JP6946100B2 - 蓄電池システム及びその放電制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電池システム及びその放電制御方法に関する。
多数の蓄電池を用いて交流電力を得ることができる電源システムにおいては、DCバスに供給された電力をインバータで交流に変換して出力し、負荷に給電する。また、逆に、交流側からDCバスに供給される電力を用いて、蓄電池を充電することができる。このような電源システムの直流部分を「蓄電池システム」とすると、蓄電池システムは、多数の蓄電池から、DC/DCコンバータを介して、共通のDCバスに接続する回路構成を有する。かかる蓄電池システムでは、蓄電池が放電を行う場合に、各DC/DCコンバータが独自に動作すると、定電圧であるべきDCバスの電圧に電気的振動が発生する。
そこで、このような蓄電池システムでは、例えば、特定のDC/DCコンバータのコントローラがマスター機となり、他のDC/DCコンバータのコントローラはスレーブ機となって、全体として統制された形で各DC/DCコンバータを動作させる、という構成とすることにより、DCバスの定電圧制御を行う(例えば、特許文献1参照)。
一方、蓄電池システムに上位コントローラを別途設けて、上位コントローラが各DC/DCコンバータに対して放電量の割り当てを指令する、という構成も可能である(例えば、特許文献2参照。)。
国際公開第2015/147171号 国際公開第2016/152006号
上記のような蓄電池システムにおいて、例えば使用する蓄電池が、既に多くの充放電を繰り返しているものである場合、性能のばらつきが大きい。従って、それぞれの蓄電池の現時点での性能の情報を取得して適切な制御を行うことが必要である。しかしながら、蓄電池の個数が多くなると、全ての情報の取得に時間がかかり、迅速な制御が難しくなる。その結果、全ての蓄電池の有する電力を余すことなく使用することは困難になる。
かかる課題に鑑み、本発明は、蓄電池の性能が不揃いであっても、放電時に全ての蓄電池の電力を余すことなく出力できる蓄電池システムを提供することを目的とする。
本発明の一表現に係る蓄電池システムは、複数の蓄電池と、前記複数の蓄電池の各々又は2以上に対応して設けられ、共通のDCバスに接続されるDC/DCコンバータと、マスター機とその他のスレーブ機とによって構成され、前記蓄電池の放電時に前記DCバスを定電圧に保つべく、前記DC/DCコンバータの出力を制御するコントローラと、を含む蓄電池システムであって、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を、前記マスター機に伝える機能を有する蓄電池情報管理部を備え、前記マスター機は、自己の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、自己の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を把握するとともに、全ての前記DC/DCコンバータに対して、直接又は前記スレーブ機を介して、現時点での前記許容放電電力に基づいた放電電力値を指令する、蓄電池システムである。
また、本発明の一表現に係る方法は、複数のDC/DCコンバータを介して、複数の蓄電池とDCバスとを繋ぐ蓄電池システムの放電制御方法であって、マスター機とその他のスレーブ機とによって構成されるコントローラによって、前記DCバスを定電圧に保つべく、前記DC/DCコンバータの出力を制御し、前記コントローラとは別に設けられる蓄電池情報管理部が、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を、前記マスター機に伝える一方で、前記マスター機は、自己の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、自己の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を把握するとともに、全ての前記DC/DCコンバータに対して、直接又は前記スレーブ機を介して、現時点での前記許容放電電力に基づいた放電電力値を指令する、蓄電池システムの放電制御方法である。
本発明によれば、蓄電池の性能が不揃いであっても、放電時に全ての蓄電池の電力を余すことなく出力できる。
蓄電池システムの一例を示す単線接続図である。 マスター機が実行する処理を示すフローチャートである。 蓄電池システムにおける、信号の授受のみの関係を示すブロック図である。 放電電力の振り分けの仕方に関する例を示す図である。 供試モデルとしての蓄電池システムからインバータを介して自立負荷に給電する回路の例である。 図5におけるDC/DCコンバータの出力電力と変換効率との関係を示すグラフである。 蓄電池のSOC(State of Charge)[%]と電圧[V]との関係を示すグラフである。 表1の初期値を持つ蓄電池10個を用いて、放電電力の振り分けの仕方が、「等電力」、「等比」、「降順」、「昇順」のそれぞれの場合に、自立負荷出力に対応して自立運転を継続できる時間[分]がどのように変化するかを調べた結果を示すグラフである。 全ての蓄電池が新品と言える状態(SOH(State of Health)100%)であって、10個の蓄電池の電圧初期値が252〜270Vの範囲、SOC初期値が82〜100%の範囲で、それぞれ等差級数的にばらつかせた場合の、運転継続時間を調べた結果を示すグラフである。 全ての蓄電池が新品と言える状態(SOH100%)であって、10個の蓄電池の電圧初期値が181〜190Vの範囲、SOC初期値が11〜20%の低い残量範囲で、それぞれ等差級数的にばらつかせた場合の、運転継続時間を調べた結果を示すグラフである。 SOHがばらついている蓄電池を用いて自立負荷10kWに給電した場合であって、かつ、「等比」の場合に、時間の経過とともに、各蓄電池の放電電力が変化する様子を示したグラフである。 比較のため、SOHがばらついている蓄電池を用いて自立負荷10kWに給電した場合であって、かつ、「降順」の場合に、時間の経過とともに各蓄電池の放電電力が変化する様子を示したグラフである。 蓄電池システムに太陽光発電を組み合わせた回路構成の一例を示す単線接続図である。
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)これは、複数の蓄電池と、前記複数の蓄電池の各々又は2以上に対応して設けられ、共通のDCバスに接続されるDC/DCコンバータと、マスター機とその他のスレーブ機とによって構成され、前記蓄電池の放電時に前記DCバスを定電圧に保つべく、前記DC/DCコンバータの出力を制御するコントローラと、を含む蓄電池システムであって、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を、前記マスター機に伝える機能を有する蓄電池情報管理部を備え、前記マスター機は、自己の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、自己の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を把握するとともに、全ての前記DC/DCコンバータに対して、直接又は前記スレーブ機を介して、現時点での前記許容放電電力に基づいた放電電力値を指令する、蓄電池システムである。
上記のように構成された蓄電池システムでは、蓄電池からDCバスに電力を出力する場合に、各DC/DCコンバータは、接続されている蓄電池の能力に応じた出力負担をすることになる。これにより、放電時に、全ての蓄電池の電力を余すことなく出力することができる。
(2)また、(1)の蓄電池システムにおいて、例えば前記情報には、前記蓄電池の劣化の状態に関する情報が含まれる。
この場合、複数の蓄電池間で、劣化の状態が不揃いな場合でも、各々の劣化の状態を勘案して、例えば、劣化が進んだ蓄電池ほど放電電流を抑えて使用することができる。劣化が進むほど、蓄電池の内部抵抗が増大するので、放電電流を抑えることにより、蓄電池内部での電力損失を抑制し、より効率的に蓄電池を使用することができる。
(3)また、(2)の蓄電池システムにおいて、前記複数の蓄電池は、SOHが不揃いであってもよい。
このような蓄電池システムでは、劣化の状態の指標となるSOH(State of Health)が不揃いな多数の、既に充放電を繰り返し済みの蓄電池を、直流電源として再利用することができる。
(4)また、(1)〜(3)のいずれかの蓄電池システムにおいて、前記コントローラは、少なくとも2種類の通信方式で通信可能であり、前記放電電力の指令は第1の通信方式で行い、前記情報の通信には第2の通信方式で行うことで、互いに独立した通信を行うようにしてもよい。
この場合、蓄電池の数が多い場合でも、放電電力の指令を送る速度の低下を抑制することができる。
(5)一方、方法の観点からは、複数のDC/DCコンバータを介して、複数の蓄電池とDCバスとを繋ぐ蓄電池システムの放電制御方法であって、マスター機とその他のスレーブ機とによって構成されるコントローラによって、前記DCバスを定電圧に保つべく、前記DC/DCコンバータの出力を制御し、前記コントローラとは別に設けられる蓄電池情報管理部が、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を、前記マスター機に伝える一方で、前記マスター機は、自己の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、自己の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を把握するとともに、全ての前記DC/DCコンバータに対して、直接又は前記スレーブ機を介して、現時点での前記許容放電電力に基づいた放電電力値を指令する、蓄電池システムの放電制御方法である。
上記のような蓄電池システムの放電制御方法によれば、蓄電池からDCバスに電力を出力する場合に、各DC/DCコンバータは、接続されている蓄電池の能力に応じた出力負担をすることになる。これにより、放電時に、全ての蓄電池の電力を余すことなく出力することができる。
[実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態に係る蓄電池システム及びその放電制御方法について、図面を参照して説明する。
《蓄電池システムの構成》
図1は、蓄電池システム100の一例を示す単線接続図である。図の上半分に注目すると、複数(この例では3個)の蓄電池B11,B12,B13は、互いに並列に接続され、DC/DCコンバータCV11に接続されている。なお3個としたのは図示の便宜上の一例に過ぎず、4個以上でもよいし、逆に1個又は2個であってもよい(以下同様。)。また、蓄電池B14,B15,B16は、互いに並列に接続され、DC/DCコンバータCV12に接続されている。蓄電池B11〜B16には既に充放電を繰り返し済みのもの(例えば中古品)も含まれており、それらの性能は不揃いである場合がある(但し、揃っていてもよい。)。
DC/DCコンバータCV11,CV12の出力端(蓄電池放電時の出力端)は互いに並列に接続され、平滑用のコンデンサC1を介して、DCバス1に接続されている。DC/DCコンバータCV11,CV12は、コントローラCTR1によって制御される。DC/DCコンバータCV11,CV12、コンデンサC1、及び、コントローラCTR1は、電力変換部CV1を構成している。また、電力変換部CV1内には、DCバス1の電圧を検出して、その検出出力をコントローラCTR1に与える電圧センサ8が設けられている。なお、電圧センサ8は、DC/DCコンバータCV11,CV12の内部にあってもよい。
蓄電池B11,B12,B13,B14,B15,B16にはそれぞれ、蓄電池の端子電圧(OCV:Open Circuit Voltage)、残量(SOC:State of Charge)、劣化の状態(SOH:State of Health)、入出力電流、温度等の情報を取得するBMS(Battery Management System)11,12,13,14,15,16が、設けられている。BMS11〜16が取得した情報は、例えば、図示しない通信線を介してコントローラCTR1に送られる。なお、劣化の状態(SOH)については、BMS11〜16から情報をもらうのではなくマスター機CTR1にて演算して求めるようにしてもよい。
次に、図の下半分に注目すると、複数の蓄電池B21,B22,B23は、互いに並列に接続され、DC/DCコンバータCV21に接続されている。また、蓄電池B24,B25,B26は、互いに並列に接続され、DC/DCコンバータCV22に接続されている。蓄電池B21〜B26には既に充放電を繰り返し済みのものも含まれており、それらの性能は不揃いである場合がある(但し、揃っていてもよい。)。
DC/DCコンバータCV21,CV22の出力端(蓄電池放電時の出力端)は互いに並列に接続され、平滑用のコンデンサC2を介して、DCバス1に接続されている。DC/DCコンバータCV21,CV22は、コントローラCTR2によって制御される。DC/DCコンバータCV21,CV22、コンデンサC2、及び、コントローラCTR2は、電力変換部CV2を構成している。
蓄電池B21,B22,B23,B24,B25,B26にはそれぞれ、BMS21,22,23,24,25,26が、設けられている。BMS21〜26が取得した情報は、例えば、図示しない通信線を介してコントローラCTR2に送られる。コントローラCTR2は、受け取った情報を、ハブ6経由で、蓄電池情報管理部7に送る。なお、劣化の状態(SOH)については、BMS21〜26から情報をもらうのではなくスレーブ機CTR2又は蓄電池情報管理部7にて演算して求めるようにしてもよい。
なお、図1は、図示の便宜上、下端を破断して示している。実際には、図1の下半分の蓄電池B21〜26、BMS21〜26、電力変換部CV2と同様な構成が、共通のDCバス1の傘下に、さらに続いて設けられる。複数のコントローラCTR1,CTR2のうち、いずれか1台はマスター機としての機能を有し、他のコントローラは、スレーブ機となる。この例では、コントローラCTR1がマスター機、コントローラCTR2その他がスレーブ機であるとする。
複数のコントローラ(CTR1,CTR2,・・・)は、数珠繋ぎの要領で、通信線31を介して、例えばCAN(Controller Area Network)通信の通信方式により接続されている。また、各コントローラ(CTR1,CTR2,・・・)とハブ6との間、及び、ハブ6と蓄電池情報管理部7との間は、通信線32を介して、例えばイーサネット(Ethernetは登録商標)の通信方式により、接続されている。
なお、コントローラCTR1,CTR2,蓄電池情報管理部7は、例えば、コンピュータを含み、ソフトウェア(コンピュータプログラム)をコンピュータが実行することで、必要な機能を実現する。ソフトウェアは、コントローラCTR1,CTR2,蓄電池情報管理部7の、それぞれの記憶装置(図示せず。)に格納される。
蓄電池システム100の外部(周辺)要素としては、DCバス1と交流電路3との間に双方向性のインバータ2が設けられている。交流電路3には負荷5が接続されている。交流電路3は商用電力系統4と接続されている。
《蓄電池システム及びこれに接続される回路の動作》
上記のように構成された蓄電池システム100において、蓄電池放電により負荷5に電力を供給する自立運転の場合、蓄電池B11〜B13の並列体の電圧はDC/DCコンバータCV11により所定の電圧に変換され、DCバス1に提供される。蓄電池B14〜B16の並列体の電圧はDC/DCコンバータCV12により所定の電圧に変換され、DCバス1に提供される。蓄電池B21〜B23の並列体の電圧はDC/DCコンバータCV21により所定の電圧に変換され、DCバス1に提供される。また、蓄電池B24〜B26の並列体の電圧はDC/DCコンバータCV22により所定の電圧に変換され、DCバス1に提供される。
DCバス1の直流電圧は、インバータ2により所定の交流電圧に変換され、負荷5に与えられる。負荷5に電流が流れることによってDCバス1に送り込まれる直流電力はインバータ2を経て交流電力となり、負荷5に消費される。このとき、インバータ2は出力電圧を一定に保つ定電圧制御を行っており、DCバス1の電圧は、DC/DCコンバータCV11,CV12,CV21,CV22によって定電圧に保たれている。
上記蓄電池B11〜B16についての情報は、マスター機としてのコントローラ(以下単にマスター機とも言う。)CTR1に届いている。すなわち、マスター機CTR1の管理下にある蓄電池B11〜B16に関する情報は、マスター機CTR1が取得している。
また、スレーブ機としてのコントローラ(以下単にスレーブ機とも言う。)CTR2の管理下にある蓄電池B21〜B26及び、図示しないその他の全てのスレーブ機の管理下にある蓄電池についての情報は、対応するスレーブ機を介して、蓄電池情報管理部7に届けられる。従って、蓄電池情報管理部7は、スレーブ機の管理下にある全ての蓄電池に関する情報を有している。この情報は、例えば1秒ごとに更新される。この1秒という時間は、DCバス1の定電圧制御のための制御周期(例えばm秒の単位)に比べると遅いが、蓄電池の情報は高速に変化しないので、1秒でも十分に速い。
蓄電池情報管理部7は、取得した情報に基づいて、スレーブ機の管理下にある各蓄電池と接続されたDC/DCコンバータごとの許容放電電力を求める。この許容放電電力には、蓄電池の残量や、劣化の程度等が反映される。蓄電池情報管理部7は、この許容放電電力を、定期的に、マスター機CTR1に通知する。
図2は、マスター機CTR1が実行する処理を示すフローチャートである。図において、マスター機CTR1は、まず、電圧センサ8からDCバス1の電圧を取得する(ステップS1)。次に、マスター機CTR1は、DCバス1の電圧に基づいて、必要な、全蓄電池合計の放電電力を演算する(ステップS2)。負荷5の消費電力が増大すると、DCバス1の電圧が下がり始めるので、これを補うように放電電力を増大させる必要がある。逆に、負荷5の消費電力が減少すると、DCバス1の電圧が上がり始めるので、これを抑制するように放電電力を減少させる必要がある。すなわち、DCバス1の電圧に基づいて、現在、蓄電池全体としてどれだけの放電電力は必要かを演算するのである。
次に、マスター機CTR1は、蓄電池情報管理部7から、スレーブ機の管理下にあるDC/DCコンバータごとの許容放電電力の情報を取得する(ステップS3)。また、これと並行して、マスター機CTR1自身の管理下にある各蓄電池の情報に基づいてDC/DCコンバータCV11,CV12の許容放電電力の情報を取得する。これにより、マスター機CTR1は、蓄電池全体として必要な放電電力と、DC/DCコンバータごとの許容放電電力すなわち、実際に放電できる電力とを把握する。
そして、マスター機CTR1は、蓄電池全体として必要な放電電力と、各DC/DCコンバータの許容放電電力とに基づいて、放電電力の振り分けを決定する(ステップS4)。ここでマスター機CTR1は、互いに並列に接続されている1つのグループ(例えば蓄電池B21,B22,B23)を振り分け上の最小単位として、放電電力を振り分ける。すなわち、DC/DCコンバータごとに放電電力を振り分けることになる。
上記の、DC/DCコンバータごとの許容放電電力とは、例えば、そのDC/DCコンバータに接続されている蓄電池の並列体の許容放電電力でもある。この蓄電池並列体の最大放電電力は、その端子電圧に、接続されているDC/DCコンバータの最大電流を乗じた値が基本値となる。この基本値にさらに、劣化係数を乗じて、蓄電池並列体の許容放電電力とすることができる。劣化係数は、蓄電池のSOHに応じて0〜1の範囲で比例的、段階的、または曲線的に、定めることができる。このように劣化に応じた係数を乗じることで、劣化が進んだ蓄電池ほど放電電流を抑えて使用することができる。劣化が進むほど、蓄電池の内部抵抗が増大するので、放電電流を抑えることにより、蓄電池内部での電力損失を抑制し、より効率的に蓄電池を使用することができる。
なお、図1の例では、蓄電池の並列体すなわち、互いに並列に接続されている1つの蓄電池のグループ(例えば蓄電池B21,B22,B23)を振り分け上の最小単位とするので、1グループ内での蓄電池の放電電力を個別に制御することはできない。蓄電池とDC/DCコンバータとを一対一の関係で設けた場合は、個々の蓄電池について放電電力を振り分けることができる。
振り分けを決定すると、マスター機CTR1は、全てのスレーブ機CTR2その他に対して、放電電力の指令を送信する(ステップS5)。指令を受けた例えばスレーブ機CTR2は、自己の管理下にあるDC/DCコンバータCV21,CV22に対して、指令された放電電力となるようデューティ制御を行う。図示しないその他のスレーブ機についても同様である。また、これらと並行して、マスター機CTR1は、自己の管理下にあるDC/DCコンバータCV11,CV12に対しても、指令された放電電力となるようデューティ制御を行う。
図3は、蓄電池システム100における、信号の授受のみの関係を示すブロック図であり、図2のフローチャートと実質的に同様の処理をブロック図として示している。図において、コントローラCTR1,CTR2,CTR3,・・・,CTRn(nは4以上の自然数)は、マスター機CTR1とその他のスレーブ機CTR2〜CTRn(全部でn台)とによって構成されている。
蓄電池の放電時にコントローラCTR1〜CTRnは、DCバスを定電圧に保つ定電圧制御を行う。そのために、マスター機CTR1は、各スレーブ機CTR2〜CTRnに対して放電電力を指令し、DC/DCコンバータの出力を制御する。全てのスレーブ機CTR2〜CTRnの管理下にある蓄電池の情報は蓄電池情報管理部7に収集される。そして、蓄電池情報管理部7は、DC/DCコンバータごとの許容放電電力をマスター機CTR1に通知する。
マスター機CTR1は、蓄電池情報管理部7から与えられる、スレーブ機の管理下にある各DC/DCコンバータごとの許容放電電力の情報と、自己の管理下にある各DC/DCコンバータごとの許容放電電力の情報とを取得する。
そして、マスター機CTR1は、DCバス電圧に基づいて求められる蓄電池全体として必要な放電電力と、各DC/DCコンバータが実際に放電できる電力とに基づいて、各DC/DCコンバータへの放電電力の振り分けを決定する。
振り分けを決定すると、マスター機CTR1は、全てのスレーブ機CTR2その他に対して、放電電力の指令を送信する。指令を受けたスレーブ機CTR2は、自己の管理下にあるDC/DCコンバータCV21,CV22に対して、指令された放電電力となるようデューティ制御を行う。図示しないその他のスレーブ機についても同様である。また、これらと並行して、マスター機CTR1は、自己の管理下にあるDC/DCコンバータCV11,CV12に対しても、指令された放電電力となるようデューティ制御を行う。
《振り分けの仕方について》
次に、振り分けの仕方について詳細に説明する。
図4は、放電電力の振り分けの仕方に関する例を示す図である。まず、(a)及び(b)のそれぞれにおいて、例えば10個の蓄電池B01〜B10があるとする。蓄電池B01〜B03は満充電、蓄電池B04〜B07は残量が満充電の2/3程度、蓄電池B08〜B09は残量が満充電の1/3程度、蓄電池B10は残量が0(放電限界)である。
まず、(a)に示すのは集中型の振り分けであり、残量の多い方(端子電圧の高い方)又は逆に、残量の少ない方(端子電圧の低い方)から使う、という考え方である。例えば、残量の多い方から優先的に使うとすると、図示の状態では、必要な放電電力を、蓄電池B01〜B03の3台のみで賄う。その結果、蓄電池B01〜B03の残量が満充電の2/3より少なくなると、今度は、その時点で残量が多い蓄電池B04〜B07により、必要な放電電力を賄う。以下同様に、その時点で残量が多い蓄電池から必要な放電電力を賄う。このようにして、全ての蓄電池の残量が0近傍になるまで放電させる、という振り分けの仕方である。この場合、個々の蓄電池を見ると、放電/放電停止を頻繁に繰り返すことになる。
また、残量の少ない方から優先的に使うとすると、図示の状態では、必要な放電電力を、蓄電池B08,B09の2台のみで賄う。その結果、蓄電池B08,B09の残量が0近傍になると、今度は、残量が満充電の2/3である蓄電池B04〜B07の4台で、必要な放電電力を賄う。その結果、蓄電池B04〜B07の残量が0近傍になると、今度は、残量が満充電の状態である蓄電池B01〜B03の3台で、必要な放電電力を賄う。このようにして、全ての蓄電池の残量が0近傍になるまで放電させる、という振り分けの仕方である。
次に、(b)に示すのは分散型の振り分けであり、使える蓄電池を全て使って放電させる、という考え方である。(b)において、蓄電池B10以外は使える蓄電池であるので、これらの9台から、等電力で、又は残量(端子電圧)に比例した電力で、放電させる。等電力で放電させると、最初に蓄電池B08,B09が残量0近傍になり、続いて、蓄電池B04〜B07が残量0近傍になり、最終的に、蓄電池B01〜B03が残量0近傍になると推定される。残量(端子電圧)に比例した電力で放電させると、蓄電池B01〜B09が互いに異なるペースで放電し、概ね同時期に全て残量0になると期待される。
以上の振り分けの仕方を整理すると、以下のようになる。
(#1)分散型で、等電力での放電(以下の説明では「等電力」と表記する。)
(#2)分散型で、比例的な放電(以下の説明では「等比」と表記する。)
(#3)集中型で、残量の多い方から降順の放電(以下の説明では「降順」と表記する。)
(#4)集中型で、残量の少ない方から昇順の放電(以下の説明では「昇順」と表記する。)
次に、振り分けの仕方の違いが、蓄電池の有効利用率にどのように影響するか、を検証した。
図5は、供試モデルとしての蓄電池システムからインバータを介して自立負荷に給電する回路の例である。計算の簡素化のため、DC/DCコンバータと蓄電池とは一対一の関係とし、それぞれ10台とした。1台のDC/DCコンバータの最大放電電流は12.5Aとした。図6は、図5におけるDC/DCコンバータの出力電力と変換効率との関係を示すグラフである。
各蓄電池の容量は、5kWhとした。
図7は、蓄電池のSOC[%]と電圧(端子電圧)[V]との関係を示すグラフである。図示のように、両者は実質的に比例関係にある。従って、無負荷での端子電圧がわかれば、蓄電池の残量が推定できる。
蓄電池の劣化の程度は、以下の関係で求められるSOH(State of Health)によって表すことができる。
SOH[%]=(W/WF0)×100
ここで、Wは、現在の満充電時の電池容量[Ah]、WF0は、初期満充電時の電池容量[Ah]である。
10個の蓄電池の電圧初期値[V]、SOC初期値[%]、SOH初期値[%]は、以下の表1の通りである。
(表1)
Figure 0006946100
表1に示すように、劣化の程度を示すSOH初期値が不揃いであるようにしている。既に充放電を繰り返し済みの蓄電池を用いた場合、このような不揃いが起こり得る。
表1の初期値を持つ蓄電池10個を用いて、放電電力の振り分けの仕方が、「等電力」、「等比」、「降順」、「昇順」のそれぞれの場合について、自立負荷出力が10kW,12kW,15kW,20kWであるときの、自立運転を継続できる時間[分]について調べた結果を表2及び図8に示す。
(表2)
Figure 0006946100
表2及び図8において、運転継続時間[分]は、「等比」及び「降順」が、他より優れていることがわかる。なお、「等電力」では出力できなかった。
次に、全ての蓄電池が新品と言える状態(SOH100%)であって、10個の蓄電池の電圧初期値が252〜270Vの範囲、SOC初期値が82〜100%の範囲で、それぞれ等差級数的にばらつかせた場合の、運転継続時間を調べた。その結果を、表3及び図9に示す。
(表3)
Figure 0006946100
表3及び図9において、運転継続時間[分]は、「等比」及び「降順」が、最も優れ、次いで「昇順」、最も良くないのが「等電力」であることがわかる。
次に、全ての蓄電池が新品と言える状態(SOH100%)であって、10個の蓄電池の電圧初期値が181〜190Vの範囲、SOC初期値が11〜20%の低い残量範囲で、それぞれ等差級数的にばらつかせた場合の、運転継続時間を調べた。その結果を、表4及び図10に示す。
(表4)
Figure 0006946100
表4及び図10において、運転継続時間[分]は、「等比」、「降順」、「昇順」が同じ数値を示し、相対的に優れている。ここでも、良くないのは「等電力」である。
以上の結果から、いずれの場合でも最も良い結果を示すのは「等比」であることがわかる。従って、放電可能な全ての蓄電池を、現在の残量あるいは端子電圧に比例して、蓄電池の残量が多いほど放電電力を大きく、残量が少ないほど放電電力を小さくしつつ、放電させることにより、運転継続時間を長く維持し、全ての蓄電池の電力を余すことなく出力することができる。
また、DC/DCコンバータの制御の観点から言えば、全てのDC/DCコンバータに対して、現時点での許容放電電力に比例した放電電力値を指令すれば、全ての蓄電池の電力を余すことなく出力することができる。
最後に、「等比」すなわち、許容放電電力に比例した放電電力値をDC/DCコンバータに指令する場合の、DCバス電圧の制御の安定性について補足説明する。
図11は、SOHがばらついている蓄電池を用いて自立負荷10kWに給電した場合に、時間の経過とともに、各蓄電池の放電電力が変化する様子を示したグラフである。このグラフは、蓄電池10個分の変化を重ねて示している。この図より、「等比」の場合、放電する全ての蓄電池が、一定の比率で放電し続けているため変動はなだらかであることがわかる。
一方、図12は、比較のため、同じ条件で「降順」の場合に、時間の経過とともに各蓄電池の放電電力がどのように変化するかを示したグラフである。「降順」の場合は、全てではなく特定の蓄電池のみが放電する。このように放電すると、途中で残量の順位が逆転する現象が発生する。そのため、蓄電池の放電/放電停止を短い周期で繰り返す現象が生じる(図12における放電電力の振動)。このようなオン/オフの繰り返しによりDCバスの電圧制御の安定性が崩れる可能性が高くなる。「等比」の場合は、このような問題が無い。
《まとめ》
以上のように、本実施形態の蓄電池システム100は、全てのスレーブ機CTR2〜CTRnの管理下にある蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、全てのスレーブ機CTR2〜CTRnの管理下にあるDC/DCコンバータごとの許容放電電力を、マスター機CTR1に伝える機能を有する蓄電池情報管理部7を備えている。また、マスター機CTR1は、自己の管理下にある蓄電池B11〜B13について放電能力に関する情報を収集し、自己の管理下にあるDC/DCコンバータCV11,CV12ごとの許容放電電力を把握するとともに、全てのDC/DCコンバータCV11,CV12,CV21,CV22,・・・に対して、直接又はスレーブ機CTR2〜CTRnを介して、現時点での許容放電電力に基づいた(例えば比例した)放電電力値を指令する。
このように構成された蓄電池システム100では、蓄電池からDCバス1に電力を出力する場合に、各DC/DCコンバータは、接続されている蓄電池の能力に応じた出力負担をすることになる。これにより、放電時に、全ての蓄電池の電力を余すことなく出力することができる。
また、放電能力に関する情報には、蓄電池の劣化の状態に関する情報を含めることができるので、複数の蓄電池間で、劣化の状態が不揃いな場合でも、各々の劣化の状態を勘案して、例えば、劣化が進んだ蓄電池ほど放電電流を抑えて使用することができる。劣化が進むほど、蓄電池の内部抵抗が増大するので、放電電流を抑えることにより、蓄電池内部での電力損失を抑制し、より効率的に蓄電池を使用することができる。
劣化の状態が不揃いとは、例えばSOHが不揃いであることを意味する。すなわち、このような蓄電池システム100では、劣化の状態の指標となるSOHが不揃いな多数の、既に充放電を繰り返し済みの(例えば中古品の)蓄電池を、直流電源として再利用することができる。
なお、前述のように、コントローラCTR1〜CTRnは、少なくとも2種類の通信方式で通信可能であり、例えば、放電電力の指令は第1の通信方式(CAN)で行い、情報の通信には第2の通信方式(イーサネット)で行うことで、互いに独立した通信を行うことができる。これにより、蓄電池の数が多い場合でも、放電電力の指令を送る速度の低下を抑制することができる。
《その他》
なお、上記の実施形態では、蓄電池の放電に関して述べたが、図1において、蓄電池B11〜B16,B21〜B26を充電する際は、商用電力系統4の交流電圧が、双方向性のあるインバータ2により直流電圧に変換され、DCバス1に供給される。DC/DCコンバータCV11,CV12,CV21,CV22は、降圧チョッパとなり、DCバス1の電圧を、充電に適した電圧に降圧し、蓄電池B11〜B16,B21〜B26を充電することができる。
また、図1の蓄電池システム100は、商用電力系統4と接続される例を示したが、異なる例も可能である。
図13は、蓄電池システム100に太陽光発電を組み合わせた例を示す単線接続図である。図において、太陽光発電パネル10は、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御を行うDC/DCコンバータ9を介して、DCバス1に接続されている。このような構成では、太陽光発電により、蓄電池B11〜B16,B21〜B26を充電することができる。蓄電池B11〜B16,B21〜B26に蓄えた電力は、インバータ2を介して、負荷5に供給することができる。なお、直流負荷を接続する場合は、DCバス1に直接又はDC/DCコンバータを介して、接続することができる。
《補記》
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 DCバス
2 インバータ
3 交流電路
4 商用電力系統
5 負荷
6 ハブ
7 蓄電池情報管理部
8 電圧センサ
9 DC/DCコンバータ
10 太陽光発電パネル
11〜16,21〜26 BMS
31,32 通信線
100 蓄電池システム
B11,B12,B13,B14,B15,B16 蓄電池
B21,B22,B23,B24,B25,B26 蓄電池
C1,C2 コンデンサ
CTR1 コントローラ/マスター機
CTR2〜CTRn コントローラ/スレーブ機
CV1,CV2 電力変換部
CV11,CV12,CV21,CV22 DC/DCコンバータ

Claims (5)

  1. 複数の蓄電池と、
    前記複数の蓄電池の各々又は2以上に対応して設けられ、共通のDCバスに接続されるDC/DCコンバータと、
    マスター機とその他のスレーブ機とによって構成され、前記蓄電池の放電時に前記DCバスを定電圧に保つべく、前記DC/DCコンバータの出力を制御するコントローラと、を含む蓄電池システムであって、
    全ての前記スレーブ機の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を、前記マスター機に伝える機能を有する蓄電池情報管理部を備え、
    前記マスター機は、自己の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、自己の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を把握するとともに、全ての前記DC/DCコンバータに対して、直接又は前記スレーブ機を介して、現時点での前記許容放電電力に基づいた放電電力値を指令する、蓄電池システム。
  2. 前記情報には、前記蓄電池の劣化の状態に関する情報が含まれる請求項1に記載の蓄電池システム。
  3. 前記複数の蓄電池は、SOHが不揃いである請求項2に記載の蓄電池システム。
  4. 前記コントローラは、少なくとも2種類の通信方式で通信可能であり、前記放電電力の指令は第1の通信方式で行い、前記情報の通信には第2の通信方式で行うことで、互いに独立した通信を行う請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の蓄電池システム。
  5. 複数のDC/DCコンバータを介して、複数の蓄電池とDCバスとを繋ぐ蓄電池システムの放電制御方法であって、
    マスター機とその他のスレーブ機とによって構成されるコントローラによって、前記DCバスを定電圧に保つべく、前記DC/DCコンバータの出力を制御し、
    前記コントローラとは別に設けられる蓄電池情報管理部が、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を、前記マスター機に伝える一方で、
    前記マスター機は、自己の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、自己の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を把握するとともに、全ての前記DC/DCコンバータに対して、直接又は前記スレーブ機を介して、現時点での前記許容放電電力に基づいた放電電力値を指令する、
    蓄電池システムの放電制御方法。
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