JP6952634B2 - トンネル覆工の変形修復方法 - Google Patents
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Description
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図6及び図8に示すように、トンネル覆工(T1)の変形を修復するトンネル覆工の変形修復方法であって、前記トンネル覆工の内面(TL,TR)からこのトンネル覆工の背面地山(GL,GR)にロックボルトを打設する打設工程(#210)と、前記背面地山に前記ロックボルト(33)を定着材(34)によって定着させる定着工程(#220)と、前記トンネル覆工の内面を前記背面地山に向かって変位させた状態で、このトンネル覆工をこの背面地山に固定する固定工程(#270)とを含み、前記固定工程は、前記トンネル覆工に前記ロックボルトを締結部材(35)によって締結する工程を含むことを特徴とするトンネル覆工の変形修復方法である。
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1に示す地山Gは、トンネルTを建設するときに掘削される地盤である。背面地山GL,GRは、トンネルTのトンネル覆工T1の外側で接する地盤である。背面地山GLは、トンネル覆工T1の左側の側壁TLの外側(背面側)で接する地盤であり、背面地山GRはトンネル覆工T1の右側の側壁TRの外側(背面側)で接する地盤である。
以下では、制御部19の動作を中心として説明する。
図3に示す剛性評価方法#100は、トンネル覆工T1の背面地山GL,GRの剛性を評価する方法である。剛性評価方法#100は、載荷工程#110と、荷重検出工程#120と、伸び検出工程#130と、変位検出工程#140と、剛性演算工程#150と、剛性評価工程#160と、表示工程#170などを含む。
(1) この第1実施形態では、トンネル覆工T1の内面から背面地山GL,GRに向かって荷重Fを作用させたときに、このトンネル覆工T1の内面の変位u2,u3とこの荷重Fとに基づいて、この背面地山GL,GRの剛性を剛性評価部15が評価する。このため、役立つ背面地山GL,GRの剛性に関するデータを蓄積して、トンネル覆工T1の補強工の設計に役立てることができる。また、トンネル覆工T1の補強工の設計に有用な調査法を提示することができるとともに、剛性を評価するための新たな指標を提示することができる。さらに、この剛性の評価方法による結果と一般的に得られる地山物性との相関を把握することができる。
以下では、図1及び図2に示す部分と同一の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図4〜図6に示す建築限界Lは、構造物の構築が制限される軌道R上の限界である。建築限界Lは、車両Vの全ての部分に構造物が接触してはならず、かつ、構造物の全ての部分が入ってはならない軌道R上に確保された空間の境界線である。建築限界余裕ΔLは、トンネル覆工T1の内面と建築限界Lとの間の隙間である。建築限界余裕ΔLは、例えば、背面地山GL,GRの剛性が低下してトンネル覆工T1の左右の側壁TL,TRが押し出されたときに、左右の側壁TL,TR間の距離(図4に示す側壁間隔W)が狭くなって、この建築限界余裕ΔLが小さくなる。
以下では、制御部29の動作を中心として説明する。
図8に示す変形修復方法#200は、トンネル覆工T1の変形を修復する方法である。変形修復方法#200は、打設工程#210と、定着工程#220と、載荷工程#230と、に美検出工程#240と、変位検出工程#250と、建築限界余裕判定工程#260と、固定工程#270などを含む。
(1) この第2実施形態では、トンネル覆工T1の内面をこのトンネル覆工T1の背面地山GL,GRに向かって変位させた状態で、このトンネル覆工T1をこの背面地山GL,GRに固定部31が固定する。このため、建築限界余裕ΔLの小さいトンネル覆工T1の内空断面の形状を修復することによって、このトンネル覆工T1内の建築限界余裕ΔLを簡単に回復させることができる。例えば、トンネル覆工T1をジャッキ部2cにより変位を与えた上で、ロックボルト33によってトンネル覆工T1を安定した地山Gに縫い付けて、ジャッキ部2cを取り外すことで建築限界余裕ΔLの小さいトンネルTの建築限界余裕ΔLを回復させることができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、トンネルTが鉄道の交通用トンネルである場合を例に挙げて説明したが、鉄道の交通用トンネルにこの発明を限定するものではない。例えば、道路、地下鉄道、地下駐車場又は運河などの他の交通用トンネルや、上水道、水力発電用又は灌漑用の用水路用トンネルや、下水道、ガス、電力線、通信線又は共同溝などの公共事業用トンネルや、地下貯蔵施設、地下工場、地域冷暖房用、地下街又は地下発電所などの他のトンネルについても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、トンネルTが山岳トンネルである場合を例に挙げて説明したが、都市部の地盤中に建設される都市トンネルや、海、河川又は湖沼などの水底に建設される水底トンネルなどについても、この発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、トンネルT内の軌道Rが単線である単線トンネルである場合を例に挙げて説明したが、トンネルT内の軌道Rが複線である複線トンネルである場合についても、この発明を適用することができる。
2 載荷装置
2a,2b 荷重作用部
2c ジャッキ部
3 荷重検出装置
4 伸び検出装置
5L,5R 変位検出装置
6 剛性評価装置
13 剛性演算部
15 剛性評価部
19 制御部
21 変形修復システム
22 判定装置
23 側壁間隔測定部
24 側壁間隔設定部
26 建築限界余裕判定部
29 制御部
30 変形修復装置
31 固定部
32 ロックボルト穴
33 ロックボルト
34 定着材
35 締結部材
G 地山
GL,GR 背面地山
T トンネル
TL,TR 側壁(壁面(内面))
V 車両
R 軌道
B 路盤
F 荷重
u1 伸び
u2,u3 変位
L 建築限界
ΔL 建築限界余裕
W 側壁間隔(測定値)
W0 側壁間隔(設定値)
Claims (1)
- トンネル覆工の変形を修復するトンネル覆工の変形修復方法であって、
前記トンネル覆工の内面からこのトンネル覆工の背面地山にロックボルトを打設する打設工程と、
前記背面地山に前記ロックボルトを定着材によって定着させる定着工程と、
前記トンネル覆工の内面を前記背面地山に向かって変位させた状態で、このトンネル覆工をこの背面地山に固定する固定工程とを含み、
前記固定工程は、前記トンネル覆工に前記ロックボルトを締結部材によって締結する工程を含むこと、
を特徴とするトンネル覆工の変形修復方法。
Priority Applications (1)
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JP2018057780A JP6952634B2 (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | トンネル覆工の変形修復方法 |
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JP2018057780A JP6952634B2 (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | トンネル覆工の変形修復方法 |
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JP2019167772A JP2019167772A (ja) | 2019-10-03 |
JP6952634B2 true JP6952634B2 (ja) | 2021-10-20 |
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