JP6923282B2 - 捨石構造物及びその築造方法 - Google Patents
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請求項1の発明では、捨石構造物の施工中に高波浪が来襲しても、壁部により、当該壁部を介して沖側の捨石が岸側に移動するのを抑制することができ、施工中の捨石構造物の断面形状の変形を抑制することができる。また、壁部は水の通過は許容するので、壁部を立設する際、波浪による壁部の大きな移動を抑制することができる。
請求項2の発明では、壁部の取り扱いが容易となり、作業性が良好となる。
請求項3の発明では、施工時、壁部を容易に自立させることができ、作業性が向上する。
請求項4の発明では、施工時、壁部の安定性が向上する。
請求項5の発明では、特に、保持ステップにより、網体を容易に鉛直方向に沿って自立させて、その姿勢を保持することができるので、施工中の捨石構造物の安定性を確保しつつ、作業性が向上する。
請求項6の発明では、捨石を中詰した網状の袋体を積層しながら、各袋体の周り捨石を積層することができるので、施工中、壁部の姿勢を安定させつつ、捨石構造物の安定性を確保することができる。また、請求項6の発明では、捨石積層ステップにおいて、捨石構造物の完成断面形状の内側で、袋体の沖側及び岸側に捨石を積層するようにして、捨石積層ステップを繰り返すことで、捨石構造物の完成断面形状に徐々に近づくようにするので、施工中、高波浪を受けて、積層した捨石による捨石構造物の断面形状が変形したとしても、捨石構造物の完成断面形状より外方への捨石の流出を極力抑えることができ、復旧作業の軽減、材料の損失等、工事上の不利益を抑止することが可能となる。
請求項7の発明では、支持部により壁部を容易に自立させて安定させることができ、壁部の周りに捨石を積層することで、施工中の捨石構造物の安定性を確保しつつ、作業性が向上する。
また、本発明に係る捨石構造物の築造方法では、施工中の捨石構造物の安定性を確保しつつ、捨石構造物の作業性が良好となる。
本発明の実施の形態に係る捨石構造物1は、図1〜図3に示すように、捨石護岸100または捨石堤200に適用されている。本実施形態では、捨石護岸100に採用された捨石構造物1を説明する。捨石構造物1は、所定水域に捨石を投入して積層することで、断面略台形状で捨石護岸100の延設方向に沿って築造される。なお、捨石構造物1には、粒径200〜600mm/個程度であり、重量10〜200kg/個程度の捨石が採用される。図3から解るように、捨石構造物1の内部に、鉛直方向に延びる壁部2a〜2jが捨石構造物1の延設方向に沿って配置されている。壁部2a〜2jは、水の通過は許容するものの捨石の通過は規制するもので構成される。
まず、準備ステップを実施する。当該準備ステップでは、略矩形状の網体5の下端に重量物であるアンカー8を固定する。アンカー8にはH型鋼等が使用される。一方、網体5の上端に主フロート9を接続する。詳しくは、網体5により主フロート9全体を包み込むようにして、網体5の上端に主フロート9を接続する。この主フロート9は、浮力により網体5を鉛直方向に安定させるためのものである。この主フロート9には、合成樹脂や合成ゴム等が使用される。
次に、保持ステップを実施する。図5(a)を参照して、当該保持ステップでは、初期捨石積層ステップにて構築した捨石を積層してなる初期捨石積層部位7上にアンカー8を設置すると共に、主フロート9により網体5の上端を海面に浮かべて網体5が鉛直方向に延設されるようにして、その姿勢を保持する。なお、網体5を安定して保持するために、詳しくは、網体5の下部のたるみを抑制するために、必要に応じて、網体5の上下方向の適宜位置に中間フロート10を接続する。
次に、図5(c)を参照して、捨石構造物1の上端面からは、網体5により包み込まれた主フロート9の上端部が突出した状態となっており、主フロート9を包み込む網体5の頂部を切り裂くようにして、主フロート9だけを撤去し、その部位に捨石を積層して捨石構造物1を完成させる。その後、捨石護岸100を築造する際の通常工程に進む。なお、アンカー8、網体5及び中間フロート10は埋めたままの状態となる。
また、第1の実施形態に係る壁部2aを採用した捨石構造物1の築造方法では、保持ステップにおいて主フロート9及びアンカー8を採用することで、壁部2aとしての網体5を容易に鉛直方向に沿って自立させて、その姿勢を保持することができるので、施工中の捨石構造物1の安定性を確保しつつ、作業性が向上する。
まず、初期捨石積層ステップを実施する。当該初期捨石積層ステップは、上述した第1の実施形態に係る壁部2aを採用した捨石構造物1の築造方法における初期捨石積層ステップと同様であるので、ここでの説明を省略する。
次に、かご設置ステップを実施する。かご設置ステップの前段階にて、複数のふとんかご15が用意される。そして、図7(a)に示すように、当該かご設置ステップでは、ふとんかご15を、初期捨石積層部位7上の岸沖方向略中央部位に鉛直方向に沿って複数段積層すると共に捨石構造物1の延設方向に沿って複数配置する。本実施形態では、図7に示すように、鉛直方向に沿って2段または3段積層される。なお、かご設置ステップでは、鉛直方向に沿って隣接するふとんかご15、15同士、及び捨石構造物1の延設方向に沿って隣接するふとんかご15、15同士を連結することも可能である。これにより、施工時、壁部2bの姿勢を安定させることができる。
次に、かご設置ステップと捨石積層ステップとを繰り返し実施することで、最終的に捨石構造物1を築造する。その後、捨石護岸100を築造する際の通常工程に進む。各ふとんかご15は埋めたままの状態となる。なお、捨石積層ステップでは、図7(b)に示すように、捨石を投入して積層する際、捨石構造物1の完成断面形状に係る沖側法面及び岸側法面に一致させて、その完成断面形状の天端面に徐々に近づくように繰り返し実施される。
また、第2の実施形態に係る壁部2bを採用した捨石構造物1の築造方法では、かご設置ステップと捨石積層ステップとを繰り返し実施するので、壁部2bの姿勢を安定させることができ、ひいては、捨石構造物1の安定性を確保することができる。
まず、初期捨石積層ステップを実施する。当該初期捨石積層ステップは、上述した第1の実施形態に係る壁部2aを採用した捨石構造物1の築造方法における初期捨石積層ステップと同様であるので、ここでの説明を省略する。
次に、第1かご設置ステップを実施する。第1かご設置ステップの前段階にてふとんかご15が用意される。そして、図8(a)に示すように、当該第1かご設置ステップでは、ふとんかご15を初期捨石積層部位7上の岸沖方向略中央部位に捨石構造物1の延設方向に沿って互いに接触するように複数配置する。
次に、第2かご設置ステップを実施する。当該第2かご設置ステップでは、ふとんかご15を部分捨石積層部位16上に沖側のふとんかご15と接触するように捨石構造物1の延設方向に沿って互いに接触するように複数配置する。この時、第2かご設置ステップにて設置した、岸側のふとんかご15の上端面の高さが、第1かご設置ステップにて設置した、沖側のふとんかご15の上端面よりも高くなる。
次に、第3かご設置ステップを実施する。当該第3かご設置ステップでは、第1かご設置ステップにて設置した、沖側のふとんかご15上にふとんかご15を積層する。
次に、第4かご設置ステップを実施する。当該第4かご設置ステップでは、第2かご設置ステップにて設置した、岸側のふとんかご15上にふとんかご15を積層する。
次に、図8(c)に示すように、第3かご設置ステップ、捨石積層ステップ及び第4かご設置ステップをこの順序で繰り返し実施して、最終的に捨石構造物1を築造する。その後、捨石護岸100を築造する際の通常工程に進む。各ふとんかご15は埋めたままの状態となる。なお、捨石積層ステップでは、図8(b)及び(c)に示すように、捨石を投入して積層する際、捨石構造物1の完成断面形状に係る沖側法面及び岸側法面に一致させて、その完成断面形状の天端面に徐々に近づくように繰り返し実施される。
また、第3の実施形態に係る壁部2cを採用した捨石構造物1の築造方法では、施工中、特に、波浪に対して壁部2bの姿勢をさらに安定させることができ、ひいては、捨石構造物1の安定性を確保することができる。
まず、準備ステップとして、予め、上述したような、図9に示す支持部20を有する壁部2dが用意される。
次に、初期捨石積層ステップを実施する。当該初期捨石積層ステップは、上述した第1の実施形態に係る壁部2aを採用した捨石構造物1の築造方法における初期捨石積層ステップと同様であるので、ここでの説明を省略する。
次に、図10(a)に示すように、設置ステップを実施する。当該設置ステップでは、支持部20を初期捨石積層部位7上に設置する。この結果、壁部2dは鉛直方向に自立するようになる。
次に、捨石護岸100を築造する際の通常工程に進む。なお、壁部2dの上端は、捨石構造物1の上端面とその高さを一致させており、壁部2d及び支持部20は埋めたままの状態となる。
また、第4の実施形態に係る壁部2dを採用した捨石構造物1の築造方法では、支持部20により壁部2dを容易に鉛直方向に沿って自立させて安定させることができるので、施工中の捨石構造物1の安定性を確保しつつ、作業性が向上する。
まず、初期捨石積層ステップを実施する。図11(a)に示すように、当該初期捨石積層ステップでは、所定水域の底面に、高波浪が来襲しても、捨石が散乱せずその断面が変形しないレベルまで、捨石を投入して積層してなる初期積層部位7を捨石構造物1の延設方向に沿って築造する。なお、初期積層部位7の沖側法面及び岸側法面は、捨石構造物1の完成断面形状に係る沖側法面及び岸側法面と一致せず、初期積層部位7は、捨石構造物1の内部で、その沖側法面及び岸側法面が、捨石構造物1の完成断面形状に係る沖側法面及び岸側法面に略平行となるように築造される。この初期積層部位7の天端面は、次の第1かご設置ステップにおいて、ふとんかご15を安定して配置することができる幅を有する。
次に、第1かご設置ステップを実施する。当該第1かご設置ステップの前段階にて、複数のふとんかご15が用意される。そして、図11(b)に示すように、当該第1かご設置ステップでは、ふとんかご15を初期捨石積層部位7上で、沖側に鉛直方向に沿って2段積層すると共に岸側に1段互いに接触するように配置して、且つ捨石構造物1の延設方向に沿って互いに接触するように配置する。
次に、第2かご設置ステップを実施する。図11(d)に示すように、当該第2かご設置ステップでは、ふとんかご15を、沖側及び岸側のふとんかご15上にそれぞれ載置する。
次に、捨石積層ステップと第2かご設置ステップとを繰り返し実施することで、図11(e)に示すように、最終的に捨石構造物1を築造する。なお、最後の第2かご設置ステップでは、ふとんかご15が、沖側及び岸側のふとんかご15上にそれらを跨るように配置される。また、捨石積層ステップを繰り返すことで、捨石構造物1の完成断面形状に係る、天端面、沖側法面及び岸側法面に徐々に近づくように、各ふとんかご15の周りに捨石を積層して、最後の捨石積層ステップにて、捨石構造物1の完成断面形状に係る、天端面、沖側法面及び岸側法面に一致するように捨石を積層する。
まず、初期捨石積層ステップを実施する。図12(a)に示すように、当該初期捨石積層ステップでは、所定水域の底面に、高波浪が来襲しても、捨石が散乱せずその断面が変形しないレベルまで、捨石を投入して積層してなる初期積層部位7を捨石構造物1の延設方向に沿って築造する。なお、初期積層部位7の沖側法面が、捨石構造物1の完成断面形状に係る沖側法面に一致しており、初期積層部位7の岸側法面が、捨石構造物1の完成断面形状に係る岸側法面に略平行となるように築造される。
次に、第1かご設置ステップを実施する。当該第1かご設置ステップの前段階にて、複数のふとんかご15が用意される。そして、図12(b)に示すように、当該第1かご設置ステップでは、ふとんかご15を初期捨石積層部位7上で、岸沖方向に沿って2列互いに接触するように配置すると共に岸側のふとんかご15上にふとんかご15を積層して、且つ捨石構造物1の延設方向に沿って互いに接触するように配置する。このとき、初期積層部位7の岸側法面と、鉛直方向1段目の沖側のふとんかご15の角部と、鉛直方向2段目のふとんかご15の角部とを結ぶ面が、捨石構造物1の完成断面形状に係る沖側法面に一致するようにする。
次に、第2かご設置ステップを実施する。図12(d)に示すように、当該第2かご設置ステップでは、捨石積層ステップにて積層した捨石積層部位12上に、鉛直方向2段目のふとんかご15に接触するようにふとんかご15を鉛直方向に沿って2段積層する。
次に、捨石積層ステップと第2かご設置ステップとを繰り返し実施することで、図12(e)に示すように、最終的に捨石構造物1を築造する。なお、最後の第2かご設置ステップでは、ふとんかご15が、沖側及び岸側のふとんかご15上にそれらを跨るように配置される。また、捨石積層ステップを繰り返すことで、捨石構造物1の完成断面形状に係る、天端面及び岸側法面に徐々に近づくように、各ふとんかご15の岸側に捨石を積層して、最後の捨石積層ステップにおいて、捨石構造物1の完成断面形状に係る、天端面、沖側法面及び岸側法面に一致するように捨石を積層する。
なお、第7の実施形態に係る壁部2gを採用した捨石構造物1の築造方法は、図13に示されており、第6の実施形態に係る壁部2fを採用した際の築造方法と同等であるために、ここでの説明を省略する。
第7の実施形態に係る壁部2gが採用された捨石構造物1においては、通常、捨石構造物1の岸側法面には防砂シート(図示略)が展張され、その上に埋立材が投入される。したがって、当該捨石構造物1の沖側法面は捨石を積層するが、岸側法面は捨石を積層せずに各ふとんかご15が露出した状態で、各ふとんかご15を覆い被せるように防砂シートを展張させることも可能である。
また、第5〜第7の実施形態に係る壁部2e〜2gを採用した捨石構造物1における築造方法では、初期捨石積層ステップ及び捨石積層ステップにおいて、捨石構造物1の完成断面形状の沖側法面及び岸側法面に一致させることなく、これら沖側法面及び岸側法面に徐々に近づくようにして捨石を積層するので、施工途中に高波浪を受けて、積層した捨石による捨石構造物1の断面形状が変形したとしても、捨石構造物の完成断面形状より外方への捨石の流出を極力抑えることができ、復旧作業の軽減、材料の損失等、工事上の不利益を抑止することが可能となる。
まず、初期捨石積層ステップを実施する。図14(a)に示すように、当該初期捨石積層ステップは、第5の実施形態に係る壁部2eを採用した築造方法における初期捨石積層ステップと同等であるので、ここでの説明を省略する。
次に、かご設置ステップを実施する。当該かご設置ステップの前段階にて、複数のふとんかご15が用意される。そして、図14(b)に示すように、当該第1かご設置ステップでは、ふとんかご15を初期捨石積層部位7上に、岸沖方向に沿って互いに接触させながら2列配置すると共にこれらふとんかご15、15上にこれらを跨るようにふとんかご15を積層して、且つ捨石構造物1の延設方向に沿って互いに接触するように配置する。
次に、かご設置ステップと捨石積層ステップとを繰り返し実施することで、図14(d)及び(e)に示すように、最終的に捨石構造物1を築造する。なお、捨石積層ステップを繰り返すことで、捨石構造物1の完成断面形状に係る、天端面、沖側法面及び岸側法面に徐々に近づくように、各ふとんかご15の周りに捨石を積層して、最後の捨石積層ステップにおいて、捨石構造物1の完成断面形状に係る、天端面、沖側法面及び岸側法面に一致するように捨石を積層する。
まず、初期捨石積層ステップを実施する。図15(a)に示すように、当該初期捨石積層ステップは、第6の実施形態に係る壁部2fを採用した築造方法における初期捨石積層ステップと同等であるので、ここでの説明を省略する。
次に、かご設置ステップと捨石積層ステップとを繰り返し実施することで、図15(d)及び(e)に示すように、最終的に捨石構造物1を築造する。また、捨石積層ステップを繰り返すことで、捨石構造物1の完成断面形状に係る、天端面及び岸側法面に徐々に近づくように、各ふとんかご15の岸側に捨石を積層して、最後の捨石積層ステップにおいて、捨石構造物1の完成断面形状に係る、天端面、沖側法面及び岸側法面に一致するように捨石を積層する。
なお、第10の実施形態に係る壁部2jを採用した捨石構造物1の築造方法は、図16に示されており、第9の実施形態に係る壁部2iを採用した際の築造方法と同等であるために、ここでの説明を省略する。
第10の実施形態に係る壁部2jが採用された捨石構造物1においても、第7の実施形態に係る壁部2gが採用された捨石構造物1と同等に、捨石構造物1の沖側法面は捨石を積層するが、岸側法面は捨石を積層せずに、各ふとんかご15が露出した状態で、各ふとんかご15を覆い被せるように防砂シートを展張させることも可能である。
また、第8〜第10の実施形態に係る壁部2h〜2jを採用した捨石構造物1における築造方法においても、初期捨石積層ステップ及び捨石積層ステップにおいて、捨石構造物1の完成断面形状の沖側法面及び岸側法面に一致させることなく、これら沖側法面及び岸側法面に徐々に近づくようにして捨石を積層するので、施工途中に高波浪を受けて、積層した捨石による捨石構造物1の断面形状が変形したとしても、捨石構造物の完成断面形状より外方への捨石の流出を極力抑えることができ、復旧作業の軽減、材料の損失等、工事上の不利益を抑止することが可能となる。
さらに、第8〜第10の実施形態に係る壁部2h〜2jは、第5〜第7の実施形態に係る壁部2e〜2gよりもふとんかご15の数量が少ないので施工性が向上する。
Claims (7)
- 捨石護岸または捨石堤の延設方向に沿って備えられる、多数の捨石を積層してなる捨石構造物であって、
該捨石構造物は、その内部の岸沖方向略中央部位に位置して、且つ鉛直方向に延びる壁部を該捨石構造物の延設方向に沿って配置すると共に、該壁部の沖側及び岸側に前記多数の捨石を積層して構成され、
前記壁部は、水の通過は許容しつつ捨石の通過は規制するように構成されていることを特徴とする捨石構造物。 - 前記壁部は、網体で構成されることを特徴とする請求項1に記載の捨石構造物。
- 前記壁部には、該壁部の傾倒を抑制する支持部が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の捨石構造物。
- 前記壁部は、捨石を中詰した網状の袋体を複数積層して構成されることを特徴とする請求項1に記載の捨石構造物。
- 捨石護岸または捨石堤の延設方向に沿って備えられる、多数の捨石を積層してなる捨石構造物の築造方法であって、
水の通過は許容しつつ捨石の通過は規制する網体の上部にフロートを接続すると共に、前記網体の下部に重量物を接続する準備ステップと、
次に、前記重量物を所定水域の底面に設置すると共に前記フロートを海面に浮かせることで、前記網体を鉛直方向に沿って延在させつつ、前記捨石構造物の延設方向に沿って延在させてその姿勢を保持する保持ステップと、
次に、前記網体の沖側及び岸側に捨石を積層して前記捨石構造物を築造する築造ステップと、
を含むことを特徴とする捨石構造物の築造方法。 - 捨石護岸または捨石堤の延設方向に沿って備えられる、多数の捨石を積層してなる捨石構造物の築造方法であって、
捨石を中詰した網状の袋体を、前記捨石構造物の天端面に向かって積層すると共に前記捨石構造物の延設方向に沿って複数配置する袋体設置ステップと、
次に、前記各袋体の沖側及び岸側に捨石を積層する捨石積層ステップと、
を含み、
前記袋体設置ステップと前記捨石積層ステップとを繰り返し実施して、前記捨石構造物を築造しており、
前記捨石積層ステップでは、前記捨石構造物の完成断面形状の内側で、前記袋体の沖側及び岸側に捨石を積層するようにして、当該捨石積層ステップを繰り返すことで、前記捨石構造物の完成断面形状に徐々に近づくようにすることを特徴とする捨石構造物の築造方法。 - 捨石護岸または捨石堤の延設方向に沿って備えられる、多数の捨石を積層してなる捨石構造物の築造方法であって、
水の通過は許容しつつ捨石の通過は規制する壁部と、該壁部に設けられ、該壁部の傾倒を抑制すべく支持部と、を用意する準備ステップと、
前記支持部を所定水域の底面に設置することで前記壁部を自立させる設置ステップと、
次に、前記壁部の沖側及び岸側に捨石を積層して前記捨石構造物を築造する築造ステップと、
を含むことを特徴とする捨石構造物の築造方法。
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