JP6857132B2 - 高ゴムグラフトabs微粒子ベント蒸気の湿式スクラビング - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、あらゆる全ての目的のために、参照することによってその全てが本願に援用される、2015年3月30日出願の米国許出願第62/140,295号(「高ゴムグラフトABS微粒子ベント蒸気の湿式スクラビング」)に基づく優先権、及びその利益を主張する。
本開示は、共重合樹脂の製造において生じる廃蒸気のための微粒子除去システムに関する。
スクラバーは、廃棄物の除去のために大気中に放出される望ましくない成分のガス流をスクラブするために化成品製造業において広く用いられている。アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂のような、共重合体樹脂の調製において、著しい量の廃ガス、廃水、及び廃固形物が生じ得る。これら残留副産物は環境問題となるであろう。ABS設備の排出物はしばしば、大気に放出される前に、この廃棄物の除去又は処理に関して、環境ガイドラインを適切に満たさなければならない。
ABS樹脂製造は、環境に有害なプロセスガスを生じるであろう。これらプロセスガスは、周囲環境へのそれらの排出を禁止する厳しい環境プロトコルの対象となり得る。従って、樹脂加工プラントは、蓄熱式燃焼装置(Regenerative Thermal Oxidizer)(RTO)のような、汚染防止機構を組み込むことができる。残念ながら、これらプロセスガスを含む廃蒸気流は、極めて小さくかつ可燃性の高ゴムグラフト(HRG)ABS粒子を更に含み得る。蒸気流のこれら小さな粒子は、HRG ABS乾燥機及び続く集塵装置から蒸気が処理のためにRTOに輸送されるとき、発火し得る。従って、ABSプラントにおいてプロセスガスの蒸気流から可燃性のHRG ABS粒子を除去するシステムを提供することは有益となるであろう。
この中でより詳細に説明するように、本開示は、材料製造プラントにおいて、炭化水素化学プロセスの蒸気流から、微粒子及び化学汚染物質を除去するためのプロセス、装置及びシステムを提供する。
本開示は、ABS樹脂製造プラントの蒸気流から可燃性微粒子及び汚染物質を除去するためのスクラバーシステムに関する。更に本開示は、廃蒸気流の燃焼の前に、ABS樹脂製造プラントにおいて、廃蒸気流から可燃性微粒子を除去するための湿式スクラバーシステム(wet scrubber system)に関する。
様々な態様において、本開示は、少なくとも水流を備えた容器(vessel)を通して炭化水素化学プロセスの廃蒸気流を導くシステムに関する。
湿式スクラバーシステムの略図。
本開示は、下記の発明の詳細な説明、及びその中に含まれる実施例を参照することによってより容易に理解することができる。
炭化水素化学処理プラントの廃蒸気は、有害な環境汚染物質を含み得る。環境政策及び労働安全プロトコルは、それらプラントの周囲環境へのこれら蒸気の導入を制限することができる。従って、蓄熱式燃焼装置(RTO)のような汚染防止装置を利用して、これら設備において出される廃蒸気を燃やすことができる。RTOは、排ガスから熱を吸収するのに用いられるセラミック材料層を含み得る汚染低減システムを意味するであろう。捕獲した熱を用いて、次に、入ってくるプロセスガス流を予熱し、815℃(1,500°F)〜980℃(1,800°F)の範囲にわたる温度でプロセス排気流から出される汚染物質を破壊することができる。ABSの調製のための加工プラントは典型的に、高ゴムグラフトエマルジョンABS乾燥機からの低化学的排気を示す。それでもなお、廃蒸気流は、小さな高度に反応性(可燃性)のHRG塵粒子を含み得る。これら粒子は、加工システムに配置された集塵装置を通過するのに十分小さいであろう。その小さな可燃性粒子は、HRG ABS乾燥機からRTOへと廃蒸気流を案内するプラントの配管系内で発火又は爆発し得る。本開示の様々な態様において、RTOでの処理の前に、HRG ABS製造の廃蒸気流をスクラブして、これら可燃性微粒子及び他の汚染物質を除去することができる。
ある態様において、湿式スクラバーによる微粒子制御システムを用いて、廃蒸気流の燃焼の前に、炭化水素製造プラントの廃蒸気流から可燃性微粒子を除去することができる。
本開示は、重力分離による炭化水素プロセスの燃焼前の廃蒸気中の微粒子及び汚染物質の除去用に構成されたシステムを提供することができる。本開示のシステムは、湿式スクラバーを含んでいてよい。湿式スクラバーは、容器、一連の水流、蒸気入口、微粒子出口、及びミストフィルタを含み得る。
この中に開示されているシステムは、23.1キログラム/時間(kg/hr)又は約23.1kg/hrの揮発性有機化合物、及び約18.15kg/hrの微粒子を含む廃蒸気流を、10ミルグラム/ノルマル立方メートル(mg/Nm)又は約10mg/Nmの微粒子を含む、結果として生じる蒸気流まで減らすことができる。ノルマルは、ノルマル立方メートルのガスが、101.325kPaA(絶対圧力、キロパスカル)、20℃で、1立方メートルに相当する標準条件を意味する。より具体的には、スクラバーシステム内での処理の前に、廃蒸気流は、ISO565(1990)のように、商業メッシュ(MESH)篩寸法規格(Commercial MESH sieve dimensions)に従い測定して、7.95kg/hr又は約7.95kg/hrの、0.1マイクロメートル(μm)〜10μm又は約1μm〜約10μmの粒径分布を有する微粒子、及び10.2kg/hr又は約10.2kg/hrの、0.05ミリメートル(mm)〜5mm又は約0.05mm〜約5mmの粒径分布を有する微粒子を含んでいてよい。より具体的に、廃蒸気流の微粒子の総量は、0.1μm〜500μm(又は約1μm〜約500μm)の粒径分布を有する、或いは、0.1μm〜150μm(又は約1μm〜約150μm)の粒径分布を有する、或いは0.1μm〜50μm(又は約0.1μm〜約50μm)の粒径分布を有する、或いは0.1μm〜10μm(又は約0.1μm〜約10μm)の粒径分布を有する、10mg/Nm又は約10mg/Nmの微粒子まで低減され得る。
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン製造
本開示は、開示された湿式スクラバーシステムを含む、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂製造プロセスに関する。更なる態様において、ABS樹脂製造プロセスは、開示された湿式スクラバーシステムを組み込むように構成することができる。更に別の態様において、ABS製造システムは、開示された湿式スクラバーシステムを含み、開示されたプロセス及びシステムを実施するように構成することができる。
1つの態様において、高ゴムグラフト(HRG)ABS共重合体樹脂の調製は、バッチ又は連続重合プロセスにおいて、ポリブタジエンラテックスゴム基材にスチレン及びアクリルニトリル単量体をグラフトすることを含んでいてよい。更に別の態様において、ABS共重合体樹脂は、スチレンアクリロニトリル(SAN)及びニトリルゴム(NBR)のエマルジョンラテックスを混合することにより調製することができる。例示において、ABS樹脂を生じる重合プロセスは、ABSラテックス相を介して進行することができる。ABSラテックス相を更に処理して、所望のABS樹脂を提供することができる。
高ゴムグラフトABS共重合体は、乳化重合、懸濁重合、逐次乳化−懸濁重合、塊状重合、及び溶液重合プロセスなどの、重合プロセスにより調製することができる。これら方法は、重合技術分野において公知であり、特に、熱可塑性樹脂の衝撃改質のための各種高ゴムグラフト共重合体の調製に向けて進められている。特定の衝撃改質剤の適切な具体的実施形態は、任意の前述の重合手段により調製することができる。好ましい重合プロセスは、水性媒体中において進行することができ、乳化及び懸濁法を含む。ゴム状部分を調製する好ましいプロセスは、当技術分野で教示されているように、乳化重合によるものであってよい。1つの例示において、グラフト化ゴムラテックス(例えば、ABSラテックス)を提供するグラフト(乳化)重合は、反応装置システムに、ジエンゴムラテックス(ポリブタジエンラテックス)のような基材を装填し、少なくとも1つのスチレン及び1つのアクリロニトリルの第1部分をポリブタジエンラテックスに添加し、触媒(ラジカル開始剤)、並びに少なくとも1つのアクリロニトリル及びスチレン単量体の第2の部分を、所定の時間にわたり反応系に添加し、更にポリブタジエンラテックス、スチレン及びアクリロニトリルの触媒反応混合物を重合することを含んでいてよい。グラフト重合プロセスは、グラフト化ABS共重合体樹脂の形成を促進するために乳化剤も含んでいてよい。
1つの態様において、重合プロセスは、少なくとも30質量%、又は少なくとも約30質量%の硬質(rigid)ポリマー相に、ゴム状ポリマー相を化学結合又はグラフトさせた共重合体樹脂を提供することができる。更に別の態様では、HRG ABSは、グラフト重合体の50質量%以上又は約50質量%以上のゴム含量を有する。ある態様では、HRG ABSは、グラフト重合体の95質量%以下又は約95質量%以下のゴム含量を有する。1つの態様において、製造されたHRG ABSは、100マイクロメートル(μm)〜500マイクロメートル又は約100μm〜約500μmの平均粒径を有していてもよい。
HRG ABSは、50質量%未満又は約50質量%未満の、ビニル芳香族単量体、アクリル単量体、ビニルニトリル単量体又はそれらの混合物のような、少なくとも1つの硬質単量体を、50質量%超又は約50質量%超の、1,3−ジエン重合体又はその共重合体のような、成形ゴム状ポリジエン基材の存在下でグラフト重合することにより調製することができる。特に、グラフト共重合体は、グラフトABSラテックスを提供するために、50質量%〜90質量%又は約50質量%〜約90質量%の、例えば、ポリブタジエンラテックスのようなゴム状基材ポリジエンを含んでいてよい。例示として、作成されたABSラテックスを、塩又は腐食性の酸(caustic acid)を用いて凝集させることにより更に処理して、出口のABCスラリーを提供してもよい。凝集プロセスの間、微小粒子は凝集し又は塊となり、スラリーの最上層に蓄積するか、又はスラリーの底に沈む。濾過又は遠心分離プロセスにより凝集した粒子を分離又は採取して、水を除去し、出口の湿ったABS樹脂を提供することができる。次に、湿ったABS樹脂を熱で乾燥して水分を除去し、最終ABS共重合体樹脂を提供することができる。
湿ったABS樹脂の残留水分を除去するために、製造システムにおいて多くの乾燥技術を利用することができる。更に別の態様において、水分の除去は、乾燥空気及び熱の適用を必要とし得る。乾燥プロセスは、限定はされないが、新鮮な加熱空気流を乾燥媒体として有するオープンシステム乾燥機、新鮮な空気の部分的供給を有するセミオープン空気循環式乾燥機、及び乾燥媒体から水分を吸着するための吸着筒(desiccant chamber)を有する吸着乾燥システム等の、多くのやり方で実施できる。例えば、加熱したオープンシステムにおいて、ABS樹脂細粒又はペレットの流動床を通って空気を流すことができる。細粒の床から上がる熱風の流れは、水分を持ち去りながら細粒を加熱することができる。しかしながら、ABSのような吸湿性樹脂は、オープンエアシステムでは、より少ない水分除去しか示さないであろう。セミオープン乾燥システムでは、熱風を、配管系を通って循環させることができる。別の例示において、吸着式乾燥システムは、ポリマー樹脂を加熱する前に加熱した乾燥媒体(熱風)を通過させる吸着筒を含んでいてよい。
様々な態様において、ABS樹脂の乾燥プロセスは、揮発性有機化合物を放出させることができる。限定はされないが、スチレン、アクリロニトリル、及びブタジエンを含む、揮発性プロセスガスを、樹脂から放出させることができる。乾燥機のベントシステムを利用して、汚染物質蒸気の燃焼のために、望ましくない廃蒸気を運び出すことができる。例示において、乾燥機のベントは、生じた廃蒸気を吸い込むように構成されたバレルを含んでいてよい。更に別の例示として、乾燥機のベントシステムは、乾燥ABS樹脂及び空気を乾燥機の排出から乾燥機の集塵装置吸入口に運ぶことができるダクト作業を含んでいてよい。乾燥機の集塵装置において、ABSの粒子が一連の集塵装置バッグを通過する程度、或いは、そのバッグと、集塵装置のABS含有部分と集塵装置の清浄空気が充満した部分とを分離するチューブシートと、の間の欠如的な接続を通過する程度を除いて、ABS樹脂を空気から分離することができる。清浄な空気は、集塵装置のファンにつながるダクト内に、その充満した空気を通って流れることができる。ファンは、全体の乾燥機システムを通る流れを誘導でき、空気を湿式スクラバーシステムへと排出することができる。スクラバーを流出する空気(すなわち、スクラブされた空気)は、その後、スクラバーからRTOに流れることができる。
ABS製造は、高ゴムグラフトABS粒子を作成することができる。この中で述べられているように、得られた重合体は、100μm〜500μm又は約100μm〜約500μmのゴム粒径を有し得る。しかしながら、ABS乾燥機のベントは、微粉末HRG ABS粒子を含み得る。その小さな粒子は可燃性であり、廃蒸気が燃焼のためにベントを通って移送されるときに、廃蒸気流の揮発性蒸気中で発火し得る。1つの態様において、この中に開示されている湿式スクラバーシステムは、燃焼の前に、乾燥機ベントシステムの廃蒸気を受け取るように構成することができる。
湿式スクラバーシステム
HRG ABSプロセスで生成された廃蒸気流は、HRG ABS微粉末の小さな可燃性塵粒(微粒子)と共に、アクリロニトリル、スチレン、ブタジエン、及び他の有機化合物のような汚染物質を含み得る。例示において、ガス流の組成は通常、以下のものを含み得る:
Figure 0006857132
廃蒸気流を蓄熱式燃焼装置(RTO)に導入して、廃蒸気を二酸化炭素と水に燃焼させることができる。しかしながら、HRG粉末粒子の可燃性の性質は、蓄熱式燃焼装置に輸送する前に、これら微粒子が除去されることを必要とする。ABS乾燥機の排出からRTOに廃蒸気を運ぶ配管系において発火するのを防ぐために、廃蒸気をRTOにおいて燃焼する前に、爆発性の微粒子を除去することが望ましい。通常、RTOは、排気の処理のための工業プロセスにおいて用いられる熱酸化装置を意味するであろう。例示的なRTOは、エネルギーを吸収するためのセラミック材料層を含んでいてよい。次に、捕獲した熱を用いて、入ってくる排ガス又は廃蒸気を予熱し、更に排ガス又は廃蒸気内の汚染物質を除去することができる。
図1に示すように、容器102は、内部空洞104を規定するハウジング103を含んでいてよい。内部空洞104は、垂直軸A−Aを有するように構成され得る。1つ以上の蒸気入口106は、ハウジング103を貫通して形成され、内部空洞104内に廃蒸気流116を導くように構成され得る。ミストフィルタ112は、内部空洞104内に配置され得る。ミストフィルタ112は、廃蒸気流116から、水及び第1の量の微粒子を分離するように構成され得る。複数の給水口118、120、及び122は、ハウジング103を貫通して形成され、内部空洞104に水を導入するように構成され得る。複数の給水口118、120、及び122は、内部空洞104に水を導入するように構成された2つ以上の給水口を意味することができる。例示として、複数の給水口118、120、及び122は、3つの給水口を意味するであろう。複数の給水口118、120、及び122は、複数の水弁119、121、及び123と流体連通して、給水口118、120、及び122への制御された水流を提供することができる。廃蒸気が内部空洞104の垂直軸に沿って移動するときに、導入された水は廃蒸気流と混合し得る。微粒子出口110は、ハウジング103を貫通して形成され、少なくとも水の一部及び第2の量の微粒子を内部空洞104から出させるように導くように構成され得る。蒸気出口108は、ハウジング103を貫通して形成され、少なくとも一部の廃蒸気を内部空洞104から出させるように構成され得る。
1つの態様において、廃蒸気流116は蒸気入口106に入り、第1の水流が、第1の水弁119により開かれた第1の給水口118を通って導入され得る。第2の給水口120は、第2の水流を、ハウジング103内に導くことができる。第2の給水口120は、蒸気入口106とミストフィルタ112との間に配置され得る。第3の給水口122は、第3の水流をハウジング103内に導くことができ、ミストフィルタ112と蒸気出口108との間に配置され得る。廃蒸気流116は、蒸気入口106から、水流及びミストフィルタ112を通って進み、蒸気出口を通って外に出て、結果として生じた蒸気流124を提供することができる。結果として生じた蒸気流124は、蓄熱式燃焼のための反応装置に配管を介して導かれ得る。廃蒸気流116が水流及びミストフィルタ112を通って進むときに、廃蒸気流116からの水及び任意の微粒子が、重力分離により、微粒子出口110に流れ落ちる。結果として生じた微粒子及び水は、微粒子出口110から集水タンク114に導かれ得る。集水タンク114は、ドレインシステム126及びオーバーフローシステム128を有していてよい。ドレインシステム126は、集水タンク114の底に集まる固形微粒子の除去を可能にするように構成され得る。集水タンク114のオーバーフローシステム128は微粒子も含み得る。最後に、様々な更なる態様において、ドレインシステム126及びオーバーフローシステム128は、ハウジング103内への再導入のために、集水タンク114からの水の一部を、第1の水弁119、第2の水弁121、又は第3の水弁123の少なくとも1つの制御を介して、複数の給水口118、120、及び122に向け直すように構成され得る。
水流がハウジング103に入るときに、侵入する廃蒸気流116からの微粒子の分離が生じ得る。この分離は、容器102の内容物の比重の相違により重量に起因するであろう。水及び微粒子は、廃蒸気流116の比重よりも大きな比重を有するであろう。廃蒸気流116がハウジング103を通って上に進むときに、水及び望ましくない微粒子がハウジング103を落ちて微粒子出口110を通過できるように、ハウジング103に入る水流及び廃蒸気流116は相互作用するであろう。いわゆる「スクラバー液(scrubber liquid)」を形成する、微粒子と水の混合物は、微粒子出口110を出ると、集水タンク114に進むであろう。尚、廃蒸気は、ミストフィルタ112を通り、蒸気出口を経て容器から外に進むであろう。微粒子と水の混合物が集水タンク114を満たすにつれ、微粒子は集水タンク114の底に沈むであろう。水より密度が小さい微粒子は、集水タンク114内の水の表面にまとまるであろう。固定した微粒子は、ドレインシステム126に入るであろう。1つの例示において、湿式スクラバーシステム100は、集水タンク114の容積の中位から取り出されたスクラバー液が、複数の給水口118、120、122の給水口で容器102に再導入されるように構成され得る。更に別の例示において、スクラバー液は、蒸気入口106に隣接する第1の給水口118を介して、水流中においてハウジング103に再導入され得る。更に別の例示において、スクラバー液は、ミストフィルタに隣接する給水口、即ち第2の給水口120又は第3の給水口122から入る水流において、容器に再導入され得る。
ある態様において、容器102は、例えば、28.32立方メートル(m)(1000立方フィート、ft)又は約28.32mから、226.53m(8000ft)又は約226.53mまでの大きさの範囲で変動し得る。様々な容積の他の容器もスクラバープロセスに使用でき、廃蒸気の産業処理用に容易に及び/又は都合よく規模を変更できることが理解されるであろう。例示として、容器102は、少なくとも101.94m(3600ft)又は少なくとも約101.94mの占有液体体積の収容能力を有するであろう。容器102の容積は、液体及び適用試薬を含む蒸気による占有に利用可能なハウジング103の内部容積を意味する。様々な更に別の態様において、容器102は、−13キロパスカルゲージ圧(kPaG)〜10kPaG、又は約13kPaG〜約10kPaGで操作できるように構成され得る。別の態様において、容器102は、様々な適切な建設材料を含んでいてよい。例えば、ハウジング103は、とりわけ、ガラス繊維強化プラスチック、アルミニウム、ポリプロピレンプラスチック、炭素鋼、ステンレス鋼、及び他の合金鋼を含み得る。ステンレス鋼は、少なくとも10.5質量%、又は少なくとも約10.5質量%のクロムを含む、炭素及び鉄合金、又は金属混合物を意味し得る。1つの例示において、容器102は、4.8mm又は約4.8mmの最小厚さを有する316グレードのステンレス鋼を含み得る。
この中に開示されているように、本開示の湿式スクラバーシステム100は、ミストフィルタ112を含み得る。ミストフィルタ112は、垂直ハウジング103の第1の端部に位置し得る。様々な態様において、ミストフィルタ112は、ハウジング103の第1の端部及び蒸気出口108の方に上向きに配向された表面を有し得る。更に、ミストフィルタ112は、微粒子出口110の方に下向きに配向されたその反対面を有し得る。更に別の態様において、ミストフィルタ112は、ハウジング103を通過し更に蒸気出口108から出る廃蒸気流116から、水分を除去するように構成され得る。ミストフィルタ112は、高性能のメッシュパッド手段を含んでいてよい。ある態様において、ミストフィルタ112は耐食性であり、すなわち、ミストフィルタは、湿式スクラバーシステムの環境における漸進的劣化に耐えることができる材料を含んでいてよい。更に別の態様において、ミストフィルタ112は、温度、より具体的には湿式スクラバーシステムが操作される温度の範囲に耐えることができる。例示において、ミストフィルタ112は、金属フィルターパッドを含んでいてよい。更に別の例示で、決して開示を限定するものではなく、ミストフィルタ112の金属フィルターパッドは、ステンレス鋼、又はより具体的に、316グレードのステンレス鋼を含んでいてよい。
様々な態様において、湿式スクラバーシステム100の容器102は、複数の給水口118、120、及び122を含んでいてよい。各給水口は、制御弁119、121、又は123を介してハウジング103に水流を導入することができる。弁119、121、及び123は、複数の給水口118、120、122の1つ以上を通るハウジングへの流体の流量を制御することができる。例えば、水流は、給水口において加圧式スプレーノズルアセンブリを介してハウジングに入ることができる。別の例示において、スプレーノズルアセンブリは、ステンレス鋼、より具体的に、316グレードのステンレス鋼を含んでいてよい。第1の給水口118が、第1の水流をハウジング103に導くことができるのと同じに、少なくとも第2の給水口120及び第3の給水口122も、加圧ノズルを介してハウジング103に水流を導入することができる。ある態様において、第2の給水口120及び第3の給水口122は、第2及び第3の一連の水流を、ミストフィルタ112の近くでハウジング103に導入するように構成され得る。スプレーノズルを介して容器に入る第2の給水口120及び第3の給水口122の水流は、ミストフィルタ112の表面上に水流を導くように設定され得る。例示において、第2の給水口120は、微粒子出口110の方に下向きに配向されたミストフィルタ112の表面の側でミストフィルタ112の近くに水流が配置されるように構成され得る。更に、第3の給水口122は、その給水口からの水流が、蒸気出口108の方に上向きに配向されたミストフィルタ112の表面の側でミストフィルタ112の近くになるように構成され得る。従って、第2の給水口120及び第3の給水口122の水流は、ミストフィルタ112上にバックウォッシュスプレーを提供することができ、それにより微粒子のフィルターを洗浄して、連続した廃蒸気の通過を可能にする。
ある態様において、本開示の湿式スクラバーシステム100は、別のセットの水流を備えたエアレータに加えて、この中で開示されている容器102を含んでいてよい。エアレータは、廃蒸気を容器102に送達させるように構成され得る。付加的なエアレータは、廃蒸気流116が上記の容器内にその付加的なエアレータを通って移動できるように、上記の容器102に隣接して接続され得る。例示として、エアレータは、シングル又はツインディフューザーパイプと組み合わせて水中ポンプを含んでいてよい。エアレータは、第1の端部及び第2の端部、並びに複数の給水口を含む、同様に垂直の容器(以下、エアレータ容器)内に収納され得る。エアレータ容器の廃蒸気入口は、エアレータ容器の第1の端部に位置し得る。廃蒸気流は、加圧され、エアレータを通って下方に押され、エアレータ容器の出口から押し出され、更に湿式スクラバーの容器内へと押されるであろう。更に別の例示において、本開示の湿式スクラバーは、ベンチュリースクラバーを含んでいてよい。ベンチュリースクラバーは、集束部及び拡散部を有するベンチュリー形状のチャンバーを含んでいてよい。ベンチュリースクラバーは、スクラバーの入口で水及び廃蒸気の並流を用いることができる。水の流れがベンチュリー効果を誘導し、付加的な力を提供することができる。この付加的な力は、集塵装置からスクラバーへと空気を導くことができる。その後の水と廃蒸気流の間の接触は、スクラバー自体に水及び廃蒸気流が入る前に、廃蒸気流から微粒を除去することもできる。1つの例示において、ベンチュリースクラバーは、シングルハイプレッシャーの高圧ノズルを用いてスクラバー内に力を生じる、エジェクタベンチュリースクラバーであってよい。
ある態様において、湿式スクラバーシステム100を通る水流の流速及び圧力は変更され得る。第2の水弁121及び第3の水弁123によりそれぞれ制御される第2の給水口120及び第3の給水口122からの水の流速は、約40立方メートル/時間(m/hr)(又は2つのノズルに関して約20m/hr)に維持され得る。更に別の例示において、第2の水弁121及び第3の水弁123によりそれぞれ制御される第2の給水口120及び第3の給水口122からの水の流速は、40立方メートル/時間(m/hr)(又は2つのノズルに関して20m/hr)に維持され得る。第2の給水口120及び第3の給水口122の圧力は、200kPaG又は約200kPaGに維持され得る。湿式スクラバーシステムがベンチュリー装置を更に含む1つの例示において、ベンチュリーの入口での水流量は、71m/hr(又は4つのノズルを通じて17.7m/hr)に維持され得る。湿式スクラバーシステムがベンチュリー装置を更に含む更に別の態様において、ベンチュリーの入口での水流量は、約71m/hr(又は約4つのノズルを通じて約17.7m/hr)に維持され得る。
複数の給水口118、120、122の給水口での水の導入速度、及び微粒子出口110を通って出る水の速度は、容器102の中に水の蓄積又は枯渇がないように設定され得る。すなわち、複数の給水口118、120、122から導入される水の流れの速度と、出る水の速度は、同じであるか、名目上同じであるか、或いはほぼ同じであろう。
水平器(LG)、圧力指示トランスミッタ(pressure indication transmitter)(PID)、及び差圧インジケーター(PDI)等の、付加的な構成要素を、湿式スクラバーシステム100の流路に沿って配置してもよい。
本開示の様々な態様において、湿式スクラバーシステム100は、湿式スクラバーシステム100を通って導かれる廃蒸気流116中に存在する微粒子の量を減らすことができる。1つの例示において、アクリロニトリルブタジエン製造システムの廃蒸気流116は、様々なサイズの高ゴムグラフトABS粉末微粒子を含んでいてよい。より具体的には、廃蒸気流116は、18.15kg/hr又は約18.15kg/hrの微粒子を含んでいてよく、そのうちの7.95kg/hr又は約7.95kg/hrの微粒子は、「微小」HRG ABS粉末として記載され得る。この中で用いられるように、「微小」は、0.1μm〜10μm又は約0.1μm〜約10μmの粒径分布を意味し得る。微小な粒径はまた、0.1μm〜500μm(又は約1μm〜約500μm)、或いは0.1μm〜150μm(又は約1μm〜約150μm)の粒径、或いは0.1μm〜50μm(又は約0.1μm〜約50μm)の粒径、或いは0.1μm〜10μm(又は約0.1μm〜約10μm)の粒径を意味し得る。
廃蒸気流116は、蒸気入口106を入り、ハウジング103を通過し、蒸気出口108を出て、結果として生じた蒸気流124を提供することができる。結果として生じた蒸気流は、10mg/Nm又は約10mg/Nmの最高固形物出口濃度を有し得る。27.92g/モルのガス分子量を有する結果として生じた蒸気に関して、10mg/Nmは1kg/hr又は約1kg/hr(例えば、1.0079kg/hr)に相当し、95%、又は約95%の減少を表わす。
本開示の様々な態様において、廃蒸気流中に存在する微粒子は、あるサイズのものであろう。通常、微粒子は、特定のサイズ及び形状を有する固体である。従って、これら粒子のサイズは、多くの適切な技術に従い測定することができる。微粒子サイズを評価する例示的技術として、光散乱法、レーザー回折光学顕微鏡法、走査電子顕微鏡(SEM)法、透過電子顕微鏡(TEM)法、原子間力顕微鏡(AFM)法、電気音響技術が挙げられる。粒径に関連付けられた商業メッシュ(MESH)篩寸法規格も適用可能であり、ISO565(1990)として言及される。更に別の例示として、Thermo Scientific Genesys20分光光度計のような、分光光度計を用いて粒径を測定してもよい。
典型的な実施形態を例示の目的で示すが、前記の/以下の説明は、本願の範囲の限定と考えられるべきではない。従って、様々な修飾、適合、及び代替物が、本願の精神及び範囲から逸脱することなく当業者に考え付くであろう。
この中で用いられる用語は、特定の態様のみを説明する目的のためのものであり、限定することは意図されていない。明細書及び特許請求の範囲で用いられている、「含む」の語は、「からなる」及び「実質的にからなる」の実施形態を含み得る。別途定義されない限り、この中で用いられている全ての技術的及び化学的用語は、本願が属する分野の当業者により通常理解されるのと同じ意味を有する。この明細書及び続く特許請求の範囲において、この中で定義される多くの用語に言及がなされるであろう。
明細書及び特許請求の範囲で用いられている単数の形「a」、「an」及び「the」は、その文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り、複数の指示物を含む。従って、例えば、「ケトン」への言及は、2つ以上のケトンの混合物を含む。
範囲は、この中において、「約」1つの特定の値から、及び/又は「約」別の特定の値までとして表わすことができる。そのような範囲が表される場合、別の態様は、1つの特定の値から及び/又は他の特定の値までを含む。同様に、先行する「約」の使用により値を概算として表す場合、特定の値は別の態様を形成することが理解される。更に、各範囲の端点は、他方の端点に関連して、及び他方の端点とは関係なく、の両方において、有効であることが理解される。また、この中に開示されている多くの値があり、及び各値も、その値自体に加えて、「約」その特定の値としてこの中に開示されていることも理解される。例えば、値「10」が開示されている場合、「約10」も開示されている。2つの特定のユニットの間の各ユニットも開示されていることも理解される。例えば、10及び15が開示されている場合、11、12、13及び14も開示されている。
開示されたシステム及び方法は、少なくとも以下の態様を含む。
実施態様1.アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン製造プロセス(acrylonitrile butadiene styrene process)の燃焼前廃蒸気(pre-combustion waste vapor)中の微粒子の除去用の容器であって:該容器内に廃蒸気を導入するように構成された蒸気入口;該容器内に配置され、容器内の廃蒸気中の水分を最少化するように構成されたミストフィルタ;該容器内に水を導入するように構成された複数の給水口;少なくとも水及び微粒子の該容器からの流出を制御するように構成された微粒子出口;及び少なくとも廃蒸気の該容器からの流出を制御するように構成された蒸気出口;を有してなる容器。
実施態様2.アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン製造プロセスの燃焼前廃蒸気中の微粒子の除去用の容器であって:該容器内に廃蒸気を導入するように構成された蒸気入口;該容器内に配置され、容器内の廃蒸気中の水分を最少化するように構成されたミストフィルタ;該容器内に水を導入するように構成された複数の給水口;少なくとも水及び微粒子の該容器からの流出を制御するように構成された微粒子出口;及び少なくとも廃蒸気の該容器からの流出を制御するように構成された蒸気出口;から実質的になる容器。
実施態様3.加工システムの燃焼前廃蒸気中の微粒子の除去用の容器であって:垂直軸を有する内部空洞を規定する、ハウジング;前記ハウジングを貫通して形成され、前記内部空洞に廃蒸気を導くように構成された蒸気入口;前記内部空洞内に配置され、水及び第1の量の微粒子を廃蒸気から分離するように構成されたミストフィルタ;前記ハウジングを貫通して形成され、前記内部空洞に水を導入するように構成された複数の給水口であって、廃蒸気が前記内部空洞の垂直軸に沿って移動するとき、水が廃蒸気と混合する、給水口;前記ハウジングを貫通して形成され、前記水の少なくとも一部及び第2の量の微粒子を内部空洞から出させるように導くように構成された微粒子出口;前記ハウジングを貫通して形成され、前記廃蒸気の少なくとも一部を内部空洞から出させるように構成された蒸気出口;からなり、前記廃蒸気は内部空洞内で処理され、前記内部空洞を出る廃蒸気は10mg/Nm未満又は約10mg/Nm未満の微粒子を含む、容器。
実施態様4.加工システムの燃焼前廃蒸気中の微粒子の除去用の容器であって:垂直軸を有する内部空洞を規定する、ハウジング;前記ハウジングを貫通して形成され、前記内部空洞に廃蒸気を導くように構成された蒸気入口;前記内部空洞内に配置され、水及び第1の量の微粒子を廃蒸気から分離するように構成されたミストフィルタ;前記ハウジングを貫通して形成され、前記内部空洞に水を導入するように構成された複数の給水口であって、廃蒸気が前記内部空洞の垂直軸に沿って移動するとき、水が廃蒸気と混合する、給水口;前記ハウジングを貫通して形成され、前記水の少なくとも一部及び第2の量の微粒子を内部空洞から出させるように導くように構成された微粒子出口;前記ハウジングを貫通して形成され、前記廃蒸気の少なくとも一部を内部空洞から出させるように構成された蒸気出口;から実質的になり、前記廃蒸気は内部空洞内で処理され、前記内部空洞を出る廃蒸気は10mg/Nm未満又は約10mg/Nm未満の微粒子を含む、容器。
実施態様5.前記微粒子は、0.1μm〜10μm、又は約0.1μm〜約10μmの粒径を有する、実施態様1−4の何れか記載の容器。
実施態様6.前記第1の量の微粒子及び前記第2の量の微粒子のうちの1つ以上は、0.1μm〜10μm、又は約0.1μm〜約10μmの粒径を有する微粒子を含む、実施態様1−5の何れか記載の容器。
実施態様7.前記第1の量の微粒子及び前記第2の量の微粒子のうちの1つ以上は、0.1μm〜10μm、又は0.1μm〜500μmの粒径を有する微粒子を含む、実施態様1−5の何れか記載の容器。
実施態様8.前記第1の量の微粒子及び前記第2の量の微粒子のうちの1つ以上は、約0.1μm〜約10μm、又は約0.1μm〜約500μmの粒径を有する微粒子を含む、実施態様1−5の何れか記載の容器。
実施態様9.前記ミストフィルタはステンレス鋼を含む、実施態様1−8の何れか記載の容器。
実施態様10.複数の給水口の給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が同じである、実施態様1−9の何れか記載の容器。
実施態様11.複数の給水口の給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が、システム内で水の蓄積又は枯渇がないように設定されている、実施態様1−9の何れか記載の容器。
実施態様12.アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン製造プロセスの燃焼前廃蒸気中の微粒子を除去する方法であって:垂直軸方向に置かれた第1の端部及び第2の端部を有するハウジングの第1の給水口に、第1の水流を導入する工程であって、前記ハウジングは蒸気出口及び微粒子出口を有し、前記蒸気出口は前記ハウジングの第1の端部に配置され、前記微粒子出口は前記2の端部に配置され、更に前記ハウジングは、該ハウジングの第1の端部に前記蒸気出口に隣接して配置されたミストフィルタを有する、工程;前記容器の蒸気入口に廃蒸気を導入する工程であって、該蒸気入口は、前記微粒子出口とミストフィルタとの間に配置されている、工程;第2の給水口から前記容器に第2の水流を導入する工程であって、前記第2の給水口は、蒸気入口とミストフィルタとの間に配置されている、工程;第3の給水口から前記容器に第3の水流を導入する工程であって、該第3の給水口は、ミストフィルタと蒸気出口との間に配置されている、工程;前記導入された廃蒸気を、前記第1の水流、第2の水流、及び第3の水流の1つ以上、並びにミストフィルタを通って、蒸気入口から前記垂直軸に沿って導き、更に蒸気出口を通して、結果として生じた蒸気流を提供する工程;前記結果として生じた蒸気流を蓄熱式燃焼装置に導く工程;及び前記微粒子出口を通って出るときに、前記廃蒸気及び水から微粒子を回収する工程;を含む、方法。
実施態様13.結果として生じた蒸気流を蓄熱式燃焼装置に導く工程を更に含む、実施態様12記載の方法。
実施態様14.前記微粒子出口を通って出た水が、第1の給水口、第2の給水口、及び第3の給水口のうちの1つ以上を介して、前記容器に再導入される、実施態様12又は13記載の方法。
実施態様15.前記ミストフィルタがステンレス鋼を含む、実施態様12−14のいずれかに記載の方法。
実施態様16.前記ミストフィルタが耐食材料を含む、実施態様12−14のいずれかに記載の方法。
実施態様17.給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が同じである、実施態様12−16のいずれかに記載の方法。
実施態様18.微粒子の粒径が約0.1μm〜約10μmである、実施態様12−17のいずれかに記載の方法。
実施態様19.微粒子の粒径が0.1μm〜10μmである、実施態様12−17のいずれかに記載の方法。
実施態様20.微粒子の粒径が約0.1μm〜約500μmである、実施態様12−17のいずれかに記載の方法。
実施態様21.微粒子の粒径が0.1μm〜500μmである、実施態様12−17のいずれかに記載の方法。
実施態様22.システムがエアレータを更に含む、実施態様12−21のいずれかに記載の方法。
実施態様23.燃焼前廃蒸気中の微粒子の除去のための微粒子除去システムであって、垂直軸を有する内部空洞を規定するハウジング内に廃蒸気を案内する工程;前記ハウジングを貫通して形成された蒸気入口を介して、廃蒸気を前記内部空洞に導く工程;前記内部空洞内に配置されたミストフィルタを介して、前記廃蒸気から水及び第1の量の微粒子を分離する工程;前記ハウジングを貫通して形成された複数の給水口を介して、前記内部空洞内に水を導入する工程であって、廃蒸気が前記内部空洞の垂直軸に沿って移動するとき、導入された水が廃蒸気と混合する、工程;前記ハウジングを貫通して形成された微粒子出口を介して、前記水の少なくとも一部及び第2の量の微粒子を前記内部空洞から出させるように導く工程;前記ハウジングを貫通して形成された蒸気出口を介して、前記廃蒸気の少なくとも一部を前記内部空洞から出させる工程であって、前記廃蒸気は内部空洞内で処理され、前記内部空洞を出る廃蒸気は10mg/Nm未満の微粒子を含む、工程;を有してなるプロセスにより調製される。
本開示の態様は、例えばシステム法定分類のような、特定の法定分類(satutary class)で記載及び請求されるが、これは単に便宜のためであり、当業者は、本開示の各実施態様が任意の法定分類で記載及び請求され得ることを理解するであろう。他に明示的に述べられていない限り、この中に記載されている任意の方法又は実施態様は、その工程が特定の順序で実施されることを要するとして解釈されることを全く意図していない。従って、方法に係る請求項は、特許請求の範囲又は説明において、その工程が特定の順序に限定されるべきであることを具体的に述べていない場合は、いずれの点でも、順序が推定されることを決して意図していない。このことは、工程の配列又はオペレーショナルフロー、文法構成又は句読点から派生する単純解釈、又は本明細書に記載されている態様の数又は種類に関する論理事項を含む、解釈の任意の潜在的な非表示根拠に適用する。
本開示の詳細な実施形態を開示する:開示された実施形態は、様々な形態で具体化され得る開示の単なる例示であることが理解されるべきである。従って、この中に開示されている特定の構造的及び機能的な詳細は、限定と解釈されるべきではなく、単に当業者に本開示を用いることを教示する根拠としてのみ解釈されるべきである。下記の具体的例示は、この開示をよりよく理解することを可能にするであろう。しかしながら、それらは、単にガイダンスのために記載されており、決して限定を意味するものではない。
以下の実施例は、本開示のプロセス及び特性を説明するために提供される。実施例は単なる例証であり、そこに示されている材料、条件又はプロセスパラメータに開示を限定することを意図していない。
HRG ABS製造システムからの廃蒸気流を、表1に記載する条件に従って、スクラバーシステムの蒸気入口に導入した。
Figure 0006857132
表2に示すように、23.1kg/hrの揮発性有機化合物(VOCs)、18.15kg/hrの微粒子(そのうち7.95kg/hrは約0.1μm〜約10μmの粒径分布を有する微小粒子であった)を含む、106,500立方メートル(測定条件)/時間(Am/hr)の体積速度で、廃蒸気流を導入した。
Figure 0006857132
表3及び4は、廃蒸気流中に存在する微粒子の割合(%)による粒径分布を示す。表3は、微小粒子、即ち10μm未満の粒径を有する微粒子の粒径分布を示す。表4は、10μmより大きな粒径の微粒子に関して、蒸気流内のより大きな微粒子の粒径分布を示す。
Figure 0006857132
Figure 0006857132
本開示の特許可能な範囲は、特許請求の範囲により特定され、当業者に考え付く他の例を含み得る。そのような他の例は、特許請求の範囲の文字通りの言葉と相違しない構造的要素を有する場合、又は特許請求の範囲の文字通りの言葉と実体のない相違を有する同等の構造的要素を含む場合、特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図されている。
他の実施形態
1.アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン製造プロセスの燃焼前廃蒸気中の微粒子の除去用の容器であって:
a.該容器内に廃蒸気を導入するように構成された蒸気入口;
b.該容器内に配置され、容器内の廃蒸気中の水分を最少化するように構成されたミストフィルタ;
c.該容器内に水を導入するように構成された複数の給水口;
d.少なくとも水及び微粒子の該容器からの流出を制御するように構成された微粒子出口;及び
e.少なくとも廃蒸気の該容器からの流出を制御するように構成された蒸気出口;
を有してなる容器。
2.前記微粒子は、0.1μm〜10μmの粒径を有する、実施形態1記載の容器。
3.前記第1の量の微粒子及び前記第2の量の微粒子のうちの1つ以上は、0.1μm〜10μmの粒径を有する微粒子を含む、実施形態1又は2記載の容器。
4.前記ミストフィルタはステンレス鋼を含む、実施形態1〜3何れかに記載の容器。
5.前記複数の給水口の給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が同じである、実施形態1〜4何れかに記載の容器。
6.給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が、該容器内で水の蓄積又は枯渇がないように設定されている、実施形態1〜5何れかに記載の容器。
7.実施形態1〜6いずれかに記載の容器により燃焼前廃蒸気中の微粒子を除去する方法であって:
垂直軸に沿って配向された内部空洞を規定するハウジングを有する前記容器内に、廃蒸気を案内する工程;
前記ハウジングを貫通して形成された蒸気入口を介して、廃蒸気を前記内部空洞に導く工程;
前記内部空洞内に配置されたミストフィルタを介して、前記廃蒸気から水及び第1の量の微粒子を分離する工程;
前記ハウジングを貫通して形成された複数の給水口を介して、前記内部空洞内に水を導入する工程であって、廃蒸気が前記内部空洞の垂直軸に沿って移動するとき、導入された水が廃蒸気と混合する、工程;
前記ハウジングを貫通して形成された微粒子出口を介して、前記水の少なくとも一部及び第2の量の微粒子を前記内部空洞から出させるように導く工程;及び
前記ハウジングを貫通して形成された蒸気出口を介して、前記廃蒸気の少なくとも一部を前記内部空洞から出させる工程であって、前記廃蒸気は内部空洞内で処理され、前記内部空洞を出る廃蒸気は10mg/Nm 未満の微粒子を含み、ここで、ノルマル立方メートル(Nm )のガスは、20℃、101.325kPaAで1立方メートルに相当する、工程;
を含む方法。
8.アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン製造プロセスの燃焼前廃蒸気中の微粒子を除去する方法であって:
垂直軸方向に置かれた第1の端部及び第2の端部を有するハウジングの第1の給水口に第1の水流を導入する工程であって、前記ハウジングは蒸気出口及び微粒子出口を有し、前記蒸気出口は前記ハウジングの第1の端部に配置され、前記微粒子出口は前記2の端部に配置され、更に前記ハウジングは、該ハウジングの第1の端部に前記蒸気出口に隣接して配置されたミストフィルタを有する、工程;
前記容器の蒸気入口に廃蒸気を導入する工程であって、該蒸気入口は、前記微粒子出口とミストフィルタとの間に配置されている、工程;
第2の給水口から前記容器に第2の水流を導入する工程であって、該第2の給水口は、蒸気入口とミストフィルタとの間に配置されている、工程;
第3の給水口から前記容器に第3の水流を導入する工程であって、該第3の給水口は、ミストフィルタと蒸気出口との間に配置されている、工程;
前記導入された廃蒸気を、前記第1の水流、第2の水流、及び第3の水流のうちの1つ以上、並びにミストフィルタを通って、蒸気入口から前記垂直軸に沿って導き、更に蒸気出口を通して、結果として生じた蒸気流を提供する工程;
前記結果として生じた蒸気流を蓄熱式燃焼装置に導く工程;及び
前記微粒子出口を通って出るときに、前記廃蒸気及び水から微粒子を回収する工程;
含む方法。
9.前記結果として生じた蒸気流を蓄熱式燃焼装置に導く工程を更に含む、実施形態8記載の方法。
10.前記微粒子出口を通って出た水が、第1の給水口、第2の給水口、及び第3の給水口のうちの1つ以上を介して、前記容器に再導入される、実施形態8又は9記載の方法。
11.前記ミストフィルタが耐食材料を含む、実施形態8〜10いずれかに記載の方法。
12.前記ミストフィルタがステンレス鋼を含む、実施形態8〜11いずれかに記載の方法。
13.給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が同じである、実施形態8〜12いずれかに記載の方法。
14.給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が、前記容器内で水の蓄積又は枯渇がないように設定されている、実施形態8〜13何れかに記載の方法。
15.前記微粒子の粒径が0.1μm〜10μmである、実施形態8〜14いずれかに記載の方法。

Claims (13)

  1. アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)製造プロセスの燃焼前廃蒸気中の微粒子を除去するためのシステムであって、
    a.ABS製造プロセスの燃焼前廃蒸気を容器内に導入するように構成された蒸気入口;
    b.容器内に配置され、廃蒸気から水及び微粒子を分離するように構成されたミストフィルタ;
    c.容器内に水を導入するように構成された複数の給水口;
    d.少なくとも水及び微粒子の容器からの流出を制御するように構成された微粒子出口;及び
    e.少なくとも廃蒸気の容器からの流出を制御するように構成された蒸気出口;
    を備えた容器、及び
    前記容器の蒸気出口から廃蒸気を燃焼装置に導くように構成された配管
    を含む、システム。
  2. 前記微粒子が0.1μm〜10μmの粒径を有する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記ミストフィルタがステンレス鋼を含む、請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記複数の給水口の給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が同じである、請求項1〜3の何れか1項に記載のシステム。
  5. 給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が、容器内で水の蓄積又は枯渇がないように設定されている、請求項1〜4の何れか1項に記載のシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステムによりABS製造プロセスの燃焼前廃蒸気中の微粒子を除去する方法であって、
    垂直軸に沿って配向された内部空洞を規定するハウジングを有する前記容器内に、ABS製造プロセスの燃焼前廃蒸気を案内する工程;
    前記ハウジングを貫通して形成された蒸気入口を介して、前記廃蒸気を前記内部空洞に導く工程;
    前記内部空洞内に配置されたミストフィルタを介して、前記廃蒸気から水及び第1の量の微粒子を分離する工程;
    前記ハウジングを貫通して形成された複数の給水口を介して、前記内部空洞内に水を導入する工程であって、廃蒸気が前記内部空洞の垂直軸に沿って移動するとき、導入された水が廃蒸気と混合する工程;
    前記ハウジングを貫通して形成された微粒子出口を介して、前記水の少なくとも一部及び第2の量の微粒子を前記内部空洞から出させるように導く工程;及び
    前記ハウジングを貫通して形成された蒸気出口を介して、前記廃蒸気の少なくとも一部を前記内部空洞から出させる工程であって、前記廃蒸気は内部空洞内で処理され、前記内部空洞を出る廃蒸気中の微粒子の量は10mg/Nm以下に低減され、ここで、ノルマル立方メートル(Nm)のガスは、20℃、101.325kPaAで1立方メートルに相当する、工程;
    を含む方法。
  7. アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)製造プロセスの燃焼前廃蒸気を、容器を通して処理する方法であって、前記廃蒸気は微粒子を含み、前記容器は、
    垂直軸に沿って配向された内部空洞を規定するハウジングであって、第1の端部及び第2の端部を有するハウジング;
    前記ハウジングの第1の端部に配置された蒸気出口;
    前記ハウジングの第2の端部に配置された微粒子出口;
    前記ハウジングの第1の端部に前記蒸気出口に隣接して配置されたミストフィルタ;
    前記微粒子出口と前記ミストフィルタとの間に配置された蒸気入口;
    前記ハウジングに設けられた第1の給水口;
    前記蒸気入口と前記ミストフィルタとの間に配置された第2の給水口;及び
    前記ミストフィルタと前記蒸気出口との間に配置された第3の給水口
    を備え、該方法は、
    前記第1の給水口に第1の水流を導入する工程;
    前記蒸気入口にABS製造プロセスの燃焼前廃蒸気を導入する工程;
    前記第2の給水口から第2の水流を導入する工程;
    前記第3の給水口から前記容器に第3の水流を導入する工程;
    前記導入された廃蒸気を、前記蒸気入口から、前記第1の水流、第2の水流、及び第3の水流のうちの1つ以上、並びにミストフィルタを通して、垂直軸に沿って導き、蒸気出口を通して、微粒子の量が低減された蒸気流を提供する工程;
    前記蒸気流を蓄熱式燃焼装置に導く工程;及び
    前記微粒子出口を通って出るときに、廃蒸気及び水から微粒子を回収する工程;
    含む方法。
  8. 前記微粒子出口を通って出た水が、第1の給水口、第2の給水口、及び第3の給水口のうちの1つ以上を介して、前記容器に再導入される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記ミストフィルタが耐食材料を含む、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記ミストフィルタがステンレス鋼を含む、請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が同じである、請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 給水口での水の導入速度と、前記微粒子出口を通って出る水の速度が、前記容器内で水の蓄積又は枯渇がないように設定されている、請求項7〜11の何れか1項に記載の方法。
  13. 前記微粒子の粒径が0.1μm〜10μmである、請求項7〜12のいずれか1項に記載の方法。
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