JP6848548B2 - 樹脂組成物およびその成形品 - Google Patents
樹脂組成物およびその成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6848548B2 JP6848548B2 JP2017045647A JP2017045647A JP6848548B2 JP 6848548 B2 JP6848548 B2 JP 6848548B2 JP 2017045647 A JP2017045647 A JP 2017045647A JP 2017045647 A JP2017045647 A JP 2017045647A JP 6848548 B2 JP6848548 B2 JP 6848548B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyrotaxane
- resin composition
- parts
- weight
- aromatic polyester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
(1)少なくとも芳香族ポリエステル(A)、およびポリ(ε−カプロラクトン)からなるグラフト鎖により環状分子が修飾されたポリロタキサン(B)を配合してなる樹脂組成物であって、前記芳香族ポリエステル(A)と前記ポリロタキサン(B)の合計100重量部に対して、前記芳香族ポリエステル(A)を90重量部以上99.9重量部以下、前記ポリロタキサン(B)を0.1重量部以上10重量部以下配合してなる樹脂組成物。
(2)前記芳香族ポリエステル(A)を主成分とする海相、前記ポリロタキサン(B)を主成分とする島相を有する(1)に記載の樹脂組成物。
(3)前記島相の平均直径が10μm以下である(2)に記載の樹脂組成物。
(4)(1)〜(3)のいずれかに記載の樹脂組成物からなる成形品。
(A−1):ポリブチレンテレフタレート樹脂 PBT1(東レ(株)製、融点223℃、重量平均分子量20.9万)。
(A−2):ポリブチレンテレフタレート樹脂 PBT2(東レ(株)製、融点221℃、重量平均分子23.6万)。
(B−1):ポリロタキサン(アドバンスト・ソフトマテリアル(株)製“セルム”(登録商標)スーパーポリマーSH3400P)。直鎖分子であるポリエチレングリコールの数平均分子量は3.5万、全体の重量平均分子量は70万である。
(B−2):ポリロタキサン(アドバンスト・ソフトマテリアル(株)製“セルム”(登録商標)スーパーポリマーSH2400P)。直鎖分子であるポリエチレングリコールの数平均分子量は2万、全体の重量平均分子量は40万である。
(C−1):グリシジルメタクリレート変性ポリエチレン共重合体(EGMA)(住友化学(株)製“ボンドファースト”(登録商標)BF−7L)。
各実施例および比較例における評価方法を説明する。評価n数は、特に断らない限り、n=5とし平均値を求めた。
各実施例および比較例により得られたペレットを110℃で12時間減圧乾燥し、アルミシートスペーサーを用いて120μmの厚みになるよう設定した金型を用いて、加熱プレスすることにより、120μm厚の樹脂組成物のフィルムを作製した。本フィルムから一部を切り出し、ライカ製ウルトラミクロトーム(EM UC7)を用い、ダイヤモンドナイフにより約2mm×約1mmの断面観察用サンプルを作製した。作製したサンプルを、モルホロジーに十分なコントラストが付くよう、リンタングステン酸/オスミウムを用いて染色後、透過型電子顕微鏡((株)日立製作所製H−7100)により、加速電圧100kVとして、観察用サンプルの断面の相構造を観察し、相分離構造の形態を確認した。片方の成分を主成分とする相が粒子状に形成した島相と、もう片方の成分を主成分とする海相とが存在し、その海相の中に粒子が点在した構造を海島構造とし、島相の中にさらに粒子状構造を有する構造を海島湖構造とした。
各実施例および比較例により得られたペレットを110℃で12時間減圧乾燥し、アルミシートスペーサーを用いて120μmの厚みになるよう設定した金型を用いて、加熱プレスすることにより、120μm厚の樹脂組成物のフィルムを作製した。得られたフィルムからダンベル型試験片(長さ50mm(有効測定長さ20mm)×端部幅12mm(有効測定幅5mm)×厚さ200μm)を作製し、引張特性評価サンプルとした。得られたサンプルについて、引張試験機(オリエンテック製テンシロンUTA−2.5T)を用いて、初期引張チャック間距離を25mmとし、引張速度を10mm/分として引張試験を行い、破断点伸度を測定した。なお、破断点伸度は、有効測定長さ20mmを基準とした伸度(%)とした。
ポリブチレンテレフタレートとポリロタキサンまたはグリシジルメタクリレート変性ポリエチレン共重合体を、表1に示す組成となるように配合して、プリブレンドし、シリンダー温度:240℃、スクリュー回転数:200rpmに設定した小型二軸混練機機(Haake製“ミニラボ”)へ供給し溶融混練した。押出されたガットをペレタイズした。得られたペレットを用いて前記方法により評価した結果を表1、2に示す。
Claims (4)
- 少なくとも芳香族ポリエステル(A)、およびポリ(ε−カプロラクトン)からなるグラフト鎖により環状分子が修飾されたポリロタキサン(B)を配合してなる樹脂組成物であって、前記芳香族ポリエステル(A)と前記ポリロタキサン(B)の合計100重量部に対して、前記芳香族ポリエステル(A)を90重量部以上99.9重量部以下、前記ポリロタキサン(B)を0.1重量部以上10重量部以下配合してなる樹脂組成物。
- 前記芳香族ポリエステル(A)を主成分とする海相、前記ポリロタキサン(B)を主成分とする島相を有する請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記島相の平均直径が10μm以下である請求項2に記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物からなる成形品。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016065379 | 2016-03-29 | ||
JP2016065379 | 2016-03-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017179349A JP2017179349A (ja) | 2017-10-05 |
JP6848548B2 true JP6848548B2 (ja) | 2021-03-24 |
Family
ID=60005023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017045647A Active JP6848548B2 (ja) | 2016-03-29 | 2017-03-10 | 樹脂組成物およびその成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6848548B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7021580B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2022-02-17 | 東レ株式会社 | 樹脂組成物およびその成形品 |
CN114423807A (zh) * | 2019-08-29 | 2022-04-29 | 得克萨斯A&M大学体系 | 包含聚轮烷的热塑性聚合物组合物 |
JP7466897B2 (ja) * | 2020-05-21 | 2024-04-15 | 国立大学法人大阪大学 | 高分子複合材料 |
WO2023219145A1 (ja) * | 2022-05-12 | 2023-11-16 | 国立大学法人 東京大学 | ポリロタキサン添加によるビトリマーの改良 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2218320T3 (es) * | 2001-08-23 | 2004-11-16 | Cellresin Technologies, Llc | Envase que tiene propiedades mejoradas de barrera organoleptica. |
JP6016577B2 (ja) * | 2012-10-24 | 2016-10-26 | 大阪瓦斯株式会社 | ポリ乳酸含有ブロック共重合体グラフトポリロタキサン及び該ブロック共重合体グラフトポリロタキサンを含有する樹脂組成物 |
JP2015203037A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | アドバンスト・ソフトマテリアルズ株式会社 | ゴム組成物、ゴム組成物から形成される架橋体、及び該架橋体の製造方法 |
WO2016031664A1 (ja) * | 2014-08-25 | 2016-03-03 | 住友精化株式会社 | ポリエステル樹脂組成物及び成形体 |
-
2017
- 2017-03-10 JP JP2017045647A patent/JP6848548B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017179349A (ja) | 2017-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6245359B2 (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
KR102312741B1 (ko) | 수지 조성물 및 그의 성형품 | |
JP6848548B2 (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
JP4600015B2 (ja) | 樹脂組成物およびその製造方法 | |
JP5817939B2 (ja) | ポリアミド樹脂組成物、製造方法、成形品 | |
JP4600016B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法 | |
JP6679987B2 (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2007191546A (ja) | 自動車部品 | |
JPWO2019106986A1 (ja) | 樹脂組成物、成形品およびその製造方法 | |
JP6809286B2 (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
JP7021580B2 (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2020055986A (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
JP6844449B2 (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
JP7388132B2 (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2019081895A (ja) | 射出成形品および自動車用衝撃部材 | |
JP2021091860A (ja) | 樹脂組成物、成形品およびその製造方法 | |
JP2019056103A (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
JP7512708B2 (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2021123710A (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
CN117677662A (zh) | 无机填充材料和无机填充材料增强热塑性树脂 | |
WO2023013626A1 (ja) | 無機充填材および無機充填材強化熱可塑性樹脂 | |
JP2023020915A (ja) | 樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2022003117A (ja) | 樹脂組成物、成形品およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200731 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200804 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210202 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210215 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6848548 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |