JP6905681B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車体前部構造に関する。
従来から、車体前部の左右両側には、フロントフェンダー、カウルトップガーニッシュ、フロントフード及びフロントウィンドガラスで囲まれた隙間を覆う部品として、サイドガーニッシュ(カウルサイドシール)が設けられている(例えば、特許文献1参照)。このようなサイドガーニッシュを設けることによって、車体内側のフードヒンジやブラケットなどが外部から見えなくなり、車体前部における外観の品質向上が図られている。
特開2010−6255号公報
しかしながら、上述した従来の車体前部構造では、サイドガーニッシュが複数の周辺部品に跨って固定されるようになっているので、見切りの合わせの精度が良く出ないことが起こり、見切り不良による高さ方向の段差などで風切音が発生するという問題を有している。
また、従来の車体前部構造では、周辺部品へのサイドガーニッシュの固定箇所が多いので、サイドガーニッシュの組付け作業が難しく煩雑であり、組付け作業性を向上させることが困難であるという問題を有している。
さらに、従来の車体前部構造では、フードヒンジ部に水が掛かる可能性を有する構造となっているので、フードヒンジ部に錆びが発生するという問題を有している。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、フロントフェンダーとサイドガーニッシュとの見切りの精度を向上させ、段差発生に起因する風切音の発生を抑えるとともに、サイドガーニッシュの組付け作業性を向上させることが可能な車体前部構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車体前部のフロントフェンダー、カウルトップガーニッシュ、フロントフード及びフロントウィンドガラスで囲まれた隙間を覆うサイドガーニッシュが設けられている車体前部構造において、前記車体前部の側部には、車両上下方向に沿って延びるブラケット縦壁部を有するフェンダーブラケットが配置され、該フェンダーブラケットの上端部には、車両幅方向に延びるブラケット横壁部が設けられ、前記フロントフェンダーには、車両内側端部から車両下方へ向かって延びるフェンダー縦壁部が形成され、該フェンダー縦壁部の先端部には、車両内側へ向かって延びるフェンダー横壁部が形成され、前記ブラケット横壁部の上側に前記フェンダー横壁部が重ねられて固定され、前記ブラケット横壁部及び前記フェンダー横壁部同士が固定される前記フロントフェンダー及び前記フェンダーブラケットの第1固定部の車両後方近傍で、前記サイドガーニッシュが車両上方から前記フェンダー横壁部に重ねられて固定される前記フロントフェンダー及び前記サイドガーニッシュの第2固定部を有し、前記サイドガーニッシュは、前記第1固定部の車両前方で前記カウルトップガーニッシュと係合する係合部と、前記第2固定部の車両後方で前記フロントフェンダーの車両内側端部に係止可能な係止部とを有している。
上述の如く、本発明に係る車体前部構造は、車体前部のフロントフェンダー、カウルトップガーニッシュ、フロントフード及びフロントウィンドガラスで囲まれた隙間を覆うサイドガーニッシュが設けられており、前記車体前部の側部には、車両上下方向に沿って延びるブラケット縦壁部を有するフェンダーブラケットが配置され、該フェンダーブラケットの上端部には、車両幅方向に延びるブラケット横壁部が設けられ、前記フロントフェンダーには、車両内側端部から車両下方へ向かって延びるフェンダー縦壁部が形成され、該フェンダー縦壁部の先端部には、車両内側へ向かって延びるフェンダー横壁部が形成され、前記ブラケット横壁部の上側に前記フェンダー横壁部が重ねられて固定され、前記ブラケット横壁部及び前記フェンダー横壁部同士が固定される前記フロントフェンダー及び前記フェンダーブラケットの第1固定部の車両後方近傍で、前記サイドガーニッシュが車両上方から前記フェンダー横壁部に重ねられて固定される前記フロントフェンダー及び前記サイドガーニッシュの第2固定部を有し、前記サイドガーニッシュは、前記第1固定部の車両前方で前記カウルトップガーニッシュと係合する係合部と、前記第2固定部の車両後方で前記フロントフェンダーの車両内側端部に係止可能な係止部とを有している。
そのため、本発明の車体前部構造では、フェンダー横壁部にサイドガーニッシュを重ねることによりフロントフェンダーに直接固定することが可能となるので、車両上下方向での高さの合わせを容易に調整でき、フロントフェンダーとサイドガーニッシュとの見切りの合わせの精度を向上させることができる。したがって、本発明の車体前部構造によれば、段差などで生じる風切音の発生を低減させることができるとともに、見栄えを良くして外観品質の向上を図ることができる。
また、本発明の車体前部構造においては、車両上方からのフロントフェンダーへの嵌合による固定部をフロントフェンダーやサイドガーニッシュに設けることで、ばらつきの少ないサイドガーニッシュの固定が可能となるので、フロントウィンドガラスへの固定部を無くすことができ、サイドガーニッシュの組付け作業性を向上させることができる。しかも、フロントウィンドガラスの係止部や嵌合部が無いので、サイドガーニッシュの組付け作業によって力がフロントウィンドガラスに加わっても、フロントウィンドガラスのずれや窓枠との隙間の発生を防止することができる。さらに、衝撃荷重が車体前部に掛かった際にも、サイドガーニッシュやフロントカウルなどがフロントウィンドガラスとは別に変形し、これらサイドガーニッシュやフロントカウルなどの変形が妨げられないので、車体前部に入力された衝撃荷重を確実に吸収することができる。
本発明の実施形態に係る車体前部構造が適用される車両を車両前方側の右斜め上方から見た斜視図である。 図1におけるZ部を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造において、フロントフェンダー、カウルトップガーニッシュ、フロントウィンドガラス及びフェンダーブラケットなどを車両前方側の右斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造において、フロントフェンダー、フロントウィンドガラス、フェンダーブラケット及びフードヒンジなどを車両前方側の左斜め下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造において、フロントフェンダー、フロントウィンドガラス及びフェンダーブラケットなどを車両前方側の左斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造に適用されるサイドガーニッシュの表面側を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造に適用されるサイドガーニッシュの裏面側を示す斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は本発明の実施形態に係る車体前部構造を示すものである。なお、図において、矢印Frは車両前方を示し、矢印Iは車両内側の方向を示し、矢印Uは車両上方を示している。
図1〜図3に示すように、本発明の実施形態の車体前部構造が適用される車体前部1の左右両側には、フロントフェンダー2、カウルトップガーニッシュ3、フロントフード4及びフロントウィンドガラス5で囲まれた隙間Sを覆うサイドガーニッシュ6が設けられている。この隙間Sは、車両前方側が広く、車両後方側へ向かって徐々に狭くなるような平面視で細長の三角形状を有している。また、フロントウィンドガラス5の左右両側には、車両上下方向に延び、上部が車両後方側に位置するように傾斜したフロントピラー7が設けられており、フロントピラー7の下部表面は、フロントフェンダー2の車両内側端部2aの表面と連続した意匠面を形成するように配置されている。さらに、カウルトップガーニッシュ3は、フロントウィンドガラス5の下縁部に沿って車両幅方向に延びている。なお、車体前部1の左右両側の構造は同一であるため、本実施形態では、車体前部1の右側のみの構造について説明する。
本実施形態の車体前部1の側部には、図3〜図5に示すように、フロントフェンダー2の車両内側端部2aを固定するためのフェンダーブラケット8が配置されており、該フェンダーブラケット8の下部は、車体側(例えば、ダッシュサイドパネル11)に取付けられている。このフェンダーブラケット8は、所定の長さにわたり車両上下方向に沿って延びるブラケット縦壁部81と、所定の長さにわたり車両幅方向に延びるブラケット横壁部82とを有しており、これらブラケット縦壁部81及びブラケット横壁部82は、所定の高さで隙間Sの領域に配置されている。そして、ブラケット横壁部82は、フェンダーブラケット8の上端部に設けられ、ブラケット縦壁部81の上部から車両内側へ向かってほぼ水平に折り曲げられている。
すなわち、フェンダーブラケット8は、所定の長さと幅を有するブラケット縦壁部81とブラケット横壁部82とによって、車両前方視で逆L字状に形成され、起立した状態で配置されている。しかも、ブラケット横壁部82には、ナット9Bと螺合することにより、フロントフェンダー2の車両内側端部2aを締付け固定する締付ボルト9Aの軸部を挿通させる挿通孔(図示せず)が設けられている。
また、本実施形態のフロントフェンダー2には、図3〜図5に示すように、車両内側端部2aから所定の長さにわたり下方へ向かって延びるフェンダー縦壁部21が形成されており、該フェンダー縦壁部21の先端部(下端部)には、所定の長さにわたり車両内側へ向かって延びるフェンダー横壁部22が形成されている。フェンダー縦壁部21は、車両前部寄りの位置で車両内側端部2aを下方へ折り曲げることによって形成され、フェンダー横壁部22は、フェンダー縦壁部21の下端部から車両内側へ向かってほぼ水平に折り曲げられている。
すなわち、フェンダー縦壁部21及びフェンダー横壁部22は、所定の長さと幅を有し、車両前方視でL字状に形成されて配置されている。しかも、フェンダー横壁部22の前後端部には、締付ボルト9Aの軸部を挿入する挿入孔(図示せず)と、後述するサイドガーニッシュ6の突起部を嵌合させる嵌合孔22aとが、車両前後方向に間隔を空けて設けられており、当該挿入孔は、フェンダーブラケット8の挿通孔と対応する位置に配置されている。
さらに、本実施形態のサイドガーニッシュ6は、図2、図3、図6及び図7に示すように、隙間Sを覆うことが可能な大きさと、当該隙間Sと対応する平面視で細長の三角形状に形成されており、車両内側端部6a及び前端部6bは、裏面側に折り曲げられている。そして、サイドガーニッシュ6の車両内側端部6aは、フロントウィンドガラス5の外周寄りの内側に位置し、車両上方からフロントウィンドガラス5の上面に当接するように配置されており、ウィンドガラス接地部として構成されている。そのため、サイドガーニッシュ6とフロントウィンドガラス5とは、相互に固定されていない構造になっている。
サイドガーニッシュ6の車両前後方向の中間部分には、図7に示すように、裏面側から突出する突起部61が台座62を介して設けられており、当該突起部61は、フロントフェンダー2のフェンダー横壁部22に設けられた嵌合孔22aに嵌合可能な直径と突出長さを有している。また、サイドガーニッシュ6の前端部6b側には、裏面側から突出する左右一対の係合部63,64が車両幅方向に間隔を空けながら台座65,66を介して設けられており、車両外側の係合部63及び台座65は、車両内側の係合部64及び台座66よりも車両前方側に位置するように設けられている。しかも、これら係合部63,64は、カウルトップガーニッシュ3の係合孔31,32に係合可能な大きさ、突出長さ及び形状を有している。これに伴い、カウルトップガーニッシュ3の外側端部3aには、左右一対の係合孔31,32が係合部63,64と対応する位置にそれぞれ設けられている。
さらに、サイドガーニッシュ6の後端部6c側には、図3、図6及び図7に示すように、車両外側端部6dから外方及び上方へ突出するフック状の係止部67が設けられており、サイドガーニッシュ6の後端部6cは、当該係止部67をフロントフェンダー2の車両内側端部2aに引っ掛けて係止させることにより、フロントフェンダー2に固定されるようになっている。
本実施形態の車体前部構造においては、図3〜図5に示すように、フェンダーブラケット8のブラケット横壁部82の上側にフロントフェンダー2のフェンダー横壁部22が重ねられて配置され、この状態で、締付ボルト9Aの軸部を図示しない挿通孔及び挿入孔より挿通させ、ナット9Bと螺合させて締付けることにより、フロントフェンダー2とフェンダーブラケット8とが固定されるようになっている。そのため、本実施形態の車体前部構造は、ブラケット横壁部82及びフェンダー横壁部22同士が固定されるフロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部(第1固定部)F1を有している。
また、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1の近傍では、サイドガーニッシュ6が車両上方からフェンダー横壁部22に重ねられ、突起部61を嵌合孔22aに押し込んで嵌合させることにより、フロントフェンダー2とサイドガーニッシュ6とが固定されるようになっている。そのため、本実施形態の車体前部構造は、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1に加えて、フロントフェンダー2及びサイドガーニッシュ6の固定部(第2固定部)F2を有している。
なお、サイドガーニッシュ6をフロントフェンダー2に固定する際には、サイドガーニッシュ6の車両内側端部6aをフロントウィンドガラス5の外周寄りの内側位置の上面に載せて当接させながら、係合部63,64をカウルトップガーニッシュ3の係合孔31,32に押し込んで係合させるとともに、係止部67をフロントフェンダー2の車両内側端部2aに引っ掛けて係止させることにより、サイドガーニッシュ6の前後端部6b,6cがフロントフェンダー2及びカウルトップガーニッシュ3に固定されるようになっている。
また、本実施形態の車体前部構造においては、図3及び図5に示すように、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1と、フロントフェンダー2及びサイドガーニッシュ6の固定部F2とが、車両前後方向に間隔を空けて配置されている。そして、フロントフェンダー2及びサイドガーニッシュ6の固定部F2は、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1よりも車両後方側に位置している。このような位置関係に固定部F1,F2を配置することにより、衝突時などに車両前方斜め上方から衝撃荷重を受けた際に、フェンダーブラケット8がサイドガーニッシュ6の車両後方及び車両下方への変形を妨げることが少なくなるように構成されている。
さらに、本実施形態の車体前部1の側部には、図2及び図4に示すように、フロントフード4を取付けるフードヒンジ41が所定の高さ位置で固定されており、該フードヒンジ41は、フロントフード4の回転部として、フロントフード4を回動自在に支持する回転軸41aを有している。そして、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1は、フードヒンジ41よりも車両内側に位置しており、比較的短い寸法のフェンダーブラケット8を用いても直接車体構造のダッシュサイドパネル11などに固定することが可能となっている。しかも、フロントフェンダー2の車両内側端部2aは、フードヒンジ41の車両上方側を覆う位置まで延びて設けられている。これによって、フードヒンジ41の回転軸41aがフロントフェンダー2で覆われる構造となり、雨水などが回転軸41aに掛かり難くなるように構成されている。
なお、フロントフェンダー2の車両内側端部2aは、フロントフード4の車両側部後端とフロントピラー7の下端部との間に配置され、車体前部1の側部が連続した意匠面となるような形状及び大きさを有している。
一方、本実施形態の車体前部構造においては、図4に示すように、フロントフェンダー2のフェンダー縦壁部21の下端部分が、フードヒンジ41の上端部よりも車両下方側の位置まで延びている。そして、フードヒンジ41の回転軸41aとフェンダー縦壁部21及びブラケット縦壁部82とが車両幅方向で横並びに配置されている。しかも、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1は、フードヒンジ41の回転軸41aの軸線上に位置し、車両側方視で重なるように配置されている。すなわち、フードヒンジ41の回転軸41aの車両内側は、フェンダー縦壁部21及びブラケット縦壁部82によって覆われ、雨水などが回転軸41aに掛かるのを減らせる構造となっている。また、衝撃荷重がカウルトップガーニッシュ3の側端部(フロントウィンドガラス5の下側角部近傍)に掛かる際、当該衝撃荷重が高い剛性及び強度を有するフードヒンジ41に直接入力されない構造となっている。
このように、本発明の実施形態に係る車体前部構造では、車体前部1のフロントフェンダー2、カウルトップガーニッシュ3、フロントフード4及びフロントウィンドガラス5で囲まれた隙間Sを覆うサイドガーニッシュ6が設けられている。また、車体前部1の側部には、車両上下方向に沿って延びるブラケット縦壁部81を有するフェンダーブラケット8が配置され、フェンダーブラケット8の上端部には、車両幅方向に延びるブラケット横壁部82が設けられている。一方、フロントフェンダー2には、車両内側端部2aから車両下方へ向かって延びるフェンダー縦壁部21が形成され、フェンダー縦壁部21の先端部には、車両内側へ向かって延びるフェンダー横壁部22が形成されている。そして、ブラケット横壁部82の上側にはフェンダー横壁部22が重ねられて固定され、ブラケット横壁部82及びフェンダー横壁部22同士が固定されるフロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1の近傍で、サイドガーニッシュ6が車両上方からフェンダー横壁部22に重ねられて固定されるフロントフェンダー2及びサイドガーニッシュ6の固定部F2を有している。
したがって、本実施形態の車体前部構造によれば、車両上方からサイドガーニッシュ7をフェンダー横壁部22に重ねながらフロントフェンダー2への直接固定が可能になるので、車両上下方向における高さの合わせ調整を容易に行うことができる。その結果、フロントフェンダー2とサイドガーニッシュ6との見切りの合わせの精度が向上することになるので、段差などで生じる風切音の発生を低減させ、良好な居住性を確保できるとともに、外観品質の向上を図ることができる。
また、本発明の車体前部構造においては、車両上方からのフロントフェンダー2への嵌合による固定部として嵌合孔22aや突起部61をフロントフェンダー2やサイドガーニッシュ6に設けることにより、サイドガーニッシュ6を少ないばらつきでフロントフェンダー2に固定することができる。そのため、フロントウィンドガラス5への固定部を無くすことができ、サイドガーニッシュ6の組付け作業性を向上させることができる。しかも、サイドガーニッシュ6には、フロントウィンドガラス5との係止部や嵌合部が設けられていないので、サイドガーニッシュ6の組付け作業時の力がフロントウィンドガラス5に加わっても、フロントウィンドガラス5がずれたり、窓枠との間に隙間が発生したりするのを確実に防止できる。さらに、衝撃荷重が車体前部1に掛かった際にも、サイドガーニッシュ6やフロントカウルなどがフロントウィンドガラス5とは別に変形することになるので、これらサイドガーニッシュ6などの変形が妨げられず、車体前部1への衝撃荷重を効果的に吸収することができる。
また、本実施形態に係る車体前部構造では、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1と、フロントフェンダー2及びサイドガーニッシュ6の固定部F2とが、車両前後方向に間隔を空けて配置されており、フロントフェンダー2及びサイドガーニッシュ6の固定部F2は、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1よりも車両後方側に位置しているので、歩行者の衝突時などにおいて、車体前部1が車両前方斜め上方から衝撃荷重を受けた際に、フェンダーブラケット8がサイドガーニッシュ6の車両後方及び車両下方へ変形するのを妨げるということが少なくなり、荷重吸収を十分行うことが可能な変形ストロークを確保することができる。
さらに、本実施形態に係る車体前部構造では、車体前部1の側部に、フロントフード4を取付けるフードヒンジ41が固定されており、フロントフェンダー2及びフェンダーブラケット8の固定部F1は、フードヒンジ41よりも車両内側に位置し、フロントフェンダー2の車両内側端部2aが、フードヒンジ41の車両上方側を覆う位置まで延びて設けられているので、フロントフード4の内側に侵入した雨水などがフードヒンジ41の回転軸41aに掛かり難くなり、回転軸41aに錆などが発生するのを防ぐことができ、フロントフード4が開閉不良等の不具合を起こす可能性を低減させることができる。しかも、比較的短い寸法のフェンダーブラケット8を用いても直接車体側に固定することが可能になるので、組付け精度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る車体前部構造では、フェンダー縦壁部21が、フードヒンジ41の上端部よりも車両下方側の位置まで延びており、フードヒンジ41の回転軸41aとフェンダー縦壁部21及びブラケット縦壁部81とが車両幅方向で横並びに配置されているので、雨水などが回転軸41aに掛かるのを低減でき、回転軸41aに錆が発生するのを確実に減らすことができる。それに加えて、衝撃荷重がカウルトップガーニッシュ3の側端部などに掛かった場合に、当該衝撃荷重が、高い剛性及び強度を有するフードヒンジ41に直接入力されることが回避されるので、フロントフェンダー2の取付部であるフェンダー縦壁部21の変形による衝撃吸収性能を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施形態のサイドガーニッシュ6は、隙間Sと対応する平面視で細長の三角形状に形成されているが、外観を損なうことなく隙間Sを覆うことが可能であれば、他の形状を有していても良い。また、突起部61及び係合部63,64は、台座62,65,66を介してサイドガーニッシュ6の裏面側から突出して設けられているが、サイドガーニッシュ6の表面の外観品質が損なわれなければ、台座62,65,66以外の手段で突起部61及び係合部63,64をサイドガーニッシュ6の裏面側から直接的または間接的に突出するように設けることも可能である。
1 車体前部
2 フロントフェンダー
2a 車両内側端部
3 カウルトップガーニッシュ
3a 端部
4 フロントフード
5 フロントウィンドガラス
6 サイドガーニッシュ
6a 車両内側端部
6b 前端部
7 フロントピラー
8 フェンダーブラケット
9A 締付ボルト
9B ナット
21 フェンダー縦壁部
22 フェンダー横壁部
22a 嵌合孔
31,32 係合孔
41 フードヒンジ
41a 回転軸
61 突起部
62 台座
63,64 係合部
65,66 台座
67 係止部
81 ブラケット縦壁部
82 ブラケット横壁部
S 隙間

Claims (4)

  1. 車体前部のフロントフェンダー、カウルトップガーニッシュ、フロントフード及びフロントウィンドガラスで囲まれた隙間を覆うサイドガーニッシュが設けられている車体前部構造において、
    前記車体前部の側部には、車両上下方向に沿って延びるブラケット縦壁部を有するフェンダーブラケットが配置され、
    該フェンダーブラケットの上端部には、車両幅方向に延びるブラケット横壁部が設けられ、
    前記フロントフェンダーには、車両内側端部から車両下方へ向かって延びるフェンダー縦壁部が形成され、
    該フェンダー縦壁部の先端部には、車両内側へ向かって延びるフェンダー横壁部が形成され、
    前記ブラケット横壁部の上側に前記フェンダー横壁部が重ねられて固定され、
    前記ブラケット横壁部及び前記フェンダー横壁部同士が固定される前記フロントフェンダー及び前記フェンダーブラケットの第1固定部の車両後方近傍で、前記サイドガーニッシュが車両上方から前記フェンダー横壁部に重ねられて固定される前記フロントフェンダー及び前記サイドガーニッシュの第2固定部を有し
    前記サイドガーニッシュは、前記第1固定部の車両前方で前記カウルトップガーニッシュと係合する係合部と、前記第2固定部の車両後方で前記フロントフェンダーの車両内側端部に係止可能な係止部とを有していることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記係合部として、第1係合部と、第2係合部を有し、
    前記第1係合部は、前記第2固定部よりも車幅方向外側に配置されており、
    前記第2係合部は、前記第2固定部よりも車幅方向内側に配置されており、
    前記第1固定部と、前記第2固定部とは、車両前後方向に間隔を空けて配置されてることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記車体前部の側部には、フロントフードを取付けるフードヒンジが固定されており、前記第1固定部は、前記フードヒンジよりも車両内側に位置し、
    前記フロントフェンダーの車両内側端部が、前記フードヒンジの車両上方側を覆う位置まで延びて設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。
  4. 前記フェンダー縦壁部は、前記フードヒンジの上端部よりも車両下方側の位置まで延びており、
    前記フードヒンジの回転軸の軸線上に前記フェンダー縦壁部及び前記ブラケット縦壁部車両幅方向で横並びに配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。
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