JP6905681B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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Description
また、従来の車体前部構造では、周辺部品へのサイドガーニッシュの固定箇所が多いので、サイドガーニッシュの組付け作業が難しく煩雑であり、組付け作業性を向上させることが困難であるという問題を有している。
さらに、従来の車体前部構造では、フードヒンジ部に水が掛かる可能性を有する構造となっているので、フードヒンジ部に錆びが発生するという問題を有している。
そのため、本発明の車体前部構造では、フェンダー横壁部にサイドガーニッシュを重ねることによりフロントフェンダーに直接固定することが可能となるので、車両上下方向での高さの合わせを容易に調整でき、フロントフェンダーとサイドガーニッシュとの見切りの合わせの精度を向上させることができる。したがって、本発明の車体前部構造によれば、段差などで生じる風切音の発生を低減させることができるとともに、見栄えを良くして外観品質の向上を図ることができる。
図1〜図7は本発明の実施形態に係る車体前部構造を示すものである。なお、図において、矢印Frは車両前方を示し、矢印Iは車両内側の方向を示し、矢印Uは車両上方を示している。
すなわち、フェンダーブラケット8は、所定の長さと幅を有するブラケット縦壁部81とブラケット横壁部82とによって、車両前方視で逆L字状に形成され、起立した状態で配置されている。しかも、ブラケット横壁部82には、ナット9Bと螺合することにより、フロントフェンダー2の車両内側端部2aを締付け固定する締付ボルト9Aの軸部を挿通させる挿通孔(図示せず)が設けられている。
すなわち、フェンダー縦壁部21及びフェンダー横壁部22は、所定の長さと幅を有し、車両前方視でL字状に形成されて配置されている。しかも、フェンダー横壁部22の前後端部には、締付ボルト9Aの軸部を挿入する挿入孔(図示せず)と、後述するサイドガーニッシュ6の突起部を嵌合させる嵌合孔22aとが、車両前後方向に間隔を空けて設けられており、当該挿入孔は、フェンダーブラケット8の挿通孔と対応する位置に配置されている。
さらに、サイドガーニッシュ6の後端部6c側には、図3、図6及び図7に示すように、車両外側端部6dから外方及び上方へ突出するフック状の係止部67が設けられており、サイドガーニッシュ6の後端部6cは、当該係止部67をフロントフェンダー2の車両内側端部2aに引っ掛けて係止させることにより、フロントフェンダー2に固定されるようになっている。
また、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1の近傍では、サイドガーニッシュ6が車両上方からフェンダー横壁部22に重ねられ、突起部61を嵌合孔22aに押し込んで嵌合させることにより、フロントフェンダー2とサイドガーニッシュ6とが固定されるようになっている。そのため、本実施形態の車体前部構造は、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1に加えて、フロントフェンダー2及びサイドガーニッシュ6の固定部(第2固定部)F2を有している。
なお、サイドガーニッシュ6をフロントフェンダー2に固定する際には、サイドガーニッシュ6の車両内側端部6aをフロントウィンドガラス5の外周寄りの内側位置の上面に載せて当接させながら、係合部63,64をカウルトップガーニッシュ3の係合孔31,32に押し込んで係合させるとともに、係止部67をフロントフェンダー2の車両内側端部2aに引っ掛けて係止させることにより、サイドガーニッシュ6の前後端部6b,6cがフロントフェンダー2及びカウルトップガーニッシュ3に固定されるようになっている。
なお、フロントフェンダー2の車両内側端部2aは、フロントフード4の車両側部後端とフロントピラー7の下端部との間に配置され、車体前部1の側部が連続した意匠面となるような形状及び大きさを有している。
したがって、本実施形態の車体前部構造によれば、車両上方からサイドガーニッシュ7をフェンダー横壁部22に重ねながらフロントフェンダー2への直接固定が可能になるので、車両上下方向における高さの合わせ調整を容易に行うことができる。その結果、フロントフェンダー2とサイドガーニッシュ6との見切りの合わせの精度が向上することになるので、段差などで生じる風切音の発生を低減させ、良好な居住性を確保できるとともに、外観品質の向上を図ることができる。
また、本発明の車体前部構造においては、車両上方からのフロントフェンダー2への嵌合による固定部として嵌合孔22aや突起部61をフロントフェンダー2やサイドガーニッシュ6に設けることにより、サイドガーニッシュ6を少ないばらつきでフロントフェンダー2に固定することができる。そのため、フロントウィンドガラス5への固定部を無くすことができ、サイドガーニッシュ6の組付け作業性を向上させることができる。しかも、サイドガーニッシュ6には、フロントウィンドガラス5との係止部や嵌合部が設けられていないので、サイドガーニッシュ6の組付け作業時の力がフロントウィンドガラス5に加わっても、フロントウィンドガラス5がずれたり、窓枠との間に隙間が発生したりするのを確実に防止できる。さらに、衝撃荷重が車体前部1に掛かった際にも、サイドガーニッシュ6やフロントカウルなどがフロントウィンドガラス5とは別に変形することになるので、これらサイドガーニッシュ6などの変形が妨げられず、車体前部1への衝撃荷重を効果的に吸収することができる。
2 フロントフェンダー
2a 車両内側端部
3 カウルトップガーニッシュ
3a 端部
4 フロントフード
5 フロントウィンドガラス
6 サイドガーニッシュ
6a 車両内側端部
6b 前端部
7 フロントピラー
8 フェンダーブラケット
9A 締付ボルト
9B ナット
21 フェンダー縦壁部
22 フェンダー横壁部
22a 嵌合孔
31,32 係合孔
41 フードヒンジ
41a 回転軸
61 突起部
62 台座
63,64 係合部
65,66 台座
67 係止部
81 ブラケット縦壁部
82 ブラケット横壁部
S 隙間
Claims (4)
- 車体前部のフロントフェンダー、カウルトップガーニッシュ、フロントフード及びフロントウィンドガラスで囲まれた隙間を覆うサイドガーニッシュが設けられている車体前部構造において、
前記車体前部の側部には、車両上下方向に沿って延びるブラケット縦壁部を有するフェンダーブラケットが配置され、
該フェンダーブラケットの上端部には、車両幅方向に延びるブラケット横壁部が設けられ、
前記フロントフェンダーには、車両内側端部から車両下方へ向かって延びるフェンダー縦壁部が形成され、
該フェンダー縦壁部の先端部には、車両内側へ向かって延びるフェンダー横壁部が形成され、
前記ブラケット横壁部の上側に前記フェンダー横壁部が重ねられて固定され、
前記ブラケット横壁部及び前記フェンダー横壁部同士が固定される前記フロントフェンダー及び前記フェンダーブラケットの第1固定部の車両後方近傍で、前記サイドガーニッシュが車両上方から前記フェンダー横壁部に重ねられて固定される前記フロントフェンダー及び前記サイドガーニッシュの第2固定部を有し、
前記サイドガーニッシュは、前記第1固定部の車両前方で前記カウルトップガーニッシュと係合する係合部と、前記第2固定部の車両後方で前記フロントフェンダーの車両内側端部に係止可能な係止部とを有していることを特徴とする車体前部構造。 - 前記係合部として、第1係合部と、第2係合部を有し、
前記第1係合部は、前記第2固定部よりも車幅方向外側に配置されており、
前記第2係合部は、前記第2固定部よりも車幅方向内側に配置されており、
前記第1固定部と、前記第2固定部とは、車両前後方向に間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。 - 前記車体前部の側部には、フロントフードを取付けるフードヒンジが固定されており、前記第1固定部は、前記フードヒンジよりも車両内側に位置し、
前記フロントフェンダーの車両内側端部が、前記フードヒンジの車両上方側を覆う位置まで延びて設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。 - 前記フェンダー縦壁部は、前記フードヒンジの上端部よりも車両下方側の位置まで延びており、
前記フードヒンジの回転軸の軸線上に前記フェンダー縦壁部及び前記ブラケット縦壁部が車両幅方向で横並びに配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2018197073A JP2018197073A (ja) | 2018-12-13 |
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