JP6798286B2 - 電動車両の充電システム及び車載充電ユニット - Google Patents

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Description

本開示は、電動車両の充電システム及び車載充電ユニットに関する。
従来、電気自動車において、車載蓄電装置へ充電を行う際、外部電源装置から直流電圧の供給を受けて、車載電力変換装置にて車載蓄電装置への充電電圧に電圧変換している。このとき、車載電力変換装置は、外部電源装置から給電端子に供給された電圧を降圧し、車載蓄電装置へ電力を供給している(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-208008号公報
ところで、このような車載電力変換装置としては、電流リップルを平滑するためのコンデンサ等から構成される降圧チョッパ型回路等がある。しかし、この降圧チョッパ型回路では、入力電流リップルが増加する。このため、そのリップルを抑制するためのコンデンサは大きな容量値のものが必要となり、コンデンサが大型になってしまう、という問題がある。
本開示は、上記問題に着目してなされたもので、電流リップルを抑制しつつ、コンデンサを小型化することができる電動車両の充電システム及び車載充電ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示は、車外電力変換装置と、車載蓄電装置と、電流を平滑化するコンデンサを有し、車外電力変換装置から供給される入力電圧を車載蓄電装置の充電電圧に変換する車載電力変換装置と、を備える。本開示は、入力情報に基づき入力電圧値を演算で導出し、車外電力変換装置に対して入力電圧値を供給電圧指示値として通信により出力する制御通信装置と、を備える。この電動車両の充電システムにおいて、車載電力変換装置は、少なくとも2相以上のインターリーブ回路を有する。制御通信装置は、車載電力変換装置のインターリーブ相数と車載蓄電装置の正負端子間電圧とを入力情報とし、入力電圧値として、下記の式(1)の関係が成立するときに車載電力変換装置の入力電流リップルが抑制される電圧値を演算で導出する。
VL/VH=(P未満の自然数)/P …式(1)
ただし、「VL」を正負端子間電圧と入力電圧値のうち低圧側電圧とし、「VH」を正負端子間電圧と入力電圧値のうち高圧側電圧とし、「P」をインターリーブ相数とする。
このように、制御通信装置は、入力電圧値として車載電力変換装置の入力電流リップルが抑制される電圧値を演算で導出する。このため、電流リップルを抑制しつつ、コンデンサを小型化することができる電動車両の充電システム及び車載充電ユニットを提供することができうる。
実施例1における充電システムの全体構成を示す全体図である。 実施例1における充電システムの回路構成を示す回路図である。 実施例1における制御通信装置の制御通信処理構成を示す構成図である。 実施例1における車載電力変換器の2相及び3相インターリーブ動作時での入出力電圧と出力電流リップルとの関係を示す関係図である。 実施例1における車載電力変換器の3相インターリーブ動作時であって、ON_Dutyが「1/3」または「2/3」の時間と出力電流リップルとの関係を示す関係図である。 実施例1における車載電力変換器の3相インターリーブ動作時であって、ON_Dutyが「2/5」の時間と出力電流リップルとの関係を示す関係図である。 実施例1における車載電力変換器の3相インターリーブ動作時であって、ON_Dutyが「1/3、または、2/3」の時間と入力電流リップルとの関係を示す関係図である。 実施例1における車載電力変換器の3相インターリーブ動作時であって、ON_Dutyが「2/5」の時間と入力電流リップルとの関係を示す関係図である。 実施例2における充電システムの回路構成を示す回路図である。 本開示における車載電力変換器の2相インターリーブ動作時での入出力電圧と出力電流リップルとの関係を示す関係図である。 本開示における車載電力変換器の4相インターリーブ動作時での入出力電圧と出力電流リップルとの関係を示す関係図である。 本開示における車載電力変換器の5相インターリーブ動作時での入出力電圧と出力電流リップルとの関係を示す関係図である。 本開示における車載電力変換器の6相インターリーブ動作時での入出力電圧と出力電流リップルとの関係を示す関係図である。
以下、本開示の電動車両の充電システム及び車載充電ユニットを実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1における電動車両の充電システム及び車載充電ユニットは、電気自動車(電動車両の一例)の充電システムに適用したものである。以下、実施例1の構成を、「充電システムの全体構成」と、「充電システムの回路構成」と、「制御通信装置の制御通信処理構成」に分けて説明する。
[充電システムの全体構成]
図1は、実施例1における充電システムの全体構成の全体図を示す。以下、図1に基づいて、実施例1の充電システムの全体構成を説明する。
前記充電システムAは、電気自動車1に設けられた車載充電ユニットA1と、車外電力変換装置100(急速充電器や外部充電器や外部電源装置等ともいう。)と、を備える。
前記車載充電ユニットA1は、車載電力変換装置10と、車載蓄電装置20(例えば、リチウムイオンバッテリ)と、制御通信装置30(コントローラ)と、を有する。この車載充電ユニットA1は、車外電力変換装置100から供給される直流電圧(供給電圧、すなわち車載電力変換装置10の入力電圧Vin)を、車載電力変換装置10によって充電電圧に電圧変換して、車載蓄電装置20への充電を行うものである。車外電力変換装置100は、制御通信装置30から受信した供給電圧指示値に基づいて、供給電圧を車載電力変換装置10へ供給する。
車載電力変換装置10は、車載通信部10aを有する。また、車外電力変換装置100は、車外通信部101を有する。この車載通信部10aと車外通信部101のそれぞれは、制御通信装置30と双方向情報交換可能に接続される。また、車載蓄電装置20は、電圧計21により正負端子間電圧Voutを測定される。この電圧計21は、正負端子間電圧Voutを制御通信装置30へ通信により出力する。制御通信装置30は、入力情報(正負端子間電圧Vout等)に基づき入力電圧値Vinを演算で導出する。制御通信装置30は、車外電力変換装置100(外部)に対して入力電圧値Vinを供給電圧指示値として通信により出力する。この制御通信装置30における演算等については後述する。
[充電システムの回路構成]
図2は、実施例1における充電システムの回路構成の回路図を示す。以下、図2に基づいて、実施例1の充電システムの回路構成を説明する。
充電システムAは、電気自動車1に設けられた車載充電ユニットA1と、車外電力変換装置100と、ケーブル200と、を備える。車載充電ユニットA1は、車載電力変換装置10と、車載蓄電装置20と、制御通信装置30と、給電接続端子40と、を備える。ケーブル200は、給電ケーブル201と、通信ケーブル202と、を備える。車載充電ユニットA1と車外電力変換装置100は給電ケーブル201と給電接続端子40により接続され、車外電力変換装置100から車載充電ユニットA1へ電力が供給される。
前記車外電力変換装置100は、給電ケーブル201と給電接続端子40により、車載電力変換装置10に接続される。この車外電力変換装置100は、給電ケーブル201である第1電力線PL(正極)及び第2電力線NL(負極)の間に直流電圧(入力電圧Vin)を供給する。また、車外通信部101は、通信ケーブル202と給電接続端子40により、制御通信装置30に接続される。なお、給電ケーブル201と通信ケーブル202は、1つのケーブル200に束ねられる。
前記車載電力変換装置10(非絶縁型スイッチング電源回路の方式)は、スイッチ回路11と、リアクトル12と、入力平滑コンデンサ13(コンデンサ、入力コンデンサ)と、出力平滑コンデンサ14(コンデンサ、出力コンデンサ)と、を有する。この車載電力変換装置10は、車外電力変換装置100から供給されるVin(入力電圧Vin)を、入力電圧Vinよりも低い車載蓄電装置20の充電電圧に降圧変換して、充電電力を車載蓄電装置20へ出力する。つまり、車載電力変換装置10は、降圧チョッパ型の回路(降圧コンバータ)である。
また、車載電力変換装置10は、後述する各相のスイッチ回路11A,11B,11Cと各リアクトル12の組み合わせ(単相電力変換装置、スイッチング電源回路)を3つ並列に配置し、入力および出力に平滑コンデンサ13,14を配置した構成である。言い換えると、車載電力変換装置10は、インターリーブ電力変換装置と、入力平滑コンデンサ13と、出力平滑コンデンサ14と、から構成されるインターリーブ方式のコンバータである。「インターリーブ電力変換装置」は、単相電力変換装置(インターリーブ回路)が、インターリーブ相数(3相)の分、並列に接続されたものである。「単相電力変換装置」は、各相のスイッチ回路11A,11B,11Cと各リアクトル12を組み合わせたものである。即ち、車載電力変換装置10は、3相のインターリーブ回路を有する。また、「インターリーブ方式」とは、複数のスイッチ回路の位相をずらして動作させる構成とし、回路の合計の電流リップルを抑制する方式である。このため、車載電力変換装置10は、3つのスイッチ回路11が等しい位相差(3並列の実施例1の回路では120度の位相差)で電力変換動作を行う。即ち、3相のインターリーブ回路として動作させる。このとき、車載電力変換装置10のインターリーブ相数Pは「3相(第1インターリーブ相数)」となる。また、車載電力変換装置10は、3つのスイッチ回路11A,11B,11Cのうちいずれか1つのスイッチ回路を停止することも可能である。このため、車載電力変換装置10は、2つのスイッチ回路11が等しい位相差(2並列の回路では180度の位相差)で電力変換動作を行うこともできる。即ち、2相のインターリーブ回路として動作させることもできる。このとき、車載電力変換装置10のインターリーブ相数Pは「2相(第2インターリーブ相数)」となる。
前記スイッチ回路11は、A相スイッチ回路11Aと、B相スイッチ回路11Bと、C相スイッチ回路11Cと、から構成される。各相のスイッチ回路11A,11B,11Cは、上下アームの半導体スイッチから構成される。各相のスイッチ回路11A,11B,11Cは、リアクトル12への通電を断続的に制御する。つまり、各相のスイッチ回路11A,11B,11Cは、各リアクトル12に流れる電流を制御して、入力電圧Vinを充電電圧に電圧変換する。また、各相のスイッチ回路11A,11B,11Cは、複数のスイッチング素子と複数のダイオードを有する。スイッチング素子には、IGBT又はMOSFET等のトランジスタが用いられる。ダイオードは還流用のダイオードである。スイッチング素子とダイオードは、互いに電流の導通方向を逆向きにしつつ、並列に接続される。スイッチング素子とダイオードとの並列回路を複数直列に接続した回路が、A,B,C相の各アーム回路となる。複数のアーム回路は、第1電力線PLと第2電力線NLの間に並列に接続される。なお、「IGBT」は、「Insulated Gate Bipolar Transistor」の略である。また、「MOSFET」は、「Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor」の略である。
前記リアクトル12は、各相のスイッチ回路11A,11B,11Cと出力平滑コンデンサ14の間に接続される。各リアクトル12は、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して一時的に蓄積/放出する。
前記入力平滑コンデンサ13は、給電接続端子40とスイッチ回路11との間であって、第1電力線PL及び第2電力線NLに接続される。入力平滑コンデンサ13は、車載電力変換装置10の入力電流を平滑化する。
前記出力平滑コンデンサ14は、リアクトル12と車載蓄電装置20との間であって、第1電力線PL及び第2電力線NLに接続される。出力平滑コンデンサ14は、車載電力変換装置10の出力電流を平滑化する。
前記車載蓄電装置20は、第1電力線PL及び第2電力線NLに接続される。車載蓄電装置20は、車載電力変換装置10から供給される充電電力により充電する。また、車載蓄電装置20は、電気自動車1に搭載される不図示の走行用モータへ電力を供給するバッテリある。車載蓄電装置20の正負端子間電圧Vout(充電電圧)は、電圧計21(図1参照)により随時測定される。
前記制御通信装置30は、通信ケーブル202と給電接続端子40により、車外通信部101に接続される。
[制御通信装置の制御通信処理構成]
図3は、実施例1における制御通信装置の制御通信処理構成の構成図を示す。以下、図3に基づいて、制御通信装置30の処理構成を説明する。
まず、給電接続端子40に給電ケーブル201と通信ケーブル202が接続される(図2等)と、制御通信装置30には、入力情報が入力される。制御通信装置30には、車外通信部101から、車外電力変換装置100が供給可能な供給電圧値(入力電圧Vin)と供給電力値の供給範囲が通信により入力される。また、制御通信装置30には、車載通信部10aから、インターリーブ相数Pと、車載電力変換装置10の定格入力電圧値(車載電力変換装置10が電圧変換可能な定格入力電圧値)と、が通信により入力される。さらに、制御通信装置30には、電圧計21から、車載蓄電装置20の正負端子間電圧Voutが随時(例えば、10msec毎)通信により入力される。即ち、この電圧計21により正負端子間電圧Voutが随時測定され、その測定結果が電圧計21(図1参照)から制御通信装置30に対し、随時通信により入力される。この理由は、リチウムイオン電池等の車載蓄電装置20の充電においては、車載蓄電装置20が許容できる充電電圧は電池の充電状態SOC(State of Charge)や温度等の電池の状態によって様々に変化するからである。そして、リチウムイオン電池等の車載蓄電装置20の充電においては、1回の充電の間にも、充電による充電状態SOCの変化によって充電電圧が変化するからである。
次いで、制御通信装置30は、それらを入力情報(インターリーブ相数P、定格入力電圧値、正負端子間電圧Vout等)とし、入力電圧値Vinとして、車載電力変換装置10の入力電流リップルが抑制される電圧値を演算で導出する(インターリーブ方式)。
インターリーブ方式による電流リップルの抑制は、動作するインターリーブ相数Pと、入力電圧Vin・出力電圧Voutの高圧側電圧VH・低圧側電圧VLの関係が、下記の式(1)の関係が成立するときに、最も効果が大きくなる。即ち、入力電流リップルが最小となる。
VL/VH=(P未満の自然数)/P ・・・(1)
ここで、車載電力変換装置10は降圧コンバータであるから、高圧側電圧VHが入力電圧Vinとなり、低圧側電圧VLが出力電圧Voutとなる。また、車載充電ユニットA1では、出力電圧Voutは正負端子間電圧Voutとなる。このため、車載充電ユニットA1では、高圧側電圧VHが入力電圧値Vinとなり、低圧側電圧VLが正負端子間電圧Voutとなる。さらに、車載充電ユニットA1では、インターリーブ相数Pは「3」または「2」となる。このため、式(1)は、下記の式(2)となる。
正負端子間電圧Vout(出力電圧)/入力電圧値Vin=(P未満の自然数)/P ・・・(2)
この式(2)から、制御通信装置30は、正負端子間電圧Vout等を入力情報とし、入力電圧値Vinとして、車載電力変換装置10の入力電流リップルが抑制される電圧値を演算により導出する。なお、入力電圧値Vinの電圧値候補が演算により複数導出されるとき、電圧値候補のうち、車外電力変換装置100の供給範囲であって、車載電力変換装置10の定格入力電圧値以下で最も高い値を入力電圧値Vinとして選択する。具体的には下記のとおりである。
例えば、インターリーブ相数Pが「3」の場合には、「(P未満の自然数)/P」は、「1/3」または「2/3」になる。このため、正負端子間電圧Voutが「400V」のとき、入力電圧値Vinとしての電圧値は、「1/3」では「1200V」になり、「2/3」では、「600V」になる。このように、インターリーブ相数Pが「3」の場合には、2つの電圧値候補(第1電圧値候補)が演算により導出される。
また、インターリーブ相数Pが「2」の場合には、「(P未満の自然数)/P」は、「1/2」になる。このため、正負端子間電圧Voutが「400V」のとき、入力電圧値Vinとしての電圧値は、「1/2」では「800V」になる。このように、インターリーブ相数Pが「2」の場合には、1つの電圧値候補(第2電圧値候補)が演算により導出される。
このため、2つの電圧値候補のうち、定格入力電圧値と供給範囲により、入力電圧値Vinを選択する。例えば、定格入力電圧値が「1200V」で、供給範囲の供給電圧値が「1500V」で供給電力値が「7500W」だとする。この場合、入力電圧値Vinの電圧値は、3つのうち最も高い「1200V」が選択される。また、定格入力電圧値が「1000V」で、供給範囲が上記と同一だとする。この場合、入力電圧値Vinの電圧値は、3つのうち「1000V」以下で最も高い「800V」が選択される。さらに、定格入力電圧値が「1000V」で、供給範囲の供給電圧値が「600V」で供給電力値が「9000W」だとする。この場合、入力電圧値Vinの電圧値は、3つのうち「600V」以下の「600V」が選択される。
次いで、制御通信装置30は、車外通信部101に対して、入力電圧値Vinを供給電圧指示値として通信により出力する。これにより、車外電力変換装置100は、車載電力変換装置10へ供給電圧指示値の直流電圧を供給する。
また、制御通信装置30は、車載通信部10aに対して、入力電圧値Vinとして選択された電圧値候補のインターリーブ相数P(動作させる相数P)を通信により出力する。例えば、入力電圧値Vinとして選択された電圧値候補が「1200V」または「600V」の場合には、インターリーブ相数Pは「3」を通信により出力する。入力電圧値Vinとして選択された電圧値候補が「800V」の場合には、インターリーブ相数Pは「2」を通信により出力する。これにより、車載電力変換装置10は、通信により受信したインターリーブ相数P分の相のインターリーブ回路として動作させ、電力変換を行う。この変換された電力が充電電力として、車載電力変換装置10から車載蓄電装置20へ供給される。
このように、制御通信装置30は、正負端子間電圧Voutや定格入力電圧値や供給範囲等を考慮して、電流リップルを抑制しつつ所定の充電電力を得るうえで、3相インターリーブ動作と2相インターリーブ動作のどちらの動作を行うかを選択(判断)する。
次に作用を説明する。
実施例1の電動車両の充電システムA及び車載充電ユニットA1における作用を、「インターリーブと電流リップル抑制のメカニズム」と、「電動車両の充電システムの特徴作用」と、「車載充電ユニットの特徴作用」に分けて説明する。
[インターリーブと電流リップル抑制のメカニズム]
図4は、実施例1における車載電力変換器の2相及び3相インターリーブ動作時での入出力電圧と出力電流リップルとの関係図を示す。図5は、実施例1における車載電力変換器の3相インターリーブ動作時であって、ON_Dutyが「1/3」または「2/3」の時間と出力電流リップルとの関係図を示す。図6は、実施例1における車載電力変換器の3相インターリーブ動作時であって、ON_Dutyが「2/5」の時間と出力電流リップルとの関係図を示す。図7は、実施例1における車載電力変換器の3相インターリーブ動作時であって、ON_Dutyが「1/3、または、2/3」の時間と入力電流リップルとの関係図を示す。図8は、実施例1における車載電力変換器の3相インターリーブ動作時であって、ON_Dutyが「2/5」の時間と入力電流リップルとの関係図を示す。以下、図4〜図8に基づいて、インターリーブと電流リップル抑制のメカニズムについて説明する。
まず、インターリーブ方式は、上述したとおり、1つのスイッチ回路のみで構成するのではなく、スイッチ回路を複数並べた構成である。また、インターリーブ方式は、複数のスイッチ回路の位相をずらして動作させる構成とし、回路の合計の電流リップルを抑制する。
次いで、非インターリーブ動作(図4の破線)の場合と3相インターリーブ動作(図4の実線)の場合との出力側(車載蓄電装置側)に発生する電流リップルの関係について、図4に基づいて説明する。ここで、「非インターリーブ動作」とは、複数の全てのスイッチが同位相で動作することである。
いずれの場合も、電流リップルは、入力電圧Vinと出力電圧Voutの関係によって変化する。しかし、インターリーブ動作を行うことにより、非インターリーブ動作時に対して出力電流リップルの最大値を「1/3」に抑制することができる。
また、実施例1のような降圧チョッパ型の回路の場合、スイッチ回路のスイッチング1周期(図5〜図8参照)に対するON時間の比(ON_Duty)は、定常状態において下記の式(3)となる。
ON_Duty=Vout/Vin ・・・(3)
このため、図3のように、インターリーブ動作時には、「Vout/Vin」が「1/3」または「2/3」のとき、電流リップルがゼロになる動作ポイントが現れる。
次いで、電流リップルがゼロになる動作ポイントが現れる理由を説明する。なお、図5と図6の上段が各相の電流で、下段が3相の平均値を3倍したもの(3相の合計電流)である。
電流リップルがゼロになる(抑制される)のは、図5に示すように、3つのリアクトル12に流れる電流のリップル成分が足しあわされることにより、電流リップルがキャンセルされるためである。これに対し、異なるON_Duty条件(例えば、ON_Duty=2/5)の動作では、図6に示すように、各相の電流リップルはキャンセルしきれず、出力電流にリップルが発生することになる。即ち、図6の合計電流では、図5の合計電流のように平坦にはならない。
また、入力電流においても、図7に示すようにON_Dutyが「1/3」のときには、図8に示すようにON_Dutyが「2/5」のときに比べて、3相分を合計した電流のリップル成分は抑制される。即ち、図7の合計電流では、図8の合計電流の領域Dの部分が抑制される。
このため、入力電流及び出力電流の両方とも、ON_Dutyが「1/3」または「2/3」のときに電流リップルが最も小さくなる。
このように、インターリーブ動作を行う車載電力変換装置10においては、入力電圧Vinと出力電圧Voutの関係によって電流リップルが変化する。車載蓄電装置20に充電するという目的においては車載電力変換装置10が出力すべき電圧は、車載蓄電装置20の端子電圧により概ね決定される。よって、3相インターリーブ回路においては、車載電力変換装置10の入力電圧Vinが、「蓄電装置端子間電圧(正負端子間電圧Vout)/供給電圧(入力電圧Vin)=(1/3または2/3)」のときに電流リップルが最小となることになる。
実施例1は、このインターリーブ回路のリップル抑制特性を考慮したものである。このため、制御通信装置30は、車載電力変換装置10の電流リップルが抑制されるよう、図3に示すように、インターリーブ相数Pと車載蓄電装置20の正負端子間電圧Voutから演算した電圧値を入力電圧値Vinとする。そして、制御通信装置30は、その入力電圧値Vinを供給電圧指示値として車外電力変換装置100に対して通信により出力するものである。
また、実施例1において、2相のインターリーブ回路として動作させる場合、(図4の一点鎖線)に示すように、電流リップルが最も抑制されるのはON_Dutyが「1/2」のとき、すなわち入出力電圧の比が「出力電圧Vout:入力電圧Vin=1:2」のときとなる。
[電動車両の充電システムの特徴作用]
例えば、電気自動車において、車載蓄電装置へ充電を行う際、外部電源装置から直流電圧の供給を受けて、車載電力変換装置にて車載蓄電装置への充電電圧に電圧変換している。このとき、車載電力変換装置は、外部電源装置から給電端子に供給された電圧を降圧し、車載蓄電装置へ電力を供給している。
ところで、このような車載電力変換装置としては、高効率に電力を変換するための方法として、非絶縁型スイッチング電源回路がある。一般的に、非絶縁型スイッチング電源回路の方式としては、降圧チョッパ型回路と、昇圧チョッパ型回路と、の2つの方式がある。降圧チョッパ型回路では、入力された電圧が回路により降圧された電圧として出力される。昇圧チョッパ型回路では、入力された電圧が回路により昇圧された電圧として出力される。しかし、変換する電力の増加に伴い、降圧チョッパ型回路では入力電流リップルが増加し、昇圧チョッパ型回路では出力電流リップルが増加する。このため、それらの電流リップルを平滑するためのコンデンサは大きな容量値のものが必要となり、コンデンサはより大型で高価なものになってしまう、という課題がある。
さらに、車載電力変換装置の構成として、1つのスイッチング電源回路のみで構成するのではなく、スイッチング電源回路を複数並べ、位相をずらして動作させる構成とすることにより。合計の電流リップルを抑制可能なインターリーブ方式がある。このインターリーブ方式による電流リップルの抑制は、上述した通り、式(1)の関係が成立する時に最も効果が大きくなる。しかし、リチウムイオン電池等の車載電力変換装置の充電においては、車載蓄電装置が許容できる充電電圧は電池の充電状態SOC(State of Charge)や温度等の電池の状態によって様々に変化する。そして、1回の充電の間にも、充電によるSOC等の変化によって充電電圧が変化する。即ち、充電電圧の変化により、式(1)の関係が成立しなくなる。
このため、車両に供給される電圧が、動作するインターリーブ相数と無関係に決定される充電システムにおいては、特に車載電力変換装置の入出力電圧の関係が変化してしまう。また、このような充電システムでは、充電電圧の変化により、単に式(1)の条件が成立しないばかりか、式(1)の条件から大きく離れた動作条件も存在することになる。それゆえ、その動作条件の中で想定されうる電流リップルが最悪となる条件においても電流リップルによる影響を十分抑制できるようなコンデンサ容量が必要となる。これにより、コンデンサは大型になってしまい、車載電力変換装置の小型化が困難である、という課題がある。
これに対し、実施例1では、車載電力変換装置10は、3相のインターリーブ回路を有する。また、制御通信装置30は、車載電力変換装置10のインターリーブ相数Pと車載蓄電装置20の正負端子間電圧Voutとを入力情報とし、入力電圧値Vinとして、車載電力変換装置10の入力電流リップルが抑制される電圧値を演算で導出する。
即ち、車載電力変換装置10に供給される入力電圧Vinが、動作するインターリーブ相数Pと正負端子間電圧Voutとに基づいて決定されるので、車載蓄電装置20の充電状態SOC等によらず車載電力変換装置10の電流リップルが抑制される。このため、電流リップルが悪化する条件においても、電流リップルによる影響を十分抑制できるコンデンサ容量が不要となる。
この結果、電流リップルを抑制しつつ、コンデンサを小型化することができる。
実施例1では、制御通信装置30は、入力電圧値Vinの電圧値候補が演算により複数導出されるとき、電圧値候補のうち、車載電力変換装置10の定格入力電圧値以下で最も高い値を入力電圧値Vinとして選択する。
即ち、定格入力電圧値以下で最も高い電圧が、車外電力変換装置100から車載電力変換装置10へ供給されるので、車載蓄電装置20へ充電される電力が増大する。
従って、定格入力電圧値に基づき入力電圧値Vinを選択することにより、車載蓄電装置20の充電時間を短縮することが可能となる。
実施例1では、制御通信装置30は、インターリーブ相数Pが「3」の第1電圧値候補とインターリーブ相数Pが「2」の第2電圧値候補のうち、車載電力変換装置10の定格入力電圧値以下で最も高い値を入力電圧値Vinとして選択する。また、車載電力変換装置10は、入力電圧値Vinとして選択された電圧値候補のインターリーブ相数P(2または3)分の相のインターリーブ回路として動作させ、電力変換を行う。
即ち、電圧値候補を、車載電力変換装置10が持つ最大のインターリーブ相数Pmaxと、インターリーブ相数Pmaxよりも小さいインターリーブ相数Poと、から演算により導出する。これにより、より定格入力電圧値以下で最も高い電圧が、車外電力変換装置100から車載電力変換装置10へ供給されるので、車載蓄電装置20へ充電される電力が増大する。
特に、インターリーブ相数Poの電圧値候補が、定格入力電圧値以下で最も高い値となる場合には、インターリーブ相数Pmaxの電圧値候補よりも高い電圧が、車外電力変換装置100から車載電力変換装置10へ供給される。このため、車載蓄電装置20へ充電される電力がインターリーブ相数Pmaxの電圧値候補より増大する。
従って、定格入力電圧値に基づきインターリーブ相数Pを変更することにより、車載蓄電装置20の充電時間をより短縮することが可能となる。
実施例1では、制御通信装置30は、入力電圧値Vinの電圧値候補が演算により複数導出されることがある。この入力電圧値Vinの電圧値候補が演算により複数導出されるとき、電圧値候補のうち、車外通信部101から受信した供給範囲であって、かつ、車載電力変換装置10の定格入力電圧値以下で最も高い値を入力電圧値Vinとして選択する。
即ち、車外電力変換装置100の出力可能な供給電力値が、車外電力変換装置100の出力する供給電圧値により異なるときでも、制御通信装置30が車外電力変換装置100の供給範囲を踏まえることができる。
このため、制御通信装置30が車外電力変換装置100の供給範囲を踏まえた上で、定格入力電圧値以下で最も高い電圧が、車外電力変換装置100から車載電力変換装置10へ供給されるので、車載蓄電装置20へ充電される電力が増大する。
従って、供給範囲と定格入力電圧値に基づき入力電圧値Vinを選択することにより、車載蓄電装置20の充電時間を短縮することが可能となる。
実施例1では、車載電力変換装置10は、入力電圧Vinを充電電圧に降圧する降圧コンバータである。
即ち、車載電力変換装置10から車載蓄電装置20へ供給される充電電圧より、車外電力変換装置100から車載電力変換装置10に供給される入力電圧Vinを高い電圧にすることができる。言い換えると、車外電力変換装置100の供給電圧を車載蓄電装置20に直接印加する場合に比べて、車外電力変換装置100から車載電力変換装置10に供給される入力電圧Vinを高い電圧にすることができる。このため、その直接印加する場合に比べて、車外電力変換装置100から車載電力変換装置10に供給される入力電流を低い電流にすることができる。これにより、その直接印加する場合に比べて、給電ケーブル201と給電接続端子40の許容電流を抑えられ、金属等の電気伝導体を削減することができる。それゆえ、給電ケーブル201と給電接続端子40の小型化・軽量化が可能となる。
従って、使用者が電気自動車1の充電を行う前後の接続作業が容易となる。
実施例1では、車載電力変換装置10は、インターリーブ電力変換装置と、入力平滑コンデンサ13と、出力平滑コンデンサ14と、を有する。「インターリーブ電力変換装置」は、単相電力変換装置(インターリーブ回路)が、インターリーブ相数P(3相)の分、並列に接続されたものである。「単相電力変換装置」は、各相のスイッチ回路11A,11B,11Cと各リアクトル12を組み合わせたものである。
即ち、単相電力変換装置は、入力電圧Vinを、リアクトル12に流れる電流をスイッチ回路11によって断続的に制御することで出力電圧Vout(正負端子間電圧Vout)に変換する。そして、車載電力変換装置10は、3つのスイッチ回路11が均等に位相をシフトしてスイッチング動作することにより、電力変換を行う。このため、車載電力変換装置10は、インターリーブ方式コンバータである。
従って、リアクトル12に一時的に電気エネルギーを蓄積して異なる電圧に変換することで、高効率に電力変換が行うことが可能である。
[車載充電ユニットの特徴作用]
実施例1の車載充電ユニットA1では、外部を、車外電力変換装置100とした。そして、車載電力変換装置10は、3相のインターリーブ回路を有する。また、制御通信装置30は、車載電力変換装置10のインターリーブ相数Pと車載蓄電装置20の正負端子間電圧Voutとを入力情報とし、入力電圧値Vinとして、車載電力変換装置10の入力電流リップルが抑制される電圧値を演算で導出する。
即ち、車載電力変換装置10に供給される入力電圧Vinが、動作するインターリーブ相数Pと正負端子間電圧Voutとに基づいて決定されるので、車載蓄電装置20の充電状態SOC等によらず車載電力変換装置10の電流リップルが抑制される。このため、電流リップルが悪化する条件においても、電流リップルによる影響を十分抑制できるコンデンサ容量が不要となる。
この結果、電流リップルを抑制しつつ、コンデンサを小型化することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1における電動車両の充電システム及び車載充電ユニットにあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 車外電力変換装置100と、車載蓄電装置20と、を備える(図1と図2)。
電流を平滑化するコンデンサ(入力平滑コンデンサ13、出力平滑コンデンサ14)を有し、車外電力変換装置100から供給される入力電圧Vinを車載蓄電装置20の充電電圧に変換する車載電力変換装置10を備える(図1と図2)。
入力情報に基づき入力電圧値Vinを演算で導出し、車外電力変換装置100に対して入力電圧値Vinを供給電圧指示値として通信により出力する制御通信装置30を備える(図1と図2)。
車載電力変換装置10は、少なくとも2相以上のインターリーブ回路を有する(図2)。
制御通信装置30は、車載電力変換装置10のインターリーブ相数Pと車載蓄電装置20の正負端子間電圧Voutとを入力情報とし、入力電圧値Vinとして、車載電力変換装置10の入力電流リップルが抑制される電圧値を演算で導出する(図3)。
このため、電流リップルを抑制しつつ、コンデンサ(入力平滑コンデンサ13、出力平滑コンデンサ14)を小型化することができる電動車両(電気自動車1)の充電システムAを提供することができる。
(2) 制御通信装置30は、入力電圧値Vinの電圧値候補が演算により複数導出されるとき、電圧値候補のうち、車載電力変換装置10の定格入力電圧値以下で最も高い値を入力電圧値Vinとして選択する(図3)。
このため、(1)の効果に加え、定格入力電圧値に基づき入力電圧値Vinを選択することにより、車載蓄電装置20の充電時間を短縮することが可能となる。
(3) 制御通信装置30は、第1インターリーブ相数による第1電圧値候補と、第1インターリーブ相数(3相、Pmax)の値よりも小さな第2インターリーブ相数(2相、Po)による第2電圧値候補と、を演算により導出する(図3)。
制御通信装置30は、第1電圧値候補と第2電圧値候補のうち、定格入力電圧値以下で最も高い値を入力電圧値Vinとして選択する(図3)。
車載電力変換装置10は、入力電圧値Vinとして選択された電圧値候補のインターリーブ相数P分の相のインターリーブ回路として動作させ、電力変換を行う(図3)。
このため、(2)の効果に加え、定格入力電圧値に基づきインターリーブ相数Pを変更することにより、車載蓄電装置20の充電時間をより短縮することが可能となる。
(4) 車外電力変換装置100は、制御通信装置30に対して、車外電力変換装置100が供給可能な供給電圧値と供給電力値の供給範囲を通信により出力する車外通信部101を有する(図1と図3)。
制御通信装置30は、入力電圧値Vinの電圧値候補が演算により複数導出されることがある。この入力電圧値Vinの電圧値候補が演算により複数導出されるとき、電圧値候補のうち、車外通信部101から受信した供給範囲であって、かつ、車載電力変換装置10の定格入力電圧値以下で最も高い値を入力電圧値Vinとして選択する(図3)。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、供給範囲と定格入力電圧値に基づき入力電圧値Vinを選択することにより、車載蓄電装置20の充電時間を短縮することが可能となる。
(5) 車載電力変換装置10は、入力電圧Vinを充電電圧に降圧する降圧コンバータである(図1と図2)。
このため、(1)〜(4)の効果に加え、使用者が電動車両(電気自動車1)の充電を行う前後の接続作業が容易となる。
(6) コンデンサは、車載電力変換装置10の入力電流を平滑化する入力コンデンサ(入力平滑コンデンサ13)と、車載電力変換装置10の出力電流を平滑化する出力コンデンサ(出力平滑コンデンサ14)と、である。
車載電力変換装置10は、単相電力変換装置が、インターリーブ相数P(3相)の分、並列に接続されるインターリーブ電力変換装置を有する(図2)。「単相電力変換装置(インターリーブ回路)」は、各リアクトル12と、各リアクトル12への通電を断続的に制御して、入力電圧Vinを充電電圧に変換する各相のスイッチ回路11A,11B,11Cとを組み合わせたものである(図2)。
このため、リアクトル12に一時的に電気エネルギーを蓄積して異なる電圧に変換することで、高効率に電力変換が行うことが可能である。
(7) 車載蓄電装置20を備える(図1と図2)。
電流を平滑化するコンデンサ(入力平滑コンデンサ13、出力平滑コンデンサ14)を有し、外部(車外電力変換装置100)から供給される入力電圧Vinを車載蓄電装置20の充電電圧に変換する車載電力変換装置10を備える(図1と図2)。
入力情報に基づき入力電圧値Vinを演算で導出し、車外電力変換装置100に対して入力電圧値Vinを供給電圧指示値として通信により出力する制御通信装置30を備える(図1と図2)。
車載電力変換装置10は、少なくとも2相以上のインターリーブ回路を有する(図2)。
制御通信装置30は、車載電力変換装置10のインターリーブ相数Pと車載蓄電装置20の正負端子間電圧Voutとを入力情報とし、入力電圧値Vinとして、車載電力変換装置10の入力電流リップルが抑制される電圧値を演算で導出する(図3)。
このため、電流リップルを抑制しつつ、コンデンサ(入力平滑コンデンサ13、出力平滑コンデンサ14)を小型化することができる車載充電ユニットA1を提供することができる。
実施例2は、スイッチ回路を、車両の走行時に走行用モータに電力を供給するためのインバータ回路を構成する半導体スイッチとした例である。また、実施例2は、リアクトルを、電動車両の走行用モータの磁気回路に磁束を発生させるコイルとした例である。さらに、実施例2では、車外電力変換装置から供給される供給電力を充電電力に変換せずに、車載蓄電装置へ印加する経路と、経路の途中に設けられるスイッチと、を有する例である。
まず、構成を説明する。
実施例2における電動車両の充電システム及び車載充電ユニットは、電気自動車(電動車両の一例)の充電システムに適用したものである。また、実施例2の「充電システムの全体構成」における充電システムBと車載充電ユニットB1は、実施例1の「充電システムの全体構成」における充電システムAと車載充電ユニットA1と同様であるので、図示並びに説明を省略する。以下、実施例2の構成を、「充電システムの回路構成」と、「スイッチ切り替え制御」と、「制御通信装置の制御通信処理構成」に分けて説明する。
[充電システムの回路構成]
図9は、実施例2における充電システムの回路構成の全体図を示す。以下、図9に基づいて、実施例2の充電システムの回路構成を説明する。
充電システムBは、電気自動車1に設けられた車載充電ユニットB1と、車外電力変換装置100と、ケーブル200と、を備える。車載充電ユニットB1は、車載電力変換装置10と、車載蓄電装置20と、制御通信装置30と、給電接続端子40と、を備える。ケーブル200は、給電ケーブル201と、通信ケーブル202と、を備える。車載充電ユニットB1と車外電力変換装置100は給電ケーブル201と給電接続端子40により接続され、車外電力変換装置100から車載充電ユニットB1へ電力が供給される。
前記車載電力変換装置10(非絶縁型スイッチング電源回路の方式)は、入力平滑コンデンサ13(コンデンサ、入力コンデンサ)と、出力平滑コンデンサ14(コンデンサ、出力コンデンサ)と、を有する。さらに、車載電力変換装置10は、主インバータ回路15と、走行用モータ16(スイッチ)と、走行時用スイッチ17と、充電時用スイッチ18と、を有する。実施例2の車載電力変換装置10について、他の構成(インターリーブ方式等)は、実施例1の車載電力変換装置10と同様であるので説明を省略する。
前記主インバータ回路15は、走行用モータ16に電力を供給するものである。主インバータ回路15は、半導体スイッチ111を有する。半導体スイッチ111は、A相半導体スイッチ111Aと、B相半導体スイッチ111Bと、C相半導体スイッチ111Cと、から構成される。即ち、実施例2では、車載電力変換装置10を構成するスイッチ回路として、主インバータ回路15を構成する半導体スイッチ111を使用するものである。このため、実施例2の半導体スイッチ111は、実施例1のスイッチ回路11と同様の構成であるので、説明を省略する。
前記走行用モータ16は、電気自動車1の駆動用トルクを発生させるモータ(動力源)である。走行用モータ16は、不図示のロータとステータ等から構成される。その不図示のステータは、ステータコイル121(リアクトル)を有する。即ち、実施例2では、車載電力変換装置10を構成するリアクトルとして、走行用モータ16のステータコイル121を使用するものである。ステータコイル121は、各相の半導体スイッチ111A,111B,111Cと出力平滑コンデンサ14の間に接続される。と出力平滑コンデンサ14の間に接続される。ステータコイル121は、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して一時的に蓄積/放出する。
前記走行時用スイッチ17は、主インバータ回路15のインバータ回路正極端子15aと車載蓄電装置20の蓄電正極端子20aとの間に配置される。この走行時用スイッチ17は、第1電力線PLの途中に設けられる。走行時用スイッチ17は、主に電気自動車1の走行モードのときに、ON状態となる。
前記充電時用スイッチ18は、ステータコイル121のステータ巻線122の中性点Nと車載蓄電装置20の蓄電正極端子20aとの間に配置される。充電時用スイッチ18は、主に電気自動車1の充電モードのときに、ON状態となる。
走行時用スイッチ17と充電時用スイッチ18のON/OFF状態の切り替えは、例えば、車載電力変換装置10によって行われる。車載電力変換装置10は、電気自動車1の走行・充電等のモードによって、走行時用スイッチ17と充電時用スイッチ18のON/OFF状態を切り替える。制御通信装置30は、車載通信部10aに対して、走行時用スイッチ17と充電時用スイッチ18のON/OFF状態の切替信号を通信により出力する。
これにより、車載電力変換装置10は、車載蓄電装置20と主インバータ回路15の接続と、車載蓄電装置20と走行用モータ16の接続と、を制御する。
なお、図9に図示する他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
[スイッチ切り替え制御]
走行時用スイッチ17と充電時用スイッチ18のスイッチ切り替え制御について説明する。以下、スイッチ切り替え制御について、「電気自動車の走行時」と、「電気自動車の第1充電時」と、「電気自動車の第2充電時」に分けて説明する。
(電気自動車の走行時)
まず、電気自動車1の走行時には、制御通信装置30は、車載通信部10aに対して、走行時用スイッチ17をON状態に切り替える切替信号と、充電時用スイッチ18をOFF状態に切り替える切替信号と、を通信により出力する。
次いで、車載電力変換装置10は、走行時用スイッチ17をON状態に切り替え、充電時用スイッチ18をOFF状態に切り替える。これにより、主インバータ回路15の正負端子間には、車載蓄電装置20の正負端子間電圧Voutが印加される。続いて、主インバータ回路15の半導体スイッチ111がON・OFF制御され、ステータコイル121のステータ巻線122に流れる電流を制御する。これにより、電気自動車1が駆動される。なお、車載充電ユニットB1は、車外電力変換装置100とは接続されていない。
(電気自動車の第1充電時)
まず、電気自動車1の第1充電時には、制御通信装置30は、車載通信部10aに対して、走行時用スイッチ17はOFF状態に切り替える切替信号と、充電時用スイッチ18はON状態に切り替える切替信号と、を通信により出力する。
次いで、車載電力変換装置10は、走行時用スイッチ17をOFF状態に切り替え、充電時用スイッチ18をON状態に切り替える。これにより、主インバータ回路15の正負端子間には、車外電力変換装置100から直流電圧が印加される。続いて、主インバータ回路15の半導体スイッチ111をインターリーブ回路として動作させ、リアクトルとしてステータコイル121のステータ巻線122に流れる電流を制御する。これにより、走行用モータ16の中性点Nと充電時用スイッチ18を通じて車載蓄電装置20への充電が行われる。
(電気自動車の第2充電時)
まず、電気自動車1の第2充電時には、制御通信装置30は、車載通信部10aに対して、走行時用スイッチ17をON状態に切り替える切替信号と、充電時用スイッチ18をOFF状態に切り替える切替信号と、を通信により出力する。また、制御通信装置30は、車載通信部10aに対して、主インバータ回路15の半導体スイッチ111を全てOFF状態とする信号を通信により出力する。
次いで、車載電力変換装置10は、走行時用スイッチ17をON状態に切り替え、充電時用スイッチ18をOFF状態に切り替える。また、車載電力変換装置10は、主インバータ回路15の半導体スイッチ111を全てOFF状態とし、半導体スイッチ111の動作を停止させる。言い換えると、車載電力変換装置10を使用しないということである。即ち、車載電力変換装置10が、入力電圧Vinを充電電圧に変換せずに、入力電圧Vinを充電電圧として車載蓄電装置20に直接印加する経路(第1電力線PLと走行時用スイッチ17、車載電力変換装置10を使用しない経路)となる。
これにより、第1電力線PLには、車外電力変換装置100から直流電圧が印加される。続いて、車載電力変換装置10を使用せず、走行時用スイッチ17を通じて車載蓄電装置20への充電が行われる。
[制御通信装置の制御通信処理構成]
制御通信装置30は、充電時、「電気自動車の第1充電時」と「電気自動車の第2充電時」のうち、どちらを使用するか判断する。
この判断基準は、同じ電力を充電する場合の効率によって判断される。即ち、車載電力変換装置10による電力変換を行う場合の効率と、車載電力変換装置10による電力変換を行わない場合の効率と、によって判断される。具体的には、車載電力変換装置10による電力変換を行う場合の変換損失(車載電力変換装置損失)と、車載電力変換装置10による電力変換を行わない場合の入力損失と、により判断される。
このため、入力損失より変換損失の方が小さい場合には、「電気自動車の第1充電時」のスイッチ切り替え制御が行われる。即ち、車載電力変換装置10による電力変換を行う。反対に、変換損失より入力損失の方が小さい場合には、「電気自動車の第2充電時」のスイッチ切り替え制御が行われる。即ち、車載電力変換装置10による電力変換を行わない。
これにより、「電気自動車の第1充電時」のスイッチ切り替え制御が行われる場合、実施例2の制御通信装置30の制御通信処理構成として、実施例1と同様の「制御通信装置の制御通信処理構成」が適用される。なお、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
一方、「電気自動車の第2充電時」のスイッチ切り替え制御が行われる場合、制御通信装置30は、入力電圧値Vinとして、車載蓄電装置20の充電電圧(正負端子間電圧Vout)を電圧計21より取得する。また、制御通信装置30は、車外通信部101に対して、その入力電圧値Vinを供給電圧指示値として通信により出力する。
次いで、車外電力変換装置100は、車載蓄電装置20へ供給電圧指示値の直流電圧を供給する。即ち、供給電圧指示値の直流電圧は、車載電力変換装置10により充電電圧に変換されず、車載蓄電装置20へ供給される。これにより、車載電力変換装置10を使用せず、第1電力線PLと走行時用スイッチ17を通じて車載蓄電装置20への充電が行われる。
次に作用を説明する。
実施例2の作用は、実施例1の電動車両の充電システムA及び車載充電ユニットA1を、電動車両の充電システムB及び車載充電ユニットB1に置き換えると、実施例1と同様の作用を示す。即ち、実施例2の作用は、実施例1と同様に、「電動車両の充電システムの特徴作用」と「車載充電ユニットの特徴作用」を示す。なお、実施例2において、実施例1の「インターリーブと電流リップル抑制のメカニズム」は同様である。また、以下に、実施例2の充電システムBに特有の「電動車両の充電システムの特徴作用」を説明する。
実施例2では、制御通信装置30は、変換損失と入力損失とを比較する。また、制御通信装置30は、入力損失よりも変換損失の方が大きいと判断されるとき、走行時用スイッチ17をON状態とし、第1電力線PLと走行時用スイッチ17の経路を利用して、車載蓄電装置20を充電する。
即ち、車載電力変換装置10を使用する場合より、車載電力変換装置10を使用しない場合の方が、同じ電力を充電するときの効率が高いと判断されると、入力電圧Vinを車載蓄電装置20に直接印加する経路を通じて車載蓄電装置20への充電を行う。
具体例としては、車載蓄電装置20の充電状態SOCや温度等の条件から、車載蓄電装置20の受入可能電力(充電電力)が比較的小さい場合がある。加えて、車外電力変換装置100からの入力電圧Vinを車載電力変換装置10で降圧せずに車載蓄電装置20へ供給しても給電接続端子40や給電ケーブル201の電流容量に対して余裕がある場合等がある。このような場合が重なったときには、入力電圧Vinを車載蓄電装置20に直接印加する経路を通じて車載蓄電装置20への充電を行う。
従って、車載蓄電装置20への充電効率を高めることができる。
実施例2では、スイッチ回路を、電気自動車1の走行時に走行用モータ16に電力を供給するための主インバータ回路15を構成する半導体スイッチ111とした。
従って、車載電力変換装置10のための専用のスイッチ回路を電気自動車1に搭載する必要がなく、充電システムBを搭載する電気自動車1のコスト及び重量を低減することが可能となる。
実施例2では、リアクトルを、電気自動車1の走行用モータ16の磁気回路に磁束を発生させるステータコイル121とした。
従って、車載電力変換装置10のための専用のリアクトルを電気自動車1に搭載する必要がなく、充電システムBを搭載する電気自動車1のコスト及び重量を低減することが可能となる。
次に、効果を説明する。
実施例2における電動車両の充電システムB及び車載充電ユニットB1にあっては、実施例1の(1)〜(7)に記載した効果が得られる。また、実施例2における電動車両の充電システムB及び車載充電ユニットB1にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(8) 車載電力変換装置10は、入力電圧Vinを充電電圧に変換せずに、入力電圧Vinを充電電圧として車載蓄電装置20に印加する経路(第1電力線PL)を有する(図9)。車載電力変換装置10は、経路(第1電力線PL)の途中に設けられるスイッチ(走行時用スイッチ17)を有する(図9)。
制御通信装置30は、車載電力変換装置10を使用して、車載蓄電装置20を充電する場合の車載電力変換装置損失(変換損失)と、車載電力変換装置10を使用せず、車載蓄電装置20を充電する場合の入力損失と、を比較する。
また、制御通信装置30は、入力損失よりも車載電力変換装置損失(変換損失)の方が大きいと判断されるとき、スイッチ(走行時用スイッチ17)をON状態とし、経路(第1電力線PL)を利用して、車載蓄電装置20を充電する。
このため、上記(1)〜(3)の効果に加え、車載蓄電装置20への充電効率を高めることができる。
(9) スイッチ回路は、電動車両(電気自動車1)の走行時に走行用モータ16に電力を供給するためのインバータ回路(主インバータ回路15)を構成する半導体スイッチ111である(図9)。
このため、上記(6)の効果に加え、車載電力変換装置10のための専用のスイッチ回路を電気自動車1に搭載する必要がなく、充電システムBを搭載する電気自動車1のコスト及び重量を低減することが可能となる。
(10) リアクトルは、電動車両(電気自動車1)の走行用モータ16の磁気回路に磁束を発生させるコイル(ステータコイル121)である(図9)。
このため、上記(6)または(9)に加え、車載電力変換装置10のための専用のリアクトルを電気自動車1に搭載する必要がなく、充電システムBを搭載する電気自動車1のコスト及び重量を低減することが可能となる。
以上、本開示の電動車両の充電システム及び車載充電ユニットを実施例1〜実施例2に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、実施例1〜実施例2に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜実施例2では、車載電力変換装置10が3相のインターリーブ回路を有する例を示した。しかし、車載電力変換装置は、少なくとも2相以上のインターリーブ回路を有すれば良い。以下、例えば、車載電力変換装置10が、2相、4相〜6相のインターリーブ回路を有する場合について説明する。
車載電力変換装置10が2相のインターリーブ回路を有する場合、図10に示すように、インターリーブ動作(図10の実線)を行うことにより、非インターリーブ動作(図10の破線)時に対して出力電流リップルの最大値を「1/2」に抑制することができる。即ち、2相のインターリーブ動作時には、「Vout/Vin」が「1/2」のとき、電流リップルがゼロになる動作ポイントが現れる。このように2相のインターリーブ回路に構成しても、実施例1の(1)及び(5)〜(7)並びに実施例2の(8)〜(10)に記載した効果が得られる。
車載電力変換装置10が4相のインターリーブ回路を有する場合、図11に示すように、インターリーブ動作(図11の実線)を行うことにより、非インターリーブ動作(図11の破線)時に対して出力電流リップルの最大値を「1/4」に抑制することができる。即ち、4相のインターリーブ動作時には、「Vout/Vin」が「1/4」,「2/4」または「3/4」のとき、電流リップルがゼロになる動作ポイントが現れる。4相のインターリーブ回路の場合には、2〜3相のインターリーブ回路として動作させることもできる。このように4相のインターリーブ回路に構成しても、実施例1の(1)〜(7)及び実施例2の(8)〜(10)に記載した効果が得られる。
車載電力変換装置10が5相のインターリーブ回路を有する場合、図12に示すように、インターリーブ動作(図12の実線)を行うことにより、非インターリーブ動作(図12の破線)時に対して出力電流リップルの最大値を「1/5」に抑制することができる。即ち、5相のインターリーブ動作時には、「Vout/Vin」が「1/5」,「2/5」,「3/5」または「4/5」のとき、電流リップルがゼロになる動作ポイントが現れる。5相のインターリーブ回路の場合には、2〜4相のインターリーブ回路として動作させることもできる。このように5相のインターリーブ回路に構成しても、実施例1の(1)〜(7)及び実施例2の(8)〜(10)に記載した効果が得られる。
車載電力変換装置10が6相のインターリーブ回路を有する場合、図13に示すように、インターリーブ動作(図13の実線)を行うことにより、非インターリーブ動作(図13の破線)時に対して出力電流リップルの最大値を「1/6」に抑制することができる。即ち、6相のインターリーブ動作時には、「Vout/Vin」が「1/6」,「2/6」,「3/6」,「4/6」または「5/6」のとき、電流リップルがゼロになる動作ポイントが現れる。6相のインターリーブ回路の場合には、2〜5相のインターリーブ回路として動作させることもできる。このように6相のインターリーブ回路に構成しても、実施例1の(1)〜(7)及び実施例2の(8)〜(10)に記載した効果が得られる。
また、車載電力変換装置10が7相以上のインターリーブ回路を有する場合、7相以上のインターリーブ動作においても、式(2)の条件において電流リップルが最も抑制される。式(2)の関係をもとに演算した入力電圧値Vinを供給電圧指示値として車外電力変換装置100の車外通信部101に対して通信を行うことで、電流リップルが抑制される効果を得ることができる。さらに、7相以上のインターリーブ回路に構成しても、実施例1の(1)〜(7)及び実施例2の(8)〜(10)に記載した効果が得られる。
実施例1〜実施例2では、制御通信装置30は、入力電圧値Vinの電圧値候補が演算により複数導出されることがある。この入力電圧値Vinの電圧値候補が演算により複数導出されるとき、電圧値候補のうち、車外電力変換装置100の供給範囲であって、かつ、車載電力変換装置10の定格入力電圧値以下で最も高い値を入力電圧値Vinとして選択する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、給電端子や給電ケーブル等の給電経路上の部品の電流容量等によって車両への給電電流等が制限される場合には、電圧値候補のうち、定格入力電圧値等に加えて給電経路上の部品の定格を考慮して、最も高い値を入力電圧値として選択しても良い。このように選択することにより、車載蓄電装置の充電時間を短縮することが可能となる。
実施例1〜実施例2では、制御通信装置30は、入力電圧値Vinの電圧値候補が演算により複数導出されるとき、電圧値候補のうち、所定の条件に基づき、最も高い値を入力電圧値Vinとして選択する例を示した。しかしこれに限られない。例えば、制御通信装置の演算前に、車外電力変換装置の供給範囲を予め通信で受け取ることで、車載制御通信装置は不要な演算処理を削減することが可能となる。
実施例1〜実施例2では、制御通信装置30に、車載通信部10aから、インターリーブ相数Pと、車載電力変換装置10の定格入力電圧値(車載電力変換装置10が電圧変換可能な定格入力電圧値)と、が通信により出力される例を示した。しかし、これに限られない。例えば、制御通信装置の記憶部等に、インターリーブ相数Pと、車載電力変換装置の定格入力電圧値と、が予め記憶されていても良い。
実施例1〜実施例2では、車載電力変換装置10は、降圧チョッパ型の回路(降圧コンバータ)である例を示した。しかし、これに限られない。例えば、車載電力変換装置10は、昇圧チョッパ型の回路(昇圧コンバータ)であっても良い。ただし、この場合、式(2)は、下記の式(3)となる。
入力電圧値Vin/正負端子間電圧Vout(出力電圧)=(P未満の自然数)/P ・・・(3)
実施例1〜実施例2では、外部として、車外電力変換装置100とする例を示した。しかし、これに限られない。要するに、車載充電ユニットの制御通信装置は、外部に対して入力電圧値を供給電圧指示値として通信により出力すれば良い。
実施例1〜実施例2では、車外電力変換装置100は、給電ケーブル201と給電接続端子40により、車載電力変換装置10に接続される例を示した。しかし、これに限られない。例えば、車外電力変換装置と車載電力変換装置はケーブルで接続しなくても良い。即ち、非接触により、車外電力変換装置から車外電力変換装置へ電力が供給されても良い(非接触充電)。
実施例1〜実施例2では、車外電力変換装置100の車外通信部101は、通信ケーブル202と給電接続端子40により、制御通信装置30に接続される例を示した。しかし、これに限られない。例えば、車外電力変換装置の車外通信部と制御通信装置は、無線により通信しても良い。
実施例1〜実施例2では、車外電力変換装置100が車外通信部101を有する例を示した。また、制御通信装置30には、車外通信部101から、車外電力変換装置100の供給範囲が通信により入力される例を示した。しかし、これに限られない。例えば、車外通信部は受信専用とし、制御通信装置には供給範囲が入力されなくても良い。このように供給範囲が入力されない場合、制御通信装置は、受信専用の車外通信部に対して、入力電圧値を供給電圧指示値として通信により出力する。そして、所定時間内に、車外電力変換装置から車載電力変換装置へ供給電圧指示値の直流電圧が供給されない場合には、その出力した供給電圧指示値が、車外電力変換装置の供給範囲外であると判断する。そして、制御通信装置は、改めて、受信専用の車外通信部に対して、異なる入力電圧値を供給電圧指示値として通信により出力しても良い。
実施例1〜実施例2では、停車中の電気自動車1に充電する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、走行中の電気自動車に、非接触充電により充電する場合でも良い。
実施例1では、実施例2のようにスイッチ切り替え制御が無い例を示した。しかし、実施例1に、車載電力変換装置10を使用しない経路と、経路の途中に経路を切り替えられるスイッチと、を有しても良い。このため、そのスイッチをON状態とした場合には、実施例2と同様に、供給電圧指示値の直流電圧は、車載電力変換装置10により充電電圧に変換されず、車載蓄電装置へ供給される。これにより、車載電力変換装置10を使用せず、経路とスイッチを通じて車載蓄電装置への充電が行われる。このように経路とスイッチを有する構成にすると、実施例1では実施例2の(8)に記載した効果が得られる。
実施例1〜実施例2では、入力電圧Vin(車外電力変換装置100から供給される電圧、供給電圧、車載電力変換装置10の入力電圧Vin)を直流電圧とする例を示した。しかし、これに限られない。例えば、入力電圧Vinを交流電圧としても良い。
実施例1〜実施例2では、本開示の電動車両の充電システム及び車載充電ユニットを、電気自動車1の充電システムA,B及び車載充電ユニットA1,B1に適用する例を示した。しかし、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車等の充電システム及び車載充電ユニットに対しても、本開示の電動車両の充電システム及び車載充電ユニット適用しても良い。
A,B 充電システム
A1,B1 車載充電ユニット
P インターリーブ相数
PL 第1電力線(経路)
Vin 入力電圧値、入力電圧
Vout 正負端子間電圧、出力電圧
1 電気自動車(電動車両)
10 車載電力変換装置
11 スイッチ回路
12 リアクトル
13 入力平滑コンデンサ(コンデンサ、入力コンデンサ)
14 出力平滑コンデンサ(コンデンサ、出力コンデンサ)
15 主インバータ回路
16 走行用モータ
17 走行時用スイッチ(スイッチ)
18 充電時用スイッチ
20 車載蓄電装置
30 制御通信装置
100 車外電力変換装置(外部)
111 半導体スイッチ(スイッチ回路)
121 ステータコイル(コイル、リアクトル)

Claims (10)

  1. 車外電力変換装置と、
    車載蓄電装置と、
    電流を平滑化するコンデンサを有し、前記車外電力変換装置から供給される入力電圧を前記車載蓄電装置の充電電圧に変換する車載電力変換装置と、
    入力情報に基づき入力電圧値を演算で導出し、前記車外電力変換装置に対して前記入力電圧値を供給電圧指示値として通信により出力する制御通信装置と、を備え、
    前記車載電力変換装置は、少なくとも2相以上のインターリーブ回路を有し、
    前記制御通信装置は、前記車載電力変換装置のインターリーブ相数と前記車載蓄電装置の正負端子間電圧とを前記入力情報とし、前記入力電圧値として、下記の式(1)の関係が成立するときに前記車載電力変換装置の入力電流リップルが抑制される電圧値を演算で導出する
    ことを特徴とする電動車両の充電システム。
    VL/VH=(P未満の自然数)/P …式(1)
    ただし、「VL」を前記正負端子間電圧と前記入力電圧値のうち低圧側電圧とし、「VH」を前記正負端子間電圧と前記入力電圧値のうち高圧側電圧とし、「P」を前記インターリーブ相数とする。
  2. 請求項1に記載された電動車両の充電システムにおいて、
    前記制御通信装置は、前記入力電圧値の電圧値候補が演算により複数導出されるとき、前記電圧値候補のうち、前記車載電力変換装置の定格入力電圧値以下で最も高い値を前記入力電圧値として選択する
    ことを特徴とする電動車両の充電システム。
  3. 請求項2に記載された電動車両の充電システムにおいて、
    前記制御通信装置は、
    第1インターリーブ相数による第1電圧値候補と、前記第1インターリーブ相数の値よりも小さな第2インターリーブ相数による第2電圧値候補と、を演算により導出し、
    前記第1電圧値候補と前記第2電圧値候補のうち、前記定格入力電圧値以下で最も高い値を前記入力電圧値として選択し、
    前記車載電力変換装置は、前記入力電圧値として選択された電圧値候補のインターリーブ相数分の相のインターリーブ回路として動作させ、電力変換を行う
    ことを特徴とする電動車両の充電システム。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載された電動車両の充電システムにおいて、
    前記車載電力変換装置は、前記入力電圧を前記充電電圧に変換せずに、前記入力電圧を前記充電電圧として前記車載蓄電装置に印加する経路と、前記経路の途中に設けられるスイッチと、を有し、
    前記制御通信装置は、
    前記車載電力変換装置を使用して、前記車載蓄電装置を充電する場合の車載電力変換装置損失と、前記車載電力変換装置を使用せず、前記車載蓄電装置を充電する場合の入力損失と、を比較し、
    前記入力損失よりも前記車載電力変換装置損失の方が大きいと判断されるとき、前記スイッチをON状態とし、前記経路を利用して、前記車載蓄電装置を充電する
    ことを特徴とする電動車両の充電システム。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載された電動車両の充電システムにおいて、
    前記車外電力変換装置は、前記制御通信装置に対して、前記車外電力変換装置が供給可能な供給電圧値と供給電力値の供給範囲を通信により出力する車外通信部を有し、
    前記制御通信装置は、前記入力電圧値の電圧値候補が演算により複数導出されるとき、前記電圧値候補のうち、前記車外通信部から受信した前記供給範囲であって、かつ、前記車載電力変換装置の定格入力電圧値以下で最も高い値を前記入力電圧値として選択する
    ことを特徴とする電動車両の充電システム。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載された電動車両の充電システムにおいて、
    前記車載電力変換装置は、前記入力電圧を前記充電電圧に降圧する降圧コンバータである
    ことを特徴とする電動車両の充電システム。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか一項に記載された電動車両の充電システムにおいて、
    前記コンデンサは、前記車載電力変換装置の入力電流を平滑化する入力コンデンサと、前記車載電力変換装置の出力電流を平滑化する出力コンデンサと、であり、
    前記車載電力変換装置は、リアクトルと、前記リアクトルへの通電を断続的に制御して、前記入力電圧を前記充電電圧に変換するスイッチ回路と、を備える単相電力変換装置が、前記インターリーブ相数の分、並列に接続されるインターリーブ電力変換装置を有する
    ことを特徴とする電動車両の充電システム。
  8. 請求項7に記載された電動車両の充電システムにおいて、
    前記スイッチ回路は、電動車両の走行時に走行用モータに電力を供給するためのインバータ回路を構成する半導体スイッチである
    ことを特徴とする電動車両の充電システム。
  9. 請求項7又は請求項8に記載された電動車両の充電システムにおいて、
    前記リアクトルは、電動車両の走行用モータの磁気回路に磁束を発生させるコイルである
    ことを特徴とする電動車両の充電システム。
  10. 車載蓄電装置と、
    電流を平滑化するコンデンサを有し、外部から供給される入力電圧を前記車載蓄電装置の充電電圧に変換する車載電力変換装置と、
    入力情報に基づき入力電圧値を演算で導出し、外部に対して前記入力電圧値を供給電圧指示値として通信により出力する制御通信装置と、を備え、
    前記車載電力変換装置は、少なくとも2相以上のインターリーブ回路を有し、
    前記制御通信装置は、前記車載電力変換装置のインターリーブ相数と前記車載蓄電装置の正負端子間電圧とを前記入力情報とし、前記入力電圧値として、下記の式(1)の関係が成立するときに前記車載電力変換装置の入力電流リップルが抑制される電圧値を演算で導出する
    ことを特徴とする車載充電ユニット。
    VL/VH=(P未満の自然数)/P …式(1)
    ただし、「VL」を前記正負端子間電圧と前記入力電圧値のうち低圧側電圧とし、「VH」を前記正負端子間電圧と前記入力電圧値のうち高圧側電圧とし、「P」を前記インターリーブ相数とする。
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