JP6985025B2 - 水中油型化粧料 - Google Patents
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Description
特に、サンスクリーンや、ファンデーションにおいて、有機紫外線吸収剤等のエステル油を多く用いる場合も、優れた使用感を付与できる。
(A)次の(a1)と(a2)からなる乳化粒子と、
(a1)油相
(a2)乳化剤
(B)次の(b1)が分散している水相と、
(b1)疎水性ゲル微粒子表面に、部分的に親水基を設けたコア−コロナ型ミクロゲル
を含むことを特徴とする。
前記水中油型化粧料において、(C)増粘剤を含むことが好適である。
前記水中油型化粧料において、(a1)油相中に紫外線吸収剤を含むことが好適である。
本発明にかかる化粧料は、前記水中油型乳化組成物からなることを特徴とする。
本発明に係る水中油型化粧料は、(A)乳化粒子と、(B)水相を含むものである。まず、本発明の乳化粒子の構成成分について説明する。
コアコロナ、疎水性紛体それぞれが耐水性を向上させることができるので、コアコロナと疎水性紛体を併せて配合することでさらに耐水性の向上が可能となる
両性界面活性剤は、アニオン基の種類により、カルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型およびリン酸エステル型に分類される。本発明に好ましくはカルボン酸型、硫酸エステル型およびスルホン酸型である。カルボン酸型はさらにアミノ酸型とベタイン型に分類される。特に好ましくはベタイン型である。
具体的には、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
具体的には、例えば、脂肪酸石鹸(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等)、アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等)、N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等)、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等)、リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等)、スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等)、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等)、N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等)、硫酸化油(例えば、ロート油等)、POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
これらの疎水性モノマーは汎用原料であり、一般工業原料としても容易に入手することができる。例えば、Aldrich社もしくは東京化成社から市販されている市販品を用いてもよい。
mの値は0〜2であることが好ましい。具体的には、Aldrich社から発売されているエチレングリコールジメタクリレート(以下、EGDMAと略すことがある)、日油社から発売されているブレンマー(登録商標)PDE−50等を用いることが好ましい。
R4とR5はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基を表し、mは0〜2の数である。
これらの疎水性モノマーは、市販品あるいは工業用原料として入手が可能である。
(A)前記ポリエチレンオキシドマクロモノマーの仕込みモル量/前記疎水性モノマーの仕込みモル量で表されるモル比が1:10〜1:250であること。
(B)前記架橋性モノマーの仕込み量が、前記疎水性モノマーの仕込み量に対して、0.1〜1.5質量%であること。
(C)式(2)で示される疎水性モノマーは、炭素数1〜8のアルキル基を有するメタクリル酸誘導体の1種又は2種以上を混合したモノマー組成であること。
(D)重合溶媒が水−有機溶媒の混合溶媒であり、有機溶媒としてポリオールを用いる場合には、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコールから選択される1種または2種以上であること。
(E)水−有機溶媒の混合溶媒の溶媒組成が、20℃の質量比で、水:有機溶媒=90〜10:10〜90であること。
ポリエチレンオキサイドマクロモノマーと疎水性モノマーの仕込みモル量は、ポリエチレンオキサイドマクロモノマー:疎水性モノマー=1:10〜1:250(モル比)の範囲で重合可能である。前記仕込みモル量は、1:10〜1:200が好ましく、1:25〜1:100がより好ましい。
ポリエチレンオキサイドマクロモノマーのモル量に対して疎水性モノマーのモル量が10倍以下になると、重合されるポリマーは水溶性になりコア−コロナ型ポリマーミクロゲルは形成しない。またポリエチレンオキサイドマクロモノマーのモル量に対して疎水性モノマーのモル量が250倍以上になるとポリエチレンオキサイドマクロモノマーによる分散安定化が不完全になり不溶性の疎水性モノマーによる疎水性ポリマーが凝集、沈殿する。
架橋性モノマーを共重合することでコア部分の疎水性ポリマーが架橋されたミクロゲルを重合することができる。
架橋性モノマーの仕込み量が疎水性モノマーの仕込み量の0.1質量%未満であると、架橋密度が低く、ミクロゲルは膨潤時に崩壊してしまう。また仕込み量が1.5質量%を上回ると、ミクロゲル粒子同士の凝集が生じ、粒度分布の狭い好適なミクロゲル粒子を重合することはできない。架橋性モノマーの仕込み量は、0.2〜1.0が好ましく、0.2〜0.8がより好ましく、0.2〜0.5質量%が最も好ましい。
式(2)で示される疎水性モノマーは、炭素数1〜8のアルキル基を有するメタクリル酸誘導体の1種または2種以上を混合したモノマー組成であることが必要である。炭素数が0である(末端エステル結合がないモノマーである)と、モノマーが親水的すぎてうまく乳化重合をすることができない場合がある。一方、炭素数が9以上であると、重合の際の立体障害となり、うまく架橋構造を構築できない場合がある。
重合溶媒は、水−有機溶媒の混合溶媒であることが必要である。有機溶媒としては、エタノール、プロパノール、ブタノール、ポリオールなどを用いることができるが、ポリオールを用いる場合には、式(2)で示される疎水性モノマーおよび式(3)で示される架橋性モノマーを溶解できるものが好ましい。本発明に用いられるポリオールとしては、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコールであることが必要である。
工業的に製造可能である、すなわち透析等の精製工程を要さず重合液をそのまま原料体として用いることを考えた場合、水と混合する溶媒はエタノールやプロパノール、ブタノール等、肌への塗布時に刺激性が懸念される有機溶剤ではなく、汎用的に化粧料へ配合できるポリオールであることが好適である。
重合溶媒である水−有機溶媒の混合溶媒の溶媒組成は、20℃の質量比で、水:有機溶媒=90〜10:10〜90であることが必要である。水−有機溶媒の混合溶媒の溶媒組成が、水:有機溶媒=90〜10:10〜90(20℃の容積比)であることが好ましく、水:有機溶媒=80〜20:20〜80(20℃の容積比)であることがより好ましい。
重合溶媒は疎水性モノマーを均一溶解するために有機溶媒を加えることが必要である。有機溶媒の混合比は10〜90容量比である。有機溶媒の混合比が10容量比より低い場合は疎水性モノマーの溶解能が極めて低くなり、モノマー滴状態で重合が進行し巨大塊となり、ミクロゲルが生成しない。また有機溶媒の混合比が90容量比を上回ると、疎水性相互作用による疎水性モノマーのエマルションが生成せず、乳化重合が進行せずミクロゲルは得られない。
(A)’前記ポリエチレンオキサイドマクロモノマーの仕込みモル量/(前記アクリレート誘導体モノマー及び/またはアクリルアミド誘導体モノマー)の仕込みモル量で表されるモル比が1:10〜1:250であること。
(B)’下記式(1)で示されるマクロモノマーは、繰り返し単位が8〜200のポリエチレングリコール基を有するアクリル酸誘導体またはメタクリル酸誘導体であり、
下記式(2)で示されるアクリレート誘導体モノマーは、炭素数1〜12のアルキル基を含む置換基を有するアクリル酸誘導体またはメタクリル酸誘導体であり、
下記式(3)で示されるアクリルアミド誘導体モノマーは、炭素数1〜12のアルキル基を含む置換基を有するアクリルアミド誘導体またはメタクリルアミド誘導体であること、
(C)’重合溶媒が水−アルコール混合溶媒であり、アルコールがジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコールから選択される1種または2種以上であること。
(D)’水−アルコール混合溶媒の溶媒組成が、20℃の質量比で、水:アルコール=90〜10:10〜90であること。
(条件(A)’)
前記ポリエチレンオキサイドマクロモノマーと、前記疎水性モノマー(すなわち、アクリレート誘導体モノマー及び/またはアクリルアミド誘導体モノマーの総和)の仕込みモル量は、ポリエチレンオキサイドマクロモノマー:疎水性モノマー=1:10〜1:250(モル比)の範囲内で重合可能である。前記仕込みモル量は、1:10〜1:200が好ましく、1:25〜1:100がより好ましい。
ポリエチレンオキサイドマクロモノマーのモル量に対する疎水性モノマーのモル量が10倍未満になると、重合されるポリマーは水溶性になり、コア−コロナ型の粒子は形成しない。また、ポリエチレンオキサイドマクロモノマーのモル量に対する疎水性モノマーのモル量が250倍以上になると、ポリエチレンオキサイドマクロモノマーによる分散安定化が不完全になり、不溶性の疎水性モノマーによる疎水性ポリマーが凝集、沈殿する。
条件(B)’は、下記(B−1)’〜(B−3)’の3条件からなる。
(B−1)’
式(1)で表されるマクロモノマーは、繰り返し単位が8〜200のポリエチレングリコール基を有するアクリル酸誘導体またはメタクリル酸誘導体である。繰り返し単位が7以下であると、溶媒に安定分散した粒子が得られない場合があり、200を超えると、粒子が微細化し化粧料に配合した際に不安定になる場合がある。
(B−2)’
前記式(2)で示されるアクリレート誘導体モノマーは、炭素数1〜12のアルキル基を含む置換基を有するアクリル酸誘導体またはメタクリル酸誘導体である。炭素数が0である(末端エステル結合がないモノマーである)と、モノマーが親水的すぎてうまく乳化重合をすることができない場合がある。一方、炭素数が13以上であると好ましい使用感が得られない場合がある。
(B−3)’
前記式(3)で示されるアクリルアミド誘導体モノマーは、炭素数1〜18のアルキル基を含む置換基を有するアクリルアミド誘導体またはメタクリルアミド誘導体である。
これによって限定されるものではないが、本発明において最も好ましいマクロモノマー及び疎水性モノマーの組み合わせとして、
・ポリエチレングリコール基の繰り返し単位が8〜90、最も好ましくは15であるメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート、メチルメタクリレート、及びブチルメタクリレート、
・ポリエチレングリコール基の繰り返し単位が8〜200、最も好ましくは90であるメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、t-ブチルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、及びN-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]アクリルアミド、t−ブチルメタクリルアミド、オクチルアクリルアミド、オクチルメタクリルアミド、オクタデシルアクリルアミドが挙げられる。
重合溶媒は、水−アルコール混合溶媒であることが必要である。アルコールとしては、式(2)及び(3)で示される疎水性モノマーを溶解できるものが好ましい。よって、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコールから選択される1種または2種以上が好適である。
重合溶媒である水−アルコール混合溶媒の溶媒組成は、20℃の質量比で、水:アルコール=90〜10:10〜90であることが好ましく、さらに好ましくは水:アルコール=80〜20:20〜80である。アルコールの混合比が10容量比より低い場合には、疎水性モノマーの溶解能が極めて低くなり、ミクロ粒子が生成しない場合がある。また、アルコールの混合比が90容量比を上回る場合には、疎水性相互作用による疎水性モノマーのエマルションが生成せず、乳化重合が進行せずミクロ粒子が得られない場合がある。
本発明で使用するミクロゲルは、親水性マクロモノマーと疎水性モノマーとが溶媒中にて秩序化が起り、粒子径がほぼ一定で、かつコア部分が架橋されたコア−コロナ型高分子ミクロゲルが生成すると考えられる。
本発明にかかる組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常化粧料や医薬部外品等に用いられる他の成分、例えば、紫外線吸収剤、粉末、有機アミン、高分子エマルジョン、ビタミン類、酸化防止剤等を適宜配合することができる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
高い耐水性を有するという点において、特に好ましくは、ポイントメーキャップ化粧料、ファンデーション、サンスクリーン化粧料などの皮膚化粧料として製品化することができる。
<使用感>
水中油型化粧料を、肌に塗布した際の使用感触(塗布中のみずみずしさ)について、10名の専門パネルにより下記の基準で評価した。
◎:10名中8名以上が、使用感触が良いと回答した。
○:10名中6名以上8名未満が、使用感触が良いと回答した。
△:10名中3名以上6名未満が、使用感触が良いと回答した。
×:10名中3名未満が、使用感触が良いと回答した。
表1〜4の耐水性試験法
樹脂プレートにサンプルを2mg/cm2 塗布し、290〜400nm のUV スペクトルを測定。そ
のプレートを水の入った20L 程度の容器壁面に両面テープで貼って、500rpm で30min
の水流にさらしたのち、再度スペクトルを同様に測定。水浴前後のスペクトルの積分値の
比率%を耐水性とし、100%であれば水浴5 してもまったく防御効果が低下しないことを示す
○:80%以上
×:80%未満
表5、6の耐水性試験法
水中油型化粧料を、タッピング試験法を用いて以下の基準で評価した。
◎:10名中8名以上が、使用感触が良いと回答した。
○:10名中6名以上8名未満が、使用感触が良いと回答した。
△:10名中3名以上6名未満が、使用感触が良いと回答した。
×:10名中3名未満が、使用感触が良いと回答した。
得られた水中油型化粧料を、50℃1か月経時保証を行った。
○:問題なし
△:やや油浮き
×:分離
まず、水相成分である水、保湿剤、アルコール、中和剤、防腐剤、及び乳化剤を混合する。
紫外線防御剤を含む油性成分を混合する。
得られた油相を、前記水相に添加して、水相中の乳化剤により乳化して、水相中に乳化粒子を作る。
さらに、前記水相に、(b1)コアーコロナ型ミクロゲルを加えることで、本発明に係る乳化粒子を得た。
*2 アノン BL−SF
*3 エセラン 200
*4 シリコーンKF−96L−1.5CS
*5 PPG-1000
*6 OTQ-MT-100Si
*7 OTS-FZO-50
*8 アエロジル R972
*9 オクチル メトキシシンナメート
*10 ユビナール T150
*11 チノソーブ S
*12 ユビナール A プラス
*13 カーボポール 980
*15 ニッコールHCO60
*16 メチルポリシロキサン20CS
*17 シリコーンKF−96A−6T
*18 SUGEL
*19 レオパールKL
ジメチルポリシロキサン 6CS 2.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.25
(アクリレーツ/メタクリル酸メトキシPEG―90)クロスポリマー 1.0
エタノール 5.0
セタノール 0.5
ベヘニルアルコール 3.0
BG 3.0
クエン酸 0.05
乳酸ナトリウム液 0.01
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 0.1
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
EDTA−2Na・2H2O 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
精製水 残余
香料 適量
エタノール 10.0
ジプロピレングリコール 5.0
セテス−25 1.5
ステアリン酸グリセリル(SE) 0.5
ベヘニルアルコール 3.5
カルナバロウ 5.0
キャンデリラロウ 5.0
マイクロクリスタリンワックス 2.5
ワセリン 10.0
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 2.0
ジメチルポリシロキサン 6CS 2.0
(アクリレーツ/メタクリル酸メトキシPEG―90)クロスポリマー 1.0
(VP/VA)コポリマー 1.5
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 0.1
乳酸Na 0.05
乳酸 0.1
カルボマー 0.1
フェノキシエタノール 0.5
EDTA−2Na・2H2O 0.02
香料 適量
Claims (4)
- (A)(a1)疎水性粉体を含む油相と(a2)乳化剤として(アクリレーツ/アルキル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー、ラウリルベタイン、ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロース、PEG−60水添ヒマシ油から選択される1種または2種以上を0.2〜1.2質量%とからなる乳化粒子と、
(B)(b1)疎水性ゲル微粒子表面に、部分的に親水基を設けたコア−コロナ型ミクロゲルが分散している水相と、
を含むことを特徴とする水中油型乳化組成物。 - 請求項1記載の水中油型乳化組成物において、(C)増粘剤を含むことを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1又は2に記載の水中油型乳化組成物において、(a1)油相中に紫外線吸収剤を含むことを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の水中油型乳化組成物からなることを特徴とする化粧料。
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