JP6948199B2 - スクロール流体機械 - Google Patents

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本発明は、スクロール圧縮機やスクロール膨張機などのスクロール流体機械に関する。
スクロール流体機械は、一般に、可動スクロール(旋回スクロール)の自転を防止する自転防止機構を備えている。例えば、特許文献1に記載のスクロール流体機械(スクロール圧縮機)は、いわゆるピン−リング式自転防止機構を備えている。このピン−リング式自転防止機構は、固定側と可動スクロール側とのいずれか一方に設けられたリング穴に微小な隙間を有して遊嵌されたリングと、前記固定側と前記可動スクロール側とのいずれか他方に設けられて前記リング内に遊挿されたピンと、を含み、前記リングの内周面と前記ピンの外周面とが当接することによって前記可動スクロール自転を防止するように構成されている。
特開2008−208715号公報
スクロール流体機械において、その回転主軸と前記可動スクロールとは、通常、前記回転主軸の回転運動と前記可動スクロールの旋回運動とを相互に変換する変換機構を介して連結されている。また、前記ピン−リング式自転防止機構を備えたスクロール流体機械の製造工程においては、前記可動スクロールの組付けの際に、換言すれば、前記可動スクロールと前記回転主軸とを前記変換機構を介して連結させる際に、併せて前記自転防止機構の組付けが行われることが多い。
ところで、前記ピン−リング式自転防止機構を備えたスクロール流体機械において、小型化などの要求から前記リング穴を前記可動スクロール側に設けなければならない場合がある。この場合、前記リングの脱落のおそれがあるため、前記可動スクローの組付け前に前記リングを前記リング穴に装着しておくのは好ましくない。したがって、前記可動スクロールの組付けと同時に前記リングが前記リング穴に装着されるようにする必要がある。
しかし、前記リング(の外周面)と前記リング穴(の内周面)との間には微小な隙間しかなく、前記可動スクロールの組付けと同時に前記リングが前記リング穴に装着されるようにあらかじめ前記リングを適切な位置に配置しておくことは困難である。また、前記可動スクロール(及び前記自転防止機構)の組付け時には、その初期段階において前記可動スクロールが前記変換機構を介して前記回転主軸に連結されて前記可動スクロールの前記回転主軸の軸線に直交する方向の変位が規制されるため、前記リングと前記リング穴との位置合わせも難しくならざるを得ない。これらのことから、前記ピン−リング式自転防止機構を備えたスクロール流体機械においては、特に前記可動スクロール及び前記自転防止機構の組付け性の面で課題を有していた。
そこで、本発明は、可動スクロール及び自転防止機構の組付け性を改善することのできるスクロール流体機械を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、スクロール流体機械は、ハウジング内に、回転自在に設けられた回転主軸、前記ハウジングに固定された固定スクロール、前記固定スクロールに対して旋回運動を行う可動スクロール、前記回転主軸の回転運動と前記可動スクロールの旋回運動とを相互に変換する変換機構及び前記可動スクロールの自転を防止する自転防止機構を有する。前記自転防止機構は、前記可動スクロールに設けられた収容穴に遊嵌されたリングと、前記ハウジングの内壁に突設されて前記リングの内側に遊嵌されたピンと、を含む。そして、前記変換機構を介して前記回転主軸に連結された状態で前記可動スクロールに許容される前記回転主軸に軸線に直交する方向の変位量が前記収容穴の内周面と前記リングの外周面とのクリアランスより大きく設定されている。
前記スクロール流体機械によれば、前記スクロール流体機械の製造工程において、前記可動スクロールが前記変換機構を介して前記回転主軸に連結された後に前記可動スクロールの位置を調整して前記リングと前記収容穴との位置合わせを行うことが可能になる。このため、前記リングと前記収容穴との位置合わせが比較的容易になり、前記可動スクロール及び前記自転防止機構の組付け性が改善される。
本発明の一実施形態に係るスクロール流体機械の断面図である。 図1の要部拡大図であり、主に前記スクロール流体機械において回転主軸の回転運動と可動スクロールの旋回運動とを相互に変換する変換機構を示す図である。 図1のA−A断面拡大図であり、主に前記スクロール流体機械において前記可動スクロールの自転を防止する自転防止機構を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
本発明の実施形態に係るスクロール流体機械は、圧縮機(スクロール圧縮機)又は膨張機(スクロール膨張機)として構成され得る。前記スクロール流体機械が圧縮機として構成された場合、前記スクロール流体機械は、例えば、車両用空調装置の冷媒回路に組み込まれ、当該冷媒回路の低圧側から吸入した冷媒を圧縮して吐出するように構成され得る。前記スクロール流体機械が膨張機として構成された場合、前記スクロール流体機械は、例えば、車両用ランキンサイクル装置の冷媒回路に組み込まれ、当該冷媒回路から導入した冷媒を膨張させて動力を発生する(前記冷媒から動力を回収する)ように構成され得る。
なお、以下の説明において、前記スクロール流体機械の回転主軸は、前記スクロール流体機械が圧縮機として構成された場合は前記スクロール流体機械の駆動軸として機能し、前記スクロール流体機械が膨張機として構成された場合は前記スクロール流体機械の出力軸として機能する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスクロール流体機械1の断面図である。
図1に示されるように、実施形態に係るスクロール流体機械1は、ハウジング2を構成するフロントハウジング3及びリアハウジング4を有する。ハウジング2(ここでは、フロントハウジング3)内には、スクロールユニット5が収容されている。スクロールユニット5は、ハウジング2(ここでは、フロントハウジング3)に固定された固定スクロール6と、固定スクロール6に対して旋回運動を行う可動スクロール7と、を有する。そして、フロントハウジング3、リアハウジング4及びスクロールユニット5は、固定スクロール6のフランジ部612がフロントハウジング3とリアハウジング4とに挟持された状態で、複数のボルト8によって締結されて一体化されている。
固定スクロール6は、フロントハウジング3のリアハウジング4側の開口を閉鎖するように設けられている。固定スクロール6は、円盤状の基板61と、基板61の一方の面61aに突出形成された渦巻部62と、を有する。基板61の外周面における前記一方の面61a側の部位は、フロントハウジング3の内周面に嵌合される被嵌合部611として形成されている。基板61の外周面における他方の面61b側には、フランジ部612が形成されている。フランジ部612は、被嵌合部611よりも外側に張り出しており、上述のように、フロントハウジング3とリアハウジング4とに挟持される。
可動スクロール7は、フロントハウジング3内において固定スクロール6に対向するように配置されている。可動スクロール7は、固定スクロール6に対して旋回運動を行うように構成されている。可動スクロール7は、円盤状の基板71と、基板71の一方の面71aに突出形成されて固定スクロール6の渦巻部62に噛み合わされる渦巻部72と、を有する。
スクロール流体機械1の回転主軸9は、フロントハウジング3内に配置されている。回転主軸9の一端は、フロントハウジング3の外部に突出しており、回転主軸9の他端は、スクロールユニット5(可動スクロール7)の近傍に位置している。具体的には、回転主軸9は、フロントハウジング3を貫通して先端側がフロントハウジング3の外部に突出する小径軸部91と、スクロールユニット5(可動スクロール7)側の大径軸部92と、小径軸部91と大径軸部92とを接続する中径軸部93と、を有している。
回転主軸9の小径軸部91は、第1軸受10を介してフロントハウジング3に回転自在に支持されており、回転主軸9の大径軸部92は、第2軸受11を介してフロントハウジング3に回転自在に支持されている。すなわち、回転主軸9は、フロントハウジング3内に回転自在に設けられている。
回転主軸9の前記一端、すなわち、小径軸部91の先端(突出端)には、電磁クラッチ41を介してプーリ42が取り付けられている。プーリ42は、第3軸受43を介してフロントハウジング3の外周面に回転自在に支持されている。プーリ42は、図示省略のベルトを介して外部プーリに連結されている。
回転主軸9の前記他端、すなわち、大径軸部92は、変換機構12を介して可動スクロール7に連結されている。変換機構12は、回転主軸9の回転運動と可動スクロール7の旋回運動とを相互に変換する機構である。したがって、回転主軸9が回転すると可動スクロール7が旋回運動を行い、これとは逆に、可動スクロール7が旋回運動を行うと回転主軸9が回転することになる。
図2は、図1の要部拡大図であり、主に変換機構12を示している。図2に示されるように、変換機構12は、大径軸部92の端面に突設された偏心軸121と、偏心軸121に揺動自在に支持された偏心ブッシュ122と、可動スクロール7に設けられて偏心ブッシュ122を保持する第4軸受123と、を含む。
偏心軸121は、回転主軸9に平行であり、その軸線が回転主軸9の軸線Oからずれており(すなわち、回転主軸9に対して偏心しており)、かつ、大径軸部92よりも小径な軸である。偏心ブッシュ122は、ブッシュ中心からずれた位置に形成された貫通孔122aを介して偏心軸121に揺動自在に取り付けられている。第4軸受123は、可動スクロール7の基板71の他方の面71bに形成された筒状のボス部73の内部(装着穴)に装着されて偏心ブッシュ122の外周面を支持している。本実施形態において、第4軸受123は、その外周面がボス部73の内周面に圧入されている。
偏心ブッシュ122には、カウンターウェイト13が取り付けられている。カウンターウェイト13は、偏心ブッシュ122と一体的に回転し、主に可動スクロール7が公転旋回運動を行う際の振動の発生を抑制する。また、偏心ブッシュ122の揺動範囲を規制するため、偏心ブッシュ122に形成された規制用突起122bが大径軸部92の端面に形成された規制用穴92aに挿入されている。
図1に戻って、可動スクロール7の基板71の他方の面71bと、これに対向するフロントハウジング3の円環状の内壁31との間には、可動スクロール7に作用するスラスト力を受けるスラストプレート14が配置されている。
また、可動スクロール7の基板71の他方の面71bと、フロントハウジング3の円環状の内壁31との間には、可動スクロール7の自転を防止して旋回運動を許容する自転防止機構15が設けられている。自転防止機構15について説明する。
図3は、図1のA−A断面図であり、主に自転防止機構15を示している。図1〜図3に示されるように、可動スクロール7の基板71の他方の面71bには、複数(ここでは5つ)の円形の収容穴151が形成されている。複数の収容穴151は、可動スクロール7の軸線Xを中心とした同一円周上に所定間隔おきに形成されている。複数の収容穴151のそれぞれには、リング152が微小な隙間を有して遊嵌されている。
フロントハウジング3の内壁31には、複数(収容穴151(リング152)と同数)のピン153が突設されている。複数のピン153は、回転主軸9の軸線Oを中心とした同一円周上の所定間隔おきに突設されている。各ピン153は、スラストプレート14を貫通して対応するリング152内に遊嵌されている。
ピン153がリング152の内周面に当接することによって可動スクロール7はその回転(自転)が防止される。一方、ピン153がリング152の内周面に沿って移動することで可動スクロール7は旋回運動を行うことができる。自転防止機構15は、このようにして、可動スクロール7の自転を防止して旋回運動を許容する。
次に、本実施形態に係るスクロール流体機械1の動作について簡単に説明する。
スクロール流体機械1が圧縮機の場合、外部の駆動装置(図示省略)によって前記外部プーリ、前記ベルト及びプーリ42を介して回転主軸9が回転駆動される。回転主軸9が回転すると、回転主軸9の回転が変換機構12を介して可動スクロール7に伝達される。これにより、可動スクロール7は固定スクロール6に対して旋回運動を行う。このとき、自転防止機構15によって可動スクロール7の自転は防止されている。可動スクロール7が旋回運動を行うと、固定スクロール6の渦巻部62と可動スクロール7の渦巻部72との間に形成される圧縮室に外部からの冷媒が吸入される。そして、可動スクロール7の旋回運動に伴い、前記圧縮室が容積を減少させながら移動することで前記圧縮室に吸入された冷媒が圧縮され、圧縮された冷媒がスクロール流体機械1から吐出される。
スクロール流体機械1が膨張機の場合、固定スクロール6の渦巻部62と可動スクロール7の渦巻部72との間に形成される膨張室に外部からの冷媒が導入される。前記膨張室に導入された冷媒が前記膨張室内で膨張することによって可動スクロール7が固定スクロール6に対して旋回運動を行う。このとき、自転防止機構15によって可動スクロール7の自転は防止されている。可動スクロール7が旋回運動を行うと、可動スクロール7の旋回運動が変換機構12を介して回転主軸9に伝達される。これにより、回転主軸9が回転する。そして、回転主軸9の回転が、前記ベルト及びプーリ42、前記ベルト及び前記外部プーリを介して外部装置(図示省略)に伝達される。また、膨張後の冷媒がスクロール流体機械1から排出される。
次に、本実施形態に係るスクロール流体機械1の製造工程における可動スクロール7、変換機構12及び自転防止機構15の組付けについて説明する。本実施形態において、可動スクロール7、変換機構12及び自転防止機構15の組付けは、フロントハウジング3に回転主軸9が組み付けられ、かつ、スラストプレート14がフロントハウジング3の内壁31上に配置された後に行われる。
まず、回転主軸9の大径軸部92の端面に突設された偏心軸121に偏心ブッシュ122を装着すると共に、対応するピン153が内側に位置するように各リング152をスラストプレート14上に配置する。ここで、各リング152を対応する収容穴151に装着せずに、スラストプレート14上に配置するのは、次のような理由による。すなわち、本実施形態において、リング152は収容穴151に遊嵌されるため、あらかじめリング152を収容穴151に装着しておくと、可動スクロール7の組付け時にリング152が収容穴151から脱落してリング152の損傷や紛失を招くおそれがあるからである。
次に、ボス部73に第4軸受123が圧入された状態の可動スクロール7をフロントハウジング3に組付ける。具体的には、第4軸受123が偏心ブッシュ122の外周面を支持するように偏心ブッシュ122に取り付けられると共に各リング152が対応する収容穴151に装着されるようにして、可動スクロール7を回転主軸9に向かってスラストプレート14に当接するまで移動させる。これにより、可動スクロール7、変換機構12及び自転防止機構15の組付けが完了する。なお、第4軸受123をボス部73に圧入するのは、可動スクロール7の組付け時に第4軸受123がボス部73から脱落するの防止するためである。
ここで、上述のように、本実施形態において、リング152は、微小な隙間を有して収容穴151に遊嵌される。すなわち、収容穴151の内周面とリング152の外周面とのクリアランスが小さい。このため、通常は、可動スクロール7を組み付ける際に、各リング152と対応する収容穴151との位置合わせを行う必要が生じる。一方、可動スクロール7は、第4軸受123の偏心ブッシュ122への取り付けが開始された時点で、換言すれば、変換機構12を介した回転主軸9と可動スクロール7との連結が開始された時点で、回転主軸9の軸線Oに直交する方向の変位が規制される。このため、その後に行われる各リング152と対応する収容穴151との位置合わせが難しくならざるを得ない。
特に、規制された後に可動スクロール7に許容される回転主軸9の軸線Oに直交する方向の変位量が、収容穴151の内周面とリング152の外周面とのクリアランスよりも小さい場合には、実質的に可動スクロール7の位置を調整して各リング152と対応する収容穴151との位置合わせを行うことができず、各リング152の位置を厳密に調整して各リング152と対応する収容穴151との位置合わせを行わなければならない。このため、可動スクロール7及び自転防止機構15の組付けが非常に困難になる。
そこで、本実施形態において、可動スクロール7が変換機構12を介して回転主軸9に連結されたときに可動スクロール7に許容される回転主軸9の軸線Oに直交する方向の変位量は、収容穴151の内周面とリング152の外周面とのクリアランスよりも大きく設定されている。このようにすると、可動スクロール7の位置の調整によっても各リング152と対応する収容穴151との位置合わせが可能になり、各リング152の位置を厳密に調整する必要がなくなる。このため、各リング152と対応する収容穴151との位置合わせが比較的容易になり、可動スクロール7及び自転防止機構15の組付け性も改善される。
具体的には、本実施形態において、偏心ブッシュ122の外周面を支持する第4軸受123は、ボス部73に圧入されており、偏心ブッシュ122の外周面と第4軸受123の内周面(支持面)とのクリアランスが、収容穴151の内周面とリング152の外周面とのクリアランスよりも大きく設定されている。
特に制限されるものではないが、本実施形態においては、上記設定を可能にするため、ニードル軸受などに比べて軸受クリアランスを大ききすることのできる滑り軸受が第4軸受123として用いられている。また、発明者の実験によれば、偏心ブッシュ122の外周面と第4軸受123の内周面(支持面)とのクリアランスが60〜130μmであり、かつ、収容穴151の内周面とリング152の外周面とのクリアランスが60μm未満である場合に、十分な静粛性及び耐久性を確保しつつ、各リング152と対応する収容穴151との位置合わせが比較的容易に行えることが確認されており、各クリアランスが上記範囲内に設定されている。
以上説明したように、本実施形態に係るスクロール流体機械1において、可動スクロール7の自転を防止する自転防止機構15は、それぞれが可動スクロール7の基板71に形成された複数の収容穴151のいずれか遊嵌された複数のリング152と、可動スクロール7の基板71に対向するフロントハウジング3の内壁31に突設されてそれぞれが対応するリング152の内側に遊嵌された複数のピン153と、を含んでいる。また、スクロール流体機械1において、変換機構12を介して回転主軸9に連結された状態で可動スクロール7に許容される回転主軸9の軸線Oに直交する方向の変位量が収容穴151の内周面とリング152の外周面とのクリアランスより大きく設定されている。
このため、スクロール流体機械1の製造工程において、可動スクロール7をフロントハウジング3に組付ける際に、可動スクロール7が変換機構12を介して回転主軸9に連結された後に可動スクロール7の位置を調整してリング152と収容穴151との位置合わせを行うことが可能になる。この結果、可動スクロール7及び自転防止機構15の組付け性が改善される。
特に、本実施形態においては、第4軸受123が可動スクロール7のボス部73に圧入されており、偏心ブッシュ122の外周面と第4軸受123の内周面(支持面)とのクリアランスが60〜130μmに設定され、収容穴151の内周面とリング152の外周面とのクリアランスが60μm未満に設定されている。これにより、十分な静粛性及び耐久性を確保しつつ、スクロール流体機械1の製造工程における可動スクロール7及び自転防止機構15の組付け性が改善される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて更なる変形等が可能であることはもちろんである。
1…スクロール流体機械、2…ハウジング、3…フロントハウジング、4…リアハウジング、5…スクロールユニット、6…固定スクロール、7…可動スクロール、9…回転主軸、12…変換機構、15…自転防止機構、121…偏心軸、122…偏心ブッシュ、123…軸受、151…収容穴、152…リング、153…ピン

Claims (4)

  1. ハウジング内に、回転自在に設けられた回転主軸、前記ハウジングに固定された固定スクロール、前記固定スクロールに対して旋回運動を行う可動スクロール、前記回転主軸の回転運動と前記可動スクロールの旋回運動とを相互に変換する変換機構及び前記可動スクロールの自転を防止する自転防止機構を有するスクロール流体機械であって、
    前記自転防止機構は、
    前記可動スクロールに設けられた収容穴に遊嵌されたリングと、
    前記ハウジングの内壁に突設されて前記リングの内側に遊嵌されたピンと、
    を含み、
    前記変換機構を介して前記回転主軸に連結された状態の前記可動スクロールに許容される前記回転主軸の軸線に直交する方向の変位量が前記収容穴の内周面と前記リングの外周面とのクリアランスより大きく設定されている、
    スクロール流体機械。
  2. 前記変換機構は、
    前記回転主軸の端面に設けられて前記回転主軸に対して偏心した偏心軸と、
    前記偏心軸に揺動自在に取り付けられた偏心ブッシュと、
    前記可動スクロールに形成された装着穴に圧入されて前記偏心ブッシュの外周面を支持する軸受と、
    を含み、
    前記偏心ブッシュの外周面と前記軸受の支持面とのクリアランスが、前記収容穴の内周面と前記リングの外周面とのクリアランスより大きく設定されている、
    請求項1に記載のスクロール流体機械。
  3. 前記偏心ブッシュの外周面と前記軸受の支持面とのクリアランスは60〜130μmに設定され、前記収容穴の内周面と前記リングの外周面とのクリアランスは60μm未満に設定されている、請求項2に記載のスクロール流体機械。
  4. 前記軸受として滑り軸受が用いられている、請求項2又は3に記載のスクロール流体機械。
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