JP6837347B2 - 画像読取装置および画像読取方法 - Google Patents

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Description

この発明は、画像読取装置および画像読取方法に関し、特に、マルチクロップ機能を有する画像読取装置およびマルチクロップ機能に好適な画像読取方法に関する。
名刺、はがきや写真等、小サイズの原稿を読み取る場合、複数の原稿が原稿台に並べて置かれた状態でそれらの原稿を走査して一括で読み取り、各原稿に対応する画像を切り出すマルチクロップスキャンの機能、およびそのマルチクロップスキャンの機能を備えた画像読取装置が知られている。
例えば、画像読み取りの状態をユーザーが把握できるように、プレスキャンで原稿枚数および原稿位置を検出し、1枚分ずつ原稿をスキャンし、現在何枚目の原稿を走査中か表示するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、異なるサイズや種類の原稿が混載されていても、切り出された画像の原稿サイズおよび原稿位置並びに原稿の記録に使用する記録用紙サイズおよび記録紙種別に応じて、画像の切りだし順序を制御するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、ユーザーが希望するクロップ画像枚数を正確に検出して読み取るべく入力された原稿枚数と検出した原稿枚数を比較して表示するものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
各原稿に対応する画像の切り出しを行う手法のうちで有用なものの一つは、原稿が矩形状、かつ、原稿の縁部が白色あるいは低濃度であるとの前提の下で原稿外の領域との境界を抽出するものである。前記境界が明確に読み取れるように、原稿外の領域は黒色あるいは高濃度で読み取られるように原稿カバーを開放して読み取りを行う。
例えば、原稿面を下方から光を照射して原稿面で乱反射された反射光を読み取るタイプの画像読取装置を考える。原稿を読み取る際、通常は下面が白色の原稿カバーを用いて上方から原稿を押さえて走査を行う。ここで、原稿カバーの下面が白色である理由は次のとおりである。マルチクロップスキャンの対象でない一般的な原稿、例えば事務書類や冊子の読取において、画像が走査される領域よりも原稿のサイズが小さい場合がしばしばある。その場合、原稿外の走査領域、即ち原稿がない領域は原稿カバーの白色が読み取られるので原稿の地色、即ち背景色と違和感がない。
これに対して、マルチクロップ処理の場合は原稿カバーを開放して走査するようにユーザーを誘導する。原稿カバーが開放された状態で走査を行うと、原稿外の領域では照射された光の乱反射がないので黒色で読み取られる。よって白色あるいは低濃度の原稿の縁部と原稿外領域とで読み取られる画像に濃淡の差が生じ、その濃淡に基づいて原稿の境界を判別することができる。
特開2003−219085号公報 特開2007−013378号公報 特開2007−020122号公報
一般的な事務書類等の原稿は、白色の用紙に文字、図形、画像等が描かれるので、原稿の縁部は余白であって白色の地色である。しかし、マルチクロップスキャンを行う原稿はそうとは限らない。
例えば、マルチクロップスキャンの対象と考えられる写真の原稿には縁なしと、白縁ありの二種類のタイプがある。白縁なしのタイプであって写真の縁部の全部または一部の濃度が低くて白に近い場合、原稿カバーを閉じてスキャンすると原稿カバー下面の白色との境界が分かりにくい。一方、白縁なしのタイプであって写真の縁部の全部または一部の濃度が高くて黒に近い場合、原稿カバーが開放された状態で走査すると、原稿外の領域との境界が分かりにくい。いずれの場合も原稿と原稿外領域の境界が不明瞭となり、画像の切り出しがうまくできないことが起こり得る。
また、マルチクロップスキャンの対象が名刺の場合を考える。名刺は地の色が白色または淡い色のものが多いので、原稿カバーを開放した状態で読み取った方が原稿外領域との境界が明確になり検出しやすいといえる。しかし、名刺の縁部に黒色の領域がある場合は、名刺の境界が判別しづらい。さらに、地色が黒色や高い濃度の彩色で、白抜き文字が書かれた名刺もある。縁部や地色全体が黒色や高濃度の名刺を、原稿カバーが開放された状態で走査すると、原稿外の領域との境界が判別できずに名刺画像の切り出しが正確に行えないことも考えられる。しかし、高濃度の地色の名刺だけを取り分けて白地の名刺と別に走査するといった煩雑な処理をユーザーに要求するのは、便利機能としてのマルチクロップスキャンの価値を下げてしまう。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、原稿の縁部が低い濃度であっても高い濃度であっても原稿の画像を適切に抽出できる画像読取装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、発明者らは、鋭意検討の結果、原稿画像として切り出して出力するための画像とは別に、一括走査された画像から原稿の位置を特定して切り出すための画像を用意するという着想を得、この発明に至った。即ち、原稿と原稿外の領域との境界を特定しやすくした画像データを用いて一括走査された画像から原稿を抽出する。原稿の画像が白色に近くても黒色に近くても原稿外領域と判別しにくいので、両者の中間の濃度になるような画像を生成して原稿の位置を判別するのである。
かくしてこの発明は、
(1)原稿が置かれる原稿台と、前記原稿台を走査して位置検出用画像および出力用画像を生成する画像生成部と、生成された位置検出用画像に基づいて原稿の有無および位置を検出する原稿位置検出部と、生成された出力用画像から前記原稿に対応する領域を抽出する原稿抽出部と、前記画像生成部、前記原稿位置検出部および前記原稿抽出部を制御し、抽出された原稿の画像を出力するように制御する制御部とを備える画像読取装置を提供する。
また、異なる態様としてこの発明は、
(2)原稿が置かれる原稿台と、前記原稿台を走査して位置検出用画像を生成する画像生成部と、生成された位置検出用画像に基づいて原稿の有無および位置を検出する原稿位置検出部と、生成された位置検出用画像から前記位置に対応する領域を抽出し、出力される画像に変換する画像変換部と、前記画像生成部、前記原稿位置検出部および前記画像変換部を制御し、変換された画像を出力するように制御する制御部とを備える画像読取装置を提供する。
さらに異なる観点から、この発明は、
(3)コンピュータが、原稿が置かれる原稿台を走査して位置検出用画像および出力用画像を生成するステップと、生成された位置検出用画像に基づいて原稿の有無および位置を検出するステップと、生成された出力用画像から前記原稿に対応する領域を抽出するステップと、抽出された原稿の画像を出力するステップとを備える画像読取方法を提供する。
さらに、この発明は、
(4)コンピュータが、原稿が置かれる原稿台を走査して位置検出用画像を生成するステップと、生成された位置検出用画像に基づいて原稿の有無および位置を検出するステップと、生成された位置検出用画像から前記位置に対応する領域を抽出し、出力される画像に変換するステップと、変換された画像を出力するステップとを備える画像読取方法を提供する。
この発明による上記(1)の画像読取装置は、原稿台を走査して位置検出用画像および出力用画像を生成する画像生成部と、生成された位置検出用画像に基づいて原稿の有無および位置を検出する原稿位置検出部と、生成された出力用画像から前記原稿に対応する領域を抽出する原稿抽出部と、前記画像生成部、前記原稿位置検出部および前記原稿抽出部を制御し、抽出された原稿の画像を出力するように制御する制御部とを備えるので、原稿の種類、特に縁部の濃度が低濃度、高濃度のいずれであっても原稿の画像を適切に抽出できる。
上記(3)の画像読取方法についても同様である。
また、この発明による上記(2)の画像読取装置は、原稿台を走査して位置検出用画像を生成する画像生成部と、生成された位置検出用画像に基づいて原稿の有無および位置を検出する原稿位置検出部と、生成された位置検出用画像から前記位置に対応する領域を抽出し、出力される画像に変換する画像変換部と、前記画像生成部、前記原稿位置検出部および前記画像変換部を制御し、変換された画像を出力するように制御する制御部とを備えるので、原稿の種類、特に縁部の濃度が低濃度、高濃度のいずれであっても原稿の画像を適切に抽出できる。
上記(4)の画像読取方法についても同様である。
この発明の画像読取装置の一例として示すデジタル複合機の外観斜視図である。 図1に示すデジタル複合機の構成を示すブロック図である。 図1に示すデジタル複合機のうち原稿台およびその付近の外観を示す斜視図である。 原稿を読み取る場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第1の説明図である。 原稿を読み取る場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第2の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第1の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第2の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第3の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第4の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第5の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第6の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第7の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第8の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第9の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第10の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第11の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第12の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第13の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第14の説明図である。 マルチクロップスキャンを行う場合、図1に示すデジタル複合機の操作手順を示す第15の説明図である。 この実施形態において、一括走査により読み取られた画像から1以上の原稿の画像を切り出す処理の流れを示す説明図である(実施の形態1)。 マルチクロップスキャンで読み取られた原稿の画像データが図1のデジタル複合機に接続されたUSBメモリに格納された状態を示す説明図である。 マルチクロップスキャンで読み取られた原稿の画像データが図1のデジタル複合機に接続されたUSBメモリに格納された別の態様を示す説明図である。 この実施形態において制御回路がマルチクロップスキャンを実行する際に各部を制御する手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に対応するデジタル複合機の構成を示すブロック図である。 実施の形態1と異なる態様で、一括走査により読み取られた画像から1以上の原稿の画像を切り出す処理の流れを示す説明図である(実施の形態2)。 実施の形態2において制御回路がマルチクロップスキャンを実行する際に各部を制御する手順を示すフローチャートである。 写真マルチクロップを選択する場合の、図1に示すデジタル複合機の操作を示す説明図である。(実施の形態3) 実施の形態3において制御回路が写真マルチクロップを実行する際に各部を制御する手順を示すフローチャートである。 実施の形態3において制御回路が写真マルチクロップを実行する際に各部を制御する手順を示す異なる態様のフローチャートである。 実施の形態5において、原稿台に置かれた新聞や冊子の見開き原稿をマルチクロップスキャンして写真を抽出する例を示す説明図である。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
≪画像読取装置の概要≫
この発明の画像読取装置の具体例を述べる。
図1は、この発明の画像読取装置の一例として示すデジタル複合機の外観斜視図である。図2は、図1に示すデジタル複合機の構成を示すブロック図である。
図1および図2に示すデジタル複合機10は、この発明の画像読取装置11および印刷を行う画像形成装置12を備えている。また、通信回路45を介して図示しないネットワークに接続可能である。そして、ネットワークを介した外部の機器へ、画像読取装置11で読み取った原稿の画像データを送信できる。また、前記ネットワークを介して外部の機器から印刷データを受信し、受信した印刷データを画像形成装置12で印刷できる。デジタル複合機10は、コピー、プリンタ、スキャナ、画像ファイリングおよびファクシミリの機能を有する。
図1に示す原稿カバー33は、原稿自動送り装置を兼ねている。原稿カバー33はユーザーの手で上方に開くことができる。自動原稿送り装置として用いる場合は閉じた状態で使用するが、上方へ開いた状態でその下に現れる部分に原稿台20(図1に図示せず。後述する図3参照)がある。その原稿台20にユーザーが原稿を置いてその原稿を読み取らせることもできる。カバー開閉センサー35(図2参照)は、原稿カバーの開閉を検出する。
原稿台20は透明なガラスでできており、原稿台20の下方には、移動しながら原稿を走査する機構部分の走査機構21と、走査機構21により走査された原稿の画像を読み取る原稿読取回路23が配置されている。この実施形態で、原稿読取回路はライン状のイメージセンサーである。
さらに、画像読取装置11は画像処理回路を備えている。前記画像処理回路は、走査機構21により走査され原稿読取回路23に読み取られる読取領域から位置検出用の画像を生成する位置検出用画像生成部24b、出力用の画像を生成する出力用画像生成部24aを含む。位置検出用画像生成部24bおよび出力用画像生成部24aは、記憶回路43、画像処理回路のハードウェア資源を制御回路41が制御するソフトウェア処理によって、即ちハードウェアとソフトウェアが協働してその機能が実現される。
走査機構21、原稿読取回路23、位置検出用画像生成部24bおよび出力用画像生成部24aは、画像生成部22を構成する。
原稿位置検出部24cは、生成された位置検出用画像に基づいて、原稿台上の原稿の有無および原稿有りの場合その位置を判定する。
原稿抽出部25は、生成された出力用画像から原稿位置検出部24cによって得られた原稿の位置に対応する領域を切り出す。画像出力回路27は、切り出された画像を出力する。
原稿位置検出部24cおよび原稿抽出部25は、画像処理回路によるハードウェア処理、ソフトウェア処理あるいは両者の組合せによってその機能が実現される。
また、画像読取装置11は画像出力回路27を備えている。画像出力回路27は、読み取った画像データにファイル名を付けて、メモリである記憶回路43に格納したり、後述するUSBコネクタ71(後述する図3に示す)に接続されたUSBメモリに格納したりする。あるいは、画像形成装置12へ送ったり、通信回路45を経てネットワークを介した外部の機器へ送ったりする。なお、通信回路45は、LANやWANの他に公衆電話回線を介した通信が可能である。公衆電話回線を介した画像データの送受信はファクシミリ機能に該当する。
原稿サイズ検出回路31は、原稿台上に置かれた原稿および自動原稿送り装置にセットされた原稿のサイズを検出する。ただし、検出可能な原稿サイズは予め定められた種類のサイズ(定型サイズ)に限られる。
図1に示すように、原稿台の手前側には液晶表示パネルおよびタッチパネルを有する操作表示回路51が配置されている。図2で、前記液晶表示パネルは表示回路51aに該当する。また、液晶表示パネルの表示面を覆うタッチパネルは操作キー51bに該当する。
制御回路41は、原稿サイズ検出回路31による原稿サイズの検出、走査機構21による原稿の走査、原稿読取回路23による画像の読み取り、表示回路51aの表示、操作キー51bによる操作の受付けをはじめとして各部の制御を行う。制御回路41は、この発明に係る制御部を構成する。
画像形成装置12は、画像読取装置11が読み取った画像あるいは画像読取装置1以外から送られてくる画像データを受領する画像受領回路61を備える。また、取得した画像データに基づいて可視画像を生成する画像形成機構63を備える。画像形成機構63は、例えば電子写真方式やインクジェット方式等公知の手法で画像を形成するものである。シート供給機構65は、画像形成機構63に印刷シートを供給し、シート搬送機構67はシート供給機構65から供給された印刷シートを画像形成機構63へ搬送する。画像形成機構63は、搬送される印刷シートに形成した画像を転写して印刷シート上に画像を定着させて、シート出力機構69に出力する。
画像形成装置の動作は図2に図示しない専用の制御回路によって制御されてもよいが、この実施形態では制御回路41がそれらの制御を併せて行う。
≪原稿台および原稿サイズの検出≫
この実施形態における原稿台および原稿台に置かれた原稿サイズの検出について以下に説明する。
図3は、図1に示すデジタル複合機のうち原稿台およびその付近の外観を示す斜視図である。図3では、原稿カバー33が上方に開けられており、その下に原稿台20が配置されている。原稿台20のさらに奥には、原稿サイズ検出回路31が配置されている。原稿サイズ検出回路31は、原稿カバー33が開いた状態、即ちカバー開閉センサー35が開状態を検出している場合は原稿台20の上方にあるが、原稿カバー33が閉じられると、原稿カバー33に抑えられて下方へ移動する。
図3に示されているのは原稿サイズ検出回路31の発光部であり、複数の発光素子が並んで配置されている。原稿台20の下の図示しない箇所に、原稿サイズ検出回路31の受光部があり、各発光素子と対をなす複数の受光素子が配置されている。原稿カバー33が開いた状態では各発光素子から放出される光線が対の受光素子に届き、制御回路41は受光素子が光線を検出したことを認識する。原稿が原稿台20に置かれると、各発光素子からの光線が原稿で遮られ対の受光素子に光が届かなくなる。置かれた原稿のサイズに応じてどの受発光素子対の光線が遮られ、どの受発光素子対の光線が受光素子に届くかが変わるので、制御回路41は、どの受発光素子に光が届いたかに基づいて原稿のサイズを検出する。
原稿台20の手前側には、操作表示回路51とUSBコネクタ71が配置されている。USBコネクタ71は、デジタル複合機10にUSBメモリなどのUSB機器を接続するためのコネクタである。デジタル複合機10は、USBコネクタ71にUSBメモリが接続された状態で、原稿台20に置いた原稿を読み取り、読み取った原稿の画像データをUSBメモリに保存する機能を有する。
≪マルチクロップスキャンの操作手順≫
続いて、この発明に係るマルチクロップ機能を用いた原稿読取(マルチクロップスキャン)の操作手順を説明する。
図4〜図5、図6A〜図6Oは、デジタル複合機10を用いてマルチクロップスキャンを行う場合の操作の一例を示す説明図である。
図4は、画像読取装置11が待機中の間に操作表示回路51に表示される操作画面の一例を示している。操作画面には、画像読取装置11をはじめとしてデジタル複合機10が有する種々の機能に関連する操作キー(操作ボタン)が表示される。それらの操作キーをユーザーがタッチすることによって、種々の機能を実行させることができる。ここでは、それらの機能のうち原稿を読み取ってUSBコネクタ71に接続されたUSBメモリに保存する場合を例に、マルチクロップ原稿読み取りの操作手順を説明する。
原稿を読み取ってその画像データをUSBメモリに保存するためにユーザーは、図4に示す操作画面において「外部メモリ保存」の操作キーをタッチする(図5参照)。図5で、手指のイラストは、ユーザーが手指Fで「外部メモリ保存」の操作キーをタッチする操作を示している。以下の説明において、ユーザーによる操作キーのタッチ操作を同様の手指イラストを用いて示す。
図5に示す操作に応答して制御回路41は、図6Aに示す操作画面を操作表示回路51に表示させる。図6Aの操作画面には、「ファイル名」、「カラーモード」、「解像度」、「フォーマット」、「原稿」、「濃度」等、読取条件の設定に関する操作キーが配置されている。また、設定をリセットする「リセット」キーおよび読み取りを開始する「スタート」キーが配置されている。
「ファイル名」は、USBメモリに保存する画像データのファイル名をユーザーが指定する際に使用する操作キーである。「カラーモード」は、カラー、グレイスケール、白黒の何れの種類で読み取るかを選択する操作キーである。「解像度」は、読み取りの解像度を選択する操作キーである。「フォーマット」は、PDF、TIFF、JPEG等出力する画像データのフォーマットを選択する操作キーである。「原稿」は、原稿サイズをユーザーが指定したり両面原稿を指定したりするための操作キーである。「濃度」は、原稿の読み取り濃度を選択する操作キーである。必要に応じてユーザーは、これらの操作キーを用いて読取条件の設定を行う。
図6Aの画面で「他の機能」キーにユーザーがタッチすると(図6B参照)、その操作に応答して制御回路41は図6Cの画面を操作表示回路51に表示させる。図6Cの画面には、他の機能の一つとして「マルチクロップ」キーが表示されている。なお、「写真マルチクロップ」キーもこの発明に関連するが、この機能については後述することとし、まず「マルチクロップ」について説明する。
ユーザーが「マルチクロップ」キーを押すと(図6D参照)、その操作に応答して制御回路41は「マルチクロップ」が選択されたことを示すチェックマークを「マルチクロップ」キーに表示させる。そして「原稿押さえは閉じて使用してください。」のメッセージを「OK」キーと共に操作表示回路51に表示させる(図6E参照)。
ユーザーが「原稿押さえは閉じて使用してください。」のメッセージを読んで「OK」キーを押すと(図6F参照)、制御回路41はその操作に応答してメッセージを消す。
ユーザーは、マルチクロップスキャンの対象となる複数の原稿を原稿台20に並べて原稿カバー33を閉じる。ユーザーが「スタート」キーを押すと、制御回路41はマルチクロップの一括走査を開始する。
図6Gは、原稿台20にマルチクロップスキャン用の16枚の原稿20bが置かれた様子を示す説明図である。各原稿に付された1〜16の数字は、切り出しの順序の一例を示しており、その数字は後述するファイル名の連番に対応する。
原稿カバー33が開いた状態でユーザーが「スタート」キーを押すと(図6H参照)、その操作に応答して制御回路41は、読み取り領域をマルチクロップスキャン用の最大領域とし、走査機構21および原稿読取回路23を制御して16枚の原稿20bを一括走査して読み取らせる。また、読み取り中、操作表示回路51に図6Iに示すように「原稿を読み込み中です。(P.1)」のメッセージと「読み込み中止」の操作キーを表示させる。メッセージ中の「(P.1)」は、1回目の一括走査を実行中であることを示す。
第1回目の一括走査が終了したら、原稿抽出部25は1〜16の原稿に対応する画像を切り出す。制御回路41は、原稿抽出部25による原稿の切り出しに基づいて「16枚の原稿を読み込みました。(合計:16枚)」のメッセージと共に、「読み込み終了」「設定変更」および「スタート」の各操作キーを操作表示回路51に表示させて、ユーザーの操作を促す(図6J参照)。
ユーザーが「読み込み終了」の操作キーをタッチすると、制御回路41は、一括走査で読み取られて切り出された合計16枚の画像データをUSBコネクタ71に接続されたUSBメモリに保存する(図6K参照)。
一方、ユーザーが、次のマルチクロップスキャンの対象となる17〜32の16枚に渡る原稿を原稿台20に並べて(図6L参照)、「スタート」キーを押すと、その操作に応答して制御回路41は、次の一括走査を開始する。即ち、走査機構21および原稿読取回路23を制御して、図6Lに示す16枚の原稿を一括走査して読み取らせる。
制御回路41は、第1回目の一括走査で得られた画像データと第2回目の一括走査で得られた画像データを一連の画像データとして扱う。
第2回目の一括走査が終了したら、原稿抽出部25は17〜32の16枚に渡る原稿に対応する画像を切り出す。制御回路41は、原稿抽出部25による原稿の切り出しに基づいて「16枚の原稿を読み込みました。(合計:32枚)」のメッセージと共に、「読み込み終了」「設定変更」および「スタート」の各操作キーを操作表示回路51に表示させる(図6M参照)。
ユーザーが「読み込み終了」の操作キーをタッチすると(図6N参照)、制御回路41は、これまで行った2回の一括走査で読み取られて切り出された合計32枚の原稿の画像データをUSBコネクタ71に接続されたUSBメモリに保存する。USBメモリへの書き込みが終了すると、制御回路41は「データ書き込みが完了しました(P.2)」のメッセージを操作表示回路51に表示させる(図6O参照)。
なお、制御回路41は、カバー開閉センサー35により原稿カバー33の開閉状態を取得できるので、原稿カバー33が開けられた状態の間は、「スタート」キーを無効にして一括走査が開始できないようにしてもよい。
あるいは、原稿カバー33が開けられたまま「スタート」キーが押された場合、一括走査の開始を抑制し、原稿カバー33を閉じて再度「スタート」キーを押すユーザーの操作を促すメッセージを操作表示回路51に表示させてもよい。
≪マルチクロップスキャン用の読取領域≫
定型サイズ原稿の読み取り領域は、原稿サイズ検出回路31が検出した原稿サイズに基づいて制御回路41が決定する。しかし、図6Gや図6Lのように原稿台20に複数の原稿20bが間隔をあけて置かれた場合、この実施形態による原稿サイズ検出回路31は各原稿のサイズを正しく検出できない。
そこで、制御回路41は「マルチクロップ」キーがタッチされてマルチクロップスキャンが選択された場合に原稿サイズ検出回路31によって検出された原稿サイズを無視し、走査機構21および画像読み取り部23が読み取り可能な最大領域を読み取るように制御する。即ち、原稿サイズ検出回路31の検出にかかわらず読み取り可能な最大領域を読取領域として決定する。
≪原稿の切り出し処理≫
続いて、読み取られた画像から1以上の原稿の画像を切り出す処理について述べる。
原稿の切り出しは、位置検出用画像生成部24b、出力用画像生成部24a、原稿位置検出部24cおよび原稿抽出部25の各部の処理によって実現される。
図7は、この実施形態において、一括走査により読み取られた画像から1以上の原稿の画像を切り出す処理の流れを示す説明図である。図7に示すように、走査機構21および原稿読取回路23が協働して一括走査を行うことにより原稿台20に置かれた原稿20bが一括で読み取られる。図7に示す例では、原稿台20に4つの原稿(原稿A〜原稿D)が置かれて一括で読み取られている。原稿Aおよび原稿Dは、地色が白色の原稿である。これに対して原稿Bおよび原稿Dは、地色の濃度が高い原稿である。
一括走査による読み取りで2つの画像データが生成される。
そのうち一つの画像データは、出力用画像80aである。出力用画像80aは、出力用画像生成部24aによって生成され記憶回路43に格納される。後述するように、出力用画像80aから、原稿の領域が切り出されて出力される。即ち、出力用画像80aは、そこから原稿が切り出される画像である。
他の画像データは、位置検出用画像80bである。位置検出用画像80bは、位置検出用画像生成部24bによって生成され記憶回路43に一時的に格納される。位置検出用画像生成部24bは、原稿A〜原稿Dのそれぞれの縁部と原稿外領域との境界が容易にかつ正確に判別できるように調整された位置検出用画像を生成する。
一括走査において原稿外の領域は原稿カバー33の下面の白色(以下、カバー色とも呼ぶ)が読み取られる。そこで、例えば位置検出用画像生成部24bは、カバー色の濃度を基準として諧調特性を調整する。例えば、原稿の地色がカバー色に近い濃度であってわずかな濃度差がある場合に、その濃度差が強調されるように諧調特性を調整する。
より具体的な例を述べると、カバー色として、一般的な原稿の地色よりも高い反射率を有する白色を選択し、位置検出用画像生成部24bは、カバー色はほぼそのままの白色でそれよりやや濃度の高い原稿の地色がグレーになるような諧調特性の位置検出用画像を生成する。即ち、白色に近い低濃度領域は濃度差が強調され、それに見合うように高濃度領域では濃度差が圧縮されるように調整された諧調特性で位置検出用画像を生成する。よって、原稿Aおよび原稿Dの地色とカバー色との濃度差が強調され、原稿の輪郭が判り易くなる。なお、色地の原稿BおよびCについては、もとよりカバー色と差異があるので原稿の輪郭は明確であるし、諧調特性の影響を受けたとしても地色がより高濃度に調整されるので問題はない。
また、カバー色として、一般的な原稿の地色よりもやや高い濃度、即ち低い反射率を有するグレー、あるいは、例えばイエロー系の色を選択してもよい。位置検出用画像生成部24bは、原稿の地色は白色でそれよりやや濃度の高いカバー色が濃いグレーや濃いイエローになるような諧調特性の位置検出用画像を生成する。白色の地色の原稿Aおよび原稿Dについては、カバー色との濃度差が強調される。色地の原稿Bおよび原稿Cについても、カバー色と同一の濃度でない限り濃度差が強調される。
位置検出用画像を生成する際の諧調特性は、予め定められたものであってもよいし、一括走査で得られた画像に基づいて適応的に調整されてもよい。適応的に調整されるとは、例えば、一括走査で得られた出力用画像のヒストグラムに基づいて、カバー色に近い濃度域に分布が多い場合は低濃度域の濃度差をより強調するためにより急峻な諧調特性を持たせるといったような調整である。
また、諧調特性の調整に加えて、あるいは代えて、例えば原稿の輪郭を強調する輪郭強調や輪郭抽出など、画像フィルタを用いた処理を行ってもよいし、他の画像処理を行ってもよい。
このようにして生成された位置検出用画像を用いて、原稿位置検出部24cは、一括走査された画像の中に原稿が存在するか否か、原稿が存在するならどの領域が原稿かを判定する。
原稿抽出部25は、原稿の縁部と原稿外領域の濃淡あるいは色相のコントラストに基づいて各原稿の境界を認識して切り出す。
原稿位置の判定に際して、原稿が矩形であることを前提とすればより正確な判定が可能になる。ただし、常に原稿が矩形状であるとは限らないので、矩形状の原稿を前提に原稿の位置を判断するか否かをユーザー、機器の管理者あるいはサービスエンジニアが設定できるようにしてもよい。
原稿位置検出部24cが判定した原稿の位置に基づいて、原稿抽出部25は、出力用画像から対応する位置の1以上の画像を切り出す。図7で、出力用画像80aから切り出されて出力される各原稿の画像を原稿画像80cとして示している。
≪画像データの出力≫
一括走査が終了すると制御回路41は、一括走査で読み取られた後に原稿抽出部25によって切り出された16枚の原稿の画像データをUSBコネクタ71に接続されたUSBメモリに保存する。
図8に示すように、USBメモリには、切り出された32の原稿に対応する画像データを1つのフォルダに格納された32個のファイルとして保存される。そのフォルダは、前記ファイルをUSBメモリに格納する際、新たに作成される。
32個のファイルに付けられるファイル名は、原稿を一括走査した日付と時間の情報を含む。さらに、32個のファイルの関連性を示す情報を含む。図8に示すファイルのうち第1のファイル名「image20150123_0921_0001.pdf」について述べると、そのうち「20150123」の部分は2015年1月23日の日付を表しており、それに続く「0921」の部分は9時21分の時間を表している。32個のファイルは一括走査で読み取られたものであるから同一の日付および時間の情報を有する。そして、各ファイルのファイル名の末尾には、それらの関連性を示す0001〜0032の連番が付されている。ユーザーは、ファイル名に連番が付されているので画像データが一連の画像データであることを容易に認識できる。
また、それらのファイルが格納されるフォルダ名についても、原稿を一括走査した日付と時間の情報が付されている。
図9は、図8と別の態様を示す説明図である。図8では一括走査で切り出された各原稿の画像データが新たに作成されたフォルダ内に格納されているのに対して、図9ではフォルダを作成することなく各ファイルが格納される。ただし、32個の画像データのファイル名は図8と同様に、原稿を一括走査した日付と時間の情報を含む。さらに、32個のファイルの関連性を示す情報としての連番を含む。ファイル名のみでも、同一の日付、同一の時間が付されていることから32個のファイルの関連性が判る。
≪マルチクロップスキャンの処理手順≫
図10は、この実施形態において制御回路41がマルチクロップスキャンを実行する際に画像生成部22、原稿位置検出部24c、原稿抽出部25、表示回路51aなど、各部を制御する手順を示すフローチャートである。フローチャートに沿って処理の手順を述べる。
図10で、制御回路41は、図6Cに示す画面でマルチクロップが選択されたか否かを監視する(ステップS11)。
マルチクロップが選択されたら(ステップS11のYes)、カバー開閉センサー35を参照し(ステップS13)、原稿カバーが閉じられていなければ(ステップS13のNo)、原稿カバーを閉じるようにユーザーを促すメッセージ(図6E参照)を表示させる。そして、スタートキーを受付けないようにする(ステップS15)。
原稿カバーが閉じられた状態で(ステップS13のYes)、スタートキーが押されたら(ステップS17)、制御回路41は、出力用画像生成部24aに出力用画像を生成させ、かつ、位置検出用画像生成部24bに位置検出用画像を生成させる(ステップS19)。
位置検出用画像生成部24bについては、カバー色と原稿の地色の濃度差が強調されるような諧調特性で位置検出用画像を生成させるように制御する(ステップS21)。
生成された位置検出用画像に基づいて、原稿位置検出部24cに原稿の有無および位置を判定させる(ステップS23)。
得られた原稿の領域に基づいて、生成された出力用画像から原稿の画像を切り出すように原稿抽出部25を制御する(ステップS25)。
そして、切出された原稿画像を画像出力回路27に出力させる。
以上が、制御回路41がマルチクロップスキャンを実行する際の処理手順である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、一括走査を行って出力用画像と位置検出用画像とを別に生成している。これに対して、この実施形態では一括走査を行って位置検出用画像を生成し、位置検出用画像から原稿を抽出して切り出した後、切り出した画像を変換して出力する。出力される画像は、結果的に実施の形態1で出力されるものと等しいかほぼ等しい。完全に等しいか否かは、出力画像を生成する画像処理と位置検出用画像を生成する画像処理とが可逆処理であるか、非可逆処理を含むかに依存する。諧調特性の調整であれば可逆処理といえる。
図11は、この実施形態による、図2と異なるデジタル複合機の構成を示すブロック図である。図11に示すように、この実施形態によるデジタル複合機10は、図2における出力用画像生成部24aおよび原稿抽出部25に代えて画像変換部26を備える。
図12は、この実施形態において、一括走査により読み取られた画像から1以上の原稿の画像を切り出す処理の流れを示す説明図である。走査機構21および原稿読取回路23が協働して一括走査を行うことにより原稿台20に置かれた原稿20bが一括で読み取られる点は、図7と同様である。原稿台20に置かれた原稿A〜原稿Dは、図7に対応している。
図7と異なるのは、一括走査による読み取りで生成される画像が位置検出用画像80bのみであり、この段階で出力用画像を生成しない点である。位置検出用画像80bは、図7と同様に位置検出用画像生成部24bによって生成される。そして、原稿位置検出部24cは、生成された位置検出用画像80bを用いて、一括走査された画像の中に原稿が存在するか否か、存在するならどの領域が原稿かを判定する。
画像変換部26は、原稿位置検出部24cが判定した原稿の位置に基づいて、位置検出用画像80bから対応する位置の1以上の画像を切り出す。図12で、位置検出用画像80bから切り出された各原稿の画像を切出し画像80dとして示している。切出し画像80dは、各原稿の画像に対応する。
さらに、画像変換部26は、各原稿に対応する切出し画像80dを出力されるべき原稿画像80eに変換する。
より具体的な例を述べると、位置検出用画像生成部24bは、低濃度部の濃度差を強調する諧調特性で位置検出用画像80bを生成する。そして、画像変換部26は位置検出用画像80bから各原稿に対応する領域を切り出し、切り出された時点で位置検出用画像80bの諧調特性を維持している切出し画像80dの諧調特性を、図7に示す原稿画像80cと同様の諧調特性に変換する。
図13は、この実施形態において制御回路41がマルチクロップスキャンを実行する際に画像生成部22、原稿位置検出部24c、原稿抽出部25、表示回路51aなど、各部を制御する手順を示すフローチャートである。実施の形態1に係る図10と異なる点に焦点をあてて処理の手順を述べる。
図13で、ステップS31〜S37は、図10のステップS11〜S17にそれぞれ対応しており、説明は省略する。
マルチクロップが選択され、原稿カバーが閉じられた状態で、スタートキーが押されたら(ステップS37)、制御回路41は、位置検出用画像生成部24bに位置検出用画像を生成させるように制御する(ステップS39)。
ここで、位置検出用画像は図10のステップS19で生成されるものと同一とする。即ち、位置検出用画像生成部24bは、カバー色と原稿の地色の濃度差が強調されるような諧調特性で位置検出用画像を生成させる(ステップS41)。
そして前記ステップS41で生成された位置検出用画像から原稿の領域を切り出すように画像変換部26を制御する(ステップS43)。さらに、切り出された画像の諧調特性を出力用の諧調特性に調整(変換)する。そして、位置検出用画像はから切出され、出力用に諧調特性が調整された原稿画像を画像出力回路27に出力させる(ステップS45)。
以上が、この実施形態において、制御回路41がマルチクロップスキャンを実行する際の処理手順である。
(実施の形態3)
≪写真マルチクロップ≫
事務書類や冊子等、一般的な原稿は白色あるいは薄い濃度の原稿の地色が多いことは既に述べた。さらに、マルチクロップスキャンでない場合、原稿外領域と原稿の地色とが違和感のないように原稿カバーの下面が白色になっていることも既に述べた。
上述の実施形態における位置検出用画像生成部24bは、マルチクロップスキャンの場合に原稿カバーの下面の白色と原稿の地色との境界がより明確になるように調整された位置検出用画像を生成する。原稿抽出部25は、位置検出用画像の原稿の地色と原稿外領域との濃淡や色相の差、即ちコントラストに基づいて各原稿の境界を認識しその原稿に対応する画像を切り出す。
即ち、図6Dに示す画面で「マルチクロップ」が選択された場合、位置検出用画像生成部24bは、地色が白色または低濃度の原稿に対して好適な位置検出用画像を生成する。
しかし、例えば写真など、原稿の種類によっては、縁部が濃い色のものもある。
この実施形態において縁が濃い原稿用のマルチクロップ機能を「写真マルチクロップ」と呼ぶ。
図14に、写真マルチクロップを選択する場合のデジタル複合機10に対する操作を示す。図14に示す画面で「写真マルチクロップ」が選択された場合、位置検出用画像生成部24bは、縁部が高濃度または中間調の画像に対して、あるいは、縁部の一部に高濃度または中間調を含む画像に対して好適な位置検出用画像を生成する。
「写真マルチクロップ」が選択された場合、位置検出用画像生成部24bは、縁部の全部または一部が濃い色の原稿を前提に調整された諧調特性の位置検出用画像を生成する。
より具体的な例を述べると、位置検出用画像生成部24bは、原稿の濃度差を圧縮して全体的に中間濃度あるは高濃度になるように諧調特性を調整する。例えば、原稿の縁部の一部分が高濃度で他の部分が低濃度であっても、いずれの縁部も中間濃度に近づいて原稿の輪郭が正確に判定できるように諧調特性を調整する。
縁部が濃い色の原稿の典型的な一例は、夜景が撮影されたフチなし写真の原稿である。
通常の「マルチクロップ」と別に、縁が濃い原稿用のマルチクロップスキャンの「写真マルチクロップ」を設けておき、原稿に応じてユーザーが選択できるようにしている。
写真マルチクロップの機能を実行する場合は、図6Dに示す操作画面で「マルチクロップ」の操作キーに代えて「写真マルチクロップ」の操作キーを押す。その後の操作画面および操作手順は、通常のマルチクロップと同様である。原稿カバーを閉じた状態で一括走査する点も通常のマルチクロップと同様である。
なお、位置検出用画像生成部24bが、縁部が白色または低濃度の原稿、縁部が高濃度または中間調の画像の何れであっても原稿の領域を正確に抽出できる位置検出用画像を生成できるなら、「マルチクロップ」と別に「写真マルチクロップ」をあえて設けなくともよい。
(実施の形態4)
上述した写真マルチクロップは、写真原稿の縁部が高濃度または中間濃度であることを前提にしているが、写真原稿が常にそうであるとは限らない。
そこで、この実施形態においては、ユーザーが写真の縁部の濃淡時応じて、原稿カバーを閉じた状態で一括走査するか、開放した状態で一括走査するかを選択し、それに応じて位置検出用画像生成部24bが諧調特性を調整して原稿の縁部と原稿外領域とのコントラストが強調されるようにする。
即ち、原稿カバーが閉じられた状態で走査された場合、位置検出用画像生成部24bは低濃度部を基準に諧調特性を調整して白色またはそれに近いカバー色と原稿との濃度差が強調されるようにする。一方、原稿カバーが開放された状態で走査された場合、位置検出用画像生成部24bは高濃度部を基準に諧調特性を調整して黒色に近い原稿外領域と原稿との濃度差が強調されるようにする。
この実施形態の場合、制御回路41は、図6Eに示すように原稿カバーの操作を促すメッセージは表示させない。
図15および図16は、それぞれ図10および図13に対応し、走査の際に原稿カバーが開状態か閉状態かに応じて位置検出用画像の諧調特性を調整する処理を示すフローチャートである。
図15で、ステップS51は図10のステップS11に対応する。また、上述のように図6Eに示すようなメッセージは表示させないので、図10のステップS13およびS15に対応する処理は存在しない。
図15で、マルチクロップが選択され、スタートキーが押されたら(ステップS53のYes)、制御回路41はカバー開閉センサー35を参照して、原稿カバー33が閉じた状態でスタートキーが押されたか、開放された状態でスタートキーが押されたかを判断する(ステップS53)。原稿カバーが閉じた状態でスタートキーが押された場合の処理(ステップS57〜S61、S69)は、図10のステップS19〜S25にそれぞれ対応する。
一方、原稿カバー33が開放された状態でスタートキーが押された場合、制御回路41は、ステップS57と同様に出力用画像生成部24aに出力用画像を生成させ、かつ、位置検出用画像生成部24bに位置検出用画像を生成させる(ステップS63)。しかし、ステップS59の処理と異なり、位置検出用画像については原稿外領域の黒色と原稿の高濃度部の濃度差が強調されるような諧調特性で位置検出用画像を生成させる(ステップS65)。
生成された位置検出用画像に基づいて、原稿位置検出部24cに原稿の有無および位置を判定させる(ステップS67)。
そして、得られた原稿の領域に基づいて、生成された出力用画像から原稿の画像を切り出すように原稿抽出部25を制御する(ステップS69)。
図16は、図13に対応するが、図10と図15との対応関係と同様に、原稿カバーの操作を促すメッセージは表示させない。
さらに、原稿カバーが閉じた状態でスタートキーが押された場合は、図13のステップS41と同様に低濃度部を基準に調整された諧調特性を適用する(ステップS79)。一方、原稿カバー33が開放された状態でスタートキーが押された場合、位置検出用画像については、原稿外領域の黒色と原稿の高濃度部の濃度差が強調されるような諧調特性で位置検出用画像を生成させる(ステップS85)。
(実施の形態5)
実施の形態1および2は、図6G、図6L、図7および図12に示すように複数の原稿を一括走査して各原稿に対応する画像を出力する例について述べた。
しかし、マルチクロップスキャンの機能は、1つの原稿から複数の領域を抽出する目的で実行される場合がある。この実施例では、その具体例を述べる。
図17は、原稿台20に置かれた新聞や冊子の見開き原稿20bから、「写真1」および「写真2」で示される領域を抽出して別個の画像として出力するマルチクロップスキャンの例を示している。
図17で、原稿の地色はカバー色に近い白色であって、「写真1」および「写真2」の他に、「a」、「b」および「c」で示す部分は色地の部分とする。その他の領域は、白色の地色の用紙に文字が印刷されている。
「写真マルチクロップ」の機能を用いて、図17に示す原稿から写真だけを切出すことができる。
ここで、原稿位置検出部24cは、中間濃度が連続する領域、即ち、中間調の画素が隣り合って連結している領域が、予め定められた面積(所定面積)よりも小さい領域は原稿として検出しない。所定面積は、写真や名刺のサイズに基づいて定められてもよい。
なお、原稿位置検出部24cは、写真マルチクロップの場合、位置検出用画像80bからさらに解像度を落とした画像データを一時的に生成して文字(記事)の領域が1行単位の連結領域となるようにしたうえで、写真領域とそれ以外の領域とを判断してもよい。
さらにまた、原稿位置検出部24cは、中間濃度が連続する領域の縦横の長さの比率が、予め定められた比率(所定比率)の範囲内になければ、その領域を原稿として検出しない。所定比率は、写真や名刺のサイズの縦横比に基づいて定められてもよい。
図17で、文字の領域や、「a」、「c」の領域は所定積より小さいので原稿として抽出されない。なお、「a」、「c」の領域は縦横比に関して所定比率の範囲内である。
また、各行の文字や「b」の領域は、縦横比が所定比率の範囲外なので原稿として抽出されない。なお、「b」の領域は、サイズに関して所定面積より大きい。
以上のようにして、原稿20bから中間濃度が連続する「写真1」および「写真2」の領域が原稿画像80cとして抽出される。
以上に述べたように、
この発明による画像読取装置は、
(1)原稿が置かれる原稿台と、前記原稿台を走査して位置検出用画像および出力用画像を生成する画像生成部と、生成された位置検出用画像に基づいて原稿の有無および位置を検出する原稿位置検出部と、生成された出力用画像から前記原稿に対応する領域を抽出する原稿抽出部と、前記画像生成部、前記原稿位置検出部および前記原稿抽出部を制御し、抽出された原稿の画像を出力するように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
この発明において、原稿台は、原稿の画像を読み取る際に、原稿を置く場所であって原稿読取回路は原稿台上に置かれた原稿の画像を読み取る。その具体的な態様は、例えば、透明ガラスや透明樹脂製の板が水平方向に置かれた領域であって、読み取らせるべき面を下向きにしてその板上に原稿が置かれる。原稿読取回路は、その板の下から上向きに原稿をみながら走査して画像を読み取る。ただしこの発明の本質はそれに限られるものでない。例えば、読み取らせるべき面を上向きにして不透明あるいは透明な原稿台の上に置き、原稿台の上方から原稿を走査するものもこの発明に含まれる。
原稿は、平らなシート状のものが一般的であるがこれに限られず、凹凸があってもよいし立体物であってもよい。
また、原稿台を走査するとは、原稿台に原稿が置かれた状態で、例え複数の原稿が置かれているとしても一括走査を行って一括走査により得られる位置検出用画像および出力用画像から原稿の画像を抽出するものである。自動原稿送り装置等を用いて原稿台上の原稿を1枚ずつ順次置き換えて読み取る処理は一括走査に含まない。
原稿の画像を切り出すとは、一括走査で読み取られる読取領域全体の中から1以上の原稿に対応する画像領域を抽出してトリミングを行うことである。原稿台に複数の原稿が置かれた場合は、各原稿の画像領域をそれぞれ抽出する。また、例えば、新聞や雑誌の見開きなど、記事(文字)と写真(画像)が混在する1つの原稿が原稿台に置かれた場合、読取領域全体の中から原稿に含まれる1以上の写真(画像)の領域を抽出する。これが、この発明に係るマルチクロップ機能の例である。
この発明において、位置検出用画像は、原稿と原稿外領域との境界を判別する処理のために生成され、用いられる画像である。その具体的な態様は、例えば、原稿外領域に対応する濃度域において原稿画像との濃度差を強調するように画像諧調特性(所謂γ特性)が調整された画像データである。濃度に代えてあるいは加えて、色相を調整したり、エッジが強調されるように画像処理されたりしてもよい。
これに対して、出力用画像は、原稿の画像として出力されるものである。即ち、原稿が読み取られた結果としてユーザーが目にする通常の画像であって、その具体的な態様は、原稿の領域がトリミング、即ち、マルチクロップされた画像データである。
上述の実施形態における走査機構、原稿読取回路、位置検出用画像生成部および出力用画像生成部の構成は、この発明に係る画像生成部に相当する。
また、原稿位置検出部は、位置検出画像を用いて原稿台に置かれた原稿の有無、さらに原稿有りの場合は原稿の位置を得る処理を行うものである。その具体的な態様としては、原稿の検出を行う画像処理回路あるいは後述する制御部と共通のまたは別のCPUがメモリに格納された画像データを処理するものである。
原稿抽出部は、前述の原稿位置検出部が取得した原稿台上の原稿の位置に対応する領域を、出力用画像から切り出すものである。その具体的な態様は、例えば、メモリに格納された画像データのうち指定した領域を切り出す画像処理回路である。あるいは、後述する制御部と共通のまたは別のCPUがメモリに格納された画像データを処理するものであってもよい。
制御部は、例えばCPUを中心としてメモリ、入出力インターフェイス回路等のハードウェア資源からなり、メモリに格納された処理プログラムをCPUが実行することによって、その機能が実現される。上述の実施形態における制御回路は、制御部に相当する。
さらに、上記(1)の画像読取装置の好ましい態様を述べる。
原稿台の上に置かれた原稿を原稿台に向けて押圧する開閉自在の原稿押さえ機構と、前記原稿押さえ機構の開閉を検出する開閉検出回路とをさらに備え、前記原稿位置検出部は、前記開閉検出回路の検出に基づく前記原稿押さえ機構が開または閉の何れの状態かに応じて、前記出力用画像において所定濃度以上の領域を非原稿領域とするかまたは所定濃度以下の領域を非原稿領域とし、原稿の有無および位置を検出してもよい。
原稿押さえ機構が開または閉の何れの状態で原稿台を走査するかによって、原稿外領域が黒色として読み取られるか、白色として読み取られるかが決まるところ、このようにすれば、開閉検出回路の検出に基づいて原稿外領域の色を正しく判定することができ、ひいては原稿を正確に抽出することができる。
上述の実施形態における原稿カバーは上記の原稿押さえ機構に相当し、カバー開閉センサーは上記の開閉検出回路に相当する。上述の実施形態で述べたように原稿カバーの下面は白色であるものとする。
上述の好ましい態様は、対応する画像読取方法にも適用可能である。
また、異なる態様としてこの発明による画像読取装置は、
(2)原稿が置かれる原稿台と、前記原稿台を走査して位置検出用画像を生成する画像生成部と、生成された位置検出用画像に基づいて原稿の有無および位置を検出する原稿位置検出部と、生成された位置検出用画像から前記位置に対応する領域を抽出し、出力される画像に変換する画像変換部と、前記画像生成部、前記原稿位置検出部および前記画像変換部を制御し、変換された画像を出力するように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
上記(1)の画像読取装置においては、原稿位置検出部が原稿の有無および位置を検出するために用いられた後、位置検出用画像は不要になる。これに対して、上記(2)の画像読取装置においては、原稿の有無および位置を検出するために用いられた位置検出用画像を変換して出力用の画像を得る点で両者の態様が異なる。
この態様によれば、例えば、原稿と原稿外領域との濃度差を強調するようにγ特性が調整された位置検出用画像を用いて原稿の位置を得た後、その位置検出用画像を好適なγ特性に再調整して出力する。即ち、位置検出用画像を出力される画像に変換したうえで出力する。なお、位置検出用画像から得られた位置に応じて原稿の領域を抽出、即ち、切り出す処理は、位置検出用画像を出力される画像に変換する前の段階で行ってもよいし、変換後の段階で行ってもよい。
さらに、上記(2)の画像読取装置の好ましい態様を述べる。
原稿台の上に置かれた原稿を原稿台に向けて押圧する開閉自在の原稿押さえ機構と、前記原稿押さえ機構の開閉を検出する開閉検出回路とをさらに備え、前記原稿位置検出部は、前記開閉検出回路の検出に基づく前記原稿押さえ機構が開または閉の何れの状態かに応じて、前記出力用画像において所定濃度以上の領域を非原稿領域とするかまたは所定濃度以下の領域を非原稿領域とし、原稿の有無および位置を検出であってもよい。
このようにすれば、開閉検出回路の検出に基づいて原稿外領域の色を正しく判定することができ、ひいては原稿を正確に抽出することができる。
上述の好ましい態様は、対応する画像読取方法にも適用可能である。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
10:デジタル複合機、 11:画像読取装置、 12:画像形成装置、 20:原稿台、 20b:原稿、 21:走査機構、 22:画像生成部、 23:原稿読取回路、 24a:出力用画像生成部、 24b:位置検出用画像生成部、 24c:原稿位置検出部、 25:原稿抽出部、 26:画像変換部、 27:画像出力回路、 31:原稿サイズ検出回路、 33:原稿カバー、 35:カバー開閉センサー、 41:制御回路、 43:記憶回路、 45:通信回路、 51:操作表示回路、 51a:表示回路、 51b:操作キー、 61:画像受領回路、 63:画像形成機構、 65:シート供給機構、 67:シート搬送機構、 69:シート出力機構、 71:USBコネクタ、 80a:出力用画像、 80b:位置検出用画像、 80c,80e:原稿画像、 80d:切出し画像
F:手指

Claims (3)

  1. 原稿が置かれる原稿台と、
    前記原稿台を走査して位置検出用画像を生成する画像生成部と、
    生成された位置検出用画像に基づいて原稿の有無および位置を検出する原稿位置検出部と、
    生成された位置検出用画像から前記位置に対応する領域を抽出し、出力される画像に変換する画像変換部と、
    前記画像生成部、前記原稿位置検出部および前記画像変換部を制御し、変換された画像を出力するように制御する制御部とを備え、
    前記画像生成部は、原稿に対応する領域と原稿外の領域との濃度差が強調されるように階調特性が調整された前記位置検出用画像を生成し、
    前記画像変換部は、前記位置検出用画像の階調特性を出力用の階調特性に変換する画像読取装置。
  2. 原稿台の上に置かれた原稿を原稿台に向けて押圧する開閉自在の原稿押さえ機構と、
    前記原稿押さえ機構の開閉を検出する開閉検出回路とをさらに備え、
    前記原稿位置検出部は、前記開閉検出回路の検出に基づく前記原稿押さえ機構が開または閉の何れの状態かに応じて、前記位置検出用画像において所定濃度以上の領域を非原稿領域とするかまたは所定濃度以下の領域を非原稿領域とし、原稿の有無および位置を検出する請求項に記載の画像読取装置。
  3. コンピュータが、
    原稿が置かれる原稿台を走査して位置検出用画像を生成するステップと、
    生成された位置検出用画像に基づいて原稿の有無および位置を検出するステップと、
    生成された位置検出用画像から前記位置に対応する領域を抽出し、出力される画像に変換するステップと、
    変換された画像を出力するステップとを備え、
    前記位置検出用画像を生成するステップは、原稿に対応する領域と原稿外の領域との濃度差が強調されるように階調特性が調整された前記位置検出用画像を生成し、
    前記出力される画像に変換するステップは、前記位置検出用画像の階調特性を出力用の階調特性に変換する画像読取方法。
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