JP6871780B2 - 電動車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動車両の制御装置に関する。
近年、二次電池から放電される電力を用いて駆動されるモータの出力により走行する電動車両において、電動車両の外部の外部電源から非接触で受電可能な電動車両がある。このような電動車両は、具体的には、外部電源と接続される送電コイルから送出される電力を受電可能な受電装置を備える(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2013−169132号公報
ところで、外部電源から非接触で受電可能な電動車両について、二次電池から放電される電力に加えて外部電源から受電される電力を用いて走行することが可能な状況が考えられる。具体的には、内部に送電コイルが埋設された道路を走行する状況において、外部電源から受電される電力を用いた走行が実現され得る。それにより、航続距離が延長されることが期待される。しかしながら、外部電源から受電される電力を用いた走行による航続距離の延長の効果をより向上させることが望ましいと考えられる。このように、外部電源から非接触で受電可能な電動車両について、航続距離をより効果的に延長することが望ましいと考えられる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、外部電源から非接触で受電可能な電動車両において、外部電源からの受電が行われる走行モード時に航続距離の延長を優先させる一方で、外部電源からの受電が行われない走行モード時に動力伝達系におけるエネルギの伝達効率の向上を優先させることが可能な、新規かつ改良された電動車両の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、電動車両の前輪を駆動するための動力を出力可能な第1モータと、前記電動車両の後輪を駆動するための動力を出力可能な第2モータと、前記第1モータと接続される第1インバータと、前記第2モータと接続される第2インバータと、前記第1インバータ及び前記第2インバータと接続され、前記第1モータ及び前記第2モータへ供給される電力を蓄電する二次電池と、前記第1インバータ及び前記第2インバータと前記二次電池との間に設けられ、前記二次電池から放電される電力を昇圧して前記第1インバータ及び前記第2インバータへ供給可能な電力変換装置と、前記二次電池及び前記電力変換装置に対して並列に前記第1インバータ及び前記第2インバータと接続され、電動車両の外部の外部電源から非接触で受電可能な受電装置と、を備える電動車両の制御装置であって、前記電動車両の走行モードとして、前記外部電源から受電される電力及び前記二次電池から放電される電力を用いて走行する受電走行モードと、前記受電装置による受電を行わずに前記二次電池から放電される電力を用いて走行する通常走行モードとをそれぞれ設定可能な設定部と、設定された前記走行モードに応じて前後輪の駆動力配分を決定する決定部と、前記二次電池から放電される電力が決定された前記駆動力配分に応じた目標電圧に昇圧されるように、前記電力変換装置の動作を制御する制御部と、を備え、前記決定部は、前記受電走行モード時に、前記通常走行モード時と比較して、前記目標電圧が低くなるように前記駆動力配分を決定する、電動車両の制御装置が提供される。
前記電力変換装置を第1電力変換装置とした場合に、前記受電装置は、前記外部電源から受電される電力を昇圧して前記第1インバータ及び前記第2インバータへ供給可能な第2電力変換装置を備え、前記制御部は、前記受電走行モード時に、前記外部電源から受電される電力が前記目標電圧に昇圧されるように、前記第2電力変換装置の動作を制御してもよい。
前記制御部は、前記外部電源の電圧に基づいて前記第2電力変換装置の動作を制御してもよい。
前記決定部は、前記受電走行モード時に、前記通常走行モード時と比較して、前記電動車両の前輪の駆動力配分率と後輪の駆動力配分率との差が小さくなるように前記駆動力配分を決定してもよい。
前記決定部は、前記第1モータ及び前記第2モータに関する出力特性に基づいて、前記駆動力配分を決定してもよい。
前記設定部は、前記二次電池の残存容量が不足すると予測された場合、前記走行モードとして前記受電走行モードを設定してもよい。
前記制御部は、前記受電走行モード時に、前記外部電源から受電される電力を前記二次電池へ充電させ、前記設定部は、前記受電走行モードの継続中に前記二次電池が充電されることによって前記二次電池の残存容量が不足するとの予測が解除された場合、前記走行モードを前記受電走行モードから前記通常走行モードへ切り替えてもよい。
前記決定部は、前記受電走行モードから前記通常走行モードへの切り替えにおいて、前記駆動力配分を前記受電走行モードに応じた配分から前記通常走行モードに応じた配分へ所定の時間変化率で移行させてもよい。
以上説明したように本発明によれば、外部電源から非接触で受電可能な電動車両において、外部電源からの受電が行われる走行モード時に航続距離の延長を優先させる一方で、外部電源からの受電が行われない走行モード時に動力伝達系におけるエネルギの伝達効率の向上を優先させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る制御装置が搭載される電動車両の概略構成の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る制御装置が搭載される電動車両が充電レーンを走行している様子を示す模式図である。 同実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る制御装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る制御装置が行う駆動力配分の決定処理の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る制御装置が搭載される電動車両についての通常走行モード時における電力の供給経路を示す説明図である。 同実施形態に係る制御装置が搭載される電動車両についての受電走行モード時における電力の供給経路を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.電動車両の構成>
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係る制御装置90が搭載される電動車両1の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る制御装置90が搭載される電動車両1の概略構成の一例を示す模式図である。図1では、電動車両1の進行方向を前方向とし、進行方向に対して逆方向を後方向とし、進行方向を向いた状態における左側及び右側をそれぞれ左方向及び右方向として、電動車両1が示されている。図2は、本実施形態に係る制御装置90が搭載される電動車両1が充電レーンL10を走行している様子を示す模式図である。図2では、電動車両1を後方から見た様子が示されている。図3は、本実施形態に係る制御装置90の機能構成の一例を示すブロック図である。
電動車両1は、例えば、図1に示したように、第1ディファレンシャル装置21と、第2ディファレンシャル装置22と、第1モータ31と、第2モータ32と、第1インバータ41と、第2インバータ42と、二次電池50と、第1電力変換装置60と、受電装置70と、カーナビゲーション装置81と、バッテリ管理装置82と、制御装置90とを備える。第1電力変換装置60は、本発明に係る電力変換装置に相当する。
電動車両1は、二次電池50から放電される電力を用いて駆動される第1モータ31及び第2モータ32の出力により走行する。また、電動車両1は、電動車両1の外部の外部電源から非接触で受電可能である。
電動車両1において、第1ディファレンシャル装置21は、前輪である左前輪11及び右前輪12と駆動軸を介してそれぞれ接続される。第2ディファレンシャル装置22は、後輪である左後輪13及び右後輪14と駆動軸を介してそれぞれ接続される。第1モータ31は、第1ディファレンシャル装置21と接続され、第2モータ32は、第2ディファレンシャル装置22と接続される。第1インバータ41は、第1モータ31と接続され、第2インバータ42は、第2モータ32と接続される。二次電池50は、第1インバータ41及び第2インバータ42と接続される。第1電力変換装置60は、第1インバータ41及び第2インバータ42と二次電池50との間に設けられる。受電装置70は、二次電池50及び第1電力変換装置60に対して並列に第1インバータ41及び第2インバータ42と接続される。
第1モータ31及び第2モータ32は、供給される電力を用いて駆動(力行駆動)されることにより動力を出力可能である。第1モータ31及び第2モータ32として、例えば、三相交流式のモータが用いられる。また、第1モータ31及び第2モータ32は、電動車両1の減速時に回生駆動されて車輪の回転エネルギを用いて発電する発電機としての機能(回生機能)を有してもよい。
具体的には、第1モータ31は、前輪である左前輪11及び右前輪12を駆動するための動力を出力可能である。第1モータ31から出力された動力は、第1ディファレンシャル装置21に伝達され、第1ディファレンシャル装置21によって左前輪11及び右前輪12へ分配して伝達される。なお、第1モータ31の出力軸は、図示しない減速装置を介して第1ディファレンシャル装置21と接続され得る。
また、第2モータ32は、後輪である左後輪13及び右後輪14を駆動するための動力を出力可能である。第2モータ32から出力された動力は、第2ディファレンシャル装置22に伝達され、第2ディファレンシャル装置22によって左後輪13及び右後輪14へ分配して伝達される。なお、第2モータ32の出力軸は、図示しない減速装置を介して第2ディファレンシャル装置22と接続され得る。
第1インバータ41及び第2インバータ42は、双方向の電力変換を行う。第1インバータ41及び第2インバータ42は、例えば、三相ブリッジ回路を含んで構成される。
具体的には、第1インバータ41は、二次電池50又は受電装置70から供給される直流電力を交流電力に変換して第1モータ31へ供給可能である。また、第1インバータ41は、第1モータ31により回生発電された交流電力を直流電力に変換して二次電池50側へ供給可能である。第1インバータ41にはスイッチング素子が設けられ、スイッチング素子の動作が制御されることにより、第1インバータ41による電力の変換が制御される。
また、第2インバータ42は、二次電池50又は受電装置70から供給される直流電力を交流電力に変換して第2モータ32へ供給可能である。また、第2インバータ42は、第2モータ32により回生発電された交流電力を直流電力に変換して二次電池50側へ供給可能である。第2インバータ42にはスイッチング素子が設けられ、スイッチング素子の動作が制御されることにより、第2インバータ42による電力の変換が制御される。
二次電池50は、電力を充放電可能な電池である。二次電池50としては、例えば、リチウムイオン電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池又は鉛蓄電池が用いられるが、これら以外の電池が用いられてもよい。
具体的には、二次電池50は、第1モータ31及び第2モータ32へ供給される電力を蓄電する。二次電池50は、例えば、図示しない充電回路及びコネクタを介して電動車両1の外部の外部充電装置に接続可能に構成され、駐車時に外部充電装置と接続された状態で外部充電装置から供給される電力によって充電され得る。また、二次電池50は、第1モータ31及び第2モータ32により回生発電される電力を用いて充電されてもよい。また、二次電池50は、受電装置70により受電される電力を用いて充電されてもよい。
第1電力変換装置60は、いわゆるDCDCコンバータとしての機能を有し、例えば双方向の電力変換を行う。第1電力変換装置60は、例えば、いわゆるチョッパ方式の回路を含んで構成される。
具体的には、第1電力変換装置60は、二次電池50から放電される電力を昇圧して第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給可能である。二次電池50から放電される電力は、直流電力のままで第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給される。また、第1電力変換装置60は、第1インバータ41又は第2インバータ42から供給される電力を降圧して二次電池50へ供給可能である。第1インバータ41又は第2インバータ42から供給される電力は、直流電力のままで二次電池50へ供給される。第1電力変換装置60にはスイッチング素子が設けられ、スイッチング素子の動作が制御されることにより、第1電力変換装置60による電力の変換が制御される。
受電装置70は、電動車両1の外部の外部電源から非接触で受電可能である。受電装置70は、例えば、受電コイル71と、整流装置72と、第2電力変換装置73とを備える。なお、受電装置70の構成から第2電力変換装置73が省略されてもよい。
受電装置70において、受電コイル71は、整流装置72を介して第2電力変換装置73と接続される。第2電力変換装置73は、第1インバータ41及び第2インバータ42と接続される。
受電コイル71は、電動車両1の外部から送電される電力を受電可能である。
図2には、外部電源110と接続される送電コイル120が埋設された道路である充電レーンL10の一例が示されている。送電コイル120は、例えば、充電レーンL10に沿って複数設けられる。送電コイル120には、外部電源110から電力が供給される。受電コイル71は、例えば、電動車両1の下部に設けられる。充電レーンL10を電動車両1が走行する状況において、送電コイル120は受電コイル71へ非接触で送電を行い、受電コイル71は送電コイル120から送電される電力を非接触で受電可能である。送電コイル120から受電コイル71への送電の方式として、例えば、磁気共鳴方式又は電磁誘導方式が用いられる。
このように、充電レーンL10を電動車両1が走行する場合、受電装置70は外部電源110から非接触で受電可能である。一方、送電コイル120が埋設されていない通常レーンL20を電動車両1が走行する場合、受電装置70による外部電源110からの受電は行われない。
整流装置72は、いわゆるACDCコンバータとしての機能を有し、電力変換を行う。整流装置72は、例えば、全波整流回路を含んで構成される。
具体的には、整流装置72は、外部電源110から受電される交流電力を直流電力に変換して第2電力変換装置73へ供給可能である。
第2電力変換装置73は、いわゆるDCDCコンバータとしての機能を有し、電力変換を行う。第2電力変換装置73は、例えば、いわゆるチョッパ方式の回路を含んで構成される。
具体的には、第2電力変換装置73は、外部電源110から受電される電力を昇圧して第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給可能である。外部電源110から受電される電力は、直流電力のままで第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給される。第2電力変換装置73にはスイッチング素子が設けられ、スイッチング素子の動作が制御されることにより、第2電力変換装置73による電力の変換が制御される。
カーナビゲーション装置81は、ドライバによる入力操作に応じてドライバが所望する目的地までの経路、距離及び到達時間等を予測し、それらを示す情報を表示する。また、カーナビゲーション装置81は、予測した目的地までの距離を電動車両1の走行予定距離として制御装置90に出力する。また、カーナビゲーション装置81は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信して電動車両1の現在位置を算出し、算出結果を制御装置90に出力する。また、カーナビゲーション装置81は、充電レーンL10の位置を示す情報を制御装置90に出力する。
バッテリ管理装置82は、二次電池50の電圧であるバッテリ電圧及び二次電池50の残存容量SOC等を算出し、算出結果を制御装置90に出力する。
制御装置90は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する記憶素子であるROM(Read Only Memory)及びCPUの実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する記憶素子であるRAM(Random Access Memory)等で構成される。
制御装置90は、例えば、図3に示したように、設定部91と、決定部92と、制御部93とを備える。
設定部91は、電動車両1の走行モードを設定し、設定した走行モードを示す情報を決定部92及び制御部93へ出力する。設定部91は、具体的には、電動車両1の走行モードとして、外部電源110から受電される電力及び二次電池50から放電される電力を用いて走行する受電走行モードと、受電装置70による受電を行わずに二次電池50から放電される電力を用いて走行する通常走行モードとをそれぞれ設定可能である。
決定部92は、設定された走行モードに応じて前後輪の駆動力の配分である駆動力配分を決定し、決定した駆動力配分を示す情報を制御部93へ出力する。具体的には、決定部92は、駆動力配分における前輪及び後輪の駆動力の比である配分比が設定された走行モードに応じた配分比になるように駆動力配分を決定する。また、決定部92は、前輪の駆動力及び後輪の駆動力の合計が電動車両1を走行させるための駆動力の要求値である要求駆動力と一致するように駆動力配分を決定する。
制御部93は、決定された駆動力配分に基づいて、第1インバータ41、第2インバータ42、第1電力変換装置60及び第2電力変換装置73の各装置に対して動作指令を出力することによって、各装置の動作を制御する。それにより、前輪の駆動力及び後輪の駆動力が制御される。
なお、制御部93は、電動車両1の減速時に、各装置の動作を制御することによって、第1モータ31及び第2モータ32により回生発電された電力を二次電池50へ充電させてもよい。また、制御部93は、要求駆動力が出力されていない時に、各装置の動作を制御することによって、外部電源110から受電される電力を二次電池50へ充電させてもよい。その場合、例えば、外部電源110から受電される電力は、第2電力変換装置73により昇圧された後、第1電力変換装置60により降圧されて二次電池50へ供給される。
また、制御装置90は、各装置から出力される情報を受信する。制御装置90と各装置との通信は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信を用いて実現される。例えば、制御装置90は、カーナビゲーション装置81及びバッテリ管理装置82から出力される情報を受信する。また、制御装置90は、外部電源110から出力される外部電源110の電圧を示す情報を受信する。また、制御装置90は、要求駆動力を算出する他の制御装置から出力される要求駆動力を示す情報を受信する。なお、要求駆動力は、制御装置90によって算出されてもよい。本実施形態に係る制御装置90が有する機能は複数の制御装置により分割されてもよく、その場合、当該複数の制御装置は、CAN等の通信バスを介して、互いに接続されてもよい。
<2.制御装置の動作>
続いて、図4〜図7を参照して、本実施形態に係る制御装置90の動作について説明する。
図4は、本実施形態に係る制御装置90が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4に示される制御フローは、例えば、あらかじめ設定された設定時間おきに繰り返される。図5は、本実施形態に係る制御装置90が行う駆動力配分の決定処理の一例について説明するための説明図である。図6は、本実施形態に係る制御装置90が搭載される電動車両1についての通常走行モード時における電力の供給経路を示す説明図である。図7は、本実施形態に係る制御装置90が搭載される電動車両1についての受電走行モード時における電力の供給経路を示す説明図である。図6及び図7では、電力の流れが二点鎖線によって示されている。
図4に示される制御フローが開始されると、まず、ステップS501において、設定部91は、電動車両1が充電レーンL10を走行しているか否かを判定する。電動車両1が充電レーンL10を走行していると判定された場合(ステップS501/YES)、ステップS503へ進む。一方、電動車両1が充電レーンL10を走行していないと判定された場合(ステップS501/NO)、ステップS517へ進む。ステップS501の判定結果がNOである場合は、電動車両1が通常レーンL20を走行している場合に相当する。設定部91は、例えば、カーナビゲーション装置81から出力される電動車両1の現在位置の算出結果及び充電レーンL10の位置を示す情報に基づいて、電動車両1が充電レーンL10を走行しているか否かを判定する。
ステップS503において、設定部91は、二次電池50の残存容量SOCを取得する。
次に、ステップS505において、設定部91は、電動車両1の走行予測距離を取得する。
次に、ステップS507において、設定部91は、二次電池50の残存容量SOCが不足するか否かを予測する。残存容量SOCが不足すると予測された場合(ステップS507/YES)、ステップS509へ進む。一方、残存容量SOCが不足しないと予測された場合(ステップS507/NO)、ステップS517へ進む。設定部91は、例えば、二次電池50の残存容量SOC及び電動車両1の走行予定距離に基づいて、二次電池50の残存容量SOCが不足するか否かを予測する。具体的には、設定部91は、仮に外部電源110から受電される電力を用いずに目的地まで走行を継続した場合(すなわち、走行予定距離を走行した場合)に残存容量SOCが枯渇することが予測されることをもって、二次電池50の残存容量SOCが不足すると予測する。
以下では、通常走行モード時における動作であるステップS517〜ステップS521について説明した後に、受電走行モード時における動作であるステップS509〜ステップS515について説明する。
ステップS517において、設定部91は、電動車両1の走行モードとして通常走行モードを設定する。通常走行モードは、受電装置70による受電を行わずに二次電池50から放電される電力を用いて走行する走行モードである。
次に、ステップS519において、決定部92は、前後輪の駆動力配分における配分比が第1配分比になるように前後輪の駆動力配分を決定する。また、決定部92は、前輪の駆動力及び後輪の駆動力の合計が要求駆動力と一致するように駆動力配分を決定する。第1配分比は、例えば、電動車両1の動力伝達系におけるエネルギの伝達効率を向上させることを優先した配分比である。具体的には、第1配分比は、前輪及び後輪の一方に駆動力配分率が偏重される配分比である。例えば、第1配分比として、前輪に駆動力配分率が偏重される9:1、8:2等の配分比が適用される。なお、第1配分比は、後輪に駆動力配分率が偏重される配分比であってもよい。
ここで、図5を参照して、通常走行モードにおいて決定される駆動力配分と対応する各モータのトルクの一例を説明する。駆動力配分と対応する各モータのトルクは、駆動力配分における前後輪の各駆動力を発生させるために必要な各モータのトルクを意味する。なお、理解を容易にするために、第1モータ31及び第2モータ32に関する出力特性が同一である例について説明する。モータに関する出力特性は、具体的には、モータのエネルギ変換効率及びモータの出力軸と接続される減速装置の減速比を含む。
図5では、モータに供給される電圧であるモータ電圧の各々についてのモータの回転数とトルクとの関係性が示されている。図5において、線P10、線P20及び線P30は、モータ電圧がそれぞれ第1電圧、第2電圧及び第3電圧である場合におけるモータの回転数とトルクとの関係性を示す。各モータ電圧の大きさは、第1電圧<第2電圧<第3電圧という関係性を有する。モータの回転数が同一である場合、モータ電圧が大きいほどトルクが大きくなる。例えば、モータの回転数が回転数N10である場合、モータ電圧が第1電圧、第2電圧及び第3電圧のときのトルクは、それぞれトルクT10、トルクT20及びトルクT30となる。各トルクの大きさは、トルクT10<トルクT20<トルクT30という関係性を有する。なお、図5において、線P90は、各回転数についてのトルクの最大値を示す。
上述したように、決定部92は、通常走行モード時において、例えば、前後輪の駆動力配分における配分比が前輪に駆動力配分率が偏重される第1配分比になるように前後輪の駆動力配分を決定する。その場合、決定される駆動力配分と対応する第1モータ31のトルクは、第2モータ32のトルクと比較して大きくなる。例えば、決定される駆動力配分と対応する第2モータ32のトルクはトルクT10となり、第1モータ31のトルクはトルクT10より大きいトルクT30となる場合を考える。
各モータの回転数が回転数N10である場合、トルクT30を第1モータ31に出力させるためには、モータ電圧として第3電圧を第1モータ31に供給する必要がある。また、トルクT10を第2モータ32に出力させるためには、モータ電圧として第1電圧を第2モータ32に供給する必要がある。ゆえに、トルクT30及びトルクT10を第1モータ31及び第2モータ32にそれぞれ出力させるためには、第3電圧及び第1電圧のうち高い方の電圧である第3電圧に対応する電圧を第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給する必要がある。
次に、ステップS521において、制御部93は、第1インバータ41、第2インバータ42及び第1電力変換装置60の動作を決定された駆動力配分に基づいて制御する。具体的には、制御部93は、二次電池50から放電される電力が決定された駆動力配分に応じた目標電圧に昇圧されるように、第1電力変換装置60の動作を制御する。目標電圧は、第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給される電圧として、決定された駆動力配分と対応するトルクを第1モータ31及び第2モータ32にそれぞれ出力させるために必要な電圧である。ステップS519について図5を参照して説明した例では、目標電圧は第3電圧となる。また、制御部93は、決定された駆動力配分と対応するトルクが第1モータ31及び第2モータ32によりそれぞれ出力されるように、第1インバータ41及び第2インバータ42の動作を制御する。
このように、通常走行モードでは、図6に示したように、二次電池50から放電される電力が第1電力変換装置60によって目標電圧に昇圧されて第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給される。そして、第1インバータ41及び第2インバータ42の動作が制御されることによって、決定された駆動力配分と対応するトルクが第1モータ31及び第2モータ32によりそれぞれ出力される。ゆえに、通常走行モードでは、受電装置70による受電を行わずに二次電池50から放電される電力を用いて電動車両1の走行が行われる。
ステップS509において、設定部91は、電動車両1の走行モードとして受電走行モードを設定する。受電走行モードは、外部電源110から受電される電力及び二次電池50から放電される電力を用いて走行する走行モードである。
次に、ステップS511において、決定部92は、前後輪の駆動力配分における配分比が第2配分比になるように前後輪の駆動力配分を決定する。また、決定部92は、前輪の駆動力及び後輪の駆動力の合計が要求駆動力と一致するように駆動力配分を決定する。決定部92は、具体的には、受電走行モード時に、通常走行モード時と比較して、電動車両1の前輪の駆動力配分率と後輪の駆動力配分率との差が小さくなるように駆動力配分を決定する。例えば、第2配分比として、前輪及び後輪の駆動力配分率が均等になる5:5の配分比が適用される。なお、第2配分比は、必ずしも5:5の配分比に限定されず、例えば、6:4の配分比であってもよい。
ここで、図5を参照して、受電走行モードにおいて決定される駆動力配分と対応する各モータのトルクの一例を説明する。上述したように、決定部92は、受電走行モード時において、例えば、前後輪の駆動力配分における配分比が前輪及び後輪の駆動力配分率が均等になる第2配分比になるように前後輪の駆動力配分を決定する。その場合、決定される駆動力配分と対応する第1モータ31及び第2モータ32のトルクは同一になる。通常走行モード時に第1モータ31及び第2モータ32のトルクがそれぞれトルクT30及びトルクT10となる場合と要求駆動力が同一である場合、例えば、受電走行モード時に決定される駆動力配分と対応する第1モータ31及び第2モータ32のトルクは、トルクT30とトルクT10の間のトルクT20となる。
各モータの回転数が回転数N10である場合、トルクT20を第1モータ31及び第2モータ32に出力させるためには、モータ電圧として第2電圧を第1モータ31及び第2モータ32に供給する必要がある。ゆえに、第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給される電圧として、トルクT20を第1モータ31及び第2モータ32にそれぞれ出力させるために必要な電圧である目標電圧は、第3電圧と比較して低い電圧である第2電圧となる。
このように、本実施形態では、決定部92は、受電走行モード時に、通常走行モード時と比較して、目標電圧が低くなるように駆動力配分を決定する。
決定部92は、例えば、第1モータ31及び第2モータ32の出力特性に基づいて、駆動力配分を決定し得る。例えば、決定部92は、第1モータ31及び第2モータ32のエネルギ変換効率に基づいて第2配分比を算出し、前後輪の駆動力配分における配分比が第2配分比となるように駆動力配分を決定してもよい。また、決定部92は、第1モータ31及び第2モータ32の出力軸と接続される減速装置の減速比に基づいて第2配分比を算出し、前後輪の駆動力配分における配分比が第2配分比となるように駆動力配分を決定してもよい。
次に、ステップS513において、制御部93は、外部電源110の電圧を取得する。
次に、ステップS515において、制御部93は、第1インバータ41、第2インバータ42、第1電力変換装置60及び第2電力変換装置73の動作を決定された駆動力配分に基づいて制御する。具体的には、制御部93は、二次電池50から放電される電力が決定された駆動力配分に応じた目標電圧に昇圧されるように、第1電力変換装置60の動作を制御する。ステップS511について図5を参照して説明した例では、目標電圧は第2電圧となる。また、制御部93は、外部電源110から受電される電力が目標電圧に昇圧されるように、第2電力変換装置73の動作を制御する。また、制御部93は、決定された駆動力配分と対応するトルクが第1モータ31及び第2モータ32によりそれぞれ出力されるように、第1インバータ41及び第2インバータ42の動作を制御する。
制御部93は、例えば、外部電源110の電圧に基づいて第2電力変換装置73の動作を制御し得る。具体的には、制御部93は、外部電源110の電圧に基づいて整流装置72から第2電力変換装置73へ供給される電圧を算出し、算出結果に基づいて第2電力変換装置73の動作を制御する。
このように、受電走行モードでは、図7に示したように、二次電池50から放電される電力が第1電力変換装置60によって目標電圧に昇圧されて第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給される。さらに、外部電源110から受電される電力が第2電力変換装置73によって目標電圧に昇圧されて第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給される。そして、第1インバータ41及び第2インバータ42の動作が制御されることによって、決定された駆動力配分と対応するトルクが第1モータ31及び第2モータ32によりそれぞれ出力される。ゆえに、受電走行モードでは、外部電源110から受電される電力及び二次電池50から放電される電力を用いて電動車両1の走行が行われる。それにより、航続距離を延長することができる。
上述したように、図4に示される制御フローは、例えば、あらかじめ設定した設定時間おきに繰り返される。例えば、電動車両1が充電レーンL10を走行しており、かつ、二次電池50の残存容量SOCが不足すると予測される状態が継続する場合、ステップS501及びステップS507の判定結果はいずれもYESとなるので、ステップS501〜ステップS515の処理が繰り返される。この場合、受電走行モードが継続する。
ここで、制御部93は、受電走行モード時に、例えば、第1電力変換装置60及び第2電力変換装置73の動作を制御することによって、外部電源110から受電される電力を二次電池50へ充電させ得る。ゆえに、受電走行モードの継続中に二次電池50が充電されることによって、二次電池50の残存容量SOCが不足するとの予測が解除されて、ステップS507の判定結果がNOとなる場合(例えば、二次電池50が満充電となった場合)がある。このような場合、ステップS517において、設定部91は、走行モードを受電走行モードから通常走行モードへ切り替える。
また、このような場合、ステップS517の次に、ステップS519において、決定部92は、前後輪の駆動力配分の決定において適用する配分比を第2配分比から第1配分比へ移行させる。このように、決定部92は、前後輪の駆動力配分を受電走行モードに応じた配分から通常走行モードに応じた配分へ移行させる。具体的には、決定部92は、前後輪の駆動力配分を受電走行モードに応じた配分から通常走行モードに応じた配分へ所定の時間変化率で移行させてもよい。所定の時間変化率は、前後輪の駆動力配分の急峻な変化によってドライバへ違和感を与えることを抑制し得るような時間変化率であることが好ましい。
ステップS515又はステップS521の次に、図4に示される制御フローは終了する。
<3.制御装置の効果>
続いて、本実施形態に係る制御装置90の効果について説明する。
本実施形態に係る制御装置90では、前後輪の駆動力配分が走行モードに応じて決定される。また、二次電池50から放電される電力が決定された駆動力配分に応じた目標電圧に昇圧されるように、第1電力変換装置60の動作が制御される。また、受電走行モード時に、通常走行モード時と比較して、目標電圧が低くなるように駆動力配分が決定される。それにより、受電走行モード時に、仮に通常走行モード時と同様に駆動力配分を決定する場合と比較して、目標電圧を低下させることができる。
ここで、受電装置70が第2電力変換装置73を備えるか否かに関わらず、目標電圧が高いほど、外部電源110から受電される電力を第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給することができない状況が発生しやすくなる。本実施形態に係る制御装置90によれば、目標電圧を低下させることができるので、外部電源110から受電される電力を第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給することができない状況が発生することを抑制することができる。ゆえに、外部電源110から受電される電力を用いた走行による航続距離の延長の効果をより向上させることができる。よって、外部電源110から非接触で受電可能な電動車両1において、外部電源110からの受電が行われる走行モード時(つまり、受電走行モード時)に航続距離の延長を優先させる一方で、外部電源110からの受電が行われない走行モード時(つまり、通常走行モード時)に動力伝達系におけるエネルギの伝達効率の向上を優先させることが可能となる。
また、制御装置90では、受電走行モード時に、外部電源110から受電される電力が目標電圧に昇圧されるように、第2電力変換装置73の動作が制御され得る。ゆえに、目標電圧を低下させることによって、受電装置70の第2電力変換装置73の昇圧比を低下させることができるので、第2電力変換装置73において生じるスイッチング損失を抑制することができる。よって、外部電源110から受電される電力を用いた走行による航続距離の延長の効果をより効果的に向上させることができる。
また、制御装置90では、外部電源110の電圧に基づいて第2電力変換装置73の動作が制御され得る。それにより、第2電力変換装置73による昇圧動作を精度良く制御することができる。例えば、外部電源110から受電される電力の昇圧後の電圧をより迅速に目標電圧に近づけることができる。ゆえに、第2電力変換装置73による電力の変換におけるエネルギ効率をより効果的に向上させることができる。
また、制御装置90では、受電走行モード時に、通常走行モード時と比較して、電動車両1の前輪の駆動力配分率と後輪の駆動力配分率との差が小さくなるように駆動力配分が決定され得る。それにより、受電走行モード時に、目標電圧を低下させることが具体的に実現される。さらに、受電走行モード時において航続距離の延長を優先させる一方で、通常走行モード時において動力伝達系におけるエネルギの伝達効率の向上を優先させることができる。
また、制御装置90では、第1モータ31及び第2モータ32に関する出力特性に基づいて、駆動力配分が決定され得る。例えば、第1モータ31及び第2モータ32のエネルギ変換効率が異なる場合には、同一のトルクを出力させるために必要なモータ電圧が各モータの間で異なる。また、第1モータ31及び第2モータ32の出力軸と接続される減速装置の減速比が異なる場合には、同一の駆動力を発生させるために必要なトルクが各モータの間で異なり得る。ゆえに、第1モータ31及び第2モータ32に関する出力特性に基づいて駆動力配分が決定されることによって、受電走行モード時において目標電圧をさらに効果的に低下させることができる。
また、制御装置90では、二次電池50の残存容量SOCが不足すると予測された場合、走行モードとして受電走行モードが設定され得る。それにより、二次電池50の残存容量SOCが枯渇することを適切に抑制することができる。ゆえに、航続距離を適切に延長することができる。
また、制御装置90では、受電走行モードの継続中に二次電池50が充電されることによって二次電池50の残存容量SOCが不足するとの予測が解除された場合、走行モードが受電走行モードから通常走行モードへ切り替えられ得る。それにより、充電レーンL10の走行中であっても、二次電池50の残存容量SOCに応じて適切に走行モードを切り替えることができる。ゆえに、例えば、航続距離を延長させつつ、動力伝達系におけるエネルギの伝達効率を向上させることができる。
また、制御装置90では、受電走行モードから通常走行モードへの切り替えにおいて、駆動力配分が受電走行モードに応じた配分から通常走行モードに応じた配分へ所定の時間変化率で移行され得る。それにより、充電レーンL10の走行中における走行モードの切り替えにおいて、前後輪の駆動力配分の急峻な変化によってドライバへ違和感を与えることを抑制することができる。
<4.むすび>
以上説明したように、本実施形態によれば、前後輪の駆動力配分が走行モードに応じて決定される。また、二次電池50から放電される電力が決定された駆動力配分に応じた目標電圧に昇圧されるように、第1電力変換装置60の動作が制御される。また、受電走行モード時に、通常走行モード時と比較して、目標電圧が低くなるように駆動力配分が決定される。それにより、受電走行モード時に、仮に通常走行モード時と同様に駆動力配分を決定する場合と比較して、目標電圧を低下させることができる。よって、外部電源110から受電される電力を第1インバータ41及び第2インバータ42へ供給することができない状況が発生することを抑制することができる。ゆえに、外部電源110から受電される電力を用いた走行による航続距離の延長の効果をより向上させることができる。よって、外部電源110から非接触で受電可能な電動車両1において、外部電源110からの受電が行われる走行モード時(つまり、受電走行モード時)に航続距離の延長を優先させる一方で、外部電源110からの受電が行われない走行モード時(つまり、通常走行モード時)に動力伝達系におけるエネルギの伝達効率の向上を優先させることが可能となる。
上記では、受電装置70による受電を行わずに二次電池50から放電される電力を用いて走行する通常走行モード時に、制御装置90が前輪及び後輪の一方に駆動力を偏重させる例について説明したが、制御装置90は通常走行モード時に所定の条件下において前輪及び後輪の駆動力を均等にしてもよい。例えば、制御装置90は、車輪にスリップが発生した場合等の条件下において電動車両1の挙動を安定化するための挙動安定化制御を実行してもよく、挙動安定化制御において、前輪及び後輪の駆動力を均等にしてもよい。このように、通常走行モード時に所定の条件下では、決定される前後輪の駆動力配分が受電走行モード時と同等になってもよい。
上記では、制御装置90が搭載される電動車両の例として電動車両1について説明したが、制御装置90が搭載される電動車両の構成は係る例に限定されない。例えば、制御装置90が搭載される電動車両において、各インバータについてDCDCコンバータが設けられてもよい。具体的には、第1インバータ41と二次電池50との間及び第2インバータ42と二次電池50との間に、それぞれDCDCコンバータが設けられてもよい。その場合、本発明に係る第1電力変換装置は、複数のDCDCコンバータを含んで構成される。また、制御装置90が搭載される電動車両において、各車輪についてモータが設けられ、各モータについてインバータが接続されてもよい。その場合、本発明に係る第1モータは、左前輪11に設けられるモータ及び右前輪12に設けられるモータを含んで構成され、本発明に係る第1インバータは、左前輪11に設けられるモータと接続されるインバータ及び右前輪12に設けられるモータと接続されるインバータを含んで構成される。また、本発明に係る第2モータは、左後輪13に設けられるモータ及び右後輪14に設けられるモータを含んで構成され、本発明に係る第2インバータは、左後輪13に設けられるモータと接続されるインバータ及び右後輪14に設けられるモータと接続されるインバータを含んで構成される。また、制御装置90が搭載される電動車両において、エンジンが設けられてもよい。その場合、エンジンは、例えば、二次電池50に充電される電力を発電するための動力源として用いられ得る。
また、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。例えば、図4に示したフローチャートについて、ステップS501,S503,S505,S507の処理は当該フローチャートに示された順序で実行されなくてもよく、一部の処理が並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 電動車両
11 左前輪
12 右前輪
13 左後輪
14 右後輪
21 第1ディファレンシャル装置
22 第2ディファレンシャル装置
31 第1モータ
32 第2モータ
41 第1インバータ
42 第2インバータ
50 二次電池
60 第1電力変換装置
70 受電装置
71 受電コイル
72 整流装置
73 第2電力変換装置
81 カーナビゲーション装置
82 バッテリ管理装置
90 制御装置
91 設定部
92 決定部
93 制御部
110 外部電源
120 送電コイル

Claims (8)

  1. 電動車両の前輪を駆動するための動力を出力可能な第1モータと、
    前記電動車両の後輪を駆動するための動力を出力可能な第2モータと、
    前記第1モータと接続される第1インバータと、
    前記第2モータと接続される第2インバータと、
    前記第1インバータ及び前記第2インバータと接続され、前記第1モータ及び前記第2モータへ供給される電力を蓄電する二次電池と、
    前記第1インバータ及び前記第2インバータと前記二次電池との間に設けられ、前記二次電池から放電される電力を昇圧して前記第1インバータ及び前記第2インバータへ供給可能な電力変換装置と、
    前記二次電池及び前記電力変換装置に対して並列に前記第1インバータ及び前記第2インバータと接続され、電動車両の外部の外部電源から非接触で受電可能な受電装置と、
    を備える電動車両の制御装置であって、
    前記電動車両の走行モードとして、前記外部電源から受電される電力及び前記二次電池から放電される電力を用いて走行する受電走行モードと、前記受電装置による受電を行わずに前記二次電池から放電される電力を用いて走行する通常走行モードとをそれぞれ設定可能な設定部と、
    設定された前記走行モードに応じて前後輪の駆動力配分を決定する決定部と、
    前記二次電池から放電される電力が決定された前記駆動力配分に応じた目標電圧に昇圧されるように、前記電力変換装置の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記決定部は、前記受電走行モード時に、前記通常走行モード時と比較して、前記目標電圧が低くなるように前記駆動力配分を決定する、
    電動車両の制御装置。
  2. 前記電力変換装置を第1電力変換装置とした場合に、
    前記受電装置は、前記外部電源から受電される電力を昇圧して前記第1インバータ及び前記第2インバータへ供給可能な第2電力変換装置を備え、
    前記制御部は、前記受電走行モード時に、前記外部電源から受電される電力が前記目標電圧に昇圧されるように、前記第2電力変換装置の動作を制御する、
    請求項1に記載の電動車両の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記外部電源の電圧に基づいて前記第2電力変換装置の動作を制御する、
    請求項2に記載の電動車両の制御装置。
  4. 前記決定部は、前記受電走行モード時に、前記通常走行モード時と比較して、前記電動車両の前輪の駆動力配分率と後輪の駆動力配分率との差が小さくなるように前記駆動力配分を決定する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動車両の制御装置。
  5. 前記決定部は、前記第1モータ及び前記第2モータに関する出力特性に基づいて、前記駆動力配分を決定する、
    請求項4に記載の電動車両の制御装置。
  6. 前記設定部は、前記二次電池の残存容量が不足すると予測された場合、前記走行モードとして前記受電走行モードを設定する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動車両の制御装置。
  7. 前記制御部は、前記受電走行モード時に、前記外部電源から受電される電力を前記二次電池へ充電させ、
    前記設定部は、前記受電走行モードの継続中に前記二次電池が充電されることによって前記二次電池の残存容量が不足するとの予測が解除された場合、前記走行モードを前記受電走行モードから前記通常走行モードへ切り替える、
    請求項6に記載の電動車両の制御装置。
  8. 前記決定部は、前記受電走行モードから前記通常走行モードへの切り替えにおいて、前記駆動力配分を前記受電走行モードに応じた配分から前記通常走行モードに応じた配分へ所定の時間変化率で移行させる、
    請求項7に記載の電動車両の制御装置。
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