JP6914131B2 - 超電導コイル - Google Patents

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Description

本発明は、超電導コイルに関する。
特許文献1には、超電導コイルが開示されている。この超電導コイルを構成する超電導線材では、超電導層の上に1〜30μm程のAg保護層(第一安定化層8)が形成され、更にその上に10〜300μm程のCu安定化層(第二安定化層9)が形成されている。Cu安定化層は、所謂電流バイパス機能を有するとともに、超電導コイルの熱的安定性(冷却性)を担っている。
特開2015−23056号公報
しかしながら、上記技術には、比重の大きいCu安定化層が厚み10〜300μmで形成されているため、コイル質量が大きくなるという問題がある。また、Ag保護層の上にCu安定化層を施工することによるコスト増の問題もある。
本発明は、熱的安定性を確保しつつ、軽量かつコストを抑えた超電導コイルを提供することを目的とする。
第一の態様に係る超電導コイルは、超電導テープが巻き回されたコイル本体と、前記超電導テープとの間に電気絶縁材が介在した状態で、前記コイル本体の全部または一部と共巻きされたアルミテープと、を備える。
(作用効果)
第一の態様では、超電導テープが巻き回されたコイル本体に、高熱伝導率のアルミテープが共巻きされている箇所は、アルミテープにより熱的安定性(冷却性)を確保できる。
また、アルミテープにより熱的安定性(冷却性)を確保できるため、従来技術のCu安定化層を薄くしたり、省略したりすることができる。Al(アルミニウム)はCu(銅)より低比重であるため、コイル全体を軽量化できる。Cu安定化層を省略する場合は、Cu安定化層の施工が不要になるため製造コストが低減する。
なお、アルミテープは超電導テープと絶縁されているので、電流バイパス機能は発揮しない。
第二の態様に係る超電導コイルは、第一の態様において、前記超電導テープは、Cu安定化層を備えないRE系超電導線材である。
(作用効果)
第二の態様では、Cu安定化層の施工が不要になるため、低コストで製造できる。
第三の態様に係る超電導コイルは、第一又は第二の態様において、前記電気絶縁材は、前記アルミテープの周囲に形成された絶縁材である。
(作用効果)
第三の態様では、超電導テープとアルミテープとの間に介在する電気絶縁材が、アルミテープの周囲に形成された絶縁材である。つまり、アルミテープの周囲に電気絶縁材を形成することで、共巻きされたアルミテープと超電導テープとの間を電気的に絶縁させている。したがって、アルミテープの周囲ではなく、超電導テープの周囲に絶縁処理が施されて製造される超電導コイルと比較して、製造の作業性がよい。また、超電導テープに絶縁処理を施す場合の超電導テープへの負荷を避けることができるので、超電導テープの劣化を防止できる。
第四の態様に係る超電導コイルは、第一〜第三の何れかの態様において、前記超電導テープは、積層構造を有するRE系超電導線材であり、前記電気絶縁材は、前記アルミテープの周囲に形成されたポリイミド被膜である。
(作用効果)
積層構造を有するRE系超電導線材を用いた超電導コイルを樹脂含浸する場合、含浸樹脂の熱収縮により超電導テープが剥離する方向の力を受け、超電導テープが剥離して劣化するおそれがある。
そこで、第四の態様では、超電導テープとアルミテープとの間に介在する電気絶縁材が、アルミテープの周囲に形成されたポリイミド被膜である。つまり、アルミテープの周囲にポリイミド被膜を形成することで、共巻きされたアルミテープと超電導テープとの間を電気的に絶縁させている。ポリイミド被膜は離型性を有し、含浸樹脂に対して剥離しやすいため、ターン間の含浸樹脂が熱収縮しても、ポリイミド被膜が含浸樹脂から剥離することで、超電導テープが剥離方向の力を受けることが抑制される。その結果、超電導テープの劣化が抑制される。
また、ポリイミド被膜を、超電導テープの周囲ではなく、アルミテープの周囲に形成すればよいので製造の作業性がよく、また超電導テープの劣化を防止できる。
第五の態様に係る超電導コイルは、第一〜第三の何れかの態様において、前記超電導テープは、積層構造を有するRE系超電導線材であり、前記電気絶縁材は、前記アルミテープの周囲にらせん状に巻かれたフッ素樹脂でコーティングしたポリイミドフィルムテープである。
(作用効果)
第五の態様では、超電導テープとアルミテープとの間に介在する電気絶縁材が、アルミテープの周囲にらせん状に巻かれたフッ素樹脂でコーティングしたポリイミドフィルムテープである。つまり、アルミテープの周囲にフッ素樹脂でコーティングしたポリイミドフィルムテープをらせん状に巻くことで、共巻きされたアルミテープと超電導テープとの間を電気的に絶縁させている。フッ素樹脂でコーティングしたポリイミドフィルムテープは離型性を有し、含浸樹脂に対して剥離しやすいため、ターン間の含浸樹脂が熱収縮しても、ポリイミドフィルムテープが含浸樹脂から剥離することで、超電導テープが剥離方向の力を受けることが抑制される。その結果、超電導テープの劣化が抑制される。
また、フッ素樹脂でコーティングしたポリイミドフィルムテープを、超電導テープの周囲ではなく、アルミテープの周囲に巻けばよいので製造の作業性がよく、また超電導テープの劣化を防止できる。
第六の態様に係る超電導コイルは、第一〜第五の何れかの態様において、前記コイル本体は、アルミテープ共巻きの有無、および、共巻きされたアルミテープの厚みにより区分けされる複数の領域から構成されており、前記複数の領域は、アルミテープが共巻きされていない単巻領域と、その最大磁界強度が前記単巻領域の最大磁界強度よりも大きく、かつアルミテープが共巻きされている共巻領域と、を含んでいる。
(作用効果)
超電導コイルで磁界を発生させると、コイル中心部だけでなく、超電導テープが巻き回されているコイル本体の内部にも磁界(以下、内部磁界)が発生する。内部磁界は、その位置に応じて強度が異なり、磁界強度が大きい位置では、超電導テープの経験磁界が大きくなり、臨界状態に達しやすい。臨界状態に達しやすい部分が超電導コイル全体の臨界電流に悪影響を与える。
そこで、第六の態様では、コイル本体が、アルミテープ共巻きの有無、および、共巻きされたアルミテープの厚みにより区分けされる複数の領域から構成されている。そして、当該複数の領域は、アルミテープが共巻きされていない単巻領域と、最大磁界強度が単巻領域の最大磁界強度よりも大きく、かつアルミテープが共巻きされている共巻領域と、を含んでいる。
つまり、最大磁界強度が大きい領域は、アルミテープが共巻きされた共巻領域となっており、超電導テープが疎巻きになっている。そのため、超電導テープの経験磁界が小さくなり、超電導コイル全体の臨界電流が増加する。その結果、所望の磁界強度を得るためのターン数を減らすことができ、使用する超電導テープを低減できる。
第七の態様に係る超電導コイルは、第六の態様において、前記単巻領域および前記共巻領域は、同一パンケーキコイル内の径方向の位置が異なる領域である。
第八の態様に係る超電導コイルは、第六の態様において、前記単巻領域および前記共巻領域は、径方向の位置範囲が全部または一部重なっている別パンケーキコイル内の領域である。
第九の態様に係る超電導コイルは、第一〜第八の何れかの態様において、前記コイル本体は、アルミテープ共巻きの有無、および、共巻きされたアルミテープの厚みにより区分けされる複数の領域から構成されており、前記複数の領域は、アルミテープが共巻きされた第一共巻領域と、その最大磁界強度が前記第一共巻領域の最大磁界強度よりも大きく、かつ共巻きされているアルミテープの厚みが前記第一共巻領域のアルミテープの厚みよりも大きい第二共巻領域と、を含んでいる。
(作用効果)
第九の態様では、コイル本体が、アルミテープ共巻きの有無、および、共巻きされたアルミテープの厚みにより区分けされる複数の領域から構成されている。そして、当該複数の領域は、アルミテープが共巻きされた第一共巻領域と、その最大磁界強度が前記第一共巻領域の最大磁界強度よりも大きく、かつ共巻きされているアルミテープの厚みが前記第一共巻領域のアルミテープの厚みよりも大きい第二共巻領域と、を含んでいる。
つまり、最大磁界強度が大きい第二共巻領域は、最大磁界強度が小さい第一共巻領域よりも厚みが大きいアルミテープが共巻きされた領域となっており、超電導テープが疎巻きになっている。そのため、臨界状態に達しやすい領域の超電導テープの経験磁界が小さくなり、超電導コイル全体の臨界電流が増加する。その結果、所望の磁界強度を得るためのターン数を減らすことができ、使用する超電導テープを低減できる。
第十の態様に係る超電導コイルは、第九の態様において、前記第一共巻領域および前記第二共巻領域は、同一パンケーキコイル内の径方向の位置が異なる領域である。
第十一の態様に係る超電導コイルは、第九の態様において、前記第一共巻領域および前記第二共巻領域は、径方向の位置範囲が全部または一部重なっているコイル積層方向の位置が異なる別パンケーキコイル内の領域である。
第十二の態様に係る超電導コイルは、第一〜第十一の何れかの態様において、前記コイル本体は、アルミテープ共巻きの有無、および、共巻きされたアルミテープの厚みにより区分けされる複数の領域から構成されており、前記複数の領域を最大磁界強度が大きい順に並べた順番は、前記複数の領域を共巻きされたアルミテープの厚みが大きい順で並べた順番と一致している。
ここでいう「一致している」とは、特定の2つの領域のアルミテープの厚みが略同じとき、その特定の2つの領域の最大磁界強度に大小関係があることを除外しない趣旨である。
例えば、コイル本体が3つの領域a,b,cから構成されており、それぞれの最大磁界強度がBa,Bb,Bcであるとする。この場合、最大磁界強度がBa>Bc>Bbの関係にあり、かつアルミテープの厚みがTa=Tc>Tbの関係にあるときも、「複数の領域(3つの領域)を最大磁界強度が大きい順に並べた順番は、当該複数の領域(3つの領域)を共巻きされたアルミテープの厚みが大きい順で並べた順番と一致している」と判断する。換言すると、「B<Bであり、かつT>Tである」を満たす任意の領域j、領域kの組み合わせが、複数の領域の中に存在しないことを意味する。
本発明によれば、熱的安定性を確保しつつ、軽量かつコストを抑えた超電導コイルを得ることが出来る。
超電導テープとアルミテープとの共巻きを示す模式的な図である。 第一実施形態の超電導コイルを示す断面斜視図である。 図2Aの断面部を拡大した図である。 第二実施形態の超電導コイルを示す断面斜視図である。 図3Aの断面部を拡大した図である。 第一実施形態の超電導コイルを示し、(A)は軸方向に切断した様子を示す断面図であり、(B)は軸直交方向に切断した様子を示す断面図である。 図2Bの一部(一点鎖線部5)を拡大した拡大断面図である。 変形例の構造を示す概念図である。 他の変形例の構造を示す概念図である。
〔第一実施形態:コイル本体の全部と共巻き〕
以下、本発明の第一実施形態について説明する。
第一実施形態の超電導コイルS1は、超電導テープ10が巻き回されたコイル本体10Cと、コイル本体10Cと共巻きされたアルミテープ20と、を備えている。第一実施形態では、コイル本体10Cの全部とアルミテープ20が共巻きされている。
〔超電導テープ〕
まず、超電導テープ10について説明する。
超電導テープ10は、テープ状の超電導線材であり、具体的には希土類系(以下「RE系」)超電導線材である。図1に示すように、超電導テープ10は、テープ状の基材12、配向中間層14、超電導層16、および保護層18によって構成された積層構造を有する。テープ状の基材12の上に、配向中間層14、超電導層16、および保護層18がこの順に積層されている。超電導テープ10は、臨界温度を約35K以上とする高温超電導線材である。
基材12は、耐熱性に優れた高強度の金属材料からなることが好ましく、例えば、ハステロイ(登録商標)などのニッケル合金を材質とする。基材12の厚みは、例えば1〜500μmである。
配向中間層14は、基材12の金属元素の超電導体への拡散による超電導膜の成長阻害や超電導特性の低下を抑止する機能を有する層である。配向中間層14は、CeO、MgO、Y,Alなどの結晶配向性に優れ、超電導層16の熱膨張率に近い膨張率を有する材料を用いて形成することが好ましい。配向中間層14の厚みは、例えば0.06〜6μmである。
超電導層16は、臨界温度の高い酸化物超電導体をレーザ蒸着等によって形成することが好ましい。臨界温度が高い酸化物超電導体としては、REBaCuOy(REは希土類元素のうちの1種または2種以上を示す)であり、YBaCu7―x、またはGdBaCu7−xなどを例示できる。
保護層18は、AgまたはAg合金の層であり、水分などから超電導層16を保護する機能を有する。保護層18の厚みは、例えば1〜30μmである。
<アルミテープ>
次に、アルミテープ20について説明する。
アルミテープ20は、アルミまたはアルミ合金を材質とするテープ状の部材である。アルミテープ20の幅は、超電導テープ10の幅と略同一であることが好ましい。アルミテープ20は、長さ方向に一様な厚みを有しており、例えば2〜1000μmである。
図1に示すように、アルミテープ20の周囲には、「電気絶縁材」としてのポリイミド被膜30が形成されている。ポリイミド被膜30は、アルミテープ20に対して電着塗装を施すことで形成することができる。
〔共巻き〕
以上で説明した超電導テープ10とアルミテープ20とを重ね合わせ、共に巻く。簡単に言うと、超電導テープ10とアルミテープ20とを共巻きする。このときアルミテープ20の周囲に形成されたポリイミド被膜30によって、超電導テープ10とアルミテープ20との間に「電気絶縁材」としてのポリイミド被膜30が介在することとなる。よって、超電導テープ10とアルミテープ20とは電気的に絶縁された状態で共巻きされる。巻き回し方は特に限定されないが、通常、巻枠42の周りに巻き回すことで行われる。
〔樹脂含浸、含浸材〕
巻き回された超電導テープ10およびアルミテープ20は、エポキシ樹脂などを含浸材として樹脂含浸により形状を固定される。図1や図4に示すコイルは円形コイルであるが、コイル形状がレーストラック形状などの非円形の場合は、樹脂含浸によりコイル形状を固定することが特に好ましい。
図2や図4に、樹脂含浸されると共にケース40に収容された超電導コイルS1を示す。この超電導コイルS1は、シングルパンケーキコイルを2層に積層したものとなっている。
シングルパンケーキコイルは、それぞれケース40に収容され、含浸樹脂50により超電導テープ10やアルミテープ20とケース40(の側板44)とが隙間が埋められている(図5参照)。これにより、含浸樹脂50は、超電導テープ10やアルミテープ20の熱をケース40へ伝達するように機能する。さらに、含浸樹脂50は、超電導テープ10とアルミテープ20との隙間をも埋めている(図5参照)。
また、2つのケース40の間には、銅板などの熱伝導性の高い材料で形成された冷却板60が取付けられている。冷却板60は、超電導コイルS1の熱を外部へ放出するように機能する。冷却板60は、長尺板状とされ、一端がコイル本体10Cの内周側端部に位置し、他端がコイル本体10Cの外周側端部よりもコイル外側へ延びている。冷却板60はコイル中心部に対して対称な位置に一対設けられている。
<作用効果>
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、超電導テープ10が巻き回されたコイル本体10Cに、高熱伝導率のアルミテープ20が共巻きされているため、アルミテープ20により熱的安定性(冷却性)を確保できる。
そして、アルミテープ20により熱的安定性(冷却性)を確保したことで、超電導テープ10において従来技術に見られるCu安定化層が省略されている。Al(アルミニウム)はCu(銅)より低比重であるため、コイル全体を軽量化しやすい。また、Cu安定化層の施工が不要な分、低コスト化できる。
また、本実施形態では、アルミテープ20に絶縁処理が施されていることで、アルミテープと超電導テープとが絶縁された状態で共巻きされている。換言すると、超電導テープ10とアルミテープ20の間に介在する電気絶縁材は、アルミテープ20の周囲に形成された絶縁材である。
このため、アルミテープ20の周囲ではなく、超電導テープ10の周囲に絶縁処理が施されて製造される超電導コイルと比較して、製造の作業性がよい。また、超電導テープに絶縁処理を施す際の超電導テープへの負荷を避けることができるので、超電導テープの劣化を防止できる。
また、本実施形態では、超電導テープ10は積層構造を有するRE系超電導線材であり、アルミテープ20にポリイミド被膜が施されていることで、アルミテープ20と超電導テープ10とが絶縁されている。換言すると、超電導テープ10とアルミテープ20との間に介在する電気絶縁材が、アルミテープ20の周囲に形成されたポリイミド被膜30である。
このため、以下の作用効果を奏する。
すなわち、超電導テープ10が積層構造を有するRE系超電導線材であるため、樹脂含浸すると、ターン間に入り込んだ含浸樹脂50の熱収縮により超電導テープ10が剥離方向の力を受け、超電導テープ10が劣化するおそれがある。
本実施形態では、超電導テープ10とアルミテープ20との間に介在する電気絶縁材が、アルミテープ20の周囲に形成されたポリイミド被膜30であるため、ターン間に入り込んだ含浸樹脂50が熱収縮しても、剥離しやすい(離型性を有する)ポリイミド被膜30が含浸樹脂50から剥離することで、超電導テープが剥離方向の力を受けることが抑制される。その結果、超電導テープの劣化が抑制される。
また、ポリイミド被膜30を、超電導テープ10の周囲ではなく、アルミテープ20の周囲に形成すればよいので製造の作業性がよく、また超電導テープ10の劣化を防止できる。
また、本実施形態では、コイル本体10Cの全部にアルミテープ20が共巻きされている。このため、アルミテープ20の表面に絶縁処理を施すことで、超電導テープ10の絶縁処理を省略することができる。
また、本実施形態では、アルミテープ20がコイル本体10Cに共巻きされていることで、アルミテープ20が共巻きされない場合と比較して、超電導テープ10が疎巻きになっている。つまり、超電導テープ10のターン間にアルミテープ20が介在しているため、超電導テープ10のターン間の距離が大きくなり、コイル径方向の所定の長さに占めるターン数が、共巻きしない場合と比較して減少している。これにより、コイル断面が拡大している。このため、超電導テープ10の経験磁界が小さくなり、超電導コイルS1の臨界電流が増加する。その結果、所望の磁界強度を得るために必要なターン数が減り、超電導テープの使用量を低減できる。
〔第二実施形態:コイル本体の一部と共巻き〕
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
第二実施形態の第一実施形態と相違する点は、アルミテープ20がコイル本体10Cの全体(全部)ではなく部分的(一部)に共巻きされている点、および、コイル本体10Cのうちアルミテープ20の共巻きされている部分でもその位置(領域)によって異なる厚みのアルミテープ20が共巻きされている点である。
図3A、3Bは、第二実施形態の超電導コイルS2をコイル周方向に直交する平面で切断した状態を示す断面図である。
図3Bに示すように、超電導コイルS2のコイル本体10Cは、そのコイル径方向の位置によってアルミテープ20の共巻きの有無が異なっている。具体的には、コイル本体10Cの内周側の部分ではアルミテープ20Aが共巻きされており、コイル本体10Cの径方向中間部分ではアルミテープが共巻きされておらず、コイル本体10Cの外周側の部分ではアルミテープ20Cが共巻きされている。
また、コイル本体10Cの内周部と外周部では、共にアルミテープ20A、20Cが共巻きされているものの、その共巻きされているアルミテープ20A、20Cの厚みが互いに異なっている。
つまり、第二実施形態の超電導コイルS2では、コイル本体10Cが、アルミテープの共巻きの有無、および、共巻きされたアルミテープの厚みにより複数の領域に区分けされているといえる。
具体的には、コイル本体10Cは、内周側から外周側へ向けて、領域a、領域b、領域cに区分けされている。領域aおよび領域cは、アルミテープ20が共巻きされた領域(以下「共巻領域」)となっている。他方、領域bでは、アルミテープ20が共巻きされていない領域(以下「単巻領域」)となっている。
領域aおよび領域cに共巻きされたアルミテープ20A、20Cの厚みTa、Tcは、その領域内において一様である。領域aのアルミテープ20Aの厚みTaは、領域cのアルミテープ20Cの厚みTcよりも大きい。つまり、複数の領域(領域a、領域b、領域c)のアルミテープの厚み(Ta,Tb,Tc)は、Ta>Tc>Tb(=0)の関係である。
超電導コイルS2で磁界を発生させると、コイル中心部だけでなく、超電導テープ10が巻かれているコイル本体10Cの内部にも磁界(内部磁界)が発生する。内部磁界の磁界強度は、コイル本体10Cの内部の位置に応じて変化する。
本実施形態の超電導コイルS2の場合、複数の領域(領域a、領域b、領域c)の最大磁界強度(Ba,Bb、Bc)の関係は、Ba>Bc>Bbの関係である。
以上の関係から判るように、本実施形態では、複数の領域(領域a、領域b、領域c)を最大磁界強度(Ba,Bb、Bc)が大きい順に並べた順番(領域a、領域c、領域b)は、複数の領域(領域a、領域b、領域c)を共巻きされたアルミテープの厚み(Ta,Tb,Tc)が大きい順で並べた順番(領域a、領域c、領域b)と一致している。
共巻領域である領域aは、第一実施形態と同様に、絶縁処理が施されていない超電導テープ10と、絶縁処理が施されたアルミテープ20とを重ね合わせて巻くことで形成できる。
他方、単巻領域である領域bでは、超電導テープ10のターン間の絶縁を別の手段により行う必要がある。ひとつの方法としては、超電導テープ10の周囲に絶縁処理を施せばよい。超電導テープ10の周囲に絶縁処理を施す具体的手段としては、例えば、超電導テープ10の周囲にポリイミド被膜を形成すればよい。また、超電導テープ10の周囲にポリイミドフィルムテープなどの絶縁テープをらせん状に巻いてもよい。
通常、シングルパンケーキコイルを製造するためには非常に長い超電導テープ10が必要である。そのため、複数の超電導テープを互いに接続することで、長い超電導テープ10を構成してもよい。この場合、複数の超電導テープが互いに接続された部分(接続部)において、超電導テープ10の周囲の絶縁処理の有無を切り替えることが製造の観点から好ましい。さらに、超電導テープ10の周囲の絶縁処理の有無が切り替わっている接続部において、アルミテープ20の共巻きの有無が切り替わっていることが好ましい。
なお、超電導テープ10のうち絶縁処理を施すのは、単巻領域(アルミテープ20が共巻きされない領域)の超電導テープ10のみでよいが、単巻領域および共巻領域関わらず、全ての領域の超電導テープ10の周囲に絶縁処理を施してもよい。
<作用効果>
次に、第二実施形態の作用効果について説明する。
(技術思想)
超電導コイルで磁界を発生させると、コイル中心部だけでなく、超電導テープ10が巻かれているコイル本体10Cの内部にも磁界(以下、内部磁界)が発生する。内部磁界の磁界強度は、コイル本体10Cの内部の位置に応じて変化する。例えば、径方向の位置に応じて磁界強度が異なり、通常のコイル内周側端部の磁界強度が最も大きくなる。
磁界強度が大きい部分では、超電導テープ10の経験磁界が大きくなり、臨界状態に達しやすい。臨界状態に達しやすい部分が超電導コイルの臨界電流に悪影響を与える。
そこで、内部磁界が強く臨界条件に達しやすい部分を含む領域を共巻領域として疎巻きにすることで、超電導コイル全体としての臨界電流を上げることができる。
本実施形態では、図3Bに示すように、コイル本体10Cが、アルミテープの共巻き有無、および、共巻きされたアルミテープの厚みにより区分けされる複数の領域である領域a、領域b、領域cから構成されている。複数の領域(領域a、領域b、領域c)は、アルミテープ20が共巻きされていない単巻領域である領域bと、アルミテープ20が共巻きされている共巻領域である領域aと、を含んでいる。共巻領域である領域aは、その最大磁界強度Baが単巻領域である領域bの最大磁界強度Bbよりも大きい。
このため、最大磁界強度が大きい領域aは、共巻領域となっており、その結果、領域aの超電導テープ10は疎巻きになっている。すると、最大磁界強度が大きい領域aの超電導テープ10の経験磁界を減らすことができ、コイル全体の臨界電流を上昇できる。つまり、コイル径の不要な拡大を抑制しつつ、臨界電流に優れた超電導コイルとすることができる。
また、本実施形態では、図3Bに示すように、複数の領域(領域a、領域b、領域c)は、前述した単巻領域および共巻領域の関係である領域aおよび領域b以外にも、単巻領域である領域bおよび共巻領域である領域cをも含んでいる。共巻領域である領域cは、その最大磁界強度Bcが単巻領域である領域bの最大磁界強度Bbよりも大きい。
これによっても、より一層、コイル径の不要な拡大を抑制しつつ、臨界状態に達しにくい臨界電流に優れた超電導コイルとすることができる。
また、本実施形態では、複数の領域(領域a、領域b、領域c)は、厚みTcのアルミテープが共巻きされた第一共巻領域である領域cと、その最大磁界強度Baが第一共巻領域(領域c)の最大磁界強度Bcよりも大きく、かつ厚みTcよりも大きな厚みTaのアルミテープが共巻きされた第二共巻領域である領域aと、を含んでいる。
つまり、最大磁界強度が大きい領域a(第二共巻領域)は、その最大磁界強度が小さい領域c(第一共巻領域)よりも厚みが大きいアルミテープが共巻きされた領域となっており、超電導テープが疎巻きになっている。これによっても、より一層、臨界電流に優れた超電導コイルとすることができる。
さらにいうと、本実施形態では、複数の領域(領域a、領域b、領域c)を最大磁界強度(Ba,Bb、Bc)が大きい順に並べた順番は、複数の領域(領域a、領域b、領域c)を共巻きされたアルミテープの厚み(Ta,Tb,Tc)が大きい順で並べた順番と一致している。
このように、コイル本体10Cの全体において、内部磁界が大きくなる部分により厚いアルミテープ20が共巻きされる構造としているので、効果的に、臨界電流に優れた超電導コイルとすることができる。
―設計方法―
以下、各領域における共巻きの有無、および共巻きするアルミテープの厚みの決定方法について、その一例を説明する。
まず、アルミテープの厚みを薄い方から順にTd1、Td2、Td3、・・・、TdNのN段階とする。厚みTd1、Td2、Td3、・・・、TdNは、用意できるアルミテープの種類に応じて決定すればよい。Td1、Td2、Td3、・・・、TdNは、各段階ごとの厚みの違いが5μm以下であることが好ましい。
次に、各領域jに共巻きされるアルミテープの厚みTを、アルミテープの厚みTd1、Td2、Td3、・・・、TdNの中から後述のTに最も近い厚みになるように選択する。
は、下記式(1)により算出される。
=TdN×B/Bmax (1)
式中、Bは、各領域における最大磁界強度を示し、Bmaxは、コイル本体全体における最大磁界強度を示す。
なお、T<Td1となる領域では、上述のように厚みTd1のアルミテープを共巻きする共巻領域としてもよいが、アルミテープを共巻きしない単巻領域としてもよい。
この決定方法により、複数の領域をその最大磁界強度が大きい順に並べた順番が、複数の領域を共巻きされたアルミテープの厚みが大きい順で並べた順番と一致する。
〔変形例〕
以上、本発明の第一実施形態および第二実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されず適宜変形可能である。変形例の一部を図6に示す。図6は、シングルパンケーキコイルを4層に積層した構造の超電導コイルにおいて、コイル本体をコイル周方向に直交する平面で切断した模式的な断面図である。
図中、ゼロ(0)は、単巻領域を示し、1、2、3は、共巻領域を示す。さらに、1で示す領域よりも、2やさらに3で示す領域の方が厚みの大きいアルミテープが共巻きされていることを示す。また、inはコイルの内側を示し、outはコイルの外側を示す。
図6(a)に示すように、コイル本体の内周部のみにアルミテープを共巻きしてもよい。コイル本体の内周部は特に内部磁界が強く、臨界状態に達しやすいので、このような構造により簡易に臨界電流を上昇させることができる。
また、図6(b)(c)に示すように、コイル本体の全部にアルミテープを共巻きしつつ、コイル径方向の位置によって区分けされた複数の領域でアルミテープの厚みに違いを設けてもよい。
また、内部磁界の大きさは、コイル径方向の位置に応じて大きく変化するが、コイル積層方向の位置に応じても変化する。特に、シングルパンケーキコイルを3層以上、特に4層以上積層した超電導コイルの場合、積層方向両外側のパンケーキコイルの内部磁界がその他のパンケーキコイルの内部磁界と比較して大きくなる。
そこで、上記実施形態では、コイル径方向の位置に応じて複数の領域を区分けした例を説明したが、複数の領域は、コイル積層方向の位置(積層されたパンケーキコイル)に応じて区分けしてもよい。
具体的には、図6(d)に示すように、積層するパンケーキコイルごとに異なる共巻構造としてもよい。この構造では、4層すべてのパンケーキコイルにおいて内周側のみにアルミテープが共巻きされているが、積層方向外側の2つのパンケーキコイルにおいては、積層方向内側の2つのパンケーキコイルよりも広い領域が共巻領域となっている。
また、図6(e)に示すように、コイル断面における周縁部を共巻領域とし、それ以外の部分を単巻領域としてもよい。
図6(f)は、コイル本体の全部を共巻領域としつつ、内周側のみをアルミテープの厚みの大きい共巻領域とした構造を示す。図6(g)は、コイル本体の全部を共巻領域としつつ、コイル断面における周縁部をアルミテープの厚みの大きい共巻領域とした構造を示す。
また、コイル形状が非円形の場合、内部磁界の大きさは、コイル周方向の位置に応じても変化する。例えば、図7(a)に示すようなレーストラック形状のコイルの場合、直線部よりもアール部の方が内部磁界が大きくなり、臨界状態に達しやすい。
そこで、複数の領域は、コイル周方向の位置に応じて区分けしてもよい。
図7(b)は、アール部のみを共巻領域とした構造を示す。図7(c)は、コイル全体を共巻領域としつつ、アール部をアルミテープの厚みの大きい共巻領域とした構造を示す。また、図7(d)は、アール部のさらに内周側のみを共巻領域とした構造を示す。
〔補足説明〕
なお、上記実施形態では、RE系超電導線材である超電導テープ10の積層構造を具体的に説明したが、超電導テープ10の積層構造は特に限定されない。本発明の「超電導テープ」は、例えば、Ag保護層の上にCu層が薄く(例えば、10μm未満)形成されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、超電導テープとしてRE系超電導線材を用いた例を説明したが、本発明はこれに限定されない。RE系超電導線材に代えて、ビスマス系の超電導テープを用いてもよいし、その他の超電導テープを用いてもよい。
また、上記実施形態では、アルミテープの周囲に施す絶縁処理として、電着塗装によるポリイミド被膜の例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、アルミテープの周囲にポリイミドフィルムテープをらせん状に巻いてもよい。ポリイミドフィルムテープはフッ素樹脂でコーティングされていることが好ましい。この場合でも、含浸樹脂の熱収縮による超電導テープの劣化を抑制できる。
また、上記実施形態では、樹脂含浸によりコイル形状を固定した超電導コイルの例を説明したが、本発明はこれに限定されず、樹脂含浸をしないで製造された超電導コイルであってもよい。
また、上記実施形態では、長さ方向で一様な厚みを有するアルミテープを用いた例を説明したが、本発明はこれに限定されない。長さ方向において連続的に厚みが変化したアルミテープを用いてもよいし、長さ方向において断続的に厚みが変化したアルミテープを用いてもよい。
また、第二実施形態では、複数の領域(領域a、領域b、領域c)を最大磁界強度(Ba,Bb、Bc)が大きい順に並べた順番は、複数の領域(領域a、領域b、領域c)を共巻きされたアルミテープの厚み(Ta,Tb,Tc)が大きい順で並べた順番と一致している例を説明したが、これに限定されない。複数の領域のうち、ある特定の2つの領域に注目したとき、最大磁界強度とアルミテープの厚みとの関係が逆転しているものがあってもよい。
S1 超電導コイル
S2 超電導コイル
10 超電導テープ
10C コイル本体
12 基材
14 配向中間層
16 超電導層
18 保護層
20 アルミテープ
20A アルミテープ
20C アルミテープ
30 ポリイミド被膜(電気絶縁材)
40 ケース
42 巻枠
44 側板
50 含浸樹脂
60 冷却板
a 領域a(共巻領域、第二共巻領域)
b 領域b(単巻領域)
c 領域c(共巻領域、第一共巻領域)

Claims (11)

  1. 超電導テープが巻き回されたコイル本体と、
    前記超電導テープとの間に電気絶縁材が介在した状態で、前記コイル本体の全部または一部と共巻きされたアルミテープと、
    を備える超電導コイルであって、
    前記コイル本体は、アルミテープ共巻きの有無、および、共巻きされたアルミテープの厚みにより区分けされる複数の領域から構成されており、
    前記複数の領域は、
    アルミテープが共巻きされていない単巻領域と、
    その最大磁界強度が前記単巻領域の最大磁界強度よりも大きく、かつアルミテープが共巻きされている共巻領域と、を含んでいる、
    超電導コイル。
  2. 前記単巻領域および前記共巻領域は、同一パンケーキコイル内の径方向の位置が異なる領域である、
    請求項1に記載の超電導コイル。
  3. 前記単巻領域および前記共巻領域は、径方向の位置範囲が全部または一部重なっている別パンケーキコイル内の領域である、
    請求項1に記載の超電導コイル。
  4. 超電導テープが巻き回されたコイル本体と、
    前記超電導テープとの間に電気絶縁材が介在した状態で、前記コイル本体の全部または一部と共巻きされたアルミテープと、
    を備える超電導コイルであって、
    前記コイル本体は、アルミテープ共巻きの有無、および、共巻きされたアルミテープの厚みにより区分けされる複数の領域から構成されており、
    前記複数の領域は、
    アルミテープが共巻きされた第一共巻領域と、
    その最大磁界強度が前記第一共巻領域の最大磁界強度よりも大きく、かつ共巻きされているアルミテープの厚みが前記第一共巻領域のアルミテープの厚みよりも大きい第二共巻領域と、を含んでいる、
    超電導コイル。
  5. 前記第一共巻領域および前記第二共巻領域は、同一パンケーキコイル内の径方向の位置が異なる領域である、
    請求項4に記載の超電導コイル。
  6. 前記第一共巻領域および前記第二共巻領域は、径方向の位置範囲が全部または一部重なっているコイル積層方向の位置が異なる別パンケーキコイル内の領域である、
    請求項4に記載の超電導コイル。
  7. 超電導テープが巻き回されたコイル本体と、
    前記超電導テープとの間に電気絶縁材が介在した状態で、前記コイル本体の全部または一部と共巻きされたアルミテープと、
    を備える超電導コイルであって、
    前記コイル本体は、アルミテープ共巻きの有無、および、共巻きされたアルミテープの厚みにより区分けされる複数の領域から構成されており、
    前記複数の領域を最大磁界強度が大きい順に並べた順番は、前記複数の領域を共巻きされたアルミテープの厚みが大きい順で並べた順番と一致している、
    超電導コイル。
  8. 前記超電導テープは、Cu安定化層を備えないRE系超電導線材である、
    請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の超電導コイル。
  9. 前記電気絶縁材は、前記アルミテープの周囲に形成された絶縁材である、
    請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の超電導コイル。
  10. 前記超電導テープは、積層構造を有するRE系超電導線材であり、
    前記電気絶縁材は、前記アルミテープの周囲に形成されたポリイミド被膜である、
    請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の超電導コイル。
  11. 前記超電導テープは、積層構造を有するRE系超電導線材であり、
    前記電気絶縁材は、前記アルミテープの周囲にらせん状に巻かれたフッ素樹脂でコーティングしたポリイミドフィルムテープである、
    請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の超電導コイル。
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