JP6879676B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された画像形成装置は、特許文献1の図2に図示するように、光導電層を有するOPC光導電ドラム5(像担持体)と、光導電層を露光し静電潜像を形成するLEDヘッド等の露光アセンブリー6(露光手段)と、OPC光導電ドラム5に形成した静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成するための現像ユニット8a(現像手段)、OPC光導電ドラム5の表面に接するようにして回転しOPC光導電ドラム5に形成されたトナー像が転写(一次転写)されるとともにセラミックスの製品2に転写(二次転写)する転写ローラ7(転写手段)とを含んで構成されている。
図7に図示するように、画像形成装置100は、4連タンデム・中間転写ベルト方式のカラー画像形成装置であって、作像手段101と、一次転写手段102と、搬送手段103と、二次転写手段104と、定着部105とを含んで構成されている。
作像手段101は、複数の像担持体106と、各像担持体106の表面に残留する電荷を消去して各像担持体106の表面を中和する図示しない除電手段と、除電手段で中和された各像担持体106の表面を一様に帯電する帯電手段107と、各像担持体106の表面に静電潜像を形成する露光手段108と、各像担持体106に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段109と、後述する一次転写手段102により一次転写した後に各像担持体106の表面に残留するトナーを除去するためのクリーニング手段110とを含んで構成されている。
中間転写ベルト113は、各像担持体106の下部の適宜位置に、各像担持体106の表面と接触するように配置されている。中間転写ベルト113は、無端状の合成樹脂フィルムから形成され、駆動ローラ115と、テンションローラ116と、一次転写ローラ117と、二次転写対向ローラ118と、アイドリングローラ119とにより張架されている。なお、中間転写ベルト113の外側には、後述する二次転写をした後に中間転写ベルト113の表面に残留するトナーを除去するためのクリーニング手段120が配置されている。
二次転写手段104は、中間転写ベルト113に転写されたトナー像を最終的に転写対象物114に転写するためのものであり、二次転写ローラがこれに該当する。二次転写ローラは、中間転写ベルト113の外側で且つ中間転写ベルト113を挟んで二次転写対向ローラ118と対向するように配置されている。
定着部105は、未定着のトナー像を担持した転写対象物114を定着するための装置である。
セラミックスは、角が硬くて鋭利なものとなっている。このようなセラミックスの表面に、中間転写ベルト113に接触させてトナー像を転写しようとすると、セラミックスの硬くて鋭利な角によって高価な中間転写ベルト113が損傷する恐れがあるというような問題点があった。
また、本発明によれば、上記の効果に加え次のような効果も奏する。
すなわち、本発明によれば、第二中間転写媒体に弾性を持たせることができる。これにより、第二中間転写媒体が、セラミックスのように硬くて鋭利な角を有する転写対象物と接触したとしても第二中間転写媒体が受ける損傷を緩和することができる。したがって、中間転写媒体を、より長寿命にすることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、上記の通り、第二中間転写媒体に弾性を持たせることができるため、熱収縮による表面の反り(凹凸)が激しいセラミックス、或いは端部にダレがあるセラミックス、或いは断面形状が台形のセラミックスのような転写対象物に対しても良好な追従性(密着性)を持たせることができる。したがって、転写効率を、より良好にすることができるという効果を奏する。
すなわち、第一中間転写媒体は、ポリイミドからなる中間転写ベルトであるため、ゴムからなる中間転写ベルトと比較して印字位置精度を高くすることができる。したがって、転写精度を良好にすることができるという効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、第一中間転写媒体の10V印加時の体積抵抗率が1×108Ωcm以上且つ1×1012Ωcm以下となることにより、体積抵抗率1×108Ωcm未満のときに生じる他のデバイスへの漏洩電流の増加による像担持体からのトナー像の転写効率の低下を防止することができる。また、体積抵抗率1×1012Ωcmを超えたときに生じる転写空隙での局所的なボイド放電を抑制し転写電界の変化を防止することができる。さらに、ボイド放電の発生を抑制することによりトナー像にスジや水玉模様などの乱れの発生を防止することができる。したがって、転写効率を良好にすることができるという効果を奏する。
表面被覆層の表面抵抗が1×109Ω/□未満のとき、第一中間転写媒体からトナー像を第二中間転写媒体に転写するときに印加するバイアス(2次転写バイアス)と第二中間転写媒体からトナー像を転写対象物に転写するときに印加するバイアス(3次転写バイアス)とが干渉してしまい、正しくバイアスが印加できず、結果的に正しく転写できない。これに対し、本発明のように、表面被覆層の表面抵抗を1×109Ω/□以上とすることにより、2次転写バイアスと3次転写バイアスとが干渉することなく、正しいバイアスを印加することができ、正しく転写することができる。したがって、中間転写媒体による転写効率を、より良好にすることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、表面被覆層の表面抵抗を1×109Ω/□以上にすることで、転写対象物の電気抵抗の如何を問わずに、概ね同じバイアス条件での転写を可能とすることができるという効果を奏する。
さらに、本発明によれば、上記の効果に加え次のような効果も奏する。
発泡弾性体からなる転写ローラには、イオン伝導性タイプと電子伝導タイプが存在するが、電荷移動メカニズムの違いから、イオン伝導タイプの方が優位であるとされている。しかしながら、本発明によれば、表面抵抗が1×109Ω/□以上の表面被覆層を備えることで、高電圧を印加しても過剰な電流を抑制でき、上記電子伝導タイプの転写ローラも使用することができるようになるという効果を奏する。
中間転写ローラの発泡弾性体層と表面被覆層との間に、表面抵抗が発泡弾性体層の表面抵抗以上且つ表面被覆層の表面抵抗以下の中間ソリッド層を備えていない場合、発泡弾性体層における発泡により生じた空隙(発泡セル)における異常放電が発生する。これにより、局所的な点状転写ヌケ等が発生してしまう。これに対し、本発明のように、中間転写ローラの発泡弾性体層と表面被覆層との間に、表面抵抗が発泡弾性体層の表面抵抗以上且つ表面被覆層の表面抵抗以下の中間ソリッド層を備えることにより、発泡弾性体層における発泡セルにおける異常放電の発生を抑制することができる。これにより、局所的な点状転写ヌケ等の発生を防止することができる。したがって、転写効率を、より良好にすることができるという効果を奏する。
転写電圧電源と転写部材の表面との間の電気抵抗が1×107Ω未満の場合、電気抵抗の極めて低い転写対象物が転写部材に近接したときに、転写対象物と転写部材との間の微小空間における火花放電が発生するのみではなく、他の装置への漏洩電流が過多となって電源が垂下してしまう。また、上記電気抵抗が1×109Ωを超えた場合、転写対象物への転写効率が悪化してしまう。これに対し、本発明のように、転写電圧電源と転写部材の表面との間の電気抵抗を1×107Ω以上且つ1×109Ω以下とすることにより、転写対象物と転写部材との間における火花放電の発生を抑制することができる。また、他の装置への漏洩電流が過多となって電源が垂下してしまうのを防止することができる。したがって、転写効率を、より良好にすることができるという効果を奏する。
転写部材に印加する電圧によって転写対象物の面方向に流れる電流を供するデバイスを備えていない場合、電気抵抗が不安定で且つ極めて低い転写対象物にトナー像を転写しようとすると、転写対象物に対する転写効率が悪くなってしまう。これに対し、本発明のように、転写部材に印加する電圧によって転写対象物の面方向に流れる電流を供するデバイスを備えることにより、転写対象物の面方向の電流が、このデバイスを介して流れる。したがって、電気抵抗が不安定で且つ極めて低い転写対象物に対する転写であっても、転写効率を良好にすることができるという効果を奏する。
転写対象物が未焼成セラミックスである場合、セラミックスの表面は、微視的に見ると珪酸ジルコニウム等の粉状の釉薬が乗っている箇所と、釉薬と釉薬とで挟まれて微小空間が形成されている箇所が混在する状態となっている。このような転写対象物に第二中間転写媒体からトナー像の転写をしようとする場合、転写対象物の表面には、第二中間転写媒体が直接接触する部分と直接接触しない部分とが混在することになる。この場合、転写のために直流電圧を印加すると、第二中間転写媒体と、釉薬と釉薬とで挟まれて微小空間が形成されている箇所とでは転写効率が悪くなってしまう。これに対し、本発明のように、直流電圧と交流電圧とを重畳して印加することにより、クーロン力以外の物理的固着力(代表的なものとして、ファンデルワールス力)がキャンセルされる。これにより、第二中間転写媒体と転写対象物の微小空間が形成されている箇所であってもクーロン力によるトナーの移動がスムーズに行われる。したがって、本発明によれば、直流電圧を印加するときよりも転写効率を良好にすることができるという効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、第二中間転写媒体の表面を除電又は帯電することにより、剥離放電や、局所的に転写空隙でボイド放電の発生を抑制し、トナー像におけるスジやニジミ等の画像乱れの発生を防止することができる。したがって、転写効率を良好にすることができるという効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、デバイスにて第二中間転写媒体の表面を除電又は帯電することにより、転写ゴーストやムラの発生を防止することができる。したがって、転写効率を良好にすることができるという効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、デバイスにて第二中間転写媒体の表面を除電又は帯電するとともに、第二中間転写媒体の表面に残留するトナーを除去することができる。したがって、第二中間転写媒体の表面の除電又は帯電と第二中間転写媒体の表面の残留トナーの除去とを効率的に行うことができるという効果を奏する。
なお、図中の矢印は、前後、上下の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。
図1において、引用符号1は、本発明に係る画像形成装置を示している。
画像形成装置1は、本実施例では、陶磁器やガラス等のセラミックスにトナー像を転写するものである(一例であるものとする。その他、画像形成装置1を用いて、例えば、紙にトナー像を転写してもよいものとする)。
画像形成装置1は、4連タンデム・中間転写ベルト方式のカラー画像形成装置であって、作像手段2と、一次転写手段3と、二次転写手段4と、搬送手段5と、三次転写手段6とを含んで構成されている。
以下、画像形成装置1の各構成について説明する。
作像手段2は、図1に図示するように、複数の像担持体7Y,7M,7C,7Bkと、図示しない除電手段と、帯電手段8と、露光手段9と、現像手段10と、クリーニング手段11とを含んで構成されている。
各像担持体7Y,7M,7C,7Bkは、所定の回転速度で反時計回り(図1に図示する矢印Aの指示する方向)に回転する所謂感光ドラムであって、アルミニウム等のドラム状の基体の表面に光導電層を有するように形成されている。なお、感光体としては、本実施例では、負帯電型OPC(Organic Photoconductor)が用いられるものとする。この負帯電型OPCは、暗部電位VDが−500Vで且つ明部電位VLが−20Vであるものとする。
以下、除電手段、帯電手段8、露光手段9、現像手段10及びクリーニング手段11について簡単に説明をする。
帯電手段8は、除電手段で中和された各像担持体7Y,7M,7C,7Bkの表面を一様に帯電するものであり、具体的には、コロナ帯電器がこれに該当する。
露光手段9は、各像担持体7Y,7M,7C,7Bkの表面に静電潜像を形成するものであり、具体的には、LEDプリントヘッドがこれに該当する。
現像手段10は、少なくとも、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色に対応したものとなっており、各像担持体7Y,7M,7C,7Bkに備えられている。
現像手段10は、図1に図示するように、トナー供給容器10aと、筐体10bと、攪拌部材10cと、供給ローラ10dと、現像ローラ10eと、層厚規制部材10fを含んで構成されている。
現像手段10は、トナー供給容器10aから筐体10bにトナーを供給し、このトナーを筐体10b内で攪拌部材10cにて攪拌し、供給ローラ10dにて現像ローラ10eに供給される。現像ローラ10eに供給されたトナーは、層厚規制部材10fにて層厚が規制され現像ローラ10cを介して像担持体7Y,7M,7C,7Bk上の静電潜像にそれぞれの色のトナーを付着させてトナー像として現像する。静電潜像の現像は、非磁性一成分接触現像方式によって行われる。現像ローラ10cには、図示しない現像バイアス電源により現像バイアスが印加される。本実施例における現像バイアスは、Vdev−180Vであるものとする。
一次転写手段3は、図1に図示するように、作像手段2の下側の適宜位置に配置され、第一中間転写媒体(中間転写ベルト)12と、ベルト駆動ローラ13と、ベルトテンションローラ14と、一次転写ローラ15と、アイドリングローラ17と、クリーニング手段18とを含んで構成される。
以下、一次転写手段3の各構成について説明する。
中間転写ベルト12は、合成樹脂材料であるポリイミドからなり且つ厚みが90μmのフィルム状に形成されている。
中間転写ベルト12は、10Vの電圧を印加したときの体積抵抗率が1E+8(1×108)Ωcm以上且つ1E+12(1×1012)Ωcm以下である。本実施例では、中間転写ベルト12は、10Vの電圧を印加したときの体積抵抗率が1E+10(1×1010)Ωcmであるものとする。
なお、図1に図示するように、中間転写ベルト12の外側には、後述する二次転写をした後に中間転写ベルト12の表面に残留するトナーを除去するためのクリーニング手段18が配置されている。
ベルト駆動ローラ13は、図示しない1000Vのバリスタを介して接地されている。
ベルトテンションローラ14は、図示しない1000Vのバリスタを介して接地されている。
各一次転写ローラ15は、図1に図示するように、中間転写ベルト12を挟むようにして、各像担持体7Y,7M,7C,7Bkと対向して配置されている。
各一次転写ローラ15には、各像担持体7Y,7M,7C,7Bkに形成されたトナー像を中間転写ベルト12に一次転写するため、図示しない一次転写電圧電源から所定の電圧が印加される。本実施例における一次転写電圧は、上流側(図1における左側)から順に、350V、400V、450V及び500Vであるものとする。
アイドリングローラ17は、図1に図示するように、後述する第一昇降手段21による二次転写手段4の上下方向における移動に追従して、第二昇降手段22により上下方向に移動可能となっている。図1において仮想線で図示する後述の二次転写手段4、中間転写ベルト12及びアイドリングローラ17は、実線で図示する二次転写手段4、中間転写ベルト12及びアイドリングローラ17が上方に移動した状態を示している。このように、アイドリングローラ17が上下方向に移動することにより、二次転写手段4が上下方向に移動しても、中間転写ベルト12の走行距離が維持される。
二次転写手段4は、図1及び図2に図示するように、一次転写手段3の下側の適宜位置に配置され、第二中間転写媒体(中間転写ローラ)20と、二次転写ローラ16と、除電又は帯電する帯電手段23と、除電又は帯電するデバイス24とを含んで構成される。
以下、二次転写手段4の各構成について説明する。
芯金25は、中間転写ローラ20の中心となる部分であり、図2に図示するように接地されている。
発泡弾性体層26は、本実施例では、この厚みが10mmであり、芯金25と発泡弾性体層26表面との間の電気抵抗が1E+6(1×106)Ωとなるように形成されている。なお、上記各数値は一例であるものとする。
中間ソリッド層27は、本実施例では、この厚みが30μmであり、表面抵抗が発泡弾性体層26の表面抵抗以上且つ後述する表面被覆層28の表面抵抗以下となるように形成されている。本実施例では、中間ソリッド層27の表面抵抗が1E+7(1×107)Ω/□となるように形成されている。なお、上記各数値は一例であるものとする。
表面被覆層28は、この厚みが25μm以上且つ100μm以下となるように形成されている。本実施例では、表面被覆層28の厚みが50μmとなるように形成されている。
表面被覆層28は、表面抵抗が1E+9(1×109)Ω/□以上となるように形成されている。
この表面被覆層28の表面抵抗は、1E+11(1×1011)Ω/□以上となることが好ましいものとする。さらに、表面被覆層28の表面抵抗は、限りなく無限大に近いもの、すなわち、絶縁体であることが、より好ましいものとする。
二次転写ローラ16は、図1及び図2に図示するように、中間転写ベルト12を挟むようにして、第二中間転写媒体20と対向して配置されている。
二次転写ローラ16には、中間転写ベルト12に一次転写したトナー像を第二中間転写媒体(中間転写ローラ)20に二次転写するため、図2に図示するように、二次転写電圧電源19から所定の電圧が印加される。本実施例における二次転写電圧は、直流電圧−2.5kVであるものとする。
除電又は帯電する帯電手段23は、図2に図示するように、交流電源29と、接地抵抗30と、ツェナーダイオード31とから構成される電圧電源から所定の直流電圧と交流電圧の重畳電圧が印加される。本実施例では、直流電圧と交流電圧の重畳電圧は、周波数が500Hz、プラスの尖頭値が+1.0kV、マイナスの尖頭値が−5.0kV、平均値が−2.0kVであるものとする。
除電又は帯電するデバイス24は、図2に図示するように接地されている。
このように、二次転写手段4が上下方向に移動することにより、二次転写手段4側に搬送されてくる転写対象物33の厚みに応じて適切な規定高さ位置に移動して、中間転写ローラ20にて転写対象物33を加圧する又は中間転写ローラ20と転写対象物33との間の微小空隙を形成することができる。
本実施例では、第一昇降手段21は、搬送手段5の入口側に配置される図示しない厚み検知手段にて検知した転写対象物33の厚みに応じて適切な規定高さ位置に移動する。厚み検知手段は、検知対象物の厚みを検知する距離センサである。
搬送手段5は、図1に図示するように、二次転写手段4の下側の適宜位置に配置されている。搬送手段5は、転写対象物33を二次転写手段4側に搬送するためのものであり、具体的には、複数の搬送ローラがこれに該当する。以下、本実施例では、「搬送手段5」を、適宜、「搬送ローラ5」というものとする。
搬送ローラ5は、所謂ゴムローラであり、図2に図示するように接地されている。搬送ローラ5は、プロセス速度80mm/secで転写対象物33を搬送する。
三次転写手段6は、図1に図示するように、二次転写手段4の下側の適宜位置で且つ搬送手段5の前後方向における略中間に配置されている。三次転写手段6は、第二中間転写媒体20に二次転写されたトナー像を転写対象物33に転写(三次転写)するものである。
三次転写手段6は、三次転写第一ローラ34と、三次転写第二ローラ35と、三次転写第三ローラ36とを備えて構成される。三次転写第一ローラ34、三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36は、特許請求の範囲における「前記第二中間転写媒体に対向して配置され、所定の電圧を印加することにより該第二中間転写媒体に転写された前記トナー像を前記転写対象物に転写する複数の転写部材」に相当するものである。三次転写第一ローラ34、三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36は、いずれも、金属製の転写ローラであり、図1における前後方向の前側から三次転写第一ローラ34、三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36の順に並んでいる。
以下、三次転写手段6の各構成について説明する。
三次転写第一ローラ34は、図2に図示するように、接地抵抗37を介して接地されている。本実施例では、接地抵抗37の抵抗値が10MΩであるものとする。
比較例1では、図4に図示するように、三次転写第一ローラ34、三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36に、交流電源38と、10MΩの接地抵抗39と、ツェナーダイオード40とから構成される三次転写電圧電源から100MΩの直列抵抗41を介して所定の直流電圧と交流電圧の重畳電圧が印加される。
これに対し、本実施例では、接地抵抗37を備えているため、三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36に印加する電圧によって転写対象物33の面方向の電流が、接地抵抗37を介して流れる。したがって、本実施例によれば、転写対象物33の電気抵抗が不安定で且つ極めて低くても、転写効率を良好にすることができる。
三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36は、転写対象物33が三次転写手段6側に搬送されたときに、第二中間転写媒体20上のトナー像を転写対象物に三次転写する部材である。
三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36には、図2に図示するように、交流電源38と、10MΩの接地抵抗39と、ツェナーダイオード40とから構成される三次転写電圧電源から100MΩの直列抵抗41を介して所定の直流電圧及び交流電圧が印加される。本実施例では、直流電流と交流電圧の重畳電流は、周波数が500Hz、プラスの尖頭値が+5.0kV、マイナスの尖頭値が−1.5kV、平均値が+1.75kVであるものとする。
また、三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36の表面と上記三次転写電圧電源との間の電気抵抗は、1E+7(1×107)Ω以上且つ1E+9(1×109)Ω以下である。
比較例2では、図5に図示するように、三次転写第一ローラ34、三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36に、交流電源38と、10MΩの接地抵抗39と、ツェナーダイオード40とから構成される三次転写電圧電源から所定の直流電圧と交流電圧の重畳電圧が印加される。
このような比較例2においては、三次転写第一ローラ34、三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36と三次転写電圧電源38〜40との間の電気抵抗が1E+7(1×107)Ω未満の場合、電気抵抗の極めて低い転写対象物33が三次転写第一ローラ34に近接したときに、転写対象物33と三次転写第一ローラ34との間の微小空間における火花放電が発生するのみではなく、他の装置への漏洩電流が過多となって電源が垂下してしまう。また、上記電気抵抗が1E+9(1×109)Ωを超えた場合、転写対象物への転写効率が悪化してしまう。
これに対し、本実施例によれば、三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36の表面と三次転写電圧電源38〜40との間の電気抵抗を、1E+7(1×107)Ω以上且つ1E+9(1×109)Ω以下であるため、転写対象物33と三次転写第一ローラ34との間における火花放電の発生を抑制し、他の装置への漏洩電流が過多となって電源が垂下してしまうのを防止することができる。したがって、本実施例によれば、転写効率を、より良好にすることができる。
図6に図示する画像形成装置50(変形例)は、三次転写手段51以外は、実施例と同じ構成及び構造を備えている。したがって、変形例では、実施例と同じ構成及び構造には同一の符号を付して説明を省略し、三次転写手段51の構成についてのみ説明する。
変形例では、図6に図示するように、三次転写第二ローラ35及び三次転写第三ローラ36に、直流電源52と、10MΩの接地抵抗39とから構成される三次転写電圧電源から100MΩの直列抵抗41を介して所定の直流電圧が印加される。変形例では、直流電圧が+3.5kVであるものとする。
Claims (12)
- トナー像を担持する像担持体と、該像担持体に担持される前記トナー像を転写対象物に転写する転写手段と、を構成に含む画像形成装置において、
前記転写手段は、
前記像担持体の表面に接しながら回転し該像担持体から前記トナー像が転写される第一中間転写媒体と、
前記第一中間転写媒体の表面に接しながら回転し該第一中間転写媒体から前記トナー像が転写され且つ該トナー像を前記転写対象物に転写する第二中間転写媒体と、
を備えて構成され、
前記第二中間転写媒体は、発泡弾性体からなる発泡弾性体層と、該発泡弾性体層の外側に配置される表面被覆層と、を備える中間転写ローラである
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記転写対象物は、セラミックスである
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記第一中間転写媒体は、無端状に形成される中間転写ベルトであり、
前記中間転写ベルトは、ポリイミドからなる
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1,2又は3に記載の画像形成装置において、
前記第一中間転写媒体は、10Vの電圧を印加したときの体積抵抗率が1×108Ωcm以上且つ1×1012Ωcm以下である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1,2,3又は4に記載の画像形成装置において、
前記表面被覆層は、表面抵抗が1×109Ω/□以上の絶縁性である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1,2,3,4又は5に記載の画像形成装置において、
前記中間転写ローラは、前記発泡弾性体層と前記表面被覆層との間に中間ソリッド層を備え、
前記中間ソリッド層は、表面抵抗が前記発泡弾性体層の表面抵抗以上且つ前記表面被覆層の表面抵抗以下の導電性である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1,2,3,4,5又は6に記載の画像形成装置において、
前記第二中間転写媒体に対向して配置され、所定の電圧を印加することにより該第二中間転写媒体に転写された前記トナー像を前記転写対象物に転写する複数の転写部材を備え、
前記所定の電圧を印加する電源と前記転写部材の表面との間の電気抵抗が1×107Ω以上且つ1×109Ω以下である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7に記載の画像形成装置において、
前記転写部材に印加する電圧による前記転写対象物の面方向に流れる電流を供するデバイスを備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7又は8に記載の画像形成装置において、
前記転写部材に印加する電圧が、直流電圧と交流電圧の重畳電圧である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9に記載の画像形成装置において、
前記第一中間転写媒体からトナーが転写された前記第二中間転写媒体の回転方向下流側に、該第二中間転写媒体の表面を除電又は帯電する帯電手段を備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10に記載の画像形成装置において、
前記第二中間転写媒体に、この表面を除電又は帯電するデバイスを備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11に記載の画像形成装置において、
前記除電又は帯電するデバイスは、前記第二中間転写媒体の表面に残留するトナーを除去するクリーニング手段を兼ねる
ことを特徴とする画像形成装置。
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