[0001]本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2015年7月28日に出願された「SYNCHRONIZATION FOR DEVICE-TO-DEVICE POSITIONING IN WIRELESS NETWORKS」と題する米国特許出願第14/811,678号の利益を主張する。
[0018]添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明される概念が実施され得る構成のみを表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造およびコンポーネントがブロック図の形式で示される。
[0019]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法が、以下の発明を実施するための形態において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、コンポーネント、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
[0020]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
[0021]したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスクROM(CD−ROM)または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、上述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、あるいはコンピュータによってアクセスされ得る、命令またはデータ構造の形態のコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用され得る任意の他の媒体を備えることができる。
[0022]図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、事業者のインターネットプロトコル(IP)サービス122とを含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示されていない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者なら容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
[0023]E−UTRANは、発展型ノードB(eNB:evolved Node B)106と他のeNB108とを含み、マルチキャスト協調エンティティ(MCE:Multicast Coordination Entity)128を含み得る。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、バックホール(たとえば、X2インターフェース)を介して他のeNB108に接続され得る。MCE128は、発展型マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)(eMBMS)のために時間/周波数無線リソースを割り振り、eMBMSのために無線構成(たとえば、変調およびコーディングスキーム(MCS:modulation and coding scheme))を決定する。MCE128は別個のエンティティ、またはeNB106の一部であり得る。eNB106は、基地局、ノードB、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP:session initiation protocol)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
[0024]eNB106はEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、ホーム加入者サーバ(HSS)120と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ124と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)126と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118とを含み得る。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を行う。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118とBM−SC126とはIPサービス122に接続される。IPサービス122は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)、および/または他のIPサービスを含み得る。BM−SC126は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を与え得る。BM−SC126は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働き得、PLMN内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールし、配信するために使用され得る。MBMSゲートウェイ124は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multicast Broadcast Single Frequency Network)エリアに属するeNB(たとえば、106、108)にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を収集することとを
担い得る。
[0025]図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200はいくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB:home eNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)であり得る。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中のすべてのUE206にEPC110へのアクセスポイントを与えるように構成される。アクセスネットワーク200のこの例には集中型コントローラはないが、代替構成では集中型コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線関係機能を担う。eNBは1つまたは複数の(たとえば、3つの)(セクタとも呼ばれる)セルをサポートし得る。「セル」という用語は、eNBの最小カバレージエリア、および/または特定のカバレージエリアをサービスするeNBサブシステムを指すことがある。さらに、「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
[0026]アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続スキームは、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD:frequency division duplex)と時分割複信(TDD:time division duplex)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者なら以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示される様々な概念は、LTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、移動局にブロードバンドインターネットアクセスを与えるためにCDMAを採用する。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAなどのCDMAの他の変形態とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、ならびに、OFDMAを採用する、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは3GPP団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存することになる。
[0027]eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、eNB204は、空間多重化と、ビームフォーミングと、送信ダイバーシティとをサポートするために空間領域を活用することが可能になる。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUE206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャとともに(1つまたは複数の)UE206に到着し、これにより、(1つまたは複数の)UE206の各々がそのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。UL上で、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、これにより、eNB204は、各空間的にプリコーディングされたデータストリームのソースを識別することが可能になる。
[0028]空間多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態があまり良好でないときは、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通して送信するためのデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
[0029]以下の詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様が、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムに関して説明される。OFDMは、OFDMシンボル内でいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトル拡散技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間される。離間は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガード間隔(たとえば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
[0030]図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、リソースブロックは、合計84個のリソース要素について、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間領域中に7つの連続するOFDMシンボルを含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスの場合、リソースブロックは、合計72個のリソース要素について、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間領域中に6つの連続するOFDMシンボルを含んでいる。R302、304として示されるリソース要素のうちのいくつかは、DL基準信号(DL−RS)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上で送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調スキームに依存する。したがって、UEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調スキームが高いほど、UEのデータレートは高くなる。
[0031]図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、単一のUEがデータセクション中の連続サブキャリアのすべてを割り当てられることを可能にし得る、連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
[0032]UEには、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bが割り当てられ得る。UEには、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)中でデータまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
[0033]初期システムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)430中でUL同期を達成するために、リソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングをも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数は、ネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)中でまたは少数の連続サブフレームのシーケンス中で搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みを行うことができる。
[0034]図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3の3つのレイヤとともに示されている。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤを本明細書では物理レイヤ506と呼ぶ。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担う。
[0035]ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、ネットワーク側のeNBにおいて終端される、メディアアクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC:radio link control)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)514サブレイヤとを含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、ファーエンドUE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含めてL2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
[0036]PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を行う。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するために上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、UEに対するeNB間のハンドオーバサポートとを与える。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよびリアセンブリと、紛失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)による、順が狂った受信を補正するためのデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセル中の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り振ることを担う。MACサブレイヤ510はまたHARQ動作を担う。
[0037]制御プレーンでは、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)中に無線リソース制御(RRC:radio resource control)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(たとえば、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担う。
[0038]図6は、アクセスネットワーク中でUE650と通信しているeNB610のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、コントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先度メトリックに基づいて、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、UE650への無線リソース割振りとを行う。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作、紛失パケットの再送信、およびUE650へのシグナリングを担う。
[0039]送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)と、様々な変調スキーム(たとえば、2位相偏移変調(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相偏移変調(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相偏移変調(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を使用して互いに合成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調スキームを決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に与えられ得る。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0040]UE650において、各受信機654RXは、それのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を受信(RX)プロセッサ656に与える。RXプロセッサ656はL1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ656は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号はOFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、コントローラ/プロセッサ659に与えられる。
[0041]コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連付けられ得る。メモリ660はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、その後、L2レイヤの上方のすべてのプロトコルレイヤを表す、データシンク662に与えられる。また、様々な制御信号が、L3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用した誤り検出を担う。
[0042]ULでは、データソース667が、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース667はL2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、eNB610による無線リソース割振りに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、紛失パケットの再送信、およびeNB610へのシグナリングを担う。
[0043]eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調スキームを選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に与えられ得る。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0044]UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明された様式と同様の様式でeNB610において処理される。各受信機618RXは、それのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ670に与える。RXプロセッサ670はL1レイヤを実装し得る。
[0045]コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連付けられ得る。メモリ676はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用した誤り検出を担う。
[0046]図7はデバイスツーデバイス通信システム700の図である。デバイスツーデバイス通信システム700は複数のワイヤレスデバイス704、706、708、710を含む。デバイスツーデバイス通信システム700は、たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)などのセルラー通信システムと重なり得る。ワイヤレスデバイス704、706、708、710の一部は、DL/UL WWANスペクトルを使用してデバイスツーデバイス(またはピアツーピア)通信において互いに通信し、一部は基地局702と通信し、一部は両方を行い得る。たとえば、図7に示されているように、ワイヤレスデバイス708、710はデバイスツーデバイス通信中であり、ワイヤレスデバイス704、706はデバイスツーデバイス通信中である。ワイヤレスデバイス704、706は基地局702とも通信している。
[0047]以下で説明される例示的な方法および装置は、たとえば、FlashLinQ、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、またはIEEE802.11規格に基づくWi−Fiに基づくワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムなど、様々なワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムのいずれにも適用可能である。説明を簡略化するために、例示的な方法および装置がLTEのコンテキスト内で説明される。ただし、例示的な方法および装置は、様々な他のワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムにより一般的に適用可能であることを当業者は理解されよう。
[0048]LTEネットワークなど、ワイヤレスネットワークでは、いくつかのUEはそれらのロケーションを知っていることがあり、他のUEは知らないことがある。UEのロケーションを知っているUEは、全地球測位システム(GPS)技術を使用してそれらのロケーションを決定し得る。また別の態様では、UEは、事前構成された固定ロケーションを有し得る。UEのロケーションを知らないUEは、GPSがないことがあるか、または屋内環境にあり得る。いくつかの事例では、UEのロケーションを知らないUEは、基地局から受信された信号を使用してそれら自体を測位し得る。しかしながら、基地局シグナリングを使用する測位は、基地局からUEまでの距離が、直接経路の欠如(たとえば、非見通し線)により正確に推定することが困難であり得るので、不正確であり得る。したがって、推定の誤差が著しいことがある(たとえば、50メートルまたはそれ以上)。
[0049]一態様では、UEのロケーションを知らないUEは、D2D測位を使用してUEのロケーションを知られているUEから、それのロケーションを決定し得る。D2Dシグナリングを通したD2D測位は、到着時間(TOA:time of arrival)または到着時間差(TDOA:time difference of arrival)などの技法を使用して実行され得る。UEは、TOA/TDOAと近接UEの知られている位置とを使用してそれ自体を測位しであり得る。
[0050]ワイヤレスネットワークにおける測位についていくつかの課題がある。1つの課題は帯域幅である。LTEでは、たとえば、最大帯域幅はキャリアごとに20MHzであり得、これは、推定TOA/TDOAの精度を制限し得る。推定精度は、多くのデバイスからD2D信号を受信することによって、および良好な測定値を選定することによって改善され得る。別の課題は、最高数マイクロ秒であり得る、UEの間のタイミングオフセットである。タイミングオフセットは、TOAまたはTDOAを推定する際に著しい不正確さを生じ得る。また別の課題は電力消費である。UEが測位を実行するためにRRC_CONNCTEDでなければならない場合、測位は電力およびリソースを消費し得る。したがって、UEがRRC_CONNECTEDモードまたはRRC_IDLEモードのいずれかにおいてそれらのロケーションを決定することを可能にするために、D2D測位を使用する必要がある。
[0051]図8は、ワイヤレスネットワーク800においてD2D測位を使用してデバイス位置を決定するための方法を示す。図8を参照すると、基地局802(たとえば、eNB)が、UE804、806、808、810を含むセルに関連付けられ得る。セルはまた、図示されていない他のUEを含み得る。UE804、806、808は、UE804、806、808の各々がそれのそれぞれの位置/ロケーションを知っているUEのグループであり得る。それらの位置に気づいているUEは、基準UEまたは基準ノードと呼ばれることがある。したがって、UE804、806、808は、基準UEと呼ばれることがある。基準UEは、UE810がUE810の位置を決定するのを助けるために、D2D測位メッセージを送信し得る。
[0052]図8を参照すると、UE804、806、808の各々は、UE810にそれぞれの測位メッセージ812、814、816(たとえば、D2Dメッセージ)を送信し得る。各それぞれの測位メッセージ812、814、816は、それぞれのUE804、806、808の各々のロケーション情報(たとえば、xおよびy座標)とともに、それぞれの測位メッセージ812、814、816が送信された時間を示し得る。UE804、806、808、810間に同期オフセットがない理想的な場合には、UE810は、それぞれ、UE804、806、808に関連付けられた3つの測位メッセージ812、814、816の各々のためのTOAを決定し得る。TOAとそれぞれの測位メッセージ812、814、816が送られた時間との間の差に基づいて、UE810は、UE804、806、810の各々とUE810との間の距離を決定し得る。たとえば、
は、UE804とUE810との間の測定された距離(たとえば、Δt*c)を表し得、
は、UE806とUE810との間の測定された距離を表し得、
は、UE808とUE810との間の測定された距離を表し得る。この例では、Δtは、TOAと測位メッセージが送られた時間との間の差を表し、cは光速を表す。
[0053]一態様では、UE810は、3つの円形領域818、820、822を使用してそれのロケーションを決定し得る。3つの円形領域818、820、822は、UE804、806、808とUE810との間の3つの測定された距離
、ならびに、それぞれ、UE804、806、808の各々の位置を表す、座標の知られているセット(x1,y1)、(x2,y2)、および(x3,y3)に基づき得る。知られている座標は円形領域の中心を表し得、距離は円形領域の半径を表し得る。UE810は、3つの円形領域818、820、822が交差する場所に基づいてそれの位置を決定し得る。
[0054]別の態様では、UE804は、知られている座標(x1,y1)に関連付けられ得、UE806は、知られている座標(x2,y2)に関連付けられ得、UE808は、知られている座標(x3,y3)に関連付けられ得、UE810は、知られていない座標(x4,y4)に関連付けられ得る。以下の式を使用して、UE810は、(x4,y4)の値を求めることによってそれのロケーションを決定し得る。
[0055]しかしながら、これらの例は、UE804、806、808、810間のタイミングオフセットを考慮しない。UE間の小さいタイミングオフセットが著しい不正確さにつながり得る。たとえば、2つの基準UE間の100nsタイミングオフセットが、30メートル測位誤差(たとえば、100ns*3×108m/s)を生じ得る。タイミングオフセット問題を説明するために、図8を参照しながら、グローバルクロックがtによって示され得ると仮定する。UE804は、時間t1において測位メッセージ812を送信するように構成され得、UE806は、時間t2において測位メッセージ814を送信するように構成され得、UE808は、時間t3において測位メッセージ816を送信するように構成され得る。UE804、806、808の各々は、UE804がt1+ε1において実際に送信し、UE806がt2+ε2において実際に送信し、UE808がt3+ε3において実際に送信するように、グローバルクロックtからのタイミング誤差/オフセットを有し得る。UE810がタイミングオフセットε1、ε2、ε3の各々に気づいていないことがあるので、UE810は、UE804、806、808とUE810との間の測定された距離
を正確に決定しないことがある。基準UEが他の基準UEの間でより正確に同期することを可能にする分散プロトコルが必要とされる。基準UEは、それのロケーションと、他の基準UEからの検出された測位信号と、他の基準UEのロケーションとに基づいてそれの送信タイミングを調整し得る。
[0056]図9A〜図9Bは、ワイヤレスネットワーク900においてD2D測位を実行するためのデバイス間の同期を可能にするための例示的な方法を示す。図9Aを参照すると、基地局902(たとえば、eNB)は、UE904、906、908、910を含むセルに関連付けられ得る。セルはまた、図示されていない他のUEを含み得る。UE904、906、908は、UE904、906、908の各々がそれのそれぞれの位置を知っている基準UEのグループであり得る。UE904、906、908は、UE910がD2Dシグナリングに基づいてそれの位置/ロケーションを決定することを可能にし得る。
[0057]図8に関して前に説明されたようにD2D測位のための基準UE間の同期の問題を解決するために、UE904、906、908は、最初に、同期されることを試み得る。同期プロセスは複数のステージにおいて行われ得る。
[0058]図9Bはリソースのセット950を示す。ステージ1はリソースのセットの第1のサブセットを表し、ステージ2.1はリソースのセットの第2のサブセットを表し、ステージ2.2はリソースのセットの第3のサブセットを表す。ステージ1において、複数のサブフレームが示されている(たとえば、各列は、対応するサブキャリアとともにサブフレームを表し得る)。ステージ2.1および2.2において、各列は、シンボル、およびシンボル(たとえば、OFDMシンボル)に関連付けられた対応するサブキャリアのすべてを表し得る。ステージ1において、UE904を含む各基準UEは、メッセージを送信するための1つまたは複数のサブフレーム(たとえば、リソース960)を選択し得、メッセージは、基準UEの位置とリソース識別子(ID)とに関する情報を含み得る。リソースIDは、基準UE(たとえば、UE904)が信号(たとえば、Zadoff−Chuシーケンスなど、測位シーケンス)をそれの上で送信し得る、1つまたは複数のリソース(たとえば、第1のシンボル970)を識別し得る。一態様では、リソースIDは、サブフレーム内の1つまたは複数のリソースの相対位置を示し得る。UE904を含む各基準UEは、ステージ2中にm≧1個の信号を送信し得る。たとえば、m=2である場合、UE904など、基準UEは、(たとえば、第1のシンボル970中で)ステージ2.1中にシーケンスを送信し、(たとえば、第2のシンボル980中で)ステージ2.2中に別のシーケンスを送信し得る。この例では、リソースIDは、UE904がシーケンスを送信するステージ2.1(たとえば、リソースのセットの第2のサブセット)中で、およびステージ2.2(たとえば、リソースのセットの第3のサブセット)中で少なくとも1つのシンボルを識別し得る。m=3である場合、基準UEは、ステージ2.1、2.2、および2.3中にシーケンスを送信し得る。この例では、リソースIDは、リソースのセットの第2、第3および第4のサブセットに対応し得る、ステージ2.1、2.2、および2.3中で少なくとも1つのシンボルを識別し得る。m=nである場合、基準UEは、ステージ2.1、...2.n中にシーケンスを送信し得る。
[0059]一態様では、基準UEは、基地局902から受信されたリソースメッセージに基づいて、メッセージをそれの上で送信するためのリソースのセット950を決定し得る(リソースメッセージは、基準UEがリソースのセット950中で送信する前に受信され得る)。すなわち、基地局902は、D2D測位のためのリソースのセット950を示すリソースメッセージをUEに送信/ブロードキャストし得る。基地局902からのリソースメッセージは、リソースのセットの第1のサブセット(たとえば、ステージ1)、リソースのセットの第2のサブセット(たとえば、ステージ2.1)、リソースのセットの第3のサブセット(たとえば、ステージ2.2)、およびリソースのセットの任意の他の数のサブセットを示し得る。一態様では、リソースメッセージは、D2D測位のために使用するためのシーケンスのタイプ(たとえば、Zadoff−Chuシーケンスのタイプ)を示し得る。
[0060]リソースのセット950を決定すると、基準UEは、ステージ1においてメッセージを送信するための少なくとも1つのリソース(たとえば、サブフレーム)を決定し得る。一態様では、少なくとも1つのリソースは、基地局902から受信されたリソースメッセージによって、または基地局902から受信された別のメッセージ中で示され得る。別の態様では、基準UEは、(たとえば、ランダム選択またはエネルギーベース検出(最低エネルギーをもつリソースを選択する)に基づいて)少なくとも1つのリソースを自律的に決定し得る。
[0061]同様に、基準UEは、ステージ2.1においてシーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセットの(またはシーケンスを送信するためのリソースのセットの任意のサブセットの)少なくとも1つのシンボルを決定し得る。一態様では、少なくとも1つのシンボルは、基地局902から受信されたリソースメッセージによって、または基地局902から受信された別のメッセージ中で示され得る。別の態様では、基準UEは、(たとえば、ランダム選択またはエネルギーベース検出(最低エネルギーをもつシンボルを選択する)に基づいて)少なくとも1つのシンボルを自律的に決定し得る。
[0062]図9Aおよび図9Bを参照すると、各UE904、906、908、910は、半二重制約を受ける、ステージ1およびステージ2.1において、基準UEからのメッセージおよびシーケンスをリッスンし得る。たとえば、UE904は、UE906、908から、ステージ1において送信されたメッセージを受信し得る。UE906は、UE904、908から、ステージ1において送信されたメッセージを受信し得る。UE908は、UE904、906から、ステージ1において送信されたメッセージを受信し得る。これらの受信されたメッセージに基づいて、UE904、906、908は、ステージ2.1および/またはステージ2.2において、他の基準UEによって送信されたシーケンスをリッスンし得る。この例は3つの基準UEを有するが、異なる数の基準UEがD2D測位のために利用され得る。
[0063]各基準UEが他の基準UEによって送信されたシーケンスを受信した後、各基準UEは、それ自体のロケーションと(たとえば、ステージ1におけるメッセージから知られている)他の基準UEのロケーションとに基づいて実際の伝搬遅延を計算し得る。実際の伝搬遅延と受信されたシーケンスの到着時間とを使用して、各基準UEは、それ自体と別の基準UEとの間の時間差を推定し得る。推定された時間差は、後続のステージにおいてシーケンス送信のタイミングを調整するために使用され得る(たとえば、ステージ2.1において受信されたシーケンスは、ステージ2.2における送信のタイミングを調整するために使用され得る)。
[0064]このプロセスは一例によって説明され得る。図8の場合のようにグローバルクロックtを仮定する。基準UE(たとえば、UE904、906、908)の各々は、ある程度のタイミング誤差/オフセットとともにグローバルクロックtに同期され得る。UE904は、時間t1においてシーケンスを送信するように構成され得、UE906は、時間t2においてシーケンスを送信するように構成され得、UE908は、時間t3においてシーケンスを送信するように構成され得る。UE904、906、908の各々は、UE904がt1+ε1において実際に送信し、UE906がt2+ε2において実際に送信し、UE908がt3+ε3において実際に送信するように、グローバルクロックtからのタイミング誤差/オフセットを有し得、ここで、ε1、ε2、ε3は、それぞれ、UE904、906、908のタイミングオフセットに対応する。
[0065]図9Aを参照すると、UE906は、UE904およびUE908からシーケンスを受信し得る。UE904が時間t1+ε1においてシーケンスを送信すると仮定すると、UE906は、シーケンスを受信し、シーケンスがいつ受信されたかに基づいて、UE904、906間の伝搬遅延とシーケンスの到着時間とを決定し得る。伝搬遅延は
によって決定され得、ここで、d1はUE904、906間の実際の距離であり、cは光速である。UE906は、UE906がそれのロケーションを知っており、ステージ1においてUE904から受信されたメッセージに基づいてUE904のロケーションを知っているので、d1を決定し得る。伝搬遅延と、TOAと送られる時間との間の差との間の差は、UE906、904間の時間差、ε2−ε1を表す。同様にして、UE906は、UE906、908間の時間差、ε2−ε3を決定し得る。UE906は、式4を使用して、UE906とすべての基準UEとの間の平均時間差、εavg,2を決定し得る。
ここで、nは基準UEの総数に対応し得る。
[0066]UE906と他の基準UEとの間の平均時間差を決定することによって、UE906は、他の基準UEとより同期されるためにシーケンスのための送信タイミングを調整し得る。他の基準UE(たとえば、UE904、908)は、同様の平均時間差、εavg,1、εavg,3を決定し得る。UE904、906、908は各々、基準UEのすべての間の同期された時間差εに近づくように、それぞれの平均時間差εavg,1、εavg,2、εavg,3に基づいてそれらのそれぞれのクロックを調整し得る(たとえば、t1+ε1−εavg,1)。基準UEによって送信されるべきシーケンスの数に応じて、各基準UEは、時間調整された受信されたシーケンスに基づいてより同期されるように送信タイミングを再調整し得る。たとえば、m=2である場合、各基準UEは、送信タイミングを調整するために他の基準UEからの第1のシーケンスを使用し、UE910がUE910の位置を決定することを可能にする第2のシーケンスを送信し得る。m=3である場合、各基準UEは、送信タイミングを調整および再調整するために他の基準UEからの第1の2つのシーケンスを使用し、UE910がUE910の位置を決定することを可能にする第3のシーケンスを送信し得る。m=nである場合、各基準UEは、送信タイミングを調整および再調整するために他の基準UEからのn−1個のシーケンスを使用し、UE910がUE910の位置を決定することを可能にする第nのシーケンスを送信し得る。
[0067]図9A〜図9Bを参照すると、m=2であると仮定すると、ステージ2.2において、UE910は、同期されたタイミングオフセット、εに基づいてUE904、906、908からシーケンスを受信し得る。たとえば、同期により、UE904は時間t1+εにおいてシーケンスを送信し得、UE906は時間t2+εにおいてシーケンスを送信し得、UE908は時間t3+εにおいてシーケンスを送信し得る。UE910がε0のタイミングオフセットを有すると仮定すると、UE910は、以下の式に基づいてそれの位置を決定し得る。
ここで、
は、UE904とUE910、UE906とUE910、およびUE908とUE910との間のそれぞれの測定された距離である。UE910は、各それぞれのシーケンスが送られた時間と受信された時間(たとえば、到着時間)との間の差を決定することによって、および差にcを乗算することによってそれぞれの値
を計算し得る。
[0068]式5〜式7に基づいて、UE910は、式5と式6との間の差をとることによって、および式6と式7との間の差をとることによってそれの位置(x0,y0)の値を求め得る。タイミング差項が同じであるので、タイミング差項は、式8および式9を生成するためになくなり得る。
ここで、d1は(x1,y1)と(x0,y0)との間の距離であり、d2は(x2,y2)と(x0,y0)との間の距離であり、d3は(x3,y3)と(x0,y0)との間の距離である。(x1,y1)、(x2,y2)、および(x3,y3)のための値はすべて知られているので、UE910は、UE910のロケーションを決定するために(x0,y0)の値を求め得る。したがって、この例では、UE910および知られていないロケーションをもつ他のUEは、ロケーションを推定するためにステージ2.2においてシーケンスを使用し得る。一態様では、UE910は、RRC_CONNECTEDモードにあるのかRRC_IDLEモードにあるのかにかかわらず、D2Dシグナリングを使用してそれの位置を決定し得る。
[0069]図9Bに関する上述の例がステージ1、2.1、および2.2を含むが、基準UEは、追加のステージ(たとえば、ステージ1、2.1、2.2、および2.3)を使用することを決定し得る。したがって、ステージ2.1および2.2において、基準UEは、他の基準UEから受信されたシーケンスに基づいて、それに応じて送信タイミングを調整および再調整し得る。
[0070]図10〜図11は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1000、1100である。本方法は、UE(たとえば、UE906、装置1202/1202’)によって実行され得る。1002において、UEは、基地局からリソースメッセージを受信する。リソースメッセージは、リソースのセットの第1のサブセットと、リソースのセットの第2のサブセットと、リソースのセットの第3のサブセットとを示し得る。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UEはUE906であり得る。UE906は、基地局902からリソースメッセージを受信し得る。リソースメッセージは、ステージ1に対応するリソースのセット950の第1のサブセットと、ステージ2.1に対応するリソースのセット950の第2のサブセットと、ステージ2.2に対応するリソースのセット950の第3のサブセットとを示し得る。リソースのセット950は周期的であり得る。
[0071]1004において、UEは、シーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセットの少なくとも1つのシンボルを示すリソースメッセージを基地局から受信する。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE906は、Zadoff−Chuシーケンスを送信するためのリソースのセット950の第2のサブセットのシンボルを示すリソースメッセージを基地局902から受信し得る。一態様では、リソースのセット950の第1、第2、および第3のサブセットを示すリソースメッセージと、シーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセットの少なくとも1つのシンボルを示すリソースメッセージとは、同じまたは異なるリソースメッセージであり得る。別の態様では、リソースメッセージは、リソースのセットの複数のサブセット中でシーケンスを送信するための少なくとも1つのシンボルを示し得る。
[0072]1006において、UEは、リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信するための少なくとも1つのリソースを決定する。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE906は、リソースのセット950の第1のサブセットに対応する、ステージ1においてメッセージを送信するための少なくとも1つのリソースを決定し得る。UE906は、ランダム選択またはエネルギーレベルベース検出など、少なくとも1つのリソースを自律的に決定し得る。エネルギーレベルベース検出では、UE906は、リソースのセット950の第1のサブセット中の1つまたは複数のリソースのエネルギーレベルを検出し、検出された最低エネルギーをもつ1つまたは複数のリソースを決定し得る。UE906は、リソースのセット950の第1のサブセット中でメッセージを送信するために検出された最低エネルギーをもつ(1つまたは複数の)リソースを選択し得る。
[0073]1008において、UEは、シーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセットの少なくとも1つのシンボルを決定する。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE906は、Zadoff−Chuシーケンスを送信するためのリソースのセット950の第2のサブセットの少なくとも1つのシンボルを決定し得る。UE906は、ランダム選択またはエネルギーレベルベース検出など、少なくともシンボルを自律的に決定し得る。エネルギーレベルベース検出では、UE906は、リソースのセット950の第2のサブセット中の1つまたは複数のシンボルのエネルギーレベルを検出し、検出された最低エネルギーをもつ1つまたは複数のシンボルを決定し得る。UE906は、リソースのセット950の第2のサブセット中でシーケンスを送信するために検出された最低エネルギーをもつ(1つまたは複数の)シンボルを選択し得る。
[0074]1010において、UEは、リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信する。メッセージは、UEの位置と、シーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボルを示すリソースIDとを含み得る。一態様では、リソースIDは、シーケンスを送信するためのリソースのセットの複数のサブセット中の少なくとも1つのシンボルを示し得る。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE906は、リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信し得る。メッセージは、UE906の位置/ロケーションと、Zadoff−Chuシーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセット中のシンボルを示すリソースIDとを含み得る。一態様では、リソースIDは、少なくとも1つのシンボルを識別するために使用されるインデックスであり得る(たとえば、リソースIDは、サブフレーム内のシンボルの相対位置を示し得る)。
[0075]1012において、UEは、少なくとも1つの他のUEから1つまたは複数のメッセージを受信する。1つまたは複数のメッセージの各々は、少なくとも1つの他のUEの各々のための位置と、少なくとも1つの他のシーケンスの各々に関連付けられた第2のリソースIDとを含み得る。第2のリソースIDは、リソースのセットの第2のサブセット中でそれぞれの少なくとも1つの他のシーケンスを受信するための1つまたは複数のシンボルを示し得る。一態様では、第2のリソースIDは、リソースのセットの複数のサブセット中でそれぞれの少なくとも1つの他のシーケンスを受信するための1つまたは複数のシンボルを示し得る。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE906は、UE904、908から1つまたは複数のメッセージを受信し得る。UE904からのメッセージは、UE904の位置と、UE904によって送信されるべき少なくとも1つのシーケンスに関連付けられた第2のリソースIDとを含み得る。UE908からのメッセージは、UE908の位置と、UE908によって送信されるべき少なくとも1つのシーケンスに関連付けられた第2のリソースIDとを含み得る。UE904、908の両方について、それぞれのメッセージ中の第2のリソースIDは、UE904、908からリソースのセットの第2のサブセット中でそれぞれの少なくとも1つのシーケンスを受信するための1つまたは複数のシンボルを示し得る。
[0076]1014において、UEは、リソースIDによって識別されたリソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボル中でシーケンスを送信する。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE906は、リソースのセットの第1のサブセット中で送信されたメッセージ中に含まれるリソースIDによって識別されたリソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボル中でシーケンス(たとえば、Zadoff−Chuシーケンス)を送信し得る。
[0077]図10中で説明された方法は図11に続く。1102において、UEは、少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つの他のシーケンスを受信する。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE906は、(たとえば、ステージ2.1において)リソースのセット950の第2のサブセット中でUE904からシーケンスを受信し、UE908からシーケンスを受信し得る。
[0078]1104において、UEは、少なくとも1つの他のUEから受信された受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて送信タイミングを調整する。一態様では、UEは、UEと少なくとも1つの他のUEとの間の伝搬遅延を決定することと、受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいてUEと少なくとも1つの他のUEとの間の到着時間を決定することと、決定された伝搬遅延と決定された到着時間とに基づいてUEと少なくとも1つの他のUEとの間の時間差を決定することとによって送信タイミングを調整し得る。別の態様では、UEは、UEと少なくとも1つの他のUEとの間の決定された時間差のすべてに基づいて送信タイミングをさらに決定することによって送信タイミングを調整し得る。調整された送信タイミングは、少なくとも1つの他のUEとの送信同期を可能にし得る。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE906は、UE904、908からの受信されたシーケンスに基づいて送信タイミングを調整し得る。この例では、UE906は、UE904、908から受信されたシーケンスに基づいてUE906とUE904、908との間の伝搬遅延
を決定することによって、UEとUE904、908の各々との間のTOAを決定することによって、およびUE906とUE904、908との間の時間差(たとえば、ε2−ε1、ε2−ε3)を決定することによって送信タイミングを調整する。次いで、UE906は、UE906とUE904、908との間の決定された時間差のすべてに基づいて送信タイミングを決定することによって送信タイミングを調整する。UE906は、
を取得するために、決定された時間差のすべてを平均化し得る。UE906は、εavg,2を減算または加算することによってクロックを調整し得る。この調整された送信タイミングは、UE904、908との送信同期を可能にする。
[0079]1106において、UEは、調整された送信タイミングに基づいて、リソースのセットの第3のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中でシーケンスを送信し、ここで、1つまたは複数のシンボルはリソースIDによって識別され得る。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE906は、調整された送信タイミングに基づいて、リソースのセット950の第3のサブセット(たとえば、ステージ2.2)中のまたは複数のシンボル中でシーケンスを送信し得、ここで、ステージ2.2における1つまたは複数のシンボルは、リソースIDによって識別され得る。一態様では、ステージ2.2において送信されたシーケンスは、UE910がUE910の位置を決定することを可能にし得る。
[0080]1108において、UEは、少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスを受信する。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE904またはUE908が3つ以上のシーケンス(たとえば、m>2)を送信していると仮定すると、UE904またはUE908から受信された少なくとも第2のシーケンスは、タイミング調整されたシーケンスであり得る。すなわち、UE904および/またはUE908は、他の基準UEから受信されたシーケンスに基づいて送信タイミングを調整していることがあり、現在、タイミング調整されたシーケンスを送信している。
[0081]1110において、UEは、少なくとも1つの他のUEからの受信された少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスに基づいて、調整された送信タイミングを再調整する。たとえば、図9A〜図9Bを参照すると、UE906は、UE904およびUE908からの受信された少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスに基づいて、調整された送信タイミングを再調整し得る。すなわち、εavg,2によってクロックを調整した後に、UE906は、UE904、908から、タイミング調整されたシーケンスを受信し、UE904、906、908の知られている位置に基づいてUE906とUE904、908との間の第2の伝搬遅延を決定し、タイミング調整されたシーケンスに基づいてUE906とUE904、908との間の第2の到着時間を決定し、UE906とUE904、908第2の時間差を決定し得る。UE906は、シーケンスを送信するための送信タイミングを再調整するために第2の時間差のすべてを平均化し得る。
[0082]1112において、UEは、再調整された送信タイミングに基づいて、リソースのセットの第4のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中でシーケンスを送信する。たとえば、図9Aを参照すると、UE906は、再調整された送信タイミングに基づいて、(たとえば、図示されていないステージ2.3において)リソースのセットの第4のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中でシーケンスを送信し得る。一態様では、再調整された送信タイミングに基づいて、送信されたシーケンスは、ステージ2.2において送信されたシーケンスよりも同期され得る。ステージ2.3において送信されたシーケンスは、UE910がUE910の位置を決定することを可能にし得る。
[0083]図12は、例示的な装置1202中の異なるモジュール/手段/コンポーネント間のデータフローを示す概念データフロー図1200である。本装置はUEであり得る。本装置は、受信モジュール1204と、タイミングモジュール1206と、リソースモジュール1208と、送信モジュール1210とを含む。
[0084]送信モジュール1210は、リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信するように構成され得る。メッセージは、本装置の位置と、シーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボルを示すリソースIDとを含み得る。送信モジュール1210は、リソースIDによって識別されたリソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボル中でシーケンスを送信するように構成され得る。受信モジュール1204は、少なくとも1つの他のUE1260から少なくとも1つの他のシーケンスを受信するように構成され得る。タイミングモジュール1206は、少なくとも1つの他のUE1260から受信された受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて送信タイミングを調整するように構成され得る。送信モジュール1210は、調整された送信タイミングに基づいて、リソースのセットの第3のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中でシーケンスを送信するように構成され得、ここで、1つまたは複数のシンボルはリソースIDによって識別される。一態様では、調整された送信タイミングは、少なくとも1つの他のUE1260との送信同期を可能にする。別の態様では、調整された送信タイミングに基づいて、第3のサブセット中で送信されたシーケンスは、第2のUE1270が第2のUE1270の位置を決定することを可能にする。一構成では、受信モジュール1204は、少なくとも1つの他のUE1260から少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスを受信するように構成され得る。この態様では、タイミングモジュール1206は、少なくとも1つの他のUE1260からの受信された少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスに基づいて、調整された送信タイミングを再調整するように構成され得、送信モジュール1210は、再調整された送信タイミングに基づいて、リソースのセットの第4のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中でシーケンスを送信するように構成され得る。別の態様では、再調整された送信タイミングに基づいて、第4のサブセット中で送信されたシーケンスは、第2のUE1270が第2のUE1270の位置を決定することを可能にする。別の態様では、タイミングモジュール1206は、本装置と少なくとも1つの他のUE1260との間の伝搬遅延を決定することによって、受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて本装置と少なくとも1つの他のUE1260との間の到着時間を決定することによって、および決定された伝搬遅延と決定された到着時間とに基づいて本装置と少なくとも1つの他のUE1260との間の時間差を決定することによって送信タイミングを調整し得る。また別の態様では、タイミングモジュール1206は、本装置と少なくとも1つの他のUE1260との間の決定された時間差のすべてに基づいて送信タイミングを決定することによって送信タイミングを調整するように構成され得る。別の構成では、受信モジュール1204は、少なくとも1つの他のUE1260から1つまたは複数のメッセージを受信するように構成され得る。1つまたは複数のメッセージの各々は、少なくとも1つの他のUE1260の各々のための位置と、少なくとも1つの他のシーケンスの各々に関連付けられた第2のリソースIDとを含み得る。第2のリソースIDは、リソースのセットの第2のサブセット中でそれぞれの少なくとも1つの他のシーケンスを受信するための1つまたは複数のシンボルを示し得る。別の構成では、受信モジュール1204は、基地局1250からリソースメッセージを受信するように構成され得る。リソースメッセージは、リソースのセットの第1のサブセットと、リソースのセットの第2のサブセットと、リソースのセットの第3のサブセットとを示し得る。別の構成では、リソースモジュール1208は、リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信するための少なくとも1つのリソースを決定するように構成され得る。別の構成では、リソースモジュール1208は、シーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセットの少なくとも1つのシンボルを決定するように構成され得る。一態様では、決定は、ランダム選択またはエネルギーベース検出に基づき得る。別の構成では、受信モジュール1204は、シーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセットの少なくとも1つのシンボルを示すリソースメッセージを基地局1250から受信するように構成され得、ここで、少なくとも1つのシンボルの決定は、受信されたメッセージに基づく。
[0085]本装置は、図10および図11の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実行する追加のモジュールを含み得る。したがって、図10および図11の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つのモジュールによって実行され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。モジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェアコンポーネントであるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[0086]図13は、処理システム1314を採用する装置1202’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図1300である。処理システム1314は、バス1324によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1324は、処理システム1314の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1324は、プロセッサ1304によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールと、モジュール1204、1206、1208、および1210と、コンピュータ可読媒体/メモリ1306とを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1324はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明されない。
[0087]処理システム1314はトランシーバ1310に結合され得る。トランシーバ1310は1つまたは複数のアンテナ1320に結合される。トランシーバ1310は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ1310は、1つまたは複数のアンテナ1320から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム1314、特に受信モジュール1204に与える。さらに、トランシーバ1310は、処理システム1314、特に送信モジュール1210から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ1320に適用されるべき信号を生成する。処理システム1314は、コンピュータ可読媒体/メモリ1306に結合されたプロセッサ1304を含む。プロセッサ1304は、コンピュータ可読媒体/メモリ1306に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担う。ソフトウェアは、プロセッサ1304によって実行されたとき、処理システム1314に、特定の装置のための上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ1306はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1304によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール1204、1206、1208、および1210のうちの少なくとも1つをさらに含む。モジュールは、コンピュータ可読媒体/メモリ1306中に常駐する/記憶された、プロセッサ1304中で動作するソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ1304に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1314は、UE650のコンポーネントであり得、メモリ660、および/またはTXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[0088]一構成では、ワイヤレス通信のための装置1202/1202’は、リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信するための手段を含む。メッセージは、本装置の位置と、シーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボルを示すリソースIDとを含み得る。本装置は、リソースIDによって識別されたリソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボル中でシーケンスを送信するための手段を含む。本装置は、少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つの他のシーケンスを受信するための手段を含む。本装置は、少なくとも1つの他のUEから受信された受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて送信タイミングを調整するための手段を含む。本装置は、調整された送信タイミングに基づいて、リソースのセットの第3のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中でシーケンスを送信するための手段を含み、ここで、1つまたは複数のシンボルはリソースIDによって識別される。一態様では、調整された送信タイミングは、少なくとも1つの他のUEとの送信同期を可能にする。別の態様では、調整された送信タイミングに基づいて、第3のサブセット中で送信されたシーケンスは、第2のUEが第2のUEの位置を決定することを可能にする。一構成では、本装置は、少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスを受信するための手段を含み得る。この構成では、本装置は、少なくとも1つの他のUEからの受信された少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスに基づいて、調整された送信タイミングを再調整するための手段と、再調整された送信タイミングに基づいて、リソースのセットの第4のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中でシーケンスを送信するための手段とを含み得る。一態様では、再調整された送信タイミングに基づいて、第4のサブセット中で送信されたシーケンスは、第2のUEが第2のUEの位置を決定することを可能にする。別の構成では、送信タイミングを調整するための手段は、本装置と少なくとも1つの他のUEとの間の伝搬遅延を決定することと、受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて本装置と少なくとも1つの他のUEとの間の到着時間を決定することと、決定された伝搬遅延と決定された到着時間とに基づいて本装置と少なくとも1つの他のUEとの間の時間差を決定することとを行うように構成され得る。別の構成では、送信タイミングを調整するための手段は、本装置と少なくとも1つの他のUEとの間の決定された時間差のすべてに基づいて送信タイミングを決定するようにさらに構成され得る。別の構成では、本装置は、少なくとも1つの他のUEから1つまたは複数のメッセージを受信するための手段を含み得る。1つまたは複数のメッセージの各々は、少なくとも1つの他のUEの各々のための位置と、少なくとも1つの他のシーケンスの各々に関連付けられた第2のリソースIDとを含み得る。第2のリソースIDは、リソースのセットの第2のサブセット中でそれぞれの少なくとも1つの他のシーケンスを受信するための1つまたは複数のシンボルを示し得る。別の構成では、本装置は、基地局からリソースメッセージを受信するための手段を含み得る。リソースメッセージは、リソースのセットの第1のサブセットと、リソースのセットの第2のサブセットと、リソースのセットの第3のサブセットとを示し得る。別の構成では、本装置は、リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信するための少なくとも1つのリソースを決定するための手段を含み得る。別の構成では、本装置は、シーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセットの少なくとも1つのシンボルを決定するための手段を含み得る。一態様では、決定は、ランダム選択またはエネルギーベース検出に基づき得る。別の構成では、本装置は、シーケンスを送信するためのリソースのセットの第2のサブセットの少なくとも1つのシンボルを示すリソースメッセージを基地局から受信するための手段を含み得る。この構成では、少なくとも1つのシンボルの決定は、受信されたメッセージに基づき得る。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された、装置1202の上述のモジュールおよび/または装置1202’の処理システム1314のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、処理システム1314は、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実行するように構成された、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とであり得る。
[0089]開示されるプロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのブロックは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なブロックの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
[0090]以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実施できるようにするために与えられた。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されたいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。別段に明記されていない限り、「いくつか(some)」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ここで、いかなるそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含んでいることがある。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素のすべての構造的および機能的等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。さらに、本明細書で開示されるいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法であって、
リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信すること、前記メッセージは、前記UEの位置と、シーケンスを送信するための前記リソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボルを示すリソース識別子(ID)とを備える、と、
前記リソースIDによって識別された前記リソースのセットの前記第2のサブセット中の前記少なくとも1つのシンボル中で前記シーケンスを送信することと、
少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つの他のシーケンスを受信することと、
前記少なくとも1つの他のUEから受信された前記受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて送信タイミングを調整することと、
前記調整された送信タイミングに基づいて、前記リソースのセットの第3のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中で前記シーケンスを送信すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のシンボルは、前記リソースIDによって識別される、と
を備える、方法。
[C2]
前記調整された送信タイミングは、前記少なくとも1つの他のUEとの送信同期を可能にする、
[C1]に記載の方法。
[C3]
前記調整された送信タイミングに基づいて、前記第3のサブセット中で送信された前記シーケンスは、第2のUEが前記第2のUEの位置を決定することを可能にする、
[C1]に記載の方法。
[C4]
前記少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスを受信することと、
前記少なくとも1つの他のUEからの前記受信された少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスに基づいて、前記調整された送信タイミングを再調整することと、
前記再調整された送信タイミングに基づいて、前記リソースのセットの第4のサブセット中の前記1つまたは複数のシンボル中で前記シーケンスを送信することと
備えることを進める、[C1]に記載の方法。
[C5]
前記再調整された送信タイミングに基づいて、前記第4のサブセット中で送信された前記シーケンスは、第2のUEが前記第2のUEの位置を決定することを可能にする、
[C4]に記載の方法。
[C6]
前記送信タイミングを前記調整することは、
前記UEと前記少なくとも1つの他のUEとの間の伝搬遅延を決定することと、
前記受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて前記UEと前記少なくとも1つの他のUEとの間の到着時間を決定することと、
前記決定された伝搬遅延と前記決定された到着時間とに基づいて前記UEと前記少なくとも1つの他のUEとの間の時間差を決定することと
を備える、[C1]に記載の方法。
[C7]
前記送信タイミングを前記調整することは、前記UEと前記少なくとも1つの他のUEとの間の前記決定された時間差のすべてに基づいて前記送信タイミングを決定することをさらに備える、
[C6]に記載の方法。
[C8]
前記少なくとも1つの他のUEから1つまたは複数のメッセージを受信することをさらに備え、前記1つまたは複数のメッセージの各々は、前記少なくとも1つの他のUEの各々のための位置と、前記少なくとも1つの他のシーケンスの各々に関連付けられた第2のリソースIDとを備え、前記第2のリソースIDは、前記リソースのセットの前記第2のサブセット中で前記それぞれの少なくとも1つの他のシーケンスを受信するための1つまたは複数のシンボルを示す、
[C1]に記載の方法。
[C9]
基地局からリソースメッセージを受信することをさらに備え、前記リソースメッセージは、前記リソースのセットの前記第1のサブセットと、前記リソースのセットの前記第2のサブセットと、前記リソースのセットの前記第3のサブセットとを示す、
[C1]に記載の方法。
[C10]
前記リソースのセットの前記第1のサブセット中で前記メッセージを送信するための少なくとも1つのリソースを決定することをさらに備える、
[C1]に記載の方法。
[C11]
前記シーケンスを送信するための前記リソースのセットの前記第2のサブセットの前記少なくとも1つのシンボルを決定することをさらに備える、
[C1]に記載の方法。
[C12]
前記決定は、ランダム選択またはエネルギーベース検出に基づく、
[C11]に記載の方法。
[C13]
前記シーケンスを送信するための前記リソースのセットの前記第2のサブセットの前記少なくとも1つのシンボルを示すリソースメッセージを基地局から受信することをさらに備え、前記少なくとも1つのシンボルの前記決定は、前記受信されたメッセージに基づく、
[C11]に記載の方法。
[C14]
ワイヤレス通信のための装置であって、
リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信するための手段、前記メッセージは、前記装置の位置と、シーケンスを送信するための前記リソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボルを示すリソース識別子(ID)とを備える、と、
前記リソースIDによって識別された前記リソースのセットの前記第2のサブセット中の前記少なくとも1つのシンボル中で前記シーケンスを送信するための手段と、
少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つの他のシーケンスを受信するための手段と、
前記少なくとも1つの他のUEから受信された前記受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて送信タイミングを調整するための手段と、
前記調整された送信タイミングに基づいて、前記リソースのセットの第3のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中で前記シーケンスを送信するための手段、ここにおいて、前記1つまたは複数のシンボルは、前記リソースIDによって識別される、と
を備える、装置。
[C15]
前記少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスを受信するための手段と、
前記少なくとも1つの他のUEからの前記受信された少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスに基づいて、前記調整された送信タイミングを再調整するための手段と、
前記再調整された送信タイミングに基づいて、前記リソースのセットの第4のサブセット中の前記1つまたは複数のシンボル中で前記シーケンスを送信するための手段と
を備えることを進める、[C14]に記載の装置。
[C16]
前記少なくとも1つの他のUEから1つまたは複数のメッセージを受信するための手段をさらに備え、前記1つまたは複数のメッセージの各々は、前記少なくとも1つの他のUEの各々のための位置と、前記少なくとも1つの他のシーケンスの各々に関連付けられた第2のリソースIDとを備え、前記第2のリソースIDは、前記リソースのセットの前記第2のサブセット中で前記それぞれの少なくとも1つの他のシーケンスを受信するための1つまたは複数のシンボルを示す、
[C14]に記載の装置。
[C17]
基地局からリソースメッセージを受信するための手段をさらに備え、前記リソースメッセージは、前記リソースのセットの前記第1のサブセットと、前記リソースのセットの前記第2のサブセットと、前記リソースのセットの前記第3のサブセットとを示す、
[C14]に記載の装置。
[C18]
前記リソースのセットの前記第1のサブセット中で前記メッセージを送信するための少なくとも1つのリソースを決定するための手段をさらに備える、
[C14]に記載の装置。
[C19]
前記シーケンスを送信するための前記リソースのセットの前記第2のサブセットの前記少なくとも1つのシンボルを決定するための手段をさらに備える、
[C14]に記載の装置。
[C20]
前記シーケンスを送信するための前記リソースのセットの前記第2のサブセットの前記少なくとも1つのシンボルを示すリソースメッセージを基地局から受信することをさらに備え、前記少なくとも1つのシンボルの前記決定は、前記受信されたメッセージに基づく、
[C19]に記載の装置。
[C21]
ワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信すること、前記メッセージは、前記装置の位置と、シーケンスを送信するための前記リソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボルを示すリソース識別子(ID)とを備える、と、
前記リソースIDによって識別された前記リソースのセットの前記第2のサブセット中の前記少なくとも1つのシンボル中で前記シーケンスを送信することと、
少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つの他のシーケンスを受信することと、
前記少なくとも1つの他のUEから受信された前記受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて送信タイミングを調整することと、
前記調整された送信タイミングに基づいて、前記リソースのセットの第3のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中で前記シーケンスを送信すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のシンボルは、前記リソースIDによって識別される、と
を行うように構成される、装置。
[C22]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスを受信することと、
前記少なくとも1つの他のUEからの前記受信された少なくとも1つのタイミング調整されたシーケンスに基づいて、前記調整された送信タイミングを再調整することと、
前記再調整された送信タイミングに基づいて、前記リソースのセットの第4のサブセット中の前記1つまたは複数のシンボル中で前記シーケンスを送信することと
を行うようにさらに構成される、[C21]に記載の装置。
[C23]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記装置と前記少なくとも1つの他のUEとの間の伝搬遅延を決定することと、
前記受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて前記装置と前記少なくとも1つの他のUEとの間の到着時間を決定することと、
前記決定された伝搬遅延と前記決定された到着時間とに基づいて前記装置と前記少なくとも1つの他のUEとの間の時間差を決定することと
によって前記送信タイミングを調整するようにさらに構成される、[C21]に記載の装置。
[C24]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記装置と前記少なくとも1つの他のUEとの間の前記決定された時間差のすべてに基づいて前記送信タイミングを決定することによって前記送信タイミングを調整するようにさらに構成される、
[C23]に記載の装置。
[C25]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの他のUEから1つまたは複数のメッセージを受信するようにさらに構成され、前記1つまたは複数のメッセージの各々は、前記少なくとも1つの他のUEの各々のための位置と、前記少なくとも1つの他のシーケンスの各々に関連付けられた第2のリソースIDとを備え、前記第2のリソースIDは、前記リソースのセットの前記第2のサブセット中で前記それぞれの少なくとも1つの他のシーケンスを受信するための1つまたは複数のシンボルを示す、
[C21]に記載の装置。
[C26]
前記少なくとも1つのプロセッサは、基地局からリソースメッセージを受信するようにさらに構成され、前記リソースメッセージは、前記リソースのセットの前記第1のサブセットと、前記リソースのセットの前記第2のサブセットと、前記リソースのセットの前記第3のサブセットとを示す、
[C21]に記載の装置。
[C27]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記リソースのセットの前記第1のサブセット中で前記メッセージを送信するための少なくとも1つのリソースを決定するようにさらに構成される、
[C21]に記載の装置。
[C28]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記シーケンスを送信するための前記リソースのセットの前記第2のサブセットの前記少なくとも1つのシンボルを決定するようにさらに構成される、
[C21]に記載の装置。
[C29]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記シーケンスを送信するための前記リソースのセットの前記第2のサブセットの前記少なくとも1つのシンボルを示すリソースメッセージを基地局から受信するようにさらに構成され、前記少なくとも1つのシンボルの前記決定は、前記受信されたメッセージに基づく、
[C28]に記載の装置。
[C30]
ワイヤレス通信のためにユーザ機器(UE)に関連付けられたコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体であって、
リソースのセットの第1のサブセット中でメッセージを送信すること、前記メッセージは、前記UEの位置と、シーケンスを送信するための前記リソースのセットの第2のサブセット中の少なくとも1つのシンボルを示すリソース識別子(ID)とを備える、と、
前記リソースIDによって識別された前記リソースのセットの前記第2のサブセット中の前記少なくとも1つのシンボル中で前記シーケンスを送信することと、
少なくとも1つの他のUEから少なくとも1つの他のシーケンスを受信することと、
前記少なくとも1つの他のUEから受信された前記受信された少なくとも1つの他のシーケンスに基づいて送信タイミングを調整することと、
前記調整された送信タイミングに基づいて、前記リソースのセットの第3のサブセット中の1つまたは複数のシンボル中で前記シーケンスを送信すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のシンボルは、前記リソースIDによって識別される、と、
を行うためのコードを備える、コンピュータ可読媒体。