以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る介護支援チャットシステム11の構成を概略的に示す。介護支援チャットシステム11は、インターネット12に接続されて、複数のスマートフォン端末(モバイル通信端末)13の間でチャットを確立するメッセージサーバー14を備える。メッセージサーバー14は、図2に示されるように、差出人のメッセージデータ(パケット)を受信し、メッセージデータに記述された宛先にメッセージデータを送信するチャット管理手段15と、チャット(チャットルームまたはトークルーム)ごとにメッセージデータを蓄積するチャットデータ16を格納する第1記憶装置17と、「介護支援専門員」(以下「専門員」という)の資格保持を条件に認定される第1会員の会員情報を蓄積する専門員データベース18を格納する第2記憶装置19と、第1会員から区分けされ事業者として認識される第2会員の会員情報を蓄積する事業者データベース21を格納する第3記憶装置22と、第1会員および第2会員から区分けされて、特定の第1会員に関連する要介護支援者(「要介護者」および「要支援者」の総称)の会員情報を蓄積する要介護支援者データベース23および連絡先データベース24を格納する第4記憶装置25と、個々の第1会員ごとに第2会員に向けて発行される発注書を蓄積する発注書データベース26、および、個々の第2会員ごとに第1会員に向けて発行される請求書を蓄積する請求書データベース27を格納する第5記憶装置28とを有する。チャットは予め設定されたグループごとに成立する。チャットデータ16では、個々のチャットごとに、やりとりされたメッセージデータが時系列で記録される。第1記憶装置17、第2記憶装置19、第3記憶装置22、第4記憶装置25および第5記憶装置28は例えばディスクアレイ装置で構成されることができる。
チャット管理手段15は、メッセージデータに記述される差出人の識別子(ID)に基づき差出人を特定する。チャット管理手段15は、同様に、メッセージデータに記述される宛先の識別子(ID)に基づき宛先を特定する。メッセージデータには、テキスト(文字列)を特定するテキストデータのほか、絵文字やスタンプその他の画像を特定する画像データ、写真を特定する写真データ、ファイルを特定するファイルデータなどが含まれることができる。個々のメッセージデータにはチャット管理手段15の受信日時が記述される。
図3に示されるように、専門員データベース18は、個々の専門員ごとに、登録番号を特定する「登録番号」データ18aと、専門員の氏名を特定する「氏名」データ18bと、氏名のフリガナを特定する「フリガナ」データ18cと、専門員の生年月日を特定する「生年月日」データ18dと、専門員証を証明する都道府県を特定する「管轄」データ18eと、専門員証の有効期間満了日を特定する「満了日」データ18fとを含む。これらのデータは介護支援専門員証から取得されることができる。専門員データベース18には、専門員の電話番号を特定する「電話番号」データや、専門員の住所を特定する「住所」データが含まれることができる。
図4に示されるように、事業者データベース21は、個々の事業者ごとに、介護支援チャットシステム11から付与される識別番号を特定する「識別番号」データ21aと、事業者の名称を特定する「名称」データ21bと、事業者の所在地を特定する「所在地」データ21cと、事業者の事業分野を特定する「分野」データ21dと、1ヶ月あたりの取引の限度額[万円単位]を特定する「限度額」データ21eとを含む。事業者データベース21には、事業者の電話番号(連絡先)を特定する「電話番号」データや、決済情報を特定する「決済情報」データが含まれることができる。
図5に示されるように、要介護支援者データベース23は、個々の要介護支援者ごとに、要介護支援者の被保険者番号を特定する「被保険者番号」データ23aと、要介護支援者の氏名を特定する「氏名」データ23bと、氏名のフリガナを特定する「フリガナ」データ23cと、要介護支援者の生年月日を特定する「生年月日」データ23dと、要介護支援者の性別を特定する「性別」データ23eと、要介護状態等区分に従って介護度を特定する「区分」データ23fと、管轄の地方公共団体を特定する「保険者番号」データ23gと、「保険者番号」データで特定される地方公共団体の名称を特定する「保険者名」データ23hとを含む。要介護支援者データベース23には、要介護支援者の住所を特定する「住所」データや、要介護支援者の電話番号(連絡先)を特定する「電話番号」データ、決済情報を特定する「決済情報」データが含まれることができる。
図6に示されるように、連絡先データベース24は、個々の要介護支援者ごとに、連絡先(人物)の氏名を特定する「氏名」データ24bと、氏名のフリガナを特定する「フリガナ」データ24cと、要介護支援者との間柄を特定する「間柄」データ24dと、連絡先の住所を特定する「住所」データ24eと、連絡先の電話番号を特定する「電話番号」データ24fとを含む。連絡先データベース24の1データ列は「被保険者番号」データ24aで特定される被保険者番号に基づき要介護支援者データベース23の1データ列に紐付けられる。
図2に示されるように、メッセージサーバー14は、設定されたログインIDおよびパスワードに基づきチャット管理手段15と個々のスマートフォン端末13との間でメッセージデータの経路を確立する認証手段31と、スマートフォン端末13に接続されて、「介護支援専門員証」の提示に応じて専門員データベース18に第1会員の会員情報を登録する第1登録手段32と、インターネット12経由で第2会員の会員情報を特定する事業者データを受信し事業者データベース21に事業者データを登録する第2登録手段33と、インターネット12経由で第3会員の会員情報を特定する要介護支援者データを受信し要介護支援者データベース23に要介護支援者データを登録する第3登録手段34と、インターネット12経由で第3会員の連絡先情報を特定する連絡先データを受信し連絡先データベース24に連絡先データを登録する第4登録手段35とを有する。第1会員、第2会員および第3会員の連絡先それぞれは介護支援チャットシステム11の利用にあたってログインIDおよびパスワードを設定する。第1会員の会員情報は例えばスマートフォン端末13で撮像される身分証明書「介護支援専門員証」の画像に基づき特定されることができる。
メッセージサーバー14は、決められた条件下で個々の第2会員ごとに課金の請求額を特定する課金手段36を有する。課金手段36は、第2会員の会員資格に対して基本料金を課金し、参加中のチャットグループの数に応じて従量料金を課金する。基本料金および従量料金は月数に応じて課金されてもよく日数に応じて課金されてもよい。ここでは、第1会員および第3会員(連絡先)は課金の対象から外される。第1会員および第3会員(連絡先)は無料で介護支援チャットシステム11を利用することができる。
メッセージサーバー14は、インターネット12経由で特定の第1会員のスマートフォン端末13から発注書を特定する発注書データを受信し特定の第2会員のスマートフォン端末13に向けて発注書データを送信する発注手段37と、インターネット12経由で特定の第2会員のスマートフォン端末13から請求書を特定する請求書データを受信し特定の第1会員のスマートフォン端末13に向けて請求書データを送信する請求手段38と、連絡先データベース24に基づき特定されるスマートフォン端末13の決済処理を実行する決済手段39とを有する。発注書データは、購入される商品の商品名や商品の数量、金額といった商品情報、あるいは、提供されるサービスの名称や金額といった取引情報を含む。請求書データは、購入された商品の商品名や商品の数量、金額といった商品情報、あるいは、提供されたサービスの名称や金額といった取引情報の他、決済情報その他の情報を含む。発注手段37は、発注書データの送信にあたって発注書データベース26に発注書データを登録する。請求手段38は、請求書データの送信にあたって請求書データベース27に請求書データを登録する。請求書データは1ヶ月ごとに集計されてもよい。
ここでは、メッセージサーバー14は、チャット管理手段15、認証手段31、第1登録手段32、第2登録手段33、第3登録手段34、第4登録手段35、課金手段36、発注手段37、請求手段38および決済手段39として機能する中央演算処理装置(CPU)41と、CPU41に接続されて、アプリケーションの実施にあたって一時的にプログラムやデータを保持するメモリー42と、CPU41に接続されて、プログラムやデータを格納する大容量記憶装置43とを備える。大容量記憶装置43は例えばハードディスク駆動装置(HDD)やディスクアレイ装置を含む。大容量記憶装置43には、例えば、チャット管理の機能を担うチャット管理アプリケーションプログラムや、認証機能を担う認証アプリケーションプログラム、専門員の登録機能を担う第1登録アプリケーションプログラム、事業者データの登録機能を担う第2登録アプリケーションプログラム、要介護支援者データの登録機能を担う第3登録アプリケーションプログラム、連絡先データの登録機能を担う第4登録アプリケーションプログラム、課金機能を担う課金アプリケーションプログラム、発注書の管理を担う発注アプリケーションプログラム、請求書の管理を担う請求アプリケーションプログラム、取引の決済を担う決済アプリケーションプログラム、その他が格納される。
図1に示されるように、スマートフォン端末13は、例えば、チャットデータ45a、45b、45cを管理する記録手段46や、チャットデータ45a、45b、45cの表示を管理する表示処理手段(時調整手段)47として機能するプロセッサー(演算処理装置)48a、48b、48cと、プロセッサー48a、48b、48cに接続されて、チャットアプリケーションプログラム(モバイルアプリ)49やチャットデータ45a、45b、45c、その他のプログラムやデータを格納するメモリー51a、51b、51cと、プロセッサー48a、48b、48cに接続されて、画面上に画像を表示するディスプレイパネル52a、52b、52cと、プロセッサー48a、48b、48cに接続されて、画像ごとに画面で検出される接触の座標値を特定するタッチスクリーンパネル53a、53b、53cと、レンズで撮像素子に結像される像に基づき画像信号を生成するカメラ54とを有する。タッチスクリーンパネル53a、53b、53cは、画面に表示される画像と、画面で検出される接触の座標値とに基づき、プロセッサー48a、48b、48cに向けて利用者の指示やデータを入力する。プロセッサー48a、48b、48cは通信回路55経由で通信網56に無線で接続されることができる。通信網56は、例えばゲートウエイでインターネット12に接続される携帯電話通信網であればよい。その他、プロセッサー48a、48b、48cはWiFi(登録商標)回路57経由でWiFiルーター58に無線で接続されることができる。WiFiルーター58はインターネット12にWiFi回路57を接続する。
プロセッサー48a、48b、48cでチャットアプリケーションプログラム49が実行されると、スマートフォン端末13でチャットアプリは動作する。チャットアプリは通信網56およびインターネット12経由でメッセージサーバー14に接続される。スマートフォン端末13のプロセッサー48a、48b、48cとメッセージサーバー14のチャット管理手段15との間でメッセージを特定するメッセージデータの経路は確立される。
図7に示されるように、表示処理手段47は、第1構図に従ってチャットリストを特定する第1画像データを生成する。チャットリストでは決められた規則に従って識別名の文字列59a、59b、59cが羅列される。チャットは識別名ごとに識別される。チャットの識別名には例えば要介護支援者(第3会員)の「氏名」が用いられることができる。識別名の文字列59a、59b、59cはディスプレイパネル52a、52b、52cの画面に固定される第1構図に嵌め込まれる。ここでは、一人の要介護支援者に対して2つのチャットグループが形成される。第1チャットグループおよび第2チャットグループの組み合わせごとに識別名は付与される。第1チャットグループは専門員および事業者で構成される。第2チャットグループは専門員および第3会員の連絡先として登録される要介護支援者の家族(その他、要介護支援者本人や後見人を含む。以下、同様)で構成される。第1チャットグループのチャットと第2チャットグループのチャットとは個別に進行する。
図8に示されるように、表示処理手段47は、第2構図に従って第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bを特定する第2画像データを生成する。図8(a)に示されるように、第1チャットルーム61aでは上から下に向かって時系列で第1チャットグループのメッセージ62a、62bが羅列される。他の参加者に向かって送信されたメッセージ62aの右端は第1チャットルーム61aの右縁に沿って1垂直線に揃えられる。他の参加者から受信したメッセージ62bの左端は第1チャットルーム61aの左縁に沿って1垂直線に揃えられる。個々のメッセージ62a、62bごとにテキストや絵文字、スタンプは表示される。個々のメッセージ62a、62bには、画像、写真、ファイル、その他のデータを特定するアイコン62cが付加されることができる。例えば、アイコン62cがタップされると、画像、写真、ファイル、その他のデータは画面に表示されることができる。個々のメッセージ62a、62bを特定するメッセージデータはチャットデータ45a、45b、45cから表示処理手段47に引き渡されて第2構造に嵌め込まれる。
図8(b)に示されるように、第2チャットルーム61bでは上から下に向かって時系列で第2チャットグループのメッセージ62a、62bが羅列される。他の参加者に向かって送信されたメッセージ62aの右端は第2チャットルーム61bの右縁に沿って1垂直線に揃えられる。他の参加者から受信したメッセージ62bの左端は第2チャットルーム61bの左縁に沿って1垂直線に揃えられる。個々のメッセージ62a、62bごとにテキストや絵文字、スタンプは表示される。個々のメッセージ62a、62bには、画像、写真、ファイル、その他のデータを特定するアイコン62cが付加されることができる。例えば、アイコン62cがタップされると、画像、写真、ファイル、その他のデータは画面に表示されることができる。個々のメッセージ62a、62bを特定するメッセージデータはチャットデータ45a、45b、45cから表示処理手段47に引き渡されて第2構造に嵌め込まれる。第2画像データには、ディスプレイパネル52a、52b、52cごとに固定される表示ウインドウ63が設定される。表示ウインドウ63は第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bに対して画像の表示範囲を決定する。例えば第1チャットルーム61aの表示中に左向きにタッチスクリーンパネル53aがスワイプされると、第1チャットルーム61aの画像は徐々に第2チャットルーム61bの画像に遷移することができ、反対に、第2チャットルーム61bの表示中に右向きにタッチスクリーンパネル53aがスワイプされると、第2チャットルーム61b画像は徐々に第1チャットルーム61aの画像に遷移することができる。遷移の度合いに応じて第1チャットルーム61aの一部と第2チャットルーム61bの一部とはディスプレイパネル52a、52b、52cの画面に同時に表示されることができる。
第2画像データの第2構造では第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bは左右に並べられる。図9に示されるように、第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bに共通の時間軸に従ってメッセージ62a、62bは並べられる。第1チャットルーム61aのメッセージ62a、62bと第2チャットルーム61bのメッセージ62a、62bとは左右に仕分けられながらも時系列に順番に配置される。第1チャットルーム61aでメッセージ62a、62bが行き来しても、同時刻に第2チャットルーム61bでメッセージ62a、62bのやりとりがなければ、第2画像データでは第2チャットルーム61bに「空白」64aが形成される。反対に、第2チャットルーム61bでメッセージ62a、62bが行き来しても、同時刻に第1チャットルーム61aでメッセージ62a、62bのやりとりがなければ、第2画像データでは第1チャットルーム61aに「空白」64bが形成される。「空白」64a、64bは例えば通常にメッセージ62a、62b同士の間に設定される間隔よりも大きい。
表示処理手段47は、個々のメッセージ62a、62bごとに、発言者を特定する文字列65、および、送信および受信のタイムスタンプ66を付加する。表示処理手段47は例えば個々のメッセージ62a、62aごとに「既読」アイコン(または文字列)67を付加する。参加者がチャットルーム61a、61bでメッセージ62a、62bを表示すると、そのメッセージ62a、62bに「既読」アイコン67は付加される。「既読」アイコン67は例えば参加者ごとに識別されることができる。ここでは、チャットルーム61a、61bの上下方向に「既読」アイコン67の位置が特定されることで「既読」のメッセージ62a、62bは判別されることができる。その他、表示処理手段47は、他の参加者に向かって送信されたメッセージ61aごとに「既読」アイコン67を付加してもよい。他の参加者がメッセージ62bを表示すると、そのメッセージ62aに「既読」アイコン67は付加されればよい。
個々のメッセージ62a、62bには、選択的に、「計画」「連絡」「アセスメント」「担当者会議」「モニタリング」「苦情」「事故」「市町村」といったラベル68が付加されることができる。ラベル68の付加にあたって、選択されたメッセージ62a、62bに操作者の指が置かれると、タッチスクリーンパネル53a、53b、53cの働きでラベル68の選択肢は表示されることができる。利用者は、例えば「居宅サービス計画」の作成にあたって必要な事項を含むメッセージ62a、62bに「計画」のラベル68を追加することができる。メッセージデータには「計画」フラグが立てられる。その他、利用者は、「指定居宅サービス事業者等との連絡調整に関する記録」の作成にあたって必要な事項を含むメッセージ62a、62bに「連絡」のラベル68を追加することができ、「アセスメントの結果の記録」の作成にあたって必要な事項を含むメッセージ62a、62bに「アセスメント」のラベル68を追加することができ、「サービス担当者会議等の記録」の作成にあたって必要な事項を含むメッセージ62a、62bに「担当者会議」のラベル68を追加することができ、「モニタリングの結果の記録」の作成にあたって必要な事項を含むメッセージ62a、62bに「モニタリング」のラベル68を追加することができ、「苦情の内容等の記録」の作成にあたって必要な事項を含むメッセージ62a、62bに「苦情」のラベル68を追加することができ、「事故の状況および事故に際して採った処置についての記録」の作成にあたって必要な事項を含むメッセージ62a、62bに「事故」のラベル68を追加することができ、「市町村への通知に係る記録」の作成にあたって必要な事項を含むメッセージ62a、62bに「市町村」のラベル68を追加することができる。いずれの場合も、メッセージデータにはそれぞれ「連絡」フラグ、「アセスメント」フラグ、「担当者会議」フラグ、「モニタリング」フラグ、「苦情」フラグ、「事故」フラグおよび「市町村」フラグが立てられる。「居宅サービス計画」「指定居宅サービス事業者等との連絡調整に関する記録」「アセスメントの結果の記録」「サービス担当者会議等の記録」「モニタリングの結果の記録」「苦情の内容等の記録」「事故の状況および事故に際して採った処置についての記録」「市町村への通知に係る記録」は厚生省令第38号「指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準」で保管が義務づけられる書類に相当する。メッセージ62a、62bは例えばラベル68に基づき時系列で分類されることができる。メッセージ62a、62bは例えば分類ごとに時系列で列記されることができる。こうして列記されるメッセージ62a、62bがプリントアウトされることで、「居宅サービス計画」「指定居宅サービス事業者等との連絡調整に関する記録」「アセスメントの結果の記録」「サービス担当者会議等の記録」「モニタリングの結果の記録」「苦情の内容等の記録」「事故の状況および事故に際して採った処置についての記録」「市町村への通知に係る記録」は作成されることができる。したがって、これら書類は効率的に作成されることができる。専門員の負担は軽減されることができる。
図10に示されるように、表示処理手段47は、第3構図に従って第1チャットグループごとに第1チャットルーム61aを特定する第3画像データを生成する。第3構図では上から下に向かって時系列で第1チャットグループのメッセージ62a、62bが羅列される。他の参加者に向かって送信されたメッセージ62aの右端は第1チャットルーム61aの右縁に沿って1垂直線に揃えられる。他の参加者から受信したメッセージ62bの左端は第1チャットルーム61aの左縁に沿って1垂直線に揃えられる。個々のメッセージ62a、62bごとにテキストや絵文字、スタンプは表示される。個々のメッセージ62a、62bには、画像、写真、ファイル、その他のデータを特定するアイコン62cが付加されることができる。例えば、アイコン62cがタップされると、画像、写真、ファイル、その他のデータは画面に表示されることができる。個々のメッセージ62a、62bを特定するメッセージデータはチャットデータ45a、45b、45cから表示処理手段47に引き渡されて第3構図に嵌め込まれる。第3構図では第1チャットルーム61aの時間軸だけが参照されればよくメッセージ62a、62bは時系列に順番に配置されることから、メッセージ62a、62bの間に余計な「空白」の生成は回避されることができる。メッセージ62a、62bは視認性を損なわない範囲で上下に詰めて配置されることができる。したがって、画面のスクロールはできる限り回避されることができる。
表示処理手段47は、個々のメッセージ62a、62bごとに、発言者を特定する文字列65、および、送信および受信のタイムスタンプ66を付加する。加えて、表示処理手段47は例えば個々のメッセージ62a、62aごとに「既読」アイコン(または文字列)67を付加する。専門員または事業者が第1チャットルーム61aでメッセージ62a、62bを表示すると、そのメッセージ62a、62bに「既読」アイコン67は付加される。「既読」アイコン67は例えば専門員または事業者ごとに識別されることができる。ここでは、第1チャットルーム61aの上下方向に「既読」アイコン67の位置が特定されることで、「既読」のメッセージ62a、62bは判別されることができる。その他、表示処理手段47は、相手に向かって送信されたメッセージ61aごとに「既読」アイコン67を付加してもよい。相手がメッセージ62bを表示すると、そのメッセージ62aに「既読」アイコン67は付加されればよい。
図11に示されるように、表示処理手段47は、第4構図に従って第2チャットグループごとに第2チャットルーム61bを特定する第4画像データを生成する。第4構図では上から下に向かって時系列で第2チャットグループのメッセージ62a、62bが羅列される。他の参加者に向かって送信されたメッセージ62aの右端は第2チャットルーム61bの右縁に沿って1垂直線に揃えられる。他の参加者から受信したメッセージ62bの左端は第2チャットルーム61bの左縁に沿って1垂直線に揃えられる。個々のメッセージ62a、62bごとにテキストや絵文字、スタンプは表示される。個々のメッセージ62a、62bには、画像、写真、ファイル、その他のデータを特定するアイコン62cが付加されることができる。例えば、アイコン62cがタップされると、画像、写真、ファイル、その他のデータは画面に表示されることができる。個々のメッセージ62a、62bを特定するメッセージデータはチャットデータ45a、45b、45cから表示処理手段47に引き渡されて第4構図に嵌め込まれる。第4構図では第2チャットルーム61bの時間軸だけが参照されればよくメッセージ62a、62bは時系列に順番に配置されることから、メッセージ62a、62bの間に余計な「空白」の生成は回避されることができる。メッセージ62a、62bは視認性を損なわない範囲で上下に詰めて配置されることができる。したがって、画面のスクロールはできる限り回避されることができる。
表示処理手段47は、個々のメッセージ62a、62bごとに、発言者を特定する文字列65、および、送信および受信のタイムスタンプ66を付加する。加えて、表示処理手段47は例えば個々のメッセージ62a、62aごとに「既読」アイコン(または文字列)67を付加する。専門員または要介護支援者の家族が第2チャットルーム61bでメッセージ62a、62bを表示すると、そのメッセージ62a、62bに「既読」アイコン67は付加される。「既読」アイコン67は例えば専門員または要介護支援者の家族ごとに識別されることができる。ここでは、第2チャットルーム61bの上下方向に「既読」アイコン67の位置が特定されることで、「既読」のメッセージ62a、62bは判別されることができる。その他、表示処理手段47は、相手に向かって送信されたメッセージ61aごとに「既読」アイコン67を付加してもよい。専門員または要介護支援者の家族がメッセージ62bを表示すると、そのメッセージ62aに「既読」アイコン67は付加されればよい。
メッセージデータの経路の確立にあたってチャットアプリはメッセージサーバー14の認証手段31にスマートフォン端末13のプロセッサー48a、48b、48cを接続する。認証手段31とプロセッサー48a、48b、48cとは例えばHTML言語に従ってデータの受け渡しを実現することができる。メッセージサーバー14では認証アプリケーションプログラムの動作に基づき認証手段31は確立される。認証手段31はスマートフォン端末13のSIM情報や指紋といった生体情報に基づき利用者の資格(第1会員、第2会員または第3会員の連絡先)を認証する。認証にあたって認証手段31は専門員データベース18、事業者データベース21および連絡先データベース24を参照する。専門員データベース18の照会に応じて利用者が第1会員として認証されると、認証手段31は、利用者に紐付けられる要介護支援者ごとに利用者に第1チャットグループおよび第2チャットグループへの参加を許可する。事業者データベース21の照会に応じて利用者が第2会員として認証されると、認証手段31は、利用者に紐付けられた要介護支援者ごとに利用者に第1チャットグループへの参加を許可する。認証手段31は第2会員に対して第2チャットグループへの参加を禁止する。連絡先データベース24の照会に応じて利用者が第3会員の連絡先として認証されると、認証手段31は、利用者に紐付けられる要介護支援者ごとに利用者に第2チャットグループへの参加を許可する。認証手段31は第3会員の連絡先に対して第1チャットグループへの参加を禁止する。第1チャットグループから第3会員の連絡先は排除されることから、専門員および事業者は要介護支援者の家族の干渉を受けずにメッセージ62a、62bのやりとりを実現することができる。同様に、第2チャットグループから第2会員は排除されことから、要介護支援者の家族および専門員は事業者からの干渉を受けずにメッセージのやりとりを実現することができる。
専門員データベース18の作成にあたってチャットアプリはメッセージサーバー14の第1登録手段32にスマートフォン端末13のプロセッサー(ここでは48a)を接続する。第1登録手段32とプロセッサー48aとは例えばHTML言語に従ってデータの受け渡しを実現することができる。第1登録手段32は第1登録アプリケーションプログラムの動作に基づき確立される。図12に示されるように、第1会員の会員情報は撮像された身分証明書「介護支援専門員証」の画像69に基づき特定されることができる。「介護支援専門員証」の画像69は例えばカメラ54で撮像されればよい。カメラ54は、撮像に応じて「介護支援専門員証」の画像69を特定する画像信号を出力する。第1登録手段32は画像信号を受信する。第1登録手段32は、「介護支援専門員証」の画像69から、専門員の登録番号69a、専門員の氏名69b、専門員の生年月日69c、専門員証を証明する都道府県名69d、専門員証の有効期間満了日69eといった情報(文字列)を取得する。情報の取得にあたって第1登録手段32は例えば文字認識ソフトウエアを利用することができる。登録番号69aは専門員データベース18に「登録番号」データ18aとして登録される。同様に、氏名69bは「氏名」データ18bとして登録され、生年月日69cは「生年月日」データ18dとして登録され、都道府県名69dは「管轄」データ18eとして登録され、有効期間満了日69eは「満了日」データ18fとして登録される。プロセッサー48aはウエブブラウザーの動作に基づき第1登録手段32に接続されてもよい。
その他、第1会員の会員情報は、ディスプレイパネル52aの画面に決められた構図に従って表示される登録画像に従って取得されてもよい。登録画像は、専門員データベース18の項目に従って、「登録番号」データ18aの入力枠や「氏名」データ18bの入力枠、「フリガナ」データ18cの入力枠、「生年月日」データ18dの入力枠、「管轄」データ18eの入力枠および「満了日」データ18fの入力枠を含めばよい。個々の入力枠に入力された文字列で「登録番号」データ18aや「氏名」データ18b、「フリガナ」データ18c、「生年月日」データ18d、「管轄」データ18e、「満了日」データ18fは形成されることができる。この場合でも「介護支援専門員証」は照会に用いられる。照会にあたって「介護支援専門員証」の画像69を特定する画像信号はカメラ54から第1登録手段32に提供される。「介護支援専門員証」は例えば電子証明書の形式でメモリー51aに登録されて第1登録手段32の要求に応じて第1登録手段32に提示されてもよい。
事業者データベース21の作成にあたってチャットアプリはメッセージサーバー14の第2登録手段33にスマートフォン端末13のプロセッサー(ここでは48b)を接続する。第2登録手段33とプロセッサー48bとは例えばHTML言語に従ってデータの受け渡しを実現することができる。第2登録手段33は第2登録アプリケーションプログラムの動作に基づき確立される。図13に示されるように、第2登録手段33はプロセッサー48bに登録画像71を特定する画像データを供給する。供給された画像データに基づき登録画像71はディスプレイパネル52bの画面に表示される。登録画像71は、事業者データベース21の項目に従って、「名称」データ21bの入力枠71aや「所在地」データ21cの入力枠71b、「電話番号」データの入力枠71c、「分野」データ21dの入力枠(あるいはプルダウン)71d、「限度額」データ21eの入力枠71eを含む。「登録」ボタン(アイコン)71fのタップに応じて、個々の入力枠71a〜71eに入力された文字列で「名称」データ21bや「所在地」データ21c、「電話番号」データ、「分野」データ21d、「限度額」データ21eは形成されることができる。プロセッサー48bはウエブブラウザーの動作に基づき第2登録手段33に接続されてもよい。
要介護支援者データベース23の作成にあたってチャットアプリはメッセージサーバー14の第3登録手段34にスマートフォン端末13のプロセッサー(ここでは48a)を接続する。第3登録手段34とプロセッサー48aとは例えばHTML言語に従ってデータの受け渡しを実現することができる。第3登録手段34は第3登録アプリケーションプログラムの動作に基づき確立される。図14に示されるように、第3登録手段34はプロセッサー48aに登録画像72を特定する画像データを供給する。供給された画像データに基づき登録画像72はディスプレイパネル52aの画面に表示される。登録画像72は、要介護支援者データベース23の項目に従って、「氏名」データ23bの入力枠72aや「フリガナ」データ23cの入力枠72b、「被保険者番号」データ23aの入力枠72c、「生年月日」データ23dのプルダウン72d、「性別」データ23eのプルダウン72e、「区分」データ23fのプルダウン72f、「保険者番号」データ23gの入力枠72g、「保険者名」データ23hの入力枠72hを含む。「登録」ボタン(アイコン)72jのタップに応じて、個々の入力枠72a〜72hに入力された(あるいはプルダウンで選択された)文字列で「氏名」データ23bや「フリガナ」データ23c、「被保険者番号」データ23a、「生年月日」データ23d、「性別」データ23e、「区分」データ23f、「保険者番号」データ23g、「保険者名」データ23hは形成されることができる。プロセッサー48cはウエブブラウザーの動作に基づき第3登録手段34に接続されてもよい。
連絡先データベース24の作成にあたってチャットアプリはメッセージサーバー14の第4登録手段35にスマートフォン端末13のプロセッサー(ここでは48c)を接続する。第4登録手段35とプロセッサー48cとは例えばHTML言語に従ってデータの受け渡しを実現することができる。第4登録手段35は第4登録アプリケーションプログラムの動作に基づき確立される。図15に示されるように、第4登録手段35はプロセッサー48cに登録画像73を特定する画像データを供給する。供給された画像データに基づき登録画像73はディスプレイパネル52cの画面に表示される。登録画像73は、連絡先データベース24の項目に従って、「氏名」データ24bの入力枠73aや「フリガナ」データ24cの入力枠73b、「被保険者番号」データ24aの入力枠73c、「間柄」データ24dのプルダウン73d、「住所」データ24eの入力枠73e、「電話番号」データ24fの入力枠73fを含む。「登録」ボタン(アイコン)73gのタップに応じて、個々の入力枠73a〜73fに入力された(あるいはプルダウンで選択された)文字列で「氏名」データ24bや「フリガナ」データ24c、「被保険者番号」データ24a、「間柄」データ24d、「住所」データ24e、「電話番号」データ24fは形成されることができる。プロセッサー48cはウエブブラウザーの動作に基づき第4登録手段35に接続されてもよい。
第1会員のスマートフォン端末13aでチャットアプリが起動されると、チャットアプリはメッセージサーバー14の認証手段31にプロセッサー48aを接続する。チャットアプリおよびメッセージサーバー14のチャット管理手段15は第1会員としてプロセッサー48aを認識する。プロセッサー48a(記録手段46)とチャット管理手段15との間でメッセージデータの経路は確立される。メッセージサーバー14ではチャット管理アプリケーションプログラムの動作に基づきチャット管理手段15は確立される。
図7に示されるように、ディスプレイパネル52aの画面には第1画像データに基づきチャットリストが表示される。例えばタッチスクリーンパネル53aのタップ操作に応じて1チャットの文字列59aが選択されると、図8(a)に示されるように、ディスプレイパネル52aの画面には第1チャットグループのチャットルーム61aが表示される。チャットは実現される。
ここでは、左右のスワイプ操作に応じてディスプレイパネル52aの画面では第1チャットグループのチャットルーム61aと第2チャットグループのチャットルーム61bとが切り換えられる。第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bの画像上で表示ウインドウ63は移動する。第1チャットルーム61aには第1チャットグループに所属する第1会員および第2会員でやりとりされるメッセージ62a、62bが表示される。第2チャットルーム61bには第2チャットグループに所属する第1会員および第3会員の連絡先でやりとりされるメッセージ62a、62bが表示される。第1チャットグループのチャットと第2チャットグループのチャットとは個別に進行するものの、表示処理手段47はチャットルーム61a、61bの表示にあたって2つのチャットの時間軸を共通化することから、2つのチャットグループ全体で左右に仕分けられながらメッセージは時系列に並べられることができる。したがって、第1会員(専門員)は2つのチャットの因果関係を簡単に把握することができる。
例えば図8に示されるように、記録手段46は、第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bに同時刻に同一のメッセージ62a、62bを登録してもよい。例えば、第1チャットルーム61aが画面に表示される際に、「今後のケアプランを作成しました。」「見て頂いてよろしいですか?」といった具合に文字列が入力されると、第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bに同時にメッセージ62aは登録されることができる。その他、一方のチャットルームで登録されたメッセージ62aが他方のチャットルームにコピーさてもよい。メッセージ62aは第1チャットルーム61aの参加者および第2チャットルーム61bの参加者に送信される。
チャットの開始にあたって第1会員は第1チャットグループを作成する。チャットリストの画像で「作成」アイコン74がタップされると、図14に示されるように、ディスプレイパネル52aの画面には登録画像72が表示される。個々の入力枠72a〜72c、72g、72hがタップされると、画面に表示されるキーボードに基づき入力枠72a〜72c、72g、72hにテキストは入力されることができる。テキストデータに基づき「氏名」データ23bや「フリガナ」データ23c、「被保険者番号」データ23a、「保険者番号」データ23g、「保険者名」データ23hは形成される。個々のプルダウン72d、72e、72fがタップされると、テキスト(数字)の選択肢は表示される。選択に基づき「生年月日」データ23dや「性別」データ23e、「区分」データ23fは特定される。「登録」ボタン72jがタップされると、ディスプレイパネル52aの画面にデータの確認を促す確認画像が表示される。確認画像でデータが承認されると、「氏名」データ23bや「フリガナ」データ23c、「被保険者番号」データ23a、「生年月日」データ23d、「性別」データ23e、「区分」データ23f、「保険者番号」データ23g、「保険者名」データ23hは第3登録手段34に送信される。第3登録手段34が要介護支援者データベース23に「氏名」データ23bや「フリガナ」データ23c、「被保険者番号」データ23a、「生年月日」データ23d、「性別」データ23e、「区分」データ23f、「保険者番号」データ23g、「保険者名」データ23hを登録すると、チャット管理手段15は第1チャットグループの成立を記録する。チャット管理手段15は、第1記憶装置17内のチャットデータ16に、第3会員に固有に紐付けられた第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bを生成する。プロセッサー48aはメモリー51a内のチャットデータ45aに第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bを生成する。
第1チャットグループが成立すると、図16(a)に示されるように、チャット管理手段15はプロセッサー48aに「作成完了」画像76を特定する画像データを送信する。受信した画像データに基づきディスプレイパネル52aの画面に「作成完了」画像76は表示される。「作成完了」画像76は第1会員に第1チャットルーム61aの作成完了を通知する。「作成完了」画像76には第2会員(事業者)の招待を促す文字列76aが含まれる。「事業者を招待」ボタン(アイコン)76bがタップされると、図16(b)に示されるように、第2登録手段33はプロセッサー48aに事業者リスト77を特定するリストデータを送信する。受信したリストデータに基づきプロセッサー48aはディスプレイパネル52aの画面に事業者リスト77を表示する。事業者リスト77には決められた構図に従って第2会員の識別名の文字列77a、77b、77cが羅列される。事業者が選択されて「追加」ボタン(アイコン)77dがタップされると、チャット管理手段15は、後述されるように、インターネット12に向けて「招待通知」を送信する。「作成完了」画像76で「あとで」ボタン(アイコン)76cがタップされると、「作成完了」画像はクリアされる。ディスプレイパネル52aの画面にはチャットリストの画像が表示されればよい。
第1会員は、第1チャットルーム61aの画面から第1チャットグループに第2会員として事業者を招待することができる。図8(a)に示されるように、第2画像データは第1チャットルーム61aの上側に配置される「事業者」ボタン(アイコン)78を描く。「事業者」ボタン78がタップされると、図16(b)に示されるように、第2登録手段33はプロセッサー48aに事業者リスト77を特定するリストデータを送信する。受信したリストデータに基づきプロセッサー48aはディスプレイパネル52aの画面に事業者リスト77を表示する。こうして前述と同様に事業者が選択されて「追加」ボタン(アイコン)77dがタップされると、チャット管理手段15はインターネット12に向けて「招待通知」を送信する。
事業者の招待が完了すると、図17(a)に示されるように、チャット管理手段15はプロセッサー48aに「招待」画像79を特定する画像データを送信する。受信した画像データに基づきディスプレイパネル52aの画面に「招待」画像79は表示される。「招待」画像79は第1会員に対して第3会員の連絡先(要介護支援者の家族)の招待を促す。「招待する」ボタン(アイコン)79aがタップされると、図17(b)に示されるように、チャット管理手段15はプロセッサー48aに「招待送信」画像81を特定する画像データを送信する。受信した画像データに基づきディスプレイパネル52aの画面に「招待送信」画像81は表示される。「招待送信」画像81はメールアドレスの入力枠81aおよび電話番号の入力枠81bを描く。「送信」ボタン(アイコン)81cがタップされると、メールアドレスの入力枠81aに入力されたメールアドレスのテキストデータはチャット管理手段15に送信される。チャット管理手段15はテキストデータで特定されるメールアドレスに向けて「招待状」メールを送信する。あるいは、「送信」ボタン81cがタップされると、電話番号の入力枠81bに入力された電話番号のテキストデータはチャット管理手段15に送信される。チャット管理手段15はテキストデータで特定される電話番号に「招待」ショートメッセージを送信する。「招待」画像79で「あとで」ボタン(アイコン)79bがタップされると、「招待」画像79はクリアされる。ディスプレイパネル52aの画面には例えばチャットリストの画像が表示されればよい。
第1会員は、第1チャットルーム61aの画面から第1チャットグループに第3会員の連絡先(要介護支援者の家族)を招待することができる。図8(a)に示されるように、第2画像データは第1チャットルーム61aの上側に配置される「介護者」ボタン(アイコン)82を描く。「介護者」ボタン82がタップされると、図17(b)に示されるように、チャット管理手段15はプロセッサー48aに「招待送信」画像81を特定する画像データを送信する。受信した画像データに基づきディスプレイパネル52aの画面に「招待送信」画像81は表示される。こうして前述と同様に要介護支援者の家族のスマートフォン端末13cには「招待状」メールまたは「招待状」ショートメッセージが送信される。
専門員には、第1チャットグループの作成に先立って第1会員として介護支援チャットシステム11への登録が要求される。専門員がチャットアプリケーションプログラム49のダウンロード後に自己のスマートフォン端末13aで初めてチャットアプリを起動すると、チャットアプリはディスプレイパネル52aの画面に「介護支援専門員の登録」または「事業者の登録」の選択肢を提示する。「介護支援専門員の登録」が選択されると、スマートフォン端末13aのプロセッサー48aはメッセージサーバー14の第1登録手段32に接続される。プロセッサー48aから第1登録手段32に「介護支援専門員証」の画像69が送信されると、第1登録手段32は「介護支援専門員証」の画像69に基づき第1会員の登録を実行する。
第2会員のスマートフォン端末13bでチャットアプリが起動されると、チャットアプリはメッセージサーバー14の認証手段31にプロセッサー48bを接続する。チャットアプリおよびメッセージサーバー14のチャット管理手段15は第2会員としてプロセッサー48bを認識する。プロセッサー48b(記録手段46)とチャット管理手段15との間でメッセージデータの経路は確立される。
図18(a)に示されるように、ディスプレイパネル52bの画面には第1画像データに基づきチャットリスト83が表示される。例えばタッチスクリーンパネル53bのタップ操作に応じて1チャットの文字列83aが選択されると、図10に示されるように、ディスプレイパネル52bの画面には第1チャットグループのチャットルーム61aが表示される。専門員および事業者の間でチャットは実現されることができる。
第1チャットグループへの参加にあたって、図18(b)に示されるように、チャット管理手段15はプロセッサー48bに「招待通知」画像84を特定する画像データを送信する。受信した画像データに基づきディスプレイパネル52bの画面に「招待通知」画像84は表示される。「招待通知」画像84に基づき事業者は第1チャットグループに「招待された」ことを認識することができる。「招待通知」画像84で「参加する」ボタン(アイコン)84aがタップされると、メッセージサーバー14のチャット管理手段15は第1チャットグループに対して第2会員の参加を記録する。チャット管理手段15は第1記憶装置17内のチャットデータ16で特定の第1チャットルーム61aに第2会員を紐付ける。プロセッサー48bはメモリー51b内のチャットデータ45bに第1チャットルーム61aを生成する。「参加しない」ボタン(アイコン)84bがタップされると、チャット管理手段15は対象の第1会員に対して第2会員の参加の見送りを通知する。
事業者には、第1チャットグループへの参加に先立って第2会員として介護支援チャットシステム11への登録が要求される。事業者がチャットアプリケーションプログラム49のダウンロード後に自己のスマートフォン端末13bで初めてチャットアプリを起動すると、チャットアプリはディスプレイパネル52bの画面に「介護支援専門員の登録」または「事業者の登録」の選択肢を提示する。「事業者の登録」が選択されると、スマートフォン端末13bのプロセッサー48bはメッセージサーバー14の第2登録手段33に接続される。第2登録手段33はプロセッサー48bに登録画像71を特定する画像データを供給する。プロセッサー48bから第2登録手段33に「名称」データ21bや「所在地」データ21c、「電話番号」データ、「分野」データ21d、「限度額」データ21eが送信されと、第2登録手段33は受信した「名称」データ21bや「所在地」データ21c、「電話番号」データ、「分野」データ21d、「限度額」データ21eに基づき第2会員の登録を実行する。
課金手段36は、図19に示されるように、個々の第2会員ごとに課金の請求額を特定する。メッセージサーバー14では課金アプリケーションプログラムの動作に基づき課金手段36は確立される。課金データベースでは個々の請求額データ85は「識別番号」データ21aで特定される識別番号で事業者データベース21に紐付けられる。請求額データ85は、第2会員の資格に対して課金される「基本」データ85aと、参加中の第1チャットグループの数に応じて課金される「従量」データ85bとを含む。例えば「基本」データ85aには、活動中の第2会員に対して「1」が記述され、休止中(または退会)の第2会員に対して「0」が記述される。「従量」データ85bには参加中の第1チャットグループの数が記述される。課金手段36は例えば1ヶ月ごとに集計される請求額に基づき個々の第2会員に対して請求処理を実行する。課金手段36は請求額の回収にあたって決済手段39と連携することができる。
こうして課金手段36は課金の対象から第1会員(専門員)を除外することができる。このとき、第1会員の資格は第1会員の登録にあたって介護支援専門員証で証明されることから、介護支援専門員の資格を持たない者は介護支援専門員になりすまして会員に登録されることはできない。その結果、介護支援専門員の資格を持たない事業者に対して確実に課金は実行されることができる。課金にあたって介護支援専門員は事業者よりも優遇されることができる。介護支援専門員に対して介護支援チャットシステム11への参加意欲は高められることができる。しかも、介護支援専門員の優遇にあたって、撮像された身分証明書の画像が利用されることから、面倒な手続きは省略されることができる。介護支援専門員は短時間で介護支援チャットシステム11の利便性を享受することができる。
ここでは、介護支援専門員は介護支援チャットシステム11の利用に応じて効率的に事業者と打ち合わせることができることから、介護支援専門員は事業者の入会を望む。事業者は、介護支援専門員から受注しない限り事業を拡大することができないことから、介護支援専門員からのリファーラルに応じて介護支援チャットシステム11への入会を希望する。こうして本実施形態に係る介護支援チャットシステム11では課金の仕組みに応じて介護支援専門員および事業者の入会が増加することが期待される。
第3会員のスマートフォン端末13cでチャットアプリが起動されると、チャットアプリはメッセージサーバー14の認証手段31にプロセッサー48cを接続する。チャットアプリおよびメッセージサーバー14のチャット管理手段15は第3会員の連絡先(要介護支援者の家族)としてプロセッサー48cを認識する。プロセッサー48c(記録手段46)とチャット管理手段15との間でメッセージデータの経路は確立される。
図20に示されるように、ディスプレイパネル52cの画面には第1画像データに基づきチャットリスト86が表示される。例えばタッチスクリーンパネル53cのタップ操作に応じて1チャットの文字列86aが選択されると、図11に示されるように、ディスプレイパネル52cの画面には第2チャットグループのチャットルーム61bが表示される。専門員および要介護支援者の家族の間でチャットは実現されることができる。
第2チャットグループへの参加にあたって、要介護支援者の家族には、前述のように、「招待状」メールまたは「招待状」ショートメッセージが送信される。「招待状」メールおよび「招待状」ショートメッセージには例えば介護支援チャットシステム11のウエブサイトのURLが記述される。URLに基づきスマートフォン端末13cのプロセッサー48cはウエブサイトからチャットアプリケーションプログラム49をダウンロードする。スマートフォン端末13cでチャットアプリケーションプログラム49が展開されると、プロセッサー48cはメッセージサーバー14の第4登録手段35に接続される。第4登録手段35はプロセッサー48cに登録画像73を特定する画像データを供給する。プロセッサー48cから第4登録手段35に「氏名」データ24bや「フリガナ」データ24c、「被保険者番号」データ24a、「間柄」データ24d、「住所」データ24e、「電話番号」データ24fが送信されると、第4登録手段35は、受信した「氏名」データ24bや「フリガナ」データ24c、「被保険者番号」データ24a、「間柄」データ24d、「住所」データ24e、「電話番号」データ24fに基づき第3会員の連絡先の登録を実行する。チャット管理手段15は第2チャットグループに対して第3会員の連絡先の参加を記録する。チャット管理手段15は第1記憶装置17内のチャットデータ16で特定の第2チャットルーム61bに第3会員の連絡先を紐付ける。プロセッサー48cはメモリー51c内のチャットデータ45cに第2チャットルーム61bを生成する。
課金手段36は課金の対象から第3会員の連絡先を除外することができる。ここでは、介護支援チャットシステム11は無料で第3会員およびその連絡先の参加を許可することができる。第3会員の連絡先は「招待状」メールまたは「招待状」ショートメッセージに基づき介護支援チャットシステム11に参加することから、事業者が要介護支援者の家族になりすまして会員に登録されることは良好に防止されることができる。その結果、事業者に対して確実に課金は実行されることができる。無料であるから、要介護支援者の家族の参加は促進される。介護支援専門員および要介護支援者の家族は介護支援チャットシステム11の利用に応じて効率的に情報を交換することができる。第3会員の連絡先は第1チャットルーム61aに参加できないことから、たとえ事業者が第3会員の連絡先になりすまして登録しても、事業者はメッセージサーバー14の発注手段37や請求手段38を利用することができない。商取引に参加することはできない。事業者が第3会員の連絡先として介護支援チャットシステム11に参加する価値は著しく低下する。なりすましへの意欲はそがれることができる。
本実施形態に係る介護支援チャットシステム11は、専門員、事業者および要介護支援者の間で成立する商取引のプラットフォームを提供することができる。第1会員は、第1チャットルーム61aの画面から第2会員に商品やサービスを発注することができる。発注の実現にあたって、図8(a)に示されるように、第2画像データは第1チャットルーム61aの上側に配置される「発注書」ボタン(アイコン)87を描く。「発注書」ボタン87がタップされると、プロセッサー48aはメッセージサーバー14の発注手段37に接続される。メッセージサーバー14では発注アプリケーションプログラムの動作に基づき発注手段37は確立される。発注書データは例えばディスプレイパネル52aの画面に映し出される入力画像に基づき作成されることができる。発注書データは関連する第2会員宛てに送信される。事業者は、受信した発注書データに基づき商品やサービスを手配することができる。
第2会員は、第1チャットルーム61aの画面から第1会員に商品やサービスに関する請求書を送付することができる。請求書の送付にあたって、図10に示されるように、第3画像データは第1チャットルーム61aの上側に配置される「請求書」ボタン(アイコン)88を描く。「請求書」ボタン88がタップされると、プロセッサー48bはメッセージサーバー14の請求手段38に接続される。メッセージサーバー14では請求アプリケーションプログラムの動作に基づき請求手段38は確立される。請求書データは例えばディスプレイパネル52bの画面に映し出される入力画像に基づき作成されることができる。請求書データは第1会員宛てに送信される。「請求書」データで特定される請求書の宛名は例えば要介護支援者であればよい。第1会員は第3会員の連絡先に請求書を転送することができる。こうして要介護支援者の家族は商品やサービスに関する請求書を確認することができる。
第3会員は、第2チャットルーム61bの画面から請求書に対して決済処理を実行することができる。決済処理の実行にあたって、図11に示されるように、第4画像データは第2チャットルーム61bの上側に配置される「支払い」ボタン(アイコン)89を描く。「支払い」ボタン89がタップされると、プロセッサー48cはメッセージサーバー14の決済手段39に接続される。メッセージサーバー14では決済アプリケーションプログラムの動作に基づき決済手段39は確立される。決済手段39は、例えば、銀行振込、クレジットカード決済、コンビニエンスストア決済、電子マネー決済、その他の決済方法を提供することができる。決済手段39が決済処理を完了すると、要介護支援者に発行された請求書の支払いは完了する。
介護支援チャットシステム11では、介護支援に関して事業者から発行される請求書は専門員経由で要介護支援者の家族に届けられる。専門員は請求書の引き渡しに先立って請求書の内容を精査することができる。専門員は介護支援に関して料金の相場を知ることから、事業者および要介護支援者の間では適切な料金で取引は実現されることができる。しかも、請求書の支払い先は介護支援チャットシステム11で一人の専門員に集約されるので、請求書の支払い手続きは簡素化されることができる。支払いの手間は軽減されることができる。払い忘れは抑制されることができる。
チャット管理手段15は個々の第1チャットグループおよび第2チャットグループの形成にあたって2以上の第1会員の参加を禁止することができる。1つのチャットグループで第1会員の重複は排除されることができる。たとえ有料会員の事業者が第1会員の資格で介護支援チャットシステム11に参加しても、実質的に事業者は事業者としてチャットグループに参加することはできない。したがって、第1会員になりすました事業者の登録は実質的に抑止されることができる。
第1登録手段32は重複した同一専門員の登録を禁止することができる。したがって、一人の専門員の登録後にその専門員の名義で事業者その他の登録は禁止されることができる。専門員の名義貸しは排除されることができる。第1会員になりすました事業者の登録は実質的に抑止されることができる。
前述のように、介護支援チャットシステム11では、第1会員のスマートフォン端末13aと、第2会員のスマートフォン端末13bと、第3会員の連絡先のスマートフォン端末13cとで果たされる機能は相違する。したがって、チャットアプリケーションプログラム49は第1会員、第2会員または第3会員の連絡先にそれぞれ固有に制作されてもよい。こうすることで、個々のスマートフォン端末13ごとにチャットアプリケーションプログラム49の容量は縮小されることができる。
その他、認証手段31は第2会員に対して第2チャットグループへの参加を許可してもよい。図21に示されるように、第2チャットグループで事業者は要介護支援者の家族とメッセージをやりとりすることができる。事業者は要介護支援者の家族に効率的に連絡することができる。この場合には、第2会員のスマートフォン端末13bで、表示処理手段47は、スマートフォン端末13aのディスプレイパネル52aと同様に、ディスプレイパネル52bの画面上に第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bを表示すればよい。
その他、介護支援チャットシステム11では、図1に示されるように、専門員(第1会員)、事業者(第2会員)および要介護支援者の家族(第3会員の連絡先)はスマートフォン端末13に代えてインターネット端末92を利用してもよい。インターネット端末92は、例えば、デスクトップパソコンやノートブックパソコンであればよい。デスクトップパソコンやノートブックパソコンではディスプレイパネルは横長の画面を有することから、表示処理手段47は第2画像データに基づき1画面に並列に第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bを表示することができる。専門員は共通の時間軸に従って同時に第1チャットルーム61aおよび第2チャットルーム61bを確認することができる。
専門員データベース18の作成にあたって、第1登録手段32には、「介護支援専門員証」の画像69を特定する画像信号に加えて、専門員自身の顔を特定する画像信号が供給されてもよい。専門員自身の顔は例えばカメラ54で自撮りされればよい。顔と「介護支援専門員証」とは1枚の画像として撮像されればよい。第1登録手段32は「介護支援専門員証」の顔写真に自撮りの画像を照らし合わせる。こうすることで専門員の本人確認は実現されることができる。照合に基づき専門員本人が確認されると、第1登録手段32は専門員データベース18に第1会員の会員情報を登録する。否認されると、第1登録手段32は会員情報の登録を回避する。こうして専門員へのなりすましは防止されることができる。