JP6810970B2 - 揚送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球の揚送装置に関するものである。
従来、パチンコ遊技機から排出された遊技球を島設備の上部タンクなどに揚送する揚送装置としては、押上げ式の揚送装置が知られている。押上げ式の揚送装置は、遊技球を押し出す押出機構と、鉛直方向に沿って延びる筒状の通路部材と、を備える。通路部材の内部には、球通路が形成されており、押出機構から押し出される遊技球は、通路部材によって、島設備の上部へと案内される。
このような押上げ式の揚送装置としては、通路部材の内部に研磨シートを設けたものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示された揚送装置では、遊技球が球通路を通過するときに、遊技球と研磨シートとが接触することによって、遊技球を揚送すると同時に研磨することが可能である。
特開2000−126433号公報
しかしながら、特許文献1に開示された揚送装置では、遊技球と研磨シートとが十分に接触せず、遊技球の汚れが十分に除去できない虞があった。
本発明の目的は、遊技球の汚れが残存することを抑制できる揚送装置を提供することにある。
上記課題を解決する揚送装置は、取り込んだ遊技球を押し出す押出機構と、水平方向と交差する所定方向に沿って延びる筒状の部材であって、且つ前記押出機構によって押し出された遊技球を案内する球通路が内部に形成された通路部材と、遊技球を研磨するシート状の研磨材と、前記シート状の研磨材を支持する支持部と、を備え、前記通路部材には、前記通路部材の壁を前記通路部材が延びる方向と交差する方向に沿って貫通し、且つ、前記球通路の内部と外部とを連通する開口が形成されており、前記開口は、遊技球が前記球通路の内部から外部へ向かうように、前記通路部材が延びる方向と交差する方向に沿って通過することを許容し、前記シート状の研磨材は、前記通路部材の前記開口を覆うことによって、前記通路部材の側壁の一部を構成するとともに、前記球通路に面して前記球通路内の遊技球と接触可能な研磨面を有し、当該研磨面を含む前記シート状の研磨材は、前記球通路内の遊技球からの押圧力によって、前記通路部材が延びる方向と交差する方向に向けて、遊技球と接触している部分が凹むように変形可能であり、前記シート状の研磨材は、前記通路部材と、前記支持部と、の間にあり、前記シート状の研磨材は、第1部分と、第2部分と、を有し、前記第1部分は、前記シート状の研磨材が前記球通路内の遊技球からの押圧力を受けたときに前記支持部と接触する部分であり、前記第2部分は、前記シート状の研磨材が前記球通路内の遊技球からの押圧力を受けても前記支持部と接触しない部分であり、前記シート状の研磨材は、前記球通路の前記所定方向に沿った長さの半分よりも重力方向側の部分に設けられていることを要旨とする。
上記揚送装置について、前記開口の幅は、遊技球の直径よりも広いとよい。
上記揚送装置について、前記押出機構は、遊技球を案内する案内面と、前記案内面と対向する位置において回転可能に設けられた回転体と、前記回転体とともに回転するとともに、前記案内面と前記回転体との間にある遊技球が接触可能な1又は複数の接触部と、前記回転体を回転させる駆動部と、を備え、前記案内面と前記回転体との間にある遊技球は、前記回転体が回転されることにより、前記接触部に接触した状態で前記案内面に沿って移動され、前記接触部は、前記回転体から前記案内面に向かって突出する第1位置と、当該第1位置に比して、前記案内面から離間する第2位置と、に変位可能に構成されており、前記接触部は、球体であるとよい。
本発明によれば、遊技球の汚れが残存することを抑制できる。
島設備の内部構造を示す断面図。 パチンコ遊技機の斜視図。 図5におけるIII−III矢視断面を一部に含む揚送装置の側面図。 揚送装置の正面図。 図3におけるV−V矢視断面図。 揚送装置の平面図。 回転体の正面図。 回転体及び接触球の動作を示す模式図。 回転体及び接触球の動作を示す模式図。 図3におけるX−X矢視断面図。 図3におけるXI−XI矢視断面図。 図3において、遊技球を搬送中であるときのXI−XI矢視断面図。 (a)は、図3において、遊技球を搬送中ではないときのXIII−XIII矢視断面図、(b)は、同じく遊技球を搬送中であるときのXIII−XIII矢視断面図。 図13(b)の一部を拡大して示す模式図。 変更例における回転体の正面図。
以下、遊技球Bの揚送装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、島設備10は、遊技機としてのパチンコ遊技機11を設置するための設備である。島設備10は、遊技店などの設置場所に設置される。島設備10には、複数のパチンコ遊技機11が水平方向に沿って並ぶように固定される。以下、パチンコ遊技機11が並ぶ方向を島設備10の幅方向D1と示し、垂直方向を島設備10の高さ方向D2と示し、幅方向D1及び高さ方向D2と直交する方向(図1の紙面と直交する方向)を島設備10の奥行方向D3と示す。
図1は、島設備10を幅方向D1に沿って切断し、複数のパチンコ遊技機11の裏側から見たときの状態を模式的に示す。本実施形態の島設備10は、奥行方向D3における一方側にパチンコ遊技機11が固定される。なお、島設備10は、奥行方向D3における両方側にパチンコ遊技機11が固定されてもよい。島設備10に固定されるパチンコ遊技機11は、全て同じパチンコ遊技機11でもよく、異なるパチンコ遊技機11を含んでもよい。
ここで、パチンコ遊技機11の一般的な構成について説明する。
図2に示すように、パチンコ遊技機11は、パチンコ遊技機11の外郭を構成する枠12を備える。枠12は、島設備10に固定される固定枠12sと、固定枠12sに対して開閉可能に軸支され、各種の遊技部品を搭載する中枠12nと、枠12s,12nに対して開閉可能に軸支される前枠12mと、を備える。
パチンコ遊技機11は、演出を実行可能な演出実行部13を備える。演出実行部13は、音声出力による音声演出を実行可能なスピーカ13a、装飾発光による発光演出を実行可能な装飾ランプ13b、及び画像表示による表示演出を実行可能な演出表示装置13cを含む。パチンコ遊技機11は、遊技球Bを発射する操作が可能な発射ハンドル14を備える。
パチンコ遊技機11は、遊技盤15を備える。遊技盤15は、中枠12nに組み付けられる。遊技盤15の前面には、遊技球Bが流下可能な遊技領域15aが画成される。遊技盤15は、遊技領域15aに開口し、遊技球Bが入球可能な複数の入賞口16を備える。複数の入賞口16には、始動入賞口16a、大入賞口16b、及び普通入賞口16cがある。
遊技盤15は、遊技領域15aに開口し、遊技球Bが入球可能なアウト口17を備える。発射ハンドル14の操作によって、遊技領域15aに発射された遊技球Bのうち、何れの入賞口16にも入球しなかった遊技球Bは、アウト口17に入球する。
パチンコ遊技機11は、特別図柄表示装置18を備える。特別図柄表示装置18は、所定の図柄を変動表示させ、最終的に特別図柄を確定停止表示させる特別図柄変動ゲームを実行する。パチンコ遊技機11は、機前面側に開口する払出口19を備える。
図1に示すように、パチンコ遊技機11は、機裏側に、島設備10から供給される遊技球Bを受ける球受部21を備える。球受部21は、遊技球Bを貯留可能な有底箱状である。パチンコ遊技機11は、不図示の払出モータを備える。払出モータが駆動すると、球受部21に貯留されている遊技球Bは、払出口19から払い出される。パチンコ遊技機11は、機裏側に、複数の入賞口16、又はアウト口17に入球した遊技球Bを排出する排出口22を備える。
パチンコ遊技機11は、機裏側に、制御基板25を備える。制御基板25は、CPUなどの処理部と、RAMやROMなどの記憶部と、を備える。制御基板25の処理部は、記憶部に記憶されるプログラムを実行することで、各種の処理を実行する。
例えば、制御基板25の処理部は、始動入賞口16aに遊技球Bが入球したことを契機に大当り抽選を実行する。制御基板25の処理部は、大当り抽選の結果に基づいて、特別図柄変動ゲームを実行するように、特別図柄表示装置18を制御する。制御基板25の処理部は、大当り抽選に当選した場合には、上記特別図柄変動ゲームで「大当り」を認識可能な特別図柄を確定停止表示させたのち、大入賞口16bを開放させる大当り遊技を生起させる。制御基板25の処理部は、大当り抽選に当選しなかった場合には、上記特別図柄変動ゲームで「はずれ」を認識可能な特別図柄を確定停止表示させる。
制御基板25の処理部は、遊技球Bの払出条件が成立すると、遊技球Bを払い出すように、不図示の払出モータを制御する。例えば、遊技球Bの払出条件は、複数の入賞口16の何れかに入賞すると成立する。遊技球Bの払出条件は、不図示の玉貸操作部が操作されると成立する。玉貸操作部は、パチンコ遊技機11に設けてもよく、島設備10に設けてもよい。
島設備10の説明に戻る。
図1に示すように、島設備10は、幅方向D1における中央又は略中央の上部に、遊技球Bを貯留する有底箱状の球貯留部30を備える。島設備10は、幅方向D1における中央又は略中央から、幅方向D1における両端部に向かって、それぞれ下るように傾斜する上球通路31,31を備える。図中に矢印Y1で示すように、球貯留部30内の遊技球Bは、流入口30aを介して各上球通路31,31に流入し、各上球通路31,31を幅方向D1における端部に向かって転動する。
島設備10は、各上球通路31,31から分岐し、各パチンコ遊技機11の球受部21にそれぞれ繋がる複数の供給部32を備える。例えば、各供給部32は、内部を遊技球Bが通過可能な金属製コイルである。図中に矢印Y2で示すように、各上球通路31,31を転動する遊技球Bは、供給部32を通過することで、パチンコ遊技機11に供給される。
島設備10は、各パチンコ遊技機11よりも下部に、幅方向D1における両端部から中央又は略中央に向かって、それぞれ下るように傾斜する下球通路33,33を備える。島設備10は、各パチンコ遊技機11の排出口22から排出される遊技球Bをそれぞれ受ける複数の排出受部34を備える。図中に矢印Y3で示すように、各排出受部34で受けた遊技球Bは、各下球通路33,33に流入する。そして、図中に矢印Y4で示すように、各下球通路33,33に流入した遊技球Bは、下球通路33,33を幅方向D1における中央に向かって転動する。
島設備10は、幅方向D1における中央又は略中央の下部に、遊技球Bの揚送装置40を備える。図中に矢印Y5で示すように、揚送装置40は、下球通路33,33を転動して集合された遊技球Bを取り込むとともに、取り込んだ遊技球Bを、球貯留部30に向かって押し上げるようにして搬送する装置である。
以下、揚送装置40について詳しく説明する。
本実施形態において、揚送装置40は、当該揚送装置40の幅方向Dwが幅方向D1に一致し、高さ方向Dhが高さ方向D2に一致し、且つ奥行方向Ddが奥行方向D3に一致した状態で、島設備10に設置される。
図3に示すように、揚送装置40は、取り込んだ遊技球Bを押し出すように駆動する駆動ユニット50と、駆動ユニット50によって押し出される遊技球Bを、球貯留部30まで案内する複数の揚送通路41と、各揚送通路41内を搬送される遊技球を研磨する研磨部90と、を備える。
各揚送通路41は、遊技球Bを案内する球通路の一例である。本実施形態の揚送装置40は、7つの揚送通路41を備える。揚送通路41の数は、7つに限定されず、7つ以外の複数であってもよく、単数であってもよい。
複数の揚送通路41について詳しく説明する。
各揚送通路41は、筒状の揚送通路管41aによって囲われた空間として形成されており、所定方向の一例である高さ方向Dhに沿って延びる空間(通路)として構成される。なお、ここでいう「所定方向」は、鉛直方向であってもよく、鉛直方向及び水平方向と交差するように傾斜する方向であってもよい。
本実施形態において、複数の揚送通路管41aは、それぞれ高さ方向Dhに沿って延びる4つの側壁41bを有する四角筒状である。より具体的に、各揚送通路管41aは、幅方向Dwに対向する一対の側壁41b,41bと、奥行方向Ddに対向する一対の側壁41b,41bと、をそれぞれ有する。
このように、各揚送通路管41aは、水平方向と交差する所定方向としての高さ方向Dhに沿って延びる筒状の部材であって、且つ駆動ユニット50によって押し出された遊技球Bを案内する揚送通路41が内部に形成された通路部材の一例となる。
複数の揚送通路管41a(揚送通路41)は、島設備10における下端部から球貯留部30まで、高さ方向D2に沿って延びる。複数の揚送通路管41a(揚送通路41)は、幅方向Dwにおける駆動ユニット50の一方の側部において、奥行方向Ddに沿って並ぶ。
図1に示すように、各揚送通路41は、各揚送通路管41aの上端部が球貯留部30の内部に突出することで、球貯留部30の内部に接続される。各揚送通路管41aの基端部41cは、駆動ユニット50に接続される。駆動ユニット50が押し出す遊技球Bは、基端部41cにおいて、各揚送通路41に流入する。
駆動ユニット50について詳しく説明する。本実施形態において、駆動ユニット50は、取り込んだ遊技球Bを押し出す押出機構の一例である。
図3に示すように、駆動ユニット50は、駆動ユニット50の一方の側部に立設される第1外装体51を備える。第1外装体51は、外方に向かって開口する四角箱状である。駆動ユニット50は、駆動ユニット50の他方の側部に立設される第2外装体52を備える。第2外装体52は、外方に向かって開口する四角箱状である。
図4〜図6に示すように、駆動ユニット50は、上方に開口する箱状の集合部53を備える。集合部53は、幅方向Dwにおいて、複数の揚送通路41とは反対側の他方の側部に設けられる。下球通路33,33を転動することで集合された遊技球Bは、集合部53に流入する。
図6に示すように、集合部53は、奥行方向Ddにおいて、底面54の一方の端部において立設される第1側壁55と、底面54の他方の端部において立設される第2側壁56と、を備える。集合部53は、奥行方向Ddにおいて、第1側壁55と第2側壁56との間に、底面54に立設される複数の隔壁57を備える。本実施形態の集合部53は、6つの隔壁57を備える。
側壁55,56及び複数の隔壁57は、相互に平行又は略平行となるように、幅方向Dwに沿って延びる。また、奥行方向Ddにおいて、各壁55,56,57のうち、隣り合う壁同士の離間距離は、遊技球Bの直径よりも僅かに大きい。つまり、第1側壁55と隔壁57の間、第2側壁56と隔壁57の間、及び複数の隔壁57同士の間には、幅方向Dwに沿って遊技球Bが通過可能であって、且つ奥行方向Ddに沿って複数の遊技球Bが並ばない取込み通路42がそれぞれ形成される。本実施形態の集合部53は、揚送通路41と同数の取込み通路42を備える。
各取込み通路42の底面54は、それぞれ複数の揚送通路41がある一方の側部に向かって下るように傾斜する。集合部53は、各取込み通路42にそれぞれ垂れ下がる複数の振り子58を備える。各振り子58は、高さ方向Dhに沿って延びる楕円状である。各振り子58は、上端部に設けられた回動軸58aを中心として、幅方向Dwに沿って回動可能に支持される。
図5に示すように、各振り子58の下端部と底面54との離間距離は、遊技球Bの直径よりも僅かに大きい。したがって、集合部53に流入することで、積み重なった遊技球Bは、各振り子58によって崩される。そして、図中に矢印Y6で示すように、遊技球Bは、各振り子58の下端部と底面54との間を1つずつ1列に並んで、複数の揚送通路41がある側部に向かって流下する。
駆動ユニット50は、各取込み通路42から遊技球Bを取り込むとともに、取り込んだ遊技球Bを、各取込み通路42とそれぞれ対応する揚送通路41に押し出す押出部60を備える。押出部60は、遊技球を取り込む複数の取込み口43aを備える。取込み口43aの数は、揚送通路41と同数である。各取込み口43aは、駆動ユニット50において、複数の揚送通路41とは反対側の側部に開口する。
各取込み口43aは、それぞれ1つの取込み通路42に対応して設けられる。各取込み口43aは、それぞれ対応する取込み通路42のうち、遊技球Bの流下方向における下流端部に開口する。このため、各取込み通路42を一列に並んで流下する遊技球Bは、各取込み口43aから押出部60に流入する。
押出部60は、複数の取込み口43aと複数の揚送通路41とを各別に連通する複数の案内通路43を備える。案内通路43の数は、揚送通路41と同数である。各案内通路43は、取込み口43aに繋がる直線状の第1通路44と、第1通路44に繋がる通路であって、且つ下方に向かって突出するように円弧状(R状)に湾曲する第2通路45と、高さ方向Dhに沿って延びる通路であって、第2通路45と揚送通路41とを繋ぐ第3通路46と、を有する。
奥行方向Ddにおける各通路44〜46の幅は、遊技球Bの直径よりも僅かに大きく、且つ一定又は略一定である。第1通路44の底面44aは、集合部53の底面54に連続するように傾斜する平面状である。
第2通路45は、奥行方向Ddから見たときに、中心線C1を中心とした正円弧を描くように延びる。第2通路45の壁面のうち、中心線C1と直交する方向における外側の壁面45aは、第1通路44と繋がる部分から反対側の第3通路46に繋がる部分まで、中心線C1からの距離が一定又はほぼ一定である帯状面である。つまり、壁面45aは、奥行方向Ddから見たとき、中心線C1を中心とした正円弧を描くように延びる。第2通路45の壁面45aは、遊技球Bを案内する案内面の一例である。
図中に矢印Y7,Y8で示すように、各取込み口43aから各第1通路44に流入した遊技球Bは、それぞれ円弧状の壁面45aに沿って、一列に並んで各第2通路45を通過し、それぞれ第3通路46を経て各揚送通路41に押し出される。
図3に示すように、押出部60は、板状である複数の通路部材61を備える。各案内通路43は、隣り合う通路部材61,61の対向面に設けた凹部同士を組み合わせることで形成される。例えば、本実施形態では、8つの通路部材61を奥行方向Ddに沿って配列することで、7つの案内通路43が形成される。複数の通路部材61は、滑り性が高い樹脂製である。複数の通路部材61は、金属製であってもよい。
図5に示すように、各第2通路45の壁面45aは、一部が中心線C1から離間する方向へと変位可能に構成される。詳しく説明すると、押出部60は、案内通路43(第2通路45)ごとに、中心線C1を中心とした円弧状に延びる可動片62を各別に備える。各可動片62は、案内通路43における遊技球Bの進行方向における下流端部に軸部62aを備える。各可動片62は、それぞれ軸部62aを中心として、第1位置P1と、第2位置P2との間で回動可能である。
第1位置P1は、可動片62である部分を含む壁面45aの全体が正円弧を描くように、可動片62が配置される位置である。第2位置P2は、第1位置P1に比して、案内通路43での遊技球Bの進行方向における可動片62の上流端部側が中心線C1から離間する位置である。また、各可動片62は、可動片62が第1位置P1に配置されるように付勢する付勢部材62bを備える。例えば、付勢部材62bは、ねじりばねや、ゴム部材などである。
また、押出部60は、各第3通路46において、遊技球Bの逆流を阻止する逆流阻止手段の一例であるワンウェイクラッチ64を備える。ワンウェイクラッチ64は、円盤状である複数のスプロケット64aを備える。各スプロケット64aは、それぞれ第3通路46に突出した状態で、奥行方向Ddに沿って延びる軸線回りで回動可能に支持される。各スプロケット64aの周縁部には、周方向に沿って複数の凹部が設けられており、各凹部にそれぞれ1つの遊技球Bを保持可能である。
図中に矢印Y9で示すように、各スプロケット64aは、遊技球Bが各揚送通路41を上方に向かって通過する方向に回転可能である一方で、反対方向に回転不能に構成される。すなわち、各スプロケット64aは、遊技球Bが各揚送通路41を下方に向かって通過する方向に回動不能である。
図3及び図5に示すように、押出部60は、中心線C1を中心に回転することで、遊技球Bを、各案内通路43(第2通路45)を通過するように移動させる回転機構70を備える。回転機構70は、奥行方向Ddに沿って延びるシャフト71と、シャフト71を支持するベアリング72,72と、を備える。各ベアリング72,72は、シャフト71の軸心が中心線C1と一致した状態で、軸心まわりで回転可能に支持する。ベアリング72,72は、それぞれ外装体51,52に固定される。
図5及び図7に示すように、回転機構70は、シャフト71と一体となって回転可能であって、且つ円盤状である複数の回転体75を備える。複数の回転体75は、それぞれの周縁部が案内通路43(第2通路45)に臨むように配置される。
例えば、各回転体75は、金属製である。各回転体75の外周面75aは、案内通路43のうち、第2通路45の壁面45aと対向する壁面を構成する。このように、回転体75は、案内面の一例である壁面45aと対向する位置において回転可能に設けられる。
各回転体75の外周面75aと、第2通路45の壁面45aとの離間距離は、遊技球Bの直径よりも僅かに大きい。したがって、案内通路43(第2通路45)は、遊技球が一列になって通過可能な大きさの通路である。複数の回転体75は、シャフト71の軸線方向に沿って並ぶ。各回転体75は、シャフト71の軸線方向において、それぞれ通路部材61と通路部材61とに挟まれる。
本実施形態において、複数の回転体75は、同じに構成される。ここでは、1つの回転体75について詳しく説明する。回転体75は、その周縁部に、周方向に沿って均等に並ぶように埋め込まれた複数の接触球Kを備える。本実施形態の回転体75では、シャフト71の軸線(中心線C1)を中心に36°の間隔で10個の接触球Kが並ぶ。このように、接触球Kは、複数あり、回転体75の外周面75aに沿って並ぶように設けられる。接触球Kは、接触部の一例である。
また、本実施形態の接触球Kは、パチンコ遊技機11において遊技に供される遊技球Bと同じ金属製の球体である。すなわち、接触球Kと、遊技球Bとは、直径、真球度、及び硬度が何れも同じ又は略同じである。そして、回転体75における回転軸の軸線方向から見たときに、接触球Kのうち回転体75から突出している部分の形状は、壁面45aに向かって突出する円弧状(より好ましくは真円弧状)である。
図8及び図9に示すように、回転体75は、それぞれ1つの接触球Kを収容する複数の収容部76を備える。複数の収容部76は、同じに構成される。各収容部76は、回転体75の外周面75aに開口する開口部76aを有する。回転体75の周方向に沿った開口部76aの幅L1は、接触球Kの直径よりも小さい。各収容部76の内部において、回転体75の周方向に沿った収容部76の幅L2は、接触球Kの直径よりも僅かに大きい。
図7に示すように、各収容部76は、シャフト71の軸線方向(奥行方向Dd)における両方向に開口する。また、シャフト71の軸線方向における各回転体75の厚さは、接触球Kの直径よりも僅かに小さい。このため、各回転体75は、シャフト71の軸線方向において、それぞれ隣り合う通路部材61,61と接触しないように支持されるとともに、僅かに突出する各接触球Kが各通路部材61,61と接触する。
各収容部76は、回転体75の直径方向に沿って放射状に延びる。回転体75の直径方向に沿った各収容部76の長さL3は、接触球Kの直径と略同じである。したがって、各収容部76において、接触球Kは、回転体75の外周面75aから一部が直径方向に突出する突出位置Ptと、全体又は略全体が収容部76に収容され、突出位置Ptに比して直径方向に突出しない埋没位置Piとの間で、回転体75の直径方向に沿って変位可能となる。
このように、複数の接触球Kは、回転体75から壁面45aに向かって突出した第1位置としての突出位置Ptと、当該突出位置Ptに比して、壁面45aから離間した第2位置としての埋没位置Piと、に変位可能に構成される。すなわち、埋没位置Piは、突出位置Ptに比して、収容部76からの接触球Kの突出量が小さくなる位置である。そして、複数の接触球Kは、回転体75とともに回転するとともに、壁面45aと回転体75との間にある遊技球Bが接触可能に構成される。
また、図8及び図9に示すように、回転体75は、各収容部76に収容された接触球Kを付勢する付勢部としてのコイルばね77を備える。付勢部は、ゴムや板ばねなどであってもよい。回転体75は、それぞれ1つのコイルばね77を収容する複数のばね収容部78を備える。各ばね収容部78は、それぞれ回転体75の直径方向に沿って放射状に延びるとともに、それぞれ収容部76に繋がる。本実施形態の各ばね収容部78は、奥行方向Ddにおける両方向に開口しているが、当該開口は、隣り合う通路部材61によって封止される。
各ばね収容部78において、コイルばね77は、回転体75の直径方向に沿って延びるように配置されるとともに、接触球Kに接触する。各コイルばね77は、各接触球Kがそれぞれ突出位置Ptに位置するように付勢する(図8に示す)。各接触球Kに外力が加わったとき、コイルばね77が縮むことで、接触球Kの埋没位置Piへの移動が許容される(図9に示す)。
図3及び図4に示すように、駆動ユニット50は、複数の回転体75を回転させる駆動部の一例であるモータ80を備える。モータ80は、第2外装体52に固定される。モータ80の出力軸80aは、第2外装体52を貫通した状態で、第2外装体52の外側に突出する。
駆動ユニット50は、モータ80の駆動力を伝達するための歯車として、第1歯車81、第2歯車82、及び第3歯車83を備える。第2歯車82と第1歯車81とは、互いに噛み合う。第2歯車82と第3歯車83とは、互いに噛み合う。
第1歯車81は、モータ80の出力軸80aの先端部に固定される。第2歯車82は、回転可能となるように、第2外装体52に固定される。第3歯車83は、シャフト71の端部71aに固定される。シャフト71の端部71aは、第2外装体52の外側に突出する。
次に、研磨部90について詳しく説明する。
図3〜図6に示すように、研磨部90は、複数の揚送通路管41aの側部に設けられている。研磨部90は、各揚送通路41内(各揚送通路管41aの内部)を上方に向かって搬送される遊技球を研磨することで、当該遊技球に付着した汚れを除去する。例えば、遊技球に付着する汚れとは、遊技者の衣類などから発生する埃、遊技者の手汗、及び遊技者の皮脂などである。
各揚送通路管41aには、それぞれが有する揚送通路41の内部と外部とを連通する開口91が形成されている。具体的に、各揚送通路管41aにおいて、開口91は、幅方向Dwに対向する一対の側壁41bのうち、特定方向側の側壁41bに形成されている。本実施形態における「特定方向」は、その一例として、幅方向Dwのうちモータ80とは反対方向である。
各揚送通路管41aにおいて、開口91は、幅方向Dwのうち特定方向に面する側壁41bを、奥行方向Ddにおける全幅にわたって切り欠くようにして形成されている。また、各開口91は、幅方向Dwに沿った長さに比して、高さ方向Dhに沿った長さの方が長い。つまり、各開口91は、各揚送通路管41aにおいて、高さ方向Dhに沿って延びる長方形である。
このように、各揚送通路管41aは、高さ方向Dhに沿って延びる4つの側壁41bを有して四角筒状である第1部分と、4つの側壁41bのうち一部の側壁41bを有さない第2部分と、を有する。そして、開口91は、上記第2部分において側壁41bを有さない部分であるといえる。
各揚送通路管41aにおいて、開口91は、幅方向Dwから見たときに、奥行方向Ddに並ぶ2つの側壁41bのうち、前記特定方向に面する端面41dによって、奥行方向Ddに挟まれている。また、各揚送通路管41aにおいて、開口91は、幅方向Dwから見たときに、前記特定方向に面する側壁41bのうち、開口91よりも上方にある部分と、開口91よりも下方にある部分と、によって高さ方向Dhに挟まれている。
各揚送通路管41aに形成された開口91は、各揚送通路管41aにおいて、同じ位置及び同じ大きさに形成されている。即ち、各開口91は、それぞれの下端部から、揚送装置40の下端部までの距離が同一又は略同一である。また、複数の開口91は、それぞれの上端部から、揚送装置40の下端部までの距離が同一又は略同一である。
ここで、研磨部90の各開口91は、各揚送通路41の高さ方向Dhに沿った全長を第1範囲H1としたときに、各揚送通路41の半分の高さ以下の第2範囲H2に形成されていることが好ましい。より好ましくは、本実施形態の各開口91は、各揚送通路41の高さ方向Dhに沿った全長を第1範囲H1としたときに、各揚送通路41の3分の1の高さ以下の第3範囲H3に形成されているとよい。
研磨部90は、遊技球を研磨する研磨材92を備える。本実施形態において、研磨材92は、シート状である。研磨材92の奥行方向Ddに沿った長さは、奥行方向Ddに並ぶ複数の揚送通路管41aに跨る長さである。また、研磨材92の高さ方向Dhに沿った長さは、各揚送通路管41aに形成された開口91よりも長い。つまり、研磨材92は、1つの研磨材92によって、複数の開口91の全てを覆うことができる大きさである。
本実施形態の研磨材92は、研磨布である。研磨材92は、単一の研磨布であってもよく、複数の研磨布を接合(例えば縫合)したものであってもよい。研磨布は、編物の生地であってもよく、織物の生地(織布)であってもよく、不織布であってもよい。また、研磨布は、天然繊維(一例として綿、絹、及び麻など)、再生繊維(一例としてレーヨンなど)、金属繊維、及び合成繊維(一例としてナイロン、ポリエステルなど)の何れであってもよく、これらの一部又は全部の組み合わせであってもよい。つまり、研磨材92に採用できる研磨布は、遊技球Bの研磨が可能であれば材質を問わない。
研磨布は、所定の引張強さを有しておればよく、その厚みは問わない。ここでいう「所定の引張強さ」とは、研磨材92によって遊技球Bを研磨するときに、遊技球Bからの押圧力によって研磨材92が破断しない程度の引張強さをいう。
研磨布は、所定の伸び率を有することが好ましい。ここでいう「所定の伸び率」とは、各揚送通路41内において、研磨材92によって遊技球Bを研磨するときに、当該遊技球Bからの押圧力によって、高さ方向Dhと直交する方向に複数の遊技球Bが並ばない範囲の伸び率をいう。なお、生地についての「引張強さ」及び「伸び率」は、「JIS L 1096:2010織物及び編物の生地試験方法」に基づいて測定するとよい。
また、研磨布は、所定の厚さを有することが好ましい。ここでいう「所定の厚さ」とは、遊技球Bから研磨により除去した所定量の汚れを、生地を構成する繊維間に保持することができる程度の厚さをいう。なお、研磨材92は、遊技球Bを研磨するための薬剤(研磨剤)を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。
図3に示すように、研磨部90は、研磨材92を複数の揚送通路管41aの側面に固定する固定部93を備える。研磨材92は、固定部93によって、複数の揚送通路管41aに対して固定された状態において、各開口91の全体を覆う。つまり、研磨材92は、各揚送通路41が延びる所定方向の一例である高さ方向Dhに沿った長さの半分よりも重力方向側の部分に設けられている。
本実施形態の固定部93は、第1固定機構94、第2固定機構95、及び第3固定機構96を備える。第1固定機構94は、複数の揚送通路管41aに対して、研磨材92の上端部分を固定する。第3固定機構96は、複数の揚送通路管41aに対して、研磨材92の下端部分を固定する。第2固定機構95は、第1固定機構94と第3固定機構96との間において、複数の揚送通路管41aに対して、研磨材92の中央部分を固定する。
本実施形態において、各固定機構94〜96は、同じ構造であることから、主に第1固定機構94について詳しく説明し、第2固定機構95及び第3固定機構96についての説明を省略、又は簡略化する。
図10〜図12に示すように、第1固定機構94は、奥行方向Ddに沿って延びる固定部材の一例である押え部材97を有する。本実施形態の押え部材97は、奥行方向Ddに沿って延びる四角板状である。押え部材97は、奥行方向Ddの両端部のそれぞれにおいて、厚さ方向(幅方向Dw)に貫通する貫通孔97aを有する。
第1固定機構94は、押え部材97の貫通孔97aに挿通されるボルト98を有する。本実施形態において、第1固定機構94は、2つのボルト98を有しており、押え部材97の両端部に設けられた各貫通孔97aにそれぞれ挿通されている。
第1固定機構94は、ボルト98が螺入されるボルト孔99aが形成されたボルト固定部99を有する。本実施形態において、第1固定機構94は、2つのボルト固定部99を有する。2つのボルト固定部99のうち一方は、奥行方向Ddのうち第1方向側の端部に配設された揚送通路管41aにおいて、前記第1方向に面する側壁41bに固定されている。2つのボルト固定部99のうち他方は、奥行方向Ddのうち第1方向とは反対方向である第2方向側の端部に配設された揚送通路管41aにおいて、前記第2方向に面する側壁41bに固定されている。
各ボルト固定部99において、ボルト孔99aは、何れも押え部材97側に開口する。そして、第1固定機構94では、複数の揚送通路管41a及び複数のボルト固定部99と、押え部材97との間に研磨材92が挟まれた状態において、各ボルト98がそれぞれボルト固定部99のボルト孔99aに螺合されている。
即ち、図13(a)及び(b)に示すように、研磨材92は、各揚送通路管41aにおいて、奥行方向Ddに沿って並ぶ2つの側壁41bの端面41dと、押え部材97とに挟持される。研磨材92は、各ボルト固定部99と、押え部材97と、に挟持される。即ち、研磨材92は、奥行方向Ddにおける一方の端部から他方の端部まで全幅にわたって固定される。
上述のように、固定機構94〜96は、高さ方向Dhに沿って間隔を空けて並ぶ。したがって、研磨材92は、高さ方向Dhにおける上端部分、中央部分、及び下端部分において、複数の揚送通路管41aに対して固定されている。一方、研磨材92は、固定機構94,95の間、及び固定機構95,96の間において、固定されていない。
本実施形態の研磨材92において、幅方向Dwのうち特定方向とは反対方向側の面であって、且つ側壁41bと対向する面は、揚送通路41に面して当該揚送通路41内の遊技球Bと接触可能な研磨面92aとなる。即ち、研磨材92は、揚送通路41の側壁の一部を構成する。また、研磨面92aは、揚送通路41に面している。
本明細書において、研磨面92aに関して「面」と示す場合、凸部及び凹部を有さない平滑面であることに限らず、凸部及び凹部のうち少なくとも一方を有する面であってもよく、起毛を有する面であってもよい。即ち、研磨面92aは、遊技球Bが接触可能な面状であればよく、遊技球Bの接触を阻害しない(実質的に阻害しない)程度の凹凸を含んでいてもよい。
本実施形態において、高さ方向Dhに沿った固定機構の間隔と、研磨布の伸び率とは、特定の関係に設定される。ここで、特定の関係とは、各揚送通路41の下端部から上端部まで、各揚送通路41内に遊技球Bが積み重なった状態となったときに、隣り合う2つの固定機構の中央部分Pcにおいて、遊技球Bがそのさらに上方に積み重なる遊技球Bの重量によって押されても、複数の遊技球Bが幅方向Dwに並ばない関係である。
即ち、研磨材92の研磨面92aと、当該研磨面92aと幅方向Dwに対向する側壁41bの内壁面41eとの離間距離Drは、各揚送通路41の下端部から上端部まで、各揚送通路41内に遊技球Bが積み重なった状態となったときであっても、遊技球Bの直径の2倍未満となる(図13(b)参照)。
次に、本実施形態の揚送装置40の作用について説明する。
図4及び図5に示すように、モータ80が駆動すると、出力軸80aの回転に伴って、互いに噛み合う歯車81〜83が回転し、シャフト71が図中に矢印Y10で示す方向に回転する。つまり、複数の回転体75は、矢印Y10に示す方向に回転する。
図8に示すように、各回転体75において、複数の接触球Kは、コイルばね77の付勢力によって、原則として突出位置Ptに配置される。このため、第1通路44から第2通路45に流入した遊技球Bは、回転体75がモータ80の駆動力を受けて回転すると、第2通路45の壁面45aにガイドされつつ、接触球Kに接触(より好ましくは当接)した状態で押されるようにして、矢印Y10で示す方向に搬送される。このように、壁面45aと回転体75との間にある遊技球Bは、回転体75が回転されることにより、接触球Kに接触した状態で壁面45aに沿って移動される。
ここで、図9に示すように、遊技球Bが、当該遊技球Bと壁面45aとの間の摩擦などによって、遊技球Bが壁面45aと接触球Kとの間で噛んでしまう現象(以下、単に「球噛み」と示す)が発生してしまうことも考えられる。このような場合、従来の揚送装置40では、球噛みが発生した状態のまま、モータ80が駆動し続けることで、モータ80が発熱したり、シャフト71や歯車81〜83といった回転機構70を構成する各部品に負荷を与えたりする虞があった。
このような問題に対して、例えば、回転体75に規定のトルクが発生したときに、回転体75を空回りさせるクラッチ機構を備えることも考えられる。しかしながら、このようなクラッチ機構は、回転機構70の構成が複雑なものとなり、その結果として、回転機構70の大型化や、製造コストの増加を招く。
これに対して、本実施形態の揚送装置40において、上述のような球噛みが発生した場合、接触球Kは、回転体75の回転に伴って遊技球Bに押し込まれるようにして埋没位置Piに変位する。これにより、本実施形態の揚送装置40では、クラッチ機構を備えなくても、回転体75の回転に伴って、球噛みが解消され易くなる。また、揚送装置40では、モータ80が駆動し続けたとしても、回転体75が空回りすることで、モータ80や他の各部品に対する負荷を軽減できる。
また、全ての接触球Kは、遊技球Bと同じく球体である。このため、各接触球Kと遊技球Bとは、曲面同士が接触することになる。より詳しくは、各接触球Kと遊技球Bとは、真球度が比較的高いことから点接触する。したがって、接触球Kと遊技球Bとで球噛みが発生することをさらに抑制できる。
そして、揚送装置40において、各取込み口43aから各第1通路44に流入した遊技球Bは、それぞれ円弧状の壁面45aに沿って、一列に並んで各第2通路45を通過し、それぞれ第3通路46を経て各揚送通路41に押し出される。各揚送通路41に流入した遊技球Bは、各回転体75の回転によって次々と押し出される遊技球Bに押されるようにして、各揚送通路41を上方に向かって移動し、球貯留部30に流入する。
図13(b)及び図14に示すように、各揚送通路41において、複数の遊技球Bは、各揚送通路41の下端部から上端部まで高さ方向Dhに沿って一列に並ぶように積み重なる。このため、高さ方向Dhに積み重なる遊技球Bの重量は、下方にある遊技球Bに付与される。つまり、各揚送通路41において、下方にある遊技球Bであるほど、換言すれば、各揚送通路41に流入して時間が経過していない遊技球Bであるほど、その上方に積み重なる遊技球Bの重量による押圧力が付与される。
ここで、図14に示すように、各揚送通路41において対向する内壁面同士の離間距離は、遊技球Bの直径よりも僅かに大きい。このため、高さ方向Dhに沿って並ぶ各遊技球Bは、その中心が厳密に鉛直方向に並ぶとは限らず、中心が鉛直方向からずれた状態で積み重なる。このため、研磨部90において、遊技球Bがその上方に積み重なる遊技球Bから受ける押圧力には、幅方向Dwのうち前記特定方向に向かう成分を含むことになる。
つまり、研磨部90において、遊技球Bは、開口91から幅方向Dwのうち前記特定方向に向かって押圧される。上述のように、各揚送通路41において、幅方向Dwのうち前記特定方向側にある開口91は、研磨材92によって覆われている。このため、遊技球Bは、開口91を覆う研磨材92に押し付けられる。
このとき、研磨材92の一例である研磨布は、「所定の伸び率」を有することから、遊技球Bと接触する部分において、当該遊技球Bの表面に倣うように撓む。これにより、本実施形態の揚送装置40では、研磨布が「所定の伸び率」を有さないときに比して、遊技球Bとの接触面積が大きくなる。つまり、研磨材92の研磨面92aは、揚送通路41内の遊技球Bからの押圧力によって、揚送通路管41aが延びる方向と交差する方向の一例である特定方向に向けて、遊技球Bと接触している部分が凹むように変形可能となるように構成されている。
このように、揚送装置40では、遊技球Bがそれより上方に積み重なる遊技球Bの重量に起因した押圧力によって研磨材92に押し付けられた状態にて、上方に向かって押し上げられる。つまり、遊技球Bは、研磨材92に対して擦り付けられるようにして搬送される。その結果、遊技球Bは、研磨材92によって研磨され、これにより汚れが効率的に除去される。
また、揚送装置40において、研磨部90(研磨材92)は、好ましくは各揚送通路41の半分の高さ以下の範囲H2に形成されており、より好ましくは、各揚送通路41の3分の1の高さ以下の範囲H3に形成されている。つまり、研磨材92は、少なくとも揚送通路41の半分よりも重力方向側に設けられている。このため、各揚送通路41において積み重なる遊技球Bの重量を、遊技球Bを研磨材92に対して押し付けるように作用する押圧力に転化させ、有効に活用することができる。
また、研磨材92は、第1固定機構94及び第3固定機構96に加えて、第2固定機構95を用いて、複数の揚送通路管41aに対して固定されている。このため、本実施形態の揚送装置40では、研磨面92aと内壁面41eとの離間距離Drが遊技球Bの直径の2倍を超えて変形しないように、研磨材92(研磨面92a)の変形が規制される。即ち、遊技球Bの直径の2倍は、予め定めた変形量の一例であり、固定機構94〜96が有する押え部材97は、研磨面92aが予め定めた変形量を超えて変形しないように研磨面92aの変形を規制する規制手段の一例となる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)本実施形態によれば、接触球Kと第2通路45の壁面45aとの間において球噛みが発生し、遊技球Bが動かなくなった場合であっても、接触球Kが壁面45aから離間する埋没位置Piへと変位する。これにより、回転体75が空回りし易くなり、過度な負荷がモータ80にかかってしまうことを抑制できる。したがって、揚送装置40を構成する部品を保護できる。
(2)本実施形態によれば、接触球Kと、遊技球Bとが接触するときには、曲面同士が接触することになることから、球噛みが発生してしまうことを抑制できる。
(3)本実施形態によれば、接触球Kが球体であることから、当該接触球Kと、同じく球体である遊技球Bと接触するときに、球噛みが発生してしまうことをさらに抑制できる。
(4)本実施形態によれば、各接触球Kの硬度は、遊技球Bの硬度以上である。このため、各接触球Kの摩耗を抑制し、メンテナンスの頻度を低減できる。
(5)本実施形態によれば、円盤状の回転体75の外周面75aに沿って、複数の接触球Kが並んでいることから、壁面45aとの協働によって、効率よく遊技球Bを移動させることができる。その反面、球噛みの頻度が高くなる虞があるものの、上記の構成により、揚送装置40を構成する部品を好適に保護できる。
(6)本実施形態によれば、各接触球Kは、収容部76から突出して遊技球Bと接触可能である一方で、球噛みなどが発生したときには、接触球Kが収容部76に入り込むことで、当該収容部76からの接触球Kの突出量が小さくなり、回転体75が空回りし易くなる。また、球噛みが解消された場合には、コイルばね77によって突出位置Ptへと復帰されることから、遊技球Bの揚送を再開し易くできる。
(7)本実施形態によれば、接触球Kの真球度は、遊技球Bの真球度と同じ又は高いことから、さらに球噛みを発生し難くできる。
(8)本実施形態によれば、揚送装置40は、各案内通路43に可動片62を備える。このため、第1通路44から第2通路45に遊技球Bが流入するときに、接触球Kと壁面45aとの間に遊技球Bが挟まった場合であっても、可動片62が第2位置P2へと変位することで、球噛みの発生を抑制できる。
(9)本実施形態によれば、揚送通路41は、水平方向と交差する所定方向に沿って延びているため、揚送通路41内において、遊技球Bが所定方向に沿って積み重なる。その結果、1の遊技球Bには、当該1の遊技球Bの上方に積み重なる遊技球Bの重量によって、所定方向のうち重力方向側だけでなく、側方へ向かう特定方向にも押され、研磨材92の研磨面92aに押し付けられる。このとき、研磨面92aは、遊技球Bからの押圧力によって、揚送通路管41aが延びる方向と交差する方向に、遊技球Bと接触している部分が凹むように変形するから、遊技球Bと研磨面92aとの接触面積が増加する。したがって、遊技球Bの研磨が効率的に行われ、遊技球Bの汚れが残存することを抑制できる。
(10)本実施形態によれば、揚送通路41内の遊技球Bは、揚送通路管41aの開口91を通じて研磨面92aに接触できることから、遊技球Bを研磨できる。そして、研磨材92は、開口91を覆うように設けられていることから、研磨材92を揚送通路管41aの内部に設ける構成に比して、研磨材92の交換が容易になる。したがって、研磨材92の交換といったメンテナンスが容易になる。
(11)本実施形態によれば、4つの側壁41bを有して四角筒状である第1部分によって、揚送通路管41aの強度を確保できる。また、4つの側壁41bのうち一部の側壁41bを有さない第2部分によって、十分な広さの開口91、すなわち、研磨材92と遊技球Bとが接触できる面積を確保できる。
(12)本実施形態によれば、研磨材92はシート状であることから、取り扱いが容易になる。
(13)本実施形態によれば、研磨面92aの変形は、予め定めた変形量を超えないように規制されることから、遊技球Bの揚送効率が低下することも抑制できる。
(14)本実施形態によれば、研磨材92は、揚送通路41の半分よりも重力方向側に設けられているから、遊技球Bの重量を有効に活用して、遊技球Bと研磨材92とを強く接触させることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・研磨材92は、研磨布であることに限定されない。例えば、研磨材92は、スポンジなどの多孔質体であってもよく、天然繊維や金属繊維が植毛されたブラシであってもよい。即ち、研磨材92は、研磨面92aのうち、遊技球Bと接触している部分が凹むように変形可能であればどのような構成であってもよい。
・研磨材92は、シート状であることに限定されない。例えば、研磨材92は、厚みを有するブロック状であってもよい。
・開口91は、4つの側壁41bのうち一部の側壁41bを有さない第2部分において、側壁41bを有さない部分として形成されていることに限定されない。例えば、開口91は、側壁41bを貫通するとともに、所定方向に沿って延びる長孔であってもよい。
・研磨面92aが予め定めた変形量を超えて変形しないように規制する規制手段は、押え部材97に限定されない。例えば、規制手段は、研磨材92に沿うように、且つ、所定方向(その一例として高さ方向Dh)に沿って延びる規制板であってもよい。本変更例において、規制板は、揚送通路管41aごとに設けられていてもよく、複数の揚送通路管41aごとに兼用されていてもよい。
・規制手段は、揚送通路管41aと別部材であることに限定されない。例えば、上記変更例のように、開口91を長孔とする場合には、開口91が延びる方向と直交する幅方向の長さ(幅)を遊技球Bの直径よりも小さくすることにより、側壁41bのうち開口91が形成された部分(開口91の周縁部)を規制手段として構成することが可能である。この場合、研磨材92は、開口91が設けられた側壁41bの内壁面に設けられているとよい。
・固定部93は、3つの固定機構を備えることに限定されず、2つの固定機構を備えてもよく、4つ以上の固定機構を備えてもよい。また、複数の固定機構は、高さ方向Dhにおいて等間隔に配置されていることに限定されない。
・揚送装置40の設置方向は、任意に変更してもよい。例えば、島設備10において、左右を反転させて設置してもよいし、90度だけ回転させて各揚送通路41が奥行方向D3に配置されるように設置してもよい。
・図15に示すように、各収容部76の形状を変更してもよい。例えば、各収容部76の開口部76aは、シャフト71の軸線方向(奥行方向Dd)において、回転体75の全幅に跨らなくてもよい。この場合、収容部76の開口部76aは、シャフト71の軸線方向に沿って延びる帯状ではなく、回転体75の直径方向から見たときに、円形状となる。
・また、図15に示すように、各収容部76は、シャフト71の軸線方向(奥行方向Dd)において、各回転体75の両面、又は片面に開口しなくてもよい。つまり、各接触球Kは、シャフト71の軸線方向において隣り合う通路部材61,61と接触しなくてもよい。また、各回転体75は、シャフト71の軸線方向において隣り合う通路部材61,61と接触してもよい。
・各揚送通路41は、垂直方向(高さ方向D2)に沿って延びることに限定されない。例えば、複数の揚送通路41は、垂直方向と交差する方向に向かって上るように傾斜していてもよい。すなわち、揚送装置40は、遊技球Bの取込み位置よりも高い位置へと遊技球を搬送可能であればよい。
・各揚送通路41は、同じ球貯留部30に繋がることに限定されず、異なる球貯留部30に繋がってもよい。また、各揚送通路41は、直線状であることに限定されず、1回又は複数回にわたって屈曲した形状でもよい。
・1の回転体75が備える接触球Kの数は、変更してもよい。例えば、2〜9、又は11以上の複数でもよい。この場合、複数の接触球Kは、回転体75の周方向に沿って均等に配置されることが好ましいが、均等に配置されなくてもよい。また、1の回転体75が備える接触球Kの数は、1(単数)でもよい。但し、多数の遊技球Bを揚送する観点からは、複数の接触球Kを備えることが好ましい。そして、回転体75は、接触球Kと同じ数の収容部76、コイルばね77、及びばね収容部78を備える。
・各回転体75は、コイルばね77及びばね収容部78を備えなくてもよい。この場合、各回転体75は、各接触球Kを突出位置Ptに支持する支持部を備え、当該支持部は、球噛みなどに起因する負荷によって破壊され、埋没位置Piへの変位を許容するように構成するとよい。
・揚送装置40が備える回転体75の数は、変更してもよい。例えば、回転機構70が備える回転体の数は、2〜6、又は8以上の複数、又は1(単数)でもよい。すなわち、回転体75は、揚送通路41ごとに設けるとよい。
・埋没位置Piは、接触球Kの一部が回転体75の外周面75aから突出する位置であってもよい。
・各回転体75において、複数の接触球Kは、遊技球Bとは異なる金属製の球体でもよい。本変更例において、各接触球Kの硬度は、遊技球Bの硬度以上であるとよい。なお、ここでいう接触球K及び遊技球Bの硬度は、平均値であってもよく、最大値であってもよい。また、本変更例において、各接触球Kの真球度は、遊技球Bの真球度以上であるとよい。また、接触球K及び遊技球Bの真球度は、平均値であってもよく、最小値であってもよい。真球度は、互いに直交する2又は3赤道表面の輪郭について、それぞれの最小外接円から表面までの直径方向の距離の最大値である。
・複数の接触部は、接触球Kに限定されない。例えば、シャフト71の軸線方向から見たときに、回転体75の直交方向に突出する半月状であり、軸線方向に沿って延びるかまぼこ型(半円柱型)であってもよい。
・各回転体75が備える複数の接触球Kは、金属製に限定されない。例えば、十分な強度を確保できるのであれば、樹脂製であってもよい。
・各回転体75は、十分な強度を確保できるのであれば、樹脂製であってもよい。
・島設備10に設置可能なパチンコ遊技機11の数は、任意に変更してもよい。例えば、島設備10は、1(単数)の遊技機を設置可能でもよい。
・揚送装置40は、小型化するなどしてパチンコ遊技機11に設けてもよい。この場合、揚送装置40は、複数の入賞口16、又はアウト口17に入球した遊技球Bを集合し、球受部21へと揚送するとよい。これによれば、パチンコ遊技機11に備えられた揚送装置40において、部品を保護できる。この場合、揚送装置40は、島設備10に設置されなくてもよい。
・島設備10に設置されるパチンコ遊技機11は、全て同じパチンコ遊技機11であってもよく、一部又は全部が異なるパチンコ遊技機11であってもよい。
・島設備10に設置される遊技機は、遊技媒体として遊技球Bを用いるものであれば、パチンコ遊技機11に限定されない。例えば、遊技媒体として遊技球Bを用いるスロットマシンであってもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記通路部材は、前記所定方向に沿って延びる4つの側壁を有して四角筒状である第1部分と、前記4つの側壁のうち一部の側壁を有さない第2部分と、を有し、前記開口は、前記第2部分において前記側壁を有さない部分である。
(ロ)前記押出機構は、遊技球を案内する案内面と、前記案内面と対向する位置において回転可能に設けられた回転体と、前記回転体とともに回転するとともに、前記案内面と前記回転体との間にある遊技球が接触可能な1又は複数の接触部と、前記回転体を回転させる駆動部と、を備え、前記案内面と前記回転体との間にある遊技球は、前記回転体が所定方向へ回転されることにより、前記接触部に接触した状態で前記案内面に沿って移動され、前記接触部は、前記回転体から前記案内面に向かって突出する第1位置と、当該第1位置に比して、前記案内面から離間する第2位置と、に変位可能に構成されている。
(ハ)前記回転体の形状は、円盤状であり、前記接触部は、複数あり、前記回転体の外周面に沿って並ぶように設けられているとよい。
(ニ)前記回転体は、前記接触部を収容する収容部と、当該収容部に収容されている前記接触部を、前記第1位置に配置されるように付勢する付勢部と、を備えており、前記第1位置は、前記接触部の一部又は全部が前記収容部から突出した位置であり、前記第2位置は、前記第1位置に比して、前記収容部からの前記接触部の突出量が小さくなる位置であるとよい。
(ホ)前記接触部は、球体であり、前記接触部の真球度は、遊技球の真球度と同じ又は高いとよい。
11…パチンコ遊技機、40…揚送装置、41…揚送通路、41a…揚送通路管、41b…側壁、45…案内通路、45a…壁面、50…駆動ユニット、71…シャフト、75…回転体、75a…外周面、76…収容部、77…コイルばね、80…モータ、90…研磨部、91…開口、92…研磨材、92a…研磨面、B…遊技球、K…接触球、Pt…突出位置、Pi…埋没位置、Y10…矢印。

Claims (3)

  1. 取り込んだ遊技球を押し出す押出機構と、
    水平方向と交差する所定方向に沿って延びる筒状の部材であって、且つ前記押出機構によって押し出された遊技球を案内する球通路が内部に形成された通路部材と、
    遊技球を研磨するシート状の研磨材と、
    前記シート状の研磨材を支持する支持部と、を備え、
    前記通路部材には、前記通路部材の壁を前記通路部材が延びる方向と交差する方向に沿って貫通し、且つ、前記球通路の内部と外部とを連通する開口が形成されており、前記開口は、遊技球が前記球通路の内部から外部へ向かうように、前記通路部材が延びる方向と交差する方向に沿って通過することを許容し、
    前記シート状の研磨材は、前記通路部材の前記開口を覆うことによって、前記通路部材の側壁の一部を構成するとともに、前記球通路に面して前記球通路内の遊技球と接触可能な研磨面を有し、当該研磨面を含む前記シート状の研磨材は、前記球通路内の遊技球からの押圧力によって、前記通路部材が延びる方向と交差する方向に向けて、遊技球と接触している部分が凹むように変形可能であり、
    前記シート状の研磨材は、前記通路部材と、前記支持部と、の間にあり、
    前記シート状の研磨材は、第1部分と、第2部分と、を有し、
    前記第1部分は、前記シート状の研磨材が前記球通路内の遊技球からの押圧力を受けたときに前記支持部と接触する部分であり、
    前記第2部分は、前記シート状の研磨材が前記球通路内の遊技球からの押圧力を受けても前記支持部と接触しない部分であり、
    前記シート状の研磨材は、前記球通路の前記所定方向に沿った長さの半分よりも重力方向側の部分に設けられていることを特徴とする揚送装置。
  2. 前記開口の幅は、遊技球の直径よりも広い請求項1に記載の揚送装置。
  3. 前記押出機構は、
    遊技球を案内する案内面と、
    前記案内面と対向する位置において回転可能に設けられた回転体と、
    前記回転体とともに回転するとともに、前記案内面と前記回転体との間にある遊技球が接触可能な1又は複数の接触部と、
    前記回転体を回転させる駆動部と、を備え、
    前記案内面と前記回転体との間にある遊技球は、前記回転体が回転されることにより、前記接触部に接触した状態で前記案内面に沿って移動され、
    前記接触部は、前記回転体から前記案内面に向かって突出する第1位置と、当該第1位置に比して、前記案内面から離間する第2位置と、に変位可能に構成されており、
    前記接触部は、球体である請求項1又は請求項2に記載の揚送装置
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