JP6920340B2 - 車両の進路追従装置 - Google Patents

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Description

本発明に至る作業は、欧州共同体石炭・鉄鋼研究基金による補助金取決め第607957号に基づく資金援助を受けた。
本発明は、一般に車両進路制御のリアルタイム遂行装置に関する。本発明は、より詳細には、車両、特に自動走行自動車両、すなわち運転者なしで移動することができる車両の進路追従の推定状態ベクトルをリアルタイムで生成するための観測装置に関する。
状態観測装置は、自動車分野を含め、数多くの技術分野ですでに知られている。
たとえば、特許文献1は、車両の状態に関する観測不能な量を、測定された観測可能な量および感知された制御変数をもとに、感知されたシステム変数を含む行列システムと関連付けて推定する観測器を備える車両の状態の推定システムを開示している。特許が与えられたこの観測器は、感知されたシステム変数に応答する極補正(correction de pole)の手段を含む。感知されるシステム変数はたとえば車両の重量または速度に関するものである。同一フェーズの走行の間に補正に影響する重量の変化はほとんど、または全くないとしても、多数の速度変化が常時補正に影響する。開示されているような、速度に逆比例する係数を含めるだけで極を補正する極補正の手段は、2つの極に限定された単純なシステムには適したものであり得るとしても、それをより複雑なシステムに適合させることは難しいように思われる。そこで、単純なシステムにも複雑なシステムにも同じように適した観測器を実現することが課題となっている。
さらに例として、特許文献2では、車両の横方向速度の推定のための動的観測器が開示されている。推定は、車両の長手方向速度が介在する現実の力学の非線形性を考慮に入れた自転車モデルおよびタイヤモデルに基づいている。そこで用いられている方法は、横方向速度のようなスカラー変数については許容できる推定が可能であるが、使用されているLuenberger観測器が線形構造であることから、状態ベクトルの正確な推定を行うことはできない。そこで、少なくとも広い速度域に適した進路追従の推定状態ベクトルを生成するための観測器を実現することが課題となっている。
欧州特許第0723902B1号 米国特許第7908112号 仏国特許第2925005号 国際公開第2012084465号 仏国特許出願公開第1255068号 仏国特許出願公開第1255188号 仏国特許出願公開第12563339号 米国特許第6000661号
本発明は、従来技術における諸課題、特に実施の効率および容易さに関する諸課題に対処することを目的とする。
その目的を達成するため、本発明は、現在速度で移動する車両の進路追従の推定状態ベクトルを、操作と、車両の進路追従の物理的状態ベクトルに相関させた現在測定ベクトルとからリアルタイムで生成するための観測装置であって、進路追従の推定状態ベクトルと、推定状態ベクトルに相関させた推定測定ベクトルとをリアルタイムで計算する第1のモジュールを備える観測装置において、
− 前記現在速度以下の第1の速度について最適化された第1の推定利得行列と、前記現在速度以上の第2の速度について最適化された第2の推定利得行列との重み付き和をリアルタイムで取って計算される推定利得行列を現在測定ベクトルと推定測定ベクトルとの偏差に掛け合わせることにより、偏差が低減されるように推定状態ベクトルの時間変化をリアルタイムで調節する第2のモジュールであって、第1の推定利得行列の第1の重み付け係数は単位元からゼロまで減少し、第2の推定利得行列の第2の重み付け係数はゼロから単位元まで増大し、それぞれの減少率および増大率は現在速度が第1の速度から遠ざかって第2の速度に近づくにつれて減衰する、第2のモジュールを備えることを特徴とする観測装置を目的とする。
具体的には、第1の重み付け係数は、第2の速度と現在速度との差を分子に含め、第2の速度と第1の速度との差を分母に含めた比の関数であり、第2の重み付け係数は第1の重み付け係数の単位元の補数である。
有利には、第1の重み付け係数は、前記第2の速度と前記現在速度との差を少なくとも分子に含め、少なくとも前記現在速度と前記第1の速度との差を分母に含めた比の関数であり、前記第2の重み付け係数は第1の重み付け係数の単位元の補数である。
より詳細には、第1の重み付け係数は、前記第1の速度に満たない第3の速度および/または前記第2の速度を超える第4の速度をさらに含めた比の関数である。
好ましくは、装置は、既定速度の順序リストと、それぞれに既定速度に応じて変動する最適化行列のリストと、現在速度をもとに、一方では第1の推定利得行列を用いて既定速度のいずれか1つの中から第1の速度を、他方では第2の推定利得行列を用いて続く既定速度のいずれか1つの中から第2の速度を選択するためのデジタル機構とを記憶装置に備える。
とりわけ、順序リストは、順序リストの端でない既定速度とその次の既定速度との差が順序リストの端でない既定速度とその前の既定速度との差よりも大きくなるような2つよりも多い既定速度を含む。
同じく有利には、現在測定ベクトルはヨーレートおよび舵角に関する座標を含み、推定状態ベクトルはヨーレート、車両の進路に対する偏差角、舵角の時間微分および舵角に関する座標を含む。
さらに有利には、装置は、そこまでであれば車両の進路追従がターゲット車両進路を自動追跡する(se caler sur)ことができ、それを超えると車両の進路追従は車道の車路を自動追跡する速度閾値を記憶装置に含む。
とりわけ、ターゲット車両進路を自動追跡するために、現在測定ベクトルはターゲット車両の横偏差に関する少なくとも1つの座標をさらに含み、推定状態ベクトルはターゲット車両の進路に対する偏差の時間微分、ターゲット車両の進路に対する偏差およびターゲット車両の進路の曲率半径のそれぞれに関する座標をさらに含む。
あるいは、車道の車路を自動追跡するために、現在測定ベクトルは、車両の進路に対する偏差角、車両の車路追従進路に対する横偏差、および進路に対する横偏差の時間積分の反数(oppose)のそれぞれに関する座標をさらに含み、推定状態ベクトルは、車両の進路に対する横偏差の時間微分、車両の進路に対する横偏差および進路に対する横偏差の時間積分の反数のそれぞれに関する座標をさらに含む。
その他の特徴および利点は添付の図面を参照した以下の説明を読むことによって明らかとなろう。
本発明が適用可能となる車両を示した図である。 本発明に適合する装置の実施図である。 ブロックごとの線形補間(interpolation lineaire par morceaux)の係数変化曲線である。 本発明の好ましい補間係数変化曲線である。
図1で、原動機(各図では図示せず)駆動による自動車両1は、2つの前輪11と2つの後輪12を有する4つの車輪を備えている。各車輪には、車両の現在速度v、特に車両の長手方向現在速度vを知ることができる瞬間速度センサがそれぞれ装着されるか、またはされない。操舵輪であり、車両の方向を変えるために操舵することができるのは前輪であることが好ましい。
車両1は、純粋な自動運転車両においては無用となるステアリングホイールを上部に具備するか、または具備しないステアリングコラム44であって、その下部は、前輪を向き付けることができるステアリング機構に作用するステアリングコラム44を備えている。ステアリングコラム44は操作信号uによって動かされるアクチュエータを備えている。ステアリング機構には、ステアリングコラムの基部または、前輪に作用するラックなど、それ以外のどこであれ、車両の前輪の実効舵角δを測定するためのセンサ46が装備されている。センサ46はたとえば、値を容易に舵角に変換することができるトルクセンサである。
車両1は車両のヨーレート
Figure 0006920340
すなわち、重心の周りの鉛直軸に沿った車両の回転速度のセンサ31も備える。センサ31はたとえば車両の重心(英語ではCenter of gravityでCoG)の直近に置かれたジャイロメータなどである。RaCam型の器具15、すなわち、光学カメラとレーダの特性を組み合わせたものによって、物体の座標を車両の正中軸に対して横断方向のYCAMと、車両1の前方に向かう正中軸沿いの座標XCAMとで測定することができる。
車両1は、車両の様々な機構の制御および操作を可能にする車載プロセッサ(そのものとしては図示せず)を自明な形で装備している。プロセッサは、接続により、特にCAN、LinまたはEthernetの車載バスにより、速度センサ、ヨーレートセンサ31、舵角δセンサ46および器具15から情報を受け取ることができる。車載プロセッサは、ステアリングコラム44と操作信号uをやり取りしてステアリングコラム44を操作することもできる。車載プロセッサは、車両の物理的状態ベクトルxを指令状態ベクトルXに適合させて車両1による所望の進路追従が果たされるようにする操作信号uを生成する制御装置3をさらに搭載することができる。車両の物理的状態は、車両の動的挙動に作用する幾つもの物理データであって、多少なりともよく管理された物理データに依存する。車載プロセッサは、これから図2を参照しながら説明するように、現在速度vで移動する車両1の進路追従の推定状態ベクトル
Figure 0006920340
を、操作uと、車両1の進路追従の物理的状態ベクトルxに相関させた現在測定ベクトルyとからリアルタイムで生成するための観測装置2を搭載する。
図2に示した実施形態では、2つより多いスカラー座標または状態変数を含む車両1の実効状態ベクトルxを考えるが、そこに含まれるものとしては、たとえば、何らかの順序で、ただし好ましくは所与の車両に関して最終的なものとして、あらかじめ定められた順序で、車両の実効ヨーレート
Figure 0006920340
、車両の理想進路に対する車両の実効相対偏差角Ψrel、ef、車両の理想進路に対する車両の重心の実効横方向離隔速度
Figure 0006920340
を挙げることができる。実効相対偏差角Ψrel、efは、それぞれの当該の瞬間に車両の正中軸が理想進路に対する接線との間に実際になす角度である。重心の実効横方向離隔速度
Figure 0006920340
は、当該の瞬間に車両の重心が理想進路に対する接線に対して直角方向に理想進路から実際に離隔する速度である。車両1の実効状態ベクトルxは、たとえば、車両の理想進路からの車両の重心の実効離隔量Ycog,ef、車両の車輪の舵角の経時的な実効変化
Figure 0006920340
、車輪の実効舵角δefなどのようにそれ以外のスカラー座標を含むこともできる。
状態変数は、車両の動作モードとは独立した意味を持つこともあれば、車両の動作モードに固有の意味を持つこともある。例証として、先行するターゲット車両に追従するように車両がフィードバック制御されるAutoSteerと呼ばれるモードと、車道上の走行車路の区画線に追従するように車両がフィードバック制御されるLCAと呼ばれるもう1つのモードの2つの動作モードについて考えてみる。ヨーレートは車両が車道面に対して垂直な軸の周りを旋回するときの速度であり、動作モードに対して独立している。車両の車輪の舵角の経時的な実効変化
Figure 0006920340
および車輪の実効舵角δefについても同様である。これは、これらの変数がフィードバック制御される車両のシャーシに対する車輪自体の状態に関係するものであるためである。それに対して、フィードバック制御される車両の重心の理想進路に対する実効離隔量Ycog,efは、AutoSteerモードでは車両の軸に対して垂直な軸におけるターゲット車両の進路とフィードバック制御される車両の重心との横偏差であり、LCAモードでは車両の軸に対して垂直な軸における車路の区画線とフィードバック制御される車両の重心との横偏差である。重心の実効横方向離隔速度
Figure 0006920340
は上述の変数の時間変化量である。
車両1の実効状態ベクトルxは、車両の動作モードに応じて数および/または性質の異なるスカラー座標を含むこともできる。再び上の例を取り上げると、任意選択の状態変数ρfvは、AutoSteerモードで重心の実効離隔Ycog,efがゼロのフィードバック制御された車両の重心におけるターゲット車両の進路の曲率半径を表すものであることができる。また、任意選択の状態変数∫−Ycogdtは、フィードバック制御される車両がその上にあるべき車路の区画線の点に対するその車両の重心の偏差の時間積分を表すものであることができる。
車両1のその実効状態ベクトルXには、フィードバック制御される車両の走行中の各瞬間に到達することが望まれる基準状態ベクトルXが対応する。たとえば、状態ベクトルXの座標
Figure 0006920340
、Ψrel,ef
Figure 0006920340
、YCoG,efには、値ゼロの状態ベクトルXの座標
Figure 0006920340
、Ψref
Figure 0006920340
、YCoG,refが対応するが、これは、言うまでもなく、フィードバック制御される車両の実効進路とその理想進路との間には横偏差も方向偏差もないことが望まれるためである。
車両1の実効状態ベクトルXは未知であるが、それは、フィードバック制御される車両の内部状態が物理学の様々な自然法則によって支配され、その全体にアクセスすることはできないためである。
既知の物理学の法則では、車両1によって構成される物理的システムの状態ベクトルXの時間変動ベクトル
Figure 0006920340
は、外乱がなければ車両の状態を安定した最終状態に持って行く傾向を一般に持つ力学的関係Aによって状態ベクトルXと連関するものと仮定されることを想起されたい。車両の安定した最終状態は必ずしもその達成が目指されたものであるとは限らないことから、本発明の目的は、基準状態ベクトルXと合致した実効状態ベクトルXを維持するために系を恒常的に乱す操作uを作り出すことにある。そうして時間変動ベクトル
Figure 0006920340
に引き起こされる乱れは、同様に物理学の法則の支配を受ける侵襲的関係Bによって操作uと連関する。車両1によって構成される物理的システムには全体として未知の性格のそれ以外の外乱も作用することから、観測装置2が実効状態ベクトルXを可能な限り忠実に表現する推定状態ベクトル
Figure 0006920340
をリアルタイムで生成することを目的としたネガティブフィードバック制御機構を用いる。
その目的を達成するため、観測装置2は、車両1によって構成される物理的システムを特に進路追従に関してモデル化するモジュール4を含む。モジュール4は、力学的関係Aを表す行列Aと、侵襲的関係Bを表す行列Bとを備える。
数値行列Aは、それぞれが車両の動作モードに適合された異なる形状を有することができる。数値行列Aの形は基本的に車両1の状態ベクトルXおよび適用される力学的関係に連関する。下に示す2つの形の例は、特許文献3や特許文献4などの数多くの先行文献で示されているように当該技術分野ではよく知られた自転車モデルに基づくものである。
第1の例はAutoSteerモードのもので、その場合の数値行列Aは次の形を取る。
Figure 0006920340
式中、同一走行シーケンスの中で、幾つかの係数は変数であり、他の幾つかは定数である。
変数である係数は基本的に車両の長手方向速度vに依存する係数である。速度変化に適合するため、変数である係数は、一般に車載ネットワーク(車載CAN、LIN、Ethernet、その他のバス型)で得られる長手方向速度vと、一般に記憶装置で得られるパラメータとをそれぞれ読み取って、次の各式を用いてリアルタイムで再計算する。
Figure 0006920340
Figure 0006920340
Figure 0006920340
Figure 0006920340
27(v)=−v
37(v)=−v
式中、c、c、I、I、I,Mは、他から(特許文献5、特許文献6、特許文献7参照)明らかなように、後輪12の偏向剛性および前輪11の偏向剛性であって、車輪のタイヤ納入者から、またはサーキットでの走行テストによって得られるもの、後輪軸および前輪軸から車両1の重心CoGまでの距離、前輪軸および後輪軸を通る平面に対する垂線の周りの車両の慣性モーメント、そして車両の質量をそれぞれ定量化するものである。
1つの走行シーケンスにおける定数である係数は、車両の設計時にあらかじめ計算して、車載プロセッサの記憶装置に保存しておくことができる。それぞれは次の各式によって決定される。
Figure 0006920340
Figure 0006920340
55=−2ξω
56=−ω
77=−ωρ
式中、ξとωはそれぞれ車輪の操舵操作の伝達関数の減衰係数と固有角振動数を指し、ωρは道路の曲率半径のスクリーニングの固有角振動数を指す。
ある走行シーケンスにおける定数である係数も車両の始動のたびに計算して、乗員数および積荷に応じて始動ごとに違ったものである可能性のある質量Mおよび慣性モーメントIを考慮に入れることができる。燃料の消費や経路途中での乗員の降車などによって生じるこれらのパラメータの変化は一般にさほど有意なものではない。
第2の例はLCAモードのもので、その場合の数値行列Aは次の形を取る。
Figure 0006920340
ここで、係数は、すべてがゼロの最終列と、中央の係数だけがゼロでなく−1である最終行とを除いて、AutoSteerモードの数値行列Aの係数と同じである。
行列の列の数は状態ベクトルの座標の数と同じであり、行の数は状態経時変化ベクトルの座標の数と同じ、すなわち行の数と同じである。数値行列Aは、上の例の行列とは異なる数の行および列を持ちうること、とりわけ、追加的な状態変数を考える必要があると思われる場合にはそれを上回る数の行および列を、またはある状態変数について、特に上に説明したように最終行に相当する状態変数について無用であると考える場合にはそれを下回る数の行および列を持ちうることは理解されよう。
侵襲的関係Bを表す数値行列Bであって、それぞれが車両の操作および外部要因のとらえ方に関するモードに適合されたもの。数値行列Bの形は基本的に状態ベクトルXと連関して、その座標の数によって行の数が決まり、さらにシステムとの相互作用と連関して、その数によって列の数が決まる。以下に示す2つの主な形の例は上の2つの例に対応する。
第1の例はAutoSteerモードのもので、その場合の数値行列Bは次の形を取る。
Figure 0006920340
ここで、第1列は、操舵操作uである第1の乱れに関連付けられ、第2列は、走行車路の曲率半径のランダムな変化の固有角振動数ωηである第2の乱れに関連付けられる。ここでは係数は所与のタイプの車両に関していずれも定数である。第1列では、操作uは操舵角の時間変化に対してのみ直接作用するものであると考えて、係数b51だけがゼロでない。係数b51は車輪の操舵操作の伝達関数の固有角振動数ωの二乗に等しい。第2列では、ランダムな変化の固有角振動数ωηは車路の曲率半径にのみ関係するものであると考えて、係数b72だけがゼロでない。係数b72は道路の曲率半径のスクリーニングに関する固有角振動数ωρに等しく、先験的に決定されるものである固有角振動数は時間によって変化しない。
第1の例のAutoSteerモードに関する数値行列Bの変形の1つとして、状態ベクトルXが曲率半径に関する最後の座標を含まないものが考えられよう。その場合、曲率半径の変化の乱れは考慮されず、数値行列Bは6行で1列のみのものとなる。
第2の例はLCAモードのもので、その場合の数値行列Bは次の形を取る。
Figure 0006920340
ここで、第1列は操舵操作uである第1の乱れになお関連付けられているが、第2列は走行車路の曲率半径自体である第2の乱れに関連付けられている。係数b51はここでもなお車輪の操舵操作の伝達関数の固有角振動数ωの二乗に等しい。一方、第2列では、曲率半径ρrefは車両の理想進路に対する車両の実効相対偏差角Ψrel,efおよび車両の理想進路に対する車両の重心の実効横方向離隔速度
Figure 0006920340
に直接作用するものと考えて、2つの係数b22およびb32は非ゼロである。係数b22は車両の長手方向速度vの反数に等しく、係数b32は車両の長手方向速度vの二乗の反数に等しい。
車両1をモデル化するため、操作uを受けたモジュール4は、数値行列AおよびBを次の各式に含める形で使用して力学の方程式を再現することで推定状態ベクトル
Figure 0006920340
を生成する。
Figure 0006920340
Figure 0006920340
推定状態ベクトル
Figure 0006920340
が車両の物理的状態ベクトルxを忠実に再現するためには幾つかの条件が満たされる必要があろう。
時間に対する積分である第1の式では、最初の瞬間には、推定状態ベクトル
Figure 0006920340
は車両の物理的状態ベクトルxに等しい必要があろう。
第2の式では、数値行列AおよびBは、実際に車両に影響する力学的関係Aおよび侵襲的関係Bを完璧にモデル化する必要があろう。
車両を特徴付けるパラメータが製造のばらつきや使用による経年化にさらされる中でのその正確性、予期せざる乱れやそれ以外の既知または未知の理由など、様々な事由からそうした条件を果たせないことは十分に想像される。
計算された推定状態ベクトル
Figure 0006920340
と未知である車両の物理的状態ベクトルxとの偏差を小さくするため、観測器2は車両の状態を表す現在測定ベクトルyを第2の入力に受け取る。現在測定ベクトルyは、状態ベクトルの構成、すなわち車両の動作モードと、車両に装備された計測センサとに依存する計装関係Cによって物理的状態ベクトルxと相関される。
AutoSteer動作モードに関する第1の例を再び取り上げると、現在測定ベクトルyは、センサ31で測定されたヨーレート
Figure 0006920340
、器具15で測定された車両1の正中軸に対するターゲット車両(図示せず)の後面の中心の横断方向座標YCAM、センサ46で測定された車輪11の舵角δという3つの構成要素を有する。
1つの例として、状態ベクトルXの第3の座標である状態変数YCOGは次式によって与えられる。
Figure 0006920340
式中、xは、2つの車両が停止したときに守られるべき、たとえば2メートル前後の車両1とターゲット車両との距離と、車両1の長手方向速度vにターゲット車両の追走を続けるために車両1に与えられる時間t、たとえば0.4秒程度、を乗じた積との和に等しい。
計装関係Cはモジュール4で数値行列Cによってアプローチされて、推定状態ベクトル
Figure 0006920340
から推定測定ベクトル
Figure 0006920340
が生成される。
AutoSteer動作モードでは、数値行列Cは好ましくは次の形を取る。
Figure 0006920340
ここで、非ゼロの定数である係数のうち、係数c11、c24、c36は、センサ31、15および46の偶発的な不確かさを無視すれば単位的である。
車両の長手方向速度vに依存する係数c22、c27は単純な次の式を用いてリアルタイムで計算される。
22(v)=v・t
27=−c22(v)/2
そこで、モジュール4は、推定状態ベクトル
Figure 0006920340
に行列Cをリアルタイムで掛け合わせることで推定測定ベクトル
Figure 0006920340
を計算する。
LCA動作モードに関する第2の例を再び取り上げると、現在測定ベクトルyは、センサ31で測定されるヨーレート
Figure 0006920340
、走行車路の中心線に照準を合わせた器具15で測定される相対偏差角Ψrel、器具15によって得られる走行車路の中心線に対する重心の離隔YCoG、センサ46で測定される車輪11の舵角δ、器具15によって供給される重心の離隔YCoG の時間的積算∫YCoGdtの反数という5つの構成要素を有する。
計装関係Cはモジュール4で数値行列Cによってアプローチされて、当該動作モードの推定状態ベクトル
Figure 0006920340
から推定測定ベクトル
Figure 0006920340
が生成される。
LCA動作モードでは、数値行列Cは好ましくは次の形を取る。
Figure 0006920340
ここで、非ゼロの係数c11、c22、c34、c46、c57は定数であり、単位的である。これは、当該測定値が状態変数の一部であるためである。
そこで、モジュール4は、推定状態ベクトル
Figure 0006920340
に行列Cをリアルタイムで掛け合わせることで推定測定ベクトル
Figure 0006920340
を計算する。
車両の動作モードにかかわらず、推定利得モジュール5は、推定状態ベクトル
Figure 0006920340
による推定測定ベクトル
Figure 0006920340
が現在測定ベクトルyと一致するように、それによって推定状態ベクトル
Figure 0006920340
が車両1の進路追従の物理的状態ベクトルxと一致するように、状態ベクトルの時間微分
Figure 0006920340
を補正する機能を持つ。そのため、モジュール5は、現在測定ベクトルyと推定測定ベクトル
Figure 0006920340
との間の偏差が小さくなるように、その偏差に推定利得行列Lを掛け合わせることによって推定状態ベクトル
Figure 0006920340
の時間変化
Figure 0006920340
をリアルタイムで調節する。
2つの測定ベクトルyおよび
Figure 0006920340
との間の偏差は測定ベクトルの次元と同じ次元のベクトルであり、推定状態ベクトルの時間変化
Figure 0006920340
に加えるべき補正は状態ベクトルの次元と同じ次元のベクトルであることから、行列Lは状態ベクトルの座標と同じ数の行および測定ベクトルの座標と同じ数の列を有している。
そのため、観測装置2は次の方程式によって定義されるKalmanの観測器として振る舞うことができる。
Figure 0006920340
行列LはKalmanの観測器の利得行列に相当する。上で例として取り上げたAutoSteer動作モードでは、出力数が7、使用される測定値数が3であることから、7×3のサイズの行列となる。この行列は、Ricattiの代数方程式をRicattiの解の行列である行列Pの最小化を基本に解くことで決定される。行列Pの係数は既知のように推定誤差
Figure 0006920340
の共分散に対応する。すなわち、
Figure 0006920340
式中、行列AおよびCは横方向力学の方程式から導き出された行列であり、Qはシステムの乱れの行列であり、Rは測定値のノイズの行列である。
行列QおよびRは、測定ベクトルyの座標の数の次元と同じ次元をもち、対角線上のパラメータが非ゼロの正方行列である。
Figure 0006920340
これらのパラメータは一般に、観測対象システムとしての車両のテストの際に得られる実験記録から経験的に定量化されるものであるが、決定することの難しい値である。2つの行列は対角行列として定義されるが、これは測定の値
Figure 0006920340
の間に相関はないと考えられるためである。QおよびRの値が正しく最適化されることで、測定ノイズおよびシステムの乱れに対してきわめてロバストなシステムを得ることができる。
制御装置3は、基準状態ベクトルXと推定状態ベクトル
Figure 0006920340
との間の差をなくすところまで減らすように操作uを生成する。基準状態ベクトルは7×1のサイズの零ベクトルとして定義されるため、コントローラに対して提案される解は「静的状態フィードバック」と呼ばれる従来からのアプローチそのものであり、これは以下のように定義される。
Figure 0006920340
7×1のサイズで定義された利得行列Kには制御利得が含まれる。加減しなければならないパラメータは全体で7つあり、それぞれが異なる状態変数に関連付けられる。すなわち、
Figure 0006920340
使用される最適化法は、Ricattiの方程式に基づき、かつ解の行列Sの最小化に基づいた線形二次レギュレータ(英語ではLinear−Quadratic RegulatorでLQR)法である。すなわち、
Figure 0006920340
ここでも、行列AおよびBは横方向力学の方程式から導かれ、Qはそれぞれの状態変数の重みの行列であり、Rは操作の重みの行列である(この場合、操作uは1つだけであるため、Rは1つのみのスカラーについて定められる)。
調整を要する行列Qは次のように定義される。
Figure 0006920340
行列Qは対角行列であるものと仮定されるが、これは状態変数の重みの間に相関はないと考えられるためである。
ここですぐに想起されるのは、装置3における操作の最適化と装置2における観測器の最適化との連関であって、コントローラの性能は観測器による推定に直接依存しており、観測器による推定値
Figure 0006920340
をもとに操作の合成が行われることから非常に強いものであるその連関を支配する分離の原則である。
観測器2から出される静的状態フィードバックによって操作uとループ化されるシステムを考えるとき、制御対象のシステムは、システムの方程式および観測器が次のように定義される線形システムによってモデル化される。すなわち、
Figure 0006920340
変数の変更
Figure 0006920340
により、上の各方程式は次のように定義し直される。
Figure 0006920340
ループ化されたシステムの安定性を保証するには、観測器(A−LC)の安定性と実際の状態を利用した操作(A+BK)の安定性とを独立して検証するのがよい。この特性は、観測器の最適化、すなわち行列Lの最適化と、操作の最適化、すなわち利得行列Kの最適化とをそれぞれ独立して行えることを保証するものである。この原則は分離の原則として知られている。
しかし、行列Lの最適化には、すでに見たように行列の値に含まれる車両の速度変化を考慮に入れるためのリアルタイムでの実施と両立させることが困難な幾つもの計算や調整が依然として必要とされる。
そこで、時間的な制約を克服するためには、車両の長手方向速度のあらかじめ決められた数の所定の値について、オフラインで、すなわちテストやコンピュータ援用設計の段階で車外で、あらかじめ最適化された行列Lを車載記憶装置に保存しておくことが解決法となる。図3は、5km/h、10km/h、20km/h、30km/h、40km/h、50km/h、60km/hなどと順次定めた車両の長手方向速度の値を示したものである。その際、長手方向速度について定めたそれぞれ相前後する2つの値は、下限界によって速度域を画定する第1の速度vminと、上限界によって速度域を画定する第2の速度vmaxとの間に速度域を定義する。
その場合、観測装置の製作工程は、車両の設計・調整段階であって、それぞれの速度域のそれぞれの限界について推定利得行列の係数を決定する、すなわち、第1の速度vminについて最適化された第1の推定利得行列Lminの係数の決定と、第2の速度vmaxについて最適化された第2の推定利得行列Lmaxの係数の決定とを行う第1のステップを含む段階を含む。
この決定ステップは、既知の最適化方法、特にRicattiの方程式などを使用する方法を用いるが、特許文献8ですでに開示されている方法とは必ずしも同様でない方法を用いる係数の計算サイクルを含む。次いでこの決定ステップは、車両1の試作車両であって、その推定装置に計算した係数を保存し、推定利得行列の係数を計算したときの速度でテストドライバーが走らせる車両をテストしながら係数を調整するサイクルを含む。その際、テストドライバーは、テストドライバーが運転に介入することなしに満足の得られる挙動で車両を走らせることができるところまで係数を調節する。
車両の設計・調整段階は、すべての速度域の限界に関する推定利得行列の係数を観測装置2がアクセスできる電子記憶装置に保存する第2のステップを含む。図3からは、直前の速度域に続く速度域に関して、第1の速度vminで最適化された第1の推定利得行列Lminの係数はその直前の速度域の第2の速度vmaxで最適化された第2の推定利得行列Lmaxの係数と等しいことが容易に見て取れる。そして、上限界で第2の保存を行う最後の速度域は例外として、推定利得行列の係数はそれぞれの速度域の下限界で速度域の限界に応じた連想配列に保存される。
車両の設計・調整段階は、観測装置2による実行が可能なコンピュータプログラムの命令を電子記憶装置に保存する第3のステップを含む。命令は、それが観測装置によって実行されたとき、観測装置が車両の現在速度vを車載ネットワークバスで読み取り、現在速度vが含まれる速度域の2つの限界を見つけるようにプログラムされる。推定利得行列の係数を含む連想配列にアクセスすることで、保存された一連の命令により、第2のモジュール5は、現在速度v以下の第1の速度vminについて最適化された第1の推定利得行列Lminと、前記現在速度v以上の第2の速度vmaxについて最適化された第2の推定利得行列Lmaxとの重み付き和をリアルタイムで取って推定利得行列Lを計算することが可能となるが、そのとき、第1の推定利得行列Lminの第1の重み付け係数pminは単位元からゼロまで減少し、第2の推定利得行列Lmaxの第2の重み付け係数pmaxは第1の重み付け係数の単位元の補数である。このように、保存されたプログラムの命令は、車両の長手方向現在速度が含まれた速度域の限界の2つの値の間での補間によって行列を得ることを可能にする。
車両の設計・調整段階は、車両1の試作車両をテストする第4のステップであって、観測装置2によって実行可能なコンピュータプログラムの命令が電子記憶装置に保存された推定装置を有する試作車両による第4のステップを含む。テストドライバーは、連想配列に保存された推定利得行列の係数を計算した速度以外の様々な速度で車両を走らせる。その際、テストドライバーは、連想配列と組み合わせて保存された命令によって、車両について予想されるすべての現在速度についてテストドライバーが運転に介入することなしに満足の得られる挙動で車両を走らせることができることを確認する。
図3は、第1の重み付け係数と第2の重み付け係数がそれぞれ一定して増大し、また減少する直線的な補間の1つの例を示したものである。速度域の中で適切な行列の近似を得るためには十分な数の速度域を選ぶのがよい。このようなアプローチには幾つかの欠点がある。速度域の限界における行列の係数の値を保存するために多くの記憶容量を消費するという欠点は、電子記憶装置の低価格化と小型化が恒常化していることから克服可能である。車両1の実物大の試作車両でテストを行うことによる係数の調整サイクルにおいて生じる欠点はそれよりも克服が難しい。その場合、テストドライバーは、あらかじめ推定利得行列の計算が行われたそれぞれの速度で車両を走らせなければならず、図3に示したケースでは7つの速度を試験することになる。前述の例で取り上げたAutoSteer自動運転モードの場合、7×3のサイズの推定利得行列では21までのパラメータが生成され、テストドライバーは自ら介入することなしに満足の得られる挙動で車両を走らせることができるまで1つの試験速度でその調節を行わなければならない。この動作モードで40km/hまで車両を走行させるためには、5km/h、10km/h、20km/h、30km/hおよび40km/hに固定した5つの速度について調節が必要となることが図3からわかる。発明者らは、これに関して調節すべき66のパラメータを特定した。前述の例で取り上げたLCA自動運転モードの場合、7×5のサイズの推定利得行列では35までのパラメータが生成され、テストドライバーは自ら介入することなしに満足の得られる挙動で車両を走らせることができるまで1つの試験速度でその調節を行わなければならない。この動作モードで車両を40km/hから180km/hで走らせるためには、40km/hから180km/hまで10km/h刻みで固定した15の速度について調節が必要であることが図3の外挿によってわかる。発明者らは、これに関して調節すべき126のパラメータを特定した。そのため、テストドライバーは192のパラメータを調整しなければならないことになる。調整は、単に順番にパラメータを調節して、それ以前に調節済みのパラメータには影響が及ばないという形で行われるものではないことを理解する必要がある。1つのパラメータを調節することでそれまでに調節済みのパラメータの再調節が必要になる可能性がある。1つの解決法として速度域の数を減らすことが考えられようが、その場合には、広すぎる速度域にわたってアフィン関数による近似を行うことで正確さが損なわれるリスクがあり、それによって行列Lによる補正性能が損なわれることにもなりかねない。
上述のような欠点に対処するため、発明者らは、コンピュータ援用設計システムに匹敵する高度な計算リソースを備えたコンピュータシステムに搭載するためのシミュレーションツールであって、リアルタイムでの実行による制約を受けないツールを開発した。このシミュレーションツールは、車両の力学をシミュレーションし、ほぼ連続的な速度の値について性能を評価するのに十分な細かさの上昇ピッチで車両の長手方向速度の値を漸増させながら、上述の理論的な方程式で必要とされる数値計算をすべて行うようにプログラムされている。このツールはまた、長手方向速度の増大に応じた推定利得行列の係数の変動ペースを明らかにすることを可能にした。推定利得行列の係数のこの変動ペースを知ることで、単に直線によるのではなく、推定利得行列の係数の実質的な変動を表す曲線によって2つの速度限界の間の補間を行って速度域を伸ばし、それによって速度域の数を減らすことができるようになった。
発明者らは、自分たちが作り出したシミュレーションツールによって得られたペースを解析することで、推定利得行列は、同じ速度域の中では低い速度の値のときの方が高い値のときよりも速く変化することに気づいた。そのため、発明者らは、推定装置によってリアルタイムで実行可能なコンピュータプログラムの命令を、第1の推定利得行列Lminの第1の重み付け係数pminは単位元からゼロに減少し、第2の推定利得行列Lmaxの第2の重み付け係数pmaxはゼロから単位元に増大するように、その減少率および増大率がそれぞれ現在速度vが第1の速度vminから遠ざかって第2の速度vmaxに近づくにつれて小さくなるようにプログラムした。
本発明によるこれらの新しい命令では、単なる直線的な補間よりも推定利得行列の実質的な変動に対してより高度なアプローチが可能な補間関数のおかげで、図4に示すように速度域の数を減らすことができるようになった。これによって、本発明は、テスト中の調整サイクルを容易にし、操作uと、推定装置2による車両1の進路追従の物理的状態ベクトルxに相関させた現在測定ベクトルyとを用いた現在速度vで移動中の車両1の進路追従の推定状態ベクトル
Figure 0006920340
のリアルタイム生成を信頼性のあるものとする。
第1の重み付け係数pminに関する上述の減衰は、その計算で第2の速度と現在速度との差(vmax−v)を分子に含め、第2の速度と第1の速度との差(vmax−vmin)を分母に含めることで得ることができる。
それはたとえば次のように仮定した場合である。
min=Log[1+(vmax−v)/(vmax−vmin)]/Log2
たとえば次のように仮定して、第2の重み付け係数pmaxは第1の重み付け係数pminの単位元の補元であるとすることもできる。
max=Log[1+(v−vmin)/(vmax−vmin)]/Log2
しかし、対数式はかなり時間を食うため、単純かつ迅速でなければならないリアルタイム計算にはあまり、または全く向いていないことから、推奨されない。
現在速度vが速度域の下限界vminから遠ざかって速度限界の上限界vmaxに近づくにつれて減衰する減少率および増大率を下に示すアルゴリズムを用いて得ることは、過大な計算リソースを必要とすることなくリアルタイムで迅速に実行可能であるという利点を有する。
車両の設計・調整段階は保存を行う第3のステップを含む。電子記憶装置に保存されたコンピュータプログラムの命令であって、第3のステップにおいて観測装置2により実行可能である命令は、観測装置によって実行されたとき、車両の車載ネットワークバスから読み取った現在速度に最も近く、かつそれを超える速度vmaxを前述の連想配列で照合するようにプログラムされる。
照合された速度vmaxが連想配列の最も小さい正の値の速度であるときは、行列Lは行列Lmaxに等しいものとされる。
そうでないときは、命令は、車両の車載ネットワークバスから読み取った現在速度に最も近く、かつそれに満たない速度vminを照合する。
照合された速度vminが連想配列の最も大きい正の値の速度であるときは、行列Lは行列Lminに等しい。
そうでない場合、連想配列に2つよりも多い既定速度vを有する順序リストに応じて変動する限り、順序リストの端でない既定速度vとその次の既定速度vi+1との差が順序リストの端でない既定速度vとその前の既定速度vi−1との差よりも大きくなれるように、命令は記憶装置で、または計算により、次の各式によって定義されるdist、distおよびdistの3つの変数にアクセスする。
dist=vmax2−vmax
dist=vmax−vmin
dist=vmin−vmin2
式中、vmax2は、速度vmaxが連想配列で最大の固定速度でない場合に速度vmaxに最も近く、かつそれを超える連想配列中の固定速度、または速度vmaxが連想配列中の最大の固定速度である場合は速度vmaxを上回るランダムな速度であり、vmin2は、速度vminが連想配列で最小の正の固定速度でない場合に速度vminに最も近く、かつそれに満たない連想配列中の固定速度、または速度vminが連想配列中の最小の正の固定速度である場合は速度vminを下回るゼロ速度である。
続いて、コンピュータプログラムの命令は、次の各式によって定義されるPA1、PA2、PB1、PB2の4つの率を計算する。
Figure 0006920340
Figure 0006920340
コンピュータプログラムの命令はこのPA1、PA2、PB1、PB2の4つの率から次のそれぞれの式によって定義される重み付け係数pminおよびpmaxを計算する。
Figure 0006920340
Figure 0006920340
上の各式では、第1の重み付け係数pminは、第2の速度vmaxと現在速度vとの差を分子および分母に含め、さらに第2の差、すなわち現在速度vと第1の速度vminとの差を分母に含めた比の関数であり、第2の重み付け係数pmaxは第1の重み付け係数pminの単位元に対する補元にとどまることがわかる。
また、上述の2つの差は重み付け係数の定式化においてそれぞれ2次式として含められており、それぞれのペースが、重み付け係数pminに関しては実線で表されたもの、重み付け係数pmaxに関しては破線で表されたものとなっていることもわかる。
3km/h、10km/h、26km/hおよび60km/hの値は純粋に参考例として示したもので、限定的なものではない。着目すべきは、本発明のアルゴリズムは速度域の数を減らすことを可能にするものであり、そのため、行うべき調整の数を減らすことができるということである。重み付け係数が変化する1つだけの速度域であって、推定利得行列が意味を持つのにちょうど十分なだけの速さである低速に始まって、それを上回ると推定利得行列の変化が有意なものでなくなる高速に至るまでの速度域を企図することは十分に可能である。
さらに、第1の重み付け係数pminがその関数となる比には、この実施において第1の速度vminよりも低い第3の速度min2と、第2の速度vmaxよりも高い第4の速度vmax2とが含まれることもわかる。現在速度vが包含される速度域に隣接する速度域を含めることは、1つの速度域から次の速度域に移る際の平滑化を改善するが、それとは別の解決法を企図することもできる。とりわけ、PA2およびPB2についてそれぞれPA1およびPB1の分母に比例する分母を企図した場合には、重み付け係数の計算における簡易化で当該速度域の振幅dist−、dist、dist+をなくすことができることがわかる。
観測装置は、既定速度vの順序リストと、それぞれに既定速度vに応じて変動する最適化行列Lのリストを記憶装置に備えており、保存されたコンピュータプログラムの命令はデジタル機構を実行して、現在速度をもとに、一方では第1の推定利得行列Lminを用いて既定速度vのいずれか1つの中から第1の速度vminを、他方では第2の推定利得行列Lmaxを用いて、続く既定速度vi+1に等しいものとして第2の速度vmaxを選択することができる。
命令は次式を用いて行列Lを計算するようにプログラムされる。
=pminmin+pmaxmax
本発明の教示するところは上に説明した実施例に限られるものではなく、以下に明記する請求項によってのみ限定される。特に、観測装置の実施例についてはKalmanの観測器をもとに説明した。当業者であれば、Luenberger観測器など、ここに開陳された教示内容を自ら移植できそうなそれ以外のタイプの観測器を知っている。

Claims (10)

  1. 現在速度(v)で移動する車両(1)の進路を追従するための観測装置(2)であって、
    観測装置(2)の観測対象は、前記車両(1)により形成されるシステムであり、当該システムには制御装置(3)から操作信号(u)が入力され、当該システムからは現在測定ベクトル(y)が出力され、
    前記システムの内部状態を推定するモデルである観測装置(2)には、前記操作信号(u)および前記現在測定ベクトル(y)が入力され、
    観測装置(2)は、入力された前記操作信号(u)および前記現在測定ベクトル(y)から、 現在速度(v )で移動する車両(1)の進路追従のための推定状態ベクトル
    Figure 0006920340
    であって、前記システムの進路追従のための物理的状態ベクトル(x)を推定した推定状態ベクトル
    Figure 0006920340
    をリアルタイムで生成し、
    観測装置(2)は、
    前記推定状態ベクトル
    Figure 0006920340
    および、前記推定状態ベクトル
    Figure 0006920340
    に相関する推定測定ベクトル
    Figure 0006920340
    リアルタイムで計算する第1のモジュール(4)と、
    前記現在速度(v)以下の第1の速度(vmin)について最適化された第1の推定利得行列(Lmin)と、前記現在速度(v)以上の第2の速度(vmax)について最適化された第2の推定利得行列(Lmax)との重み付き和によってリアルタイム計算される推定利得行列(L)を前記現在測定ベクトル(y)と前記推定測定ベクトル
    Figure 0006920340
    との偏差に掛け合わせることにより、前記偏差が低減されるように前記推定状態ベクトル
    Figure 0006920340
    の時間変化
    Figure 0006920340
    をリアルタイムで調節する第2のモジュール(5)とを備え、
    前記第1の推定利得行列(Lmin)の第1の重み付け係数(pmin)は単位元からゼロまで減少し、前記第2の推定利得行列(Lmax)の第2の重み付け係数(pmax)はゼロから単位元まで増大し、それぞれの減少率および増大率は前記現在速度(v)が前記第1の速度(vmin)から遠ざかって前記第2の速度(vmax)に近づくにつれて減衰す、観測装置(2)。
  2. 前記第1の重み付け係数(pmin)が、前記第2の速度と前記現在速度との差(vmax−v)を分子に含め、前記第2の速度と前記第1の速度との差(vmax−vmin)を分母に含めた比の関数であること、および前記第2の重み付け係数(pmax)が前記第1の重み付け係数(pmin)の単位元の補数であることを特徴とする、請求項1に記載の観測装置。
  3. 前記第1の重み付け係数(pmin)が、前記第2の速度と前記現在速度との差(vmax−v)を少なくとも分子に含め、少なくとも前記現在速度と前記第1の速度との差(v−vmin)を分母に含めた比の関数であること、および前記第2の重み付け係数(pmax)が前記第1の重み付け係数(pmin)の単位元の補数であることを特徴とする、請求項1または2に記載の観測装置。
  4. 前記第1の重み付け係数(pmin)が、前記第1の速度(vmin)に満たない第3の速度(vmin2)および/または前記第2の速度(vmax)を超える第4の速度(vmax2)をさらに含めた比の関数であることを特徴とする、請求項3に記載の観測装置。
  5. 既定速度(v)の順序リストと、定速度(v)に応じて変動する最適化行列(L)のリストと、現在速度をもとに、一方では第1の推定利得行列(Lmin)を用いて前記既定速度(v)のいずれか1つの中から前記第1の速度(vmin)を、他方では前記第2の推定利得行列(Lmax)を用いて、続く既定速度(vi+1)のいずれか1つの中から前記第2の速度(vmax)を選択するためのデジタル機構とを記憶装置に備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の観測装置。
  6. 前記順序リストは、前記順序リストの端でない既定速度(v)とその次の既定速度(vi+1)との差が前記順序リストの端でない前記既定速度(v)とその前の既定速度(vi−1)との差よりも大きい2つよりも多い前記既定速度(v)を含むことを特徴とする、請求項5に記載の観測装置。
  7. 前記現在測定ベクトル(y)がヨーレート
    Figure 0006920340
    および舵角(δ)に関する座標を含むこと、ならびに前記推定状態ベクトル
    Figure 0006920340
    が前記ヨーレート
    Figure 0006920340
    、前記車両(1)の進路に対する偏差角(Ψrel)、舵角の時間微分
    Figure 0006920340
    および前記舵角(δ)に関する座標を含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の観測装置。
  8. 記憶装置に速度閾値(v )が記憶され、前記速度閾値(v )にまで達してない場合は前記車両(1)の進路追従によりターゲット車両進路自動追跡され前記速度閾値(v を超えると前記車両(1)の進路追従により車道の車路自動追跡されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の観測装置。
  9. ターゲット車両進路を自動追跡するために、前記現在測定ベクトル(y)が前記ターゲット車両の横偏差(YCAM)に関する少なくとも1つの座標をさらに含むこと、ならびに前記推定状態ベクトル
    Figure 0006920340
    がターゲット車両の進路に対する偏差の時間微分
    Figure 0006920340
    、前記ターゲット車両の前記進路に対する偏差(YCOG)および前記ターゲット車両の前記進路の曲率半径(ρfv関する座標をさらに含むことを特徴とする、請求項7または8に記載の観測装置。
  10. 車道の車路を自動追跡するために、前記現在測定ベクトル(y)が、前記車両(1)の前記進路に対する偏差角(Ψrel)、前記車両(1)の車路追従進路に対する横偏差(YCOG)、および前記進路に対する横偏差の時間積分の反数(∫−Y COG dt)に関する座標をさらに含むこと、ならびに前記推定状態ベクトル
    Figure 0006920340
    が、前記車両(1)の前記進路に対する横偏差の時間微分
    Figure 0006920340
    、前記車両(1)の前記進路に対する横偏差(YCOG)、および前記進路に対する横偏差の時間積分の反数(∫−Y COG dt)のそれぞれに関する座標をさらに含むことを特徴とする、請求項7または8に記載の観測装置。
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