JP6830914B2 - 光学フィルム、光学フィルム用転写体、及び画像表示装置 - Google Patents
光学フィルム、光学フィルム用転写体、及び画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6830914B2 JP6830914B2 JP2018017297A JP2018017297A JP6830914B2 JP 6830914 B2 JP6830914 B2 JP 6830914B2 JP 2018017297 A JP2018017297 A JP 2018017297A JP 2018017297 A JP2018017297 A JP 2018017297A JP 6830914 B2 JP6830914 B2 JP 6830914B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- optical film
- orientation
- film
- retardation layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
Description
前記位相差層に密接して、前記液晶材料を垂直方向に配向させる配向膜が設けられ、
前記配向膜の配向規制力による配向方向と直交する面内方向への前記液晶材料の配向に寄与する配向性材料が前記位相差層を作製する材料に添加され、
前記液晶材料が、前記配向膜の配向規制力によって垂直方向に配向された液晶材料と、前記配向性材料によって面内方向に配向された液晶材料と、を含み、ねじれの位置関係による2種類のメソゲン骨格を有する液晶材料である、
光学フィルム。
前記位相差層は、
450nm〜650nmの波長λにおける0度入射の位相差(Re0(λ))が20nm以下で、斜め40度入射の位相差(Re40(λ))が0度入射の位相差よりも大きい、
光学フィルム。
逆分散波長特性による液晶材料による位相差層を備え、
前記位相差層に密接して、前記液晶材料を垂直方向に配向させる配向膜が設けられ、
前記配向膜の配向規制力による配向方向と直交する面内方向への前記液晶材料の配向に寄与する配向性材料が前記位相差層を作製する材料に添加され、
前記液晶材料が、前記配向膜の配向規制力によって垂直方向に配向された液晶材料と、前記配向性材料によって面内方向に配向された液晶材料と、を含み、ねじれの位置関係による2種類のメソゲン骨格を有する液晶材料である、
光学フィルム用転写体。
〔光学フィルム用転写体〕
図1は、本実施の形態に係る光学フィルム用転写体1の一例を模式的に示す断面図である。図1に示すように、光学フィルム用転写体1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる支持体基材11と、配向膜12と、位相差層(液晶層)13とがこの順で積層されてなるものである。
支持体基材11は、配向膜12を指示する機能を有し、長尺に形成された、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなるフィルム材である。
配向膜12は、上述した支持体基材11上に配向膜用組成物(配向膜組成物)を塗工して硬化させることによって得られ、配向規制力を発現する。ここで、配向規制力とは、配向膜12上に重合性液晶化合物(液晶材料)からなる層(位相差層13)を形成したとき、その液晶化合物を特定の方向に配列(配向)させる機能をいう。この実施形態では、この特定の方向が垂直方向(位相差層の厚み方向である)である垂直配向膜が適用される。
位相差層(液晶層)13は、重合性液晶組成物を含有する。この重合性液晶組成物は、液晶性を示し分子内に重合性官能基を有する液晶化合物を含有する。位相差層13は、素の材料に、配向性材料が添加される。
図2は、光学フィルム用転写体1により作製される光学フィルムを示す図である。光学フィルム1は、配向膜12、位相差層13の積層体による転写層により構成される正Cプレートの上に、接着層21を介して1/4波長板として機能する延伸フィルム22が積層され、さらにその上に、粘着剤層31を介して直線偏光板(34、33、32)が積層される。
次に、光学フィルム用転写体の製造方法について説明する。図3は、光学フィルム用転写体1の製造工程の流れを示すフロー図である。
次に、上述した光学フィルム用転写体を用いて転写法により光学フィルムを作製する方法について説明する。図4は、本実施の形態に係る光学フィルム用転写体1を用いて、逆分散延伸フィルムからなる、透過光に1/4波長分の位相差を付与する光学機能層に光学フィルム用転写体1の転写層を転写して光学フィルムを作製する際の工程の流れを示す図である。なお、この図4は、フィルムの断面を示す図であり、各工程におけるフィルムの層構造について示しながら工程の流れを示す図である。また、フィルムの層構造についてはこれに限定されない。
図5及び図6は、検討結果を示す図である。図5は、配向性材料を添加しない場合の位相差層の経時変化の計測結果を示す図である。測定に供する試料は、厚み100μmの透明フィルム材(PETフィルム)に垂直配向膜の塗工液を塗工して乾燥、硬化させた後、位相差層の塗工液を塗工して乾燥硬化させたものである。
このようにして作成したPET基材上の垂直配向膜に、特表2010−522892号公報記載の化合物(1)、RM(1)、RM(3)の混合物を5:3:2の配合比で、トルエン/シクロヘキサノンの7:3の混合溶剤に溶解させて、固形分濃度が21.5%になるように調整してインキ(塗工液)を作成し、この塗工液を測定波長552nmでの厚み位相差Rth(552)が−80nmになるように塗工時に流量調整してダイヘッドコーティング方式で塗工した。その後、乾燥温度65℃で、5分間乾燥させた後にFusion社製のHバルブで照射量が380mJ/cm2になるように紫外線を照射して硬化することで固定化した。なお基材であるPETフィルムの位相差をキャンセルするため、液晶層を粘着付きガラスに転写して、王子計測機器(株)社製 KOBRA−WRを用いて各波長の0度入射の位相差(Re0(λ))、斜め40度入射の位相差(Re40(λ))の測定値から、各波長における厚み位相差Rthを算出した。作製したサンプルはRe0(590)が2nm以下であり、正Cプレートになっていることを確認した。
この実施形態では、位相差層13に代えて、又は位相差層13に加えて、配向膜12に配向性材料を添加する(図1参照)。この実施形態では、この添加する部位が異なる点を除いて、第1実施形態と同一に構成される。
この実施形態では、正Aプレートを逆分散特性の液晶材料により作製して光学フィルム、光学フィルム用転写体を作成する。なおこのような光学フィルムは、例えば光学補償に供する光学フィルムである。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に組み合わせ、さらには上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
11 支持体基材
12 配向膜
13 位相差層(液晶層)
15 光学フィルム
21 接着層
22 延伸フィルム
31 粘着剤層
32 保護フィルム
33 偏光子
34 基材
Claims (4)
- 逆分散波長特性による液晶材料による位相差層を備えた光学フィルムであって、
前記位相差層に密接して、前記液晶材料を垂直方向に配向させる配向膜が設けられ、
前記配向膜の配向規制力による配向方向と直交する面内方向への前記液晶材料の配向に寄与する配向性材料が前記位相差層を作製する材料に添加され、
前記液晶材料はホメオトロピック配向を形成することができるホメオトロピック液晶材料であり、
前記液晶材料が、前記配向膜の配向規制力によって垂直方向に配向された液晶モノマーと、ねじれの位置関係による2種類のメソゲン骨格を有し前記配向膜の配向規制力によって垂直方向に配向された液晶モノマーと、の硬化物である
光学フィルム。 - 前記位相差層は、
450nm〜650nmの波長λにおける0度入射の位相差(Re0(λ))が20nm以下で、斜め40度入射の位相差(Re40(λ))が0度入射の位相差よりも大きい、
請求項1に記載の光学フィルム。 - 請求項1又は請求項2に記載の光学フィルムを画像表示パネルのパネル面に配置した
画像表示装置。 - 転写層を有する光学フィルム用転写体であって、
逆分散波長特性による液晶材料による位相差層を備え、
前記液晶材料はホメオトロピック配向を形成することができるホメオトロピック液晶材料であり、
前記位相差層に密接して、前記液晶材料を垂直方向に配向させる配向膜が設けられ、
前記配向膜の配向規制力による配向方向と直交する面内方向への前記液晶材料の配向に寄与する配向性材料が前記位相差層を作製する材料に添加され、
前記液晶材料が、前記配向膜の配向規制力によって垂直方向に配向された液晶モノマーと、ねじれの位置関係による2種類のメソゲン骨格を有し前記配向膜の配向規制力によって垂直方向に配向された液晶モノマーと、の硬化物である
光学フィルム用転写体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018017297A JP6830914B2 (ja) | 2018-02-02 | 2018-02-02 | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、及び画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018017297A JP6830914B2 (ja) | 2018-02-02 | 2018-02-02 | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、及び画像表示装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014046124A Division JP6287371B2 (ja) | 2014-03-10 | 2014-03-10 | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、及び画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018077539A JP2018077539A (ja) | 2018-05-17 |
JP6830914B2 true JP6830914B2 (ja) | 2021-02-17 |
Family
ID=62150318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018017297A Active JP6830914B2 (ja) | 2018-02-02 | 2018-02-02 | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、及び画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6830914B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5209223B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2013-06-12 | 住友化学株式会社 | フィルムおよびフィルムの製造方法、並びにその利用 |
ATE542876T1 (de) * | 2007-03-30 | 2012-02-15 | Merck Patent Gmbh | Doppelbrechungsschicht mit negativer optischer dispersion |
-
2018
- 2018-02-02 JP JP2018017297A patent/JP6830914B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018077539A (ja) | 2018-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102560199B1 (ko) | 광학 필름 및 그 제조 방법 | |
CN106371163B (zh) | 液晶固化膜、包含液晶固化膜的光学膜及显示装置 | |
JP6766318B2 (ja) | 光学フィルム、転写フィルム、画像表示装置、光学フィルムの製造方法及び転写フィルムの製造方法 | |
JP7491660B2 (ja) | 光学補償機能付き位相差板 | |
JP5768853B2 (ja) | 位相差フィルム | |
WO2016158298A1 (ja) | 位相差フィルム、円偏光フィルム、および、画像表示装置 | |
JP2015014712A (ja) | 光学フィルム及び光学フィルムの作製方法 | |
JP7513136B2 (ja) | 位相差フィルム、偏光板補償フィルム、及び外光反射防止フィルム | |
JP6586882B2 (ja) | 位相差フィルム、位相差フィルムの製造方法、この位相差フィルムを用いた偏光板及び画像表示装置、この画像表示装置を使用した3d画像表示システム | |
JP6287371B2 (ja) | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、及び画像表示装置 | |
JP2020204783A (ja) | 光学フィルム、画像表示装置 | |
KR20220032514A (ko) | 장척 필름 | |
KR102695096B1 (ko) | 플렉시블 디스플레이용 광학 보상 기능 부착 위상차판 | |
JP6642611B2 (ja) | 光学フィルム用転写積層体 | |
JP6318662B2 (ja) | 光学フィルム用転写積層体 | |
JP6830914B2 (ja) | 光学フィルム、光学フィルム用転写体、及び画像表示装置 | |
WO2021033631A1 (ja) | 光学異方性層の製造方法、積層体の製造方法、偏光子付き光学異方性層の製造方法、偏光子付き積層体の製造方法、組成物、光学異方性層 | |
JP6756112B2 (ja) | 光学フィルム及び画像表示装置 | |
JP2015197526A (ja) | 位相差フィルム | |
JP6665420B2 (ja) | 光学フィルム | |
JP6756106B2 (ja) | 光学フィルム及び画像表示装置 | |
JP6394009B2 (ja) | 光学フィルム用転写積層体 | |
JP6607329B2 (ja) | 位相差フィルム | |
WO2021132624A1 (ja) | 光学フィルム、円偏光板、有機エレクトロルミネッセンス表示装置 | |
KR20230127901A (ko) | 위상차판, 가지지체 부착 위상차판, 원편광판, 표시 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190405 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190806 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20191106 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20200218 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20200804 |
|
C13 | Notice of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13 Effective date: 20200901 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201027 |
|
C23 | Notice of termination of proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23 Effective date: 20201201 |
|
C03 | Trial/appeal decision taken |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03 Effective date: 20210126 |
|
C30A | Notification sent |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012 Effective date: 20210126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6830914 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |