JP6838882B2 - 乳化型毛髪化粧料 - Google Patents

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本発明は、乳化型毛髪化粧料に関する。
近年、自然なヘアスタイルがトレンドとなっており、スタイリング剤においても、がっちり固めるものよりも、柔らかな質感と適度なキープ力を持つものが好まれている。そのような剤型として、高級脂肪酸や高級アルコールを配合した乳化組成物がある。しかし、高級脂肪酸と高級アルコールを配合した乳化組成物を毛髪用化粧料として用いた場合、毛髪のパサつきやまとまりを良くすることはできるが、その一方でべたつきや指通りといった感触に問題が生じる場合があった。そこで、毛髪のまとまり性に優れると同時に、べたつきやごわつきがないなど感触も向上したものとするための試みもなされている。例えば特許文献1では、ポリオキシエチレンホホバ油やポリオキシエチレンソルビットミツロウを、ロウ類やモノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等と組み合わせて配合した整髪用乳化組成物が検討されている(特許文献1)。
特開2007-297300号公報
しかしながら、特許文献1のようにポリオキシエチレンホホバ油を含有する整髪用乳化組成物は、毛髪のまとまり性やべたつき感に優れる一方で、夏場に高温となる環境下に長期間置かれた場合、製剤の流動性が上がり、容器から手に取る際に液だれを起こして扱いが悪くなってしまう場合があった。
本発明は、毛髪のまとまり性とセット力に優れ、指通りの感触に優れると同時に、高温環境下に長期間置かれた場合でも容器から液だれを起こすことのない安定性の高い乳化型毛髪化粧料に関する。
本発明者は、特定粘度範囲の乳化型毛髪化粧料において、ポリオキシエチレンホホバ油とポリオキシエチレン脂肪酸エステルを組み合わせることで、毛髪のまとまり性とセット力に優れ、指通りの感触に優れると同時に、高温環境下に長期間置かれた場合でも容器から液だれを起こすことのない高い安定性が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記成分(A)及び成分(B)を含有する乳化型毛髪化粧料であって、30℃における粘度が6,500mPa・s以上75,000mPa・s以下である乳化型毛髪化粧料を提供するものである。
(A) ポリオキシエチレンホホバ油
(B) ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
本発明の乳化型毛髪化粧料は、毛髪のまとまり性とセット力に優れ、指通りの感触に優れると同時に、高温環境下に長期間置かれた場合でも容器から液だれを起こすことのない安定性を有する。
〔成分(A):ポリオキシエチレンホホバ油〕
成分(A)のポリオキシエチレンホホバ油は、ホホバ(Simmondsia chinensis)の種子から抽出されるホホバ種子油に酸化エチレンを付加重合して得られるものである。酸化エチレンの平均付加モル数は特に限定されないが、軽い感触とべたつきのなさと仕上がりの観点から、好ましくは80以上、より好ましくは90以上、更に好ましくは100以上である。また、塗布時のなじみやすさの観点から、好ましくは150以下、より好ましくは140以下、更に好ましくは130以下である。成分(A)のポリオキシエチレンホホバ油としては、市販品を使用することができ、例えばFLORASOLVS PEG-80JOJOBA、FLORASOLVS PEG-120JOJOBA(いずれもフローラテック社製)を挙げることができる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
成分(A)の含有量は、塗布時のなじみやすさ、指通りのなめらかさの観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.10質量%以上である。また、毛髪のごわつきやぱさつきの抑制の観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
〔成分(B):ポリオキシエチレン脂肪酸エステル〕
成分(B)は、脂肪酸とポリオキシエチレングリコールとのエステル化合物である。脂肪酸としては、炭素数8以上22以下の脂肪酸が挙げられ、保存安定性を向上させる観点から、好ましくは炭素数10以上、より好ましくは炭素数12以上であり、また、好ましくは炭素数21以下、より好ましくは炭素数20以下である。脂肪酸は直鎖状及び分岐鎖状のいずれでもよく、また飽和及び不飽和のいずれでもよい。本発明では、保存安定性を高める観点から、直鎖状の飽和又は不飽和の脂肪酸が好ましく、更に直鎖状の飽和脂肪酸が好ましい。またポリオキシエチレン脂肪酸モノエステルとポリオキシエチレン脂肪酸ジエステルのいずれであってもよいが、経時(8時間程度)における毛髪のまとまり、指通り及びセット力の持続性、並びに保存安定性を向上させる観点から、更にジエステルが好ましい。
成分(B)のポリオキシエチレン脂肪酸エステルにおいて、オキシエチレン基の平均付加モル数は、保存安定性を向上させる観点から、好ましくは10以上、より好ましくは160以上、更に好ましくは210以上であり、べたつきやごわつきの抑制といった使用感の観点から、好ましくは500以下、より好ましくは400以下、更に好ましくは300以下である。
具体的には、モノエステルとして、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(12)(括弧内の数字はオキシエチレン基の平均付加モル数を表す)、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(150)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(150)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(150)等が挙げられ、ジエステルとして、ジラウリン酸ポリエチレングリコール(150)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(150)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(175)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(190)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(250)等が挙げられる。これらのうち、塗布時の使用感、並びに経時における毛髪のまとまり、指通り及びセット力の持続性、並びに保存安定性の観点から、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(12)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(150)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(250)が好ましく、更にジステアリン酸ポリエチレングリコール(250)が好ましく用いられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
成分(B)の含有量は、塗布直後の毛髪のまとまり、指通り及びセット力、並びに経時における毛髪のまとまり、指通り及びセット力の持続性、並びに保存安定性を向上させる観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.10質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上である。また、塗布直後のまとまり及び指通り、並びに経時におけるまとまり及びセット力の持続性を向上させる観点、べたつきを抑制する観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.0質量%以下、更に好ましくは0.8質量%以下である。
〔成分(C):25℃でペースト状の油剤〕
本発明の乳化型毛髪化粧料には、上記必須成分(A)及び(B)に加えて、塗布直後のセット力、並びに経時におけるまとまり及びセット力の持続性を高める観点から、(C)25℃でペースト状の油剤を配合することが好ましい。なお25℃でペースト状の油剤とは、25℃から60℃に融点をもち、かつ室温下(15〜25℃)で完全に固化しない点で液体油、固体脂と区別される油剤をいい、具体的には公定書(外原規等)で軟こう様、ワセリン様等と示される油剤である。
25℃でペースト状の油剤としては、前記条件を満たす油剤であれば特に限定されないが、具体的には、ワセリン等の炭化水素類、ラノリン、硬化ヒマシ油等の動植物油脂類、ロウ類、エステル類、脂肪酸類等が挙げられる。エステル類としては、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)等のアミノ酸誘導体;ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)等のダイマー酸ジエステル;マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル等が挙げられる。これらペースト状油剤のうち、塗布直後のセット力、並びに経時におけるまとまり及びセット力の持続性をより高める観点から、ダイマー酸ジエステルが好ましく用いられ、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)が更に好ましく用いられる。25℃でペースト状の油剤は市販品を使用することができ、例えばPlandool-H、Plandool-G(いずれも日本精化社製)、コスモール168ARV(日清オイリオ社製)、エルデュウPS-306(味の素社製)を挙げることができる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
成分(C)を使用する場合、その含有量は、塗布直後のセット力、並びに経時におけるまとまり及びセット力の持続性の観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上である。また、経時でのべたつきの抑制の観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。
〔その他の成分〕
本発明の乳化型毛髪化粧料には、上記成分のほかに、乳化型毛髪化粧料において通常使用される各種成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。具体的には、成分(A)及び(B)以外の界面活性剤、液状油、高級アルコール、多価アルコール、水等が挙げられる。
界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤(ただし、成分(A)及び(B)を除く)等が挙げられる。これらの界面活性剤のうち、製剤安定性の観点から、カチオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤が好ましい。カチオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルアミン及びその塩、アルコキシアルキルジメチルアミン及びその塩、アルキルアミドアルキルジメチルアミン及びその塩等が挙げられ、ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤等が挙げられる。これらのうち、本発明では、アルキルトリメチルアンモニウム塩とポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、更にこれらの併用が好ましい。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
界面活性剤の含有量は、成分(A)及び(B)の含有量も含めて、保存安定性の観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは0.03質量%以上、より好ましくは0.15質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上である。また、べたつきやごわつきの観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
液状油としては、1013.25hPa、25℃の環境下において液状であれば特に限定されない。具体的には、ミネラルオイル、水添ポリデセン、α-オレフィンオリゴマー、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油;トリオクタン酸グリセリル、アボカド油、オリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、サフラワー油、ダイズ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマシ油、綿実油、ミンク油等のトリグリセリド;オレイン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ジオレイン酸プロピレングリコール、オレイン酸イソデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セチル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、イソノナン酸イソノニル、セバシン酸ジイソプロピル、イソステアリン酸プロピレングリコール、トリエチルヘキサノイン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル等のエステル油;ジメチコン、ジメチルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
液状油の含有量は、塗布時の使用感と指通りや、毛髪へのツヤの付与の観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、更に好ましくは4質量%以上である。また、保存安定性を向上させる観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
高級アルコールとしては、炭素数12以上26以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有する1価の高級アルコールが挙げられ、当該炭素数は、好ましくは14以上、より好ましくは16以上であり、また好ましくは22以下、より好ましくは18以下である。具体的な高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールが挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
高級アルコールの含有量は、製剤安定性と使用感の観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは2質量%以上である。また、塗布時や経時でのべたつきの観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは9質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
多価アルコールは、分子内に2個以上の水酸基を持つ化合物であり、好ましくは2〜4価アルコールを用いる。多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール(平均分子量650未満)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(平均分子量650未満)、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール等のグリコール類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン;ペンタエリスリトール等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明では、毛髪のまとまりとその持続性の観点から、グリセリンが好ましく用いられる。
多価アルコールの含有量は、毛髪のまとまりの観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上である。また、塗布時と経時でのべたつきの観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは8質量%以下である。
水は、乳化型毛髪化粧料において、水層を構成する。水の含有量は、塗布時の使用感の観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは75質量%以上である。また、製剤安定性の観点から、乳化型毛髪化粧料の総量を基準として、好ましくは98質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下である。
〔粘度〕
本発明の乳化型毛髪化粧料の30℃における粘度は、毛髪への塗布時における手からのたれ落ちのなさの観点から、6,500mPa・s以上であって、好ましくは8,000mPa・s以上、より好ましくは15,000mPa・s以上、更に好ましくは20,000mPa・s以上である。また、チューブ容器等の容器からの取り出し易さと毛髪への塗り広げ易さの観点から、75,000mPa・s以下であって、好ましくは65,000mPa・s以下、より好ましくは60,000mPa・s以下、更に好ましくは55,000mPa・s以下である。
なお、ここで粘度とは、B型粘度計(ビスメトロン粘度計:型式VS-A1(芝浦システム社製))を用いて、スピンドル番号3、1.5rpm(回転/分)、30秒、30℃の測定条件で測定したときの粘度を指す。
〔容器〕
本発明の乳化型毛髪化粧料を充填する容器としては、使用時にその内容物を取り出すことができる容器で、毛髪化粧料に適用可能な容器であればいずれも用いることができるが、取扱いや取り出しが容易であるという観点から、チューブ容器を用いることが好ましい。チューブ容器を用いる場合、その取り出し口の穴径は、必要に応じた量を容易に取り出せるという観点から、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上、更に好ましくは3.0mm以上である。また必要以上の量が出てくることを防ぐ観点から、好ましくは10mm以下、より好ましくは8.5mm以下、更に好ましくは7.0mm以下である。
本発明の乳化型毛髪化粧料は、ジェル、ワックス、クリーム等の各種剤型に応用でき、ヘアスタイリング剤やヘアトリートメント剤として用いることができる。
以下、実施例をもって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。実施例において行った評価試験の方法を示す。
(1)高温安定性評価
評価試料をチューブ容器(口径φ5mm)に100g入れて密封し、40℃恒温槽で1ヶ月間保存した。1ヶ月後、室温に戻し、チューブの口を下に向けてキャップを開け、垂直に30秒間保持し、内容物が落ちてくるまでの時間を計測し、下記基準により判定した。
<判定基準>
評価: 落下までの時間
5: 30秒以内には落下しない
4: 落下まで20秒を超えて、30秒以内
3: 落下まで10秒を超えて、20秒以内
2: 落下まで5秒を超えて、10秒以内
1: 落下まで5秒以内
(2)官能評価
6名のパネラーが評価試料を使用し、「毛髪のまとまり」、「指通り」、「セット力」の各評価項目について、下記基準により評価点をつけ、その平均点を評価結果とした。なお、これらの評価は、評価試料を使用した直後とそのまま8時間経過した後の計2回行った。
<評価基準>
評価: 評価
5: 非常に良い
4: 良い
3: 普通
2: やや悪い
1: 悪い
実施例1〜6、比較例1〜3
表1に示す処方の乳化型毛髪化粧料を常法により調製し、前記の高温安定性評価と官能評価を実施した。評価結果を表1に併せて示す。
Figure 0006838882

Claims (4)

  1. 下記成分(A)及び成分(B)を含有する乳化型毛髪化粧料であって、30℃における粘度が6,500mPa・s以上75,000mPa・s以下である乳化型毛髪化粧料。
    (A) ポリオキシエチレンホホバ油
    (B) オキシエチレン基の平均付加モル数が10以上500以下であるポリオキシエチレン脂肪酸エステル
  2. 成分(B)が、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステルから選ばれる1種以上である、請求項1に記載の乳化型毛髪化粧料。
  3. 更に、下記成分(C)を含有する、請求項1又は2に記載の乳化型毛髪化粧料。
    (C) 25℃でペースト状の油剤
  4. 成分(C)が、ダイマー酸ジエステルから選ばれる1種以上である、請求項に記載の乳化型毛髪化粧料。
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