JP6767243B2 - めっき槽にめっき液を供給するための装置および方法、並びにめっきシステム - Google Patents

めっき槽にめっき液を供給するための装置および方法、並びにめっきシステム Download PDF

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Description

本発明は、めっき槽にめっき液を供給するための装置および方法に関する。また、本発明は、そのような装置を備えためっきシステムに関する。さらに本発明は、めっきに使用される金属粉体を収容するための粉体容器に関する。さらに本発明は、めっきに使用される金属粉体が添加されためっき液を用いて基板をめっきする方法に関する。
電子機器の小型化、高速化、及び低消費電力化の進行に伴い、半導体装置内の配線パターンの微細化が進行しており、この配線パターンの微細化に伴って、配線に用いられる材料は従来のアルミニウム及びアルミニウム合金から銅及び銅合金へと移り変わってきている。銅の抵抗率は、1.67μΩcmとアルミニウム(2.65μΩcm)よりも約37%低い。このため、銅配線は、アルミニウム配線に比べて、電力の消費を抑えることが可能であるのみならず、同等の配線抵抗でもより微細化が可能である。さらに銅配線は、低抵抗化により信号遅延も抑えることができる。
銅のトレンチ内への埋込みは、PVDやCVD等に比べて高速で成膜できる電解めっきで行うのが一般的である。この電解めっきでは、めっき液の存在下で基板とアノードとの間に電圧を印加することによって、基板に予め形成された抵抗の低いシード層(給電層)上に銅膜を堆積させる。シード層は、PVD等によって形成された銅薄膜(銅シード層)からなるのが一般的であるが、配線の微細化に伴い、より薄いシード層が求められている。このため、一般に50nm程度であったシード層の膜厚は、今後10〜20nm以下になることが予想される。
出願人は、アノードとして、複数に分割した分割アノードを使用し、これらの各分割アノードに個別にめっき電源を接続しためっき装置を提案している(特許文献1参照)。このめっき装置によれば、基板に初期めっき膜を形成する一定期間だけ、中央側に位置する分割アノードの電流密度を外周側よりも高め、基板の外周部にめっき電流が集中することを防止して基板の中央側にもめっき電流が流れるようにすることで、シート抵抗が高い場合であっても、均一な膜厚のめっき膜を形成することが可能となる。更に、出願人は、アノードとして、不溶解アノードを使用しためっき技術(特許文献2、3参照)を提案した。この不溶解アノードを保持するアノードホルダーには、アノード室内のめっき液を吸引して排出するめっき液排出部が設けられるとともに、めっき液供給装置から延びるめっき液供給管に接続されためっき液注入部が設けられている。
さらに、近時、半導体を用いた回路システムへの小型化の要求を満たすため、半導体回路がそのチップサイズに近いパッケージに実装されることが出てきた。こうしたパッケージへの実装を実現する方法の一つとして、ウェーハレベルパッケージ(WLP、あるいはWL−CSP)と呼ばれるパッケージ手法が提案されてきている。また、一般にこのウェーハレベルパッケージには、ファン・イン技術(WLCSP(Wafer Level Chip Scale Package)ともいう)とファン・アウト技術がある。ファン・インWLPは、チップサイズと同等な領域において、外部電極(外部端子)を設ける技術である。他方、ファン・アウトWLP(FPWLP、Fan Out Wafer-Level-Packaging)においては、例えば、複数のチップが埋め込まれた絶縁樹脂で形成された基板上において、再配線及び外部電極を形成するなど、チップサイズよりも大きな領域において、外部端子を設ける技術である。こうした、ウェーハ上の再配線及び絶縁層等の形成にあたっては、電解めっき技術が使用されることがあり、上記のファン・アウトWLPにも電解めっき技術を適用することが想定されている。こうした、微細化の要求が高いファン・アウトWLP技術等に電解めっき技術を適用するためには、めっき液の管理等の面で、より高度な技術が要求されることになる。
出願人は、いわゆるボトムアップめっきを行うため、ボトムアップめっきを阻害する電解液成分の生成を防ぎつつウェーハなどの基板にめっきを行う方法を提案した(特許文献4参照)。この方法は、添加剤を含む硫酸銅めっき液に不溶解アノードおよび基板を接触させ、基板と不溶解アノードとの間にめっき電源によって所定のめっき電圧を印加して基板をめっきする技術である。
他方で、上記のように、不溶解性アノードを用いためっき装置では、目的の金属イオンの補充は、粉末状の金属塩を循環槽内に投入するか、または別槽で金属片を溶解させて補充するといった方法を採用することが想定される。ここで、粉末状の金属塩をめっき液中に補充すると、めっき液中に微粒子が増加し、この増加した微粒子がめっき処理後の基板の表面に欠陥を生じさせる原因となることが懸念されることから、出願人は、不溶解アノードを用いためっき装置において、めっき液の各成分の濃度を長時間に亘って一定に保つ技術を提案している(特許文献5)。この技術によれば、めっき液を回収しながら循環させて再使用することで、めっき液の使用量を極力少なく抑えることができる。また、不溶解性アノードを使用することで、アノードの交換を不要となして、アノードの保守・管理を容易とすることができる。さらには、めっき液を循環させて再使用することに伴って変化するめっき液成分の濃度を、めっき液に含まれる成分をめっき液よりも高い濃度で含む補給液をめっき液に補給して一定範囲内に維持することができる。
特開2002−129383号公報 特開2005−213610号公報 特開2008−150631号公報 特開2016−074975号公報 特開2007−051362号公報
不溶解アノードを用いて基板を銅でめっきすると、めっき液中の銅イオンが減少する。したがって、めっき液供給装置には、めっき液中の銅イオンの濃度を調整することが必要とされる。めっき液に銅を補給する1つの方法として挙げられるのは、酸化銅粉体をめっき液に添加することである。しかしながら、半導体製造工場内に粉体が飛散すると、クリーンルーム内の汚染を引き起こす。さらに、めっき液供給装置には、スループットを低下させずに、必要な量の酸化銅をめっき液に添加することが求められる。加えて、そのような酸化銅を添加しためっき液を用いて、より質の高い銅膜を基板に形成するめっき技術への要請も高まっている。
本発明は、銅など金属を少なくとも含む粉体をめっき液に添加し、該めっき液をめっき槽に供給するための改良された装置および方法を提供することを目的とする。また、本発明は、そのような装置を備えためっきシステムを提供することを目的とする
本発明の一態様によれば、めっきに使用される金属を少なくとも含む粉体を溶解させためっき液をめっき槽に供給するための装置であって、前記粉体を収容した粉体容器の粉体導管に連結可能な投入口を有するホッパーと、前記ホッパーの下部開口に連通するフィーダーと、前記フィーダーに連結されたモータと、前記フィーダーの出口に連結され、前記粉体を前記めっき液に溶解させるめっき液タンクと、前記フィーダーと前記めっき液タンクとの接続部を取り囲む包囲カバーと、前記包囲カバーの内部に連通する不活性ガス供給ラインと、を備えたことを特徴とする装置が提供される。
一実施形態では、前記ホッパーおよび前記フィーダーの重量を測定する重量測定器と、前記重量の測定値の変化に基づき、前記モータの動作を制御する動作制御部をさらに備える。
一実施形態では、前記動作制御部は、前記重量の測定値の変化から前記粉体の前記めっき液への添加量を算定し、前記添加量が目標値に達するまで、前記モータを動作させる。
一実施形態では、前記ホッパーの投入口は、その先端からの距離が大きくなるにつれて口径が徐々に小さくなる接続シールを有している。
一実施形態では、前記接続シールは弾性材から構成されている。
一実施形態では、前記ホッパーの投入口が内部に配置された密閉チャンバーをさらに備え、前記密閉チャンバーは、内部に前記粉体容器を搬入可能とする扉と、前記密閉チャンバーの壁の一部を構成する手袋とを備える。
一実施形態では、前記密閉チャンバーは、その内部空間を負圧源に連通させるための排気ポートを備える。
一実施形態では、前記密閉チャンバー内には、前記粉体容器を振動させる振動装置が配置されている。
一実施形態では、前記密閉チャンバー内には、前記粉体容器を保持する真空クランプが配置されている。
一実施形態では、前記めっき液タンクは、前記めっき液を攪拌する攪拌機を備える。
一実施形態では、前記めっき液タンクは、前記攪拌機が配置された攪拌槽と、該攪拌槽の下部に設けられた連通孔に接続されたオーバーフロー槽とを備える。
一実施形態では、前記めっき液タンクは、前記オーバーフロー槽に隣接する迂回流路をさらに備える。
一実施形態では、前記めっき液タンクは、前記オーバーフロー槽内に配置された複数のバッフル板をさらに備え、前記複数のバッフル板は交互にずらして配列されている
本発明の一態様によれば、基板をめっきするための複数のめっき槽と、上記装置と、前記装置から前記複数のめっき槽に延びるめっき液供給管とを備えたことを特徴とするめっきシステムが提供される。
一実施形態では、前記複数のめっき槽から前記装置に延びるめっき液戻り管をさらに備える。
本発明の一態様によれば、めっきに使用される金属を少なくとも含む粉体をめっき液に供給する方法であって、前記粉体を収容した粉体容器の粉体導管を、ホッパーの投入口に連結し、前記粉体容器から前記ホッパーに前記粉体を供給し、前記ホッパーの下部開口に連通するフィーダーと、めっき液タンクとの接続部を取り囲む包囲カバーの内部に不活性ガスを供給し、前記粉体が貯留された前記ホッパーと、前記フィーダーの重量を測定しながら、前記フィーダーを動作させ、前記重量の測定値の変化に基づいて、前記粉体を前記フィーダーによって前記めっき液タンク中のめっき液に添加することを特徴とする方法が提供される。
一実施形態では、前記粉体が添加された前記めっき液を攪拌する工程をさらに含む。
一実施形態では、前記重量の測定値の変化から前記粉体の前記めっき液への添加量を算定し、前記添加量が目標値に達するまで、前記フィーダーを動作させる工程をさらに含む。
本発明の一参考例によれば、めっきに使用される金属を少なくとも含む粉体を収容するための粉体容器であって、内部に前記粉体を収容することができる容器本体と、前記容器本体に接続された粉体導管と、前記粉体導管に取り付けられたバルブと、を備えたことを特徴とする粉体容器が提供される。
一参考例では、前記粉体導管の先端は、円錐台形状を有している。
本発明の一参考例によれば、めっき液をめっき槽からめっき液タンクに移送する工程と、めっき槽でのめっき液中の金属イオンの濃度に基づいて、めっきに使用される金属を少なくとも含む粉体を前記めっき液タンクに収容されためっき液に添加すべき量を算定する工程と、前記めっきに使用される金属を少なくとも含む粉体を、前記めっき液タンクに収容されためっき液に供給する工程と、前記粉体を前記めっき液タンクに収容されためっき液に溶解させる工程と、前記粉体が溶解した前記めっき液を、前記めっき液タンクから前記めっき槽に供給する工程と、基板を前記めっき槽に収容されためっき液に接触させる工程と、めっき液中で基板表面上に前記金属が析出するように前記めっき槽内に収容されためっき液中で電気化学的な反応を生じさせる工程と、を有することを特徴とする基板をめっきする方法が提供される。
一参考例では、前記めっき槽は複数のめっき槽からなり、前記めっき液タンクに収容されためっき液を該複数のめっき槽に供給するにあたり、めっき液の流量を制御しながら、該複数のめっき槽にそれぞれめっき液を供給する。
一参考例では、前記めっき槽は複数のめっき槽からなり、該複数のめっき槽内のめっき液中の金属イオンを常時監視するとともに、前記金属イオンの濃度が所定値よりも低くなった場合に、該複数のめっき槽内のめっき液をめっき槽からめっき液タンクに移送させるとともに、めっき液を前記めっき液タンクから前記複数のめっき槽のいずれかに供給する。
本発明の一参考例によれば、基板を電解めっきする方法を実行させるためのコンピュータプログラムを格納した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記基板を電解めっきする方法は、めっき液をめっき槽からめっき液タンクに移送する工程と、めっきに使用される金属を少なくとも含む粉体を、前記めっき液タンクに収容されためっき液に供給する工程と、前記粉体を前記めっき液タンクに収容されためっき液に溶解させる工程と、前記粉体が溶解した前記めっき液を、前記めっき液タンクから前記めっき槽に供給する工程と、基板を前記めっき槽に収容されためっき液に接触させる工程と、めっき液中で基板表面上に前記金属が析出するように前記めっき槽内に収容されためっき液中で電気化学的な反応を生じさせる工程と、を有することを特徴とする記憶媒体が提供される。
本発明の一参考例によれば、基板を電解めっきする方法を実行させるためのコンピュータプログラムを格納した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記基板を電解めっきする方法は、めっき槽内のめっき液に含まれる金属イオンの濃度が設定値よりも低いか否かを監視する工程と、前記金属イオンの濃度が所定値よりも低い場合には、少なくとも金属を含む粉体をめっき液に添加すべき量を算定する工程と、めっき液を前記めっき槽からめっき液タンクに移送する工程と、前記算定された量に達するまで前記粉体を前記めっき液タンクに収容されためっき液に供給する工程と、前記粉体を前記めっき液タンクに収容されためっき液に溶解させる工程と、前記粉体が溶解した前記めっき液を、前記めっき液タンクから前記めっき槽に供給する工程と、基板を前記めっき槽に収容されためっき液に接触させる工程と、めっき液中で基板表面上に前記金属が析出するように前記めっき槽内に収容されためっき液中で電気化学的な反応を生じさせる工程と、を備えたことを特徴とする記憶媒体が提供される。
本発明によれば、粉体の飛散を防止しつつ、粉体をめっき液に添加し、かつ溶解させることができる装置および方法を提供することができる。さらに、本発明によれば、銅など金属を少なくとも含む粉体が添加されためっき液を用いて、より質の高い金属膜(例えば銅膜)を基板に形成することができる。
基板にめっきする金属種を銅ではなく、例えばインジウムや、ニッケル、コバルト、ルテニウムといった別の金属とした場合についても、上記の粉体容器、めっきシステム、およびめっき方法を用いることができる。この場合の粉体の例としては、例えば、硫酸インジウム、硫酸ニッケル、硫酸コバルト等の硫酸塩、スルファミン酸ニッケル、スルファミン酸コバルト等のスルファミン酸塩、臭化ニッケル、塩化ニッケル、塩化コバルト等のハロゲン化物、酸化インジウム、といった粉体が挙げられる。
第1の実施形態に係るめっきシステムの全体を示す模式図である。 酸化銅粉体を内部に保持することができる粉体容器を示す側面図である。 キャップが外され、バルブが開かれた状態の粉体容器を示す図である。 密閉チャンバーの斜視図である。 密閉チャンバーの内部を示す図である。 粉体容器の粉体導管の先端と、ホッパーの投入口を示す図である。 粉体容器の粉体導管の先端が、ホッパーの投入口に密着した状態を示す図である。 粉体容器からホッパーへの酸化銅粉体の供給工程を示すフローチャートである。 ホッパーおよびフィーダーを示す側面図である。 めっき液タンクの斜視図である。 めっき液タンクの平面図である。 図11の矢印Aで示す方向から見ためっき液タンクの縦断面図である。 めっき液タンクの他の実施形態を示す模式図である。 めっき液タンクのさらに他の実施形態を示す模式図である。 バッフル板の数が酸化銅粉体の溶解に及ぼす影響を調べた実験結果を示す図である。 第2の実施形態に係るめっきシステムの全体を示す模式図である。 第1の実施形態に係るめっきシステムにおいて、酸化銅粉体をめっき液に添加する制御シーケンスを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るめっきシステムにおいて、酸化銅粉体をめっき液に添加する制御シーケンスを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るめっきシステムの全体を示す模式図である。めっきシステムは、クリーンルーム内に設置されためっき装置1と、階下室に設置されためっき液供給装置20とを備えている。本実施形態では、めっき装置1は、ウェーハなどの基板に銅を電解めっきするための電解めっきユニットであり、めっき液供給装置20は、めっき装置1で使用されるめっき液に、少なくとも銅を含む粉体を供給するためのめっき液供給ユニットである。本実施形態では、少なくとも銅を含む粉体として、酸化銅粉体を使用した例を記載するが、少なくとも銅を含むペレット状の成形物を用いることができる。また、本実施形態における酸化銅粉末の平均粒径は、10マイクロメートルから200マイクロメートルの範囲であり、より好ましくは15マイクロメートルから50マイクロメートルの範囲とする。平均粒径を小さくしすぎると、粉じんとなって飛散しやすくなるおそれがある。逆に、平均粒径を大きくしすぎると、めっき液とする際の溶液への溶解性が悪くなるおそれもある。
なお、本明細書において、「粉体」、「粉末」には、固形状の粒子、成形された粒状物、ペレット状に成形された固形物、小粒径の球体とされた銅固形物ボール、固体状の銅をリボン若しくはテープ状に成形した帯状物、またはこれらのいずれかの組み合わせからなる混合物を少なくとも含む。
めっき装置1は、4つのめっき槽2を有している。各めっき槽2は、内槽5と外槽6を備えている。内槽5内には、アノードホルダー9に保持された不溶解アノード8が配置されている。さらに、めっき槽2の中において、不溶解アノード8の周囲には、中性膜(不図示)が配置されている。内槽5はめっき液で満たされており、めっき液は内槽5を越流して外槽6に流れ込むようになっている。なお、内槽5には、例えばPVC、PPまたはPTFEなどの樹脂、またはSUSやチタンをフッ素樹脂などで被覆され、かつ、板厚が3mm〜5mmの一定の厚みを有する矩形板状部材から構成された攪拌パドル(図示せず)が設けられている。この攪拌パドルは、基板Wと平行に往復運動してめっき液を攪拌するものであり、これにより、十分な銅イオンおよび添加剤を基板Wの表面に均一に供給することができる。
ウェーハなどの基板Wは、基板ホルダー11に保持され、基板ホルダー11とともにめっき槽2の内槽5内のめっき液中に浸漬される。また、被めっき対象物である基板Wとしては、半導体基板、プリント配線板等を用いることができる。ここで、例えば基板Wとして半導体基板を用いた場合、半導体基板は、平坦または実質的に平坦である(なお、本件明細書では、溝、管、レジストパターンなどを有する基板について、実質的に平坦とみなす)。こうした平坦な被めっき物に対してめっきする場合には、成膜されるめっき膜の面内均一性を考慮しつつ、かつ、成膜される膜質が低下しないようにしながら、めっき条件を経時的に制御することが必要となる。
不溶解アノード8はアノードホルダー9を介してめっき電源15の正極に電気的に接続され、基板ホルダー11に保持された基板Wは、基板ホルダー11を介してめっき電源15の負極に電気的に接続される。めっき液に浸漬された不溶解アノード8と基板Wとの間に、めっき電源15によって電圧を印加すると、めっき槽2内に収容されためっき液中で電気化学的な反応が起こり、基板Wの表面上に銅が析出する。このようにして、基板Wの表面が銅でめっきされる。めっき装置1は、4つよりも少ない、または4つよりも多いめっき槽2を備えてもよい。
めっき装置1は、基板Wのめっき処理を制御するめっき制御部17を備えている。このめっき制御部17は、基板Wを流れた電流の累積値から、めっき槽2内のめっき液に含まれる銅イオンの濃度を算定する機能を有している。基板Wがめっきされるにつれて、めっき液中の銅が消費される。銅の消費量は基板Wを流れた電流の累積値に比例する。したがって、めっき制御部17は、電流の累積値から、それぞれのめっき槽2におけるめっき液中の銅イオン濃度を算定することができる。
めっき液供給装置20は、酸化銅粉体を収容した粉体容器21が搬入される密閉チャンバー24と、粉体容器21から供給された酸化銅粉体を貯留するホッパー27と、ホッパー27の下部開口に連通するフィーダー30と、フィーダー30に連結されたモータ31と、フィーダー30の出口に連結され、酸化銅粉体をめっき液に溶解させるめっき液タンク35と、モータ31の動作を制御する動作制御部32を備えている。フィーダー30はモータ31によって駆動される。めっき液としては、硫酸、硫酸銅及びハロゲンイオンの他に、添加剤として、SPS(ビス(3−スルホプロピル)ジスルファイド)からなるめっき促進剤、PEG(ポリエチレングリコール)などからなる抑制剤、及びPEI(ポリエチレンイミン)などからなるレベラ(平滑化剤)の有機添加物を含んだ、酸性の硫酸銅めっき液が使用される。ハロゲンイオンとしては、好ましくは、塩化物イオンが用いられる。
めっき装置1とめっき液供給装置20は、めっき液供給管36およびめっき液戻り管37によって接続されている。より具体的には、めっき液供給管36は、めっき液タンク35からめっき槽2の内槽5の底部まで延びている。めっき液供給管36は4つの分岐管36aに分岐しており、4つの分岐管36aは4つのめっき槽2の内槽5の底部にそれぞれ接続されている。4つの分岐管36aには、それぞれ、流量計38および流量調節弁39が設けられており、流量計38および流量調節弁39はめっき制御部17に接続されている。めっき制御部17は、流量計38により測定されためっき液の流量に基づいて、流量調節弁39の開度を制御するように構成されている。従って、4つの分岐管36aを介してそれぞれのめっき槽2に供給されるめっき液の流量は、各めっき槽2の上流側に設けられた各流量調節弁39によって制御され、これらの流量がほぼ同じとなるようにされる。めっき液戻り管37は、めっき槽2の外槽6の底部からめっき液タンク35まで延びている。めっき液戻り管37は、4つのめっき槽2の外槽6の底部にそれぞれ接続された4つの排出管37aを有している。
めっき液供給管36には、めっき液を移送するためのポンプ40と、ポンプ40の下流側に配置されたフィルタ41が設けられている。めっき装置1で使用されためっき液は、めっき液戻り管37を通じてめっき液供給装置20に送られ、めっき液供給装置20で酸化銅粉体が添加されためっき液は、めっき液供給管36を通じてめっき装置1に送られる。ポンプ40は、めっき液をめっき装置1とめっき液供給装置20との間で常時循環させてもよく、または予め定められた量のめっき液を間欠的にめっき装置1からめっき液供給装置20に送り、酸化銅粉体が添加されためっき液をめっき液供給装置20からめっき装置1に間欠的に戻すようにしてもよい。
さらに、純水(DIW)をめっき液中に補充するため、純水供給ライン42がめっき液タンク35に接続されている。この純水供給ライン42には、めっき装置1を停止した時等に純水供給を停止するための開閉バルブ43(通常は開とされている)、純水の流量を測定するための流量計44、純水の流量を調節するための流量調節弁47が配置されている。この流量計44および流量調節弁47は、めっき制御部17に接続されている。めっき液中の銅イオン濃度が設定値を超えてしまった場合には、めっき液を希釈するため、めっき制御部17は、流量調節弁47の開度を制御して純水をめっき液タンク35に供給するように構成されている。
めっき制御部17は、めっき液供給装置20の動作制御部32に接続されている。めっき液中の銅イオン濃度が設定値よりも低下すると、めっき制御部17は、補給要求値を示す信号をめっき液供給装置20の動作制御部32に送るように構成されている。この信号を受け、めっき液供給装置20は、酸化銅粉体の添加量が補給要求値に達するまで酸化銅粉体をめっき液に添加する。本実施形態では、めっき制御部17および動作制御部32は、別々の装置として構成されているが、一実施形態では、めっき制御部17および動作制御部32は1つの制御部として構成されてもよい。この場合、制御部は、プログラムに従って動作するコンピュータでもよい。このプログラムは、記憶媒体に格納されてもよい。
めっき装置1は、めっき液中の銅イオン濃度を測定する濃度測定器18aを備えてもよい。濃度測定器18aは、めっき液戻り管37の4つの排出管37aにそれぞれ取り付けられている。濃度測定器18aによって得られた銅イオン濃度の測定値は、めっき制御部17に送られる。めっき制御部17は、電流の累積値から算定しためっき液中の銅イオン濃度を上記設定値と比較してもよいし、または濃度測定器18aによって測定された銅イオン濃度を上記設定値と比較してもよい。めっき制御部17は、電流の累積値から算定しためっき液中の銅イオン濃度(すなわち銅イオン濃度の算定値)と、濃度測定器18aによって測定された銅イオン濃度(すなわち銅イオン濃度の測定値)との比較に基づいて、銅イオン濃度の算定値を較正してもよい。例えば、めっき制御部17は、銅イオン濃度の測定値を銅イオン濃度の算定値で割り算することにより補正係数を決定し、この補正係数を銅イオン濃度の算定値に掛け算することで、銅イオン濃度の算定値を較正してもよい。補正係数は、定期的に更新することが好ましい。
また、めっき液供給管36に分岐管36bを設け、この分岐管36bに濃度測定器18bを設けてめっき液中の銅イオン濃度をモニタリングすることや、この分岐管36bに分析装置(例えば、CVS装置や比色計など)を設けて銅イオンだけでなく各種化学成分の溶存濃度を定量分析し、監視するようにすることもできる。このように構成すれば、それぞれのめっき槽2にめっき液が供給される前にめっき液供給管36にあるめっき液中の化学成分、例えば不純物の濃度を分析できるため、溶存不純物がめっき性能に対して影響することを防止し、より精度のよいめっき処理をより確実に行うことができる。濃度測定器18a,18bのうちのいずれか一方のみを設けてもよい。
上記のような構成により、第1の実施形態に係るめっきシステムでは、めっき液中に含まれる銅イオン濃度をめっき槽2間で実質的に同じとしつつ、銅のめっき液への補給が行われる。
図2は、酸化銅粉体を内部に保持することができる粉体容器21を示す側面図である。図2に示すように、粉体容器21は、内部に酸化銅粉体を収容することができる容器本体45と、容器本体45に接続された粉体導管46と、粉体導管46に取り付けられたバルブ48とを備えている。容器本体45は、ポリエチレンなどの合成樹脂から構成されている。容器本体45には取っ手49が形成されており、作業員が取っ手49を掴んで粉体容器21を持ち運ぶことができるようになっている。粉体容器21の容量は特に限定されないが、酸化銅粉体が充填された粉体容器21を作業員が持ち運びできる程度の容量である。一例では、粉体容器21の容量は4Lである。粉体容器21に充填する酸化銅としては、成形されてない酸化銅粉体だけでなく、酸化銅粉体から成形されたペレット(粒状物)であってもよい。ペレット状に成形された酸化銅粉体を使用する場合、粉じんの飛散がより効果的に抑制できる。
粉体導管46は、例えば溶接といった接合手段により容器本体45に接合されている。粉体導管46は酸化銅粉体の通過を許容する配管から構成されている。この粉体導管46は、鉛直方向に対して約30度の角度で傾斜している。粉体導管46に取り付けられたバルブ48を開くと、酸化銅粉体は粉体導管46を通過することができ、バルブ48を閉じると、酸化銅粉体は粉体導管46を通過することができない。図2は、バルブ48が閉じた状態を示している。粉体導管46の先端46aには、キャップ(すなわち蓋)50が取り付けられている。
図3は、キャップ50が外され、バルブ48が開かれた状態の粉体容器21を示す図である。酸化銅粉体は、図3に示す状態にある粉体容器21に粉体導管46を通じて投入される。酸化銅粉体の投入が終わると、バルブ48が閉じられ、キャップ50が粉体導管46の先端に取り付けられる(図2参照)。酸化銅粉体が充填された粉体容器21は、バルブ48が閉じられた状態で、図1に示す密閉チャンバー24内に搬入される。
図4は、密閉チャンバー24の斜視図である。本実施形態では、密閉チャンバー24は、その内部に密閉された空間を形成することができる矩形状の箱である。密閉チャンバー24は、その内部空間に上記粉体容器21を搬入可能とする扉55と、密閉チャンバー24の壁の一部を構成する2つの手袋56とを備えている。また、扉55は、密閉チャンバー24内が密閉されるよう、扉55が取り付けられる取り付け枠はシール機能を有するゴム等の部材で構成される。手袋56は、作業員の手の形に沿って変形可能な柔軟な素材(例えば、塩化ビニール等の合成ゴム)からなる膜によって構成されており、密閉チャンバー24内部で作業員が作業できるように密閉チャンバー24内に手袋56本体が突出するように構成されている。これら2つの手袋56は、扉55の両側に配置されている。密閉チャンバー24は、その内部空間を負圧源に連通させるための排気ポート58を備える。負圧源は、例えば真空ポンプである。密閉チャンバー24の内部には、排気ポート58を通じて負圧が形成される。
図5は、密閉チャンバー24の内部を示す図である。密閉チャンバー24内には、粉体容器21を真空吸引により保持する真空クランプ61と、粉体容器21を振動させる振動装置(バイブレータ)65と、粉体容器21を支持する台座66が配置されている。粉体容器21は、粉体導管46が下方を向いた状態で真空クランプ61および台座66に設置される。真空クランプ61はフレーム68に固定され、振動装置65は真空クランプ61に固定されている。真空クランプ61は、粉体容器21に接する防振ゴム61aを有している。この防振ゴム61aには真空が内部に形成される通孔(図示せず)が形成されている。振動装置65および真空クランプ61の動作は、図1に示す動作制御部32によって制御される。
真空クランプ61は、真空発生装置であるエジェクタ70に接続されている。エジェクタ70および振動装置65は、圧縮空気供給管72に接続されている。圧縮空気供給管72は2つに分岐しており、一方はエジェクタ70に、他方は振動装置65に接続されている。圧縮空気がエジェクタ70に送られると、エジェクタ70は真空クランプ61内に真空を形成し、粉体容器21は真空吸引によって真空クランプ61の防振ゴム61aに保持される。振動装置65は、圧縮空気によって作動する構造を有している。振動装置65は、真空クランプ61を通じて粉体容器21に振動を伝え、真空クランプ61に保持されている粉体容器21を振動させる。振動装置65の振動数は、めっき液供給装置20の振動制御部(図示せず)によって制御されるように構成されている。振動制御部は、動作制御部32から構成されてもよい。振動装置65は、粉体容器21の側面に直接接触してもよい。一実施形態では、振動装置65は、電動式振動装置であってもよい。
密閉チャンバー24内には、粉体容器21に連結可能なホッパー27の投入口26が配置されている。粉体容器21の粉体導管46の先端46a(図3参照)は、ホッパー27の投入口26に挿入され(図6および図7参照)、これによって、粉体容器21の粉体導管46の先端46aが、ホッパー27の投入口26に連結される。粉体導管46と投入口26とが連結された状態でバルブ48が開かれると(図7参照)、粉体容器21内の酸化銅粉体は、粉体導管46を通って投入口26に流入し、最終的にホッパー27内に落下する。
粉体容器21内の粉体導管46付近では、酸化銅粉体のブリッジ現象が生じることがある。ブリッジ現象は、粉体の密度が高まって粉体容器21を閉塞する現象である。このようなブリッジ現象を防止するために、振動装置65は粉体容器21を振動させ、粉体容器21内の酸化銅粉体を流動化させる。振動装置65の振動範囲は、好ましくは、毎分1000〜10000回であり、より好ましくは、毎分7000〜8000回である。
粉体導管46がホッパー27の投入口26に接続されているときの粉体容器21が、全体として傾くような位置に、粉体導管46は粉体容器21に取り付けられている。具体的には、粉体導管46がホッパー27の投入口26に接続されたとき、粉体容器21の一方の側面は、水平面に対して50度〜70度の角度で傾いており、他方の側面は水平面に対して20度〜40度の角度で傾いている。このように、粉体導管46がホッパー27の投入口26に接続されたとき、粉体容器21の両側面が粉体導管46に向かって粉体導管46の左側と右側とで異なる角度で傾いているので、粉体導管46付近に集中する粉体の圧力が粉体導管46の左側と右側とで異なってくる。したがって、ブリッジ現象の発生を有効に防止でき、結果的に、酸化銅粉体が速やかに排出され、かつ酸化銅粉体が粉体容器21内に残留しにくい。
図6は、粉体容器21の粉体導管46の先端46aと、ホッパー27の投入口26を示す図である。粉体導管46の先端46aは、円錐台形状を有している。ホッパー27の投入口26は、粉体導管46の先端46aの形状に対応した形状を有している。より具体的には、ホッパー27の投入口26は、その先端(上端)からの距離が大きくなるにつれて口径が徐々に小さくなる接続シール28を有している。この接続シール28は、ゴムなどの弾性材から構成されている。図7に示すように、粉体導管46の先端46aをホッパー27の投入口26に挿入すると、粉体導管46の先端46aは投入口26の接続シール28に密着し、接続シール28によって粉体導管46の先端46aとホッパー27の投入口26との間の隙間が封止される。したがって、酸化銅粉体の飛散が防止される。
粉体容器21からホッパー27への酸化銅粉体の供給作業について、図8を参照して説明する。ステップ1では、内部に酸化銅粉体が充填された粉体容器21が用意される。ステップ2では、密閉チャンバー24の扉55を開き、ステップ3で粉体容器21を密閉チャンバー24内に入れる。ステップ4で、扉55を閉じ、ステップ5では、作業員は手袋56を装着し、密閉チャンバー24内の粉体容器21のキャップ50を外す。ステップ6では、粉体容器21の粉体導管46をホッパー27の投入口26に接続し、ステップ7で、粉体容器21のバルブ48を開き、ステップ8で粉体容器21を真空クランプ61で保持しながら振動装置65により粉体容器21を振動させる。粉体容器21内の酸化銅粉体は、投入口26を通ってホッパー27内に供給される。酸化銅粉体の供給が終了すると、ステップ9で、粉体容器21の振動を止め、ステップ10でバルブ48を閉じ、ステップ11で真空クランプ61による粉体容器21の真空吸引を停止する。ステップ12で粉体容器21を真空クランプ61および台座66から取り外し、ステップ13でキャップ50を粉体導管46に取り付ける。そして、ステップ14で扉55を開け、ステップ15で粉体容器21を密閉チャンバー24から取り出す。
上述したステップ1からステップ15までの全てのステップは、密閉チャンバー24内に負圧が形成された状態で行われる。また、バルブ48を開いてからバルブ48を閉じるまで、粉体容器21は密閉チャンバー24内にある。したがって、たとえ酸化銅粉体が粉体容器21からこぼれても、酸化銅粉体は密閉チャンバー24から漏れることはない。ホッパー27の容量は、粉体容器21の容量の数倍であるので、ホッパー27内に十分な量の酸化銅粉体が貯留されるまで、上述したステップ1〜ステップ15が繰り返される。
次に、ホッパー27およびフィーダー30について説明する。図9は、ホッパー27およびフィーダー30を示す側面図である。ホッパー27は粉体リザーバ(またはペレットリザーバ)であり、その内部には粉体容器21から供給された酸化銅粉体が貯留される。ホッパー27の下半分は、円錐台形状を有しており、酸化銅粉体が下方に流れやすくなっている。ホッパー27の上端開口は、蓋74で覆われている。上述した粉体容器21の粉体導管46が接続される投入口26は、蓋74に固定されている。さらに、蓋74には排気管75が固定されている。この排気管75は、ホッパー27の内部空間に連通し、さらに図示しない負圧源に連通している。したがって、ホッパー27の内部空間には排気管75を通じて負圧が形成される。
フィーダー30は、ホッパー27の下部開口に連通している。本実施形態では、フィーダー30は、スクリュー30aを備えたスクリューフィーダーである。モータ31はフィーダー30に連結されており、フィーダー30はモータ31によって駆動される。ホッパー27およびフィーダー30は、ブラケット73に固定されており、さらにブラケット73は重量測定器80に支持されている。重量測定器80は、ホッパー27、フィーダー30、モータ31、およびホッパー27とフィーダー30の内部に存在する酸化銅粉体の総重量を測定するように構成されている。
フィーダー30の出口30bは、めっき液タンク35に連結されている。モータ31がフィーダー30を駆動すると、ホッパー27内の酸化銅粉体はフィーダー30によってめっき液タンク35に送られる。フィーダー30とめっき液タンク35との接続部を取り囲む包囲カバー81がめっき液タンク35に固定されている。フィーダー30の出口30bは、包囲カバー81内に位置している。包囲カバー81には不活性ガス供給ライン83が接続されており、不活性ガス供給ライン83は包囲カバー81の内部に連通している。不活性ガス供給ライン83は、窒素ガスなどの不活性ガスを包囲カバー81の内部に供給し、包囲カバー81の内部を不活性ガスで満たす。
不活性ガスを包囲カバー81の内部に供給する理由は次の通りである。めっき液タンク35に貯留されているめっき液が高温に維持されるように運転する場合がある。このような場合には、めっき液から蒸気が発生する。この蒸気は、上昇してフィーダー30とめっき液タンク35との接続部に到達し、さらにフィーダー30の出口30bを通ってフィーダー30内に侵入する。蒸気がフィーダー30内の酸化銅粉体に吸着されると、酸化銅粉体が凝集してフィーダー30を閉塞させるおそれがある。そこで、このような場合には、包囲カバー81内に窒素ガスなどの不活性ガスを注入することにより、蒸気を押し下げ、蒸気がフィーダー30内に侵入することを防止している。
重量測定器80は、モータ31の動作を制御する動作制御部32に接続されており、重量測定器80から出力された重量の測定値は、動作制御部32に送信されるようになっている。動作制御部32は、めっき装置1(図1参照)から送られる補給要求値を示す信号を受信し、重量測定器80から出力された重量の測定値の変化から、めっき液タンク35内のめっき液への酸化銅粉体の添加量を算定し、酸化銅粉体の添加量が補給要求値に達するまで、モータ31を動作させる。モータ31はフィーダー30を駆動し、フィーダー30は、補給要求値に対応する量の酸化銅粉体をめっき液タンク35に添加する。補給要求値は、めっき槽2に収容されているめっき液中の銅イオン消費分が反映されるようにめっき液の銅イオン濃度に従って変わり得る値であり、めっき液タンク35に収容されているめっき液に添加すべき酸化銅粉体の量の目標値を表している。
めっき槽2内のめっき液中の銅イオン濃度が設定値よりも低下すると、めっき制御部17は、めっき槽2内のめっき液中の銅イオン濃度から、補給要求値を算定するように構成されている。めっき槽2内のめっき液中の銅イオン濃度としては、上述したように、電流の累積値から算定しためっき液中の銅イオン濃度、または濃度測定器18aおよび/または濃度測定器18bによって測定された銅イオン濃度を用いることができる。
短時間に大量の酸化銅粉体がめっき液中に添加されてしまうと、酸化銅粉体がめっき液中で溶解する前に凝集され、酸化銅粉体が完全に溶解しないおそれがある。また、フィーダー30のスクリュー30aの回転速度が高すぎると、フィーダー30内で酸化銅粉体が凝集され、めっき液に溶けにくい酸化銅粉体の塊が形成されるおそれがある。そこで、このような酸化銅粉体の凝集体や塊の形成を防止するために、スクリュー30aの回転速度の上限値を設定することが好ましい。より具体的には、動作制御部32は、スクリュー30aが予め設定された上限値以下の回転速度で回転するようにモータ31を制御することが好ましい。
ホッパー27内の酸化銅粉体の残量が少ない場合には、動作制御部32は警報を発することが好ましい。より具体的には、重量測定器80から出力された重量の測定値が下限値を下回ると、動作制御部32は警報を発することが好ましい。
次に、めっき液タンク35について説明する。図10はめっき液タンク35の斜視図であり、図11はめっき液タンク35の平面図であり、図12は図11の矢印Aで示す方向から見ためっき液タンク35の縦断面図である。めっき液タンク35は、攪拌機85が配置された攪拌槽91と、該攪拌槽91の下部に設けられた連通孔95に接続されたオーバーフロー槽92とを備えている。オーバーフロー槽92は連通孔95を通じて攪拌槽91に連通している。図1に示すめっき槽2に接続されためっき液戻り管37は、攪拌槽91に接続されている。したがって、図1のめっき装置1で使用されためっき液は、攪拌槽91に戻される。
フィーダー30の出口30bは、攪拌槽91の上方に位置しており、フィーダー30から供給される酸化銅粉体は攪拌槽91に投入される。攪拌機85は、攪拌槽91の内部に配置された攪拌翼86と、攪拌翼86に連結されたモータ87とを備えている。モータ87は、攪拌翼86を回転させることによって、酸化銅粉体をめっき液に溶解させることができる。攪拌機85の動作は、上述した動作制御部32によって制御される。オーバーフロー槽92は、攪拌槽91に隣接している。酸化銅粉体が添加されためっき液は、攪拌槽91から連通孔95を通ってオーバーフロー槽92に流入する。溶解していない酸化銅粉体の流出を防ぐために、連通孔95にフィルタを設けてもよい。
オーバーフロー槽92に隣接して、迂回流路93が設けられている。めっき液は、オーバーフロー槽92を越流して迂回流路93に流れ込むようになっている。本実施形態の迂回流路93は、複数のバッフル板88によって形成された蛇行流路である。各バッフル板88の端部には切り欠き88aが形成されている。隣接するバッフル板88の切り欠き88aは、バッフル板88の長手方向において異なる位置に形成されている。したがって、図11の矢印で示すように、酸化銅粉体が添加されためっき液は、迂回流路93を蛇行する。一実施形態では、切り欠き88aのない複数のバッフル板88を交互にずらして配置することで、迂回流路93を形成してもよい。
迂回流路93は、酸化銅粉体がめっき液に溶解するのに十分な時間を確保するために設けられている。めっき液が迂回流路93を通過する時間は、10秒以上であることが好ましい。このような迂回流路93を設けることにより、酸化銅粉体をめっき液中に十分に溶解させることができる。
図13は、めっき液タンク35の他の実施形態を示す模式図である。本実施形態では、バッフル板88は、オーバーフロー槽92内に設置されており、これらバッフル板88は上下方向において交互にずらして配置されている。これらバッフル板88によってめっき液の迂回流路93が形成される。
また、図14は、めっき液タンク35のさらに他の実施形態を示す模式図である。この実施形態では、攪拌機85が配置された攪拌槽91は、めっき液タンク35の中心に設けられている。オーバーフロー槽92は、攪拌槽91の外側に設けられており、攪拌槽91の下端に設けられた連通孔95に連通している。迂回流路93はオーバーフロー槽92に隣接しており、さらに迂回流路93はめっき液供給路36に接続されている。迂回流路93は、攪拌槽91およびオーバーフロー槽92の外側に配置されている。本実施形態における迂回流路93は、螺旋状に延びる螺旋流路である。めっき液は、攪拌槽91から連通孔95を通じてオーバーフロー槽92に流入し、さらにオーバーフロー槽92を越流して迂回流路93に流れ込む。迂回流路93を流れためっき液は、めっき液供給路36に流入する。このように迂回流路93を螺旋状、すなわち円形状に構成すると、バッフル板88を設けることなくめっき液を滞留させることができ、また、めっき液タンク35には角部が存在しないので、めっき液の流れが滞留しがちとなるめっき液タンク35の角部に粉体が沈降することを防止でき、さらに、めっき液タンク35をコンパクトに構成できる。
図11乃至図12に示す実施形態と、図13に示す実施形態のいずれにおいても、バッフル板88の数を増やすことにより、めっき液が迂回流路93を通過する時間を長くすることができる。図14に示す実施形態ではバッフル板は設けられていないが、迂回流路93を長くすることにより、同様に、めっき液が迂回流路93を通過する時間を長くすることができる。
図15は、バッフル板の数が酸化銅粉体の溶解に及ぼす影響を室温条件下において調べた実験結果を示す図(SEM図)である。具体的には、迂回流路93にバッフル板をそれぞれ3枚設けた場合、2枚設けた場合、1枚設けた場合、0枚とした場合に、迂回流路93に酸化銅粉体を溶解させた溶液を通過させ、通液後に迂回流路93の底部上に沈降している酸化銅粉体を捕集して、拡大写真により撮影したものである。図15は、SEM写真を示しており、倍率は、それぞれ、50倍、100倍、150倍である。
めっき液供給管36中での摩擦損失やバルブ、メータ、管継手部などによる損失を考慮すると、めっき槽2内にあるめっき液中の銅濃度を高めるためには、めっき液タンク35中を流れるめっき液の流速をある程度高くすることが必要である。他方で、めっき液の流速が過度に高すぎると、酸化銅粉体が完全にめっき液中に溶解しないおそれもある。
図15に示す実験結果から分かるように、バッフル板の数を3枚とした場合には酸化銅粉体がほとんど残存していないが、バッフル板の数を0枚とした場合には酸化銅粉体が残存している。すなわち、バッフル板の数が多いほど、酸化銅粉体の溶解が進行する。めっき液が迂回流路93を通過するのに要する時間は、バッフル板の数が0枚の場合はおよそ4秒、1枚の場合はおよそ8秒、2枚の場合はおよそ12秒、3枚の場合はおよそ16秒程度であった。
今回の実験結果から、めっき液が迂回流路93を通過するのに要する時間は、バッフル数1.5枚に相当する少なくとも10秒よりも長い時間であり、例えば、バッフル板の数を2枚とした場合に相当するおよそ12秒よりも長くすることが好ましく、バッフル板の数を3枚とした場合に相当する16秒よりも長くすることがより好ましいといえる。
また、上記ではバッフル板の数が酸化銅粉体の溶解に及ぼす影響について調べた例を記載したが、酸化銅粉体の溶解を促進する手段としては、バッフル板の数を調整することのみに限定されるものではない。別の構成例としては、酸化銅粉体の溶液中での溶解を促進させるため、めっき液タンク35の内部、例えば、攪拌槽91にヒーターを設置して、酸化銅粉体の溶解を促進させるようにすることもできる。ただし、めっき液が過度に高温に加熱されると、めっき液中の添加剤等の共存成分が分解、失活してしまうといった懸念も生じる。この観点から、添加剤の分解が生じないように、攪拌槽91中のめっき液の温度の上限は、50度以下とするのが好ましい。このようにめっき液を加熱できる構成を付加した場合には、めっき液が迂回流路93を通過するのに要する時間が8秒以上となるように1枚のバッフル板を迂回流路93に設置してもよく、あるいは、めっき液タンク35にバッフル板を設けなくてもよい。攪拌槽91にヒーターを設置することで、めっき液がめっき液タンク35を通過するようにするだけで酸化銅粉体を十分に溶解させることができる。
次に、第2の実施形態に係るめっきシステムについて図16を参照して説明する。第2の実施形態に係るめっきシステムが第1の実施形態に係るめっきシステムと異なるのは、4つのめっき槽2が直列に接続されている点である。より具体的には、各めっき槽2の外槽6と、隣接するめっき槽2の内槽5は、第1連結管110および第2連結管112で接続されている。第1連結管110および第2連結管112のそれぞれには、めっき液を移送するためのポンプ113が取付けられている。
めっき液供給管36は、4つのめっき槽2のうちの1つの内槽5に接続されており、めっき液戻り管37は、4つのめっき槽2のうちの他の1つの外槽6に接続されている。めっき液供給管36には流量計38および流量調節弁39が設けられており、めっき液戻り管37には流量計115およびめっき液排出バルブ116が設けられている。めっき液戻り管37が接続された外槽6には、めっき液中の銅イオン濃度を測定する濃度測定器118が接続されている。第1の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して、その重複する説明を省略する。
第2の実施形態に係るめっきシステムは、めっき槽2の内部にあるめっき液中に含まれる銅イオン濃度を実質的に同じに保ちながら、めっき液中の銅イオン濃度を自動的に測定する。もし、めっき液への銅の補給が必要となった場合には、めっき装置1からめっき液をめっき液供給装置20に移送するとともに、階下室にあるめっき液供給装置20から、比較的高濃度の銅を含んだめっき液をめっき装置1に供給するように構成されている。
次に、酸化銅粉体をめっき液に添加する制御シーケンスについて、第1の実施形態に係るめっきシステムについては図17を、第2の実施形態に係るめっきシステムについては図18を、それぞれ参照して説明する。第1の実施形態に係るめっきシステムについては、図17に示すように、ステップ1では、めっき液中の銅イオン濃度が設定値を下回ると、めっき制御部17は、補給要求値を示す信号を動作制御部32に送る。ステップ2では、動作制御部32は、信号を受けて、酸化銅粉体のめっき液への添加量が補給要求値に達するまでモータ31を動作させ、フィーダー30は補給要求値に対応する量の酸化銅粉体をめっき液タンク35中のめっき液に添加する。
ステップ3では、動作制御部32は、攪拌機85を始動させ、酸化銅粉体が添加されためっき液を攪拌する。動作制御部32は、予め設定された時間が経過すると、攪拌機85の攪拌動作を停止させる。ステップ4では、酸化銅粉体が添加されためっき液は、オーバーフロー槽92および迂回流路93を流れながら、酸化銅粉体がめっき液中に溶解する。そして、ステップ5では、酸化銅粉体が溶解しためっき液は、めっき液供給管36を通じてめっき装置1のめっき槽2に供給される。このようにして、めっき装置1で使用されるめっき液中の銅イオン濃度は、設定値に維持される。本実施形態によれば、必要な量の酸化銅粉体が自動的にめっき液に添加され、溶解され、そしてそれぞれのめっき槽2にそれぞれ所定量ずつ供給されるようにできるので、めっき装置1のスループットを低下させずに、それぞれのめっき槽2のめっき液中の銅イオン濃度を、それぞれ、所定の値となるように管理・維持することができる。
また、第2の実施形態に係るめっきシステムにおいては、次のように酸化銅粉体をめっき液に添加する。すなわち、めっき槽2に収容されているめっき液中の銅イオン濃度は濃度測定器118により継続的に測定され、銅イオン濃度の測定値はめっき制御部17によって監視される。図18に示すように、ステップ1では、めっき槽2中のめっき液中の銅イオン濃度が、設定値よりも下回った場合には、めっき制御部17は、補給要求値を示す信号をめっき液供給装置20の動作制御部32に信号を送る。ステップ2では、めっき槽2からめっき液を排出するめっき液排出バルブ116を開き、めっき液をめっき槽2からめっき液タンク35に移送する。このめっき液排出バルブ116は、めっき液タンク35の最大容量以下のめっき液が供給されるように、所定時間だけ開かれるように動作する。
ステップ3では、動作制御部32は、上記信号を受けて、酸化銅粉体のめっき液への添加量が補給要求値に達するまでモータ31を動作させ、フィーダー30は補給要求値に対応する量の酸化銅粉体をめっき液タンク35中のめっき液に添加する。なお、ステップ2とステップ3は同時に行ってもよく、またはステップ3をステップ2よりも先に実行してもよい。ステップ4では、動作制御部32は、攪拌機85を始動させ、酸化銅粉体が添加されためっき液を攪拌する。動作制御部32は、予め設定された時間が経過すると、攪拌機85の攪拌動作を停止させる。
ステップ5では、酸化銅粉体が添加されためっき液は、オーバーフロー槽92および迂回流路93を流れながら、酸化銅粉体がめっき液中に溶解する。そして、ステップ6では、酸化銅粉体が溶解しためっき液は、めっき液供給管36を通じてめっき装置1のめっき槽2のいずれかに供給される。複数のめっき槽2は、第1連結管110および第2連結管112により互いに連通されており、めっき槽2間の第1連結管110および第2連結管112に設けられたポンプ113を駆動することで、めっき液が複数のめっき槽2の全体にいきわたる。このようにして、めっき装置1で使用されるめっき液中の銅イオン濃度は、設定値に維持される。
図1に示すように、第1の実施形態に係るめっきシステムでは、めっき液供給管36は、複数のめっき槽2にそれぞれ接続される複数の分岐管36aを備えており、同じ濃度のめっき液がこれらめっき槽2に供給される。第2の実施形態に係るめっきシステムでは、複数のめっき槽2同士が互いに連通しているとともに、めっき液供給管36は、複数のめっき槽2のうちの一つに接続されている。したがって、いずれの実施形態でも、複数のめっき槽2内のめっき液の濃度は均一に保たれる。本実施形態によれば、めっきによって形成される銅膜の質が向上するのみならず、めっき槽2間でのめっき結果のばらつきを防止することができる。
酸化銅粉末の平均粒子径は、10マイクロメートルから200マイクロメートルの範囲とするのが好ましい(レーザー回折・散乱法により測定された値をいう)。さらに、平均粒子径は、20マイクロメートルから100マイクロメートルの範囲とするのがより好ましい。平均粒子径が小さ過ぎると、粉体供給時に酸化銅粉体が空間へと飛散するおそれが懸念される。また、平均粒子径が大きすぎると、粉末が溶液に速やかに溶解しにくくなるおそれも懸念される。
さらに、別の方法としては、金属銅がペレット状に成形された固形物を添加しためっき液を用いることにより、より質の高い銅膜を基板に形成することができるめっき方法を提供することができる。このように金属銅がペレット状に成形された固形物を使用すると、不純物の量が少ない銅粉体を酸化銅粉末と混在させることになるので、めっき膜質を向上させることができる。そして、ペレット状なので粉体供給時の粉体の飛散をより効果的に防止できる。
一般に、アルカリ金属を粉体にした場合には発火や爆発する危険性もありうるが、金属銅粉体そのものは発火や爆発の危険等も少ないため、金属銅粉体をペレット状に成形することができる。このような金属銅をペレット状に成形した固形物を、図1等で説明したように、酸化銅粉体に代えて、あるいは酸化銅粉体とともに、めっき液タンク35に供給するように構成することもできる。また、金属銅と酸化銅粉体とを、ともにペレット状に成形した固形物を用いてもよい。
なお、上記のようにペレット状に成形された固形物が硬すぎると、めっき液供給装置20の不具合の原因となりうるし、柔らかすぎると粉体の飛散を効果的に防止できないおそれも想定される。そこで、ペレットの硬さは、適切な範囲のものとすることがよい。
また、ペレット状とされた固形物について説明したが、小粒径の球体とされた銅固形物ボールや、固体状の銅をリボン、またはテープ状に成形した帯状物を、銅めっき処理に用いることもできる。この場合、フィーダー30の軸に、固形物の破砕効果をもたせるようにしてもよい。
上記実施形態では基板に銅をめっきする場合の粉体容器及びめっき液の供給装置を説明したが、基板にめっきする金属種を銅ではなく、例えばインジウムといった別の金属とした場合についても、上記の粉体容器、めっきシステム、およびめっき方法を用いることができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 めっき装置
2 めっき槽
5 内槽
6 外槽
8 不溶解アノード
9 アノードホルダー
11 基板ホルダー
15 めっき電源
17 めっき制御部
18a,18b 濃度測定器
20 めっき液供給装置
21 粉体容器
24 密閉チャンバー
26 投入口
27 ホッパー
28 接続シール
30 フィーダー
31 モータ
32 動作制御部
35 めっき液タンク
36 めっき液供給管
36a 分岐管
37 めっき液戻り管
37a 排出管
38 流量計
39 流量調節弁
40 ポンプ
41 フィルタ
42 純水供給ライン
43 開閉バルブ
44 流量計
45 容器本体
46 粉体導管
47 流量調節弁
48 バルブ
49 取っ手
50 キャップ
55 扉
56 手袋
58 排気ポート
61 真空クランプ
65 振動装置
66 台座
68 フレーム
70 エジェクタ
72 圧縮空気供給管
73 ブラケット
74 蓋
75 排気管
80 重量測定器
81 包囲カバー
83 不活性ガス供給ライン
85 攪拌機
86 攪拌翼
87 モータ
88 バッフル板
88a 切り欠き
91 攪拌槽
92 オーバーフロー槽
93 迂回流路
95 連通孔
110 第1連結管
112 第2連結管
113 ポンプ
115 流量計
116 めっき液排出バルブ
118 濃度測定器
W 基板

Claims (18)

  1. めっきに使用される金属を少なくとも含む粉体を溶解させためっき液をめっき槽に供給するための装置であって、
    前記粉体を収容した粉体容器の粉体導管に連結可能な投入口を有するホッパーと、
    前記ホッパーの下部開口に連通するフィーダーと、
    前記フィーダーに連結されたモータと、
    前記フィーダーの出口に連結され、前記粉体を前記めっき液に溶解させるめっき液タンクと、
    前記フィーダーと前記めっき液タンクとの接続部を取り囲む包囲カバーと、
    前記包囲カバーの内部に連通する不活性ガス供給ラインと、を備えたことを特徴とする装置。
  2. 前記ホッパーおよび前記フィーダーの重量を測定する重量測定器と、
    前記重量の測定値の変化に基づき、前記モータの動作を制御する動作制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記動作制御部は、前記重量の測定値の変化から前記粉体の前記めっき液への添加量を算定し、前記添加量が目標値に達するまで、前記モータを動作させることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 前記ホッパーの投入口は、その先端からの距離が大きくなるにつれて口径が徐々に小さくなる接続シールを有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記接続シールは弾性材から構成されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記ホッパーの投入口が内部に配置された密閉チャンバーをさらに備え、
    前記密閉チャンバーは、内部に前記粉体容器を搬入可能とする扉と、前記密閉チャンバーの壁の一部を構成する手袋とを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記密閉チャンバーは、その内部空間を負圧源に連通させるための排気ポートを備えることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記密閉チャンバー内には、前記粉体容器を振動させる振動装置が配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載の装置。
  9. 前記密閉チャンバー内には、前記粉体容器を保持する真空クランプが配置されていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記めっき液タンクは、前記めっき液を攪拌する攪拌機を備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記めっき液タンクは、前記攪拌機が配置された攪拌槽と、該攪拌槽の下部に設けられた連通孔に接続されたオーバーフロー槽とを備えることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記めっき液タンクは、前記オーバーフロー槽に隣接する迂回流路をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記めっき液タンクは、前記オーバーフロー槽内に配置された複数のバッフル板をさらに備え、前記複数のバッフル板は交互にずらして配列されていることを特徴とする請求項11に記載の装置。
  14. 基板をめっきするための複数のめっき槽と、
    請求項1乃至13のいずれか一項に記載の装置と、
    前記装置から前記複数のめっき槽に延びるめっき液供給管とを備えたことを特徴とするめっきシステム。
  15. 前記複数のめっき槽から前記装置に延びるめっき液戻り管をさらに備えたことを特徴とする請求項14に記載のめっきシステム。
  16. めっきに使用される金属を少なくとも含む粉体をめっき液に供給する方法であって、
    前記粉体を収容した粉体容器の粉体導管を、ホッパーの投入口に連結し、
    前記粉体容器から前記ホッパーに前記粉体を供給し、
    前記ホッパーの下部開口に連通するフィーダーと、めっき液タンクとの接続部を取り囲む包囲カバーの内部に不活性ガスを供給し、
    前記粉体が貯留された前記ホッパーと、前記フィーダーの重量を測定しながら、前記フィーダーを動作させ、
    前記重量の測定値の変化に基づいて、前記粉体を前記フィーダーによって前記めっき液タンク中のめっき液に添加することを特徴とする方法。
  17. 前記粉体が添加された前記めっき液を攪拌する工程をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記重量の測定値の変化から前記粉体の前記めっき液への添加量を算定し、
    前記添加量が目標値に達するまで、前記フィーダーを動作させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項16または17に記載の方法。
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