JP6848986B2 - 弾性波装置、高周波フロントエンドモジュールおよび通信装置 - Google Patents

弾性波装置、高周波フロントエンドモジュールおよび通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6848986B2
JP6848986B2 JP2018558946A JP2018558946A JP6848986B2 JP 6848986 B2 JP6848986 B2 JP 6848986B2 JP 2018558946 A JP2018558946 A JP 2018558946A JP 2018558946 A JP2018558946 A JP 2018558946A JP 6848986 B2 JP6848986 B2 JP 6848986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring electrode
electrode
element substrate
wiring
elastic wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018558946A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018123447A1 (ja
Inventor
永二 藤森
永二 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2018123447A1 publication Critical patent/JPWO2018123447A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6848986B2 publication Critical patent/JP6848986B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/02535Details of surface acoustic wave devices
    • H03H9/02818Means for compensation or elimination of undesirable effects
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/0538Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements
    • H03H9/0566Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements for duplexers
    • H03H9/0576Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements for duplexers including surface acoustic wave [SAW] devices
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/0538Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements
    • H03H9/0547Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements consisting of a vertical arrangement
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/10Mounting in enclosures
    • H03H9/1064Mounting in enclosures for surface acoustic wave [SAW] devices
    • H03H9/1071Mounting in enclosures for surface acoustic wave [SAW] devices the enclosure being defined by a frame built on a substrate and a cap, the frame having no mechanical contact with the SAW device
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/125Driving means, e.g. electrodes, coils
    • H03H9/145Driving means, e.g. electrodes, coils for networks using surface acoustic waves
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/25Constructional features of resonators using surface acoustic waves
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/70Multiple-port networks for connecting several sources or loads, working on different frequencies or frequency bands, to a common load or source
    • H03H9/72Networks using surface acoustic waves
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/70Multiple-port networks for connecting several sources or loads, working on different frequencies or frequency bands, to a common load or source
    • H03H9/72Networks using surface acoustic waves
    • H03H9/725Duplexers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Description

本発明は弾性波装置に関し、さらに詳しくは、内部でのシグナル同士の干渉が抑制された弾性波装置に関する。
また、本発明は高周波フロントエンドモジュールに関し、さらに詳しくは、本発明の弾性波装置を使用した高周波フロントエンドモジュールに関する。
また、本発明は通信装置に関し、さらに詳しくは、本発明の弾性波装置または本発明の高周波フロントエンドモジュールを使用した通信装置に関する。
弾性波装置において、平面方向の寸法を小さくするために、圧電性を有する複数の素子基板を、一定の間隔を隔てて上下に重ねて接合する場合がある。たとえば、図11に示す、特許文献1(特開2007-60465号公報)に開示された弾性波装置(薄膜弾性表面波デバイス)1000では、第1素子基板(基板)101と第2素子基板(基板)102とを、接合層(接合部)109を介して、一定の距離を隔てて、上下方向に重ねて接合している。
第1素子基板101は、下側主面に外部接続電極103が形成され、外部接続電極103上に金属バンプ104が形成されている。第1素子基板101は、上側主面にIDT(Inter Digital Transducer)電極(励振電極)105が形成されている。そして、IDT電極105から、配線電極106が引き出されている。第2素子基板102は、下側主面にIDT電極(励振電極)107が形成されている。そして、IDT電極107から、配線電極108が引き出されている。配線電極108は、接合層109の内部または側面を経由して、第1素子基板101側に引き出されている。
特開2007-60465号公報
弾性波装置1000において、平面方向の寸法を、できるだけ小さくしようとした場合、第1素子基板101のIDT電極105から引き出された配線電極106と、第2素子基板102のIDT電極107から引き出された配線電極108とが、平面視した場合に重なることがあった。
そして、配線電極106と配線電極108とが、平面視した場合に重なると、配線電極106と配線電極108との組み合わせが、電位の異なるシグナル配線電極同士である場合には、配線電極106を流れるシグナルと配線電極108を流れるシグナルとが干渉してしまう場合があった。
配線電極106を流れるシグナルと配線電極108を流れるシグナルとが干渉してしまうと、弾性波装置1000の電気的特性が劣化したり、弾性波装置1000を使用した電子機器において、誤作動が発生したりする虞があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、その手段として本発明の一実施態様にかかる弾性波装置は、少なくとも一部に圧電性を有する第1素子基板と、第1素子基板の一方主面上に形成された第1のIDT電極と、第1素子基板上に積層されており、少なくとも一部に圧電性を有する第2素子基板と、第2素子基板の一方主面上に形成された第2のIDT電極と、第1素子基板と第2素子基板との間に形成されている、絶縁体からなる接合層と、第1のIDT電極から引き出された、少なくとも1以上の第1の配線電極と、第2のIDT電極から引き出された、少なくとも1以上の第2の配線電極と、を備え、第1配線電極と第2配線電極とは、接触しておらず、第2の配線電極は、接合層の側面または内部を経由して、第1素子基板における少なくとも一方主面に至っており、第1の配線電極と第2の配線電極とは、平面視した場合に、接合層が形成されている領域において重なっており、かつ、一方がシグナル配線電極で他方がグランド配線電極であるか、グランド配線電極同士であるかのいずれかであるようにした。
第1のIDT電極が形成されている第1素子基板の主面と、第2のIDT電極が形成されている第2素子基板の主面とが、接合層を介して対向していることが好ましい。この場合には、容易に、第1素子基板および第2素子基板のそれぞれのIDT電極が形成された機能主面上に空間を形成することができ、第1素子基板および第2素子基板のそれぞれに形成されたIDT電極の自由な振動を確保することができる。
この場合において、第1の配線電極が、少なくとも、第1素子基板の第1のIDT電極が形成されている主面に形成され、第2の配線電極が、少なくとも、第2素子基板の第2のIDT電極が形成されている主面と、接合層の側面または内部と、第1素子基板の第1のIDT電極が形成されている主面に形成されることがさらに好ましい。この場合には、本発明の弾性波装置を容易に構成することができる。
また、第1の配線電極および第2の配線電極が、それぞれ、第1素子基板に形成された外部接続電極に接続されることも好ましい。この場合には、外部接続電極によって、弾性波装置を外部に接続することができる。なお、外部接続電極は、たとえば、第1素子基板の、少なくとも、端面、および、第1のIDT電極が形成されていない主面に形成されたものとすることができる。
また、第1素子基板と接合層との間に第1の配線電極が形成され、第2素子基板と接合層との間に第2の配線電極が形成されていることも好ましい。この場合には、容易に、第1の配線電極と第2の配線電極とを交差させることができる。
第1の配線電極は、少なくとも2以上あり、第2の配線電極は、少なくとも2以上あり、平面視した場合に、第1の配線電極と第2の配線電極とは複数個所で重なっており、複数個所のいずれにおいても、第1の配線電極と第2の配線電極とは、一方がシグナル配線電極で他方がグランド配線電極であるか、グランド配線電極同士であるかのいずれかであることが好ましい。この場合には、より確実に、内部でのシグナルの干渉を抑制することができる。
接合層は、複数に分割されていても良い。
あるいは、接合層は、環状であっても良い。この場合には、第1素子基板と、第2素子基板と、接合層とで密閉空間を形成することができ、その密閉空間内にIDT電極を形成すれば、IDT電極を外部環境(高湿度など)から保護することができる。また、弾性波装置の周囲を樹脂で封止した場合に、樹脂がIDT電極に到達してしまうことがなく、樹脂によってIDT電極の自由な振動が妨げられることがない。
配線電極重畳部(第1の配線電極と第2の配線電極とが重なっている個所)の数は任意であるが、たとえば4つとすることができる。また、配線電極重畳部の配置位置も任意であるが、たとえば4隅に分散配置することができる。
本発明の別の実施態様にかかる弾性波装置は、少なくとも一部に圧電性を有する第1素子基板と、第1素子基板の一方主面上に形成された第1のIDT電極と、第1素子基板上に積層されており、少なくとも一部に圧電性を有する第2素子基板と、第2素子基板の一方主面上に形成された第2のIDT電極と、第1素子基板と第2素子基板との間に形成されている、絶縁体からなる接合層と、第1のIDT電極から引き出された、少なくとも2以上の第1の配線電極と、第2のIDT電極から引き出された、少なくとも2以上の第2の配線電極と、を備え、第2の配線電極は、接合層の側面または内部を経由して、第1素子基板における少なくとも一方主面に至っており、平面視した場合に、第1の配線電極と第2の配線電極とは複数個所で重なっており、複数個所のいずれにおいても、第1の配線電極と第2の配線電極とは、一方がシグナル配線電極で他方がグランド配線電極であるか、グランド配線電極同士であるか、電位が同一のシグナル配線電極同士であるかのいずれかであり、複数個所は、4つとする。
本発明の弾性波装置は、たとえば、複数の独立したフィルタを備えたフィルタアレイに構成することができる。あるいは、本発明の弾性波装置は、たとえば、マルチプレクサに構成することができる。
また、本発明の弾性波装置を使用して、高周波フロントエンドモジュールを作製することができる。
また、本発明の弾性波装置、または、本発明の高周波フロントエンドモジュールを使用して、通信装置を作製することができる。
本発明の弾性波装置は、平面視した場合に、第1素子基板に形成された第1の配線電極と、第1の配線電極と重なっており、第2素子基板に形成された第2の配線電極とが、一方がシグナル配線電極で他方がグランド配線電極であるか、グランド配線電極同士であるか、電位が同一のシグナル配線電極同士であるかのいずれかであるため、第1の配線電極と第2の配線電極との間において、シグナルの干渉が発生することが少ない。
そのため、本発明の弾性波装置は、シグナルの干渉に起因して電気的特性が劣化することが少ない。また、本発明の弾性波装置を使用した電子機器は、弾性波装置の内部でのシグナルの干渉に起因して、誤作動が発生することが少ない。
また、本発明の高周波フロントエンドモジュールや、通信装置も、使用した弾性波装置の内部でのシグナルの干渉に起因して、誤作動が発生することが少ない。
第1実施形態にかかる弾性波装置100を示す斜視図である。 弾性波装置100を示す断面図である。 弾性波装置100を示す積図である。 弾性波装置100の等価回路図である。 第2実施形態にかかる弾性波装置200を示す積図である。 弾性波装置200の等価回路図である。 第3実施形態にかかる弾性波装置300を示す積図である。 第4実施形態にかかる弾性波装置400を示す断面図である。 第5実施形態にかかる高周波フロントエンドモジュール500を示すブロック図である。 第6実施形態にかかる通信装置600を示すブロック図である。 特許文献1に開示された弾性波装置1000を示す断面図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、明細書の理解を助けるためのものであって、模式的に描画されている場合があり、描画された構成要素または構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
図1〜図3に、第1実施形態にかかる弾性波装置100を示す。ただし、図1は、弾性波装置100の斜視図である。図2は、弾性波装置100の断面図であり、図1の破線X-X部分を示している。図3は、弾性波装置100を構成する第1素子基板1と第2素子基板2との積図である。
弾性波装置100は、第1素子基板1と第2素子基板2とを備える。第1素子基板1および第2素子基板2は、それぞれ、圧電性を有し、たとえば、LT基板(タンタル酸リチウム単結晶基板)、LN基板(ニオブ酸リチウム単結晶基板)、水晶基板などにより作製されている。なお、第1素子基板1および第2素子基板2は、それぞれ、全体が圧電体で作製される代わりに、圧電体からなる層を有するものであっても良い。
第1素子基板1は、図1、図2における下側主面が実装主面である。
第1素子基板1は、図1、図2における上側主面が機能主面である。
第2素子基板2は、図1、図2における下側主面が機能主面である。
本実施形態においては、第2素子基板2の、図1、図2における上側主面には何も形成されていない。
図3は、上述したように、第1素子基板1および第2素子基板2の積図である。図3の下側に、第1素子基板1の機能主面を示している。図3の上側に、第2素子基板2の上側主面側から透視した、第2素子基板2の機能主面を示している。
第1素子基板1の機能主面には、4組のIDT電極(第1のIDT電極)11、12、13、14が形成されている。IDT電極11〜14は、それぞれ、共振器Re11〜Re14を構成している。
第2素子基板2の機能主面には、4組のIDT電極(第2のIDT電極)21、22、23、24が形成されている。IDT電極21〜24は、それぞれ、共振器Re21〜Re24を構成している。
IDT電極11〜14、21〜24の材質は任意であるが、たとえば、Pt、Au、Ag、Cu、Ni、W、Ta、Fe、Cr、AlおよびPdから選ばれる金属、もしくはこれらの金属を1種以上含む合金によって形成することができる。IDT電極11〜14、21〜24は、複数種類の上記の金属や合金を使って、多層構造に形成しても良い。
第1素子基板1に形成されたIDT電極11〜14から、4つの配線電極(第1の配線電極)31〜34が引き出されている。
第2素子基板2に形成されたIDT電極21〜24から、4つの配線電極(第2の配線電極)41〜44が引き出されている。
配線電極31〜34、41〜44の材質は任意であるが、たとえば、Alにより形成することができる。なお、Alの下に、たとえばTiなどからなる密着層を設けても良い。
第1素子基板1と第2素子基板2とが、4つに分割された接合層51、52、53、54によって接合されている。接合層51〜54は、たとえば、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂などを成分とする感光性樹脂によって形成されている。
第1素子基板1の端面および底面(実装主面)に、8つの外部接続電極61〜68が形成されている。
外部接続電極61〜68上に、それぞれ、バンプ7が形成されている。バンプ7は、たとえば、はんだや、Auなどによって作製されている。
第1素子基板1に形成された配線電極31〜34が、外部接続電極61〜64に接続されている。より具体的には、配線電極31が、接合層53の下側を経由して、外部接続電極61に接続されている。配線電極32が、接合層54の下側を経由して、外部接続電極62に接続されている。配線電極33が、接合層51の下側を経由して、外部接続電極63に接続されている。配線電極34が、接合層52の下側を経由して、外部接続電極64に接続されている。
第2素子基板2に形成された配線電極41〜44が、外部接続電極65〜68に接続されている。より具体的には、配線電極41が、接合層51の上側を経由し、さらに接合層51の側面を経由し、さらに第1素子基板1の上側主面を経由して、外部接続電極65に接続されている。配線電極42が、接合層52の上側を経由し、さらに接合層52の側面を経由し、さらに第1素子基板1の上側主面を経由して、外部接続電極66に接続されている。配線電極43が、接合層53の上側を経由し、さらに接合層53の側面を経由し、さらに第1素子基板1の上側主面を経由して、外部接続電極67に接続されている。配線電極44が、接合層54の上側を経由し、さらに接合層54の側面を経由し、さらに第1素子基板1の上側主面を経由して、外部接続電極68に接続されている。
接合層51の下側に配線電極33が形成され、接合層51の上側に配線電極41が形成され、接合層51を介して、配線電極重畳部51Pが構成されている。
接合層52の下側に配線電極34が形成され、接合層52の上側に配線電極42が形成され、接合層52を介して、配線電極重畳部52Pが構成されている。
接合層53の下側に配線電極31が形成され、接合層53の上側に配線電極43が形成され、接合層53を介して、配線電極重畳部53Pが構成されている。
接合層54の下側に配線電極32が形成され、接合層54の上側に配線電極44が形成され、接合層52を介して、配線電極重畳部54Pが構成されている。
以上の構造からなる第1実施形態にかかる弾性波装置100は、図4に示す等価回路を備えている。
弾性波装置100は、独立した2つのフィルタ、第1フィルタFr1と第2フィルタFr2とを備えたフィルタアレイを構成している。
第1フィルタFr1は、共振器Re11〜Re14を使って構成されたラダー型フィルタである。
第1フィルタFr1は、外部接続電極61と外部接続電極62との間に、共振器Re11と、共振器Re12とが、直列に接続されている。外部接続電極61と共振器Re11との間は、配線電極31によって接続されている。共振器Re12と外部接続電極62との間は、配線電極32によって接続されている。
共振器Re11と共振器Re12との接続点と、グランドとの間に、共振器Re13が接続されている。共振器Re13とグランドとの間は、配線電極33と外部接続電極63とを経由して接続されている。
共振器Re12と外部接続電極62との接続点と、グランドとの間に、共振器Re14が接続されている。共振器Re14とグランドとの間は、配線電極34と外部接続電極64とを経由して接続されている。
第2フィルタFr2は、共振器Re21〜Re24を使って構成されたラダー型フィルタである。
第2フィルタFr2は、外部接続電極65と外部接続電極66との間に、共振器Re21と、共振器Re22とが、直列に接続されている。外部接続電極65と共振器Re21との間は、配線電極41によって接続されている。共振器Re22と外部接続電極66との間は、配線電極42によって接続されている。
そして、共振器Re21と共振器Re22との接続点と、グランドとの間に、共振器Re23が接続されている。共振器Re23とグランドとの間は、配線電極43と外部接続電極67とを経由して接続されている。
また、共振器Re22と外部接続電極66との接続点と、グランドとの間に、共振器Re24が接続されている。共振器Re24とグランドとの間は、配線電極44と外部接続電極68とを経由して接続されている。
図4からわかるように、配線電極31、配線電極32、配線電極41、配線電極42は、それぞれ、シグナル(信号)の通るシグナル配線電極である。一方、配線電極33、配線電極34、配線電極43、配線電極44は、それぞれ、一端がグランドに接続されたグランド配線電極である。
上述した配線電極重畳部51Pにおいては、接合層51の下側に配線電極33が形成され、接合層51の上側に配線電極41が形成され、配線電極33と配線電極41とが、平面視した場合に重なっている。しかしながら、配線電極33はグランド配線電極であり、配線電極41はシグナル配線電極であり、配線電極33と配線電極41との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。
配線電極重畳部52Pにおいては、接合層52の下側に配線電極34が形成され、接合層52の上側に配線電極42が形成され、配線電極34と配線電極42とが、平面視した場合に重なっている。しかしながら、配線電極34はグランド配線電極であり、配線電極42はシグナル配線電極であり、配線電極34と配線電極42との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。
配線電極重畳部53Pにおいては、接合層53の下側に配線電極31が形成され、接合層53の上側に配線電極43が形成され、配線電極31と配線電極43とが、平面視した場合に重なっている。しかしながら、配線電極31はシグナル配線電極であり、配線電極43はグランド配線電極であり、配線電極31と配線電極43との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。
配線電極重畳部54Pにおいては、接合層54の下側に配線電極32が形成され、接合層54の上側に配線電極44が形成され、配線電極32と配線電極44とが、平面視した場合に重なっている。しかしながら、配線電極32はシグナル配線電極であり、配線電極44はグランド配線電極であり、配線電極32と配線電極44との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。
以上のように、第1実施形態にかかる弾性波装置100は、少なくとも一部に圧電性を有する第1素子基板1と、第1素子基板1の一方主面上に形成された第1のIDT電極11〜14と、第1素子基板1上に積層されている、少なくとも一部に圧電性を有する第2素子基板2と、第2素子基板2の一方主面上に形成された第2のIDT電極21〜24と、第1素子基板1と第2素子基板2との間に形成されている、絶縁体からなる接合層51〜54と、第1のIDT電極11〜14から引き出された第1の配線電極31〜34と、第2のIDT電極21〜24から引き出された第2の配線電極41〜44と、を備え、第2の配線電極41〜44が、接合層51〜54の側面または内部を経由して、第1素子基板1における少なくとも一方主面に至っている。
さらに詳しく見ると、弾性波装置100は、第1のIDT電極11〜14が形成されている第1素子基板1の主面と、第2のIDT電極21〜24が形成されている第2素子基板2の主面とが、接合層51〜54を介して対向している。
そして、第1の配線電極31〜34が、第1素子基板1の第1のIDT電極11〜14が形成されている主面に形成されている。また、第2の配線電極41〜44が、第2素子基板2の第2のIDT電極21〜24が形成されている主面と、接合層51〜54の側面または内部と、第1素子基板1の第1のIDT電極11〜14が形成されている主面に形成されている。
また、第1の配線電極31〜34および第2の配線電極41〜44が、それぞれ、第1素子基板1に形成された外部接続電極61〜68に接続されている。なお、外部接続電極61〜68は、それぞれ、第1素子基板1の、端面と、第1のIDT電極11〜14が形成されていない主面に形成されている。
そして、弾性波装置100は、上述したとおり、配線電極33と配線電極41とが、平面視した場合に重なっているが、配線電極33はグランド配線電極であり、配線電極41はシグナル配線電極であり、配線電極33と配線電極41との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。また、配線電極34と配線電極42とが、平面視した場合に重なっているが、配線電極34はグランド配線電極であり、配線電極42はシグナル配線電極であり、配線電極34と配線電極42との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。また、配線電極31と配線電極43とが、平面視した場合に重なっているが、配線電極31はシグナル配線電極であり、配線電極43はグランド配線電極であり、配線電極31と配線電極43との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。また、配線電極32と配線電極44とが、平面視した場合に重なっているが、配線電極32はシグナル配線電極であり、配線電極44はグランド配線電極であり、配線電極32と配線電極44との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。すなわち、弾性波装置100は、4つの配線電極重畳部51P〜54Pのいずれにおいても、シグナルの干渉が発生することが少ない。したがって、弾性波装置100は、シグナルの干渉に起因して電気的特性が劣化することが少ない。また、弾性波装置100を使用した電子装置は、弾性波装置100の内部でのシグナルの干渉に起因して、誤作動が発生することが少ない。
第1実施形態にかかる弾性波装置100は、たとえば、次のような製造方法で作製することができる。
まず、第1素子基板1および第2素子基板2を、それぞれ用意する。
次に、第1素子基板1の機能主面に、たとえばフォトリソ技術を使って、IDT電極11〜14を形成する。同様に、第2素子基板2の機能主面に、たとえばフォトリソ技術を使って、IDT電極21〜24を形成する。
次に、第1素子基板1に、たとえばフォトリソ技術を使って、配線電極31〜34、配線電極41〜44、外部接続電極61〜68を形成する。同様に、第2素子基板2に、たとえばフォトリソ技術を使って、配線電極41〜44を形成する。
次に、第1素子基板1の機能主面上に、感光性樹脂を塗布し、硬化させて、4つの接合層51〜54を形成する。
次に、第1素子基板1の機能主面上に形成された接合層51〜54に、接着剤(図示せず)などを使って、第2素子基板2を接合させる。
次に、スパッタリング、CVD、蒸着などの方法によって、接合層51の側面に配線電極41を形成し、接合層52の側面に配線電極42を形成し、接合層53の側面に配線電極43を形成し、接合層54の側面に配線電極44を形成する。接合層51の側面に形成された配線電極41は、第1素子基板1に形成された配線電極41と、第2素子基板2に形成された配線電極41とを接続する。接合層52の側面に形成された配線電極42は、第1素子基板1に形成された配線電極42と、第2素子基板2に形成された配線電極42とを接続する。接合層53の側面に形成された配線電極43は、第1素子基板1に形成された配線電極43と、第2素子基板2に形成された配線電極43とを接続する。接合層54の側面に形成された配線電極44は、第1素子基板1に形成された配線電極44と、第2素子基板2に形成された配線電極44とを接続する。
最後に、第1素子基板1の実装主面において、外部接続電極61〜68上に、それぞれ、たとえばスタッドバンプ法などにより、バンプ7を形成して、第1実施形態にかかる弾性波装置100を完成させる。
[第2実施形態]
図5に、第2実施形態にかかる弾性波装置200を示す。ただし、図5は、弾性波装置200を構成する第1素子基板1と第2素子基板2との積図である。また、図6に、弾性波装置200の等価回路を示す。
弾性波装置200は、第1実施形態にかかる弾性波装置100の構成の一部に変更を加えた。より具体的には、弾性波装置200では、弾性波装置100の第1素子基板1の機能主面に形成されていた、IDT電極11〜14の形成位置を変更した。また、弾性波装置100では、IDT電極11〜14から配線電極31〜34が引き出されていたが、弾性波装置200では、配線電極31〜34に代えて、IDT電極11〜14から配線電極71〜74を引き出した。また、弾性波装置200では、弾性波装置100の外部接続電極65を削除した。さらに、弾性波装置200では、弾性波装置100から、外部接続電極61、63の形成位置を変更した。
弾性波装置100は独立した2つのフィルタ、第1フィルタFr1と第2フィルタFr2とを備えたフィルタアレイであったが、上記変更をおこなったことにより、弾性波装置200は、第1フィルタFr1と第2フィルタFr2とを備えた、デュプレクサ(マルチプレクサ)を構成している。以下、弾性波装置100からの変更点を中心にして、弾性波装置200について説明する。
図5に示すように、第1素子基板1の機能主面に、4組のIDT電極11、12、13、14が形成されている。IDT電極11〜14は、それぞれ、共振器Re11〜Re14を構成している。第1素子基板1に形成されたIDT電極11〜14から、4つの配線電極71〜74が引き出されている。
第2素子基板2の機能主面は、第1実施形態にかかる弾性波装置100の第2素子基板2の機能主面から変更はなく、IDT電極21〜24と、配線電極41〜44が形成されている。
第1素子基板1に形成された配線電極71〜74が、外部接続電極61〜64に接続されている。より具体的には、配線電極71が、接合層51の下側を経由して、外部接続電極61に接続されている。配線電極72が、接合層54の下側を経由して、外部接続電極62に接続されている。配線電極73が、接合層53の下側を経由して、外部接続電極63に接続されている。配線電極74が、接合層52の下側を経由して、外部接続電極64に接続されている。
第2素子基板2に形成された配線電極41〜44が、外部接続電極61、および、外部接続電極66〜68に接続されている。より具体的には、配線電極41が、接合層51の上側を経由し、さらに接合層51の側面を経由し、さらに第1素子基板1の上側主面に形成された配線電極71を経由して、外部接続電極61に接続されている。すなわち、配線電極41は、途中で配線電極71に接続されたうえ、配線電極71を経由して、外部接続電極61に接続されている。配線電極42が、接合層52の上側を経由し、さらに接合層52の側面を経由し、さらに第1素子基板1の上側主面を経由して、外部接続電極66に接続されている。配線電極43が、接合層53の上側を経由し、さらに接合層53の側面を経由し、さらに第1素子基板1の上側主面を経由して、外部接続電極67に接続されている。配線電極44が、接合層54の上側を経由し、さらに接合層54の側面を経由し、さらに第1素子基板1の上側主面を経由して、外部接続電極68に接続されている。
配線電極重畳部51Pでは、接合層51の下側に配線電極71が形成され、接合層51の上側に配線電極41が形成され、配線電極71と配線電極41とが重なっている。
配線電極重畳部52Pでは、接合層52の下側に配線電極74が形成され、接合層52の上側に配線電極42が形成され、配線電極74と配線電極42とが重なっている。
配線電極重畳部53Pでは、接合層53の下側に配線電極73が形成され、接合層53の上側に配線電極43が形成され、配線電極73と配線電極43とが重なっている。
配線電極重畳部54Pでは、接合層54の下側に配線電極72が形成され、接合層54の上側に配線電極44が形成され、配線電極72と配線電極44とが重なっている。
以上の構造からなる第2実施形態にかかる弾性波装置200は、上述したとおり、図6に示す等価回路を備えている。
弾性波装置200は、第1フィルタFr1と第2フィルタFr2とを備えている。
第1フィルタFr1は、共振器Re11〜Re14を使って構成されたラダー型フィルタである。
第1フィルタFr1は、外部接続電極61と外部接続電極62との間に、共振器Re11と、共振器Re12とが、直列に接続されている。外部接続電極61と共振器Re11との間は、配線電極71によって接続されている。共振器Re12と外部接続電極62との間は、配線電極72によって接続されている。なお、配線電極71は、途中に、配線電極41と接続される接続点Yを備えている。
そして、共振器Re11と共振器Re12との接続点と、グランドとの間に、共振器Re13が接続されている。共振器Re13とグランドとの間は、配線電極73と外部接続電極63とを経由して接続されている。
また、共振器Re12と外部接続電極62との接続点と、グランドとの間に、共振器Re14が接続されている。共振器Re14とグランドとの間は、配線電極74と外部接続電極64とを経由して接続されている。
第2フィルタFr2は、共振器Re21〜Re24を使って構成されたラダー型フィルタである。
第2フィルタFr2は、外部接続電極61と外部接続電極66との間に、共振器Re21と、共振器Re22とが、直列に接続されている。外部接続電極61と共振器Re21との間は、配線電極71、接続点Y、配線電極41を経由して接続されている。共振器Re22と外部接続電極66との間は、配線電極42によって接続されている。
共振器Re21と共振器Re22との接続点と、グランドとの間に、共振器Re23が接続されている。共振器Re23とグランドとの間は、配線電極43と外部接続電極67とを経由して接続されている。
共振器Re22と外部接続電極66との接続点と、グランドとの間に、共振器Re24が接続されている。共振器Re24とグランドとの間は、配線電極44と外部接続電極68とを経由して接続されている。
図6からわかるように、配線電極71、配線電極72、配線電極41、配線電極42は、それぞれ、シグナル(信号)の通るシグナル配線電極である。一方、配線電極73、配線電極74、配線電極43、配線電極44は、それぞれ、一端がグランドに接続されたグランド配線電極である。
上述した配線電極重畳部51Pにおいては、接合層51の下側に配線電極71が形成され、接合層51の上側に配線電極41が形成され、配線電極71と配線電極41とが、平面視した場合に重なっている。配線電極71と配線電極41とは、どちらもシグナル配線電極であるが、配線電極71と配線電極41とは、接続点Yで相互に接続されており、電位が同一のシグナル配線電極同士である。したがって、配線電極71と配線電極41との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。
配線電極重畳部52Pにおいては、接合層52の下側に配線電極74が形成され、接合層52の上側に配線電極42が形成され、配線電極74と配線電極42とが、平面視した場合に重なっている。しかしながら、配線電極74はグランド配線電極であり、配線電極42はシグナル配線電極であり、配線電極74と配線電極42との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。
配線電極重畳部53Pにおいては、接合層53の下側に配線電極73が形成され、接合層53の上側に配線電極43が形成され、配線電極73と配線電極43とが、平面視した場合に重なっている。しかしながら、配線電極73と配線電極43とは、グランド配線電極同士であり、配線電極73と配線電極43との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。
配線電極重畳部54Pにおいては、接合層54の下側に配線電極72が形成され、接合層54の上側に配線電極44が形成され、配線電極72と配線電極44とが、平面視した場合に上下に重なっている。しかしながら、配線電極72はシグナル配線電極であり、配線電極44はグランド配線電極であり、配線電極72と配線電極44との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。
以上のように、第2実施形態にかかる弾性波装置200は、圧電体からなる、または、圧電体からなる層を有する第1素子基板1と、第1素子基板1の一方主面上に形成された第1のIDT電極11〜14と、第1素子基板1上に積層されている、圧電体からなる、または、圧電体からなる層を有する第2素子基板2と、第2素子基板2の一方主面上に形成された第2のIDT電極21〜24と、第1素子基板1と第2素子基板2との間に形成されている、絶縁体からなる接合層51〜54と、第1のIDT電極11〜14から引き出された第1の配線電極71〜74と、第2のIDT電極21〜24から引き出された第2の配線電極41〜44と、を備え、第2の配線電極41〜44が、接合層51〜54の側面または内部を経由して、第1素子基板1における少なくとも一方主面に至っている。
そして、弾性波装置200は、上述したとおり、配線電極71と配線電極41とが、平面視した場合に重なっており、かつ、どちらもシグナル配線電極であるが、配線電極71と配線電極41とは、接続点Yで相互に接続されており、電位が同一であるため、配線電極71と配線電極41との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。また、配線電極74と配線電極42とが、平面視した場合に重なっているが、配線電極74はグランド配線電極であり、配線電極42はシグナル配線電極であり、配線電極74と配線電極42との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。また、配線電極73と配線電極43とが、平面視した場合に重なっているが、配線電極73と配線電極43とは、グランド配線電極同士であり、配線電極73と配線電極43との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。また、配線電極72と配線電極44とが、平面視した場合に上下に重なっているが、配線電極72はシグナル配線電極であり、配線電極44はグランド配線電極であり、配線電極72と配線電極44との間でシグナルの干渉が発生することが少ない。すなわち、弾性波装置200は、4つの配線電極重畳部51P〜54Pのいずれにおいても、シグナルの干渉が発生することが少ない。したがって、弾性波装置200は、シグナルの干渉に起因して電気的特性が劣化することが少ない。また、弾性波装置200を使用した電子装置は、弾性波装置200の内部でのシグナルの干渉に起因して、誤作動が発生することが少ない。
[第3実施形態]
図7に、第3実施形態にかかる弾性波装置300を示す。ただし、図7は、弾性波装置300を構成する第1素子基板1と第2素子基板2との積図である。
弾性波装置300も、第1実施形態にかかる弾性波装置100の構成の一部に変更を加えた。より具体的には、弾性波装置100では、4つの接合層51〜54によって、第1素子基板1と第2素子基板2とを接合していたが、弾性波装置300では、4つの接合層51〜54に代えて、1つの環状の接合層55によって、第1素子基板1と第2素子基板2とを接合した。
弾性波装置300では、第1素子基板1と、第2素子基板2と、接合層55とで密閉空間が形成される。弾性波装置300では、IDT電極11〜14、21〜24が、形成された密閉空間内に形成されており、IDT電極11〜14、21〜24が外部環境(高湿度など)から保護されている。また、弾性波装置300の周囲を樹脂で封止した場合に、樹脂がIDT電極11〜14、21〜24に到達することがなく、樹脂によってIDT電極11〜14、21〜24の自由な振動が妨げられることがない。
[第4実施形態]
図8に、第4実施形態にかかる弾性波装置400を示す。ただし、図8は、弾性波装置400断面図である。
弾性波装置400も、第1実施形態にかかる弾性波装置100の構成の一部に変更を加えた。より具体的には、弾性波装置100では、第2の配線電極41が接合層51の側面を経由し、第2の配線電極42が接合層52の側面を経由し、第2の配線電極43が接合層53の側面を経由し、第2の配線電極44が接合層54の側面を経由していた。これに対し、弾性波装置400では、接合層51の内部に第2の配線電極91を経由させ、接合層52の内部に第2の配線電極92を経由させ、接合層53の内部に第2の配線電極93を経由させ、接合層54の内部に第2の配線電極94を経由させた。
なお、接合層51〜54の内部に、第2の配線電極91〜94を経由させる方法としては、たとえば、次の方法を採ることができる。
まず、IDT電極11〜14、第1の配線電極31〜34、第2の配線電極91〜94が形成された第1素子基板1の上側主面上に、接合層51〜54を形成する。次に、接合層51〜54に、それぞれ、上下方向に貫通する貫通孔を形成する。このとき、貫通孔の底面に、それぞれ、第1素子基板1の上側主面上に形成された第2の配線電極91〜94を露出させる。
次に、各貫通孔に、導電性樹脂ペーストなどの導電性材料を充填する。なお、これらの導電性材料は、接合層51〜54の内部を経由する第2の配線電極91〜94になる。
次に、IDT電極21〜24、第2の配線電極91〜94が形成された第2素子基板2の下側主面を、接合層51〜54に接合させる。そして、第1素子基板1の上側主面に形成された第2の配線電極91〜94と、第2素子基板2の下側主面に形成された第2の配線電極91〜94とを、それぞれ、接合層51〜54の貫通孔に充填された導電性材料によって接続する。なお、導電性材料が硬化性の導電性樹脂ペーストである場合は、適切な時点において、硬化させる。以上により、接合層51〜54の内部に、第2の配線電極91〜94を経由させることができる。
[第5実施形態]
図9に、第5実施形態にかかる高周波フロントエンドモジュール500を示す。ただし、図9は、高周波フロントエンドモジュール500のブロック図である。
高周波フロントエンドモジュール500は、第2実施形態にかかるデュプレクサ(マルチプレクサ)を構成する弾性波装置200に、RFIC80を接続した構成からなる。
高周波フロントエンドモジュール500は、弾性波装置200を使用しているため、弾性波装置200の内部でのシグナルの干渉に起因して、誤作動が発生することが少ない。
[第6実施形態]
図10に、第6実施形態にかかる通信装置600を示す。ただし、図10は、通信装置600のブロック図である。
通信装置600は、第5実施形態にかかる高周波フロントエンドモジュール500に、送信回路81と、受信回路82とを接続した構成からなる。通信装置600は、アンテナ90を接続して使用される。
通信装置600は、弾性波装置200を使用した高周波フロントエンドモジュール500を使用しているため、弾性波装置200の内部でのシグナルの干渉に起因して、誤作動が発生することが少ない。
以上、第1実施形態〜第4実施形態にかかる弾性波装置100、200、300、400、第5実施形態にかかる高周波フロントエンドモジュール500、第6実施形態にかかる通信装置600について説明した。しかしながら、本発明の弾性波装置、高周波フロントエンドモジュール、通信装置が、それぞれ、上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って、種々の変更をなすことができる。
たとえば、弾性波装置100、200、300、400において、第1素子基板1の機能面に形成したIDT電極11〜14や、第2素子基板2の機能面に形成したIDT電極21〜24は、あくまでも、本発明を説明するために示した例示である。第1素子基板1の機能主面や、第2素子基板2の機能主面に形成するIDT電極の個数や、接続方法は任意であり、様々なバリエーションを採用することができる。
また、弾性波装置100、200、300では、配線電極41〜43を接合層51〜55の側面に形成しているが、これに代えて、弾性波装置400のように、接合層51〜55の内部に形成しても良い。
また、弾性波装置100、200、300、400には、それぞれ、4つの配線電極重畳部51P〜54Pが形成されているが、配線電極重畳部の個数は任意であり、4つより少なくても良く、4つより多くても良い。
1・・・第1素子基板
2・・・第2素子基板
11、12、13、14、21、22、23、24・・・IDT電極
31、32、33、34、41、42、43、44、71、72、73、74、91、92、93、94・・・配線電極
51、52、53、54、55・・・接合層
51P、52P、53P、54P・・・配線電極重畳部
61、62、63、64、65、66、67、68・・・外部接続電極
80・・・RFIC
81・・・送信回路
82・・・受信回路
100、200、300、400・・・弾性波装置
500・・・高周波フロントエンドモジュール
600・・・通信装置

Claims (15)

  1. 少なくとも一部に圧電性を有する第1素子基板と、
    前記第1素子基板の一方主面上に形成された第1のIDT電極と、
    前記第1素子基板上に積層されており、少なくとも一部に圧電性を有する第2素子基板と、
    前記第2素子基板の一方主面上に形成された第2のIDT電極と、
    前記第1素子基板と前記第2素子基板との間に形成されている、絶縁体からなる接合層と、
    前記第1のIDT電極から引き出された、少なくとも1以上の第1の配線電極と、
    前記第2のIDT電極から引き出された、少なくとも1以上の第2の配線電極と、を備え、
    第1配線電極と第2配線電極とは、接触しておらず、
    前記第2の配線電極は、前記接合層の側面または内部を経由して、前記第1素子基板における少なくとも一方主面に至っており、
    前記第1の配線電極と前記第2の配線電極とは、
    平面視した場合に、前記接合層が形成されている領域において重なっており、かつ、
    一方がシグナル配線電極で他方がグランド配線電極であるか、グランド配線電極同士であるか、のいずれかである、弾性波装置。
  2. 前記第1のIDT電極が形成されている前記第1素子基板の主面と、前記第2のIDT電極が形成されている前記第2素子基板の主面とが、前記接合層を介して対向している、請求項1に記載された弾性波装置。
  3. 前記第1の配線電極が、少なくとも、前記第1素子基板の前記第1のIDT電極が形成されている主面に形成され、
    前記第2の配線電極が、少なくとも、前記第2素子基板の前記第2のIDT電極が形成されている主面と、前記接合層の前記側面または前記内部と、前記第1素子基板の前記第1のIDT電極が形成されている主面に形成された、請求項2に記載された弾性波装置。
  4. 前記第1の配線電極および前記第2の配線電極が、それぞれ、前記第1素子基板に形成された外部接続電極に接続された、請求項1ないし3のいずれか1項に記載された弾性波装置。
  5. 前記外部接続電極が、前記第1素子基板の、少なくとも、端面、および、前記第1のIDT電極が形成されていない主面に形成された、請求項4に記載された弾性波装置。
  6. 前記第1素子基板と前記接合層との間に、前記第1の配線電極が形成され、
    前記第2素子基板と前記接合層との間に、前記第2の配線電極が形成された、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された弾性波装置。
  7. 前記第1の配線電極は、少なくとも2以上あり、
    前記第2の配線電極は、少なくとも2以上あり、
    平面視した場合に、前記第1の配線電極と前記第2の配線電極とは複数個所で重なっており、
    前記複数個所のいずれにおいても、前記第1の配線電極と前記第2の配線電極とは、一方がシグナル配線電極で他方がグランド配線電極であるか、グランド配線電極同士であるか、のいずれかである、請求項1ないし6のいずれか1項に記載された弾性波装置。
  8. 前記接合層が複数に分割されている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載された弾性波装置。
  9. 前記接合層が環状である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載された弾性波装置。
  10. 少なくとも一部に圧電性を有する第1素子基板と、
    前記第1素子基板の一方主面上に形成された第1のIDT電極と、
    前記第1素子基板上に積層されており、少なくとも一部に圧電性を有する第2素子基板と、
    前記第2素子基板の一方主面上に形成された第2のIDT電極と、
    前記第1素子基板と前記第2素子基板との間に形成されている、絶縁体からなる接合層と、
    前記第1のIDT電極から引き出された、少なくとも2以上の第1の配線電極と、
    前記第2のIDT電極から引き出された、少なくとも2以上の第2の配線電極と、を備え、
    前記第2の配線電極は、前記接合層の側面または内部を経由して、前記第1素子基板における少なくとも一方主面に至っており、
    平面視した場合に、前記第1の配線電極と前記第2の配線電極とは複数個所で重なっており、
    前記複数個所のいずれにおいても、前記第1の配線電極と前記第2の配線電極とは、一方がシグナル配線電極で他方がグランド配線電極であるか、グランド配線電極同士であるか、電位が同一のシグナル配線電極同士であるかのいずれかであり、
    前記複数個所は、4つである、弾性波装置。
  11. 前記4つの複数個所は前記弾性波装置の4隅である、請求項10に記載された弾性波装置。
  12. 複数の独立したフィルタを備えたフィルタアレイを構成している、請求項1ないし11のいずれか1項に記載された弾性波装置。
  13. マルチプレクサを構成している、請求項1ないし11のいずれか1項に記載された弾性波装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載された弾性波装置を備えた、高周波フロントエンドモジュール。
  15. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載された弾性波装置、または、請求項14に記載された高周波フロントエンドモジュールを備えた、通信装置。
JP2018558946A 2016-12-26 2017-12-04 弾性波装置、高周波フロントエンドモジュールおよび通信装置 Active JP6848986B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016251236 2016-12-26
JP2016251236 2016-12-26
PCT/JP2017/043419 WO2018123447A1 (ja) 2016-12-26 2017-12-04 弾性波装置、高周波フロントエンドモジュールおよび通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018123447A1 JPWO2018123447A1 (ja) 2019-10-31
JP6848986B2 true JP6848986B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=62707470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018558946A Active JP6848986B2 (ja) 2016-12-26 2017-12-04 弾性波装置、高周波フロントエンドモジュールおよび通信装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11177788B2 (ja)
JP (1) JP6848986B2 (ja)
CN (1) CN110114975B (ja)
WO (1) WO2018123447A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102282201B1 (ko) * 2017-08-31 2021-07-26 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성파 장치 및 그것을 구비한 탄성파 모듈
WO2023233843A1 (ja) * 2022-06-02 2023-12-07 株式会社村田製作所 高周波モジュール

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000236230A (ja) 1999-02-12 2000-08-29 Kyocera Corp 弾性表面波フィルタ
JP2001345673A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Kyocera Corp 弾性表面波装置
CN1977450B (zh) * 2004-07-20 2011-12-14 株式会社村田制作所 压电滤波器
DE102005026243B4 (de) * 2005-06-07 2018-04-05 Snaptrack, Inc. Elektrisches Bauelement und Herstellungsverfahren
JP4760222B2 (ja) 2005-08-26 2011-08-31 セイコーエプソン株式会社 弾性表面波デバイス
JP5327378B2 (ja) 2010-02-17 2013-10-30 株式会社村田製作所 弾性波デバイス
WO2012046481A1 (ja) * 2010-10-06 2012-04-12 株式会社村田製作所 弾性波フィルタ装置
CN104321966B (zh) * 2012-08-29 2016-03-02 株式会社村田制作所 弹性波装置
JP6335476B2 (ja) * 2013-11-06 2018-05-30 太陽誘電株式会社 モジュール
JP5983907B1 (ja) * 2014-10-31 2016-09-06 株式会社村田製作所 弾性波装置及び弾性波モジュール
JP6547617B2 (ja) * 2015-12-22 2019-07-24 株式会社村田製作所 電子部品
JP6461036B2 (ja) 2016-04-06 2019-01-30 太陽誘電株式会社 弾性波デバイス
JP6454299B2 (ja) 2016-05-13 2019-01-16 太陽誘電株式会社 弾性波デバイス
JP7086592B2 (ja) * 2016-12-21 2022-06-20 スカイワークス ソリューションズ,インコーポレイテッド 過温度保護を備えた無線周波数システム、弾性表面波フィルタ及びパッケージ状モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
CN110114975B (zh) 2023-02-24
WO2018123447A1 (ja) 2018-07-05
CN110114975A (zh) 2019-08-09
US20190312563A1 (en) 2019-10-10
US11177788B2 (en) 2021-11-16
JPWO2018123447A1 (ja) 2019-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6823711B2 (ja) 弾性波装置、分波器および通信装置
JP6556663B2 (ja) 弾性波デバイス
KR102058279B1 (ko) 탄성파 필터 장치
JP6242597B2 (ja) 弾性波デバイス及びその製造方法
JP6547617B2 (ja) 電子部品
TWI596807B (zh) Piezoelectric vibration device
JP6288111B2 (ja) 弾性波フィルタデバイス
US10778185B2 (en) Composite electronic component
JP6427075B2 (ja) 弾性波デバイス、分波器、及びモジュール
WO2015008351A1 (ja) 電子部品及びその製造方法
JP6848986B2 (ja) 弾性波装置、高周波フロントエンドモジュールおよび通信装置
JP6311836B2 (ja) 電子部品
JP6909060B2 (ja) 電子部品
JP6512365B2 (ja) 複合フィルタ装置、高周波フロントエンド回路及び通信装置
JP6315111B2 (ja) 弾性表面波装置集合体
JP2009278422A (ja) 弾性表面波デバイス及びその製造方法
JP6780324B2 (ja) 弾性波装置
US9621127B2 (en) Elastic wave device with a bump defining a shield and manufacturing method thereof
JP2014230079A (ja) 弾性表面波装置
JP2019129497A (ja) 弾性波装置、分波器および通信装置
JP2014011487A (ja) 弾性波デバイス及びその製造方法
JP6068220B2 (ja) 電子部品の製造方法
JP4947156B2 (ja) 弾性波デュプレクサ
JP6166545B2 (ja) 弾性波デバイス及び弾性波デバイスの製造方法
WO2012020649A1 (ja) 弾性表面波デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6848986

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150