JP6983369B1 - レーザ加工装置、学習装置、および推論装置 - Google Patents

レーザ加工装置、学習装置、および推論装置 Download PDF

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Abstract

レーザ光を、透過させた第1レーザ光と反射させた第2レーザ光とに分光するTFP(7)と、第1レーザ光を用いて被加工物(WL)にレーザ穴あけ加工を行うレーザヘッド(29L)と、第2レーザ光を用いて被加工物(WR)にレーザ穴あけ加工を行うレーザヘッド(29R)と、を備え、TFP(7)は、薄膜偏光子であり、第1レーザ光をレーザヘッド(29L)に送り出す第1面と、第2レーザ光をレーザヘッド(29R)に送り出す第2面とを有するとともに、第1面と第2面とは非平行である。

Description

本開示は、加工異常のあった加工穴を検出するレーザ加工装置、学習装置、および推論装置に関する。
レーザ加工装置は、レーザ光を被加工物に照射することによって、被加工物に加工穴を形成する。レーザ加工装置によるレーザ加工では、所望寸法の加工穴を安定して形成することが望まれる。
特許文献1に記載のレーザ加工装置は、レーザ発振装置から射出されたレーザビームを第1の薄膜偏光子(TFP:Thin Film Polarizer)で第1サブビームと第2サブビームとに分割している。第1サブビームは、反射ミラーで反射されて第2の薄膜偏光子に送られ、第2サブビームは、アダプティブミラーで反射されて第2の薄膜偏光子に送られる。第2の薄膜偏光子は、第1サブビームと第2サブビームとを合成することで、加工用ビームを生成している。これにより、加工用ビームで被加工物が加工される。
特開2014−161889号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、加工中には加工穴を検査していないので、未貫通穴または小径穴などの加工異常が発生した場合であっても、加工中には加工異常のあった加工穴を検出することはできないという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、加工中に加工異常のあった加工穴を検出することができるレーザ加工装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のレーザ加工装置は、レーザ発振器から出力されたレーザ光を、透過させた第1レーザ光と反射させた第2レーザ光とに分光する分光部と、第1レーザ光を用いて第1基板にレーザ穴あけ加工を行う第1加工部と、第2レーザ光を用いて第2基板にレーザ穴あけ加工を行う第2加工部とを備える。分光部は、薄膜偏光子であり、第1レーザ光を第1加工部に送り出す第1面と、第2レーザ光を第2加工部に送り出す第2面とを有するとともに、第1面と第2面とは非平行である。
本開示にかかるレーザ加工装置は、加工中に加工異常のあった加工穴を検出することができるという効果を奏する。
実施の形態に係るレーザ加工装置の構成を示す図 実施の形態に係るレーザ加工装置が備えるレーザ加工機構の構成を示す図 実施の形態に係るレーザ加工装置が備えるTFPの構成を示す図 実施の形態に係るレーザ加工装置が備える反射光センサの配置位置を説明するための図 実施の形態にかかる学習装置の構成を示す図 実施の形態にかかる学習装置による学習処理の処理手順を示すフローチャート 実施の形態にかかる推論装置の構成を示す図 実施の形態にかかる推論装置による推論処理の処理手順を示すフローチャート 実施の形態にかかる判定装置を実現するハードウェア構成例を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかるレーザ加工装置、学習装置、および推論装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は、実施の形態に係るレーザ加工装置の構成を示す図である。図2は、実施の形態に係るレーザ加工装置が備えるレーザ加工機構の構成を示す図である。なお、図2では、レーザ加工装置1が備える加工テーブル25L,25Rおよび被加工物WL,WRを立体的に図示しているが、他の構成要素は模式的に図示している。以下では、加工テーブル25L,25Rの上面と平行な面内の2つの軸であって互いに直交する2つの軸をX軸およびY軸とする。また、X軸およびY軸に直交する軸をZ軸とする。
レーザ加工装置1は、被加工物WL,WRにレーザ光2を照射して左側(L軸側)の被加工物WLと右側(R軸側)の被加工物WRに加工穴Hを形成する2ヘッドの2軸同時穴あけ加工を行うレーザ加工装置である。
レーザ加工装置1は、各被加工物WL,WRに複数の加工穴Hを形成する。被加工物WLが第1基板であり、被加工物WRが第2基板である。第1基板である被加工物WLと第2基板である被加工物WRとは、別々の基板であってもよいし、1枚からなる同一の基板であってもよい。被加工物WLと被加工物WRとが別々の基板である場合には、レーザ加工装置1は、2枚の基板のそれぞれに対して同時にレーザ加工を実行する。被加工物WLと被加工物WRとが1枚からなる同一の基板である場合には、レーザ加工装置1は、1枚の基板に対して2箇所同時にレーザ加工を実行する。レーザ加工装置1は、制御装置40と、レーザ加工機構20と、判定装置10とを有している。
制御装置40は、レーザ加工機構20に接続されており、レーザ加工機構20を制御する。レーザ加工機構20は、制御装置40からの加工指示に基づいて、各被加工物WL,WRのレーザ加工を行う。
判定装置10は、レーザ加工機構20に接続されている。判定装置10は、レーザ加工中に加工穴Hが正常に形成されたか否かを判定するコンピュータである。
レーザ加工機構20は、R軸およびL軸の各アクチュエータ(例えば、ガルバノ)でレーザ加工を行うよう構成されている。レーザ加工機構20は、薄膜偏光子であるTFP7と、2組のレーザヘッド29L,29Rと、被加工物WL,WRを載置する加工テーブル25L,25Rと、レーザ発振器8と、反射光センサ30L,30Rとを備えている。
TFP7は、レーザ光2が有する偏光成分を入射面に対するP偏光成分(透過光の成分)とS偏光成分(反射光の成分)とに分光する分光部である。
レーザヘッド29L,29Rは、TFP7で反射および透過したレーザ光2を被加工物WL,WRに照射することで、被加工物WL,WRに穴あけ加工を行う。反射光センサ30L,30Rは、被加工物WL,WRで反射されたレーザ光2(以下、反射光という)の反射光強度を検出するセンサである。反射光センサ30Lが第1検出部であり、反射光センサ30Rが第2検出部である。
レーザヘッド29L,29Rは、それぞれ、ガルバノスキャンミラー22a,22bと、ガルバノスキャナ23a,23bと、fθレンズ24と、を有している。レーザ発振器8が出力するレーザ光2は、TFP7によって分光され、分光されたレーザ光2がレーザヘッド29L,29Rに同時に供給される。そして、レーザヘッド29L,29Rから照射されるレーザ光2が、それぞれの被加工物WL,WRに穴あけ加工を同時に施す。レーザヘッド29Lが第1加工部であり、レーザヘッド29Rが第2加工部である。
ガルバノスキャンミラー22aは、レーザ発振器8が出力するレーザ光2を受ける第1のガルバノスキャンミラーである。ガルバノスキャンミラー22aは、ガルバノスキャナ23aの駆動軸に接続されており、ガルバノスキャナ23aの駆動軸は、Z軸方向を向いている。ガルバノスキャンミラー22aのミラー面は、ガルバノスキャナ23aの駆動軸の回転に伴って変位し、入射するレーザ光2の光軸を第1の方向(例えばX軸方向)に偏向走査して、ガルバノスキャンミラー22bに送出する。
ガルバノスキャンミラー22bは、ガルバノスキャンミラー22aからのレーザ光2を受ける第2のガルバノスキャンミラーである。ガルバノスキャンミラー22bは、ガルバノスキャナ23bの駆動軸に接続されており、ガルバノスキャナ23bの駆動軸は、X軸方向を向いている。ガルバノスキャンミラー22bのミラー面は、ガルバノスキャナ23bの駆動軸の回転に伴って変位し、入射するレーザ光2の光軸を、第1の方向に直交する第2の方向(例えばY軸方向)に偏向走査してfθレンズ24に送出する。
fθレンズ24は、XY面内で2次元走査されたレーザ光2を被加工物WL,WR上に集光照射する。被加工物WL,WRは、銅、銀などの導体の薄膜が形成された基板である。被加工物WL,WRの例は、プリント基板、セラミックグリーンシートなどである。被加工物WL,WRは平面形状を有しており、加工テーブル25L,25Rは、被加工物WL,WRをXY平面内に載置する。
レーザ加工機構20では、加工テーブル25L,25RをXY平面内で移動させるとともに、ガルバノスキャナ23a,23bによってレーザ光2を2次元走査する。これにより、ガルバノスキャナ23a,23bによってレーザ光2を2次元走査できる範囲内であるスキャンエリア内で、レーザ光2が加工点まで導かれ、被加工物WL,WRに加工穴Hが形成される。なお、図2では、2ヘッドのレーザ加工機構20について説明したが、レーザ加工機構20は、4ヘッド以上であってもよい。
レーザ光2の一部は、加工穴Hを通過し、レーザ光2の他部は被加工物WL,WRで反射され反射光となる。この反射光は、固定端反射によって偏光成分の位相が反転する。偏光成分の位相が反転することによって、P偏光成分がS偏光成分になり、S偏光成分がP偏光成分になる。反射光は、レーザヘッド29L,29R内を通ってきたレーザ光2と逆の経路で進み、TFP7に到達する。すなわち、被加工物WL,WRからの反射光は、fθレンズ24を介してガルバノスキャンミラー22bまで導かれる。さらに、反射光は、ガルバノスキャンミラー22bを介してガルバノスキャンミラー22aまで導かれ、ガルバノスキャンミラー22aを介してTFP7まで導かれる。
反射光の偏光成分の位相が反転し、P偏光成分がS偏光成分になり、S偏光成分がP偏光成分になっているので、TFP7まで戻った反射光は、レーザ光2とは全く逆の作用を受ける。すなわち、TFP7で反射されたレーザ光2は、反射光としてTFP7に戻ってきた際にTFP7を透過する。一方、TFP7を透過したレーザ光2は、反射光としてTFP7に戻ってきた際にTFP7で反射される。これにより、反射光は、これ以上は、レーザ発振器8に向かって逆戻りしない。
TFP7を透過または反射した被加工物WL,WRからの反射光は、反射光センサ30L,30Rによって反射光強度が検出される。反射光センサ30Lは、被加工物WLからの反射光の反射光強度を検出し、反射光センサ30Rは、被加工物WRからの反射光の反射光強度を検出する。
本実施の形態のTFP7は、レーザ光2の入射面と、反射光の出射面とが平行にならず傾斜している。このため、被加工物WLからの反射光と、被加工物WRからの反射光とは、TFP7から異なる方向に送り出される。本実施の形態では、異なる方向に送り出された反射光をそれぞれ別々のセンサ(後述する反射光センサ30L,30R)で検出する。そして、判定装置10が、別々のセンサで検出された反射光の反射光強度に基づいて、被加工物WLの加工穴Hと、被加工物WRの加工穴Hとが、それぞれ正常な加工穴Hであるか否かを判定する。
ここで判定装置10の構成について説明する。判定装置10は、入力部11と、記憶部12と、判定部13と、出力部14とを有している。
入力部11は、反射光センサ30L,30Rが検出した反射光の反射光強度を受け付けて判定部13に入力する。入力部11は、反射光センサ30Lから受け付けた反射光強度と、反射光センサ30Rから受け付けた反射光強度とを区別して判定部13に入力する。入力部11は、例えば、反射光センサ30Lから受け付けた反射光強度に反射光センサ30Lを識別する情報を付加して判定部13に入力する。また、入力部11は、反射光センサ30Rから受け付けた反射光強度に反射光センサ30Rを識別する情報を付加して判定部13に入力する。記憶部12は、加工穴Hの不良判定に用いる閾値を記憶しておくメモリなどである。
判定部13は、反射光の反射光強度と、閾値とを比較することによって、加工穴Hへの加工状態を判定する。判定部13は、反射光センサ30Lから受け付けた反射光強度に基づいて、被加工物WLにおける加工状態を判定する。判定部13は、反射光センサ30Lから受け付けた反射光強度が閾値よりも大きい場合に被加工物WLにおける加工状態が異常であると判定し、閾値以下の場合に被加工物WLにおける加工状態が正常であると判定する。
同様に、判定部13は、反射光センサ30Rから受け付けた反射光強度に基づいて、被加工物WRにおける加工状態を判定する。判定部13は、反射光センサ30Rから受け付けた反射光強度が閾値よりも大きい場合に被加工物WRにおける加工状態が異常であると判定し、閾値以下の場合に被加工物WRにおける加工状態が正常であると判定する。判定部13が、被加工物WLにおける加工状態を判定する際に用いる閾値(第1閾値)と、被加工物WRにおける加工状態を判定する際に用いる閾値(第2閾値)とは、異なる値であってもよいし、同じ値であってもよい。
また、判定部13は、制御装置40から加工中の加工穴Hの座標を取得してもよい。これにより、判定部13は、被加工物WL,WRの何れの位置で加工不良が発生したかを特定することができる。出力部14は、判定部13による判定結果を外部装置に出力する。出力部14は、例えば、表示装置に判定結果を出力し、表示装置に判定結果を表示させる。
なお、入力部11は、反射光センサ30Lから反射光強度を受け付ける第1の入力部と、反射光センサ30Rから反射光強度を受け付ける第2の入力部とを備えていてもよい。この場合、判定部13は、第1の入力部に接続される第1の判定部と、第2の入力部に接続される第2の判定部とを備えている。第1の判定部は、反射光センサ30Lからの反射光強度と閾値とを比較することで被加工物WLにおける加工不良を判定する。第2の判定部は、反射光センサ30Rからの反射光強度と閾値とを比較することで被加工物WRにおける加工不良を判定する。
図3は、実施の形態に係るレーザ加工装置が備えるTFPの構成を示す図である。なお、図3では、TFP7をXZ平面で切断した場合の断面図を示しているが、TFP7の配置方向は、図1のレーザ加工装置1において何れの方向に配置されてもよい。
TFP7は、上面41および底面42を有した板状部材を用いて構成されている。底面42が第1面であり、上面41が第2面である。図3では、TFP7の側面43を図示している。すなわち、図3では、TFP7の側面43と平行な面内の2つの軸であって互いに直交する2つの軸をX軸およびZ軸としている。また、X軸およびZ軸に直交する軸をY軸としている。
TFP7は、上面41がYZ平面に平行な面であり、底面42がYZ平面から特定の傾斜角αだけ傾斜した面となっている。TFP7は、底面42がZ軸方向に非平行となり、且つY軸方向に平行となるよう傾斜している。このように、TFP7は、底面42が上面41に対して傾斜している。
上面41および底面42とでウェッジ形状をなしているTFP7は、被加工物WLからの反射光と、被加工物WRからの反射光とを異なる方向に反射する。この反射方向について説明する。
レーザ発振器8から出射されたレーザ光2は、TFP7の上面41で反射するレーザ光61と、透過するレーザ光51とに分光される。レーザ光61とレーザ光51とのうち、何れか一方が被加工物WLに向かい、他方が被加工物WRに向かう。以下では、レーザ光51が被加工物WLに向かい、レーザ光61が被加工物WRに向かう場合について説明する。レーザ光51が第1レーザ光であり、レーザ光61が第2レーザ光である。
レーザ光61は、被加工物WRまで導かれると、被加工物WRに加工穴Hを形成するとともに一部のレーザ光61が被加工物WRで反射し、反射光62としてTFP7の上面41に戻ってくる。この反射光62は、上面41を透過する。この場合において、反射光62は、反射光62の進行方向から特定の角度(第1の角度)だけ傾斜した反射光63としてTFP7内を進む。
さらに、反射光63は、底面42を透過する。この場合において、反射光63は、反射光63の進行方向から特定の角度(第2の角度)だけ傾斜した反射光64としてTFP7から送り出される。本実施の形態では、上面41と底面42とが非平行である。このため、レーザ光61の進行方向と、反射光63の進行方向とは異なる方向となる。
レーザ光51は、レーザ光2の進行方向から特定の角度(第1の角度)だけ傾斜してTFP7内を進む。このレーザ光51は、底面42を透過する。この場合において、レーザ光51は、レーザ光51の進行方向から特定の角度(第3の角度)だけ傾斜したレーザ光52としてTFP7から送り出される。本実施の形態では、上面41と底面42とが非平行である。このため、レーザ光2の進行方向と、レーザ光52の進行方向とは異なる方向となる。
レーザ光52は、被加工物WLまで導かれると、被加工物WLに加工穴Hを形成するとともに一部のレーザ光52が被加工物WLで反射し、反射光53としてTFP7の底面42に戻ってくる。この反射光53は、底面42で反射され反射光54としてTFP7から送り出される。
このように、TFP7は、上面41と底面42とが非平行であるので、TFP7から送り出される反射光64と反射光54とは、進行方向が角度θだけ異なる。すなわち、TFP7は、底面42が上面41に対して傾斜しているので、被加工物WL,WRからの反射光54,64は、特定の角度θをもった2方向に分離されたうえで特定位置に誘導できる。これにより、反射光64と反射光54とを別々の位置で検出することが可能となる。反射光54が第1反射光であり、反射光64が第2反射光である。
なお、底面42をYZ平面に平行な面とし、上面41を底面42に対して傾斜させてもよい。また、上面41および底面42を非平行としたうえで、上面41および底面42の両方をYZ平面から傾斜させてもよい。
被加工物WL,WRに加工穴Hが形成される際に、未貫通穴または小径穴などの加工異常が発生している場合、加工異常が発生している箇所では、反射光強度が高くなる。このため、レーザ加工装置1は、被加工物WLからの反射光54の反射光強度と、被加工物WRからの反射光64の反射光強度とを別々に検出し、反射光強度に基づいて、加工異常が発生している箇所を検出する。反射光54の反射光強度が第1反射光強度であり、反射光64の反射光強度が第2反射光強度である。
図4は、実施の形態に係るレーザ加工装置が備える反射光センサの配置位置を説明するための図である。反射光センサ30Lは、反射光54の反射光強度を検出するセンサであり、反射光センサ30Rは、反射光64の反射光強度を検出するセンサである。
反射光54と反射光64とは、TFP7から異なる方向に送出されるので、反射光センサ30Lと反射光センサ30Rとは異なる位置に配置される。反射光センサ30L,30Rは、検出した反射光強度を判定装置10の入力部11に入力する。
レーザ加工装置1は、被加工物WL,WRにレーザ光2を照射することによって加工穴Hを形成する。この場合において、被加工物WL,WRに不具合等があり、レーザ光2が被加工物WL,WRにおいて十分に吸収されず、未貫通または小径穴になる場合がある。この場合、加工に使用されないレーザ光2は、正常な加工時の反射光と比較して相対的に強い反射光となってTFP7に戻っていく。本実施の形態では、判定装置10が、反射光センサ30L,30Rで検出された反射光強度に基づいて、レーザ加工中に加工異常の有無を判定する。
レーザ加工装置1では、被加工物WLからの反射光54の反射光強度と、被加工物WRからの反射光64の反射光強度とを別々に検出している。そして、判定装置10が、被加工物WLからの反射光54の反射光強度に基づいて、被加工物WLにおける加工不良を判定し、被加工物WRからの反射光64の反射光強度に基づいて、被加工物WRにおける加工不良を判定している。これにより、レーザ加工装置1では、L軸側とR軸側の何れで加工不良が発生したかを判定することができる。
また、レーザ加工装置1は、TFP7から送り出される反射光54,64の一部を反射光センサ30L,30Rに送り込んでもよい。この場合、レーザ加工装置1は、残りの反射光をダンパに導いて、ダンパにて減衰または吸収させる。
また、レーザ加工装置1は、TFP7と反射光センサ30L,30Rとの間に反射光54,64の一部を吸収するフィルタを備えていてもよい。この場合、反射光センサ30L,30Rは、フィルタを通過した反射光54,64の反射光強度を検出する。
なお、判定部13は、前述の閾値を用いずに加工不良を判定してもよい。判定装置10は、例えば、反射光センサ30Lで検出された反射光強度と反射光センサ30Rで検出された反射光強度とを比較することで被加工物WL,WRでの加工不良を判定してもよい。この場合、判定部13は、反射光センサ30Lで検出された反射光強度と、反射光センサ30Rで検出された反射光強度との差分の絶対値が特定値よりも大きい場合には、反射光強度が大きい方の被加工物における加工状態が異常であると判定する。
また、判定部13は、被加工物WL,WRに形成される複数の加工穴Hからなる穴群の反射光強度の平均値を用いて加工不良を判定してもよい。判定部13は、反射光センサ30Lで検出された反射光強度が、穴群の反射光強度の平均値よりも特定値以上大きな場合に、被加工物WLにおける加工状態が異常であると判定する。同様に、判定部13は、反射光センサ30Rで検出された反射光強度が、穴群の反射光強度の平均値よりも特定値以上大きな場合に、被加工物WRにおける加工状態が異常であると判定する。また、判定部13は、過去に形成された穴群の反射光強度の平均値を用いて加工不良を判定してもよい。
レーザ加工装置1は加工中に加工不良を検出できるが、加工中に加工不良を検出できないレーザ加工装置がある。加工中に加工不良を検出できない場合、加工後の被加工物WL,WRを後工程における自動光学式検査(AOI:Automated Optical Inspection)によって全穴検査をする必要がある。本実施の形態では、レーザ加工装置1が加工中に加工不良となった加工穴Hの位置を検出することができるので、後工程における自動光学式検査を省略できる。また、本実施の形態では、加工不良と判定された箇所に対して加工中に追加のレーザ加工を行うことも可能となる。これにより、不良穴が解消され、歩留まりが向上する。
反射光強度に基づく不良判定は、学習装置が学習し、推論装置が推論してもよい。以下、学習装置による学習フェーズと推論装置による活用フェーズとを説明する。学習装置および推論装置は、レーザ加工装置1内に配置されていてもよいし、レーザ加工装置1の外部に配置されていてもよい。以下では、レーザ加工装置1が学習装置および推論装置を備えており、学習装置および推論装置がレーザ加工装置1の構成要素である場合について説明する。
<学習フェーズ>
図5は、実施の形態にかかる学習装置の構成を示す図である。学習装置70は、レーザ加工装置1が検出する被加工物WL,WRからの反射光強度を学習するコンピュータである。学習装置70は、データ取得部71と、モデル生成部72とを備えている。
データ取得部71は、レーザ加工装置1から、学習用データとして反射光強度を取得する。モデル生成部72は、データ取得部71から出力される反射光強度に基づいて作成される学習用データに基づいて、加工異常のあった加工穴Hの有無(以下、異常穴の有無という)を学習する。すなわち、モデル生成部72は、レーザ加工装置1の反射光強度から異常穴の有無を推論する学習済モデル75を生成する。ここで、学習用データは、反射光強度のデータである。
学習済モデル75は、加工異常がある時(異常時)の反射光強度と、加工異常が無かった時(正常時)の反射光強度とを分類(クラスタリング)するためのモデルとして構成されている。
モデル生成部72が用いる学習アルゴリズムは教師あり学習、教師なし学習、強化学習等の公知のアルゴリズムを用いることができる。一例として、学習装置70に、教師なし学習であるK平均法(クラスタリング、k-means)を適用した場合について説明する。教師なし学習とは、結果(ラベル)を含まない学習用データを学習装置に与えることで、それらの学習用データにある特徴を学習する手法をいう。
モデル生成部72は、例えば、K平均法によるグループ分け手法に従って、いわゆる教師なし学習により、異常穴の有無を学習する。K平均法とは、非階層型クラスタリングのアルゴリズムであり、クラスタの平均を用い、与えられたクラスタ数をk個に分類する手法である。
具体的には、K平均法は以下のような流れで処理される。まず、各データxiに対してランダムにクラスタを割り振る。次いで、割り振ったデータをもとに各クラスタの中心Vjを計算する。次いで、各xiと各Vjとの距離を求め、xiを最も近い中心のクラスタに割り当て直す。そして、上記の処理で全てのxiのクラスタの割り当てが変化しなかった場合、あるいは変化量が事前に設定した一定の閾値を下回った場合に、収束したと判断して処理を終了する。
本願においては、データ取得部71によって取得される反射光強度の組合せに基づいて作成される学習用データに従って、いわゆる教師なし学習により、異常穴の有無を学習する。
モデル生成部72は、以上のような学習を実行することで学習済モデル75を生成し、出力する。学習済モデル記憶部73は、モデル生成部72から出力された学習済モデル75を記憶する。
次に、図6を用いて、学習装置70が異常穴の有無判定を学習する処理について説明する。図6は、実施の形態にかかる学習装置による学習処理の処理手順を示すフローチャートである。
データ取得部71は、学習用データである反射光強度を取得する(ステップS1)。モデル生成部72は、反射光強度を用いた学習処理を実行する(ステップS2)。具体的には、モデル生成部72は、データ取得部71によって取得された反射光強度の組合せに基づいて作成される学習用データに従って、いわゆる教師なし学習により、異常穴の有無を学習し、学習済モデル75を生成する。学習済モデル記憶部73は、モデル生成部72が生成した学習済モデル75を記憶する(ステップS3)。
<活用フェーズ>
図7は、実施の形態にかかる推論装置の構成を示す図である。推論装置80は、レーザ加工装置1が検出する被加工物WL,WRからの反射光強度と、学習装置70が生成した学習済モデル75とに基づいて異常穴の有無を推定するコンピュータである。推論装置80は、データ取得部81と、推論部82とを備えている。
データ取得部81は、レーザ加工装置1から、入力データとして反射光強度を取得する。推論部82は、学習済モデル記憶部73に記憶された学習済モデル75を利用して得られる異常穴の有無を推論する。すなわち、推論部82は、この学習済モデル75にデータ取得部81で取得した反射光強度を入力することで、反射光強度が何れのクラスタに属するかを推論し、推論結果を異常穴の有無として出力することができる。
推論部82は、学習済モデル75に入力された反射光強度が、加工異常がある時(異常時)を示すクラスタに属しているか、それとも加工異常が無い時(正常時)を示すクラスタに属しているかを判定する。反射光強度が、加工異常がある時を示すクラスタに属している場合、推論部82は、加工異常があったと推論する。一方、反射光強度が、加工異常が無い時を示すクラスタに属している場合、推論部82は、加工異常が無かったと推論する。
なお、本実施の形態では、推論装置80が、レーザ加工装置1が備えるモデル生成部72で学習した学習済モデル75を用いて異常穴の有無を出力することとして説明したが、推論装置80は、他のレーザ加工装置等の外部から学習済モデル75を取得し、この学習済モデル75に基づいて異常穴の有無を出力するようにしてもよい。
このようにして、推論部82は反射光強度に基づいて得られた異常穴の有無を、表示装置などの外部装置に対して出力する。
次に、図8を用いて、推論装置80が異常穴の有無を推論する処理について説明する。図8は、実施の形態にかかる推論装置による推論処理の処理手順を示すフローチャートである。
データ取得部81は、入力データである反射光強度を取得する(ステップS11)。推論部82は、入力データである反射光強度を、学習済モデル記憶部73が記憶している学習済モデル75に入力する(ステップS12)。これにより、推論部82は、異常穴の有無を得る。
推論部82は、推論結果、すなわち学習済モデル75により得られた異常穴の有無を、表示装置などの外部装置に出力する(ステップS13)。この後、異常穴の有無が表示装置などで表示される。
なお、本実施の形態では、モデル生成部72および推論部82が用いる学習アルゴリズムに教師なし学習を適用した場合について説明したが、これに限られるものではない。学習アルゴリズムについては、教師なし学習以外にも、強化学習、教師あり学習、または半教師あり学習等を適用することも可能である。
また、学習装置70に用いられる学習アルゴリズムとしては、特徴量そのものの抽出を学習する、深層学習(Deep Learning)を用いることもでき、他の公知の方法でもよい。
本実施の形態における教師なし学習を実現する場合、上記のようなK平均法による非階層型クラスタリングに限らず、クラスタリング可能な他の公知の方法であってもよい。学習装置70は、例えば、最短距離法等の階層型クラスタリングであってもよい。
本実施の形態において、学習装置70および推論装置80は、例えば、ネットワークを介してレーザ加工装置1に接続され、このレーザ加工装置1とは別個の装置であってもよい。また、学習装置70および推論装置80は、レーザ加工装置1に内蔵されていてもよい。さらに、学習装置70および推論装置80は、クラウドサーバ上に存在していてもよい。
また、モデル生成部72は、複数のレーザ加工装置に対して作成される学習用データに従って、異常穴の有無を学習するようにしてもよい。なお、モデル生成部72は、同一のエリアで使用される複数のレーザ加工装置から学習用データを取得してもよいし、異なるエリアで独立して動作する複数のレーザ加工装置から収集される学習用データを利用して異常穴の有無の判定を学習してもよい。また、学習用データを収集するレーザ加工装置を途中で対象に追加したり、対象から除去したりすることも可能である。さらに、あるレーザ加工装置に関して異常穴の有無の判定を学習した学習装置を、これとは別のレーザ加工装置に適用し、当該別のレーザ加工装置において異常穴の有無を再学習して更新するようにしてもよい。
ここで、判定装置10、学習装置70、および推論装置80のハードウェア構成について説明する。なお、判定装置10、学習装置70、および推論装置80は、同様のハードウェア構成を有しているので、ここでは判定装置10のハードウェア構成について説明する。
図9は、実施の形態にかかる判定装置を実現するハードウェア構成例を示す図である。判定装置10は、プロセッサ100、メモリ200、入力装置300、および出力装置400により実現することができる。プロセッサ100の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ200の例は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
判定装置10は、プロセッサ100が、メモリ200で記憶されている判定装置10の動作を実行するための、コンピュータで実行可能な、判定プログラムを読み出して実行することにより実現される。判定装置10の動作を実行するためのプログラムである判定プログラムは、判定装置10の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
判定装置10で実行される判定プログラムは、判定部13を含むモジュール構成となっており、これらが主記憶装置上にロードされ、これらが主記憶装置上に生成される。
入力装置300は、反射光強度を受け付けてプロセッサ100に送る。メモリ200は、加工穴Hの不良判定に用いる閾値などを記憶する。メモリ200は、プロセッサ100が各種処理を実行する際の一時メモリに使用される。出力装置400は、判定部13による判定結果を表示装置などに出力する。
判定プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。また、判定プログラムは、インターネットなどのネットワーク経由で判定装置10に提供されてもよい。なお、判定装置10の機能について、一部を専用回路などの専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように実施の形態によれば、レーザ加工装置1は、2軸同時穴あけ加工を行うとともに、TFP7の上面41と底面42とが非平行であるので、被加工物WLで反射された反射光54と被加工物WRで反射された反射光64とを別々のセンサで検出することができる。これにより、レーザ加工装置1は、2軸同時穴あけ加工を行いつつ、加工中に加工異常のあった加工穴を検出することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 レーザ加工装置、2,51,52,61 レーザ光、7 TFP、8 レーザ発振器、10 判定装置、11 入力部、12 記憶部、13 判定部、14 出力部、20 レーザ加工機構、22a,22b ガルバノスキャンミラー、23a,23b ガルバノスキャナ、24 fθレンズ、25L,25R 加工テーブル、29L,29R レーザヘッド、30L,30R 反射光センサ、40 制御装置、41 上面、42 底面、43 側面、53,54,62〜64 反射光、70 学習装置、71,81 データ取得部、72 モデル生成部、73 学習済モデル記憶部、75 学習済モデル、80 推論装置、82 推論部、100 プロセッサ、200 メモリ、300 入力装置、400 出力装置、H 加工穴、WL,WR 被加工物。

Claims (9)

  1. レーザ発振器から出力されたレーザ光を、透過させた第1レーザ光と反射させた第2レーザ光とに分光する分光部と、
    前記第1レーザ光を用いて第1基板にレーザ穴あけ加工を行う第1加工部と、
    前記第2レーザ光を用いて第2基板にレーザ穴あけ加工を行う第2加工部と、
    を備え、
    前記分光部は、薄膜偏光子であり、前記第1レーザ光を前記第1加工部に送り出す第1面と、前記第2レーザ光を前記第2加工部に送り出す第2面とを有するとともに、前記第1面と前記第2面とは非平行である、
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記第1基板と前記第2基板とは別々の基板である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記第1基板と前記第2基板とは1枚からなる同一の基板である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記第1レーザ光のうち前記第1基板で反射された第1反射光の強度を第1反射光強度として検出する第1検出部と、
    前記第2レーザ光のうち前記第2基板で反射された第2反射光の強度を第2反射光強度として検出する第2検出部と、
    前記第1反射光強度に基づいて前記第1基板での加工状態を判定するとともに、前記第2反射光強度に基づいて前記第2基板での加工状態を判定する判定装置と、
    をさらに備え、
    前記第1反射光は、前記分光部で反射されて前記第1検出部に送られ、
    前記第2反射光は、前記分光部を透過して前記第2検出部に送られる、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載のレーザ加工装置。
  5. 前記判定装置は、
    第1閾値と、前記第1反射光強度とを比較することで前記第1基板での加工状態を判定するとともに、第2閾値と、前記第2反射光強度とを比較することで前記第2基板での加工状態を判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記判定装置は、
    前記第1反射光強度と、前記第2反射光強度とを比較することで前記第1基板および前記第2基板での加工状態を判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記第1加工部および前記第2加工部は、前記第1加工部が前記第1基板にレーザ穴あけ加工を行い、前記第2加工部が前記第2基板にレーザ穴あけ加工を行うことで複数の穴である穴群を形成し、
    前記判定装置は、
    前記穴群が形成された際に前記第1検出部および前記第2検出部で検出された前記第1反射光強度および前記第2反射光強度の平均値と、前記穴群に含まれる各穴における前記第1反射光強度とを比較することで前記第1基板での加工状態を判定するとともに、前記平均値と、前記穴群に含まれる各穴における前記第2反射光強度とを比較することで前記第2基板での加工状態を判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工装置。
  8. レーザ発振器から出力されたレーザ光を、透過させた第1レーザ光と反射させた第2レーザ光とに分光する分光部と、前記第1レーザ光を用いて第1基板にレーザ穴あけ加工を行う第1加工部と、前記第2レーザ光を用いて第2基板にレーザ穴あけ加工を行う第2加工部と、前記第1レーザ光のうち前記第1基板で反射された第1反射光の強度を第1反射光強度として検出する第1検出部と、前記第2レーザ光のうち前記第2基板で反射された第2反射光の強度を第2反射光強度として検出する第2検出部とを備えたレーザ加工装置から、前記第1反射光強度および前記第2反射光強度を含む学習用データを取得するデータ取得部と、
    前記学習用データを用いて、前記第1反射光強度から前記第1基板での加工状態を推論するとともに、前記第2反射光強度から前記第2基板での加工状態を推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部と、
    を備え、
    前記分光部は、薄膜偏光子であり、前記第1レーザ光を前記第1加工部に送り出す第1面と、前記第2レーザ光を前記第2加工部に送り出す第2面とを有するとともに、前記第1面と前記第2面とは非平行である、
    ことを特徴とする学習装置。
  9. レーザ発振器から出力されたレーザ光を、透過させた第1レーザ光と反射させた第2レーザ光とに分光する分光部と、前記第1レーザ光を用いて第1基板にレーザ穴あけ加工を行う第1加工部と、前記第2レーザ光を用いて第2基板にレーザ穴あけ加工を行う第2加工部と、前記第1レーザ光のうち前記第1基板で反射された第1反射光の強度を第1反射光強度として検出する第1検出部と、前記第2レーザ光のうち前記第2基板で反射された第2反射光の強度を第2反射光強度として検出する第2検出部とを備えたレーザ加工装置から、前記第1反射光強度および前記第2反射光強度を取得するデータ取得部と、
    前記第1反射光強度から前記第1基板での加工状態を推論するとともに、前記第2反射光強度から前記第2基板での加工状態を推論するための学習済モデルを用いて、前記データ取得部で取得した前記第1反射光強度から前記第1基板での加工状態を推論するとともに、前記データ取得部で取得した前記第2反射光強度から前記第2基板での加工状態を推論する推論部と、
    を備え、
    前記分光部は、薄膜偏光子であり、前記第1レーザ光を前記第1加工部に送り出す第1面と、前記第2レーザ光を前記第2加工部に送り出す第2面とを有するとともに、前記第1面と前記第2面とは非平行である、
    ことを特徴とする推論装置。
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