JP6892167B1 - シートクッション、又はシート - Google Patents

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Abstract

【課題】1.着座者の骨盤後傾防止、2.着座者の呼吸に関わる筋群の圧迫回避、3.低コスト並びに製造及び使用の容易さ、を同時に実現する、シート用のシートクッション、又はシートを提供すること。【解決手段】着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持する骨盤支持部を、着座者の硬組織を実質的に無変形で支持可能な硬度の材料で、着座者の呼吸に関わる筋群を圧迫しない位置及び形状で水平方向に形成し、着座者の脊柱を支持する脊柱サポートを、同様の材料で、同じく着座者の呼吸に関わる筋群を圧迫しない位置及び形状で垂直方向に形成する。【選択図】図3−1

Description

本発明は、車輌を始めとする各種乗物のシート及び単体の椅子等のための、シートクッション、又はシートに関する。
車輌、列車、航空機、船舶等の各種乗物のシート、及び単体の椅子、ベンチ、ソファなど、多種多様な着座具(以下「シート」と総称する)に関して、シートの座り心地を向上させるための技術が多数開発されている。着座者の腰部への負荷の軽減はその中でも関心の高い課題の1つである。
そのような腰部への負荷の軽減のための構造としては、骨盤を支持することで骨盤後傾を防止するものが知られており、例えば以下の文献に記載されているものがある。
特表2004−522547号公報 米国特許第5411317号公報 特許第4234788号公報 特許第6179291号公報 特開2007−125106号公報
文献1では、シートは骨盤を支持領域47が前方へ可動するシステムを擁している。また、文献2では、シートはアーチ状の背凭れを備え、その頂点よりも下方に骨盤支持部17を備える。
文献3では、実質的に仙骨部の幅だけ水平方向に延在する剛性のブロック部材(支持部材)44で、仙骨基部を支持する。
文献4では、骨盤支持を行うサポート本体51はサポート接続部52を介してリクライニング機構の構成要素であるリクライニングロッドに支持されて回転可能である。
文献5では、座面部の血流への影響の考察を基本とした構造であって、水平部6が骨盤の後側を支え、脊椎に沿った縦部7がその左右両側の部分を圧迫しないように形成されているが、縦部7は厚さ5センチ幅8センチであり、脊柱中央部にだけしか接触しないようになっている。その理由は、直接的な圧迫によりその他の部位において血流阻害を生じさせないためであると考えられる。
一方で、本願発明者は、鍼灸整骨院を運営する長年の活動の中から、シートへの着座時(特に車両運転時)の肉体的・精神的疲労が、筋肉や脳への血流(酸素供給)、すなわち心機能や呼吸運動と非常に深く結び付いているにも関わらず、シートの座り心地の改善において、これまでそのような観点からの改善が十分でなかった
シートと呼吸の関係を説明するために、昨今多く見られる、包み込む形状のシートを例に挙げる。そのようなシートは、ホールド性や着座者とシートとの接触などの一次的な快適性などを重視する傾向が強く、身体のズレの防止や接触面積の増大などの目的で、包み込むような形状となっているものが大半である。このようなシートは、一次的には快適な座り心地を提供できても、これを時間軸に当てはめた場合、逆に二次的・三次的には人の生理活動を阻害する要因をも孕む。具体的には、例えば以下のような点である。
(1)理想的な直立軸から骨軸が逸脱(姿勢不良)し骨盤が後傾すると、体幹の自然な相対運動として、上体前屈(猫背様姿勢)が生じ、胸郭が変形し、胸郭内の環境が変化する。この結果、呼吸に関わる骨や筋群が直接的・力学的ストレスを受けることになり、呼吸運動が阻害される。より具体的には、以下のような現象が生じる:骨盤後傾によって頭部や肩部が前方へ移動(肩甲骨では外転と挙上運動が同時に発生)し、上半身が前方へと屈曲する→胸郭の前方部が縮み、背部や側胸部は拡張して皮膚や筋群が伸長される→(胸郭内部にある内臓器などの収蔵スペースを確保する必要性の結果、肋骨がリフトされる)→胸郭の収縮運動が阻害される、ならびに:胸郭が拡張される→ 胸郭容積を確保するために、胸郭の上下における長軸の短縮に対応して肋骨が吸気時のように持ち上がる→肋骨に付着する筋群や横隔膜が直接伸長され、収縮運動が阻害される。
(2)着座時は身体後面がシートによりサポートされるが、このとき横隔膜の身体後面における付着部である腰椎や下位肋骨部が圧迫されるため、横隔膜運動が阻害される(横隔膜の運動量・振幅は、肋骨の運動量・振幅に比例する)。この結果、通常呼吸時に比べて呼気における胸郭の収縮幅が減少(胸郭運動が減少)し、肺の換気能力が低下する(呼吸運動が阻害される)。横隔膜は心臓と肺を底面として支えており、横隔膜運動は心臓機能にも直接関与しているため、横隔膜運動の阻害は心機能にも悪影響を与える。またこのような圧迫以外にも、骨盤後傾時の第一腰椎近傍の脊柱後湾曲率の増大及び上記した腰椎への剪断力や離開力の発生した状況では、脊柱での体荷重支持力低下による筋肉への負担増や横隔膜自体の伸長によっても胸郭形状変化や胸郭運動阻害が生じ、心臓機能や呼吸運動への悪影響が発生する。さらに横隔膜運動の阻害は、各種の血管・神経や消化器などへのストレスも引き起こす。
(3)肋骨から骨盤の範囲内で包み込むようなサポートを行っている場合、それらの部位においては脊柱のみが硬組織として身体の中央部に存在しているため、その両側の軟組織、具体的には肋骨の運動に関わる筋群(腰方形筋、腰腸肋筋、及び内腹斜筋など)が圧迫される。肋骨の運動が妨げられる事は直接的に横隔膜の運動へ悪影響を与え、呼吸運動を著しく阻害する。胸腰部や周辺の筋群をホールド・サポートすれば胸郭運動・横隔膜運動が阻害されるのは避けられない。
(4)シートに水平方向の前方凸型腰部サポート部が含まれる場合、着座していないときに可能な人の背腰部の自由な近接(圧縮)運動(腰椎前弯達成時及び増強運動時(軽い上体反らしなど)に、腹部表面の張力を極力高めないように生じる)が、着座時にはこのサポート部との密着及び摩擦により阻害され、身体前面の腹部における不要な伸長現象が発生し、着座者に通常時よりも不快感を感じさせ、腰椎においては離開力が働いて非生理的状態となる、また、腰部サポート部を支点とした骨盤後傾が助長される場合も多い。
(5)腰椎前弯サポートを行っていても、着座時の座面を支点とした骨盤後傾の発生の防止が考慮されていなければ、腰椎に対して大きな剪断力・離開力が働く。
例えば文献1〜5に記載されているような骨盤後傾防止の観点に立った技術において、上記(1)〜(5)に記載したようなシートが着座者の呼吸に与える影響を考慮したものは、ほとんど見当たらない。
上記したように、シートが着座者の呼吸に関わる身体部位である胸郭や腰椎・骨盤の生理的位置関係の逸脱を招く結果生じる、呼吸運動関連体内部環境(内臓や横隔膜運動)へのストレスや、それに付随する呼吸運動に関わる筋群への伸長外力や直接的に強く圧迫することなどにより、呼吸運動を阻害している場合があるにも関わらず、これらの観点はシートの座り心地の改善において深く考慮されてきておらず、これらの問題を腰部への負担の軽減と共に解決する技術は、実現していないと思われる。
従って、本発明の課題は、腰部への負担の軽減と呼吸運動の阻害の軽減とを目的として:
A:骨盤後傾の抑止(骨軸を直立軸へと誘導して胸郭後方部の伸長を軽減し、胸郭の生理的形状を確保する)
B:骨盤(腸骨稜から上後腸骨棘までの区域)から下位肋骨へ走行する、呼吸(肋骨の運動)に関わる筋群(腰方形筋、腰腸肋筋、及び内腹斜筋などの軟組織)への圧迫の回避(開放)(胸郭運動阻害要因の除去)
C:従来技術に比べ製造が容易かつ安価であり、構造が単純であり、使用が容易であること
を同時に実現する、シート用のシートクッション、又はシートを提供することである。
上記課題を解決するために、本願発明のいくつかの実施形態では、着座者の硬組織をしっかりと支持できる材料を含む骨盤支持部を備え、着座者の呼吸に関わる筋群を圧迫しない形状及び寸法に構成された、シートクッションが提供される。
本願発明の更なる実施形態では、着座者の硬組織をしっかりと支持できる材料を含む骨盤支持部を含む骨盤サポートと、着座者の硬組織をしっかりと支持できる材料を含む着座者の脊柱及びその側方の筋群を支持する脊柱サポートと、を備え、着座者の呼吸に関わる筋群を圧迫しない形状及び寸法に構成された、シートクッションが提供される。
本願発明の更に別の実施形態では、着座者の硬組織をしっかりと支持できる材料を含む骨盤支持部を含む骨盤サポートと、着座者の硬組織をしっかりと支持できる材料を含む着座者の脊柱を支持する脊柱サポートと、下位肋骨より上位を支持するサポート部と、を備え、着座者の呼吸に関わる筋群を圧迫しない形状及び寸法に構成された、シートクッションが提供される。
上記各シートクッションは、着座者の臀部の垂直方向の移動にシートクッションを追随させるように構成された、臀部載置部を有してもよい。
本願発明の更に別の実施形態では、上記各シートクッションの特徴を備えたシートが提供される。
本願発明の第1の実施形態によるシートクッションの全体斜視図 図1−1の正面図 図1−1の側面図 着座者の骨盤を透視した、本願発明の第1の実施形態の使用状態の側面図 本願発明の第1の実施形態によるシートクッションの変形例の全体斜視図 図1−5の正面図 図1−5の側面図 着座者の骨盤を透視した、本願発明の第1の実施形態の変形例の使用状態の側面図 本願発明の第2の実施形態によるシートクッションの全体斜視図 図2−1の正面図 図2−1の側面図 着座者の骨盤を透視した、本願発明の第2の実施形態の使用状態の側面図 背凭れが高い椅子に第2の実施形態を適用した状態の側面図 本願発明の第3の実施形態によるシートクッションの全体斜視図 図3−1の正面図 図3−1の側面図 着座者の骨盤を透視した、本願発明の第3の実施形態の使用状態の側面図 本願発明の第3の実施形態によるシートクッションの変形例の全体斜視図 本願発明の第4の実施形態によるシートクッションの全体斜視図 図4−1の正面図 図4−1の側面図 着座者の骨盤を透視した、本願発明の第4の実施形態の使用状態の側面図 本願発明の骨盤支持部又は骨盤サポートの臀部載置部の別の例を示す側面図 高剛性部位と低剛性部位とから成る脊柱サポートの正面模式図 関連する骨構造並びに呼吸に関わる背面の筋群及び横隔膜の位置関係を示す図 本願発明の一実施形態の使用状態の斜視図
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら順に説明する。これらは好ましい一例であり、本願発明はこれらの説明及び/又は図面に限定されず、本発明の考えと概念が符合するものは、本発明の範疇である。
本明細書で使用する水平方向、垂直方向、厚さ方向は、図1に記載した座標軸のX軸、Y軸、Z軸にそれぞれ対応している。
まず、本願発明の第1の実施形態について、図1−1〜1−4を参照して記載する。第1の実施形態は、着座者の硬組織を介して着座者の体重が荷重されても着座者をしっかり支持できる硬度を有する材料で製造された、シートの背凭れに立て掛けて使用するシートクッション1である。
シートクッション1は正面視して略矩形であり、側面視して実質的に均一の厚さT1を有し、高さH1は着座者の腸骨稜の高さ以下である。ただし、シートクッション1の正面視した形状は、シートの座面に安定的に載置できかつ後述する水平方向の骨盤支持部10を有効に確保できる形状でありさえすれば特に矩形には限定されず、例えば水平方向に長い楕円、緩やかな台形の形状なども企図される。
更にシートクッション1の形状については、シートクッション1の着座者に面する面を、下にいくほど着座者側に向かって直線的に突出させて、側面視して斜辺が末広がりに傾斜した台形の形状とすることも可能である。この実施形態については、図1−5〜1−8に図示してある。
シートクッション1は、着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持する骨盤支持部10と、仙骨及び/又は寛骨を支持しない骨盤非支持部11と、を含む。
骨盤支持部10は、着座者の腸骨稜の最高位より下位(第5腰椎を含む腰仙椎移行部を上位とした高さから下位)にある、シートクッション1において厚さT1が最大となる部分で、シートクッション1の上端近くに、正面視して水平方向に、シートクッション1の着座者に面する面に沿って平面状に形成されており、図示した例ではシートクッション1の上端近くに存在している。この骨盤支持部10が、通常の着座動作時に着座者の骨盤と最初に当接して、後方へ突出する硬組織である第3仙椎棘突起部や上後腸骨棘を強く圧迫する事となり、骨盤後傾を抑止しながら、それより上位への圧迫を減ずる結果となる。
水平帯状の骨盤支持部10の上下にあるのが骨盤非支持部11である。上側の骨盤非支持部11は上にいくほど厚さT1が小さくなり、図示した実施形態では、骨盤支持部10の直上で側面視してRを描いて、骨盤の高さを超えない高さでほぼ水平に変向している。
この形状にすることで、着座者の背面の骨盤より上位の部分と背凭れとの間に空間が確保されて、呼吸に関連する筋群への圧迫の回避を達成できる。
この第1の実施形態のシートクッション1は、シートの背凭れの高低に関わらず使用できる。詳細は、図2−5を参照して後述する第2の実施形態のシートクッションの説明と同様であるので、そちらを参照されたい。
次に本願発明の第2の実施形態について、図2−1〜2−5を参照して記載する。第2の実施形態は、着座者の硬組織を介して着座者の体重が荷重されても着座者をしっかり支持できる硬度を有する材料で製造された、シートの背凭れに立て掛けて使用するシートクッション2である。
シートクッション2は正面視して略矩形であり、側面視して背凭れから離れる方へとアーチ状に膨出した形状であり、高さH2は着座者の腸骨稜の高さを超えている。ただし、シートクッション2の正面視した形状は、シートの座面に安定的に載置できかつ後述する水平方向の骨盤支持部20を有効に確保できる形状でありさえすれば特に矩形には限定されず、例えば水平方向に長い楕円、緩やかな台形の形状なども企図される。
シートクッション2は、着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持する骨盤支持部20と、仙骨及び/又は寛骨を支持しない骨盤非支持部21と、を含む。
骨盤支持部20は、着座者の腸骨稜の最高位より下位にある、シートクッション2において厚さT2が最大となる部分で、この実施形態ではアーチ状膨出部200の頂点V200に沿って、シートクッション2の正面視して水平方向に形成されており、図示した例ではシートクッション2の垂直方向中央付近に存在している。この骨盤支持部20が、通常の着座動作時に着座者の骨盤と最初に当接して、その仙骨をシートの背凭れから一定の距離に支持することによって、骨盤後傾が抑止され、腰椎湾曲の生理性が保たれる。
上記水平帯状の骨盤支持部20の上下にあるのが骨盤非支持部21である。上下いずれの骨盤非支持部21も、骨盤支持部20を頂点としてそこから遠ざかるほどRを描いて厚さT2が小さくなっている。ただしRを持たせることは必須ではなく、平坦な斜面、階段状等、厚さが小さくなる様態であれば問題は無い。平面であれば、骨盤支持部を頂点として、後方への傾斜角度は強い程良い。図示した形状は望ましい形状であるが、上側の骨盤非支持部21のRの角度を更に強くしてもよく、その場合最終的には第1の実施形態の形状となり、骨盤を超える高さの部材が消失することになる。この形状にすることで、着座者の背面の骨盤より上位の部分と背凭れとの間に空間が確保されるか少なくとも着座者の背面がほとんど圧迫されず、骨盤を超える高さが有っても、幅広い範囲の患者に対して、骨盤後傾現象を抑止しながらの呼吸に関連する筋群への圧迫の回避を達成できる。
この第2の実施形態のシートクッション2は、第1の実施形態と同様に、シートの背凭れの高低に関わらず使用できる。すなわち、背凭れの低い椅子を使用している図2−4では、そもそも着座者の下位肋骨上位の上半身を支持できる部材が存在しないため、着座者の背面は骨盤支持部20のみによって支持されることになる。一方、図2−5に示すように背凭れが高い椅子を使用する場合、骨盤後傾を骨盤支持部20で抑止している為、腰椎の生理的前弯を損なわずに上半身を背凭れに預ける事が可となり、この結果、下位肋骨から骨盤上位までの筋群への圧迫を回避できると共に、上半身をサポートする部位への着座者の上半身の圧着が可能となる為、着座者の安定性が確保される。
次に本願発明の第3の実施形態について、図3−1〜3−4を参照して記載する。第3の実施形態は、着座者の硬組織を介して着座者の体重が荷重されても着座者をしっかり支持できる硬度を有する材料で製造された、シートの背凭れに立て掛けて使用する、逆T字形のシートクッション3である。
シートクッション3は、着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持する骨盤支持部310、及び、着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持しない骨盤非支持部311を備える、骨盤サポート31と、骨盤サポート31の頂面の正面視して中心部から立設した、着座者の脊柱及びその両側の筋群を支持する脊柱サポート32と、を備える。
骨盤サポート31は正面視して略矩形であり、側面視して実質的に均一の厚さT31を有し、高さH31は着座者の腸骨稜の高さ以下である。ただし、骨盤サポート31の正面視した形状は、シートの座面に安定的に載置できかつ水平方向の骨盤支持部310を有効に確保できる形状でありさえすれば特に矩形には限定されず、例えば水平方向に長い楕円、緩やかな台形の形状なども企図される。
更に骨盤サポート31の形状については、骨盤サポート31の着座者に面する面を、下にいくほど着座者側に向かって直線的に突出させて、側面視して斜辺が末広がりに傾斜した台形の形状とすることも可能である。この実施形態については、図3−5の(i)及び(ii)に図示してある。
骨盤支持部310は、着座者の腸骨稜の最高位より下位にある、骨盤サポート31において厚さT31が最大となる部分で、骨盤サポート31の正面視して水平方向に、骨盤サポート31の着座者に面する面に沿って平面状に形成されており、図示した例ではシートクッション3の垂直方向中央付近に存在している。この骨盤支持部310が、通常の着座動作時に着座者の骨盤と最初に当接して、その仙骨をシートの背凭れから一定の距離に支持することによって、骨盤後傾が抑止され、腰椎湾曲の生理性が保たれる。
骨盤支持部310の直上には骨盤非支持部311が存在し、ここから連続して脊柱サポート32が上向きに延在しているが、着座者の接触感を改善する目的で、この骨盤非支持部311の上短縁部(すなわち骨盤サポート31の上端縁部)を頂点から遠ざかるほどR形状にし、脊柱サポート32の厚みは4センチ程度にするのが望ましい。これにより、着座者の背面の骨盤より上位の部分と背凭れとの間に空間が確保されるか少なくとも着座者の背面がほとんど圧迫されず、骨盤後傾現象を抑止しながらの呼吸に関連する筋群への圧迫の回避効果が向上するただしRを持たせることは必須ではなく、斜面、階段状等、厚さが小さくなる様態であれば問題は無い。
脊柱サポート32は、正面視して略矩形であり、アーチ状膨出部320を有して、上面視して背凭れから離れる方へと中央垂直軸を中心にアーチ状に膨出した形状、言わば円柱を垂直方向に薄く裁断したような形状を有する。脊柱サポート32が脊柱及びその側方の筋群をサポートする事で、第1及び第2の実施形態と比較して着座者の安定性が高まる。但し、脊柱サポート32は着座者の上位胸椎まで延在するが、肩甲骨自体やそれ以外の身体部位は圧迫しないようなサイズ及び形状となっている。なお、脊柱の側方の筋群呼吸に関連する筋群も脊柱サポート32によって支持されるが、着座者からの荷重のほとんどは硬組織である脊柱とアーチ状膨出部320の頂点V320との当接部で受けられることになるため、これらの筋群は呼吸運動に悪影響を及ぼす程の圧迫は受けない。脊柱サポート32によって脊柱での荷重量が増大すると、逆に肋骨での荷重量が減少するので、スムーズな呼吸運動が更に促進される。
この第3の実施形態では、肩甲骨自体を含む外側部へのバックサポートがない為、上半身の自由な回旋運動が可能であり、着座しながらの運動が容易になる利益がある。たとえば、物を取る、自動車の運転操作(特にハンドル操作)、各種リハビリテーション、家庭用/業務用ビデオゲーム等の遊戯時の上体運動など、座ったままの動作が容易になる。これらの効果を実現するための脊柱サポート32の望ましい寸法の一例は、厚さ5cm、幅20cmである。また、着座者の接触感を改善する目的で骨盤サポート31の上端の骨盤非支持部311の厚さを漸減させる場合には、厚さは4cm程度が望ましい。
第3の実施形態のシートクッション3は、背凭れがシートクッション3の高さよりも高いシートに特に好適に適用され得る。
次に本願発明の第4の実施形態について、図4−1〜4−4を参照して記載する。第4の実施形態は、シートの背凭れに立て掛けて使用する、概観して「工」の字形のシートクッション4である。
シートクッション4は、着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持する骨盤支持部410、及び、着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持しない骨盤非支持部411を備える、骨盤サポート41と、骨盤サポート41の頂面の正面視して中心部から立設した、着座者の脊柱を支持する脊柱サポート42と、脊柱サポート42の上に添設した、着座者の下位肋骨より上位を支持する、脊柱サポート42よりも正面視して幅広の上位サポート43と、を備える。
骨盤サポート41は正面視して略矩形であり、側面視して実質的に均一の厚さT41を有し、高さH41は着座者の腸骨稜の高さ以下である。ただし、骨盤サポート41の正面視した形状は、シートの座面に安定的に載置できかつ水平方向の骨盤支持部410を有効に確保できる形状でありさえすれば特に矩形には限定されず、例えば水平方向に長い楕円、緩やかな台形の形状なども企図される。骨盤サポート41は、着座者の硬組織を介して着座者の体重が荷重されても着座者をしっかり支持できる硬度を有する材料で製造されている。
骨盤支持部410は、着座者の腸骨稜の最高位より下位にある、骨盤サポート41において厚さT41が最大となる部分で、骨盤サポート41の正面視して水平方向に平面状に形成されており、図示した例では骨盤サポートの上端近くに存在している。
骨盤支持部410の直上には骨盤非支持部411が存在し、ここから連続して脊柱サポート42が上向きに上位サポート43まで延在しているが、第3の実施形態と同様に、着座者の接触感を改善する目的で、この骨盤非支持部411の上短縁部(すなわち骨盤サポート41の上端縁部)を頂点から遠ざかるほどR形状にし、脊柱サポート42の厚みは4センチ程度にするのが望ましい。これにより、着座者の背面の骨盤より上位の部分と背凭れとの間に空間が確保されるか少なくとも着座者の背面がほとんど圧迫されず、骨盤後傾現象を抑止しながらの呼吸に関連する筋群への圧迫の回避効果が向上する。ただしRを持たせることは必須ではなく、斜面、階段状等、厚さが小さくなる様態であれば問題は無い。
脊柱サポート42は、着座者の硬組織を介して着座者の体重が荷重されても着座者をしっかり支持できる硬度を有する材料で製造されている。第3の実施形態の脊柱サポート32と同様の裁断した円柱状のバックサポートである。ただし第4の実施形態では、脊柱サポート42の頂部は下位肋骨以下の範囲内にあり、かつ、脊柱サポート42より上位に広範囲なバックサポートを有する事で着座者の安定性が確保される為、第3の実施形態の脊柱サポート32よりも幅を狭くすることができる(最小で約8cm)。脊柱サポート42は、脊柱のみをしっかりとサポートし、呼吸運動を阻害するような圧力・外力が呼吸に関わる軟組織へ及ばないような形態で形成される。なお同じ効果を達成できるのであれば、角柱等他の形状も可能である。
上位サポート43は、下位肋骨よりも上位の、肩甲骨周囲や脊柱両側の筋肉などの背中の筋肉に接触及び/又は支持するためバックサポートである。上位サポート43の目的は着座者の上体の安定確保である。特に背凭れの高いシートの場合は着座者の上体の後傾が強くなる傾向があるので、これによる質量バランス不均衡を生じさせないためにも、支持部材に上体を預けて安定性を確保することが必然となる。上位サポート43は図では矩形のシンプルなクッション形態であるが一例であり、着座者の上体の安定確保を達成可能な部材でさえあれば、材質、形状、寸法等は問わず、例えば、既存の乗り物シートのような縦R凹面形状の包み込むような支持部材や、低剛性の材料から成る支持部材などであってもよい。
第3及び第4の実施形態の脊柱サポート32、42は、骨盤サポート31、41や上位サポート43と比較して幅の狭い、両サイドに空間のある部材となっている。この場合、脊柱サポートを正面視して垂直方向に3分割したと仮定して、中央部分を骨盤サポートと同じ着座者の硬組織を安定して支持できる硬度の材料で作成し、両サイド部分は中央部分よりも硬度の低い材料で作成することで、実質的に同じ効果を奏する、より幅の広い脊柱サポートを作成することも可能である。
本願発明の骨盤支持部の望ましい高さは、いずれの実施形態においても、座面(座面部材が沈む場合には着座時の最終的な座面位置)から、約120ミリ〜約200ミリである。これらの数値は、シート座面の角度、着座者の体格差、体形差、性別、座り方などの多様性、ならびに、木製の椅子のような座面が沈まないタイプからソファのような座面の沈みが大きいタイプの椅子にまで対応できることを想定した数値である、これらの要因を限定する、例えばシートのタイプを特定の車両用のシートや座面が剛性のシートのように限定することによって、さらに精密な範囲設定が可能である。
本願発明の骨盤支持部の望ましい位置は、いずれの実施形態においても、上後腸骨棘からその下方40ミリ前後の位置であり、これは着座者の骨盤重心の高さである。
いずれの実施形態においても、本願発明のシートクッション、少なくともその骨盤支持部、骨盤サポート、脊柱サポートを構成する材料は、着座者が着座し骨盤上部(仙骨)や脊柱といった硬組織を接触させて自身の体重を完全に預けたときに、それらの硬組織を確実に支持し、骨盤をシートの背凭れから一定の距離に保持できる材料でありさえすれば、特に限定されない。好適な材料の例としては、硬質ウレタン半硬質ウレタンラバーフォーム高反発ウレタン、モールド発泡品などを使用できる。これらの材料の望ましい硬度は、40%圧縮硬さが200(N)以上である。また、使用時に着座者に痛みや不快感などを与えないように、本発明の着座者への効果を同じく実現可能な部材(硬度や厚さは限定しない)を接触面に用いる実施形態、及び/又は、接触面に布や軟質ポリマー等のカバーを適用した実施形態も、当然企図される。
本願発明のシートクッションの、シート座面に近い下方部分(骨盤非支持部の少なくとも一部)は、いずれの実施形態においても、着座者の臀部を受けることのできる形状とすることができ、例えば、シートクッションの着座者に面する面を、下にいくほど着座者側に向かって直線的に(側面視して台形)又はRを描いて突出させることができる。図5の(i)〜(iii)の各実施例を参照されたい。これは、着座者の体重やシート座面の軟らかさに起因して着座時に座面の高さが変わってしまう場合にも、着座者の仙骨とシートクッションとの位置合わせを可能にすることを目的としている。すなわち、この部分に着座者の臀部が乗ることで、シートクッション、従ってその骨盤接触部が使用者と共に沈み込んで、着座者と骨盤接触部の位置関係が座面の変化に関係なく維持される。一例として、第3の実施形態において、下位の骨盤非支持部311の前面を、厚さT31が5cmである部位から底部の厚さが8cm又は9cmとなるまで着座者側に直線的に傾斜させて、側面視して上辺5cm、底辺8cm又は9cmの台形を含むように、骨盤サポートを形成することができる。
本願発明のいずれかの実施形態のシートクッションの特徴を、シートの背凭れに組み込んで、元のシートクッションと同じ効果(上記A〜Cの効果)を奏するシートを製造することは、当業者には容易である。
以上で説明した実施例の一例は、好ましい各例を示したものであり、同様な効果と特徴を有する他の構造、手段は、本発明の範疇である。
1 シートクッション
10 骨盤支持部
11 骨盤非支持部
H1 シートクッション1の高さ
T1 シートクッション1の厚さ
H1 シートクッション1の高さ
1’ シートクッション
10’ 骨盤支持部
11’ 骨盤非支持部
H1’ シートクッション1’の高さ
T1’ シートクッション1’の厚さ
2 シートクッション
20 骨盤支持部
200 アーチ状膨出部
21 骨盤非支持部
V200 アーチ状膨出部200の頂点
H2 シートクッション2の高さ
T2 シートクッション2の厚さ
3 シートクッション
31 骨盤サポート
310 骨盤支持部
311 骨盤非支持部
32 脊柱サポート
320 アーチ状膨出部
V320 アーチ状膨出部320の頂点
H31 骨盤サポート31の高さ
T31 骨盤サポート31の厚さ
3’ シートクッション
4 シートクッション
41 骨盤サポート
410 骨盤支持部
411 骨盤非支持部
42 脊柱サポート
420 アーチ状膨出部
43 上位サポート
V420 アーチ状膨出部の頂点
43 上位サポート
H41 骨盤サポート41の高さ
T41 骨盤サポート41の厚さ
50 高剛性部位
51 低剛性部位
S シート
S1 背凭れ
S2 座面
X 水平方向
Y 垂直方向
Z 厚さ方向

Claims (11)

  1. シートの背凭れに適用するシートクッションであって、
    着座者の硬組織を実質的に無変形で支持可能な硬度を有する、前記着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持する骨盤支持部と、
    前記着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持しない骨盤非支持部と、
    を備え、
    1)前記シートクッションの高さは前記着座者の腸骨稜よりも低く、
    2)前記シートクッションは側面視して実質的に均一の厚さを有し、
    3)前記骨盤支持部は前記シートクッションの正面視して水平方向に平面状に形成され、
    4)前記着座者の骨盤の後傾が防止されるとともに、前記着座者の骨盤上部から下位肋骨へと走行する筋群が前記背凭れによって圧迫されない
    ことを特徴とする、シートクッション。
  2. シートの背凭れに適用するシートクッションであって、
    着座者の硬組織を実質的に無変形で支持可能な硬度を有する、前記着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持する骨盤支持部と、
    前記着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持しない骨盤非支持部と、
    を備え、
    1)前記シートクッションの高さは前記着座者の腸骨稜よりも低く、
    2)前記シートクッションは側面視して、斜辺が前記着座者の方に傾斜した、上辺よりも下辺が長い台形の形状を有し、
    3)前記骨盤支持部は前記シートクッションの正面視して水平方向に平面状に形成され、
    4)前記着座者の骨盤の後傾が防止されるとともに、前記着座者の骨盤上部から下位肋骨へと走行する筋群が前記背凭れによって圧迫されない
    ことを特徴とする、シートクッション。
  3. シートの背凭れに適用するシートクッションであって、
    着座者の硬組織を実質的に無変形で支持可能な硬度を有する、前記着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持する骨盤支持部と、
    前記着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持しない骨盤非支持部と、
    を備え、
    1)前記シートクッションは、側面視して前記背凭れから離れる方へとアーチ状に膨出しており、
    2)前記骨盤支持部は前記アーチ状膨出部の頂点に沿って正面視して水平方向に形成され、
    3)前記骨盤支持部を最大厚さとして、前記骨盤支持部から前記骨盤非支持部へと上にいくほど前記シートクッションの厚さが減少し、
    4)前記着座者の骨盤の後傾が防止されるとともに、前記着座者の骨盤上部から下位肋骨へと走行する筋群が前記背凭れによって圧迫されない
    ことを特徴とする、シートクッション。
  4. シートの背凭れに適用するシートクッションであって、
    着座者の硬組織を実質的に無変形で支持可能な硬度を有する、前記着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持する骨盤支持部、及び、前記着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持しない骨盤非支持部を備える、骨盤サポートと、
    前記着座者の硬組織を実質的に無変形で支持可能な硬度を有する、前記骨盤サポートの中心部から立設した、前記着座者の脊柱及びその両側の筋群を支持する脊柱サポートと、
    を備え、
    1)前記骨盤サポートの高さは前記着座者の腸骨稜よりも低く、
    2)前記骨盤支持部は前記骨盤サポートの正面視して水平方向に平面状に形成され、
    3)前記脊柱サポートは上面視して前記着座者の方へと中央垂直軸を中心にアーチ状に膨出した形状で前記着座者の上位胸椎まで延在して、肩甲骨自体やそれ以外の身体部位は圧迫せず、
    4)前記脊柱サポートは前記着座者の脊柱を前記アーチ状膨出部の頂点に沿って垂直方向に支持し、脊柱及びその傍らの筋群や肩甲骨内側縁をしっかりサポートする事で着座者の安定性を確保し、
    5)前記着座者の骨盤の後傾が防止されるとともに、前記着座者の骨盤上部から下位肋骨へと走行する筋群が圧迫されない
    ことを特徴とする、シートクッション。
  5. シートの背凭れに適用するシートクッションであって、
    着座者の硬組織を実質的に無変形で支持可能な硬度を有する、前記着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持する骨盤支持部、及び、前記着座者の仙骨及び/又は寛骨を支持しない骨盤非支持部を備える、骨盤サポートと、
    前記着座者の硬組織を実質的に無変形で支持可能な硬度を有する、前記骨盤サポートの頂面の中心部から立設した、前記着座者の脊柱を支持する脊柱サポートと、
    前記脊柱サポートの上に添設した、前記着座者の下位肋骨より上位の安定性を確保するための、前記脊柱サポートよりも正面視して幅広の上位サポートと、
    を備え、
    1)前記骨盤サポートの高さは前記着座者の腸骨稜よりも低く、
    2)前記骨盤支持部は前記骨盤サポートにおいて水平方向に形成され、
    3)前記脊柱サポートは下位肋骨以下の範囲内に延在してそれより上位の身体部位は圧迫せず、
    4)前記着座者の骨盤の後傾が防止されるとともに、前記着座者の骨盤上部から下位肋骨へと走行する筋群が圧迫されない
    ことを特徴とする、シートクッション。
  6. 前記脊柱サポートは、前記着座者の硬組織を実質的に無変形で支持可能な硬度を有する高剛性部位と、前記高剛性部位の水平方向両側の前記高剛性部位よりも硬度の低い低剛性部位から成る、
    請求項4または5に記載のシートクッション。
  7. 前記骨盤支持部は前記シートの座面から120mm〜200mmの高さに存在する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のシートクッション。
  8. 前記骨盤支持部は前記着座者の上後腸骨棘からその下方40mmの高さ(骨盤重心の高さ)で前記着座者の骨盤を支持する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のシートクッション。
  9. 前記着座者の硬組織を実質的に無変形で支持可能な硬度は、40%圧縮硬さが200(N)以上である、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のシートクッション。
  10. 前記骨盤支持部よりも下位の前記骨盤非支持部は、前記着座者に面する面が前記着座者の方へと平面及び/又は凹状曲面を成して下にいくほど突出して、前記着座者の臀部を載置可能な臀部載置部を形成している、
    請求項1から9のいずれか一項に記載のシートクッション。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のシートクッションの特徴を背凭れに組み込んだシート。
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