JP6879010B2 - 置局設計用ロボットおよびその制御方法と制御プログラム - Google Patents

置局設計用ロボットおよびその制御方法と制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、置局設計用ロボットおよびその制御方法と制御プログラムに関する。
上記技術分野において、特許文献1には、複数の固定された無線子機により移動可能な無線親機からの電波強度を測定して、無線親機を適切な位置に移動する置局設計技術が開示されている。また、移動子機による電波強度の測定も示唆されている。
特開2001−128225号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術では、移動端末が複数の基地局や無線アクセスポイントとの接続を切り替えるハンドオーバを適切に行なう置局設計をすることができなかった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る置局設計用ロボットは、
フロア内に設置された少なくとも2つの基地局からの電波強度を測定する電波強度測定手段と、
前記少なくとも2つの基地局間でのハンドオーバの状態を測定するハンドオーバ測定手段と、
測定された前記電波強度の分布および前記ハンドオーバの状態に基づく、前記フロア内における置局設計のシミュレーション結果に従って、前記少なくとも2つの基地局から出力される電波強度の調整および前記少なくとも2つの基地局の配置の調整を指示する信号を、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに送信する基地局調整手段と、
前記電波強度測定手段と前記ハンドオーバ測定手段と前記基地局調整手段とを移動させる移動手段と、
を備え
前記基地局調整手段は前記信号によって、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに対して、電波強度の調整および移動を指示する置局設計用ロボット。
上記目的を達成するため、本発明に係る置局設計用ロボットの制御方法は、
移動手段を駆動する駆動ステップと、
前記移動手段で移動しながら、フロア内の各位置において前記フロア内に設置された少なくとも2つの基地局からの電波強度を測定する電波強度測定ステップと、
前記移動手段で移動しながら、前記フロア内における前記少なくとも2つの基地局間でのハンドオーバの状態を測定するハンドオーバ測定ステップと、
測定された前記電波強度の分布および前記ハンドオーバの状態に基づく、前記フロア内における置局設計のシミュレーション結果に従って、前記少なくとも2つの基地局から出力される電波強度の調整および前記少なくとも2つの基地局の配置の調整を指示する信号を、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに送信する基地局調整ステップと、
を含み、
前記基地局調整ステップでは前記信号によって、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに対して、電波強度の調整および移動を指示する
上記目的を達成するため、本発明に係る置局設計用ロボットの制御プログラムは、
移動手段を駆動する駆動ステップと、
前記移動手段で移動しながら、フロア内の各位置において前記フロア内に設置された少なくとも2つの基地局からの電波強度を測定する電波強度測定ステップと、
前記移動手段で移動しながら、前記フロア内における前記少なくとも2つの基地局間でのハンドオーバの状態を測定するハンドオーバ測定ステップと、
測定された前記電波強度の分布および前記ハンドオーバの状態に基づく、前記フロア内における置局設計のシミュレーション結果に従って、前記少なくとも2つの基地局から出力される電波強度の調整および前記少なくとも2つの基地局の配置の調整を指示する信号を、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに送信する基地局調整ステップと、
をコンピュータに実行させる置局設計用ロボットの制御プログラムであって、
前記基地局調整ステップでは前記信号によって、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに対して、電波強度の調整および移動を指示する
本発明によれば、電波強度およびハンドオーバ状態を考慮した効率的な置局設計をすることができる。
本発明の第1実施形態に係る置局設計用ロボットの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの概要を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの概要を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る置局設計用ロボットの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るフロアレイアウト記憶部の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電波強度測定テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るハンドオーバ状態測定テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る出力データテーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る置局設計シミュレーション装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る置局設計ノウハウデータベースの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る置局設計シミュレーション結果の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る置局設計用ロボットのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る置局設計用ロボットの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの概要を説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの概要を説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係る置局設計用ロボットの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る基地局調整テーブルの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る基地局の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る置局設計用ロボットの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態に係る置局設計用ロボットの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る置局設計用ロボットの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの概要を説明する図である。 本発明の第5実施形態に係る置局設計用ロボットの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係るフロアレイアウト生成テーブルの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る置局設計用ロボットの処理手順を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての置局設計用ロボット100について、図1を用いて説明する。置局設計用ロボット100は、置局設計用のデータを収集する装置である。
図1に示すように、置局設計用ロボット100は、移動部101と、電波強度測定部102と、ハンドオーバ測定部103と、データ出力部104と、を含む。移動部101は、自ら移動する。電波強度測定部102は、自ら移動する移動部101で移動しながら、フロア110内の各位置においてフロア110内に設置された少なくとも2つの基地局120からの電波強度を測定する。ハンドオーバ測定部103は、移動部101で移動しながら、フロア110内における少なくとも2つの基地局120間でのハンドオーバの状態を測定する。データ出力部104は、測定されたフロア110内における電波強度の分布およびハンドオーバの状態を、フロア110内の位置情報に対応付けて出力する。
本実施形態によれば、置局設計用ロボットがフロア内における受信信号の電波強度とハンドオーバ状態を測定するので、電波強度およびハンドオーバ状態を考慮した効率的な置局設計をすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムについて説明する。本実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムは、置局設計用ロボットが収集したフロア内の各位置における電波強度およびハンドオーバ状態に基づいて、置局設計シミュレーション装置が置局設計ノウハウデータベースを使用して適切な置局設計を行ない、ユーザに置局設計結果を通知する。
《置局設計システム》
図2A乃至図4を参照して、置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの構成および動作について説明する。
(概要)
図2Aおよび図2Bは、本実施形態に係る置局設計用ロボット210を用いた置局設計システムの概要を説明する図である。
図2Aは、置局設計用ロボットによる基地局からの電波強度の測定に係る概要を示している。
図2Aの左図は、置局設計を行なってフロア200内に無線アクセスポイント221、222を配置した状態を示している。図2Aの左図では良好な電波環境であったと仮定する。図2Aの右図では、フロア200内に背の高い2つのキャビネットが置かれたため、★の場所では電波状態が悪化すると予想される。
本実施形態においては、置局設計用ロボット210が、フロア200内を隈無く移動して各位置の無線アクセスポイント221、222からの受信信号強度を測定するので、電波状態の変化を検出できる。置局設計用ロボット210からのフロア200内の測定された電波強度情報は、無線アクセスポイント221と222間の測定されたハンドオーバ情報と共に考慮され、置局設計シミュレーション装置でフロア200内の環境変化に対応した置局設計の変更がシミュレートされて、ユーザに報知される。なお、電波強度が強ければよいわけではなく、無線アクセスポイント221と222との干渉がなく、かつ、品質が維持できるだけ弱い電波強度が省電力に結び付く。
図2Bは、置局設計用ロボットによる基地局間のハンドオーバ状態の測定に係る概要を示している。
図2Bの左図は、フロア200内のある位置での置局設計用ロボット210と無線アクセスポイント221とが通話接続された状態を示している。置局設計用ロボット210が通話状態を維持しながら図2Bの右図の位置に移動すると、無線アクセスポイント221から222へのハンドオーバがなされて、品質のよい通話が維持される。置局設計用ロボット210は、この移動中のハンドオーバ状態を検出して置局設計シミュレーション装置に通知する。なお、ハンドオーバ状態には、ハンドオーバ中の通話状態の品質の維持や、ハンドオーバ回数などが含まれる。置局設計用ロボット210からのフロア200内の測定されたハンドオーバ状態情報は、測定された受信電波強度情報と共に考慮され、置局設計シミュレーション装置でフロア200内の環境変化に対応した置局設計の変更がシミュレートされて、ユーザに報知される。
(構成)
図3は、本実施形態に係る置局設計用ロボット210を用いた置局設計システム300の構成を示すブロック図である。なお、図3では、構内通信を例に説明するが、置局設計用ロボット210を屋外の基地局の置局設計のために用いてもよい。
置局設計システム300は、置局設計対象のフロア200と、置局設計シミュレーション装置330と、ユーザ端末340と、構内交換機350と、ネットワーク360と、を備える。
フロア200内には、本実施形態の置局設計用ロボット210と、少なくとも2つの無線アクセスポイント221、222とが配置される。置局設計シミュレーション装置330は、置局設計用ロボット210がフロア200内を隙間無く移動して測定した電波強度とハンドオーバ状態とを取得して、置局設計シミュレーションを実行する。ユーザ端末340は、置局設計シミュレーション装置330の置局設計シミュレーション結果をユーザに報知する。また、ユーザ端末340から、置局設計シミュレーション装置330や、置局設計用ロボット210、無線アクセスポイント221、222を操作してもよい。
構内交換機350は、ハンドオーバ処理部351を有し、無線アクセスポイント221、222間、あるいは、無線アクセスポイント221、222を外部ネットワーク360に接続する。なお、ハンドオーバ処理部351は、構内交換機350とは別個に配置されてもよい。
(動作シーケンス)
図4は、本実施形態に係る置局設計用ロボット210を用いた置局設計システム300の動作手順を示すシーケンス図である。
ステップS401において、ユーザ端末340から、置局設計シミュレーション装置330、置局設計用ロボット210、無線アクセスポイント221,222、に置局設計シミュレーションの開始を指示する。無線アクセスポイント221,222は、ステップS403において、送信電波強度などの設定を行なう。そして、無線アクセスポイント221,222は、ステップS405において、無線通信を起動する。
置局設計用ロボット210は、ステップS411において、フロアレイアウトのデータを取得する。置局設計用ロボット210は、ステップS413において、フロア内の現在位置を取得する。置局設計用ロボット210は、ステップS415において、現在位置での無線アクセスポイント221,222からの電波強度を測定する。置局設計用ロボット210は、ステップS417において、無線アクセスポイント221,222を介した通信接続を行なう。なお、通信接続は通話接続であることが望ましい。図4では、無線アクセスポイント221と接続されたと仮定する。置局設計用ロボット210は、ステップS419において、現在位置に対応付けて電波強度と、通話接続先の無線アクセスポイントとを記憶する。
置局設計用ロボット210は、ステップS421において、置局設計用ロボット210の移動部を駆動して移動する。置局設計用ロボット210は、ステップS423において、移動先の位置で無線アクセスポイント221,222からの電波強度を測定する。置局設計用ロボット210は、ステップS425において、移動中にハンドオーバがあれば、そのハンドオーバ先やハンドオーバ品質などのハンドオーバ状態を測定する。そして、置局設計用ロボット210は、ステップS427において、移動先の現在位置に対応付けて電波強度と、通話接続先となった無線アクセスポイントおよびハンドオーバ状態を記憶する。
フロア内における受信強度の測定およびハンドオーバ状態の測定が終了すると、置局設計用ロボット210は、ステップS431において、測定結果をフロア内の位置情報と関連付けて置局設計シミュレーション装置330に通知する。なお、測定結果の置局設計シミュレーション装置330への通知は、図4に破線矢印で示したように、測定ごとに行なってもよい。置局設計シミュレーション装置330は、ステップS433において、置局設計用ロボット210から受信したフロア内の電波強度の分布およびハンドオーバ状態に基づいて、置局設計シミュレーションを実行する。そして、ユーザ端末340は、ステップS435において、置局設計シミュレーション装置330による置局設計シミュレーション結果(置局設計指示)をユーザに出力する。
《置局設計用ロボットの機能構成》
図5は、本実施形態に係る置局設計用ロボット210の機能構成を示すブロック図である。
置局設計用ロボット210は、フロアレイアウト取得部501と、位置取得部502と、障害物検出部503と、自走制御部504と、自走部505と、を備える。さらに、置局設計用ロボット210は、電波受信部506と、電波強度測定部507と、ハンドオーバ測定部508と、フロア電波分布/ハンドオーバ状態記憶部509と、データ出力部510と、を備える。なお、自走制御部504と自走部505とは、移動部として機能する。また、移動部に、フロアレイアウト取得部501と位置取得部502と障害物検出部503とを含んでもよい。
フロアレイアウト取得部501は、置局設計対象のフロアのレイアウト情報を取得する。位置取得部502は、例えば、GPS(Global Positioning System)などにより置局設計用ロボット210のフロア内の現在位置を取得する。障害物検出部503は、置局設計用ロボット210に設置された各種センサにより、置局設計用ロボット210の走行方向にある障害物を検出する。なお、各種センサに撮像部が含まれてもよい。自走制御部504は、フロアレイアウト取得部501からのフロアレイアウトと、位置取得部502からの現在位置と、障害物検出部503からの障害物情報と、に基づいて、置局設計用ロボット210の自走を制御する。自走部505は、自走制御部504の制御に従って、置局設計用ロボット210を自走させる。
電波受信部506は、フロア内の各位置での無線アクセスポイント221、222からの電波を受信すると共に、無線アクセスポイント221、222との通話接続を行なう。電波強度測定部507は、電波受信部506が受信した電波の強度を測定する。ハンドオーバ測定部508は、無線アクセスポイント221、222との通話接続中のハンドオーバ状態として、ハンドオーバ回数や品質などを測定する。フロア電波分布/ハンドオーバ状態記憶部509は、フロア内で測定した電波強度とハンドオーバ状態とを位置情報に対応付けて記憶する。データ出力部510は、フロア電波分布/ハンドオーバ状態記憶部509に記憶された測定結果を置局設計シミュレーション装置330に所定フォーマットで出力する。
(フロアレイアウト記憶部)
図6Aは、本実施形態に係るフロアレイアウト記憶部610〜630の構成を示す図である。フロアレイアウト記憶部610〜630は、フロアレイアウト取得部501が取得するデータを記憶する。フロアレイアウト記憶部610〜630は、フロアデータ610と、フロア内の什器データ620と、フロア内の機器データ630と、を含む。なお、図6Aのフロアレイアウト記憶部610〜630は一例であって、これに限定されるものではない。
フロアデータ610は、フロア面積611と、フロア体積612と、フロア内の特異部分613と、を記憶する。フロア内の什器データ620は、什器の種類621と、大きさ(サイズ)622と、材質623と、フロア内の配置位置624と、を記憶する。フロア内の機器データ630は、機器の種類631と、機器の電波発信状態632と、機器の配置位置633と、を記憶する。なお、機器の電波発信状態632には、電波の周波数や強度、指向性などが含まれる。
(電波強度測定テーブル)
図6Bは、本実施形態に係る電波強度測定テーブル640の構成を示す図である。電波強度測定テーブル640は、電波強度測定部507が測定した受信信号の電波強度をフロア内位置に対応付けて記憶する。なお、図6Bの電波強度測定テーブル640は一例であって、これに限定されるものではない。
電波強度測定テーブル640は、フロア内の位置情報641に対応付けて、第1アクセスポイントからの受信電波強度642と、第2アクセスポイントからの受信電波強度643と、…、第nアクセスポイントからの受信電波強度644と、を記憶する。
(ハンドオーバ状態測定テーブル)
図6Cは、本実施形態に係るハンドオーバ状態測定テーブル650の構成を示す図である。ハンドオーバ状態測定テーブル650は、ハンドオーバ測定部508が測定したハンドオーバ状態をフロア内の移動位置に対応付けて記憶する。なお、図6Cのハンドオーバ状態測定テーブル650は一例であって、これに限定されるものではない。
ハンドオーバ状態測定テーブル650は、フロア内の位置情報651に対応付けて、置局設計用ロボット210の移動経路652と、ハンドオーバ履歴653と、ハンドオーバ状態の良否654と、を記憶する。
(出力データテーブル)
図6Dは、本実施形態に係る出力データテーブル660の構成を示す図である。出力データテーブル660は、データ出力部510がフロア内の移動位置に対応付けて、測定した電波強度およびハンドオーバ状態を記憶する。なお、図6Dの出力データテーブル660は一例であって、これに限定されるものではない。
出力データテーブル660は、フロア内の位置情報661に対応付けて、受信電波強度情報662と、ハンドオーバ情報663と、を記憶する。受信電波強度情報662は、第1アクセスポイントから第nアクセスポイントからの電波強度を含む。ハンドオーバ情報663は、置局設計用ロボット210の移動経路と、ハンドオーバ履歴と、ハンドオーバ状態の良否と、を含む。
《置局設計シミュレーション装置の機能構成》
図7は、本実施形態に係る置局設計シミュレーション装置330の機能構成を示すブロック図である。
置局設計シミュレーション装置330は、通信制御部701と、フロア内電波強度受信部702と、フロア内ハンドオーバ状態受信部703と、置局設計ノウハウデータベース704と、置局設計シミュレーション実行部705と、入出力インタフェース706と、を備える。
通信制御部701は、置局設計用ロボット210との通信を制御する。フロア内電波強度受信部702は、置局設計用ロボット210から送信されたフロア内の位置に関連付けられた電波強度を受信する。フロア内ハンドオーバ状態受信部703は、置局設計用ロボット210から送信されたフロア内の位置あるいは移動に関連付けられたハンドオーバ状態を受信する。置局設計ノウハウデータベース704は、フロア内に電波強度とハンドオーバ状態とに基づいて置局設計を行なうためのノウハウを蓄積する。置局設計シミュレーション実行部705は、置局設計ノウハウデータベース704のノウハウを用いて、フロア内に電波強度とハンドオーバ状態とに基づいて置局設計を実行する。
入出力インタフェース706は、ユーザ端末340と接続されて、置局設計シミュレーション実行部705による置局設計シミュレーション結果を出力する。また、入出力インタフェース706は、ユーザ端末340からの操作を入力する。なお、ユーザ端末340は、表示部741と操作部742とを含む。
(置局設計ノウハウデータベース)
図8Aは、本実施形態に係る置局設計ノウハウデータベース704の構成を示す図である。置局設計ノウハウデータベース704は、置局設計シミュレーション装置330が、置局設計用ロボットが測定した電波強度およびハンドオーバ状態に基づいて、置局設計シミュレーションを行なうためにノウハウ情報を記憶する。なお、図8Aの置局設計ノウハウデータベース704は一例であって、これに限定されるものではない。既知の種々のノウハウ情報が利用可能である。
置局設計ノウハウデータベース704は、例えば、アクセスポイントからの送信電波強度に基づくフロア内の電波強度を算出するパラメータを含むアルゴリズム811、フロア内什器によるフロア内の電波強度を修正するパラメータを含むアルゴリズム812、フロア内機器によるフロア内の電波強度を修正するパラメータを含むアルゴリズム813、などを含む。さらに、置局設計ノウハウデータベース704は、例えば、フロア内ハンドオーバ条件およびハンドオーバを制御するパラメータやアルゴリズム814、適切なハンドオーバ条件815、などを含む。
(置局設計シミュレーション結果)
図8Bは、本実施形態に係る置局設計シミュレーション結果820の構成を示す図である。置局設計シミュレーション結果820は、ユーザ端末340を介してユーザに報知される。なお、報知方式は、データによる適切な置局設計情報の報知であってもよいが、フロアレイアウト図に重畳して、電波強度やハンドオーバ状態を図示するのが望ましい。
置局設計シミュレーション結果820は、置局設計指示内容821に対応付けて、第1アクセスポイントへの指示データ822、第2アクセスポイントへの指示データ823、…、第nアクセスポイントへの指示データ824、を記憶する。
置局設計指示内容821としては、例えば、アクセスポイントの送信信号強度の調整指示、アクセスポイントの設置位置の調整指示、アクセスポイントの送信信号強度および設置位置の調整指示、が含まれる。
《置局設計用ロボットのハードウェア構成》
図9は、本実施形態に係る置局設計用ロボット210のハードウェア構成を示すブロック図である。
図9で、CPU910は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図3Aの機能構成部を実現する。CPU910は複数のプロセッサを有し、異なるプログラムやモジュール、タスク、スレッドなどを並行して実行してもよい。ROM920は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース930は、置局設計用ロボット210が、ネットワークを介して、置局設計シミュレーション装置330やユーザ端末340などとの通信を制御する。
RAM940は、CPU910が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM940には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。現在位置情報941は、置局設計用ロボット210の現在位置を記憶する領域である。電波強度測定テーブル640は、図6Bに示した、置局設計用ロボット210が測定した電波強度を記憶するテーブルである。ハンドオーバ状態測定テーブル650は、図6Cに示した、置局設計用ロボット210が測定したハンドオーバ状態を記憶するテーブルである。出力データテーブル660は、図6Dに示した、置局設計用ロボット210が出力する電波強度およびハンドオーバ状態を記憶するテーブルである。入出力データ944は、入出力インタフェース960を介して入出力されるデータである。送受信データ945は、ネットワークインタフェース930を介して送受信されるデータである。
ストレージ950は、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。フロアレイアウト記憶部610〜630は、図6Aに示したように、置局設計を行なう対象フロアのレイアウトを記憶する。自走アルゴリズム951は、置局設計用ロボット210が自走するためのアルゴリズムである。かかる自走アルゴリズムは種々の既知のアルゴリズムが使用されてよい。
ストレージ950には、以下のプログラムが格納される。置局設計用ロボット制御プログラム952は、置局設計用ロボット210の全体を制御するためのプログラムである。自走制御モジュール953は、置局設計用ロボット210を自走させるためのモジュールである。電波強度測定モジュール954は、フロア内の各位置でのアクセスポイント221、222からの受信電波の強度を測定するモジュールである。ハンドオーバ状態測定モジュール955は、通話中のフロア内の各位置でのハンドオーバ状態を測定するモジュールである。測定情報出力モジュール956は、測定結果のフロア内の電波強度およびハンドオーバ状態を置局設計シミュレーション装置330に出力するモジュールである。
入出力インタフェース960は、接続された信号の送信部961、電波強度測定可能な受信部962、自走部505、障害物検出部503のセンサ類、とのインタフェースを行なう。なお、自走制御部504や障害物検出部503として、撮像部963が接続されてもよい。
なお、図9のRAM940やストレージ950には、置局設計用ロボット210が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《置局設計用ロボットの処理手順》
図10は、本実施形態に係る置局設計用ロボット210の処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートは、図9のCPU910がRAM940を使用して実行し、図5の機能構成部を実現する。
置局設計用ロボット210は、ステップS1011において、自走部への自走移動指示であるか否かを判定する。自走移動指示であれば、置局設計用ロボット210は、ステップS1013において、移動目標位置を取得して設定する。そして、置局設計用ロボット210は、ステップS1015において、自走制御処理を実行する。
自走移動指示でなければ、置局設計用ロボット210は、ステップS1021において、受信信号の電波強度の測定であるか否かを判定する。電波強度の測定であれば、置局設計用ロボット210は、ステップS1023において、受信信号の電波強度を測定する。そして、置局設計用ロボット210は、ステップS1025において、現在位置情報に対応付けて測定した電波強度を記憶する。
自走移動指示でなく、電波強度の測定でなければ、置局設計用ロボット210は、ステップS1031において、ハンドオーバ状態の測定開始であるか否かを判定する。ハンドオーバ状態の測定開始であれば、置局設計用ロボット210は、ステップS1033において、通信接続(通話接続)処理を行なう。そして、置局設計用ロボット210は、ステップS1035において、通信接続(通話接続)処理において接続されたアクセスポイントの情報を取得する。置局設計用ロボット210は、ステップS1037において、ハンドオーバ状態を測定するための置局設計用ロボット210の移動目標位置を指示する。
自走移動指示でなく、電波強度の測定でなく、ハンドオーバ状態の測定開始でなければ、置局設計用ロボット210は、ステップS1041において、ハンドオーバ状態の測定終了であるか否かを判定する。ハンドオーバ状態の測定終了であれば、置局設計用ロボット210は、ステップS1043において、通話中のハンドオーバの履歴を取得する。置局設計用ロボット210は、ステップS1045において、取得した通話中のハンドオーバの履歴を位置情報に対応付けて記憶する。そして、置局設計用ロボット210は、ステップS1047において、通話を切断する。
自走移動指示でなく、電波強度の測定でなく、ハンドオーバ状態の測定開始でも測定終了でもなければ、置局設計用ロボット210は、ステップS1051において、測定結果の出力であるか否かを判定する。測定結果の出力であれば、置局設計用ロボット210は、ステップS1053において、フロア内の位置情報に対応付けて信号電波強度の分布およびハンドオーバ状態を、置局設計シミュレーション装置330に出力する。
本実施形態によれば、置局設計用ロボットが測定したフロア内における受信信号の電波強度とハンドオーバ状態に基づいて、置局設計シミュレーション装置が適切な置局設計結果を報知するので、電波強度およびハンドオーバ状態を考慮したより効率的な置局設計をすることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る置局設計用ロボットについて説明する。本実施形態に係る置局設計用ロボットは、上記第2実施形態と比べると、置局設計シミュレーション結果に従って、置局設計用ロボットがアクセスポイントの出力電波強度や設置位置を調整する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《置局設計システム》
図11A乃至図12を参照して、本実施形態の置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの構成および動作を説明する。
(概要)
図11Aおよび図11Bは、本実施形態に係る置局設計用ロボットを用いた置局設計システムの概要を説明する図である。
図11Aの置局設計システム1101においては、置局設計用ロボット1111がアクセスポイント1121の送信信号電波強度を、置局設計シミュレーション結果に基づいて調整する。なお、置局設計シミュレーション結果は、置局設計シミュレーション装置から取得しても、後述のように、置局設計用ロボット1111自身の置局設計シミュレーションにより取得してもよい。
置局設計シミュレーション結果を取得した置局設計用ロボット1111は、調整対象のアクセスポイント1121に対して、送信信号強度のアップあるいはダウンを指示する。アクセスポイント1121は、置局設計用ロボット1111からの指示に従って、送信信号強度を調整して強くしたり、弱くしたりする。
送信信号強度の調整の完了を待って、置局設計用ロボット1111は、再度、フロア全体あるいは関連エリアの送信信号強度を測定してもよい。
図11Bの置局設計システム1102においては、置局設計用ロボット1112がアクセスポイント1122の設置位置を、置局設計シミュレーション結果に基づいて調整する。なお、置局設計シミュレーション結果は、置局設計シミュレーション装置から取得しても、後述のように、置局設計用ロボット1112自身の置局設計シミュレーションにより取得してもよい。
置局設計シミュレーション結果を取得した置局設計用ロボット1112は、設置位置の移動が可能な機能1123を有する調整対象のアクセスポイント1122に対して、設置位置の移動を指示する。アクセスポイント1122は、置局設計用ロボット1112からの指示に従って、設置位置を移動可能な方向に調整する。
(動作シーケンス)
図12は、本実施形態に係る置局設計用ロボット1110を用いた置局設計システムの動作手順を示すシーケンス図である。ここで、置局設計用ロボット1110は、置局設計用ロボット1111および1112に相当する。なお、図12は、図4におけるフロア内の受信信号強度およびハンドオーバ状態の測定が完了してからの動作シーケンスを示す。図12において、図4と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
置局設計シミュレーション装置330は、ステップS1241において、置局設計シミュレーション結果からアクセスポイントの適切な送信信号電波強度や、アクセスポイントの適切な配置位置を、置局設計用ロボット1110に通知する。
置局設計用ロボット1110は、ステップS1243において、アクセスポイント1121に対して、適切な送信信号電波強度への調整を指示する。アクセスポイント1121は、ステップS1245において、送信信号電波強度を調整する。
また、置局設計用ロボット1110は、ステップS1251において、アクセスポイント1122に対して、適切な配置位置への調整を指示する。アクセスポイント1122は、ステップS1253において、配置位置を調整する。
なお、図12では、置局設計シミュレーション装置330により局設計シミュレーションを実行する場合を示すが、後述の、置局設計用ロボット1110自身による局設計シミュレーションの実行においても同様である。
《置局設計用ロボットの機能構成》
図13は、本実施形態に係る置局設計用ロボット1110の機能構成を示すブロック図である。なお、図13において、図5と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
置局設計シミュレーション結果受信部1311は、置局設計シミュレーション装置330から置局設計シミュレーション結果を受信する。アクセスポイント送信電波強度/位置調整指示部1312は、置局設計シミュレーション結果に基づいて、アクセスポイントに送信信号電波強度あるいは配置位置の調整を指示する。
(基地局調整テーブル)
図14は、本実施形態に係る基地局調整テーブル1400の構成を示す図である。基地局調整テーブル1400は、アクセスポイント送信電波強度/位置調整指示部1312がアクセスポイントを調整するために使用する。
基地局調整テーブル1400は、アクセスポイント1401に対応付けて、送信電波強度調整1402と、設置位置調整1403と、を記憶する。なお、アクセスポイント1401によって、電波強度調整や位置調整が可能なものや不可能なものがあり、それらの条件も考慮して、基地局調整テーブル1400が生成される。
《基地局:アクセスポイントの機能構成》
図15は、本実施形態に係る基地局:アクセスポイント1121、1122の機能構成を示すブロック図である。なお、図15において、アクセスポイント1121、1122の汎用的なあるいは一般的な機能については、省略している。
アクセスポイント1121、1122は、通信制御部1501と、送信信号強度調整情報受信部1502と、送信信号強度調整部1503と、送信信号生成部1504と、送信信号強度設定部1505と、を備える。さらに、アクセスポイント1121、1122は、設置位置情報受信部1506と、設置位置移動部1507と、を備える。
通信制御部1501は、置局設計用ロボット1110などとの通信を制御する。送信信号強度調整情報受信部1502は、置局設計用ロボット1110から送信信号の電波強度を調整する情報を受信する。送信信号強度調整部1503は、受信した電波強度を調整する情報に対応して電波強度を調整する。送信信号生成部1504は、置局設計用ロボット1110に送信する信号を生成する。送信信号強度設定部1505は、送信信号の電波強度を設定する。
設置位置情報受信部1506は、置局設計用ロボット1110から設置位置を調整する情報を受信する。設置位置移動部1507は、受信した設置位置を調整する情報に対応して設置位置を移動する。
《置局設計用ロボットの処理手順》
図16は、本実施形態に係る置局設計用ロボット1110の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図9のCPU910がRAM940を使用して実行し、図13の機能構成部を実現する。なお、図16において、図10と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
置局設計用ロボット1110は、ステップS1661において、置局設計シミュレーション装置330からの置局設計シミュレーション結果である置局設計情報の受信であるか否かを判定する。置局設計情報の受信であれば、置局設計用ロボット1110は、ステップS1663において、調整対象とするアクセスポイントが電波強度を自動的に調整可能か否か、を判定する。電波強度を自動的に調整可能であれば、置局設計用ロボット1110は、ステップS1665において、アクセスポイントに対して送信信号の電波強度の調整を指示する。
置局設計用ロボット1110は、ステップS1667において、調整対象とするアクセスポイントが配置位置を自動的に調整可能か否か、を判定する。配置位置を自動的に調整可能であれば、置局設計用ロボット1110は、ステップS1669において、アクセスポイントに対して配置位置の調整を指示する。
本実施形態によれば、置局設計用ロボットによりアクセスポイントの送信信号の電波強度や配置位置を自動的に調整できるので、電波強度およびハンドオーバ状態を考慮したより迅速で効率的な置局設計をすることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る置局設計用ロボットについて説明する。本実施形態に係る置局設計用ロボットは、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、置局設計用ロボットが置局設計シミュレーション実行部を有する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《置局設計システムの動作シーケンス》
図17は、本実施形態に係る置局設計用ロボット1710を用いた置局設計システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、図17において、図4と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
置局設計用ロボット1710は、ステップS1731において、測定したフロア内の各位置での受信電波強度およびハンドオーバ状態を用いて、置局設計シミュレーションを実行する。なお、置局設計ノウハウは、外部から取得しても置局設計用ロボット1710内に保持してもよい。そして、置局設計用ロボット1710から置局設計のシミュレーション結果出力が行なわれる。
なお、置局設計用ロボット1710は、ステップS1733において、置局設計シミュレーション結果に従って、アクセスポイントの送信信号の電波強度や配置位置の調整を指示してもよい。かかるステップS1733までを置局設計用ロボット1710で実行すれば、全自動の置局設計ロボットが提供される。
《置局設計用ロボットの機能構成》
図18は、本実施形態に係る置局設計用ロボット1710の機能構成を示すブロック図である。なお、図18において、図5および図13と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
置局設計シミュレーション実行部1711は、フロア電波分布/ハンドオーバ状態記憶部509の情報を使用して、置局設計シミュレーションを実行する。
《置局設計用ロボットの処理手順》
図19は、本実施形態に係る置局設計用ロボット1710の処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートは、図9のCPU910がRAM940を使用して実行し、図18の機能構成部を実現する。なお、図19において、図10および図16と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
置局設計用ロボット1710は、ステップS1951において、置局設計シミュレーションを実行するか否かを判定する。置局設計シミュレーションを実行する場合、置局設計用ロボット1710は、ステップS1953において、置局設計シミュレーションを実行する。そして、置局設計用ロボット1710は、ステップS1955において、置局設計シミュレーション結果を出力する。
本実施形態によれば、置局設計用ロボットが置局設計シミュレーションを実行するので、置局設計用ロボットをフロア内に置くだけの操作で、電波強度およびハンドオーバ状態を考慮した効率的な置局設計をすることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る置局設計用ロボットについて説明する。本実施形態に係る置局設計用ロボットは、上記第2実施形態乃至第4実施形態と比べると、フロアレイアウトを生成する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《置局設計システムの概要》
図20は、本実施形態に係る置局設計用ロボット2010を用いた置局設計システムの概要を説明する図である。図20中、什器において、実線部が確定した輪郭、破線部が未確定の輪郭である。
図20の左図は、フロア200内において、置局設計用ロボット2010が障害物を避けながら右の什器の周囲を移動している状態を示している。右の什器の半分ほどと左の什器のほんの一部の輪郭が確定した状態である。図20の中央図は、置局設計用ロボット2010が障害物を避けながら左の什器の周囲を移動している状態を示している。右の什器の全部と左の什器の半分ほどの輪郭が確定した状態である。図20の右図は、置局設計用ロボット2010が障害物を避けながら什器の周囲の移動が完了した状態を示している。左右の什器の全部の輪郭が確定した状態である。
本実施形態の置局設計用ロボット2010は、受信信号の電波強度およびハンドオーバ状態を測定しながら、フロア内の障害物を構造物として構造物検出してフロアレイアウトを生成する。その後、設計図などに頼らない実際のフロアレイアウトに基づいて、より正確な置局設計シミュレーションを可能とする。例えば、什器の配置の傾きや什器間の隙間、機器の向きなどの実際のフロアレイアウトは、設計図などからでは認識できない。本実施形態は、これらをも考慮することができるので、より正確な置局設計シミュレーションができる。
《置局設計用ロボットの機能構成》
図21は、本実施形態に係る置局設計用ロボット2010の機能構成を示すブロック図である。なお、図21において、図5、図13および図17と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
置局設計用ロボット2010は、フロアレイアウト生成部2101を備える。フロアレイアウト生成部2101は、障害物検出部503からの障害物の情報に基づいて、フロアレイアウトを生成する。
(フロアレイアウト生成テーブル)
図22は、本実施形態に係るフロアレイアウト生成テーブル2200の構成を示す図である。フロアレイアウト生成テーブル2200は、フロアレイアウト生成部2101がフロアレイアウトを生成するために使用する。
フロアレイアウト生成テーブル2200は、障害物情報2201の組に対応付けて、什器種類2202と、什器の大きさ(サイズ)2203と、什器の材質2204と、什器の配置位置2205と、を記憶する。なお、障害物情報2201には、撮像部からの画像やセンサ群からのセンサ情報が含まれる。
《置局設計用ロボットの処理手順》
図23は、本実施形態に係る置局設計用ロボット2010の処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートは、図9のCPU910がRAM940を使用して実行し、図21の機能構成部を実現する。なお、図23において、図10、図16および図19と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
置局設計用ロボット2010は、ステップS1015において、自走制御処理を実行しながら、ステップS2317において、撮像部からの画像やセンサ検出による障害物情報を取得し、ステップS2319において、撮像部からの画像やセンサ検出による障害物情報に基づいて、フロアレイアウトを生成する。
なお、図23には、図示していないが、生成されたフロアレイアウトを自身の置局設計シミュレーションに使用してもよい。
本実施形態によれば、設計図などに頼らない実際のフロアレイアウトに基づいて置局設計シミュレーションを実行するので、より正確な置局設計をすることができる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。すなわち、置局設計用ロボットと置局設計シミュレーション装置とのそれぞれの機能の配置は、本実施形態に限定されるものではない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。

Claims (6)

  1. フロア内に設置された少なくとも2つの基地局からの電波強度を測定する電波強度測定手段と、
    前記少なくとも2つの基地局間でのハンドオーバの状態を測定するハンドオーバ測定手段と、
    測定された前記電波強度の分布および前記ハンドオーバの状態に基づく、前記フロア内における置局設計のシミュレーション結果に従って、前記少なくとも2つの基地局から出力される電波強度の調整および前記少なくとも2つの基地局の配置の調整を指示する信号を、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに送信する基地局調整手段と、
    前記電波強度測定手段と前記ハンドオーバ測定手段と前記基地局調整手段とを移動させる移動手段と、
    を備え
    前記基地局調整手段は前記信号によって、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに対して、電波強度の調整および移動を指示する置局設計用ロボット。
  2. 測定された前記フロア内における前記電波強度の分布および前記ハンドオーバの状態に基づいて、前記フロア内における置局設計のシミュレーションを行なうシミュレーション手段をさらに備える請求項に記載の置局設計用ロボット。
  3. 前記シミュレーション手段は、測定された前記フロア内における前記電波強度の分布および前記ハンドオーバの状態に基づいて、前記基地局の適切な送信電波強度および適切な設置位置をシミュレーション結果として生成する請求項に記載の置局設計用ロボット。
  4. 前記電波強度測定手段による電波強度の測定と前記ハンドオーバ測定手段によるハンドオーバ状態の測定をしながら、前記フロア内の各位置において構造物を検出する構造物検出手段と、
    既に検出された前記構造物に基づいて、前記フロアのレイアウトを順次に生成するレイアウト生成手段と、
    をさらに備え、
    前記シミュレーション手段は、前記レイアウト生成手段が生成した前記フロアのレイアウトを用いて、前記フロア内における置局設計のシミュレーションを行なう請求項2または3に記載の置局設計用ロボット。
  5. 移動手段を駆動する駆動ステップと、
    前記移動手段で移動しながら、フロア内の各位置において前記フロア内に設置された少なくとも2つの基地局からの電波強度を測定する電波強度測定ステップと、
    前記移動手段で移動しながら、前記フロア内における前記少なくとも2つの基地局間でのハンドオーバの状態を測定するハンドオーバ測定ステップと、
    測定された前記電波強度の分布および前記ハンドオーバの状態に基づく、前記フロア内における置局設計のシミュレーション結果に従って、前記少なくとも2つの基地局から出力される電波強度の調整および前記少なくとも2つの基地局の配置の調整を指示する信号を、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに送信する基地局調整ステップと、
    を含み、
    前記基地局調整ステップでは前記信号によって、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに対して、電波強度の調整および移動を指示する置局設計用ロボットの制御方法。
  6. 移動手段を駆動する駆動ステップと、
    前記移動手段で移動しながら、フロア内の各位置において前記フロア内に設置された少なくとも2つの基地局からの電波強度を測定する電波強度測定ステップと、
    前記移動手段で移動しながら、前記フロア内における前記少なくとも2つの基地局間でのハンドオーバの状態を測定するハンドオーバ測定ステップと、
    測定された前記電波強度の分布および前記ハンドオーバの状態に基づく、前記フロア内における置局設計のシミュレーション結果に従って、前記少なくとも2つの基地局から出力される電波強度の調整および前記少なくとも2つの基地局の配置の調整を指示する信号を、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに送信する基地局調整ステップと、
    をコンピュータに実行させる置局設計用ロボットの制御プログラムであって、
    前記基地局調整ステップでは前記信号によって、前記少なくとも2つの基地局のいずれかに対して、電波強度の調整および移動を指示する置局設計用ロボットの制御プログラム
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