JP6964637B2 - ボルト支持ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、ボルト支持ユニットに関し、特にボルトに固定される止め具を有するボルト支持ユニットに関する。
例えば軽天などの室内の建築下地に野縁を取り付けるためには、天井フレームを支持するためのハンガーを設ける必要がある。そのためには、ハンガーを装着した吊ボルトが天井に固定される。しかし、吊ボルトは例えば2m程度の長尺となる場合がある。従って、作業者は、ハンガーを吊ボルトに固定するためのナットを繰り返し回しながらハンガーの固定位置まで螺進させなければならないため、施工の作業性が悪化する。
そこで、特許文献1では、吊ボルトの先端を錐形にすることにより、吊ボルトにナットに螺合し易くしている。また、吊ボルトに対するハンガーの止め具として、螺子溝が形成された基部とクリップ部とにより吊ボルトを挟み込む態様が開示されている。
実用新案登録第3084062号公報
特許文献1において、ハンガーに懸架される対象物の重量は、吊ボルトに掛かる前に、基部とクリップ部との係合部に掛かる。従って、止め具の係合部には、ハンガーに懸架される対象物の重量に耐えうる耐荷重が要求される。しかし、上記係合部は、基部に対するクリップ部の挟み込みによって形成されるため、ボルト支持ユニットに大きな耐荷重は望めない。
そこで、止め具にいわゆるダブルナットを用いることにより、ボルト支持ユニットの耐荷重を増大することが考えられる。この場合には、2つのナットでハンガーなどの支持部材を上下に挟み込みながらボルトに固定する。また、各ナットの締結位置を調整することにより、ボルトに対する支持部材の位置や、支持部材からのボルトの突出高さや芯出しといった調整が可能となる。
しかし、作業者は、2つのナットを支持部材に対するボルトの固定位置まで繰り返し回しながら螺進させなければならないため、ボルトの設置に係る作業性が依然として悪化したままである。
また、ダブルナットの螺進によりボルトの高さ調整を行いながら、ダブルナットにより支持部材を挟むようにして締結するという同時作業により、支持部材をボルトに固定、或いはボルトを支持部材に固定しなければならない。従って、作業者の負担が増大し、ボルトに対する支持部材の位置や、支持部材からのボルトの突出高さや芯出しにばらつきが生じ易く、ボルト支持ユニットの設置精度が低下するおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、ボルトに対する止め具の設置作業性向上、設置精度向上、及び耐荷重増大を実現することができるボルト支持ユニットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、本発明のボルト支持ユニットは、第1おねじ部を有するボルトと、ボルトに固定される止め具とを備え、止め具は、ボルトの径方向に分離可能な一対の半割体からなる本体、本体の内周面に形成される第1めねじ部、及び本体の外周面に形成される第2おねじ部を有するスリーブと、第2めねじ部が形成された固定内周面を有する固定部材とを有し、スリーブは、一対の半割体からそれぞれボルトの軸方向に沿って延在し、一対の半割体とともに径方向に分離可能な一対のフック半割体を有するフックと、一対の半割体からそれぞれ径方向に沿って互いに対向する向きに隣接して延在する一対の係合解除アームとを有し、一対の半割体を合致させるとともに一対のフック半割体を合致させることにより、ボルトを本体の内周面側に位置付け、第1おねじ部に対する螺進方向と交差する交差方向から第1めねじ部が第1おねじ部に係合され、当該係合状態を維持しながら、固定部材をボルトの先端から挿通させて第2おねじ部に第2めねじ部を螺合させて装着することによりスリーブがボルトに支持されてなり、一方、固定部材を装着していない状態で一対の係合解除アームを一対の半割体が離間する方向に押圧することにより、係合状態が解除可能となる。
本発明のボルト支持ユニットによれば、ボルトに対する止め具の設置作業性向上、設置精度向上、及び耐荷重増大を実現することができる。
本発明の一実施形態に係るボルト支持ユニットが天井フレームを懸架した状態を示す斜視図である。 ボルト支持ユニットの斜視図である。 スリーブの本体の一方の半割体の斜視図である。 スリーブの本体の他方の半割体の斜視図である。 固定部材の斜視図である。 (a)〜(e):ボルト支持ユニットを設置する手順の説明図である。 (a)〜(c):ボルト支持ユニットにおいてボルトに対する止め具の高さ調整を行うときの手順の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るボルト支持ユニットについて説明する。
図1は、ボルト支持ユニット1が天井フレーム2を懸架した状態の斜視図を示す。天井フレーム2は、図示しない軒天井等の建築下地の下方に設けられ、図示しない天井パネルが配置される。天井フレーム2は、複数のボルト支持ユニット1により建築下地に支持される。
図2は、ボルト支持ユニット1の斜視図を示す。ボルト支持ユニット1は、建築下地から延設される例えば2m程度の長尺のボルト3と、ボルト3に固定される止め具4とを備えている。ボルト3には、第1おねじ部3aが形成され、止め具4は、固定部材10とスリーブ20とから構成されている。なお、以降においては、各図のボルト3の径方向と軸方向とを使用して説明することがある。
スリーブ20は、可撓性を有し、また、好ましくは自己消火性を有する難燃性の樹脂材料等から形成されている。スリーブ20は、ボルト3に固定される本体21と、本体21からボルト3の軸方向に沿って下方に延在してから上方に折曲されたフック22とを有し、フック22に天井フレーム2が懸架される。本体21は、ボルト3の径方向に分離可能な一対の半割体21a、21bから構成され、ボルト3を挟むようにして一対の半割体21a、21bがボルト3の径方向に合致されている。
図3は、スリーブ20の本体21の一方の半割体21aの斜視図を示し、図4は、スリーブ20の本体21の他方の半割体21bの斜視図を示す。本体21を構成する一対の半割体21a、21bの内周面、換言すると、一対の半割体21a、21bを合致したときに形成される本体21の筒状をなす部分の内周面には、第1めねじ部23が形成される。ボルト3の第1おねじ部3aは、第1めねじ部23と同じねじピッチを有する。
一対の半割体21a、21bの外周面、換言すると、本体21の外周面には、第2おねじ部24が形成されている。また、一対の半割体21a、21bは、これらの合致により形成された本体21に対し、第1おねじ部3aに対する固定部材10の螺進方向と交差する交差方向、換言するとボルト3の径方向からのボルト3の押し込みを可能とするボルトガイド25a、25bをそれぞれ有する。
ボルトガイド25a、25bは、半割体21a、21bの上部を拡径した部位であって、径方向に突出した側端部に、それぞれガイド面26a、26bが形成されている。ガイド面26a、26bは、半割体21a、21bを合致させたときの本体21の内周面の中央に向けて傾斜している。
また、半割体21a、21bの上部には、係合解除アーム27a、27bがそれぞれ設けられている。係合解除アーム27a、27bは、それぞれ半割体21a、21bから径方向に沿って互いに対向する向きに隣接して延在し、一対の突起部28a、28bをそれぞれ有する。一対の突起部28a、28bは、軸方向の上側に突出するとともに径方向に対向している。
スリーブ20に形成されるフック22は、一対のフック半割体22a、22bから構成されている。一対のフック半割体22a、22bは、一対の半割体21a、21bから、それぞれボルト3の軸方向に沿って下方に延在してから上方に折曲され、ボルト3の径方向に合致されることにより一体となった1つのフック22を形成する。なお、以下の説明において、スリーブ20にフック22が含まれ、一対の半割体21a、21bにそれぞれ一対のフック半割体22a、22bが含まれるものとして扱うことがある。
一対のフック半割体22a、22bは、一対の半割体21a、21bとともにも径方向に分離可能である。フック22は、ボルト3を挟むようにして一対の半割体21a、21bを径方向に合致させることにより、一対のフック半割体22a、22bも径方向に合致され、スリーブ20がボルト3に支持された状態でフック22に天井フレーム2などの支持対象物を懸架可能である。
詳しくは、フック半割体22aは、半割体21aから軸方向に沿って下方に延在する軸方向部29aと、軸方向部29aから上方に折曲された折曲部30aとを有する。フック半割体22bも、同様の軸方向部29b及び折曲部30bを有する。また、フック22は、フック半割体22a、22bの一部を強固に連結する連結部31と、フック半割体22a、22bの一部を分離可能に連結する連結部32とを備えている。
連結部31は軸方向部29a、29bの下端に形成され、連結部32は、折曲部30a、30bの上端側に形成されている。連結部31は、フック半割体22aの幅方向、換言するとボルト3の径方向に穿孔された嵌合孔31aに、フック半割体22bの幅方向に突出された突出部31bを例えば締りばめの嵌め合いで嵌合することにより形成される。
連結部32は、フック半割体22aの幅方向に穿孔された嵌合孔32aに、フック半割体22bの幅方向に突出された突出部32bを例えば隙間ばめ、或いは中間ばめの嵌め合いで嵌合することにより形成される。フック半割体22a、22bは、連結部31において締りばめにより強固に連結されつつ、連結部32においては分離が許容される。
フック22は、一対のフック半割体22a、22bを合致させる際にこれらを径方向に沿って案内するフックガイド33を備えている。軸方向部29a、29bには、それぞれ軸方向に沿ってリブ34a、34bが形成されている。フックガイド33は、リブ34aを径方向に貫通するガイド孔33aと、リブ34bの径方向に突出されるとともにガイド孔33aに挿通される突出部33bとから構成されている。
フック22は、固定部材10がボルト3に挿通された状態で当接可能なストッパ35を備えている。ストッパ35は、半割体21a、21bのそれぞれの下側において、リブ34a、34bのそれぞれの段差35a、35bをフック半割体22a、22bの合致に伴い合致させることにより形成される。
図5は、固定部材10の斜視図を示す。固定部材10は、ナット形状をなし、第2めねじ部11が形成された固定内周面12を有する。固定内周面12はボルト3の径よりも大径である。第2めねじ部11は、本体21の外周面の第2おねじ部24と同じねじピッチを有する。また、固定部材10の外周面には、軸方向に多数の溝13が形成され、溝13に工具を引っ掛けて固定部材10を回転すれば、本体21への固定部材10の螺合を容易に行うことができる。
以下、図6(a)〜(e)を参照して、ボルト支持ユニット1を設置するための施工手順について説明する。なお、図6(a)、(b)、(d)、(e)は、ボルト支持ユニット1を正面から見た図であり、図6(c)は、ボルト支持ユニット1を上面から見た図である。先ず、図6(a)に示すように、一対の半割体21a、21bを配置し、これらを矢印で示す径方向に合致させる。この際、ガイド孔33aに突出部33bを挿通し、フックガイド33を機能させることにより、フック半割体22a、22bは、互いのズレやブレがないように確実に連結される。
次に、図6(b)に示すように、連結部31、32が形成されてフック半割体22a、22bが連結されることにより、フック22、本体21、ひいてはスリーブ20が形成される。連結部32は、フック半割体22a、22bの連結のみならず、フックガイド33と同様の機能をも有する。また、連結部31を形成したことにより、一体に形成されたフック22、ひいてはスリーブ20の剛性を高めることができる。なお、連結部31においては、より一層強固に連結するべく突出部31bに接着剤等を塗布しても良い。
次に、図6(c)の左図に示すように、設置済みのボルト3に、ボルトガイド25a、25bのそれぞれのガイド面26a、26bを押し付け、このときの押し付け力によって、連結部31を支点としてフック半割体22a、22bが軸方向の中途において湾曲し、或いは、連結部31において嵌合に撓みが発生する。これにより、矢印方向で示すように半割体21a、21bが離間し、二点鎖線で示すように本体21が拡開する。
図6(c)の右図に示すように、ボルト3が本体21の内周面側に押し込まれて位置付けられ、ボルト3の第1おねじ部3aに対する螺進方向(つまりボルト3の軸方向)と交差する交差方向(つまりボルト3の径方向)から本体21の第1めねじ部23がボルト3の第1おねじ部3aに係合される。この係合は、ボルト3の第1おねじ部3aが本体21の第1めねじ部23と同じねじピッチを有することにより可能となる。
なお、ボルト3へのガイド面26a、26bの押し付けとともに、或いは、当該押し付けの代わりに、係合解除アーム27a、27bのそれぞれの突起部28a、28bを手で摘まんで径方向に近接させることにより、半割体21a、21bを離間させて本体21を拡開しても良い。
また、図6(a)〜(c)の手順とは異なるが、ボルト3の軸方向におけるスリーブ20の固定予定の位置に一対の半割体21a、21bを配置し、ボルト3を一対の半割体21a、21bにより挟み込んで図6(c)の状態を形成しても良い。すなわち、本体21が分離状態、換言すると一対の半割体21a、21bの状態から、ボルト3を挟むようにして一対の半割体21a、21bを連結しても良い。
次に、図6(d)に示すように、ボルト3と本体21との係合状態を維持しながら、固定部材10をボルト3の下端(先端)から矢印で示すように上方に挿通させて、本体21の第2おねじ部24に固定部材10の第2めねじ部11を螺合させる。この螺合は、本体21の第2おねじ部24が第2めねじ部11と同じねじピッチを有することにより可能となる。また、この螺合前のボルト3に対する固定部材10の挿通は、固定部材10の固定内周面12がボルト3よりも大径であることにより可能となる。
そして、図6(e)に示すように、連結部31、32の形成と、固定部材10の装着とにより、一対の半割体21a、21b及び一対のフック半割体22a、22bの連結が容易に且つ強固に行われる。そして、一体化した本体21、フック22、ひいてはスリーブ20を形成した状態でスリーブ20がボルト3に支持される。
このように、本実施形態のボルト支持ユニット1の設置手順においては、一対の半割体21a、21bを径方向に合致させるとともに一対のフック半割体22a、22bを径方向に合致させることにより、ボルト3を本体21の内周面側に位置付け、交差方向(径方向)から第1めねじ部23が第1おねじ部3aに係合され、ボルト3と本体21との係合状態を維持しながら、固定部材10をボルト3先端から挿通させて第2おねじ部24に第2めねじ部11を螺合させて装着することによりスリーブ20がボルト3に支持される。
以下、図7(a)〜(c)を参照して、ボルト支持ユニット1においてボルト3に対する止め具4の高さ調整を行うときの手順について説明する。なお、図7(a)は、ボルト支持ユニット1を側面から見た図であり、図7(b)、(c)は、ボルト支持ユニット1を正面から見た図である。先ず、図7(a)に示すように、固定部材10をボルト3に挿通した状態で、矢印で示す下方に螺進させ、本体21から固定部材10を取り外す。
本体21から取り外された固定部材10は、ボルト3に挿通された状態でストッパ35に当接されて支持される。これにより、止め具4の高さ調整作業において、固定部材10をボルト3から完全に抜き去る必要はなく、また、固定部材10が落下しないように手で支えている必要もない。
次に、図7(b)に示すように、固定部材10がストッパ35で支持され、固定部材10を装着していない状態で一対の係合解除アーム27a、27bを一対の半割体21a、21bが離間する方向に押圧することにより、ボルト3と本体21との係合状態が解除される。詳しくは、一対のフック半割体22a、22bを合致させて連結部31、32を形成し、固定部材10を装着していない状態で一対の係合解除アーム27a、27bを押圧する。
この押圧は、係合解除アーム27a、27bのそれぞれの突起部28a、28bを一方の手の2つの指で摘まんで引き寄せ、径方向に近接させることにより行われる。このような簡単な操作により、連結部31を支点として一対のフック半割体22a、22bが湾曲し、或いは、連結部31の突出部31bが湾曲して、一対の半割体21a、21bが離間し、ボルト3と本体21との係合状態が解除される。
このような湾曲は、連結部32が隙間ばめ等で形成され、フック半割体22a、22bの少なくとも下部以外の分離が可能であることから実現される。また、この係合解除の際、連結部32では、嵌合孔32aに突出部32bの一部が挿通された状態であり、また、フックガイド33では、ガイド孔33aに突出部33bの一部が挿通された状態である。従って、ボルト3に対する一対の半割体21a、21bの係合は勿論のこと、これらの係合解除をも、フック半割体22a、22bのズレやブレがないように確実に行うことができる。
次に、一方の手で突起部28a、28bを引き寄せて上記係合解除状態を維持しながら、他方の手でスリーブ20を把持し、スリーブ20の全体を例えば矢印で示す上方に移動させる。この移動においても、固定部材10はストッパ35に支持されているため、脱落することはない。
そして、図7(c)に示すように、スリーブ20を所望の高さに移動して調整した後は、突起部28a、28bの引き寄せ操作をやめることにより、ボルト3の新たな位置の第1おねじ部3aに対して一対の半割体21a、21bの第1めねじ部23が係合される。この係合状態を維持しながら、ストッパ35で支持された固定部材10を矢印で示すように本体21に螺進させて装着する。こうして、ボルト3に対する止め具4の高さ調整の作業が完了する。
以上のように、本実施形態のボルト支持ユニット1は、一対の半割体21a、21bの第1めねじ部23を交差方向からボルト3の第1おねじ部3aに係合させ、ボルト3の下端から固定部材10を装着するだけでスリーブ20をボルト3に設置することができる。すなわち、スリーブ20の第1めねじ部23を長尺のボルト3の第1おねじ部3aに対して繰り返し回しながら螺進方向に螺進させなくても良い。従って、ボルト支持ユニット1の設置に係る施工の作業性が向上する。具体的には、作業を大幅に簡素化することができるとともに、作業時間を大幅に短縮することができる。
より具体的には、ボルト3の第1おねじ部3aに対する一対の半割体21a、21bの第1めねじ部23の係合状態を維持しながら、固定部材10をボルト3の下端から挿通させて、本体21の第2おねじ部24に固定部材10の第2めねじ部11を螺合させる。これにより、一対の半割体21a、21b及び一対のフック半割体22a、22bが連結されて、それぞれ一体化した本体21、フック22、ひいてはスリーブ20を形成した状態でスリーブ20がボルト3に支持される。
従って、ボルト3の所望位置にスリーブ20を強固に支持させることができるため、ボルト支持ユニット1の設置作業において、ボルト3の下方への突出長さにばらつきが生じ難くなり、ボルト支持ユニット1の設置精度を向上することができる。また、スリーブ20にフック22が一体化されているため、止め具に設けたクリップ等の係合部をボルト3に係合しただけの場合に比して、ボルト支持ユニット1の耐荷重増大を図ることができる。
また、スリーブ20は、一対の半割体21a、21bからそれぞれ径方向に沿って互いに対向する向きに隣接して延在する一対の係合解除アーム27a、27bを備えている。固定部材10を装着していない状態で一対の係合解除アーム27a、27bを一対の半割体21a、21bが離間する方向に押圧することにより、ボルト3と本体21との係合状態が解除される。
これにより、ボルト支持ユニット1の設置後に、固定部材10を取り外し、係合解除アーム27a、27bを操作するだけの簡単な作業で、止め具4をボルト3から取り外さなくてもボルト3に対する止め具4の高さ調整を行うことができる。従って、ボルト支持ユニット1の設置に係る施工の作業性がさらに向上する。
また、フック22は、一対のフック半割体22a、22bを連結する連結部31、32を有する。これにより、ボルト3に対するスリーブ20の係合力、スリーブ20に対する固定部材10の締結力に加え、一対のフック半割体22a、22bの連結力によっても、ボルト支持ユニット1の剛性を高めることができる、従って、ボルト支持ユニット1のさらなる耐荷重増大を図ることができる。
また、前述した係合解除は、連結部31を支点として一対のフック半割体22a、22bが湾曲し、或いは、連結部31の突出部31bが湾曲して、一対の半割体21a、21bが離間し、本体21が拡開することにより行われる。従って、ボルト3に対する一対の半割体21a、21bの係合は勿論のこと、これらの係合解除をも、フック半割体22a、22bのズレやブレがないように確実に行うことができる。従って、ボルト支持ユニット1の設置に係る施工の作業性がさらに向上する。
また、前述した係合解除は、一対の係合解除アーム27a、27bにそれぞれ設けた突起部28a、28bを径方向に近接させることにより行われる。この操作は、一方の手の2つの指で突起部28a、28bを摘まんで引き寄せるだけの簡単なものであるため、ボルト支持ユニット1の設置に係る施工の作業性がさらに向上する。
また、フック22がフックガイド33を有することにより、ボルト3に対する一対の半割体21a、21bの係合は勿論のこと、これらの係合解除をも、フック半割体22a、22bのズレやブレがないようにより一層確実に行うことができ、ボルト支持ユニット1の設置に係る施工の作業性がさらに向上する。
また、フック22がストッパ35を有することにより、止め具4の高さ調整作業において、固定部材10をボルト3から完全に抜き去る必要はなく、また、固定部材10が落下しないように手で支えている必要もないため、ボルト支持ユニット1の設置に係る施工の作業性がさらに向上する。
また、一対の半割体21a、21bがそれぞれガイド面26a、26bを有するボルトガイド25a、25bを有する。これにより、連結部31、32を形成してフック半割体22a、22bを連結し、フック22、本体21、ひいてはスリーブ20を形成した後、設置済みのボルト3に、ボルトガイド25a、25bのそれぞれのガイド面26a、26bを押し付けてボルト3を本体21の内周面側に位置付けることができる。従って、予め組み付けられたスリーブ20を現場に用意すれば、現場での作業が簡素化され、ボルト支持ユニット1の設置に係る施工の作業性がさらに向上する。
また、ボルト3の第1おねじ部3aは、本体21の内周面に形成される第1めねじ部23と同じねじピッチであることから、スリーブ20の第1めねじ部23を交差方向からボルト3の第1おねじ部3aにずれなく合致させて係合させることができる。従って、スリーブ20をボルト3により強固に固定することができ、ボルト支持ユニット1のさらなる耐荷重増大を図ることができる。
また、固定部材10の固定内周面12がボルト3よりも大径であることにより、固定部材10を本体21に螺合する前、ボルト3に対する固定部材10の挿通を短時間で行うことができる。従って、ボルト支持ユニット1の設置に係る施工の作業性をさらに向上することができる。
以上で本発明の実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態で説明した、係合解除アーム27a、27b、連結部31、32、フックガイド33、及びストッパ35の位置及び形状は、これらの機能が発揮可能であれば、説明した内容に厳密に限定されるものではない。また、連結部31、32の数は変更しても良く、連結部32、フックガイド33、ストッパ35を設けない形態もあり得る。
また、上記実施形態で説明したボルト支持ユニット1は、支持対象物をボルト3に支持させる、或いは、支持対象物にボルト3を支持させるものであれば、前述した用途以外の種々の用途に適用可能である。
1 ボルト支持ユニット
3 ボルト
3a 第1おねじ部
4 止め具
10 固定部材
11 第2めねじ部
12 固定内周面
20 スリーブ
21 本体
21a、21b 半割体
22 フック
22a、22b フック半割体
23 第1めねじ部
24 第2おねじ部
25a、25b ボルトガイド
26a、26b ガイド面
27a、27b 係合解除アーム
28a、28b 突起部
31 連結部
33 フックガイド
35 ストッパ

Claims (8)

  1. 第1おねじ部を有するボルトと、
    前記ボルトに固定される止め具と
    を備え、
    前記止め具は、
    前記ボルトの径方向に分離可能な一対の半割体からなる本体、前記本体の内周面に形成される第1めねじ部、及び前記本体の外周面に形成される第2おねじ部を有するスリーブと、
    第2めねじ部が形成された固定内周面を有する固定部材と
    を有し、
    前記スリーブは、
    前記一対の半割体からそれぞれ前記ボルトの軸方向に沿って延在し、前記一対の半割体とともに前記径方向に分離可能な一対のフック半割体を有するフックと、
    前記一対の半割体からそれぞれ前記径方向に沿って互いに対向する向きに隣接して延在する一対の係合解除アームと
    を有し、
    前記一対の半割体を合致させるとともに前記一対のフック半割体を合致させることにより、前記ボルトを前記本体の内周面側に位置付け、前記第1おねじ部に対する螺進方向と交差する交差方向から前記第1めねじ部が前記第1おねじ部に係合され、当該係合状態を維持しながら、前記固定部材を前記ボルトの先端から挿通させて前記第2おねじ部に前記第2めねじ部を螺合させて装着することにより前記スリーブが前記ボルトに支持されてなり、一方、前記固定部材を装着していない状態で前記一対の係合解除アームを前記一対の半割体が離間する方向に押圧することにより、前記係合状態が解除可能となる、ボルト支持ユニット。
  2. 前記フックは、前記一対のフック半割体のそれぞれの一部を互いに連結する連結部を有し、
    前記一対のフック半割体を合致させて前記連結部を形成し、前記固定部材を装着していない状態で前記一対の係合解除アームを押圧することにより、前記連結部を支点として前記一対の半割体が離間し、前記係合状態が解除可能となる、請求項1に記載のボルト支持ユニット。
  3. 前記一対の係合解除アームは、前記軸方向に突出するとともに前記径方向に対向する一対の突起部をそれぞれ有し、前記一対の突起部を前記径方向に近接させることにより前記係合状態が解除可能となる、請求項1又は2に記載のボルト支持ユニット。
  4. 前記フックは、前記一対のフック半割体を合致させる際にこれらを前記径方向に沿って案内するフックガイドを有する、請求項1から3の何れか一項に記載のボルト支持ユニット。
  5. 前記フックは、前記固定部材が前記ボルトに挿通された状態で当接可能なストッパを有する、請求項1から4の何れか一項に記載のボルト支持ユニット。
  6. 前記一対の半割体は、これらの合致により形成された前記本体に対し前記交差方向から前記ボルトが押し付けられるボルトガイドをそれぞれ有し、
    前記一対のボルトガイドは、前記本体の前記内周面の中央に向けて傾斜したガイド面をそれぞれ有する、請求項1から5の何れか一項に記載のボルト支持ユニット。
  7. 前記第1おねじ部は、前記第1めねじ部と同じねじピッチを有する、請求項1から6の何れか一項に記載のボルト支持ユニット。
  8. 前記固定内周面は、前記ボルトよりも大径である、請求項1から7の何れか一項に記載のボルト支持ユニット。
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