JP6957828B1 - 超硬合金及びそれを備える切削工具 - Google Patents

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Abstract

複数の炭化タングステン粒子からなる第1相と、コバルトを含む第2相と、を備える超硬合金であって、前記超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、前記第1相の割合が78面積%以上100面積%未満、かつ、前記第2相の割合が0面積%超22面積%以下であり、前記画像において前記炭化タングステン粒子のそれぞれの円相当径を算出した場合、前記円相当径の平均値が0.5μm以上1.2μm以下であり、前記円相当径が0.3μm以下である前記炭化タングステン粒子の個数基準の割合は10%以下であり、前記円相当径が1.8μm超である前記炭化タングステン粒子の個数基準の割合は2%未満であり、前記超硬合金の前記コバルトの質量基準の含有量は0質量%超10質量%以下である。

Description

本開示は、超硬合金及びそれを備える切削工具に関する。
プリント回路基板の穴あけでは、φ1mm以下の小径の穴あけが主流である。このため、小径ドリル等の工具に用いられる超硬合金としては、硬質相が平均粒径1μm以下の炭化タングステン粒子からなる、いわゆる微粒超硬合金が用いられている(例えば、特開2007−92090号公報(特許文献1)、特開2012−52237号公報(特許文献2)、特開2012−117100号公報(特許文献3))。
特開2007−92090号公報 特開2012−52237号公報 特開2012−117100号公報
本開示の超硬合金は、複数の炭化タングステン粒子からなる第1相と、コバルトを含む第2相と、を備える超硬合金であって、
前記超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、前記第1相の割合が78面積%以上100面積%未満、かつ、前記第2相の割合が0面積%超22面積%以下であり、
前記画像において前記炭化タングステン粒子のそれぞれの円相当径を算出した場合、前記円相当径の平均値が0.5μm以上1.2μm以下であり、
前記円相当径が0.3μm以下である前記炭化タングステン粒子の個数基準の割合は10%以下であり、
前記円相当径が1.8μm超である前記炭化タングステン粒子の個数基準の割合は2%未満であり、
前記超硬合金の前記コバルトの質量基準の含有量は0質量%超10質量%以下である。
本開示の切削工具は、上記の超硬合金からなる刃先を備える、切削工具である。
図1は、本開示の超硬合金の走査型電子顕微鏡での撮影画像の一例である。 図2は、図1の撮影画像に対して二値化処理を行って得られた画像である。
[本開示が解決しようとする課題]
近年、5G(第5世代移動通信システム)の拡大に伴い、情報の高容量化が進んでいる。このため、プリント回路基板には更なる耐熱性が求められている。プリント回路基板の耐熱性の向上のため、プリント回路基板を構成する樹脂やガラスフィラーの耐熱性を向上させる技術が開発されている。一方、これによりプリント回路基板の難削化が進んでいる。
そこで、本開示は、工具材料として用いた場合に、特にプリント回路基板の微細加工においても、工具の長寿命化を可能とする超硬合金およびそれを備える切削工具を提供することを目的とする。
[本開示の効果]
本開示の超硬合金は、工具材料として用いた場合に、特にプリント回路基板の微細加工においても、工具の長寿命化を可能とする。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の超硬合金は、複数の炭化タングステン粒子からなる第1相と、コバルトを含む第2相と、を備える超硬合金であって、
前記超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、前記第1相の割合が78面積%以上100面積%未満、かつ、前記第2相の割合が0面積%超22面積%以下であり、
前記画像において前記炭化タングステン粒子のそれぞれの円相当径を算出した場合、前記円相当径の平均値が0.5μm以上1.2μm以下であり、
前記円相当径が0.3μm以下である前記炭化タングステン粒子の個数基準の割合は10%以下であり、
前記円相当径が1.8μm超である前記炭化タングステン粒子の個数基準の割合は2%未満であり、
前記超硬合金の前記コバルトの質量基準の含有量は0質量%超10質量%以下である。
本開示の超硬合金は、工具材料として用いた場合に、特にプリント回路基板の微細加工においても、工具の長寿命化を可能とする。
(2)前記画像において、前記第2相の割合が5面積%以上12面積%以下であることが好ましい。これによると、工具寿命が更に向上する。
(3)前記超硬合金のクロムの質量基準の含有量は0.15質量%以上1.0質量%以下であることが好ましい。これによると、工具寿命が更に向上する。
(4)前記コバルトに対する前記クロムの割合は、質量基準で5%以上10%以下であることが好ましい。これによると、工具寿命が更に向上する。
(5)前記超硬合金のバナジウムの質量基準の含有量は0ppm以上2000ppm未満であることが好ましい。これによると、工具寿命が更に向上する。
(6)前記超硬合金のバナジウムの質量基準の含有量は0ppm以上100ppm未満であることが好ましい。これによると、工具寿命が更に向上する。
(7)本開示の切削工具は、上記の超硬合金からなる刃先を備える、切削工具である。本開示の切削工具は、長い工具寿命を有する。
(8)前記切削工具は、プリント回路基板加工用回転工具であることが好ましい。本開示の切削工具は、プリント回路基板の微細加工に好適である。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の超硬合金及び切削工具の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。本開示の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表すものである。また、長さ、幅、厚さ、深さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、必ずしも実際の寸法関係を表すものではない。
本明細書において「A〜B」という形式の表記は、範囲の上限下限(すなわちA以上B以下)を意味し、Aにおいて単位の記載がなく、Bにおいてのみ単位が記載されている場合、Aの単位とBの単位とは同じである。
本明細書において化合物などを化学式で表す場合、原子比を特に限定しないときは従来公知のあらゆる原子比を含むものとし、必ずしも化学量論的範囲のもののみに限定されるべきではない。たとえば「WC」と記載されている場合、WCを構成する原子数の比は、従来公知のあらゆる原子比が含まれる。
本発明者らは、工具の長寿命化を可能とする超硬合金を得るために、従来の微粒超硬合金からなる工具を用いてプリント回路基板を微細加工した場合の、工具の損傷形態を検討した。この結果、従来の微粒超硬合金では、工具の使用に伴い、炭化タングステン粒子の脱落摩耗が生じていることが確認された。脱落摩耗について更に検討したところ、粒径が0.3μm以下の炭化タングステン粒子が、特に脱落しやすいことが確認された。
よって、本発明者等は、長い工具寿命を達成するためには、微粒超硬合金において、工具の使用時に脱落しやすい粒径が0.3μm以下の炭化タングステン粒子の含有量を低減することが重要であると推測した。
微粒超硬合金中の粒径が0.3μm以下の炭化タングステン粒子の含有量を低減するために、その製造工程において、原料中の微粒炭化タングステン粒子(粒径約0.2μm)の粒成長を促進させることが考えられる。例えば、原料の微粒炭化タングステン粒子の焼結時に、粒成長抑制作用を有するバナジウムやクロムを添加しないことや、高温で焼結を行うことが考えられる。しかし、これらの方法を採用すると、異常粒成長により、粒径が約2μm以上の粗大炭化タングステン粒子が発生する。該粗大炭化タングステン粒子は微粒超硬合金の強度を低下させる要因となる。
一方、異常粒成長を抑制するため、従来の微粒超硬合金の製造方法のようにバナジウムやクロムを添加すると、得られた微粒超硬合金中に、原料として用いられる微粒炭化タングステン粒子がそのまま残存してしまう傾向があった。
本発明者等は上記の事情を鑑み、超硬合金中の粒径0.3μm以下の炭化タングステン粒子の含有量を低減し、かつ、粗大炭化タングステン粒子の発生を抑制することのできる原料、組成及び製造条件を鋭意検討の結果、本開示の超硬合金を完成させた。本開示の超硬合金及びそれを備える切削工具の詳細について、下記に説明する。
[実施形態1:超硬合金]
本開示の超硬合金は、
複数の炭化タングステン粒子からなる第1相と、コバルトを含む第2相と、を備える超硬合金であって、
超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、第1相の割合が78面積%以上100面積%未満、かつ、第2相の割合が0面積%超22面積%以下であり、
画像において炭化タングステン粒子のそれぞれの円相当径を算出した場合、円相当径の平均値が0.5μm以上1.2μm以下であり、
円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は10%以下であり、
円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は2%未満であり、
超硬合金のコバルトの質量基準の含有量は0質量%超10質量%以下である。
本開示の超硬合金は、工具材料として用いた場合に、特にプリント回路基板の微細加工においても、工具の長寿命化を可能とする。この理由は明らかではないが、下記の(i)〜(v)の通りと推察される。
(i)本開示の超硬合金において、複数の炭化タングステン粒子からなる第1相の割合が78面積%以上100面積%未満、かつ、コバルトを含む第2相の割合が0面積%超22面積%以下である。これによると、プリント回路基板の加工に対して必要な硬度と耐摩耗性が発揮され、工具寿命のばらつきの発生を抑制することができる。
(ii)本開示の超硬合金において、炭化タングステン粒子(以下、「WC粒子」とも記す。)の円相当径の平均値は0.5μm以上1.2μm以下である。炭化タングステン粒子の円相当径の平均値が0.5μm以上であると、使用に伴う脱落摩耗が生じ難く、超硬合金は優れた耐摩耗性を有することができる。炭化タングステン粒子の円相当径の平均値が1.2μm以下であると、超硬合金は高い硬度を有し、優れた耐摩耗性を有することができ、また高い抗折力を有し、優れた耐折損性を有することができる。
(iii)本開示の超硬合金において、円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は10%以下である。これによると、使用に伴う脱落摩耗が生じ難く、超硬合金は優れた耐摩耗性を有することができる。
(iv)本開示の超硬合金において、円相当径が1.8μm超である該炭化タングステン粒子の個数基準の割合は2%未満である。これによると、超硬合金は高い抗折力を有し、優れた耐折損性を有することができる。
(v)超硬合金のコバルトの質量基準の含有量は0質量%超10質量%以下である。これによると、超硬合金は高い硬度を有し、優れた耐摩耗性を有することができる。
<第1相>
(第1相の組成)
第1相は、複数の炭化タングステン粒子からなる。ここで、炭化タングステンには、「純粋なWC(不純物元素が一切含有されないWC、不純物元素が検出限界未満となるWCも含む。)」だけではなく、「本開示の効果を損なわない限りにおいて、その内部に他の不純物元素が意図的あるいは不可避的に含有されるWC」も含まれる。炭化タングステンに含有される不純物の濃度(不純物を構成する元素が二種類以上の場合は、それらの合計濃度。)は、上記炭化タングステン及び上記不純物の総量に対して0.1質量%未満である。第1相中の不純物元素の含有量は、ICP発光分析(Inductively Coupled Plasma)Emission Spectroscopy(測定装置:島津製作所「ICPS−8100」(商標))により測定される。
(炭化タングステン粒子の円相当径)
本開示の超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、炭化タングステン粒子の円相当径の平均値は0.5μm以上1.2μm以下である。炭化タングステン粒子の円相当径の平均値が0.5μm以上であると、使用に伴う脱落摩耗が生じ難く、超硬合金は優れた耐摩耗性を有することができる。炭化タングステン粒子の円相当径の平均値が1.2μm以下であると、超硬合金は高い硬度を有し、優れた耐摩耗性を有することができ、また高い抗折力を有し、優れた耐折損性を有することができる。
炭化タングステン粒子の円相当径の平均値の下限は、0.5μm以上、0.55μm以上、0.60μm以上が好ましい。炭化タングステン粒子の円相当径の平均値の上限は、1.2μm以下、1.1μm以下、1.0μm以下が好ましい。炭化タングステン粒子の円相当径の平均値は、0.5μm以上1.2μm以下であり、0.55μm以上1.1μm以下、0.60μm以上1.0μm以下が好ましい。
炭化タングステン粒子の円相当径は、下記(A1)〜(C1)の手順で測定される。
(A1)超硬合金の任意の表面又は任意の断面を鏡面加工する。鏡面加工の方法としては、例えば、ダイヤモンドペーストで研磨する方法、集束イオンビーム装置(FIB装置)を用いる方法、クロスセクションポリッシャー装置(CP装置)を用いる方法、及びこれらを組み合わせる方法等が挙げられる。
(B1)超硬合金の加工面を走査型電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製「S−3400N」)で撮影する。条件は、観察倍率5000倍、加速電圧10kV、反射電子像とする。本開示の超硬合金の走査型電子顕微鏡での撮影画像の一例を図1に示す。
(C1)上記(B1)で得られた撮影画像を画像解析ソフトウェア(ImageJ、version 1.51j8:https://imagej.nih.gov/ij/)でコンピュータに取り込み、二値化処理を行う。二値化処理は、画像を取り込んだのちに、コンピュータ画面上の「Make Binary」との表示を押すことにより実行される(前記画像解析ソフトウェアに予め設定された条件で二値化処理が行われる)。得られた二値化処理後の画像中に縦25.3μm×幅17.6μmの矩形の測定視野を設定し、該測定視野中の炭化タングステン粒子の円相当径(Heywood径:等面積円相当径)を算出する。炭化タングステン粒子からなる第1相とコバルトを含む第2相とは、上記撮影画像中の色の濃淡で識別できる。図1の撮影画像に対して二値化処理を行って得られた画像を図2に示す。図2において、黒色領域は第1相であり、白色領域は第2相である。白色の線は粒界を示す。
出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、超硬合金における炭化タングステン粒子の円相当径を、測定視野の選択個所を変更して複数回行っても、測定結果のばらつきは少なく、任意に測定視野を設定しても恣意的にはならないことが確認された。
(炭化タングステン粒子の円相当径の分布)
本開示の超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は10%以下である。これによると、使用に伴う脱落摩耗が生じ難く、超硬合金は優れた耐摩耗性を有することができる。
円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は10%以下であり、9%以下、8%以下が好ましい。円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合の下限は特に限定されないが、例えば、0%以上、2%以上、4%以上とすることができる。円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は0%以上10%以下、0%以上9%以下、0%以上8%以下、2%以上10%以下、2%以上9%以下、2%以上8%以下、4%以上10%以下、4%以上9%以下、4%以上8%以下とすることができる。
本明細書において、超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像における円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は、下記(D1)及び(E1)の手順で算出される。
(D1)上記炭化タングステン粒子の円相当径の測定方法の(A1)及び(B1)の手順に従い、超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像を3枚(3つの測定視野に該当)準備する。上記炭化タングステン粒子の円相当径の測定方法の(C1)に記載の画像処理(二値化処理)を、3つの測定視野のそれぞれで行う。1つの測定視野の大きさは、縦25.3μm×幅17.6μmの矩形とする。
(E1)3つの測定視野のそれぞれにおいて、測定視野中の全炭化タングステン粒子に対する、円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合を算出する。3つの測定視野における個数基準の割合の平均を、超硬合金における円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合とする。
出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、超硬合金における円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合を、測定視野の選択個所を変更して複数回行っても、測定結果のばらつきは少なく、任意に測定視野を設定しても恣意的にはならないことが確認された。
本開示の超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は2%未満である。これによると、超硬合金は高い抗折力を有し、優れた耐折損性を有することができる。
円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は2%未満であり、1%以下、0.5%以下が好ましい。円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合の下限は特に限定されないが、例えば、0%以上、0.1%以上、0.2%以上とすることができる。円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は0%以上2%未満、0%以上1%以下、0%以上0.5%以下、0.1%以上2%未満、0.1%以上1%以下、0.1%以上0.5%以下、0.2%以上2%未満、0.2%以上1%以下、0.2%以上0.5%以下とすることができる。
本明細書において、超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像における円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は、下記(F1)及び(G1)の手順で算出される。
(F1)上記炭化タングステン粒子の円相当径の測定方法の(A1)及び(B1)の手順に従い、超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像を3枚(3つの測定視野に該当)準備する。上記炭化タングステン粒子の円相当径の測定方法の(C1)に記載の画像処理(二値化処理)を、3つの測定視野のそれぞれで行う。1つの測定視野の大きさは、縦25.3μm×幅17.6μmの矩形とする。
(G1)3つの測定視野のそれぞれにおいて、測定視野中の全炭化タングステン粒子に対する、円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合を算出する。これらの平均を超硬合金における円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合とする。
出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、超硬合金における円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合を、測定視野の選択個所を変更して複数回行っても、測定結果のばらつきは少なく、任意に測定視野を設定しても恣意的にはならないことが確認された。
<第2相>
第2相は、コバルトを含む。第2相は、第1相を構成する炭化タングステン粒子同士を結合させる結合相である。
ここで、「第2相はコバルト(Co)を含む」とは、第2相の主成分がCoであることを意味する。「第2相の主成分がCoである」とは、第2相中のコバルトの質量比率が90質量%以上100質量%以下であることを意味する。第2相中のコバルトの質量比率は、ICP発光分光分析法(使用機器:島津製作所製「ICPS−8100」(商標))により測定することができる。
第2相は、コバルトに加えて、ニッケルなどの鉄属元素、合金中の溶解物(クロム(Cr)、タングステン(W)、バナジウム(V)等)を含むことができる。
<超硬合金の組成>
(組成)
超硬合金は、複数の炭化タングステン粒子からなる第1相と、コバルトを含む第2相と、を備え、超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、第1相の割合が78面積%以上100面積%未満、かつ、第2相の割合が0面積%超22面積%以下である。これによると、プリント回路基板の加工に対して必要な硬度と耐摩耗性が発揮され、工具寿命のばらつきの発生を抑制することができる。
超硬合金中の第1相の割合が78面積%以上であると、超硬合金の硬度が向上する。超硬合金中の第1相の割合の下限は、78面積%以上、88面積%以上とすることができる。超硬合金中の第1相の割合の上限は、100面積%未満、95面積%以下とすることができる。超硬合金中の第1相の割合は、78面積%以上100面積%未満、88面積%以上95面積%以下とすることができる。
超硬合金中の第2相の割合が22面積%以下であると、超硬合金の硬度が向上する。超硬合金中の第2相の割合の下限は、0面積%超、5面積%以上とすることができる。超硬合金中の第2相の割合の上限は、22面積%以下、12面積%以下とすることができる。超硬合金中の第2相の割合は、0面積%超22面積%以下、5面積%以上12面積%以下とすることができる。
超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、第1相の割合が88面積%以上95面積%以下、かつ、第2相の割合が5面積%以上12面積%以下が好ましい。
超硬合金中の第1相及び第2相のそれぞれの面積割合は、下記(A2)〜(C2)の手順で測定される。
(A2)上記炭化タングステン粒子の円相当径の測定方法の(A1)及び(B1)の手順に従い、超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像を5枚(5つの測定視野に該当)準備する。上記炭化タングステン粒子の円相当径の測定方法の(C1)に記載の画像処理(二値化処理)を、5つの測定視野のそれぞれで行う。1つの測定視野の大きさは、縦25.3μm×幅17.6μmの矩形とする。
(B2)5つの測定視野のそれぞれにおいて、測定視野の全体を分母として第1相及び第2相のそれぞれの面積割合を測定する。
(C2)5つの測定視野で得られた第1相の面積割合の平均を、超硬合金中の第1相の面積割合とする。5つの測定視野で得られた第2相の面積割合の平均を、超硬合金中の第2相の面積割合とする。
(バナジウム含有量)
本開示の超硬合金のバナジウムの質量基準の含有量は0ppm以上2000ppm未満であることが好ましい。すなわち、本開示の超硬合金は、(a)バナジウムを含まない、又は、(b)バナジウムを含む場合はバナジウムの質量基準の含有量は2000ppm未満であることが好ましい。
バナジウムは粒成長抑制作用を有するため、従来の超微粒超硬合金の製造時に用いられていた。しかし、粒成長抑制のためにバナジウムを添加すると、得られた微粒超硬合金中に、原料として用いられる微粒炭化タングステン粒子がそのまま残存してしまう傾向があった。
本発明者等は製造条件を鋭意検討した結果、バナジウムを添加しない場合、又は、微量のバナジウムを添加する場合においても、得られた超硬合金中に、原料の微粒炭化タングステン粒子が残存することを効果的に抑制でき、かつ、粗大粒の発生を効果的に抑制できる製造条件を新たに知見した。製造条件の詳細については後述する。
超硬合金のバナジウムの含有量の上限は、2000ppm未満であり、100ppm未満が好ましい。超硬合金のバナジウムの含有量は少ないほど好ましいため、その下限は0ppmである。超硬合金のバナジウムの含有量は、0ppm以上2000ppm未満、0ppm以上100ppm未満とすることができる。
超硬合金のバナジウムの含有量は、ICP発光分光分析法により測定される。
(コバルト含有量)
本開示の超硬合金のコバルトの質量基準の含有量は0質量%超10質量%以下である。これによると、超硬合金は高い硬度を有し、優れた耐摩耗性を有することができる。
超硬合金のコバルトの含有量の上限は、9質量%以下、8質量%以下が好ましい。超硬合金のコバルトの含有量の下限は、1質量%以上、2質量%以上が好ましい。超硬合金のコバルトの含有量は、1質量%以上9質量%以下、2質量%以上8質量%以下が好ましい。
超硬合金中のコバルトの含有量は、ICP発光分光分析法により測定される。
(クロム含有量)
本開示の超硬合金はクロム(Cr)を含み、超硬合金のクロムの質量基準の含有量は0.15質量%以上1.0質量%以下であることが好ましい。クロムは炭化タングステン粒子の粒成長抑制作用を有する。本発明者等は検討の結果、超硬合金中のクロムの含有量が0.15質量%以上1.0質量%以下の場合、得られた超硬合金中に、原料の微粒炭化タングステン粒子が残存することを効果的に抑制でき、かつ、粗大粒の発生を効果的に抑制できることを新たに知見した。
超硬合金のクロムの含有量の上限は、0.95質量%以下、0.90質量%以下が好ましい。超硬合金のクロムの含有量の下限は、0.20質量%以上、0.25質量%以上が好ましい。超硬合金のクロムの含有量は、0.20質量%以上0.95質量%以下、0.25質量%以上0.90質量%以下が好ましい。
超硬合金中のクロムの含有量は、ICP発光分光分析法により測定される。
(コバルトとクロムの割合)
本開示の超硬合金において、コバルトに対するクロムの割合は、質量基準で5%以上10%以下であることが好ましい。クロムは炭化タングステン粒子の粒成長抑制作用を有する。更に、コバルト中に固溶することにより、コバルトの格子歪みの発生を促進する。よって、超硬合金がクロムを上記の割合で含むと、耐折損性が更に向上する。
一方、クロムの量が過剰であると、クロムが炭化物として析出し、破損の起点となる場合がある。コバルトに対するクロムの割合が5%以上10%以下であると、クロムの炭化物の析出が発生しにくく、耐折損性の向上効果を得ることができる。
また、コバルトに対するクロムの割合が10%以下であると、粒成長抑制作用の程度が適度となり、超硬合金中の円相当径が1.2μm超の炭化タングステン粒子の量が過剰になるのを抑制することができる。
コバルトに対するクロムの割合の下限は、5%以上が好ましく、7%以上がより好ましい。コバルトに対するクロムの割合は、10%以下が好ましく、9%以下がより好ましい。コバルトに対するクロムの割合は5%以上10%以下、7%以上9%以下とすることができる。
<超硬合金の製造方法>
本実施形態の超硬合金は、代表的には、原料粉末の準備工程、混合工程、成形工程、焼結工程、冷却工程を前記の順で行うことにより製造することができる。以下、各工程について説明する。
≪準備工程≫
準備工程は、超硬合金を構成する材料の全ての原料粉末を準備する工程である。原料粉末としては、第1相の原料である炭化タングステン粉末、第2相の原料であるコバルト(Co)粉末が必須の原料粉末として挙げられる。また、必要に応じて、粒成長抑制剤として、炭化クロム(Cr)粉末を準備することができる。炭化タングステン粉末、コバルト粉末、炭化クロム粉末は、市販のものを用いることができる。
炭化タングステン粉末としては、平均粒径が0.5μm以上1.5μm以下の炭化タングステン粉末を準備する。本明細書において、原料粉末の平均粒径とは、FSSS(Fisher Sub−Sieve Sizer)法により測定される平均粒径を意味する。該平均粒径は、Fisher Scientific社製の「Sub−Sieve Sizer モデル95」(商標)を用いて測定される。
炭化タングステン粉末は、その20%体積粒子径d20と、その80%体積粒子径d80との比d20/d80が0.2以上1以下であることが好ましい。このような炭化タングステン粉末は粒径が均質であり、粒径が0.3μm以下の微粒炭化タングステン粒子の含有量が少ない。このため、該炭化タングステン粉末を用いて超硬合金を作製すると、焼結工程において、溶解再析出による粗大炭化タングステン粒子の発生が抑制される。また、得られた超硬合金中の微粒炭化タングステン粒子の含有量を低減することができる。
本明細書において、炭化タングステン粉末の体積粒子径の分布は、マイクロトラック社製の粒度分布測定装置(商品名:MT3300EX)を用いて測定される。20%体積粒子径d20とは、炭化タングステン粉末を構成する各粒子の体積を昇順で積算したとき、全体積の20%を占める時の粒径を意味する。80%体積粒子径d80とは、炭化タングステン粉末を構成する各粒子の体積を昇順で積算したとき、全体積の80%を占める時の粒径を意味する。
本開示の超硬合金の製造方法では、従来の微粒超硬合金の製造時に一般的に用いられている粒成長抑制効果の高い炭化バナジウム(VC)粉末は用いない、又は、用いたとしても微量(例えば、原料粉末中の質量基準の含有量は2000ppm未満)である。本開示の超硬合金の製造方法では、原料の準備段階で、粒径が0.3μm以下の微粒炭化タングステン粒子の原料粉末中の含有量を低減させているため、バナジウム(V)の添加量に関わらず、超硬合金中の微粒炭化タングステン粒子の面積比率を低く抑えることができる。なお、原料の準備段階で微粒炭化タングステン粒子の含有量を低減させているため、バナジウム(V)を添加しない場合にはこれらの微粒炭化タングステン粒子の粒成長が進み、超硬合金中の微粒炭化タングステン粒子をさらに低減することが可能である。一方、元々の原料粉末中の微粒炭化タングステン粒子の数が少ないため、粗大な炭化タングステン粒子が発生する程の異常粒成長が起こることもない。この作用機序は、本発明者らが新たに見出したものである。
コバルト粉末の平均粒径は、0.5μm以上1.5μm以下とすることができる。炭化クロム粉末の平均粒径は、1.0μm以上2.0μm以下とすることができる。該平均粒径は、Fisher Scientific社製の「Sub−Sieve Sizer モデル95」(商標)を用いて測定される。
≪混合工程≫
混合行程は、準備工程で準備した各原料粉末を混合する工程である。混合工程により、各原料粉末が混合された混合粉末が得られる。
混合粉末中の炭化タングステン粉末の割合は、例えば、88.85質量%以上99.83質量%以下とすることができる。
混合粉末中のコバルト粉末の割合は、例えば、0質量%超10質量%以下とすることができる。
混合粉末中の炭化クロム粉末の割合は、例えば、0.17質量%以上1.15質量%以下とすることができる。
混合粉末をボールミルを用いて混合する。混合時間は15時間以上36時間以下とすることができる。これらの条件によると、原料粉末の粉砕を抑制でき、原料粉末の粒径の均質性を維持することができる。
混合工程の後、必要に応じて混合粉末を造粒してもよい。混合粉末を造粒することで、後述する成形工程の際にダイ又は金型へ混合粉末を充填し易い。造粒には、公知の造粒方法が適用でき、例えば、スプレードライヤー等の市販の造粒機を用いることができる。
≪成形工程≫
成形工程は、混合工程で得られた混合粉末を所定の形状に成形して、成形体を得る工程である。成形工程における成形方法及び成形条件は、一般的な方法及び条件を採用すればよく、特に問わない。所定の形状としては、例えば、切削工具形状(例えば、小径ドリルの形状)とすることが挙げられる。
≪焼結工程≫
焼結工程は、成形工程で得られた成形体を焼結して、超硬合金を得る工程である。本開示の超硬合金の製造方法においては、焼結温度は1350〜1450℃とすることができる。これによると、粗大炭化タングステン粒子の発生が抑制される。また、得られた超硬合金中の微粒炭化タングステン粒子の含有量を低減することができる。
焼結温度が1350℃未満であると、粒成長が抑制され、得られた超硬合金中の微粒炭化タングステン粒子の含有量が増加する傾向がある。一方、焼結温度が1450℃を超えると、異常粒成長が生じ易い傾向がある。
≪冷却工程≫
冷却工程は、焼結完了後の超硬合金を冷却する工程である。冷却条件は一般的な条件を採用すればよく、特に問わない。
本開示の超硬合金の製造方法によれば、従来の微粒超硬合金の製造時に一般的に用いられている粒成長抑制効果の高い炭化バナジウム(VC)粉末を用いない、又は、用いたとしても微量(例えば、原料粉末中の質量基準の含有量は2000ppm未満)の場合でも、異常粒成長の発生が抑制され、かつ、微粒炭化タングステン粒子の含有量が低減された超硬合金を得ることができる。これは、本発明者らが鋭意検討の結果、新たに見いだしたものである。
[実施形態2:切削工具]
本開示の切削工具は、上記超硬合金からなる刃先を含む。本明細書において、刃先とは、切削に関与する部分を意味し、超硬合金において、その刃先稜線と、該刃先稜線から超硬合金側へ、該刃先稜線の接線の垂線に沿う距離が2mmである仮想の面と、に囲まれる領域を意味する。
切削工具としては、例えば、切削バイト、ドリル、エンドミル、フライス加工用刃先交換型切削チップ、旋削加工用刃先交換型切削チップ、メタルソー、歯切り工具、リーマ又はタップ等を例示できる。特に、本開示の切削工具は、プリント回路基板加工用の小径ドリルの場合に、優れた効果を発揮することができる。
本実施形態の超硬合金は、これらの工具の全体を構成していてもよいし、一部を構成するものであってもよい。ここで「一部を構成する」とは、任意の基材の所定位置に本実施形態の超硬合金をロウ付けして刃先部とする態様等を示している。
≪硬質膜≫
本実施形態に係る切削工具は、超硬合金からなる基材の表面の少なくとも一部を被覆する硬質膜を更に備えてもよい。硬質膜としては、例えば、ダイヤモンドライクカーボンやダイヤモンドを用いることができる。
[付記1]
本開示の超硬合金において、炭化タングステン粒子の円相当径の平均値は、0.55μm以上1.1μm以下が好ましい。
本開示の超硬合金において、炭化タングステン粒子の円相当径の平均値は、0.60μm以上1.0μm以下が好ましい。
[付記2]
本開示の超硬合金において、円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は、0%以上10%以下が好ましい。
本開示の超硬合金において、円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は、0%以上9%以下が好ましい。
本開示の超硬合金において、円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は、0%以上8%以下が好ましい。
[付記3]
本開示の超硬合金において、円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は、0%以上2%未満が好ましい。
本開示の超硬合金において、円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は、0%以上1%以下が好ましい。
本開示の超硬合金において、円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合は、0%以上0.5%以下が好ましい。
[付記4]
本開示の超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、第1相の割合は88面積%以上95面積%以下が好ましい。
本開示の超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、第2相の割合は5面積%以上12面積%以下が好ましい。
本開示の超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、第1相の割合が88面積%以上95面積%以下、かつ、第2相の割合が5面積%以上12面積%以下が好ましい。
[付記5]
本開示の超硬合金のバナジウムの質量基準の含有量は、0ppm以上2000ppm未満が好ましい。
本開示の超硬合金のバナジウムの質量基準の含有量は、0ppm以上100ppm未満が好ましい。
[付記6]
本開示の超硬合金のコバルトの質量基準の含有量は、1質量%以上9質量%以下が好ましい。
本開示の超硬合金のコバルトの質量基準の含有量は、2質量%以上8質量%以下が好ましい。
[付記7]
本開示の超硬合金のクロムの質量基準の含有量は、0.20質量%以上0.95質量%以下が好ましい。
本開示の超硬合金のクロムの質量基準の含有量は、0.25質量%以上0.90質量%以下が好ましい。
[付記8]
本開示の超硬合金において、コバルトに対するクロムの割合は、質量基準で7%以上9%以下が好ましい。
本実施の形態を実施例によりさらに具体的に説明する。ただし、これらの実施例により本実施の形態が限定されるものではない。
原料粉末の種類、配合比及び製造条件を変更して試料1〜試料17の超硬合金を作製した。該超硬合金からなる刃先を備える小径ドリルを作製し、その評価を行った。
≪試料の作製≫
(準備工程)
原料粉末として、表1の「原料」欄に示す組成の粉末を準備した。炭化タングステン(WC)粉末は、平均粒径の異なるものを複数準備した。WC粉末の平均粒径は表1の「WC粉末」の「平均粒径(μm)」欄に示される通りである。Co粉末の平均粒径は1.0μmである。Cr粉末の平均粒径は1.5μmである。VC粉末の平均粒径は0.9μmである。原料粉末の平均粒径は、Fisher Scientific社製の「Sub−Sieve Sizer モデル95」(商標)を用いて測定した値である。
試料1〜試料13のWC粉末について、その20%体積粒子径d20と、その80%体積粒子径d80との比d20/d80を測定したところ、全ての試料のd20/d80は0.2以上1以下の範囲であった。
試料14〜試料17のWC粉末について、d20/d80を測定したところ、全ての試料のd20/d80は0.1以上0.2未満であった。
WC粉末のd20/d80は、マイクロトラック社製の粒度分布測定装置(商品名:MT3300EX)を用いて測定した値である。
(混合工程)
各原料粉末を表1の「原料」の「質量%」欄に示される配合量で混合し、混合粉末を作製した。表1の「原料」欄の「質量%」とは、原料粉末の合計質量に対する、各原料粉末の割合を示す。混合はボールミル又はアトライターで行った。混合時間は表1の「混合工程」の「混合機/時間」欄に記載の通りである。得られた混合粉末をスプレードライ乾燥して造粒粉末とした。
(成形工程)
得られた造粒粉末をプレス成形して、φ3.4mmの丸棒形状の成形体を作製した。
(焼結工程)
成形体を焼結炉に入れ、真空中で焼結した。焼結温度及び焼結時間は、表1の「焼結工程」の「温度/時間」欄に記載の通りである。
(冷却工程)
焼結完了後、アルゴン(Ar)ガス雰囲気中で徐冷して、超硬合金を得た。
Figure 0006957828
<評価>
各試料の超硬合金について、炭化タングステン粒子の円相当径の平均値及び分布、第1相及び第2相の面積割合、バナジウムの質量基準の含有量、コバルトの質量基準の含有量及びコバルトに対するクロムの質量基準の割合を測定した。
(炭化タングステン粒子の円相当径の平均値)
各試料の超硬合金について、炭化タングステン粒子の円相当径の平均値を測定した。具体的な測定方法は、実施の形態1に記載されているため、その説明は繰り返さない。結果を表2の「WC粒子円相当径」の「平均値」欄に示す。
(炭化タングステン粒子の円相当径の分布)
各試料の超硬合金について、円相当径が0.3μm以下である炭化タングステン粒子の個数基準の割合、及び、円相当径が1.8μm超である炭化タングステン粒子の個数基準の割合を算出した。具体的な測定方法及び算出方法は、実施の形態1に記載されているため、その説明は繰り返さない。
結果をそれぞれ表2の「WC粒子円相当径」の「0.3μm以下割合(%)」及び「1.8μm超割合」欄に示す。
(第1相及び第2相の体積割合)
各試料の超硬合金について、走査型電子顕微鏡で撮影した画像における第1相及び第2相の面積割合を測定した。具体的な測定方法は、実施の形態1に記載されているため、その説明は繰り返さない。結果を表2の「第1相」の「面積%」欄、及び、「第2相」の「面積%」欄に示す。
(バナジウムの質量基準の含有量、コバルトの質量基準の含有量、コバルトに対するクロムの質量基準の割合)
各試料の超硬合金について、バナジウムの質量基準の含有量、コバルトの質量基準の含有量及びコバルトに対するクロムの質量基準の割合を測定した。具体的な測定方法は、実施の形態1に記載されているため、その説明は繰り返さない。結果を表2の「V」の「ppm」、「Co」の「質量%」、「Cr」の「質量%」及び「Cr/Co」の「%」欄に示す。
<切削試験>
各試料の丸棒を加工し、刃径φ0.35mmの小径ドリルを作製した。現在、刃部のみをステンレスシャンクに圧入してドリルを成形することが主流であるが、評価のためにφ3.4mmの丸棒の先端を刃付け加工することでドリルの作製を行った。該ドリルを用いて市販の車載用プリント回路基板の穴開け加工を行った。穴開け加工の条件は、回転数155krpm、送り速度2.5m/minとした。10000個の穴あけを行った後のドリルの摩耗量を、ドリル径の減少量により算出した。3本のドリルで穴開け加工を行った。3本の摩耗量の平均値を表2の「摩耗量(μm)」欄に示す。また、穴開け加工後の刃先状態の観察を行った。その結果を表1の「刃先状態」欄に示す。
摩耗量が小さいほどドリルの工具寿命が長いことを示す。「摩耗量(μm)」欄に「−」と記載されている場合は、2本以上のドリルにおいて加工開始直後に折損が生じ、摩耗量を測定できなかったことを示す。また、「刃先状態」欄に「1本折損」と記載されている場合は、折損しなかった2本の摩耗量の平均値を表2の「摩耗量(μm)」欄に示す。「刃先状態」欄に「微小チッピング」と記載されている場合は、刃先に微小なチッピングが生じていることを示す。
Figure 0006957828
<考察>
試料1〜試料13は実施例に該当し、試料14〜試料17は比較例に該当する。試料1〜試料13は、試料14〜試料17に比べて、摩耗量が少なく、工具寿命が長いことが確認された。
試料1〜試料13は、原料粉末が粒成長抑制剤として一般的に用いられている炭化バナジウム粉末を含まない、又は、炭化バナジウム粉末を含む場合であっても2000ppm以下と微量であるが、得られた超硬合金において、円相当径が1.8μm以上のWC粒子の割合が2%未満であり、粒成長が抑制されていることが確認された。
以上のように本開示の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせたり、様々に変形することも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態および実施例ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

Claims (8)

  1. 複数の炭化タングステン粒子からなる第1相と、コバルトを含む第2相と、からなる超硬合金であって、
    前記超硬合金を走査型電子顕微鏡で撮像した画像において、前記第1相の割合が78面積%以上100面積%未満、かつ、前記第2相の割合が0面積%超22面積%以下であり、
    前記画像において前記炭化タングステン粒子のそれぞれの円相当径を算出した場合、前記円相当径の平均値が0.5μm以上1.2μm以下であり、
    前記円相当径が0.3μm以下である前記炭化タングステン粒子の個数基準の割合は10%以下であり、
    前記円相当径が1.8μm超である前記炭化タングステン粒子の個数基準の割合は2%未満であり、
    前記超硬合金の前記コバルトの質量基準の含有量は0質量%超10質量%以下である、超硬合金。
  2. 前記画像において、前記第2相の割合が5面積%以上12面積%以下である、請求項1に記載の超硬合金。
  3. 前記超硬合金のクロムの質量基準の含有量は0.15質量%以上1.0質量%以下である、請求項1又は請求項2に記載の超硬合金。
  4. 前記コバルトに対する前記クロムの割合は、質量基準で5%以上10%以下である、請求項3に記載の超硬合金。
  5. 前記超硬合金のバナジウムの質量基準の含有量は0ppm以上2000ppm未満である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の超硬合金。
  6. 前記超硬合金のバナジウムの質量基準の含有量は0ppm以上100ppm未満である、請求項5に記載の超硬合金。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の超硬合金からなる刃先を備える、切削工具。
  8. 前記切削工具は、プリント回路基板加工用回転工具である、請求項7に記載の切削工具。
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