおいて処理対象のリンクがリンクCである場合、接続リンクとしてのリンクAのレーンA3,A4がオーバーラップ区間O内に進入し、かつ、当該レーンA3,A4が処理対象のリンクCのレーンC1,C2に接続している。そのため、図4Aにおいて処理対象のリンクがリンクCである場合、接続リンクとしてのリンクAにオーバーラップ区間O内のレーンが存在すると判定されることとなる。
接続リンクにオーバーラップ区間O内のレーンが存在すると判定した場合(ステップS130:Y)、リンクデータ加工モジュール21bの機能により制御部20は、処理対象のリンクにフラグを対応付けて記録する(ステップS140)。すなわち、制御部20は、処理対象のリンクにオーバーラップ区間Oが存在し、かつ、当該オーバーラップ区間O内のレーン構成が、処理対象のリンクではなく接続リンクに対応付けられたレーン構成の情報によって特定されることを、運転支援システム110に解釈させるためのフラグを、処理対象のリンクに添付する。
接続リンクにオーバーラップ区間O内のレーンが存在すると判定しなかった場合(ステップS130:N)、制御部20は、ステップS140をスキップする。すなわち、制御部20は、処理対象のリンクに対応づけられているレーン構成の情報のみによって、処理対象のリンクの全体のレーン構成が特定できるとしてフラグを対応づけない。
接続リンクにオーバーラップ区間O内のレーンが存在すると判定しなかった場合(ステップS120:N)、制御部20は、ステップS140をスキップする。すなわち、制御部20は、オーバーラップ区間O内のレーン構成が特定可能なレーン構成の情報が対応づけられた他のリンクが存在しないとしてフラグを対応づけない。この場合、オーバーラップ区間Oのレーン構成が不明となるため、制御部20は、処理対象のリンクが異常であることを通知してもよい。
次に、リンクデータ取得モジュール21aの機能により制御部20は、すべてのリンクについて処理が済んだか否かを判定する(ステップS150)。すなわち、制御部20は、リンク地図データ30aに規定されているリンクのすべてを、ステップS100にて処理対象として選択したか否かを判定する。
すべてのリンクについて処理が済んだと判定しなかった場合(ステップS150:N)、制御部20は、ステップS100に戻り、別の未処理のリンクを処理対象のリンクとして地図データ加工処理を続行する。一方、すべてのリンクについて処理が済んだと判定した場合(ステップS150:Y)、制御部20は、地図データ加工処理を終了する。以上の処理によって、図3,図4Bに示すリンクデータを含む加工後地図データ30cを作成することができる。
(3)他の実施形態:
前記実施形態においては、第1道路区間から第2道路区間と第3道路区間とが分岐している接続点を示したが、第2道路区間と第3道路区間とが第1道路区間に合流している接続点についても同様の処理によって加工後地図データ30cを作成することができる。
さらに、第1道路区間に接続する道路区間は2個に限られず、第1道路区間に3個以上の他の道路区間が接続している接続点についても同様の処理によって加工後地図データ30cを作成できる。図2Aの場合、第1道路区間に対応するリンクのオーバーラップ区間Oのレーン構成が、3個以上の他の道路区間のリンクのそれぞれに対応付けられたレーン構成の情報によって特定されることとなる。図4Aの場合、3個以上の他の道路区間に対応するリンクのそれぞれのオーバーラップ区間Oのレーン構成が、第1道路区間のリンクに対応付けられたレーン構成の情報によって特定されることとなる。
さらに、フラグは、少なくともオーバーラップ区間Oが存在することを示せばよいが、フラグによってレーン構成の情報の参照先が詳細に示されてもよい。例えば、オーバーラップ区間Oのレーン構成を示す他のリンクがどれであるかをフラグが示してもよい。さらに、オーバーラップ区間O内のレーンがどれであるかをフラグが示してもよい。
地図データ加工システムは、地図データ加工する手段を備えていればよく、加工後の地図データを運転支援システムやナビゲーションシステム等の他の装置に配信する手段を備えてもよい。むろん、地図データ加工システムは、運転支援システムやナビゲーションシステム等の他の装置が読み取り可能な記録媒体に加工後の地図データを記録する手段を備えてもよい。さらに、地図データ加工システムは地図を再現する手段を備えてもよい。また、再現した地図を用いて地図が表示されてもよいし、各種運転支援が行われてもよい。
リンクネットワークとは、道路区間の繋がりを意味し、少なくとも道路区間の接続関係と道路区間の接続点とによって特定される。レーンネットワークとは、レーンの繋がりを意味し、少なくともレーンの接続関係とレーンの接続点によって特定される。また、レーンは道路区間の端点で区切られるため、理想的にはリンクの接続点とレーンの接続点の位置が一致する。しかしながら、リンク地図とレーン地図とが別途作成される場合には、リンクの接続点とレーンの接続点の位置が一致しない場合もあり得る。一般に、レーン地図の方が道路形状を詳細に規定することとなるため、レーン地図が示すレーンの接続点の方が、リンク地図が示すリンクの接続点よりも高精度となる場合が多い。地図データ加工システムは、リンク地図が示す各リンクに対してレーン地図が示すレーン構成を示す情報を対応付ける。すなわち、地図データ加工システムは、リンクを参照することにより、当該リンクに対応する道路区間のレーン構成が取得可能な地図データを作成する。
第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点とは、第1道路区間から第2道路区間と第3道路区間とが分岐している分岐地点であってもよいし、第2道路区間と第3道路区間とが第1道路区間に合流している合流地点であってもよい。また、第1道路区間と第2道路区間とが同一路線上の道路区間であってもよいし、第1道路区間と第3道路区間とが同一路線上の道路区間であってもよい。
第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のレーン構成を示す情報のそれぞれを、第1道路区間と第2道路区間と第3道路区間のリンクのそれぞれに対応付けて記録するとは、分岐前または合流前のレーン構成を分岐前または合流前のリンクに対応づけ、分岐後または合流後のレーン構成を分岐後または合流後のリンクに対応づけることを意味する。
フラグとは、オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が第1道路区間のリンクではなく、第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを解釈可能なデータであればよい。すなわち、フラグは、地図データに基づいて地図を再現する装置が、オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が第1道路区間のリンクではなく、第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを解釈できるデータであればよい。さらに、フラグは、第1道路区間のリンクと第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクの少なくとも1個に対応付けて記録されればよい。同様に、フラグとは、オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が第2道路区間のリンクと第3道路区間のリンクではなく、第1道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを解釈可能なデータであればよい。
さらに、本発明のように、オーバーラップ区間のレーン構成を再現可能にリンクに対応付ける手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような装置を備えたナビゲーションシステム、地図データ加工システムや方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…地図データ加工システム、20…制御部、21…地図データ加工プログラム、21a…リンクデータ取得モジュール、21b…リンクデータ加工モジュール、30…記録媒体、30a…リンク地図データ、30b…レーン地図データ、30c…加工後地図データ、40…通信部、50…車両、51…測位部、52…ユーザI/F部、53…通信部、110…運転支援システム、120…制御部、121…運転支援プログラム、121a…リンクデータ取得モジュール、121b…レーン構成再現モジュール、130…記録媒体、130b…加工後地図データ

Claims (4)

  1. リンクネットワークを示すリンク地図と、レーンネットワークを示すレーン地図とを取得し、前記リンク地図が示す各リンクに対して前記レーン地図が示すレーン構成を示す情報を対応付けて記録する地図データ加工システムであって、
    第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点が存在する場合に、前記第1道路区間と前記第2道路区間と前記第3道路区間のレーン構成を示す情報のそれぞれを、前記第1道路区間と前記第2道路区間と前記第3道路区間のリンクのそれぞれに対応付けて記録したリンクデータを取得するリンクデータ取得部と、
    前記リンク地図が示す前記接続点の位置と、前記レーン地図が示す前記接続点の位置との間の区間であるオーバーラップ区間に、前記第1道路区間のリンクが存在し、かつ、前記第2道路区間のレーン構成と前記第3道路区間のレーン構成とが存在する場合、前記オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が前記第1道路区間のリンクではなく、前記第2道路区間のリンクと前記第3道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを示すフラグを前記第1道路区間のリンクに対応付けて記録するリンクデータ加工部と、
    を備える地図データ加工システム。
  2. リンクネットワークを示すリンク地図と、レーンネットワークを示すレーン地図とを取得し、前記リンク地図が示す各リンクに対して前記レーン地図が示すレーン構成を示す情報を対応付けて記録する地図データ加工システムであって、
    第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点が存在する場合に、前記第1道路区間と前記第2道路区間と前記第3道路区間のレーン構成を示す情報のそれぞれを、前記第1道路区間と前記第2道路区間と前記第3道路区間のリンクのそれぞれに対応付けて記録したリンクデータを取得するリンクデータ取得部と、
    前記リンク地図が示す前記接続点の位置と、前記レーン地図が示す前記接続点の位置との間の区間であるオーバーラップ区間に、前記第2道路区間のリンクと前記第3道路区間のリンクとが存在し、かつ、前記第1道路区間のレーン構成が存在する場合、前記オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が前記第2道路区間のリンクと前記第3道路区間のリンクではなく、前記第1道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを示すフラグを前記第2道路区間のリンクと前記第3道路区間のリンクに対応付けて記録するリンクデータ加工部と、
    を備える地図データ加工システム。
  3. リンクネットワークを示すリンク地図と、レーンネットワークを示すレーン地図とを取得し、前記リンク地図が示す各リンクに対して前記レーン地図が示すレーン構成を示す情報を対応付けて記録する地図データ加工システムとしてコンピュータを機能させる地図データ加工プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点が存在する場合に、前記第1道路区間と前記第2道路区間と前記第3道路区間のレーン構成を示す情報のそれぞれを、前記第1道路区間と前記第2道路区間と前記第3道路区間のリンクのそれぞれに対応付けて記録したリンクデータを取得するリンクデータ取得部、
    前記リンク地図が示す前記接続点の位置と、前記レーン地図が示す前記接続点の位置との間の区間であるオーバーラップ区間に、前記第1道路区間のリンクが存在し、かつ、前記第2道路区間のレーン構成と前記第3道路区間のレーン構成とが存在する場合、前記オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が前記第1道路区間のリンクではなく、前記第2道路区間のリンクと前記第3道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを示すフラグを前記第1道路区間のリンクに対応付けて記録するリンクデータ加工部、
    として機能させる地図データ加工プログラム。
  4. リンクネットワークを示すリンク地図と、レーンネットワークを示すレーン地図とを取得し、前記リンク地図が示す各リンクに対して前記レーン地図が示すレーン構成を示す情報を対応付けて記録する地図データ加工システムとしてコンピュータを機能させる地図データ加工プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    第1道路区間に対して第2道路区間と第3道路区間とが接続している接続点が存在する場合に、前記第1道路区間と前記第2道路区間と前記第3道路区間のレーン構成を示す情報のそれぞれを、前記第1道路区間と前記第2道路区間と前記第3道路区間のリンクのそれぞれに対応付けて記録したリンクデータを取得するリンクデータ取得部、
    前記リンク地図が示す前記接続点の位置と、前記レーン地図が示す前記接続点の位置との間の区間であるオーバーラップ区間に、前記第2道路区間のリンクと前記第3道路区間のリンクとが存在し、かつ、前記第1道路区間のレーン構成が存在する場合、前記オーバーラップ区間のレーン構成を示す情報が前記第2道路区間のリンクと前記第3道路区間のリンクではなく、前記第1道路区間のリンクに対応付けて記録されていることを示すフラグを前記第2道路区間のリンクと前記第3道路区間のリンクに対応付けて記録するリンクデータ加工部、
    として機能させる地図データ加工プログラム。
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