JP6898538B1 - スピーカーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】原音に忠実であって自然な音を総合的に再生する。【解決手段】フルレンジスピーカー10は、音源から出力される原音信号によって駆動される。振動検出部20は、フルレンジスピーカー10の振動系の振動を検出し、その振動に応じた再生信号を出力する。減算器21は、原音信号と再生信号の差分を示すエラー信号を出力する。エラー信号は、例えば原音信号−再生信号である。LPF110は、所定の上限周波数より低いエラー信号を通過させる。エラー信号は、増幅器102によって増幅され、ウーファー101を駆動する。ウーファー101は、低音域において、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが不足している場合にはフルレンジスピーカー10の音と同一の位相の音を出力して音圧レベルを増加させ、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが過大である場合にはフルレンジスピーカー10の音と逆位相の音を出力して音圧レベルを減少させる。【選択図】図1

Description

本発明は、原音に忠実な音を再生するスピーカーシステムに関する。
フルレンジスピーカーは、低音域から高音域まで1つのスピーカーで音を再生する。
マルチウェイスピーカーは、複数の音域毎に適したスピーカーで音を再生する。例えば、2ウェイスピーカーでは、低音域の再生に適したウーファーと、高音域の再生に適したツイーターとが用いられる。また、3ウェイスピーカーでは、これらに加えて中音域の再生に適したスコーカーが用いられる。更に、超低音域の再生に適したサブウーファー(スーパーウーファーともいう)や超高音域の再生に適したスーパーツイーターが用いられる場合もある。
また、MFB(Motional feedback、モーショナルフィードバック)は、スピーカーの振動系の振動を検出し、その振動に応じた信号をスピーカーの駆動回路に帰還させて駆動信号を補正する。これにより、スピーカーから原音に忠実な音響を出力させることができる。なお、スピーカーの振動系は、振動板(例えば、コーン紙)、ボイスコイルボビン、ダンパー、およびセンターキャップ等を含む。
MFBのためにスピーカーの振動系の振動を検出する振動検出回路として、振動系の振動により圧電素子に生じる電気信号の変化を検出する振動検出回路、振動板から受ける音圧レベルの変化をマイクロホンで検出する振動検出回路、および振動系に取り付けられた光反射部材に対して発光素子から発せられる光を入射させ、反射する光を受光素子で受光することにより振動を検出する振動検出回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、スピーカーのボイスコイルの近傍に、ボイスコイルと並行にMFB検出コイルが設けられており、このMFB検出コイルによってスピーカーの振動を検出する振動検出回路が知られている。この振動検出回路が搭載されたMFBスピーカーが販売されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、スピーカーのセンターキャップ(金属)と近接する面に、センターキャップと接触しないように金属板が固定されており、センターキャップと金属板の静電容量の変化からスピーカーの振動を検出する(コンデンサーマイクの原理の)振動検出回路が知られている。この振動検出回路が搭載されたMFBスピーカーも販売されている(例えば、非特許文献2参照)。
特開平6−284492号公報
"CW250D アクティブ・サブウーハー"、[online]、フォスター電機株式会社ホームページ、[令和3年3月5日検索]、インターネット <URL: https://www.fostex.jp/products/cw250d/> "オルフィアン"、[online]、株式会社匠ホームページ、[令和3年3月5日検索]、インターネット<URL: https://www.cocojc.com/orphean/structure.html#mfb>
フルレンジスピーカーは、低音域と高音域において原音に忠実な音の再生に限界がある。
マルチウェイスピーカーは、各スピーカーのクロスオーバ音域で2つのスピーカーから同一の音が出力される。クロスオーバ音域では、例えばネットワーク回路に含まれるローパスフィルタとハイパスフィルタで各スピーカーの音を減衰させるが、音圧レベルの不自然な変化を生じ易い。これを防ぐために、厳密なフィルタ設計が必要となる。
本発明の目的は、原音に忠実であって自然な音を総合的に再生することができるスピーカーシステムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のスピーカーシステムは、
音源から出力される原音信号によって駆動される主スピーカーと、
前記主スピーカーの振動系の振動を検出し、当該振動に応じた再生信号を出力する振動検出部と、
前記原音信号と前記再生信号の差分を示すエラー信号を出力する減算器と、
前記エラー信号に基づいて、前記主スピーカーの音圧レベルが不足している場合には前記主スピーカーの音と同一の位相の音を出力して音圧レベルを増加させ、前記主スピーカーの音圧レベルが過大である場合には前記主スピーカーの音と逆位相の音を出力して音圧レベルを減少させる副スピーカーと、
を備える。
好ましくは、本発明のスピーカーシステムは、
前記副スピーカーが、低音域の音を出力するウーファーを有する。
好ましくは、本発明のスピーカーシステムは、
前記副スピーカーが、前記ウーファーの振動系の振動を検出し、当該振動に応じた振動信号を前記ウーファーの駆動回路に帰還させて前記エラー信号を補正するモーショナルフィードバック回路を有する。
好ましくは、本発明のスピーカーシステムは、
前記副スピーカーが、高音域の音を出力するツイーターを有する。
好ましくは、本発明のスピーカーシステムは、
前記主スピーカーが、フルレンジスピーカーである。
好ましくは、本発明のスピーカーシステムは、
前記主スピーカーが、スコーカーである。
好ましくは、本発明のスピーカーシステムは、
前記副スピーカーが、ウーファーとツイーターを含む2ウェイスピーカーである。
好ましくは、本発明のスピーカーシステムは、
前記主スピーカーが、ウーファーである。
本発明によれば、原音に忠実であって自然な音を総合的に再生することができる。
本発明の第1の実施形態に係るスピーカーシステムの構成の一例を示す図である。 図1のスピーカーシステムにおける周波数と音圧の関係の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るスピーカーシステムの変形例の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るスピーカーシステムの構成の一例を示す図である。 図4のスピーカーシステムにおける周波数と音圧の関係の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るスピーカーシステムの構成の一例を示す図である。 図6のスピーカーシステムにおける周波数と音圧の関係の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るスピーカーシステムの構成の一例を示す図である。 図8のスピーカーシステムにおける周波数と音圧の関係の一例を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るスピーカーシステムの構成の一例を示す図である。 図10のスピーカーシステムにおける周波数と音圧の関係の一例を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係るスピーカーシステムの構成の一例を示す図である。 図12のスピーカーシステムにおける周波数と音圧の関係の一例を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係るスピーカーシステムの構成の一例を示す図である。 図14のスピーカーシステムにおける周波数と音圧の関係の一例を示す図である。 本発明の第8の実施形態に係るスピーカーシステムの構成の一例を示す図である。 図16のスピーカーシステムにおける周波数と音圧の関係の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るスピーカーシステムについて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るスピーカーシステム1の構成の一例を示す。
スピーカーシステム1は、フルレンジスピーカー10と、増幅器11と、振動検出部20と、減算器21と、副スピーカー100と、ローパスフィルタ(LPF)110とを有する。
入力端子30には、音源から出力される原音信号が入力される。原音信号は、増幅器11によって増幅され、フルレンジスピーカー10を駆動する。なお、フルレンジスピーカー10は、本発明の主スピーカーの一例である。
振動検出部20は、フルレンジスピーカー10の振動系の振動を検出し、その振動に応じた再生信号を出力する。振動系は、例えば、フルレンジスピーカー10の振動板(例えば、コーン紙)、ボイスコイルボビン、ダンパー、およびセンターキャップ等を含む。振動検出部20は、MFB(Motional feedback、モーショナルフィードバック)で用いられる振動検出回路と同様の構成である。
減算器21は、例えば差動増幅回路である。減算器21の非反転入力端子(+)には原音信号が入力され、反転入力端子(−)には再生信号が入力される。減算器21は、原音信号と再生信号の差分を示すエラー信号を出力する。エラー信号は、例えば、次の(1)式として定義される。
エラー信号=原音信号−再生信号 (1)
LPF110は、所定の上限周波数より低いエラー信号を通過させる。LPF110を通過したエラー信号は、副スピーカー100に入力される。
副スピーカー100は、ウーファー101と、増幅器102とを有する。
エラー信号は、増幅器102によって増幅され、ウーファー101を駆動する。
図2は、スピーカーシステム1における周波数と音圧の関係の一例を示す。図2は、全ての周波数において一定の音圧レベルの原音信号が入力された場合の例である。
ウーファー101は、エラー信号に基づいて音を出力し、フルレンジスピーカー10の音を補正する。
図2の例では、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが、小さいとき、および中程度であるとき、周波数の低い領域と高い領域においてフルレンジスピーカー10の音圧レベルは不足している。このとき、ウーファー101(副スピーカー100)は、低音域(周波数の低い領域)において、フルレンジスピーカー10の音と同一の位相の音を出力し、原音信号によって規定される音圧レベルまでスピーカーシステム1全体としての音圧レベルを増加させる。
また、図2の例では、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが大きいとき、低音域ではフルレンジスピーカー10の音圧レベルが不足している領域Aとフルレンジスピーカー10の音圧レベルが過大である領域Bとが存在する。ウーファー101(副スピーカー100)は、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが不足している領域Aではフルレンジスピーカー10の音と同一の位相の音を出力し、原音信号によって規定される音圧レベルまでスピーカーシステム1全体としての音圧レベルを増加させる。一方、ウーファー101(副スピーカー100)は、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが過大である領域Bではフルレンジスピーカー10の音と逆位相の音を出力し、原音信号によって規定される音圧レベルまでスピーカーシステム1全体としての音圧レベルを減少させる。
このため、スピーカーシステム1は、低音域において原音に忠実な音を再生することができる。
また、従来のマルチウェイスピーカーは、クロスオーバ音域において2つのスピーカーが原音信号に基づいて自律的に音を出力する。このため、従来のマルチウェイスピーカーは、クロスオーバ音域において音圧レベルの不自然な変化を生じる場合がある。
これに対し、本実施形態に係るスピーカーシステム1では、ウーファー101(副スピーカー100)は、エラー信号に基づいて音を再生し、フルレンジスピーカー10の音を補正する。フルレンジスピーカー10にはローパスフィルタもハイパスフィルタも不要であって、スピーカーシステム1にはクロスオーバ音域が存在しない。このため、スピーカーシステム1では、音圧レベルの不自然な変化は生じない。
加えて、スピーカーの多くに用いられているコーン紙(紙材)は使用環境等、特に湿度により再生特性が、継時(経年でも)変化する。これにより、スピーカーが出力する音が変化する場合がある。スピーカーシステム1では、ウーファー101は、その出力可能な音域においてフルレンジスピーカー10のコーン紙やダンパーを含む振動系の継時変化(以下、コーン紙の継時変化という)による音の変化を補正する。
また、スピーカーシステム1では、従来のマルチウェイシステムのウーファーに比べて、LPF110の上限周波数の制限が緩和される。スピーカーシステム1は、従来のような厳密(急峻)なクロスオーバ周波数の設定を一切必要としない。LPF110は、従来と比べて簡素なローパスフィルタでよい。それどころかLPF110を省略することもできる。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るスピーカーシステム1の変形例1Aの構成を示す。
スピーカーシステム1Aは、フルレンジスピーカー10と、増幅器11と、振動検出部20と、減算器21と、副スピーカー100Aと、ローパスフィルタ(LPF)110とを有する。
スピーカーシステム1Aは、副スピーカー100Aの構成がスピーカーシステム1の副スピーカー100と異なる。その他の点では、スピーカーシステム1Aの構成とスピーカーシステム1の構成は同一である。
副スピーカー100Aは、ウーファー101と、増幅器102と、振動検出回路103と、差動増幅器104と、差動増幅器105とを有する。
振動検出回路103と差動増幅器104と差動増幅器105とは、MFB回路を構成する。副スピーカー100Aは、MFB回路を有する点が副スピーカー100と異なる。
振動検出回路103は、ウーファー101の振動系の振動を検出し、その振動に応じた振動信号を出力する。振動系は、例えば、ウーファー101の振動板(例えば、コーン紙)、ボイスコイルボビン、ダンパー、およびセンターキャップ等を含む。
差動増幅器104は、非反転入力端子(+)に振動検出回路103によって出力される振動信号が入力され、反転入力端子(−)にLPF110を通過したエラー信号が入力される。差動増幅器104は、振動信号とエラー信号の差分(振動信号−エラー信号)を出力する。
差動増幅器105は、非反転入力端子(+)にLPF110を通過したエラー信号が入力され、その反転入力端子(−)に差動増幅器104の出力が入力される。
差動増幅器105の出力は、増幅器102によって増幅され、ウーファー101を駆動する。
上述した構成により、MFB回路は、ウーファー101の振動系の振動を検出し、その振動に応じた振動信号をウーファー101の駆動回路に帰還させてエラー信号を補正する。従って、MFB回路は、ウーファー101の振動信号をエラー信号と比較してウーファー101の再生音の過不足を補正するので、時間変化(時間軸)に対してウーファー101の再生音を補正する。
MFB回路を持たないマルチウェイスピーカーでは、ウーファーの振動板は、スコーカーやツイーターの振動板よりも質量が大きいため、同じ大きさの信号で駆動されるとき、スコーカーやツイーターの振動板よりも遅く動き出す。このため、クロスオーバ音域においてスコーカー(またはツイーター)とウーファーから同じ音が出た場合、スコーカー(またはツイーター)から先に音が出て(振動板が早く動き出して)、遅れてウーファーから音が出る(振動板が動き出す)場合がある。この場合、この時間差によって音の濁りが生じやすくなる。MFB回路を持たないマルチウェイスピーカーの中には、この対策もあってウーファーをスコーカーやツイーターより手前に突出させるようにスピーカーボックス上でレイアウトされたものがある。このレイアウトはスピーカーボックスの正面で聞く(聴く)場合には有効であるが、正面から左右にずれて聞く場合には効果が落ちる。このため、スピーカーボックスの正面以外で聞く場合には音の濁りが生じる可能性があった。
これに対して、MFB回路は、ウーファーの動作遅れを顕著に防ぐ。スピーカーシステム1Aは、ウーファー101にMFB回路が付加されているため、正面以外で聞く場合でも音の濁りを最小限に抑えることができ、リスニングポジションによらず、響きが改善され、音像定位の向上が見込める。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るスピーカーシステム2の構成の一例を示す。
スピーカーシステム2は、フルレンジスピーカー10と、増幅器11と、振動検出部20と、減算器21と、副スピーカー200と、ハイパスフィルタ(HPF)210とを有する。
スピーカーシステム2は、副スピーカー200の構成が第1の実施形態に係るスピーカーシステム1の副スピーカー100と異なり、LPF110の代わりにHPF210を有する。その他の点では、スピーカーシステム2の構成とスピーカーシステム1の構成は同一である。
HPF210は、所定の下限周波数より高いエラー信号を通過させる。HPF210を通過したエラー信号は、副スピーカー200に入力される。
副スピーカー200は、ツイーター201と、増幅器202とを有する。
エラー信号は、増幅器202によって増幅され、ツイーター201を駆動する。
図5は、スピーカーシステム2における周波数と音圧の関係の一例を示す。図5は、全ての周波数において一定の音圧レベルの原音信号が入力された場合の例である。
ツイーター201は、エラー信号に基づいて音を出力し、フルレンジスピーカー10の音を補正する。
図5の例では、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが、小さいとき、および中程度であるとき、低音域と高音域(周波数の高い領域)においてフルレンジスピーカー10の音圧レベルは不足している。このとき、ツイーター201(副スピーカー200)は、高音域において、フルレンジスピーカー10の音と同一の位相の音を出力し、原音信号によって規定される音圧レベルまでスピーカーシステム1全体としての音圧レベルを増加させる。
また、図5の例では、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが大きいとき、高音域ではフルレンジスピーカー10の音圧レベルが不足している領域Cとフルレンジスピーカー10の音圧レベルが過大である領域Dとが存在する。ツイーター201(副スピーカー200)は、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが不足している領域Cではフルレンジスピーカー10の音と同一の位相の音を出力し、原音信号によって規定される音圧レベルまでスピーカーシステム1全体としての音圧レベルを増加させる。一方、ツイーター201(副スピーカー200)は、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが過大である領域Dではフルレンジスピーカー10の音と逆位相の音を出力し、原音信号によって規定される音圧レベルまでスピーカーシステム1全体としての音圧レベルを減少させる。
このため、スピーカーシステム2は、高音域において原音に忠実な音を再生することができる。
また、本実施形態に係るスピーカーシステム2では、ツイーター201(副スピーカー200)は、エラー信号に基づいて音を再生し、フルレンジスピーカー10の音を補正する。フルレンジスピーカー10にはローパスフィルタもハイパスフィルタも不要であって、スピーカーシステム2にはクロスオーバ音域が存在しない。このため、スピーカーシステム2では、音圧レベルの不自然な変化は生じない。
加えて、スピーカーシステム2では、ツイーター201は、その出力可能な音域においてフルレンジスピーカー10のコーン紙の継時変化による音の変化を補正する。
また、スピーカーシステム2では、ツイーター201による低音域の音の出力を阻止し、ツイーター201の破損を阻止することが肝要である。ただし、スピーカーシステム2では、従来のマルチウェイスピーカーのツイーターに比べて、HPF210の下限周波数の制限が緩和される。すなわち、図5に示すように、ツイーター201が音を出力できる音域の下限周波数は、ツイーター201が破壊されるおそれのない周波数に設定することができる。スピーカーシステム2は、従来のような厳密(急峻)なクロスオーバ周波数の設定を一切必要としない。従って、HPF210は、従来と比べて簡素なハイパスフィルタでもよい。
なお、ツイーター201にMFB回路を付加することもできる。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るスピーカーシステム3の構成の一例を示す。
スピーカーシステム3は、振動検出部20と、減算器21と、ウーファー40と、増幅器41と、副スピーカー200と、ハイパスフィルタ(HPF)210とを有する。
スピーカーシステム3は、主スピーカーがウーファー40である点が第2の実施形態に係るスピーカーシステム2と異なる。原音信号は、増幅器41によって増幅され、ウーファー40を駆動する。
その他の点では、スピーカーシステム3の構成とスピーカーシステム2の構成は同一である。
図7は、スピーカーシステム3における周波数と音圧の関係の一例を示す。図7は、全ての周波数において一定の音圧レベルの原音信号が入力された場合の例である。
ウーファー40は、原音信号に基づいて低音域から中音域までの音を出力する。ツイーター201(副スピーカー200)は、エラー信号に基づいて、ウーファー40が出力できない高音域の音を出力するとともに、ウーファー40の音を補正する。
このため、スピーカーシステム3は、原音に忠実な音を再生することができる。
なお、図7は標準(中)音圧の例である。図7では音圧大中小の表記は省いているが、スピーカーシステム3は、低音圧と高音圧でもウーファー40が出力できない高音域の音を出力するとともに、ウーファー40の音を補正することはもちろんである。
また、従来はウーファーにローパスフィルタが必要であったが、ウーファー40にはローパスフィルタは不要であって、スピーカーシステム3にはクロスオーバ音域が存在しない。このため、従来の2ウェイスピーカーと異なり、スピーカーシステム3では音圧レベルの不自然な変化は生じない。
加えて、スピーカーシステム3では、ツイーター201は、その出力可能な音域においてウーファー40のコーン紙の継時変化による音の変化を補正する。
また、スピーカーシステム3では、ツイーター201による低音域の音の出力を阻止し、ツイーター201の破損を阻止することが肝要である。ただし、スピーカーシステム3では、従来の2ウェイスピーカーのツイーターに比べて、HPF210の下限周波数の制限が緩和される。すなわち、図7に示すように、ツイーター201が音を出力できる音域の下限周波数は、ツイーター201が破壊されるおそれのない周波数に設定することができる。スピーカーシステム3は、従来のような厳密(急峻)なクロスオーバ周波数の設定は一切必要としない。従って、HPF210は、従来と比べて簡素なハイパスフィルタでもよい。
また、音色調整のためにHPF210として厳密なハイパスフィルタを用いた場合でも、ウーファー40のために従来のように低域用の厳密なローパスフィルタを必要としない。それどころか図6に示すようにローパスフィルタを省略することもできる。
なお、ツイーター201にMFB回路を付加することもできる。
図8は、本発明の第4の実施形態に係るスピーカーシステム4の構成の一例を示す。
スピーカーシステム4は、フルレンジスピーカー10と、増幅器11と、振動検出部20と、減算器21と、副スピーカー300と、ローパスフィルタ(LPF)110と、ハイパスフィルタ(HPF)210とを有する。
スピーカーシステム4は、副スピーカー300の構成が第1の実施形態の変形例に係るスピーカーシステム1Aの副スピーカー100Aと異なり、LPF110に加えてHPF210を有する。その他の点では、スピーカーシステム4の構成とスピーカーシステム1Aの構成は同一である。
副スピーカー300は、ウーファー101に加えて、ツイーター201と、増幅器202とを有する点が副スピーカー100Aと異なる。その他の点では、副スピーカー300の構成と副スピーカー100Aの構成は同一である。
LPF110は、所定の上限周波数より低いエラー信号を通過させる。LPF110を通過したエラー信号は、副スピーカー300に入力される。HPF210は、所定の下限周波数より高いエラー信号を通過させる。HPF210を通過したエラー信号は、副スピーカー300に入力される。
LPF110を通過したエラー信号は、MFB回路によって補正され、増幅器102によって増幅されて、ウーファー101を駆動する。HPF210を通過したエラー信号は、増幅器202によって増幅され、ツイーター201を駆動する。
図9は、スピーカーシステム4における周波数と音圧の関係の一例を示す。図9は、全ての周波数において一定の音圧レベルの原音信号が入力された場合の例である。
フルレンジスピーカー10は、原音信号に基づいて全ての周波数において音を出力する。副スピーカー300に含まれるウーファー101は、低音域においてエラー信号に基づいて音を出力し、フルレンジスピーカー10の音を補正する。副スピーカー300に含まれるツイーター201は、高音域においてエラー信号に基づいて音を出力し、フルレンジスピーカー10の音を補正する。
このため、スピーカーシステム4は、原音に忠実な音を再生することができる。
加えて、スピーカーシステム4では、ウーファー101とツイーター201は、それぞれ出力可能な音域においてフルレンジスピーカー10のコーン紙の継時変化による音の変化を補正する。
なお、図9は標準(中)音圧の例である。図9では音圧大中小の表記は省いているが、スピーカーシステム4は、低音圧と高音圧でもフルレンジスピーカー10の音を低音域と高音域で補正することはもちろんである。
また、スピーカーシステム4では、従来の3ウェイスピーカーのウーファーに比べて、LPF110の上限周波数の制限が緩和される。すなわち、図9に示すように、ウーファー101が音を出力できる音域の上限周波数は、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが原音信号によって規定される音圧レベルとほぼ同一である周波数領域に設定することができる。
同様に、スピーカーシステム4では、従来の3ウェイスピーカーのツイーターに比べて、HPF210の下限周波数の制限が緩和される。すなわち、図9に示すように、ツイーター201が音を出力できる音域の下限周波数は、フルレンジスピーカー10の音圧レベルが原音信号によって規定される音圧レベルとほぼ同一である周波数領域であって、かつツイーター201が破壊されるおそれのない周波数に設定することができる。
また、フルレンジスピーカー10にはローパスフィルタとハイパスフィルタは不要である。そして、LPF110の上限周波数とHPF210の下限周波数は、ウーファー101とツイーター201の両方が同時に音を出力する周波数領域を生じないように設定することができる。LPF110の上限周波数とHPF210の下限周波数をこのように設定することにより、スピーカーシステム4にはクロスオーバ音域は存在しなくなる。この場合、従来の3ウェイスピーカーと異なり、スピーカーシステム4では音圧レベルの不自然な変化は生じない。
ここで、肝要なことは、ウーファー101とツイーター201が無理をせずに済み、従来のような厳密(急峻)なクロスオーバ周波数の設定を必要としないことである。従って、LPF110とHPF210は、それぞれ従来と比べて簡素なフィルタでもよい。にもかかわらず、スピーカーシステム4は音質において従来以上に厳密に動作する。
なお、ウーファー101はMFB回路を付加されていなくてもよいし、ツイーター201にMFB回路を付加することもできる。
図10は、本発明の第5の実施形態に係るスピーカーシステム5の構成の一例を示す。
スピーカーシステム5は、振動検出部20と、減算器21と、スコーカー50と、増幅器51と、バンドパスフィルタ(BPF)52と、副スピーカー300と、ローパスフィルタ(LPF)110と、ハイパスフィルタ(HPF)210とを有する。
スピーカーシステム5は、主スピーカーがスコーカー50である点が第4の実施形態に係るスピーカーシステム4と異なる。これに伴い、スピーカーシステム5は、増幅器51とBPF52とを有する。その他の点では、スピーカーシステム5の構成とスピーカーシステム4の構成は同一である。
BPF52は、所定の下限周波数より高くて所定の上限周波数より低い中音域の原音信号を通過させる。BPF52を通過した原音信号は、増幅器51によって増幅されて、スコーカー50を駆動する。
図11は、スピーカーシステム5における周波数と音圧の関係の一例を示す。図11は、全ての周波数において一定の音圧レベルの原音信号が入力された場合の例である。
スコーカー50は、原音信号に基づいて中音域において音を出力する。副スピーカー300に含まれるウーファー101は、低音域においてエラー信号に基づいてスコーカー50が出力しない音を出力するとともに、スコーカー50の音を補正する。副スピーカー300に含まれるツイーター201は、高音域においてエラー信号に基づいてスコーカー50が出力しない音を出力するとともに、スコーカー50の音を補正する。
このため、スピーカーシステム5は、原音に忠実な音を再生することができる。
加えて、スピーカーシステム5では、ウーファー101とツイーター201は、それぞれ出力可能な音域においてスコーカー50のコーン紙の継時変化による音の変化を補正する。
なお、図11は標準(中)音圧の例である。図11では音圧大中小の表記は省いているが、スピーカーシステム5は、低音圧と高音圧でもスコーカー50の音を低音域と高音域で補正することはもちろんである。
また、スピーカーシステム5では、スピーカーシステム4と同様に、従来の3ウェイスピーカーのウーファーに比べて、LPF110の上限周波数の制限が緩和される。すなわち、図11に示すように、ウーファー101が音を出力できる音域の上限周波数は、スコーカー50の音圧レベルが原音信号によって規定される音圧レベルとほぼ同一である周波数領域に設定することができる。
同様に、スピーカーシステム5では、従来の3ウェイスピーカーのツイーターに比べて、HPF210の下限周波数の制限が緩和される。すなわち、図11に示すように、ツイーター201が音を出力できる音域の下限周波数は、スコーカー50の音圧レベルが原音信号によって規定される音圧レベルとほぼ同一である周波数領域であって、かつツイーター201が破壊されるおそれのない周波数に設定することができる。
LPF110の上限周波数とHPF210の下限周波数は、ウーファー101とツイーター201の両方が同時に音を出力する周波数領域が生じないように設定することができる。LPF110の上限周波数とHPF210の下限周波数をこのように設定することにより、スピーカーシステム5にはクロスオーバ音域は存在しなくなる。この場合、従来の3ウェイスピーカーと異なり、スピーカーシステム5では音圧レベルの不自然な変化は生じない。
ここで、肝要なことは、ウーファー101とツイーター201が無理をせずに済み、従来のような厳密(急峻)なクロスオーバ周波数の設定を必要としないことである。従って、LPF110とHPF210は、それぞれ従来と比べて簡素なフィルタでよい。にもかかわらず、スピーカーシステム5は音質において従来以上に厳密に動作する。
なお、ウーファー101はMFB回路を付加されていなくてもよいし、ツイーター201にMFB回路を付加することもできる。
図12は、本発明の第6の実施形態に係るスピーカーシステム6の構成の一例を示す。
スピーカーシステム6は、フルレンジスピーカー10と、増幅器11と、振動検出部20と、減算器21と、副スピーカー400と、ローパスフィルタ(LPF)110と、ハイパスフィルタ(HPF)210と、バンドパスフィルタ(BPF)310とを有する。
スピーカーシステム6は、副スピーカー400の構成が第4の実施形態に係るスピーカーシステム4の副スピーカー300と異なり、LPF110とHPF210に加えてBPF310を有する。その他の点では、スピーカーシステム6の構成とスピーカーシステム4の構成は同一である。
副スピーカー400は、ツイーター201に振動検出回路203と差動増幅器204と差動増幅器205とで構成されるMFB回路が付加されている点、およびスコーカー301と増幅器302とを有し、スコーカー301に振動検出回路303と差動増幅器304と差動増幅器305とで構成されるMFB回路が付加されている点が副スピーカー300と異なる。その他の点では、副スピーカー400の構成と副スピーカー300の構成は同一である。
LPF110は、所定の上限周波数より低い低音域のエラー信号を通過させる。LPF110を通過したエラー信号は、副スピーカー400に入力される。BPF310は、所定の下限周波数より高くて所定の上限周波数より低い中音域のエラー信号を通過させる。BPF310を通過したエラー信号は、副スピーカー400に入力される。HPF210は、所定の下限周波数より高い高音域のエラー信号を通過させる。HPF210を通過したエラー信号は、副スピーカー400に入力される。
LPF110を通過したエラー信号は、MFB回路によって補正され、増幅器102によって増幅されて、ウーファー101を駆動する。BPF310を通過したエラー信号は、MFB回路によって補正され、増幅器302によって増幅されて、スコーカー301を駆動する。HPF210を通過したエラー信号は、MFB回路によって補正され、増幅器202によって増幅されて、ツイーター201を駆動する。
図13は、スピーカーシステム6における周波数と音圧の関係の一例を示す。図13は、全ての周波数において一定の音圧レベルの原音信号が入力された場合の例である。
フルレンジスピーカー10は、原音信号に基づいて全ての周波数において音を出力する。副スピーカー400に含まれるウーファー101は、低音域においてエラー信号に基づいて音を出力し、フルレンジスピーカー10の音を補正する。副スピーカー400に含まれるスコーカー301は、中音域においてエラー信号に基づいて音を出力し、フルレンジスピーカー10の音を補正する。副スピーカー400に含まれるツイーター201は、高音域においてエラー信号に基づいて音を出力し、フルレンジスピーカー10の音を補正する。
このため、スピーカーシステム6は、原音に忠実な音を再生することができる。
加えて、スピーカーシステム6では、ウーファー101とスコーカー301とツイーター201は、それぞれ低音域と中音域と高音域においてフルレンジスピーカー10のコーン紙の継時変化による音の変化を補正する。
なお、図13は標準(中)音圧の例である。図13では音圧大中小の表記は省いているが、スピーカーシステム6は、低音圧と高音圧でもフルレンジスピーカー10の音を全ての音域(低音域と中音域と高音域)で補正することはもちろんである。
フルレンジスピーカー10にはローパスフィルタとハイパスフィルタは不要である。ただし、スピーカーシステム6では、ウーファー101の音域とスコーカー301の音域の境界(LPF110の上限周波数とBPF310の下限周波数の近傍)においてクロスオーバ音域が生じる。また、スコーカー301の音域とツイーター201の音域の境界(BPF310の上限周波数とHPF210の下限周波数の近傍)においてクロスオーバ音域が生じる。
なお、ウーファー101はMFB回路を付加されていなくてもよいし、スコーカー301はMFB回路を付加されていなくてもよいし、ツイーター201はMFB回路を付加されていなくてもよい。
図14は、本発明の第7の実施形態に係るスピーカーシステム7の構成の一例を示す。
スピーカーシステム7は、振動検出部20と、減算器21と、スコーカー50と、増幅器51と、バンドパスフィルタ(BPF)52と、副スピーカー400と、ローパスフィルタ(LPF)110と、ハイパスフィルタ(HPF)210と、バンドパスフィルタ(BPF)310とを有する。
スピーカーシステム7は、主スピーカーがスコーカー50である点が第6の実施形態に係るスピーカーシステム6と異なる。これに伴い、スピーカーシステム7は、増幅器51とBPF52とを有する。その他の点では、スピーカーシステム7の構成とスピーカーシステム6の構成は同一である。
図15は、スピーカーシステム7における周波数と音圧の関係の一例を示す。図15は、全ての周波数において一定の音圧レベルの原音信号が入力された場合の例である。
スコーカー50は、原音信号に基づいて中音域において音を出力する。副スピーカー400に含まれるウーファー101は、低音域においてエラー信号に基づいてスコーカー50が出力しない音を出力するとともに、スコーカー50の音を補正する。副スピーカー400に含まれるスコーカー301は、中音域においてエラー信号に基づいて音を出力し、スコーカー50の音を補正する。副スピーカー400に含まれるツイーター201は、高音域においてエラー信号に基づいてスコーカー50が出力しない音を出力するとともに、スコーカー50の音を補正する。
このため、スピーカーシステム7は、原音に忠実な音を再生することができる。
加えて、スピーカーシステム7では、ウーファー101とスコーカー301とツイーター201は、それぞれ低音域と中音域と高音域においてスコーカー50のコーン紙の継時変化による音の変化を補正する。
なお、図15は標準(中)音圧の例である。図15では音圧大中小の表記は省いているが、スピーカーシステム7は、低音圧と高音圧でもスコーカー50の音を全ての音域(低音域と中音域と高音域)で補正することはもちろんである。
ただし、スピーカーシステム6と同様に、スピーカーシステム7では、ウーファー101の音域とスコーカー301の音域の境界(LPF110の上限周波数とBPF310の下限周波数の近傍)においてクロスオーバ音域が生じる。また、スコーカー301の音域とツイーター201の音域の境界(BPF310の上限周波数とHPF210の下限周波数の近傍)においてクロスオーバ音域が生じる。
なお、ウーファー101はMFB回路を付加されていなくてもよいし、スコーカー301はMFB回路を付加されていなくてもよいし、ツイーター201はMFB回路を付加されていなくてもよい。
図16は、本発明の第8の実施形態に係るスピーカーシステム8の構成の一例を示す。
スピーカーシステム8は、振動検出部20と、減算器21と、スコーカー50と、増幅器51と、バンドパスフィルタ(BPF)52と、2ウェイスピーカー500と、増幅器510と、ローパスフィルタ(LPF)511と、ハイパスフィルタ(HPF)512とを有する。
スピーカーシステム8は、副スピーカーが2ウェイスピーカー500である点が第5の実施形態に係るスピーカーシステム5と異なる。2ウェイスピーカー500は、従来の2ウェイスピーカーであって、ウーファー501とツイーター502とを有する。これに伴い、スピーカーシステム8は、増幅器510と、LPF511と、HPF512とを有する。その他の点では、スピーカーシステム8の構成とスピーカーシステム5の構成は同一である。
なお、増幅器510の代わりに、LPF511とウーファー501との間、およびHPF512とツイーター502の間にそれぞれ増幅器が配置された構成とすることもできる。
図17は、スピーカーシステム8における周波数と音圧の関係の一例を示す。図17は、全ての周波数において一定の音圧レベルの原音信号が入力された場合の例である。
スコーカー50は、原音信号に基づいて中音域において音を出力する。2ウェイスピーカー500に含まれるウーファー501は、低音域においてエラー信号に基づいてスコーカー50が出力しない音を出力するとともに、スコーカー50の音を補正する。2ウェイスピーカー500に含まれるツイーター502は、高音域においてエラー信号に基づいてスコーカー50が出力しない音を出力するとともに、スコーカー50の音を補正する。
このため、スピーカーシステム8は、原音に忠実な音を再生することができる。
加えて、スピーカーシステム8では、ウーファー501とツイーター502は、それぞれ出力可能な音域においてスコーカー50のコーン紙の継時変化による音の変化を補正する。
なお、図17は標準(中)音圧の例である。図17では音圧大中小の表記は省いているが、スピーカーシステム8は、低音圧と高音圧でもスコーカー50の音を低音域と高音域で補正することはもちろんである。
また、スピーカーシステム8では、スピーカーシステム5と同様に、従来の3ウェイスピーカーのウーファーに比べて、LPF511の上限周波数の制限が緩和される。すなわち、図17に示すように、ウーファー501が音を出力できる音域の上限周波数は、スコーカー50の音圧レベルが原音信号によって規定される音圧レベルとほぼ同一である周波数領域に設定することができる。
同様に、スピーカーシステム8では、従来の3ウェイスピーカーのツイーターに比べて、HPF512の下限周波数の制限が緩和される。すなわち、図17に示すように、ツイーター502が音を出力できる音域の下限周波数は、スコーカー50の音圧レベルが原音信号によって規定される音圧レベルとほぼ同一である周波数領域であって、かつツイーター502が破壊されるおそれのない周波数に設定することができる。
LPF511の上限周波数とHPF512の下限周波数は、ウーファー501とツイーター502の両方が同時に音を出力する周波数領域が生じないように設定することできる。LPF511の上限周波数とHPF512の下限周波数をこのように設定することにより、スピーカーシステム8にはクロスオーバ音域は存在しなくなる。この場合、従来の3ウェイスピーカーと異なり、スピーカーシステム8では音圧レベルの不自然な変化は生じない。
ここで、肝要なことは、ウーファー501とツイーター502が無理をせずに済み、従来のような厳密(急峻)なクロスオーバ周波数の設定を必要としないことである。従って、LPF511とHPF512は、それぞれ従来と比べて簡素なフィルタでよい。にもかかわらず、スピーカーシステム8は、音質において、再生特性の継時(経年)変化も含め、従来以上に厳密に動作する。
なお、本発明における主スピーカーと副スピーカーの構成は上述したものに限らない。
例えば、本発明では、主スピーカーをツイーター、副スピーカーをウーファーとすることもできる。
また、例えば、主スピーカーをウーファー、副スピーカーをサブウーファー(スーパーウーファー)とすることもできる。
更に、例えば、主スピーカーをサブウーファー(スーパーウーファー)、副スピーカーをウーファーとすることもできる。
また、例えば、主スピーカーをツイーター、副スピーカーをスーパーツイーターとすることもできる。
また、テレビ用スピーカー(サウンドバー)のスピーカーボックスのように同等のスピーカーが複数設置されている場合、すなわち同等の主スピーカーが複数ある場合、全ての主スピーカーが振動検出部20を有していなくてもよく、その中の一部(1つ以上)の主スピーカーが振動検出部20を有していればよい。
以上説明したように、本発明によれば、原音に忠実であって自然な音を総合的に再生することができる。
また、本発明に係るスピーカーシステムでは、従来必要とされていたエージング(ある程度の音量を必要とする馴らし再生)を省くことも出来る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計または製造上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれる。
1,2,3,4,5,6,7,8…スピーカーシステム、10…フルレンジスピーカー、11…増幅器、20…振動検出部、21…減算器、30…入力端子、40…ウーファー、41…増幅器、50…スコーカー、51…増幅器、52…バンドパスフィルタ(BPF)、100、100A…副スピーカー、101…ウーファー、102…増幅器、103…振動検出回路、104…差動増幅器、105…差動増幅器、110…ローパスフィルタ(LPF)、200…副スピーカー、201…ツイーター、202…増幅器、210…HPF、300…副スピーカー、301…スコーカー、302…増幅器、303…振動検出回路、304…差動増幅器、305…差動増幅器、310…バンドパスフィルタ(BPF)、400…副スピーカー、500…2ウェイスピーカー、501…ウーファー、502…ツイーター、510…増幅器、511…ローパスフィルタ(LPF)、512…ハイパスフィルタ(HPF)

Claims (8)

  1. 音源から出力される原音信号によって駆動される主スピーカーと、
    前記主スピーカーの振動系の振動を検出し、当該振動に応じた再生信号を出力する振動検出部と、
    前記原音信号と前記再生信号の差分を示すエラー信号を出力する減算器と、
    前記エラー信号に基づいて、前記主スピーカーの音圧レベルが不足している場合には前記主スピーカーの音と同一の位相の音を出力して音圧レベルを増加させ、前記主スピーカーの音圧レベルが過大である場合には前記主スピーカーの音と逆位相の音を出力して音圧レベルを減少させる副スピーカーと、
    を備えるスピーカーシステム。
  2. 前記副スピーカーが、低音域の音を出力するウーファーを有する請求項1に記載のスピーカーシステム。
  3. 前記副スピーカーが、前記ウーファーの振動系の振動を検出し、当該振動に応じた振動信号を前記ウーファーの駆動回路に帰還させて前記エラー信号を補正するモーショナルフィードバック回路を有する請求項2に記載のスピーカーシステム。
  4. 前記副スピーカーが、高音域の音を出力するツイーターを有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスピーカーシステム。
  5. 前記主スピーカーが、フルレンジスピーカーである請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスピーカーシステム。
  6. 前記主スピーカーが、スコーカーである請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスピーカーシステム。
  7. 前記副スピーカーが、ウーファーとツイーターを含む2ウェイスピーカーである請求項1ないし6のいずれか1項に記載のスピーカーシステム。
  8. 前記主スピーカーが、ウーファーである請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスピーカーシステム。
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