最初に、一体成形のプラスチック材料から作られる本発明の装置の好ましい実施形態の斜視図を提供する図1を参照する。図1の斜視図において、装置のさまざまな外部特徴が開示される。仰臥位抑止装置10は、一般にハット形の装置であるように見え、キャンペーンハットに類似の形状であり、人の背中に取りはずし可能に配置されるように寸法決めおよび構成される。
上記のように、装置の基本的な目的は、人が仰向け、つまりいびきの発生および重度を増加させる傾向がある位置で眠ることを、意識的にまたは無意識のうちに抑止することである。就寝中のいびきは、仰向けで眠る人の姿勢と頻繁に関連付けられるため、本発明の装置は、就寝中のいびきの発生を減少させる方法として役立つ。仰臥位抑止装置10の構造は、そのような不快感がもはや存在または発生しない位置に人を移動させるために、意識的なまたは無意識の迷惑さまたは不快感を十分に提供する。一般に、これは、人の背中が睡眠台(マットレス)の比較的堅い表面に向かっている位置から、そのように接触しない位置へ移動することを意味する。この機能に関するさらなる詳細は、以下で図7Aおよび7Bとともに記載される。
図1は、その剛性、快適性、および装置の使用に関する位置決めおよび配置の容易さを提供する仰臥位抑止装置10のさまざまな外部構造的特徴を詳細に示す。仰臥位抑止装置10の、キャンペーンハットの形状に類似の全体的なハット形の構成は、下面(図示せず)で装置と人の背中の皮膚表面との間の接触点を提供する比較的平坦なリング周辺領域である接触環12を含む。図1はリング形状の環12として接触領域12を示すが、当業者は、そのような接触領域は、矩形、長円形(たとえば図5および図8〜図11の実施形態によって表される)、正方形、または不規則形状を含むがこれらに限定されない他の形状からなる可能性があることを認識するであろう。図3で最も明らかであるように、接触環12は、略平面の下面12aを有する。図3の非屈曲位置に示される接触環12の下面は、完全に平面である。しかし、本発明の装置が人の背中で使用されているとき、接触環12は人の背中の表面に沿って曲がる。したがって、装置が人の背中に動作可能に配置されるとき、接触環12が、人の背中の表面に一致できるように、接触環12は平面よりわずかに小さく、略平面の下面12aを有する接触環12になる。本発明の装置を人の背中に接着させて取り付ける方法は、以下でより詳細に記載される。
仰臥位抑止装置10の補強されたドーム領域14は、接触環12内で同心円状に延在する。図1のドーム領域14は、略球状断面であり、それによって、壁で定義される空間がドーム14の基部の近くの比較的大きい開口からさらに離れたところで減少するように、壁は収束する。当業者は、ドーム14は完全に球状の断面でなくてもよいが、他の非球状の形状を有してもよく、それによって、壁は類似の方法で収束することを認識するであろう。図5および図8〜図11に示される代替的な実施形態において、ドームは一般に、その壁826および828が一般にその基部512からさらに離れたところで互いの方へ収束するように、長円形の表面として形作られてもよい。さらに別の代替的な実施形態(図示せず)において、ドームは円錐台形状として形作られてもよく、または円錐台形状を含んでもよく、ここで、ドームの壁は、ドームの基部から離れたところへ直線関係で互いの方へ同じように収束する。四角錐形状がさらなる代替で使用され、それによって、壁は、ドームの基部から離れたところへ直線関係で互いの方へ同じように収束し、長方形の形状を画定する。さらに他の代替は、不規則形状のすべての壁がドーム構造の基部から離れたところへ直線関係で互いの方へ同じように収束するような、他の不規則形状を使用する。
ドーム形状の構造的補強のために、補強されたドーム領域14の中心近くに、円弧状隆起18a〜18dが配置される。本発明の好ましい実施形態において、円弧状隆起18a〜18dは、装置の補強されたドーム領域14の頂点を中心とする十字形状の高所を形成する長円筒形の凸状隆起を備える。これらの円弧状隆起18a〜18dは主に、装置のドーム形状に構造的強度を提供する。表面の平面方向、ゆえにドーム形装置の壁構造にそのような変更がない場合、直接的な力がドームの頂点に加えられるとき、ドーム形状がつぶれる傾向がある。示されるように構成される円弧状隆起18a〜18dは、別様に平坦または簡単に湾曲した壁構造であるものに対する複数方向の構造的支持を提供する。
平坦隆起19a〜19dは、接触環12の上面のまわりに直交して配置される。これらの平坦隆起19a〜19dは、さらなる構造的支持を補強されたドーム領域14に提供する。平坦隆起19a〜19dは一般に長方形の形状であり、それらの隆起した特性は、接触環12の下面に沿って配置され、以下でさらに詳細に記載される気流開口部360(図3に示される)を形成する。
図2は、図1とともに簡潔に記載される装置のさまざまな外部特徴の構造および輪郭をより詳細に強調する本発明の装置の好ましい実施形態の平面図である。図2において、仰臥位抑止装置10は、上記のように接触環12ならびに補強されたドーム領域14を有する略円形状の装置から構築されるように示される。周辺フランジ22は、接触環12の周辺縁に沿って存在する。ドーム基壁26およびドーム頂壁28が、補強されたドーム領域14を形成する。円弧状隆起18a〜18dは、ドーム頂壁28内に配置されて、構成されるように示される。
ドーム基壁26は、補強されたドーム領域14を形成するドーム頂壁28の下に示される。これらのドーム基壁26は、(たとえば)ドーム基壁のうちの1つでの手の親指と、対向するドーム基壁での同じ手の人さし指または2本の指とを使用して、図5、図8、図9、および図10に示される握り窪み16aおよび16bに類似の方法で、装置を握持する機能を人に提供する。このようにして、人は、人の背中での方向位置決めおよび配置のために確実に把持するために、装置をわずかに押しつぶしてもよい。
本発明の装置は好ましくは、軽量であるが弾力のあるプラスチック材料から成形される。より詳細には、いくつかの実施形態は、0.0175インチの厚さを有する非結晶性ポリエチレンテレフタレート(APET)のシート材からパンチプレスで打ち抜かれる。他の好適なプラスチックの例は、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ塩化ビニール(PVC)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリカーボネート(PC)およびポリカーボネート/アクリロニトリルブタジエンスチレン(PC/ABS)を含む。本発明の目的のための材料の重要な側面は、その重量および剛性である。材料は、過大な破砕力の下でさえ鋭い縁または割れの形成を防止するのに十分な曲げ可塑性も有しなければならない(すなわち、もろくない)。さらに、力の下での圧壊が生じた場合にドーム形状が元通りに曲がる傾向があるように、材料は弾性でなければならない。
次に、上記のような装置の高さ方向の構成およびそのドーム構造のさまざまな断面を側面から示す本発明の装置の好ましい実施形態の側面図を提供する図3を参照する。仰臥位抑止装置10は、(略平面の下面12aを有する)接触環12と、補強されたドーム領域14とを備えるように見える。補強されたドーム領域14は主に、ドーム基壁26と、ドーム頂壁28と、ドーム中間壁30とから構成される。ドーム中間壁30は、ドーム頂壁28より凸状の表面を示す。全体的なハット形のドーム構造のこれらのさまざまな領域および断面のそれぞれが、剛性および耐久性に関していくつかの特定の機能を提供することは認識される。
接触環12の縁を越えて延在する周辺フランジ22は、接触環12と関連付けられる。周辺フランジ22は、人が握持する縁を提供することによって、仰臥位抑止装置10を取りはずすときに役立つ。接触環12とともに、周辺フランジ22は強度を与え、皮膚の接触に対してより好都合である比較的平坦な底面を提供し、それによって、周辺の薄い縁を皮膚から切り離す。
図3には十分に示されないが、周辺フランジ22と接触環12との間、同様に接触環12とドーム基壁26の内側との間の遷移は、なめらかな半径を含み、人の皮膚上での圧力集中を最小化する。
気流開口部360は、接着剤層40と本発明の装置との間の仰臥位抑止装置10のより低い縁に配置されるこの図に示される。以下に詳細に記載されるように、本発明の装置が人の背中に接着されると、装置によって画定される内部空間と装置の外気外部との間の多少の気流が、そのような任意の気流の欠如によって通常もたらされる発汗および結果として得られる不快感を防止するために、望ましいことがある。人の背中に動作可能に配置されるとき、気流開口部360の位置が結果として部分的につぶれる傾向がある開口になるが、ポリエチレンドーム部分と接着剤層40との間のその効果的な位置により、製造コストを節約することができる。費用を追加することにより、代替的な通気孔が、円弧状隆起18a〜18dまたはドーム頂壁28の周辺端部などの他の位置に配置されてもよい。他の代替的な実施形態において、通気孔または気流開口部が装置にまったく存在しなくてもよい。装置の内部から外部周辺への空気の流れなしで、装置が皮膚に接着されるときに、真空または吸引が生じてもよい。そのような真空または吸引効果は、以下に詳細に説明されるような装置の接触領域上での接着剤の使用に加えて、人の皮膚上での所定の位置への装置の保持を支援するのに役立つ。
再び図3を参照すると、角度380は、仰臥位抑止装置10が取り付けられた人の背中とドーム基壁26との間の角度として示される。角度380は、さらなる支持を仰臥位抑止装置10のドーム形状に提供する鈍角である。収束する特性(すなわち、その円錐の性質)は、より重い被験者および就寝中に頻繁に移動する被験者に対する構造的安定性を向上させる。この収束する特性は、製造を容易にする利益も提供する。
図3はまた、接触環12の裏面に配置される接着剤層40を開示する。接着剤層40は、本発明の仰臥位抑止装置を人の背中に接着するための多数の異なる方法のうちの1つを表す。接着剤層40は好ましくは、たとえば包帯などの上で利用される医療用皮膚接着組成物を有する両面医療用テープから構成されてもよく、特定のそして直接の力が装置に加えられない限り、装置の皮膚からの移動または除去を防止するのに十分な接着性を与える。テープは、基材の非常に広い範囲に、高い初期接着性を有する低アレルギー性の感圧接着剤を備える。好ましい実施形態において、装置は、人の皮膚全体で横にすべらず、人の背中の所定の位置に、および好ましくは所定の向き(以下により詳細に記載される)で配置されてとどまることが重要である。しかし、接着剤層40の特性は、たとえば、人が最終的に目覚めて、装置をもう必要とせず、装置を取りはずしたときに、それ自身としては大きな不快感を引き起こさないようにしなければならない。
図4Aおよび4Bは、接着剤層40を開示する。図4Aは、接着剤層40からの剥離によって取りはずされると、被験者が被験者の背中に仰臥位抑止装置10を取り付けることができる両面医療用テープを露出する接着剤保護層42を開示する。プルタブ46は、接着剤保護層42のフラップ状の延長部分であり、人が接着剤保護層42を取りはずすための把握点を提供する。図4Bは、接着剤保護層42、接着剤層40、およびプラスチックシート材料44の取付け順序の斜視図を与える。組立て中、接着剤層40は、取り付けられた接着剤保護層42とともに、プラスチックシート材料44の押型に適用される。
いくつかの適切な接着組成物は、接着材料の恒常的な交換の必要なしに、同じ接着剤層を有する装置の再使用の機能を提供することができる。包帯またはその他の一時的な除去、および包帯の下の皮膚表面の検査後のその交換を可能にするいくつかのそのような医療用接着剤が、当該技術分野において知られている。そのような接着材料は、接着剤層40が好ましくは交換されてもよい再使用の期間まで、本発明の装置とともに利用されてもよい。装置が使用中でないときに接着面の上に配置され、装置を使用しようとするときに取りはずされる保管シートの使用など、さまざまな保護措置が、接着材料の寿命を延ばすためにとられてもよい。
本発明の装置は好ましくは、接着剤を更新する必要なしに5〜10日間も再使用可能な各装置を有する2つのパッケージで、製造および販売されてもよい。人が接着剤層を更新して、装置の使用可能な寿命をさらに延ばすことができるように、追加の両面接着性気泡円形リングがパッケージ内に提供されてもよい。装置の裏面の接着剤を更新するさまざまな他の方法が予想される。装置は好ましくは、基部に接着剤の完全な円形リングを有してもよいが、これは重要ではなく、適切なレベルの接着性は、装置の円周の裏面のまわりで間隔をあけて配置される多数の接着パッチによって得られてもよい。
一体成形のプラスチック材料から作られる本発明の装置の代替的な実施形態の斜視図を提供する図5を参照する。図5の斜視図において、装置のさまざまな外部特徴が開示される。仰臥位抑止装置10’は、一般にヘルメット形の装置であるように見え、人の背中に取りはずし可能に配置されるように寸法決めおよび構成される。上記のように、装置の目的は、人が仰向けで眠ることを、意識的にまたは無意識のうちに抑止することである。就寝中のいびきは、仰向けで眠る人の姿勢と頻繁に関連付けられるため、本発明の装置は、就寝中のいびきの発生を減少させる方法として役立つ。仰臥位抑止装置10’の構造は、そのような不快感がもはや存在または発生しない位置に人を移動させる、意識的なまたは無意識の迷惑さまたは不快感を十分に提供する。一般に、これは、人の背中が睡眠台(マットレス)の比較的堅い表面に向かっている位置から、そのように接触しない位置へ移動することを意味する。この機能に関するさらなる詳細は、以下で図7Aおよび図7Bとともに記載される。
図5は、その剛性、快適性、および装置の使用に関する位置決めおよび配置の容易さを提供する仰臥位抑止装置10’のさまざまな外部構造的特徴を詳細に示す。仰臥位抑止装置10’の全体的なヘルメット形の構成は、下面(図示せず)で装置と人の背中の皮膚表面との間の接触点を提供する比較的平坦なリング周辺領域である接触縁領域512を含む。本発明の装置を人の背中に接着させて取り付ける方法は以下でより詳細に記載される。
仰臥位抑止装置10’の補強されたドーム領域514は、接触縁領域512内で同心円状に延在する。補強されたドーム領域514の両側に、握り窪み516aおよび516bが配置される。補強されたドーム領域514の中心近くに、剛性交差チャンネル518および気流開口部520が配置される。本発明の代替的な実施形態において、剛性交差チャンネル518は、装置の補強されたドーム領域514の頂点を中心とする十字形状の凹部を形成する短円筒形の窪みチャンネルが横切る長円筒形の窪みチャンネルを備える。これらの剛性交差チャンネル518は主に、装置のドーム形状に構造的強度を提供する。表面の平面方向、ゆえにドーム形装置の壁構造にそのような変更がない場合、直接的な力がドームの頂点に加えられるとき、ドーム形状がつぶれる傾向がある。示されるように構成されるチャンネルは、別様に平坦または簡単に湾曲した壁構造であるものに対する複数方向の構造的支持を提供する。
気流開口部520である、図5に示される代替的な実施形態の4つの直角に配置された孔は、仰臥位抑止装置10’の内部と外部との間の気流を提供する。以下に詳細に記載されるように、本発明の装置が人の背中に接着されると、装置によって画定される内部空間と装置の外気外部との間の多少の気流が、そのような任意の気流の欠如によって通常もたらされる発汗および結果として得られる不快感を防止するために望ましい。気流開口部520の利益にもかかわらず、いくつかの代替的な実施形態は、装置にそのような開口部が存在しないまま、皮膚に接着する。装置の内部から外部周辺への空気の流れなしで、装置が皮膚に接着されるときに、真空または吸込効果が生じてもよい。そのような真空または吸引は、前述のような装置の接触領域上での接着剤の使用に加えて、人の皮膚上での所定の位置への装置の保持を支援するのに役立つ。
握り窪み516aおよび516bは、補強されたドーム領域514の両側に設けられ、補強されたドーム領域514への追加の構造的剛性の提供、および、装置を握持し、位置を定め、適切に人の背中に配置するための容易な手段の人への提供の両方の目的に役立つ。装置の正確な配置はそれほど重要ではない(以下の説明参照)が、人が就寝中、結果として仰臥睡眠状態になることがある位置になるときに、おそらくマットレス表面と面することになる領域内に装置を位置決めおよび配置するための選択がある。ゆえに、握り窪み516aおよび516bは、仰臥位抑止装置10’を扱うための容易な手段を提供し、同時に、人による装置の適切な位置決めおよび配置が実行されている。
図8は、図5とともに簡潔に記載されるように、装置のさまざまな外部特徴の構造および輪郭をより詳細に強調する、本発明の装置の代替的な実施形態の平面図である。図8において、仰臥位抑止装置10’は、上記のように接触縁領域512ならびに補強されたドーム領域514を有する略長円形状の装置から構築されるように示される。周辺基部822および周辺ライザ824が、接触縁領域512を形成する。ドーム基壁826およびドーム頂壁828が、補強されたドーム領域514を形成する。剛性交差チャンネル518は、ドーム頂壁828内に配置されて、構成されるように示される。剛性長チャンネル830は、長円形状の仰臥位抑止装置10’の長軸径にわたって部分的に延在し、同時に、剛性短チャンネル832は、長円形の短軸径に沿って延在する。
握り窪み516aおよび516bは、ドーム頂壁828の両側に示され、補強されたドーム領域514内、主にドーム基壁826内に形成され、ドーム頂壁828にある程度延在する。各握り窪み516aおよび516bはそれぞれ、握り部壁836aおよび836b、ならびに、握り部基部834aおよび834bを備える。記載される壁と基部とを備えるこれらの握り窪み516aおよび516bは、(たとえば)握り窪みのうちの1つ、たとえば516aでの手の親指と、対向する握り窪み、たとえば516bでの同じ手の人さし指または2本の指とを使用して、装置を握持する機能を人に提供する。このようにして、人は、人の背中での方向位置決めおよび配置のために確実に把持するために、装置をわずかに押しつぶしてもよい。
再度図8を参照すると、代替的な実施形態における4つの気流開口部520は、装置を通る気流を最適化する等しく間隔をあけられて直交するようにドーム頂壁828上に配置される。この気流は、装置の内側から外部周囲空気への普通の(強制されてない)気流を可能にする十分な数の装置の頂点の近くで配置されている開口部520から(人の皮膚表面から離れて)生じる。
次に、上記のような装置の高さ方向の構成およびそのドーム構造のさまざまな断面を側面から示す本発明の装置の代替的な実施形態の長軸側面図を提供する図9を参照する。仰臥位抑止装置10’は、接触縁領域512と、補強されたドーム領域514とを備えるように見える。接触縁領域512は、周辺基部822と、周辺ライザ824とから構成される。補強されたドーム領域514は主に、ドーム基壁826と、ドーム頂壁828とから構成される。全体的なヘルメット形のドーム構造のこれらのさまざまな領域および断面のそれぞれが、剛性および耐久性に関していくつかの特定の機能を提供することが認識される。
図9はまた、握り部基部834aおよび握り部壁836aを有する握り窪み516aの構成を、側面図から開示する。気流開口部520のうちの2つは、気流開口部520の対等の対が装置の内部からの空気の類似の流入および流出を可能にする点までドーム頂壁828全体で延在し、この図において示される。
剛性短チャンネル832は、長円形状の仰臥位抑止装置10’の長軸に沿って、この方向の図において認識できる。図9はまた、接触縁領域512の周辺基部822の裏面に配置される接着パッド940を開示する。接着パッド940は、本発明の仰臥位抑止装置を人の背中に接着するための多数の異なる方法のうちの1つを表す。接着パッド940は好ましくは、たとえば包帯などの上で利用される医療用皮膚接着組成物から構成されてもよく、特定のそして直接の力が装置に加えられない限り、装置の皮膚からの移動または除去を防止するのに十分な接着性を与える。好ましい代替的な実施形態において、装置は、人の皮膚全体で横にすべらず、人の背中の所定の位置に、および好ましくは所定の向き(以下により詳細に記載される)で配置されてとどまることが重要である。しかし、接着パッド940の特性は、たとえば、人が最終的に目覚めて、装置をもう必要とせず、装置を取りはずしたときに、それ自身としては大きな不快感を引き起こさないようにしなければならない。
いくつかの適切な接着組成物は、接着材料の恒常的な交換の必要なしに、同じ接着パッドを有する装置の再使用の機能を提供することができる。包帯またはその他の一時的な除去、および包帯の下の皮膚表面の検査後のその交換を可能にするいくつかのそのような医療用接着剤が、当該技術分野において知られている。そのような接着材料は、接着パッド940が好ましくは交換されてもよい再使用の期間まで、本発明の装置とともに利用されてもよい。装置が使用中でないときに接着面の上に配置され、装置を使用しようとするときに取りはずされる保管シートの使用など、さまざまな保護措置が、接着材料の寿命を延ばすためにとられてもよい。
本発明の装置は好ましくは、接着剤を更新する必要なしに5〜10日間も再使用可能な各装置を有する2つのパッケージで、製造および販売されてもよい。人が接着剤層を更新して、装置の使用可能な寿命をさらに延ばすことができるように、追加の両面接着性気泡長円形リングがパッケージ内に提供されてもよい。装置の裏面の接着剤を更新するさまざまな他の方法が予想される。装置は好ましくは、基部に接着剤の完全な長円形リングを有してもよいが、これは重要ではなく、接着性の適切なレベルは、装置の長円周の裏面のまわりで間隔をあけて配置される多数の接着パッチによって得られてもよい。
次に、図9に示されるものと類似であるが直角(90°)方向に向けられた図である図10を参照する。この図において、接触縁領域512は、周辺基部822と周辺ライザ824とを備えるように再び示される。補強されたドーム領域514は、ドーム基壁826とドーム頂壁828とを備えるように再び示される。この図において主に認識できる剛性長チャンネル830を有する剛性交差チャンネル518は、ドーム頂壁828上に配置される。
握り窪み516aおよび516bの握り部壁縁836aおよび836bも、この図において参照される。図10の図は、握り窪み516aおよび516bは主にそれらの基部の近くで確立され、実際にはそれらの上部の近くでドーム基壁826から外側に延在することを示す。これは、装置を把持し、人の背中でそれの位置を正確に定めるための、表面が適切に方向付けられた対を人に再び提供する。おそらく、さらに重大なことには、これらの握り面は、使用後に人が装置を握持して取りはずすための容易な手段を提供する。
図9に関して論じられる残りの特徴は、図10において同様に示され、気流開口部520、ならびに周辺基部822の裏面に配置される接着パッド940を含む。
次に、装置の内部構造を示す本発明の装置の代替的な実施形態の底面図である図11を参照する。この図から、装置が単に形成され、形作られた薄壁構造であるように、内部構造が外部特徴の構成に必ずしも直接対応するわけではないことが分かる。図11のこの図の仰臥位抑止装置10’は、接着パッド940が配置される周辺基部822を備えるように再び示される。周辺基部822へ延在する内部は、一般にこれらの同じ構造の外観に合わせて対応するドーム基壁826である。
同様に、ドーム頂壁828は、再び、装置の全体的な剛性を改善するように、設けられる壁に囲まれた構造(ドーム基壁826からドーム頂壁828まで)の厚さの変化を反映する輪郭は少ないが、装置の外部から見たその構造の一部を反映する。これと同様に、剛性長チャンネル830は、交差隆起を同様に形成する剛性短チャンネル832を有する装置の内部に延在し、より大きい強度を有する装置の頂点を再び構成する円筒形の隆起として見られる。
気流開口部520は、装置が人の背中に配置され、接着パッド940が人の背中の皮膚に接着されたときに、内部から外部周囲空気への空気の流れを可能にするために、仰臥位抑止装置10’の内部に延在するように示される。気流開口部520がない場合、接着パッド940は、人の自然の汗を閉じ込めて、含有する可能性があり、それによって、最終的な不快感、およびおそらく人の背中からの接着材料の放出を引き起こす可能性があるように、外部周囲空気から内部を隔離する。
ここで図6を参照すると、睡眠支持台50の上の個人100の背中に動作可能に配置される仰臥位抑止装置10の平面図が示され、個人100は側臥位置で示される。個人100の背中の仰臥位抑止装置10の向きおよび配置は、以下でさらに詳細に論じられる要因に基づいて可変である。
最後に、マットレスなどの睡眠支持面上で本発明の装置を使用する個人の側面図を提供する図7Aおよび図7Bを参照する。当業者は、図7Aおよび図7Bに示される好ましい実施形態に加えて、他の代替的な実施形態も同様の方法で使用されて示される可能性があることを認識するであろう。図7Aは、ヘッドレストまたは枕52を使用して睡眠支持台50の上で寝ている個人54に配置される本発明の仰臥位抑止装置10を示す。仰臥位抑止装置10は好ましくは、人の背中の目標配置領域56内に配置される。この目標領域56は、骨格支持が、仰臥位から別の体位をとる必要のある人に、意識的にまたは無意識のうちに警告するのに十分不快であるように、仰臥位抑止装置10と睡眠支持台50との接触を引き起こす人の背中の領域として定義される。換言すれば、一方側または他方側にあまりに遠い、たとえば人の肩への仰臥位抑止装置10の配置は、装置とマットレスとの間に、人が仰臥位にとどまることを抑止するのに必要なレベルの不快感を生じさせるのに十分な直接接触を提供することができない。
図7Bは、人が仰臥位をとるときに生じることを示し、ここで、仰臥位抑止装置10と睡眠支持台50との間の直接接触が生じる。睡眠台(マットレス)が十分に堅い限り、仰臥位抑止装置10上での上向きの、ゆえに、個人54の背中での上向きの十分な力が発生し、人が仰向けで寝ることを抑止するのに十分な不快感がもたらされる。経験によれば、このレベルの不快感は、そのような目的のために必ずしも人を起こすことなく、人の睡眠位置を切り換えるのに十分である。換言すれば、装置の潜在意識または睡眠調整効果は、人が仰臥位をとる、または任意の長さの時間、仰臥位にとどまることを抑止するのに十分過ぎるほどである。
本発明の装置を使用する人は、睡眠面に横になり寝入る前に、自身の背中に装置の位置を定めて、接着することができる。その接着面が体に接着されるとき、装置は、個人が装置のドーム上に体重をかける位置に移動することを受動的に抑止するのに役立ち、その結果、就寝中に個人が望ましくない位置に移動することを受動的に抑止する位置に接着することができる。装置を体の対応する領域に接着することによって、これは、できるだけ避ける必要がある被験者の身体部分の、夜間の再配置および/または意図しない体重負荷を防止および最小化するのに役立つ。
一般に、本発明の装置は、睡眠位置決め装置として使用することができ、人の体の領域に配置および接着されるとき、特定の寝姿勢を促進または阻止するのに役立つ。いびきを抑止する装置の使用に加えて、代替的な使用も意図される。たとえば、専門家は、仰向けに寝ることが血流を制限する可能性があるため、妊娠後期に仰向けに寝ないように妊婦に勧める傾向がある。本発明の装置は、妊婦が仰向けに寝ることを抑止するために使用されてもよく、それによって、血流を最大化するために側臥姿勢を促進することができる。
さらに、装置の代替的な用途は、いびきを抑止すること以外の理由のために、人の背中以外の体の領域に装置を配置することを含むことができる。1つの非限定的な例として、右腰の手術をしたり、または右腰に損傷を受けた人が右腰を下にして横になる場合、外傷または外科的処置の部位が悪化することがあるシナリオにおいて、本発明の装置は、右腰の近くの皮膚上に配置されてもよい。このように配置されると、人は、外傷または外科的処置の部位を下にして横になるために回転することを抑止され、それによって、起こりうるさらなる損傷または外傷を防止する。さらにまた、背痛を患う人々のために、装置が、人の体の領域に動作可能に配置され、寝姿勢を促進または阻止してもよく、それは次に、背痛のつらさの最小化または減少を支援することができる。別の例として、本発明の装置は、酸の逆流すなわち胃食道逆流症(GERD)ならびに胸やけなどの状態を悪化させる可能性がある寝姿勢を抑止するために使用されてもよい。
同様に、いびきの傾向があるそれらの人々の場合、仰向けに横たわるまたは眠るとき、本発明の装置は、いびきの防止、最小化、および抑止に役立つ。よって、上記のように、装置を被験者の背中に接着することによって、睡眠中、個人が仰臥位をとることを抑止するために、好ましくは使用され、それによって、多くの場合、仰臥位睡眠の姿勢から生じるいびきを抑止する。睡眠後に目覚めて、寝床から離れるとき、単純に手を後ろにまわして、(再び上記のように)装置を握持し、背中からそれを取りはずすことができる。次いで、好ましい再使用可能な接着材料は、プラスチックの薄い可撓性シートによって一時的に覆われ、使用しない間の、接着面上へのごみおよびほこりの堆積が防止されてもよい。
本発明が上記の好ましい実施形態とともに記載されたが、当業者は、装置の寸法、構造、および幾何学的構成への特定の修正が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく行われてもよいことを認識するであろう。装置のさまざまな特徴が、それらの機能、したがってそれらの構成のいくつかの様式に関して記載されているが、これらの構成上の変化が予想される。装置の円形形状は、たとえば、取扱いおよび配置のより良好な容易さにつながるが、その形状は、装置の機能をほとんど損なうことなく、非常に容易に長円形の構成を採用することができる。同様に、装置全体が引き続き、人の背中の輪郭に対して確実にそして平らに配置できる限り、長円形の長軸に沿って装置をより大きく延長させてもよい。
装置の寸法は当然、可変であるが、装置上で眠ることを抑止するために必要な最小限の不快感を提供するだけ十分に大きくなければならず、さらに、自然に生じる背中のさまざまな輪郭にもかかわらず確実に背中に接着できるだけ十分に小さくなければならない。本発明の装置の好ましい実施形態の直径は約5インチであり、補強されたドーム領域14の基部の直径は約3.5インチであり、好ましい実施形態の高さは約2インチである。しかし、当業者は、幾何学的形状および構造に関するそのような修正は、所望の機能および目的を実現する装置をさらに製造する自然な変化であることを認識するであろう。
「など」、「たとえば」などで導入される列挙された例および選択肢は、読みやすさを通して理解を高めるためであり、先の例を限定するものではないという理解のもとで、添付の請求項の発明を請求する。