JP6812855B2 - ジアルキルアミノシランの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高純度のジアルキルアミノシランの製造方法に関する。より詳しくは、金属存在下、クロロシランのフィード時に、同時にジアルキルアミンをフィードして、安全にかつ効率よくジアルキルアミノシランを製造する方法に関するものである。
ジアルキルアミノシランは、分子内にケイ素原子と窒素原子を有する化合物であり、特に近年、半導体絶縁膜材料やシリコンウェーハ表面の超撥水化剤など電子情報材料分野において、塩素をはじめとする腐食性の高いハロゲン含有量が低い高純度品が望まれ、それらを安価で効率よく製造する方法が求められている。
ジアルキルアミノシランの製造方法として、クロロシランとジアルキルアミンの反応から合成する方法が知られている(非特許文献1)。しかし、目的とするジアルキルアミノシランのほかに、ジアルキルアミンの塩酸塩が多量に副生するため、ジアルキルアミノシランを得るために、多量の溶媒による容積効率の低下や、ろ過あるいはデカントなどの固液分離操作が必要となっている。
特許文献1には、多量に副生するジアルキルアミンの塩酸塩をろ過などの固液分離を行わずに、アルカリ水溶液を添加して、ジアルキルアミン塩酸塩をアルカリ水溶液に溶解して、水層に抽出して分離する方法が示されている。
特許文献2には、多量に副生するジアルキルアミンの塩酸塩を温度制御しながら金属(マグネシウムなど)と反応させて、ジアルキルアミン、金属の塩化物(塩化マグネシウムなど)そして水素にして、ジアルキルアミンを再生し、かつ塩の減量する方法が示されている。
特許文献3および4には、銅触媒存在下、金属ケイ素とジアルキルアミンから直接ジアルキルアミノシランを製造し、クロロシランを使用せず、そのためジアルキルアミンの塩酸塩が生成せず、かつハロゲン含有量が少ない方法が示されている。
特開昭50-5332号公報 米国特許3467686号明細書 特開昭56-68686号公報 特開2001-2682号公報
J. Chem. Soc., 1964, 3429-3436
特許文献1の製造方法では、水と反応しやすいジアルキルアミノシランとアルカリ水溶液を接触させることにより、ジアルキルアミノシランが加水分解し、収量が大きく減少する恐れがある。
特許文献3と4では、ジアルキルアミノシランの構造が限定され、置換基として水素基とジメチルアミノ基のみの化合物となり、汎用性にかけてしまう。
また、特許文献2は、温度を制御しながら、反応で生成してくるジアルキルアミンの塩酸塩を金属と反応させて、金属の塩化物として減量することができ、しかもジアルキルアミンをほぼ化学量論的に等量でジアルキルアミノシランを製造することができる利便性があるが、クロロシランの塩素の置換数が多数の化合物になると、金属の塩化物でも固液分離に大きな負荷がかかる恐れがある。さらに、ジアルキルアミンの塩酸塩と金属の反応は、ある温度以上にならないと、反応が起こらず、大きな発熱を伴うため、暴走反応を起こし易い。特に、クロロシランとジアルキルアミンの両者の沸点が低いもの同士を、沸点より高い温度で反応させることになり、この反応制御には非常に難しい問題があった。そのため、いろいろなジアルキルアミノシランに対応し、しかもジアルキルアミンの塩酸塩の蓄積量を抑え、かつハロゲン含有量を抑え、効率の良く、しかも安全にジアルキルアミノシランの製造方法が望まれていた。

Figure 0006812855
ジアルキルアミンとクロロシランとから、ジアルキルアミノシランを製造するプロセスにおいて、ジアルキルアミンおよびクロロシランのフィード条件を検討することにより、反応を穏やかにできる方法を見出した。
ジアルキルアミンの塩酸塩と金属とを穏やかに反応させるために、ジアルキルアミンの塩酸塩が反応系内に蓄積しない条件、金属存在下、ある温度以上でクロロシランと同時にジアルキルアミンをフィードすることで、安全にかつ収率よくジアルキルアミノシランを得ることが可能となることが分かった。
本発明は、下記の項[1]〜[5]で構成される。
[1] 金属存在下、クロロシランのフィード時に、同時にジアルキルアミンをフィードして反応させる、ジアルキルアミノシランを製造する方法。
[2] クロロシランとジアルキルアミンをフィードした後、ジアルキルアミンのみをフィードして反応させる、項[1]記載のジアルキルアミノシランを製造する方法。
[3] ジアルキルアミンが、

Figure 0006812855

の化学式で表され、R1とR2は独立して、直鎖状の炭素数1から6のアルキル、分岐状の炭素数3〜6のアルキル、またはフェニルである、項[1]または[2]に記載のジアルキルアミノシランの製造方法。
[4] クロロシランが、

Figure 0006812855

の化学式で表され、R3は、水素、直鎖状の炭素数1から6のアルキル、分岐状の炭素数3から6のアルキル、またはフェニルであり、nは、0から3の整数である、項[1]〜[3]のいずれか1項に記載のジアルキルアミノシランの製造方法。
[5] 添加する金属が、マグネシウム、カルシウム、および亜鉛から選択される少なくとも1つである、項[1]〜[4]のいずれか1項に記載のジアルキルアミノシランの製造方法。
[6] 反応の温度が、70℃以上、反応に用いる溶媒の沸点以下である、項[1]〜[5]のいずれか1項に記載のジアルキルアミノシランの製造方法。
本発明によれば、ジアルキルアミンの塩酸塩と金属との反応を穏やかに行うことで、急激な発熱による暴走反応を防ぐことができ、しかも比較的ハロゲン含有量の少ない高品質のジアルキルアミノシランを、クロロシランの種類に関係なく、安全、安定的、効率的かつ安価な費用で製造することができる。また、本発明に従うジアルキルアミノシランであれば、反応液中のハロゲン含有量が少ないので、蒸留の歩留まりが良く、品質の高いジアルキルアミノシランを効率よく得ることができる。
本発明のジアルキルアミノシランの製造方法を実施するのに適した装置図である。
本発明の「クロロシラン」は、モノクロロシラン、ジクロロラン、トリクロロシラン、テトラクロロシラン、およびこれらの誘導体の総称である。
ジアルキルアミノシランの製造プロセスにおいて、ある温度以上で、クロロシランと同時にジアルキルアミンをフィードすることで安全にジアルキルアミンの塩酸塩と金属が反応することが明らかになった。
温度は、溶媒にもよるが、70℃以上、できれば80℃以上が好ましい。金属存在下、最初からクロロシランと同時にジアルキルアミンをフィードする方法もあるが、低沸点のジアルキルアミン、例えば、ジメチルアミン(沸点7℃)や、低沸点のクロロシラン、例えば、トリクロロシラン(沸点31.8℃)を反応させる場合は、準備工程として、沸点以下の温度、例えば5℃で、少量のジアルキルアミンとクロロシランを反応させる、あるいは、少量のジアルキルアミノシランを種品として加える。
次に、第一反応工程として、温度を上げて、クロロシランと同時にジアルキルアミンをフィードする。
さらに第二反応工程では、第一反応工程で不足分のクロロシランあるいはジアルキルアミンをフィードして、反応を完結させる。第一反応工程のクロロシランとジアルキルアミンのフィードバランスとしては、クロロシランが少し早めにフィードして、ジアルキルアミンが還流しないように行うと、反応の温度を維持しやすい。
例えば、トリクロロシランとジメチルアミンとの反応の場合、トリクロロシランを少し早めにフィードしても、反応系内に存在するトリス(ジメチルアミノ)シランと反応して、比較的沸点の高い中間生成物、(ジメチルアミノ)ジクロロシラン(推定沸点70℃)、ビス(ジメチルアミノ)クロロシラン(推定沸点107℃)になり、トリクロロシランの還流は起こりにくい。一方、ジメチルアミンを早く入れすぎると、ジメチルアミンが還流して反応温度を維持することができなくなることが起こりやすい。
Figure 0006812855
ジアルキルアミンの塩酸塩および金属の塩化物を溶かす溶媒として、非プロトン性で極性の高い溶媒として、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、1,2−ジメトキシエタン(DME)、ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトン、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジオキサン、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)などが挙げられ、他に、ジブチルエーテルなどのエーテル類、クロロホルムなどのハロゲン系炭化水素、酢酸エチル、ギ酸メチルなどのエステル類、トリエチルアミン、テトラメチルエチレンジアミンなどの3級アミンなどを用いることができる。
また、ジアルキルアミノシランのハロゲン含有量を下げる溶媒として、直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素、例えば、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタン、ノルマルオクタンなどが挙げられる。
非プロトン極性溶媒と直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素との溶媒とは、直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素である単独溶媒を使用してもいいし、または、直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素と非プロトン極性溶媒との混合溶媒において、ジアルキルアミンとクロロシランを反応させることを含んでいる。また、非プロトン極性溶媒は、クロロシランと混合してフィードすることも可能で、この時、ジアルキルアミンの塩酸塩によるフィードラインの閉塞を防止する効果がある。
直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素溶媒の単独溶媒の場合は、反応後非プロトン極性溶媒を添加することにより、温度および非プロトン極性溶媒の添加量により、ジアルキルアミンの塩酸塩が完全に溶解し、液液分離で、ジアルキルアミノシランを含む直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素層と、ジアルキルアミンの塩酸塩を含む、非プロトン極性溶媒層を得ることができる。
反応前にマグネシウムなどの金属を添加し、50℃以上、好ましくは70℃以上、より好ましくは80℃以上で反応させることで、反応途中副成するジアルキルアミン塩酸塩をマグネシウムなどの金属と反応させ、塩化マグネシウムなどの金属の塩化物に変換することができる。金属の塩化物にすることで、ジアルキルアミンの塩酸塩のときの塩の量が半減し、より溶媒を少なく、しかもジアルキルアミンの使用量を減らすことができる。また、塩化マグネシウムなどの金属の塩化物は、非プロトン極性溶媒への溶解度が高く、温度と溶媒量により、ジアルキルアミンの塩酸塩と同様に完全に溶解させることができる。
図1は、本発明のジアルキルアミノシランの製造方法を実施するのに適した通常の実験装置の構成図である。
反応器は、4つ口を備えたガラス製のフラスコに、ジムロート冷却管と分岐管、内容物サンプリング管、攪拌機、温度計、クロロシラン用のフィードタンクおよびジアルキルアミンフィード口が配置される。
ジアルキルアミノシランは、水分で分解するため、溶媒および装置の水分が、収率に大きく影響する。脱水の方法としては、溶媒では、モレキュラーシーブスなどによる吸着、装置では、アセトニトリルやオクタン等、水と共沸する溶媒を使い、還流させて共沸脱水で取り除いたり、さらにはマグネシウムなどの金属と水を反応させて、水分を下げることができる。
以下に、本発明のクロロシランと同時にジアルキルアミンをフィードする場合を示す。直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素、およびマグネシウムなどの金属を4つ口フラスコに仕込んだ後、好ましくは、加熱して、共沸脱水させ、マグネシウムと水を反応させ、またはこれらの両方を行わせ、装置の脱水を行う。直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素は、クロロシランに対して、0.2倍から10倍(重量)が好ましい。
また、マグネシウムなどの金属は、クロロシランの塩素に対して、当量から0.5倍が好ましい。脱水後、内部温度を室温に下げ、クロロシランと非プロトン性極性溶媒をフィードタンクに仕込む。
非プロトン極性溶媒は、始めに4つ口フラスコに仕込むこともできるが、クロロシランと混ぜることにより、反応中、クロロシランのフィード口の塩による閉塞防止の効果が期待できる。非プロトン性極性溶媒は、クロロシランに対して、0.2倍から10倍(重量)が好ましい。反応の初期条件として、温度を70℃あるいは80℃に上げて、クロロシランと同時にジアルキルアミンをフィードする方法もあるが、準備工程として低い温度でクロロシランの一部、仕込み全体の重量で10%もしくは、5%を仕込んで、ジアルキルアミンと反応させ、ジアルキルアミノシランを生成させる方法、あるいは、目的のジアルキルアミノシランを少量仕込んでおく方法がある。ジアルキルアミノシランを事前に生成させておくことで、温度を上げたときの低沸点のクロロシランの揮散ロスを抑えることができる。また、少量のジアルキルアミンの塩酸塩が生成するが、金属との反応において、暴走反応が起こる前に終了することが可能となる。次に第一反応工程として、70℃あるいは80℃以上の温度になったところで、クロロシランと同時にジアルキルアミンをフィードする。特にフィード口は、ジアルキルアミンとクロロシランを気相部、液相部どちらでも可能である。ただ、ジアルキルアミンおよびクロロシランの吐出圧力が弱い場合、フィードラインにジアルキルアミンの塩酸塩が析出し、閉塞する恐れがある。その場合は、ジアルキルアミンおよびクロロシランの沸点などの物性を考慮して、気相部と液相部に分けてフィードすることで、ジアルキルアミンの塩酸塩による閉塞を緩和することが可能である。
また、クロロシランに非プロトン極性溶媒を混ぜることで、ジアルキルアミンの塩酸塩による閉塞を緩和することも可能である。ジアルキルアミンとクロロシランのフィード速度は、同じ当量となるフィード速度で投入するのが好ましいが、どちらの原料が過剰となり、還流して、反応温度が所定温度より下がらなければ大きな問題にはならない。反応温度が所定より下がると、ジアルキルアミンの塩酸塩が蓄積し、非常に危ない状態になるので、反応温度には注意する必要がある。ジアルキルアミンの塩酸塩が多量に蓄積したところで金属との反応が起こると、大きな発熱反応となり、さらに水素およびジアルキルアミンのガスが生成することにより、特にジアルキルアミンに沸点の低いジメチルアミンなどを用いている場合は、ジムロート冷却管のガス道がジアルキルアミンの液で封じられて、内部の圧力が上昇する恐れがあるので、十分注意する必要がある。反応の終点は、ジアルキルアミンがクロロシランに対して当量以上入り、発熱が収まることで確認できる。
溶媒の量、および温度により、ジアルキルアミンの塩酸塩、または塩化マグネシウムなどの金属の塩化物は、完全に溶けて、ジアルキルアミノシランを含む直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素の溶媒層とジアルキルアミンの塩酸塩または塩化マグネシウムなどの金属の塩化物を多く含む非プロトン極性溶媒層の2層になり、これらを分液することができる。また、溶媒量が少ない、または温度が低いときは、ジアルキルアミンの塩酸塩または塩化マグネシウムなどの金属の塩化物が固形分として析出するが、溶解性の高い非プロトン極性溶媒を加えているので、固液分離性の良い塩が生成する。固液分離、そして分液することで、直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素を含むジアルキルアミノシランを得ることができる。
分液により、得られた直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素を含むジアルキルアミノシランは、直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素の非極性効果により、ハロゲン含有量を低く抑えることができる。直鎖状炭化水素または分岐状炭化水素の量および、ジアルキルアミノシランの種類にもよるが、ハロゲン含有量(塩素分)が数ppmから数百ppmの反応素液が得られる。これに、脱ハロゲン(塩化)剤として、ナトリウムメトキシドのメタノール溶媒や、カリウムtert−ブトキシドなどの金属アルコキシド、ブチルリチウムやメチルグリニャールなどの有機金属化合物を添加して、精留することで、ハロゲン含有量(塩素)分の低い高品質のジアルキルアミノシランを得ることができる。
化合物は、下記の手順により合成した。合成した化合物は、ガスクロマト分析により定量を行なった。
ガスクロマト分析:測定には、島津製作所製のGC−2014型ガスクロマトグラフを用いた。カラムは、パックドカラム内径2.6mm、長さ3m、充填剤、SE−30 10% 60/80、Shimalite WAWを用いた。キャリアーガスとしてはヘリウム(20ml/分)を用いた。試料気化室の温度を250℃、検出器(TCD)部分の温度を250℃に設定した。試料は0.5μmのシリンジフィルタでろ過後、ろ液1μlを試料気化室に注入した。記録計には島津製作所製のGCsolutionシステムなどを用いた。
<スペクトルデータ>
NMR分析:測定には、JEOL社製のECZ400Sを用いた。H−NMRの測定では、試料をCDClの重水素化溶媒に溶解させ、室温、400MHz、積算回数8回の条件で測定した。クロロホルムを内部標準として用いた。13C−NMRの測定では、CDClを内部標準として用い、積算回数512回で行った。核磁気共鳴スペクトルの説明において、sはシングレットであることを意味する。
例えば、目的物の1つであるトリス(ジメチルアミノ)シランのスペクトルデータを示す。
Figure 0006812855

Figure 0006812855
以下、本発明の実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
Figure 0006812855
<準備工程>
300mL4つ口フラスコに、マグネシウム7.66g(0.32mol)およびn−ヘプタン90gを仕込んだ。攪拌を行いながら、オイルバスを115℃に加熱して、1時間還流状態にして、溶媒および装置中の水分をマグネシウムと反応させて脱水を行い、その後、オイルバスを外して氷水で冷却した。50mLフィードタンクにトリクロロシラン(TCS)40.8g(30mL、0.30mol)を仕込み、内部温度が5℃まで下がったところで、TCS3mLを300mL4つ口フラスコに仕込んだ。10℃以下を維持した状態で、ジメチルアミン(DMA)をフラスコの気相部分から1分間当たり16mLの速さで1時間フィードした。
<第一反応工程>
氷水での冷却をやめ、再び300mL4つ口フラスコをオイルバスに漬けて、オイル温度を90℃に設定し、反応液温度が80℃以上まで加熱した。加熱途中、DMAの塩酸塩とマグネシウムの反応が起こったが、温度の目立った急上昇は見られなかった。内部の温度が80℃を越えたところで、TCSを1時間当たり13.5mLの速さで液中にフィードを行い、同時にDMAを1分間当たり85mLの速さで気相にフィードを始めた。同時フィード時間は、2時間で、同時フィード終了時の反応液のガスクロマト(GC)分析では、TCS、1.9%、n−ヘプタンと(ジメチルアミノ)ジクロロシラン(1D体)、85.2%、ビス(ジメチルアミノ)クロロシラン(2D体)、12.9%であった。なお、n−ヘプタンと1D体は、GC上、ピークが重なっていて、ひとつのピークとして処理した。
<第二反応工程>
さらにDMAを、2時間30分間フィードした。DMAは、2回のフィード分を足して合計69.5g(1.54mol)をフィードした。反応液温度の低下とGC分析による中間生成物の2D体の消失を確認したところで、DMAのフィードを停止した。オイルバスの加熱を停止し、冷却後、反応液208gを得た。
<後処理工程>
反応液を定性ろ紙2Cを取り付けた加圧ろ過器でろ過し、ろ残をn−ヘプタン30gで洗浄して、トリス(ジメチルアミノ)シラン(TDMAS)を含むろ液147gを得た。GC分析したところ、TDMASを43.5g(0.27mol)含有しており、反応収率90%であった。さらに、加水分解性塩素を測定したところ、188ppmであった。
[実施例2]
Figure 0006812855
<準備工程>
300mL4つ口フラスコにマグネシウム7.64g(0.31mol)、n−ヘプタン60gと1,2−ジメトキシエタン(DME)30gを仕込んだ。攪拌を行いながら、オイルバスを115℃に加熱して、1時間還流状態にして溶媒および装置中の水分をマグネシウムと反応させて脱水を行い、その後、氷水で冷却した。50mLフィードタンクにTCS45.0g(32mL、0.33mol)を仕込み、内部温度が5℃まで下がったところで、TCS3mLを300mL4つ口フラスコに仕込んだ。10℃以下を維持した状態で、DMAをフラスコの気相部分から1分間当たり37mLの速さで1時間フィードした。
<第一反応工程>
オイルバスを90℃に設定し、反応液温度が80℃以上まで加熱した。加熱途中、DMAの塩酸塩とマグネシウムの反応が起こったが、温度の目立った急上昇は見られなかった。内部の温度が80℃を越えたところで、TCSを1時間当たり14.5mLの速さで液中に滴下し、同時にDMAを1分間当たり85mLの速さで気相にフィードを始めた。同時フィード時間は、2時間で、同時フィード終了時の反応液のGC分析では、TCS、3.2%、DME、25.2%、n−ヘプタンと1D体、64.0%、2D体、7.7%であった。
<第二反応工程>
さらにDMAを、2時間30分間フィードした。DMAを合計61.2g(1.36mol)フィードした。反応液温度の低下とGC分析による中間生成物の2D体の消失を確認したところで、DMAのフィードを停止した。冷却後、反応液204gを得た。
<後処理工程>
反応液を加圧ろ過器でろ過し、ろ残をn−ヘプタン30gで洗浄して、TDMASを含むろ液133gを得た。GC分析したところ、TDMASを45.7g(0.28mol)含有しており、反応収率85%であった。さらに、加水分解性塩素を測定したところ、183ppmであった。
[実施例3]
Figure 0006812855
<準備工程>
300mL4つ口フラスコにマグネシウム5.10g(0.21mol)、n−ヘプタン60gとTHF15gを仕込んだ。攪拌を行いながら、オイルバスを115℃に加熱して、1時間還流状態にして溶媒および装置中の水分をマグネシウムと反応させて脱水を行い、その後、氷水で冷却した。50mLフィードタンクにTCS28.0g(20mL、0.21mol)を仕込み、内部温度が5℃まで下がったところで、TCS3mLを300mL4つ口フラスコに仕込んだ。10℃以下を維持した状態で、DMAをフラスコの気相部分から1分間当たり16mLの速さで1時間フィードした。
<第一反応工程>
オイルバスを90℃に設定し、反応液温度が80℃以上まで加熱した。加熱途中、DMAの塩酸塩とマグネシウムの反応が起こるが、温度の目立った急上昇は見られなかった。内部の温度が80℃を越えたところで、TCSを1時間当たり11.3mLの速さで液中に滴下し、同時にDMAを1分間当たり85mLの速さで気相にフィードを始めた。同時フィード時間は、1時間30分間で、同時フィード終了時の反応液のGC分析では、TCS、2.5%、THF、12.6%、n−ヘプタンと1D体、75.1%、2D体、9.8%であった。
<第二反応工程>
さらにDMAを、1時間30分間フィードした。DMAを合計41.0g(0.91mol)フィードした。反応液温度の低下とGC分析による中間生成物の2D体の消失を確認したところで、DMAのフィードを停止した。冷却後、反応液150gを得た。
<後処理工程>
反応液を加圧ろ過器でろ過し、ろ残をn−ヘプタン30gで洗浄して、TDMASを含むろ液108gを得た。GC分析したところ、TDMASを29.3g(0.18mol)含有しており、反応収率88%であった。さらに、加水分解性塩素を測定したところ、450ppmであった。
[実施例4]
Figure 0006812855
<準備工程>
300mL4つ口フラスコにマグネシウム6.80g(0.28mol)、n−ヘプタン60gとDME30gを仕込んだ。攪拌を行いながら、オイルバスを115℃に加熱して、1時間還流状態にして溶媒および装置中の水分をマグネシウムと反応させて脱水を行い、その後、氷水で冷却した。50mLフィードタンクにテトラクロロシラン(4CS)34.0g(23mL、0.20mol)を仕込み、内部温度が5℃まで下がったところで、4CS3mLを300mL4つ口フラスコに仕込んだ。10℃以下を維持した状態で、DMAをフラスコの気相部分から1分間当たり16mLの速さで1時間フィードした。
<第一反応工程>
オイルバスを90℃に設定し、反応液温度が80℃以上まで加熱した。加熱途中、DMAの塩酸塩とマグネシウムの反応が起こるが、温度の目立った急上昇は見られなかった。内部の温度が80℃を越えたところで、4CSを1時間当たり11.5mLの速さで液中に滴下し、同時にDMAを1分間当たり85mLの速さで気相にフィードを始めた。同時フィード時間は、2時間で、同時フィード終了時の反応液のGC分析では、4CS、1.5%、DME、15.8%、n−ヘプタン、57.1%、(ジメチルアミノ)トリクロロシラン、6.3%、ビス(ジメチルアミノ)ジクロロシラン、14.5%、トリス(ジメチルアミノ)クロロシラン、4.8%であった。
<第二反応工程>
さらにDMAを、2時間フィードした。DMAを合計50.9g(1.13mol)フィードした。反応液温度の低下とGC分析による中間生成物のトリス(ジメチルアミノ)クロロシランの消失を確認したところで、DMAのフィードを停止した。冷却後、反応液181gを得た。
<後処理工程>
反応液を加圧ろ過器でろ過し、ろ残をn−ヘプタン30gで洗浄して、テトラキス(ジメチルアミノ)シラン(4DMAS)を含むろ液135gを得た。GC分析したところ、4DMASを33.9g(0.17mol)含有しており、反応収率83%であった。さらに、加水分解性塩素を測定したところ、140ppmであった。
[実施例5]
Figure 0006812855
<準備工程>
300mL4つ口フラスコにマグネシウム7.64g(0.31mol)、n−ヘプタン60gとDME50gを仕込んだ。攪拌を行いながら、オイルバスを115℃に加熱して、1時間還流状態にして溶媒および装置中の水分をマグネシウムと反応させて脱水を行い、その後、氷水で冷却した。50mLフィードタンクにTCS40.6g(30mL、0.30mol)を仕込み、内部温度が5℃まで下がったところで、TCS3mLを300mL4つ口フラスコに仕込んだ。10℃以下を維持した状態で、DMAをフラスコの気相部分から1分間当たり16mLの速さで1時間フィードした。
<第一反応工程>
オイルバスを80℃に設定し、反応液温度が75℃まで加熱した。加熱途中、DMAの塩酸塩とマグネシウムの反応が起こるが、温度の目立った急上昇は見られなかった。内部の温度が75℃を維持したところで、TCSを1時間当たり13.5mLの速さで液中に滴下し、同時にDMAを1分間当たり85mLの速さで気相にフィードを始めた。同時フィード時間は、2時間で、同時フィード終了時の反応液のGC分析では、TCS、2.0%、DME、33.9%、n−ヘプタンと1D体、49.4%、2D体、14.7%であった。
<第二反応工程>
さらにDMAを、2時間30分間フィードした。DMAを合計65.3g(1.45mol)フィードした。途中、TCSのフィードが終了して1時間後に、内部の温度が75℃から83℃まで一時的に上昇するのが確認された。反応液温度の低下とGCによる中間生成物の2D体の消失を確認したところで、DMAのフィードを停止した。冷却後、反応液224gを得た。
<後処理工程>
反応液を加圧ろ過器でろ過し、ろ残をn−ヘプタン30gで洗浄して、TDMASを含むろ液157gを得た。GC分析したところ、TDMASを45.0g(0.28mol)含有しており、反応収率93%であった。さらに、加水分解性塩素を測定したところ、138ppmであった。
[実施例6]
Figure 0006812855
<準備工程>
3L4つ口フラスコにマグネシウム87.5g(3.6mol)、n−ヘプタン750gを仕込んだ。攪拌を行いながら、オイルバスを115℃に加熱して、1時間還流状態にして溶媒および装置中の水分をマグネシウムと反応させて脱水を行い、その後、氷水で冷却した。500mLフィードタンクにTCS408g(3.01mol)とDME150gとの混合液(468mL)を仕込み、内部温度が5℃まで下がったところで、TCSとDME混合液30mLを3L4つ口フラスコに仕込んだ。10℃以下を維持した状態で、DMAをフラスコの気相部分から1分間当たり240mLの速さで1時間フィードした。
<第一反応工程>
オイルバスを90℃に設定し、反応液温度が85℃まで加熱した。加熱途中、DMAの塩酸塩とマグネシウムの反応が起こるが、温度の目立った急上昇は見られなかった。内部の温度が85℃を維持したところで、TCSを1時間当たり55mLの速さで液中に滴下し、同時にDMAを1分間当たり420mLの速さで気相にフィードを始めた。同時フィード時間は、8時間で、同時フィード終了時の反応液のGC分析では、DME、9.3%、n−ヘプタンと1D体、63.0%、2D体、14.8%、TDMAS、12.9%であった。
<第二反応工程>
さらにDMAを、2時間30分間フィードした。DMAを合計555g(12.3mol)フィードした。反応液温度の低下とGC分析による中間生成物の2D体の消失を確認したところで、DMAのフィードを停止した。冷却後、反応液1950gを得た。
<後処理工程>
反応液を加圧ろ過器でろ過し、ろ残をn−ヘプタン300gで洗浄して、TDMASを含むろ液1434gを得た。GC分析したところ、TDMASを464g(2.87mol)含有しており、反応収率95%であった。さらに、加水分解性塩素を測定したところ、40ppmであった。
<精留工程>
このろ液に脱ハロゲン(塩化)剤として、カリウムtert−ブトキシドを塩素分の2倍モル、360mg(3.2mmol)添加したものを2L4つ口フラスコに仕込み、圧力30から21kPaの減圧条件の下、精留塔として、直径2.5cm、長さ30cmのカラムに充填材にヘリパックを充填したものを用い精留を行った。主留カット条件は、圧力22kPa、温度が、オイルバスのオイル温度124℃から133℃、フラスコ内部の温度が96から100℃、塔頂の温度が80℃で、純度99%以上、加水分解性塩素分1ppm未満のTDMASを325g、蒸留収率70%で得た。
[比較例1]
Figure 0006812855
<準備工程>
300mL4つ口フラスコにマグネシウム7.60g(0.31mol)、n−ヘプタン60gとDME23gを仕込んだ。攪拌を行いながら、オイルバスを115℃に加熱して、1時間還流状態にして溶媒および装置中の水分をマグネシウムと反応させて脱水を行い、その後、氷水で冷却した。300mL4つ口フラスコにTCS40.8g(0.30mol)を仕込み、内部温度が5℃まで下がったところで、DMAをフラスコの気相部分から1分間当たり85mLの速さで2時間フィードした。
<反応工程>
オイルバスを90℃に設定し、反応液温度が80℃以上まで加熱した。加熱途中、DMAの塩酸塩とマグネシウムの反応が起こり、温度の急上昇が発生し、フラスコ内部の温度が90℃まで上昇した。ただ、溶媒の還流までは見られなかった。内部の温度が80℃を越えたところで、DMAを1分間当たり85mLの速さでフィードを始めた。DMAのフィードを再開して15分後にフラスコ内で還流が激しくなる現象が見られ、フラスコ内部の温度が92℃まで上昇した。DMAは、3時間フィードを行い、DMAを合計65.9g(1.46mol)をフィードした。反応液温度の低下とGC分析により中間生成物の2D体の消失を確認したところで、DMAのフィードを停止した。冷却後、反応液197gを得た。
<後処理工程>
反応液を加圧ろ過器でろ過し、ろ残をn−ヘプタン31gで洗浄して、TDMASを含むろ液109gを得た。GC分析したところ、TDMASを25.9g(0.16mol)含有しており、反応収率53%であった。さらに、加水分解性塩素を測定したところ、620ppmであった。
[比較例2]
Figure 0006812855
<準備工程>
300mL4つ口フラスコにマグネシウム5.10g(0.21mol)、n−ヘプタン60gを仕込んだ。攪拌を行いながら、オイルバスを115℃に加熱して、1時間還流状態にして溶媒および装置中の水分をマグネシウムと反応させて脱水を行い、その後、氷水で冷却した。300mL4つ口フラスコにTCS27.9g(0.21mol)を仕込み、内部温度が5℃まで下がったところで、DMAをフラスコの気相部分から1分間当たり85mLの速さで3時間30分間フィードし、DMAのフィードを停止した。
<反応工程>
次にオイルバスを60℃に設定し、反応液温度が50℃以上まで加熱したところでTHF15gをシリンジにとり、300mL4つ口フラスコにゆっくり加えた。THF添加途中、DMAの塩酸塩とマグネシウムの反応は見られなかった。オイルバスの温度の設定を80℃に上げ、フラスコ内部の温度が75℃を越えたところで、温度の急上昇が起こり、内部の温度が89℃まで上昇するとともに、泡立ち還流が発生した。GC分析で、中間生成物の2D体の消失を確認したところで、冷却を行った。DMAは、40.1g(0.89mol)をフィードした。冷却後、反応液148gを得た。
<後処理工程>
反応液を加圧ろ過器でろ過し、ろ残をn−ヘプタン30gで洗浄して、TDMASを含むろ液103gを得た。GC分析したところ、TDMASを20.3g(0.13mol)含有しており、反応収率61%であった。さらに、加水分解性塩素を測定したところ、490ppmであった。
表1(反応条件)
Figure 0006812855
表2(収量など)
Figure 0006812855
表1および表2から明らかなように、実施例1から6と比較例1と2とを比較すると、比較例では反応温度が設定温度よりも高くなる異常な発熱が見られて、収率が60%前後と低いのに対して、一方、実施例では、トリクロロシランまたはテトラクロロシラン加熱下、同時にジメチルアミンをフィードすることで、異常な発熱反応が見られず、90%前後の高収率でトリス(ジメチルアミノ)シランまたはテトラキス(ジメチルアミノ)シランを製造できることが確認された。
1 4つ口フラスコ
2 分岐管
3 DMAフィード口
4 サンプリング管
5 攪拌機
6 冷却管
7 温度計
8 クロロシランのフィードタンク
9 窒素フィード口
10 排気
11 オイルバス
12 マグネチックスターラー

Claims (4)

  1. 槽型反応装置において、反応の温度が、70℃以上、反応に用いる溶媒の沸点以下であり、金属存在下、クロロシランのフィード時に、同時にジアルキルアミンをフィードして反応させる、ジアルキルアミノシランを製造する方法。
  2. ジアルキルアミンが、

    Figure 0006812855

    の化学式で表され、R1とR2は独立して、直鎖状の炭素数1から6のアルキル、分岐状の炭素数3〜6のアルキル、またはフェニルである、請求項1記載のジアルキルアミノシランの製造方法。
  3. クロロシランが、

    Figure 0006812855

    の化学式で表され、R3は、水素、直鎖状の炭素数1から6のアルキル、分岐状の炭素数3から6のアルキル、またはフェニルであり、nは、0から3の整数である、請求項1〜のいずれか1項に記載のジアルキルアミノシランの製造方法。
  4. 添加する金属が、マグネシウム、カルシウム、および亜鉛から選択される少なくとも1つである、請求項1〜のいずれか1項に記載のジアルキルアミノシランの製造方法。
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