JP6858742B2 - 変位計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変位計測装置に関する。
例えば立坑工事等の工事現場には、地盤の変位を計測する変位計測装置が設置される。変位計測装置により地盤が監視され、土砂崩れ等の事故発生の兆候が早期に観測される。これにより、事故発生を未然に防止し、作業者の安全が確保される。
地盤変位の計測中、例えば、風荷重やカメラ設置器具の不備等により、カメラのアングルや位置が変わってしまう場合がある。このような場合においても、変位の測定精度を確保するための技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、建設物等の変位、位置、姿勢の計測や測量を、画像処理技術を利用して自動的に行う変位位置姿勢計測システムが開示されている。具体的に述べると、変位位置姿勢計測システムでは、人工的な基準点を設置せず、背景画像中の被検体以外の不動点と認識される物体、自然物を選別、設定し、カメラとその画像の特徴点を結ぶ線を基準として、計測点と基準点を同時撮影することにより揺らぎの影響が相殺される。
特許文献2には、カメラが動いた場合でも、その移動による誤差分を求めて差し引くことにより、精度の良い計測を行い得る撮像画像による変位計測時の補正方法が開示されている。具体的に述べると、橋桁の基礎の基準領域での1回目の撮像画像と2回目の撮像画像とにおける同一点の位置関係を表す同次座標変換行列を有する第1座標変換式および2枚の撮像画像上での位置関係をカメラの撮像画像上での位置関係に変換する第2座標変換式を求めておく。この第2の座標変換式における未知係数を、基準領域における少なくとも未知係数の個数に等しい座標位置データを用いて第2座標変換式を決定する。そしてこの第2座標変換式を用いて基準領域での変形量を誤差分として求め、この誤差分を橋桁での計測変形量から差し引く。
特許文献3には、簡易に精度良く構造物に生じる変位を計測可能な変位計測方法等が開示されている。具体的に述べると、構造物の異なる複数の位置にターゲットを配置し、ターゲットを撮影する光学式撮像装置を固定点に配置し、構造物の変位前後のターゲットが撮影される。各ターゲットの画像データの濃度分布に基づいて解析処理される変位前後のターゲットの中心座標から構造物の変位が計測される。
特開2007−322407号公報 特開2007−240218号公報 特開2018−72218号公報
また、特許文献1〜3に示される対策以外にも、風荷重等に十分耐え得る固定部材を用いてカメラを固定することも考えられるが、カメラの振動を完全に抑えることは困難であるし、設置コストの増大を招くことにもなる。また、撮像領域内の基準点を規定する基準マーカーを設置すると、撮像領域内に変位計測用の計測点を増やすことができないといった問題もある。
そこで、本発明は、コストの増大を抑えつつ、簡易な手法で地盤等の変位を計測することが可能な変位計測装置を提供することを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による変位計測装置は、変位計測点を含む変位計測領域の撮像画像を生成する撮像部と、変位計測領域の変位を計測する変位計測部と、を備えている。変位計測部は、比較対象である第1の撮像画像における変位計測点の特徴量と、新たに生成された第2の撮像画像における変位計測点の特徴量とを比較し、変位計測領域の変位を計測する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。本発明の代表的な実施の形態によれば、コストの増大を抑えつつ、簡易な手法で地盤等の変位を計測することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る変位計測装置の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る変位計測方法の一例を示すフローチャート図である。 変位計測領域の撮像画像の一例を示す図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまでも一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
<変位計測装置の構成>
本実施の形態1に係る変位計測装置は、比較対象元の撮像画像(第1の撮像画像)と新たに生成された比較対象先の撮像画像(第2の撮像画像)とを比較することにより、地盤や建造物等の変位を計測する装置である。
〈撮像部10〉
図1は、本発明の実施の形態1に係る変位計測装置の一例を示す図である。図1に示すように、変位計測装置1は、撮像部10及び変位計測部20を備えている。撮像部10は、変位計測マーカーが設けられた変位計測領域を撮像し、撮像画像を生成する機能ブロックである。撮像部10は、レンズ11、イメージセンサ12、演算部13、データ格納部14、通信インタフェース15を備えている。例えば、イメージセンサ12、演算部13、データ格納部14、通信インタフェース15等は、内部バスに接続されてもよいし、個別の配線により互いに接続されてもよい。
撮像部10は、地盤等に予め設定された変位計測領域A1にレンズ11が向けられるように固定される。その際、撮像部10は、変位計測を行っている期間、アングルや位置が変わらないように所定箇所に確実に固定されることが好ましい。
変位計測領域A1は、地盤や構造物等に設定される。変位計測領域A1には、変位計測マーカーM1〜M3が設けられている。変位計測マーカーは、図1に示すように、複数設けられることが好ましい。ただし、設置スペースに余裕がない場合には、変位計測マーカーは1個のみでも構わない。
レンズ11は、変位計測領域A1方向から届いた光をイメージセンサ12へ集光させる。イメージセンサ12は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)素子がアレイ状に配置されたCMOSイメージセンサや、CCD(Charge Coupled Device)素子がアレイ状に配置されたCCDイメージセンサ等で構成される。イメージセンサ12の各素子は、レンズ11で集光された光の光量に応じた電気信号を生成する。イメージセンサ12は、各素子で生成された電気信号を演算部13へ出力する。
演算部13は、イメージセンサ12で生成された電気信号に基づき撮像画像データのファイルを生成する。なお、撮像画像データのファイルには、撮像時刻の情報が付加されてもよい。演算部13は、撮像画像に撮像時刻を合成した画像に基づく撮像画像データを生成してもよい。また、演算部13は、撮像部10の各部の動作を制御する。
演算部13は、例えばマイコン13a及びRAM(Random Access Memory)13bを備えている。RAM13bには、例えば、データ格納部14から読み出されたプログラムが展開され、展開されたプログラムがマイコン13aで実行されることにより、撮像画像データの生成機能が実現され、撮像部10の各部が制御される。
データ格納部14は、データ格納部14は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを備え、演算部13で生成された撮像画像データ、それぞれの変位計測マーカーまでの距離情報、プログラム、各種設定情報等を格納する。なお、撮像画像データや距離情報は、後述する変位計測部20のデータ格納部23に格納されてもよい。
通信インタフェース15は、変位計測部20の通信インタフェース21との間でデータの送受信を行う。撮像部10から、通信インタフェース15,21を介して、撮像画像データや変位計測部20への制御信号等のデータが送信される。一方、変位計測部20から、通信インタフェース21,15を介して、撮像部10への制御信号等のデータが送信される。通信インタフェース15及び通信インタフェース21は、有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。また、通信インタフェース15及び通信インタフェース21は、内部ネットワーク、インターネット等の外部ネットワークを介してデータの送受信を行ってもよい。
〈変位計測部20〉
変位計測部20は、撮像部10で生成された撮像画像データに基づき、変位計測マーカーの変位を計測し、変位計測領域すなわち地盤や構造物等の変位を計測する機能ブロックである。変位計測部20は、図1に示すように、通信インタフェース21、演算部22、データ格納部23を備えている。これらは、内部バスに接続されてもよいし、個別の配線により互いに接続されてもよい。
演算部22は、撮像画像データに対する画像処理を行い、地盤や構造物等の変位を計測する。演算部22は、例えばマイコン22a及びRAM22bを備えている。RAM22bには、例えばデータ格納部23から読み出されたプログラムが展開され、展開されたプログラムがマイコン22aで実行されることにより、画像処理や、変位計測部20の各部の制御が実行される。なお、変位計測方法については、後で詳しく説明する。
データ格納部23は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを備え、演算部22における変位計測結果、プログラム、各種設定情報等の各データを格納する。また、データ格納部23は、撮像部10から送信された撮像画像データを格納してもよい。
図1では、撮像部10及び変位計測部20が別体で構成されているが、これらが一体で構成されてもよい。この場合、例えば、演算部13,22が統合されてもよいし、データ格納部14,23が統合されてもよい。また、この場合には、通信インタフェース15,21は省略されてもよい。
<変位計測方法>
次に、図1の変位計測装置を用いた変位計測方法について説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る変位計測方法の一例を示すフローチャート図である。図2(a)は、比較対象元となる参照画像の生成等に係るフローチャートである。図2(b)は、変位計測マーカーの変位計測に関わるフローチャートである。
参照画像の生成等には、図2(a)に示すステップS11〜S13の処理が実行される。なお、ステップS11の処理に先立ち、撮像部10の設置やレンズ11の位置決め等が行われているものとする。ステップS11では、撮像部10は、所定のタイミングで変位計測領域A1を撮像し、参照画像用の撮像画像データを生成する。撮像部10は、参照画像用の撮像画像データを変位計測部20へ送信する。参照画像用の撮像画像データは、変位計測部20のデータ格納部23や、撮像部10のデータ格納部14に格納される。
ステップS12では、演算部22は、参照画像用の撮像画像データに対する画像処理を行い、変位計測領域A1に設けられた変位計測マーカーM1〜M3を抽出する。そして、演算部22は、抽出した変位計測マーカーM1〜M3の位置(第1の位置)を計測する。
具体的に述べると、演算部22は、各変位計測マーカーM1〜M3に変位計測点P1〜P3を設定し、参照画像における変位計測点P1〜P3の位置を変位計測マーカーM1〜M3のそれぞれの位置として計測する。演算部22は、計測した変位計測マーカーM1〜M3の位置を、データ格納部23へ格納する。なお、演算部22は、各変位計測マーカーに複数の変位計測点を設定し、各変位計測点の位置を計測し、データ格納部23へ格納してもよい。
ステップS13では、演算部22は、参照画像用の撮像画像データに対する画像処理において、変位計測領域A1の変位計測マーカーM1〜M3と重複しない領域の特徴量を抽出する。言い換えれば、演算部22は、撮像画像において、変位計測マーカーM1〜M3の背景を構成する領域の特徴量を抽出する。演算部22は、画像処理により、例えば、特徴的な形状を有する場所や、色彩の諧調の変化が大きい場所等の特徴量を抽出し、変位計測マーカーM1〜M3と重複する領域を除く、変位計測領域A1全域における特徴量を抽出する。ここでいう特徴量とは、例えばOpenCVライブラリ等の画像処理ツールにより抽出されるORB、SHIFT、SURF等の特徴量である。
この特徴量は、新たな撮像画像(以下では、引用画像とも呼ぶ)の生成時における撮像部10の移動量(撮像部移動量)を算出する際に用いられる情報となる。そして、撮像部移動量により、画像変換処理による撮像画像の調整が行われる。これらの処理が行われると、参照画像の生成等に関わる一連の処理が完了する。なお、ステップS12の前にステップS13の処理が行われてもよい。
次に、変位計測マーカーの変位計測について説明する。変位計測では、図2(b)に示すステップS21〜S24の処理が実行される。ステップS21では、比較対象先である新たな撮像画像(第2の撮像画像)が生成される。撮像部10は、参照画像の生成後、所定のタイミングで変位計測領域A1を撮像する。演算部13は、新たな撮像画像の撮像画像データを生成し、変位計測部20へ送信する。
ステップS22では、引用画像の生成時における撮像部移動量が算出される。まず、変位計測部20の演算部22は、引用画像用の撮像画像データに対する画像処理を行い、引用画像の変位計測領域A1の各領域R1〜R5の特徴量を抽出する。特徴量の抽出方法は、ステップS13と同様である。そして、演算部22は、参照画像(第1の撮像画像)の変位計測領域A1のORB等の特徴量(第1の特徴量)と、画像変換処理前の引用画像(第2の撮像画像)の変位計測領域A1のORB等の特徴量(第2の特徴量)とを比較する。そして、演算部22は、引用画像生成時における参照画像生成時に対する撮像部移動量を算出する。
なお、演算部22は、撮像部移動量を算出する際、変位計測領域A1の全域において特徴量を比較してもよいし、変位計測領域A1の一部の領域(例えばR1〜R5)のみで特徴量を比較してもよい。
引用画像には、変位計測領域A1の全域が含まれていることが望ましいが、変位計測領域A1の一部しか含まれていなくてもよい。この場合、演算部22は、引用画像に含まれる変位計測領域のみに対して、特徴量の比較を行うことにより、撮像部移動量を算出すればよい。
ステップS23では、引用画像に対する画像変換処理が実行される。具体的に述べると、変位計測部20の演算部22は、引用画像の撮像領域が参照画像の撮像領域と一致するような画像変換処理を行う。より詳しく述べると、演算部22は、参照画像の各位置の特徴量と、引用画像の各位置の特徴量とを合わせるように画像変換処理を行う。その際、演算部22は、ステップS22において算出された撮像部移動量を用いて、すなわち撮像部移動量を1つのパラメータとして画像変換処理を行う。これら一連の画像変換処理には、すでに述べたOpenCVライブラリの画像マッチング演算等の画像処理ツールが用いられる。なお、画像変換処理後の引用画像の撮像領域が、画像変換処理前の引用画像の撮像領域外の領域を含んでいても構わない。具体的に述べると、引用画像には、すべての変位計測マーカーが含まれていることが望ましいが、一部の変位計測マーカーしか含まれていなくてもよい。演算部22は、画像変換処理後の引用画像に含まれる変位計測マーカーを対象に、後述する変位計測マーカーの変位を計測すればよい。
ステップS24では、変位計測マーカーの変位が計測される。具体的に述べると、演算部22は、参照画像における変位計測マーカーM1〜M3の位置(第1の位置)と、引用画像における変位計測マーカーM1〜M3の位置(第2の位置)とを比較し、変位計測マーカーの変位を計測する。詳しく述べると、演算部22は、参照画像における変位計測マーカーM1〜M3の変位計測点P1〜P3の位置と、画像変換処理後の引用画像における変位計測マーカーM1〜M3の変位計測点P1〜P3の位置(第2の位置)とを比較し、変位計測マーカーM1〜M3の変位を計測する。より詳しく述べると、演算部22は、変位計測点ごとに、例えば、位相限定相関法等を用いて、変位計測マーカーの位置の差分を算出する。この変位計測マーカーの位置の差分は、ピクセル単位で得られる値である。
そして、演算部22は、撮像画像上における変位計測マーカーの変位、各ピクセルにおける変位計測マーカーの位置の差分と、データ格納部23に格納された変位計測マーカーまでの距離情報とを用いて、ピクセルごとに変位計測マーカーの実際の変位を算出する。その際、演算部22は、例えば解像度等のカメラ(撮像部)の特性値から得られる校正係数を用いて、変位計測マーカーの変位を算出してもよい。
この例のように、演算部22は、複数の変位計測マーカーの変位を計測することが好ましいが、変位計測マーカーの設置場所が十分に確保できない場合には、1つの変位計測マーカーの変位のみを算出してもよい。
演算部22は、変位計測結果をデータ格納部23に格納したり、変位を検出した場合には変位計測装置1から警報を出させる処理を行ってもよい。また、演算部22は、変位計測結果を外部装置に送信し、変位計測結果に基づく処理を外部装置が行ってもよい。
これらのステップS21〜S24により変位計測処理が行われる。そして、変位計測装置1は、変位計測処理を繰り返し実行する。繰り返しの変位計測処理は、任意のタイミングで実行されてもよいし、所定の間隔で実行されてもよい。
<変位計測マーカーが設置された変位計測領域の具体例>
図3は、変位計測マーカーが設置された変位計測領域の撮像画像の一例を示す図である。図3(a)は参照画像、図3(b)は画像変換処理前の引用画像、図3(c)は画像変換処理後の引用画像である。防護壁W1の左側は、立坑工事が行われている工事現場である。図3の各図では、防護壁W1に沿って3個の変位計測マーカーM1〜M3が配置されている。各変位計測マーカーは、主面が撮像部10に向くように配置されている。
演算部22は、変位計測マーカーM1〜M3の変位計測点P1〜P3(図3では省略)を、図3(a)の参照画像から抽出しておく。もちろん、ユーザー自身が変位計測マーカーM1〜M3から変位計測点P1〜P3を抽出してもよい。また、図3(a)の参照画像及び図3(b)の引用画像において、背景の特徴量が抽出され、これらの特徴量の比較により、撮像部移動量が算出される。
図3(c)に示す画像変換処理後の引用画像の上端は、図3(b)に示す画像変換処理前の引用画像の撮像領域外であるため黒くつぶれている。ただし、画像変換処理後の引用画像にも変位計測マーカーM1〜M3が含まれているので、すべての変位計測マーカーの変位を計測することが可能である。
<本実施の形態による主な効果>
本実施の形態によれば、演算部22は、参照画像からORB等の特徴量を抽出し、引用画像におけるORB等の画像特徴量により画像マッチング演算を行い、変位計測領域A1内の変位計測マーカーの変位を算出する。この構成によれば、基準位置を規定する基準マーカーを変位計測マーカーとは別に設けることなく参照画像と引用画像との位置的な補正が行われ、変位計測マーカーの変位が算出されるので、コストの増大を抑えつつ、簡易な手法で地盤等の変位を計測することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、演算部22は、引用画像の撮像領域が参照画像の撮像領域と一致するように引用画像に対する画像変換処理を行う。具体的に述べると、演算部22は、参照画像と、引用画像とを、ORB特徴量等を用いた画像マッチング演算により画像変換処理を行う。この構成によれば、画像変換処理における基準位置を規定する基準マーカーが不要となり、コストの増大を抑えつつ、簡易な手法で地盤等の変位を計測することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、画像変換処理後の引用画像の撮像領域は、画像変換処理前の引用画像の撮像領域外の領域を含む。この構成によれば、画像変換処理後の引用画像に含まれる変位計測領域のみで、画像マッチング演算が可能となる。また、画像変換処理後の引用画像に含まれる変位計測マーカーのみで変位計測が可能となる。これにより、撮像部10のアングルや位置の制約が緩和される。
また、本実施の形態によれば、演算部22は、複数の変位計測マーカーの変位を計測する。この構成によれば、複数の場所で変位計測が行われるので、変位計測精度が向上する。また、この構成によれば、同一画像から得られる変位計測用の情報が増えるので、情報取得に係る労力やコストを低減させることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、演算部22は、変位計測マーカーに複数の変位計測点を設定する。この構成によれば、引用画像において、付着物や破損等により一部の変位計測点が認識されない場合でも、対象の変位計測マーカーの変位を確実に計測することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、参照画像及び引用画像における変位計測領域の特徴量により、撮像部移動量が算出される。この構成によれば、撮像部10の移動量を反映させた画像変換処理(画像マッチング演算)の実行が可能となり、変位計測精度を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、演算部22は、変位計測領域の一部の領域で特徴量の比較を行う。この構成によれば、引用画像に撮像範囲に、参照画像の撮像範囲外の領域が含まれていても、特徴量の比較が行われる。これにより、撮像部10のアングルや位置の制約が緩和される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1…変位計測装置、10…撮像部、20…変位計測部、A1…変位計測領域、M1〜M3…変位計測マーカー、P1〜P3…変位計測点

Claims (2)

  1. 変位計測領域の撮像画像を生成する撮像部と、
    前記変位計測領域に設けられた変位計測マーカーの変位を計測する変位計測部と、
    を備え、
    前記変位計測部は、比較対象元である第1の撮像画像における前記変位計測マーカーの第1の位置と、新たに生成された比較対象先である第2の撮像画像における前記変位計測マーカーの第2の位置とを比較し、前記変位計測マーカーの前記変位を計測し、
    前記変位計測部は、前記変位計測マーカーに変位計測点を設定し、前記第1の撮像画像における前記変位計測点の位置を前記変位計測マーカーの前記第1の位置とし、前記第2の撮像画像における前記変位計測点の位置を前記変位計測マーカーの前記第2の位置とし、
    前記変位計測部は、前記第2の撮像画像の撮像領域が前記第1の撮像画像の撮像領域と一致するように前記第2の撮像画像に対する画像変換処理を行い、前記第1の撮像画像における前記変位計測マーカーの前記第1の位置と、前記画像変換処理後の前記第2の撮像画像における前記変位計測マーカーの前記第2の位置とを比較し、
    前記変位計測部は、前記第1の撮像画像の各位置の特徴量と前記第2の撮像画像の各位置の特徴量とを合わせるように前記画像変換処理を行い、
    前記画像変換処理後の前記第2の撮像画像の前記撮像領域は、前記画像変換処理前の前記第2の撮像画像の前記撮像領域外の領域を含み、
    前記変位計測部は、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像から、撮像部移動量を算出し、前記撮像部移動量を用いて前記画像変換処理を行い、
    前記変位計測部は、前記変位計測領域の前記変位計測マーカーと重複しない領域の特徴量を抽出し、前記第1の撮像画像における前記領域の第1の特徴量と、前記画像変換処理前の前記第2の撮像画像における前記領域の第2の特徴量とを比較し、前記撮像部移動量を算出する、
    変位計測装置。
  2. 請求項1に記載の変位計測装置において、
    前記第1の特徴量および前記第2の特徴量は、画像処理ツールにより抽出されるORB特徴量、SHIFT特徴量、あるいはSURF特徴量である、
    変位計測装置。
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