JP6804991B2 - 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施の形態は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
レーザセンサなどの距離センサを用いて取得した点の位置情報に基づいて、障害物マップを生成するシステムが知られている。このようなシステムにおいて、地面に相当する点を立体物と誤認識することで、実際には走行可能な領域を障害物として誤検出する場合があった。そこで、推定した路面形状に基づいて、レーザ照射によって計測された点と推定路面との距離が閾値以下の点を、路面に相当すると判定して除去するシステムが開示されている。
しかし、路面に相当する点を除去するため、除去した点の方向については、別途、他のセンサを用いて障害物を判定する必要があった。このため、他のセンサの精度が低い場合、障害物検出の信頼性が低くなっていた。また、従来では、路面形状推定の精度が低い場合に、路面上の点を障害物として誤検出する場合があった。従って、従来では、物体検出の信頼性が不十分であった。
Ground or Obstacles ? Detecting Clear Paths in Vehicle Navigation, ICRA2015
本発明が解決しようとする課題は、物体検出の信頼性向上を図ることができる、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することである。
実施の形態の情報処理装置は、位置取得部と、形状取得部と、算出部と、を備える。位置取得部は、検知点の三次元位置情報を取得する。形状取得部は、地面である対象面の形状を示す対象面形状情報を取得する。算出部は、三次元位置情報および前記対象面形状情報に基づいて、前記検知点の前記対象面からの第1距離に応じた、物体の状態情報を算出する。前記算出部は、前記第1距離が小さいほど、低い数値の前記状態情報を算出する。
移動体を示す図。 移動体の構成を示すブロック図。 区画領域情報を示す模式図。 地面形状情報推定の説明図。 地面形状情報推定の説明図。 検知点の抽出の説明図。 検知点の模式図。 極座標空間の模式図。 存在確率を示す模式図。 存在確率を示す模式図。 存在確率を示す模式図。 存在確率を示す模式図。 極座標空間における領域と直交座標空間における区画領域との関係を直交座標空間にて示した図。 直交座標マップを示す模式図。 存在確率の時系列統合の説明図。 表示画面を示す模式図。 情報処理の手順の一例を示すフローチャート。 ハードウェア構成図。
以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の移動体10の一例を示す図である。
移動体10は、情報処理装置20と、出力部10Aと、外界センサ10Bと、内界センサ10Cと、動力制御部10Gと、動力部10Hと、を備える。
情報処理装置20は、例えば、専用または汎用コンピュータである。本実施の形態では、情報処理装置20が、移動体10に搭載されている場合を一例として説明する。
移動体10とは、移動可能な物である。移動体12は、例えば、車両、台車、飛行可能な物体(有人飛行機、無人飛行機(例えば、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)、ドローン))、ロボット、などである。また、移動体10は、例えば、人による運転操作を介して走行する移動体や、人による運転操作を介さずに自動的に走行(自律走行)可能な移動体である。本実施の形態では、移動体12が車両である場合を一例として説明する。車両は、例えば、二輪自動車、三輪自動車、四輪自動車などである。本実施の形態では、車両が、自律走行可能な四輪自動車である場合を一例として説明する。
なお、情報処理装置20は、移動体10に搭載された形態に限定されない。情報処理装置20は、静止物に搭載されていてもよい。静止物は、地面に固定された物である。静止物は、移動不可能な物や、地面に対して静止した状態の物である。静止物は、例えば、ガードレール、ポール、駐車車両、道路標識、などである。また、情報処理装置20は、クラウド上で処理を実行するクラウドサーバに搭載されていてもよい。
動力部10Hは、移動体10に搭載された、駆動デバイスである。動力部10Hは、例えば、エンジン、モータ、車輪、などである。
動力制御部10Gは、動力部10Hを制御する。動力制御部10Gの制御によって動力部10Hが駆動する。例えば、動力制御部10Gは、移動体10を自動的に運転するために、外界センサ10Bおよび内界センサ10Cから得られる情報や、後述する処理で導出される存在確率情報などに基づいて、動力部10Hを制御する。動力部10Hの制御によって、移動体10のアクセル量、ブレーキ量、操舵角などが制御される。例えば、動力制御部10Gは、障害物などの物体を避けて現在走行中の車線を保ち、かつ前方車両との車間距離を所定距離以上保つように車両の制御を行う。
出力部10Aは、各種情報を出力する。本実施の形態では、出力部10Aは、情報処理装置20で導出された存在確率情報を出力する。なお、存在確率情報は、存在するか否かを示す二値の値であってもよい。存在確率情報の詳細は後述する。
出力部10Aは、例えば、存在確率情報を送信する通信機能、存在確率情報を表示する表示機能、存在確率情報を示す音を出力する音出力機能、などを備える。例えば、出力部10Aは、通信部10D、ディスプレイ10E、および、スピーカ10F、の少なくとも1つを含む。なお、本実施の形態では、出力部10Aは、通信部10D、ディスプレイ10E、およびスピーカ10Fを備えた構成を一例として説明する。
通信部10Dは、存在確率情報を他の装置へ送信する。例えば、通信部10Dは、公知の通信回線を介して存在確率情報を他の装置へ送信する。ディスプレイ10Eは、存在確率情報を表示する。ディスプレイ10Eは、例えば、公知のLCD(Liquid Crystal Display)や投影装置やライトなどである。スピーカ10Fは、存在確率情報を示す音を出力する。
外界センサ10Bは、移動体10の周辺の外界を認識するセンサである。外界センサ10Bは、移動体10に搭載されていてもよいし、該移動体10の外部に搭載されていてもよい。移動体10の外部とは、例えば、他の移動体や外部装置などを示す。
移動体10の周辺とは、該移動体10から予め定めた範囲内の領域である。この範囲は、外界センサ10Bの観測可能な範囲である。この範囲は、予め設定すればよい。
外界センサ10Bは、外界の観測情報を取得する。観測情報は、外界センサ10Bの設置位置の周辺の、観測結果を示す情報である。本実施の形態では、観測情報は、外界センサ10B(すなわち移動体10)の周辺の複数の検知点の各々の三次元位置情報を導出可能な情報である。
検知点の三次元位置情報は、実空間における検知点の三次元の位置を示す情報である。例えば、検知点の三次元位置情報は、外界センサ10Bから検知点までの距離と、外界センサ10Bを基準とした検知点の方向と、を示す情報である。これらの距離および方向は、例えば、外界センサ10Bを基準とする検知点の相対位置を示す位置座標や、検知点の絶対位置を示す位置座標や、ベクトルなどで表すことができる。具体的には、三次元位置情報は、極座標や、直交座標で表される。
検知点は、移動体10の外界における、外界センサ10Bによって個別に観測される点の各々を示す。例えば、外界センサ10Bは、外界センサ10Bの周囲に光を照射し、反射点で反射した反射光を受光する。この反射点が、検知点に相当する。なお、複数の反射点を1つの検知点として用いてもよい。
外界センサ10Bは、複数の検知点の各々に対する光の照射方向(外界センサ10Bを基準とする検知点の方向)と、複数の検知点の各々で反射した反射光に関する情報と、を含む、観測情報を得る。反射光に関する情報は、例えば、光の照射から反射光の受光までの経過時間や、受光した光の強度(または出射した光の強度に対する受光した光の強度の減衰率)などである。
そして、外界センサ10Bは、この経過時間などを用いて、検知点の三次元位置情報を導出し、情報処理装置20へ出力する。なお、情報処理装置20が、観測情報から検知点の三次元位置情報を導出してもよい。本実施の形態では、外界センサ10Bが、検知点の各々の三次元位置情報を、情報処理装置20へ出力する場合を説明する。
外界センサ10Bは、例えば、撮影装置や、距離センサ(ミリ波レーダ、レーザセンサ)、音波によって物体を探知するソナーセンサ、超音波センサ、などである。撮影装置は、撮影によって撮影画像データ(以下、撮影画像と称する)を得る。撮影装置は、ステレオカメラ、位置特定用カメラなどである。撮影画像は、画素ごとに画素値を規定したデジタル画像データや、画素毎に外界センサ10Bからの距離を規定したデプスマップなどである。レーザセンサは、例えば、水平面に対して平行に設置された二次元LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)センサや、三次元LIDARセンサである。
本実施の形態では、外界センサ10Bが、撮影装置である場合を、一例として説明する。なお、外界センサ10Bが単眼カメラである場合、外界センサ10Bは、Structure from Motionなどを用いて、移動体10の動きに伴った撮影画像の変化に基づいて、検知点の三次元位置情報を取得すればよい。また、外界センサ10Bがステレオカメラである場合、外界センサ10Bは、カメラ間の視差情報を用いて、検知点の三次元位置情報を取得すればよい。
本実施の形態では、外界センサ10Bは、移動体10の走行方向を撮影方向として設置されている場合を、一例として説明する。このため、本実施の形態では、外界センサ10Bは、移動体10の走行方向(すなわち、前方)の、検知点の各々の三次元位置情報を取得する場合を説明する。
内界センサ10Cは、移動体10自体の情報を観測するセンサである。内界センサ10Cは、移動体10の三次元位置情報や、移動体10の姿勢を示す、自己位置姿勢情報を取得する。内界センサ10Cは、例えば、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)、速度センサ、GPS(Global Positioning System)等である。IMUは、移動体10の三軸加速度および三軸角速度などを得る。なお、移動体10の三次元位置情報は、ワールド座標(世界座標)によって表されるものとする。
次に、移動体10の電気的構成について詳細に説明する。図2は、移動体10の構成の一例を示すブロック図である。
移動体10は、情報処理装置20と、出力部10Aと、外界センサ10Bと、内界センサ10Cと、動力制御部10Gと、動力部10Hと、を備える。上述したように、出力部10Aは、通信部10Dと、ディスプレイ10Eと、スピーカ10Fと、を含む。
情報処理装置20、出力部10A、外界センサ10B、内界センサ10C、および動力制御部10Gは、バス10Iを介して接続されている。動力部10Hは、動力制御部10Gに接続されている。
情報処理装置20は、記憶部20Bと、処理部20Aと、を有する。すなわち、出力部10A、外界センサ10B、内界センサ10C、動力制御部10G、処理部20A、および記憶部20Bは、バス10Iを介して接続されている。
なお、記憶部20B、出力部10A(通信部10D、ディスプレイ10E、スピーカ10F)、外界センサ10B、内界センサ10C、および動力制御部10G、の少なくとも1つは、有線または無線で処理部20Aに接続すればよい。また、記憶部20B、出力部10A(通信部10D、ディスプレイ10E、スピーカ10F)、外界センサ10B、内界センサ10C、および動力制御部10G、の少なくとも1つと、処理部20Aと、を、ネットワークを介して接続してもよい。
記憶部20Bは、各種データを記憶する。記憶部20Bは、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等である。なお、記憶部20Bは、情報処理装置20の外部に設けられた記憶装置であってもよい。また、記憶部20Bは、記憶媒体であってもよい。具体的には、記憶媒体は、プログラムや各種情報を、LAN(Local Area Network)やインターネットなどを介してダウンロードして記憶または一時記憶したものであってもよい。また、記憶部20Bを、複数の記憶媒体から構成してもよい。
本実施の形態では、記憶部20Bは、区画領域情報を予め記憶する。図3は、区画領域情報30の一例を示す模式図である。
区画領域情報30は、移動体10の周辺の区画領域Bを示す情報である。本実施の形態では、区画領域情報30は、移動体10の周辺を分割した複数の区画領域Bの各々を示す情報である。区画領域Bは、例えば、移動体10の周囲の三次元空間S’(直交座標空間)を格子状に複数の領域に分割した、各領域である。詳細には、区画領域Bは、移動体10の周囲の三次元空間S’を、高さ方向(鉛直方向)に直交する平面(XZ平面)に沿って複数の領域に分割した、各領域である。なお、直交座標空間は、直交座標系で表される三次元の空間である。また、後述する極座標空間は、極座標系で表される三次元の空間である。
区画領域Bの形状は限定されない。例えば、区画領域Bの形状は、矩形状である。また、区画領域Bの形状は、正方形に限定されない。例えば、区画領域Bの形状は、長方形などであってもよい。
なお、区画領域Bのサイズは、外界センサ10Bで取得する検知点のサイズ以上である。すなわち、区画領域Bのサイズは、検知点と同じ大きさであってもよい。また、区画領域Bのサイズは、複数の検知点を含むことのできるサイズであってもよい。すなわち、区画領域Bのサイズは、外界センサ10Bで取得可能な検知点の最大密度であるセンサ解像度に応じたサイズと同じであってもよいし、該センサ解像度に応じたサイズより大きいサイズであってもよい。また、区画領域Bのとりうる最大のサイズは、障害物の存在確率の単位に応じて、適宜調整すればよい。
本実施の形態では、区画領域Bのサイズは、外界センサ10Bで取得する検知点のサイズより大きい場合を説明する。このため、本実施の形態では、1つの区画領域B内に、複数の検知点が含まれる場合を、一例として説明する。
処理部20Aは、区画領域情報30を予め生成する。例えば、処理部20Aは、三次元空間S’を規定する。この三次元空間S’は、移動体10を原点とし、移動体10の進行方向をZ軸、高さ方向をY軸、Z軸およびY軸に直交する軸をX軸とした、三次元の直交座標空間である。そして、処理部20Aは、この三次元空間S’を、XZ平面に沿って格子状に区切ることで、移動体10の周辺を複数の区画領域Bに分割する。そして、処理部20Aは、区画領域Bの各々の位置およびサイズを示す区画領域情報30を、予め記憶部20Bに記憶する。
なお、外部装置で、区画領域情報30を生成してもよい。この場合、情報処理装置20は、外部装置から通信部10Dを介して区画領域情報30を取得し、記憶部20Bに記憶すればよい。本実施の形態では、記憶部20Bは、区画領域情報30を予め記憶するものとする。
図2に戻り、説明を続ける。処理部20Aは、位置取得部20Cと、形状取得部20Dと、算出部20Eと、出力制御部20Fと、を備える。位置取得部20C、形状取得部20D、算出部20E、出力制御部20Fは、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば上記各部は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。上記各部は、専用のIC(Integrated Circuit)などのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。上記各部は、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。複数のプロセッサを用いる場合、各プロセッサは、各部のうち1つを実現してもよいし、各部のうち2以上を実現してもよい。
なお、本実施の形態および後述する実施の形態において用いる「プロセッサ」との文言は、例えば、CPU、GPU(Graphical Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))の回路を意味する。
プロセッサは、記憶部20Bに保存されたプログラムを読み出し実行することで、上記各部を実現する。なお、記憶部20Bにプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成してもよい。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで、上記各部を実現する。
位置取得部20Cは、位置関連情報を取得する。位置関連情報は、検知点の三次元位置情報を少なくとも含む。本実施の形態では、位置関連情報は、検知点の三次元位置情報と、区画領域情報30と、自己位置姿勢情報と、を含む。
位置取得部20Cは、外界センサ10Bから、検知点の三次元位置情報を取得する。すなわち、位置取得部20Cは、外界センサ10Bで検知された複数の検知点の各々の、三次元位置情報を取得する。詳細には、位置取得部20Cは、外界センサ10Bで検知可能な検知点の密度、すなわち、外界センサ10Bの解像度に応じた数の検知点について、三次元位置情報を取得する。検知点の三次元位置情報は、例えば、極座標で表される。なお、外界センサ10Bは、直交座標で表した、検知点の三次元情報を取得してもよい。
なお、位置取得部20Cは、検知点の三次元位置情報を、外部装置から取得してもよい。この場合、位置取得部20Cは、通信部10Dを介して外部装置から、検知点の三次元位置情報を取得すればよい。
また、位置取得部20Cは、記憶部20Bから区画領域情報30を取得する。なお、位置取得部20Cは、通信部10Dを介して外部装置から、区画領域情報30を取得してもよい。
自己位置姿勢情報は、移動体10の三次元位置と姿勢を示す情報である。すなわち、自己位置姿勢情報は、移動体10の三次元位置情報と、姿勢情報と、を含む。本実施の形態では、位置取得部20Cは、内界センサ10Cから自己位置姿勢情報を取得する。なお、移動体10の三次元位置情報は、例えば、ワールド座標で表されるものとする。
そして、位置取得部20Cは、複数の検知点の各々の三次元位置情報と、区画領域情報30と、自己位置姿勢情報と、を含む位置関連情報を、形状取得部20Dおよび算出部20Eへ出力する。
次に、形状取得部20Dについて説明する。形状取得部20Dは、対象面の形状を示す対象面形状情報を取得する。
対象面とは、情報処理装置20による検出対象とする面である。対象面は、例えば、地面、路面、壁面、などである。本実施の形態では、対象面が、地面である場合を一例として説明する。
対象面形状情報は、対象面の形状を示す情報である。本実施の形態では、対象面形状情報が、地面の形状を示す地面形状情報である場合を、一例として説明する。このため、本実施の形態では、形状取得部20Dは、地面の地面形状情報を取得する場合を、一例として説明する。
本実施の形態では、形状取得部20Dは、位置取得部20Cから受付けた、複数の三次元位置情報の各々によって示される検知点の分布に応じて、地面形状情報を推定する。この推定により、形状取得部20Dは、地面形状情報を取得する。
図4および図5は、地面形状情報36の推定の一例の説明図である。
例えば、図4(A)に示すように、形状取得部20Dは、区画領域情報30によって示される三次元空間S’における、各検知点Pの示す三次元位置情報によって示される位置に、各検知点Pを配置する。なお、検知点Pの三次元位置情報が極座標によって表される場合、直交座標に変換した上で、区画領域情報30の三次元空間S’に配置すればよい。
図4(A)には、ある区画領域B内に配置されたた検知点Pを示した。例えば、区画領域情報30によって示される三次元空間S’における原点の位置を、移動体10の現在の位置として、検知点Pを配置する。
そして、形状取得部20Dは、区画領域情報30によって示される複数の区画領域Bの各々について、最も高さ(Y軸方向の位置)の低い1つの検知点Pを、代表の検知点P(代表検知点P’)として特定する。これは、移動体10の周囲の空間における、地面に相当する検知点Pは、区画領域B内で最も低い位置に存在する、という仮定に基づいている。これによって、図4(B)に示すように、区画領域情報30によって示される複数の区画領域Bの各々について、1つの検知点Pが代表検知点P’として特定される。
次に、形状取得部20Dは、区画領域情報30における各区画領域Bに特定された、代表検知点P’について、平面近似を行う。平面近似には、例えば、RANSAC(RANdom SAmple Consensus)法を用いる。
具体的には、形状取得部20Dは、複数の区画領域Bの各々に対応する代表検知点P’から、ランダムに3点の代表検知点P’を選択する。そして、選択した3点の代表検知点P’を含む推定平面32を示す平面方程式を算出する。推定平面32を示す平面方程式は、下記式(1)で表される。
Figure 0006804991
式(1)中、a,b,c,dは、推定平面32の形状を表す係数である。
次に、形状取得部20Dは、推定平面32に対して、Y軸方向の誤差が予め定めた閾値YTH以下となる代表検知点P’をインライアとする。そして、形状取得部20Dは、インライアとした代表点P’の数(以下、インライア数と称する)をカウントする。
図5は、推定平面32とインライアとする代表検知点P’との関係を示す模式図である。図5には、代表検知点P’の内、インライアとする代表検知点P’を、丸印で示した。インライアとする代表検知点P’は、誤差が閾値YTH以下の代表検知点P’である。また、図5には、アウトライアとする代表検知点P’を、菱形印で示した。アウトライアとする代表検知点P’は、誤差が閾値YTHを超える代表検知点P’である。
そして、形状取得部20Dは、複数の区画領域Bからの3点の代表検知点P’の選択、推定平面32の平面方程式の算出、および、インライア数のカウント、の一連の処理を、選択する代表検知点P’の組合せを変えて予め定めた回数繰返す。そして、形状取得部20Dは、最も多いインライア数の算出に用いた推定平面32の平面方程式を、地面形状情報36として取得する。
なお、形状取得部20Dは、平面近似以外の方法を用いて、地面形状情報36を取得してもよい。例えば、形状取得部20Dは、曲面近似、YZ平面における直線近似または曲線近似、などを用いて、地面形状情報36を取得してもよい。
形状取得部20Dは、取得した地面形状情報36を、算出部20Eへ出力する。
図2に戻り説明を続ける。次に、算出部20Eについて説明する。算出部20Eは、物体の状態情報を算出する。
物体とは、情報処理装置10で検出する対象の物である。物体は、例えば、移動体10の走行を阻害する障害物などである。なお、物体は、障害物に限定されない。本実施の形態では、算出部20Eによる状態情報の算出対象の物体が、障害物である場合を、一例として説明する。
状態情報は、物体の状態を示す情報である。物体の状態は、例えば、物体の存在確率、物体の存在しない確率、物体の占有率、物体の占有しない確率、などである。例えば、状態情報は、物体の存在確率を示す。
本実施の形態では、状態情報が、障害物の存在確率を示す場合を、一例として説明する。このため、本実施の形態では、算出部20Eは、障害物の存在確率を示す存在確率情報を算出する場合を、一例として説明する。存在確率は、0.0以上1.0以下の範囲の値で表される。
算出部20Eは、位置取得部20Cから取得した、検知点Pの三次元位置情報と、形状取得部20Dから取得した地面形状情報36と、に基づいて、第1距離に応じて、障害物の存在確率を算出する。
第1距離は、検知点Pの地面からの距離である。言い換えると、第1距離は、検知点Pの、地面からの高さである。
具体的には、第1距離は、地面形状情報36によって示される形状の地面と、三次元位置情報によって示される検知点Pの高さ方向(Y軸方向)の位置と、の差によって表される。なお、第1距離は、三次元位置情報によって示される位置に配置された検知点Pから、地面形状情報36によって示される形状の地面に下した垂線の長さによって、表してもよい。
本実施の形態では、算出部20Eは、検知点Pの三次元位置情報と地面形状情報36を用いて、検知点Pについて第1距離を算出し、障害物の存在確率を算出する。
算出部20Eは、第1距離が小さいほど、低い存在確率を算出する。言い換えると、算出部20Eは、第1距離が大きいほど、高い存在確率を算出する。なお、第1距離が小さいほど、検知点Pの位置がより地面に近い。また、第1距離が大きいほど、検知点Pの位置が、より地面に対して高い位置にある。
なお、算出部20Eは、第1距離が0以下の場合には、存在確率として、予め定めた中間値を算出する。中間値は、存在確率の最低値である0.0と、存在確率の最大値である1.0と、の中間の値“0.5”である。中間値は、状態が不明であることを示す。
本実施の形態では、処理部20Aは、中間値“0.5”の領域を、状態の不明な「不明領域」として扱う。状態が不明である、とは、物体などに遮蔽されることで、処理部20Aが存在確率を確認することが不可能な状態であることを示す。また、本実施の形態では、処理部20Aは、存在確率の最小値“0.0”の領域を、障害物の存在しない「走行可能領域」として扱う。また、処理部20Aは、存在確率の最大値“1.0”の領域を、障害物の存在する「占有領域」として扱う。
このため、存在確率が中間値“0.5”から最大値“1.0”に近づくほど、「不明領域」から「占有領域」である可能性に、より近づいていることを示す。また、存在確率が中間値“0.5”から最小値“0.0”に近づくほど、「不明領域」から「走行可能領域」である可能性に、より近づいていることを示す。
なお、算出部20Eは、上記第1距離に加えて第2距離も加味した、存在確率を算出してもよい。第2距離は、基準位置と、三次元位置情報によって示される検知点Pの位置と、の距離を示す。基準位置は、情報処理装置20の搭載された移動体10の現在の位置である。すなわち、第2距離は、移動体10の位置と、検知点Pの位置と、の距離である。以下、基準位置を、移動体10、または、移動体10の位置と称して説明する場合がある。
本実施の形態では、算出部20Eは、第1距離が小さいほど低く、且つ、第2距離が大きいほど低い、存在確率を算出する。
詳細には、算出部20Eは、基準位置(移動体10の位置)からの角度方向(φ方向、以下、角度方向φと称する場合がある)における、基準位置に最も近い検知点Pの第1距離に応じて、存在確率を算出する。角度方向φは、極座標における偏角であるφの方向である。すなわち、角度方向φは、鉛直方向に直交する平面上における、移動体10の現在位置を原点とした向きを示す。
まず、算出部20Eは、移動体10からの角度方向φごとに、移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pを特定する。そして、算出部20Eは、検知点Pについて、第1距離が小さいほど、低い存在確率を算出する。
具体的には、算出部20Eは、角度方向φごとに、移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pを特定する。そして、算出部20Eは、特定した検知点Pについて、該検知点Pの第1距離が小さいほど、低い存在確率を算出する。例えば、算出部20Eは、特定した検知点Pについて、検知点Pの第1距離が小さいほど、中間値“0.5”により近い値を、該検知点Pにおける障害物の存在確率として算出する。
本実施の形態では、算出部20Eは、この検知点Pについて、第1距離が小さいほど低く、且つ、第2距離が大きいほど低い、存在確率を算出する。言い換えると、算出部20Eは、角度方向φごとに、移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pについて、地面からの高さ(第1距離)が小さいほど低く、且つ、移動体10からの距離(第2距離)が大きいほど低い、存在確率を算出する。
そして、算出部20Eは、極座標空間における、移動体10の位置から角度方向φに伸びたラインに沿って、移動体10の位置からの距離、および、該角度方向において移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pの存在確率に応じた、存在確率の変化を示すモデルを算出する。
例えば、算出部20Eは、極座標空間における、移動体10を基準とした基準位置から、角度方向φに沿ったラインごとに、移動体10から、移動体10に最も近い検知点Pに近づく方向に向かって、最小値の存在確率を設定する。そして、さらに、算出部20Eは、移動体10を基準とした角度方向φに伸びるラインに沿って、移動体10に最も近い検知点Pに近づくほど、最小値から該検知点Pの存在確率に近づくように変化する、存在確率を示すモデルを設定する。さらに、算出部20Eは、移動体10に最も近い検知点Pより移動体10からの距離が遠い領域については、中間値の存在確率となるように、存在確率を算出する。
このとき、算出部20Eは、極座標空間における、移動体10を基準とした基準位置から各角度方向φに伸びたラインごとに、ラインにそって、移動体10に最も近い検知点Pの前後で滑らかに変化するように、存在確率を示すモデルを算出することが好ましい。この滑らかに存在確率が変化する領域は、予め設定すればよい。例えば、算出部20Eは、各角度方向φの各々について、移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pを含む区画領域Bに隣接する、予め定めた数の他の区画領域Bを、存在確率が滑らかに変化する領域として用いればよい。
本実施の形態では、算出部20Eは、数式を用いて計算することで、上記条件を満たす存在確率を算出する。
以下、本実施の形態における、算出部20Eによる存在確率の算出について、さらに詳細に説明する。
まず、算出部20Eは、位置取得部20Cから、位置関連情報を取得する。位置関連情報は、上述したように、複数の検知点Pの各々の三次元位置情報と、区画領域情報30と、自己位置姿勢情報と、を含む。
次に、算出部20Eは、位置取得部20Cから取得した、複数の三次元位置情報の各々によって示される複数の検知点Pの内、存在確率の算出に用いる検知点Pを抽出する。
図6は、検知点Pの抽出の一例を示す、説明図である。算出部20Eは、複数の検知点Pの内、三次元空間における、移動体10の進行方向Zを中心軸Lとした所定範囲の空間内に位置する検知点Pを、存在確率の算出に用いる検知点Pとして抽出する。中心軸Lは、移動体10における予め定めた位置を通り、且つ、移動体10の進行方向Zに沿った方向に長い直線である。移動体10における予め定めた位置は、例えば、移動体10の車体の中心や、移動体10に設けられたタイヤの高さ方向の中心、などである。
例えば、外界センサ10Bの光軸が移動体10の中心および進行方向Zと一致するように、外界センサ10Bが移動体10に搭載されていたと仮定する。この場合、外界センサ10Bの光軸が中心軸Lに一致する。
そして、算出部20Eは、該中心軸Lを含み、且つ、該中心軸Lを中心とした所定範囲Rの空間を、検知点Pの抽出対象の空間として用いる。この所定範囲の空間は、該中心軸Lを含み、且つ、該中心軸Lを中心とした移動体10の車高方向に±R’の範囲の領域Rである。なお、該領域Rの範囲は、走行中の移動体10が地面Gを含まない領域となるように、予め調整される。例えば、該領域Rの鉛直方向の長さは、移動体10の車高T未満の長さである。
本実施の形態では、外界センサ10Bが、移動体10の車体の中心を通る線と光軸とが一致するように配置されている場合を説明する。そして、本実施の形態では、算出部20Eは、外界センサ10Bの光軸を中心軸Lとして用いる場合を説明する。そして、算出部20Eは、外界センサ10Bで検出された複数の検知点Pの内、該所定範囲Rに位置する検知点Pを、存在確率の算出に用いる検知点Pとして抽出する。
この処理によって、例えば、図6に示すように、三角印で示した検知点Pと、菱形で示した検知点Pが、存在確率の算出対象外とされる。また、丸印で示した検知点Pが、存在確率の算出対象として抽出される。
このようにして、算出部20Eは、外界センサ10Bの画角内に含まれる複数の検知点Pの内、存在確率の算出対象とする検知点Pを抽出する。これによって、算出部20Eは、移動体10の走行の障害になりうる検知点Pを、抽出する。
次に、算出部20Eは、抽出した検知点Pの三次元位置座標が、直交座標で表されている場合、三次元位置座標を極座標に変換する。例えば、極座標の変換には、下記式(2)および式(3)を用いる。なお、検知点Pの三次元位置座標が、極座標で表されている場合には、この変換処理は不要である。
Figure 0006804991
この処理によって、算出部20Eは、存在確率の算出対象の、極座標の三次元位置座標で示される、複数の検知点Pを得る。
図7は、極座標の三次元位置座標で表される、検知点Pの模式図である。図7には、移動体10が、塀に囲まれた丁字路に差し掛かったシーンにおいて計測された、検知点Pの各々を示した。
次に、算出部20Eは、極座標によって示される角度方向φごとに、移動体10に最も近い距離rに位置する検知点Pを特定する。
図8は、図7のシーンに対して、移動体10の周囲の極座標空間S1を20°ごとの角度方向φに9分割して示した模式図である。算出部20Eは、角度方向φごとに、移動体10に最も近い距離rの検知点Pを特定する。
なお、距離rは、第2距離に相当する。
次に、算出部20Eは、角度方向φごとに、移動体10から各角度方向φの各々に沿って配列された複数の領域B’の各々について、下記式(4)〜式(5)を用いて、障害物の存在確率を算出する。領域B’は、極座標空間S1を複数の領域に区切ることによって形成される領域である。領域B’は、上記区画領域B以下の大きさであることが好ましい。
Figure 0006804991
Figure 0006804991
式(4)および式(5)中、p(r)は、障害物の、一時的な存在確率を示す。一時的な存在確率とは、存在確率の算出途中の一時的な値であることを示す。rは、極座標におおける距離を示す。rは、極座標における原点から、処理対象の角度方向φにおける、移動体10に最も近い検知点Pまでの距離rを示す。極座標の原点は、移動体10の自己位置姿勢情報から導出される。
式(4)中、σは、位置取得部20Cが取得する三次元位置情報の奥行き方向の標準偏差を示す。σは、外界センサの特性に応じて事前に取得することが可能であり、予め求めた値を用いる。式(5)中、p’(r)は、障害物の存在確率を示す。Pminは、存在確率の予め定めた最小値を示す。本実施の形態では、Pminは、“0.0”である。
αは、処理対象の角度方向φにおいて、移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pの、地面からの高さである第1距離や、移動体10からの距離rである第2距離に応じて、定まる。また、式(4)には、検知点Pの距離(第2距離)を示す要素(rやr)が含まれる。
すなわち、本実施の形態では、算出部20Eは、角度方向φごとに、該角度方向φにおいて移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pの第1距離および第2距離に応じて、αを導出する。そして、算出部20Eは、上記式(4)および式(5)を用いて、角度方向φごとに、角度方向φに沿って伸びるラインに沿って、移動体10からの距離rごとに、存在確率p’(r)を算出する。
これによって、算出部20Eは、移動体10を基準とした角度方向φの各々ごとに、存在確率を算出する。言い換えると、算出部20Eは、移動体10を基準とした角度方向φの各々に沿ったラインの通る、複数の領域B’の各々について、存在確率を算出する。
αについて、詳細に説明する。
算出部20Eは、極座標によって示される角度方向φごとに、αを算出する。例えば、算出部20Eは、移動体10の進行方向の前方の極座標空間S1を、20°ごとの角度方向φに分割(9分割)する。そして、算出部20Eは、各角度方向φを、処理対象として設定し、以下の処理を行う。
まず、算出部20Eは、処理対象の角度方向φにおける、移動体10から最も近い検知点P(すなわち、距離rの検知点P)の座標を、(X,Y,Z)とする。また、算出部20Eは、形状取得部20Dで算出された、地面形状情報36を示す平面方程式を取得する。平面方程式は、上述したように、上記式(1)で表される。
そして、算出部20Eは、処理対象の角度方向φにおける、移動体10から最も近い検知点P(距離rの検知点P)の、地面からの距離である第1距離を、下記式(6)を用いて算出する。
Figure 0006804991
式(6)中、hは、移動体10から最も近い検知点P(距離rの検知点P)の、地面からの距離である第1距離を示す。式(6)中、a、b、およびcは、上記式(1)と同様である。また、式(6)中、X,Y,Zは、移動体10から最も近い検知点P(すなわち、距離rとした検知点P)の座標である。
そして、算出部20Eは、式(6)によって得られた、処理対象の角度方向φにおける、移動体10から最も近い検知点P(距離rの検知点P)の、地面からの距離である第1距離hを用いて、下記式(7)により、該角度方向に対応するαの値を算出する。
Figure 0006804991
式(7)中、hTHは、検知点Pの地面からの第1距離の閾値を示す。
すなわち、式(6)により算出されたhが、閾値hTH以上である場合(h≧hTH)、上記式(7)によって、αは1となる。また、式(6)により算出されたhが、閾値hTH未満である場合(h<hTH)、上記式(7)によって、αは、0.5より大きく且つ1未満の値で、hが大きい値であるほど、大きい値となる。
なお、hTHは、予め定めた固定の値であってもよいし。また、算出部20Eは、移動体10と、処理対象の角度方向φにおける、移動体10と、移動体10に最も近い検知点Pと、の距離rに応じて、閾値hTHを設定してもよい。
本実施の形態では、算出部20Eは、下記式(8)を用いて、閾値hTHを算出する。
Figure 0006804991
式(8)中、θthは、極座標空間における、検知点Pの、ZX平面に対する角度θの閾値を示す。言い換えると、θthは、移動体10を原点とした、地面に対する検知点Pの角度θの閾値を示す。また、式(8)中、rは、処理対象の角度方向φにおける、移動体10と、移動体10に最も近い検知点Pと、の距離rを示す。
算出部20Eは、上記式(8)を用いて、閾値hTHを算出する。これによって、算出部20Eは、処理対象の角度方向φにおける、移動体10と、移動体10に最も近い検知点Pと、の距離rに応じた、閾値hTHを算出する。このため、距離rが大きいほど、算出部20Eは、大きい値の閾値hTHを用いることとなる。
このように、算出部20Eは、式(6)および式(7)を用いて、処理対象の角度方向φごとに、該角度方向φにおける移動体10に最も近い検知点Pの第1距離(地面からの高さ)や第2距離(移動体10からの距離r)に応じた、αを算出する。
そして、算出部20Eは、処理対象の角度方向φごとに、算出したαを用いて、各角度方向に沿った領域B’の各々について、式(4)および式(5)を用いて、障害物の存在確率を算出する。
このため、算出部20Eは、上記第1距離および第2距離の条件に応じた、障害物の存在確率を、角度方向φに沿った領域B’ごとに算出する。
図9〜図12は、算出部20Eが算出した存在確率を示す模式図である。
図9は、図8における、角度方向“60°”に沿って配列された複数の領域B’を抽出して示した模式図である。
図9に示すように、該角度方向φに沿って配列された複数の領域B’(例えば、領域B’1〜領域B’11とする)の内、区画領域B’8(B’)が、移動体10に最も近い検知点Pを含む、距離rの領域B’であったと仮定する。この場合、算出部20Eが、上記式(4)〜式(8)を用いて、該角度方向φに沿ったラインの存在確率を算出することで、モデル50Aに示される存在確率が算出される。
すなわち、図9に示すように、角度方向φに沿って連続して配列された領域B’(B’1〜B’11)の存在確率は、移動体10に最も近い検知点Pを含む領域B’8の前後で滑らかに変化する、モデル50Aによって表されるものとなる。また、各領域B’における障害物の存在確率は、上記式(4)〜式(8)を用いて算出されることで、該角度方向φにおいて最も移動体10に近い位置に存在する検知点Pの第1距離(地面からの距離)や、該検知点Pの第2距離(移動体10からの距離r)、に応じた値となる。
図10は、算出部20Eが算出した、障害物の存在確率の一例を示す説明図である。
図10には、極座標空間S1における、ある角度方向φに対する、障害物の存在確率の一例を示した。また、図10には、移動体10に最も近い検知点Pまでの距離rが同じで、該検知点Pの地面からの高さ(第1距離)の異なる3種類の形態を示した。
図10(B)は、ある角度方向φにおいて、移動体10に最も近い検知点Pの第1距離(地面Gからの高さ)がD1であるときの(図10(A)参照)、該角度方向φに沿ったラインの、障害物の存在確率を示すモデル50Bである。第1距離D1は、地面から十分離れた高さの一例である。
図10(D)は、ある角度方向φにおいて、移動体10に最も近い検知点Pの第1距離(地面Gからの高さ)がD2であるときの(図10(C)参照)、該角度方向φに沿ったラインの、障害物の存在確率を示すモデル50Cである。例えば、図10(C)は、移動体10が上り坂を走行しているときの状態である。なお、第1距離D2は、第1距離D1より小さく、且つ、地面より高い、高さの一例である。すなわち、第1距離D1>第1距離D2>0の関係を示す。
また、図10(F)は、ある角度方向φにおいて、移動体10に最も近い検知点Pの第1距離(地面Gからの高さ)がD3であるときの(図10(E)参照)、該角度方向φに沿ったラインの、障害物の存在確率を示すモデル50Dである。図10(F)は、例えば、移動体10が下り坂を走行しているときの状態である。なお、第1距離D3は、検知点Pの位置が地面であるときの、高さの一例である。すなわち、第1距離D3=0の関係を示す。
図10(B)、図10(D)、図10(F)に示すように、移動体10から最も近い位置に存在する検知点Pの第1距離が小さいほど、上記式(4)〜式(8)を用いることで、算出部20Eは、該検知点Pについて、より小さい存在確率を算出する。例えば、算出部20Eは、第1距離D1の場合には存在確率“0.8”、第1距離D2の場合には存在確率“0.6”、第1距離D3の場合には存在確率“0.5”を、該検知点Pについて算出する。
また、算出部20Eは、上記式(4)〜式(8)を用いることで、各角度方向φの各々について、移動体10の位置から、各角度方向φにおいて最も近い距離rに位置する検知点Pに向かって、障害物の存在確率“0.0”を算出する。そして、算出部20Eは、該距離rの検知点Pに近づくと、該距離rの検知点Pの存在確率に向かって存在確率を変化させる。そして、算出部20Eは、該距離rより移動体10から遠い距離rの領域B’については、「不明領域」として、中間値である“0.5”を存在確率として算出することとなる。
このため、算出部20Eは、角度方向φに沿ったラインに沿って、連続して存在する領域B’の存在確率として、移動体10に最も近い検知点Pを含む領域B’の前後で滑らかに変化する、モデル50B〜50Dによって表される、存在確率を算出する。
図11は、極座標空間S1における、ある角度方向φに対する、障害物の存在確率の一例を示した。また、図11には、移動体10に最も近い検知点Pまでの距離r(第2距離)の異なる、複数の形態を示した。
図11(A−2)は、移動体10からの距離rの異なる2種類の検知点P(検知点P1、検知点P2)の各々を用いて算出した、2種類の存在確率を示すモデル50(モデル50E、モデル50F)、を示した。例えば、図11(A−1)に示すように、移動体10に最も近い検知点P1の距離rがr01である場合と、移動体10に最も近い検知点Pの距離rがr02である場合と、を仮定する。なお、距離r01<距離r02であったと仮定する。また、これらの検知点P(検知点P1、検知点P2)の地面からの高さである第1距離Dは、同じであったと仮定する。
移動体10に最も近い検知点Pが検知点P1であった場合、算出部20Eは、上記処理を行うことで、図11(A―2)に示す、存在確率を示すモデル50Eを算出する。また、移動体10に最も近い検知点Pが検知点P2であった場合、算出部20Eは、上記処理を行うことで、図11(A―2)に示す、存在確率を示すモデル50Fを算出する。
このように、算出部20Eは、上記式(4)〜式(8)を用いることで、移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pの距離rが大きいほど、該検知点Pについて、より小さい存在確率を算出する。
また、算出部20Eは、上記式(4)〜式(8)を用いて存在確率を算出することで、移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pの、移動体10の直下と地面との交点を原点とした、地面との角度θ(θ、θ)に応じた、存在確率を算出することができる、ともいえる。すなわち、算出部20Eは、角度θが大きいほど、大きい存在確率を、該検知点Pについて算出する。
また、算出部20Eは、上記式(4)〜式(8)を用いることで、各角度方向φの各々について、移動体10の位置から、各角度方向φにおいて最も近い距離rに位置する検知点Pに向かって、障害物の存在確率“0.0”を算出する。そして、算出部20Eは、該距離rの検知点Pに近づくと、該距離rの検知点Pの存在確率に向かって存在確率を変化させる。そして、算出部20Eは、該距離rより移動体10から遠い距離rの領域B’については、「不明領域」として、中間値である“0.5”を存在確率として算出することとなる。
なお、移動体10の走行時には、外界センサ10Bの光軸Lが、地面に交差する方向に向いた状態となる場合がある。このような場合であっても、算出部20Eが、上記式(4)〜式(8)を用いて存在確率を算出することで、外界センサ10Bの光軸の向きに拘らず、上記第1距離および第2距離の条件に応じた存在確率を算出することができる。
例えば、図11(B−2)を用いて説明する。図11(B−2)のモデル50Gは、ある角度方向φにおいて、移動体10に最も近い検知点P3の第1距離(地面からの高さ)がD4であり、距離rが距離r01である場合(図11(B−1)参照)の、存在確率を示すモデル50である。また、図11(B−2)のモデル50Iは、ある角度方向φにおいて、移動体10に最も近い検知点P4の第1距離(地面からの高さ)がD5(但し、D4>D5)であり、距離rが距離r02である場合(図11(B−1)参照)の、存在確率を示すモデル50である。なお、r01<r02の関係を示す。
そして、算出部20Eは、上記式(4)〜式(8)を用いることで、移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pの第1距離Dが小さいほど、より低く、且つ、移動体10から最も近い位置に存在する検知点Pの第2距離rが大きいほど、より低い存在確率を、該検知点Pについて算出する。
このため、算出部20Eは、上記式(4)〜式(8)を用いて存在確率を算出することで、外界センサ10Bの光軸の向きに拘らず、上記第1距離および第2距離の条件に応じた存在確率を算出することができる。
なお、移動体10は、移動体10に対して傾斜した地面を走行する場合がある。このような場合であっても、算出部20Eが、上記式(4)〜式(8)を用いて存在確率を算出することで、移動体10に対して地面が傾斜していた場合であっても、地面の傾斜の度合いに拘らず、上記第1距離および第2距離の条件に応じた存在確率を算出することができる。
例えば、図11(C−2)および図11(D−2)を用いて説明する。
図11(C−2)のモデル50Jは、移動体10に最も近い検知点P5の第1距離(地面からの高さ)がD6であり、距離rが距離r01である場合(図11(C−1)参照)の、存在確率を示すモデル50である。また、図11(C−2)のモデル50Kは、移動体10に最も近い検知点P6の第1距離(地面からの高さ)がD7(但し、D6>D7,D7=0)であり、距離rが距離r02である場合(図11(C−1)参照)の、存在確率を示すモデル50である。なお、r01<r02の関係を示す。
図11(D−2)のモデル50Lは、移動体10に最も近い検知点P7の第1距離(地面からの高さ)がD8であり、距離rが距離r01である場合(図11(D−1)参照)の、存在確率を示すモデル50である。また、図11(D−2)のモデル50Mは、移動体10に最も近い検知点P8の第1距離(地面からの高さ)がD9(但し、D8>D9)であり、距離rが距離r02である場合(図11(D−1)参照)の、存在確率を示すモデル50である。なお、r01<r02の関係を示す。
このように、算出部20Eは、上記式(4)〜式(8)を用いることで、角度方向φごとに、移動体10に最も近い位置に存在する検知点Pについて、該検知点Pの第1距離(高さ)が小さいほど、より低く、且つ、該検知点Pの第2距離(距離r)が大きいほど、より小さい存在確率を、該検知点Pについて算出する。また、距離r以外の距離rの領域B’についても、算出部20Eは、上記式(4)〜(5)を用いて、障害物の存在確率を算出する。
このため、算出部20Eは、移動体10に対して地面が傾斜していた場合であっても、地面の傾斜の度合いに拘らず、上記第1距離および第2距離の条件に応じた存在確率を算出することができる。
図2に戻り、説明を続ける。上述のようにして、算出部20Eは、領域B’ごとに、障害物の存在確率を算出する。すなわち、算出部20Eは、領域B’の移動体10からの距離rと、移動体10を基準とする角度方向φにおいて最も近くに位置する検知点Pの、地面からの高さ(第1距離)および該検知点Pの移動体10からの距離r(第2距離)と、を用いて、上記式によって、領域B’の各々について、障害物の存在確率を算出する。
図12は、極座標マップM1の一例を示す模式図である。極座標マップM1は、算出部20Eで算出された、障害物の存在確率を、極座標空間S1における領域B’ごとに示したものである。図12において、横方向(左右方向)は、極座標空間S1における移動体10を原点とする角度方向φを示し、縦方向(上下方向)は移動体10からの距離rを示す。
図12は、移動体10の進行方向の前方の極座標空間S1を、20°ごとの角度方向φに分割(9分割)して示した場合の例である。算出部20Eが、角度方向φごとに、上記方法で存在確率を算出することで、例えば、図12に示す極座標マップM1が得られる。
次に、算出部20Eは、極座標マップM1を、直交座標空間に変換する。
図13は、極座標空間における領域B’と直交座標空間における区画領域Bとの関係を直交座標空間にて示した図である。図13の直線で示した領域は、直交座標空間において矩形に分割された区画領域Bであり、破線で示した領域は、極座標空間において矩形に分割された領域B’を直交座標空間に変換して示したものである。
図13に示すような位置関係において、算出部20Eは、直交座標空間の各区画領域Bに対して、極座標空間において矩形分割された領域B’のうち位置の最も近い領域B’の障害物の存在確率を、当該区画領域Bの障害物の存在確率として設定する。例えば、算出部20Eは、ニアレストネイバー法を用いて、この設定を行えばよい。
また、算出部20Eは、直交座標空間の各区画領域Bに対して、極座標空間において矩形に分割された領域B’のうち、近傍に位置する領域B’の障害物の存在確率を、バイリニア法を用いて補間する。これによって、区画領域Bの障害物の存在確率を設定してもよい。
なお、これらの方法は、極座標空間から直交座標空間への座標変換の一例であり、これらの方法に限定されるものではない。
図14は、直交座標マップM2の一例を示す模式図である。図14は、図12に示す極座標マップM1を、直交座標空間の直交座標マップM2に変換したものである。
なお、図7のシーンに対して、直交座標空間では、移動体10が進行する道路脇の塀に相当する領域の障害物の存在確率は、最大値、または、より最大値に近い値に設定されている(図14では「斜線格子状のハッチング」で表示)。また、それより奥の区画領域Bにおける、障害物の存在確率は、中間値(図6では「灰色」で表示)に設定され、状態が不明とされている。また、障害物が存在する領域と移動体10との間に存在する区画領域Bについては、障害物の存在確率が最小値(図14では「白」で表示)から、障害物が存在する領域に向かって変化する存在確率(図14では、「斜線格子状のハッチング」と、「白」および「灰色」と、の間の色)に設定されている。
そして、算出部20Eは、この直交座標マップM2を、障害物の存在確率を示す存在確率情報として、出力制御部20Fへ出力する。
なお、算出部20Eは、算出した、障害物の存在確率情報と、過去に算出した、障害物の存在確率情報と、を時系列的に統合してもよい。
図15は、存在確率の時系列統合の、説明図である。図15は、時刻t−1、および、時刻tの各々において、移動体10を中心とする周囲の空間を分割して得られる複数の区画領域Bを示している。
時刻t−1のときの区画領域Bである領域Nt−1と、時刻tのときの区画領域Bである領域Nと、は、それぞれの時刻で移動体10からの相対位置が異なる。しかし、これらの領域Nt−1と、時刻tのときの区画領域Bである領域Nと、は、ワールド座標空間においては同じ位置を示している。
算出部20Eは、時刻tと、その直前の時刻である時刻t−1との間の移動体10の移動量を、自己位置姿勢情報から算出する。そして、算出部20Eは、移動体10の移動量に基づいて、時刻tにおける各区画領域Bに対応する、時刻t−1における区画領域Bを求める。図15の例では、時刻tの領域Nに対応する、時刻t−1の領域(区画領域B)として、領域Nt−1を求める。そして、算出部20Eは、領域Nに対する障害物の存在確率(現在の位置情報に基づいて算出した障害物存在確率)と、領域Nt−1に対して過去に算出した、障害物の存在確率と、を統合する。この統合には、例えば、下記式(9)に示す、ベイズの定理を用いればよい。
Figure 0006804991
なお、式(9)中、において、p(m|z)は現在の位置情報に基づく障害物の存在確率を示し、p(m|z,...,zt−1)は、過去の位置情報に基づく障害物の存在確率を示し、p(m|z,...,z)は、現在までの位置情報に基づく障害物の存在確率を示す。
算出部20Eが、各区画領域Bの障害物の存在確率を、時系列に統合することで、例えば任意のタイミングでセンサがノイズを含む値を観測した場合であっても、障害物の存在確率をロバストに算出することが可能である。
図2に戻り、説明を続ける。算出部20Eは、算出した、障害物の存在確率を示す存在確率情報を、出力制御部20Fへ出力する。本実施の形態では、算出部20Eは、障害物の存在確率を区画領域Bごとに示す、直交座標マップM2を、出力制御部20Fへ出力する。
出力制御部20Fは、存在確率情報を出力する。本実施の形態では、存在確率情報を示す直交座標マップM2を、出力部10Aおよび動力制御部10Gの少なくとも一方へ出力する。
出力制御部20Fは、存在確率情報を、ディスプレイ10Eに表示する。本実施の形態では、出力制御部20Fは、存在確率情報を含む表示画面を、ディスプレイ10Eに表示する。
図16は、表示画面70の一例を示す模式図である。表示画面70は、算出部20Eで算出された直交座標マップM2を含む。表示画面70中、直交座標マップM2は、図14に示す直交座標マップM2と同じである。なお、表示画面70中、移動体10が進行する道路脇の塀に相当する領域の障害物の存在確率は、領域70Eとして示されている。また、それより奥の障害物の存在確率は、中間値の設定された領域70Cとして示されている。また、障害物が存在する領域と移動体10との間に存在する区画領域Bについては、障害物の存在確率が最小値を示す領域70Aと、該領域70Aから障害物の存在する領域に向かって変化する存在確率を示す領域70B、として示されている。このため、ユーザは、表示画面70を確認することで、障害物の存在確率を容易に認識することができる。
図2に戻り説明を続ける。また、出力制御部20Fは、存在確率情報を示す音や光を出力するように、ディスプレイ10Eやスピーカ10Fを制御してもよい。また、出力制御部20Fは、存在確率情報を、通信部10Dを介して外部装置へ送信してもよい。
また、出力制御部20Fは、存在確率情報を、動力制御部10Gへ出力してもよい。
この場合、動力制御部10Gは、出力制御部20Fから受付けた存在確率情報に応じて、動力部10Hを制御する。例えば、動力制御部10Gは、存在確率情報に応じて、動力部10Hを制御するための動力制御信号を生成し、動力部10Hを制御してもよい。動力制御信号は、動力部10Hにおける、移動体10の走行に関する駆動を行う駆動部を制御するための制御信号である。例えば、移動体10が、存在確率情報に示される、走行可能領域であることを示す存在確率を示す区画領域Bに対応する、実空間の領域を走行するように、動力制御部10Gは、移動体10の操舵、エンジン、などを制御する。
次に、情報処理装置20が実行する情報処理の手順の一例を説明する。図17は、情報処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
まず、位置取得部20Cが、位置関連情報を取得する(ステップS100)。次に、形状取得部20Dが、地面の形状を示す地面形状情報36を取得する(ステップS102)。
次に、算出部20Eが、ステップS100で取得した位置関連情報と、ステップS102で取得した地面形状情報36と、に基づいて、検知点Pの第1距離および第2距離に応じて、障害物の存在確率を算出する(ステップS104)。
次に、出力制御部20Fが、ステップS104で算出された存在確率情報を出力する(ステップS106)。本実施の形態では、存在確率情報を示す直交座標マップM2を、出力部10Aおよび動力制御部10Gの少なくとも一方へ出力する。
次に、処理部20Aは、処理を終了するか否かを判断する(ステップS108)。ステップS108で否定判断すると(ステップS108:No)、上記ステップS100へ戻る。一方、上記ステップS108で肯定判断すると(ステップS108:Yes)、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態の情報処理装置20は、位置取得部20Cと、形状取得部20Dと、算出部20Eと、を備える。位置取得部20Cは、検知点Pの三次元位置情報を取得する。形状取得部20Dは、対象面(地面)の形状を示す対象面形状情報(地面形状情報36)を取得する。算出部20Eは、三次元位置情報および対象面形状情報(地面形状情報36)に基づいて、検知点Pの地面からの第1距離に応じて、物体の状態情報(障害物の存在確率)を算出する。
このように、本実施の形態の情報処理装置20は、検知点Pの地面(対象面)からの距離に応じて、障害物の存在確率(物体の状態情報)を算出する。このため、地面などの走行可能な領域を、障害物として誤認識することを抑制することができる。具体的には、検知点Pの三次元位置情報によって示される位置が、地面などの対象面を示す場合であっても、該検知点Pを含む領域を、障害物などの物体として、御認識することを抑制することができる。
従って、本実施の形態の情報処理装置20は、物体検出の信頼性向上を図ることができる。
また、本実施の形態の情報処理装置20は、地面形状情報36に基づいて、検知点Pの地面からの第1距離を導出する。このため、地面形状の推定誤差の影響を抑制することができ、物体検出の信頼性向上を図ることができる。
<変形例1>
なお、上記実施の形態では、位置取得部20Cは、外界センサ10Bから、検知点Pの三次元位置情報を取得し、形状取得部20Dは、この三次元位置情報を用いて地面形状情報36を生成した。
しかし、位置取得部20Cと、形状取得部20Dとは、異なる外界センサ10Bを用いて、検知点Pの三次元位置情報を取得してもよい。
この場合、図2に示すように、外界センサ10Bとして、第1外界センサ10Jと、第2外界センサ10Kと、を含む構成とすればよい。第1外界センサ10Jおよび第2外界センサ10Kは、上記外界センサ10Bと同様である。但し、第1外界センサ10Jと第2外界センサ10Kは、物理的に異なるセンサであればよい。具体的には、第1外界センサ10Jと第2外界センサ10Kとは、互いに種類の異なる外界センサ10Bであればよい。
例えば、第1外界センサ10Jとして撮影装置(単眼カメラ、ステレオカメラ)を用い、第2外界センサ10Kとして、水平面に対して平行に設置された二次元LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)センサや、三次元LIDARセンサなどの、LIDARセンサを用いる。
そして、位置取得部20Cは、LIDARセンサなどの第2外界センサ10Kから、検知点Pの三次元位置情報を取得し、算出部20Eへ出力する。また、形状取得部20Dは、カメラなどの第1外界センサ10Jから、検知点Pの三次元位置情報を取得し、地面形状情報36を生成すればよい。そして、形状取得部20Dは、第1外界センサ10Jから取得した検知点Pの三次元位置情報を用いて生成した地面形状情報36を、算出部20Eへ出力すればよい。算出部20Eおよび出力制御部20Fの処理は、上記実施の形態と同様である。
なお、形状取得部20Dは、LIDARセンサなどの第2外界センサ10Kから、検知点Pの三次元位置情報を取得し、地面形状情報36を生成してもよい。そして、位置取得部20Cは、カメラなどの第1外界センサ10Jから、検知点Pの三次元位置情報を取得し、算出部20Eへ出力してもよい。
なお、第2外界センサ10Kが二次元LIDARである場合、LIDARの光軸は、図11(A−1)に示すように、進行方向に対して水平であってもよい。また、LIDARの光軸は、図11(B−1)に示すように、進行方向に対して角度がついていてもよい。また、第2外界センサ10Kが、複数ラインの距離情報を計測可能な三次元LIDARである場合についても、情報処理装置10は、各ラインの距離情報に対して算出した障害物の存在確率に基づいて、周囲の環境を認識することが可能である。
このように、本変形例では、位置取得部20Cと形状取得部20Dとが、異なる外界センサ10Bを用いて、検知点Pの三次元位置情報を取得する。このため、本変形例では、情報処理装置20は、1ラインLIDARのようなそのセンサ単体では地面形状の推定が困難なセンサ情報に対しても、別センサから推定した地面形状情報を用いて障害物の存在確率を算出することが可能である。また、本変形例では、情報処理装置20は、道路などの地面の一部を、障害物として誤って検出することや、障害物の未検出を抑制することができる。
<変形例2>
なお、上記実施の形態では、位置取得部20Cは、移動体10に搭載された外界センサ10Bから、検知点Pの三次元位置情報を取得した。また、形状取得部20Dは、移動体10に搭載された外界センサ10Bから取得した三次元位置情報に基づいて、地面形状情報36を取得した。
しかし、位置取得部20Cおよび形状取得部20Dの少なくとも一方は、外部装置から検知点Pの三次元位置情報を取得してもよい。この場合、位置取得部20Cおよび形状取得部20Dの少なくとも一方は、通信部10Dを介して外部装置から、検知点Pの三次元位置情報を取得すればよい。
また、形状取得部20Dは、通信部10Dを介して外部装置から、地面形状情報36を受信することで、該地面形状情報36を取得してもよい。
次に、上記実施の形態の情報処理装置20のハードウェア構成の一例を説明する。図18は、上記実施の形態の情報処理装置20のハードウェア構成図の一例である。
上記実施の形態の情報処理装置20は、CPU86などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)88やRAM(Random Access Memory)90やHDD(ハードディスクドライブ)92などの記憶装置と、各種機器とのインターフェースであるI/F部82と、出力情報などの各種情報を出力する出力部80と、ユーザによる操作を受付ける入力部94と、各部を接続するバス96とを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
上記実施の形態の情報処理装置20では、CPU86が、ROM88からプログラムをRAM90上に読み出して実行することにより、上記各部がコンピュータ上で実現される。
なお、上記実施の形態の情報処理装置20で実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、HDD92に記憶されていてもよい。また、上記実施の形態の情報処理装置20で実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、ROM88に予め組み込まれて提供されていてもよい。
また、上記実施の形態の情報処理装置20で実行される上記処理を実行するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されるようにしてもよい。また、上記実施の形態の情報処理装置20で実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上記実施の形態の情報処理装置20で実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
なお、上記には、本発明の実施の形態および変形例を説明したが、上記実施の形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 移動体
10A 出力部
10B 外界センサ
10G 動力制御部
10H 動力部
20 情報処理装置
20C 位置取得部
20D 形状取得部
20E 算出部
20F 出力制御部

Claims (13)

  1. 検知点の三次元位置情報を取得する位置取得部と、
    地面である対象面の形状を示す対象面形状情報を取得する形状取得部と、
    前記三次元位置情報および前記対象面形状情報に基づいて、前記検知点の前記対象面からの第1距離に応じた、物体の状態情報を算出する算出部と、
    を備え、
    前記算出部は、
    前記第1距離が小さいほど、前記物体の状態が不明であることを示す数値に近く、かつ、低い数値の前記状態情報を算出する、
    情報処理装置。
  2. 前記状態情報は、前記物体の存在確率を示す、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記算出部は、
    前記第1距離が0以下の場合、前記状態情報として前記物体の状態が不明であることを示す数値を算出する、
    請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記算出部は、
    前記三次元位置情報によって示される前記検知点の位置と、基準位置と、の第2距離が大きいほど低い、前記状態情報を算出する、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記算出部は、
    極座標空間における基準位置からの角度方向について、前記基準位置に最も近い前記検知点の前記第1距離に応じて、前記状態情報を算出する、
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記算出部は、
    極座標空間における前記基準位置からの角度方向について、
    前記基準位置に最も近い前記検知点の前記第1距離に応じて、該検知点の前記状態情報を算出し、
    極座標空間における前記基準位置から前記角度方向に伸びたラインに沿って、前記基準位置からの距離および該検知点の前記状態情報に応じた変化を示すモデルを算出する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記形状取得部は、
    複数の前記検知点の分布に応じた前記対象面形状情報を取得する、
    請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記位置取得部は、
    第1外界センサから前記検知点の三次元位置情報を取得し、
    前記形状取得部は、
    第2外界センサで検出された前記検知点の三次元位置情報に応じて前記対象面形状情報を生成することによって、該対象面形状情報を取得する、
    請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記位置取得部および前記形状取得部の少なくとも一方が、外部装置から前記三次元位置情報を取得する、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記状態情報を出力する出力制御部を備える、
    請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 検知点の三次元位置情報を取得する第1取得ステップと、
    地面である対象面の形状を示す対象面形状情報を取得する第2取得ステップと、
    前記三次元位置情報および前記対象面形状情報に基づいて、前記検知点の前記対象面からの第1距離に応じて、物体の状態情報を算出する算出ステップと、
    を含み、
    前記算出ステップは、
    前記第1距離が小さいほど、前記物体の状態が不明であることを示す数値に近く、かつ、低い数値の前記状態情報を算出する、
    情報処理方法。
  12. 検知点の三次元位置情報を取得する第1取得ステップと、
    地面である対象面の形状を示す対象面形状情報を取得する第2取得ステップと、
    前記三次元位置情報および前記対象面形状情報に基づいて、前記検知点の前記対象面からの第1距離に応じて、物体の状態情報を算出する算出ステップと、
    をコンピュータに実行させるための、情報処理プログラムであって、
    前記算出ステップは、
    前記第1距離が小さいほど、前記物体の状態が不明であることを示す数値に近く、かつ、低い数値の前記状態情報を算出する、
    情報処理プログラム。
  13. 検知点の三次元位置情報と、地面である対象面の形状を示す対象面形状情報と、に基づいて、前記検知点の前記対象面からの第1距離に応じて算出された、物体の状態情報を含む表示画面を、表示部に表示する出力制御部、を備え、
    前記状態情報は、
    前記第1距離が小さいほど、前記物体の状態が不明であることを示す数値に近く、かつ、低い数値である、
    情報処理装置。
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