JP6930642B1 - 粉粒体供給装置の制御装置およびこれを備えた粉粒体供給システム、粉粒体供給装置の制御方法、制御プログラム - Google Patents

粉粒体供給装置の制御装置およびこれを備えた粉粒体供給システム、粉粒体供給装置の制御方法、制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6930642B1
JP6930642B1 JP2020140293A JP2020140293A JP6930642B1 JP 6930642 B1 JP6930642 B1 JP 6930642B1 JP 2020140293 A JP2020140293 A JP 2020140293A JP 2020140293 A JP2020140293 A JP 2020140293A JP 6930642 B1 JP6930642 B1 JP 6930642B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
granular material
supply
amount
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020140293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022035758A (ja
Inventor
智史 小山
智史 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2020140293A priority Critical patent/JP6930642B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6930642B1 publication Critical patent/JP6930642B1/ja
Publication of JP2022035758A publication Critical patent/JP2022035758A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Abstract

【課題】外乱によって供給速度が一時的に変動したとしても、所定量の粉粒体を供給開始から所定期間が経過した時点で供給し終える。【解決手段】制御装置10が、供給済の粉粒体91の量である既供給量を測定する測定部21と、所定総量A1および所定供給期間T1から得られる基準供給速度vrefと、供給開始からの経過時間Tとに応じて、既供給量の目標値Atを可変的に設定する目標既供給量設定部22と、既供給量の測定値Amが目標値Atに追従するように粉粒体供給装置2の操作量Uを設定する操作量設定部23と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、粉粒体を供給する粉粒体供給装置の動作を制御する制御装置およびこれを備えた粉粒体供給システムに関する。また、本発明は、この粉粒体供給装置の制御方法および制御プログラムに関する。
粉粒体を搬送して受容体へ供給するために、振動フィーダのような粉粒体供給装置が広く利用されている。
例えば、樹脂成型品の製造現場では、粉粒状の樹脂ペレットを金型内へ供給するために、粉粒体供給装置が導入される場合がある。樹脂ペレットの金型への供給総量は、樹脂成型品あるいは金型のサイズによって予め定められる。定速移動する金型内に樹脂ペレットを一定の供給速度で供給することで、金型の移動が終了した時点で所定総量の樹脂ペレットを供給し終えることができるとともに、金型内に樹脂ペレットを一様に撒くことができる。この場合において、樹脂ペレットの供給開始時点、供給期間および供給終了時点は、金型の移動開始時点、移動期間および移動終了時点とそれぞれ概ね一致するように設定される。
特許文献1および2は、粉粒体供給装置の制御方法を開示している。粉粒体供給装置は、粉粒体の供給速度を一定の目標値に保つようにして制御されている。
特開2007−178371号公報 特開平2−4602号公報
ここで、粉粒体供給装置で粉粒体を搬送している間に、例えば、粉粒体の大きさの不均一性や粘度、あるいは、外的に付加された振動等に起因する外乱によって、供給速度が一時的に変動する場合がある。供給速度が変動すると、供給量に過不足が発生する。
上記した制御方法では、供給速度が変動しても、その後に供給速度を目標値に追従させることは可能である。しかし、供給量の過不足が解消されることなく、供給速度が再び一定に保たれる。このように定速性の重視によって供給量の過不足が看過されると、目標の供給終了時点で所定総量の粉粒体を供給し終えることができない可能性がある。それにより、受容体に粉粒体を一様に撒くことができない可能性がある。
例えば、供給不足が解消されないままであると、受容体の移動が終了しても所定総量の粉粒体を供給し終えることができず、受容体内の端部で粉粒体が局所的に蓄積されていく可能性がある。供給過剰が解消されないままであると、受容体の移動が終了する前に所定総量の粉粒体を供給し終えてしまい、受容体内の端部に粉粒体を撒けない可能性がある。
そこで本発明は、外乱によって供給速度が一時的に変動したとしても、所定総量の粉粒体を供給開始から所定期間が経過した時点で供給し終えることを可能にすることを目的としている。
本発明の一形態に係る粉粒体供給装置の制御装置は、所定総量の粉粒体の供給を所定供給期間が経過した時点で終了すべく動作する粉粒体供給装置を制御するように構成される。制御装置は、測定部、目標既供給量設定部および操作量設定部を備える。測定部は、供給済の粉粒体の量である既供給量を測定する。目標既供給量設定部は、所定総量および所定供給期間から得られる基準供給速度と、供給開始からの経過時間とに応じて、既供給量の目標値を可変的に設定する。操作量設定部は、既供給量の測定値が目標値に追従するように粉粒体供給装置の操作量を設定する。
前記構成によれば、既供給量の目標値は、粉粒体の供給総量および供給期間から得られる基準供給速度に応じて可変的に設定され、現時点で供給し終えているべき粉粒体の量を示す。他方、既供給量の測定値は、現時点で実際に供給し終えた粉粒体の量を示す。そして、粉粒体の供給に影響を与える外乱によって供給速度の変動およびこれに伴う供給の過不足が生じた場合、この過不足は、測定部において測定される測定値に即座に反映される。ここで、外乱は、例えば、粉粒体の大きさの不均一性や粘度、あるいは、外的に付加された振動等に起因する粉粒体の供給の乱れを意味している。
操作量設定部は、測定部において測定される測定値が目標値に追従するように操作量を設定する。変動および過不足がない通常状態では、供給速度が基準供給速度で保たれ、供給量が基準供給速度に従って増加していく。そして、操作量設定部は、外乱によって速度の変動および供給の過不足が生じると、その過不足が解消されるように操作量を設定する。
これにより、外乱によって供給速度が一時的に変動したとしても、所定総量の粉粒体を供給開始から所定期間が経過した時点で供給し終えることができる。なお、「・・・時点で供給し終える」ことには、「当該時点を基準値とする公差の範囲内で供給し終える」ことも含まれる。
目標既供給量設定部は、所定総量を所定供給期間で除算することで得られた基準供給速度に経過時間を乗算することにより、既供給量の目標値を導出してもよい。
前記構成によれば、通常状態において、供給速度を基準供給速度で保つことと、供給の過不足が生じた場合において、その過不足を解消することとを容易に実現することができる。
本発明の別の形態に係る粉粒体供給装置の制御装置は、所定総量の粉粒体の供給を所定供給期間が経過した時点で終了すべく動作する粉粒体供給装置を制御するように構成される。制御装置は、粉粒体の供給速度を測定する測定部と、供給速度の目標値を設定する目標供給速度設定部と、供給速度の測定値が目標値に追従するように粉粒体供給装置の操作量を設定する操作量設定部とを備える。目標供給速度設定部は、測定値の変動の有無を判定する。変動がなければ、目標供給速度設定部は、所定総量および所定供給期間から得られる基準値を目標値として設定する。変動があれば、目標供給速度設定部は、基準値から当該変動方向とは逆方向へ変化させた補正値を目標値として設定する。
前記構成によれば、外乱によって供給速度の変動が生じた場合、この変動が測定値に即座に反映される。目標値は、変動の有無に応じて変更される。変動がない通常状態では、目標値は、粉粒体の供給総量および供給期間から得られる基準値に設定される。変動が生じると、目標値が基準値から補正値に変更される。補正値は、測定値の変動方向と逆方向へと基準値から変化する。
操作量設定部は、測定部において測定される測定値が目標値に追従するように操作量を設定する。通常状態では、供給速度が基準値で保たれ、供給量が基準値に従って増加していく。外乱によって速度の変動が生じると、供給速度を単に基準値に戻そうとするのではなく、供給速度が基準値を上回ってまたは下回って補正値となるように操作量が設定される。よって、変動によって生じた供給の過不足を解消することができる。
したがって、所定総量の粉粒体を供給開始から所定供給期間が経過した時点で供給し終えることが可能になる。
目標供給速度設定部は、変動によって生じた粉粒体の供給の過不足量を測定し、測定された過不足量が相殺されるまで補正値を目標値として設定してもよい。
前記構成によれば、過不足量を測定し、その過不足量を相殺するまで目標値を基準値から補正値に変更するので、変動によって生じた過不足をより確実に解消することができる。
目標供給速度設定部は、補正値が設定される期間である相殺期間を予め設定し、測定された過不足量が相殺期間の経過後に相殺されるように補正値を導出してもよい。
前記構成によれば、予め設定された相殺期間の経過後に過不足量を相殺することができ、変動に対処する期間を所望どおりに設定することが可能になる。
測定部は、粉粒体供給装置によって支持されている総支持重量を測定してもよい。制御装置が、総支持重量に応じて操作量を調整する調整部を、更に備えてもよい。
ここで、粉粒体供給装置を稼働して粉粒体を供給する過程では、粉粒体の残量が減少するなどして、粉粒体供給装置によって支持されている重量である総支持重量が変化する。そして、粉粒体供給装置の制御特性が、この総支持重量によって変化する場合がある。換言すると、総支持重量が異なれば、同じ操作量が設定されても、供給速度あるいは供給量が異なる結果になる場合がある。
前記構成によれば、総支持重量に応じて操作量を調整するため、粉粒体を供給する過程で総支持重量が変化しても供給速度あるいは供給量を目標値に追従させる制御を安定させることができる。
操作量設定部は、伝達関数に従って前記測定値と前記目標値との偏差から前記操作量を導出する演算部を有してもよい。調整部は、総支持重量に応じて伝達関数のパラメータを調整するパラメータ設定部を有してもよい。
前記構成によれば、総支持重量の変化に伴って、偏差から操作量を導出するための伝達関数のパラメータが調整されるため、測定値を目標値に追従させる制御を安定させることができる。
総支持重量が小さくなると、パラメータ設定部は、偏差に対する操作量の応答が鈍くなるようにパラメータを調整してもよい。
ここで、総支持重量が小さくなると、供給速度が上昇しやすくなり、それにより供給量が増えやすくなる場合がある。
前記構成によれば、総支持重量が小さくなると、偏差に対する操作量の応答が鈍くなるので、測定値を目標値に追従させる制御を安定させることができる。
操作量設定部は、測定値と目標値との偏差に基づいて導出された操作量が所定範囲を超える場合に、操作量が当該範囲の上限値または下限値となるように操作量を制限する操作量制限部を有してもよい。調整部は、総支持重量に応じて上限値および下限値を調整する上下限設定部を有してもよい。
前記構成によれば、上下限設定部が操作量のリミット処理を行う。このリミット処理において、総支持重量に応じて操作量の許容範囲が調整される。総支持重量に応じて操作量に制限をかけることができ、測定値を目標値に追従させる制御を安定させることができる。
上下限設定部は、総支持重量に応じて操作量の基準値を設定し、基準値に上昇許容量を加算することで上限値を設定し、基準値に下降許容量を減算することで下限値を設定する。
前記構成によれば、先ず、総支持重量に応じて操作量の基準値が設定され、この基準値を基準として上限値および下限値が設定される。基準値が、測定値を目標値に追従させるために適切な値に設定されることにより、操作量の許容範囲を総支持重量に応じて適切かつ容易に設定することができる。
制御装置が、総支持重量に対する操作量の基準値を定義した対応関係を記憶する対応関係記憶部と、測定された総支持重量と操作量設定部によって設定された操作量とに基づいて対応関係を導出する対応関係導出部と、を更に備えてもよい。上下限設定部は、対応関係記憶部に記憶される対応関係に従って、基準値を設定してもよい。対応関係記憶部は、対応関係導出部によって導出された対応関係を更新記憶してもよい。
前記構成によれば、実用段階で取得されるデータに基づいて、総支持重量に応じて基準値(ひいては上限値および下限値)を設定するための対応関係が更新される。
このため、粉粒体供給装置の外的変化および内的変化(例えば、季節や気候の変化、装置の経年劣化およびメンテナンス作業による機能回復など)の影響で、操作量に対する制御量あるいは測定値の応答性能が変化したとしても、これに対応することができる。したがって、測定値を目標値に追従させる制御を継続的に安定させることができる。
本発明の一形態に係る粉粒体供給システムは、粉粒体を供給する粉粒体供給装置と、前述した制御装置と、を備える。
本発明の一形態に係る粉粒体供給装置の制御方法は、所定総量の粉粒体の供給を所定供給期間が経過した時点で終了すべく動作する粉粒体供給装置の制御方法である。制御方法は、測定工程、目標既供給量設定工程および操作量設定工程を備える。測定工程では、供給済の粉粒体の量である既供給量を測定する。目標既供給量設定工程では、所定総量および所定供給期間から得られる基準供給速度と、供給開始からの経過時間とに応じて、既供給量の目標値を可変的に設定する。操作量設定工程では、既供給量の測定値が目標値に追従するように粉粒体供給装置の操作量を設定する。
本発明の別形態に係る粉粒体供給装置の制御方法は、所定総量の粉粒体の供給を所定供給期間が経過した時点で終了すべく動作する粉粒体供給装置の制御方法である。制御方法は、粉粒体の供給速度を測定する測定工程と、供給速度の目標値を設定する目標供給速度設定工程と、供給速度の測定値が目標値に追従するように粉粒体供給装置の操作量を設定する操作量設定工程と、を備える。目標供給速度設定工程は、測定値の変動の有無を判定する工程と、変動がなければ、所定総量および前記所定供給期間から得られる基準値を目標値として設定する工程と、変動があれば、前記基準値から当該変動方向とは逆方向へ変化させた補正値を前記目標値として設定する工程と、を含む。
本発明の一形態に係る粉粒体供給装置の制御プログラムは、前述した制御方法をコンピュータに実行させる。
これら粉粒体供給システム、制御方法および制御プログラムは、前述した制御装置と同一または対応する特徴を具備し、前述した制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明によれば、外乱によって供給速度が一時的に変動したとしても、所定総量の粉粒体を供給開始から所定期間が経過した時点で供給し終えることができる。
本発明の第1実施形態に係る粉粒体供給システムを示す概要図である。 第1実施形態に係る粉粒体供給装置の制御装置を示すブロック図である。 供給開始からの経過時間と既供給量の目標値との関係を示すグラフである。 図4(A)は、総支持重量に対するパラメータ値を定義した第1対応関係を示すグラフである。図4(B)は、総支持重量に対する操作量の基準値を定義した第2対応関係を上限値および下限値と併せて示すグラフである。 第1実施形態に係る粉粒体供給装置の制御プログラムおよび制御方法を示すフローチャートである。 第1実施形態の作用を説明するグラフである。 第1実施形態の作用を説明するグラフである。 本発明の第2実施形態に係る粉粒体供給装置の制御装置を示すブロック図である。 図8に示す目標供給速度設定部を示すブロック図である。 第2実施形態に係る粉粒体供給装置の制御プログラムおよび制御方法を示すフローチャートである。 第2実施形態の作用を説明するグラフである。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
(第1実施形態)
(適用例)
図1は、本発明の第1実施形態に係る粉粒体供給システム100を示す。粉粒体供給システム100は、粉粒体91を搬送して排出する粉粒体供給装置2を備えている。粉粒体91の排出には、粉粒体91の自重落下が利用される。
粉粒体91の排出位置(粉粒体供給装置2により形成される搬送経路の下流端)の下方には、受容体92が配置されている。典型的には、受容体92は、容器状に形成され、上方が開放された姿勢で設けられている。落下した粉粒体91は、受容体92内に撒かれ、受容体92によって受容される。
受容体92のサイズ等に照らして、受容体92に供給すべき粉粒体91の総量A1は予め定められている。粉粒体供給システム100は、総量A1の粉粒体91を受容体92に供給する動作を繰り返し実行する。なお、粉粒体91の「量」は、重量(g)でも体積(m3)でもよい。本書では、特段断らない限り重量とする。
粉粒体91の排出位置は、地面から見て不動である一方で、受容体92は、地面に対し、予め定められた経路あるいは軌跡に沿って、予め定められた速度で移動する。これにより、粉粒体供給装置2が定置されていても、また、受容体92が水平方向に長尺であっても、粉粒体91を受容体92の内部全体に行き渡らせることができる。
受容体92の移動経路および移動速度は、特に限定されるものではなく、粉粒体91を受容体92の内部全体に行き渡らせるために適当に設定される。受容体92は、図1に矢印で示すように水平な一方向に定速で移動してもよいし、水平方向に往復移動してもよい。
粉粒体供給装置2は、粉粒体91を一定の供給速度で搬送することを求められた定流量式である。「供給速度」は、単位時間当たりに供給される粉粒体91の量(g/sec)として定義されてもよい。粉粒体供給装置2の搬送方式は、特に限定されるものではなく、コンベア式、容積式、振動式、サークルフィーダー方式、スクリュー式、オーガ式、あるいは、アルファ式であってもよい。
総量A1の粉粒体91を受容体92に一定の供給速度で供給する動作を1回実行するにあたって、供給開始時点ts、供給期間T1および供給終了時点は、受容体92の移動開始時点、移動期間および移動終了時点とそれぞれ概ね一致する。これにより、粉粒体91を受容体92の内部全体に均等に撒くことができる。
上記したような粉粒体供給システム100は、樹脂成型品の製造現場に好適に導入される。この場合、粉粒体91は、樹脂成型品の原料となる樹脂ペレット(例えば、粒径:10-3〜10-6(m))であり、受容体92は、樹脂成型用の金型である。金型の内部全体に樹脂ペレットを均等に撒くことができ、樹脂成型品の品質向上に資する。樹脂ペレットのように比較的大きな粒径を有する粉粒体91を適用対象とする場合には、粉粒体供給装置2の搬送方式として振動式を好適に採用することができる。
ただし、この適用例は、単なる一例である。粉粒体91は、10-1〜10-6(m)の粒径を有する多数の粉または粒の集合体であればよい。受容体92は、粉粒体91を受容するものであればどのようなものでもよい。受容体92は、金型のように容器状である必要もなく、撒かれた粉粒体91をその上に留めることができれば、どのようなものでもよい。
粉粒体91は、塩や胡椒のような粒状の調味料または食品添加物でもよい。その場合、受容体92は、調味料または食品添加物を保管するための容器でもよいし、調理途中の加工食品でもよい。粉粒体供給システム100は、全固体電池の製造現場に導入されてもよい。その場合、粉粒体91が正極合剤粉であって、受容体92が正極接合層であってもよい。粉粒体91が負極合剤粉であって、受容体92が負極接合層であってもよい。
以下、粉粒体供給システム100が樹脂成型品の製造現場に導入され、粉粒体91が樹脂ペレットであり、受容体92が金型であり、粉粒体供給装置2が搬送方式に振動式を採用した振動フィーダである場合を例にとり、実施形態について説明する。
(粉粒体供給システム)
粉粒体供給システム100は、ホッパ1、粉粒体供給装置2、ロードセル5、入力装置9および制御装置10を備えている。ここでは詳細説明を省略するが、粉粒体供給システム100が、受容体92を移動させる機構(図示略)と、当該機構の動作を制御する制御器(図示略)を更に備えていてもよい。
ホッパ1は、粉粒体91を貯留する貯留部1aと、貯留部1aに貯留されている粉粒体91をホッパ1の外へ排出する排出ポート1bとを有している。粉粒体91が排出されやすいように、貯留部1aは逆錐状に形成され、排出ポート1bは貯留部1aの底部に設けられている。
粉粒体供給装置2は、ホッパ1から排出された粉粒体91を搬送し、受容体92に供給する。振動フィーダとしての粉粒体供給装置2は、トラフ3および振動発生器4を備えている。
トラフ3は、長尺の樋状に形成されており、その長手方向に沿って粉粒体91の搬送経路を形成する。粉粒体91は、ホッパ1から排出され、トラフ3の長手方向一端部(搬送経路の上流端部)の上に載せられる。
振動発生器4は、トラフ3およびこれに支持されているものを振動させる。これにより、トラフ3上の粉粒体91が、トラフ3の長手方向一端部から長手方向他端部(搬送経路の下流端部)へと搬送されていく。振動発生器4に供給される駆動電圧および駆動電流に応じて、振動周波数および加振力が変化し、それにより、粉粒体91の移動速度(m/sec)あるいは供給速度(g/sec)が変化する。
粉粒体91は、トラフ3上で長手方向他端(搬送経路の下流端)まで達すると、自重で落下する。受容体92は、トラフ3の長手方向他端の下方に配置されており、上から落下してくる粉粒体91を受容することができる。
ロードセル5は、粉粒体供給装置2によって支持されている総支持重量w(g)を検出する。総支持重量wは、振動発生器4からの加振力が作用する組立体の重量と、当該組立体によって支持されている粉粒体91の残量との和である。
本実施形態では、ホッパ1が、トラフ3に接触しており、粉粒体供給装置2によって支持されている。このため、当該組立体には、トラフ3のほかにホッパ1も含まれる。この組立体によって支持されている粉粒体91の残量は、トラフ3上で搬送過程にある粉粒体91の重量と、ホッパ1内に存在する粉粒体91の重量との和である。
粉粒体供給装置2が動作すると、粉粒体91はホッパ1からトラフ3へ排出され続けるとともに、粉粒体91がトラフ3から受容体92へ供給され続ける。本実施形態では、加振力がホッパ1にも伝達されるため、粉粒体91がホッパ1から円滑に排出される。
ロードセル5の検出値は、残量の減少に伴い、小さくなっていく。搬送中に粉粒体91がホッパ1に補充されない限りにおいて、残量の減少量は、受容体92へ供給済の粉粒体91の量(以下、「既供給量」という)(g)と同等である。よって、搬送中に補充をせずロードセル5の検出値を監視すれば、既供給量を測定することができる。
入力装置9は、一例として、製造現場に設置される操作盤であり、製造現場の作業員によって操作される。入力装置9は、粉粒体供給装置2を稼働させる事前に、粉粒体供給装置2の動作条件の入力操作を受け付ける。
一例として、動作条件には、1回の供給動作で受容体92に供給すべき粉粒体91の総量A1と、1回の供給動作で受容体92に粉粒体91を供給する供給期間T1とが含まれる。入力装置9は、粉粒体供給装置2の供給動作の開始指令や、粉粒体供給装置2の緊急停止指令の入力操作を受け付けることができるように構成されていてもよい。
(制御装置)
制御装置10は、処理部11、入力部12および出力部13を有している。入力部12は、ロードセル5と接続されている。総支持重量wを示す検出信号が、ロードセル5から入力部12に逐次出力される。入力部12は、所定のサンプリング周期(例えば、5.0msec)おきにロードセル5の検出値を取得する。入力装置9で入力された動作条件に関する情報(例えば、総量A1および供給期間T1)は、入力部12あるいは処理部11に出力される。
処理部11は、CPU11aおよびメモリ11bを有している。CPU11aは、メモリ11bに記憶された制御プログラムPに従って、粉粒体供給装置2の動作を制御する処理を実行する。この処理において、入力装置9で入力された動作条件を満たすように、ロードセル5の検出値に応じて粉粒体供給装置2の操作量U(駆動電圧値および/または駆動電流値)が逐次設定される。
出力部13は、処理部11で設定された操作量Uに基づいて振動発生器4を駆動する。このようにして、粉粒体供給装置2の動作が、総量A1の粉粒体91を供給開始から所定の供給期間T1が経過した時点で受容体92に供給し終えるように制御される。
<重量フィードバック制御>
図2は、第1実施形態に係る制御装置10を示す。本実施形態に係る制御装置10は、重量(既供給量)のフィードバック制御を通じて、粉粒体供給装置2の動作を制御する。制御装置10の処理部11は、条件設定部20、測定部21、目標既供給量設定部22および操作量設定部23を有している。操作量設定部23には、演算部24および操作量制限部25が含まれる。
条件設定部20は、入力装置9での入力操作に基づいて、動作条件を設定または記憶する。本実施形態では、条件設定部20は、少なくとも、総量A1および供給期間T1を動作条件として設定する。
測定部21は、入力部12で取得された総支持重量wの検出値に基づいて、既供給量を測定する。一例として、既供給量の測定値Amは、粉粒体91の供給開始時点tsにおける総支持重量w(ts)から、現時点tにおける総支持重量w(t)を減算することによって導出される。
目標既供給量設定部22は、既供給量の目標値Atを設定する。図3も参照して、既供給量の目標値Atは、条件設定部20で設定された総量A1および供給期間T1から得られる供給速度の基準値vrefと、供給開始時点tsから現時点tまでの経過時間Tとに応じて、可変的に設定される。
より詳細には、供給速度の基準値vrefは、総量A1を供給期間T1で除算することで得られ、経過時間Tに関わらず一定の値である。目標値Atは、基準値vrefに経過時間Tを乗算することで得られる。測定値Amが目標値Atに追従し続けている限りにおいて、供給速度は基準値vrefに保たれ、既供給量は図3で示すように線形に増加していくことになる。
操作量設定部23は、測定部21で測定された既供給量の測定値Amと、目標既供給量設定部22で設定された既供給量の目標値Atとの偏差δAに応じて、測定値Amを目標値Atに追従させるように、粉粒体供給装置2の操作量Uを設定する。
演算部24は、伝達関数に従って偏差δAから操作量Upidを導出する。本実施形態では、演算部24が、比例部24a、積分部24bおよび微分部24cを有し、PID制御を実行する。
比例部24aは、比例制御の伝達関数に従って偏差δAに比例する比例項を導出する。積分部24bは、積分制御の伝達関数に従って偏差δAの積分に比例する積分項を導出する。微分部24cは、微分制御の伝達関数に従って偏差δAの微分に比例する微分項を導出する。演算部24は、3項の和を操作量Upidとして導出する。
操作量制限部25は、演算部24によって導出された操作量Upidが所定範囲を超える場合に、操作量Upidを制限するリミット処理を行い、制限後の操作量Uを出力する。
操作量Upidが当該範囲の上限値Umaxを上回る場合、操作量制限部25は、上限値Umaxを操作量Uとして出力する。操作量Upidが当該範囲の下限値Uminを下回る場合、操作量制限部25は、下限値Uminを操作量Uとして出力する。操作量Upidが所定範囲内に収まっている場合、当該操作量Upidをそのまま操作量Uとして出力する。
<操作量調整>
制御装置10の処理部11は、調整部31、対応関係記憶部32および対応関係導出部33を更に有している。調整部31は、パラメータ設定部31aおよび上下限設定部31bを有し、総支持重量wに応じて操作量Uを調整する。
パラメータ設定部31aは、演算部24にて操作量Upidを導出するために用いられる伝達関数のパラメータの値を、総支持重量wに応じて設定する。公知のとおり、伝達関数のパラメータには、例えば、比例部24aにおける比例ゲインKp、積分部24bにおける積分ゲインKiまたは積分時間Ti、および、微分部24cにおける微分ゲインKdまたは微分時間Tdがある。パラメータ設定部31aは、これらパラメータのうち少なくともいずれか1つを調整する。本実施形態では、単なる一例として、比例ゲインKp、積分ゲインKiおよび微分ゲインKdを調整対象とする。
上下限設定部31bは、操作量制限部25でのリミット処理に用いられる操作量Uの許容範囲の上限値Umaxおよび下限値Uminを、総支持重量wに応じて設定する。
図4(A)および(B)も参照して、対応関係記憶部32は、総支持重量wに対するパラメータの値を定義した第1対応関係41と、総支持重量wに対する操作量の基準値Urefを定義した第2対応関係42とを記憶している。
パラメータ設定部31aは、図4(A)に示される第1対応関係41に従って調整対象のパラメータの値を設定する。図4(A)では、比例ゲインKpを代表的に例示しているが、対応関係記憶部32は、調整対象のパラメータ個々に対応する複数の対応関係を記憶している。換言すると、第1対応関係41は、複数の調整対象にそれぞれに対応した複数の対応関係の集合である。
第1対応関係41は、粉粒体供給システム100の実用前に粉粒体供給装置2を試験的に稼働することによって導出される。この導出に際し、総支持重量wを異ならせて、粉粒体供給装置2を複数回稼働する。各回において、公知のオートチューニング法(例えば、リミットサイクル法)を用いて、調整対象の各パラメータの最適値を導出する。
次に、総支持重量wを横軸、パラメータの最適値を縦軸とする二次元直交座標系内で、総支持重量wに対応した最適値をプロットする。そして、粉粒体供給装置2の試験的稼働回数に応じて得られた複数のプロットに対し、公知の近似法(例えば、最小二乗法)を用いて、直線または曲線を当て嵌める。
この直線または曲線を表す演算式が、第1対応関係41として、対応関係記憶部32に記憶される。本実施形態では、第1対応関係41に、比例ゲインKp用の演算式(Kp=fp(w))、積分ゲインKi用の演算式(Ki=fi(w))、および、微分ゲインKd用の演算式(Kd=fd(w))が含まれる。
図4(A)では、直線が当て嵌められ、比例ゲインKp用の演算式(Kp=fp(w))が一次関数であるが、これは単なる一例である。第1対応関係41は、非線形の演算式によって表されてもよい。
第1対応関係41によれば、総支持重量wが小さいほど、比例ゲインKpが小さい値となるように設定される。すなわち、偏差δAに対する操作量Uの応答が鈍くなり、測定値Amは目標値Atへゆっくり追従する。その他の調整対象のパラメータも、同様の作用が得られるようにして総支持重量wと相関している。
上下限設定部31bは、まず、図4(B)に示される第2対応関係42に従って操作量の基準値Urefを設定し、次いで、上限値Umaxおよび下限値Uminを設定する。
第2対応関係42も、粉粒体供給システム100の実用前に粉粒体供給装置2を試験的に動作させることによって導出される。この導出に際し、PID制御を実行して粉粒体供給装置2を動作させる。
この試験動作中に粉粒体91の残量が漸次減少していく過程で、測定値の目標値への追従を実現することができた操作量の値が、そのときの総支持重量wと紐づけして記録される。この「目標値への追従を実現することができた操作量の値」が、基準値Urefとして取り扱われる。
基準値Urefが必要量記録されると、総支持重量wを横軸、基準値Urefを縦軸とする二次元直交座標系内で、記録された基準値Urefのデータ群をプロットする。その後は、上記と同様に直線または曲線が当て嵌められ、この直線または曲線を表す演算式(Uref=g(w))が、第2対応関係42として対応関係記憶部32に記憶される。
図4(B)では、直線が当て嵌められ、演算式が一次関数であるが、これは単なる一例である。第2対応関係42も、非線形の演算式によって表されてもよい。
上下限設定部31bは、対応関係記憶部32に記憶される第2対応関係42を参照することで、総支持重量wに応じて基準値Urefを可変的に設定する。上下限設定部31bは、この基準値Urefに上昇許容量ΔU1を加算することで上限値Umaxを設定し、基準値Urefから下降許容量ΔU2を減算することで下限値Uminを設定する。
上昇許容量ΔU1および下降許容量ΔU2は、同じ値でも異なる値でもよい。上昇許容量ΔU1および下降許容量ΔU2は、総支持重量wに関わらず一定の値でもよい。基準値Urefが総支持重量wに応じて可変的に設定されるため、上昇許容量ΔU1および下降許容量ΔU2が一定値でも、上限値Umaxおよび下限値Uminは総支持重量wに応じて変化する。
上昇許容量ΔU1および下降許容量ΔU2は、総支持重量wに応じて可変的に設定されてもよい。この場合、総支持重量wに応じて、操作量制限部25でのリミット処理に用いる許容範囲を広げたり狭めたりすることができる。
第2対応関係42によれば、総支持重量wが小さいほど、基準値Urefが減少し、上限値Umaxおよび下限値Uminも減少する。
対応関係導出部33は、粉粒体供給システム100の実用段階で動作し、実用中に取得された総支持重量wおよび操作量Uのデータに基づいて第2対応関係42を導出する。
導出方法は、上記した実用前の試験動作で用いられた方法と同じでよい。この方法によれば、粉粒体供給装置2の連続運転中にも第2対応関係42を導出することができる。
対応関係導出部33によって導出された第2対応関係42は、対応関係記憶部32において更新記憶される。
第2対応関係42の更新頻度、あるいは、第2対応関係42の導出および更新処理を実行する条件は、特に限定されるものではない。受容体92への粉粒体91の供給を規定回数実行するたび、その間に取得されたデータに基づいて第2対応関係42を導出してもよい。粉粒体91の供給に要した時間が、条件設定部20で設定された供給期間T1に対して所定閾値を超えてずれた場合に、第2対応関係42を導出および更新してもよい。
(制御プログラム・制御方法)
図5は、第1実施形態に係る粉粒体供給装置2の制御プログラムPおよび制御方法を示す。まず、測定部21が、入力部12に出力されたロードセル5からの検出信号に基づいて、現時点tの総支持重量w(t)を測定し(S11)、既供給量を測定する(S12)。既供給量の測定値Amは、供給開始時点tsの総支持重量w(ts)から現時点tの総支持重量w(t)を減算することで得られる。
次に、目標既供給量設定部22が、既供給量の目標値Atを設定する(S13)。既供給量の目標値Atは、供給速度の基準値vrefに、供給開始時点tsから現時点tまでの経過時間Tを乗算することで得られる(図3も参照)。
次に、測定値Amと目標値Atとの間の偏差δAが導出される(S14)。
偏差δAから操作量Upidを導出する(S15)に先立ち、パラメータ設定部31aが、今回の処理で用いる伝達関数のパラメータの値Kp(t),Ki(t),Kd(t)を設定する(S31)。パラメータ設定部31aは、対応関係記憶部32に記憶される第1対応関係41を参照して、測定部21によって測定された現時点tの総支持重量w(t)に応じて、各値を設定する。なお、ステップS31は、ステップS11とステップS15との間であれば、どのタイミングで実行されてもよい。
次に、演算部24が、パラメータ調整後の伝達関数Cに従って、偏差δAに応じて操作量Upidを導出する(S15)。
操作量Upidのリミット処理を実行する(S16)に先立ち、上下限設定部31bが、今回の処理で用いる上限値Umax(t)および下限値Umin(t)を設定する(S32)。上下限設定部31bは、対応関係記憶部32に記憶される第2対応関係42を参照して、測定部21によって測定された現時点tの総支持重量w(t)に応じて、操作量の基準値Uref(t)を導出する。更に、上下限設定部31bは、この基準値Uref(t)に基づいて、上限値Umax(t)および下限値Umin(t)を設定する。なお、ステップS32は、ステップS11とステップS16との間であれば、どのタイミングで実行されてもよい。
次に、操作量制限部25が、演算部24で導出された操作量Upidに制限をかける(S16)。操作量制限部25は、上限値Umax(t)および下限値Umin(t)の範囲内に制限された操作量Uを出力する。
次に、出力部13が、操作量設定部23によって設定された(操作量制限部25から出力された)操作量Uで振動発生器4を駆動する(S17)。
次に、供給開始から現時点tまでに受容体92へ供給した粉粒体91の量(既供給量)が、条件設定部20で設定されている総量A1に達したか否かを判断する(S19)。
測定部21によって測定された既供給量の測定値Amが総量A1未満であれば(S19:N)、ステップS11に戻って上記の処理が繰り返される。一方、既供給量の測定値Amが総量A1に達していれば(S19:Y)、第2対応関係42の更新を要するか否かを判定する(S33)。
ここで、更新不要であれば(S33:N)、処理が終了する。更新が必要であれば(S33:Y)、対応関係導出部33が第2対応関係42を導出し、導出された第2対応関係42が対応関係記憶部32に更新記憶される(S34)。
(作用・効果)
図6および図7も参照して、上記した制御装置10、制御プログラムPおよび制御方法の作用について説明する。
図6は、重量フィードバック制御を採用したことで得られる作用を示すグラフである。
本実施形態によれば、測定値Amが目標値Atに追従していると、供給速度は、基準値vrefに保たれる。フィードバック制御系に対する外乱が発生すると、供給速度が変動して基準値vrefからずれる。ここで、外乱とは、例えば、粉粒体91の大きさの不均一性や粘度、あるいは、外的に付加された振動等に起因する粉粒体91の供給の乱れを意味している。
このような外乱の発生により、供給速度が基準値vrefから下降するようにして変動した場合には、既供給量に不足が生じる。逆に、供給速度が基準値vrefから上昇するようにして変動した場合には、既供給量が過剰となる。
本実施形態によれば、既供給量の過不足が、測定値Amに即座に反映される。他方、目標値Atは、変動なく基準値vrefの供給速度で供給し続けることができた場合において現時点tで供給し終えているべき粉粒体91の量を示す。
操作量設定部23は、変動によって生じた過不足を解消するようにして操作量Uを設定する。これにより、過不足が解消されるとともに供給速度が基準値vrefに戻って維持される。したがって、粉粒体91の供給開始時点tsから供給期間T1が経過した時点で(すなわち、目標供給終了時点teで)、総量A1の粉粒体91を供給し終えることができる。
図7は、総支持重量wに応じた操作量Uの調整処理を採用したことで得られる作用を示すグラフである。説明の便宜のため、図7では、図6に示したような外乱による変動がないものとする。
図7に示すように、総支持重量wが粉粒体91の残量の減少によって総支持重量wが漸次減少したとしても、パラメータが総支持重量wに応じた最適値に設定される。更に、この最適化されたパラメータを用いて演算された操作量Upidに制限をかける。
このとき、測定値Amの目標値Atへの追従を実現可能にする基準値Urefが総支持重量wに応じて導出され、この基準値Urefに基づいて操作量のリミット処理に用いる上限値Umaxおよび下限値Uminが設定される。操作量Uは、総支持重量wの減少に伴って減少し、また、上限値Umaxと下限値Uminとの間の許容範囲内に収まるように制限される。
これにより、総支持重量wが減少して加振力に対する供給速度の応答が敏感になっても、測定値Amの目標値Atへの応答を鈍らせることができる。その結果として、測定値Amを目標値Atに安定して追従させることができ、また、供給速度を基準値vrefで保ち続けることができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態に係る粉粒体供給システム200に備わる制御装置110を示す。以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違を中心に説明する。
(制御装置)
<供給速度フィードバック制御>
本実施形態に係る制御装置110は、供給速度のフィードバック制御を通じて、粉粒体供給装置2の動作を制御する。制御装置110の処理部111は、第1実施形態に係る目標既供給量設定部22に代えて、目標供給速度設定部122を有している。
条件設定部120は、目標供給速度設定部122で参照される動作条件として、総量A1および供給期間T1のほか、後述する相殺期間Tcを設定する。相殺期間Tcは、入力装置9において作業員によって入力される。作業員は、相殺期間Tcを所望する任意の値に設定することができる。
測定部121は、粉粒体91の供給速度を測定する。供給速度は、総支持重量wの時間変化率である。すなわち、供給速度の測定値vmは、現時点tでの総支持重量w(t)と、現時点tに対して所定時間ΔT(例えば、5.0msec)だけ過去の時点での総支持重量w(t-1)との差分値を、当該所定時間ΔTで除算することによって導出される。
目標供給速度設定部122は、供給速度の目標値vtを設定する。ただし、従来一般的な速度定値制御とは異なり、外乱等によって発生する供給速度の変動の有無に応じて、目標値vtを可変的に設定する。
図9は、目標供給速度設定部122を示す。目標供給速度設定部122は、基準値設定部151、判定部152、過不足量測定部153および補正値設定部154を有している。
基準値設定部151は、供給速度の基準値vrefを設定する。この基準値vrefは、第1実施形態でも説明したものと同様である。基準値vrefは、条件設定部120で設定されている総量A1を供給期間T1で除算することによって導出される。
判定部152は、所定の監視周期Tmで測定部121によって測定された供給速度の測定値vmの変動の有無を判定する。この監視周期Tm(例えば、5.0sec)は、フィードバック制御の制御周期(例えば、5.0msec)よりも長い時間に設定される。
変動有無の判定法は、特に限定されるものではない。一例として、判定部152は、当該監視周期Tm内における測定値vmの最小値および最大値を抽出し、最小値または最大値が基準値vrefに対して所定閾値を超えてずれていた場合に、供給速度の変動があったと判定してもよい。別の例として、判定部152は、上記監視周期Tm内における測定値vmを積算し、この積算値が許容範囲外である場合に、供給速度の変動があったと判定してもよい。なお、この積算値は、当該監視周期Tm内に受容体92に供給された粉粒体91の量を示す。
過不足量測定部153は、判定部152が測定値vmの変動があったと判定したときに、変動によって生じた粉粒体91の供給の過不足量ΔAを測定する。
過不足量ΔAの測定法は、特に限定されるものではない。一例として、過不足量測定部153は、上記監視周期Tm内で取得された測定値vmの基準値vrefに対する偏差δvを積算することによって、過不足量ΔAを導出してもよい。なお、この基準値vrefは、直近の監視周期Tm内で目標値vtとして設定されていた値でもある。
ここで、単なる一例として、偏差δvが基準値vrefから測定値vmを減算して得られるものとする。変動の方向が基準値vrefからの下降であった場合には、偏差δvが正値となり、過不足量ΔAは正値となって供給の不足を示す。変動の方向が基準値vrefからの上昇であった場合には、偏差δvが負値となり、過不足量ΔAも負値となって供給の過剰を示す。
補正値設定部154は、変動があったと判定された場合に、基準値vrefに代わって目標値vtとして設定される補正値vcを設定する。補正値vcは、基準値vrefから変動方向とは逆方向に変化させた値である。補正値vcは、変動があったと判定されてから条件設定部120で設定されている相殺期間Tcが経過するまで設定される。
一例として、補正値vcは、過不足量測定部153で測定された過不足量ΔAを相殺期間Tcで除算して得られる補正量(ΔA/Tc)を、基準値vrefに加算することによって導出される。この場合、相殺期間Tc中、一定の補正値vcが目標値vtとして設定され続ける。
過不足量ΔAは正値と負値を取り得る。変動方向が基準値vrefからの上昇であった場合、過不足量ΔAおよび補正量が負値となる。補正値vcは、基準値vrefに負値の補正量を加算した値であり、基準値vrefよりも小さくなる。すなわち、補正値vcは、当該変動方向とは逆方向(下降方向)に変化した値に設定される。逆に、変動方向が基準値vrefからの下降であった場合、補正値vcは、基準値vrefへの正値の補正量の加算により、当該変動方向とは逆方向(上昇方向)に変化した値に設定される。
判定部152は、変動がないと判定した場合には、基準値vrefを目標値vtとして設定する。判定部152は、変動があると判定した場合には、判定した時点で目標値vtを基準値vrefから補正値vcに切り替える。判定部152は、変動があると判定した時点から相殺期間Tcが経過するまで、補正値vcを目標値vtとして設定する。判定部152は、相殺期間Tcが経過すると、目標値vtを補正値vcから基準値vrefに切り替える。
<操作量調整>
処理部111は、第1実施形態と同様にして、調整部31、対応関係記憶部32および対応関係導出部33を有している。これら各部31〜33の機能は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。なお、フィードバックの対象が既供給量から供給速度に変更されているため、第1対応関係41および第2対応関係42は、この変化に適合するように変更されている。
(制御プログラム・制御方法)
図10は、第2実施形態に係る粉粒体供給装置2の制御プログラムおよび制御方法を示す。
まず、基準値設定部151が、供給速度の基準値vrefを設定する(S60)。次に、測定部121が、第1実施形態のステップS11と同様にして現時点tの総支持重量w(t)を測定し(S61)、供給速度を測定する(S62)。測定値vmの導出法は、前述したとおりである。
次に、判定部152が、相殺期間Tc中であるか否かを判定する(S71)。
ここで、相殺期間Tc中でなければ(S71:N)、判定部152が、変動の有無を判定するタイミングであるか否かを判定する(S72)。変動の有無を判定するタイミングであれば(S72:Y)、判定部152が、変動の有無を判定する(S73)。
変動の有無を判定するタイミングでない場合(S72:N)、あるいは、変動がないと判定された場合(S73:N)、判定部152は、基準値vrefを目標値vtとして設定する(S63a)。
変動があると判定された場合(S73:Y)、過不足量測定部153が過不足量ΔAを測定する(S74)。過不足量ΔAの導出法は、前述したとおりである。
次に、補正値設定部154が、相殺期間Tcと測定された過不足量ΔAとに基づいて補正値vcを設定する(S75)。そして、判定部152が、補正値vcを目標値vtとして設定する(S63b)。
このフローは総量A1の粉粒体91を供給し終えるまで繰り返し実行されるが、変動があると判定された時点で、相殺期間Tcの計時が開始する。この相殺期間Tc中においては(S71:Y)、補正値vcが目標値vtとして設定され続ける(S63b)。
このようにして目標値vtが設定されると(S63aまたはS63b)、第1実施形態と同様にして、操作量設定部23が操作量Uを設定し、調整部31が操作量Uを調整する。
すなわち、測定値vmと目標値vtとの偏差δvが導出され(S64)、総支持重量w(t)に応じて伝達関数のパラメータが調整され(S31)、調整された伝達関数に従って偏差δvから操作量Upidが導出され(S65)、総支持重量wに応じて操作量の上限値Umax(t)および下限値Umin(t)が設定され(S32)、操作量Upidに対するリミット処理が実行される(S66)。そして、出力部13が操作量Uで振動発生器4を駆動する(S67)。
次に、測定部121が、第1実施形態のステップS12と同様にして既供給量を測定し(S68)、既供給量の測定値Amが総量A1に達したか否かを判断する(S69)。
ここで、測定値Amが総量A1未満であれば(S69:N)、ステップS61に戻って上記の処理が繰り返される。測定値Amが総量A1に達していれば(S69:Y)、第1実施形態と同様にして、第2対応関係42の更新に関する処理(S33,S34)を経て、フローが終了する。
(作用・効果)
図11も参照して、上記した制御装置110、制御プログラムPおよび制御方法の作用について説明する。なお、調整部31による操作量Uの調整については、第1実施形態と同様の作用が得られる。
図11は、供給速度フィードバック制御の採用により得られる作用を示すグラフである。図11に示すように、外乱等による供給速度の変動がなければ、目標値vtは基準値vrefであり、測定値vmが目標値vtに追従することで供給速度が基準値vrefに保たれ、既供給量は基準値vrefに従って線形に増加していくことになる。
外乱によって供給速度が変動すると、この変動が判定部152によって検知される。変動が検知されると、この変動によって生じた供給の過不足が相殺されるようにして、目標値vtが補正値vcに設定される。
従来一般的な速度定値制御では、供給速度の変動後に測定値を一定の目標値(基準値vrefに相当)に単に戻すだけであった。
これに対して、本実施形態では、目標値vtが基準値vrefとは異なる値に設定される。このため、既供給量の過不足を解消することができ、粉粒体91の供給開始時点tsから供給期間T1が経過した時点で(すなわち、目標供給終了時点teで)、総量A1の粉粒体91を供給し終えることができる。
相殺期間Tcは、入力装置9にて作業員が動作条件の一つとして入力することができる。このため、粉粒体91の仕様等に応じて、相殺期間Tcを自由に設定することができる。なお、変動の有無を判定する監視周期Tmは、相殺期間Tcと同一であってもよいし、異なっていてもよい。
監視周期Tmが相殺期間Tcよりも短い場合、図10に示すフローはこれに伴って適宜処理順序が変更されてもよい。また、互いに異なる複数の監視周期内で発生した過不足量ΔAの積算処理を追加し、補正値vcが過不足量ΔAの積算値に基づいて監視タイミング毎に設定し直されてもよい。
このように相殺期間Tcが監視周期Tmよりも長い場合には、少なくとも最終の監視タイミングから目標供給終了時点teまでの期間が、相殺期間Tcよりも短くなると考えられる。この場合において、相殺期間Tcは、条件設定部120で設定されている当初値から、現時点tから目標供給終了時点teまでの期間へと短縮されてもよい。これにより、長い相殺期間Tcが予め設定されていても、目標供給終了時点teで総量A1の粉粒体91を供給し終えることができる。
監視周期Tmが相殺期間Tcよりも短くなる場合には、一定の相殺期間Tcが設定されてもよいし、相殺期間Tcが可変的でもよい。可変的な相殺期間Tcの一例として、相殺期間Tcは、現時点tから目標供給終了時点teまでの期間に設定されてもよい。この場合、監視タイミング毎に供給開始から現時点tまでの過不足量ΔAが測定される。補正値vcは、この過不足量ΔAを相殺期間Tcで除算した値を基準値vrefに加算することで導出される。相殺期間Tcが常に最大限長くなることから、基準値vrefに加算される補正量を極力小さくすることができ、目標値vtの補正によって生じる速度の変動が抑制される。
これまで実施形態について説明したが、上記構成は本発明の範囲内で適宜変更、追加および/または削除可能である。
ホッパ1は粉粒体供給装置2に支持されていなくてもよい。この場合、ホッパ1内の粉粒体91の重量もしくは受容体92内の粉粒体91の重量を検出するため、粉粒体供給システムが別のロードセルを備えていてもよく、これにより既供給量を容易に測定可能になる。
第2実施形態に関し、変動があると判定されて補正値vcが目標値vtとして設定した後は、変動有無を判定するタイミングが来ても、変動有無の判定をスキップしてもよい。これにより、過不足の相殺のために一時的に供給速度を基準値vrefよりも高くまたは低く制御しても、その制御の結果が外乱による変動によって生じているとの誤判定を回避することができる。
1 ホッパ
2 粉粒体供給装置
10,110 制御装置
21,121 測定部
22 目標既供給量設定部
23 操作量設定部
24 演算部
25 操作量制限部
31 調整部
31a パラメータ設定部
31b 上下限設定部
32 対応関係記憶部
33 対応関係導出部
41 第1対応関係
42 第2対応関係
91 粉粒体
92 受容体
100,200 粉粒体供給システム
122 目標供給速度設定部
151 基準値設定部
152 判定部
153 過不足量測定部
154 補正値設定部
P 制御プログラム

Claims (15)

  1. 所定総量の粉粒体の供給を所定供給期間が経過した時点で終了すべく動作する粉粒体供給装置の制御装置であって、
    供給済の粉粒体の量である既供給量を測定する測定部と、
    前記所定総量および前記所定供給期間から得られる基準供給速度と、供給開始からの経過時間とに応じて、前記既供給量の目標値を可変的に設定する目標既供給量設定部と、
    前記既供給量の測定値が前記目標値に追従するように前記粉粒体供給装置の操作量を設定する操作量設定部と、
    を備える粉粒体供給装置の制御装置。
  2. 前記目標既供給量設定部は、前記所定総量を前記所定供給期間で除算することで得られた前記基準供給速度に前記経過時間を乗算することにより、前記既供給量の前記目標値を導出する、
    請求項1記載の粉粒体供給装置の制御装置。
  3. 所定総量の粉粒体の供給を所定供給期間が経過した時点で終了すべく動作する粉粒体供給装置の制御装置であって、
    粉粒体の供給速度を測定する測定部と、
    前記供給速度の目標値を設定する目標供給速度設定部と、
    前記供給速度の測定値が前記目標値に追従するように前記粉粒体供給装置の操作量を設定する操作量設定部と、
    を備え、
    前記目標供給速度設定部は、
    前記測定値の変動の有無を判定し、
    前記変動がなければ、前記所定総量および前記所定供給期間から得られる基準値を前記目標値として設定し、
    前記変動があれば、前記基準値から当該変動方向とは逆方向へ変化させた補正値を前記目標値として設定する、
    粉粒体供給装置の制御装置。
  4. 前記目標供給速度設定部は、
    前記変動によって生じた前記粉粒体の供給の過不足量を測定し、
    測定された前記過不足量が相殺されるまで前記補正値を前記目標値として設定する、
    請求項3に記載の粉粒体供給装置の制御装置。
  5. 前記目標供給速度設定部は、
    前記補正値が設定される期間である相殺期間を予め設定し、
    測定された前記過不足量が前記相殺期間の経過後に相殺されるように前記補正値を導出する、
    請求項4に記載の粉粒体供給装置の制御装置。
  6. 前記測定部は、前記粉粒体供給装置によって支持されている総支持重量を測定し、
    前記総支持重量に応じて前記操作量を調整する調整部を、更に備える、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の粉粒体供給装置の制御装置。
  7. 前記操作量設定部は、伝達関数に従って前記測定値と前記目標値との偏差から前記操作量を導出する演算部を有し、
    前記調整部は、前記総支持重量に応じて前記伝達関数のパラメータを調整するパラメータ設定部を有する、
    請求項6に記載の粉粒体供給装置の制御装置。
  8. 前記総支持重量が小さくなると、前記パラメータ設定部は、前記偏差に対する前記操作量の応答が鈍くなるように前記パラメータを調整する、
    請求項7に記載の粉粒体供給装置の制御装置。
  9. 前記操作量設定部は、前記測定値と前記目標値との偏差に基づいて導出された操作量が所定範囲を超える場合に、前記操作量が当該範囲の上限値または下限値となるように前記操作量を制限する操作量制限部を有し、
    前記調整部は、前記総支持重量に応じて前記上限値および前記下限値を調整する上下限設定部を有する、
    請求項6から8のいずれか1項に記載の粉粒体供給装置の制御装置。
  10. 前記上下限設定部は、前記総支持重量に応じて前記操作量の基準値を設定し、前記基準値に上昇許容量を加算することで前記上限値を設定し、前記基準値に下降許容量を減算することで前記下限値を設定する、
    請求項9に記載の粉粒体供給装置の制御装置。
  11. 前記総支持重量に対する前記操作量の前記基準値を定義した対応関係を記憶する対応関係記憶部と、
    測定された前記総支持重量と前記操作量設定部によって設定された前記操作量とに基づいて前記対応関係を導出する対応関係導出部と、
    を更に備え、
    前記上下限設定部は、前記対応関係記憶部に記憶される前記対応関係に従って、前記基準値を設定し、
    前記対応関係記憶部は、前記対応関係導出部によって導出された前記対応関係を更新記憶する、
    請求項10に記載の粉粒体供給装置の制御装置。
  12. 粉粒体を供給する粉粒体供給装置と、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の制御装置と、
    を備える粉粒体供給システム。
  13. 所定総量の粉粒体の供給を所定供給期間が経過した時点で終了すべく動作する粉粒体供給装置の制御方法であって、
    供給済の粉粒体の量である既供給量を測定する測定工程と、
    前記所定総量および前記所定供給期間から得られる基準供給速度と、供給開始からの経過時間とに応じて、前記既供給量の目標値を可変的に設定する目標既供給量設定工程と、
    前記既供給量の測定値が前記目標値に追従するように前記粉粒体供給装置の操作量を設定する操作量設定工程と、
    を備える粉粒体供給装置の制御方法。
  14. 所定総量の粉粒体の供給を所定供給期間が経過した時点で終了すべく動作する粉粒体供給装置の制御方法であって、
    粉粒体の供給速度を測定する測定工程と、
    前記供給速度の目標値を設定する目標供給速度設定工程と、
    前記供給速度の測定値が前記目標値に追従するように前記粉粒体供給装置の操作量を設定する操作量設定工程と、
    を備え、
    前記目標供給速度設定工程は、
    前記測定値の変動の有無を判定する工程と、
    前記変動がなければ、前記所定総量および前記所定供給期間から得られる基準値を前記目標値として設定する工程と、
    前記変動があれば、前記基準値から当該変動方向とは逆方向へ変化させた補正値を前記目標値として設定する工程と、
    を含む、粉粒体供給装置の制御方法。
  15. 請求項13または14に記載の制御方法をコンピュータに実行させる、
    粉粒体供給装置の制御プログラム。
JP2020140293A 2020-08-21 2020-08-21 粉粒体供給装置の制御装置およびこれを備えた粉粒体供給システム、粉粒体供給装置の制御方法、制御プログラム Active JP6930642B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020140293A JP6930642B1 (ja) 2020-08-21 2020-08-21 粉粒体供給装置の制御装置およびこれを備えた粉粒体供給システム、粉粒体供給装置の制御方法、制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020140293A JP6930642B1 (ja) 2020-08-21 2020-08-21 粉粒体供給装置の制御装置およびこれを備えた粉粒体供給システム、粉粒体供給装置の制御方法、制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6930642B1 true JP6930642B1 (ja) 2021-09-01
JP2022035758A JP2022035758A (ja) 2022-03-04

Family

ID=77456380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020140293A Active JP6930642B1 (ja) 2020-08-21 2020-08-21 粉粒体供給装置の制御装置およびこれを備えた粉粒体供給システム、粉粒体供給装置の制御方法、制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6930642B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024172124A1 (ja) * 2023-02-16 2024-08-22 株式会社クボタ 粉粒体供給装置の制御パラメータの算出方法および粉粒体供給装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2647125B2 (ja) * 1988-04-01 1997-08-27 株式会社クボタ ロスインウエイト式定流量供給装置
JP2001100846A (ja) * 1999-10-04 2001-04-13 Yamato Scale Co Ltd 定量供給装置
JP6637301B2 (ja) * 2015-12-04 2020-01-29 日機装株式会社 粉体送給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022035758A (ja) 2022-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7971604B2 (en) Flow controller delivery of a specified-quantity of a fluid
JP6930642B1 (ja) 粉粒体供給装置の制御装置およびこれを備えた粉粒体供給システム、粉粒体供給装置の制御方法、制御プログラム
JPH06316337A (ja) 振動式フィーダーでの供給量制御装置とその方法
JP6409876B2 (ja) 制御装置
JP7432583B2 (ja) 貯蔵ホッパの再充填中のバルク材料用計量分配ユニットの重量式制御方法及び前記方法を実行する計量分配ユニット
US4574849A (en) Apparatus and method for controlling supply of articles
CN117798028A (zh) 面密度控制系统及方法
JP2008273634A (ja) 粉粒体の定量供給システム
CN105836421A (zh) 一种多级固体输送设备联动控制方法
JPH01148916A (ja) 定量計量装置
CN207810583U (zh) 一种煤料给料装置
JP6743635B2 (ja) 制御装置および制御方法
US20120205391A1 (en) Devices and methods for loss-in-weight ingredient addition
JPH01308320A (ja) 切出し量制御装置
JP2005247424A (ja) 見掛比重計測型重量式フィーダ
JP7294799B2 (ja) 燃料供給システム
SU1516792A1 (ru) Способ весового дозировани сыпучих материалов и дозатор сыпучих материалов
JP6897751B2 (ja) 高炉操業方法
WO2021166731A1 (ja) 粉粒体の散布方法及び粉粒体含有物品の製造方法
JPS641730B2 (ja)
JP2002254432A (ja) 重量式フィーダの間欠運転制御装置及び方法
RU2026376C1 (ru) Способ автоматической стабилизации толщины слоя шихты на агломерационной машине
SU1178488A1 (ru) Способ автоматического управлени группой параллельно работающих дробилок
CN108267017B (zh) 用于热烧结矿冷却系统的料位控制方法及控制系统
JPH0518368B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210409

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6930642

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150