JP6873772B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びアプリケーション管理方法 - Google Patents
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Description
一方、画像形成装置のような複数のユーザがアクセスするような情報処理装置では、各ユーザに自由にアプリケーションを終了させるような手段を与えると、他のユーザの使用状況に関係なくユーザがアプリケーションを終了できてしまうという課題が生じる。
しかしながら、複数のユーザが使用する組み込みUIアプリケーションにおいては、UIアプリケーションを終了させる、又は再起動させるための手段がなかった。そのため、参照しているオブジェクトへの参照を切断することもできず、リソースを抱え込み続けるといった課題があった。
また、情報処理装置のユーザビリティを損なうことなく、アプリケーションが抱え続けるリソースを解放対象とし、リソースを回収することが可能となる。
図1は、本発明の実施例の全体構成を示した図である。
画像形成装置100は、本発明の情報処理装置の一例としての画像形成装置である。画像形成装置100は、ネットワーク130を通して、情報処理装置110と通信可能に接続する。
画像形成装置100は、コア部200、UIパネル表示部201、記憶装置202、ネットワークインターフェース部203、スキャナー部204、プリンター部205、フィニッシャー部206から構成される。
アプリケーション実行基盤301は、アプリケーションを動作させる基盤である。
アプリケーションA〜C(101〜103)のインストール、アンインストール、実行、停止等の処理は、アプリケーション実行基盤301上で動作するアプリケーション管理フレームワーク302によって管理される。
アプリケーション管理フレームワーク302が、アプリケーションのインストール処理を行う場合は、まず、アプリケーションのアプリケーションリソース宣言ファイル403(図4(a))を参照する。そして、アプリケーション管理フレームワーク302は、該ファイル中に宣言されているリソース上限値が、現在のアプリケーションの実行環境内のリソースの空き容量に収まるか否かを判定する。アプリケーション管理フレームワーク302は、その判定結果に基づき、空き容量に収まる場合は、アプリケーションのインストール処理を実行し、そうでない場合は、エラーを返す処理を行う。
サポートライブラリ304は、アプリケーションA〜C(101〜103)が画像形成装置100の種々の機能を利用するためのライブラリーである。
アプリケーションA〜C(101〜103)は、基本的に、アプリケーション実行コードファイル401、アプリケーション固定データファイル402、アプリケーションリソース宣言ファイル403の3つのファイルを少なくとも包含している。
アプリケーション実行コードファイル401はアプリケーションの実行コード等を含むファイルである。
アプリケーション固定データファイル402はアプリケーションが保持する定数や文字列等の固定データを収めたファイルである。
アプリケーションリソース宣言ファイル403はアプリケーションの情報や、アプリケーションが使用するリソースを宣言するためのファイルである。
アプリケーションリソース宣言ファイル403は、アプリケーションID、アプリケーションの名称、アプリケーションが使用するリソース等のアプリケーションの情報を含んでいる。図4(b)は、一例として装置内の画像のプレビューを表示するアプリケーションを示している。
ApplicationID(411)には、アプリケーション固有ID"apli-imag-view"、ApplicationName(412)には、"Preview App"のアプリケーション名が記載されていることが読み取れる。
本図の例では、アプリケーションの使用するストレージ、メモリー、スレッド、ファイルディスクリプター、ソケットの上限値を、バイト単位もしくは数値で記載している。
まず、ステップS501で、UI制御モジュール303が、UIパネル表示部201にてUIアプリケーションのアイコンが押下されたことを検知し、アプリケーション管理フレームワーク302がUI画面を有するアプリケーションであるUIアプリケーション(図中「UIアプリ」と略す。)の起動を実行する。
クリア実行通知のイベントのリスナーに登録されている場合は、CPUは、UI画面を記憶することなく、デフォルトの画面に戻すことができるアプリケーションであると判断する。それは、アプリケーション管理フレームワーク302が該UIアプリケーションの初期化を行っても影響が無いアプリケーションであると、CPUは判断していることになる。
CPUは、該UIアプリケーションが、アプリケーション管理フレームワーク302からのクリア実行通知を受信可能なアプリケーションであると判断した場合は、ステップS503へ処理を進める。クリア実行通知を受信可能でないUIアプリケーションと判断した場合は、該UIアプリケーションに対して処理を行わずに、本フローチャートを終了する。
ステップS504で、CPUは、該UIアプリケーションがUIを初期設定に戻す等のクリア実行可能な状態か否かを判断する。
一般に、例えば複数アプリケーションが動作するシステムにおいては、ジョブの処理中といった途中で処理を停止できない場合に、アプリケーションには状態クリアや動作停止を禁止する手段が提供されている。ここでは、途中で処理を停止できない場合に、UIアプリケーションは、クリア実行を拒否する宣言をする。
ステップS505では、アプリケーション管理フレームワーク302は、該UIアプリケーションの使用が終了したと判断し、該UIアプリケーションの再起動処理を実行する。そして、本フローチャートを終了する。
次に、図5のステップS505のアプリケーションの再起動処理について、図6を用いて説明する。
図6は本システムにおけるアプリケーションの内部状態とそのライフサイクルの一例を概念的に示した図である。本システムは、アプリケーションソフトウェアやコンポーネントを遠隔からインストール・起動・停止・アンインストールなどの管理ができるJavaベースのサービスプラットフォームであるOSGiに準ずるものとしている。
その後、アプリケーション管理フレームワーク302は開始処理を開始し、該UIアプリケーションを、開始処理中(603)の状態に遷移する。開始処理中(603)の状態では、UIアプリケーションはUI制御モジュール303に対して、アプリケーションのUI表示登録処理を行う。UI表示登録処理が行われると、UI制御モジュール303はUIパネル表示部201に該UIアプリケーションのアイコンを表示する。
これらの処理が終わるとアプリケーション管理フレームワーク302は、該UIアプリケーションを開始済(604)の状態とする。
そして、図5のステップS505のUIアプリケーションの再起動処理において、アプリケーション管理フレームワーク302は、まず、該UIアプリケーションの停止処理を開始する。停止処理を開始すると、アプリケーション管理フレームワーク302は、該UIアプリケーションを、停止処理中(605)の状態に遷移する。
UI表示削除処理が完了すると、アプリケーション管理フレームワーク302は、該UIアプリケーションを停止中(602)の状態に遷移させる。
この再起動処理により、UIアプリケーションのUIが一度、表示されていない状態に戻ることになり、それまで使用していたUIオブジェクトなどのリソース参照を切り、メモリーを開放することが可能となる。
実施例2では、更に多くのリソースを回収可能とするための動作について以下に示す。
本フローチャートに示す処理は、CPUが本発明に係るプログラムであるアプリケーション管理フレームワーク302を実行することで実現されるものである。
ステップS504で、アプリケーション管理フレームワーク302が、UIアプリケーションがクリア実行可能と判断した場合に、ステップS707へ進む。
一方、クリア実行可能でなければ、可能になるまで待機し、可能になったらステップS707へ進む。
ステップS707では、UIアプリケーションの起動時間を取得する。このUIアプリケーションの起動時間は、UIアプリケーションが内包するjarファイルの数及びサイズと、ロードするクラスの数といったアプリケーションの情報から算出される。
なお、アプリケーション管理フレームワーク302のログから該UIアプリケーションの起動時間を取得しても良い。
ステップS708において、CPUが、アプリケーションの起動が所定時間内に収まると判定した場合(Yes)は、ステップS709に進む。収まらないと判断した場合はステップS505に進んで、アプリケーション管理フレームワーク302は、UIアプリケーションを再起動する。
ステップS709において、画像形成装置内のリソース使用量の状況が規定値を超えていると判断した場合には、ステップS710に進み、アプリケーション管理フレームワーク302は、UIアプリケーションの終了処理を行う。リソース使用量の状況が規定値を超えていないと判断した場合は、ステップS505に進みUIアプリケーションの再起動処理を行う。
次に、アプリケーション終了処理について、図6と図8を用いて説明する。
実施例2の終了処理(S710)では、開始済み(604)の状態からアプリケーションの終了を判定して、停止処理中(605)、停止中(602)の状態を経て、アンインストール済(606)の状態に遷移する。
続いて、アプリケーション管理フレームワーク302は、終了処理の対象となるUIアプリケーションA101に対して、停止処理を指示する(n802)。
終了処理の対象となるUIアプリケーションA101は、停止処理の指示(n802)を受けると、UI制御モジュール303に対して、UI表示削除処理を依頼する(n803)。
続いて、UI制御モジュール303は、インストールされたパッケージを他の領域に退避させる(n804)。
前述のUI表示登録処理やUI表示削除処理の際にテーブルは更新され、ここではapli-imag-view、及びsend-deve-imagのアプリケーションを登録していることを示す(812)。
UIアプリケーションは、アプリケーション管理フレームワーク302に対して停止処理が完了した旨通知を行う(n806)。
そして、アプリケーション管理フレームワーク302は該UIアプリケーションAを停止中(602)の状態に遷移させ、該UIアプリケーションAのアンインストール処理を行い、アンインストール済(606)の状態に遷移させる。
この時、アプリケーション管理フレームワーク302の内部状態としてはアプリケーションをインストールしていない状態となるが、UI上にはアイコンが登録されている状態(Hold)となる。
UIパネル表示部上のアイコンの押下をUI制御モジュール303が検知すると、UI制御モジュール303は押下されたアイコンのIDを取得し、UI登録テーブル811を参照する。
UI登録テーブル811に該アイコンのIDがHoldとして登録されていた場合(813)は退避したアプリケーションのパッケージのパス(/Tmp/UI-App/-01.nlm)を、アプリケーション管理フレームワーク302に通知する。そして、アプリケーション管理フレームワーク302は、該当するアプリケーションのインストール処理を開始する。
なお、開始処理中のアプリケーションからUI制御モジュール303へのUIパネル登録処理は、既に登録済みであるため、UI登録テーブルは状態(813)の内容を更新するのみとなる。
また、本実施例では起動に掛る時間を許容できる時間内に制限し、画像形成装置内のリソースが少なくなっていると判断した際に終了処理を行うことで、ユーザビリティを大きく損なうことを回避している。
実施例1,2の例では、アプリケーションの終了を検知し、アプリケーションからクリア拒否の宣言が無い場合に、再起動処理又は終了処理を実行することにより、アプリケーションが消費していたリソースを開放する例を示した。
しかしながら、例えば、終了処理を実行した場合には、アプリケーションの起動に少なからず時間がかかってしまう。ユーザが頻繁に起動を行うような使い方をされるアプリケーションの場合、アプリケーションの起動時間が積み重なり、ユーザビリティが低下することにも繋がりかねない。
本フローチャートに示す処理は、CPUが本発明に係るプログラムであるアプリケーション管理フレームワーク302を実行することで実現されるものである。
アプリケーションの使用終了時刻からタイマーをスタートさせ経過時間Kを計時を開始する(S902)。
続いて、アプリケーション管理フレームワーク302は、ログから該アプリケーションの前回の終了時刻を取得する(S903)。
そして、今回の該アプリケーションの起動時刻を取得して、前回アプリケーションの終了から今回の起動までの経過時間Aを算出し取得する(S904)。経過時間Aは、該アプリケーションの使用間隔を示すものとなる。
なお、本実施例では、タイマーを用いて、アプリケーション終了からの経過時間Kを求めているが、アプリケーションの使用終了時刻と、現在の時刻を参照することにより、経過時間Kを求める構成としてもよい。
しかしながら、上記の実施例3の処理を実行することで、そのようなユーザビリティを損ねることを回避することが可能となる。
実施例3では、アプリケーションの再起動処理ないし終了処理を実行するまでに所定時間持たせるような処理とした。しかしながら、例えば、ユーザが意図せずUIアプリケーションを起動してしまったような、いわゆる操作ミスによるアプリケーションの起動がなされた場合もある。このような場合には、実施例3のように再起動もしくは終了処理を実行するまでに所定時間持たせるような処理とすると、こんどは不要なアプリケーションが意図せずリソースを占有するということになりかねない。実施例4では、ユーザの意図しない操作を検知することにより、操作ミスにより起動したアプリケーションを直ちに終了できるようにしたものについて説明する。
本フローチャートに示す処理は、CPUが本発明に係るプログラムであるアプリケーション管理フレームワーク302を実行することで実現されるものである。
続くステップS1002で、UI制御モジュール303は、該UIアプリケーションに対してユーザ操作の有無を判定する。ユーザ操作があれば(Yes)、何も処理をせずに終了する。
一方、ユーザ操作がない場合は(No)、ステップS1003に進む。ステップS1003では、画面遷移を検知するまで待機し、画面遷移を検知した場合は、ステップS1004に進む。
一方、該UIアプリケーションのUI表示の表示時間が規定時間未満であった場合には、該UIアプリケーションの起動は、ユーザのオペレーションミスであったと判定し、不要な起動であったと判断し、ステップS1005に進む。
以上、本実施例によれば、ユーザにとって不要なUIアプリケーションが起動され続けることによりリソースの消費される回避することが可能となる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 情報処理装置
130 ネットワーク
302 アプリケーション管理フレームワーク
303 UI制御モジュール
Claims (13)
- 複数の動作するアプリケーションを管理する情報処理装置であって、
前記アプリケーションが使用終了した場合に、前記アプリケーションがクリア実行を拒否する宣言をしているか判定する第1の判定手段と、を有し、
前記第1の判定手段によって、前記アプリケーションがクリア実行を拒否する宣言をしていないと判定した場合に、前記アプリケーションの再起動処理を行うことを特徴とする情報処理装置。 - 前記アプリケーションが、クリア実行通知の受信可能であるか判定する第2の判定手段を更に有し、
前記第2の判定手段により、前記アプリケーションが、クリア実行通知の受信可能でないと判断された場合は、再起動処理を行わないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - アプリケーションの使用終了は、表示部に表示されるUIが遷移することにより検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記アプリケーションがクリア実行を拒否する宣言を実行していないと判定した際に、該アプリケーションの起動にかかる時間を取得する第1の取得手段と、
前記取得した該アプリケーションの起動時間が、所定時間を超えるか判定する第3の判定手段と、を更に有し、
前記第3の判定手段により、該アプリケーションの起動時間が所定時間を超えないと判定された場合に、該アプリケーションの終了処理を行うことを特徴する請求項1〜3の何れか1項に記載の情報処理装置 - 前記第1の取得手段は、アプリケーションが内包するファイルの数、サイズ、ロードするクラスの数を含むアプリケーションの情報から算出することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 情報処理装置のリソースの使用量を取得し、規定値を超えているか判定する第4の判定手段を更に有し、
前記第4の判定手段により、情報処理装置のリソース使用量が規定値を超えている場合に、該アプリケーションの終了処理を行うことを特徴する請求項4又は5に記載の情報処理装置。 - 前記アプリケーションの使用終了を検知した際に、経過時間を計時する計時手段と、
前記アプリケーションの使用間隔を取得する第2の取得手段と、
該アプリケーションの前記使用間隔と前記経過時間とを比較する比較手段と、を更に有し、
前記比較手段によって、前記経過時間が前記使用間隔より大きくなったと判断した場合、アプリケーションの再起動処理を実行することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記使用間隔は、前回の前記アプリケーションの使用終了時刻と今回の起動時刻とから取得することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
- 前記使用間隔は、前記アプリケーションの起動と終了にかかるログから取得することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
- 前記アプリケーションのUIを表示する時間が閾値よりも小さいか判定する第5の判定手段と、
前記第5の判定手段により、UIを表示する時間が閾値より小さいと判定された場合は、前記アプリケーションの再起動処理を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記アプリケーションのUIを表示する時間が閾値よりも小さいか判定する第5の判定手段と、
前記第5の判定手段により、UIを表示する時間が閾値より小さいと判定された場合は、前記アプリケーションの終了処理を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 複数の動作するアプリケーションを管理する情報処理装置の制御方法であって、
前記アプリケーションの画面が遷移した場合に、前記アプリケーションがクリア実行を拒否する宣言をしているか判定する第1の判定ステップと、
前記第1の判定ステップにおいて、前記アプリケーションがクリア実行を拒否する宣言をしていないと判定した場合に、前記アプリケーションの再起動処理を行う処理ステップと、
を、有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 複数の動作するアプリケーションを管理する情報処理装置のアプリケーション管理方法であって、
前記アプリケーションの画面が遷移した場合に、前記アプリケーションがクリア実行を拒否する宣言をしているか判定する第1の判定ステップと、
前記第1の判定ステップにおいて、前記アプリケーションがクリア実行を拒否する宣言をしていないと判定した場合に、前記アプリケーションの再起動処理を行う処理ステップと、
を、有することを特徴とするアプリケーション管理方法。
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