JP6848224B2 - エレクトロクロミック装置 - Google Patents

エレクトロクロミック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6848224B2
JP6848224B2 JP2016127476A JP2016127476A JP6848224B2 JP 6848224 B2 JP6848224 B2 JP 6848224B2 JP 2016127476 A JP2016127476 A JP 2016127476A JP 2016127476 A JP2016127476 A JP 2016127476A JP 6848224 B2 JP6848224 B2 JP 6848224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
electrode layer
electrochromic
electrode
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016127476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018004734A (ja
Inventor
峻 後藤
峻 後藤
八代 徹
徹 八代
竹内 弘司
弘司 竹内
禎久 内城
禎久 内城
剛彰 今野
剛彰 今野
碩燦 金
碩燦 金
大島 淳
淳 大島
泰裕 高橋
泰裕 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016127476A priority Critical patent/JP6848224B2/ja
Publication of JP2018004734A publication Critical patent/JP2018004734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6848224B2 publication Critical patent/JP6848224B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

本発明は、エレクトロクロミック装置に関する。
電圧を印加することにより酸化還元反応が起こり、可逆的に色が変化する現象をエレクトロクロミズムという。このエレクトロクロミズムを利用したエレクトロクロミック装置は、エレクトロクロミズムの特徴に由来する応用が実現できるとして、今日まで多くの研究がなされている。
一般に、前記エレクトロクロミック装置は、2つの平板状の電極のうち、いずれかの電極にエレクトロクロミック材料を含む層を形成した後、形成したエレクトロクロミック材料を含む層と、イオン伝導可能な電解質層とを挟みこむようにして2つの電極を貼り合せることで作製される。この場合、速い応答性を得るため、前記電解質層には液体状の電解質(電解液)が用いられている。
この貼合せプロセスを行わない製法でエレクトロクロミック装置を作製することができれば、曲面など多様な部位に装置形成することが可能となるため応用範囲が広がるとともに、片側の支持体が不要となるため低コストで生産できる。そのため、貼合せプロセスなしの製法が提案されている。
しかし、前記支持体が片側のみであるため、前記電解質層の上に透明酸化物電極を直接形成する場合には前記電極の電気的抵抗が高くなるという問題があった。また、前記電解液を完全に密閉することは困難であり、前記電解液の漏れなどの不具合が発生しやすいため、前記電解液に代えて固体状の電解質とすると、電気伝導度が低くなり、所望の発消色特性が得られないという問題があった。
これらの問題点を解消するために、支持体上に第1の電極、エレクトロクロミック層、絶縁性多孔質層、貫通孔が設けられた第2の電極、劣化防止層を順次形成した後、前記電解液を前記第2の電極の前記貫通孔から電極間に充填して固体化させて電解質層を形成し、前記第2の電極上にも電解質層を形成した上に、有機保護層を形成するエレクトロクロミック装置を本発明者らがこれまでに提案している(特許文献1参照)。このエレクトロクロミック装置は、優れた発消色特性を有する。
しかし、親水性の電解質層と疎水性の有機材料からなる有機保護層とが密着しにくいことから、経時により生じた剥離部に水蒸気や酸素が侵入しやすくなり、耐久性が低下するという問題がある。また、貫通孔を有する電極を形成するため作製プロセス数が多く、生産歩留まりが低いという問題がある。
一方、貫通孔を形成しないエレクトロクロミック装置として、一つの支持体を有してなり、前記支持体上に形成した第1の電極層と、前記第1の電極層に対向するように設けられた第2の電極層と、前記第1の電極層及び前記第2の電極層のいずれかと接するように設けられたエレクトロクロミック層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に充填され、かつ前記エレクトロクロミック層と接するように設けられた無機微粒子を含有する固体電解質層と、前記第2の電極層上に保護層と、を有することを特徴とするエレクトロクロミック装置を本発明者が提案している(特許文献2参照)。
しかし、このエレクトロクロミック装置では、作製プロセスが低減されるが、固体電解質層上にエレクトロクロミック層又は劣化防止層を塗布形成する場合、親水性の電解質層が塗布形成プロセスにより溶解又は破壊されやすく使用材料が限定されるという問題があった。
したがって、貼合せプロセスなしで作製可能であり、信頼性の優れたエレクトロクロミック装置の速やかな提供が望まれている。
本発明の目的は、貼合せプロセスなしで作製可能であり、生産歩留まりが高くかつ高性能なエレクトロクロミック装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、第1の電極層と、前記第1の電極層に対向するように設けられた第2の電極層と、前記第1の電極層又は前記第2の電極層に接するように設けられ、酸化反応又は還元反応を行うエレクトロクロミック層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層に挟まれた領域に設けられた電解質層と、を有し、前記第1の電極層及び前記第2の電極層の各々は、互いに対向する面である内面と、前記内面とは反対側の面である外面と、を備え、前記第1の電極層又は前記第2の電極層のいずれか一方の前記外面側のみに支持体が設けられ、前記電解質層は、前記エレクトロクロミック層の酸化還元反応とは逆の反応を行う対極材を含み、前記エレクトロクロミック層は、重合膜からなり、前記対極材がビオロゲン系化合物又はジピリジン系化合物であることを特徴とする。
本発明によれば、貼合せプロセスなしで作製可能であり、生産歩留まりが高くかつ高性能なエレクトロクロミック装置を提供することができる。
本発明に係るエレクトロクロミック装置の一例を示す概略図である。 本発明に係るエレクトロクロミック装置の他の例を示す概略図である。 本発明に含まれないエレクトロクロミック装置の一例を示す概略図である。
以下、本発明に係るエレクトロクロミック装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明は、第1の電極層と、前記第1の電極層に対向するように設けられた第2の電極層と、前記第1の電極層又は前記第2の電極層に接するように設けられ、酸化反応又は還元反応を行うエレクトロクロミック層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層に挟まれた領域に設けられた電解質層と、を有し、前記第1の電極層及び前記第2の電極層の各々は、互いに対向する面である内面と、前記内面とは反対側の面である外面と、を備え、前記第1の電極層又は前記第2の電極層のいずれか一方の前記外面側のみに支持体が設けられ、前記電解質層は、前記エレクトロクロミック層の酸化還元反応とは逆の反応を行う対極材を含むことを特徴とする。
本発明のエレクトロクロミック装置においては、第1の電極層又は第2の電極層のいずれか一方の外面側のみに支持体が設けられており、他方(片側)の支持体が不要であるため、生産性に優れ、かつ大型のエレクトロクロミック装置を提供することができる。
さらに本発明の電解質層はエレクトロクロミック層のエレクトロクロミック材料の酸化還元反応とは逆の反応を行う対極材を含んでいる。対極材としてエレクトロクロミズムを示す化合物を用いることで、より高い発色濃度とコントラストや色彩の調整を実現できる。
以下、図面を参照して本実施形態の説明を行う。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<第1の実施形態のエレクトロクロミック装置及びその製造方法>
図1は、第1の実施形態に係るエレクトロクロミック装置の一例を示す概略断面図である。図1のエレクトロクロミック装置10は、支持体11と、前記支持体11上に、順次積層された第1の電極層12、エレクトロクロミック層13、電解質層14、第2の電極層15を有する。なお、本実施形態の電解質層14は固体電解質層となっている。
本実施形態のエレクトロクロミック装置10の製造方法は、支持体11上に第1の電極層12、及びエレクトロクロミック層13を順次積層する工程と、エレクトロクロミック層13上に電解質層14を形成後硬化させ、第2の電極層15を積層する工程とを含み、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
また、本実施形態のエレクトロクロミック装置の製造方法は、支持体11に第1の電極層12を真空製膜法により形成し、その上にエレクトロクロミック層13を塗布法により形成し、さらにその上に電解質層材料を塗布法により形成した後固体化し、その上に第2の電極層15を真空製膜法により形成することが好ましい。
本実施形態では、第1の電極層12及び第2の電極層15は無機材料(金属酸化物など)の真空製膜法で形成し、他の層は塗布法で製膜する。真空製膜法により緻密な膜を形成することで、電極層の導電性、無機保護層のバリア性を向上するとともに、有機層は塗布法で製膜することにより生産性を向上できる。
前記電解質層14は無機微粒子が混合された固体電解質層であることが好ましい。無機微粒子を混合することにより、第2の電極層15を形成するときの熱による電解質層14へのダメージを軽減することができるとともに、層をより均一に形成することが可能であり、良好な酸化還元反応が得られる。
エレクトロクロミック装置10において、第1の電極層12と第2の電極層15との間に第1の電極側に+電圧を印加することにより、エレクトロクロミック層13が酸化反応して発色する。さらに電圧を逆に印加することで消色する。
このように、本実施形態に係るエレクトロクロミック装置では、塗布プロセスにより電解質層14を劣化させることなく、真空製膜により、第2の電極層15を形成することが可能となり、エレクトロクロミック装置の性能を向上できる。また、本実施形態に係るエレクトロクロミック装置の製造方法は、従来の貼合せプロセスなしでエレクトロクロミック装置を作製できるため、多様な部位にエレクトロクロミック装置を形成可能となり、エレクトロクロミック装置の適用範囲を広げることができる。
また、本実施形態に係るエレクトロクロミック装置は、支持体が一つであり、片側の支持体が不要となるため、生産性(大型化)に優れたエレクトロクロミック装置を提供できる。
以下、本実施形態に係るエレクトロクロミック装置10を構成する各構成要素について詳細に説明する。
[支持体]
支持体11は、第1の電極層12、エレクトロクロミック層13、電解質層14、第2の電極層15を支持する機能を有する。
支持体11としては、これらの各層を支持できれば、周知の有機材料や無機材料をそのまま用いることができる。
支持体11としては、例えば、無アルカリガラス、硼珪酸ガラス、フロートガラス、ソーダ石灰ガラス等のガラス基板などが挙げられる。また、支持体11としては、例えば、ポリカーボネイト樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂基板を用いてもよい。更に、支持体11としては、例えば、アルミニウム、ステンレス、チタン等の金属基板を用いてもよい。
なお、エレクトロクロミック装置10が第2の電極層15側から視認する反射型表示装置である場合は、支持体11の透明性は不要である。
また、前記支持体11として導電性金属材料を用いる場合は、支持体11が第1の電極層12を兼ねることもできる。また、支持体11の表面に、水蒸気バリア性、ガスバリア性、視認性を高めるために透明絶縁層、反射防止層等がコーティングされていてもよい。
[第1の電極層、第2の電極層]
第1の電極層12及び第2の電極層15の材料としては、導電性を有する材料であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。調光装置として利用する場合は光の透過性を確保する必要があるため、透明かつ導電性に優れた透明導電性材料が用いられる。これにより、ガラスの透明性を得られるとともに、着色のコントラストをより高めることができる。
前記透明導電性材料としては、例えば、スズをドープした酸化インジウム(以下、「ITO」と称する)、フッ素をドープした酸化スズ(以下、「FTO」と称する)、アンチモンをドープした酸化スズ(以下、「ATO」と称する)等の無機材料などが挙げられる。これらの中でも、真空成膜により形成されたインジウム酸化物(以下、「In酸化物」と称する)、スズ酸化物(以下、「Sn酸化物」と称する)、及び亜鉛酸化物(以下、「Zn酸化物」と称する)のいずれか1つを含む無機材料が好ましい。
前記In酸化物、Sn酸化物、及びZn酸化物は、スパッタ法、蒸着法により、容易に成膜が可能な材料であるとともに、良好な透明性と電気伝導度が得られる材料である。これらの中でも、InSnO、GaZnO、SnO、In、ZnOが特に好ましい。更に、透明性を有する銀、金、カーボンナノチューブ、金属酸化物等のネットワーク電極、又はこれらの複合層も有用である。前記ネットワーク電極とは、カーボンナノチューブや他の高導電性の非透過性材料等を微細なネットワーク状に形成して透過率を持たせた電極である。
第1の電極層12及び第2の電極層15の各々の厚みは、適宜変更が可能であり、エレクトロクロミック層13の酸化還元反応に必要な電気抵抗値が得られるように調整される。
第1の電極層12及び第2の電極層15の材料としてITOを用いた場合、第1の電極層12及び第2の電極層15の各々の厚みは、20nm〜500nmが好ましく、50nm〜200nmがより好ましい。
また、調光ミラーとして利用する場合には、第1の電極層12及び第2の電極層15のいずれかが反射機能を有する構造であってもよい。その場合には、第1の電極層12及び第2の電極層15の材料として金属材料を含むことができる。
前記金属材料としては、例えば、Pt、Ag、Au、Cr、ロジウム、又はこれらの合金、あるいはこれらの積層構成などが挙げられる。
第1の電極層12及び第2の電極層15の各々の作製方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法などが挙げられる。また、第1の電極層12及び第2の電極層15の各々の材料が塗布形成できるものであれば、例えば、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、ディップコート法、スリットコート法、キャピラリーコート法、スプレーコート法、ノズルコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、反転印刷法、インクジェットプリント法等の各種印刷法などを用いることができる。
[エレクトロクロミック層]
エレクトロクロミック層13はエレクトロクロミック材料を含んだ層であり、酸化反応又は還元反応によりエレクトロクロミック装置の発消色が行われる。
エレクトロクロミック材料としては、無機エレクトロクロミック化合物、有機エレクトロクロミック化合物のいずれを用いても構わない。また、エレクトロクロミズムを示すことで知られる導電性高分子を用いてもよい。
本実施形態におけるエレクトロクロミック層13は、下記一般式(1)で示されるトリアリールアミンを有するラジカル重合性化合物を重合した重合物を含むことが好ましい。
−B ・・・一般式(1)
ただし、n=2のときmは0であり、n=1のときmは0又は1である。A及びBの少なくとも1つはラジカル重合性官能基を有する。前記Aは、下記一般式(2)で示される構造であり、RからR15のいずれかの位置で前記Bと結合している。前記Bは、下記一般式(3)で示される構造であり、R16からR21のいずれかの位置で前記Aと結合している。
Figure 0006848224
Figure 0006848224
ただし、前記一般式(2)及び一般式(3)中、RからR21は、いずれも一価の有機基であり、同一又は異なる基を示し、前記一価の有機基のうち少なくとも1つはラジカル重合性官能基である。
エレクトロクロミック層13がトリアリールアミンを含有するラジカル重合性化合物を重合して形成されると、繰返し駆動(酸化還元反応)特性が良好であるとともに光耐久性に優れる点で有利である。
また、消色状態が透明であり、酸化反応で高濃度の着色発色性能が得られる。前記一般式(1)で表される酸化発色有機エレクトロクロミック材料や金属酸化物の還元発色エレクトロクロミック材料を用いることで黒色など色彩特性にも優れたエレクトロクロミック装置を実現できる。
更に、前記トリアリールアミン構造を有するラジカル重合性化合物と、前記トリアリールアミン構造を有するラジカル重合性化合物とは異なる他のラジカル重合性化合物を含むエレクトロクロミック材料(組成物)を架橋した架橋物を有する場合、重合物の耐溶解性及び耐久性が一層向上する点で好ましい。
組成物として混合する材料としてはエチレンオキシド基を含むアクリレート、ジアクリレート、トリアクリレートなどが特に好ましい。
エレクトロクロミック層13は組成物を溶媒に溶解した塗布液を用いて塗布製膜した後、光や熱により重合膜としてエレクトロクロミック層を形成することが好ましい。塗布法としては、例えば、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、ディップコート法、スリットコート法、キャピラリーコート法、スプレーコート法、ノズルコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、反転印刷法、インクジェットプリント法等の各種印刷法などが挙げられる。
エレクトロクロミック層13の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択するこいとができるが、0.2μm〜5.0μmが好ましい。前記厚みが、0.2μm未満であると、発色濃度が得られにくくなることがあり、5.0μmを超えると、製造コストが増大するとともに、着色によって視認性が低下しやすくなることがある。
[電解質層]
電解質層14は光又は熱硬化樹脂中に電解質を保持した膜として形成される。電解質層14は無機微粒子が含有された固体電解質層であることが好ましい。無機微粒子を混合することにより、第2の電極層を形成するときの熱による電解質層へのダメージを軽減することができるとともに、均一な第2の電極層を形成することが可能である。
電解質層14の形成方法としては、対極材、硬化型樹脂、電解質及び無機微粒子などを溶媒に混合した溶液をエレクトロクロミック層13上にコートした後、光又は熱で硬化した膜とすることが好ましい。これ以外にも、予め多孔質の無機微粒子層を形成した後、無機微粒子層に浸透するように、対極材、硬化型樹脂、電解質を溶媒に混合した溶液としてコートした後、光又は熱で硬化して形成することもできる。
前記電解質としては、イオン性液体等の液体電解質又は固体電解質を溶媒に溶解した溶液が用いられる。
電解質の材料としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等の無機イオン塩、4級アンモニウム塩や酸類、アルカリ類の支持塩を用いることができる。具体的には、LiClO、LiBF、LiAsF、LiPF、LiCFSO、LiCFCOO、KCl、NaClO、NaCl、NaBF、NaSCN、KBF、Mg(ClO、Mg(BFなどが挙げられる。
前記イオン性液体としては、特に制限はなく、一般的に研究・報告されている物質ならばどのようなものでも構わない。
有機のイオン性液体は、室温を含む幅広い温度領域で液体を示す分子構造がある。
前記分子構造は、カチオン成分とアニオン成分とからなる。
前記カチオン成分としては、例えば、N,N−ジメチルイミダゾール塩、N,N−メチルエチルイミダゾール塩、N,N−メチルプロピルイミダゾール塩等のイミダゾール誘導体;N,N−ジメチルピリジニウム塩、N,N−メチルプロピルピリジニウム塩等のピリジニウム誘導体等の芳香族系の塩;トリメチルプロピルアンモニウム塩、トリメチルヘキシルアンモニウム塩、トリエチルヘキシルアンモニウム塩等のテトラアルキルアンモニウム等の脂肪族4級アンモニウム系化合物などが挙げられる。
前記アニオン成分としては、大気中の安定性の面でフッ素を含んだ化合物が好ましく、例えば、BF 、CFSO 、PF 、(CFSO、B(CNなどが挙げられる。
これらのカチオン成分とアニオン成分の組み合わせにより処方したイオン性液体を用いることができる。
前記溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、アセトニトリル、γ―ブチロラクトン、エチレンカーボネート、スルホラン、ジオキソラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、1,2−ジメトキシエタン、1,2−エトキシメトキシエタン、ポリエチレングリコール、アルコール類やそれらの混合溶媒等を用いることができる。
前記硬化型樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、エチレン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等の光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂などの一般的な材料を挙げることができるが、電解質との相溶性が高い材料が好ましい。このような構造としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のエチレングリコールの誘導体が好ましい。また、前記硬化型樹脂としては、光硬化可能な樹脂を用いることが好ましい。熱重合や、溶剤を蒸発させることにより薄膜化する方法に比べて、低温かつ短時間で素子を製造できるためである。
<<無機微粒子>>
前記無機微粒子としては、多孔質層を形成して電解質と硬化型樹脂を保持することができる材料であれば特に限定されるものではないが、エレクトロクロミック反応の安定性、視認性の点から、絶縁性、透明性、耐久性が高い材料が好ましい。具体的な材料としては、シリコン、アルミニウム、チタン、亜鉛、スズ等の酸化物又は硫化物、あるいはそれらの混合物を挙げることができる。
前記無機微粒子の大きさ(平均粒径)は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10nm〜10μmが好ましく、10nm〜100nmがより好ましい。
前記無機微粒子の含有量は適宜変更することが可能であるが、電解質層14に対して5〜30質量%含まれていることが好ましい。
<<対極材>>
対極材の役割は、エレクトロクロミック層と逆の化学反応をし、電荷のバランスをとって第1の電極層12や第2の電極層15が不可逆的な酸化還元反応により腐食や劣化することを抑制することである。
なお、逆の化学反応とは、対極材が酸化還元する場合に加え、キャパシタとして作用することも含む。
対極材を電解質層に含有させない場合でも、貼り合わせプロセスなしでエレクトロクロミック装置を作製することは可能であるが、第2の電極層がエレクトロクロミック層と反応することになり、不可逆反応が起こり、電荷のバランスが崩れる場合がある。そのため、エレクトロクロミック層で酸化還元反応が十分に行われず、高性能なエレクトロクロミック装置を得ることは難しい。
また、対極材を電解質層14に含有させてエレクトロクロミック装置を作製する場合、電解質層と別に独立した対極材層を形成する必要がないため、作製プロセス数を抑えることができ、生産歩留まりを向上させることができる。
前記対極材としては、第1の電極層12及び第2の電極層15の不可逆的な酸化還元反応による腐食を防止する役割を担う材料であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
対極材としては、還元反応によって透明から着色を呈するエレクトロクロミック材料を用いることができる。エレクトロクロミック層13と同じ色調の材料を用いることで、最大発色濃度を向上でき、コントラストを改善できる。また、異なる色調の材料を用いることで、混色が可能となる。また、両極で反応させることで、駆動電圧を効果的に低減し、繰返し耐久性を向上できる。
無機エレクトロクロミック化合物としては、例えば、酸化アンチモンスズ(ATO)や酸化ニッケル、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、又はそれらを複数含む導電性又は半導体性金属酸化物を用いることができる。
有機エレクトロクロミック化合物としては、例えば、希土類フタロシアニン、スチリル、ビオロゲン系化合物、ジピリジン系化合物等が挙げられる。これらの中でも対極材としてはビオロゲン系化合物又はジピリジン系化合物であることが好ましい。
前記ビオロゲン系化合物としては、例えば、特許第3955641号公報、特開2007−171781号公報に記載の化合物などが挙げられる。
前記ジピリジン系化合物としては、例えば、特開2007−171781号公報、特開2008−116718号公報に記載の化合物などが挙げられる。
これらの中でも、良好な発色の色値を示す点から、下記一般式(4)で表されるジピリジン系化合物が好ましい。
Figure 0006848224
前記一般式(4)において、R1及びR2は、それぞれ独立に、置換基を有してもよい炭素数1〜8のアルキル基又はアリール基を表し、R1及びR2の少なくとも一方は、COOH、PO(OH)、及びSi(OC2k+1(ただし、kは、1〜20を表す)から選択される置換基を有することが好ましい。
前記一般式(4)において、Xは1価のアニオンを表す。前記一価のアニオンとしては、カチオン部と安定に対をなすものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、Brイオン(Br)、Clイオン(Cl)、ClOイオン(ClO )、PFイオン(PF )、BFイオン(BF )などが挙げられる。
前記一般式(4)において、n、m、及びlは、0、1又は2を表す。A、B、及びCは、それぞれ独立に置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、アリール基、又は複素環基を表す。
固体電解質層の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5〜30μmが好ましい。
また、エレクトロクロミック層13が前記一般式(1)で表される発色濃度に優れる重合物からなる場合、電解質中に含有される対極材との組合せにより、良好な酸化還元反応を得ることができ、信頼性の高いエレクトロクロミック装置が実現できる。
<第2の実施形態のエレクトロクロミック装置及びその製造方法>
第2の実施形態では、第1の実施形態とは構成の異なるエレクトロクロミック装置を例示する。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する場合がある。
図2は、第2の実施形態のエレクトロクロミック装置を例示する断面図である。図2のエレクトロクロミック装置20は、第2の電極層15上に保護層16が形成されている点で第1の実施形態に係るエレクトロクロミック装置10(図1参照)と相違する。
[保護層]
本発明では支持体11が設けられていない電極層の外面側に保護層を有することが好ましい。本実施形態では第2の電極層の上部に保護層16が形成されている。保護層は有機材料、無機材料から選択することができ、これらを積層することが好ましい。有機材料の形成プロセスは塗布法、無機材料の形成プロセスは真空製膜法などを用いることができる。
保護層16は、支持体11上に、第2の電極層15の上面を覆うように形成されている。更に場合により、各層の側面を覆うように形成される。保護層16は、例えば、紫外線硬化性や熱硬化性の絶縁性樹脂等を、支持体11上に、第1の電極層12の側面、第1のエレクトロクロミック層13の側面、電解質層14の側面、第2の電極層15の側面及び上面を覆うように塗布し、その後硬化させることにより形成できる。また、硬化樹脂と無機材料との積層保護層とすることが更に好ましい。無機材料との積層構造にすることで、酸素や水に対するバリア性が向上する。
前記無機材料としては、絶縁性、透明性、耐久性が高い材料が好ましく、具体的な材料としては、シリコン、アルミニウム、チタン、亜鉛、錫などの酸化物又は硫化物、あるいはこれらの混合物などが挙げられる。これらの膜はスパッタ法や蒸着法などの真空製膜プロセスで容易に形成することができる。
保護層16の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5μm〜10μmが好ましい。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。なお、実施例3とあるのは、本発明に含まれない参考例3とする。
(実施例1)
<エレクトロクロミック装置の作製>
実施例1は、図1に示すエレクトロクロミック装置10を作製する例である。なお、実施例1で作製したエレクトロクロミック装置10は、調光ガラス装置として使用できる。
<<第1の電極層及びエレクトロクロミック層の形成>>
まず、支持体11として40mm×40mm、厚み0.7mmのガラス基板を準備した。このガラス基板上に、20mm×20mmの領域、及び引き出し部分にメタルマスクを介してITO膜をスパッタ法により厚み100nmに製膜して、第1の電極層12を形成した。
第1の電極層12としてのITO膜の表面に下記構造式(A)で表される化合物と、ポリエチレングリコールジアクリレート(KAYARAD PEG400DA、日本化薬株式会社製)と、光重合開始剤(IRGACURE 184、BASF社製)及びテトラヒドロフランとを、[下記構造式(A)で表される化合物]:[ポリエチレングリコールジアクリレート]:[光重合開始剤]:[テトラヒドロフラン](質量比)が、10:5:0.25:85となるように混合した溶液をスピンコート法により塗布した後、UV60℃のアニール処理を1分間行い、紫外光照射により硬化させることで有機高分子材料からなるエレクトロクロミック層13を形成した。膜厚は1.3μmであった。
Figure 0006848224
<<電解質層の形成>>
前記電解質として1−エチル−3−メチルイミダゾリウムの(FSO塩、ポリエチレングリコールジアクリレート(PEG400DA 日本化薬社製)、対極材としてエチルビオローゲンジブロミド(Aldrich社製)、光重合開始剤としてIRG184(BASF社製)、SiOナノ粒子の40wt%メタノール分散液(MA−ST 日産化学社製)を2対3対0.02対0.15対10で混合した塗布液を、エレクトロクロミック層13の表面にスピンコート法により塗布し、60℃のホットプレート上で1分間乾燥させ、その後、紫外光照射により硬化させることで固体の電解質層14を形成した。膜厚は1μmであった。
<<第2の電極層の形成>>
続いて、電解質層14上に、真空蒸着法により第2の電極層15を第1の電極層12で形成したITO膜と重なる20mm×20mmの領域、及び、第1の電極層12とは異なる領域にメタルマスクを介して形成した。なお、第1の電極層12とは異なる領域に形成したITO膜は第2の電極層15の引き出し部分である。第2の電極層15のシート抵抗は約100Ω/□であった。
<<発消色駆動>>
作製したエレクトロクロミック装置10の発消色を確認した。具体的には、第1の電極層12の引き出し部分と第2の電極層15の引き出し部分との間に、−2.5Vの電圧を3秒間印加させたところ、第1の電極層12と第2の電極層15の重なった部分に、前記構造式(A)のエレクトロクロミック化合物に由来する青緑色と対極材であるエチルビオローゲンに由来する青色が混合された発色が確認された。
更に、第1の電極層12の引き出し部分と第2の電極層15の引き出し部分との間に、+1.0Vの電圧を3秒間印加させたところ、第1の電極層12と第2の電極層15の重なった部分の色素が消色し、透明になることが確認された。
次に、エレクトロクロミック装置を60℃環境に240時間放置し、環境試験を実施した。環境暴露後は同様の駆動条件で発消色が確認できなかった。
(実施例2)
実施例1において、以下のように保護層を形成した以外は実施例1と同様にして図2に示すエレクトロクロミック装置20を作製した。
<<保護層の形成>>
第2の電極層15の上に、真空蒸着法によりSiO(膜厚60nm)を第1の電極層12で形成したITO膜と重なる20mm×20mmの領域、及び、第1の電極層12とは異なる領域にメタルマスクを介して製膜した。さらに紫外線硬化接着剤(商品名:R604 日本化薬社製)に光重合開始剤としてIRG184(BASF社製)を5wt%添加した塗布液をスピンコートし、紫外光照射により硬化させることで保護層16を形成した。膜厚は800nmであった。
<<発消色駆動>>
作製したエレクトロクロミック装置20の発消色を確認した。具体的には、第1の電極層12の引き出し部分と第2の電極層15の引き出し部分との間に、−2.5Vの電圧を3秒間印加させたところ、第1の電極層12と第2の電極層15の重なった部分に、前記構造式(A)のエレクトロクロミック化合物に由来する青緑色と対極材であるエチルビオローゲンに由来する青色が混合された発色が確認され、高い発色濃度を示した。
更に、第1の電極層12の引き出し部分と第2の電極層15の引き出し部分との間に、+1.0Vの電圧を3秒間印加させたところ、第1の電極層12と第2の電極層15の重なった部分の色素が消色し、透明になることが確認された。
次に、エレクトロクロミック装置を60℃環境に240時間放置し、環境試験を実施した。環境暴露後も同様の駆動条件で発消色が可能であることを確認した。
(実施例3)
電解質として1−エチル−3−メチルイミダゾリウムの(FSO塩、ポリエチレングリコールジアクリレート(PEG400DA 日本化薬社製)、対極材としてATO粒子分散液(ATO平均粒子径:20nm/メタノールの2wt%分散液)、光重合開始剤としてIRG184(BASF社製)、SiOナノ粒子の40wt%メタノール分散液(MA−ST 日産化学社製)を2対3対2対0.15対8で混合した塗布液を、第1のエレクトロクロミック層13の表面にスピンコート法により塗布し、60℃のホットプレート上で1分間乾燥させた。その後、紫外光照射により硬化させることで固体の電解質層14を形成した点以外は、実施例2と同様にしてエレクトロクロミック装置30を作製した。
<<発消色駆動>>
作製したエレクトロクロミック装置30の発消色を確認した。具体的には、第1の電極層12の引き出し部分と第2の電極層15の引き出し部分との間に、−2.5Vの電圧を3秒間印加させたところ、第1の電極層12と第2の電極層15の重なった部分に、前記構造式(A)のエレクトロクロミック化合物に由来する青緑色の発色が確認された。
更に、第1の電極層12の引き出し部分と第2の電極層15の引き出し部分との間に、+1.0Vの電圧を3秒間印加させたところ、第1の電極層12と第2の電極層15の重なった部分の色素が消色し、透明になることが確認された。
次に、エレクトロクロミック装置を60℃環境に240時間放置し、環境試験を実施した。環境暴露後も同様の駆動条件で発消色が可能であることを確認した。
(比較例1)
電解質層に対極材を添加しなかった点以外は実施例1と同様にしてエレクトロクロミック装置40を作製した。
<<発消色駆動>>
作製したエレクトロクロミック装置40の発消色を確認した。具体的には、第1の電極層12の引き出し部分と第2の電極層15の引き出し部分との間に、−2.5Vの電圧を3秒間印加させたところ、第1の電極層12と第2の電極層15の重なった部分に、前記構造式(A)のエレクトロクロミック化合物に由来する青緑色の発色が確認された。
更に、第1の電極層12の引き出し部分と第2の電極層15の引き出し部分との間に、+1.0Vの電圧を3秒間印加させたところ、第1の電極層12と第2の電極層15の重なった部分の色素が消色したが、一部で消色しきらず透明でない領域があることが確認された。
次に、エレクトロクロミック装置を60℃環境に240時間放置し、環境試験を実施した。環境暴露後は同様の駆動条件で発消色が確認できなかった。
11 支持体
12 第1の電極層
13 エレクトロクロミック層
14、14’ 電解質層
15 第2の電極層
16 保護層
特開2014−112183号公報 特開2015−132778号公報

Claims (4)

  1. 第1の電極層と、
    前記第1の電極層に対向するように設けられた第2の電極層と、
    前記第1の電極層又は前記第2の電極層に接するように設けられ、酸化反応又は還元反応を行うエレクトロクロミック層と、
    前記第1の電極層と前記第2の電極層に挟まれた領域に設けられた電解質層と、を有し、
    前記第1の電極層及び前記第2の電極層の各々は、互いに対向する面である内面と、前記内面とは反対側の面である外面と、を備え、
    前記第1の電極層又は前記第2の電極層のいずれか一方の前記外面側のみに支持体が設けられ、
    前記電解質層は、前記エレクトロクロミック層の酸化還元反応とは逆の反応を行う対極材を含み、
    前記エレクトロクロミック層は、重合膜からなり、
    前記対極材がビオロゲン系化合物又はジピリジン系化合物であることを特徴とするエレクトロクロミック装置。
  2. 前記支持体が設けられていない電極層の外面側に保護層を有することを特徴とする請求項1に記載のエレクトロクロミック装置。
  3. 前記電解質層は無機微粒子が含有された固体電解質層であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレクトロクロミック装置。
  4. 前記エレクトロクロミック層は、下記一般式(1)で示されるトリアリールアミンを有するラジカル重合性化合物を重合した重合物を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレクトロクロミック装置。
    −B ・・・一般式(1)
    ただし、n=2のときmは0であり、n=1のときmは0又は1である。A及びBの少なくとも1つはラジカル重合性官能基を有する。前記Aは、下記一般式(2)で示される構造であり、RからR15のいずれかの位置で前記Bと結合している。前記Bは、下記一般式(3)で示される構造であり、R16からR21のいずれかの位置で前記Aと結合している。
    Figure 0006848224
    Figure 0006848224
    ただし、前記一般式(2)及び一般式(3)中、RからR21は、いずれも一価の有機基であり、同一又は異なる基を示し、前記一価の有機基のうち少なくとも1つはラジカル重合性官能基である。
JP2016127476A 2016-06-28 2016-06-28 エレクトロクロミック装置 Active JP6848224B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016127476A JP6848224B2 (ja) 2016-06-28 2016-06-28 エレクトロクロミック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016127476A JP6848224B2 (ja) 2016-06-28 2016-06-28 エレクトロクロミック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018004734A JP2018004734A (ja) 2018-01-11
JP6848224B2 true JP6848224B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=60946323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016127476A Active JP6848224B2 (ja) 2016-06-28 2016-06-28 エレクトロクロミック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6848224B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06102540A (ja) * 1992-02-29 1994-04-15 Tonen Corp エレクトロクロミック素子
KR101720244B1 (ko) * 2010-06-01 2017-03-27 삼성전자주식회사 전기 변색 소자
JP6318633B2 (ja) * 2014-01-15 2018-05-09 株式会社リコー エレクトロクロミック表示装置及びその製造方法
JP6572523B2 (ja) * 2014-08-26 2019-09-11 株式会社リコー エレクトロクロミック調光素子
JP2016045404A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 株式会社リコー エレクトロクロミック素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018004734A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6318633B2 (ja) エレクトロクロミック表示装置及びその製造方法
JP6798098B2 (ja) エレクトロクロミック装置及びその製造方法
US9891497B2 (en) Electrochromic device and method for producing electrochromic device
US9869918B2 (en) Electrochromic apparatus, electrochromic element, and method of manufacturing electrochromic element
JP6624206B2 (ja) エレクトロクロミック装置
JP6662017B2 (ja) エレクトロクロミック装置、及びエレクトロクロミック調光装置
US9389480B2 (en) Method for manufacturing an electrochromic display device and an electrochromic display device having through-hole in display electrode
US20150168796A1 (en) Electrochromic device and a method for manufacturing an electrochromic device
JP6064761B2 (ja) エレクトロクロミック装置及びその製造方法
JP6003332B2 (ja) エレクトロクロミック装置及びその製造方法
JP2015096879A (ja) エレクトロクロミック装置及びその製造方法
JP2017026750A (ja) エレクトロクロミック素子、調光眼鏡及びエレクトロクロミック素子の製造方法
JP6295616B2 (ja) 調光レンズユニット
JP6171812B2 (ja) エレクトロクロミック表示素子、エレクトロクロミック調光レンズ、表示装置及び情報機器並びにエレクトロクロミック表示素子の製造方法
JP6848505B2 (ja) エレクトロクロミック素子
JP6582607B2 (ja) エレクトロクロミック装置及びその製造方法、エレクトロクロミック調光眼鏡
JP2016133610A (ja) エレクトロクロミック素子、調光レンズ及びエレクトロクロミック素子の製造方法
JP6740760B2 (ja) エレクトロクロミック装置
JP6848224B2 (ja) エレクトロクロミック装置
JP2016024303A (ja) エレクトロクロミック装置及びその製造方法
JP2016133537A (ja) エレクトロクロミック装置
WO2016079982A1 (en) Electrochromic device and production method thereof
JP2011257474A (ja) 分散液、膜の形成方法及び電気化学素子の製造方法
JP2022086460A (ja) エレクトロクロミック素子及びエレクトロクロミック調光レンズ
JP2019191579A (ja) エレクトロクロミック素子及びエレクトロクロミック素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210215

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6848224

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151