JP6777423B2 - 電子部品モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電子部品が電子機器の機能・用途ごとに集約されている電子部品モジュールおよびその製造方法に関する。
電子機器は、近年、多機能化の進展が著しく、小型化や生産効率の向上に伴い、モジュール化が加速している。モジュール化とは、電子機器を機能的なまとまりのある「モジュール」として要素ごとに分割し、各要素間のインターフェースを単純化・ルール化することを意味している。機能的なまとまりをもって集約されている複数の電子部品が電子部品モジュールと呼ばれ、例えば、Bluetooth(登録商標), Wi-Fiなどの無線モジュール、電源回路を一つの要素とした電源管理モジュール、センサおよびセンサ起動回路を一つの要素としたセンサモジュールなど、様々な電子部品モジュールが存在している。
一方、電子機器において、多機能化が進展すると、各モジュールで発生する不要輻射や干渉波が他のモジュールに良くない影響を及ぼすおそれがある。そのため、従来の電子機器では、内部にシールド部材が配置されて不要輻射や干渉波の影響を軽減することが行われていた。例えば、特許文献1には、次のような携帯電話端末が開示されている。この携帯電話端末では、基板の一方に実装されている複数の電子部品のほぼすべてを覆うように磁気シールドシートが配置され、基板の他方にも、その少なくとも電源ラインが配置されている部分を覆うように磁気シールドシートが配置されている。
また、特許文献2には、次のような半導体装置パッケージが開示されている。この半導体装置パッケージでは、基板上に形成されている半導体チップなどの複数の要素を覆う樹脂パッケージ体の表面上に、シード層、第1のシールド層、第2のシールド層および保護層を備えた電磁干渉シールド層が形成されている。
そして、特許文献3には、銅シールドと磁性シートを含むシールドが、コイルユニットを収納するコイルケースの内面に貼り付けられた車両が開示されている。また、特許文献4には、磁気シールド膜とバッファ膜とを含む構造体が複数積層されているヘテロ構造磁気シールドを備えた半導体装置が開示されている。
特開2007−104049号公報 米国特許第9,269,673 B1号明細書 特開2014−75975号公報 特開2010−278418号公報
前述した特許文献1に開示されている技術によって、振幅変調波受信機能に影響を与えるノイズが軽減される。また、特許文献2に開示されている技術によって、電磁干渉を引き起こす電磁ノイズが軽減される。
しかしながら、特許文献1に開示されている携帯電話端末では、1つの基板上に機能ごとにグループ化された複数の電子部品が実装され、その各グループがそれぞれ別体の金属製シールドケースによって覆われている。したがって、特許文献1の従来技術では、1枚の基板を形状の異なる複数の金属製シールドケースで覆わねばならないため、携帯電話端末の組み立て作業に手間がかかり、製造を簡略化することが困難であった。また、グループ化された複数の電子部品が1つの基板上に実装されていて、その基板全体に1つの磁気シールドシートが形成されている。複数の電子部品がグループ単位に分けられていない(モジュール化されていない)ため、1つのグループだけを変更、交換するにも基板上のすべてのグループを変更、交換しなければならないから、特許文献1に開示されている携帯電話端末は汎用性に乏しいという課題もあった。
しかも、磁気シールドシートが基板の両面に配置されねばならないから、磁気シールドの存在が端末内部の低背化に影響を及ぼし、携帯電話端末の厚さを薄くすることが困難であるという課題もあった。
一方、電子部品モジュールがインダクタのような電流磁界を発生する電子部品を含むときは、その電流磁界を有効に軽減できるように、多くの磁束が磁気シールドの内側をその断面を貫くように通ること、すなわち、磁束が磁気シールドを貫くことが望ましい。
しかし、例えば、特許文献2の第2のシールド層の厚さを増やして、多くの磁束が第2のシールド層を貫くようにすると、厚みの増加に伴い、第2のシールド層の内部応力が積算され、第2のシールド層が剥離しやすくなるという課題があった。
したがって、従来技術では、磁気シールド層について、磁気ノイズの有効なシールド効果を備えながら剥離しないようにすることが困難であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、磁気ノイズの有効なシールド効果を備えながら剥離することのない磁気シールド層を有し、電子機器の組み立ておよび製造の簡略化と、低背化への影響が少なく、汎用性の高い構造を備えた電子部品モジュールおよびその製造方法を提供することを目的とする
上記課題を解決するため、本発明は、基板と、その基板の一方の側の主表面に形成されている少なくとも一つの電子部品と、封止樹脂を用いてその電子部品を封止するように形成された樹脂モールド層と、その樹脂モールド層の主表面と対向する樹脂表面に形成されている薄膜磁気シールド層とを有し、その薄膜磁気シールド層は、薄膜単位シールド層が複数積層されたシールド多重構造を有する薄膜多重シールド層を有し、薄膜単位シールド層は、軟磁性材料からなる軟磁性層と、その軟磁性層と応力の方向が相違し得る応力相違金属材料からなる応力相違金属層との積層構造を有する電子部品モジュールを特徴とする。
上記電子部品モジュールでは、薄膜単位シールド層が軟磁性層と応力相違金属層との積層構造を有するので、軟磁性層の内部応力が応力相違金属層の内部応力によって相殺されている。薄膜磁気シールド層は、このような薄膜単位シールド層が複数積層されたシールド多重構造を有するので、内部応力が緩和され、しかも、軟磁性層が多重されていることで、磁気ノイズに有効な磁性層全体の膜厚は大きく確保されている。
また、上記電子部品モジュールの場合、薄膜単位シールド層は、軟磁性層の膜厚が応力相違金属層の膜厚よりも大きく、少なくとも応力相違金属層の膜厚の20倍から60倍の大きさに設定され、かつ軟磁性層が引張応力を示し、かつ応力相違金属層が圧縮応力を示すように、または軟磁性層が圧縮応力を示し、かつ応力相違金属層が引張応力を示すように形成されたスパッタリング薄膜または蒸着薄膜であることが好ましい。
さらに、薄膜磁気シールド層は、樹脂モールド層の樹脂表面に直に形成されている密着シード層と、その密着シード層と薄膜多重シールド層との間に積層されている電磁波シールド層と、薄膜多重シールド層に直に形成されている保護層とを更に有し、その密着シード層、保護層が応力相違金属材料と同じ金属材料を用いて形成され、かつ電磁波シールド層が、銅、銀、アルミニウムその他の導電性金属材料を用いて形成されていることが好ましい。
薄膜磁気シールド層は、樹脂モールド層の樹脂表面と交差する樹脂側面にも形成されているようにすることができる。
また、樹脂モールド層は、樹脂表面と、その樹脂表面と交差する樹脂側面との間に湾曲面または接続端面が形成され、その接続端面と樹脂表面とのなす角およびその接続端面と樹脂側面とのなす角がいずれも鈍角に設定され、薄膜磁気シールド層が樹脂モールド層の樹脂側面および湾曲面または接続端面にも形成されていることが好ましい。
さらに、樹脂モールド層は、樹脂表面の各電子部品の間に対応した部品間対応位置に凹部が形成され、薄膜磁気シールド層がその凹部の内表面にも形成されていることが好ましい。
軟磁性層の軟磁性材料としてパーマロイ系合金,鉄および鉄系の合金,FeCrSi合金、その他のNiまたはFeを含む金属材料が用いられているようにすることができる。
また、応力相違金属材料として、CrまたはW、Ag、Au、Cu、AlNが用いられているようにすることができる。
応力相違金属材料として、CrまたはW、Ag、Au、Cu、AlNが用いられ、密着シード層および保護層の材料として、Crが用いられているようにすることもできる。
そして、本発明は、基板の一方の側の主表面に形成されている少なくとも一つの電子部品を封止樹脂を用いて封止するように樹脂モールド層を形成する樹脂モールド層形成工程と、その樹脂モールド層の主表面と対向する樹脂表面に薄膜磁気シールド層を形成する薄膜磁気シールド層形成工程とを有し、その薄膜磁気シールド層形成工程は、軟磁性材料からなる軟磁性層と、その軟磁性層と応力の方向が相違し得る応力相違金属材料からなる応力相違金属層との積層構造を有する薄膜単位シールド層を形成する薄膜単位シールド層形成工程を繰り返し実行することによって、薄膜単位シールド層が複数積層されたシールド多重構造を有する薄膜多重シールド層を形成する薄膜多重シールド層形成工程を有する電子部品モジュールの製造方法を提供する。
上記製造方法において、薄膜単位シールド層形成工程は、軟磁性材料からなるターゲットを用いて、スパッタリングまたは蒸着によって引張応力を示す薄膜を軟磁性層として形成し、かつ応力相違金属材料からなるターゲットを用いて、スパッタリングまたは蒸着によって圧縮応力を示すように形成された薄膜を応力相違金属層として形成するか、または、スパッタリングまたは蒸着によって圧縮応力を示す薄膜を軟磁性層として形成し、かつ応力相違金属材料からなるターゲットを用いて、スパッタリングまたは蒸着によって引張応力を示すように形成された薄膜を応力相違金属層として形成することが好ましい。
また、薄膜磁気シールド層形成工程は、樹脂表面に密着シード層を形成する密着シード層形成工程と、薄膜多重シールド層に保護層を形成する保護層形成工程とを更に有し、応力相違金属材料として、CrまたはW、Ag、Au、Cu、AlNを用いて薄膜単位シールド層形成工程を実行し、かつ密着シード層および保護層の材料としてCrを用いて密着シード層形成工程および保護層形成工程を実行することが好ましい。
さらに、薄膜磁気シールド層形成工程は、銅、銀、アルミニウムその他の導電性金属材料を用いて密着シード層に電磁波シールド層を形成する電磁波シールド層形成工程を更に有することが好ましい。
本発明のその他の側面、特徴および有利な点は、添付図面に関連する以下の詳細な説明によって明らかになる。添付図面は、本件の開示範囲の一部であって本発明の原理原則を一例として図示したものである。
以上詳述したように、本発明によれば、磁気ノイズの有効なシールド効果を備えながら剥離することのない磁気シールド層を有し、電子機器の組み立ておよび製造の簡略化と、低背化への影響が少なく、汎用性の高い構造を備えた電子部品モジュールおよびその製造方法が得られる。
本発明の実施の形態に係る電子部品モジュールの図7における1−1線断面図である。 図1の点線で囲まれた部分Q2を拡大した断面図である。 図1の点線で囲まれた部分Q3を拡大した断面図である。 変形例にかかる電子部品モジュールの図3に対応した断面図である。 別の変形例にかかる電子部品モジュールの図3に対応した断面図である。 (a)は図1に示した薄膜磁気シールド層を通過する磁気ノイズを模式的に示した図、(b)は図4に示した変形例にかかる薄膜磁気シールド層を通過する磁気ノイズを模式的に示した図、(c)は図5に示した別の変形例にかかる薄膜磁気シールド層を通過する磁気ノイズを模式的に示した図である。 図1の電子部品モジュールを含む複数の電子部品モジュールが実装されている電子機器の内部構造の要部を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る電子部品モジュールの製造工程を示す平面図である。 図8の後続の工程を示す平面図である。 図9の後続の工程を示す平面図である。 電子部品モジュールの変形例に係る製造工程を示し、図8の後続の工程を示す平面図である。 図9の12−12線断面図である。 図10の13−13線断面図である。 図11の14−14線断面図である。 図14の後続の工程を示す断面図である。 変形例にかかる電子部品モジュールに形成されている薄膜多重シールド層の図2に対応した断面図である。 薄膜磁気シールド層形成工程の実行順序を示した図である。 別の変形例に係る電子部品モジュールの図1に対応した断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
(電子部品モジュールの構造)
まず、図1〜図3、図7を参照して本発明の実施の形態に係る電子部品モジュールの構造について説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態に係る電子部品モジュール100の図7における1−1線断面図、図2は図1の点線で囲まれた部分Q2を拡大した断面図、図3は図1の点線で囲まれた部分Q3を拡大した断面図である。図7は、電子部品モジュール100を含む複数の電子部品モジュール100B、100C、100Dが実装されている電子機器200の内部構造の要部を示す平面図である。
図1に示すように、電子部品モジュール100は、基板101と、基板101上に形成された複数の電子部品102と、樹脂モールド層110と、薄膜磁気シールド層170とを有している。電子部品モジュール100では、複数の電子部品102が機能的なまとまりをもって集約されている。図7に示すように、電子部品モジュール100は、他の電子部品モジュール100B、100C、100Dとともに電子機器200(図7に示した電子機器200は、多機能携帯電話機)の内部に収容されている。電子機器200の場合、その内部にバッテリ102Bが収容され、その隣接する領域に電子部品モジュール100、100B、100C、100Dが実装されている。
基板101は、樹脂等を用いて形成されたプリント回路基板(PCB)とすることができる。電子部品102は、基板101の一方の側の主表面101a上に複数形成されている。複数の電子部品102には、少なくとも磁気ノイズを発生し得る電子部品(例えば、インダクタ)が含まれている。電子部品モジュール100では、図7に示すように、複数の電子部品102として、インダクタL1,L2と、コンデンサC1,C2とが含まれている。なお、図示はしないが、電子部品102として、集積回路を備えたICチップ、電源装置、抵抗素子が含まれていてもよい。
樹脂モールド層110は、封止樹脂を用いて電子部品102を封止するように形成されている。例えば、封止樹脂は、二酸化珪素(SiO)によって形成されたフィラー(図示せず)が充填されたエポキシ樹脂を用いて形成されている。樹脂モールド層110は、図1、図3に示すように、樹脂表面110Aと、樹脂側面110Bとを有している。樹脂表面110Aは、樹脂モールド層110の表面のうちの主表面101aと対向している表面である。樹脂側面110Bは、樹脂モールド層110の側面であって、樹脂表面110Aと交差している表面である。
薄膜磁気シールド層170は、図3にも詳しく示すように、樹脂モールド層110の樹脂表面110Aと、樹脂側面110Bとに形成されている。薄膜磁気シールド層170の樹脂表面110A上に直に形成されている部分が磁気シールド層170A,樹脂側面110B上に直に形成されている部分が磁気シールド170Bである。薄膜磁気シールド層170は、基板101の寸法(縦横ともに数mm程度の大きさ)と比べて、厚さが極めて小さい薄膜状に形成されている(薄膜磁気シールド層170の膜厚が基板101の寸法の1/500から1/50程度の大きさ)。
薄膜磁気シールド層170は、図2に示すように、薄膜多重シールド層119と、密着シード層161と、電磁波シールド層162と、保護層163とを有している。
薄膜多重シールド層119は、シールド多重構造を有している。シールド多重構造とは、薄膜単位シールド層が多数積層された構造を意味している。図2では、薄膜単位シールド層121,122,123から158,159,160までの40層(図示の都合上、123から158は省略されている)が積層されることによって、薄膜多重シールド層119が形成されている。薄膜単位シールド層121は、少なくとも10層程度積層されていればよいし、41層以上積層されていてもよい。
そして、薄膜単位シールド層121,122,123から158,159,160は、それぞれ応力相違金属層121a,122a,123aから158a,159a,160aと、軟磁性層121b,122b,123bから158b,159b,160bとを有している(図示の都合上、123aから158a,123bから158bは省略されている)。
軟磁性層121b,122b,123bから158b,159b,160bは、軟磁性材料を用いてスパッタリング(または蒸着でもよい)によって薄膜状に形成されている。例えば、パーマロイ系合金(パーマロイ:NiFe、スーパーマロイ、ミューメタル、ハードパームなど)、鉄および鉄系合金(電磁軟鉄、ケイ素鋼、センダスト、アルパーム、パーメンジュールなど)、フェライト化合物、FeCrSi合金、その他のNiまたはFeを含む金属材料が用いられている。軟磁性層121b〜160bは、例えば0.25μmから0.5μm程度の膜厚で形成することができる。または0.01μmから0.25μm程度の膜厚で形成することもできる。図2では、軟磁性層121b〜160bが軟磁性材料としてパーマロイ(NiFe)が用いられ、同じ膜厚で形成されている場合が示されている。なお、本実施の形態において、蒸着とは、金属や酸化物などを蒸発させて、素材の表面に付着させる表面処理または薄膜を形成する方法を意味している。蒸着には、物理蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)と、化学蒸着(CVD:Chemical Vapor Deposition)とがある。
応力相違金属層121a,122a,123aから158a,159a,160aは、応力相違金属材料を用いてスパッタリング(または蒸着でもよい)によって薄膜状に形成されている。応力相違金属材料とは、軟磁性層と応力の方向が相違し得る金属材料(軟磁性層と方向の異なる内部応力を有し得る金属材料)を意味している。応力相違金属材料として、例えば、Crを用いることができる。その他、W(タングステン)や、Ag、Au、Cu、AlNを用いることもできる。応力相違金属層121a〜160aは、例えば0.01μm程度の膜厚、または0.001μmから0.01μm程度の膜厚で形成することができる。図2に示した応力相違金属層121a〜160aは、同じ膜厚で形成されている。
詳しくは、後述するが、応力相違金属層121a〜160aは、それぞれスパッタリング(または蒸着でもよい)によって、応力パターンP1で形成されている。応力相違金属層121a〜160aは、応力パターンP1で形成されている場合、圧縮応力を示す。また、応力相違金属層121a〜160aは、応力パターンP2で形成されることもできる。この場合、応力相違金属層121a〜160aは、引張応力を示すように形成されている。
そして、軟磁性層121b〜160bの膜厚が応力相違金属層121a〜160aの膜厚よりも大きく設定されている。本実施の形態では、軟磁性層121b〜160bの膜厚が少なくとも応力相違金属層121a〜160aの膜厚の20倍から60倍の大きさに設定されている。
軟磁性層121b〜160bと、応力相違金属層121a〜160aとは、それぞれの内部応力が逆方向を向き、応力の方向が相違している。軟磁性層121b〜160bと、応力相違金属層121a〜160aとは、それぞれスパッタリング(または蒸着でもよい)によって、応力パターンP1または応力パターンP2で形成された薄膜(蒸着で形成された薄膜が蒸着薄膜である)である。
応力パターンとは、軟磁性層121b〜160bと、応力相違金属層121a〜160aそれぞれの応力の組み合わせの態様であって、本実施の形態では、P1またはP2がある。応力パターンP1の場合、軟磁性層121b〜160bが引張応力を示し、応力相違金属層121a〜160aが圧縮応力を示す。応力パターンP2の場合、軟磁性層121b〜160bが圧縮応力を示し、応力相違金属層121a〜160aが引張応力を示す(詳しくは後述する)。
密着シード層161は、樹脂モールド層110の樹脂表面110Aおよび樹脂側面110B上に直に形成されている。密着シード層161は、電磁波シールド層162がめっきで形成されるときの下地層であり、その電磁波シールド層162を樹脂表面110Aおよび樹脂側面110B上に密着させる効果(密着作用)も有している。本実施の形態では、密着シード層161が応力相違金属材料と同様のCrを用いて形成されている。密着シード層161は、例えば0.01μmから0.1μm程度の膜厚で形成することができる。
電磁波シールド層162は、図3に詳しく示すように、密着シード層161上に直に形成されている。電磁波シールド層162は、薄膜多重シールド層119と、密着シード層161との間に積層されている。電磁波シールド層162は、銅(Cu),銀(Ag)などの導電性の良好な金属材料を用いて形成されている。電磁波シールド層162は、例えば0.5μmから5μm程度の膜厚で形成することができる。
保護層163は、薄膜多重シールド層119の表面に直に形成されている。保護層163は、薄膜磁気シールド層170の最も外側に配置されており、薄膜多重シールド層119を保護する作用を有している。保護層163は、密着シード層161と同様に、応力相違金属材料と同様のCrを用いて形成されている。保護層163は、例えば0.01μmから5μm程度の膜厚で形成することができる。
(電子部品モジュールの製造方法)
続いて、図8,9,10,12,13を参照して、電子部品モジュール100の製造方法について説明する。電子部品モジュール100は次のようにして製造する。
まず、基板101の主表面101a上において、インダクタL1,L2、コンデンサC1,C2を含む複数の電子部品102が各モジュール領域99に実装される。各モジュール領域99は、それぞれ後に電子部品モジュール100となる領域である。
その後、樹脂モールド層形成工程が実行される。この工程では、図8に示すように、基板101の主表面101a上に封止樹脂108が塗布されて樹脂モールド層110が形成される。
次に、図9、12に示すように、図示しないダイシングソーなどを用いて基板101と樹脂モールド層110に、縦方向および横方向にそれぞれ複数のカットラインCLが形成されて、基板101と樹脂モールド層110とが複数のモジュール領域99に区分けされる。なお、基板101の裏面(主表面101aと対向している表面)に、基板101と同程度の大きさを有する図示しないダイシングシート187(図12参照)が貼り付けられている。そして、ダイシングソーがダイシングシート187に到達するが、ダイシングシート187がカットされないようにして、カットラインCLが形成される。このとき、図12に示すように、カットラインCLに沿った溝部103が各モジュール領域99の間に形成される。図12では、モジュール領域99A,99Bと、それらの間の溝部103が示されている。
続いて、薄膜磁気シールド層形成工程が実行される。薄膜磁気シールド層形成工程では、図10,図13に示すように、樹脂モールド層110に薄膜磁気シールド層170が形成される。この場合、薄膜磁気シールド層形成工程が実行される前に、溝部103が各モジュール領域99の間に形成されているので、薄膜磁気シールド層170は、溝部103の内側にも入り込み、樹脂表面110Aだけでなく、樹脂側面110Bにも形成される。さらには、溝部103が基板101にも形成されているので、薄膜磁気シールド層170は基板101の側面にも形成される。
なお、この工程の前に複数のモジュール領域99がダイシングシート187から磁気シールド形成用シート188(図13参照)に移し替えられる。図10、図13には、この移し替えが行われた後が示されている。このとき、各モジュール領域99の間の間隔が、カットラインCLが形成されたときの間隔よりも広くなるように、各モジュール領域99の位置が調整されている(この点は図示せず)。これにより、樹脂側面110Bおよび基板101の側面に薄膜磁気シールド層170が形成される。
そして、薄膜磁気シールド層形成工程は、図17に示すように、密着シード層形成工程S1と、電磁波シールド層形成工程S2と、薄膜多重シールド層形成工程S3と、保護層形成工程S4とを有している。薄膜磁気シールド層形成工程では、密着シード層形成工程S1、電磁波シールド層形成工程S2、薄膜多重シールド層形成工程S3、保護層形成工程S4が図17に示した順に実行される。
密着シード層形成工程S1では、前述した密着シード層161が樹脂表面110Aと樹脂側面110Bとに形成される。密着シード層形成工程S1では、Crで製造されたターゲットが用いられ、スパッタリングによって、密着シード層161が形成される。
電磁波シールド層形成工程S2では、前述した電磁波シールド層162が密着シード層161に形成される。電磁波シールド形成工程S2では、銅、銀、アルミニウムその他の導電性の良好な金属材料で製造されたターゲットが用いられ、スパッタリングによって、電磁波シールド層162が形成される。
薄膜多重シールド層形成工程S3では、薄膜単位シールド層形成工程を同様の条件で繰り返し実行することによって、前述したシールド多重構造を有する薄膜多重シールド層119が形成される。薄膜単位シールド層形成工程が実行されるごとに薄膜単位シールド層121から薄膜単位シールド層160までの40層が順次積層される。
そして、薄膜単位シールド層形成工程は、軟磁性層形成工程と、応力相違金属層形成工程とを有している。軟磁性層形成工程では、パーマロイ等の前述した軟磁性材料からなるターゲット(図示せず)が用いられる。そして、軟磁性層形成工程では、スパッタリング(または蒸着)によって、薄膜が応力パターンP1またはP2で形成される。その薄膜は、応力相違金属層121a〜160a上に直に軟磁性層121b〜160bとして形成される。
応力相違金属層形成工程では、Cr等の応力相違金属材料からなるターゲット(図示せず)が用いられる。そして、応力相違金属層形成工程では、スパッタリング(または蒸着)によって、薄膜が応力パターンP1またはP2で形成される。その薄膜は、電磁波シールド層162、軟磁性層121b〜159b上に直に応力相違金属層121a〜160aとして形成される。
保護層形成工程S4では、前述した保護層163が薄膜多重シールド層119の軟磁性層160b上に形成される。保護層形成工程S4では、密着シード層形成工程S1および応力相違金属層形成工程と同様、Crで製造されたターゲットが用いられ、スパッタリングによって、保護層163が形成される。
(電子部品モジュールの作用効果)
以上の説明のとおり、電子部品モジュール100は、薄膜磁気シールド層170を有するため、次のような作用効果を有する。薄膜磁気シールド層170は薄膜多重シールド層119を有していて、その薄膜多重シールド層119はシールド多重構造を有している。
薄膜磁気シールド層170は、基板101の寸法と比べて厚さが極めて小さい薄膜状に形成され、樹脂モールド層110の樹脂表面110Aおよび樹脂側面110B上に直に形成され、基板101の裏面側には形成されていない。そのため、電子部品モジュール100が電子機器200の内部に収容されていても、その薄膜磁気シールド層170が電子機器200の低背化に及ぼす影響は極めて小さい。
一方、電子部品102が発生する磁気ノイズが有効に遮断されるためには、薄膜磁気シールド層170が透磁率の高い材料、すなわち軟磁性材料で形成されることによって、磁束が薄膜磁気シールド層170の内部を貫きやすくなっていることが望ましい。それだけではなく、薄膜磁気シールド層170の内部を貫く磁束の飽和が起きないようにすることが望ましい。そのためには、薄膜磁気シールド層170の厚さを厚くして、より多くの磁束が薄膜磁気シールド層170を貫くようにすることが望ましい。
この点、例えば、特許文献2に開示されている従来技術において、その磁気シールドシート(第2のシールド層)の厚さを厚くしたとする。この場合、厚さの増加に伴い、磁気シールドシートの内部応力が増える。すると、磁気シールドシートの基板との密着力が弱まり、磁気シールドシートが剥離しやすくなる。磁気シールドシートが剥離すると、磁気ノイズを有効に遮断できなくなるおそれがある。
一方、薄膜磁気シールド層170の薄膜多重シールド層119は、各薄膜単位シールド層121〜160が、応力相違金属層121a〜160aと軟磁性層121b〜160bとの積層構造を有している。応力相違金属層121a〜160aと軟磁性層121b〜160bとは、前述した応力パターンP1で形成されている。そのため、応力相違金属層121a〜160aが圧縮応力を示すように形成され、かつ、軟磁性層121b〜160bが引張応力を示すように形成されている。
そして、薄膜単位シールド層121〜160は、このような積層構造を有していることによって、軟磁性層121b〜160bの内部に発生する応力が、それぞれ応力相違金属層121a〜160aの内部に発生する応力によって相殺されている。軟磁性層121b〜160bの内部応力と、応力相違金属層121a〜160aの内部応力の方向が概ね反対(逆)方向を向いているからである。
すると、シールド多重構造を有する薄膜多重シールド層119の全体の内部応力が緩和されるので、薄膜多重シールド層119が剥離するおそれがなくなる。
一方、スパッタリングで形成されている薄膜(スパッタリング薄膜)は、圧縮応力を示す。ところが、Crからなるターゲットを用いて製造されているスパッタリング薄膜は、特定条件下で形成されたときに内部応力が圧縮応力から引張応力に代わり、引張応力を有するように形成されることが知られている。Crのほかに、W(タングステン)や、Ag,Au,Cu,反応性スパッタリングで形成されたAlN薄膜も、特定条件下で形成されたときに引張応力を示すことが知られている。
特定条件(本実施の形態では、内部応力が変化するときの条件なので、「応力変化条件」ともいう)とは、例えば、スパッタリング薄膜の膜厚、スパッタリングに用いるアルゴン(Ar)等の希ガスの圧力、蒸着速度などがある。例えば、Crからなるターゲットを用いてスパッタリング薄膜が製造されている場合、膜厚が0.3μm以下であり、Arガスの圧力が0.67Pa〜1.67Pa程度であることを応力変化条件とすることができる。応力変化条件にしたがって形成されたスパッタリング薄膜の場合、内部応力が引張応力になる。応力相違金属層121a〜160aは、このような応力変化条件に従い、引張応力を示すように形成されることもできる。
これに対し、軟磁性層121b〜160bは、スパッタリング薄膜なので、圧縮応力を示すように形成されることもできる。これは、応力パターンP2に相当するので、薄膜単位シールド層121〜160は、前述した応力パターンP2で形成されることも可能である。したがって、薄膜多重シールド層119が、このような応力変化条件にしたがい引張応力を示すように形成された応力相違金属層121a〜160aと、圧縮応力を示す軟磁性層121b〜160bとの積層構造を有することもできる。
一般にスパッタリング、蒸着、めっきで磁性層が形成される場合、磁性層が薄膜化されるので、電子部品モジュールの低背化に有効である。これらの磁性層の透磁率を高めるためには、成膜後に磁性焼鈍処理を行うことが望ましい。
しかし、電子部品モジュールでは、実装されている電子部品や接続部分の材料からみて、磁性層が成膜された後、その磁性層について磁性焼鈍処理を行うことが困難である。
また、前述したように、より多くの磁束が貫くように磁性層の膜厚を大きくすると(例えば1μm〜1.5μm程度)、磁性層の剥離の問題が生じる。
そこで、電子部品モジュール100では、各軟磁性層121b〜160bが、剥離の問題が発生しない程度の膜厚で形成されている。それでもなお、各軟磁性層121b〜160bが引張応力を有するため、各軟磁性層121b〜160bの間に圧縮応力を有するように形成された応力相違金属層121a〜160aが介在している。これは、各軟磁性層121b〜160bの引張応力を応力相違金属層121a〜160aの圧縮応力で相殺することで磁気シールド層全体の内部応力を緩和し、軟磁性層121b〜160bの多重化によって磁性層の全体の膜厚をできるだけ大きくするためである。
このようにすることで、磁気ノイズの有効なシールド効果を備え、しかも剥離しない薄膜磁気シールド層170が得られる。電子部品モジュール100では、このような薄膜磁気シールド層170が磁性焼鈍処理を行うことなく形成されている。
薄膜磁気シールド層170は、薄膜単位シールド層121が多数積層されているため、軟磁性層の占める領域が大きく確保されている。したがって、薄膜磁気シールド層170は、磁束が貫く部分が大きく確保されているため、より多くの磁束が薄膜磁気シールド層170を貫く。薄膜磁気シールド層170の内部は、他の部分よりも磁気ノイズが通過しやすい。そのため、他の電子部品モジュールから発生した磁気ノイズは他の部分よりも薄膜磁気シールド層170の内部を通り、電子部品102を迂回するようになる。また、磁気ノイズが電子部品102から発生した後、薄膜磁気シールド層170の内部を通り、薄膜磁気シールド層170の外部に漏れ出しにくくなる。すると、他の電子部品モジュールから発生した磁気ノイズが電子部品102に到達することと、電子部品102から発生した磁気ノイズが電子部品モジュール100に外部に漏れ出すこととがなくなり、これによって、磁気ノイズに対して、有効なシールド効果が得られる。
そのうえ、軟磁性層121b〜160bの膜厚が応力相違金属層121a〜160aよりも大きく、20倍から60倍に設定されている。すなわち、応力相違金属層121a〜160aの膜厚が軟磁性層121b〜160bの膜厚の1/20から1/60の大きさにとどめられている。そのため、薄膜磁気シールド層170の中で、磁束の通過に有効な軟磁性層121b〜160bの占める割合を可能な限り増やし、磁束の通過に不要な応力相違金属層121aから160aの占める割合をできるだけ小さくしている。こうして、薄膜磁気シールド層170全体の膜厚が大きくならないようにしながら、より多くの磁束が薄膜磁気シールド層170を貫くようにしている。よって、電子部品モジュール100は、電子機器200の低背化への影響を少なくしながら有効なシールド効果を確保している。
また、薄膜磁気シールド層170が薄膜状の軟磁性層121b〜160bが重ねられて形成されているため、各軟磁性層121b〜160bの結晶の大きさを小さくすることができる。よって、各軟磁性層121b〜160bにおいて、内部を貫く磁束の方向が概ね平面方向(基板101に沿った方向)に形成される。そのため、磁気ノイズが薄膜磁気シールド層170の内部を樹脂モールド層110の樹脂表面110Aおよび樹脂側面110Bに沿った方向に流れるようになるため、より有効なシールド効果が得られる。
しかも、薄膜磁気シールド層170が樹脂表面110Aだけでなく、樹脂側面110Bに沿った部分にも形成されているので、側面部分から侵入しようとする磁気ノイズおよび側面部分から放射する(漏れ出す)磁気ノイズも有効に遮断することができる。よって、電子部品モジュール100は高いシールド効果を備えている。
一方、電子部品モジュール100では、一つの基板101に機能的なまとまりをもった複数の電子部品102が形成されている。機能的なまとまりに必要とされない電子部品は基板101には形成されていない。基板101は、形状の異なる複数の金属製シールドケースで覆う必要がないので、電子機器200の組み立て作業に必要以上の手間がかかることはなく、製造を簡略化できる。また、基板101ごとに機能的なまとまりをもった電子部品102が形成されているので、電子部品モジュール100は、他の電子機器に実装したり、交換するうえでの制約が少なく、したがって汎用性も高い。
さらに、薄膜磁気シールド層170は、密着シード層161を有し、これが樹脂モールド層110に形成されているから、確実に樹脂モールド層110に密着している。しかも、薄膜磁気シールド層170が保護層163を有しているから、薄膜多重シールド層119の保護効果も有している。電磁波シールド層162を有しているから、電子部品モジュール100は電磁波のシールド効果を有している。
そして、これら密着シード層161、保護層163は、応力相違金属層121aと同じCrを用いて形成されているので、これらの材料を応力相違金属層121aと兼用とすることができる。したがって、電子部品モジュール100の製造段階の手間を削減でき、電子部品モジュール100は容易に製造することができる。
(変形例1)
前述の電子部品モジュール100は、図3に示したように、樹脂モールド層110の角部において、樹脂表面110Aと樹脂側面110Bとが直交している。そして、その直交部分を被覆するように、薄膜磁気シールド層170が形成されている。電子部品モジュール100は、樹脂モールド層110と薄膜磁気シールド層170の代わりに図4に示す樹脂モールド層111と薄膜磁気シールド層171を有していてもよい。
樹脂モールド層111は、樹脂モールド層110と比べて、樹脂表面111Aと、樹脂側面111Bおよび湾曲面111Rを有する点で相違している。薄膜磁気シールド層171は、薄膜磁気シールド層170と比べて、磁気シールド層171A、171B、171Rを有する点で相違している。磁気シールド層171A、171B、171Rでは、磁気シールド層171A、171Bの間に磁気シールド層171Rが配置されている。
樹脂表面111Aと、樹脂側面111Bの間に湾曲面111Rが配置されている。湾曲面111Rは、樹脂表面111Aと樹脂側面111Bとを滑らかにつなぐように湾曲した曲面である。この湾曲面111R上に形成されている部分が磁気シールド層171Rである。
また、電子部品モジュール100は、樹脂モールド層110と薄膜磁気シールド層170の代わりに図5に示す樹脂モールド層112と薄膜磁気シールド層172を有していてもよい。
樹脂モールド層112は、樹脂モールド層110と比べて、樹脂表面112Aと、樹脂側面112Bおよび接続端面112Cを有する点で相違している。薄膜磁気シールド層172は、薄膜磁気シールド層170と比べて、磁気シールド層172A、172B、172Cを有する点で相違している。磁気シールド層172A、172B、172Cでは、磁気シールド層172A、172Bの間に磁気シールド層172Cが配置されている。
樹脂表面112Aと、樹脂側面112Bの間に接続端面112Cが配置されている。接続端面112Cは平坦に形成されているが、樹脂表面112Aと接続端面112Cとのなす角β1、樹脂表面112Bと接続端面112Cとのなす角β2は、いずれも鈍角(130度から140度程度)に設定されている。この接続端面112C上に形成されている部分が磁気シールド層172Cである。
そして、図6(a)に示すように、薄膜磁気シールド層170の場合、角部付近が直交している。電子部品を流れる電流によって発生する磁界は円形を描くように形成される。そのため、薄膜磁気シールド層170の内部を透過する磁束ms1は、直交状に曲がる角部付近で薄膜磁気シールド層170の外部に漏れだすおそれがある。
これに対し、図6(b)に示すように、薄膜磁気シールド層171の場合、角部付近に湾曲面111Rが配置されているため、その内部を透過する磁束ms2は、比較的スムーズに内部を通過し、外部に漏れ出すおそれが軽減されるる。また、図6(c)に示すように、薄膜磁気シールド層172の場合も、角部付近に接続端面112Cが配置されているため、その内部を通過する磁束ms3も比較的スムーズに内部を通過し、外部に漏れ出すおそれが軽減される。
したがって、電子部品モジュール100が薄膜磁気シールド層171,172を備えることによって、磁気ノイズに対して、より有効なシールド効果を得ることができる。
以上のような薄膜磁気シールド層171,172が形成されるには、基板101に樹脂モールド層111,112が形成されればよい。そのためには、図9に示したように、カットラインCLが形成されることによって、溝部103が形成されるときのダイシングソーを変更し、溝部103の断面に湾曲面111Rまたは接続端面112Cが出現するように角部を加工する加工工程を実行すればよい。また、ダイシングソー以外にも、予め角部加工が施された金型(図示せず)が用いられてもよい。カットラインCLが形成された後、切削治具を用いて角部が切削されてもよいし、角部にサンドブラストが施されて角部が研磨されてもよい。
(変形例2)
電子部品モジュール100では、薄膜多重シールド層119を構成している各薄膜単位シールド層121〜160の軟磁性層121b〜160bと、応力相違金属層121a〜160aがそれぞれ同じ膜厚で形成されていた。本発明における「薄膜単位シールド層」とは、シールド多重構造を構成するひとつのまとまりとなった層を意味し、各層の膜厚が等しい場合だけでなく、各層の膜厚が異なる場合も含まれる。
例えば、電子部品モジュール100は、図16に示す薄膜多重シールド層219を有していてもよい。薄膜多重シールド層219は、薄膜多重シールド層119と比較して、薄膜単位シールド層122,123の代わりに薄膜単位シールド層222,223を有している点で相違している。薄膜単位シールド層222,223は、それぞれ薄膜単位シールド層122,123と比較して、それぞれ応力相違金属層122a、123aと、軟磁性層222b、223bを有する点で相違している。軟磁性層222b、223bは、軟磁性層122b、123bと比較して、膜厚が相違していて、軟磁性層121b>222b>223bの順に膜厚が小さくなっている。
薄膜多重シールド層119のように、各薄膜単位シールド層121〜160において、軟磁性層121b〜160bの膜厚が一定の場合には、各薄膜単位シールド層121〜160がある特定の磁気ノイズに対して共振し、シールド効果が低下するおそれがある。
しかし、その場合でも、薄膜多重シールド層219のように、膜厚の異なる薄膜単位シールド層222,223を有していることで、各薄膜単位シールド層121,222,223〜160がある特定の磁気ノイズに対して共振するおそれを少なくすることができる。こうして、シールド効果が低下するおそれを少なくすることができる。
(変形例3)
上記実施形態では、図9、図10に示したように、溝部103が形成された後、薄膜磁気シールド層170が形成されている。このほか、図11、図14、図15に示したように、溝部103よりも先に薄膜磁気シールド層170が形成され、その後で溝部103が形成され、電子部品モジュール100E、100Fが形成されてもよい。このようにすると、図15に示すように、少なくとも、樹脂表面には薄膜磁気シールド層170が形成される。
薄膜単位シールド層121,222,223〜160は、応力相違金属層121a〜160a上に直に軟磁性層121b〜160bが形成された2層構造を有しているが、軟磁性層121b〜160b上に直に応力相違金属層121a〜160aが形成された2層構造を有していてもよい。すなわち、図2に関して述べれば、軟磁性層121bと、応力相違金属層122aとが薄膜単位シールド層121を形成し、これと同様の2層構造を有する薄膜単位シールド層の多重構造を電子部品モジュール100が有していてもよい。
(変形例4)
図18に示すように、電子部品モジュール100は、図5に示した樹脂モールド層112と薄膜磁気シールド層172の代わりに樹脂モールド層113と薄膜磁気シールド層173を有していてもよい。樹脂モールド層113は、樹脂モールド層112と比べて、V字凹部113a,113b,113cを有する点で相違している。V字凹部113a,113b,113cは、いずれも断面が概ねV字の溝状凹部であって、それぞれ樹脂表面112AのインダクタL1、L2、コンデンサC1,C2の間に対応した位置(部品間対応位置ともいう)に形成されている。例えば、V字凹部113aは、インダクタL1、L2の間に対応した位置に形成されている。また、薄膜磁気シールド層173は、薄膜磁気シールド層172と比べて、V字凹部113a,113b,113cの内表面にも形成されている点で相違している。
例えば、インダクタL1から発生した磁束は、インダクタL1を中心とする円形ループ状に形成される。V字凹部113a,113b,113cの断面が概ねV字であるから、薄膜磁気シールド層173のV字凹部113a付近の形状が、薄膜磁気シールド層172よりもインダクタL1を中心とする円形ループ状に近い形状である。そのため、インダクタL1から発生した磁束がV字凹部113a付近を通過するときに、スムーズに通過し、外部に漏れ出すおそれが軽減される。
したがって、電子部品モジュール100が薄膜磁気シールド層173を備えることによって、磁気ノイズに対して、より有効なシールド効果を得ることができる。
以上の説明は、最も実践的で好ましい実施の形態であると考えられる事項にそって詳しく説明されているが、本発明は、開示されている実施の形態に限定されるものではない。様々な変形例および本発明の精神及び範囲内に含まれる均等な配置をも包含するものと理解される。
本発明を適用することにより、磁気ノイズの有効なシールド効果を備えながら剥離することのない磁気シールド層を有し、電子機器の組み立ておよび製造の簡略化と、低背化への影響が少なく、汎用性の高い構造を備えた電子部品モジュールおよびその製造方法が得られる。本発明は、電子部品モジュールおよびその製造方法に利用することができる。
100,100B,100C,100D,100E,100F…電子部品モジュール、101…基板、101a…主表面、102…電子部品、103…溝部、108…封止樹脂、110,111,112,112A…樹脂モールド層、110A,111A,112A…樹脂表面、110B,111B,112B……樹脂側面、110R…湾曲面、112C…接続端面、119,219…薄膜多重シールド層、121,122,123〜158,159,160,222,223…薄膜単位シールド層、121a,122a,123a〜158a,159a,160a…応力相違金属層、121b,122b,123b〜158b,159b,160b,222b,223b…軟磁性層、161…密着シード層、162…電磁波シールド層、163…保護層、170,171,172,171A、171B、171R,172A、172B,172C,173…薄膜磁気シールド層。

Claims (13)

  1. 基板と、該基板の一方の側の主表面に形成されている少なくとも一つの電子部品と、
    封止樹脂を用いて該電子部品を封止するように形成された樹脂モールド層と、
    該樹脂モールド層の前記主表面と対向する樹脂表面に形成されている薄膜磁気シールド層とを有し、
    該薄膜磁気シールド層は、薄膜単位シールド層が複数積層されたシールド多重構造を有する薄膜多重シールド層を有し、
    前記薄膜単位シールド層は、軟磁性材料からなる軟磁性層と、該軟磁性層と応力の方向が相違し得る応力相違金属材料からなる応力相違金属層との積層構造を有する電子部品モジュール。
  2. 前記薄膜単位シールド層は、前記軟磁性層の膜厚が前記応力相違金属層の膜厚よりも大きく、少なくとも前記応力相違金属層の膜厚の20倍から60倍の大きさに設定され、かつ前記軟磁性層が引張応力を示し、かつ前記応力相違金属層が圧縮応力を示すように、または前記軟磁性層が圧縮応力を示し、かつ前記応力相違金属層が引張応力を示すように形成されたスパッタリング薄膜または蒸着薄膜である請求項1記載の電子部品モジュール。
  3. 前記薄膜磁気シールド層は、前記樹脂モールド層の前記樹脂表面に直に形成されている密着シード層と、該密着シード層と前記薄膜多重シールド層との間に積層されている電磁波シールド層と、前記薄膜多重シールド層に直に形成されている保護層とを更に有し、
    該密着シード層、保護層が前記応力相違金属材料と同じ金属材料を用いて形成され、かつ前記電磁波シールド層が、銅、銀、アルミニウムその他の導電性金属材料を用いて形成されている請求項1または2記載の電子部品モジュール。
  4. 前記薄膜磁気シールド層は、前記樹脂モールド層の前記樹脂表面と交差する樹脂側面にも形成されている請求項1〜3のいずれか一項記載の電子部品モジュール。
  5. 前記樹脂モールド層は、前記樹脂表面と、該樹脂表面と交差する樹脂側面との間に湾曲面または接続端面が形成され、該接続端面と前記樹脂表面とのなす角および該接続端面と前記樹脂側面とのなす角がいずれも鈍角に設定され、前記薄膜磁気シールド層が前記樹脂モールド層の前記樹脂側面および前記湾曲面または接続端面にも形成されている請求項1〜3のいずれか一項記載の電子部品モジュール。
  6. 前記樹脂モールド層は、前記樹脂表面の各前記電子部品の間に対応した部品間対応位置に凹部が形成され、前記薄膜磁気シールド層が該凹部の内表面にも形成されている請求項1〜5のいずれか一項記載の電子部品モジュール。
  7. 前記軟磁性層の前記軟磁性材料としてパーマロイ系合金、鉄および鉄系合金、FeCrSi合金、その他のNiまたはFeを含む金属材料が用いられている請求項1〜6のいずれか一項記載の電子部品モジュール。
  8. 前記応力相違金属材料として、CrまたはW、Ag、Au、Cu、AlNが用いられている請求項1または2記載の電子部品モジュール。
  9. 前記応力相違金属材料として、CrまたはW、Ag、Au、Cu、AlNが用いられ、前記密着シード層および前記保護層の材料として、Crが用いられている請求項3記載の電子部品モジュール。
  10. 基板の一方の側の主表面に形成されている少なくとも一つの電子部品を封止樹脂を用いて封止するように樹脂モールド層を形成する樹脂モールド層形成工程と、
    該樹脂モールド層の前記主表面と対向する樹脂表面に薄膜磁気シールド層を形成する薄膜磁気シールド層形成工程とを有し、
    該薄膜磁気シールド層形成工程は、軟磁性材料からなる軟磁性層と、該軟磁性層と応力の方向が相違し得る応力相違金属材料からなる応力相違金属層との積層構造を有する薄膜単位シールド層を形成する薄膜単位シールド層形成工程を繰り返し実行することによって、前記薄膜単位シールド層が複数積層されたシールド多重構造を有する薄膜多重シールド層を形成する薄膜多重シールド層形成工程を有する電子部品モジュールの製造方法。
  11. 前記薄膜単位シールド層形成工程は、前記軟磁性材料からなるターゲットを用いて、スパッタリングまたは蒸着によって引張応力を示す薄膜を前記軟磁性層として形成し、かつ前記応力相違金属材料からなるターゲットを用いて、スパッタリングまたは蒸着によって圧縮応力を示すように形成された薄膜を前記応力相違金属層として形成するか、または、スパッタリングまたは蒸着によって圧縮応力を示す薄膜を前記軟磁性層として形成し、かつ前記応力相違金属材料からなるターゲットを用いて、スパッタリングまたは蒸着によって引張応力を示すように形成された薄膜を前記応力相違金属層として形成する請求項10記載の電子部品モジュールの製造方法。
  12. 前記薄膜磁気シールド層形成工程は、前記樹脂表面に密着シード層を形成する密着シード層形成工程と、前記薄膜多重シールド層に保護層を形成する保護層形成工程とを更に有し、
    前記応力相違金属材料として、CrまたはW、Ag、Au、Cu、AlNを用いて前記薄膜単位シールド層形成工程を実行し、かつ前記密着シード層および前記保護層の材料としてCrを用いて前記密着シード層形成工程および保護層形成工程を実行する請求項10または11記載の電子部品モジュールの製造方法。
  13. 前記薄膜磁気シールド層形成工程は、銅、銀、アルミニウムその他の導電性金属材料を用いて前記密着シード層に電磁波シールド層を形成する電磁波シールド層形成工程を更に有する請求項12記載の電子部品モジュールの製造方法。
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