JP6940256B2 - 基地局、システム、及び測定要求方法 - Google Patents

基地局、システム、及び測定要求方法 Download PDF

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Description

本発明は、基地局、システム、及び測定要求方法に関し、特に、端末に測定を要求する基地局、システム、及び測定要求方法に関するものである。
図1は、一般的な移動体通信システムの動作を説明する為の図である。
一般的な移動体通信システムでは、3GPP(Third Generation Partnership Project)の規定に従い、基地局が、端末に対して、周辺のセルから届く電波の受信品質の測定(以下、「電波測定」という)を要求する。このとき、基地局は、図1に示されるように、周辺セル全てについて電波測定を要求する。電波測定の要求は、基地局が、周辺セルで使用される周波数を示す番号を含んだ測定要求メッセージを端末に送信することで実現される。端末は、基地局から測定要求メッセージを受信すると、受信した測定要求メッセージに含まれる番号が示す周波数毎(すなわち、周辺セル毎)に電波測定を行う。端末は、測定した結果(以下、「測定結果」という)を報告メッセージに含めて基地局に報告する。基地局は、端末から報告される測定結果を基に、周辺セルへのハンドオーバ等の処理を行う。上述の測定要求メッセージは、3GPPに規定されるMeasurement Controlメッセージであり、上述の報告メッセージは、3GPPに規定されるMeasurement Reportである。
端末に測定を要求する移動体通信システムは、以下の特許文献1に開示されている。図2は、特許文献1の移動体通信システムの構成例を示す図である。
特許文献1の移動体通信システムは、図2に示されるように、マクロ基地局と、フェムトセル基地局と、移動端末と、を備える。マクロ基地局とフェムトセル基地局は、有線回線(バックホールリンク)を介して接続されている。移動端末は、マクロ基地局のマクロセルに在圏している。
フェムトセルは、フェムトセル基地局のセルである。フェムトセルには、周知のCSG(Closed Subscriber Group)機能によって予め登録済みの移動端末のみが在圏できる。移動端末は、フェムトセルに未登録の端末である。その為、移動端末は、フェムトセルに在圏できず、フェムトセル基地局と通信を行うことができない。移動端末にとっては、フェムトセルからの電波は大きな干渉源であり、フェムトセルに近づくと、干渉により高速に通信を行うことができない。
そこで、特許文献1の移動体通信システムのマクロ基地局は、移動端末に対して、フェムトセルから届く電波の受信品質の測定(すなわち、電波測定)を要求する。移動端末は、基地局からの要求に基づき、フェムトセルについて電波測定を行う。電波測定を行った移動端末は、測定結果をマクロ基地局に報告する。マクロ基地局は、測定結果を用いて移動端末がフェムトセルに近づいたかどうか判断する。マクロ基地局は、移動端末がフェムトセルに近づいたと判断したときには、近づいたことを示す近接情報をフェムトセル基地局に通知する。フェムトセル基地局は、近接情報が通知されると、送信電力を低減する。これにより、移動端末への干渉量が低減する。その結果、移動端末は、フェムトセルに近づいても高速に通信を行うことができる。
上述の構成や動作の通り、特許文献1の移動体通信システムでは、移動端末は、フェムトセルに近づいても高速に通信を行うことできる。
特許文献2には、端末が、電池の残量を基地局に報告し、基地局が端末の電池の残量に基づいて、端末へのデータ量を抑制する技術が記載されている。
特開2012−39168号公報 特開2006−191455号公報
しかし、特許文献1、2のシステムの基地局は、端末の電池の残量が少なくなったときであっても、端末の電池が枯渇するのを十分に抑制できていないという課題があった。
なぜなら、特許文献1、2のシステムの基地局は、端末の電池の残量が少なくなったときであっても、周辺セル全てについて電波測定を端末に要求し、一部の周辺セルに絞って電波測定を要求することがないからである。その結果、端末は、周辺セル全てについて電波測定を実施することとなり、基地局は、端末の電池が枯渇するのを十分抑制できていなかった。
上述の「一部の周辺セル」とは、端末が通信を継続するのに必要な周辺セルである。周辺セルには、端末が通信を継続するのに必要なセルと、必ずしも必要ではないセルがある。端末が通信を継続するのに必要な周辺セルとしては、ハンドオーバによって端末が移動することが可能なセル(以下、「ハンドオーバ可能セル」という)がある。ハンドオーバ可能セルが存在しないと、端末はハンドオーバによって通信を継続することができなくなるからである。端末が通信を継続するのに必ずしも必要ではない周辺セルとしては、例えば、特許文献1に記載のフェムトセル(在圏することができないセル)やキャリアアグリゲーションで追加される副セル等である。これらセルは、端末の通信速度を改善する為のものであり、それが存在しなくても端末は通信を継続できなくなるわけではない。
特許文献1、2のシステムの基地局は、端末の電池の残量が少なくなったとき、端末が通信を継続するのに本当に必要な周辺セルに絞って電波測定を要求しないので、端末の電池が枯渇するのを十分に抑制できていなかった。
本発明は、上記課題を解決する基地局、システム、及び測定要求を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の基地局は、接続する端末に対し、複数の周辺セルについて測定を行うことを要求する基地局であって、前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを示す所定の第1の情報に基づいて、前記複数の周辺セルの所定の一部のみについて前記測定を行うことを前記端末に要求する要求部を備える。
上記目的を達成するために、本発明の端末は、電池により駆動される端末であって、前記電池の残量を検出した結果を示す電池残量情報を出力する電池管理部と、入力される前記電池残量情報が、前記残量が所定値よりも少ないことを示す場合、その旨を示す第2の情報を送信する報告部と、を備える。
上記目的を達成するために、本発明のシステムは、接続する端末に対し、複数の周辺セルについて測定を行うことを要求する基地局であって、前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを示す所定の第1の情報に基づいて、前記複数の周辺セルの所定の一部のみについて前記測定を行うことを前記端末に要求する要求部を備える基地局と、電池により駆動される端末であって、前記電池の残量を検出した結果を示す電池残量情報を出力する電池管理部と、入力される前記電池残量情報が、前記残量が所定値よりも少ないことを示す場合、その旨を示す第2の情報を送信する報告部と、を備える端末と、を備え、前記基地局は、受信した前記第2の情報を前記第1の情報として使用する。
上記目的を達成するために、本発明の測定要求方法は、接続する端末に対し、複数の周辺セルについて測定を行うことを要求する基地局の測定要求方法であって、前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを示す所定の情報に基づいて、前記複数の周辺セルの所定の一部のみについて前記測定を行うことを前記端末に要求する要求ステップを有する。
本発明によれば、基地局は、端末において電池の残量が少なくなったとき、端末の電池が枯渇するのを十分抑制できる。
一般的な移動体通信システムの動作を説明する為の図である。 特許文献1の移動体通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における移動体通信システムの概略について説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態における移動体通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における移動体通信システムの機能(一部の周辺セルに絞って電波測定を行うことを解除する機能)の概略について説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態におけるシステムの動作を説明する為の図である。 本発明の第2の実施の形態における移動体通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における移動体通信システムの機能について説明する為の図である。 本発明の第2の実施の形態におけるシステムの動作を説明する為の図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態におけるシステムの動作を説明する為の図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態における基地局の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態における端末の構成例を示す図である。
次に本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態における移動体通信システムの概略について説明する為の図である。
≪第1の実施の形態≫
[概略]
本実施形態の移動体システムの基地局には、図3に示されるように、端末から電池の残量が通知される。本実施形態の基地局は、端末の電池の残量が所定の閾値より少なくなったと判別したときには、一部の周辺セルに絞って測定することを端末に要求する。端末は、要求に応じ、一部の周辺セルについて電波測定を行う。端末は、周辺セル全てについて電波測定を実施しないので、電池の消費を抑えることができる。基地局は、端末の電池の消費を抑えるので、端末の電池が枯渇するのを十分抑制できる。上述の「一部の周辺セル」は、ハンドオーバ先となる周辺セル等、端末が通信を継続するのに必要な周辺セルである。
以下に、本発明の第1の実施の形態における移動体通信システムの構成、機能、及び動作について説明する。図4は、本実施形態の移動体通信システムの構成例を示す図である。
[構成の説明]
(1)本発明の第1の実施の形態における移動体通信システムの構成
本実施形態の移動体通信システムは、図4に示されるように、端末1と基地局2を備える。端末1は、基地局2のセルに在圏し、無線回線を介して基地局2と接続される。
基地局2のセル周辺には、周辺セル10〜14が存在する。周辺セル10は、端末1が在圏することのできないフェムトセルである。周辺セル11、14は、端末2がキャリアアグリゲーションを行うときに追加される副セルである。周辺セル12、13は、そのセルに端末1がハンドオーバによって移動することが可能なセル(以下、「ハンドオーバ可能セル」という)である。各周辺セル10〜14では、各々、周波数110〜114が使用される。
なお、図示していないが、端末1はメモリを備え、基地局2は、メモリとレジスタを備える。
(2)端末1の機能
(2−1)一般的な通信機能
端末1は、一般的なスマートフォンと同様、3GPP(3rd Generation Partnership Project)に準拠する通信機能を備える。例えば、端末1は、起動すると、3GPPに規定される位置登録メッセージを送信する機能を備える。また、端末1は、周辺セル12、13にハンドオーバを行う機能も備える。さらに、端末1は、通信速度を向上させるキャリアアグリゲーション機能も備える。
(2−2)一般的な測定機能
端末1は、一般的なスマートフォンと同様に、基地局2から測定を要求された周辺セル毎に電波測定を行う機能を備える。
具体的には、端末1は、測定を行うことを要求する測定要求メッセージ(具体的には、3GPPに規定されるMeasurement Controlメッセージ)を受信すると、該メッセージに含まれる周波数を示す番号(以下、「周波数番号」という)を抽出する。端末1は、所定のタイミングになると、抽出した周波数番号が示す周波数毎に、受信する電波の受信品質の測定(電波測定)を行う。周波数は周辺セルの周波数であるので、周波数毎に電波測定を行うことは、周辺セル毎に電波測定を行うことに相当する。
上述の所定のタイミングは、一定時間間隔のタイミングであり、端末1の製造者によって設定される。所定のタイミングは、端末1に許容以上の負荷がかからない範囲で、できるだけ短い時間間隔のタイミングであることが望ましい。なぜなら、端末1は、常に最新の測定結果を得ることができるからである。例えば、端末1の製造者は、数秒から数ミリオーダ間隔のタイミングを所定のタイミングとして端末1に設定してもよい。
上述の受信品質は、Ec/No、又はRSRQ(Reference Signal Received Quality)であってもよい。Ec/Noは、Received energy per chip divided by the power density in the bandの略称である。
端末1は、測定した結果(すなわち、測定した受信品質)を報告メッセージに含めて基地局1に送信する。報告メッセージは、3GPPに規定されるMeasurement Reportメッセージである。
(2−3)一般的な電池残量計測機能
端末1は、一般的なスマートフォンと同様、一般的な電池残量計を備える。一般的な電池残量計は、IC(Integrated Circuit)として実現されており、電圧測定方式、若しくは周知のクーロンカウンタ方式により端末1の電池の残量を繰り返し計測する。
(2−4)電池残量報告機能
端末1は、基地局2とコネクションを確立するとき、電池残量計によって計測される電池の残量値を、自身に備わるメモリ(以下、「電池残量メモリ」という)に一旦記憶する。次に、端末1は、コネクションを確立する為の周知の呼制御メッセージに、電池残量メモリに記憶する電池の残量値を含めて基地局2に送信する。呼制御メッセージは、3GPPに規定されるRRC Connection Requestメッセージであってもよい。
(3)基地局2の機能
(3−1)一般的な基地局機能
基地局2は、3GPPに準拠して動作する一般的な基地局機能を備える。例えば、基地局2は、端末1から受信した報告メッセージに含まれる測定結果(具体的には、周辺セル12、13の受信品質)を基に、ハンドオーバ先のセルを決定し、決定したセルに端末1をハンドオーバさせるハンドオーバ機能を備える。
(3−2)端末に電波測定を要求する機能
基地局2は、所定の契機に、周知の測定要求メッセージ(具体的には、3GPPに規定されるMeasurement Controlメッセージ)を端末1に送信する機能を備える。
上述の所定の契機は、位置登録メッセージを端末1から受信したときである。周知の測定要求メッセージには、周辺セル10〜14の周波数110〜114を示す周波数番号が含まれる。周波数110〜114を示す周波数番号は、予め本実施形態の移動体通信システムの管理者によって基地局2に設定される。
(3−3)端末1の電池の残量値を抽出する機能
基地局2は、コネクションを確立する為の呼制御メッセージを端末1から受信すると、受信した呼制御メッセージから電池の残量値を抽出する。
(3−4)端末1の電池の残量が閾値よりも少なくなったか否かを判別する機能
基地局2は、呼制御メッセージから抽出した端末1の電池の残量値が、所定の閾値より小さいか否かを判別する。所定の閾値は、本実施形態のシステムの管理者によって基地局2に設定される。本実施形態の移動体通信システムの管理者は、システムの運用テスト時に、端末1から報告される電池の残量の中から値0より大きい値を任意に所定の閾値として基地局2に設定する。
(3−5)一部の周辺セルに絞って端末に電波測定を要求する機能
基地局2は、端末1の電池の残量値が所定の閾値より小さい場合には、端末1が通信を継続するのに必要な周辺セルに絞って測定を行うことを要求する測定要求メッセージを、端末1に送信する。
具体的には、基地局2は、通信を継続するのに必要な周辺セルの周波数を示す周波数番号を、測定要求メッセージに含めて端末1に送信する。「通信を継続するのに必要な周辺セル」とは、そのセルが存在しないと端末1が通信を継続することができなくなるセルのことである。「通信を継続するのに必要な周辺セル」は、以下、ハンドオーバ可能セル(端末1がハンドオーバによって移動することが可能なセル)であるものとする。それが存在しないと、端末1がハンドオーバによって通信を継続することができなくなるからである。
基地局2には、本実施形態の移動体通信システムの管理者によって、ハンドオーバ可能セル(すなわち、周辺セル12、13)の周波数を示す周波数番号が予め設定される。基地局2は、設定された周辺セルの周波数112、113を示す周波数番号を、測定要求メッセージに含めて端末1に送信する。
基地局2は、端末1の電池の残量値が所定の閾値以上の場合には、次に呼制御メッセージを受信するのを待つ。
(3−6)端末の状態を把握する機能
基地局2は、必要な周辺セルに絞って電波測定を行うことを要求する測定要求メッセージを端末1に送信したときには、自身に備わるレジスタ(以下、「状態記憶レジスタ」という)の値を1とする。値1は、端末1が必要な周辺セルに絞って電波測定中(以下、「測定減状態」という)であることを示す値である。当該レジスタの初期値は値0(測定減状態でないことを示す値)である。これら値は、以下の「(3−7)電池の残量値が閾値以上に戻ったか否かを判別する機能」で使用される。
(3−7)電池の残量が閾値以上に戻ったか否かを判別する機能
図5は、本実施形態の移動体通信システムの機能(一部の周辺セルに絞って電波測定を行うことを解除する機能)の概略について説明する為の図である。本実施形態の移動体通信システムの基地局2は、図5に示されるように、端末の電池の残量が所定の閾値以上に戻ったときには、全ての周辺セルについて電波測定を行うよう端末に要求する。すなわち、基地局2は、一部の周辺セルに絞って電波測定を行うことを解除する。当該機能は、具体的には、以下の通りの機能である。
基地局2は、状態記憶レジスタの値が値1(端末が省電力状態)であるとき、(呼制御メッセージから抽出した)端末1の電池の残量値が閾値以上か否かを判別する。基地局2は、端末1の電池の残量値が閾値以上である場合は、全ての周辺セル10〜14について測定を行うことを要求する測定要求メッセージを端末1に送信する。具体的には、基地局2は、周辺セル10〜14の周波数110〜114を示す周波数番号を含む測定要求メッセージを端末1に送信する。
(4)基地局2と端末1を実現する機能部について
基地局2において、上述の(3−2)〜(3−7)の機能(一般的な基地局機能ではない機能)は、一般的なプロセッサ、RAM(Random Access Memory)等のメモリ、及び一般的なレジスタを用いて実現可能である。
(3−4)及び(3−7)の機能と、(3−2)、(3−3)、(3−5)、及び(3−6)の機能と、は別のプロセッサで実現されてもよい。(3−4)及び(3−7)の機能を実現するプロセッサを以下、「判別プロセッサ」といい、(3−2)、(3−3)、(3−5)、及び(3−6)の機能を実現するプロセッサを以下、「実行プロセッサ」という。判別プロセッサと実行プロセッサは、メモリと状態記憶レジスタを介して接続される。判別プロセッサは、判別した結果を、メモリを介して実行プロセッサに通知する。
端末1において、上述の(2−4)の機能(一般的な端末機能以外の機能)は、プロセッサとメモリを用いて実現可能である。
[動作の説明]
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるシステムの動作を説明する為の図である。図6を用いて、本実施形態のシステムの詳細な動作を以下に説明する。
(1)端末1の起動直後の動作
端末1は、3GPPに準拠して動作する端末である。その為、端末1は、起動後、周知の位置登録メッセージを送信し、それによって基地局2から(周辺セル10〜14の周波数110〜114を示す周波数番号を含んだ)測定要求メッセージが通知される。その結果、端末1は、上述の「(2−2)一般的な測定機能」により、周波数110〜114について(すなわち、全ての周辺セル10〜14について)電波測定を繰り返し実施している。
(2)電池の残量値の報告(端末1動作)
その後、端末1は、パケットデータを送信するとき、基地局2との間でコネクションを確立する。
端末1は、基地局2との間でコネクションを確立する前に、図6に示されるように、電池の残量値を取得する(S1)。
具体的には、端末1は、電池残量計によって計測される電池の残量値を電池残量メモリに記憶する。電池残量計は、上述の「(2−3)一般的な電池残量計測機能」で説明した通り、端末1の電池の残量値を測定する一般的なIC(Integrated Circuit)である。
次に、端末1は、電池残量メモリに取得した電池の残量値を、コネクションを確立する為の周知の呼制御メッセージに含めて、基地局2に送信する(S2)。
上述の「コネクションを確立する為の周知の呼制御メッセージ」は、3GPPに規定されるRRC Connection Requestメッセージであってもよい。
(3)電池の残量値が所定の閾値より少ないときの基地局2の動作
次に、基地局2は、コネクションを確立する為の周知の呼制御メッセージを端末1から受信すると、受信した呼制御メッセージから電池の残量値を抽出する(S3)。
次に、基地局2は、周知の呼制御を実施し、端末1との間でコネクションを確立させる(S4)。周知の呼制御は、3GPPに規定される制御であり、ここでは説明を割愛する。
次に、基地局2は、自身に備わる状態記憶レジスタの値が値0か否かを判別する(S5)。
値0は、上述の「(3−6)端末の状態を把握する機能」で説明した通り、測定減状態でないことを示す値である。基地局2は、S5の処理を実施することで、端末1が測定減状態ではないことを確認する。
ここまでに基地局2は、状態記憶レジスタの値を変更していない。その為、状態記憶レジスタの値は初期値0のままである。基地局2は、状態記憶レジスタの値が値0と判別したものとして説明を続ける。状態記憶レジスタの値が値1の場合(S5でNoの場合)の動作については、後述の「(4)電池の残量値が閾値以上となったときの動作」にて詳細に説明する。
基地局2は、上述のS5において、状態記憶レジスタの値が0の場合(S5でYesの場合)、すなわち、端末1が測定減状態ではないと判別した場合には、(S3で抽出した)端末1の電池の残量値が所定の閾値より小さいか否かを判別する(S6)。
S6の判別は、電池の残量が所定の閾値よりも少なくなったことを検出する処理である。所定の閾値は、上述の「(3−4)端末1の電池の残量が閾値よりも少なくなったか否かを判別する機能」で説明した通り、本実施形態のシステムの管理者によって予め基地局2に設定されている。
基地局2は、S6において、端末1の電池の残量値が閾値以上の場合(S6でNoの場合)には、端末1に電池が十分残っているとみなし、次の呼制御メッセージを待つ。その場合、基地局2は、測定要求メッセージを新たに送信しないので、端末1は、それまでと同様、周辺セル10〜14について電波測定を繰り返す動作を継続する。
ここでは、端末1は充電されておらず、その電池の残量値が所定の閾値より小さい値であったものとして説明を続ける。
基地局2は、S6において、端末1の電池の残量値が所定の閾値より小さい場合(S6でYesの場合)には、電池の残量が閾値よりも少なくなったことを検出したものとして、以下のS7の処理を行う。
すなわち、基地局2は、端末1が通信を継続するのに必要な周辺セル(具体的にはハンドオーバ可能セルである周辺セル12、13)に絞って測定することを端末1に要求する(S7)。
具体的には、基地局2は、周辺セル12、13の周波数112、113を示す周波数番号を周知の測定要求メッセージに含めて端末1に送信する。周知の測定要求メッセージは、3GPPに規定されるMeasurement Controlメッセージである。周波数112、113を示す周波数番号は、本実施形態の移動体通信システムの管理者によって予め基地局2に設定されている。
S7の後、基地局2は、状態記憶レジスタに値1を書き込む(S8)。状態記憶レジスタには、端末1が測定減状態(すなわち、必要な周辺セルに絞って電波測定中)であることを示す値1が記憶される。
(4)測定要求メッセージを受信したときの端末1の動作
端末1は、S7の処理によって、周知の測定要求メッセージを受信すると、一般的な端末と同様、受信したメッセージから周波数番号を抽出し、抽出した周波数番号が示す周波数112について電波測定を行う(S9)。すなわち、端末1は、周辺セル12に絞って電波測定を行う。
その結果、端末1の電池の消費が抑えられることとなり、基地局2は、端末1の電池が枯渇するのを十分抑制できる。
(5)電池の残量値が閾値以上となったときの動作
その後、端末1のユーザによって、端末1は容量一杯に充電されたとする。
その後、端末1は、パケットデータを送信するとき、S1、S2を実施し、端末1の電池の残量値を、コネクションを確立する為の呼制御メッセージに含めて基地局2に通知する。
基地局2は、S3を実施して、通知された呼制御メッセージから電池の残量値を抽出し、その後、S4を実施して、端末1との間でコネクションを確立させる。
S4の後、基地局2は、状態記憶レジスタの値が値0か否かを判別する(S5)。すなわち、基地局2は、端末1が測定減状態(必要な周辺セルに絞って電波測定中)か否かを判別する。ここでは、端末1が測定減状態であり、状態記憶レジスタの値は値1である。
基地局2は、S5において、状態記憶レジスタの値が値1の場合(S5でNoの場合)には、端末1の電池の残量値が所定の閾値以上か否かを判別する(S10)。S10の判別は、電池の残量が所定の閾値以上となったことを検出する処理である。
基地局2は、端末1の電池の残量値が閾値未満である場合(S10でNoの場合)には、次の呼制御メッセージを待つ。ここでは、端末1が容量一杯に充電されており、電池の残量値が所定の閾値以上である。その為、基地局2が、電池の残量値が所定の閾値以上と判別したものとして説明を続ける。
基地局2は、S10において、端末1の電池の残量値が所定の閾値以上と判別した場合(S10でYesの場合)には、電池の残量が閾値以上となったことを検出したものとして、以下のS11の処理を行う。
すなわち、基地局2は、全ての周辺セル10〜14について測定を行うことを要求する測定要求メッセージを端末1に送信する(S11)。
具体的には、基地局2は、周辺セル10〜14の周波数110〜114を示す周波数番号を測定要求メッセージに含めて端末1に送信する。端末1の電池の残量値が十分あるので、周辺セル12に絞って測定を行う前の状態に戻す為である。
S11の後、基地局2は、状態記憶レジスタ値を値0(端末1が測定減状態でないことを示す値)に変更する(S12)。
端末1は、S11の処理によって、測定要求メッセージを受信すると、受信したメッセージから周波数番号を抽出し、抽出した周波数番号が示す周波数110〜114について電波測定を行う(S9)。すなわち、端末1は、全ての周辺セル10〜14について電波測定を行う。端末1は、周辺セル12に絞って測定を行う前と同様に、全ての周辺セル10〜14について電波測定を行う。
上記では、本実施形態のシステムに基地局2が1台備わる場合について説明したが、本実施形態のシステムは、基地局2を2台以上備えてもよい。
また、上記では、測定要求メッセージがMeasurement Controlメッセージであるものとして説明したが、測定要求メッセージは、3GPPに規定されるRRC Connection Reconfigurationメッセージであってもよい。すなわち、基地局2は、上述のS7、S11の処理において、Measurement Controlメッセージの代わりに、RRC Connection Reconfigurationメッセージを送信してもよい。その場合、端末1は、上述のS9の処理において、受信したRRC Connection Reconfigurationメッセージから周波数番号を抽出し、抽出した周波数番号が示す周波数について電波測定を行う。
(6)周辺セルが全てハンドオーバ可能セルであった場合の動作
上記では、周辺セルが、「通信を継続するのに必要な周辺セル12、13」、若しくは「通信を継続するのに必ずしも必要ではない周辺セル10、11、14」である場合について説明した。全ての周辺セルが「通信を継続するのに必要な周辺セル」であった場合、基地局2は、以下の通りに動作する。
まず、基地局2には、周辺セル全てが「通信を継続するのに必要な周辺セル」であることを示す情報(以下、「全セル情報」という)が、基地局2の製造者によって予め設定される。全セル情報は、0x9999という数値であってもよい。
端末1は、S2の処理において、周辺セル11〜14の周波数毎に受信品質を測定し、周波数を示す周波数番号と、該周波数で測定した受信品質と、を対応づけた測定結果情報を呼制御メッセージに含めて基地局2に報告する。
次に、基地局2は、全セル情報が設定されているとき、S3の処理において、呼制御メッセージから測定結果情報を抽出し、抽出した測定結果情報を記憶する。測定結果情報は、周波数番号と受信品質が対応づけられた情報である。
基地局2は、S7の処理において、対応する受信品質の一番良いものから順に所定個、周波数番号を測定結果情報の中から抽出し、抽出した周波数番号を測定要求メッセージに含めて端末1に送信する。
その結果、端末1は、順に受信品質の良い所定個の周辺セルに絞って測定を行うこととなる。
上述の所定個は、周辺セル11〜14の数(4)よりも小さい数であり、本実施形態のシステムの基地局2の製造者によって基地局2に設定される。
[効果の説明]
本実施形態によれば、基地局2は、端末1の電池の残量が少なくなったとき、端末1の電池が枯渇するのを十分抑制できる。
なぜならば、本実施形態のシステムでは、基地局2は、端末1の電池の残量が少なくなったときには、通信を継続するのに必要な周辺セル12、13に絞って電波測定することを端末1に要求するからである。その結果、端末1は、全ての周辺セル10〜14ではなく、周辺セル12、13に絞って電波測定を実施するので、電池の消費を抑えられる。基地局2は、端末1の電池の残量が少なくなったとき、端末1の電池の消費を抑えるので、端末1の電池が枯渇するのを十分抑制することができる。
≪第2の実施の形態≫
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
[概略]
第2の実施形態のシステムは、第1の実施形態のシステムの変形例である。基地局側で電池残量低下を検出していた第1の実施形態とは異なり、第2の実施形態では、端末側で電池残量低下を検出し、その旨の報告を受けた基地局が、当該端末に対して一部の周辺セルについての測定の停止を要求する。その結果、第2の実施形態のシステムは、第1の実施形態のシステムと同様、端末の消費電力を抑え、電池の枯渇を十分抑制することができる。
以下に、第2の実施の形態のシステムの構成、機能、及び動作について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態におけるシステムの構成例を示す図である。
[構成の説明]
(1)第2の実施形態のシステムの構成
第2の実施形態のシステムは、図7に示されるように、端末1と基地局2の代わりに、端末3と基地局4を備える。
図示していないが、端末3は、2つのメモリと、1つのレジスタを備える。2つのメモリのうち1つを、以下、「電池残量メモリA」といい、もう1つを以下、「電池残量メモリB」という。電池残量メモリA、Bは、現在又は過去の電池残量を記憶するメモリであり、端末3が電池の残量の低下又は上昇を検出するのに使用される。
さらに、図示していないが、基地局4も、状態記憶レジスタ以外に、メモリとレジスタを新たに備える。新たに備わるメモリを、以下、「周波数記憶メモリ」といい、新たに備わるレジスタを、以下、「情報保持レジスタ」という。情報保持レジスタの初期値は0である。周波数記憶メモリは、測定要求メッセージに含まれる周波数番号を記憶するメモリであり、測定を停止する周辺セルの周波数番号を求める為に使用される。情報保持レジスタは、端末3にて検出された内容(電池の残量の低下又は上昇)を基地局4が保持する為のレジスタである。
次に、端末3と基地局4の機能について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態における移動体通信システムの機能について説明する為の図である。
(2)端末3の機能
(2−1)電池の残量低下、又は上昇を検出する機能
端末3は、図8に示されるように、端末の電池の残量値が所定の閾値より小さい値となったこと(以下、「電池の残量低下」という)を検出する。また、端末3は、自身の電池の残量値が所定の閾値以上となったこと(以下、「電池の残量上昇」という)を検出する。
「電池の残量低下」、又は「電池の残量上昇」を検出する為の具体的機能については、後述の「(4)端末3における電池の残量値の低下、若しくは上昇を検出する機能の詳細」で説明する。所定の閾値は、端末3の製造者によって端末3に設定される。端末3の製造者は、電池の残量が少なくなったと考える値を所定の閾値として端末3に設定する。
(2−2)電池の残量低下、又は上昇を通知する機能
端末3は、電池の残量低下を検出すると、図8に示されるように、残量低下を示すメッセージを基地局4に送信する。端末3は、電池の残量上昇を検出すると、残量上昇を示すメッセージを基地局4に送信する。
(2−3)一部の測定を停止する機能
端末3は、測定の停止を要求する停止要求メッセージを基地局4から受信すると、受信した停止要求メッセージから周波数番号を抽出し、抽出した周波数番号が示す周波数については電波測定を停止する。
(3)基地局4の機能
(3−1)周波数番号記憶機能
基地局4は、測定要求メッセージを送信するとき、送信する測定要求メッセージに含まれる周波数番号(例えば、周波数110〜114を示す周波数番号)を周波数記憶メモリに記憶する。周波数記憶メモリに記憶された周波数番号は、測定を停止する周辺セルの周波数を示す周波数番号を基地局4が抽出するのに使用される。
(3−2)端末の電池残量状態を記憶する機能
基地局4は、残量低下を示すメッセージを端末3から受信すると、情報保持レジスタの値を値1とする。基地局4は、残量上昇を示すメッセージを端末3から受信すると、情報保持レジスタの値を値2とする。
(3−3)端末の電池が低下したか否か判別する機能
基地局4は、情報保持レジスタの値が値1か否かを判別する。
(3−4)測定停止を要求する機能
基地局4は、情報保持レジスタの値が値1である場合には、図8に示されるように、一部の周辺セルについて測定の停止を要求する停止要求メッセージを端末3に送信する。
具体的には、基地局4は、情報保持レジスタの値が値1である場合、周波数記憶メモリに記憶される周波数番号の中から、自身に設定されている周辺セル12、13の周波数112、113を示す周波数番号以外の周波数番号を抽出する。周辺セル12、13は、端末3が通信を継続するのに必要な周辺セル(具体的には、ハンドオーバ可能セル)である。基地局4は、端末3が通信を継続するのに必要な周辺セルの周波数を示す周波数番号以外の周波数番号を抽出する。基地局4は、抽出した周波数番号を停止要求メッセージに含めて送信する。
上述の「抽出した周波数番号」は、端末3が通信を継続するのに必ずしも必要でない周辺セルの周波数を示す周波数番号である。基地局4は、必ずしも必要でない周辺セルの周波数について測定を停止することを停止要求メッセージにて端末3に要求する。
(3−5)端末の電池が上昇したか否か判別する機能
基地局4は、情報保持レジスタの値が値2か否かを判別する。
(3−6)測定停止の解除を要求する機能
基地局4は、情報保持レジスタの値が値2である場合には、全ての周辺セル10〜14について測定を行うことを要求する測定要求メッセージを端末3に送信する。具体的には、基地局4は、周辺セル10〜14の周波数110〜114を示す周波数番号を含む測定要求メッセージを端末3に送信する。測定停止を解除する為である。
(4)端末3における電池の残量値の低下、若しくは上昇を検出する機能の詳細
上述の「(2−1)電池の残量低下、又は上昇を検出する機能」は、以下の(イ)〜(チ)の手順通りにより実現される機能である。
(イ)まず、端末3は、起動すると、電池残量メモリAと電池残量メモリBを初期化する為、電池残量メモリAと電池残量メモリBに値0を書き込む。
(ロ)その後、端末3は、所定のタイミング(以下、「検出タイミング」という)になると、電池残量メモリAに記憶される値を電池残量メモリBに写した上で、電池残量計によって計測される電池の残量値を電池残量メモリAに記憶する。電池残量メモリBには、1つ前の検出タイミングにおける電池の残量値が記憶され、電池残量メモリAには、最新の電池の残量値が記憶される。
上述の検出タイミングは、一定時間間隔毎のタイミングであり、端末3の製造者によって設定される。但し、端末3の製造者は、「(2−2)一般的な測定機能」で説明した所定のタイミングとは別のタイミングを検出タイミングとして端末3に設定する。
(ハ)次に、(ロ)の後、端末3は、電池残量メモリBに記憶される値(1つ前の検出タイミングにおける電池の残量値)が所定の閾値以上、且つ、電池残量メモリAに記憶される値(最新の電池の残量値)が所定の閾値未満か否かを判別する。端末の電池の残量値が所定の閾値より小さい値となっていること(すなわち、電池の残量が低下していること)を検出するためである。
(ニ)次に、端末3は、上述の(ハ)の判別において、電池残量メモリBに記憶される値が所定の閾値以上、且つ、電池残量メモリAに記憶される値が所定の閾値未満である場合には、電池の残量低下を検出したとみなし、自身に備わるレジスタに値1を書き込む。検出レジスタの初期値は0である。値1を書き込んだレジスタは、以下、「検出レジスタ」という。
(ホ)端末3は、上述の(ハ)の判別において、電池残量メモリBに記憶される値が所定の閾値未満、又は、電池残量メモリAに記憶される値が所定の閾値以上である場合には、検出レジスタに値0を書き込む。
(ヘ)上述の(ニ)又は(ホ)の後、端末3は、電池残量メモリBに記憶される値(1つ前の検出タイミングにおける電池の残量値)が所定の閾値より小さく、且つ、電池残量メモリAに記憶される値(最新の電池の残量値)が所定の閾値以上か否かを判別する。
端末の電池の残量値が所定の閾値以上となっていること(すなわち、電池の残量が上昇していること)を検出するためである。
(ト)次に、上述の(ヘ)の判別において、端末3は、電池残量メモリBに記憶される値が所定の閾値より小さく、且つ、電池残量メモリAに記憶される値が所定の閾値以上である場合には、電池の残量上昇を検出したとみなし、検出レジスタに値2を書き込む。
(チ)端末3は、上述の(ヘ)の判別において、電池残量メモリBに記憶される値が所定の閾値以上、又は、電池残量メモリAに記憶される値が所定の閾値未満である場合には、検出レジスタに値0を書き込む。
上述した以外の構成や機能は、第1の実施の形態におけるシステムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[動作の説明]
次に、本実施形態のシステムの動作を説明する。図9、図10は、第2の実施形態のシステムの動作を説明する為の図である。
図9は、端末3が、電池の残量低下を検出した場合のシステムの動作を説明する図である。図10は、端末3が、電池の残量上昇を検出した場合のシステムの動作を説明する図である。図9と図10を用いて本実施形態のシステムの動作を説明する。
(1)端末3が起動した後の動作
まず、端末3は、起動後、周知の位置登録メッセージを送信し、それによって基地局4が、(周辺セル10〜14の周波数110〜114を示す周波数番号を含む)測定要求メッセージを端末3に送信する。第1の実施形態の端末1、基地局2と同じ動作である。
但し、基地局4は、測定要求メッセージを送信する直前に、測定要求メッセージに含まれる周波数番号を周波数記憶メモリに記憶する。周波数記憶メモリには、周辺セル10〜14の周波数110〜114を示す周波数番号が記憶される。
上述の「周波数110〜114を示す周波数番号」とは、具体的には、周波数110を示す周波数番号、周波数111を示す周波数番号、周波数112を示す周波数番号、周波数113を示す周波数番号、及び周波数114を示す周波数番号の5つの番号である。
端末3は、測定要求メッセージを受信すると、受信した測定要求メッセージに含まれる周波数番号が示す周波数110〜114について電波測定を繰り返し行う。すなわち、端末3は、周辺セル10〜14について電波測定を繰り返し行う。第1の実施形態におけるシステムの端末1と同じ動作である。
(2)端末の電池残量の低下を検出した動作
その後、端末3が、電池の残量低下(すなわち、端末の電池の残量値が所定の閾値より小さくなったこと)を検出したとする。端末3は、電池の残量低下を、上述の「(4)端末3における電池の残量値の低下、若しくは上昇を検出する機能の詳細」に示した機能により検出する。端末3は、電池の残量低下を検出したときには、上述の「(4)端末3における電池の残量値の低下、若しくは上昇を検出する機能の詳細」で説明した通り、検出レジスタの値を値1にする。
端末3は、電池の残量低下を検出し、検出レジスタの値を値1にしたときには、図9に示されるように、残量低下を示すメッセージを基地局4に送信する(S20)。
次に、基地局4は、残量低下を示すメッセージを端末3から受信すると、自身に備わる情報保持レジスタの値を値1とする(S21)。値1は、端末3の電池の残量低下を示す値である。
次に、基地局4は、上述のS5を実施し、自身に備わる状態記憶レジスタの値が値0(端末3が測定減状態)か否かを判別する(S5)。ここでは、状態記憶レジスタの値は初期値0のままである。
基地局4は、状態記憶レジスタの値が0の場合(S5でYesの場合)、すなわち、端末3が測定減状態でない場合には、情報保持レジスタの値が値1であるか否かを判別する(S22)。
上述のS22の判別は、基地局4が、端末3の電池の残量低下の有無を判別しており、第1の実施形態のS6の処理に相当する。基地局4は、情報保持レジスタの値が値1でない場合(S22でNoの場合)には、端末3の電池残量が低下していないので、新たな処理を行わず、次のメッセージを受信するのを待つ。
ここでは、S21によって情報保持レジスタの値が値1(電池の残量低下を示す値)となっている。その為、以下、基地局4が、S22において、情報保持レジスタの値が値1であると判別したものとして説明を続ける。
基地局4は、S22の処理において、情報保持レジスタの値が値1である場合(S22でYesの場合)には、測定の停止を要求する停止要求メッセージを送信する(S23)。
このとき、基地局4は、停止要求メッセージに、端末3が通信を継続するのに必ずしも必要でない周辺セルの周波数を示す周波数番号を含めて送信する。基地局4は、以下の(i)〜(iii)の通りに、端末3が通信を継続するのに必ずしも必要でない周辺セルの周波数を示す周波数番号を求め、停止要求メッセージを送信する。
(i)まず、基地局4は、周波数記憶メモリに記憶される周波数番号の中から、自身に設定されている周辺セル12、13の周波数112、113を示す周波数番号以外の周波数番号を抽出する。周辺セル12、13は、ハンドオーバ可能セル、すなわち、端末3が通信を継続するのに必要な周辺セルである。(i)では、端末3が通信を継続するのに必要な周辺セルの周波数を示す周波数番号以外の周波数番号を、周波数記憶メモリに記憶される周波数番号の中から抽出する。
周波数記憶メモリには、上述の「(1)端末3が起動した後の動作」で説明したように、周波数110〜114を示す5つの周波数番号が記憶されている。その為、基地局4は、周波数110を示す周波数番号、周波数111を示す周波数番号、及び周波数114を示す周波数番号の3つの周波数番号を抽出する。抽出された3つの周波数番号は、以下、「周波数110、111、114を示す周波数番号」という。
(iii)基地局4は、抽出した周波数110、111、114を示す周波数番号を停止要求メッセージに含め、送信する。周波数110、111、114を示す周波数番号は、端末3が通信を継続するのに必ずしも必要でない周辺セルの周波数を示す周波数番号である。
上述のS23の処理により、端末3は、停止要求メッセージを受信する。
端末3は、図9に示されるように、受信した停止要求メッセージから周波数110、111、114を示す周波数番号を抽出し、抽出した周波数番号が示す周波数110、111、114各々について電波測定を停止する(S24)。
その結果、端末3は、周波数112、113に絞って電波測定を行うこととなる。すなわち、端末3は、通信を継続するのに必要な周辺セルに絞って電波測定を行う。上述の停止要求メッセージは、端末3が通信を継続するのに必要な周辺セルに絞って電波測定することを要求するメッセージである。
上述S23の後、基地局4は、図9に示されるように、S8の処理を行い、状態記憶レジスタ値を値1(端末3が測定減状態であることを示す値)に変更する。
上述のS20〜S24の処理により、端末3の電池の残量が低下したとき、基地局4は、端末3が通信を継続するのに必ずしも必要でない周辺セルの周波数については電波測定を停止する。その結果、端末3は、周辺セル12、13に絞って電波測定を行い、電池の消費量を抑えることができる。基地局4は、端末3の電池の残量が低下したとき、端末3の電池の消費量を抑えるので、端末3の電池が枯渇するのを十分抑制できる。
(3)端末の電池残量が上昇を検出した動作
その後、端末3のユーザによって、端末3は容量一杯に充電されたとする。
そのとき、端末3は、電池の残量上昇を検出する。端末3は、電池の残量上昇を、上述の「(4)端末3における電池の残量値の低下、若しくは上昇を検出する機能の詳細」に示した機能により検出する。端末3は、電池残量の上昇を検出したときには、上述の「(4)端末3における電池の残量値の低下、若しくは上昇を検出する機能の詳細」で説明した通り、検出レジスタの値を値2にする。
端末3は、電池の残量上昇を検出し、検出レジスタの値を値2にしたときには、図10に示されるように、残量上昇を示すメッセージを基地局4に送信する(S30)。
次に、基地局4は、残量上昇を示すメッセージを端末3から受信すると、自身に備わる情報保持レジスタの値を値2とする(S31)。値2は、端末3の電池の残量上昇を示す値である。
次に、基地局4は、上述のS5を実施し、状態記憶レジスタの値が値0か否かを判別する(S5)。ここでは、基地局4は、S8の処理を行い、状態記憶レジスタ値を値1に変更している。
基地局4は、上述のS5の処理において、状態記憶レジスタの値が1の場合(S5でNoの場合)には、情報保持レジスタの値が値2であるか否かを判別する(S32)。
上述のS32の処理は、基地局4が、端末3の電池の残量上昇の有無を判別するものであり、第1の実施形態のS10の処理に相当する。基地局4は、情報保持レジスタの値が値2でない場合(S32でNoの場合)には、端末3の電池残量が上昇していないので、新たな処理を行わず、次のメッセージを受信するのを待つ。
ここでは、情報保持レジスタの値が値2(端末3の電池の残量上昇を示す値)である。その為、以下、基地局4が、S32において、情報保持レジスタの値が値2であると判別したものとして説明を続ける。
基地局4は、S32の処理において、情報保持レジスタの値が値2である場合(S32でYesの場合)は、S11を実施し、全ての周辺セル10〜14について測定を行うことを要求する測定要求メッセージを端末3に送信する(S11)。測定要求メッセージには、周辺セル10〜14の周波数110〜114を示す周波数番号が含まれる。
次に、基地局4は、S12を実施し、S12を実施した後、端末3に送信した測定要求メッセージに含まれる周波数番号を周波数記憶メモリに記憶する(S33)。
次にS23を実施したときに、基地局4が、測定を停止する周波数を示す周波数番号を抽出できるようにする為である。
端末3は、上述のS11の処理によって、周知の測定要求メッセージを受信する。
端末3は、受信した測定要求メッセージから周波数番号を抽出し、抽出した周波数番号が示す周波数110〜114について電波測定を行う(S9)。
これにより、端末3は、周波数110、111、113、114について電波測定の停止を解除し、全ての周辺セル10〜14について電波測定を行う。S11により送信される測定要求メッセージは、測定停止を解除するメッセージである。
上述のS30、S31、S5、S32、S11、及びS9の処理により、端末3の電池の残量が所定値以上に上昇したときは、基地局4は、端末3が一部の周辺セルに絞って電波測定することを解除し、全ての周辺セルについて電波測定する状態に戻すことができる。
上述した以外の動作は、第1の実施の形態におけるシステムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、上記では、「通信を継続するのに必要な周辺セル」が、ハンドオーバ可能セルであるものとしたが、これは例示であり、ハンドオーバ可能セルに限らない。「通信を継続するのに必要な周辺セル」は、端末3が通信を継続するのに必要な周辺セルであれば、どのようなセルであってもよい。
さらに、上記では、本実施形態のシステムが、端末3を1台備える例を説明したが、1台に限らない。本実施形態のシステムは、端末3を2台以上備えてもよい。その場合、各端末3には、閾値が端末3の製造者によって設定される。端末3の製造者は、容量一杯に充電されたときの5割にする等、端末3のユーザと相談して閾値を設定してもよい。基地局4は、端末3毎に、図9、図10に示した処理(S5、S8、S11、S12、S20〜S24、S30〜S33の処理)を行う。
[効果の説明]
本実施形態によれば、基地局4は、第1の実施形態のシステムにおける基地局2と同様に、端末3の電池の残量が少なくなったとき、端末3の電池が枯渇するのを十分抑制できる。
なぜならば、本実施形態のシステムでは、基地局4は、端末3の電池の残量が少なくなったときには、通信を継続するのに必要な周辺セル12、13以外の周辺セルについて電波測定の停止することを端末3に要求するからである。その結果、端末3は、通信を継続するのに必要な周辺セル12、13に絞って電波測定を実施することとなり、電池の消費を抑えられる。基地局4は、端末3の電池の残量が少なくなったとき、端末3の電池の消費を抑えるので、端末3の電池が枯渇するのを十分抑制することができる。
さらに、本実施形態のシステムでは、端末3毎に閾値が設定される。その為、第2の実施形態のシステムは、基地局に1つ閾値が設定される第1の実施形態のシステムよりも端末3の消費電力を抑える制御を柔軟に行うことができる。
≪第3の実施の形態≫
図11は、本発明の第3の実施の形態における基地局の構成例を示す図である。以下に、第3の実施の形態の基地局の構成と動作について説明する。
[構成の説明]
(1)第3の実施形態の基地局の構成
第3の実施形態の基地局は、図11に示されるように、要求部71を備える。第3の実施形態の基地局7は、端末(図示せず)と接続される。基地局7は、無線回線を介して端末と接続されてもよい。
基地局7のセルには、その周辺に周辺セル81〜84が存在する。
(2)基地局7の機能
基地局7は、接続する端末(図示せず)に対し、複数の周辺セル81〜84について測定を行うことを要求する基地局である。測定は、周辺セル81〜84から届く電波の受信品質の測定であってもよい。
基地局7の要求部71は、接続する端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを示す所定の第1の情報に基づいて、複数の周辺セル81〜84の所定の一部のみについて測定を行うことを、接続する端末(図示せず)に要求する。要求部71は、周辺セル81〜84のうち、一部の周辺セル82、83のみについて測定を行うことを、接続する端末に要求してもよい。
[動作の説明]
次に、本実施形態の基地局7の動作を説明する。
まず、基地局7が、接続する端末(図示せず)に対し、複数の周辺セル81〜84について測定を行うことを要求し、端末が、複数の周辺セル81〜84について測定を行っているとする。測定は、周辺セル81〜84から届く電波の受信品質の測定であってもよい。
そこに、端末が、電池残量が所定値よりも少なくなったことを検出し、電池残量が所定値よりも少なくなったことを示す第1の情報を基地局7に通知したとする。
基地局7の要求部71は、接続する端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを示す所定の第1の情報に基づいて、複数の周辺セル81〜84の所定の一部のみについて測定を行うことを、接続する端末に要求する。例えば、要求部71は、周辺セル81〜84のうち、一部の周辺セル82、83のみについて測定を行うことを、接続する端末に要求する。
端末は、測定を要求された一部の周辺セル82、83について測定を行う。
[効果の説明]
本実施形態によれば、基地局7は、接続する端末の電池の残量が少なくなったとき、該端末の電池が枯渇するのを十分抑制できる。
なぜならば、本実施形態のシステムでは、基地局7は、端末の電池残量が所定値より少なくなったとき、一部の周辺セル82、83のみについて測定を行うことを端末に要求するからである。その結果、端末は、複数の周辺セル81〜84ではなく、一部の周辺セル82、83に絞って測定を実施するので、電池の消費を抑えられる。基地局7は、端末の電池の残量が少なくなったとき、端末の電池の消費を抑えるので、端末の電池が枯渇するのを十分抑制することができる。
≪第4の実施の形態≫
図12は、本発明の第4の実施の形態における端末の構成例を示す図である。以下に、第4の実施の形態の端末の構成と動作について説明する。
[構成の説明]
(1)第4の実施形態の端末の構成
第4の実施形態の端末9は、図12に示されるように、電池管理部91と、報告部92と、を備える。
(2)端末9の機能
端末9は、電池により駆動される端末である。
端末9の電池管理部91は、端末9の電池の残量を検出した結果を示す電池残量情報を出力する。
端末9の報告部92は、入力される電池残量情報が、(電池の)残量が所定値よりも少ないことを示す場合、その旨を示す第2の情報を送信する。上述の所定値は、本実施形態の端末9の製造者によって報告部92に設定される。本実施形態の端末9の製造者は、端末9の状況に応じて自由に所定値を設定することができる。
[動作の説明]
次に、本実施形態の端末9の動作を説明する。
端末9の電池管理部91は、端末9の電池の残量を検出した結果を示す電池残量情報を出力する。
次に、端末9の報告部92は、(電池管理部91から)入力される電池残量情報が、電池の残量が所定値よりも少ないことを示す場合、その旨を示す第2の情報を送信する。
送信先は、基地局(具体的には、端末9から第2の情報を受信したことを契機に、複数の周辺セルの一部のセルのみについて測定を行うことを端末9に要求する基地局)であってもよい。その場合、端末9は、基地局からの要求に基づき、複数の周辺セルの一部についてのみ測定を行う。その結果、端末9は、電池の消費を抑制することができる。
[効果の説明]
本実施形態によれば、端末9は、第2の情報の受信を契機に複数の周辺セルの一部のみについて測定を行うことを要求する基地局と接続されるとき、残量の少なくなった電池が枯渇するのを抑制することができる。
なぜなら、端末9は、電池残量が所定値よりも少なくなったときには、第2の情報を上述の基地局に送信するからである。端末9は、第2の情報の送信により、複数の周辺セルの一部のみについて測定を行うことを基地局から要求され、一部の周辺セルのみについて測定を行うことができる。その結果、端末9は、電池の消費を抑え、電池が枯渇するのを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態は、その形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
さらに、上記の各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
接続する端末に対し、複数の周辺セルについて測定を行うことを要求する基地局であって、
前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを示す所定の第1の情報に基づいて、前記複数の周辺セルの所定の一部のみについて前記測定を行うことを前記端末に要求する要求部を備えることを特徴とする基地局。
(付記2)
前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを検出する検出部を備え、
前記要求部は、前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを前記検出部が検出した場合に、前記所定の一部のみについて前記測定を行うことを前記端末に要求する、
ことを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記3)
前記検出部は、前記端末の電池残量が所定値以上となったことを検出し、
前記要求部は、前記端末の電池残量が所定値以上となったことを前記検出部が検出したときには、前記複数の周辺セルについて前記測定を行うことを前記端末に要求する、
ことを特徴とする付記2に記載の基地局。
(付記4)
前記要求部は、前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを前記検出部が検出した場合、前記所定の一部を示す情報を含む測定要求メッセージを前記端末に送信する、
ことを特徴とする付記2乃至3のいずれか1項に記載の基地局。
(付記5)
前記所定の一部のみについて前記測定を行うことの前記要求は、前記所定の一部以外の残余の前記周辺セルについて測定を停止することの要求を含む、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の基地局。
(付記6)
前記所定の一部は、存在しないと前記端末が通信を継続できなくなる前記周辺セルである、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の基地局。
(付記7)
電池により駆動される端末であって、
前記電池の残量を検出した結果を示す電池残量情報を出力する電池管理部と、
入力される前記電池残量情報が、前記残量が所定値よりも少ないことを示す場合、その旨を示す第2の情報を送信する報告部と、
を備えることを特徴とする端末。
(付記8)
付記1に記載の基地局と、
付記7に記載の前記端末と、を備え、
前記基地局は、受信した前記第2の情報を前記第1の情報として使用することを特徴とするシステム。
(付記9)
付記2乃至4のいずれか1項に記載の基地局と、
前記端末と、を備える、
ことを特徴とするシステム。
(付記10)
付記5に記載の基地局と、
前記基地局からの要求に、前記残余の周辺セルについて測定を停止することの要求が含まれるときには、前記残余の周辺セルについて前記測定を停止する前記端末と、を備える、
ことを特徴とするシステム。
(付記11)
接続する端末に対し、複数の周辺セルについて測定を行うことを要求する基地局の測定要求方法であって、
前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを示す所定の情報に基づいて、前記複数の周辺セルの所定の一部のみについて前記測定を行うことを前記端末に要求する要求ステップを有することを特徴とする測定要求方法。
(付記12)
前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを検出する検出ステップを有し、
前記要求ステップにおいては、前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことが前記検出ステップにおいて検出された場合に、前記所定の一部のみについて前記測定を行うことを前記端末に要求する、
ことを特徴とする付記11に記載の測定要求方法。
(付記13)
前記検出ステップにおいては、前記端末の電池残量が所定値以上となったことを検出し、
前記要求ステップにおいては、前記端末の電池残量が所定値以上となったことが前記検出ステップにおいて検出されたときには、前記複数の周辺セルについて前記測定を行うことを前記端末に要求する、
ことを特徴とする付記12に記載の測定要求方法。
(付記14)
前記要求ステップにおいては、前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことが前記検出ステップにおいて検出された場合、前記所定の一部を示す情報を含む測定要求メッセージを前記端末に送信する、
ことを特徴とする付記12乃至13のいずれか1項に記載の測定要求方法。
(付記15)
前記所定の一部のみについて前記測定を行うことの前記要求は、前記所定の一部以外の残余の前記周辺セルについて測定を停止することの要求を含む、
ことを特徴とする付記11乃至13のいずれか1項に記載の測定要求方法。
1、3、9 端末
2、4、7 基地局
10〜14 周辺セル
71 要求部
81〜84 周辺セル
91 電池管理部
92 報告部
110〜114 周波数

Claims (6)

  1. 接続する端末に対し、複数の周辺セルについて測定を行うことを要求する基地局であって、
    前記端末から受信した呼制御メッセージに含まれる電池残量に基づいて、前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを検出する検出部と、
    前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを示す所定の第1の情報に基づいて、前記複数の周辺セルの所定の一部であって前記端末が通信を継続するのに必要な周辺セルのみについて前記測定を行うことを前記端末に要求する要求部、とを備え、
    前記要求部は、前記端末が通信を継続するのに必要な前記周辺セルの周波数を示す周波数番号を測定要求メッセージに含めて前記端末に送信する
    ことを特徴とする基地局。
  2. 前記検出部は、前記端末の電池残量が所定値以上となったことを検出し、
    前記要求部は、前記端末の電池残量が所定値以上となったことを前記検出部が検出したときには、前記複数の周辺セルについて前記測定を行うことを前記端末に要求する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記所定の一部のみについて前記測定を行うことの前記要求は、前記所定の一部以外の残余の前記周辺セルについて測定を停止することの要求を含む、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の基地局。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載した基地局と、
    電池により駆動され、前記電池の残量を検出した結果を示す電池残量情報を出力する電池管理部と、入力される前記電池残量情報が、前記残量が所定値よりも少ないことを示す場合、その旨を示す第2の情報を送信する報告部と、を備えることを特徴とする端末、とを有する
    システム。
  5. 前記基地局は、受信した前記第2の情報を前記第1の情報として使用することを特徴とする請求項4に記載したシステム。
  6. 接続する端末に対し、複数の周辺セルについて測定を行うことを要求する基地局の測定要求方法であって、
    前記端末から受信した呼制御メッセージに含まれる電池残量に基づいて、前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを検出する検出ステップと、
    前記端末の電池残量が所定値よりも少なくなったことを示す所定の情報に基づいて、前記複数の周辺セルの所定の一部であって前記端末が通信を継続するのに必要な周辺セルのみについて前記測定を行うことを前記端末に要求する要求ステップ、とを有し、
    前記要求ステップは、前記端末が通信を継続するのに必要な前記周辺セルの周波数を示す周波数番号を測定要求メッセージに含めて前記端末に送信する
    ことを特徴とする測定要求方法。
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