JP6932276B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ヒートパイプで構成される冷却装置に関する。
電子部品の通電時の発熱による損傷を防ぐため、冷却部材が電子部品に熱的に接続される。冷却部材は、電子部品から伝達された熱を、冷却部材の周囲の空気に放熱する。その結果、電子部品が冷却される。冷却部材の一例として、ヒートパイプを有するヒートシンクがある。この種のヒートシンクの一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されているヒートシンクは、電子部品から熱が伝達されるベース板と、ヒートパイプと、を備える。ヒートパイプは、ベース板に固定された板型ヒートパイプと、板型ヒートパイプと連通する筒型ヒートパイプとで構成される。
特開2003−336976号公報
特許文献1に開示されるヒートシンクが有するヒートパイプには、気液二相の状態の冷媒が封入される。電子部品から熱を伝達されて気化した冷媒は、板型ヒートパイプから筒型ヒートパイプに流入する。そして、気化した冷媒は、筒型ヒートパイプの内部を移動しながら、筒型ヒートパイプを介して筒型ヒートパイプの周囲の空気に熱を伝達する。冷媒が空気に熱を伝達すると、冷媒の温度は下がり、冷媒は液化する。液化した冷媒は、筒型ヒートパイプを伝って板型ヒートパイプに流入する。このように冷媒が気化と液化を繰り返してヒートパイプの内部を循環することで、電子部品が冷却される。
ヒートシンクが冷媒の融点以下の空気に接触する場所に設置されていると、冷媒が凍ることがある。例えば、冷媒として純水がヒートパイプに封入されていて、ヒートシンクが摂氏0度以下の空気に接触する場所に設置されている場合、ヒートパイプの内部に封入された純水が凍ることがある。このように冷媒が凍ると、ヒートパイプの内部で冷媒が循環しないため、ヒートシンクの冷却性能が低下する。その結果、電子部品を十分に冷却することができず、電子部品の温度が高くなり過ぎて、電子部品が故障してしまうことがある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、低温の環境でも冷却可能な冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の冷却装置は、受熱ブロックと、第1ヒートパイプと、第2ヒートパイプと、気液二相の状態の第1冷媒と、気液二相の状態の第2冷媒と、を備える。受熱ブロックの第1主面には、発熱体が固定される。第1ヒートパイプは、受熱ブロックに固定される。第2ヒートパイプは、受熱ブロックに固定され、第1ヒートパイプに隣接する。第1冷媒は、第1ヒートパイプに封入されている。第2冷媒は、第2ヒートパイプに封入されている。常温において、第2ヒートパイプの体積に占める液体の状態の第2冷媒の割合は、第1ヒートパイプの体積に占める液体の状態の第1冷媒の割合より高い。第2ヒートパイプは、受熱ブロックに近い端部と受熱ブロックから遠い端部との間で蛇行する流路を形成する。
本発明に係る冷却装置は、第1ヒートパイプに隣接する第2ヒートパイプを備える。常温において、第2ヒートパイプの体積に占める液体の状態の第2冷媒の割合は、第1ヒートパイプの体積に占める液体の状態の第1冷媒の割合より高い。第1ヒートパイプより凍りにくい第2ヒートパイプが第1ヒートパイプに隣接することで、第1ヒートパイプの内部の凍った第1冷媒を速やかに溶かすことが可能である。その結果、低温の環境でも冷却装置による冷却が可能となる。
本発明の実施の形態1に係る冷却装置の斜視図 実施の形態1に係る冷却装置の図1のA−A線での矢視断面図 実施の形態1に係る第2ヒートパイプを示す図 実施の形態1に係る電力変換装置の断面図 実施の形態1に係る電力変換装置の図4のB−B線での矢視断面図 本発明の実施の形態2に係る冷却装置の斜視図 実施の形態2に係る冷却装置の図6のC−C線での矢視断面図 実施の形態2に係る第2ヒートパイプを構成する板状部材の上面図 本発明の実施の形態3に係る冷却装置の断面図 実施の形態3に係る第2ヒートパイプを構成する板状部材の上面図 本発明の実施の形態4に係る冷却装置の断面図 実施の形態4に係る第2ヒートパイプを構成する板状部材の上面図 実施の形態に係る冷却装置の変形例の斜視図 実施の形態に係るループヒートパイプの概要図
以下、本発明の実施の形態に係る冷却装置について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
通電時の電子部品の発熱による電子部品の故障を防止するため、電子部品には、電子部品を冷却する冷却装置が熱的に接続される。図1に示す実施の形態1に係る冷却装置1は、発熱体が固定された受熱ブロック11と、受熱ブロック11に固定され、発熱体から伝達された熱を放熱することで発熱体を冷却する第1ヒートパイプ12と、受熱ブロック11に固定され、第1ヒートパイプ12に隣接する第2ヒートパイプ13と、を備える。第1ヒートパイプ12は、受熱ブロック11に固定された母管12aと、母管12aと連通して受熱ブロック11から離れる方向に延びる支管12bとで構成される。なお固定は、一体に形成されることを含むものとする。具体的には、受熱ブロック11に固定された母管12aは、受熱ブロック11と一体に形成されてもよい。同様に、受熱ブロック11に固定された第2ヒートパイプ13は、受熱ブロック11と一体に形成されてもよい。
図1におけるA−A線での矢視断面図である図2に示すように、冷却装置1はさらに、支管12bに固定されたフィン14を備える。なお図1においては、図をわかりやすくするために、フィン14の記載を省略した。冷却装置1はさらに、第1ヒートパイプ12に封入された気液二相の状態の第1冷媒15と、第2ヒートパイプ13に封入された気液二相の状態の第2冷媒16と、をさらに備える。
図1および図2において、Z軸を鉛直方向とする。またX軸は、受熱ブロック11の第1主面11aおよび第2主面11bのそれぞれと直交する方向であり、Y軸は、X軸およびZ軸に直交する方向である。
上記構成を有する冷却装置1の各部について、冷却装置1が4本の母管12aを備え、各母管12aに4本の支管12bが連通する構成を例にして説明する。
図2に示すように、受熱ブロック11の第1主面11aには、通電時に発熱する電子部品で構成される発熱体31が固定される。また第1主面11aの反対側に位置する受熱ブロック11の第2主面11bには、Y軸方向に延びる複数の溝11cと、Y軸方向に延びる複数の溝11dが形成される。各溝11cに母管12aが挿入され、接着剤による接着、はんだ付け等の任意の固定方法によって、母管12aが受熱ブロック11に固定される。
また各溝11dに第2ヒートパイプ13が挿入され、接着剤による接着、はんだ付け等の任意の固定方法によって、第2ヒートパイプ13が受熱ブロック11に固定される。なお溝11dは、溝11cに隣接する。具体的には、溝11dは、後述するように、溝11dに挿入された第2ヒートパイプ13から溝11cに挿入された母管12aに熱を伝えて凍った第1冷媒15を溶かすことが可能な程度に、溝11cの近傍に形成される。なお受熱ブロック11は、熱伝導率の高い材料、例えば、銅、アルミニウム等の金属で形成される。
第1ヒートパイプ12は、母管12aと、母管12aに連通する複数の支管12bとで構成される。第1ヒートパイプ12に第1冷媒15が封入される。
母管12aは、溝11cに挿入され、受熱ブロック11に固定されている。なお母管12aは、一部が露出した状態で受熱ブロック11に固定されている。なお母管12aは、熱伝導率の高い材料、例えば、銅、アルミニウム等の金属で形成される。
支管12bは、溶接、はんだ付け等によって、母管12aに固定され、母管12aに連通している。また支管12bは、第2主面11bから離れる方向に延びる。なお支管12bは、熱伝導率の高い材料、例えば、銅、アルミニウム等の金属で形成される。
第2ヒートパイプ13の一端は、溝11dに挿入され、受熱ブロック11に固定されている。第2ヒートパイプ13は、始点と終点が一致する流路であって、受熱ブロック11に近い端部と受熱ブロック11から遠い端部との間で蛇行する流路を形成する。また受熱ブロック11に固定された第2ヒートパイプ13は、Y軸に直交する断面で、すなわち、XZ平面で母管12aの外周の一部に沿う形状を有する。具体的には、図3に示すように、始点と終点が一致し、蛇行した流路を有する自励振動式の第2ヒートパイプ13を、一点鎖線で示す折り曲げ線L1で90度折り曲げたものが溝11dに挿入され、受熱ブロック11に固定される。
第2ヒートパイプ13は、図2に示すように、Z軸正方向に向く面13aと、X軸負方向に向く面13bとを有する。また第2ヒートパイプ13は、第1ヒートパイプ12に隣接する。具体的には、第2ヒートパイプ13は、発熱体31から伝達された熱を、面13a,13bのそれぞれから母管12aに伝達して、凍った第1冷媒15を溶かすことが可能な程度に、母管12aに隣接する。例えば、母管12aと第2ヒートパイプ13との間隔は、100mm以下に設定される。好ましくは、面13a,13bはそれぞれ、母管12aに当接してもよい。
フィン14は、貫通孔を有し、貫通孔を支管12bが通った状態で、支管12bに固定される。フィン14を設けることで、冷却装置1の冷却効率を高めることが可能である。
第1冷媒15は、気液二相の状態で、第1ヒートパイプ12に封入される。なお第1冷媒15は、発熱体31から伝達される熱で気化し、冷却装置1の周囲の空気に放熱することで液化する物質、例えば、水で構成される。
第2冷媒16は、気液二相の状態で、第2ヒートパイプ13に封入される。第2冷媒16の表面張力の作用により、第2ヒートパイプ13の内部は、第2冷媒16の液滴で塞がれ、液体の状態の第2冷媒16と気体の状態の第2冷媒16とが分散して位置する。なお第2冷媒16は、発熱体31から伝達される熱で気化し、冷却装置1の周囲の空気に放熱することで液化する物質、例えば、水で構成される。
なお常温において、第2ヒートパイプ13の体積に占める液体の第2冷媒16の割合は、第1ヒートパイプ12の体積に占める液体の第1冷媒15の割合より高い。このため、第2ヒートパイプ13は、第1ヒートパイプ12よりも凍りにくい。一例として、第2ヒートパイプ13の体積に占める液体の第2冷媒16の割合を50%とし、第1ヒートパイプ12の体積に占める液体の第1冷媒15の割合を20%とすることが好ましい。
上記構成を有する冷却装置1は、図4および図5に示すように、電力変換装置30に搭載される。なお図5は、図4におけるB−B線での矢視断面図である。電力変換装置30は、筐体32、筐体32の内部に収容される発熱体31、および、発熱体31を冷却する冷却装置1を備える。筐体32は、筐体32の内部を密閉部32aと開放部32bとに分ける仕切り33を有する。密閉部32aには、発熱体31が収容される。開放部32bには、冷却装置1が収容される。仕切り33は、開口部33aを有する。開口部33aは、冷却装置1が有する受熱ブロック11の第1主面11aによって塞がれる。発熱体31は、開口部33aを塞ぐ第1主面11aに取り付けられる。開口部33aが第1主面11aによって塞がれることで、密閉部32aに外部の空気、水分、塵埃等が流入することが抑制される。
また筐体32は、開放部32bに面し、かつ、Y軸方向と直交する二面に、吸排気口34を有する。一方の吸排気口34から流入した冷却風は、フィン14に沿って、支管12bの間を通り、他方の吸排気口34から排出される。冷却装置1が発熱体31から伝達された熱を、冷却風に伝達することで、発熱体31が冷却される。
上記構成を有する冷却装置1が発熱体31を冷却する仕組みについて説明する。発熱体31が発熱すると、発熱体31から受熱ブロック11および母管12aを介して、第1冷媒15に熱が伝達される。その結果、第1冷媒15の温度が上昇し、第1冷媒15の一部が気化する。気化した第1冷媒15は、母管12aから支管12bに流入し、さらに支管12bの内部を支管12bの鉛直方向上端に向かって移動する。支管12bの内部を支管12bの鉛直方向上端に向かって移動する間に、第1冷媒15は、支管12bとフィン14とを介して、冷却装置1の周囲の空気に放熱する。第1冷媒15が放熱することで、第1冷媒15の温度は下がる。この結果、第1冷媒15は、液化する。液化した第1冷媒15は、支管12bの内壁を伝って母管12aに戻る。液化した第1冷媒15は、受熱ブロック11を介して発熱体31から熱を伝達されると、再び気化し、支管12bに流入し、支管12bの鉛直方向上端に向かって移動する。第1冷媒15が上述の気化と液化を繰り返して循環することで、発熱体31で生じた熱は、冷却装置1の周囲の空気、具体的には支管12bとフィン14の周囲の空気に放熱されて、発熱体31は冷却される。
また発熱体31が発熱し、発熱体31から受熱ブロック11および母管12aを介して第1冷媒15に熱が伝達されると、気化しなかった第1冷媒15、すなわち、液体の状態の第1冷媒15に温度差が生じて、対流が生じる。対流によって、第1冷媒15が、発熱体31から伝達された熱をY軸方向に拡散して伝達されるため、発熱体31は効率よく冷却される。
また発熱体31が発熱すると、発熱体31から受熱ブロック11および第2ヒートパイプ13を介して、第2冷媒16に熱が伝達される。その結果、液体の状態であった第2冷媒16の一部が気化する。気化によって体積が増大した第2冷媒16に押されて、液体の状態の第2冷媒16と気体の状態の第2冷媒16とが、受熱ブロック11から遠い端部、換言すれば、鉛直方向上端に移動する。第2ヒートパイプ13の内部を鉛直方向上方に移動する間に、気化した第2冷媒16は、第2ヒートパイプ13を介して、冷却装置1の周囲の空気に放熱する。第2冷媒16が放熱することで、第2冷媒16の温度は下がる。この結果、第2冷媒16は、液化する。液化した第2冷媒16は、第2ヒートパイプ13の内壁を伝って鉛直方向下方に移動する。液化した第2冷媒16は、受熱ブロック11を介して発熱体31から熱を伝達されると、再び気化する。このように第2冷媒16が気化と液化を繰り返して循環することで、発熱体31で生じた熱は、冷却装置1の周囲の空気、具体的には第2ヒートパイプ13の周囲の空気に放熱されて、発熱体31は冷却される。
第1冷媒15が凍った状態では、上述した第1冷媒15の循環と対流が起こらないため、冷却装置1は発熱体31を冷却することができない。具体的には、発熱体31を構成する電子部品が通電されていない状態で、冷却装置1の周囲の空気が摂氏0度以下になると、水で構成される第1冷媒15が凍ることがある。冷却装置1の冷却効率の低下を抑制するためには、第1冷媒15を溶かす必要がある。
凍った第1冷媒15を溶かす冷却装置1の仕組みについて説明する。発熱体31が発熱すると、受熱ブロック11および第1ヒートパイプ12を介して、第1冷媒15に熱が伝達される。さらに発熱体31で生じた熱は、第2ヒートパイプ13に伝達され、母管12aに隣接する第2ヒートパイプ13の面13a,13bのそれぞれから、母管12aを介して第1冷媒15に伝達される。このため、母管12aの受熱ブロック11に面している部分だけでなく、母管12aの受熱ブロック11に面していない部分からも第2ヒートパイプ13を介して凍った第1冷媒15に多面的に熱が伝達される。したがって、冷却装置1は、第2ヒートパイプ13を備えない従来のヒートパイプ式冷却装置と比べて、凍った第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。
以上説明したとおり、本実施の形態1に係る冷却装置1によれば、第2ヒートパイプ13を備えることで、凍った第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。その結果、低温の環境でも、冷却装置1による発熱体31の冷却が可能である。
(実施の形態2)
第2ヒートパイプ13の構造は、第1ヒートパイプ12より凍りにくく、凍った第1冷媒15を溶かすことができる構造であれば、任意である。図6および図7に示す実施の形態2に係る冷却装置2は、第2ヒートパイプ13に代えて、第2ヒートパイプ17を備える。冷却装置2の構造は、第2ヒートパイプ17と、受熱ブロック11の形状とを除いて、冷却装置1の構造と同じである。また冷却装置2は、冷却装置1と同様に、電力変換装置30に搭載可能である。
冷却装置2が有する受熱ブロック11には、複数の溝11dに加えて、複数の溝11eが形成される。各溝11dに第2ヒートパイプ17の一端が挿入される。
第2ヒートパイプ17は、一端が溝11dに挿入され、接着剤による接着、はんだ付け等によって、受熱ブロック11に固定される。また第2ヒートパイプ17は、内部に流路18を有する板状部材19で構成される。具体的には、図8に示すように、内部に始点と終点が一致し、蛇行する流路18が形成された平らな板状部材19を、一点鎖線で示す折り曲げ線L2で90度折り曲げることで、第2ヒートパイプ17が得られる。流路18には、実施の形態1と同様に、気液二相の状態の第2冷媒16が封入される。なお板状部材19は、熱伝導率が高く、加工が容易な材料、例えば、銅、アルミニウム等の金属で構成される。
上述のように板状部材19を折り曲げて形成された第2ヒートパイプ17は、図7に示すように、Z軸正方向に向く面17aと、X軸負方向に向く面17bとを有する。また第2ヒートパイプ17は、第1ヒートパイプ12に隣接する。具体的には、第2ヒートパイプ17は、発熱体31から伝達された熱を、面17a,17bのそれぞれから母管12aに伝達して、凍った第1冷媒15を溶かすことが可能な程度に、母管12aに隣接する。好ましくは、面17a,17bはそれぞれ、母管12aに当接する。
なお実施の形態1と同様に、常温において、第2ヒートパイプ17の流路18の体積に占める液体の第2冷媒16の割合は、第1ヒートパイプ12の体積に占める液体の第1冷媒15の割合より高い。このため、第2ヒートパイプ17は、第1ヒートパイプ12よりも凍りにくい。一例として、第2ヒートパイプ17の流路18の体積に占める液体の第2冷媒16の割合を50%とし、第1ヒートパイプ12の体積に占める液体の第1冷媒15の割合を20%とすることが好ましい。
上記構成を有する冷却装置2が発熱体31を冷却する仕組みについて説明する。第1ヒートパイプ12が発熱体31を冷却する仕組みは、実施の形態1と同様であるため、第2ヒートパイプ17が発熱体31を冷却する仕組みについて説明する。
発熱体31が発熱すると、発熱体31から受熱ブロック11と板状部材19を介して、第2冷媒16に熱が伝達される。その結果、液体の状態であった第2冷媒16の一部が気化する。気化によって体積が増大した第2冷媒16に押されて、液体の状態の第2冷媒16と気体の状態の第2冷媒16とが、受熱ブロック11から遠い端部、換言すれば、鉛直方向上端に移動する。流路18を鉛直方向上方に移動する間に、気化した第2冷媒16は、板状部材19を介して、冷却装置2の周囲の空気に放熱する。第2冷媒16が放熱することで、第2冷媒16の温度は下がる。この結果、第2冷媒16は、液化する。液化した第2冷媒16は、流路18の内壁を伝って、鉛直方向下方に移動する。液化した第2冷媒16は、受熱ブロック11と板状部材19を介して発熱体31から熱を伝達されると、再び気化する。このように第2冷媒16が気化と液化を繰り返して循環することで、発熱体31で生じた熱は、冷却装置2の周囲の空気、具体的には第2ヒートパイプ17の周囲の空気に放熱されて、発熱体31は冷却される。
また発熱体31から受熱ブロック11を介して第2ヒートパイプ17を構成する板状部材19に伝達された熱の一部は、板状部材19から周囲の空気に直接的に放熱されて、発熱体31は冷却される。
次に、凍った第1冷媒15を溶かす冷却装置2の仕組みについて説明する。実施の形態1と同様に、発熱体31が発熱すると、受熱ブロック11および第1ヒートパイプ12を介して、第1冷媒15に熱が伝達される。
さらに発熱体31で生じた熱は、第2ヒートパイプ17に伝達され、母管12aに隣接する第2ヒートパイプ17の面17a,17bのそれぞれから、母管12aを介して第1冷媒15に伝達される。このため、母管12aの受熱ブロック11に面している部分だけでなく、母管12aの受熱ブロック11に面していない部分からも第2ヒートパイプ17を介して凍った第1冷媒15に多面的に熱が伝達される。したがって、冷却装置1は、第2ヒートパイプ17を備えない従来のヒートパイプ式冷却装置と比べて、凍った第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。
以上説明したとおり、本実施の形態2に係る冷却装置2によれば、第2ヒートパイプ17を備えることで、凍った第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。その結果、低温の環境でも、冷却装置2による発熱体31の冷却が可能である。
また第2ヒートパイプ17の流路18は板状部材19の内部に形成されているため、冷却装置1の周囲の空気の温度変化の影響を受けにくく、実施の形態1に係る冷却装置1が有する第2ヒートパイプ13よりも凍りにくい。
また第2ヒートパイプ17と発熱体31との距離は、母管12aと発熱体31との距離より短い。そのため、発熱体31で生じた熱は、第2ヒートパイプ17に、母管12aよりも速く伝達される。その結果、第2ヒートパイプ17から母管12aを介して第1冷媒15に効率よく熱を伝達し、凍っている第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。
(実施の形態3)
第2ヒートパイプ13の構造は、第1ヒートパイプ12より凍りにくく、凍った第1冷媒15を溶かすことができる構造であれば、任意である。図9に示す実施の形態3に係る冷却装置3は、第2ヒートパイプ13に代えて、第2ヒートパイプ20を備える。冷却装置3の構造は、第2ヒートパイプ20と、受熱ブロック11の形状とを除いて、冷却装置1の構造と同じである。また冷却装置3は、冷却装置1,2と同様に、電力変換装置30に搭載可能である。
冷却装置3が有する受熱ブロック11には、冷却装置2が有する受熱ブロック11と同様の溝11eと、複数の溝11fが形成される。各溝11eに第2ヒートパイプ20の一端が挿入され、この溝11dとの間に2つの溝11cを挟んで溝11eより鉛直方向上側に位置する溝11fに第2ヒートパイプ20の他端が挿入される。
第2ヒートパイプ20の一端は、溝11eに挿入され、他端は、溝11fに挿入される。そして第2ヒートパイプ20は、接着剤による接着、はんだ付け等によって、受熱ブロック11に固定される。また第2ヒートパイプ20は、実施の形態2と同様の板状部材19を折り曲げて形成される。具体的には、図10に示す内部に始点と終点が一致し、蛇行した流路18が形成された平らな板状部材19を一点鎖線で示す折り曲げ線L3,L4のそれぞれで板状部材19を90度折り曲げることで、第2ヒートパイプ20が得られる。なお折り曲げ線L3で板状部材19を折り曲げる方向と、折り曲げ線L4で板状部材19を折り曲げる方向とは同じである。
上述のように板状部材19を折り曲げて形成された第2ヒートパイプ20は、図9に示すように、Z軸正方向に向く面20aと、X軸負方向に向く面20bと、Z軸負方向に向く20cと、を有する。また第2ヒートパイプ20は、第1ヒートパイプ12に隣接する。具体的には、第2ヒートパイプ20は、発熱体31から伝達された熱を、面20a,20b,20cのそれぞれから母管12aに伝達可能な程度に、母管12aに隣接する。好ましくは、第2ヒートパイプ20の面20a,20b,20cはそれぞれ、母管12aに当接する。
なお実施の形態1と同様に、常温において、第2ヒートパイプ20の流路18の体積に占める液体の第2冷媒16の割合は、第1ヒートパイプ12の体積に占める液体の第1冷媒15の割合より高い。このため、第2ヒートパイプ20は、第1ヒートパイプ12よりも凍りにくい。一例として、第2ヒートパイプ20の流路18の体積に占める液体の第2冷媒16の割合を50%とし、第1ヒートパイプ12の体積に占める液体の第1冷媒15の割合を20%とすることが好ましい。
第1ヒートパイプ12が発熱体31を冷却する仕組みは、実施の形態1と同様である。また第2ヒートパイプ20が発熱体31を冷却する仕組みは、実施の形態2と同様である。ただし、第2ヒートパイプ20を構成する板状部材19の両端が受熱ブロック11に固定されており、流路18の両端が発熱体31から受熱ブロック11を介して伝達された熱によって暖められる。このため、気化によって体積が増大した第2冷媒16に押されて、液体の状態の第2冷媒16と気体の状態の第2冷媒16とは、流路18の中央部分、換言すれば、板状部材19の長手方向の中央部分に向かって移動する。
次に、凍った第1冷媒15を溶かす冷却装置3の仕組みについて説明する。発熱体31が発熱すると、受熱ブロック11および第1ヒートパイプ12を介して、第1冷媒15に熱が伝達される。
さらに発熱体31で生じた熱は第2ヒートパイプ20に伝達され、母管12aに隣接する第2ヒートパイプ20の面20a,20b,20cのそれぞれから、母管12aを介して第1冷媒15に伝達される。このため、母管12aの受熱ブロック11に面している部分だけでなく、母管12aの受熱ブロック11に面していない部分からも第2ヒートパイプ20を介して凍った第1冷媒15に多面的に熱が伝達される。したがって、冷却装置3は、第2ヒートパイプ20を備えない従来のヒートパイプ式冷却装置と比べて、凍った第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。
また第2ヒートパイプ20の両端は受熱ブロック11に固定されているため、発熱体31で生じた熱は、第2ヒートパイプ20の両端から第2ヒートパイプ20に伝達される。そのため、第2ヒートパイプ13,17よりも速く、第2ヒートパイプ20の全体に熱が伝達される。その結果、第2ヒートパイプ13,17と比べて、より速やかに第1冷媒15を溶かすことができる。
以上説明したとおり、本実施の形態3に係る冷却装置3によれば、第2ヒートパイプ20は、発熱体31から伝達された熱を面20a,20b,20cから母管12aを介して第1冷媒15に伝達することで、凍った第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。その結果、低温の環境でも、冷却装置3による発熱体31の冷却が可能である。
(実施の形態4)
実施の形態1−3では、XZ平面で母管12aの外周の一部に沿う形状を有する第2ヒートパイプ13,17,20について説明したが、第2ヒートパイプ13,17,20は、XZ平面で母管12aの外周の一部に沿う形状を有し、かつ、支管12bに沿って延びる形状を有してもよい。図11に示すように、実施の形態4に係る冷却装置4は、第2ヒートパイプ13に代えて、第2ヒートパイプ21を備える。冷却装置4の構造は、第2ヒートパイプ21と、受熱ブロック11の形状とを除いて、冷却装置1の構造と同じである。また冷却装置4は、冷却装置1−3と同様に、電力変換装置30に搭載可能である。
冷却装置4が有する受熱ブロック11には、複数の溝11dの代わりに、複数の溝11gが形成される。各溝11gに、第2ヒートパイプ21が挿入される。なお各溝11gは、溝11cの鉛直方向上側の位置で、溝11cに隣接して形成される。具体的には、溝11gは、溝11gに挿入された第2ヒートパイプ21から溝11cに挿入された母管12aに熱を伝えて凍った第1冷媒15を溶かすことが可能な程度に、溝11cに隣接して形成される。
第2ヒートパイプ21は、溝11gに挿入され、接着剤による接着、はんだ付け等によって、受熱ブロック11に固定される。また第2ヒートパイプ21は、内部に流路18を有する。具体的には、図12に示す内部に始点と終点が一致し、蛇行した流路18が形成された平らな板状部材19を一点鎖線で示す折り曲げ線L5で板状部材19を90度折り曲げ、一点鎖線で示す折り曲げ線L6で水平方向と支管12bが延びる方向とが成す角にあわせて板状部材19を折り曲げることで、第2ヒートパイプ21が得られる。なお折り曲げ線L5で板状部材19を折り曲げる際の折り曲げる方向と、折り曲げ線L6で板状部材19を折り曲げる際の折り曲げる方向とは逆である。第2ヒートパイプ21は、水平方向と支管12bが延びる方向とが成す角にあわせて板状部材19を折り曲げて形成されているため、受熱ブロック11に固定された状態で、支管12bに沿って延びる。
上述のように板状部材19を折り曲げて形成された第2ヒートパイプ21は、図11に示すように、Z軸負方向に向く面21aと、X軸負方向に向く面21bと、支管12bに沿って延びる面21cと、を有する。また第2ヒートパイプ21は、母管12aに隣接する。具体的には、第2ヒートパイプ21は、発熱体31から伝達された熱を、面21a,21bのそれぞれから母管12aに伝達可能な程度に、母管12aに隣接する。好ましくは、第2ヒートパイプ21の面21a,21bはそれぞれ、母管12aに当接してもよい。また第2ヒートパイプ21は、発熱体31から伝達された熱を、面21cから支管12bに伝達可能な程度に、支管12bに隣接し、支管12bに沿って延びる。好ましくは、第2ヒートパイプ21の面21cは支管12bに当接してもよい。
なお実施の形態1と同様に、常温において、第2ヒートパイプ21の流路18の体積に占める液体の第2冷媒16の割合は、第1ヒートパイプ12の体積に占める液体の第1冷媒15の割合より高い。このため、第2ヒートパイプ21は、第1ヒートパイプ12よりも凍りにくい。一例として、第2ヒートパイプ21の流路18の体積に占める液体の第2冷媒16の割合を50%とし、第1ヒートパイプ12の体積に占める液体の第1冷媒15の割合を20%とすることが好ましい。
第1ヒートパイプ12が発熱体31を冷却する仕組みは、実施の形態1と同様である。また第2ヒートパイプ20が発熱体31を冷却する仕組みは、実施の形態2と同様である。
次に、凍った第1冷媒15を溶かす冷却装置4の仕組みについて説明する。発熱体31が発熱すると、受熱ブロック11および第1ヒートパイプ12を介して、第1冷媒15に熱が伝達される。
さらに発熱体31で生じた熱は第2ヒートパイプ21に伝達され、母管12aに隣接する第2ヒートパイプ21の面21a,21bのそれぞれから、母管12aを介して第1冷媒15に伝達される。このため、母管12aの受熱ブロック11に面している部分だけでなく、母管12aの受熱ブロック11に面していない部分からも第2ヒートパイプ20を介して凍った第1冷媒15に多面的に熱が伝達される。
また第2ヒートパイプ21に伝達された熱は、面21cから、支管12bを介して第1冷媒15に伝達される。このため、支管12bで凍った第1冷媒15にも熱が伝達される。したがって、冷却装置4は、第2ヒートパイプ21を備えない従来のヒートパイプ式冷却装置と比べて、凍った第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。また冷却装置1は、支管12bで凍った第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。
以上説明したとおり、本実施の形態4に係る冷却装置4によれば、第2ヒートパイプ21は、発熱体31から伝達された熱を面21a,21bのそれぞれから母管12aを介して第1冷媒15に伝達し、面21cから支管12bを介して第1冷媒15に伝達することで、凍った第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。その結果、低温の環境でも、冷却装置4による発熱体31の冷却が可能である。
本発明は、上述の実施の形態に限られない。一例として、上述の実施の形態の内、複数の実施の形態を任意に組み合わせてもよい。具体的には、冷却装置1が有する第2ヒートパイプ13の形状を、第2ヒートパイプ20,21と同様の形状としてもよい。
受熱ブロック11の形状は、板状の形状に限られず、第1主面11aに発熱体31が固定可能であって、かつ、第1ヒートパイプ12が固定可能な形状であれば、任意である。
第1ヒートパイプ12の構造および形状は、発熱体31から伝達された熱を放熱可能な構造および形状であれば、任意である。一例として、第1ヒートパイプ12は、母管12aのみから構成されてもよい。
また母管12aの長手方向に直交する断面の形状は、円形に限られず、扁平形状でもよい。同様に、支管12bの長手方向に直交する断面の形状は、円形に限られず、扁平形状でもよい。なお扁平形状は、円の一部の幅を元の円より狭く変形することで得られる形状であり、楕円、流線型、長円等を含む。なお長円は、同一の直径の円の外縁を直線で繋いだ形状を意味する。この場合、扁平形状の長手方向がZ軸方向に平行する向きで母管12aを受熱ブロック11に固定すると、受熱ブロック11から母管12aへの熱の伝達効率が向上する。また支管12bの長手方向が冷却風の流れる方向に一致する向きで支管12bを母管12aに固定すると、支管12bの近傍での乱流が抑制され、冷却効率が向上する。
第2ヒートパイプ13,17,20,21,22の形状は、凍った第1冷媒15を溶かすことが可能な形状であれば、任意である。一例として、第2ヒートパイプ17,20,21,22は、内部に流路18を有する任意の形状の部材で構成されてもよい。
また他の一例として、一部がXZ平面で母管12aの外周の一部に沿う形状を有し、他の一部が支管12bに沿って延びる形状を有する第2ヒートパイプ22を図13に示す。第2ヒートパイプ22は、第2ヒートパイプ17と同様に、XZ平面で母管12aの外周の一部に沿う形状を有する折り曲げ部22aと、受熱ブロック11の第2主面11bから支管12bに沿って延びる形状を有する直線部22bとで、構成される。
流路18の形状は、内部に封入された第2冷媒16が循環可能な形状であれば、任意である。一例として、流路18の形状は、環状でもよい。
また第2ヒートパイプ13,17,20,21は、自励式のヒートパイプに限られず、図14に示すループヒートパイプ23で構成されてもよい。ループヒートパイプ23は、発熱体31で生じた熱を第2冷媒16に伝達して、第2冷媒16を気化させる蒸発器23aと、気化した第2冷媒16が通る蒸気管23bと、第2冷媒16から伝達された熱を放熱することで、第2冷媒16を液化させる凝縮器23cと、液化した第2冷媒16が通る液管23dと、液管23dを流れる第2冷媒16の一部を貯留することで、液管23dから蒸発器23aに流れる第2冷媒16の量を調整するリザーバ23eと、を備える。この場合、蒸発器23aが受熱ブロック11に固定される。
またループヒートパイプ23は、第2ヒートパイプ17,20,21のように、板状部材の内部に形成されてもよい。この場合、蒸発器23aが受熱ブロック11に隣接するように、ループヒートパイプ23が内部に形成された板状部材が受熱ブロック11に固定される。
発熱体31として、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されるスイッチング素子を受熱ブロック11に取り付けてもよい。ワイドバンドギャップ半導体は、例えば、炭化ケイ素、窒化ガリウム系材料、またはダイヤモンドを含む。ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたスイッチング素子は、ケイ素を用いたスイッチング素子に比べて、小型化されているため、単位面積当たりの発熱量が大きい。第1ヒートパイプ12より凍りにくい第2ヒートパイプ13,17,20,21,22がワイドバンドギャップ半導体で生じた熱を受けることで、凍った第1冷媒15を速やかに溶かすことが可能である。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
1,2,3,4 冷却装置、11 受熱ブロック、11a 第1主面、11b 第2主面、11c,11d,11e,11f,11g 溝、12 第1ヒートパイプ、12a 母管、12b 支管、13,17,20,21,22 第2ヒートパイプ、13a,13b,17a,17b,20a,20b,20c,21a,21b,21c 面、14 フィン、15 第1冷媒、16 第2冷媒、18 流路、19 板状部材、22a 折り曲げ部、22b 直線部、23 ループヒートパイプ、23a 蒸発器、23b 蒸気管、23c 凝縮器、23d 液管、23e リザーバ、30 電力変換装置、31 発熱体、32 筐体、32a 密閉部、32b 開放部、33 仕切り、33a 開口部、34 吸排気口、L1,L2,L3,L4,L5,L6 折り曲げ線。

Claims (8)

  1. 発熱体が第1主面に固定される受熱ブロックと、
    前記受熱ブロックに固定される第1ヒートパイプと、
    前記受熱ブロックに固定され、前記第1ヒートパイプに隣接する第2ヒートパイプと、
    前記第1ヒートパイプに封入された気液二相の状態の第1冷媒と、
    前記第2ヒートパイプに封入された気液二相の状態の第2冷媒と、
    を備え、
    常温において、前記第2ヒートパイプの体積に占める液体の状態の前記第2冷媒の割合は、前記第1ヒートパイプの体積に占める液体の状態の前記第1冷媒の割合より高
    前記第2ヒートパイプは、前記受熱ブロックに近い端部と前記受熱ブロックから遠い端部との間で蛇行する流路を形成する、
    冷却装置。
  2. 発熱体が第1主面に固定される受熱ブロックと、
    前記受熱ブロックに固定される第1ヒートパイプと、
    前記受熱ブロックに固定され、前記第1ヒートパイプに隣接する第2ヒートパイプと、
    前記第1ヒートパイプに封入された気液二相の状態の第1冷媒と、
    前記第2ヒートパイプに封入された気液二相の状態の第2冷媒と、
    を備え、
    常温において、前記第2ヒートパイプの体積に占める液体の状態の前記第2冷媒の割合は、前記第1ヒートパイプの体積に占める液体の状態の前記第1冷媒の割合より高く、
    前記第1ヒートパイプは、前記受熱ブロックに固定され、前記第1主面に沿って延びる母管を有し、
    前記第2ヒートパイプは、前記母管が延びる方向に直交する断面で、前記母管の外周の一部に沿う形状を有する、
    却装置。
  3. 前記第2ヒートパイプは、前記母管に当接する、
    請求項に記載の冷却装置。
  4. 前記第1ヒートパイプは、前記母管と連通し、前記第1主面と向き合う前記受熱ブロックの第2主面から離れる方向に延びる支管をさらに備える、
    請求項2または3に記載の冷却装置。
  5. 前記第2ヒートパイプは、前記支管に沿って延びる、
    請求項に記載の冷却装置。
  6. 前記第2ヒートパイプは、前記支管に当接する、
    請求項またはに記載の冷却装置。
  7. 前記第2ヒートパイプは、内部に流路を有する部材で構成される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の冷却装置。
  8. 前記第2ヒートパイプは、始点と終点が一致する流路を形成する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の冷却装置。
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