JP6948361B2 - 自律協業基盤の動的列車制御方法及び装置 - Google Patents

自律協業基盤の動的列車制御方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、自律協業基盤の動的列車制御方法及び装置に関する。
以下に記述される内容は、単に本実施例に係る背景情報のみを提供するに留まり、従来の技術を構成するものではない。
一般的に列車を運行するためには、既に設定された路線に複数の列車が既に設定されたスケジュールどおりに運行する。先行列車に遅れが発生した場合、後続の列車のスケジュールに影響を及ぼすので、列車間の競合が発生したり、混乱が誘発される。
先行列車と同じ方向に運行中の列車は、先行列車に遅れが発生した場合、スケジュールに応じた到着時間とおりに運行するために先行列車を追い越すように列車を運営しなければならない。多数の路線が一つの線路に合流する経路で列車の運行順またはスケジュールを再調整するように列車を運営しなければならない。
一般的に、列車のスケジュールは、最適化アルゴリズムまたはシミュレーションに基づいて生成されるよりも、鉄道事業者の経験に依存して生成される。鉄道事業者は、事前に列車運用のためのスケジュールを作成すると、機関士及び管制士は列車のスケジュールに最大限に準拠して列車を運行することになる。
スケジュールに基づいて機関士及び管制士が列車を運行すると、列車の故障、線路の故障、スケジュールに従わない、プラットホームでの遅延事故など予期せぬ事態が発生するため、同じ時間で同じ軌道占有、双方向間のデッドロック(Deadlock)の発生、運転時隔(Headway Constraints)に従わないなどで列車の競合が発生することになる。
列車の競合が発生した場合、中央制御センターは、列車の定時性(Punctuality)及び安全性を確保するために、列車の経路及びスケジュールを再調整し、列車間の競合を解消させる。一般的な列車のスケジュールの作成方法は、中央制御センターで、すべての列車関連の運行情報を収集して決定する。中央制御センターは、決定された列車のスケジュールを各列車に伝達する。列車を運行する管制士と機関士は列車のスケジュールを受け取って通信する段階で、人的エラーが発生する危険がある。
しかし、中央制御センターは、すべての列車の列車スケジュールを作成するため、リアルタイムですべての列車の運行情報を収集しなければならず、すべての列車から運行情報をリアルタイムで収集することに現実的な困難が存在する。
中央制御センターは、列車の競合が発生した場合、大規模で複雑な鉄道ネットワークを分析する必要があり、列車の競合を解消するまでに多くの時間がかかる。つまり、中央制御センター内部の列車スケジュールを調整する管制士が列車の競合を解消するための適切な対処を決定するのに限界がある。
一般的な列車スケジュールを作成する方法は、列車の競合を解消するための管制士の経験に依存する。列車の競合を解消するために管制士が直接列車経路及びスケジュールを再調整するため、人的エラーのリスクがある。列車結合を解消する段階で、現在の列車運行状況を考慮せずに画一的な基準で列車競合の解消を行うと、全体的な列車運用の効率が低下するという問題がある。
本実施例は、列車間の通信及び地上通信で判断された異例状況に基づいて列車が自律走行するように異例状況についての深刻度と波及効果を計算して最適な代替案を選択できるようにする自律協業基盤の動的列車制御方法及び装置を提供することに目的がある。
本実施例の一側面によると、列車運行状況及び線路運行状態に基づいて先行列車に対する異例状況(Exceptional Circumstances)の発生如何を確認する列車状況認知部と、前記異例状況に対する深刻度(Severity)を算出する深刻度判断部と、前記深刻度に基づき、前記先行列車と同じ経路上に位置する列車の中で、前記異例状況によって順次影響を受ける列車に対する波及効果(Ripple Effect)を予測する波及効果予測部と、予め保存された複数の代替案のうち前記波及効果を最小化する最適な代替案を選択する代替案選択部、及び、前記最適な代替案による進路で、前記先行列車の後に位置する列車が運行するように制御する列車運営部を含むことを特徴とする列車の動的制御装置を提供する。
本実施例の他側面によると、列車運行状況及び線路運行状態に基づいて先行列車に対する異例状況発生如何を確認する段階と、前記異例状況に対する深刻度を算出する段階と、前記深刻度に基づいて前記先行列車と同じ経路上に位置する列車の中で、前記異例状況によって順次影響を受ける列車に対する波及効果を予測する段階と、予め保存された複数の代替案のうち前記波及効果を最小化する最適な代替案を選択する段階、及び、前記最適な代替案による進路で、前記先行列車の後に位置する列車が運行するように制御する段階を含むことを特徴とする動的列車制御方法を提供する。
以上で説明したように、本実施例によると、列車間の通信及び地上通信で判断された異例状況に基づいて列車が自律走行するように異例状況に対する深刻度と波及効果を計算して最適な代替案を選択できるという効果がある。
本実施例に係る列車自律走行システムを概略的に示す図である。 本実施例に係る列車状況の認知モジュールを概略的に示すブロック構成図である。 本実施例に係る列車動的制御モジュールを概略的に示すブロック構成図である。 図3a、3b、3c、3dは、本実施例に係る列車間の通信インターフェースを説明するための図である。 本実施例に係る異例状況の分類を説明するための図である。 本実施例に係る列車自律走行のために必要な係数を説明するための図である。 本実施例に係る異例状況をシナリオで分類する方法を説明するための図である。 本実施例に係る列車制御学習サーバーを概略的に示したブロック構成図である。 本実施例に係る列車状況認知方法を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係る列車制御サーバーにて異例状況判断閾値を学習する方法を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係る動的列車制御方法を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係る代替案の適用方法を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係る深刻度判別方法を説明するためのフローチャートである。 本実施例に係る波及効果を示す例示図である。 本実施例に係る動的経路の設定を示す例示図である。
以下、本実施例を添付した図面を参照して詳しく説明する。
本実施例に記載した、ATO(Automatic Train Operation)は、列車自律走行のために列車内に搭載された自動運転モジュールを意味し、ATP(Automatic Train Protection)は、列車自律走行のために列車内に搭載された列車自動停止モジュールを意味する。RM(Resource Manager)は、列車自律走行のために列車内に搭載されたリソース管理モジュールを意味し、OC(Operation Control)は、列車自律走行のために列車内に搭載された運営制御モジュールを意味する。
ATS(Automatic Train Supervisor)は、列車の状態を定期的に管理する地上システムを意味し、TCMS(Train Control Management System)は、列車の故障や混雑度を管理する列車総合制御システムを意味する。
図1は、本実施例に係る列車自律走行システムを概略的に示す図である。
本実施例に係る列車自律走行システムは、列車制御装置110、中継装置120、列車制御学習サーバー130、ATS140を含む。列車自律走行システムに含まれた構成要素は、必ずしもこれに限定されるものではない。
列車制御装置110は、ネットワークを経由して隣接の列車及び地上インフラ設備(例えば、ATS140)とデータ通信を行う。
列車制御装置110は、ネットワークを経由して隣接の列車及び地上インフラ設備(例えば、ATS140)と通信するためのプログラムやプロトコルを保存するためのメモリ、該当プログラムを実行し、演算や制御するためのマイクロプロセッサなどを備える。
列車制御装置110は、(i)各種機器や有無線ネットワークとの通信を行うための通信モデム等の通信装置、(ii)各種プログラムとデータを格納するためのメモリ、(iii)プログラムを実行して演算及び制御するためのマイクロプロセッサなどを備える様々な装置である。少なくとも一実施例によると、メモリはRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気ディスク、ソリッドステートディスク(Solid State Disk:SSD)などのコンピュータで読み取り可能な記録/保存媒体である。少なくとも一実施例によると、マイクロプロセッサは、明細書上に記載された動作と機能を1つ以上選択的に実行するようにプログラムされる。少なくとも一実施例によると、マイクロプロセッサは、全体または部分的に、特定の構成のオンデマンド半導体(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)などのハードウェアとして具現される。
メモリに関連データおよびプログラムが格納され、プロセッサがメモリから関連データを読み込んで処理する。プロセッサは、単一のプロセッサが、前記各機能を実行することができるが、複数のプロセッサが分担して処理するように具現してもよい。プロセッサは、汎用プロセッサで具現してもよいが、その機能を実行するように別途製作されたチップで具現してもよい。
列車制御装置110は、ATS140及び列車制御学習サーバー130とは別の装置として具現した装置であって、自立型(Stand Alone)で動作する装置を意味する。列車制御装置110は、組み込み(Embedded)またはインストール(install)の形で搭載された列車自律走行プログラムを搭載して動作する。
列車制御装置110は、ATO、ATS、RM、OCを含み、隣接の列車と自律協業に基づいて列車の状況を認知する。
列車制御装置110は、列車自律走行のために列車に搭載され、各列車の制御のためにコンパクトなサイズで具現される。列車制御装置110は、隣接列車との通信を基盤にした列車間の協業で列車の自律走行を行う。列車制御装置110として、各列車に搭載されて個別的に動作するので、電車とATS140との間の直接通信に必要な地上インフラ設備を最小限に抑えることができる。
列車制御装置110は、列車間の通信で隣接の列車情報を受信する。列車制御装置110が対象列車の運行情報と隣接の列車情報を比較して運行状態を判断する。列車制御装置110が運行状態に基づいて異例状況(Exceptional Circumstances)であるかを区分する。列車制御装置110が異例状況がどのようなイベントなのかを分類する。
本実施例に係る列車制御装置110は、列車運行状況及び線路運行状態に基づいて先行列車に対する異例状況発生如何を確認する。列車制御装置110は、異例状況に対する深刻度(Severity)を算出する。列車制御装置110は、深刻度に基づいて、先行列車と同じ経路(進路)上に位置する列車の中で異例状況によって順次影響を受ける列車に対する波及効果(Ripple Effect)を予測する。列車制御装置110は、予め保存された複数の代替案の中で波及効果を最小化する最適な代替案を選択する。列車制御装置110は、最適な代替案に応じた進路(経路)で先行列車の後に位置する列車が運行されるように制御する。
中継装置120は、移動通信網、近距離通信網、インターネット網、イントラネット網、衛星通信網などの様々な有無線通信技術を利用して、列車制御装置110と列車制御学習サーバー130、ATS140との間のデータを送受信する。
列車制御学習サーバー130は、ハードウェア的に通常のウェブサーバー(Web Server)またはネットワークサーバーと同一のハードウェアモジュールを含む。列車制御学習サーバー130は、一般的に、インターネットのような開放型コンピュータネットワークを経由して多数の列車制御装置110と通信する。
列車制御学習サーバー130は、列車制御装置110の操作実行の要求に対応する処理結果を導出して提供するコンピュータシステム、コンピュータソフトウェア(ウェブサーバープログラム)を意味する。列車制御学習サーバー130は、前述した、ウェブサーバプログラムに加えて、ウェブサーバ上で動作する一連の応用プログラム(Application Program)または装置の内部に構築されている各種データベースを含む。
列車制御学習サーバー130は、列車が車庫に入ると、収集した情報をATS140に伝送し、ATS140から収集した情報に基づいて更新した異例状況分類情報と異例状況判断基準閾値を受信する。
列車制御学習サーバー130は、列車制御装置110から収集した情報に基づいて異例状況発生閾値、異例状況分類閾値を更新して列車制御装置110に伝送する。
列車制御学習サーバー130は、車庫進入時に、複数の列車内に搭載された列車制御装置から対象列車情報、隣接列車情報を受信する。列車制御学習サーバー130は、対象列車情報、隣接列車情報をスケジュールされた運行情報と比較して異例状況発生閾値を更新する。列車制御学習サーバー130は、異例状況発生閾値を対象列車に伝送する。列車制御学習サーバー130は、対象列車情報、隣接列車情報の運行状態情報に基づいて異例状況分類閾値を学習して異例状況分類閾値を更新する。列車制御学習サーバー130は、異例状況分類閾値を対象列車に伝送する。
ATS140は、列車とは無関係に、別途のサーバーとして具現され、各列車と通信して受信したビッグデータ(BigData)を処理して列車に関連する情報を管理する。
図2aは、本実施例に係る列車状況認知モジュールを概略的に示すブロック構成図である。
本実施例に係る列車制御装置110は、列車状況認知モジュール210、列車動的制御モジュール220を含む。列車状況認知モジュール210は、通信部212、異例状況判断部214、列車状況認知部216を含む。列車状況認知モジュール210に含まれた構成要素は、必ずしもこれに限定されるものではない。
列車状況認知モジュール210に含まれる各構成要素は、装置内部のソフトウェア的なモジュールまたはハードウェア的なモジュールをつなぐ通信経路につながれて相互間に有機的に動作することができる。これらの構成要素は1つ以上の通信バス又は信号線を利用して通信する。
図2aに示した列車状況認知モジュール210の各構成要素は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、ソフトウェア的なモジュール、ハードウェア的なモジュールまたはソフトウェアとハードウェアの組み合わせで具現される。
通信部212は、列車間の通信(T2T:Train to Train)で隣接列車(例えば、先行列車)から隣接列車情報(リアルタイムの位置、速度、進路、イベント、列車故障情報、客室混雑度(車上混雑度))を受信し、ATS140から線路状態情報(線路故障情報、プラットホーム混雑度(地上混雑度))を受信する。
通信部212は、隣接列車情報からスケジュールされた対象列車の位置値xBi(t)、対象列車の位置値x(t)、列車遅延許容限度設定値X、先行列車の位置値xi−1(t)、列車間の間隔許容限度設定値Xを抽出する。
異例状況判断部214は、隣接列車情報及び線路状態情報のうちの少なくとも一つ以上の情報に基づいて異例状況発生如何を確認する。
異例状況判断部214は、隣接列車情報からスケジュールされた対象列車の位置値xBi(t)、対象列車の位置値x(t)、列車遅延許容限度設定値X、先行列車の位置値xi−1(t)、列車間の間隔許容限度設定値Xを抽出する。異例状況判断部214は、スケジュールされた対象列車の位置値xBi(t)で対象列車の位置値x(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)であれば、異例状況が発生したと確認する。または異例状況判断部214は、先行列車の位置値xi−1(t)で対象列車の位置値x(t)を差し引いた値が列車間の間隔許容限度設定値X以下(xi−1(t)−x(t)≦X)である場合、異例状況が発生したと確認する。
異例状況判断部214は、隣接列車情報に含まれた列車故障発生情報を抽出する。異例状況判断部214は、列車故障情報上に含まれた故障列車の位置、故障発生時刻、故障種類のうちの少なくとも1つを基盤に異例状況が発生したと判断する。
異例状況判断部214は、隣接列車情報に含まれた対象の列車が停車駅で出発するとき検出された列車客室内乗客情報を抽出する。異例状況判断部214は、列車客室内乗客情報に基づいて列車内客室混雑度(車上混雑度)を算定する。異例状況判断部214は、列車内客室混雑度(車上混雑度)が既に設定の閾値を超えている場合に、異例状況が発生したと確認する。
異例状況判断部214は、線路状態情報に含まれた線路故障発生情報を抽出する。異例状況判断部214は、線路故障発生情報に含まれた線路上故障発生位置、故障発生時刻、故障の種類に基づいて、異例状況が発生したことを確認する。
異例状況判断部214は、線路状態情報に含まれた対象の列車が次に停車するプラットホームの待機乗客情報を抽出する。異例状況判断部214は、次に停車するプラットホームの待機乗客情報に基づいてプラットホーム混雑度(地上混雑度)を算定する。異例状況判断部214は、プラットホーム混雑度(地上混雑度)が既に設定の閾値を超えている場合に、異例状況が発生したことを確認する。
列車状況認知部216は、異例状況判断部214の確認の結果、異例状況が発生したと確認すると、異例状況を既に設定の異例状況のいずれかの特定異例状況に分類し、特定異例状況に基づいてで列車状況を認知する。
列車状況認知部216は、隣接列車情報から先行列車イベントei−1(t)、対象列車イベントe(t)、駅sに到着Dpt、到着イベントArr、先行列車進路pi−1(t)、対象列車の進路p(t)、先行列車速度vi−1(t)、対象列車速度v(t)、スケジュールされた先行列車の位置値xBi−1(t)、スケジュールされた対象列車の位置値xBi(t)、先行列車の位置値xi−1(t)、対象列車の位置値x(t)、終着駅終着イベントEndを抽出する。
列車状況認知部216は、隣接列車情報から抽出された情報に基づいて異例状況を先行列車の前方進路支障時に、後続列車の迂回経路判断シナリオ(シナリオ1)、線路リソース同時使用の競合による通過順の調整シナリオ(シナリオ2)、回送遅延に備えての回送線の調整シナリオ(シナリオ3)のうちのいずれかの特定異例状況に分類する。
列車状況認知部216は、先行列車イベントei−1(t)が駅sに到着Dptしたかどうかの如何(ei−1(t)= Dpt)を確認する。列車状況認知部216は、対象列車イベントe(t)が到着イベントArr(e(t)=Arr)であるかどうかを確認する。列車状況認知部216は、対象列車の進路p(t)と先行列車進路pi−1(t)が同じ(p(t)= pi−1(t))であるかどうかを確認する。列車状況認知部216は、先行列車速度vi−1(t)が0であるかどうか(vi−1(t)= 0)を確認する。列車状況認知部216は、スケジュールされた先行列車の位置値xBi−1(t)で先行列車の位置値xi−1(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上であるのかどうか(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)を確認する。列車状況認知部216は、先行列車の位置値xi−1(t)から対象列車の位置値x(t)を差し引いた値が列車間の間隔許容限度設定値X以下であるかどうか(xi−1(t)−x(t)≦X)を確認する。列車状況認知部216は、前述した条件が満足している場合に、先行列車の前方進路支障時に、後続列車の迂回経路判断シナリオ(シナリオ1)と判断する。
列車状況認知部216は、先行列車イベントei−1(t)が駅sに到着Dptしたかどうか(ei−1(t)= Dpt)を確認する。列車状況認知部216は、対象列車イベントe(t)が駅sに到着Dptしたかどうか(e(t)= Dpt)を確認する。列車状況認知部216は、対象列車の進路p(t)と先行列車進路pi−1(t)が非同一かどうか(p(t)≠pi−1(t))を確認する。列車状況認知部216は、先行列車速度vi−1(t)と対象列車速度v(t)が0であるかどうか(vi−1(t)= v(t)= 0)を確認する。列車状況認知部216は、スケジュールされた先行列車の位置値xBi−1(t)で先行列車の位置値xi−1(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上であるのかどうか(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)を確認する。列車状況認知部216は、前述した条件がすべて満足している場合は、対象列車の運行状態を線路リソース同時使用の競合による通過順の調整シナリオ(シナリオ2)で判断する。
列車状況認知部216は、対象列車イベントe(t)が終着駅終着イベントEndであるかどうか(e(t)=End)を確認する。列車状況認知部216は、スケジュールされた対象列車の位置値xBi(t)で対象列車の位置値x(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上であるかどうか(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)を確認する。列車状況認知部216は、前述した条件がすべて満足している場合は、回送遅延に備えての回送線の調整シナリオ(シナリオ3)で判断する。
列車動的制御モジュール220は、異例状況に対する深刻度を算出し、深刻度に基づいて先行列車と同じ経路(進路)上に位置する列車の中で異例状況によって順次影響を受ける列車に対する波及効果を予測する。列車動的制御モジュール220は、予め保存された複数の代替案のうちの波及効果を最小化する最適な代替案を選択する。列車動的制御モジュール220は、最適な代替案による進路(経路)で先行列車の後に位置する列車が運行されるように制御する。
図2bは、本実施例に係る列車動的制御モジュールを概略的に示すブロック構成図である。
本実施例に係る列車動的制御モジュール220は、深刻度判断部222、波及効果予測部224、代替案選択部226、列車運営部228を含む。列車動的制御モジュール220に含まれた構成要素は、必ずしもこれに限定されるものではない。
列車動的制御モジュール220に含まれる各構成要素は、装置内部のソフトウェア的なモジュールまたはハードウェア的なモジュールをつなぐ通信経路につながれて相互間で有機的に動作することができる。これらの構成要素は1つ以上の通信バス又は信号線を利用して通信する。
図2bに示した列車動的制御モジュール220の各構成要素は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、ソフトウェア的なモジュール、ハードウェア的なモジュールまたはソフトウェアとハードウェアの組み合わせで具現される。
深刻度判断部222は、列車状況認知モジュール210から受信された異例状況に対する深刻度を算出する。
深刻度判断部222は、先行列車に対する異例状況持続時間ti−1、外部通知(入力)終了時間τi−1、予め学習された閾値ti−1を受信する。深刻度判断部222は、異例状況持続時間ti−1、外部通知(入力)終了時間τi−1(max(ti−1、τi−1))が既に学習された閾値ti−1以上の場合に、深刻度が深刻なものと判断する。深刻度判断部222は、異例状況持続時間ti−1、外部通知(入力)終了時間τi−1(max(ti−1、τi−1))が予め学習された閾値ti−1未満の場合に、深刻度がわずかなものと判断する。
深刻度判断部222は、外部通知(入力)終了時間τi−1が未受信の場合に、現在まで異例状況持続時間ti−1の整数倍の時間を通知終了予想時刻に設定する。
深刻度判断部222は、通知終了予想時間が予め学習された閾値ti−1以上であれば深刻度が深刻なものと判断する。深刻度判断部222は、通知終了予想時間が予め学習された閾値ti−1未満であれば深刻度がわずかなものと判断する。
深刻度判断部222は、迂回経路判断シナリオ(シナリオ1)、通過順調整シナリオ(シナリオ2)、回送線調整シナリオ(シナリオ3)ごとに異なるように学習された予め学習された閾値tを用いて深刻度を算出する。
波及効果予測部224は、深刻度に基づいて、先行列車と同じ経路(進路)上に位置する列車の中の、異例状況によって順次影響を受ける列車に対する波及効果を予測する。
波及効果予測部224は、現在の時点を基準に異例状況に対する深刻度が深刻と判断されれば、波及効果を予測する。波及効果予測部224は、現在の時点を基準に異例状況に対する深刻度が軽度と判断されれば、波及効果を予測する別途の作業を行わない。
波及効果予測部224は、先行列車と同じ経路(進路)上に位置する列車の中の、異例状況によって順次影響を受けるすべての列車に対する遅延到着時間を算出し、遅延到着時間に対応する混雑度を算出する。波及効果予測部224は、異例状況によって順次影響を受けるすべての列車の中の、先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合の迂回経路到着時間(波及効果)を算出し、迂回経路の到着時間に対応する混雑度を算出する。
代替案選択部226は、予め保存された複数の代替案の中から波及効果を最小化する最適な代替案を選択する。代替案選択部226は、波及効果に基づいて先行列車の後に位置した列車に対する進路維持案(代替案1)及び進路変更案(代替案2)のいずれかの代替案を選択する。
代替案選択部226は、進路維持案(代替案1)に基づいて異例状況を維持する場合に発生する順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)を計算する。代替案選択部226は、進路変更案(代替案2)に基づいて先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合に発生する順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)を計算する。代替案選択部226は、進路維持案(代替案1)に基づいて異例状況を維持する場合に発生する影響を順次受ける列車の本数(遅延列車の本数)と進路変更案(代替案2)に基づいて先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合に発生する影響を順次受ける列車の本数(遅延列車の本数)を比較する。代替案選択部226は、比較結果に基づいて進路維持案(代替案1)と進路変更案(代替案2)のいずれかを選択する。
代替案選択部226は、異例状況を維持する場合、順次的に影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)よりも先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合に順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)が閾値以上に減少した場合に、進路変更案(代替案2)を選択する。
代替案選択部226は、異例状況を維持する場合、順次的に影響を受ける列車の本数と先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合、順次的に影響を受ける列車の本数が同じであるか閾値未満に減少する場合に、進路維持案(代替案1)を選択する。
代替案選択部226は、異例状況を維持する場合に発生する遅延到着時間と混雑度より先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合に発生する遅延到着時間と混雑度が閾値以上に減少した場合に、進路変更案(代替案2)を選択する。
代替案選択部226は、異例状況を維持する場合、遅延到着時間と混雑と先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った場合に発生する迂回経路の到着時間と混雑度が同じであるか閾値未満に減少する場合に、進路維持案(代替案1)を選択する。
代替案選択部226は、迂回経路判断シナリオ(シナリオ1)、通過順調整シナリオ(シナリオ2)、回送線の調整シナリオ(シナリオ3)ごとに異なるように適用された閾値を用いて進路維持案(代替案1)と進路変更案(代替案2)のいずれかを選択する。
列車運営部228は、最適な代替案に応じた進路(経路)で先行列車の後に位置する列車が運行されるように制御する。
図3a、3b、3c、3dは、本実施例に係る列車間の通信インターフェースを説明するための図である。
ATO、ATP、RM、RMは列車自律走行のために列車内に搭載されたモジュールを意味する。ATS、TCMSは列車の状態を周期的に管理するために、地上に設置したインフラストラクチャを意味する。
本実施例に係る列車制御装置110は、図3aの(a)、(b)に示すように、列車と直接通信したり、地上制御システムを経由して列車と通信する。
列車制御装置110は、図3aの(a)に示すように、他の列車と直接通信経路を形成して通信したり、図3aの(b)に示すように、他の列車と地上制御システムを経由した間接的な通信経路を形成して通信する。
列車制御装置110は、列車の間の動的経路のインターフェイスを利用して列車間の通信を行う。
ATSはATOに隣接列車情報を含むスケジュール情報を伝送する。スケジュール情報は、車両(編成)の繰り返し単位を中心に、各列車のスケジュール情報を含む。スケジュール情報に含まれたTag ID集合kは、進路情報の換算関係を意味する。ATSはATOに自己イベント情報管理および相対列車イベントについての内容を追加で伝送する。ATSとATOとの間の列車遅延時の故障コード形式で指定して通信する。ATSとATOとの間の混雑関連の通信方法を定義して通信する。隣接列車間の通信のために複数のATO(ATO(i)〜ATO(i + 1))、複数のATP(ATP(i)〜ATP(i + 1)間で互いに通信する。リソースは、IDを付与したり、固定された時間と相対的時間の前後関係に応じた範囲で定義する。
図3bでは、一般的な列車通信インタフェースについて説明する。ATSはRMに、リソース制御要求、リソース取消要求、線路切替機権限要求を伝送する。RMはATSにリソース制御応答、リソース取消応答、線路切替機権限応答を伝送する。RMはATPに、バージョン情報要求、DB要求、リソース状態要求は、リソース要求/解放要求を伝送する。ATPはRMにバージョン情報応答、DB要求応答、リソース状態応答、リソース要求/解除応答を伝送する。ATPはOCに線路切替機方向制御要求は、鎖錠(Notifying)要求を伝送する。OCは、ATPに線路切替機方向制御応答、鎖錠応答を伝送する。
ATSは、ATPに列車状態情報(定期)報告(故障コードを含む)、列車制御要求応答を伝送する。ATPはATSに列車(非常)制御要求を伝送する。ATPはATOに経路確保要求を伝送する。ATOは、ATPにATP状態情報、経路確保応答を伝送する。ATSはATOに、スケジュール情報、スケジュール情報修正応答、列車(非常)制御要求を伝送する。ATOはATSにスケジュール情報要求、スケジュール情報修正要求、列車(非常)制御要求応答を伝送する。
図3cは、本実施例に係る列車通信インタフェースについて説明する。ATSはRMに、リソース制御要求、リソース取消要求は、線路切替機権限要求を伝送する。RMはATSにリソース制御応答、リソース取消応答、線路切替機権限応答を伝送する。RMはATPに、バージョン情報要求、DB要求、リソース状態要求、リソース要求/解放要求を伝送する。ATPはRMにバージョン情報応答、DB要求応答、リソース状態応答、リソース要求/解除応答を伝送する。ATPはOCに線路切替機方向制御要求、鎖錠要求を伝送する。OCは、ATPに線路切替機方向制御応答、鎖錠応答を伝送する。
ATSは、ATP(i−1)に列車状態情報(定期)報告(故障コードを含む)、列車制御要求応答を伝送する。ATP(i−1)は、ATSに列車(非常)制御要求を伝送する。ATSはATO(i−1)にスケジュール情報、スケジュール情報修正応答、列車(非常)制御要求を伝送する。スケジュール情報修正応答情報は隣接スケジュール、前方駅中心スケジュールを含む。列車(非常)制御要求は、(前方駅)プラットホーム混雑情報、列車出荷手続きの指示を含む。ATO(i−1)は、ATSに隣接列車対象のスケジュール情報の要求、隣接列車対象のスケジュール情報修正要求、列車(非常)制御要求応答、列車終了及び回送報告を伝送する。
ATO(i)は、ATP(i)に経路を確保要求を伝送する。ATP(i)は、ATO(i)に現在の速度情報を含むATP状態情報、経路確保応答、故障コード、車内混雑情報を伝送する。ATO(i−1)、ATI(i + 1)は、ATO(i)に、次のイベント、リアルタイム遅延時間を伝送する。ATP(i + 1)は、ATO(i)に現在の速度情報を含むATP状態情報、経路確保応答、故障コードを伝送する。
ATSとATOとの間のインターフェースは、図3dに図示した通りである。ATSとATO間の通信プロトコルとメッセージは、同じフォーマットを使用する。ATSとATOは、既に定義されたプロトコルを利用して複数のメッセージを保存および分析する。ATS、ATOはメッセージを複数の経路で受信して保存した後に分析する。
図4は、本実施例に係る異例状況の分類を説明するための図である。
通信部212は、列車間の通信で隣接列車から隣接列車情報(リアルタイムの位置、速度、進路、イベント、列車故障情報、客室混雑度(車上混雑度))を受信し、ATS140から線路状態情報(線路故障発生情報、プラットホーム混雑度(地上混雑度))を受信する。
異例状況判断部214は、リアルタイムで対象列車についての対象列車情報(リアルタイムの位置、速度、進路、イベント、列車故障情報、客室混雑度(車上混雑度))を観測して隣接列車に伝送する。異例状況判断部214は、隣接列車情報に基づいて隣接列車に対する列車運行状況を判断する。異例状況判断部214は、線路状態情報に基づいて線路運行状態を判断する。
異例状況判断部214は、隣接列車情報に含まれた列車故障発生情報を抽出する。異例状況判断部214は、列車故障情報上に含まれた故障列車位置、故障発生時刻、故障の種類に基づいて、隣接列車に対する列車運行状況を列車の故障と判断する。
異例状況判断部214は、隣接列車情報に含まれた対象列車が停車駅で出発するとき検出された列車客室内乗客情報を抽出する。異例状況判断部214は、列車客室内乗客情報に基づいて列車内客室混雑度(車上混雑度)を算定する。異例状況判断部214は、列車内客室混雑度(車上混雑度)が既に設定の閾値を超えている場合に、列車の運行状態を列車の混雑と判断する。
異例状況判断部214は、線路状態情報に含まれた線路故障発生情報を抽出する。異例状況判断部214は、線路故障発生情報に含まれた線路上故障発生位置、故障発生時刻、故障の種類に基づいて、線路の運行状態を線路の故障と判断する。異例状況判断部214は、線路状態情報に含まれた対象の列車が次に停車するプラットホームの待機乗客情報を抽出する。異例状況判断部214は、次に停車するプラットホームの待機乗客情報に基づいてプラットホーム混雑度(地上混雑度)を算定する。異例状況判断部214は、プラットホーム混雑度(地上混雑度)が既に設定の閾値を超えている場合に、線路の運行状態をプラットホーム混雑と判断する。
異例状況判断部214が隣接列車情報に基づいて隣接列車運行状態を判断する段階は、以下の通りである。
(1)各列車に搭載されたTCMS(Train Control Management System)、ATCS(Automatic Train Control System)ではない別の故障検出部が列車内の故障かどうかを検出する。
(2)故障検出部は故障が検出されると、故障発生情報を生成してリアルタイムでATCSの動的経路の設定を担当するATOに伝達する。
(3)ATOは、故障発生情報を受信(故障をリアルタイムで認識した状況)した後、列車間通信(T2T)で周辺に存在する隣接列車にリアルタイムで対象列車の故障状態を含む故障情報を伝播する。
故障が発生した列車で、自分の故障発生情報を列車間通信(T2T)で隣接列車に直接故障発生情報を伝送するため、故障列車の周りに存在する隣接列車は地上管制システムを経由して故障発生情報を受信するよりも、迅速に故障発生情報を受信して対処することができる。
(4)対象列車は故障列車から故障発生情報がリアルタイムで受信する場合に、隣接の列車に対する故障発生に起因する運行状態を判断する。
対象列車内の異例状況判断部214は、故障列車位置、故障発生時刻、故障の種類に基づいて故障列車の運行状態を判断する。
(5)結果的に、列車制御装置110は、隣接の列車で発生した故障の如何を迅速に認知して動的経路の設定に利用することができる。列車制御装置110は、動的に経路がリセットされた場合に、後続のプロセスを遅滞なく進行(evoke)する。
異例状況判断部214が線路状態情報に基づいて線路運行状態を判断する段階は、以下の通りである。
(1)ATSは地上線路装置(線路の中間支障物(Obstruction)を含む)に対する故障発生如何を常時検出する。
(2)ATSは地上線路装置で故障が発生したことが検出された場合に、故障が発生した地上線路装置によって影響を受ける後続列車を選別する。
ATSは故障発生で影響を受ける後続列車内のATOに故障発生情報を含む線路状態情報を伝送する。
(3)列車内の列車制御装置110は、ATSから故障発生情報を含む線路状態情報をリアルタイムで受信した後、線路の運行状態を判断する。
列車制御装置110は、線路状態情報に含まれた故障発生情報に基づいて線路上故障発生位置、故障発生時刻、故障の種類に基づいて線路の運行状態を判断する。
(4)結果的に、列車制御装置110は、線路上で発生した故障の如何を迅速に認知して動的経路の設定に利用することができる。列車制御装置110は、動的に経路がリセットされた場合に、後続のプロセスを遅滞なく進行(evoke)する。
異例状況判断部214が車内混雑情報の流れを判断する過程は、以下の通りである。
(1)TCMSは列車が停車駅から出発する時の、列車客室内乗客情報(在車情報)を検出する。
(2)ATOは運行状態を把握するためにTCMSに列車室内乗客情報(在車情報)を要求する。
(3)ATOはTCMSから受信した列車客室内乗客情報(在車情報)を利用して、列車内客室混雑度(車上混雑度)を算定する。
異例状況判断部214は、列車内客室混雑度(車上混雑度)を基盤に列車の運行状態を判断する。
異例状況判断部214がプラットホーム混雑情報の流れを判断する過程は、以下の通りである。
(1)ATSは、プラットホーム待機乗客情報を常時把握する。
(2)ATOは運行状態を把握するためにATSに次に停車するプラットホームの待機乗客情報を要求する。
(3)ATOはATSから伝達されたプラットホーム待機乗客情報を利用して、プラットホーム混雑度(地上混雑度)を算定する。ATOは、プラットホーム混雑度(地上混雑度)を利用して、次の駅での停車時刻を予測する。
(4)ATOは列車内客室混雑度(車上混雑度)とプラットホーム混雑度(地上混雑度)を一緒に利用して停車時刻を予測する。
異例状況判断部214は、プラットホーム混雑度(地上混雑度)を基盤に線路運行状態を判断する。
異例状況判断部214は、列車運行状況及び線路運行状態に基づいて異例状況発生如何を確認する。異例状況判断部214は、列車運行状況及び線路運行状態に基づいて正常または異常の如何を判断する。
異例状況判断部214は、列車運行状況及び線路運行状態に基づいて異例状況発生如何を確認する。異例状況判断部214は、列車運行状況が列車の故障または列車の混雑と判断された場合に、異例状況が発生したと判断する。異例状況判断部214は、線路の運行状態が線路故障またはプラットホーム混雑と判断された場合に、異例状況が発生したと判断する。
異例状況判断部214は、異例状況発生如何を次のように確認する。
(1)異例状況判断部214は、運行中の他の列車から故障発生情報が受信される場合に、異例状況が発生したことを確認する。
(2)異例状況判断部214は、ATS140から地上設備の故障発生情報を受信する場合に、異例状況が発生したことを確認する。
列車状況認知部216は、異例状況判断部214の確認結果、異例状況が発生したと確認されれば、異例状況を既に設定された異例状況のいずれかの特定異例状況に分類し、特定異例状況に基づいて列車状況を認知する。
列車状況認知部216は、隣接列車情報から抽出された情報に基づいて異例状況を先行列車の前方進路支障時に、後続列車の迂回経路判断シナリオ(シナリオ1)、線路リソース同時使用の競合による通過順の調整シナリオ(シナリオ2)、回送遅延に備えての回送線の調整シナリオ(シナリオ3)のいずれかの特定異例状況に分類する。
つまり、列車状況認知部216は、異例状況を次のように分類する。
(1)列車状況認知部216は、現在の列車の運行遅延状況(スケジュール比リアルタイム位置の違い)が既に設定の閾値よりも大きい(xBi(t)−x(t)≧X)かどうかを確認する。
(2)列車状況認知部216は、リアルタイムで検出された車内混雑度が既に設定された閾値よりも大きい(C(t)≧C)かどうかを確認する。
(3)列車状況認知部216は、リアルタイムで検出されたプラットホーム混雑度が既に設定の閾値よりも大きい(Csi(t)≧C)かどうかを確認する。
列車制御装置110は、異例状況が確認されると、異例状況を定義するために異例状況対応シナリオの分類機能が動作するように措置(Evoke)する。
図5は、本実施例に係る列車自律走行のために必要な係数を説明するための図である。
図5の表上に図示した、iは列車の順序を意味する。位置x(t)は、既に設定され間隔(例えば、約60m間隔)で設置される。列車にはタコメーターが搭載され、タコメータを利用して車輪の回転数を測定し、センサから列車の前頭部までの距離を測定する。
i∈I = {1,2、...、N}は、列車番号の集合(整数)、(i−1)→(i)→(i + 1)の順での運行状況を前提とする。Nは考慮対象の列車の最大数を意味する。
tは(現在の)時間を示す符号を意味する。
g∈Gは、地上に設置されて列車の位置を検知するTag番号の集合(整数)を意味する。
s∈S = {1,2、...、M}は駅番号の集合(整数)を意味する。
Mは考慮対象の駅の最大数を意味する。説明の便宜のために、任意の一方向に対して1番目の駅は列車が最初に出発(始発)する駅で、M番目の駅は列車が最終到着(終着)する駅を前提にし、特別な言及がない限り、始発駅と終着駅で列車は回送して繰り返し運行することを意味する。
ξ∈πは駅[s]内で連動のルールに基づいて設定が可能な進路の集合を意味する。
Bi=ξ×ξ×・・・×ξは列車[i]が始発駅から出発し終着駅に到着するまでのスケジューリングの段階で事前に設定された全体の進路を意味する。
(t)は、(現在の)時刻[t]の時点で列車[i]が動的に選択された進路を意味する。
(t)は、(Srt、Arr、Dpt、End)列車[i]が(現在の)時刻[t]で、次の最初の実行になるイベントを意味する。
Srtは駅[s]で始発(通常の場合、s = 1)を意味する。
Arr、Dptは駅[s]に到着を意味する。
Endは駅[s]に終着(通常の場合、この時点でs = M)を意味する。
(t)は、(現在の)時刻[t]の時点で列車[i]の(リアルタイム)の位置を意味する。
(t)は、(現在の)時刻[t]の時点で列車[i]の(リアルタイム)速度を意味する。
(t)は、(現在の)時刻[t]の時点で列車[i]を構成する複数の客室の中で混雑度が最も高い客室の混雑度を意味する。
si(t)は、(現在の)時刻[t]の時点で列車[i]が停車する駅[s]のプラットホーム混雑度を意味する。
図5に示した位置x(t)、速度v(t)、進路p(t)、イベントe(t)は必須の要素である。混雑、遅延、前後の間隔は必須要素に基づいて計算可能な要素である。次のアクティビティ(Activity)はイベントと同じ要素である。
図6は、本実施例に係る異例状況をシナリオに分類する方法を説明するための図である。
列車制御装置110が分類する異例状況対応シナリオは、図6に示した通りである。
(1)シナリオ1は、先行列車の前方進路支障時に、後続列車の迂回経路判断シナリオを意味する。例えば、シナリオ1は、本線で先行列車停車中の状態から遅延発生後続列車到着進路変更の如何の意思決定状況であることを意味する。
(2)シナリオ2は、線路リソースの同時使用の競合による通過順調整シナリオを意味する。例えば、シナリオ2は本線と副本線でそれぞれ列車出発待機後に本線列車が先、副本線列車が後の出発スケジュールで、本線列車出発遅延時に副本線列車先行出発の如何の意思決定状況であることを意味する。
(3)シナリオ3は、回送遅延に備えての回送線調整シナリオを意味する。例えば、シナリオ3は回送遅延時に到着列車の回送進路を反対側のスタートラインからすぐに到着するように回送進路変更して回送時間の短縮如何についての意思決定状況を意味する。
列車制御装置110は、先行列車イベントei−1(t)が駅sに到着Dptしたかどうか(ei−1(t)= Dpt)を確認する。列車制御装置110は、対象列車イベントe(t)が到着イベントArr(e(t)= Arr)であるかどうかを確認する。列車制御装置110は、対象列車の進路p(t)と先行列車進路pi−1(t)が同じ(p(t)= pi−1(t))であるかどうかを確認する。列車制御装置110は、先行列車速度vi−1(t)が0であるかどうか(vi−1(t)= 0)を確認する。列車制御装置110は、スケジュールされた先行列車の位置値xBi−1(t)で先行列車の位置値xi−1(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上であるのかどうか(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)を確認する。列車制御装置110は、先行列車の位置値xi−1(t)から対象列車の位置値x(t)を差し引いた値が列車間の間隔許容限度設定値X以下であるかどうか(xi−1(t)−x(t)≦X)を確認する。列車制御装置110は、前述したシナリオ1の条件 ei−1(t)= Dpt、e(t)= Arr、p(t)= pi−1(t)、vi−1(t)= 0、xBi−1(t)−xi−1(t)≧X、xi−1(t)−x(t)≦X)の両方を満足する場合に、先行列車の前方進路支障時に、後続列車の迂回経路判断シナリオ(シナリオ1)と判断する。
列車制御装置110は、先行列車イベントei−1(t)が駅sに到着Dptしたかどうか(ei−1(t)= Dpt)を確認する。列車制御装置110は、対象列車イベントe(t)が駅sに到着Dptsしたかどうか(e(t)= Dpt)を確認する。列車制御装置110は、対象列車の進路p(t)と先行列車進路pi−1(t)が非同一かどうか(p(t)≠pi−1(t))を確認する。列車制御装置110は、先行列車速度vi−1(t)と対象列車速度v(t)が0であるかどうか(vi−1(t)= v(t)= 0)を確認する。列車制御装置110は、スケジュールされた先行列車の位置値xBi−1(t)から先行列車の位置値xi−1(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上であるのかどうか(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)を確認する。列車制御装置110は、前述したシナリオ2の条件(ei−1(t)= Dpt、ei(t)= Dpt、pi(t)≠pi−1(t)、vi−1(t)= v(t)= 0、xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)の条件がすべて満足している場合、対象列車の運行状態を線路リソースの同時使用の競合による通過順調整シナリオ(シナリオ2)で判断する。
列車制御装置110は、対象列車イベントe(t)が終着駅終着イベントEndsであるかどうか(e(t)=End)を確認する。列車制御装置110は、スケジュールされた対象列車の位置値xBi(t)から対象列車の位置値x(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上であるかどうか(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)を確認する。列車制御装置110は、前述したシナリオ3の条件 e(t)=End、xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)の両方を満足する場合に、回送遅延に備えての回送線調整シナリオ(シナリオ3)で判断する。
図7は、本実施例に係る列車制御学習サーバーを概略的に示したブロック構成図である。
本実施例に係る列車制御学習サーバー130は、情報送受信部710、異例状況発生基準部720、異例状況閾値決定部730を含む。列車制御学習サーバー130に含まれた構成要素は、必ずしもこれに限定されるものではない。
列車制御学習サーバー130に含まれる各構成要素は、装置内部のソフトウェア的なモジュールまたはハードウェア的なモジュールをつなぐ通信経路につながれ、相互間で有機的に動作することができる。これらの構成要素は1つ以上の通信バス又は信号線を利用して通信する。
図7に示した列車制御学習サーバー130の各構成要素は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、ソフトウェア的なモジュール、ハードウェア的なモジュール、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせで具現される。
情報送受信部710は、列車が車庫進入時に、複数の列車内に搭載された列車制御装置から対象列車情報、隣接列車情報を受信する。
異例状況発生基準部720は、対象列車情報、隣接列車情報をスケジュールされた運行情報と比較して異例状況発生閾値を更新する。異例状況発生基準部720は、異例状況発生閾値を対象列車に伝送する。
異例状況閾値決定部730は、対象列車情報、隣接列車情報についての運行状態情報に基づいて異例状況分類閾値を学習して異例状況分類閾値を更新する。異例状況閾値決定部730は、異例状況分類閾値を対象列車に伝送する。
図8は、本実施例に係る列車状況認知方法を説明するためのフローチャートである。
列車動的制御モジュール220は、列車間の通信で隣接列車から隣接列車情報(リアルタイムの位置、速度、進路、イベント、列車故障情報、客室混雑度(車上混雑度))を受信し、ATS140から線路状態情報(線路故障情報、プラットホーム混雑度(地上混雑度))を受信する(S810)。
ステップS810で、列車動的制御モジュール220は、隣接列車情報からスケジュールされた対象列車の位置値xBi(t)、対象列車の位置値x(t)、列車遅延許容限度設定値X、先行列車の位置値xi−1(t)、列車間の間隔許容限度設定値Xを抽出する。
列車動的制御モジュール220は、隣接列車情報及び線路状態情報のうちの少なくとも一つ以上の情報に基づいて異例状況発生如何を確認する(S820)。
ステップS820で、列車動的制御モジュール220は、スケジュールされた対象列車の位置値(xBi(t))から対象列車の位置値x(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)または、先行列車の位置値xi−1(t)から対象列車の位置値x(t)を差し引いた値が列車間の間隔許容限度設定値X以下(xi−1(t)−x(t)≦X)である場合に、異例状況が発生したことを確認する。
列車動的制御モジュール220は、隣接列車情報に含まれた列車の故障発生情報を抽出する。列車動的制御モジュール220は、列車故障情報上に含まれた故障列車の位置、故障発生時刻、故障種類のうちの少なくとも1つに基づいて異例状況が発生したと判断する。
列車動的制御モジュール220は、隣接列車情報に含まれた対象の列車が停車駅から出発するときに検出された列車客室内乗客情報を抽出する。列車動的制御モジュール220は、列車客室内乗客情報に基づいて列車内客室混雑度(車上混雑度)を算定する。列車動的制御モジュール220は、列車内客室混雑度(車上混雑度)が既に設定の閾値を超えている場合に、異例状況が発生したことを確認する。
列車動的制御モジュール220は、線路状態情報に含まれた線路故障発生情報を抽出する。列車動的制御モジュール220は、線路故障発生情報に含まれた線路上故障発生位置、故障発生時刻、故障の種類に基づいて、異例状況が発生したことを確認する。
列車動的制御モジュール220は、線路状態情報に含まれた対象の列車が次に停車するプラットホームの待機乗客情報を抽出する。列車動的制御モジュール220は、次に停車するプラットホームの待機乗客情報に基づいてプラットホーム混雑度(地上混雑度)を算定する。列車動的制御モジュール220は、プラットホーム混雑度(地上混雑度)が既に設定の閾値を超えている場合に、異例状況が発生したことを確認する。
列車動的制御モジュール220は、確認の結果、異例状況が発生したと確認されれば、異例状況を既に設定された異例状況のいずれかの特定異例状況に分類し、特定異例状況に基づいて列車の状況を認知する(S830 )。
ステップS830で、列車動的制御モジュール220は、先行列車イベントei−1(t)が駅sに到着Dptしたかどうか(ei−1(t)= Dpt)を確認する。列車動的制御モジュール220は、対象列車イベントe(t)が到着イベントArr(e(t)= Arr)であるかどうかを確認する。列車動的制御モジュール220は、対象列車の進路p(t)と先行列車進路pi−1(t)が同じ(p(t)= pi−1(t))であるかどうかを確認する。列車状況認知部216は、先行列車速度vi−1(t)が0であるかどうか(vi−1(t)= 0)を確認する。列車動的制御モジュール220は、スケジュールされた先行列車の位置値xBi−1(t)から先行列車の位置値xi−1(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上であるのかどうか(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)を確認する。列車動的制御モジュール220は、先行列車の位置値xi−1(t)から対象列車の位置値x(t)を差し引いた値が列車間の間隔許容限度設定値X以下であるかどうか(xi−1(t)−x(t)≦X)を確認する。列車動的制御モジュール220は、前述した条件が満足している場合に、先行列車の前方進路支障時に、後続列車の迂回経路判断シナリオ(シナリオ1)と判断する。
列車動的制御モジュール220は、先行列車イベントei−1(t)が駅sに到着Dptしたかどうか(ei−1(t)= Dpt)を確認する。列車動的制御モジュール220は、対象列車イベントe(t)が駅sに到着Dptしたかどうか(e(t)= Dpt)を確認する。列車動的制御モジュール220は、対象列車の進路p(t)と先行列車進路pi−1(t)が非同一かどうか(p(t)≠pi−1(t))を確認する。列車動的制御モジュール220は、先行列車の速度vi−1(t)と対象列車速度v(t)が0であるかどうか(vi−1(t)= v(t)= 0)を確認する。列車動的制御モジュール220は、スケジュールされた先行列車の位置値(xBi−1(t))から先行列車の位置値xi−1(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上であるかどうか(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)を確認する。列車動的制御モジュール220は、前述した条件がすべて満足している場合に、対象列車の運行状態を線路リソース同時使用の競合による通過順調整シナリオ(シナリオ2)で判断する。
列車動的制御モジュール220は、対象列車イベントe(t)が終着駅終着イベントEndであるかどうか(e(t)=End)を確認する。列車動的制御モジュール220は、スケジュールされた対象列車の位置値(xBi(t))から対象列車の位置値x(t)を差し引いた値が列車遅延許容限度設定値X以上であるかどうか(xBi−1(t)−xi−1(t)≧X)を確認する。列車動的制御モジュール220は、前述した条件がすべて満足している場合に、回送遅延に備えての回送線調整シナリオ(シナリオ3)で判断する。
列車動的制御モジュール220は、列車の状況に応じて列車を動的に制御する(S840)。
ステップS840で、列車動的制御モジュール220は、異例状況に対する深刻度を算出し、深刻度に基づいて先行列車と同じ経路(進路)上に位置する列車の中、異例状況によって順次影響を受ける列車に対する波及効果を予測する。列車動的制御モジュール220は、予め保存された複数の代替案の中から波及効果を最小化する最適な代替案を選択する。列車動的制御モジュール220は、最適な代替案による進路(経路)で先行列車の後に位置する列車が運行されるように制御する。
図8では、ステップS810ないしステップS840を順次実行することを記載しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。つまり、図8に記載されたステップを変更して実行したり、一つ以上のステップを並列的に実行することが適用可能であることから、図8は、時系列的な順序に限定されるものではない。
図9は、本実施例に係る列車制御サーバーで異例状況判断閾値を学習する方法を説明するためのフローチャートである。
列車制御学習サーバー130は、列車が車庫進入時に、複数の列車内に搭載された列車制御装置110から対象列車情報、隣接列車情報を受信する(S910)。
列車制御学習サーバー130は、対象列車情報、隣接列車情報をスケジュールされた運行情報と比較して異例状況発生閾値を更新する。列車制御学習サーバー130は、異例状況発生閾値を対象列車に伝送する(S920)。
列車制御学習サーバー130は、対象列車情報、隣接列車情報についての運行状態情報に基づいて異例状況分類閾値を学習して異例状況分類閾値を更新する。列車制御学習サーバー130は、異例状況分類閾値を対象列車に伝送する(S930)。
図9は、ステップS910ないしステップS930を順次実行することを記載しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。つまり、図9に記載されたステップを変更して実行したり、一つ以上のステップを並列的に実行することが適用可能であることから、図9は、時系列的な順序に限定されるものではない。
図10は、本実施例に係る動的列車制御方法を説明するためのフローチャートである。
列車制御装置110は、列車運行状況及び線路運行状態に基づいて先行列車に対する異例状況発生如何を確認する(S1010)。
列車制御装置110は、隣接列車情報から先行列車イベントei−1(t)、対象列車イベントe(t)、駅sに到着(出発)Dpt、到着イベント(Arr)、先行列車進路pi−1(t)、対象列車の進路p(t)、先行列車速度vi−1(t)、対象列車速度v(t)、スケジュールされた先行列車の位置値(xBi−1(t))、スケジュールされた対象列車の位置値(xBi(t))、先行列車の位置値xi−1(t)、対象列車の位置値x(t)、終着駅終着イベントEndを抽出する。
列車制御装置110は、隣接列車情報から抽出された複数の情報を利用して異例状況を先行列車の前方進路支障時に、後続列車の迂回経路判断シナリオ(シナリオ1)、線路リソース同時使用の競合による通過順調整シナリオ(シナリオ2)、回送遅延に備えての回送線調整シナリオ(シナリオ3)のうちのいずれかの特定異例状況に分類する(S1020)。
列車制御装置110は、異例状況を分類したシナリオ1、2、3に対する深刻度をそれぞれ算出する(S1030)。
列車制御装置110は、異例状況を分類したシナリオ1、2、3に対する深刻度が深刻なのかどうかを確認する(S1040)。ステップS1040で、列車制御装置110は、先行列車に対する異例状況持続時間ti−1、外部通知(入力)終了時間τi−1、既に学習された閾値ti−1を受信する。列車制御装置110は、異例状況持続時間ti−1、外部通知(入力)終了時間τi−1(max(ti−1、τi−1))が既に学習された閾値ti−1 )以上の場合に、深刻度が深刻なものと判断する。列車制御装置110は、異例状況持続時間ti−1、外部通知(入力)終了時間τi−1(max(ti−1、τi−1))が既に学習された閾値ti−1 未満の場合に、深刻度がわずかなものと判断する。
ステップS1040の確認の結果、異例状況を分類したシナリオ1、2、3に対する深刻度が深刻であると判断した場合に、列車制御装置110は、深刻度に基づいて、先行列車と同じ経路(進路)上に位置する列車の中で異例状況によって順次影響を受ける列車に対する波及効果を予測する(S1050)。
ステップS1050で、列車制御装置110は、波及効果に基づいて先行列車の後に位置した列車に対する進路維持案(代替案1)及び進路変更案(代替案2)を生成する。
列車制御装置110は、先行列車の後に位置した列車に対する進路維持案(代替案1)及び進路変更案(代替案2)のうち、波及効果を最小化する最適な代替案で進路変更案(代替案2)が選択可能であるかどうかを確認する(S1060)。
ステップS1060の確認の結果、波及効果を最小化する最適な代替案で進路変更案(代替案2)が選択可能である場合に、列車制御装置110は、進路変更案(代替案2)に基づいて先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合に発生する順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)を計算する(S1070)。
列車制御装置110は、進路維持案(代替案1)に基づいて異例状況を維持する場合に発生する順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)を計算する。
列車制御装置110は、進路維持案(代替案1)に基づいて異例状況を維持する場合に発生する順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)と進路変更案(代替案2)に基づいて先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合に発生する順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)を比較した結果に進路変更案(代替案2)が有利なのかどうかを確認する(S1080)。
ステップS1080で、列車制御装置110は、異例状況を維持する場合、順次的に影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)よりも先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合、順次的に影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)が閾値以上に減少した場合に、進路変更案(代替案2)を選択する。
列車制御装置110は、異例状況を維持する場合に発生する遅延到着時間と混雑より先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合に発生する遅延到着時間と混雑度が閾値以上に減少した場合に、進路変更案(代替案2)を選択する。
ステップS1080の確認の結果、進路変更案(代替案2)が有利であると確認した結果、列車制御装置110は、進路変更案(代替案2)を適用する(S1090)。
図10では、ステップS1010ないしステップS1090を順次実行することを記載しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。つまり、図10に記載されたステップを変更して実行したり、複数のステップを並列的に実行することが適用可能であることから、図10は、時系列的な順序に限定されるものではない。
前述したように、図10に記載された本実施例に係る動的列車制御方法は、プログラムで具現し、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録することができる。本実施例に係る動的列車制御方法を具現するためのプログラムが記録され、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取ることができるデータが格納されているすべての種類の記録装置を含む。
図11は、本実施例に係る代替案適用方法を説明するためのフローチャートである。
列車制御装置110は、予め保存された複数の代替案の中から波及効果を最小化する先行列車の後に位置した列車に対する進路維持案(代替案1)を設定する(S1110)。列車制御装置110は、予め保存された複数の代替案の中から波及効果を最小化する先行列車の後に位置した列車に対する進路変更案(代替案2)を設定する(S1112)。
列車制御装置110は、進路維持案(代替案1)に基づいて異例状況を維持する場合に発生する順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)を予測(計算)する(S1120)。列車制御装置110は、進路変更案(代替案2)に基づいて先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合に発生する順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)を予測(計算)する(S1122)。
列車制御装置110は、進路維持案(代替案1)に基づいて異例状況を維持する場合に発生する順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)と進路変更案(代替案2)に基づいて先行列車の後に位置する列車を副本線(迂回経路)に先に送った(動的に経路を再調整した)場合に発生する順次影響を受ける列車の本数(遅延列車の本数)を比較し、比較結果に基づいて進路維持案(代替案1)よりも進路変更案(代替案2)が有利かどうかを確認する(S1130)。
ステップS1130の確認の結果、進路変更案(代替案2)が有利な場合に、列車制御装置110は、ATS140と通信して進路変更案(代替案2)の進路に列車のスケジュール変更が可能かどうかを確認する(S1140)。
ステップS1140の確認の結果、進路変更案(代替案2)の進路に列車のスケジュール変更が可能な場合に、列車制御装置110は、進路変更案(代替案2)を実行する(S1150)。ステップS1130の確認の結果、進路変更案(代替案2)が有利でない場合に、列車制御装置110は、進路維持案(代替案1)を実行する(S1152)。
図11は、ステップS1110ないしステップS1152を順次実行することを記載しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。つまり、図11に記載されたステップを変更して実行したり、一つ以上のステップを並列的に実行することが適用可能であることから、図11は、時系列的な順序に限定されるものではない。
図12は、本実施例に係る深刻度判別方法を説明するためのフローチャートである。
列車制御装置110は、予め保存されたデータベースからのシナリオ[i]に対する深刻な程度を判断できる既に設定した閾値Tを抽出する。列車制御装置110は、ATS140から過去のイベント[i]に分類された異例状況に対する異例状況持続時間t、外部通知終了時間τを受信する(S1210)。
ステップS1210で、列車制御装置110は、該当の過去の時点で運行環境/条件(運転時隔、駅間距離、混雑などのレベル)を一緒に把握して、現在の状況の運行環境/条件と比較後、適合度が高い閾値Tを抽出する。列車制御装置110は、Tの学習及びデフォルト(Default)を設定するために、過去のイベント[i]に分類された異例状況に対する異例状況持続時間t、外部通知終了時間τについての情報を取得、保存、及び管理する。
列車制御装置110は、最大異例状況持続時間t及び最大外部通知終了時間τ(max(t、τ))が既に設定した閾値T以上であるかどうかを確認し(max(t、τ)≧T)する(S1220)。
ステップS1220の確認の結果、最大異例状況持続時間t及び最大外部通知終了時間τ(max(t、τ))が既に設定した閾値T以上((max(t、τ)≧T)である場合に、列車制御装置110は、深刻度が深刻なものと判断する(S1230)。
ステップS1220の確認の結果、最大異例状況持続時間t及び最大外部通知終了時間τ(max(t、τ))が既に設定した閾値T未満(max(t、τ)< T)の場合は、列車制御装置110は、深刻度がわずかなものと判断する(S1230)。
図12は、ステップS1210ないしステップS1230を順次実行することを記載しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。つまり、図12に記載されたステップを変更して実行したり、一つ以上のステップを並列的に実行することが適用可能であることから、図12は、時系列的な順序に限定されるものではない。
図13は、本実施例に係る波及効果を示す例示図である。
深刻度は、列車イベント持続/遅延時間を意味する。波及効果は、該当イベントによって順次影響を受けるすべての列車の遅延時間及び混雑度を意味する。
列車制御装置110は、波及効果の予測及び深刻度を判断するために、過去の学習資料を使用する。
列車制御装置110は、異例状況がシナリオ1、2、3に分類された場合に、該当イベントが深刻であると判断することができるイベントの持続時間に対する最小閾値を抽出する。列車制御装置110は、異例状況がシナリオ1,2,3に分類された場合に、運行環境/条件(運転時隔、駅間距離、混雑などのレベル)に応じて差別化された閾値の適用が可能である。
列車制御装置110は、異例状況がシナリオiに分類された場合に、該当イベントが深刻であると判断することができるイベントの持続時間に対する最小閾値を抽出する。列車制御装置110は、異例状況がシナリオiに分類された場合に、運行環境/条件(運転時隔、駅間距離、混雑などのレベル)に応じて差別化された閾値の適用が可能である。
列車制御装置110は、波及効果の予測及び深刻度を判断するために、現在の時点で列車間通信(T2T)で受信した情報を利用する。
列車制御装置110は、異例状況がシナリオ1、2に分類された場合に、イベントの分類、現在までの該当イベント持続時間(最初の時点〜現在)を列車間通信で受信する。列車制御装置110は、異例状況がシナリオ3に分類された場合に、イベントの分類、現在までの該当イベント(運行遅延)時間(最初の時点〜現在)を列車間通信で受信する。
列車制御装置110は、異例状況がシナリオiに分類された場合に、イベントの分類、現在までの該当イベント持続時間(最初の時点〜現在)を列車間通信で受信する。列車制御装置110は、外部(地上管制システム)で、該当イベントの終了予測時間を通信で車上装置に転送する。
列車制御装置110は、深刻度を判断するための動作は次の通りである。
列車制御装置110は、異例状況がシナリオ1、2に分類された場合に、現在の時点で判断したときに認識された異例状況イベントは、深刻な程度だと判断されれば、波及効果を予測するための追加の調整作業を実施する。列車制御装置110は、異例状況イベントがわずかな程度だと判断されれば、別途の作業を実施しない。
(1)列車制御装置110は、現在までのイベント持続時間が学習された時間(Default設定)より大きければ、異例状況イベントの深刻度が深刻であると判断する。
(2)列車制御装置110は、外部からの与えられる終了時点まで考慮したイベント持続時間が学習された時間よりも大きければ、異例状況イベントに対する深刻度が深刻であると判断する。
(3)列車制御装置110は、現在の時点で終了した時点についての情報が与えられていない場合に、現在までの持続時間の整数倍の時間後に終了したと前提して深刻度の度合いを判断する。ここで、整数倍の事前設定値は、学習によって更新される。
列車制御装置110は、異例状況がシナリオ3に分類された場合に、現在の時点で判断したときに認識された異例状況イベントは、深刻な程度だと判断されれば、波及効果を予測するための追加の調整作業を実施する。列車制御装置110は、異例状況イベントがわずかな程度だと判断されれば、別途の作業を実施しない。
(1)列車制御装置110は、現在までの運行遅延時間が学習された時間(Default設定)より大きければ、異例状況イベントの深刻度が深刻であると判断する。
(2)列車制御装置110は、別途の追加要因がない場合に、現在のレベルの遅延が維持されるという前提下で深刻度を処理する。
列車制御装置110は、異例状況がシナリオiに分類された場合に、現在の時点で判断したときに認識された異例状況イベントは、深刻な程度だと判断されれば、波及効果を予測する追加の調整作業を実施する。列車制御装置110は、異例状況イベントがわずかな程度だと判断されれば、別途の作業を実施しない。
(1)列車制御装置110は、現在までのイベント持続時間が学習された時間(Default設定)より大きければ、異例状況イベントに対する深刻度が深刻であると判断する。
(2)列車制御装置110は、外部から与えられる終了時点まで考慮したイベント持続時間が学習された時間よりも大きければ、異例状況イベントに対する深刻度が深刻であると判断する。
(3)列車制御装置110は、現在の時点で終了した時点についての情報が与えられていない場合に、現在までに持続時間の整数倍の時間後に終了したと前提して深刻度の度合いを判断する。ここで、整数倍の事前設定値は、学習によって更新される。列車制御装置110の深刻度判断動作は、図12の通りである。
列車制御装置110は、学習のためにT(シナリオ[i]に対する深刻な程度を判断することができる閾値)を利用する。列車制御装置110は、異例状況がシナリオiに分類された場合に、T2Tなどの通信を通行隣接列車で、該当イベントの持続時間tを把握し、地上装置から車上装置に転送する情報を利用して終了予測時間τを選択的に伝達する。
列車制御装置110は、Tの学習及びデフォルト(Default)を設定するために、過去のイベント[i]に分類された異例状況に対する異例状況持続時間t、外部通知終了時間τ及び当時設定した閾値tに対する情報を取得、保存、及び管理する。
列車制御装置110は、該当の過去の時点で運行環境/条件(運転時隔、駅間距離、混雑などのレベル)を一緒に把握して、現在の状況の運行環境/条件と比較した後、適合度が高い閾値tを提供する。
列車制御装置110は、波及効果を予測するための動作は次の通りである。
列車制御装置110は、異例状況がシナリオ1、2、3に分類された場合に、予測を目的として(指定されたイベント持続時間に対する)現在の運行環境で予想される波及効果(遅延列車の本数、遅延列車時分、乗客混雑/通行時間の増加予想)を設定する。列車制御装置110は、予測方法としてFirst Come First Serve(No Control)の概念で後続列車の列車遅延時間の算定方法を使用する。
図14は、本実施例に係る動的経路の設定を示す例示図である。
列車制御装置110は、代替案1に対する前提条件として列車の運行順序及び経路に変更がないことを設定する。
列車制御装置110は、代替案1に対する時間的(検討)範囲として、外部(地上管制システム)終了時刻情報が与えられる場合に、イベント該当列車の現在のイベントが外部終了時刻情報が与えられる時点までを考慮し、列車間連鎖遅延を算定する。列車制御装置110は、代替案1に対する時間的(検討)の範囲として外部終了時刻情報が与えられていない場合に、現在までの継続時間に整数倍を乗じた時点をデフォルトとして勘案して列車間の連鎖遅延を算定する。
列車制御装置110は、代替案2に対する前提条件として、シナリオごとに列車の運行順/経路を動的に調整を設定する。
列車制御装置110は、代替案2に対する時間的(検討)範囲として、現在の時点での代替案2をすぐに反映して連鎖遅延を算定する。列車制御装置110は、代替案2に対する時間的(検討)範囲として連鎖遅延で算定された最後の列車までの時間的範囲に設定する。
列車制御装置110は、連鎖遅延計算のために本線列車間隔をATCSが、現在時点での列車の速度を基に算定した制動距離を基準に設定できる間隔を最小値として連鎖的に設定する。
列車制御装置110は、連鎖遅延計算のために列車遅延→到着旅客増加→搭乗時間の増加→停車時間の増加→列車出発時刻の遅れ→悪循環の繰り返しの順で到着乗客の増加量を予測し、停車時間の増加量(駅停車時間)を算定する。列車制御装置110は、連鎖遅延に関連した列車の本数、列車別遅延時分、総遅延時分を算定する。
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本実施例の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能である。したがって、本実施例は、本実施例の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により、本実施例の技術思想の範囲が限定されるものではない。本実施例の保護範囲は次の請求の範囲によって解釈されるべきであり、その同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本実施例の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
[符号の説明]
110:列車制御装置 120:中継装置
130:列車制御学習サーバー 140:ATS
210:列車状況認知モジュール
212:通信部 214:運行状態判断部
216:異例状況判断部 218:列車状況認知部
220:列車動的制御モジュール
222:深刻度判断部 224:波及効果予測部
226:代替案選択部 228:列車運営部
710:情報送受信部
720:異例状況分類基準部
730:異例状況閾値決定部

Claims (13)

  1. 列車運行状況及び線路運行状態に基づいて先行列車に対する異例状況(Exceptional Circumstances)発生如何を確認する列車状況認知部と、
    前記異例状況に対する深刻度(Severity)を算出する深刻度判断部と、
    前記深刻度に基づいて、前記先行列車と同じ経路上に位置する列車の中で、前記異例状況によって順次影響を受ける列車に対する波及効果(Ripple Effect)を予測する波及効果予測部と、
    予め保存された複数の代替案のうち前記波及効果を最小化する最適な代替案を選択する代替案選択部、及び、
    前記最適な代替案による進路で、前記先行列車の後に位置する列車が運行されるように制御する列車運営部と、
    を含み、
    前記深刻度判断部は、
    前記先行列車に対する異例状況持続時間ti−1、異例状況終了予測時間τi−1、既に学習された閾値Ti−1を受信し、
    前記異例状況持続時間ti−1又は前記異例状況終了予測時間τi−1のうちの最大値が、前記既に学習された閾値Ti−1以上である場合に、前記深刻度が深刻なものと判断し、
    前記異例状況持続時間ti−1又は前記異例状況終了予測時間τi−1のうちの最大値が前記既に学習された閾値Ti−1未満の場合に、前記深刻度がわずかなものと判断することを特徴とする列車の動的制御装置。
  2. 前記深刻度判断部は
    前記異例状況終了予測時間τi−1が未受信の場合に、現在までの前記異例状況持続時間ti−1の整数倍の時間が現時点から経過した後の時刻異例状況終了予想時刻に設定し、
    前記異例状況終了予想時刻が前記既に学習された閾値Ti−1以上であれば、前記深刻度が深刻なものと判断し、前記異例状況終了予想時刻が前記既に学習された閾値Ti−1未満であれば、前記深刻度がわずかなものと判断することを特徴とする請求項に記載の列車の動的制御装置。
  3. 前記波及効果予測部は、
    現在の時点を基準に、前記異例状況に対する深刻度が深刻と判断されると、前記波及効果を予測し、前記異例状況に対する深刻度が軽度と判断されると、前記波及効果を予測する別途の作業を行わないことを特徴とする請求項に記載の列車の動的制御装置。
  4. 前記波及効果予測部は、
    前記先行列車と同じ経路上に位置する列車の中で、前記異例状況によって順次影響を受けるすべての列車に対する遅延到着時間を算出し、前記遅延到着時間に対応する混雑度を算出し、
    前記異例状況によって順次影響を受けるすべての列車の中で前記先行列車の後に位置する列車を副本線に先に送った場合の迂回経路の到着時間を算出し、前記迂回経路到着時間に対応する混雑度を算出することを特徴とする請求項に記載の列車の動的制御装置。
  5. 前記代替案選択部は、
    前記波及効果に基づいて、前記先行列車の後に位置した列車に対する進路維持案及び進路変更案のうちのいずれかの代替案を選択することを特徴とする請求項に記載の列車の動的制御装置。
  6. 前記代替案選択部は、
    前記進路維持案に応じて前記異例状況を維持する場合に発生する順次影響を受ける列車の本数と前記進路変更案に基づいて、前記先行列車の後に位置する列車を副本線に先に送った場合に発生する順次影響を受ける列車の本数を比較し、比較結果に応じて前記進路維持案と前記進路変更案のうちのいずれかを選択することを特徴とする請求項に記載の列車の動的制御装置。
  7. 前記代替案選択部は、
    前記異例状況を維持する場合に、順次的に影響を受ける列車の本数よりも、前記先行列車の後に位置する列車を副本線に先に送った場合に、順次的に影響を受ける列車の本数が閾値以上に減少した場合に、前記進路変更案を選択し、前記異例状況を維持する場合に、順次的に影響を受ける列車の本数と前記先行列車の後に位置する列車を副本線に先に送った場合に、順次的に影響を受ける列車の本数が同じであるか、あるいは閾値未満に減少する場合に、前記進路維持案を選択することを特徴とする請求項に記載の列車の動的制御装置。
  8. 前記代替案選択部は、
    前記異例状況を維持する場合に発生する遅延到着時間と混雑より前記先行列車の後に位置する列車を副本線に先に送った場合に発生する遅延到着時間と混雑度が閾値以上に減少した場合に、前記進路変更案を選択し、
    前記異例状況を維持する場合に、遅延到着時間と混雑度と前記先行列車の後に位置する列車を副本線に先に送った場合に発生する迂回経路到着時間と混雑度が同じであるか、あるいは閾値未満に減少する場合に、前記進路維持案を選択することを特徴とする請求項に記載の列車の動的制御装置。
  9. 前記列車状況認知部は、
    前記異例状況が発生したと確認されれば、前記異例状況を既に設定された異例状況のうちのいずれかの特定異例状況に分類することを特徴とする請求項1に記載の列車の動的制御装置。
  10. 前記列車状況認知部は、
    前記先行列車に関する隣接列車情報から抽出された先行列車イベントei−1(t)、対象列車イベントei(t)、駅に到着したかどうか、到着イベントArrs、先行列車進路pi-1(t)、対象列車の進路pi(t)、先行列車速度vi−1(t)、対象列車速度vi(t)、スケジュールされた先行列車の位置値xBi−1(t)、スケジュールされた対象列車の位置値xBi(t)、先行列車の位置値xi−1(t)、対象列車の位置値xi(t)、終着駅終着イベントEndsに基づき、
    前記異例状況を先行列車の前方進路支障時に、後続列車の迂回経路判断シナリオ、線路リソース同時使用の競合による通過順調整シナリオ、回送遅延に備えての回送線調整シナリオのうちのいずれかの特定異例状況に分類することを特徴とする請求項に記載の列車の動的制御装置。
  11. 前記深刻度判断部は、
    前記迂回経路判断シナリオ、前記通過順調整シナリオ、前記回送線調整シナリオごとに異なるように予め学習された閾値Tiを用いて前記深刻度を算出することを特徴とする請求項10に記載の列車の動的制御装置。
  12. 前記代替案選択部は、
    前記迂回経路判断シナリオ、前記通過順調整シナリオ、前記回送線調整シナリオごとに異なるように適用された閾値を用いて前記先行列車の後に位置した列車に対する進路維持案と進路変更案とのうちのいずれかを選択することを特徴とする請求項10又は11に記載の列車の動的制御装置。
  13. 列車運行状況及び線路運行状態に基づいて先行列車に対する異例状況発生如何を確認するステップと、
    前記異例状況に対する深刻度を算出するステップと、
    前記先行列車に対する異例状況持続時間ti−1、異例状況終了予測時間τi−1、既に学習された閾値Ti−1を受信するステップと、
    前記異例状況持続時間ti−1又は前記異例状況終了予測時間τi−1のうちの最大値が、前記既に学習された閾値Ti−1以上である場合に、前記深刻度が深刻なものと判断し、前記異例状況持続時間ti−1又は前記異例状況終了予測時間τi−1のうちの最大値が既に学習された閾値Ti−1未満の場合に、前記深刻度がわずかなものと判断するステップと、
    前記深刻度に基づいて、前記先行列車と同じ経路上に位置する列車の中で、前記異例状況によって順次影響を受ける列車に対する波及効果を予測するステップと、
    予め保存された複数の代替案のうち、前記波及効果を最小化する最適な代替案を選択するステップ、及び、
    前記最適な代替案による進路で、前記先行列車の後に位置する列車が運行されるように制御するステップと、
    を含むことを特徴とする動的列車制御方法。
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