JP6959104B2 - ドレーン排液の管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、生体から排出されるドレーン排液の管理システムに関する。
従来から、手術後などにおいて、患者の体内に貯留した液体または気体を体外に排出するためのドレナージが行われている。このドレナージに関し、従来から種々の検討がなされている。例えば、従来なされた検討の一つ(非特許文献1を参照。)によれば、膵臓切除手術後のドレーンチューブの抜去タイミングと、術後合併症の発生頻度と、の関係を統計的に分析した結果、ドレーンチューブの早期抜去が早期退院に繋がることが明らかになっている。
Early Versus Late Drain Removal After Standard Pancreatic Resections(ANNALS OF SURGERY,Volume 252,Number 2,August 2010)
手術後の早期退院および早期退院に伴う医療費削減などの観点から、患者の状態(例えば、回復の度合い)を正確に診断し、ドレーンチューブを出来る限り早く且つ適切なタイミングにて抜去することが望ましい。患者の状態を診断するための指標の一つとして、一般に、ドレーン排液の状態(例えば、色および量)の観察・評価が行われている。
しかし、実際の医療の場では、ドレーン排液の状態は、通常は定期的に(例えば、数時間に1回程度の頻度にて)医師・看護師に目視確認されるようになっており、時々刻々と変化し得るドレーン排液の状態を十分に観察・評価することは困難である。更に、医師・看護師の経験値等に起因し、評価に個人差が生じ得る。そのため、ドレーン排液の状態を客観的に評価することは、一般に困難である。その結果、医療現場では、ドレーン排液の状態を安全側に評価せざるを得ず(換言すると、本来は抜去可能な状態であっても、安全のため、抜去を先延ばしせざるを得ず)、ドレーンチューブの使用が長期化する傾向がある。
このような医療現場の実情を考慮すると、上述した早期退院等を実現するべく、ドレーン排液の状態について出来る限り客観的に評価を行う手法を確立することが望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドレーン排液の状態について出来る限り客観的に評価を行うことが可能なドレーン排液の管理システム、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るドレーン排液の管理システムは、下記(1)〜(9)を特徴としている。
(1)
生体からドレーンチューブを通じて排出されるドレーン排液の色に影響を及ぼす管理対象成分に関する情報を含む第1情報を前記ドレーンチューブの管壁越しに前記ドレーン排液から非接触にて検出する検出部と、
検出された前記第1情報と、前記第1情報が検出された時刻と、が対応付けられたデータが記録される記録部と、
前記データに基づき、前記第1情報の経時的変化を表す第2情報を表示する表示部と、を備えた、
ドレーン排液の管理システムであること。
(2)
上記(1)に記載の管理システムにおいて、
前記管理対象成分に関する情報が、
前記管理対象成分の前記ドレーン排液中の濃度、前記ドレーン排液の色のカラースペース座標、及び、前記ドレーン排液の撮影画像、の少なくとも1つである、
ドレーン排液の管理システムであること。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の管理システムにおいて、
前記管理対象成分が、
血液、臓器の分泌液、リンパ管からの乳び、及び、消化管の内容物、の少なくとも1つである、
ドレーン排液の管理システムであること。
(4)
上記(1)〜上記(3)の何れか一つに記載の管理システムにおいて、
前記第1情報が、
前記ドレーン排液の単位時間あたりの排出量に関する情報を含む、
ドレーン排液の管理システムであること。
(5)
上記(1)〜上記(4)の何れか一つに記載の管理システムにおいて、
前記第1情報が、
前記ドレーン排液の総排出量に関する情報を含む、
ドレーン排液の管理システムであること。
(6)
上記(1)〜上記(5)の何れか一つに記載の管理システムであって、
前記データの一部又は全部、及び、前記第2情報、の少なくとも一つを電子カルテに自動的に登録する登録部を、更に備えた、
ドレーン排液の管理システムであること。
(7)
上記(2)に記載の管理システムにおいて、
前記第1情報が、前記管理対象成分の前記ドレーン排液中の濃度を含み、
前記検出部が、
前記管理対象成分の吸光係数が前記ドレーン排液に含まれる他の成分の吸光係数よりも大きくなる波長域の光を、前記ドレーンチューブの管壁越しに前記ドレーン排液に照射すると共に、
前記光の照射量と、前記光の前記ドレーン排液の通過量と、に基づいて前記濃度を検出する、
ドレーン排液の管理システムであること。
(8)
上記(7)に記載の管理システムにおいて、
前記管理対象成分が、血液であり、
前記検出部が、
血液中のヘモグロビンの吸光係数が前記ドレーン排液に含まれる脂肪の吸光係数よりも大きくなる波長域の光を照射する、
ドレーン排液の管理システムであること。
(9)
上記(1)〜上記(8)の何れか一つに記載の管理システムにおいて、
前記第1情報が、前記ドレーン排液の撮影画像を含み、
前記検出部が、
白色光を前記ドレーンチューブの管壁越しに前記ドレーン排液に照射すると共に前記ドレーン排液から反射した前記白色光を受光し、受光した前記白色光に基づいて前記撮影画像を取得する、
ドレーン排液の管理システムであること。
上記(1)の構成のドレーン排液の管理システムによれば、ドレーン排液の色に影響を及ぼす管理対象成分に関する情報を含む第1情報がドレーンチューブの管壁越しにドレーン排液から(即ち、ドレーン排液をドレーンチューブの内側に留めたまま、ドレーンチューブの外部から)非接触にて検出されると共に、その第1情報の経時的変化を表す第2情報が表示部に表示される。そのため、医師・看護師がドレーン排液の状態を評価する際、目視での評価に代えて(又は、目視での評価に加え)、第2情報に基づいて評価を行えば、目視のみに基づく評価に比べ、より客観的に患者の回復傾向を評価できることになる。特に、目視での定量的な評価が難しく且つ僅かな変化を目視で捉えることが容易ではないドレーン排液の色について、客観的な評価を実現できる。また、非接触にて第1情報を検出するため、例えば、通常の透明なドレーンチューブに検出部を取り付ける(外付けする)だけで第1情報を検出し得る。そのため、医療現場への本システムの適用が容易であると考えられる。このように、ドレーン排液の状態を過度に安全側に評価することを避けることができ、早期かつ適切なタイミングでのドレーンチューブの抜去が可能となる。
更に、第2情報によれば、時々刻々と変化する第1情報の推移(経時的変化)を評価できる。換言すると、本システムを用いた評価は、単なる一時点での評価ではない。そのため、例えば、現時点での回復状態だけでなく過去の異常履歴も含め、患者の状態を総合的に評価できる。よって、定期的な目視での評価(実質的に、一時点での評価)に比べ、医師・看護師による診断の精度向上・負荷軽減に貢献し得る。なお、そのような貢献の観点から、第2情報の一部として又は第2情報とは別に、各種のアラート(例えば、患者の容態の急変など)を表示部に表示してもよい。
したがって、上記構成のドレーン排液の管理システムは、ドレーン排液の状態について出来る限り客観的な評価を行うことが可能である。
更に、例えば、評価の対象が(ドレーン排液の色ではなく)ドレーン排液に含まれる空気の量(mL/min)であれば、定量的な評価が比較的容易であり、患者の状態を客観的に診断し易い。なお、ドレーン排液に含まれる空気の量は、胸部手術後の胸腔ドレナージにおいて、胸腔内への空気漏れ(いわゆるエアリーク)の度合いを検出する際に用いられる。これに対し、手術の内容によっては、ドレーン排液の色を評価し、患者の状態を診断することが求められる場合がある。ところが、ドレーン排液の色は目視での定量的な評価が難しく、ドレーン排液の色の僅かな変化を目視で捉えることは容易ではない。更に、医師・看護師の経験値等に起因し、評価に個人差が生じ得る。そのため、ドレーン排液の色を厳密に評価することは、一般に困難である。
これに対し、上記構成のドレーン排液の管理システムでは、検出部によって検出される第1情報にドレーン排液の色に影響を及ぼす管理対象成分(例えば、後述する血液等)の情報が含まれる。そのため、本システムを用いれば、目視での評価に比べ、より客観的にドレーン排液の色を評価できる。
上記(2)の構成のドレーン排液の管理システムによれば、ドレーン排液の色に影響を及ぼす管理対象成分を評価するにあたり、評価基準となる情報として、管理対象成分の濃度、ドレーン排液の色のカラースペース(色空間)座標、及び、ドレーン排液の撮影画像の少なくとも一つを用い得る。これにより、手術後の患者の状態を客観的に評価するにあたり利便性の高い情報を検出できる。なお、カラースペース(色空間)としては、RGB(sRGB,AdobeRGB)、Lab色空間、及び、CMYK等が挙げられる。
上記(3)の構成のドレーン排液の管理システムによれば、実際の医療現場で術後の観察が求められている具体的な対象物について、上記構成のシステムを適用できる。例えば、手術の内容によっては、ドレーン排液中の血液の量(実際には、血液によるドレーン排液の着色の度合い)について、客観的な評価を行うことが求められる場合がある。更に、ドレーン排液を着色させ得る他の成分(例えば、臓器の分泌液、リンパ管からの乳び、及び、消化管の内容物など)の量についても、客観的な評価を行うことが求められる場合がある。そこで、本構成のシステムでは、これらのうちの少なくとも一つが管理対象成分とされている。
上記(4)の構成のドレーン排液の管理システムによれば、ドレーン排液の単位時間あたりの排出量(更には、この排出量から算出され得るドレーン排液の流速)を取得することにより、このような排出量(更には、流速)の評価を行うことが求められる場合であっても、適切に患者の回復傾向を評価できる。更に、手術の内容によっては、排出量(更には、流速)と他の情報(例えば、ドレーン排液の色)との相関関係を検討することにより、更に適切な評価を行い得る。
上記(5)の構成のドレーン排液の管理システムによれば、ドレーン排液の総排出量(例えば、ドレーンチューブの使用開始時から現時点までの合計排出量)を取得することにより、このような総排出量の評価を行うことが求められる場合であっても、適切に患者の回復傾向を評価できる。更に、手術の内容によっては、総排出量と他の情報(ドレーン排液の色、及び、流速の少なくとも一方)との相関関係を検討することにより、更に適切な評価を行い得る。
上記(6)の構成のドレーン排液の管理システムによれば、電子カルテを介して複数の医師・看護師が患者の回復傾向を共有できる。換言すると、複数人によってドレーン排液の状態を評価できる。その結果、医師・看護師が一人で評価する場合に比べ、客観的かつ適正な評価を行うことが可能となる。
上記(7)の構成のドレーン排液の管理システムによれば、管理対象成分に吸収され易い(管理対象成分の吸光係数に適した)波長域の光を用いることにより、そのような光を用いない場合に比べ、より精度良く管理対象成分の濃度を検出できる。
上記(8)の構成のドレーン排液の管理システムによれば、管理対象成分が血液である場合、脂肪成分の影響を避けながら、血液に関する情報(血液濃度)を精度良く検出できる。
上記(9)の構成のドレーン排液の管理システムによれば、白色光を用いることにより、ドレーンチューブを白色光下で目視している場合と同様のドレーン排液の色(撮影画像)を検出できる。
本発明によれば、ドレーン排液の状態について出来る限り客観的な評価を行うことが可能なドレーン排液の管理システムを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、発明の実施形態に係るドレーン排液の管理システムを示す概略図である。 図2(a)は、図1に示す非接触型ドレーン排液センサを示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A断面図である。 図3は、図2(a)に示す非接触型ドレーン排液センサをB方向から見た図であり、図3(a)は、ドレーンチューブが太い場合の一例を示し、図3(b)は、ドレーンチューブが細い場合の一例を示す。 図4は、図1に示すドレーン排液モニタを示す斜視図(一部断面図)である。 図5(a)は、赤外線(近赤外線)の波長と、血液の吸光度との関係(血液の吸光スペクトル)を、血液の複数の希釈倍率のそれぞれについて示したグラフであり、図5(b)は、血液濃度(血液の希釈倍率)と吸光度との関係を示すグラフであり、図5(c)は、赤外線(近赤外線)の波長と、分子吸光係数との関係を、血液に含まれる複数種類の成分のそれぞれについて示したグラフである。 図6は、図1に示す非接触型ドレーン排液センサを用いてドレーン排液中の血液濃度を測定する手法について説明するための図である。 図7は、図1に示す非接触型ドレーン排液センサを用いてドレーン排液の色を測定する手法について説明するための図である。 図8は、データ正常時におけるドレーン排液モニタの表示例を示す。 図9は、データ異常時におけるドレーン排液モニタの表示例を示す。 図10は、時系列データを表示する際においてドレーン排液モニタのCPUが行う処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、本管理システム、ベテラン医師等、及び、新人医師等の間における異常検知のタイミングの相違を説明するための図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るドレーン排液の管理システム1(以下、単に「管理システム1」という。)について説明する。管理システム1は、患者の身体に一端が接続されたドレナージ用のドレーンチューブを流れるドレーン排液の状態について、種々の観察・評価を行うシステムである。
図1に示すように、管理システム1は、非接触型ドレーン排液センサ10と、ドレーン排液モニタ20と、を備える。以下、非接触型ドレーン排液センサ10を、単に「ドレーン排液センサ10」という。ドレーン排液センサ10は、透明のドレーンチューブ30を流れるドレーン排液中の管理対象成分(例えば、血液。但し、これに限らず、他の例については後述される。)の濃度、及び、ドレーン排液の色などを、ドレーンチューブ30の管壁越しに非接触にて(即ち、ドレーン排液をドレーンチューブ30の内側に留めたまま、ドレーンチューブ30の外部から)測定するために使用される。ドレーン排液モニタ20は、無線通信によってドレーン排液センサ10と接続され、ドレーン排液センサ10による測定結果の記録・表示等を行うために使用される。
ドレーン排液モニタ20のディスプレイ21には、各種の情報(例えば、グラフ22、説明文23、メータ24、及び、状態マーカ25等。詳細は後述される。図8等を参照。)が表示されるようになっている。
ドレーンチューブ30の一端は、患者の身体に接続(挿入)され、ドレーンチューブ30の他端は、ドレーン排液を貯留するドレーンバッグ40に接続される。ドレーンチューブ30は、通常、医師等が目視にてドレーン排液を観察できるように、透光性の樹脂から形成されている。なお、ドレーンバッグ40に貯留されているドレーン排液は、ドレナージの開始から現時点までに流入した排出物を全て含んでいるため、個々の成分について評価を行うことが困難である。そのため、ドレーン排液の評価を行うにあたり、管理システム1では、患者の身体とドレーンバッグ40との間を接続するドレーンチューブ30内を流れるドレーン排液を評価するようになっている。更に、このように管理システム1を構成することにより、非侵襲でのドレーン排液の評価も可能となる。
以下、図2及び図3を参照しながら、ドレーン排液センサ10の構造について説明する。図2及び図3に示すように、ドレーン排液センサ10は、長手方向を有する直方体状の箱体である。ドレーン排液モニタ20は、上部に開口を有するセンサ本体11を有する。なお、センサ本体11の開口は、後述するカバー19によって覆われる。
図2(b)に示すように、センサ本体11の内部空間(箱体の内側)の底面には、回路基板12が敷設されている。回路基板12の上面には、ドレーン排液の流れ方向(図中の太い黒色矢印を参照。)の上流側から順に、CMOSカメラ13、白色ダイオード14、光量センサ15、及び、赤外線LED16が、ドレーンチューブ30の軸線方向(ドレーン排液の流れ方向)に沿って一列に並ぶように配置されている。後述するように、CMOSカメラ13及び白色ダイオード14は、ドレーン排液の色をドレーンチューブ30の管壁越しに非接触にて光学的に計測する(ドレーン排液の撮影画像を取得する)ために使用され、光量センサ15及び赤外線LED16は、ドレーン排液中の血液濃度をドレーンチューブ30の管壁越しに非接触にて光学的に測定するために使用される。
センサ本体11には、更に、CMOSカメラ13、白色ダイオード14、光量センサ15及び赤外線LED16に電力を供給するバッテリ17と、ドレーン排液モニタ20(具体的には、後述する無線チップ28)との間で無線通信を行う無線チップ18と、が設けられている。バッテリ17及び無線チップ18は、回路基板12に接続されている。
ドレーンチューブ30は、カバー19を用いて、センサ本体11の上部開口を塞ぐように、センサ本体11の長手方向に沿ってセンサ本体11に固定される。具体的には、センサ本体11の上端部における幅方向両端部には、先端が互いに向かい合う一対のL字状の係止部11aが、長手方向の全域にわたって設けられている。
ドレーンチューブ30がセンサ本体11の上部に載置された状態にて、一対の係止部11aに形成される一対の溝部11b(図3も参照)に、カバー19(半円筒状の形状を有する。)から幅方向外側に向けて延びる一対の延在部19aを、長手方向に沿って挿入することにより、カバー19がセンサ本体11に固定される。これにより、ドレーンチューブ30がセンサ本体11に固定される。このようにドレーンチューブ30が固定されると、図2(b)に示すように、CMOSカメラ13、白色ダイオード14、光量センサ15、及び、赤外線LED16が、ドレーンチューブ30の下方の近接位置にて、ドレーンチューブ30と向かい合うことになる。
図2(b)に示すように、カバー19の内壁面には、ミラーフィルム19bが貼り付けられている。即ち、ドレーンチューブ30がカバー19によってセンサ本体11に固定された状態では、ドレーンチューブ30とカバー19の内壁面との間にミラーフィルム19bが介在する。後述するように、ミラーフィルム19bは、赤外線LED16が照射する赤外線(近赤外線)を反射して光量センサ15に導くために使用される。
図3(a)及び図3(b)に示すように、管理システム1では、ドレーンチューブ30の種々の太さに対応した複数種類の形状のカバー19が準備されている。これにより、ドレーンチューブ30の太さに対応するカバーを適宜選択して用いることにより、1種類のセンサ本体11によって太さの異なる複数種類のドレーンチューブ30に対応可能となる。換言すると、ドレーン排液センサ10は、ドレーンチューブ30の太さによらず使用でき、汎用性が高い。
次いで、図4を参照しながら、ドレーン排液モニタ20について説明する。図4に示すように、ドレーン排液モニタ20の表示面には、ディスプレイ21が設けられている。ディスプレイ21には、測定結果を経時的に表すグラフ22、患者の名前などの種々の説明文23、測定結果の現在の値を表すメータ24、及び、患者の状態(正常・異常)を通知するための状態マーカ25等が表示される。
ドレーン排液モニタ20には、ドレーン排液モニタ20の各種制御を行うCPU26、ドレーン排液センサ10の測定データの記録等を行うメモリ27、及び、ドレーン排液センサ10の無線チップ18(図2(b)を参照)との間で無線通信を行う無線チップ28が設けられている。
ドレーン排液モニタ20内には内部時計(図示省略)が内蔵されており、ドレーン排液センサ10によって測定された測定データと、測定データが計測された時刻と、が対応付けられてメモリ27に記録される。上述したグラフ22は、このようにメモリ27に記録されている時系列データに基づき、測定結果の経時的変化を表すように表示される。
更に、CPU26は、メモリ27に記録されている時系列データの一部または全部、及び、グラフ22の表示結果の少なくとも一方を、患者毎の電子カルテに自動的に登録するようになっている。なお、電子カルテは、ドレーン排液モニタ20とは別のサーバ(図示省略)に保存されていてもよく、ドレーン排液モニタ20自体に保存されていてもよい。なお、電子カルテがサーバに保存されている場合、ドレーン排液モニタ20は、無線チップ28を用いてサーバと相互通信することにより、電子カルテへの登録および電子カルテの閲覧が可能であるように構成され得る。
次いで、ドレーン排液の色に影響を及ぼす管理対象成分の一例である血液について、図5〜図7を参照しながら、ドレーン排液センサ10を用いた測定原理を説明する。
まず、図5及び図6を参照しながら、血液の濃度を測定する手法について説明する。ドレーン排液中の血液濃度は、光量センサ15及び赤外線LED16を利用してドレーンチューブ30の管壁越しに非接触にて測定することができる。
図5(a)は、希釈倍率が異なる複数種類(具体的には、4種類)の血液のそれぞれにおける、照射光の波長と、血液の吸光度との関係(血液の吸光スペクトル)を示す。物質の吸光度とは、その物質に光を照射した際における、その物質に照射した光の照射量に対するその物質を通過した光の通過量の割合に基づいて算出される値(無次元量)であり、その値が大きいほど光が通過し難くなることを表す。なお、希釈倍率が100倍の血液の吸光度は、血漿成分(又は生理食塩水)の吸光度に相当する。
図5(a)から理解されるように、照射する光の波長が約600〜約1000nmの範囲内(特に、約800〜約900nmの範囲内)では、血液の希釈倍率(血液濃度)と、血液の吸光度と、の間には強い相関関係がある。換言すると、この範囲内では、血液の希釈倍率と、血液の吸光度と、の間に(完全ではないものの)線形に近い関係がある。この波長域(約600〜約1000nm)は、赤外線(近赤外線)が属する波長域である。
具体的には、発明者による考察によれば、図5(b)に示すように、照射する光の波長が約600〜約1000nmの範囲内(特に、約800〜約900nmの範囲内)では、希釈倍率(即ち、血液濃度)を自然対数で表した場合、希釈倍率の自然対数値と、血液の吸光度と、の間には、線形的な関係が現れることが明らかになった。よって、後述するように非接触にて光学的に測定したドレーン排液の吸光度と、この線形的な関係とに基づいて、ドレーン排液中の血液濃度を測定(算出)することができる。
ところで、血液濃度とは、具体的には、血液中のヘモグロビンの濃度を指す。血液中には、ヘモグロビンの他にも、水分や脂肪等の成分が含まれる。上述のように、血液の吸光度を利用して血液濃度(ヘモグロビンの濃度)を測定する場合、血液中のヘモグロビン以外の成分(特に、脂肪成分)の影響を受けることが予想される。脂肪成分の影響を極力少なくするためには、波長が約600〜約1000nmの範囲内の赤外線(近赤外線)の中でも、ヘモグロビンの吸光係数が大きく且つ脂肪の吸光係数が小さくなるような波長を有する赤外線を使用することが好ましい。
具体的には、図5(c)に示すように、照射光の波長が約800〜約900nmの範囲内では、特に、ヘモグロビン(酸素化ヘモグロビン及び脱酸素化ヘモグロビンの双方)の吸光係数が大きく且つ脂肪の吸光係数が小さい、といえる。よって、波長が約800〜約900nmの範囲内の赤外線(近赤外線)を血液に照射して血液の吸光度を測定することにより、脂肪成分の影響を極力避けながら、血液濃度(具体的には、血液中のヘモグロビンの濃度)をより一層精度良く測定することができる。
以上の知見に基づき、管理システム1は、ドレーン排液中の血液濃度を測定するため、図6に示すように、赤外線LED16から波長が約800〜約900nmの範囲内の赤外線(近赤外線)をドレーンチューブ30(換言すると、ドレーンチューブ30内を流れるドレーン排液)に向けて照射する。照射された赤外線の一部は、ドレーン排液を透過してミラーフィルム19bに到達し、ミラーフィルム19bで反射される。反射された赤外線の一部は、ドレーン排液を再び透過して光量センサ15に到達する。
ここで、赤外線LED16から照射された赤外線の照射量と、光量センサ15に到達した赤外線の到達量(赤外線のドレーン排液の通過量)と、を比較することにより、血液の吸光度を測定することができる。このように測定された血液の吸光度と、図5(b)に示した線形的な関係と、に基づいて、ドレーン排液中の血液濃度を測定(算出)することができる。
次いで、図7を参照しながら、ドレーンチューブ30内を流れるドレーン排液の色を測定する(具体的には、ドレーン排液の撮影画像を取得する)手法について説明する。ドレーン排液の色(ドレーン排液の撮影画像)は、CMOSカメラ13及び白色ダイオード14を利用して測定(取得)することができる。
白色ダイオード14が発する白色光は、ドレーン排液の色を目視で評価する際に想定される周辺光とほぼ同じ波長範囲の光(例えば、約400〜約650nm)を発するように設計されている。詳細な説明は省略するが、発明者は、このような白色光をドレーン排液に向けて照射し、ドレーン排液から反射した白色光をCMOSカメラで撮影すれば、撮影画像から得られるRGB値(カラースペース座標)が、ドレーン排液の実際の色(目視による色)から得られるRGB値(カラースペース座標)とほぼ一致する(相関関係がある)ことを確認した。
以上の知見に基づき、管理システム1は、ドレーン排液の色を測定するため(ドレーン排液の撮影画像を取得するため)、図7に示すように、白色ダイオード14から白色光をドレーンチューブ30(換言すると、ドレーンチューブ30内を流れるドレーン排液)に向けて照射する。照射された白色光は、ドレーン排液によって反射され、CMOSカメラ13に到達する。そして、CMOSカメラ13によってCMOSカメラ13に到達した白色光を撮影し、その撮影画像からRGB値(カラースペース座標)を取得することにより、ドレーン排液の色を測定することができる。
次いで、図8及び図9を参照しながら、ドレーン排液モニタ20のディスプレイ21に各種情報を表示する際の表示例について説明する。図8に示す表示例では、ドレーン排液センサ10によって上述したように測定されたドレーン排液の色(RGB値)及びドレーン排液中の血液濃度を経時的に表すグラフ22、患者の名前などの種々の説明文23、ドレーン排液の色および血液濃度の現在の値を表すメータ24、及び、患者の状態(正常・異常)を通知するための状態マーカ25が、表示されている。
各グラフ22において、破線L1は、正常範囲の上限を示し、破線L2は、正常範囲の下限を示す。術後の患者の状態が正常であれば、患者の身体に接続されたドレーンチューブ30内を流れるドレーン排液の色(RGB値)、及び、ドレーン排液中の血液濃度は、術後の時間経過に従って次第に減少していくことになる(即ち、漿液性と評価し得る状態に近づいていく)。図8に示す例では、それぞれの測定結果の経時的推移が正常範囲内を維持している。このとき、状態マーカ25として「正常」の文字が表示されるようになっている。この表示状態は、後述する通常表示モードに相当する。
一方、図9に示す例では、それぞれの測定結果の経時的推移が、途中から正常範囲の上限値L1を超えている。術後に合併症などの何らかの異常が発生した場合、このようにドレーン排液の色(RGB値)及びドレーン排液中の血液濃度が、正常範囲を逸脱することになる。このとき、状態マーカ25として「異常」の文字が点滅表示されるようになっている。この表示状態は、後述するアラート表示モードに相当する。これにより、患者に何らかの異常が生じたとき、医師・看護師に早期かつ確実にその異常を知らせることができる。
なお、本例に示すように、測定結果のグラフ22に加え、測定データに関する判断基準(正常範囲の上限値L1及び下限値L2)を表示することが好ましい。これにより、測定データと判断基準とを比較することができ、更に客観的かつ厳密な管理を実現できる。
次いで、図10を参照しながら、図8及び図9に示すようにドレーン排液モニタ20に各種データを表示する際、ドレーン排液モニタ20のCPU26が行う処理の流れについて説明する。CPU26は、図10に示す処理を、所定の微小時間(例えば、数msec)の経過毎に繰り返し行う。
まず、CPU26は、ステップ1000から処理を開始し、ステップ1005にて、所定時間(例えば、1〜10分)が経過するタイミングが到来する毎に、ドレーン排液センサ10に測定の指示を与えると共に、測定結果を受信する。CPU26は、この処理を所定のN回(例えば、3回)繰り返し、N個の測定値を取得する。例えば、ドレーン排液の色(RGB値)についてN個の測定値を取得し、ドレーン排液中の血液濃度についてN個の測定値を取得する。
次いで、CPU26は、ステップ1010にて、N個の測定値の標準偏差を求め、その標準偏差が所定値以下か否かを判定する。換言すると、N個の測定値のばらつきが、あらかじめ想定される通常範囲内(ドレーン排液センサ10に故障等が生じていなければ測定値が分布することになる範囲内)に収まっているか否かを判定する。この所定値は、実験等によって事前に特定されている。標準偏差が所定値を超えている場合(ステップ1010でNO)は、測定データの信頼性が低いため、ステップ1005の処理を再び実行する。
一方、標準偏差が所定値以下である場合(ステップ1010でYES)、CPU26は、ステップ1015にて、測定データを、測定データが計測された時刻(術後の経過時間)と対応付けながらメモリ27に記録する。次いで、CPU26は、ステップ1020にて、測定データが正常範囲内か否かを判定し、測定データが正常範囲内である場合(ステップ1020でYES)は、ステップ1025にて表示指示があるか否かを判定する。例えば、ドレーン排液モニタ20のディスプレイ21が表示モードと非表示モード(スリープモード)とを切り替え可能な場合、CPU26は、ディスプレイ21が表示モードであるか否かを判定する。
表示指示がないとき(ステップ1025でNO)は、CPU26は、ステップ1095に直ちに進んで、図10に示す処理を一旦終了する。即ち、ディスプレイ21への表示はなされない。一方、表示指示があるとき(ステップ1025でYES)は、CPU26は、ステップ1030に進み、ディスプレイ21に通常表示モードで各種データを表示する(図8を参照)。その後、CPU26は、ステップ1095に進み、図10に示す処理を一旦終了する。
一方、測定データが正常範囲外である場合(ステップ1020でNO)は、CPU26は、ステップ1040に進み、ディスプレイ21にアラート表示モードで各種データを表示する(図9を参照)。これにより、測定データが正常範囲外である場合、表示指示(ステップ1025)の有無に関わらず、ディスプレイ21に各種データが表示されることになる。その後、CPU26は、ステップ1095に進んで、図10に示す処理を一旦終了する。
以上、本発明の実施形態に係る管理システム1によれば、図8及び図9に示すように、ドレーン排液モニタ20のディスプレイ21にグラフ22で表示される時系列データに基づき、これまでの目視での評価に比べ、より客観的に患者の回復傾向を評価できる。よって、患者の状態を過度に安全側に評価することを避け、ドレーンチューブ30の早期かつ適切なタイミングでの抜去を実現できる。
また、単なる一時点での評価ではないため、例えば、現時点での回復状態だけでなく過去の異常履歴も含め、患者の状態を総合的に評価できる。よって、定期的な目視での評価(実質的に、一時点での評価)に比べ、医師・看護師による診断の精度向上・負荷軽減に貢献し得る。
加えて、術後において患者に合併症などの何らかの異常が発生した場合、早期に異常を検知できる。例えば、図11において、t1,t2,及びt3はそれぞれ、管理システム1による異常検知のタイミング、経験豊富なベテランの医師・看護師による異常検知のタイミング、及び、経験が浅い新人の医師・看護師による異常検知のタイミングを示す。図11から理解されるように、管理システム1を用いることにより、目視では検知が困難な僅かな異常であっても、早期に検知が可能となる。
以上のように、管理システム1によれば、ドレーン排液の状態について出来る限り客観的な評価を行うことが可能である。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、ドレーン排液の色(RGB値)、及び、ドレーン排液中の血液濃度の時系列データが取得されている。しかし、これらデータに加え、ドレーン排液の流速(単位時間あたりの排出量)、及び、ドレーン排液の総排出量の時系列データが取得されてもよい。ドレーン排液の流速、及び、ドレーン排液の総排出量の時系列データは、例えば、ドレーンバッグ40(図1を参照)の重さを測定するセンサの出力値に基づいて取得することができる。そのようなセンサとして、例えば、ひずみセンサ等が用いられ得る。
更に、上記実施形態では、ドレーン排液中の管理対象成分として、血液が採用されているが、臓器の分泌液、リンパ管からの乳び、及び、消化管の内容物などが管理対象成分として採用されてもよい。
更に、手術の内容によっては、各種の測定データを組み合せて評価することが好ましい。例えば、腹腔ドレナージの場合、ドレーン排液の色とドレーン排液の総排出量との組み合わせを用いて評価することが好適である。即ち、通常、ドレーン排液の色が薄くなって漿液性に近づく事で回復の兆候が判断される。ところが、腹水の混入でドレーン排液の色が薄くなる場合も発生し得る。したがって、ドレーン排液の色が薄くなる傾向が、正常な回復によるのか、異常な腹水の混入に因るのかを見分けることが非常に困難である。
そこで、ドレーン排液の色とドレーン排液の総排出量との組み合わせを用いて評価することで、例えば、ドレーン排液の色は薄くなっているものの、ドレーン排液の総排出量が大きくなり過ぎている場合、「腹水混入の可能性あり」と判定することができる。
更に、上記実施形態では、ドレーン排液センサ10とドレーン排液モニタ20とが別々の部材となっている。しかし、ドレーン排液センサ10及びドレーン排液モニタ20は、一体的に構成されてもよい。
ここで、上述した本発明に係るドレーン排液の管理システムの実施形態の特徴を以下(1)〜(9)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
生体からドレーンチューブを通じて排出されるドレーン排液の色に影響を及ぼす管理対象成分に関する情報を含む第1情報を前記ドレーンチューブの管壁越しに前記ドレーン排液から非接触にて検出する検出部(10)と、
検出された前記第1情報と、前記第1情報が検出された時刻と、が対応付けられたデータが記録される記録部(20,27)と、
前記データに基づき、前記第1情報の経時的変化を表す第2情報を表示する表示部(20,21)と、を備えた、
ドレーン排液の管理システム。
(2)
上記(1)に記載の管理システムにおいて、
前記管理対象成分に関する情報が、
前記管理対象成分の前記ドレーン排液中の濃度、前記ドレーン排液の色のカラースペース座標、及び、前記ドレーン排液の撮影画像、の少なくとも1つである、
ドレーン排液の管理システム。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の管理システムにおいて、
前記管理対象成分が、
血液、臓器の分泌液、リンパ管からの乳び、及び、消化管の内容物、の少なくとも1つである、
ドレーン排液の管理システム。
(4)
上記(1)〜上記(3)の何れか一つに記載の管理システムにおいて、
前記第1情報が、
前記ドレーン排液の単位時間あたりの排出量に関する情報を含む、
ドレーン排液の管理システム。
(5)
上記(1)〜上記(4)の何れか一つに記載の管理システムにおいて、
前記第1情報が、
前記ドレーン排液の総排出量に関する情報を含む、
ドレーン排液の管理システム。
(6)
上記(1)〜上記(5)の何れか一つに記載の管理システムであって、
前記データの一部又は全部、及び、前記第2情報の少なくとも一方を電子カルテに自動的に登録する登録部(26)を更に備えた、
ドレーン排液の管理システム。
(7)
上記(2)に記載の管理システムにおいて、
前記第1情報が、前記管理対象成分の前記ドレーン排液中の濃度を含み、
前記検出部(10)が、
前記管理対象成分の吸光係数が前記ドレーン排液に含まれる他の成分の吸光係数よりも大きくなる波長域の光を、前記ドレーンチューブの管壁越しに前記ドレーン排液に照射すると共に、
前記光の照射量と、前記光の前記ドレーン排液の通過量と、に基づいて前記濃度を検出する、
ドレーン排液の管理システム。
(8)
上記(7)に記載の管理システムにおいて、
前記管理対象成分が、血液であり、
前記検出部(10)が、
血液中のヘモグロビンの吸光係数が前記ドレーン排液に含まれる脂肪の吸光係数よりも大きくなる波長域の光を照射する、
ドレーン排液の管理システム。
(9)
上記(1)〜上記(8)の何れか一つに記載の管理システムにおいて、
前記第1情報が、前記ドレーン排液の撮影画像を含み、
前記検出部(10)が、
白色光を前記ドレーンチューブの管壁越しに前記ドレーン排液に照射すると共に前記ドレーン排液から反射した前記白色光を受光し、受光した前記白色光に基づいて前記撮影画像を取得する、
ドレーン排液の管理システム。
1 ドレーン排液の管理システム
10 非接触型ドレーン排液センサ(検出部)
20 ドレーン排液モニタ(記録部、表示部、登録部)
21 ディスプレイ(表示部)
26 CPU(登録部)
27 メモリ(記録部)

Claims (7)

  1. 生体からドレーンチューブを通じて排出されるドレーン排液の色に影響を及ぼす管理対象成分に関する情報を含む第1情報を前記ドレーンチューブの管壁越しに前記ドレーン排液から非接触にて検出する検出部と、
    検出された前記第1情報と、前記第1情報が検出された時刻と、が対応付けられたデータが記録される記録部と、
    前記データに基づき、前記第1情報の経時的変化を表す第2情報を表示する表示部と、を備え
    前記管理対象成分に関する情報が、
    前記管理対象成分の前記ドレーン排液中の濃度、前記ドレーン排液の色のカラースペース座標、及び、前記ドレーン排液の撮影画像、のうちの、少なくとも前記管理対象成分の前記ドレーン排液中の濃度を含み、
    前記検出部が、
    前記管理対象成分の吸光係数が前記ドレーン排液に含まれる他の成分の吸光係数よりも大きくなる波長域の光を、前記ドレーンチューブの管壁越しに前記ドレーン排液に照射するとともに、
    前記光の照射量と、前記光の前記ドレーン排液の通過量と、に基づいて前記濃度を検出する、
    ドレーン排液の管理システム。
  2. 請求項に記載の管理システムにおいて、
    前記管理対象成分が、
    血液、臓器の分泌液、リンパ管からの乳び、及び、消化管の内容物、の少なくとも1つである、
    ドレーン排液の管理システム。
  3. 請求項1又は請求項に記載の管理システムにおいて、
    前記第1情報が、
    前記ドレーン排液の単位時間あたりの排出量に関する情報を含む、
    ドレーン排液の管理システム。
  4. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の管理システムにおいて、
    前記第1情報が、
    前記ドレーン排液の総排出量に関する情報を含む、
    ドレーン排液の管理システム。
  5. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の管理システムであって、
    前記データの一部又は全部、及び、前記第2情報、の少なくとも一つを電子カルテに自動的に登録する登録部を、更に備えた、
    ドレーン排液の管理システム。
  6. 請求項に記載の管理システムにおいて、
    前記管理対象成分が、血液であり、
    前記検出部が、
    血液中のヘモグロビンの吸光係数が前記ドレーン排液に含まれる脂肪の吸光係数よりも大きくなる波長域の光を照射する、
    ドレーン排液の管理システム。
  7. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の管理システムにおいて、
    前記第1情報が、前記ドレーン排液の撮影画像を含み、
    前記検出部が、
    白色光を前記ドレーンチューブの管壁越しに前記ドレーン排液に照射すると共に前記ドレーン排液から反射した前記白色光を受光し、受光した前記白色光に基づいて前記撮影画像を取得する、
    ドレーン排液の管理システム。
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